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Patent Searching and Data


Title:
INFLATOR AND VEHICLE AIRBAG DEVICE USING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/020209
Kind Code:
A1
Abstract:
A disc type inflator having high gas cooling and mist removal performances and reduced in weight and in size in the radial direction of the inflator. An inflator case (40) has an upper case (36) placed on the occupant side and a lower case (38) provided on the side opposite the occupant. A tubular holding member (60) having a separation wall (64) at the bottom of the holding member is placed in the inflator case (40). A gas flow path (74) is formed around the holding member (60), and communication holes (80) communicating with the gas flow path (74) are formed in the separation wall (64). Further, a gas ejection hole (76) is formed in a peripheral wall section (36B) of the upper case (36), and the gas ejection hole (76) is located at a position away by a distance δ to the occupant side from the intermediate position P of a combustion chamber (68). Accordingly, the length (L1) of a flow path from the start point of the flow path to the gas ejection hole (76) is long enough to enable highly effective heat exchange of high temperature gas and removal of mist (82). Conventionally used filter can be eliminated.

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Inventors:
FUKAWATASE, Osamu (1 Toyota-cho, Toyota-sh, Aichi 71, 4718571, JP)
深渡瀬 修 (〒71 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動車株式会社内 Aichi, 4718571, JP)
ITOU, Yasushi (1 Toyota-choToyota-sh, Aichi 71, 4718571, JP)
伊藤 保司 (〒71 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動車株式会社内 Aichi, 4718571, JP)
FUKUYAMA, Takaki (LTD 100, 1, Aza Nagahata, Oaza Ochiai, Haruhi-cho, Nishikasugai-gu, Aichi 64, 4528564, JP)
福山 岳樹 (〒64 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1番地 豊田合成株式会社内 Aichi, 4528564, JP)
Application Number:
JP2008/064324
Publication Date:
February 12, 2009
Filing Date:
August 08, 2008
Export Citation:
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Assignee:
TOYOTA JIDOSHA KABUSHIKI KAISHA (1 Toyota-cho, Toyota-shi Aichi, 71, 4718571, JP)
トヨタ自動車株式会社 (〒71 愛知県豊田市トヨタ町1番地 Aichi, 4718571, JP)
TOYODA GOSEI CO., LTD (1 Aza Nagahata, Oaza Ochiai Haruhi-cho, Nishikasugai-gu, Aichi 64, 4528564, JP)
豊田合成株式会社 (〒64 愛知県西春日井郡春日町大字落合字長畑1番地 Aichi, 4528564, JP)
DAICEL CHEMICAL INDUSTRIES, LTD. (Mainichi Intecio, 4-5 Umeda 3-chome, Kita-ku, Osaka-sh, Osaka 01, 5300001, JP)
ダイセル化学工業株式会社 (〒01 大阪府大阪市北区梅田三丁目4番5号 毎日インテシオ Osaka, 5300001, JP)
FUKAWATASE, Osamu (1 Toyota-cho, Toyota-sh, Aichi 71, 4718571, JP)
深渡瀬 修 (〒71 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動車株式会社内 Aichi, 4718571, JP)
ITOU, Yasushi (1 Toyota-choToyota-sh, Aichi 71, 4718571, JP)
International Classes:
B60R21/26; B01J7/00
Attorney, Agent or Firm:
NAKAJIMA, Jun et al. (TAIYO, NAKAJIMA & KATO Seventh FloorHK-Shinjuku Bldg., 3-17,Shinjuku 4-chome Shinjuku-ku, Tokyo 22, 1600022, JP)
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Claims:
 ガス噴出孔が形成された周壁部と該周壁部の軸方向の端部を閉止する一対の底壁部とを含んで構成されたインフレータケースと、
 該インフレータケースの内部に装着された点火装置と、
 該インフレータケースの内部に装着され、該点火装置により着火されて燃焼することによりガスを発生するガス発生剤を収容しかつ保持する保持部材と、
 少なくとも該保持部材を含むことによって隔成された燃焼室と前記ガス噴出孔とが連通されるように、前記インフレータケースの内側でかつ前記保持部材の周囲に形成されたガス流路と、
 を備えたインフレータであって、
 前記ガス噴出孔は前記燃焼室のインフレータケース軸方向の中間位置に対して該インフレータケース軸方向にオフセットして配置されていると共に、
 前記保持部材の前記インフレータケース軸方向における少なくとも前記ガス噴出孔配置側の反対側には、該保持部材の一部を成しかつ前記燃焼室と前記ガス流路とを連通する連通孔が設けられた隔壁が配置されることで、フィルタを使用しない構成とされている、
 ことを特徴とするインフレータ。
 前記保持部材におけるインフレータケース軸方向のガス噴出孔配置側と反対側には前記隔壁が配置されており、かつ、該保持部材におけるインフレータケース軸方向のガス噴出孔配置側には前記隔壁が配置されずに開放状態とされて前記インフレータケースの底壁部によって閉止されている、
 ことを特徴とする請求項1記載のインフレータ。
 前記連通孔は、該連通孔を通る板厚方向に対して前記ガス噴出孔から離れる方向へ傾いて形成されている、
 ことを特徴とする請求項1記載のインフレータ。
 前記連通孔は、当該連通孔の噴出口形状が略三角形状又は略半円形状となるように前記隔壁を略三角錐形状又は略円錐形状に打ち出すことにより形成されている、
 ことを特徴とする請求項1記載のインフレータ。
 前記インフレータケースの前記隔壁と対向する底壁部の内側面には、ガス流に乱流を生じさせるための複数の凹部又は複数の凸部或いは複数の凹部及び凸部の双方が形成されている、
 ことを特徴とする請求項1記載のインフレータ。
 請求項1~請求項5のいずれか1項に記載されたインフレータと、
 該インフレータが取り付けられてこれを支持するベース部材と、
 該ベース部材に折り畳み状態で固定され、インフレータからのガスの供給を受けて膨張するエアバッグと、
 折り畳み状態の前記エアバッグをベース部材との間に格納すると共にバッグ膨張圧が所定値に達するとエアバッグドアを展開させてエアバッグを膨出させるエアバッグカバーと、
 を有することを特徴とする車両用エアバッグ装置。
 前記エアバッグ装置は、運転席用である、
 ことを特徴とする請求項6記載の車両用エアバッグ装置。
 ガス噴出孔が形成された周壁部と該周壁部の軸方向の端部を閉止する一対の底壁部とを含んで構成されたインフレータケースと、
 該インフレータケースの内部に装着された点火装置と、
 該インフレータケースの内部に装着され、該点火装置により着火されて燃焼することによりガスを発生するガス発生剤を収容しかつ保持する保持部材と、
 少なくとも該保持部材を含むことによって隔成された燃焼室と前記ガス噴出孔とが連通されるように、前記インフレータケースの内側でかつ前記保持部材の周囲に形成されたガス流路と、
 を備えたインフレータであって、
 前記ガス噴出孔は前記燃焼室のインフレータケース軸方向の中間位置に配置されていると共に、
 前記保持部材の前記インフレータケース軸方向の両端部には、該保持部材の一部を成しかつ前記燃焼室と前記ガス流路とを連通する連通孔が設けられた隔壁がそれぞれ配置されることで、フィルタを使用しない構成とされている、
 ことを特徴とするインフレータ。
 前記連通孔は、該連通孔を通る板厚方向に対して前記ガス噴出孔から離れる方向へ傾いて形成されている、
 ことを特徴とする請求項8記載のインフレータ。
 前記連通孔は、当該連通孔の噴出口形状が略三角形状又は略半円形状となるように前記隔壁を略三角錐形状又は略円錐形状に打ち出すことにより形成されている、
 ことを特徴とする請求項8記載のインフレータ。
 前記インフレータケースの前記隔壁と対向する底壁部の内側面には、ガス流に乱流を生じさせるための複数の凹部又は複数の凸部或いは複数の凹部及び凸部の双方が形成されている、
 ことを特徴とする請求項8記載のインフレータ。
 請求項8~請求項11のいずれか1項に記載されたインフレータと、
 該インフレータが取り付けられてこれを支持するベース部材と、
 該ベース部材に折り畳み状態で固定され、インフレータからのガスの供給を受けて膨張するエアバッグと、
 折り畳み状態の前記エアバッグをベース部材との間に格納すると共にバッグ膨張圧が所定値に達するとエアバッグドアを展開させてエアバッグを膨出させるエアバッグカバーと、
 を有することを特徴とする車両用エアバッグ装置。
 前記エアバッグ装置は、運転席用である、
 ことを特徴とする請求項12記載の車両用エアバッグ装置。
Description:
インフレータ及びこれを用いた 両用エアバッグ装置

