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Patent Searching and Data


Title:
INDOOR UNIT AND AIR CONDITIONING APPARATUS INCLUDING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/116160
Kind Code:
A1
Abstract:
An indoor unit and an air conditioning apparatus comprising the indoor unit, which is inexpensive and highly reliable by obtaining a dew-point temperature on an air outlet side without installing a humidity sensor and a dew-point temperature sensor on the air outlet side. The indoor unit (1) comprises an evaporator (3), an air blower (1), an inlet air temperature sensor (6) detecting an intake air temperature at an upstream side of an air flow in the evaporator (3), an outlet air temperature sensor (5) detecting an outlet air temperature at a downstream side of the air flow in the evaporator (3), an evaporator-inlet-fluid temperature sensor (14) detecting a temperature of a fluid at a fluid inlet side of the evaporator (3), a regulating valve (9) regulating a flow rate of the fluid flowing into the evaporator (3), and a controlling unit (4) for calculating an inlet air dew-point temperature using the inlet air temperature information detected by the inlet air temperature sensor (6), and calculating an outlet air dew-point temperature based on the inlet air dew-point temperature, the inlet air temperature, the outlet air temperature and an evaporator inlet piping temperature.

Inventors:
TSUTSUMI HIROSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/055214
Publication Date:
September 24, 2009
Filing Date:
March 21, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MITSUBISHI ELECTRIC CORP (JP)
TSUTSUMI HIROSHI (JP)
International Classes:
F24F11/02; G01N25/66
Foreign References:
JP2006118822A2006-05-11
JP2003130430A2003-05-08
JP2006090597A2006-04-06
JPH0415457A1992-01-20
JP2001033078A2001-02-09
JP2001033079A2001-02-09
JPH10227508A1998-08-25
JPH04113136A1992-04-14
JPH04113136A1992-04-14
Other References:
See also references of EP 2253898A4
Attorney, Agent or Firm:
KOBAYASHI, Hisao et al. (JP)
Hisao Kobayashi (JP)
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Claims:
 蒸発器と、
 前記蒸発器に空気を供給する送風機と、
 前記蒸発器の空気の流れ上流側における吸込空気温度を検知する吸込空気温度検知器と、 
 前記蒸発器の空気の流れ下流側における吹出空気温度を検知する吹出空気温度検知器と、
 前記蒸発器の流体入口側における流体の温度を検知する蒸発器入口流体温度検知器と、
 前記蒸発器に流入させる流体の流量を調節する調整弁と、 
 前記吸込空気温度検知器で検知した吸込空気温度情報から吸込空気露点温度を算出し、前記吸込空気露点温度、前記吸込空気温度、前記吹出空気温度及び前記蒸発器入口配管温度に基づいて吹出空気露点温度を算出する制御装置と、を備えた
 ことを特徴とする室内ユニット。
 前記蒸発器の空気の流れ上流側における吸込空気湿度を検知する吸込空気湿度検知器を備え、
 前記制御装置は、 
 前記吸込空気温度検知器で検知した吸込空気温度情報及び前記吸込空気湿度検知器で検知した吸込湿度情報から吸込空気露点温度を算出し、前記吸込空気露点温度、前記吸込空気温度、前記吹出空気温度及び前記蒸発器入口配管温度に基づいて吹出空気露点温度を算出する
 ことを特徴とする請求項1に記載の室内ユニット。
 前記制御装置は、
 算出した吹出露点温度が所定の目標値に到達するように前記調整弁の開度を制御する
 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の室内ユニット。
 前記蒸発器の流体出口側における流体の温度を検知する蒸発器出口配管温度検知器を設け、
 前記制御装置は、
 算出した前記吹出空気露点温度と所定の目標値との比較結果に応じて、前記蒸発器出口配管温度検知器で検知した蒸発器出口配管温度と前記蒸発器入口流体温度検知器で検知した蒸発器入口配管温度との差の目標値を変更し、前記蒸発器出口配管温度と前記蒸発器入口配管温度との差を算出し、この差を目標値に到達するように前記調整弁の開度を制御する
 ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の室内ユニット。
 前記制御装置は、
 入力された室内の設定温度及びあらかじめ記憶されている室内の湿度目標値に基づいて露点温度を算出し、前記露点温度を目標値として、前記吹出空気温度検出器での検出温度が前記目標値に到達するように前記調整弁の開度を制御する
 ことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の室内ユニット。
 前記蒸発器は、
 1つのパスにおいて同じ列内に2段以下の配管配列としている
 ことを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の室内ユニット。
 前記蒸発器の空気の流れ下流側に凝縮器を内蔵したレヒートユニットを接続した
 ことを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の室内ユニット。
 前記請求項1~7のいずれかに記載の室内ユニットに、圧縮機を搭載した熱源ユニットを接続した空気調和装置であって、
 前記制御装置が、
 算出した吹出露点温度が所定の目標値に到達するように前記圧縮機の駆動周波数を制御する
 ことを特徴とする空気調和装置。
 前記制御装置は、
 入力された室内の設定温度及びあらかじめ記憶されている室内の湿度目標値に基づいて露点温度を算出し、前記露点温度を目標値として、前記吹出空気温度検出器での検出温度が前記目標値に到達するように前記圧縮機の駆動周波数を制御する
 ことを特徴とする請求項8に記載の空気調和装置。
Description:
室内ユニット及びそれを備えた 気調和装置

 本発明は、室内ユニットから空調対象域 向けて吹き出す空気(以下、吹出空気と称す る)の露点温度を制御する室内ユニット及び れを備えた空気調和装置に関し、特に露点 度検知器を使用せずに吹出空気の露点温度 算出するようにした室内ユニット及びそれ 備えた空気調和装置に関するものである。

 従来から吹出空気の露点温度を制御でき 空気調和装置が存在する。このような空気 和装置では、吹出空気の露点温度を一定に 御するために、吹出口に露点温度検知器や 度検知器を設置していることが一般的とな ている。そのようなものとして、「取入れ 気の露点温度は、空気冷却器出側に設置し 露点センサーの検出値が設定範囲となるよ に当該ヒートポンプ装置における圧縮機の 転数制御によって調整する直膨型熱交換器 用いたクリーンルーム」が提案されている( たとえば、特許文献1参照)。

特開平04-113136号公報(第2図)

 特許文献1に記載の技術のように、露点温 度検知器(露点センサー)を使用するものの場 、露点温度検知器は一般に高価であり高コ ト化を招くという問題点があった。また、 点温度検知器は、保守が難しく、メンテナ ス作業等に多くの手間を要してしまうとい 問題点があった。さらに、湿度検知器は、 較的安価で入手性がよいものがあるが、吹 口に使用すると相対湿度が100%となる場合が あるため、安価な湿度検知器を使用すると、 湿度検知器の使用範囲外となったり、空気調 和装置の運転が不安定なときには湿度検知器 が結露したりすることがあり、誤検知や装置 の寿命にかかわるという問題点があった。

