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Title:
INFORMATION PROCESSING DEVICE, METHOD OF CONTROLLING INFORMATION PROCESSING DEVICE, CONTROL PROGRAM FOR INFORMATION PROCESSING DEVICE, AND RECORDING MEDIUM WHEREIN CONTROL PROGRAM FOR INFORMATION PROCESSING DEVICE IS RECORDED
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/116443
Kind Code:
A1
Abstract:
An optical disc device is equipped with a sub-data creating section for creating, from the data to be recorded on an optical disc (3), element data (42a, 42b) which constitute the data to be recorded on the optical disc (3) and parity data (42c) for restoring the data when the element data (42a, 42b) become unreadable, and a recording position determining section for determining the recording positions of the element data (42a, 42b) and the parity data (42c). The recording position determining section determines the recording positions of the element data (42a, 42b) and the parity data (42c) so that these data may not overlap each other on a projection surface of the optical disc viewed from the light projecting direction. Consequently, when part of the recorded data is missing in the optical disc (3) wherein data can be recorded in multiple layers, the data can be restored with more reliability.

Inventors:
NAOHARA HIROAKI
Application Number:
PCT/JP2009/054717
Publication Date:
September 24, 2009
Filing Date:
March 12, 2009
Export Citation:
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Assignee:
SHARP KK (JP)
NAOHARA HIROAKI
International Classes:
G11B7/004; G11B7/007; G11B20/10; G11B20/12
Foreign References:
JP2007026600A2007-02-01
JP2006500713A2006-01-05
JPH04349273A1992-12-03
JP2007026600A2007-02-01
Other References:
See also references of EP 2259257A4
Attorney, Agent or Firm:
HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK (JP)
Patent business corporation Hara [Kenzo] international patent firm (JP)
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Claims:
 データを記録するための複数の記録層を有する光ディスクに対して、光を照射しデータを記録する情報処理装置であって、
 上記記録するデータから、該データを構成する要素データと、この要素データの読み取りが不可能となった場合に上記データを復元するための復元データとを作成する作成手段と、
 上記作成手段によって同一のデータから作成した要素データと復元データとを、それぞれ異なる記録層にて記録するための記録位置を決定する記録位置決定手段と、を備え、
 上記記録位置決定手段は、上記光を照射する方向を照射方向とし、該照射方向から光ディスクをみた場合の投影面において、上記要素データと復元データとがそれぞれ重ならない別の場所となるように、該要素データおよび復元データの記録位置を決定することを特徴とする情報処理装置。
 上記記録層におけるデータの記録位置がトラック、及びセクタで管理され、各記録層におけるトラックおよびセクタのアドレスが、記録層間でそれぞれ対応するように割り当てられており、
 上記要素データと復元データとがそれぞれ上記投影面において重ならない別の場所の記録位置となるように、上記記録位置決定手段は、上記要素データおよび復元データそれぞれを異なる記録層の、異なるアドレスのトラックまたはセクタに記録するように決定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
 上記記録位置決定手段は、上記投影面での要素データと復元データとの間におけるセクタ数またはトラック数を指定することにより、要素データおよび復元データそれぞれを異なる記録層の、異なるアドレスのトラックまたはセクタに記録するように決定する請求項2に記載の情報処理装置。
 上記作成手段は同一のデータから複数の要素データと復元データとを作成しており、上記復元データは、上記要素データのうちの1つが読み取り困難となった場合、読み取り可能な要素データに基づきデータを復元できるものであり、
 上記光ディスクにおける、データを記録するために光を照射する側の面である記録面に生じるキズの大きさについて、上記データの復元を可能とするキズの大きさが設定されており、
 上記記録位置決定手段は、上記投影面での上記複数の要素データ間における上記セクタの間隔またはトラックの間隔、およびこれら要素データと復元データとの間における上記セクタの間隔またはトラックの間隔を、上記設定されたキズの大きさ以上となるように指定することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
 上記記録位置決定手段は、上記投影面における光ディスクの中心から上記複数の要素データおよび復元データを記録するトラックまでの距離に応じて、上記複数の要素データ間およびこれら要素データと復元データとの間の間隔として指定するセクタ数を変更させることを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
 上記作成手段は、同一のデータから、該データを細分した複数の要素データと、該要素データから求めたパリティ情報を含む復元データとを作成することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
 上記作成手段は、同一のデータから、要素データとして該データ自身と、復元データとしてこのデータの複製とをそれぞれ作成する請求項1から5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
 データを記録するための複数の記録層を有する光ディスクに対して、光を照射しデータを記録する情報処理装置の制御方法であって、
 上記記録するデータから、該データを構成する要素データと、この要素データの読み取りが不可能となった場合に上記データを復元するための復元データとを作成する第1ステップと、
 上記第1ステップにおいて同一のデータから作成した要素データと復元データとを、それぞれ異なる記録層にて記録するための記録位置を決定する第2ステップと、を含み、
 上記第2ステップにおいて、上記光を照射する方向を照射方向とし、該照射方向から光ディスクをみた場合の投影面において、上記要素データと復元データとがそれぞれ重ならない別の場所となるように、該要素データおよび復元データの記録位置を決定することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
 コンピュータを請求項1から7のいずれか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるための情報処理装置の制御プログラム。
 請求項9に記載の情報処理装置の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Description:
情報処理装置、情報処理装置の 御方法、情報処理装置の制御プログラム、 報処理装置の制御プログラムを記録した記 媒体