 本発明は、作動することによりガスを発 するディスクタイプのインフレータ及びこ を用いた車両用エアバッグ装置に関する。

 特開2006-76558号公報には、運転席用のエア バッグ装置に搭載される扁平円柱形状の所謂 ディスクタイプのインフレータが開示されて いる。この種のディスクタイプのインフレー タでは、軸芯部に配置されたスクイブ(点火 置)が作動することにより、スクイブの外周 に充填されたガス発生剤が燃焼し、大量の スが発生する。発生したガスはアッパケー の周壁部に形成された複数のガス噴出口か 噴出されて、折り畳み状態のエアバッグ内 流入される。

 ここで、従来、ガス発生剤を燃焼させて スを発生させるタイプのインフレータの場 、ガス発生剤が燃焼した際の燃焼残渣(以下 、「ミスト」と称す。)を除去すると共に高 のガスを冷却するために、環状に巻かれた ーラント・フィルタをアッパケースの内周 に配設していた。このため、インフレータ 径方向に大型化すると共にインフレータの 量が増加するという課題があった。

 この課題を解決するために、クーラント・ ィルタを廃止した所謂フィルタレス構造の ンフレータが開発されている(実用新案登録 3122258号公報、実用新案登録3122259号公報参照) 。簡単に説明すると、インフレータの燃焼室 内にはガス発生剤が充填されており、更にそ の外周部には縦断面視でL字状となるガス流 を形成するための流路形成部材が同心円状 配設されている。この構成によれば、ガス 流れる方向が変更される度にガス発生剤の ストが壁面に付着して除去されると共にエ バッグ内に流入されるガス自体も冷却され 。

特開2006-76558号公報

実用新案登録3122258号公報

実用新案登録3122259号公報

特開2001-341610号公報(図1、図5、段落番号[ 0064])

特表2007-508979号公報

 しかしながら、実用新案登録3122258号公報 、実用新案登録3122259号公報に開示された技 による場合、ガスの温度を下げるため及び ストを除去するためにガス流路形成部材等 新たな部品が必要になる。このため、ガス 路形成部材を同心円状に配置するとなると ンフレータが径方向に大型化し、又ガス流 形成部材を設置する分、インフレータの重 も増加する。従って、この先行技術では、 ンフレータの径方向への小型軽量化という 題が充分には解決されておらず、この点に いて上記インフレータは改良の余地がある

 なお、特開2001-341610号公報(図1、図5、段 番号[0064])には、助手席用エアバッグ装置に 用される円柱状のインフレータが開示され いる。このインフレータでは、円筒状のイ フレータハウジングの軸芯部に細長い円筒 に形成されたガス発生器ハウジングが配設 れている。このガス発生器ハウジングの内 側にガス発生剤が充填されており、ガス発 剤が燃焼すると、ガス発生器ハウジングの 壁部に形成された複数の連通孔を介してガ がガス発生器ハウジングからインフレータ ウジングの内周面に吹き付けられてからイ フレータの外部へ噴出されるようになって る。このインフレータによればガスの冷却 びミストの除去も期待できるが、元々助手 用エアバッグ装置に適用されることを前提 しているため、軸方向寸法が長い。従って 軸方向寸法が元々短いディスクタイプのイ フレータにそのまま適用することは困難で る。

 本発明は上記事実を考慮し、ディスクタ プにおいて、ガス冷却性能及びミスト除去 能を確保すると共に、インフレータの径方 への小型軽量化を図ることができるインフ ータ及びこれを用いた車両用エアバッグ装 を得ることが目的である。

 第1の態様は、ガス噴出孔が形成された周 壁部と該周壁部の軸方向の端部を閉止する一 対の底壁部とを含んで構成されたインフレー タケースと、該インフレータケースの内部に 装着された点火装置と、該インフレータケー スの内部に装着され、該点火装置により着火 されて燃焼することによりガスを発生するガ ス発生剤を収容しかつ保持する保持部材と、 少なくとも該保持部材を含むことによって隔 成された燃焼室と前記ガス噴出孔とが連通さ れるように、前記インフレータケースの内側 でかつ前記保持部材の周囲に形成されたガス 流路と、を備えたインフレータであって、前 記ガス噴出孔は前記燃焼室のインフレータケ ース軸方向の中間位置に対して該インフレー タケース軸方向にオフセットして配置されて いると共に、前記保持部材の前記インフレー タケース軸方向における少なくとも前記ガス 噴出孔配置側の反対側には、該保持部材の一 部を成しかつ前記燃焼室と前記ガス流路とを 連通する連通孔が設けられた隔壁が配置され ることで、フィルタを使用しない構成とされ ている、ことを特徴とする。