 本発明は、上述の課題を解決するために されたもので、吹出口側に湿度検知器や露 温度検知器を設置せずに、吹出口側の露点 度を得ることにより、安価で信頼性の高い 内ユニット及びそれを備えた空気調和装置 提供することを目的とする。

 本発明に係る室内ユニットは、蒸発器と 前記蒸発器に空気を供給する送風機と、前 蒸発器の空気の流れ上流側における吸込空 温度を検知する吸込空気温度検知器と、前 蒸発器の空気の流れ下流側における吹出空 温度を検知する吹出空気温度検知器と、前 蒸発器の流体入口側における流体の温度を 知する蒸発器入口流体温度検知器と、前記 発器に流入させる流体の流量を調節する調 弁と、前記吸込空気温度検知器で検知した 込空気温度情報から吸込空気露点温度を算 し、前記吸込空気露点温度、前記吸込空気 度、前記吹出空気温度及び前記蒸発器入口 管温度に基づいて吹出空気露点温度を算出 る制御装置と、を備えたことを特徴とする

 本発明に係る空気調和装置は、上記の室 ユニットに、圧縮機を搭載した熱源ユニッ を接続した空気調和装置であって、前記制 装置が、算出した吹出露点温度を所定の目 値に到達するように前記圧縮機の駆動周波 を制御することを特徴とする。

 本発明に係るガス室内ユニット及び空気 和装置によれば、室内ユニットの空気の吹 口側に湿度検知器や露点温度検知器を設置 ることなく吹出口の露点温度が得られるの 、安価で製造することができるとともに、 頼性の向上を図ることができる。

実施の形態1に係る空気調和装置の室内 ユニットの概略内部構成を示す内部構成図で ある。 蒸発器を詳細に説明するための説明図 ある。 δTに応じた調整弁の開度制御動作を表 して示すものである。 調整弁の開度の制御動作処理の流れを 細に示したフローチャートである。 空気線図である。 実施の形態2に係る蒸発器を詳細に説明 するための説明図である。 調整弁の開度の制御動作処理の流れを 細に示したフローチャートである。 実施の形態3に係る空気調和装置の室内 ユニットの概略内部構成を示す内部構成図で ある。 バイパスファクターBFの説明図である 調整弁の開度の制御動作処理の流れを 詳細に示したフローチャートである。 蒸発器内を挿通している配管の配置の 一例を説明するための説明図である。 蒸発器内の流体の温度特性を説明する ための説明図である。 蒸発器内を挿通している配管の配置の 別の例を説明するための説明図である。 バイパスファクターBFの傾向を説明す ためのグラフである。 実施の形態4に係る空気調和装置の概 回路構成を示す回路構成図である。 圧縮機の容量制御処理の流れの一例を 示すフローチャートである。 圧縮機の容量制御処理の流れの別の一 例を示すフローチャートである。 室内ユニットの絞り装置の制御の処理 の流れを示すフローチャートである。 実施の形態5に係る空気調和装置の室 ユニット及びレヒートユニットの概略内部 成を示す内部構成図である。 調整弁の開度の制御動作処理の流れを 詳細に示したフローチャートである。 レヒートユニットの吹出空気の温度と 湿度との関係を示すグラフである。

符号の説明

 1 室内ユニット、2 送風機、3 蒸発器、4  制御装置、5 吹出空気温度検知器、6 吸込 気温度検知器、7 吸込空気湿度検知器、8  モコン、9 調整弁、10 配管、11 吹出空気 12 吸込空気、14 蒸発器入口流体温度検知器 、15 蒸発器出口配管温度検知器、20 熱源ユ ット、21 室内ユニット、22 圧縮機、23 四 弁、24 熱源側熱交換器、25 絞り装置、26  内ユニット側熱交換器、27 熱源側送風機、 28 室内ユニット側送風機、29 高圧圧力検知 、30 低圧圧力検知器、31 液側配管温度検 器、32 ガス側配管温度検知器、33 吸込空気 温度検知器、34 吸込空気湿度検知器、35 吹 空気温度検知器、36 熱源ユニット側制御装 置、37 室内ユニット側制御装置、38 吹出空 、40 凝縮器、41 調整弁、42 吹出空気温度 知器、43 制御器、44 配管、45 レヒートユ ット、100 空気調和装置。

 以下、本発明の実施の形態を図面に基づい 説明する。
実施の形態1.
 図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調 装置の室内ユニット1の概略内部構成を示す 部構成図である。図1に基づいて、室内ユニ ット1の内部構成及び動作について説明する この空気調和装置は、冷媒を循環させる冷 サイクル(ヒートポンプサイクル)を利用して 、冷房運転あるいは暖房運転を行なうもので ある。この図1では、制御装置4及びリモコン8 を併せて図示している。また、吹出空気11及 吸込空気(主として屋外空気)12を併せて図示 している。なお、図1を含め、以下の図面で 各構成部材の大きさの関係が実際のものと 異なる場合がある。

 実施の形態1に係る空気調和装置は、大き く分けて室内ユニット1と、熱源ユニット(図 省略)とで構成されている。室内ユニット1 熱源ユニットとは、配管10で接続されて連絡 している。室内ユニット1には、主に送風機2 、蒸発器3と、吹出空気温度検知器5と、吸 空気温度検知器6と、吸込空気湿度検知器7と 、調整弁9と、が搭載されている。そして、 出空気温度検知器5、吸込空気温度検知器6及 び吸込空気湿度検知器7が検知した情報、及 、リモコン8を介して伝達させるユーザから 指令が制御装置4に送られるようになってい る。なお、実施の形態1では冷房運転を主と て説明するため、暖房運転時には蒸発器3が 縮器として作用する。

 一方、図示省略の熱源ユニット(室外ユニ ット)には、主に圧縮機と、凝縮器と、室外 風機とが搭載されている。そして、圧縮機 、凝縮器と、調整弁9と、蒸発器3と、を配管 10で直列に順次接続して冷媒回路が形成され おり、この冷媒回路を冷媒が循環すること よって、空気調和装置が冷房運転または暖 運転を実行するようになっている。なお、 御装置4を室内ユニット1の外部に設けた場 を例に示しているが、制御装置4を室内ユニ ト1の内部に設けてもよい。また、制御装置 4と各検知器及びリモコン8との接続状態を実 で示しているが、これは有線であっても、 線であってもよい。さらに、熱源ユニット ついて実施の形態4で詳細に説明する。

