Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
INFLATOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/020117
Kind Code:
A1
Abstract:
An inflator (1) has a combustion chamber having an inner case (19) and an outer case (28) and placed inside the inner case (19), a gas discharge opening (16) provided on the outer case (28) side, a gas outlet hole (11) open in the outer peripheral surface of the inner case (19), and a gas guide section for guiding an inflating gas, flowing out of the gas outlet hole (11), to the gas discharge opening (16) side. The gas guide section has a guide wall section (13a) placed between the outer case (28) and the inner case (19) and having a guide surface making contact with and guiding the inflating gas. The guide surface has an arc-shaped surface capable of capturing residues and guiding the inflating gas, flowing out of the gas outlet hole (11), to the gas discharge opening (16) side while swirling the inflating gas in a spiral or helical shape

Inventors:
FUKUYAMA TAKAKI (JP)
OZAKI TORU (JP)
MURASE HIROKI (JP)
FUKAWATASE OSAMU (JP)
ITOU YASUSHI (JP)
MATSUDA NAOKI (JP)
KOMINE YUSUKE (JP)
KOBAYASHI TOMOHARU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/064028
Publication Date:
February 12, 2009
Filing Date:
August 05, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
TOYOTA MOTOR CO LTD (JP)
DAICEL CHEM (JP)
FUKUYAMA TAKAKI (JP)
OZAKI TORU (JP)
MURASE HIROKI (JP)
FUKAWATASE OSAMU (JP)
ITOU YASUSHI (JP)
MATSUDA NAOKI (JP)
KOMINE YUSUKE (JP)
KOBAYASHI TOMOHARU (JP)
International Classes:
B01J7/00; B60R21/26; B60R21/264
Foreign References:
JP3004037U1994-11-08
JPH08198050A1996-08-06
JPH03112454U1991-11-18
JPH05213146A1993-08-24
JP2007508979A2007-04-12
JPH11500082A1999-01-06
JPH079941A1995-01-13
JPH0740304U1995-07-18
Attorney, Agent or Firm:
IIDA, Akio et al. (Marunouchi 2-chomeNaka-ku, Nagoya-sh, Aichi 02, JP)
Download PDF:
Claims:
 インナケースと、該インナケースの外周側を覆うように配設されるアウタケースと、から構成されるとともに、
 前記インナケース内部に配設されて、点火装置の点火時に燃焼して膨張用ガスを発生するガス発生剤を充填させて構成される燃焼室と、
 前記アウタケース側に配置されて、前記燃焼室内において発生した前記膨張用ガスを外部に吐出可能なガス吐出口と、
 前記インナケースの外表面側に開口されて、前記燃焼室内において発生した前記膨張用ガスを流出させるガス流出穴と、
 前記燃焼室内で発生して前記ガス流出穴から流出された前記膨張用ガスを、前記ガス吐出口側に案内するガス案内部と、
 を備える構成のインフレーターであって、
 前記ガス案内部が、前記アウタケースと前記インナケースとの間において、前記膨張用ガスと接触して案内する案内面を有した案内壁部を配設させて構成され、
 前記案内面が、前記ガス流出穴から流出された前記膨張用ガスを、渦巻状若しくは螺旋状に旋回させつつ、前記ガス吐出口側へ案内可能として、残渣を捕捉可能な弧面状として構成されていることを特徴とするインフレーター。
 前記アウタケース及び前記インナケースが、ともに、円筒形状とされ、
 前記ガス流出穴が、前記インナケースにおける軸方向側の端面に、形成され、
 前記案内面が、前記ガス流出穴を設けた前記インナケースの端面側における前記インナケースと前記アウタケースとの間に配設されて、前記インナケースの端面の中心側から外周側にかけて、前記膨張用ガスを渦巻状に案内するように、構成されていることを特徴とする請求項1に記載のインフレーター。
 前記ガス流出穴が、前記インナケースにおける軸方向側の両端面に、形成され、
 前記案内面が、前記インナケースの両端面側に、配設されていることを特徴とする請求項2に記載のインフレーター。
 前記ガス吐出口が、前記アウタケースにおける軸回り方向に沿った外周面に、形成され、
 前記案内面に案内された前記膨張用ガスが、前記アウタケースと前記インナケースとにおける軸回り方向に沿った内周面と外周面との間の隙間を経て、前記ガス吐出口から吐出される構成とされていることを特徴とする請求項3に記載のインフレーター。
 前記インナケースの軸方向の一方側から見た投影状態で、一方の前記案内面が、前記膨張用ガスの案内方向を、他方の前記案内面における前記膨張用ガスの案内方向と、逆回り方向とするように、構成されていることを特徴とする請求項4に記載のインフレーター。
 前記アウタケース及び前記インナケースが、ともに、円筒形状とされ、
 前記案内面が、前記アウタケースと前記インナケースとにおける軸回り方向に沿った内周面と外周面との間に配設されて、前記ガス流出穴から流出された前記膨張用ガスを、前記アウタケースにおける軸方向の一端側から他端側にかけて、前記アウタケースの軸回り方向に沿った螺旋状に案内するように、構成されていることを特徴とする請求項1に記載のインフレーター。
 前記ガス流出穴が、前記インナケースにおける軸方向側の端面に、形成され、
 前記ガス吐出口が、前記アウタケースにおける軸回り方向に沿った外周面に、形成されていることを特徴とする請求項6に記載のインフレーター。
 前記ガス流出穴が、前記インナケースにおける軸方向側の両端面に、形成されていることを特徴とする請求項7に記載のインフレーター。
 前記アウタケースと前記インナケースとにおける軸回り方向に沿った内周面と外周面との間に、前記アウタケース及び前記インナケースと別体とされるとともに、螺旋状に湾曲した線状材が、配置され、
 前記線状材が、前記案内壁部を構成し、
 前記アウタケースの軸回り方向に沿った内周面において、前記線状材間の部位が、前記案内面を構成することを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載のインフレーター。
 前記アウタケース及び前記インナケースが、ともに、円筒形とされ、
 前記ガス流出穴が、前記インナケースにおける軸方向側の端面に、形成され、
 前記案内面が、
 前記ガス流出穴を設けた前記インナケースの端面側における前記インナケースと前記アウタケースとの間に配設されて、前記インナケースの端面の中心側から外周側にかけて、前記膨張用ガスを渦巻状に案内するように、構成される第1案内面と、
 前記アウタケースと前記インナケースとにおける軸回り方向に沿った内周面と外周面との間に配設されて、前記ガス流出穴から流出された前記膨張用ガスを、前記アウタケースにおける軸方向の一端側から他端側にかけて、前記アウタケースの軸回り方向に沿った螺旋状に案内するように、構成される第2案内面と、
 を備えていることを特徴とする請求項1に記載のインフレーター。
 前記ガス流出穴が、前記インナケースにおける軸方向側の両端面に形成され、
 前記第1案内面が、前記インナケースの両端面側に、配設されていることを特徴とする請求項10に記載のインフレーター。
 前記アウタケースと前記インナケースとにおける軸回り方向に沿った内周面と外周面との間に、前記アウタケース及び前記インナケースと別体とされるとともに、螺旋状に湾曲した線状材が、配置され、
 前記線状材が、前記案内壁部を構成し、
 前記アウタケースの軸回り方向に沿った内周面において、前記線状材間の部位が、前記第2案内面を構成することを特徴とする請求項10又は11に記載のインフレーター。
Description:
インフレーター