 本発明は、データを記録するための複数 記録層を有する光ディスクに対して、光を 射しデータを記録する情報処理装置、情報 理装置の制御方法、情報処理装置の制御プ グラム、情報処理装置の制御プログラムを 録した記録媒体に関するものである。

 従来から、ネットワークによる通信や記 メディアからの読み込み時に、ノイズの混 などエラーが生じた場合、あらかじめデー に加えておいた冗長符号から誤りが生じた どうかを発見し、誤りがあれば元のデータ 再現するエラー訂正が行われている。しか 、所定のデータ量に対して含まれるエラー 多くなると、正しいデータの復元ができな なることがある。例えば、ハードディスク たは光ディスク装置等の記録装置では、衝 等により記録媒体にキズが生じると、該キ によりエラー訂正ができないことがある。 に、記録媒体が光ディスクの場合、記録面 直接手で触れることが出来るため、記録面 触れられ、エラー訂正ができないほどのダ ージを与えてしまう可能性がある。また、 記光ディスクでは、太陽光が直接、もしく 間接的に当たるなどの理由で、記録媒体自 が、エラー訂正できないほど劣化すること ある。

 このようなデータの劣化または消失を防 する技術として、RAID(Redundant Arrays of Inexpe nsive Disks)が知られている。RAIDは記録するデ タを複数のサブデータに分解し、複数台の ードディスクに対して分散記録する技術で る。データにパリティ情報を加えたものを 複数のハードディスクそれぞれに分散して 録させることで、複数台あるうちのいずれ のハードディスクからデータの読み込みに 敗しても、他のハードディスクから読み込 だデータに基づき、正常なデータを復元す ことができる。

 また、複数台のハードディスクにデータ 分散して記録する構成ではなく、1台のハー ドディスクにおいて下記に示す構成を有する ことで、ミラーリング機能を実現する技術が 開示されている(特許文献1)。すなわち、この 特許文献1では、データの記録時において、 データをデータ記憶媒体における2箇所に書 込み、データの読み込み時には、2箇所に書 き込まれたデータの一方を読み込むように構 成されている。このため、読み込むデータの 一方に異常が生じている場合、他方のデータ を読み込むことができる。

 また、一枚の光ディスクに対してデータ 、そのデータを復元させるための予備デー を、多層で形成された記録層それぞれに記 したり、同一層に各々記録したりすること より、データと予備データとの記録の効率 を向上させることができる情報処理装置が 示されている(特許文献2)。

 しかしながら、上記従来の構成では、多 にデータを記録した光ディスクにおいて、 失したデータの復元に対する信頼性を向上 せることができないという問題が生じる。

 つまり、多層にデータを記録する光ディ クでは、図23および図24に示すように、異な る記録層(例えば記録層100と記録層200)それぞ に記録されたデータを読み取る場合、ある は、データを記録する場合、光ディスクに して光ヘッドから照射する光の焦点を各層 合わせるように構成されている。図23およ 図24は、従来技術を示すものであり、記録層 100,200への記録または再生時における光ヘッ からの光の照射状態を示す図である。

 ここで、図25に示すように、記録層100に 録されたデータに対して照射した光の光路 妨げる位置となる保護層300部分にキズが生 ると、該キズにより記録層100に記録したデ タの読み取りができなくなる場合がある。 た、光ヘッドからの照射方向において、記 層100に記録されたデータと重なる、記録層20 0の記録位置に別のデータが記録されている 合、図26に示すように、この記録層200に記録 した別のデータも同様に読み取りができなる 場合がある。図25および図26は、従来技術を すものであり、光ディスクの保護層300にキ が生じた場合における、記録層100,200に記録 たデータと、光ヘッドから照射された光の 射状態とを示す図である。