 上述した各機器の機能について説明する 室内ユニット1は、空調対象機(たとえば、 屋やサーバールーム等)に設置され、この空 対象域に向けて空調用空気(ここでは、冷房 用の吹出空気)を吹き出すようになっている 送風機2は、吸込空気12を室内ユニット1内に り込み、その空気を蒸発器3に供給するとと もに、蒸発器3を通過した空気を吹出空気11と して室内ユニット1外部に吹き出す機能を有 ている。蒸発器3は、送風機2から供給される 空気と配管10を導通する冷媒との間で熱交換 行ない、冷媒を蒸発ガス化するものである( 図2で詳細に説明するものとする)。調整弁9は 、冷媒を減圧して膨張させるものであり、開 度が可変に制御可能なもの、たとえば電子式 膨張弁(LEV)等で構成するとよい。

 吹出空気温度検知器5は、室内ユニット1 吹出口近傍に設置され、吹出空気11の温度を 検知し、その検知温度を制御装置4に送信す ものである。吸込空気温度検知器6は、室内 ニット1の吸込口近傍に設置され、吸込空気 12の温度を検知し、その検知温度を制御装置4 に送信するものである。吸込空気湿度検知器 7は、室内ユニット1の吸込口近傍に設置され 吸込空気12の湿度を検知し、その検知湿度 制御装置4に送信するものである。制御装置4 は、マイコン等で構成されており、吹出空気 温度検知器5、吸込空気温度検知器6及び吸込 気湿度検知器7が検知した情報、及び、リモ コン8からの指令に基づいて、調整弁9の開度 制御するようになっている。リモコン8は、 ユーザからの指示を受け付けるものである。

 なお、熱源ユニットは、冷房専用や冷房 房切り替え用、室内ユニットを複数接続す マルチタイプ、冷房暖房同時運転可能なタ プ等のいずれであってもよく、形態を特に 定するものではない。また、蒸発器3に流れ る流体(配管10を導通し、冷凍サイクルを循環 する流体)は、R410A等の冷媒であってもよいし 、水やブライン等であってもよい。R410A等の 媒の場合は、調整弁9は絞り装置として作用 し、水やブライン等の場合は、調整弁9は、 量調整弁として作用するようになっている ただし、いずれの場合も、調整弁9は電気的 弁開度が調整できるものであるものとする

 図2は、蒸発器3を詳細に説明するための 明図である。図2に基づいて、蒸発器3の詳細 を、蒸発器3に係わる温度検知器の概略の配 とともに説明する。吸込空気温度検知器6及 吸込空気湿度検知器7は、上述したように室 内ユニット1の吸込口近傍、つまり蒸発器3の 気の流れ上流側に設置され、吹出空気温度 知器5は、上述したように室内ユニット1の 出口近傍、つまり蒸発器3の空気の流れ下流 に設置されている。また、蒸発器3の流体入 口側には、蒸発器入口流体温度検知器14が設 されており、蒸発器3の入口側の配管10内を 通する流体の温度を検知するようになって る。

 ここで、吸込空気温度検知器6の検知乾球 温度を検知乾球温度Tin、吸込空気湿度検知器 7の検出湿度を検出湿度Hin、吹出空気温度検 器5の検知温度を検知温度Tout、蒸発器入口流 体温度検知器14の検知温度を検知温度Tpinとし て以下の説明で使用するものとする。そして 、検知乾球温度Tin、検知乾球温度Tinと検出湿 度Hinとから計算される露点温度Tdin、検知温 Tout、及び、検知温度Tpinのそれぞれが制御装 置4で調整弁9の開度制御に使用されるように っている(図4で示すフローチャートで詳細 説明するものとする)。

 なお、吹出空気温度検知器5は、室内ユニ ット1の吹出口近傍で平均的な吹出空気11の温 度が検出できる位置に設置するようになって いる。また、蒸発器入口流体温度検知器14は 蒸発器3の入口側の配管10内を導通する流体 温度の中で、できるだけ低い温度が検出で る位置に設置するようになっている。この 発器入口流体温度検知器14は、冷媒を用い 場合、配管10の圧力損失で温度が変化するた めに圧力損失が大きい分配器を使用している ときは、この分配器よりも下流で、蒸発器3 入口直前に設置するようになっている。

 次に、室内ユニット1の動作について説明 する。室内ユニット1が動作を開始すると、 風機2によって室内ユニット1に吸い込まれる 高温多湿の吸込空気12が、蒸発器3によって冷 やされ減湿され、低温の吹出空気11となって 調対象域に吹き出される。ここで、蒸発器3 は配管10により熱源ユニット及び調整弁9と接 続されており、調整弁9により冷房能力の調 が行われるようになっている。冷房能力の 御は、主としてリモコン8からの入力により 標値が決定されることで実行される。

 すなわち、リモコン8からは目標室内乾球 温度Tmが設定され、この目標室内乾球温度Tm あらかじめ記憶されている相対湿度目標値50 %とにより、制御装置4にて目標露点温度Tdmが 算されるようになっているのである。この 標露点温度Tdmは、湿り空気線図に基づき換 できるようにあらかじめ制御装置4にプログ ラムされているものとする。なお、あらかじ め制御装置4に記憶された相対湿度目標値は イッチ等の切り替え操作により40%、45%、50% 55%、60%の中から数値を選択することで変更 能になっている。また、湿度入力機能を搭 したリモコン8を使用することで、ユーザが 意に湿度を設定することも可能である。ま 、リモコン8からの入力を目標室内乾球温度 Tmとせずに目標露点温度Tdmとしてもよい。

 そして、調整弁9の制御には目標露点温度 Tdmと吹出空気露点温度Tdoutとを使用し、制御 置4は、両者の差δT=Tdout-Tdmを求め、その結 に応じて調整弁9の調整を実行するようにな ている。すなわち、制御装置4は、δTが正の ときは調整弁9の開度を大きくするように制 し、δTが負のときは調整弁9の開度を小さく るように制御するのである。ここで、制御 置4が算出したδTに応じた調整弁9の開度の 御動作について図3を参照しながら説明する

 図3は、δTに応じた調整弁9の開度制御動 を表として示すものである。ここで、Lj1が しく開度を調整した調整弁9の開度(新調整弁 開度)を、Lj0が現在の調整弁9の開度(現在調整 弁開度)を表している。δTが3より大きい(3< T)条件では、Lj0に3を足してLj1とする(Lj1=Lj0+3) 。δTが1より大きく3以下(1<δT≦3)の条件で 、Lj0に1を足してLj1とする(Lj1=Lj0+1)。δTが-1よ り大きく1以下(-1<δT≦1)の条件では、Lj0をLj 1とする(Lj1=Lj0)。δTが-3より大きく-1以下(-3< δT≦-1)の条件では、Lj0から1を引いてLj1とす (Lj1=Lj0-1)。δTが-3以下(δT≦-3)の条件では、Lj0 から3を引いてLj1とする(Lj1=Lj0-3)。