 本発明は、燃焼室内部に充填させたガス 生剤を燃焼させて、膨張用ガスを発生させ パイロタイプのインフレーターに関する。

 パイロタイプのインフレーターでは、ガ 発生剤を燃焼させて発生した膨張用ガスは 高温で残渣を含んでいることから、従来で 、膨張用ガスを冷却するとともに、残渣を 去するために、燃焼室の外周側に、略円筒 のメッシュ状のフィルタを配設させていた しかしながら、このフィルタは、金属製と れており、重量が大きくて嵩張るため、金 製インフレーターの軽量化や小容積化の見 から、フィルタの容積を低減させることが ましい。そこで、従来では、インフレータ として、内部にガス発生剤を充填させた燃 室の外周側に、軸回り方向に沿った全周に たって多数のガス流出穴を配設させるとと に、このガス流出穴から流出された膨張用 スを迂回させるような略円筒状の隔壁を燃 室の外周側に配置させて、隔壁の軸方向に った両端側に、略ドーナツ板状のフィルタ 配設させる構成として、ガス流出穴から流 された膨張用ガスを、隔壁により迂回させ つ、フィルタを介して冷却させて、隔壁の 周側に配置されるガス吐出口から外部に吐 させる構成のものがあった(例えば、特許文 献1参照)。

 また、更なるインフレーターの軽量化や小 積化を図るためには、フィルタを配置させ い構成とすることが望ましく、フィルタレ のインフレーターとして、内部にガス発生 を充填させたインナケースにおける軸回り 向の外周面側に、インフレーターの軸方向 沿った断面形状をジグザグ状として、イン ケースから離れた外周端側に外部へ膨張用 スを吐出させるガス吐出口を有したガス案 部を設けたアウタケースを、配置させ、イ ナケースのガス流出穴から流出させた高温 膨張用ガスを、ガス案内部における内周面 の案内面に当てて偏向させることにより、 却しつつ残渣を捕捉して、ガス吐出口から 外部に吐出させる構成のものがあった(例え ば、特許文献2又は3参照)。

特開2007-131254公報

実用新案登録第3122258号公報

実用新案登録第3122259号公報

 しかし、特許文献2及び3に記載のインフ ーターでは、ガス案内部が、アウタケース 構成する複数の板金素材を略直角状に屈曲 せつつ、インナケースの外周側において互 違いに配置させるようにして、断面形状を グザグ状に構成されていることから、イン ケースの軸回り方向の外周面に設けられた ス流出穴から膨張用ガスが流出される際に ガス案内部におけるガス流出穴と対向して 置される案内面に、膨張用ガスが、高速で たり、この案内面の部位を構成するアウタ ースを、ガス案内部におけるガス吐出口側 部位を狭めるように変形させて、ガス吐出 から迅速に膨張用ガスを吐出できない場合 考えられる。

 本発明は、上述の課題を解決するもので り、確実に残渣を捕捉して膨張用ガスを冷 できるとともに、円滑かつ迅速に膨張用ガ を吐出可能なインフレーターを提供するこ を目的とする。

 本発明に係るインフレーターは、インナケ スと、インナケースの外周側を覆うように 設されるアウタケースと、から構成される ともに、
 インナケース内部に配設されて、点火装置 点火時に燃焼して膨張用ガスを発生するガ 発生剤を充填させて構成される燃焼室と、
 アウタケース側に配置されて、燃焼室内に いて発生した膨張用ガスを外部に吐出可能 ガス吐出口と、
 インナケースの外表面側に開口されて、燃 室内において発生した膨張用ガスを流出さ るガス流出穴と、
 燃焼室内で発生してガス流出穴から流出さ た膨張用ガスを、ガス吐出口側に案内する ス案内部と、
 を備える構成のインフレーターであって、
 ガス案内部が、アウタケースとインナケー との間において、膨張用ガスと接触して案 する案内面を有した案内壁部を配設させて 成され、
 案内面が、ガス流出穴から流出された膨張 ガスを、渦巻状若しくは螺旋状に旋回させ つ、ガス吐出口側へ案内可能として、残渣 捕捉可能な弧面状として構成されているこ を特徴とする。

 本発明のインフレーターでは、ガス案内 において、膨張用ガスと接触して残渣を捕 する案内壁部の案内面が、ガス流出穴から 出された膨張用ガスを、渦巻状若しくは螺 状に旋回させるようにして、ガス吐出口側 案内する構成であることから、ガス案内部 案内壁部が、膨張用ガスの押圧力を受けて 張用ガスを流す流路の断面積を狭めるよう 変形され難く、膨張用ガスの流速の低下や 流量の減少も招かない。その結果、本発明 インフレーターでは、ガス流出穴から流出 た膨張用ガスは、円滑かつ迅速にガス吐出 から外部へ吐出されることとなる。

 また、本発明のインフレーターでは、燃 室内において発生した膨張用ガスは、ガス 出穴を経てガス案内部に流入すると、案内 に接触して、渦巻状若しくは螺旋状に旋回 れつつ、ガス吐出口側へ案内されることと る。このとき、本発明のインフレーターで 、旋回時に発生する遠心力等を利用して、 張用ガスより比重の大きな残渣を、的確に ガス案内部における案内面の表面に捕捉す ことができる。また、ガス流出穴を経てガ 案内部に流入した膨張用ガスは、ガス案内 内において、渦巻状若しくは螺旋状に旋回 れつつ、ガス吐出口側へ到達し、ガス吐出 から吐出されることとなることから、従来 インフレーターと比較して、ガス案内部の 質的な長さが長くなり、膨張用ガスを円滑 冷却することができる。その結果、本発明 インフレーターでは、確実に残渣を捕捉し 膨張用ガスを冷却することができる。