 すなわち、多層にデータを記録できる光 ィスクでは、図27に示すように、保護層300 生じたキズにより記録層100の所定の記録領 に記録されたデータのみならず、記録層200 所定の記録領域に記録されたデータも読み りがエラーとなる場合がある。したがって 記録層100と記録層200とに分散させてデータ 該データを復元させるための復元データと 記録させる場合、保護層300に生じた同一の ズによりこのデータと復元データとがとも 読み取り不可となる場合がある。なお、図27 は、光ヘッドからの光の照射状態と、保護層 300に生じたキズと、記録層100,200におけるこ キズによりデータの書き込みおよび読み込 に影響を受ける範囲との関係を示す図であ 。

 ところで、上記した特許文献1は、多層にデ ータを記録可能とする光ディスクにおいて、 損失したデータの復元に対する信頼性を向上 させるものではない。また、特許文献2は、 護層300に生じた同一のキズによりデータと 元データとがともに読み取り不可となる事 が生じることを防ぐものではない。

特開平4-349273号公報(1992年12月3日公開)

特開2007-26600号公報(2007年2月1日公開)

 本発明は、上記の問題点に鑑みてなされ ものであり、その目的は、多層にデータを 録可能とする光ディスクにおいて、記録し データに欠損が生じた場合の、データの復 に対する信頼性を向上させることができる 報処理装置、情報処理装置の制御方法、情 処理装置の制御プログラム、情報処理装置 制御プログラムを記録した記録媒体を実現 ることにある。

 上記の目的を達成するために、本発明に る情報処理装置は、データを記録するため 複数の記録層を有する光ディスクに対して 光を照射しデータを記録する情報処理装置 あって、上記記録するデータから、該デー を構成する要素データと、この要素データ 読み取りが不可能となった場合に上記デー を復元するための復元データとを作成する 成手段と、上記作成手段によって同一のデ タから作成した要素データと復元データと 、それぞれ異なる記録層にて記録するため 記録位置を決定する記録位置決定手段と、 備え、上記記録位置決定手段は、上記光を 射する方向を照射方向とし、該照射方向か 光ディスクをみた場合の投影面において、 記要素データと復元データとがそれぞれ重 らない別の場所となるように、該要素デー および復元データの記録位置を決定するこ を特徴とする。

 上記構成によると、作成手段により、記 するデータを構成する要素データと、該デ タを復元するための復元データとをそれぞ 作成することができる。このため、要素デ タの読み取りが不可能な場合であっても復 データを利用して、光ディスクに記録した ータを復元させることができる。

 また、記録位置決定手段を備えているた 、上記光ディスクの投影面において、同一 データから作成した要素データおよび復元 ータそれぞれが重ならない別の場所となる うに、これら要素データおよび復元データ それぞれ異なる記録層に記録させることが きる。このため、上記要素データと、復元 ータとが異なる記録層の、上記投影面にお て重なる位置に記録され、光ディスクに生 たキズの影響でこれら要素データおよび復 データがともに読み取ることができなくな といった事態を回避することができる。

 したがって本発明に係る情報処理装置は 多層にデータを記録可能とする光ディスク おいて、記録したデータに欠損が生じた場 の、データの復元に対する信頼性を向上さ ることができるという効果を奏する。

 上記の目的を達成するために、本発明に る情報処理装置の制御方法は、データを記 するための複数の記録層を有する光ディス に対して、光を照射しデータを記録する情 処理装置の制御方法であって、上記記録す データから、該データを構成する要素デー と、この要素データの読み取りが不可能と った場合に上記データを復元するための復 データとを作成する第1ステップと、上記第 1ステップにおいて同一のデータから作成し 要素データと復元データとを、それぞれ異 る記録層にて記録するための記録位置を決 する第2ステップと、を含み、上記第2ステッ プにおいて、上記光を照射する方向を照射方 向とし、該照射方向から光ディスクをみた場 合の投影面において、上記要素データと復元 データとがそれぞれ重ならない別の場所とな るように、該要素データおよび復元データの 記録位置を決定することを特徴とする。

 上記方法によると、第1ステップにより、 記録するデータを構成する要素データと、該 データを復元するための復元データとをそれ ぞれ作成することができる。このため、要素 データの読み取りが不可能な場合であっても 復元データを利用して、光ディスクに記録し たデータを復元させることができる。

 また、第2ステップにより、上記光ディス クの投影面において、同一のデータから作成 した要素データおよび復元データそれぞれが 重ならない別の場所となるように、これら要 素データおよび復元データをそれぞれ異なる 記録層に記録させることができる。このため 、上記要素データおよび復元データをそれぞ れ異なる記録層の、上記投影面において重な る位置に記録され、光ディスクに生じたキズ の影響でこれら要素データおよび復元データ がともに読み取ることができなくなるといっ た事態を回避することができる。