 第2の態様は、前記保持部材におけるイン フレータケース軸方向のガス噴出孔配置側と 反対側には前記隔壁が配置されており、かつ 、該保持部材におけるインフレータケース軸 方向のガス噴出孔配置側には前記隔壁が配置 されずに開放状態とされて前記インフレータ ケースの底壁部によって閉止されている、こ とを特徴とする。

 第3の態様は、ガス噴出孔が形成された周 壁部と該周壁部の軸方向の端部を閉止する一 対の底壁部とを含んで構成されたインフレー タケースと、該インフレータケースの内部に 装着された点火装置と、該インフレータケー スの内部に装着され、該点火装置により着火 されて燃焼することによりガスを発生するガ ス発生剤を収容しかつ保持する保持部材と、 少なくとも該保持部材を含むことによって隔 成された燃焼室と前記ガス噴出孔とが連通さ れるように、前記インフレータケースの内側 でかつ前記保持部材の周囲に形成されたガス 流路と、を備えたインフレータであって、前 記ガス噴出孔は前記燃焼室のインフレータケ ース軸方向の中間位置に配置されていると共 に、前記保持部材の前記インフレータケース 軸方向の両端部には、該保持部材の一部を成 しかつ前記燃焼室と前記ガス流路とを連通す る連通孔が設けられた隔壁がそれぞれ配置さ れることで、フィルタを使用しない構成とさ れている、ことを特徴とする。

 第4の態様は、前記連通孔は、該連通孔を 通る板厚方向に対して前記ガス噴出孔から離 れる方向へ傾いて形成されている、ことを特 徴とする。

 第5の態様は、前記インフレータケースの 前記隔壁と対向する底壁部の内側面には、ガ ス流に乱流を生じさせるための複数の凹部又 は複数の凸部或いは複数の凹部及び凸部の双 方が形成されている、ことを特徴とする。

 第6の態様に係る車両用エアバッグ装置は 、第1の態様~第5の態様に記載されたインフレ ータと、該インフレータが取り付けられてこ れを支持するベース部材と、該ベース部材に 折り畳み状態で固定され、インフレータから のガスの供給を受けて膨張するエアバッグと 、折り畳み状態の前記エアバッグをベース部 材との間に格納すると共にバッグ膨張圧が所 定値に達するとエアバッグドアを展開させて エアバッグを膨出させるエアバッグカバーと 、を有することを特徴とする。

 第1の態様によれば、インフレータケース の内部には保持部材が装着されており、この 保持部材にガス発生剤が収容及び保持されて いる。そして、点火装置が作動してガス発生 剤が燃焼すると、大量のガスが燃焼室で発生 する。発生したガスは、インフレータケース の内側でかつ保持部材の周囲に形成されたガ ス流路を通って、インフレータケースの周壁 部に形成されたガス噴出孔からインフレータ の外部へ噴出される。

 ここで、本態様では、ガス噴出孔が燃焼 のインフレータケース軸方向の中間位置に してインフレータケース軸方向にオフセッ して配置されており、保持部材の少なくと ガス噴出孔配置側と反対側に、保持部材の 部を成しかつ燃焼室とガス流路とを連通す 連通孔が設けられた隔壁を配置したので、 通孔からガス噴出孔までのガス流路の流路 を長くすることができる。このため、燃焼 で発生した高温のガスとインフレータケー との間で行われる熱交換が促進され、ガス 効果的に冷却される。また、ガスに含まれ ミストは、ガス流路を通過する際の流動抵 によってインフレータケースの内側面に付 される。換言すれば、インフレータケース 内側面にミストを付着させるだけのガス流 の流路長を確保することができる。従って ガスに含まれるミストも、ガス噴出孔に至 前に効果的に除去される。

 上記より、本態様によれば、新たな部品 特別に追加することなく、ガスの冷却とミ トの除去を行うことができる。つまり、従 使用されていた環状に巻かれたフィルタの 能を他の部品で賄うことが可能となり、そ 結果、フィルタを廃止することができる。

 第2の態様によれば、ガス噴出孔が燃焼室 のインフレータケース軸方向中間位置に対し てオフセットして配置されていることを前提 として、保持部材のインフレータケース軸方 向のガス噴出孔配置側と反対側にのみ隔壁を 配置し、かつインフレータケース軸方向のガ ス噴出孔配置側には隔壁を配置せずに開放状 態としてインフレータケースの底壁部によっ て閉止する構成としたので、保持部材のイン フレータケース軸方向の両端部に隔壁を配置 する場合に比し、ガス発生剤の収容容積を変 えないのであれば、隔壁一枚分の板厚に相当 する長さだけインフレータを軸方向に小型化 することができる。逆に、インフレータの軸 方向寸法を変えないのであれば、ガス発生剤 の収容容積(即ち、ガス供給量)を増加させる とができる。

 第3の態様によれば、インフレータケース の内部には保持部材が装着されており、この 保持部材にガス発生剤が収容及び保持されて いる。そして、点火装置が作動してガス発生 剤が燃焼すると、大量のガスが燃焼室で発生 する。発生したガスは、インフレータケース の内側でかつ保持部材の周囲に形成されたガ ス流路を通って、インフレータケースの周壁 部に形成されたガス噴出孔からインフレータ の外部へ噴出される。

 ここで、本態様では、ガス噴出孔が燃焼 のインフレータケース軸方向の中間位置に 置されており、保持部材のインフレータケ ス軸方向の両端部に、保持部材の一部を成 かつ燃焼室とガス流路とを連通する連通孔 設けられた隔壁をそれぞれ配置したので、 通孔からガス噴出孔までの流路長が略等し ガス流路が二系統形成される。このため、 に各ガス流路の流路長だけをみると、ガス 出孔がオフセット配置されているものに比 て流路長が短くなる場合でも、燃焼室のイ フレータケース軸方向寸法を比較的大きく れる場合には、二系統のガス流路がいずれ ガス冷却性能面及びミスト除去性能面で実 性があるものとなり、燃焼室で発生した高 のガスとインフレータケースとの間で行わ る熱交換が促進され、ガスが効果的に冷却 れる。また、ガスに含まれたミストは、各 ス流路においてこれを通過する際の流動抵 によってインフレータケースの内側面に付 される。換言すれば、インフレータケース 内側面にミストを付着させるだけの流路長 各ガス流路において確保することができる 従って、ガスに含まれるミストも、ガスが 通孔からガス噴出孔に至る前に二系統のガ 流路によって効果的に除去される。