 したがって、本発明のインフレーターで 、確実に残渣を捕捉して膨張用ガスを冷却 きるとともに、円滑かつ迅速に膨張用ガス 吐出させることができる。

 具体的には、インフレーターとして、アウ ケース及びインナケースを、ともに、円筒 状として、
 ガス流出穴を、インナケースにおける軸方 側の端面に、形成し、
 案内面を、ガス流出穴を設けたインナケー の端面側におけるインナケースとアウタケ スとの間に配設させて、インナケースの端 の中心側から外周側にかけて、膨張用ガス 渦巻状に案内するように、構成することが ましい。

 上記構成のインフレーターでは、ガス案 部が、インナケースの端面に沿うような渦 状として、インナケースとアウタケースと 間に形成されていることから、ガス案内部 嵩張らず、インフレーターを、体積増加を えて極力コンパクトにすることができる。 た、上記構成のインフレーターでは、ガス 内部を、インナケースとアウタケースとの となるインフレーターの外表面側となる位 に配置できることから、膨張用ガスを、効 的に冷却することができる。

 そして、インフレーターをこのような構 とする場合、ガス流出穴を、インナケース おける軸方向側の両端面に、形成し、案内 を、インナケースの両端面側に、配設させ 構成とすれば、多量の膨張用ガスを、迅速 ガス吐出口から吐出させることができる。 た、インフレーターをこのような構成とす 場合、インナケースの内部で、燃焼室を上 で2分割して、各燃焼室の燃焼開始時間を異 ならせて膨張用ガスを2段階で発生させるタ プのインフレーターにも容易に適用可能と る。

 さらに、上記構成のインフレーターにおい 、ガス吐出口を、アウタケースにおける軸 り方向に沿った外周面に、形成し、
 案内面に案内された膨張用ガスを、アウタ ースとインナケースとにおける軸回り方向 沿った内周面と外周面との間の隙間を経て ガス吐出口から吐出させる構成とすること 、好ましい。

 インフレーターを上記構成とすれば、ガ 吐出口を、アウタケースにおける軸方向側 端面に設ける場合と比較して、ガス案内部 実質的な長さを一層長くすることができる また、上記構成のインフレーターでは、案 面に案内された膨張用ガスが、アウタケー とインナケースとにおける軸回り方向に沿 た内周面と外周面との間の隙間を経て、ア タケースにおける軸回り方向に沿った外周 に設けられたガス吐出口から吐出されるこ となるが、このとき、膨張用ガスは、アウ ケースとインナケースとの間の隙間内にお て、案内面による案内の流れの影響を受け 、ガス吐出口側に向かって略螺旋状に流れ 、ガス吐出口から吐出されることとなる。 のため、膨張用ガスは、アウタケースの軸 り方向に沿った内周面に沿って旋回するこ となり、アウタケースの軸回り方向に沿っ 内周面が、膨張用ガスと接触して案内しつ 、遠心力を利用して表面側に残渣を捕捉す こととなって、一層多くの残渣を捕捉する とができる。

 さらにまた、上記構成のインフレーター おいて、インナケースの軸方向の一方側か 見た投影状態で、一方の案内面の膨張用ガ の案内方向を、他方の案内面における膨張 ガスの案内方向と、逆回り方向とするよう 、構成すれば、インナケースにおける軸方 側の一方の端部側に形成されるガス流出穴 ら流出される膨張用ガスと、他方の端部側 形成されるガス流出穴から流出される膨張 ガスと、が、それぞれ、アウタケースとイ ナケースとにおける軸回り方向に沿った内 面と外周面との間の隙間内において、逆回 方向に沿った螺旋状に旋回するように、流 ることとなる。そして、この2つの膨張用ガ スの流れは、ガス吐出口付近において、相互 にぶつかり合って、流れの向きを相殺される ような態様となることから、膨張用ガスを、 ガス吐出口から、放射状に円滑に吐出させる ことができる。

 また、インフレーターとして、アウタケー 及びインナケースを、ともに、円筒形状と て、
 案内面を、アウタケースとインナケースと おける軸回り方向に沿った内周面と外周面 の間に配設させて、ガス流出穴から流出さ た膨張用ガスを、アウタケースにおける軸 向の一端側から他端側にかけて、アウタケ スの軸回り方向に沿った螺旋状に案内する うに、構成してもよい。

 このような構成のインフレーターにおい も、ガス案内部が、アウタケースとインナ ースとにおける軸回り方向に沿った内周面 外周面との間に螺旋状に配設されているこ から、ガス案内部が嵩張らず、インフレー ーを、体積増加を抑えて極力コンパクトに ることができる。また、上記構成のインフ ーターにおいても、ガス案内部を、インフ ーターの外表面側となる位置に配置できる とから、膨張用ガスを、効果的に冷却する とができる。

 そして、インフレーターをこのような構 とする場合、ガス流出穴を、インナケース おける軸方向側の端面に、形成し、ガス吐 口を、アウタケースにおける外周面に、形 させた構成とすれば、ガス案内部が、ガス 出穴から離れた位置に配置されることとな て、ガス流出穴から流出される膨張用ガス 影響を一層受け難く、また、ガス案内部の 質的な長さを一層長くすることができて、 ましい。

 さらにまた、上記構成のインフレーター おいて、ガス流出穴を、インナケースにお る軸方向側の両端面に、形成する構成とす ば、多量の膨張用ガスを、迅速にガス吐出 から吐出させることができる。また、イン レーターをこのような構成とする場合、イ ナケースの内部で、燃焼室を上下で2分割し て、各燃焼室の燃焼開始時間を異ならせて膨 張用ガスを2段階で発生させるタイプのイン レーターにも容易に適用可能となる。

 さらにまた、上記構成のインフレーターに いて、アウタケースとインナケースとにお る軸回り方向に沿った内周面と外周面との に、アウタケース及びインナケースと別体 されるとともに、螺旋状に湾曲した線状材 、配置させ、
 線状材により、案内壁部を構成し、
 アウタケースの軸回り方向に沿った内周面 おいて、線状材間の部位により、案内面を 成することが好ましい。