 図4は、調整弁9の開度の制御動作処理の れを詳細に示したフローチャートである。 4に基づいて、調整弁9の開度の制御動作処理 の流れを詳細に説明する。まず、制御装置4 、目標露点温度Tdmと吸込空気露点温度Tdinと 計算を行う(ステップS101)。これら露点温度 計算は、あらかじめマイコンに搭載されて る乾球温度と相対湿度との入力により露点 度が計算される関数Fdew(乾球温度、相対湿 )に基づいて行なわれるようになっている。 に、制御装置4は、吹出空気露点温度Tdoutの 出を簡易的に行う(ステップS102)。

 この吹出空気露点温度Tdoutの算出には、 知乾球温度Tin、検知乾球温度Tinと検出湿度Hi nから計算される露点温度Tdin、検知温度Tout、 及び、検知温度Tpinが用いられる(図2参照)。 お、図5に示すように空気線図上で吸込空気 度と吹出空気温度の延長上の飽和曲線上の 度を蒸発温度とし、蒸発温度は、蒸発器入 配管温度Tpin+Kと簡易的に置き換えることが きる。ここで、Kは、実験から求まる補正係 数であるものとする。制御装置4は、吹出空 露点温度Tdoutを算出すると、目標露点温度Tdm と吹出空気露点温度Tdoutとの差δT=Tdout-Tdmを算 出する(ステップS103)。

 そして、制御装置4は、算出したδTの値に 応じて、調整弁9の開度Lj1を変更する(ステッ S104)。この調整弁9の開度Lj1の変更は、上述 た図3の内容に基づいて実行されるようにな っている。すなわち、開度Lj1は、現在の調整 弁9の開度Lj0からの増減により決定されるの ある。それから、制御装置4は、決定した開 Lj1を現在の調整弁9の開度Lj0として調整弁9 開度を調整する(ステップS105)。制御装置4は この動作を繰り返し実行し、調整弁9の開度 を適宜調整しているのである。

 以上のように、実施の形態1に係る空気調 和装置では、室内ユニット1の吹出口側に湿 検知器や露点温度検知器を設置することな 、吹出露点温度を得ることができ、吹出空 露点温度Tdを目標室内露点温度Tdmとなるよう に制御することができるので、安価で信頼性 の高いものとすることができる。また、実施 の形態1に係る空気調和装置では、吹出空気 点温度Tdと吹出空気乾球温度Toutから、吹出 気相対湿度Houtを算出することができ、湿度 力可能なリモコン8を使用する場合、吹出空 気11の温度と湿度を表示することができ、ユ ザの使い勝手を向上することができる。

実施の形態2.
 図6は、本発明の実施の形態2に係る蒸発器3 詳細に説明するための説明図である。図6に 基づいて、蒸発器3の詳細を、蒸発器3に係わ 温度検知器の概略の配置とともに説明する この実施の形態2では、蒸発器出口配管温度 検知器15を蒸発器3の流体出口側に設けた点で 、実施の形態1と相違している。なお、実施 形態2では実施の形態1との相違点を中心に説 明し、実施の形態1と同一部分には、同一符 を付して説明を省略するものとする。

 蒸発器出口配管温度検知器15は、蒸発器3 出口側の配管10内を導通する流体の温度を 知するようになっている。ここで、蒸発器 口配管温度検知器15の検知温度を検知温度Tpo utとして以下の説明で使用するものとする。 して、検知温度Tpoutが制御装置4に送られて 整弁9の開度制御に使用されるようになって いる(図7で示すフローチャートで詳細に説明 るものとする)。実施の形態1では、調整弁9 開度の制御を、目標温度に応じて直接制御 ているが、実施の形態2では、調整弁9の開 の制御を、蒸発器入口配管温度Tpinと蒸発器 口配管温度Tpoutとの差Sを目標値Sm1となるよ に制御している。なお、蒸発器出口配管温 検知器15を設置し、その検知温度Tpoutを追加 した仕様となっている他は実施の形態1と同 である。

 図7は、調整弁9の開度の制御動作処理の れを詳細に示したフローチャートである。 7に基づいて、調整弁9の開度の制御動作処理 の流れを詳細に説明する。まず、制御装置4 、実施の形態1と同様に目標露点温度Tdmと吸 空気露点温度Tdinとの計算を行う(ステップS2 01)。これら露点温度の計算は、あらかじめマ イコンに搭載されている乾球温度と相対湿度 との入力により露点温度が計算される関数Fde w(乾球温度、相対湿度)に基づいて行なわれる ようになっている。次に、制御装置4は、吹 空気露点温度Tdoutの算出を簡易的に行う(ス ップS202)。

 制御装置4は、吹出空気露点温度Tdoutを算 すると、目標露点温度Tdmと吹出空気露点温 Tdoutとの差δT=Tdout-Tdmを算出する(ステップS20 3)。そして、制御装置4は、算出したδTの値に 応じて、蒸発器出口配管温度Tpoutと蒸発器入 配管温度Tpinとの差Sの目標値Sm1を変更する( テップS204)。目標値Sm1は、現在の目標値Sm0 らの増減により調整される。目標値Sm1の値 上限より大きくなると、上限固定とし、下 より小さくなると下限固定とする。たとえ 、ステップS204では、下限値を2、上限値を30 設定している場合を例に示している。

 そして、制御装置4は、蒸発器出口配管温 度Tpoutと蒸発器入口配管温度Tpinとの差Sを算 する(ステップS205)。次に、制御装置4は、差S が目標値S1よりも大きいかどうか判断する(ス テップS206)。制御装置4は、差Sが目標値S1より も大きいと判断すると(ステップS206;Y)、差Sと 目標値Sm1とが等しくなるようにLj0に所定値δL jを加えて調整弁9の開度Lj1をδLj分開くように 変更する(ステップS207)。

 一方、制御装置4は、差Sが目標値S1よりも 小さいと判断すると(ステップS206;N)、差Sと目 標値Sm1とが等しくなるようにLj0から所定値δL jを引いて調整弁9の開度Lj1をδLj分閉めるよう に変更する(ステップS208)。それから、制御装 置4は、決定した開度Lj1を現在の調整弁9の開 Lj0、目標値Sm1を現在の目標値Sm0とそれぞれ て調整弁9の開度を調整する(ステップS209)。 制御装置4は、この動作を繰り返し実行し、 整弁9の開度を適宜調整しているのである。

