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Title:
INERTIA SENSOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/044522
Kind Code:
A1
Abstract:
An inertia sensor includes: a holding body; a support body; a first and a second arm extending from the support unit in opposite directions from each other to be connected to the holding body; a third to a sixth arm having substantially a U shape extending from the support body; a first to a fourth weight portion connected to the third to the sixth arm, respectively; a first to a fourth drive electrode which vibrate the first to the fourth weight portion, respectively; and a sensor electrode which detects distortion generated in the third arm by an angular velocity applied to the first to the fourth weight portions. The second and the third arms vibrate in the opposite direction as compared to the first and the fourth arm. Even when detecting an angular velocity around a predetermined axis, the inertia sensor can reduce the height along the axis.

Inventors:
AIZAWA HIROYUKI
OHUCHI SATOSHI
Application Number:
PCT/JP2008/002702
Publication Date:
April 09, 2009
Filing Date:
September 29, 2008
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
AIZAWA HIROYUKI
OHUCHI SATOSHI
International Classes:
G01C19/56; G01C19/5607; G01P15/09; G01P15/125; G01P15/18; H01L41/08
Domestic Patent References:
WO2007086337A12007-08-02
Foreign References:
JP2007198779A2007-08-09
JP2001082963A2001-03-30
JP2001050751A2001-02-23
JPH09196682A1997-07-31
JPH05264577A1993-10-12
JPH0367177A1991-03-22
Attorney, Agent or Firm:
IWAHASHI, Fumio et al. (1006 Oaza Kadoma, Kadoma-sh, Osaka 01, JP)
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Claims:
慣性力を検出する検出素子を備え、
前記検出素子は、
   第1のアームと、
   前記第1のアームに直角な第2のアームと、
   前記第1のアームを支持する支持部と、
   前記第2のアームにそれぞれ連結した錘部と、
を有し、
互いに直交するX軸とY軸とZ軸において、前記第1のアームをX軸方向に配置するとともに前記第2のアームをY軸方向に配置し、
前記第2のアームは、前記支持部に連結した一端と、前記錘部にそれぞれ連結した他端とをそれぞれ有し、
前記第2のアームは、前記第2のアームの前記他端が前記第2アーム自身と対向するまで外方側に折曲された形状を有し、
前記第2のアームをX軸方向に振動させるとともに、
前記第2のアームのうちX軸の正側に配置された第2のアームは互いに逆方向に振動させ、
前記第2のアームのうちのX軸の負側に配置された第2のアームは互いに逆方向に振動させ、
前記第2のアームのうちのY軸の正側に配置された前記第2のアームは互いに逆方向に振動させ、角速度に起因した前記第2のアームの歪を感知して角速度を検出する慣性力センサ。
Y軸周りの角速度に起因したZ軸方向の前記第2のアームの歪を感知してY軸周りの角速度を検出する、または、Z軸周りの角速度に起因したY軸方向の前記第2のアームの歪を感知してZ軸周りの角速度を検出する、請求項1記載の慣性力センサ。
前記第1のアームの厚みを前記第2のアームよりも薄くして、加速度に起因した前記第1のアームの歪を感知して加速度を検出する、請求項1記載の慣性力センサ。
Y軸方向の加速度に起因したZ軸方向の前記第1のアームの歪を感知してY軸方向の加速度を検出する、または、Z軸方向の加速度に起因したZ軸方向の前記第1のアームの歪を感知してZ軸方向の加速度を検出する、請求項3記載の慣性力センサ。
前記錘部と対向する対向基板を配置するとともに前記錘部と前記対向基板の各々の対向面に対向電極を配置し、前記第1のアームの厚みを前記第2のアームよりも薄くして、加速度に起因した前記対向電極間の静電容量変化を感知して加速度を検出する、請求項1記載の慣性力センサ。
Y軸方向の加速度に起因したZ軸方向の前記対向電極間の静電容量変化を感知してY軸方向の加速度を検出する、または、Z軸方向の加速度に起因したZ軸方向の前記対向電極間の静電容量変化を感知してZ軸方向の加速度を検出する、請求項5記載の慣性力センサ。
保持体と、
支持部と、
前記支持部から第1の軸に沿って延びて前記保持体に結合する第1のアームと、
前記支持部から前記第1の軸に沿って前記第1のアームと反対の方向に延びて前記保持体に結合する第2のアームと、
   前記第1の軸と直角の第2の軸に沿って前記支持部から延びる第1の延部と、
   前記第1の延部から前記第1の軸に沿って延びる第1の結合部と、
   前記第1の延部が前記支持部から延びる方向と逆の方向に前記第1の結合部から前記第2の軸に沿って延びる第2の延部と、
を有するU字形状を実質的に有する第3のアームと、
前記第3のアームの前記第2の延部に接続された第1の錘部と、
   前記第3のアームの前記第1の延部が前記支持部から延びる前記方向と同じ方向に前記第2の軸に沿って前記支持部から延びる第3の延部と、
   前記第3のアームの前記第1の結合部が前記第1の延部から延びる方向と逆の方向に前記第3の延部から前記第1の軸に沿って延びる第2の結合部と、
   前記第3の延部が前記支持部から延びる方向と逆の方向に前記第2の結合部から前記第2の軸に沿って延びる第4の延部と、
を有するU字形状を実質的に有する第4のアームと、
前記第4のアームの前記第4の延部に接続された第2の錘部と、
   前記第3のアームの前記第1の延部が前記支持部から延びる前記方向と逆の方向に前記第2の軸に沿って前記支持部から延びる第5の延部と、
   前記第3のアームの前記第1の結合部が前記第1の延部から延びる方向と同じ方向に前記第5の延部から前記第1の軸に沿って延びる第3の結合部と、
   前記第5の延部が前記支持部から延びる方向と逆の方向に前記第3の結合部から前記第2の軸に沿って延びる第6の延部と、
を有するU字形状を実質的に有する第5のアームと、
前記第5のアームの前記第6の延部に接続された第3の錘部と、
   前記第5のアームの前記第5の延部が前記支持部から延びる前記方向と同じ方向に前記第2の軸に沿って前記支持部から延びる第7の延部と、
   前記第5のアームの前記第3の結合部が前記第5の延部から延びる方向と逆の方向に前記第7の延部から前記第1の軸に沿って延びる第4の結合部と、
   前記第7の延部が前記支持部から延びる方向と逆の方向に前記第4の結合部から前記第2の軸に沿って延びる第8の延部と、
を有するU字形状を実質的に有する第6のアームと、
前記第6のアームの前記第8の延部に接続された第4の錘部と、
前記第1の錘部を前記第1の軸に沿って振動させる、前記第3のアームに設けられた第1の駆動電極と、
前記第2の錘部を前記第1の錘部と反対の方向に変位させるように前記第1の軸に沿って振動させる第2の駆動電極と、
前記第3の錘部を前記第1の錘部と反対の方向に変位させるように前記第1の軸に沿って振動させる第3の駆動電極と、
前記第4の錘部を前記第1の錘部と同じ方向に変位させるように前記第1の軸に沿って振動させる第4の駆動電極と、
前記第1の錘部に加えられた角速度により前記第3のアームに生じる歪みを検出する第1の感知電極と、
を備えた慣性力センサ。
前記角速度は前記第2の軸の周りに加えられ、
前記加速度により前記第3のアームに前記歪みは前記第1の軸と前記第2の軸とに直角の第3の軸に沿って発生する、請求項7記載の慣性力センサ。
前記角速度は前記第1の軸と前記第2の軸とに直角の第3の軸の周りに加えられ、
前記角速度により前記第3のアームに前記歪みは前記第2の軸に沿って発生する、請求項7に記載の慣性力センサ。
前記第1の錘部と前記第2の錘部と前記第3の錘部と前記第4の錘部とに加えられた加速度により前記第1のアームに発生する歪みを感知する、前記第1のアームに設けられた第2の感知電極をさらに備えた、請求項7に記載の慣性力センサ。
前記第1のアームと前記第2のアームは、前記第3のアームと前記第4のアームと前記第5のアームと前記第6のアームよりも薄い、請求項10に記載の慣性力センサ。
前記加速度は前記第2の軸に沿って前記第1の錘部と前記第2の錘部と前記第3の錘部と前記第4の錘部とに加えられ、
前記加速度により前記第1のアームの前記歪みは前記第2の軸に沿って発生する、請求項11に記載の慣性力センサ。
前記加速度は前記第1の軸と前記第2の軸とに直角の第3の軸に沿って前記第1の錘部と前記第2の錘部と前記第3の錘部と前記第4の錘部とに加えられ、
前記加速度により前記第1のアームに前記歪みは前記第3の軸に沿って発生する、請求項11に記載の慣性力センサ。
前記第1の錘部は前記第1の軸と前記第2の軸とに直角の第3の軸に直角の面を有しており、
   前記第1の錘部の前記面に設けられた第1の対向電極と、
   前記第1の対向電極に対向する第2の対向電極と、
を有して第1の静電容量を形成する第1の対向電極部をさらに備え、
前記第1の静電容量により前記第1の錘部に加えられた加速度を検出する、請求項7記載の慣性力センサ。
前記加速度は前記第3の軸に沿って前記第1の錘部に加えられている、請求項14に記載の慣性力センサ。
前記第3の錘部は前記第3の軸に直角の面を有しており、
   前記第3の錘部の前記面に設けられた第3の対向電極と、
   前記第3の対向電極に対向する第4の対向電極と、
を有して第2の静電容量を形成する第2の対向電極部をさらに備え、
前記第1の静電容量と前記第2の静電容量により前記第1の錘部に加えられた加速度を検出する、請求項14記載の慣性力センサ。
前記加速度は前記第2の軸に沿って前記第1の錘部に加えられている、請求項16に記載の慣性力センサ。
前記第1のアームと前記第2のアームは、前記第3のアームと前記第4のアームと前記第5のアームと前記第6のアームよりも薄い、請求項14に記載の慣性力センサ。
Description:
慣性力センサ