 上記構成のインフレーターでは、アウタ ース及びインナケースと別体とされる螺旋 に湾曲した線状材を、アウタケースとイン ケースとの間に配置させて、案内壁部を構 していることから、案内壁部を、アウタケ ス若しくはインナケースと一体的に形成す 場合と比較して、製造コストの増大を抑え ことができる。

 また、インフレーターとして、アウタケー 及びインナケースを、ともに、円筒形とし 、
 ガス流出穴を、インナケースにおける軸方 側の端面に、形成し、
 案内面を、
 ガス流出穴を設けたインナケースの端面側 おけるインナケースとアウタケースとの間 配設させて、インナケースの端面の中心側 ら外周側にかけて、膨張用ガスを渦巻状に 内するように、構成される第1案内面と、
 アウタケースとインナケースとにおける軸 り方向に沿った内周面と外周面との間に配 させて、ガス流出穴から流出された膨張用 スを、アウタケースにおける軸方向の一端 から他端側にかけて、アウタケースの軸回 方向に沿った螺旋状に案内するように、構 される第2案内面と、
 を備えるように、構成してもよい。

 このような構成のインフレーターでは、 ス流出穴から流出された膨張用ガスが、イ ナケースにおける軸方向側の端面側におい 、第1案内面に接触して渦巻状に旋回された 後、インナケースの軸回り方向に沿った外周 面側において、第2案内面に接触して螺旋状 旋回されつつガス吐出口側へ案内されて、 ス吐出口から吐出されることとなる。その め、ガス案内部の実質的な長さを一層長く ることができて、残渣を確実に除去し、か 、冷却された状態で、膨張用ガスを、ガス 出口から吐出させることができる。

 そして、インフレーターをこのような構 とする場合にも、ガス流出穴を、インナケ スにおける軸方向側の両端面に形成し、第1 案内面を、インナケースの両端面側に、配設 させる構成とすれば、多量の膨張用ガスを、 迅速にガス吐出口から吐出させることができ る。また、インフレーターをこのような構成 とする場合、インナケースの内部で、燃焼室 を上下で2分割して、各燃焼室の燃焼開始時 を異ならせて膨張用ガスを2段階で発生させ タイプのインフレーターにも容易に適用可 となる。

 また、上記構成のインフレーターにおいて アウタケースとインナケースとにおける軸 り方向に沿った内周面と外周面との間に、 ウタケース及びインナケースと別体とされ とともに、螺旋状に湾曲した線状材を、配 させ、
 線状材により、案内壁部を構成し、
 アウタケースの軸回り方向に沿った内周面 おいて、線状材間の部位により、第2案内面 を構成することが好ましい。

 上記構成のインフレーターでは、アウタ ース及びインナケースと別体とされる螺旋 に湾曲した線状材を、アウタケースとイン ケースとの間に配置させて、案内壁部を構 していることから、案内壁部を、アウタケ ス若しくはインナケースと一体的に形成す 場合と比較して、製造コストの増大を抑え ことができる。

本発明の第1実施形態であるインフレー ターの概略断面図である。 第1実施形態のインフレーターの概略分 解斜視図である。 第1実施形態のインフレーターにおいて 、インナケースの本体部の平面図である。 図3のIV-IV部位の概略断面図である。 第1実施形態のインフレーターにおいて 、インナケースの蓋部の底面図である。 図5のVI-VI部位の概略断面図である。 第1実施形態のインフレーターの作動時 において、ガス案内部の下流側部位内におけ る膨張用ガスの流れを示す概略断面図である 。 本発明の第2実施形態であるインフレー ターの概略断面図である。 第2実施形態のインフレーターの概略分 解斜視図である。 第2実施形態のインフレーターの作動 において、ガス案内部の下流側部位内にお る膨張用ガスの流れを示す概略断面図であ 。 本発明の第3実施形態であるインフレ ターの概略分解斜視図である。

符号の説明

 1,40,48…インフレーター、
 3…点火装置、
 8…燃焼室、
 9…ガス発生剤、
 11(11U,11D)…ガス流出穴、
 12,41,49…ガス案内部、
 13a,46a…案内壁部、
 13b,46b…案内面、
 16…ガス吐出口、
 19,19A…インナケース、
 28…アウタケース、
 42…線状材、
 G1,G2…膨張用ガス。

 以下、本発明の一実施形態を図面に基づ て説明する。第1実施形態のインフレーター 1は、車両に搭載されるエアバッグ装置に用 られるもので、実施形態の場合、図1に示す うに、略円柱状の本体部1aと、本体部1aの外 周面から突設されるフランジ部1bと、を備え ディスクタイプとされている。フランジ部1 bは、実施形態の場合、本体部1aの軸方向に沿 った長さ方向(上下方向)の中央より下端側と る位置に、形成されている。また、フラン 部1bには、車両搭載時に、インフレーター1 、エアバッグを折り畳んで収納させるケー 等に固定させるための固定手段を挿通させ 挿通孔1cが、軸回り方向に沿った複数個所 、形成されている(図2参照)。

 なお、実施形態の場合、上下の方向は、 に断らない限り、インフレーター1の中心軸 Cに沿った方向を上下方向として、後述する 火装置3における伝火薬5が収納される側(図1 おける上側)を上側、イニシエータ6が保持 れる側(図1における下側)を下側とするもの ある。

 インフレーター1の本体部1aは、図1,2に示 ように、点火装置3と、点火装置3の点火時 燃焼して膨張用ガスG1を発生するガス発生剤 9を内部に充填させて構成される燃焼室8と、 回り方向に沿った複数箇所に配置されて燃 室8内において発生した膨張用ガスG1を流出 せるガス流出穴11と、燃焼室8の外周側に配 されてガス流出穴11から流出された膨張用 スG1を案内するガス案内部12と、本体部1aの 周側における軸回り方向に沿った複数箇所 配置されてガス案内部12に案内される膨張用 ガスG1を外部に吐出可能なガス吐出口16と、 備えている。また、第1実施形態のインフレ ター1は、図1,2に示すように、略円筒形状の インナケース19と、インナケース19の外周側 全面にわたって覆うとともにインナケース19 との間に略全域にわたって隙間を設けて構成 される略円筒形状のアウタケース28と、から 成されている。そして、第1実施形態のイン フレーター1では、インナケース19内部が燃焼 室8とされて、インナケース19の外表面に、ガ ス流出穴11が、配設されている。ガス吐出口1 6は、アウタケース28側に形成されるもので、 ガス流出穴11から流出された膨張用ガスG1は インナケース19とアウタケース28との間に形 されるガス案内部12を経て、ガス吐出口16か ら吐出されることとなる。