 したがって本発明に係る情報処理装置の 御方法は、多層にデータを記録可能とする ディスクにおいて、記録したデータに欠損 生じた場合の、データの復元に対する信頼 を向上させることができるという効果を奏 る。

 本発明のさらに他の目的、特徴、および れた点は、以下に示す記載によって十分に 解されるであろう。また、本発明の利益は 添付図面を参照した次の説明で明白になる あろう。

本発明の実施形態を示すものであり、 射方向からみた光ディスクの投影面におけ 各サブデータの記録位置の一例を示す図で る。 本発明の実施形態を示すものであり、 ディスク装置の要部構成を示すブロック図 ある。 本発明の実施形態を示すものであり、 ータとデータブロックとサブデータとの関 を示す図である。 本発明の実施形態を示すものであり、R AMにおけるサブデータの記録位置の一例を示 図である。 本発明の実施形態を示す図であり、光 ッドの構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態を示すものであり、 ディスクの断面構造の一例を示す図である 本発明の実施形態を示すものであり、 1に示すサブデータの記録位置を記録層ごと に示す図である。 本発明の実施形態を示すものであり、 ディスクを照射方向からみた投影面におけ 、サブデータの記録位置と、保護層に生じ キズの位置との位置関係の一例を示す図で る。 本発明の実施形態を示すものであり、 射方向からみた光ディスクの投影面におけ サブデータの記録位置の一例を示す図であ 。 本発明の実施形態を示すものであり、 図9に示すサブデータの記録位置を記録層ご に示す図である。 本発明の実施形態を示すものであり、 光ディスクを照射方向からみた投影面におけ る、サブデータの記録位置と、保護層に生じ たキズの位置との位置関係の一例を示す図で ある。 本発明の実施形態を示す図であり、光 ディスクの投影面におけるサブデータの記録 位置とその記録位置の指定方法を示す図であ る。 本発明の実施形態を示すものであり、 光ディスク装置における、データの書き込み 処理および読み取り処理の流れを示すフロー チャートである。 本発明の実施形態を示すものであり、 光ディスク装置における書き込み処理の流れ を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態を示すものであり、 光ディスク装置における読み込み処理の処理 の流れを説明するフローチャートである。 本発明の実施形態を示すものであり、 エラー情報の一例を示す図である。 本発明の実施形態を示すものであり、 光ディスクシステムの要部構成を示すブロッ ク図である。 本発明の実施形態を示すものであり、 記憶装置におけるサブデータの記録位置の一 例を示す図である。 本発明の実施形態を示すものであり、 サブデータの記録位置を記録層ごとに示す図 である。 本発明の別の実施形態(実施形態2)を示 すものであり、光ディスク装置の要部構成を 示す図である。 本発明の別の実施形態(実施形態2)を示 すものであり、各記録層におけるトラック番 号0およびセクタ番号0の設定例を示す図であ 。 本発明の別の実施形態(実施形態2)を示 すものであり、書き込み開始位置情報の一例 を示す図である。 従来技術を示すものであり、記録層へ の記録または再生時における光ヘッドからの 光の照射状態を示す図である。 従来技術を示すものであり、記録層へ の記録または再生時における光ヘッドからの 光の照射状態を示す図である。 従来技術を示すものであり、記録媒体 の保護層にキズが生じた場合における、記録 層に記録したデータと、光ヘッドから照射さ れた光の照射状態とを示す図である。 従来技術を示すものであり、記録媒体 の保護層にキズが生じた場合における、記録 層に記録したデータと、光ヘッドから照射さ れた光の照射状態とを示す図である。 光ヘッドからの光の照射状態と、保護 層に生じたキズと、記録層におけるこのキズ によりデータの書き込みおよび読み込みに影 響を受ける範囲との関係を示す図である。

  (実施形態1)
 本発明の一実施形態について図1ないし図19 基づいて説明すると以下の通りである。す わち、本実施の形態に係る光ディスク装置( 情報処理装置)1は、パーソナルコンピュータ2 と通信可能に接続されており、該パーソナル コンピュータ2からの指示に応じて、光ディ ク3にデータ40を記録したり、光ディスク3に 録されたデータ40を読み出したりするもの ある。なお、このパーソナルコンピュータ2 、光ディスク3に記録したデータ40を再生し り、記録するデータ40を保持したりする装 である。