 本発明は、航空機、自動車、ロボット、 舶、車両等の移動体の姿勢制御やナビゲー ョン等、各種電子機器に用いられる、慣性 により角速度や加速度を検出する慣性力セ サに関する。

 従来の慣性力センサである角速度センサ 、音さ形状やH形状やT形状等の各種形状を する検出素子を振動させ、その素子に加え れた角速度により発生するコリオリ力によ 検出素子の歪を電気的に検知して角速度を 出する。

 図11は特許文献1に記載されている従来の 速度センサの検出素子51の斜視図である。 12は図11に示す検出素子51の線12-12における断 面図である。検出素子51は、2本のアーム52と アーム52を連結する基部53とを有する音さ形 状を有する。

 アーム52には、アーム52を駆動して振動さ せる駆動電極54や、角速度に起因するアーム5 2の歪を感知する感知電極55が配置されている 。駆動電極54や感知電極55は、圧電体56を介在 させた上部電極57と下部電極58から形成され いる。駆動電極54および感知電極55からは信 線59が基部53に設けられた電極パッド60まで き出されている。電極パッド60からボンデ ングワイヤ等を介して検出素子51を実装する 実装基板の配線パターンに電気的に接続され ている。

 従来の角速度センサをナビゲーション装 に用いる場合には、互いに略直交したX軸と Y軸とZ軸において、例えばX軸とY軸とを含むXY 平面に車両を配置する。角速度センサは車両 のZ軸の周りの角速度を検出する。このよう 角速度センサでは、Z軸に平行にアーム52が びるように検出素子51を配置する。駆動電極 54によりアーム52を駆動してX軸に沿って方向5 2Aに振動させ、Z軸の周りの角速度に起因して アーム52に発生する歪を感知電極55で感知す ことにより、Z軸の周りの角速度を検出する アーム52はX軸とZ軸を含むXZ平面で振動し、Z 軸の周りの角速度によりアーム52がXZ平面に 角なY軸に沿って歪む。また、アーム52のう の一方は他方と反対の方向に振動している したがって、角速度により方向52Bに発生す コリオリ力により、アーム52のうちの一方は 他方と逆の方向に歪む。

 従来の角速度センサの検出素子51は、Z軸の りの角速度を検出するためにアーム52をZ軸 沿って延びるように配置する必要があり、 速度センサのZ軸方向の高さを小さくするこ とが困難である。