 上記より、本態様によれば、新たな部品 特別に追加することなく、ガスの冷却とミ トの除去を行うことができる。つまり、従 使用されていた環状に巻かれたフィルタの 能を他の部品で賄うことが可能となり、そ 結果、フィルタを廃止することができる。

 第4の態様によれば、連通孔が該連通孔を 通る板厚方向に対してガス噴出孔から離れる 方向へ傾いて形成されているので、ガスはガ ス流路内において一旦ガス噴出孔から離れる 方向へ流れて(偏向されて)からインフレータ ースの周壁部側へと回り込むように流れる 従って、ガス流路の長さ自体は替わらない 、実質的なガス流路長が長くなる。

 第5の態様によれば、インフレータケース の隔壁と対向する底壁部の内側面には複数の 凹部又は複数の凸部或いは複数の凹部及び凸 部の双方が形成されているので、この凹部や 凸部によって乱流が生じる。乱流が生ずるこ とにより、凹部等の形成位置でのガスの滞留 時間(熱交換時間)が長くなり、インフレータ ースから流動抵抗を受ける時間も長くなる また、乱流が生じることにより、ガスとイ フレータケースとの接触面積も増加する。 れらのことから、ガスの冷却が促進される 共にミストがインフレータケースの内側面 より一層付着される。

 第6の態様によれば、点火装置が作動する と、インフレータによってガスが発生し、折 り畳み状態でベース部材に固定されたエアバ ッグ内へガスが流入される。このため、エア バッグは膨張し、エアバッグカバーの内側面 に所定のバッグ膨張圧をかける。このバッグ 膨張圧が所定値に達するとエアバッグカバー が備えるエアバッグドアが展開され、エアバ ッグが膨出される。

 ここで、本態様では、第1の態様~第5の態 のいずれか一態様に記載されたインフレー を用いているので、小型軽量な車両用エア ッグ装置が得られる。例えば、車両用エア ッグ装置が運転席用エアバッグ装置の場合 は、ステアリングホイールのホイールパッ 内に運転席用エアバッグ装置が装着される 係で、ステアリングホイールの径方向にも 方向にも設置スペースは少ない。このよう 場合に、本態様を適用することにより、少 くとも径方向に小型軽量化されたインフレ タを用いることができるので、運転席用エ バッグ装置を軽量でコンパクトなものにす ことができる。

 以上説明したように、第1の態様に係るイ ンフレータは、ディスクタイプにおいて、ガ ス冷却性能及びミスト除去性能を確保すると 共に、インフレータの径方向への小型軽量化 を図ることができるという優れた効果を有す る。

 第2の態様に係るインフレータは、ガス発 生剤の収容容積を変えないのであれば、イン フレータを径方向のみならず軸方向にも小型 化することができるという優れた効果を有す る。また、インフレータの軸方向寸法を変え ないのであれば、同じ大きさのインフレータ でガス供給量を増加させることができるとい う優れた効果を有する。

 第3の態様に係るインフレータは、第1の 様と同様に、ディスクタイプにおいて、ガ 冷却性能及びミスト除去性能を確保すると に、インフレータの径方向への小型軽量化 図ることができるという優れた効果を有す 。

 第4の態様に係るインフレータは、実質的 なガス流路長を長くすることができるので、 ガス冷却性能及びミスト除去性能を高めるこ とができるという優れた効果を有する。

 第5の態様に係るインフレータは、ガスを より一層冷却することができると共にガス中 のミストをより一層除去することができると いう優れた効果を有する。

 第6の態様に係る車両用エアバッグ装置は 、エアバッグ装置全体の小型軽量化を図るこ とができるという優れた効果を有する。

第1実施形態に係るインフレータを示す 拡大縦断面図である。 図1に示されるインフレータ(ガス発生 の図示は省略)の分解斜視図である。 図1に示されるインフレータを備えた運 転席用エアバッグ装置の概略縦断面図(図4の3 -3線断面図)である。 図3に示される運転席用エアバッグ装置 を備えたステアリングホイールの正面図であ る。 第1実施形態に係るインフレータの効果 を説明するための対比例に係るインフレータ の拡大縦断面図である。 第2実施形態に係るインフレータを示す 図1に対応する拡大縦断面図である。 第3実施形態に係るインフレータを示す 図1に対応する拡大縦断面図である。 図7に示されるインフレータ(ガス発生 の図示は省略)の分解斜視図である。 図1に示される連通孔を備えた隔壁の 形例に係り、図9Aは連通孔形成位置での隔壁 の縦断面図である。 一つ目の変形例に係る連通孔を示す斜 視図である。 二つ目の変形例に係る連通孔を示す斜 視図である。

 〔第1実施形態〕
 以下、図1~図5を用いて、本発明に係るイン レータ及びこれを備えた車両用エアバッグ 置の第1実施形態について説明する。なお、 これらの図において適宜示される矢印Xは乗 側方向を示しており、矢印Yは反乗員側方向 示している。

 図4には、車両用エアバッグ装置としての 運転席用エアバッグ装置を備えたステアリン グホイールの正面図が示されている。また、 図3には、当該運転席用エアバッグ装置の縦 面図(図4の3-3線断面図)が示されている。こ らの図に示されるように、このステアリン ホイール10は3本スポークタイプのステアリ グホイールとされており、環状のリム部12と 、リム部12の軸芯部に配置された図示しない ブと、リム部12とハブとを連結する3本のス ーク部14と、リム部12の中心部に配置された ホイールパッド16と、を備えている。

 上記ホイールパッド16内には、運転席用 アバッグ装置18が配設されている。図3に示 れるように、運転席用エアバッグ装置18は、 概略的には、図示しないハブに支持されたベ ース部としてのベースプレート20と、ホイー パッド16の一部として形成されベースプレ ト20と対向する位置に設けられたエアバッグ ドア22と、ベースプレート20の中央部に形成 れた円形の貫通孔27に反乗員側から挿入され たインフレータ24と、ベースプレート20とエ バッグドア22との間に折り畳み状態で格納さ れたエアバッグ26と、を主要部として構成さ ている。