 以上のように、実施の形態2に係る空気調 和装置では、室内ユニット1の吹出口側に湿 検知器や露点温度検知器を設置することな 、吹出露点温度を得ることができ、吹出空 露点温度Tdを目標室内露点温度Tdmとなるよう に制御することができるので、安価で信頼性 の高いものとすることができる。また、実施 の形態1に係る空気調和装置では、吹出空気 点温度Tdと吹出空気乾球温度Toutから、吹出 気相対湿度Houtを算出することができ、湿度 力可能なリモコン8を使用する場合、吹出空 気11の温度と湿度を表示することができ、ユ ザの使い勝手を向上することができる。

 なお、実施の形態1のように調整弁9の開 を直接制御する場合、調整弁9の開度が大き 開くと調整弁9を流れる流体の流量が大きく なり、蒸発器3での熱交換が十分されず、蒸 能力が頭打ちとなってしまう。流体に冷媒 用いる場合、未蒸発冷媒が熱源ユニットに る、いわゆる液バック運転となり、圧縮機 の負担が大きくなったり、冷媒が熱源ユニ ト側に偏り冷房能力不足となったりする傾 が生じる。この傾向は、調整弁9の開度に上 を設定することである程度は回避できるが 空気条件等によっては液バック傾向が避け れない。また、調整弁9の上限を小さくする と能力不足となる。そこで、実施の形態2の うに差Sで調整弁9の開度制御を行なうように すれば、差Sを所定値以上となるように目標 Smに下限を設定することで、液バックとなら ない運転が可能である。

実施の形態3.
 図8は、本発明の実施の形態3に係る空気調 装置の室内ユニット1の概略内部構成を示す 部構成図である。図8に基づいて、室内ユニ ット1の内部構成及び動作について説明する この実施の形態3では、吸込空気湿度検知器7 を設置せずに吹出空気露点温度Tdを検出し、 整弁9の開度を制御する点で、実施の形態1 相違している。なお、実施の形態3では実施 形態1及び実施の形態2との相違点を中心に 明し、実施の形態1及び実施の形態2と同一部 分には、同一符号を付して説明を省略するも のとする。

 図9に示すバイパスファクターBFをBF=B/Aと たとき、BFを小さくなるように蒸発器3や風 を選定することで、吹出空気露点温度Tdと 出空気乾球温度Toutとの差が小さくなり、BF 0.1とすると概ね吹出空気露点温度Td=吹出空 乾球温度Toutと扱うことができる(図14で詳細 説明する)。すなわち、実施の形態3に係る 気調和装置では、吸込空気湿度検知器7を設 せずに吹出空気乾球温度Toutから吹出空気露 点温度Tdを検出することが可能になっている

 図10は、調整弁9の開度の制御動作処理の れを詳細に示したフローチャートである。 10に基づいて、調整弁9の開度の制御動作処 の流れを詳細に説明する。なお、説明は省 するが、図4と比べてTdoutの定義を変更して る。また、説明は省略するが、同様にステ プS304を図7のように変更することもできる まず、制御装置4は、目標露点温度Tdmの計算 行う(ステップS301)。この露点温度の計算は あらかじめマイコンに搭載されている乾球 度と相対湿度との入力により露点温度が計 される関数Fdewに基づいて行なわれるように なっている。次に、制御装置4は、吹出空気 点温度Tdoutの算出を簡易的に行う(ステップS3 02)。

 この吹出空気露点温度Tdoutの算出には、 知温度Toutが用いられる(図9参照)。制御装置4 は、吹出空気露点温度Tdoutを算出すると、目 露点温度Tdmと吹出空気露点温度Tdoutとの差δ T=Tdout-Tdmを算出する(ステップS303)。そして、 御装置4は、算出したδTの値に応じて、調整 弁9の開度Lj1を変更する(ステップS304)。この 整弁9の開度Lj1の変更は、上述した図3の内容 に基づいて実行されるようになっている。そ れから、制御装置4は、決定した開度Lj1を現 の調整弁9の開度Lj0として調整弁9の開度を調 整する(ステップS305)。制御装置4は、この動 を繰り返し実行し、調整弁9の開度を適宜調 している。

 図14は、バイパスファクターBFの傾向を説明 するためのグラフである。図14に基づいて、 イパスファクターBFの傾向について説明す 。この図14では、縦軸にバイパスファクター BFを、横軸に風量/冷房能力(m /min・kW)をそれぞれ示している。このバイパ ファクターBFは、主として、蒸発器3の仕様( イズやフィンピッチ等)と風量により決定さ れるが、所定の条件下で、冷房能力を所定の 目標値に到達するように蒸発器3の仕様を選 することにより、冷房能力と風量がバイパ ファクターBF決定に対して支配的となる。

 そこで、風量/冷房能力(m /min・kW)を指標とすることによってバイパス ァクターBFを概ね決定することができる。た とえば、図14に示すようなバイパスファクタ BFの傾向により、風量/冷房能力(m /min・kW)が1.25以下となるように風量、冷房能 を選定し、その条件を満たす熱交換器を設 し、これを蒸発器3として使用することで、 バイパスファクターBF≦0.1となる空気調和装 を構成することができるのである。ところ 、調整弁9の開度が小さいとき、流体流量が 小さくなり蒸発器3内に流れる流体の温度は 吸込空気温度の影響を強く受けて、入口と 口の温度差が大きくなる傾向にある。

 図11は、蒸発器3内を挿通している配管の 置の一例を説明するための説明図である。 12は、蒸発器3内の流体の温度特性を説明す ための説明図である。図11及び図12に基づい て、蒸発器3として好適な配管の配置につい 説明する。図11(a)が蒸発器3の概略断面構成 示す縦断面図を、図11(b)が蒸発器3から吹き された吹出空気11の温度分布を示すグラフを それぞれ示している。図11(a)と図11(b)との対 関係をI~VIで示している。また、図12(a)が流 が大きい場合における温度特性を、図12(b)が 流量が小さい場合における温度特性をそれぞ れ示している。また、図12では、縦軸が温度[ ℃]を、横軸が位置を表している。 

 蒸発器3内における流体は、図11(a)に示す( 1)-(2)-(3)-(4)の順で流れるが、それぞれの温度 図12のような温度傾向を示す。すなわち、 体流量が小さい場合は、図12(b)に示すように 入口と出口の温度差が大きくなる。なお、図 11のように、蒸発器3の配管配列は、段方向( で示す上向き矢印)で温度ムラができないよ に、1つのパスにおいて同じ列内に2段分以 の配置とすることが一般的である。したが て、実施の形態3に係る蒸発器3では、同じ列 内に2段の配置としたものを採用することが ましい。また、図11では、列数(図で示す右 き矢印)が3の場合を例に示しているが、列数 が異なる場合でも同じ列内には1段または2段 配置とするものとする。