特開2005-201652号公報

 慣性力センサは、保持体と、支持部と、 持部から互いに反対の方向に延びて保持体 結合する第1と第2のアームと、支持部から びるU次形状を実質的に有する第3から第6の ームと、第3から第6のアームにそれぞれ接続 された第1から第4の錘部と、第1から第4の錘 をそれぞれ振動させる第1から第4の駆動電極 と、第1から第4の錘部に加えられた角速度に り第3のアームに生じる歪みを検出する感知 電極とを備える。第2と第3のアームは第1と第 4のアームと反対の方向に振動する。

 この慣性力センサは所定の軸の周りの角 度を検出する場合でも、その軸に沿った高 を小さくすることができる。

図1Aは本発明の実施の形態における角 度センサの斜視図である。 図1Bは図1Aに示す角速度センサの裏面 視図である。 図1Cは実施の形態における角速度セン の駆動電極と感知電極の断面図である。 図2は振動している実施の形態における 角速度センサの斜視図である。 図3はZ軸の周りの角速度により歪む実 の形態における角速度センサの斜視図であ 。 図4はY軸の周りの角速度により歪む実 の形態における角速度センサの斜視図であ 。 図5は実施の形態における角速度センサ の共振周波数と感度の関係を示す。 図6は振動している実施の形態における 角速度センサの斜視図である。 図7は実施の形態における他の角速度セ ンサの斜視図である。 図8は図7に示す角速度センサの裏面斜 図である。 図9は実施の形態におけるさらに他の角 速度センサの分解斜視図である。 図10は図9に示す角速度センサの断面図 である。 図11は従来の角速度センサの斜視図で る。 図12は図11に示す角速度センサの線12-12 における断面図である。

符号の説明

4A  アーム
4B  アーム
6A  アーム
6B  アーム
6C  アーム
6D  アーム
8  支持部
14A  錘部
14B  錘部
14C  錘部
14D  錘部
16A  駆動電極
16B  駆動電極
18C  駆動電極
18D  駆動電極
20A  感知電極
21A  感知電極
31  対向電極部
31A  対向電極
31B  対向電極
33  対向電極部
33A  対向電極
33B  対向電極
42  保持体
106A  延部(第1の延部)
106B  延部(第3の延部)
106C  延部(第5の延部)
106D  延部(第7の延部)
206A  結合部(第1の結合部)
206B  結合部(第2の結合部)
206C  結合部(第3の結合部)
206D  結合部(第4の結合部)
306A  延部(第2の延部)
306B  延部(第4の延部)
306C  延部(第6の延部)
306D  延部(第8の延部)
514A  面
514C  面

 図1Aは本発明の実施の形態における慣性 センサ2001の斜視図である。図1Aに示すよう 互いに直角な第1の軸の第2の軸と第3の軸で るX軸とY軸とZ軸とを定義する。慣性力セン 2001は、検出素子2と、検出素子に接続された 制御部1001Bとを備える。検出素子2は、支持部 8と、支持部8からX軸に沿って一直線上に互い に反対に延びるアーム4A、4Bと、支持部8から びるアーム6A~6Dと、アーム6A~6Dにそれぞれ接 続された錘部14A~14Dと、矩形の枠形状を有す 保持体42と、保持体42に接続された可撓部21A 21Bとを備える。可撓部21A、21Bは可撓性を有 、アーム4A、4Bは可撓部21A、21Bをそれぞれ介 して保持体42に結合している。保持体42と可 部21A、21Bの間にはスリット10A、10Bがそれぞ 設けられている。アーム4A、4Bはアーム6A~6D り薄い。アーム4A、4Bとアーム6A~6Dは支持部8 ついて対称的に配置されている。

 アーム6Aは、支持部8からY軸に沿って延び る延部106Aと、延部106AからX軸に沿って延びる 結合部206Aと、結合部206AからY軸に沿って延部 106Aと反対に延びる延部306Aとを有して実質的 U字形状を有する。延部306Aには錘部14Aが接 されている。

 アーム6Bは、支持部8からY軸に沿って延び る延部106Bと、延部106BからX軸に沿って延びる 結合部206Bと、結合部206BからY軸に沿って延部 106Bと反対に延びる延部306Bとを有して実質的 U字形状を有する。延部306Bには錘部14Bが接 されている。アーム6Bの延部106Bは支持部8か アーム6Aの延部106Aと同じ方向に延びる。ア ム6Bの結合部206Bは、アーム6Aの延部106Aから 合部206Aが延びる方向と逆の方向にアーム6B 延部106Bから延びる。アーム6Bの延部306Bは、 アーム6Aの結合部206Aから延部306Aが延びる方 と同じ方向にアーム6Bの結合部206Bから延び 。

 アーム6Cは、支持部8からY軸に沿って延び る延部106Cと、延部106CからX軸に沿って延びる 結合部206Cと、結合部206CからY軸に沿って延部 106Cと反対に延びる延部306Cとを有して実質的 U字形状を有する。延部306Cには錘部14Cが接 されている。アーム6Cの延部106Cは支持部8か アーム6A、6Bの延部106A、106Bと逆の方向に延 る。アーム6Cの結合部206Cは、アーム6Aの延 106Aから結合部206Aが延びる方向と同じ方向に 、すなわちアーム6Bの延部106Bから結合部206B 延びる方向と逆の方向にアーム6Cの延部106C ら延びる。アーム6Cの延部306Cは、アーム6A、 6Bの結合部206A、206Bから延部306A、306Bが延びる 方向と逆の方向にアーム6Cの結合部206Cから延 びる。

 アーム6Dは、支持部8からY軸に沿って延び る延部106Dと、延部106DからX軸に沿って延びる 結合部206Dと、結合部206DからY軸に沿って延部 106Dと反対に延びる延部306Dとを有して実質的 U字形状を有する。延部306Dには錘部14Dが接 されている。アーム6Dの延部106Dは支持部8か アーム6Cの延部106Cと同じ方向に、すなわち ーム6A、6Bの延部106A、106Bと逆の方向に延び 。アーム6Dの結合部206Dは、アーム6A、6Cの延 部106A、106Cから結合部206A、206Cが延びる方向 逆の方向に、すなわちアーム6Bの延部106Bか 結合部206Bが延びる方向と同じ方向にアーム6 Dの延部106Dから延びる。アーム6Dの延部306Dは アーム6Cの結合部206Cから延部306Cが延びる方 向と同じ方向に、すなわちアーム6A、6Bの結 部206A、206Bから延部306A、306Bが延びる方向と の方向にアーム6Dの結合部206Dから延びる。