 ベースプレート20は高強度の金属材料に って構成されている。インフレータ24は、後 述するインフレータケース40のアッパケース3 6をベースプレート20の貫通孔27内へ反乗員側 ら挿入させ、アッパケース36の後述する取 部36D(図2参照)を図示しないボルト及びナッ で締結することによりベースプレート20に固 定されている。また、エアバッグ26の開口部2 8の内側にはリングプレート(広義には、エア ッグ固定部材として把握される要素である )30が配置されており、このリングプレート3 0から反乗員側へ向けて突出された複数の図 しないボルトがエアバッグ26の開口部28の周 部及びベースプレート20の貫通孔27の周縁部 を貫通し、ベースプレート20の反乗員側から 示しないナットが螺合されることにより、 アバッグ26の開口部28がリングプレート30と ースプレート20との間に挟持された状態で 定されるようになっている。なお、ベース レート20の貫通孔27の周囲にエアバッグ26の 口部28を配置し、貫通孔27の反乗員側にイン レータ24の後述するアッパケース36の取付部 36Dを配置し、リングプレート30から突出する ルトとナットでエアバッグ26の開口部28、イ ンフレータ24のアッパケース36の取付部36Dを ースプレート20に共締めするようにしてもよ い。

 また、上述したエアバッグ26は、運転席 エアバッグ装置18自体の組付作業が完了する まで、所定の折り畳み形状を保持するように 保護布32で覆われている。さらに、ホイール ッド16の裏面側(反乗員側の面)には略H形状 の薄肉部等によって構成された破断部34が形 成されている。これにより、エアバッグドア 22が上下に展開するようになっている。

 以下、図1及び図2を用いて、本実施形態 要部であるインフレータ24の構造について詳 細に説明する。

 図1には、図3に示されるインフレータ24の 拡大縦断面図が示されている。また、図2に 、当該インフレータ24の分解斜視図(後述す ガス発生剤52、54は除く。)が示されている。

 これらの図に示されるように、インフレ タ24は、組付状態で乗員側に配置されるア パケース36と、反乗員側に配置されるロアケ ース38と、から成る金属製のインフレータケ ス40を備えている。アッパケース36は底が深 い円筒形状に形成されている。アッパケース 36は、組付状態で乗員側に配置される底壁部3 6Aと、底壁部36Aの周縁部から反乗員側へ立ち げられた周壁部36Bと、周壁部36Bの反乗員側 部から半径方向外側へ屈曲されたフランジ 36Cと、フランジ部36Cの周方向4箇所から半径 方向外側へ延出された取付部36D(図2参照)と、 によって構成されている。また、ロアケース 38は底が浅い皿状に形成されている。ロアケ ス38は、アッパケース36の底壁部36Aに対向し て平行に配置される底壁部38Aと、底壁部38Aか ら傾斜部38Bを経て半径方向外側へ延出された フランジ部38Cと、によって構成されている。 ロアケース38のフランジ部38Cにアッパケース3 6のフランジ部36Cが当接状態で配置され、こ 状態でフランジ部36C、38C同士が溶接される とにより、アッパケース36とロアケース38と 一体化されてインフレータケース40が構成 れている。

 上述したインフレータケース40の軸芯部 は、スクイブ(点火装置)42が配設されている スクイブ42は略円柱形状に形成されており 反乗員側の端部に位置する円盤状の装着部42 Aと、この装着部42Aよりも一回り大径の基部42 Bと、基部42Bの軸芯部から乗員側へ向けて突 する小径の点火部42Cと、を備えている。こ うち、装着部42Aがロアケース38の軸芯部に形 成された円形の貫通孔44に嵌合されることに り、スクイブ42がロアケース38の軸芯部に位 置決めされた状態で装着されている。なお、 スクイブ42は図示しないエアバッグECUに接続 れており、図示しないエアバッグセンサに る検知信号に基づいてエアバッグECUが運転 用エアバッグ装置18を作動させるか否かを 定し、エアバッグECUがエアバッグ作動と判 すると所定電流がスクイブ42に通電されるよ うになっている。

 上記スクイブ42の軸長はインフレータケ ス40の軸方向寸法の略半分程度とされており 、点火部42Cの外周部には、金属製かつ有底円 筒状のリテーナ46が被嵌されている。リテー 46の底部46Aは、アッパケース36の底壁部36Aに 当接されている。また、リテーナ46の周壁部4 6Bには周方向に所定の間隔で複数の連通孔48 形成されており、更に連通孔48の外周面には リテーナ46の内圧が所定値以上になると破れ シール50が貼られて密閉されている。この テーナ46の内部には後述するガス発生剤54と 一構成のガス発生剤52が充填されており、 述するガス発生剤54に火炎を伝播するエンハ ンサとしての役目を果たしている。

 ここで、上述したインフレータケース40 には、軸方向一端部が閉止された円筒形状 形成された金属製の保持部材60が配設されて いる。保持部材60は、外径がアッパケース36 内径よりも幾分小さく設定された円筒形状 周壁部62と、この周壁部62の反乗員側の開口 部を閉塞する円板状の隔壁64と、によって 成されている。

 隔壁64の周縁部64Aは環状に乗員側へ立ち げられており、周壁部36Bの反乗員側の開口 部の内側に挿入された状態で固定されてい 。また、隔壁64の軸芯部には円形の膨出部64B が形成されており、更に膨出部64Bの軸芯部に は取付孔66が形成されている。この取付孔66 へスクイブ42の点火部42Cが反乗員側から挿入 され、膨出部64Bに基部42Bが装着される(納ま )ようになっている。そして、スクイブ42が 着された保持部材60をアッパケース36内へ挿 し、ロアケース38の貫通孔44にスクイブ42の 着部42Aを嵌合させると、保持部材60の周壁 36Bの乗員側の端部がアッパケース36の底壁部 36Aの反乗員側の面に当接され、スクイブ42を して保持部材60が所定の位置に位置ずれし いように配設されるように各部の寸法が決 られている。

 上述した保持部材60が装着された状態に いて保持部材60とリテーナ46との間に形成さ た環状の空間が燃焼室68とされ、この燃焼 68内にガス発生剤54が充填されて保持されて る。なお、この実施形態では、燃焼室68が ッパケース36の底壁部36Aの内側面、保持部材 60(の周壁部62、隔壁64)、リテーナ46の周壁部46 Bによって隔成されている。