 図13は、蒸発器3内を挿通している配管の 置の別の例を説明するための説明図である 図13に基づいて、蒸発器3として適していな 配管の配置について説明する。図13(a)が蒸 器3の概略断面構成を示す縦断面図を、図13(b )が蒸発器3から吹き出された吹出空気11の温 分布を示すグラフをそれぞれ示している。 13(a)と図13(b)との対応関係をI~IVで示している 。図13に示すように、1つのパスにおいて同じ 列内に多くの段数を配置している場合、段方 向に吹出空気11の温度ムラが生じ、流体流量 小さくなると温度ムラは更に大きくなる傾 にある。吹出空気11に温度ムラが大きくな と、配管10の温度が露点温度以上となる箇所 と露点温度以下となる箇所が存在する等、蒸 発器3のバイパスファクターが大きくなるた 、このようなパス配置は有する熱交換器を 定しないことが望ましい。

 以上のように、実施の形態3に係る空気調 和装置では、室内ユニット1の吹出口側に湿 検知器や露点温度検知器を設置することな 、また室内ユニット1の吸込口側に湿度検知 を設置することなく、吹出露点温度を得る とができるので、安価で信頼性の高いもの することができる。なお、本実施の形態3で 説明した蒸発器3の1つのパスにおいて同じ列 に2段分以下の配置とする配管配列について は、実施の形態1または実施の形態2において 用することも可能であり、このような蒸発 3を実施の形態1または実施の形態2に使用す ば、より精度の高い吹出空気露点温度の算 が可能となる。

実施の形態4.
 図15は、本発明の実施の形態4に係る空気調 装置100の概略回路構成を示す回路構成図で る。図15に基づいて、空気調和装置100の構 及び動作、特に実施の形態1~実施の形態3と 相違点について説明する。この実施の形態4 は、熱源ユニット20の容量制御により吹出 点温度を制御するようにした点で、実施の 態1~実施の形態3と相違している。なお、実 の形態4では実施の形態1~実施の形態3との相 点を中心に説明し、実施の形態1~実施の形 3と同一部分には、同一符号を付して説明を 略するものとする。また、実施の形態4では 、空気調和装置100が冷房運転を実行する場合 を説明する。

 実施の形態4に係る空気調和装置100は、大 きく分けて室内ユニット21と、熱源ユニット2 0とで構成されている。室内ユニット21には、 主に絞り装置25(調整弁9に相当する)と、室内 ニット側熱交換器26(蒸発器3に相当する)と 室内ユニット側送風機28(送風機2に相当する) と、吹出空気温度検知器35(吹出空気温度検知 器5に相当する)と、吸込空気温度検知器33(吸 空気温度検知器6に相当する)と、吸込空気 度検知器34(吸込空気湿度検知器7に相当する) と、液側配管温度検知器31(蒸発器入口流体温 度検知器14に相当する)と、ガス側配管温度検 知器32(蒸発器出口配管温度検知器15に相当す )と、室内ユニット側制御装置37(制御装置4 相当する)とが搭載されている。

 熱源ユニット20には、主に圧縮機22と、四 方弁23と、熱源側熱交換器24と、熱源側送風 27と、高圧圧力検知器29と、低圧圧力検知器3 0と、熱源ユニット側制御装置36とが搭載され ている。そして、空気調和装置100には、圧縮 機22、四方弁23、熱源側熱交換器24、絞り装置 25、及び、室内ユニット側熱交換器26をこの で配管により直列に接続した冷媒回路が形 されている。また、空気調和装置100は、四 弁23を切り替えることにより、冷媒の流れを 反転させて、暖房運転あるいは冷房運転が実 行可能になっている。

 上述した各機器(熱源ユニット20に搭載さ ている各機器)の機能について説明する。熱 源ユニット20は、屋外に設置され、上述した うに圧縮機22、四方弁23、熱源側熱交換器24 び熱源側送風機27とを搭載するものである 圧縮機22は、冷媒を吸入し、その冷媒を圧縮 して高温・高圧の状態にするものであり、た とえば容量制御可能なインバータ圧縮機など で構成するとよい。四方弁23は、制御される とで冷媒の流れを切り替える流路切替装置 して機能するものである。熱源側熱交換器2 4は、近傍に設置されている熱源側送風機27か ら供給される空気と配管10を導通する冷媒と 間で熱交換を行ない、冷媒を凝縮液化又は 発ガス化するものである。熱源側送風機27 、外部から取り入れた空気を熱源側熱交換 24に供給する機能を有している。

 また、熱源ユニット20には、上述したよ に高圧圧力検知器29、低圧圧力検知器30及び 源ユニット側制御装置36が搭載されている 高圧圧力検知器29は、圧縮機22の吐出側配管 設置され、圧縮機22から吐出された冷媒の 力(高圧)を検知するものである。低圧圧力検 知器30は、圧縮機22の吸入側配管に設置され 圧縮機22に吸入される冷媒の圧力(低圧)を検 するものである。熱源ユニット側制御装置3 6は、高圧圧力検知器29及び低圧圧力検知器30 検知された圧力情報を受け取って、圧縮機2 2の駆動周波数、四方弁23の切り替え及び熱源 側送風機27の回転数を制御するものである。 た、熱源ユニット側制御装置36は、室内ユ ット側制御装置37との送受信が可能になって いる。

 ここで、空気調和装置100の冷房運転時に ける冷媒の流れについて説明する。空気調 装置100が冷房運転を開始すると、まず圧縮 22が駆動される。圧縮機22から吐出した高温 ・高圧のガス冷媒は、四方弁23を経由して熱 側熱交換器24に流入する。この熱源側熱交 器24では、ガス冷媒が空気に放熱しながら凝 縮液化し、低温・高圧の液冷媒となる。この 液冷媒は、熱源側熱交換器24から流出し、室 ユニット21に流入する。室内ユニット21に流 入した冷媒は、絞り装置25で減圧され、室内 ニット側熱交換器26に流入する。

 室内ユニット側熱交換器26に流入した冷 は、空気と熱交換することによって、蒸発 ス化する。つまり、このとき、冷媒が室内 ニット側熱交換器26で空気から吸熱すること で空気を冷却し、この冷却された空気を空調 対象域に吹き出すことで冷房運転を行なうよ うになっている。この冷媒は、室内ユニット 21から流出し、四方弁23を経由した後、圧縮 22に再度吸入されることになる。以上のよう に、冷房運転時の空気調和装置100では冷媒が 循環するようになっている。

 次に、空気調和装置100の冷房運転時にお る室内ユニット21内の空気の流れについて 明する。空気調和装置100が冷房運転を開始 ると、室内ユニット21では室内ユニット側送 風機28が駆動される。そして、室内ユニット 送風機28により室内ユニット側熱交換器26に は高温多湿空気が流入し、室内ユニット側熱 交換器26で低温の冷媒と熱交換されて、一部 湿された後、低温の空気となって、室内ユ ット21から吹き出される(吹出空気38(吹出空 11に相当する))。