 アーム4Aは錘部14A、14C間に位置する。ア ム4Bは錘部14B、14D間に位置する。

 錘部14A~14DはZ軸に直角の同じ方向に向い いる面514A~514Dをそれぞれ有する。アーム6A~6D は錘部14A~14Dの面514A~514Dと同じ方向を向いて る面506A~506Dをそれぞれ有する。

 アーム6Aの延部106Aの面506Aには、錘部14Aを 駆動して振動させる駆動電極16Aが配置されて いる。アーム6Bの延部106Bの面506Bには、錘部14 Bを駆動して振動させる駆動電極16Bが配置さ ている。アーム6Cの延部106Cの面506Cには、錘 14Cを駆動して振動させる駆動電極18Cが配置 れている。アーム6Dの延部106Dの面506Dには、 錘部14Dを駆動して振動させる駆動電極18Dが配 置されている。アーム6A~6Dの延部106A~106Dの面5 06A~506Dには、アーム6A~6Dの歪を感知する感知 極20A~20Dがそれぞれ配置されている。

 図1Bは慣性力センサ2001の検出素子2の裏面 斜視図である。錘部14A~14Dは、Z軸に沿って面5 14A~514Dの反対を向いている面614A~614Dをそれぞ 有する。面614A~614Dは面514A~514Dのそれぞれ反 側に位置する。アーム6A~6Dは、Z軸に沿って 506A~506Dの反対を向いている面606A~606Dをそれ れ有する。面606A~606Dは面506A~506Dのそれぞれ 対側に位置する。アーム6A~6Dの延部106A~106D 面606A~606Dには、アーム6A~6Dの歪を感知する感 知電極25A~25Dがそれぞれ配置されている。

 図1Cは駆動電極16A、16B、18C、18Dと感知電 20A~20D、25A~25Dの断面図である。電極16A(16B、18 C、18D、20A~20D、25A~25D)は、アーム6A(6B、6C、6D) に設けられた下部電極22と、下部電極22上に 設けられた圧電体よりなる圧電層23と、圧電 23上に設けられた上部電極24とを有する。

 保持体42が回路基板1001に固定されること 検出素子2は回路基板1001に実装される。回 基板1001は被検出体1001Aに固定される。検出 子2は被検出体1001Aから加えられた角加速度 検出することができる。

 慣性力センサ2001が角速度を検出する動作 について説明する。図2は錘部14A~14Dを振動さ ている検出素子2の斜視図である。

 駆動電極16A、16B、18A、16Bに交流電圧を印 して、アーム6A~6Dを振動させて錘部14A~14DをX 軸に沿った方向X1、X2に変位させて振動させ 。錘部14A~14DはX軸に沿った振動について同じ 共振周波数を有しており、交流電圧はその共 振周波数を有する。

 実施の形態による慣性力センサ2001では、 駆動電極16A、16Bに印加する交流電圧は同位相 であり、駆動電極18A、18Bに印加する交流電圧 が同位相である。駆動電極16A、16Bに印加する 交流電圧と、駆動電極18A、18Bに印加する交流 電圧は互いに逆位相である。これにより、錘 部14A、14BはX軸に沿って互いに逆の方向に振 する。錘部14C、14DはX軸に沿って互いに逆の 向に振動する。錘部14A、14CはX軸に沿って互 いに逆の方向に振動する。錘部14B、14DはX軸 沿って互いに逆の方向に振動する。錘部14A 14DはX軸に沿って互いに同じ方向に振動する 錘部14B、14CはX軸に沿って互いに同じ方向に 振動する。すなわち、錘部14A、14DがX軸に沿 た方向X1に変位しているときには錘部14B、14C はX軸に沿った方向X1の反対の方向X2に変位し 錘部14A、14Dが方向X2に変位しているときに 錘部14B、14Cは方向X1に変位する。する。この ように、アーム6A、6B間の距離が狭まるとき はアーム6C、6D間の距離は広がり、アーム6A 6B間の距離が広がるときにはアーム6C、6D間 距離は狭まる。

 この結果、アーム6A、6Cは互いに逆の方向 に振動し、アーム6B、6Dは互いに逆の方向に 動する。また、アーム6A、6Cは互いに逆の方 に振動し、アーム6B、6Dは互いに逆の方向に 振動する。

 アーム4Aは支持部8からX軸に沿って延びて 保持体42に結合する。アーム4Bは、支持部8か X軸に沿ってアーム4Aと反対の方向に延びて 持体42に結合する。アーム6Aの延部106AはY軸 沿って支持部8から延びる。結合部206Aは延 106AからX軸に沿って延びる。延部306Aは、延 106Aが支持部8から延びる方向と逆の方向に結 合部206AからY軸に沿って延びる。アーム6Bの 部106Bは、アーム6Aの延部106Aが支持部8から延 びる方向と同じ方向にY軸に沿って支持部8か 延びる。結合部206Bは、アーム6Aの結合部206A が延部106Aから延びる方向と逆の方向に延部10 6BからX軸に沿って延びる。延部306Bは、延部10 6Bが支持部8から延びる方向と逆の方向に結合 部206BからY軸に沿って延びる。アーム6Cの延 106Cは、アーム6Aの延部106Aが支持部8から延び る方向と逆の方向にY軸に沿って支持部8から びる。結合部206Cは、アーム6Aの結合部206Aが 延部106Aから延びる方向と同じ方向に延部106C らX軸に沿って延びる。延部306Cは、延部106C 支持部8から延びる方向と逆の方向に結合部 206CからY軸に沿って延びる。アーム6Dの延部10 6Dは、アーム6Cの延部106Cが支持部8から延びる 方向と同じ方向にY軸に沿って支持部8から延 る。結合部206Dは、アーム6Cの結合部206Cが延 部106Cから延びる方向と逆の方向に延部106Dか X軸に沿って延びる。延部306Dは、延部106Dが 持部8から延びる方向と逆の方向に結合部206 DからY軸に沿って延びる。駆動電極16Aは錘部1 4AをX軸に沿って振動させる。駆動電極16Bは、 錘部14Bを錘部14Aと反対の方向に変位させるよ うにX軸に沿って振動させる。駆動電極18Cは 錘部14Cを錘部14Aと反対の方向に変位させる うにX軸に沿って振動させる。駆動電極18Cは 錘部14Dを錘部14Aと同じ方向に変位させるよ にX軸に沿って振動させる。感知電極20Aは、 錘部14Aに加えられた角速度によりアーム6Aに じる歪みを検出する。