 図2に示すように、光ディスク装置1は、 ヘッド11、ディスク駆動装置12、ホストI/F13 光ディスクコントローラ(記録位置決定手段, 作成手段)14、RAM15、およびROM16を備えてなる 成である。なお、この図2は、本発明の実施 態を示すものであり、光ディスク装置1の要 部構成を示すブロック図である。

 光ヘッド11は、光ディスクコントローラ14 からの制御指示に応じて光ディスク3の記録 30に対して光を照射し、記録されたデータ40 読み取ったり、データ40を記録したりする のである。光ヘッド11は、光ディスク3から み取ったデータ40を光ディスクコントローラ 14に送信する。なお、この光ヘッド11の詳細 構成は後述する。

 ディスク駆動装置12は、光ディスクコン ローラ14からの指示に応じて記録媒体である 光ディスク3を回転させるものである。ディ ク駆動装置12は、光ディスク3における所望 記録領域位置にデータ40を記録したり、記録 領域からデータ40を読み出したりできるよう 光ディスク3を回転させる。なお、この光デ ィスク3の回転は、ディスク駆動装置12が備え るスピンドルモータ21によって実行される。

 ホストI/F13は、パーソナルコンピュータ2 のインターフェースを提供するものである 本実施の形態に係る光ディスク装置1は、パ ーソナルコンピュータ2と通信可能に接続さ ており、ホストI/F13は、I/Fバス4を通じて受 したパーソナルコンピュータ2からの制御指 を受付け、この指示を光ディスクコントロ ラ14に入力する。

 光ディスクコントローラ14は、光ディス 装置1の各部の各種制御を行うものである。 体的には、ホストI/F13を介してパーソナル ンピュータ2から受信した制御指示に応じて 光ディスク3からデータ40を読み取ったり、 ータ40を記録したりするように光ヘッド11お よびディスク駆動装置12を制御する。また、 ディスクコントローラ14は、光ディスク3か 読み取ったデータ40を、RAM15に記録し、ホス トI/F13を介してパーソナルコンピュータ2に、 このデータ40を出力するように制御するもの もある。

 上記光ディスクコントローラ14は、図2に すように機能ブロックとして、記録位置決 部(記録位置決定手段)70,サブデータ作成部( 成手段)71,データ復元部72、およびエラー情 管理部73を備えてなる構成である。なお、 れら機能ブロックは、光ディスクコントロ ラ14が光ディスク装置1を制御するCPUによっ 実現される場合、該CPUがROM16に記録されたプ ログラムをRAM15に読み込み実行することによ 実現できる。

 上記サブデータ作成部71は、図3に示すよ にパーソナルコンピュータ2によって分割さ れたデータブロック(データ)41をホストI/F13を 介して受け取り、該データブロック41を構成 る要素データと、該データブロックを復元 るために利用するパリティデータ(復元デー タ)とを含む所定数のサブデータ42・・・を作 成するものである。なお、本実施の形態に係 る光ディスク装置1では、上記パリティデー は、上記要素データのうちの1つが読み取り 難となった場合、読み取り可能な要素デー に基づきデータブロック41を復元できるも である。本実施形態において、上記サブデ タ42・・・のうち、第1サブデータ42a、第2サ データ42bをそれぞれ要素データとし、第3サ ブデータ42cをパリティデータ(復元データ)と る。

 また、サブデータ作成部71は、この作成 た各サブデータ42(第1サブデータ42a,第2サブ ータ42b,第3サブデータ42c)を、図4に示すよう 、RAM15においてデータブロック41ごとに管理 されたデータブロック格納用エリアに記憶す る。図4は、本発明の実施形態を示すもので り、RAM15におけるサブデータ42の記録位置の 例を示す図である。なお、第1サブデータ42a 、第2サブデータ42b、第3サブデータ42cそれぞ を特に区別して説明する必要がない場合は 単にサブデータ42と称する。

 記録位置決定部70は、光ディスク3に記録 る各サブデータ42の書き込み位置、あるい 光ディスク3に記録された各サブデータ42の み込み位置を算出する処理を実行するもの ある。光ディスクコントローラ14は、記録位 置決定部70によって決定された記録層の物理 クタに第1サブデータ42a、第2サブデータ42b および第3サブデータ42cをそれぞれ記録する なお、記録位置決定部70はパーソナルコン ュータ2から発行される読み込み要求、もし は書き込み要求に付随するデータブロック 号を基に記録位置を決定する。

 データ復元部72は、パーソナルコンピュ タ2から、データブロック41の読み込み処理 要求する指示情報を受付けると、該指示情 に応じて、読み込みが要求されているデー ブロック41の読み込み位置、すなわち、サブ データ42・・・それぞれが書き込まれた位置 決定し、サブデータ42・・・を読み出すも である。データ復元部72は、読み出したサブ データ42・・・からデータブロック41を復元 、ホストI/F13に渡すことによって、I/Fバス4 通じてパーソナルコンピュータ2に送信する