 さらに、保持部材60が組付けられた状態 は、保持部材60の隔壁64とロアケース38の底 部38Aとの間にリング板状の空間(第1流路70)が 形成されている。また、保持部材60の周壁部6 2とアッパケース36の周壁部36Bとの間には、環 状の空間(第2流路72)が形成されている。これ の第1流路70と第2流路72とは、ロアケース38 傾斜部38Bの形成位置で相互に連通されてお 、両者でガス流路74を形成している。このガ ス流路74の流路長(流路始端からガス噴出孔76 での長さ)は、L1(図1参照)に設定されている アッパケース36の周壁部36Bにおいて第2流路7 2と接する位置には、アッパケース36の周方向 に所定の間隔で複数のガス噴出孔76が形成さ ている。なお、ガス噴出孔76はシール78によ って閉塞されている。

 上記アッパケース36のガス噴出孔76は、イ ンフレータ24の燃焼室68の軸方向中間位置(図1 の一点鎖線P)よりも乗員側にδだけオフセッ した位置に配置されている。また、保持部 60の隔壁64には、燃焼室68と第1流路70とを連 する多数の連通孔80が形成されている。すな わち、保持部材60におけるガス噴出孔76の配 側(オフセット側)と反対側に位置する隔壁64 連通孔80が形成されている。各連通孔80は、 当該連通孔80を通る板厚方向(図1の一点鎖線Q) に対してガス噴出孔76から離れる方向へ所定 度θだけ傾いて形成されている。

 なお、ガス噴出孔76が燃焼室68の軸方向中 間位置(一点鎖線P)よりも乗員側にδだけオフ ットした位置に形成されているのは、イン レータ24がベースプレート20の貫通孔27内へ 乗員側から挿入されて、エアバッグ26の開 部28をリングプレート30で挟持した状態でベ スプレート20に締結固定する関係で、ガス 出方向(ガス噴出孔76を通る半径方向外側)上 リングプレート30等の部材が存在しないよ にするため(ガスと部材との干渉回避のため) である。

 (本実施形態の作用並びに効果)
 次に、本実施形態の作用並びに効果につい 説明する。

 前面衝突すると、図示しないエアバッグ ンサによって前面衝突したことが検知され エアバッグECUに検知信号が出力される。エ バッグECUでは、運転席用エアバッグ装置18 作動させるか否かを判定し、「運転席用エ バッグ装置作動」と判定すると、スクイブ42 に所定の電流が通電される。これにより、ま ずスクイブ42の直上に配置されたガス発生剤5 2が燃焼し、リテーナ46の内圧が高められる。 リテーナ46の内圧が所定値に達すると、連通 48を塞いでいるシール50が破断し、火炎が燃 焼室68内へ伝播される。これにより、保持部 60内に充填されたガス発生剤54が燃焼し、ミ スト82(図1参照)を含んだ高温のガスが大量に 生する。燃焼室68内で発生したミスト82を含 んだ高温のガスは、保持部材60の隔壁64に形 された多数の連通孔80を通って、ガス流路74 第1流路70内へと流入される(このときのガス の流れを矢印Aで示す。)。

 各連通孔80はスクイブ42側へ向けて傾斜し た透孔として形成されているので、ガスはロ アケース38の底壁部38Aの内側面に当たってか 第1流路70内を一旦スクイブ42の基部42B側へ れ、スクイブ42の基部42Bの外周面に当たって 再び第1流路70を通り(戻り)、第2流路72内へと れていく。この過程で、高温のガスがロア ース38の底壁部38Aと熱交換して冷却される 共に、ガス中に含まれるミスト82がロアケー ス38の底壁部38Aに付着して取り除かれる。そ 後、第2流路72を通ったガスは、シール78を 断させアッパケース36の周壁部36Bに形成され たガス噴出孔76からインフレータ24外へ噴出 れる(このときのガスの流れを矢印Bで示す。 )。

 なお、上記の如くしてインフレータ24か 発生したガスは折り畳み状態のエアバッグ26 内へ流入され、エアバッグ26を膨張させる。 アバッグ26のバッグ膨張圧が所定値以上に ると、保護布32が破断されると共にエアバッ グドア22の裏面側に形成された破断部34が破 してエアバッグドア22が前後に展開される。 その結果、エアバッグ26が乗員側へ膨出され ステアリングホイール10側へ慣性移動する 員の頭部を含む上体を受け止める。

 ここで、本実施形態では、アッパケース3 6に形成されたガス噴出孔76が燃焼室68のイン レータケース軸方向の中間位置(図1の一点 線P)に対してインフレータケース軸方向(乗 側)にオフセットして配置されており、かつ 持部材60のガス噴出孔配置側と反対側に多 の連通孔80が形成された隔壁64を配置したの 、連通孔80から排出されたガスが通るガス 路74の流路長(ガス流路74の始端からガス噴出 孔76までの距離)L1を長くすることができる。 のため、燃焼室68で発生した高温のガスと アケース38及びアッパケース36の周壁部36Bと 間で行われる熱交換が促進され、ガスが効 的に冷却される。また、ガスに含まれたミ ト82は、ガス流路74の第1流路70を通過する際 の流動抵抗によってロアケース38の底壁部38A 側面に付着される。換言すれば、ロアケー 38の底壁部38Aの内側面にミスト82を付着させ るだけのガス流路の流路長L1を確保すること できる。従って、ガスに含まれるミスト82 、ガス噴出孔76に至る前に効果的に除去され る。

 上記より、本実施形態によれば、新たな 品を特別に追加することなく、ガスの冷却 ガスに含まれるミスト82の除去を行うこと できる。図5には、従来の一般的なディスク イプのインフレータ90の縦断面図が示され いる。この図に示されるように、従来のイ フレータ90では、スクイブ92に装着されるリ ーナ94の軸方向両端部に円板状のプレート96 、98が上下二枚装着されており、上下のプレ ト96、98の外周部に環状に巻かれたフィルタ 99が配設されていた。このため、インフレー 90が径方向外側へ大型化する欠点があった しかし、本実施形態に係るインフレータ24に よれば、ガス流路74がフィルタ99の機能を賄 ので、フィルタ99を廃止することができる。 その結果、ディスクタイプのインフレータに おいて、ガス冷却性能及びミスト除去性能を 確保すると共に、径方向への小型軽量化を図 ることができる。