 図3は、検出素子2にZ軸の周りの右回りの すなわち錘部14Aが錘部14Cに近づく方向の角 度AV1が加わった場合に発生するコリオリ力 示す検出素子2の斜視図である。図2に示す うにアーム6A~6Dや錘部14A~14Dが振動している 態で検出素子2に角速度AV1が加わった場合は 錘部14A~14DのX軸に沿った振動と同期して、 部14A~14DにY軸に沿ってコリオリ力が発生する 。すなわち、錘部14A~14Dが方向X1に変位してい るときには錘部14A~14Dに加わるコリオリ力はY に沿って支持部8から離れる方向Y1に向き、 部14A~14Dが方向X2に変位しているときには錘 14A~14Dに加わるコリオリ力はY軸に沿った方 Y1と反対の支持部8に近づく方向Y2に向く。こ のコリオリ力によりアーム6A~6Dに歪が発生し これらの歪みはアーム6A~6Dにそれぞれ設け れた感知電極20A~20Dにより感知される。感知 極20A~20Dは歪みの大きさと方向に応じて変化 する信号を出力する。図1に示す制御部1001Bは これらの信号の極性によってコリオリ力の方 向を判定し、角速度を検出することができる 。

 このコリオリ力を感知するための感知電 20A~20Dの詳細について説明する。図3に示す うに、感知電極20Aは感知電極120A、220Aからな り、感知電極20Bは感知電極120B、220Bからなり 感知電極20Cは感知電極120C、220Cからなり、 知電極20Dは感知電極120D、220Dからなる。感知 電極120A、120B、120C、120Dは、それぞれ感知電 220A、220B、220C、220Dに比べてアーム6A、6B、6C 6DのU字形状の外周により近くに設けられて る。感知電極220A、220B、220C、220Dは、それぞ れ感知電極120A、120B、120C、120Dに比べてそれ れアーム6A、6B、6C、6DのU字形状の内周によ 近くに設けられている。感知電極120A~120D、22 0A~220Dにより、アーム6A~6Dの内周の歪と外周の 歪を区別できる。コリオリ力が方向Y1を向い いるときにアーム6A~6DのU字形状の内周と外 で発生する歪みの方向と、コリオリ力が方 Y2を向いているときにアーム6A~6DのU字形状 内周と外周で発生する歪みの方向とが異な 。錘部14A~14Dが方向Y1、Y2のコリオリ力により 歪むことで、アーム6A~6DのU字形状の内周と外 周とで異なるように変形する。U字形状の内 と外周に設けられた感知電極120A~120D、220A~220 Dはその変形に応じて信号を出力し、制御部10 01Bはその信号によって角速度AV1を検出する。 角速度AV1と反対の方向のZ軸の周りの角速度 検出素子2に加わった場合には、上記のコリ リ力と反対の方向のコリオリ力が発生する で、制御部1001Bは感知電極20A~20Dにより同様 その角速度を感知することができる。

 図4は、検出素子2にY軸の周りの右回りの すなわち錘部14Aの面514Aが錘部14Bの面514Bに づく方向の角速度AV2が加わった場合に発生 るコリオリ力を示す検出素子2の斜視図であ 。図2に示すようにアーム6A~6Dや錘部14A~14Dが 振動している状態で検出素子2に角速度AV2が わった場合は、錘部14A~14DのX軸に沿った振動 と同期して、錘部14A~14DにZ軸に沿ってコリオ 力が発生する。すなわち、錘部14A~14Dが方向 X1に変位しているときにはコリオリ力はZ軸に 沿った方向Z1に向き、錘部14A~14Dが方向X2に変 しているときにはコリオリ力はY軸に沿った 方向Y1と反対の方向Y2に向く。このコリオリ によりアーム6A~6Dに歪が発生し、これらの歪 はアーム6A~6Dに設けられた感知電極20A~20D、25A ~25Dにより感知される。感知電極20A~20D、25A~25D は歪みの大きさと方向に応じて変化する信号 を出力する。図1に示す制御部1001Bはこれらの 信号の極性によってコリオリ力の方向を判定 することができる。

 このコリオリ力を感知するための慣性力 ンサ2001の動作について説明する。コリオリ 力が方向Z1を向いているときにアーム6A~6Dの 506A~506D、606A~606Dで発生する歪みの方向と、 リオリ力が方向Z2を向いているときにアーム 6A~6Dの面506A~506D、606A~606Dで発生する歪みの方 とが異なる。錘部14A~14Dが方向Z1、Z2のコリ リ力により歪むことで、アーム6A~6Dの面506A~5 06Dと面606A~606Dとで異なるように変形する。ア ーム6A~6Dの面506A~506D、606A~606Dに設けられた感 電極20A~20Dと図1Bに示す感知電極25A~25Dはその 変形に応じて信号を出力し、図1に示す制御 1001Bはその信号によって角速度AV2を検出する 。角速度AV2と反対の方向のY軸の周りの角速 が検出素子2に加わった場合には、上記のコ オリ力と反対の方向のコリオリ力が発生す ので、感知電極20A~20Dにより慣性力センサ200 1は同様にその角速度を検出することができ 。

 実施の形態による慣性力センサ2001はコリ オリ力という慣性力に基づいてZ軸の周りやY の周りの角加速度を検出する。慣性力セン 2001の検出素子2は、Z軸の周りの角速度を検 できるがZ軸に沿って長く延びた部分を有さ ず、Z軸の高さを小さくすることができる。 らに、慣性力センサ2001はY軸の周りの角速度 も検出できる。