 エラー情報管理部73は、データの読み込 処理時において、読み込み結果にエラーが じたサブデータ42を記録し管理するものであ る。

 ところで、上記光ディスクコントローラ1 4は、光ディスク3にデータブロック41のサブ ータ42を書き込む場合、第1サブデータ42a、 2サブデータ42b、および第3サブデータ42cそれ ぞれをRAM15から読み出し、光ヘッド11を制御 て光ディスク3に分散させて記録するように 成されている。

 上記ROM16には、上述したように、上記各 能ブロックを実現するためのプログラムが 納されている。さらにまた、このROM16には、 光ディスク3へのデータブロック41の記録また は読み取りに関する設定情報が記録されてお り、光ディスクコントローラ14は、この設定 報を読み出し、光ヘッド11の配置および該 ヘッドから照射する光の焦点位置、光量等 初期設定を行う。また、ROM16には光ヘッド11 性能に応じて適切に光ディスク3に対してデ ータブロック41の記録(書き込み)又は読み取 (読み込み)を実行できるように光ディスク3 回転速度等を決定する情報も含まれている この情報に基づき、光ディスクコントロー 14は、ディスク駆動装置12に対する制御を実 する。

 (光ヘッドの構成)
 本実施の形態に係る光ヘッド11は、図5に示 ようにキャリッジ22上に、レンズ23、ミラー 24、ビームスプリッタ25、レーザ発振器26、光 センサ27、およびフォーカシング/トラッキン グ用コイル28を備えてなる構成である。図5は 、本発明の実施形態を示す図であり、光ヘッ ド11の構成を示す斜視図である。

 例えば、光ディスク3にサブデータ42を記 する場合、光ディスクコントローラ14から 制御指示に応じて、光ヘッド11は、レーザ発 振器26から光を出力し、ビームスプリッタ25 よびミラー24を介してレンズ23に光が導かれ 。そして、レンズ23から光ディスク3に対し 光を照射する。照射する光は、レンズ23に り上記光ディスク3の記録層に合焦され、記 層を形成する層材料を熱で光学的に変化さ る。このようにして、光ディスク3の記録層 にサブデータ42が記録される。

 一方、光ディスク3に記録されたサブデー タ42を読み込む場合、上述のサブデータ42の 録時に照射した光よりも弱い光が、データ 録済みの記録層に合焦される。そして、そ 反射光は、レンズ23を通過してミラー24およ ビームスプリッタ25を介して光センサ27に導 かれる。光センサ27は、反射光を受光すると 電気信号に変換し、この変換した電気信号 光ディスクコントローラ14に出力する。

 また、光ディスク装置1は、フォーカシン グ/トラッキング用コイル28を備え、光ディス ク3に照射した光の焦点を記録層に合わせる うに維持する、いわゆるフォーカシングを ったり、照射した光が正確に光ディスク3の ラックに追随するように、光の照射位置を 御する、いわゆるトラッキングを行ったり る。

 (光ディスクの構成)
 次に、本実施の形態に係る光ディスク3につ いて図6を参照して説明する。図6は、本発明 実施形態を示すものであり、光ディスク3の 断面構造の一例を示す図である。図6に示す うに本実施の形態に係る光ディスク3は、円 形状をしており、サブデータ42が記録され 面である記録面30に対して垂直となるように 切り出した断面では、第1記録層31、第2記録 32、第3記録層33、および第4記録層34の4つの 録層が形成されている。

 そして、上記円盤形状の中心側を「内」 円周側を「外」とすると、光ディスク3のデ ータ記録領域における「内」側の端部と「外 」側の端部それぞれにはリードイン領域とリ ードアウト領域とが、サブデータ42を記録す 領域であるデータエリアを挟み込むように 成されている。そして、リードイン、デー エリア、およびリードアウトを1つのセッシ ョンとしており、サブデータ42をセッション とに追記することができる。

 上記リードインは、セッションの先頭に る管理情報であり、トラックに関する情報 、データエリアにおけるアクセスに必要と る情報が管理されている領域である。また ードアウトは、セッションの終端を示す領 である。

 本実施の形態に係る光ディスク3では、各 記録層を1セッションとしているが、1つの記 層に複数のセッションが形成された構成で ってもよい。また、図6に示す光ディスク3 説明の便宜上、記録層が4層からなる構成で るが、2層または3層の記録層から構成され もよいし、あるいは4層以上の記録層から構 されていてもよい。