 点火装置3は、実施形態の場合、図1に示 ように、インフレーター1の本体部1aの中央 おいて、本体部1aの中心軸Cに沿って、イン ケース19を貫通するように構成されるもので 、先端(上端)側を閉塞させた略円筒形のケー 4と、ケース4の先端(上端)側に充填される伝 火薬5と、ケース4の元部(下端)側に保持され 伝火薬5を着火させるように作動可能なイニ エータ6と、を備える構成とされている。伝 火薬5は、イニシエータ6の作動により着火さ て燃焼して火炎を発生させるもので、この 炎を、ケース4における軸回り方向の外周面 に形成される多数の貫通孔4aを介して燃焼室8 内に伝播させることにより、燃焼室8内に充 されたガス発生剤9を着火させて燃焼させる ととなる。なお、実施形態の場合、点火装 3のケース4の先端面(上端面)は、インナケー ス19における後述する端側壁部21の外周面か 突出して、アウタケース28の後述する上壁部 30の内周面に当接するように、構成されてい (図1参照)。

 燃焼室8は、図1に示すように、インナケ ス19と点火装置3とに囲まれて、内部に、燃 時に膨張用ガスを発生するガス発生剤9を充 させた構成とされている。インナケース19 、略円筒形とされるもので、実施形態の場 、上端側を閉塞させるとともに下端側を開 させた略円筒形状の本体部20と、本体部20の 口を塞ぐように下端側に配置される略円板 の蓋部25と、を備える構成とされている。 体部20は、上端側に配設される略円板状の端 側壁部21と、端側壁部21の外周縁から下方に びるように構成される略円筒状の周壁部23と 、を備えている。また、端側壁部21と蓋部25 には、点火装置3のケース4を挿通可能な貫通 孔21a,25aが形成され、各貫通孔21a,25aの内周面 は、点火装置3におけるケース4の外周面と 接するような突出壁21b,25bが、全周にわたっ 燃焼室8内部に向かって突出するように、形 成されている。

 さらに、インナケース19における軸方向 の端面側となる端側壁部21と蓋部25とには、 1~6に示すように、アウタケース28側に向か て突出するように、断面略逆U字形状とされ 突出端を、それぞれ、アウタケース28にお る後述する上壁部30及び下壁部35の内周面に 接させるように構成される複数の区画部22,2 6が、形成されている。各区画部22,26は、実施 形態の場合、端側壁部21と蓋部25とにおいて インフレーター1の中心軸C(貫通孔21a,25aの中 )を中心として軸回り方向で略等間隔となる 6箇所に、形成されるもので、図3,5に示すよ に、軸方向側から見て渦巻状となるように それぞれ、貫通孔21a,25a周縁から外周縁にか て拡開しつつ略円弧状に湾曲するようにし 、形成されている。インナケース19の軸方 側の両端側に形成されるこれらの区画部22,26 は、ガス案内部12の後述する上流側部位13に ける案内壁部13aを構成するものである。そ て、この各区画部22,26において、突出方向と 逆方向側となる内側に位置する内側面22a,26a 、膨張用ガスG1と接触して案内するとともに 、遠心力を利用して残渣を捕捉可能な弧面状 の案内面13bを構成することとなる(図3,5参照) そして、実施形態の場合、端側壁部21側に 設される区画部22は、軸方向に沿った外周側 (上面側)から見て時計回り方向に渦を巻くよ に、形成され、蓋部25側に配設される区画 26は、軸方向に沿った外周側(下面側)から見 投影状態において、区画部22と逆回り方向 して、反時計回り方向に渦を巻くように、 成されている(図3,5参照)。また、端側壁部21 蓋部25とにおいて、区画部22,26に囲まれる部 位の貫通孔21a,25a周縁には、略円形の開口21c,2 5cが、3個ずつ、形成されている。これらの開 口21c,25cは、燃焼室8内において発生した膨張 ガスを流出させるガス流出穴11を構成する ととなる。

 アウタケース28は、図1,2に示すように、 端側を閉塞されて下端側を開口させた略円 形状の上側部材29と、下端側を閉塞されて上 端側を開口させた略円筒形状の下側部材34と から構成されている。上側部材29は、イン ケース19の上面側を覆う略円板状の上壁部30 、上壁部30の外周縁から下方に延びるよう 構成される略円筒状の周壁部31と、周壁部31 下端から軸直交方向に沿った外方に延びる うに構成されるフランジ部32と、を備えて る。実施形態の場合、この上側部材29のフラ ンジ部32が、インフレーター1のフランジ部1b 構成することとなる。周壁部31には、軸回 方向に沿った全域にわたって多数の略円形 開口31aが貫通して形成されている。この開 31aは、膨張用ガスを外部に吐出させるガス 出口16を構成することとなる。下側部材34は インナケース19の下面側を覆う略円板状の 壁部35と、下壁部35の外周縁から上方に延び ように構成される略円筒状の周壁部36と、 壁部36の上端から軸直交方向に沿った外方に 延びるように構成されるフランジ部37と、を えている。下壁部35の中央には、点火装置3 イニシエータ6を露出可能に円形に開口した 開口35aが、形成されている。下側部材34のフ ンジ部37は、下側部材34を上側部材29に固着 せるためのもので、このフランジ部37の上 側を、上側部材29におけるフランジ部32の下 側に対して、溶接等により固着させること より、アウタケース28は一体化されている また、アウタケース28は、インナケース19と 間に略全周にわたって隙間を設けるような きさに設定されている。なお、実施形態の 合、上側部材29におけるフランジ部32は、上 下の中央よりやや下方となる位置に、形成さ れている。