 検出素子2では、アーム6A~6DをX軸に沿って 振動させてZ軸の周りの角速度やY軸の周りの 速度に起因したアーム6A~6Dの歪を感知する アーム6A~6Dの歪はX軸に沿った振動にともな てY軸に沿った振動とZ軸に沿った振動として 現れる。したがって、アーム6A~6DはX軸とY軸 Z軸に沿って振動する。検出素子2ではアーム 6A~6DのX軸に沿った振動の周波数とY軸に沿っ 振動の周波数とZ軸に沿った振動の周波数と 、それぞれアーム6A~6DのX軸に沿った共振周 数とY軸に沿った共振周波数とZ軸に沿った 振周波数である。慣性力センサ2001では、ア ム6A~6Dの歪はアーム6A~6DのX軸に沿った振動 周波数を基準にして感知する。したがって アーム6A~6DのX軸に沿った共振周波数とYに沿 た共振周波数とZ軸に沿った共振周波数の差 を小さくすることで感度を向上させることが できる。

 図1Aに示すように、支持部8から延びるア ム6A、6Bの延部106A、106Bからは結合部206A、206 Bは互いに反対の方向に延び、延部106A、106Bが 錘部14A、14B間に位置している。また、支持部 8から延びるアーム6C、6Dの延部106C、106Dから 結合部206C、206Dは互いに反対の方向に延び、 延部106C、106Dが錘部14C、14D間に位置している この構造により、アーム6A、6B間の距離とア ーム6A、6B間の距離を小さくすることができ ので、支持部8を介してアーム6A、6Bが互いに 密に機械的に結合し、支持部8を介してアー 6C、6Dが互いに密に機械的に結合させること できる。これにより、検出素子2を高効率で 駆動して錘部14A~14Dを振動させることができ かつ高感度で角速度を検出することができ 。

 図5は、慣性力センサ2001のアーム6A~6DのX とY軸とZ軸に沿った共振周波数と感度の関係 を示す。実施の形態による検出素子2では、 ーム6A~6DのX軸に沿った振動の共振周波数fx1 約32kHzである場合、Z軸の周りの角速度に起 するコリオリ力によるアーム6A~6DのY軸に沿 た共振周波数fy1は約22kHzであり、Y軸の周り 角速度に起因するコリオリ力によるアーム6A ~6DのZ軸方向の共振周波数fz1は約26kHzである。 X軸に沿った共振周波数fx1とY軸に沿った共振 波数fy1の差δfy1を小さくすることにより、Y に沿った振動に対する感度Sy1を向上でき、Z 軸の周りの角速度に対する感度を高くするこ とができる。また、共振周波数fx1とZ軸に沿 た共振周波数fz1の差δfz1を小さくすることに より、Z軸に沿った振動に対する感度Sz1を向 でき、Y軸の周りの角速度に対する感度を高 することができる。慣性力センサ2001では、 差δfy1、δfz1を小さくすることができる。

 図6は比較例の慣性力センサ3001の斜視図 ある。図1Aと図2に示す慣性力センサ2001と同 部分には同じ参照番号を付し、その説明を 略する。慣性力センサ3001は、実施の形態に よる慣性力センサ2001と同じ構造の検出素子2 備え、制御部1001Bの代わりに制御部3001Bを備 える。比較例の慣性力センサ3001では、制御 3001Bは駆動電極16A,16B、18C、18Dに同じ移送の 流電圧を印加し、錘部14A~14DがX軸に沿って同 時に同じ方向に変位するように振動させる。 慣性力センサ3001のアーム6A~6DのX軸とY軸とZ軸 に沿った共振周波数と感度の関係を図5に示 。性力センサ3001図5の点線の周波数特性とな る。アーム6A~6DのX軸に沿った共振周波数fx2が 約22kHzである場合、アーム6A~6DのY軸に沿った 振周波数fy2は約7kHzであり、アーム6A~6DのZ軸 に沿った共振周波数fz2は約1kHzである。図5は X軸に沿った共振周波数fx2とY軸に沿った共 周波数fy2との差δfy2と、共振周波数fx2とZ軸 沿った共振周波数fz2との差δfz2とを示す。図 5は、慣性力センサ3001のY軸に沿った振動に対 する感度Sy2とZ軸に沿った振動に対する感度Sz 2を示す。

 図5に示すように、実施の形態による慣性 力センサ2001のX軸に沿った共振周波数fx1とY軸 に沿った共振周波数fy1との差δfy1は、比較例 よる慣性力センサ3001のX軸に沿った共振周 数fx2とY軸に沿った共振周波数fy2との差δfy2 り小さい。また、実施の形態による慣性力 ンサ2001のX軸に沿った共振周波数fx1とZ軸に った共振周波数fz1との差δfz1は、比較例によ る慣性力センサ3001のX軸に沿った共振周波数f x2とZ軸に沿った共振周波数fz2との差δfz2より さい。したがって、実施の形態による慣性 センサ2001の感度Sy1、Sz1は比較例の慣性力セ ンサ3001の感度Sy2、Sz2より大きいので、実施 形態による慣性力センサ2001は比較例の慣性 センサ3001よりも高感度でZ軸の周りの角加 度やY軸の周りの角加速度を検出することが きる。

 実施の形態による検出素子2のアーム4A、4 Bはアーム6A~6Dより薄いので、検出素子2に加 度が加わるとアーム4A、4Bが変形して歪む。 れらの歪みを感知することにより、その加 度を検出することができる。

 慣性力センサ2001は、慣性力を検出する検 出素子2を備える。検出素子2は、アーム4A、4B と、アーム4A、4Bに直角なアーム6A~6Dと、アー ム4A、4Bを支持する支持部8と、アーム6A~6Dに れぞれ連結した錘部14A~14Dとを有する。アー 4A、4BをX軸方向に配置するとともにアーム6A ~6DをY軸方向に配置する。アーム6A~6Dは、支持 部8に連結した一端と、錘部14A~14Dにそれぞれ 結した他端とをそれぞれ有する。アーム6A~6 Dは、アーム6A~6Dの他端がアーム6A~6D自身と対 するまで外方側に折曲された形状を有する アーム6A~5DをX軸方向に振動させる。X軸の正 側に配置されたアーム6A、6Cは互いに逆方向 振動させる。X軸の負側に配置されたアーム6 B、6Dは互いに逆方向に振動させる。Y軸の正 に配置されたアーム6A、6Bは互いに逆方向に 動させる。角速度に起因したアーム6A~6Dの を感知してその角速度を検出する。