 また、図6では、第1記録層に形成される ードインおよびリードアウト領域と、第2記 層に形成されるリードインおよびリードア ト領域とは、第1記録層、第2記録層、第3記 層、第4記録層の順に大きくなっている。す なわち、記録面30からより離れた位置にある 録層ほどリードインおよびリードアウト領 が大きくなっている。しかしながらこれら 領域は必ずしも記録層ごとに大きさを変え 必要がなく記録層すべてにおいて同じ大き で形成されてもよい。

 (サブデータの記録位置)
 以上のように本実施の形態に係る光ディス 装置1では、サブデータ作成部71が、各デー ブロック41を、該データブロック41を復元す るために利用するパリティ情報を含む複数の サブデータ42・・・に分割する。そして、光 ィスク装置1では、これらサブデータ42・・ それぞれを複数の記録層に分散させて記録 せるように、記録位置決定部70が各サブデ タ42の記録位置を決定する。また、記録位置 決定部70は、光ディスク3に生じたキズの影響 により、同一のデータブロック41から作成さ たサブデータ42・・・の内の、複数のサブ ータ42・・・が読み取り不可能とならないよ うに、各サブデータ42をそれぞれ十分に離れ 位置となるようにこの記録位置を決定する うに構成されている。

 ここで、記録位置決定部70によって決定 れる、各サブデータ42の記録位置の位置関係 について、図1および図7~図11を参照して説明 る。ここでは説明の便宜上、各記録層には 一のセッションが存在し、同一数のトラッ (例えば、100トラック)が形成されているも とする。また、光ヘッド11から記録面30に対 て照射する方向を照射方向とすると、各記 層における同一のトラック番号同士は、こ 照射方向からみた投影面において一致する( 重なる)位置となるものとする。また、各記 層で割り当てられている各セクタが上記投 面において一致する(重なる)ものとする。つ まり、記録層におけるデータの記録位置がト ラック、及びセクタで管理され、各記録層に おけるトラックおよびセクタのアドレスが、 記録層間でそれぞれ対応するように割り当て られている。

 また、上記各サブデータ42が記録される 十分に離れた位置とは、光ディスク3を照射 向からみた投影面において、複数のサブデ タ42・・・に渡ってキズの影響を受けない うに、各サブデータ42の記録位置間の距離が 十分に離れた位置である。つまり、光ディス ク装置1では、図1および図7に示すように、各 記録層における同一トラック番号のトラック にサブデータ42が、投影面において所定距離 上離れるように分散して記録されている。 お、図1は、本発明の実施形態を示すもので あり、照射方向からみた光ディスク3の投影 におけるサブデータ42の記録位置の一例を示 す図である。また、図7は、本発明の実施形 を示すものであり、図1に示すサブデータ42 記録位置を記録層ごとに示す図である。

 つまり、図1に示すように、光ディスク3 照射方向からみた投影面において、第1サブ ータ(要素データ)42a、第2サブデータ(要素デ ータ)42b、および第3サブデータ(パリティデー タ)42cそれぞれが重ならない所定距離以上離 た別々の位置となるように各記録層に分散 て記録される。例えば、図7では第1記録層31 トラックnに第1サブデータ42aが、第2記録層3 2のトラックnに第2サブデータ42bが、第3記録 33のトラックnに第3サブデータ42cがそれぞれ 散して記録される。

 また、記録面30に生じたキズの大きさが2c m以下の場合にデータブロック41の復元を求め られる条件下では、各サブデータ42間の所定 離は、図8に示すように2cm以上とする。図8 、本発明の実施形態を示すものであり、光 ィスク3を照射方向からみた投影面における サブデータ42の記録位置と、保護層に生じ キズの位置との位置関係の一例を示す図で る。

 つまり、各サブデータ42同士は、上記投 面において互いに2cm以上離れた位置関係と るため、光ディスク3の記録面30における保 層に2cmのキズが生じた場合であっても、該 ズにより2つ以上のサブデータ42が読み取り ラーとなることがない。

 以上のように、本実施の形態に係る光デ スク装置1は、異なる記録層において同一ト ラックの異なるセクタをそれぞれ指定して、 該セクタにサブデータ42をそれぞれ記録させ ことにより、光ディスク3の投影面において サブデータ42が重なることなく、互いが所定 離以上はなれた位置関係となるようにする とができる。

 また、本実施の形態に係る光ディスク装 1は、上述のように異なる記録層において異 なるセクタを指定してサブデータ42を記録さ るだけではなく、例えば、図9に示すように 、異なる記録層の異なるトラックに各サブデ ータ42を配置することで、上記投影面上で所 距離以上離れるように記録する構成であっ もよい。