 この効果(インフレータの小型軽量化)は 運転席用エアバッグ装置18には特に有効であ る。すなわち、運転席用エアバッグ装置18の 合、ステアリングホイール10のホイールパ ド16内に運転席用エアバッグ装置18が装着さ る関係で、ステアリングホイール10の径方 及び軸方向のいずれの方向にも設置スペー は少ない。このような場合に、上記構成の ンフレータ24を適用することにより、運転席 用エアバッグ装置18を軽量でコンパクトなも にすることができる。

 また、ガス噴出孔76が燃焼室68のインフレ ータケース軸方向中間位置Pに対して乗員側 δだけオフセットして配置されていることを 前提として、保持部材60のインフレータケー 軸方向のガス噴出孔配置側と反対側にのみ 壁64を配置し、かつインフレータケース軸 向のガス噴出孔配置側には隔壁を配置せず 開放状態としてアッパケース36の底壁部36Aに 突き当てる(閉止する)構成としたので、保持 材60のインフレータケース軸方向の両端部 隔壁64を配置する場合に比し、ガス発生剤54 収容容積を変えないのであれば、隔壁64一 分の板厚に相当する長さだけインフレータ24 を軸方向に小型化することができる。従って 、インフレータ24を径方向のみならず軸方向 も小型化することができる。逆に、インフ ータ24の軸方向寸法を変えないのであれば ガス発生剤54の収容容積を増加させることが できる。従って、同じ大きさのインフレータ 24でガス供給量を増加させることができる。

 さらに、隔壁64の連通孔80が当該連通孔80 通る板厚方向Qに対してガス噴出孔76から離 る方向(インフレータ24の軸芯側)へ角度θだ 傾いて形成されているので、ガスはガス流 74の第1流路70内において一旦ガス噴出孔76か ら離れる方向へ流れて(偏向されて)からアッ ケース36の周壁部36B側へと回り込むように れる。従って、第1流路70の流路長自体は変 らないが、実質的なガス流路長が長くなる その結果、ガス冷却性能及びミスト除去性 を高めることができる。

 〔第2実施形態〕
 以下、図6を用いて、本発明に係るインフレ ータ及びこれを備えた車両用エアバッグ装置 の第2実施形態について説明する。なお、前 した第1実施形態と同一構成部分については 同一番号を付してその説明を省略する。

 図6に示されるように、この第2実施形態 係るインフレータ24では、保持部材60の隔壁6 4の内側面に多数の凹部としてのディンプル10 0を設けた点に特徴がある。なお、ディンプ 100に替えて、多数の凸部(隆起部)を設けても よいし、凹部と凸部とを組み合わせて配置し てもよい。

 (作用・効果)
 上記構成によれば、ロアケース38の底壁部38 Aの乗員側の面に多数のディンプル100を形成 たことにより、ガスが第1流路70を流れる際 ディンプル100によって乱流(図6の矢印R)が生 る。このため、乱流が生じる分、ディンプ 100の形成位置でのガスの滞留時間が長くな 、ガスとロアケース38とで行われる熱交換 間も長くなる。また、ディンプル100によっ 乱流が生じることにより、ガスがロアケー 38の底壁部38Aから抵抗を受ける時間も長くな る。さらに、乱流が生じることにより、ガス とロアケース38の底壁部38Aとの接触面積も増 する。これらのことから、ミスト82がディ プル100の表面に堆積し、より一層ミスト82が 除去される。総括すると、本実施形態によれ ば、ガスをより一層冷却することができると 共にガス中のミスト82をより一層除去するこ ができる。

 〔第3実施形態〕
 以下、図7及び図8を用いて、本発明に係る ンフレータ及びこれを備えた車両用エアバ グ装置の第3実施形態について説明する。な 、前述した第1実施形態と同一構成部分につ いては、同一番号を付してその説明を省略す る。

 図7及び図8に示されるように、この第3実 形態に係るインフレータ110では、インフレ タケース112のロアケース38は前述した第1実 形態と同一に構成されているが、アッパケ ス114が軸方向に長く形成されている(図1と 7を比較参照)。逆に言えば、この第3実施形 では、第1実施形態のインフレータ24よりも 方向寸法が大きいインフレータ110を搭載す スペースがある運転席用エアバッグ装置を 定している。

 アッパケース114が軸方向に長くなったこ から、このインフレータ110では、ガス噴出 76が燃焼室116の軸方向中間位置(一点鎖線P’ )上に配置されている。つまり、第1実施形態 異なり、ガス噴出孔76は、燃焼室116の軸方 中間位置からインフレータケース軸方向に フセットしていない構造になっている。

 また、保持部材118は、外径がアッパケー 114の内径よりも幾分小さく設定された円筒 状の周壁部62と、この周壁部62の反乗員側の 開口端部を閉塞する円板状の隔壁64と、周壁 62の乗員側の開口端部を閉塞する隔壁120と によって構成されている。乗員側に配置さ る隔壁120にも、反乗員側に配置される隔壁64 と同様に多数の連通孔80が形成されている。 お、隔壁120の軸芯部には、リテーナ46の周 部46Bに当接状態で装着されるようにU字状断 の装着部120Aが形成されている。

 保持部材118がインフレータケース112内に 付けられた状態では、反乗員側に配置され 隔壁64とロアケース38の底壁部38Aとの間にリ ング板状の空間(第3流路122)が形成されている と共に、乗員側に配置された隔壁120とアッパ ケース114の底壁部114Aとの間にもリング板状 空間(第4流路124)が形成されている。さらに 保持部材118の周壁部62とアッパケース114の周 壁部114Bとの間には、環状の空間(第5流路126) 形成されている。第3流路122と第5流路126とは 相互に連通されており、両者でロア側ガス流 路128(流路長L2)を形成している。また、第4流 124と第5流路126とは相互に連通されており、 両者でアッパ側ガス流路130(流路長L3)を形成 ている。ロア側ガス流路128の流路長L2とアッ パ側ガス流路130の流路長L3とは略同一に設定 れている。

 つまり、この第3実施形態では、連通孔80 形成された隔壁64、120が保持部材118の反乗 側の端部だけでなく乗員側の端部にも配置 れる関係で、各隔壁64、120に対応してロア側 ガス流路128とアッパ側ガス流路130とが形成さ れる構成になっている。但し、第3実施形態 おけるロア側ガス流路128、アッパ側ガス流 130の各流路長L2、L3は、第1実施形態のガス流 路74の流路長L1よりも短く設定されている。