 なお、第1実施形態のインフレーター1で 、点火装置3のケース4や、インナケース19及 アウタケース28は、それぞれ、ステンレス 等の鋼板を用いて形成されている。

 第1実施形態のインフレーター1では、各 画部22,26と、インナケース19における端側壁 21若しくは蓋部25の外表面21d,25dと、アウタ ース28における上壁部30若しくは下壁部35の 周面と、により囲まれる部位が、ガス流出 11から流出された膨張用ガスG1を案内するガ 案内部12の上流側部位13を構成し、インナケ ース19における周壁部23と、アウタケース28に おける周壁部31,36と、の間の隙間が、ガス案 部12の下流側部位14を構成することとなる。 そして、ガス流出穴11から流出されてガス案 部12内に流入した膨張用ガスG1は、図3,5に示 すように、各区画部22,26(案内壁部13a)におけ 内側面22a,26aにより構成される案内面13bに接 しつつ、渦巻状に旋回されて、ガス案内部1 2の上流側部位13内を流れ、その後、図7に示 ように、ガス案内部12の下流側部位14内を流 て、ガス吐出口16から吐出されることとな 。そして、第1実施形態のインフレーター1で は、ガス案内部12の上流側部位13を構成する 画部22,26(案内壁部13a)が、渦巻状に湾曲して 成されていることから、ガス流出穴11から 出された膨張用ガスG1は、案内壁部13aの案内 面13b(区画部22,26における内側面22a,26a)に沿っ 、渦巻状に旋回しつつ、上流側部位13内を れることとなり、下流側部位14内においても 、図7に示すように、上流側部位13内における 流れの影響を受けて、略螺旋状に旋回しつつ 流れて、ガス吐出口16から吐出されることと る。このとき、第1実施形態のインフレータ ー1では、下流側部位14においては、アウタケ ース28における周壁部31,36の内周面31b,36aが、 張用ガスG1と接触して案内するとともに、 心力を利用して残渣を捕捉可能な弧面状の 内面14aを構成することとなる(図3,5,7参照)。

 そして、第1実施形態のインフレーター1 は、ガス案内部12において、膨張用ガスG1と 触して残渣を捕捉する案内壁部13aの案内面1 3b(区画部22,26における内側面22a,26a)が、ガス 出穴11から流出された膨張用ガスG1を、渦巻 に旋回させるようにして、ガス吐出口16側 案内することから、ガス案内部12の案内壁部 13aが、膨張用ガスG1の押圧力を受けて膨張用 スG1を流す流路の断面積を狭めるように変 され難く、膨張用ガスの流速の低下や、流 の減少も招かない。具体的には、第1実施形 のインフレーター1では、案内壁部13aの案内 面13bは区画部22,26における内側面22a,26aから構 成され、この区画部22,26の内側面22a,26aは、ガ ス流出穴11から流出される膨張用ガスG1の流 方向と沿うように構成されるもので、ガス 出穴11と対向するように配設されていないこ とから、膨張用ガスG1の押圧力を受け難く、 内壁部13aが、膨張用ガスG1を流す流路の断 積を狭めるように変形することを抑えるこ ができる。その結果、第1実施形態のインフ ーター1では、ガス流出穴11から流出した膨 用ガスG1は、円滑かつ迅速にガス吐出口16か ら外部へ吐出されることとなる。

 また、第1実施形態のインフレーター1で 、燃焼室8内において発生した膨張用ガスG1 、ガス流出穴11を経てガス案内部12に流入す と、ガス案内部12の上流側部位13に形成され る案内面13b(区画部22,26における内側面22a,26a) 接触して、図3,5に示すように、渦巻状に旋 されつつ、ガス吐出口16側へ案内されるこ となる。このとき、第1実施形態のインフレ ター1では、旋回時に発生する遠心力を利用 して、膨張用ガスG1より比重の大きな残渣を 的確に、ガス案内部12における上流側部位13 の案内面13b(区画部22,26における内側面22a,26a) 表面に捕捉することができる。また、ガス 出穴11を経てガス案内部12に流入した膨張用 ガスは、ガス案内部12の上流側部位13内にお て、渦巻状に旋回されつつ、下流側部位14を 経て、ガス吐出口16側へ到達し、ガス吐出口1 6から吐出されることとなることから、従来 インフレーターと比較して、ガス案内部12の 実質的な長さが長くなり、膨張用ガスG1を円 に冷却することができる。特に、第1実施形 態のインフレーター1では、膨張用ガスG1は、 上流側部位13内を流れた後、下流側部位14を て、ガス吐出口16から吐出されることとなる が、膨張用ガスG1は、インナケース19の周壁 23と、アウタケース28の周壁部31,36と、の間 隙間から構成される下流側部位14内において も、上流側部位13内における流れの影響を受 て、図7に示すように、ガス吐出口16側に向 って略螺旋状に旋回しつつ流れて、ガス吐 口16から吐出されることとなる。このとき アウタケース28における周壁部31,36の内周面3 1b,36aが、案内面14aとして作用して、膨張用ガ スG1と接触して案内しつつ、遠心力を利用し 表面側に残渣を捕捉することとなる。その め、一層残渣を捕捉することができるとと に、下流側部位14内を単に軸方向に沿って れる場合と比較して、実質的な流路の長さ 長くした状態で、下流側部位14内を流れるこ ととなり、下流側部位14内を流れる際にも、 張用ガスG1を一層冷却させることができる その結果、第1実施形態のインフレーター1で は、確実に残渣を捕捉して膨張用ガスG1を冷 することができる。

 したがって、第1実施形態のインフレータ ー1では、確実に残渣を捕捉して膨張用ガスG1 を冷却できるとともに、円滑かつ迅速に膨張 用ガスG1を吐出させることができる。

 また、第1実施形態のインフレーター1で 、ガス案内部12の上流側部位13が、インナケ ス19の軸方向の端面に沿うようにして、イ ナケース19とアウタケース28との間に渦巻状 形成され、ガス案内部12の下流側部位14が、 アウタケース28とインナケース19とにおける 回り方向に沿った周壁部31,36の内周面31b,36a 周壁部23の外周面23aとの間に配設されている ことから、ガス案内部12が嵩張らず、インフ ーター1を、体積増加を抑えて極力コンパク トにすることができる。また、第1実施形態 インフレーター1では、ガス案内部12を、イ ナケース19とアウタケース28との間となるイ フレーター1の外表面側となる位置に配置で きることから、膨張用ガスG1を、効果的に冷 することができる。

 さらに、第1実施形態のインフレーター1 は、ガス流出穴11を、インナケース19におけ 軸方向側の両端面側となる端側壁部21と蓋 25とに、形成し、ガス案内部12の上流側部位1 3の案内面13bを、アウタケース28における軸方 向側の両端面側となる上壁部30側と下壁部35 とに、配設させていることから、多量の膨 用ガスG1をガス吐出口16から吐出させること できる。勿論、このような点を考慮しなけ ば、ガス流出穴と、ガス案内部と、を、イ ナケースにおける軸方向側の一方の端面側 みに形成してもよい。