 図7と図8はそれぞれ実施の形態による他 慣性力センサ2002の斜視図と裏面斜視図であ 。図7と図8において、図1Aと図1Bに示す慣性 センサ2001と同じ部分には同じ参照番号を付 してその説明を省略する。図7と図8に示す慣 力センサ2002は、図1Aと図1Bに示す慣性力セ サ2001に感知電極26A~29A、26B~29Bをさらに備え 。

 感知電極26A~29A、26B~29Bの詳細について説 する。

 アーム4A、4Bは、錘部14A~14Dの面514A~514Dと ーム6A~6Dの面506A~506Dと同じ方向を向いている 面504A、504Bをそれぞれ有する。また、アーム4 A、4Bは、錘部14A~14Dの面614A~614Dとアーム6A~6Dの 面606A~606Dと同じ方向を向いている面604A、604B それぞれ有する。

 感知電極26A、26Bはアーム4Aの面504A上にY軸 に沿って配列されている。感知電極27A、27Bは アーム4Bの面504B上にY軸に沿って配列されて る。感知電極28A、28Bはアーム4Aの面604A上にY に沿って配列されている。感知電極29A、29B アーム4Bの面804B上にY軸に沿って配列されて いる。感知電極26Bに比べて感知電極26Aは錘部 14Aにより近くに位置する。感知電極26Aに比べ て感知電極26Bは錘部14Cにより近くに位置する 。感知電極27Bに比べて感知電極27Aは錘部14Bに より近くに位置する。感知電極27Aに比べて感 知電極27Bは錘部14Dにより近くに位置する。感 知電極28Bに比べて感知電極28Aは錘部14Aにより 近くに位置する。感知電極28Aに比べて感知電 極28Bは錘部14Cにより近くに位置する。感知電 極29Bに比べて感知電極29Aは錘部14Bにより近く に位置する。感知電極29Aに比べて感知電極29B は錘部14Dにより近くに位置する。感知電極26A ~29A、26B~29Bは図1Cに示す感知電極20A~20Bと同様 構造を有し、アーム上に設けられた下部電 と、下部電極上に設けられた圧電体よりな 圧電層と、圧電層上に設けられた上部電極 りなる。

 アーム4A、4Bはアーム6A~6Dより薄いので、 出素子2に加速度が加わるとアーム4A、4Bが 形して歪む。感知電極26A~29A、26B~29Bはアーム 4A、4Bの歪を感知してその歪に応じて信号を 力し、制御部1001Bはそれらの信号に基づいて 加速度を検出する。

 検出素子2にY軸に沿った加速度が加わる 、アーム6A~6Cと錘部14A~14Dが結合している支 部8はY軸に沿って変位し、アーム4A、4BはY軸 沿って変形して歪む。アーム4AがY軸に沿っ 変形すると、アーム4AのY軸に沿って互いに 対側に位置する2つの側部のうちの一方が伸 びるときは他方が縮み、2つの側部のうちの 方が縮むときには他方が伸びる。アーム4Aの この変形によりアーム4Aの面504A上にY軸に沿 て配列されている感知電極26A、26Bはアーム4A のY軸方向の変形による歪みを感知して信号 出力する。また、アーム4Aのこの変形により アーム4Aの面604A上にY軸に沿って配列されて る感知電極28A、28Bはアーム4AのY軸方向の変 による歪みを感知して信号を出力する。同 に、アーム4BがY軸に沿って変形すると、ア ム4BのY軸に沿って互いに反対側に位置する2 の側部のうちの一方が伸びるときは他方が み、2つの側部のうちの一方が縮むときには 他方が伸びる。アーム4Bのこの変形によりア ム4Bの面504B上にY軸に沿って配列されている 感知電極27A、27Bはアーム4BのY軸方向の変形に よる歪みを感知して信号を出力する。また、 アーム4Bのこの変形によりアーム4Bの面604B上 Y軸に沿って配列されている感知電極29A、29B はアーム4BのY軸方向の変形による歪みを感知 して信号を出力する。制御部1001Bは感知電極2 6A~29A、26B~29Bから出力されるこれらの信号に づいて、Y軸に沿った加速度を検出すること できる。なお、Y軸に沿った加速度を検出す るために感知電極26A~29A、26B~29Bのすべては必 ではなく、慣性力センサ2002は感知電極26A、 26Bの組と、感知電極27A、27Bの組と、感知電極 28A、28Bの組と、感知電極29A、29Bの組とのうち の少なくとも1つの組から出力される信号に り、制御部1001BはY軸に沿った加速度を検出 ることができる。

 検出素子2にZ軸に沿った加速度が加わる 、アーム6A~6Cと錘部14A~14Dが結合している支 部8はZ軸に沿って変位し、アーム4A、4BはZ軸 沿って変形して歪む。アーム4AがZ軸に沿っ 変形すると、アーム4Aの面504A、604Aのうちの 一方が伸びるときは他方が縮み、面504A、604A うちの一方が縮むときには他方が伸びる。 ーム4Aのこの変形により感知電極26A、26B、28 A、28Bはアーム4AのZ軸方向の変形による歪み 感知して信号を出力する。同様に、アーム4A がZ軸に沿って変形すると、アーム4Bの面504B 604Bのうちの一方が伸びるときは他方が縮み 面504B、604Bのうちの一方が縮むときには他 が伸びる。アーム4Bのこの変形により感知電 極27A、27B、29A、29Bはアーム4BのZ軸方向の変形 による歪みを感知して信号を出力する。制御 部1001Bは感知電極26A~29A、26B~29Bから出力され これらの信号に基づいて、Y軸に沿った加速 を検出することができる。なお、Z軸に沿っ た加速度を検出するために感知電極26A~29A、26 B~29Bのすべては必要ではなく、慣性力センサ2 002は、感知電極26A、26Bのうちの少なくとも1 と感知電極28A、28Bのうちの少なくとも1つと りなる組と、感知電極27A、27Bのうちの少な とも1つと感知電極29A、29Bのうちの少なくと も1つとよりなる組とのうちの少なくとも1つ 組から出力される信号により、制御部1001B Z軸に沿った加速度を検出することができる