 室内ユニット側熱交換器26の吸込側には 吸込空気温度検知器33及び吸込空気湿度検知 器34が設置され、吹出側には、吹出空気温度 知器35が設置されており、それぞれで検知 れた空気温度や湿度情報が室内ユニット側 御装置37に送られるようになっている。それ らの情報を受け取った室内ユニット側制御装 置37は、それらの情報を元に、熱源ユニット 制御装置36と通信するようになっている。 して、熱源ユニット側制御装置36は、室内ユ ニット側制御装置37から送られた情報に基づ て圧縮機22の容量制御を行なうようになっ いる。

 図16は、圧縮機22の容量制御処理の流れの 一例を示すフローチャートである。図16に基 いて、圧縮機22の容量制御処理の流れの一 について詳細に説明する。まず、室内ユニ ト側制御装置37(あるいは熱源ユニット側制 装置36)は、実施の形態2と同様に目標露点温 Tdmと吸込空気露点温度Tdinの計算を行う(ス ップS401)。これら露点温度の計算は、あらか じめマイコンに搭載されている乾球温度と相 対湿度との入力により露点温度が計算される 関数Fdew(乾球温度、相対湿度)に基づいて行な われるようになっている。次に、室内ユニッ ト側制御装置37は、吹出空気露点温度Tdoutの 出を簡易的に行う(ステップS402)。

 室内ユニット側制御装置37は、吹出空気 点温度Tdoutを算出すると、目標露点温度Tdmと 吹出空気露点温度Tdoutとの差δT=Tdout-Tdmを算出 する(ステップS403)。そして、室内ユニット側 制御装置37は、算出したδTの値に応じて、熱 ユニット蒸発温度Teの目標値Tem1を変更する( ステップS404)。目標値Tem1は、現在の目標値Tem 0からの増減により調整される。目標値Tem1の が上限より大きくなると、上限固定とし、 限より小さくなると下限固定とする。たと ば、ステップS404では、下限値を15、上限値 0に設定している場合を例に示している。な お、ステップS401~404までを熱源ユニット側制 装置36で実行してもよい。

 熱源ユニット蒸発温度Teを目標値Tem1に変 したら、熱源ユニット側制御装置36は、熱 ユニット蒸発温度Teを、低圧圧力検知器30に 検出された圧力の飽和温度を計算すること より算出する(ステップS405)。そして、熱源 ニット側制御装置36は、熱源ユニット蒸発 度Teが目標値Tem1よりも大きいかどうか判断 る(ステップS406)。熱源ユニット側制御装置36 は、熱源ユニット蒸発温度Teが目標値Tem1より も大きいと判断すると(ステップS406;Y)、熱源 ニット蒸発温度Teと目標値Tem1とが等しくな ようにF0に所定値δFを加えて圧縮機22の周波 数F1をδF分大きくするように変更する(ステッ プS407)。

 一方、熱源ユニット側制御装置36は、熱 ユニット蒸発温度Teが目標値Tem1よりも小さ と判断すると(ステップS406;N)、熱源ユニット 蒸発温度Teと目標値Tem1とが等しくなるように F0から所定値δFを引いて圧縮機22の周波数F1を δF分小さくするように変更する(ステップS408) 。それから、熱源ユニット側制御装置36は、 定した周波数F1を現在の圧縮機22の周波数F0 目標値Tem1を現在の目標値Tem0とそれぞれし 圧縮機22の周波数を調整する(ステップS409)。 熱源ユニット側制御装置36は、この動作を繰 返し実行し、圧縮機22の周波数を適宜調整 ているのである。

 図17は、圧縮機22の容量制御処理の流れの 別の一例を示すフローチャートである。図17 基づいて、圧縮機22の容量制御処理の流れ 別の一例について詳細に説明する。図16では 、実施の形態1及び実施の形態2の吹出露点温 Tdoutの計算方法を採用した場合における圧 機22の容量制御処理の流れを示したが、図17 は、実施の形態3の吹出露点温度Tdoutの計算 法を採用した場合における圧縮機22の容量 御処置の流れを示している。

 まず、室内ユニット側制御装置37(あるい 熱源ユニット側制御装置36)は、目標露点温 Tdmの計算を行う(ステップS501)。この露点温 の計算は、あらかじめマイコンに搭載され いる乾球温度と相対湿度との入力により露 温度が計算される関数Fdewに基づいて行なわ れるようになっている。次に、室内ユニット 側制御装置37は、吹出空気露点温度Tdoutの算 を簡易的に行う(ステップS502)。この吹出空 露点温度Tdoutの算出には、検知温度Toutが用 られる。室内ユニット側制御装置37は、吹出 空気露点温度Tdoutを算出すると、目標露点温 Tdmと吹出空気露点温度Tdoutとの差δT=Tdout-Tdm 算出する(ステップS503)。

 そして、室内ユニット側制御装置37は、 出したδTの値に応じて、熱源ユニット蒸発 度Teの目標値Tem1を変更する(ステップS504)。 標値Tem1は、現在の目標値Tem0からの増減によ り調整される。目標値Tem1の値が上限より大 くなると、上限固定とし、下限より小さく ると下限固定とする。たとえば、ステップS5 04では、下限値を15、上限値を0に設定してい 場合を例に示している。なお、ステップS501 ~504までを熱源ユニット側制御装置36で実行し てもよい。

 熱源ユニット蒸発温度Teを目標値Tem1に変 したら、熱源ユニット側制御装置36は、熱 ユニット蒸発温度Teを、低圧圧力検知器30に 検出された圧力の飽和温度を計算すること より算出する(ステップS505)。そして、熱源 ニット側制御装置36は、熱源ユニット蒸発 度Teが目標値Tem1よりも大きいかどうか判断 る(ステップS506)。熱源ユニット側制御装置36 は、熱源ユニット蒸発温度Teが目標値Tem1より も大きいと判断すると(ステップS506;Y)、熱源 ニット蒸発温度Teと目標値Tem1とが等しくな ようにF0に所定値δFを加えて圧縮機22の周波 数F1をδF分大きくするように変更する(ステッ プS507)。

 一方、熱源ユニット側制御装置36は、熱 ユニット蒸発温度Teが目標値Tem1よりも小さ と判断すると(ステップS506;N)、熱源ユニット 蒸発温度Teと目標値Tem1とが等しくなるように F0から所定値δFを引いて圧縮機22の周波数F1を δF分小さくするように変更する(ステップS508) 。それから、熱源ユニット側制御装置36は、 定した周波数F1を現在の圧縮機22の周波数F0 目標値Tem1を現在の目標値Tem0とそれぞれし 圧縮機22の周波数を調整する(ステップS509)。 熱源ユニット側制御装置36は、この動作を繰 返し実行し、圧縮機22の周波数を適宜調整 ているのである。このように、圧縮機22の容 量制御を実行しても、図16と同様の効果を得 ことができる。