 そして、第1実施形態のインフレーター1 は、端側壁部21側(上側)に形成されるガス流 穴11Uから流出する膨張用ガスGU1が、時計回 方向に沿って渦を巻くように上流側部位13U を流れるのに対し、蓋部25側(下側)に形成さ れるガス流出穴11Dから流出する膨張用ガスGD1 は、逆回り方向となる反時計回り方向に沿っ て渦を巻くように上流側部位13D内を流れるこ ととなる(図3,5参照)。そのため、第1実施形態 のインフレーター1では、ガス流出穴11Uから 出された膨張用ガスGU1が、ガス案内部12にお ける下流側部位14内において、アウタケース2 8の上端28a側から下端28b側に向かって時計回 方向に沿った螺旋状に旋回するように流れ のに対し、ガス流出穴11Dから流出された膨 用ガスGD1は、ガス案内部12における下流側部 位14内において、アウタケース28の下端28b側 ら上端28a側に向かって、膨張用ガスGU1とは 向きの反時計回り方向に沿った螺旋状に旋 するように、流れることとなる(図7参照)。 の後、膨張用ガスGU1,GD1は、下流側部位14内 おける上下の中央付近(ガス吐出口16付近)に いて、相互にぶつかり合って、流れの向き 相殺されるような態様となることから、軸 り方向に沿った全域にわたって配設される ス吐出口16から、放射状に円滑に吐出され こととなる。

 次に、第2実施形態のインフレーター40に いて説明をする。第2実施形態のインフレー ター40は、図8,9に示すごとく、第1実施形態の インフレーター1と同様に、略円柱状の本体 40aと、本体部40aの外周面から突設されるフ ンジ部40bと、を備えたディスクタイプとさ るもので、ガス案内部44、インナケース19A、 そして、インナケース19Aの周壁部23Aとアウタ ケース28の周壁部31,36との間に配置される螺 状に湾曲した線状材42以外は、前述のインフ レーター1と同様の構成であり、同一の部材 は、同一の図符号を付して説明を省略する インナケース19Aは、端側壁部21A及び蓋部25A 、区画部を備えない平板状とされている以 は、前述のインフレーター1におけるインナ ース19と同様の構成であり、同一の部材に 、同一の図符号の末尾にAを付して、説明を 略する。

 インナケース19Aとアウタケース28との間 配置される螺旋状に湾曲した線状材42は、イ ンナケース19A及びアウタケース28と別体とし 鉄等の金属製とされるもので、インナケー 19Aの周壁部23Aとアウタケース28の周壁部31,36 との間において、上下の略全域にわたって、 配設されている。具体的には、線状材42は、 壁部23A,周壁部31,36間の隙間を略塞ぎ可能な 径寸法に設定された断面略円形の線状素材 、略一定間隔の隙間を設けるように、螺旋 に湾曲させて構成される。そして、周壁部2 3A,周壁部31,36間の隙間において、この線状材4 2間に形成される隙間が、ガス案内部44におけ る後述する下流側部位46を構成し、線状材42 体が、ガス案内部44の案内壁部46aを構成する こととなる。

 第2実施形態のインフレーター40では、ガ 流出穴11近傍であって、インナケース19Aの 側壁部21Aとアウタケース28の上壁部30とに囲 れるエリア、及び、インナケース19Aの蓋部2 5Aとアウタケース28の下壁部35とに囲まれるエ リアが、ガス案内部44における上流側部位45 構成することとなる。そして、既述したよ に、アウタケース28における軸回り方向の内 周面側であって、周壁部23A,周壁部31,36間にお ける線状材42間の空間の部位が、ガス案内部4 4における下流側部位46を構成し、アウタケー ス28における周壁部31,36の内周面31b,36aが、膨 用ガスG2と接触して案内するとともに、遠 力を利用して残渣を捕捉可能な弧面状の案 面46bを構成することとなる(図10参照)。

 第2実施形態のインフレーター40では、ガ 流出穴11から流出されてガス案内部44内に流 入した膨張用ガスG2は、まず、上流側部位45 を、中心軸C側に設けられたガス流出穴11か 、外周縁側に向かって放射状に流出される うに流れ、その後、下流側部位46内に流入し て、アウタケース28における周壁部31,36の内 面31b,36aにより構成される案内面46bに接触し つ、螺旋状に旋回されて、インフレーター4 0における軸方向の端部側から中央側にかけ 流れ、ガス吐出口16から吐出されることとな る。

 そして、第2実施形態のインフレーター40 おいても、ガス案内部44において、膨張用 スG2と接触して残渣を捕捉する案内壁部46aの 案内面46bが、ガス流出穴11から流出された膨 用ガスG2を、螺旋状に旋回させるようにし 、ガス吐出口16側へ案内することから、ガス 案内部44の案内壁部46が、膨張用ガスG2の押圧 力を受けて膨張用ガスG2を流す流路の断面積 狭めるように変形され難く、膨張用ガスG2 流速の低下や、流量の減少も招かない。具 的には、第2実施形態のインフレーター40で 、案内壁部46aは線状材42から構成され、案内 面46bはアウタケース28における周壁部31,36の 周面31b,36aから構成されており、ガス流出穴1 1から離れて形成されていることから、ガス 出穴11から流出される膨張用ガスG2の押圧力 受け難く、膨張用ガスG2を流す流路の断面 を狭めるように変形することを抑えること できる。その結果、第2実施形態のインフレ ター40においても、ガス流出穴11から流出し た膨張用ガスG2は、円滑かつ迅速にガス吐出 16から外部へ吐出されることとなる。

 また、第2実施形態のインフレーター40に いても、燃焼室8内において発生した膨張用 ガスG2は、ガス流出穴11を経てガス案内部44に 流入すると、ガス案内部44の下流側部位46に 成される案内面46b(アウタケース28の周壁部31 ,36における内周面31b,36a)に接触して、螺旋状 旋回されつつ、ガス吐出口16側へ案内され こととなる。このとき、第2実施形態のイン レーター40では、旋回時に発生する遠心力 利用して、膨張用ガスG2より比重の大きな残 渣を、ガス案内部44における下流側部位46の 内面46b(周壁部31,36における内周面31b,36a)の表 面に的確に捕捉することができる。また、ガ ス流出穴11を経てガス案内部44に流入した膨 用ガスは、ガス案内部44の下流側部位46内に いて、螺旋状に旋回されつつ、ガス吐出口1 6側へ到達し、ガス吐出口16から吐出されるこ ととなることから、従来のインフレーターと 比較して、ガス案内部44の実質的な長さが長 なり、膨張用ガスG2を円滑に冷却すること できる。その結果、第2実施形態のインフレ ター40においても、確実に残渣を捕捉して 張用ガスG2を冷却することができる。