 このように、慣性力センサ2002は検出素子 2に加えられた角速度と加速度とを検出する とができる。

 Y軸周りの角速度に起因したZ軸方向のア ム6A~6Dの歪を感知してY軸周りの角速度を検 する。または、Z軸周りの角速度に起因したY 軸方向のアーム6A~6Dの歪を感知してZ軸周りの 角速度を検出する。

 アーム4A、4Bの厚みをアーム6A~6Dよりも薄 して、加速度に起因したアーム4A、4Bの歪を 感知してその加速度を検出する。

 Y軸方向の加速度に起因したZ軸方向のア ム4A、4Bの歪を感知してY軸方向の加速度を検 出する。または、Z軸方向の加速度に起因し Z軸方向のアーム4A、4Bの歪を感知してZ軸方 の加速度を検出する。

 図9は実施の形態によるさらに他の慣性力 センサ2003の分解斜視図である。図9において 図1Aに示す慣性力センサ2001と同じ部分には じ参照番号を付してその説明を省略する。 10は慣性力センサ2003のY軸とZ軸に平行でX軸 直角な平面における慣性力センサ2003の断面 図である。図9に示す慣性力センサ2003は、図1 Aと図1Bに示す慣性力センサ2001に、基板30と、 対向電極31A~34A、31B~34Bをさらに備える。慣性 センサ2003は図7と図8に示す慣性力センサ2002 と同様にY軸に沿った加速度とZ軸に沿った加 度を検出することができる。

 対向電極31A~34Aは錘部14A~14DのZ軸に直角の 514A~514D上にそれぞれ設けられている。基板3 0は錘部14A~14Dの面514A~514Dに対向する面630を有 る。対向電極31B~34Bは対向電極31A~34Aにそれ れ所定の間隔を空けて対向しており、基板30 の面630上に設けられている。対向電極31B、33B は対向電極31A、33Aに対してY軸に沿って方向DY 1にずれており、対向電極32B、34Bは対向電極31 A、33Aに対してY軸に沿って方向DY1の反対の方 DY2にずれている。

 所定の間隔を空けて互いに対向する対向 極31A、31Bは対向電極31A、31Bの相対的な位置 応じた静電容量を形成する対向電極部31を 成する。同様に、所定の間隔を空けて互い 対向する対向電極32A、32Bは対向電極32A、32B 相対的な位置に応じた静電容量を形成する 向電極部32を構成する。所定の間隔を空けて 互いに対向する対向電極33A、33Bは対向電極33A 、33Bの相対的な位置に応じた静電容量を形成 する対向電極部33を構成する。所定の間隔を けて互いに対向する対向電極34A、34Bは対向 極34A、34Bの相対的な位置に応じた静電容量 形成する対向電極部34を構成する。

 アーム4A、4Bはアーム6A~6Dより薄く、かつ 撓性を有する可撓部21A、21Bをそれぞれ介し 保持体42に結合しているので、検出素子2に 速度が加わると錘部14A~14Dが基板30に対して 速度と反対の方向に変位する。対向電極部3 1~34は基板30に対する錘部14A~14Dの変位に応じ 静電容量を形成し、制御部1001Bはそれらの静 電容量に基づいて加速度を検出する。

 検出素子2にZ軸に沿って方向DZ2の加速度 加わると、錘部14A~14Dは基板30に近づく方向DZ 1に変位する。この変位により対向電極部31~34 が形成する静電容量は増加する。また、検出 素子2にZ軸に沿って方向DZ1の加速度が加わる 、錘部14A~14Dは基板30から遠ざかる方向DZ2に 位する。これにより対向電極部31~34が形成 る静電容量は減少する。制御部1001Bはこれら の静電容量の変化により、Z軸に沿った加速 を検出することができる。

 検出素子2にY軸に沿って方向DY2の加速度 加わると、錘部14A~14Dは基板30に対して方向DY 1に変位する。この変位により対向電極31A、32 Aと対向電極31B、32Bがそれぞれ対向する面積 増加して、対向電極部31、32が形成する静電 量が増加する。また、この変位により、対 電極33A、34Aと対向電極33B、34Bがそれぞれ対 する面積が減少して、対向電極部33、34が形 成する静電容量が減少する。制御部1001Bはこ らの静電容量の変化により、Y軸に沿った方 向DY2の加速度を検出することができる。

 検出素子2にY軸に沿って方向DY1の加速度 加わると、錘部14A~14Dは基板30に対して方向DY 2に変位する。この変位により対向電極31A、32 Aと対向電極31B、32Bがそれぞれ対向する面積 減少して、対向電極部31、32が形成する静電 量が減少する。また、この変位により、対 電極33A、34Aと対向電極33B、34Bがそれぞれ対 する面積が増加して、対向電極部33、34が形 成する静電容量が増加する。制御部1001Bはこ らの静電容量の変化により、Y軸に沿った方 向DY1の加速度を検出することができる。

 また、対向電極31B、33Bは対向電極31A、33A 対してY軸に沿って方向DY2にずれていてもよ く、この場合には対向電極32B、34Bは対向電極 31A、33Aに対してY軸に沿って方向DY2の反対の 向DY1にずれている。この場合には、Y軸に沿 た加速度が検出素子2に加わったときの対向 電極部31~34の対向電極31A~34A、31B~34Dが対向す 面積の変化が上記と逆になるので、対向電 部31~34が形成する静電容量の変化も上記の変 化と逆になる。制御部1001Bはこれらの静電容 の変化により、Y軸に沿った加速度を検出す ることができる。

 錘部14A~14Dと対向する対向基板30を配置す 。錘部14A~14Dと対向基板39の各々の対向面に 向電極31A~34D、31B~34Dを配置する。アーム4A、 4Bの厚みをアーム6A~6Dよりも薄くする。加速 に起因した対向電極間の静電容量変化を感 してその加速度を検出する。

 Y軸方向の加速度に起因したZ軸方向の対 電極間の静電容量変化を感知してY軸方向の 速度を検出する。または、Z軸方向の加速度 に起因したZ軸方向の対向電極間の静電容量 化を感知してZ軸方向の加速度を検出する。

 このように、慣性力センサ2003は慣性力セ ンサ2002と同様に、検出素子2に加えられた角 度と加速度とを検出することができる。

 この角速度センサは所定の軸の周りの角 度を検出する場合でも、その所定の軸方向 高さを小さくすることができるので、小型 電子機器に適用できる。