 図18は、室内ユニット21の絞り装置25の制 の処理の流れを示すフローチャートである 図18に基づいて、室内ユニット21の絞り装置 25の開度を制御する処理の流れについて詳細 説明する。まず、室内ユニット側制御装置3 7は、液側配管温度検知器31の検出温度Tpinと ス側配管温度検知器32の検出温度Tpoutとの差S =Tpout-Tpinを算出する(ステップS601)。そして、 内ユニット側制御装置37は、差Sと目標値Sm の大小比較を実行して、絞り装置25を絞るか 開けるかを判断する(ステップS602)。

 判断結果がS>Smの場合(ステップS602;Y)、 内ユニット側制御装置37は、△Ljで絞り装置 25を開くように制御する(ステップS603)。この き、室内ユニット側制御装置37は、絞り装 25の開度Ljが最大開度Ljmaxを超えるかどうか 判定をする(ステップS604)。判定結果が最大 度Ljmaxを超える場合(ステップS604;Y)、室内ユ ット側制御装置37は、絞り装置25の開度Ljを 大開度Ljmaxに制限する(ステップS605)。

 一方、判断結果がS<Smの場合(ステップS6 02;N)、室内ユニット側制御装置37は、△Ljで絞 り装置25を絞るように制御する(ステップS606) このとき、室内ユニット側制御装置37は、 り装置25の開度Ljが最小開度Ljminを下回るか うかの判定をする(ステップS607)。判定結果 最小開度Ljminを下回る場合(ステップS607;Y)、 内ユニット側制御装置37は、絞り装置25の開 度Ljを最小開度Ljminに制限する(ステップS608) なお、目標値Smはあらかじめ設定された所定 値を使用するものとする。

 以上のように、実施の形態4に係る空気調 和装置100では、室内ユニット21の吹出口側に 度検知器や露点温度検知器を設置すること く、吹出露点温度を得ることができ、吹出 気露点温度Tdを目標室内露点温度Tdmとなる うに制御することができるので、安価で信 性の高いものとすることができる。また、 施の形態4に係る空気調和装置100では、吹出 気露点温度Tdと吹出空気乾球温度Toutから、 出空気相対湿度Houtを算出することができ、 湿度入力可能なリモコンを使用する場合、吹 出空気38の温度と湿度を表示することができ ユーザの使い勝手を向上することができる

実施の形態5.
 図19は、本発明の実施の形態5に係る空気調 装置の室内ユニット1及びレヒートユニット 45の概略内部構成を示す内部構成図である。 19に基づいて、室内ユニット1及びレヒート ニット45の内部構成及び動作、特に実施の 態1~実施の形態4との相違点について説明す 。この実施の形態5では、レヒートユニット4 5を接続した点で、実施の形態1~実施の形態4 相違している。なお、実施の形態5では実施 形態1~実施の形態4との相違点を中心に説明 、実施の形態1~実施の形態4と同一部分には 同一符号を付して説明を省略するものとす 。

 レヒートユニット45は、たとえば実施の 態1で説明した室内ユニット1の吹出口側に設 置されている。このレヒートユニット45には 図19に示すように、凝縮器40、調整弁41及び 出空気温度検知器42が内蔵されている。凝 器40には、調整弁41が接続され、配管44を介 て熱源ユニット(図示省略)に接続されるよう になっている。吹出空気温度検知器42は、レ ートユニット45の吹出空気温度Troutを検知し 、その情報を制御器43に送るようになってい 。制御器43は、吹出空気温度Troutに基づいて 調整弁41の開度を制御するようになっている この制御器43は、制御装置4と送受信可能に っている。

 室内ユニット1により露点温度を制御され た低温の吹出空気11は、レヒートユニット45 て、凝縮器40を通過することで加温される。 凝縮器40の吹出口側には、吹出空気温度検知 42が設置されており、レヒートユニット45の 吹出空気温度Troutが検知される。リモコン8か らは目標室内乾球温度Tmが設定され、制御装 4は、吹出空気温度検知器42が検知した吹出 気温度TroutがTmとなるように調整弁41を制御 る。

 なお、この熱源ユニットは、実施の形態1 で説明したように、冷房専用や冷房暖房切り 替え用、室内ユニットを複数接続するマルチ タイプ、冷房暖房同時運転可能なタイプ等の いずれであってもよく、形態を特に限定する ものではない。つまり、蒸発器3と凝縮器40と を同一冷媒系統に接続してもよいし、蒸発器 3と凝縮器40とを別の冷媒系統に接続してもよ い。また、容量制御可能となるように制御器 を設置した電気ヒータを使用したものでもよ い。さらに、レヒートユニット45を室内ユニ ト1に内蔵しても機能は同一である。

 図20は、調整弁41の開度の制御動作処理の 流れを詳細に示したフローチャートである。 図21は、レヒートユニット45の吹出空気の温 と湿度との関係を示すグラフである。図20及 び図21に基づいて、調整弁41の開度の制御動 処理の流れを詳細に説明する。まず、制御 43は、吹出空気温度Troutと目標室内乾球温度T mとの差δTrを計算する(ステップS701)。そして 制御器43は、算出した差δTrの値に応じて、 整弁41の開度Lr1を変更する(ステップS702)。 の調整弁41の開度Lr1は、現在の調整弁41の開 Lr0からの増減により調整される(ステップS70 3)。制御器43は、この動作を繰り返し実行し 調整弁41の開度を適宜調整しているのである 。

 以上のように、実施の形態5に係る空気調 和装置では、室内ユニット1の吹出口側に湿 検知器や露点温度検知器を設置することな 、吹出露点温度を得ることができ、吹出空 温度Troutを目標室内乾球温度Tmとなるように 御することができるので、安価で信頼性の いものとすることができる。また、室内ユ ット1の吹出空気11は、実施の形態1及び実施 の形態2で説明したように露点温度目標値Tdm なるように制御されているため、凝縮器40で は顕熱変化のみで、湿度の入出がなく、レヒ ート吹出空気の露点温度も露点温度目標値Tdm となる。

 このように、レヒートユニット45の吹出 気11は、露点温度がTdm、乾球温度がTmとなり 目標値となるため、図21に示すようにレヒ トユニット45の吹出空気11の温度と湿度とは リモコン8で設定された値に合ったものにな る。なお、実施の形態5では、制御器43が調整 弁41の開度を調整する場合を例に説明したが 制御装置4が調整弁41の開度を調整してもよ 。また、制御器43の機能を制御装置4に担当 せるようにしてもよい。