 したがって、第2実施形態のインフレータ ー40においても、確実に残渣を捕捉して膨張 ガスG2を冷却できるとともに、円滑かつ迅 に膨張用ガスG2を吐出させることができる。

 また、第2実施形態のインフレーター40に いても、ガス案内部44の上流側部位45が、イ ンナケース19Aの軸方向の端面に沿うようにし て、インナケース19Aとアウタケース28との間 形成され、ガス案内部44の下流側部位46が、 アウタケース28とインナケース19Aとにおける 回り方向に沿った周壁部31,36の内周面31b,36a 周壁部23の外周面23aとの間に、螺旋状に配 されていることから、ガス案内部44が嵩張ら ず、インフレーター40を、体積増加を抑えて 力コンパクトにすることができる。また、 2実施形態のインフレーター40においても、 ス案内部44を、インナケース19Aとアウタケ ス28との間となるインフレーター40の外表面 となる位置に配置できることから、膨張用 スG2を、効果的に冷却することができる。

 そして、第2実施形態のインフレーター40 おいても、ガス流出穴11Uから流出された膨 用ガスGU2は、ガス案内部44における下流側 位46内において、アウタケース28の上端28a側 ら下端28b側に向かって、線状材42に沿うよ に時計回り方向に沿った螺旋状に旋回する うに流れるのに対し、ガス流出穴11Dから流 された膨張用ガスGD2は、ガス案内部44におけ る下流側部位46内において、アウタケース28 下端28b側から上端28a側に向かって、線状材42 に沿いつつ、膨張用ガスGU2とは逆向きの反時 計回り方向に沿った螺旋状に旋回するように 、流れることとなる(図10参照)。その後、膨 用ガスGU2,GD2は、下流側部位46内における上 の中央付近(ガス吐出口16付近)において、相 にぶつかり合って、流れの向きを相殺され ような態様となることから、軸回り方向に った全域にわたって配設されるガス吐出口1 6から、放射状に円滑に吐出されることとな 。

 また、第2実施形態のインフレーター40で 、ガス流出穴11を、インナケース19Aにおけ 軸方向側の端面側となる端側壁部21Aと蓋部25 Aとに形成していることから、ガス流出穴11か ら離れたアウタケース28における軸回り方向 沿った内周面側に配設されるガス案内部44 下流側部位46が、ガス流出穴11から流出され 膨張用ガスG2の影響を受け難く、また、ガ 吐出口16が、アウタケース28における外周面 となる周壁部31に形成されていることから ガス案内部44の実質的な距離をさらに大きく することができる。

 さらに、第2実施形態のインフレーター40 は、ガス流出穴11を、インナケース19Aにお る軸方向側の両端面となる端側壁部21Aと蓋 25Aとに形成していることから、多量の膨張 ガスG2をガス吐出口16から吐出させることが きる。勿論、このような点を考慮しなけれ 、ガス流出穴を、インナケースにおける軸 向側の一方の端面側のみに形成してもよい

 さらにまた、第3実施形態のインフレータ ー48として、図11に示すように、第1実施形態 インフレーター1におけるインナケース19の 壁部23とアウタケース28の周壁部31,36との間 、第2実施形態のインフレーター40に使用さ る線状材42を配設させる構成のものを使用 てもよい。このような構成のインフレータ 48では、ガス流出穴11から流出された膨張用 スを、ガス案内部49の上流側部位50を構成す るインナケース19の区画部22,26における内側 22a,26a(第1案内面)に沿って渦巻状に旋回させ その後、ガス案内部49の下流側部位51を構成 する線状材42に沿うようにして、アウタケー 28における周壁部31,36の内周面31b,36a(第2案内 面)に沿って螺旋状に旋回させて、ガス吐出 16から吐出させる構成である。そのため、こ の第3実施形態のインフレーター48では、ガス 案内部49の実質的な長さを一層長くすること できて、残渣を確実に除去し、かつ、冷却 れた状態で、膨張用ガスを、ガス吐出口か 吐出させることができる。

 なお、第1実施形態~第3実施形態のインフ ーター1,40,48では、インナケース19,19Aにおけ る軸方向側の両端面となる端側壁部21,21Aと蓋 部25,25Aとに、ガス流出穴11を配設させている とから、インナケースの内部で、燃焼室を 下で2分割して、各燃焼室の燃焼開始時間を 異ならせて膨張用ガスを2段階で発生させる イプのインフレーターにも容易に適用可能 なる。

 また、第1実施形態~第3実施形態のインフ ーター1,40,48では、ガス流出穴11を、インナ ース19,19Aにおける軸方向側の両端側に形成 、ガス吐出口16を、アウタケース28における 軸回り方向の外周側に形成しているが、ガス 流出穴及びガス吐出口の位置はこれに限られ るものではなく、膨張用ガスの冷却及び残渣 捕捉が充分であれば、例えば、第1実施形態 タイプのインフレーターにおいて、ガス流 穴をインナケースの軸方向の端面における 央側に配設させ、ガス吐出口をアウタケー における軸方向の端面における外周縁付近 配設させる構成としてもよい。また、第2実 形態のタイプのインフレーターにおいて、 ス流出穴をインナケースの周壁部における 方向の一端側に配設させ、ガス吐出口をア タケースの周壁部における軸方向の他端側 配設させる構成としてもよい。

 さらに、第1実施形態のインフレーター1 は、インナケース19側から区画部22,26を突出 せてガス案内部12を構成し、第2実施形態及 第3実施形態のインフレーター40,48では、イ ナケース19,19Aとアウタケース28との間に別 材からなる線状材42を配置させてガス案内部 44,48を構成しているが、第1実施形態のタイプ のインフレーターにおいて、区画部を、別部 材、あるいは、アウタケース側から突出させ るように構成してもよく、また、第2実施形 及び第3実施形態のタイプのインフレーター おいて、案内壁部を構成する螺旋状の突起 を、インナケース側、あるいは、アウタケ ス側から突出させるように構成してもよい しかしながら、第2実施形態及び第3実施形 のタイプのインフレーターにおいて、案内 部を構成する螺旋状の突起物を、アウタケ ス若しくはインナケースと一体的に構成す ば、製造コストが増大することから、製造 ストの増大を抑える見地からは、実施形態 ごとく、アウタケース及びインナケースと 体の線状材を配置させる構成とすることが ましい。