 (作用・効果)
 上記構成によれば、スクイブ42に通電され と、リテーナ46内のガス発生剤52が燃焼し、 いでリテーナ46の連通孔48を介して火炎が燃 焼室116内へ伝播され、燃焼室116内に収容され たガス発生剤54が燃焼して大量のガスが発生 る。

 このガスの半分は、反乗員側の隔壁64の 通孔80を通って第3流路122に流入されてから 第5流路126へ流れてガス噴出孔76からインフ ータ110外へ噴出される。ガスの残りの半分 、乗員側に配置された隔壁120の連通孔80を通 って第4流路124に流入されてから、第5流路126 流れてガス噴出孔76からインフレータ110外 噴出される。この過程で、前述した第1実施 態と同様の原理によって、ガスとロアケー 38及びアッパケース114とで熱交換されて冷 されると共にガスに含まれるミスト82がロア ケース38の底壁部38A及びアッパケース114の底 部114Aに付着して除去される。

 つまり、この第3実施形態では、流路始端 からガス噴出孔76までの流路長が等しいガス 路が二系統(ロア側ガス流路128及びアッパ側 ガス流路130)形成される。このため、仮に各 ア側ガス流路128、アッパ側ガス流路130の流 長L2、L3だけをみると、ガス噴出孔76がオフ ット配置された第1実施形態のものに比べて 路長が短くなるが、本実施形態のように燃 室116のインフレータケース軸方向寸法を比 的大きくとれる場合には、二系統のガス流 (ロア側ガス流路128及びアッパ側ガス流路130 )がいずれもガス冷却面及びミスト除去面で 効性があるものとなり、燃焼室116で発生し 高温のガスとインフレータケース112との間 行われる熱交換が促進され、ガスが効果的 冷却される。また、ガスに含まれたミスト82 は、ロア側ガス流路128、アッパ側ガス流路130 においてこれを通過する際の流動抵抗によっ てロアケース38の底壁部38A及びアッパケース1 14の底壁部114Aの内側面に付着される。換言す れば、ロアケース38の底壁部38A及びアッパケ ス114の底壁部114Aにミスト82を付着させるだ の流路長を各ガス流路において確保するこ ができる。従って、ガスに含まれるミスト8 2も、ガスが連通孔80からガス噴出孔76に至る に二系統のガス流路(ロア側ガス流路128及び アッパ側ガス流路130)によって効果的に除去 れる。

 上記より、本実施形態によれば、新たな 品を特別に追加することなく、ガスの冷却 ミストの除去を行うことができる。つまり 従来使用されていた環状に巻かれたフィル 99(図5参照)の機能を他の部品で賄うことが 能となり、その結果、ディスクタイプのイ フレータにおいて、ガス冷却性能及びミス 除去性能を確保すると共に、径方向への小 軽量化を図ることができる。

 〔実施形態の補足説明〕
 上述した実施形態では、運転席用エアバッ 装置18に本発明に係るインフレータを適用 たが、これに限らず、助手席用エアバッグ 置等、他の車両用エアバッグ装置に本発明 係るインフレータを適用してもよい。

 また、上述した実施形態では、前面衝突 にインフレータ24、110が作動するものとし 説明したが、これに限らず、プリクラッシ センサ等の衝突予知手段を搭載したシステ に本発明に係るインフレータ及びこれを備 た車両用エアバッグ装置を適用してもよく その場合は、前面衝突予知時にインフレー が作動することになる。

 さらに、上述した実施形態では、隔壁64 120に形成された連通孔80をインフレータ24、1 10の軸線側へ傾けて形成したが、これに限ら 、板厚方向(図1の一点鎖線Q方向)に貫通する 連通孔としてもよい。

 また、上述した第1実施形態及び第2実施 態では、保持部材60の反乗員側の開放端部側 にのみ連通孔80が形成された隔壁64を配置し が、これに限らず、保持部材の乗員側の開 端部にも連通孔が形成された隔壁を配置し もよい。つまり、保持部材における少なく もガス噴出孔配置側と反対側に連通孔が形 された隔壁が配置されていればよい。但し ガス噴出孔76が燃焼室68のインフレータケー 軸方向の中間位置Pから乗員側へオフセット した位置に形成されている場合には、乗員側 に隔壁を配置して形成されたガス流路の流路 長が短くなるので、ガス冷却性能及びミスト 除去性能は反乗員側に形成されたガス流路よ りも劣る。

 さらに、上述した実施形態では、保持部 60、118が二部材又は三部材で構成されてい が、一部品化してもよい。また、第1実施形 及び第2実施形態では、保持部材60、アッパ ース36の底壁部36A、リテーナ46の周壁部46Bと いった三つの要素で燃焼室68を隔成しており 第3実施形態では、保持部材118とリテーナ46 周壁部46Bといった二つの要素で燃焼室116を 成しているが、これに限らず、保持部材の で燃焼室を隔成する構成を採ってもよい。 えば、第1実施形態であれば、保持部材60の 芯部にリテーナ46を一体化して、周壁部62の 乗員側の開放端部に連通孔が形成されていな い隔壁を蓋として被せる構成を採ってもよい 。同様に、第3実施形態であれば、保持部材11 8の隔壁64にリテーナ46を一体化して、保持部 118の乗員側の開放端部に連通孔が形成され 隔壁120を被嵌する構成を採ってもよい。

 また、上述した実施形態、例えば第1実施 形態では、ガスの流れを偏向させるために隔 壁64の底壁部64Aに板厚方向Qに対してガス噴出 孔76から離れる方向へ所定角度θだけ傾いた 通孔80を形成したが、この構成を採る場合に は隔壁64の板厚をある程度厚く設定する必要 ある。そこで、図9A~図9Cに示されるように 隔壁140にプレス加工(パンチング加工)で連通 孔142、144を形成するようにしてもよい。なお 、図9A~図9Cに示される図は、隔壁140を表裏反 させた状態で描いている。

 図9Bに示される構成では、連通孔142の噴 口形状が略二等辺三角形状となるように、 壁140の所定位置を略三角錐状に打ち出した である。その中央断面の形状は図9Aのように 切起こし形状になる。また、図9Cに示される 成では、連通孔144の噴出口形状が略半円形 となるように、隔壁140の所定位置を略円錐 状に打ち出した例である。この場合の中央 面の形状も、図9Aのように切起こし形状に る。これらの連通孔142、144を採用すると、 スが流れる方向を偏向させる指向性は良好 なる。