 つまり、光ディスク装置1は、図10に示す うに第1記録層31のトラックa上のセクタpに 1サブデータ42aが、第2記録層32のトラックb上 のセクタqに第2サブデータ42bが、第3記録層33 トラックc上のセクタrに第3サブデータ42cを れぞれ分散して記録することもできる。な 、図9は、本発明の実施形態を示すものであ り、光ディスク3の投影面におけるサブデー 42の記録位置の一例を示す図である。また、 図10は、本発明の実施形態を示すものであり 図9に示すサブデータ42の記録位置を記録層 とに示す図である。

 また、記録面30に生じたキズの大きさが2c m以下の場合にデータブロック41の復元を求め られる条件下では、図11に示すように各サブ ータ間におけるトラック間隔が2cm以上とな ように各サブデータ42が記録される。つま 、各サブデータ42同士は、上記投影面におい て互いに2cm以上離れた位置関係となるため、 記録面30における保護層に2cmのキズが生じた 合であっても、該キズにより2つ以上のサブ データ42が読み取りエラーとなることがない 図11は、本発明の実施形態を示すものであ 、光ディスク3を照射方向からみた投影面に ける、サブデータ42の記録位置と、保護層 生じたキズの位置との位置関係の一例を示 図である。

 なお、サブデータ42間の所定距離はこの2c mに限定されるものではなく、光ディスク3に いて、データブロック41を復元するにあた 許容できるキズの大きさとして設定された 囲に応じて決定される。

 また、サブデータ42の記録位置は、上記 たように、異なる記録層における異なるト ック番号上のセクタ、あるいは異なる記録 における同じトラック番号の異なるセクタ することができるがこれに限定されるもの はない。つまり同じ記録層における異なる ラック番号の異なるセクタであってもよい すなわち、各サブデータ42における記録位置 の間隔が、上記所定距離となる位置であれば よい。

 各サブデータの記録位置は具体的には以 のように、セクタ番号とトラック番号に基 き指定することができる。

 (サブデータの記録位置の指定)
 本実施の形態に係る光ディスク装置(情報処 理装置)1では、上述のように各サブデータ42 士を上記投影面において所定距離だけ離れ ように記録させる構成であった。ここで、 下に、本実施の形態に係る光ディスク装置1 おける各サブデータ42の記録位置の指定方 、すなわち、記録位置決定部70によるサブデ ータ42の記録位置の算出方法について図12を 照して説明する。図12は、本発明の実施形態 を示す図であり、光ディスク3の投影面にお るサブデータの記録位置とその記録位置の 定方法を示す図である。

 本実施の形態に係る光ディスク3では、リ ードイン領域に記録された管理情報に、各記 録層におけるトラック数(例えば、100トラッ )と、各記録層の最内周のトラックと最外周 トラックとの間の距離(例えば、10cm)につい の情報が含まれている。これにより各トラ ク間の間隔の大きさが分かるため、異なる ラック上のセクタに記録されたサブデータ4 2間の上記投影面における最短距離αを指定す ることができる。

 また、サブデータ42それぞれが同一トラ ク上の異なるセクタに記録される場合、光 ィスク3の投影面における所定位置の半径を 準(0度)とし、この基準位置からの、各サブ ータ42の記録開始角度および記録終了角度 、該サブデータ42それぞれが記録されるトラ ック番号とにより、これらサブデータ42間の 置関係、すなわち距離(β)を指定することが できる。

 もしくは、各サブデータ42間のセクタ数 、該サブデータ42それぞれが記録されるトラ ック番号とにより、これらサブデータ42間の 置関係、すなわち距離(β)を指定することも できる。

 ところで、このようにサブデータ42間の 置関係、すなわち、記録する上記サブデー 42それぞれの間隔を、基準位置からの角度に よって、あるいはサブデータ42間のセクタ数 よって指定する場合、同じ角度、あるいは ブデータ42間のセクタ数が同じであっても サブデータ42が記録されるトラックが光ディ スク3の中心に近い場合と、円周に近い場合 ではサブデータ42の間隔が異なることとなる 。

 そこで、本実施の形態に係る光ディスク 置1は、投影面における光ディスク3の中心 らサブデータ42を記録するトラックまでの距 離に応じて、上記サブデータ42を記録させる 隔として指定する、上記基準位置からの角 、またはセクタ数を変更させる。つまり、 ディスク3の中心からトラックまでの距離が 短くなればなるほど、上記基準位置からの角 度が大きくなる、もしくはサブデータ42間の クタ数が多くなるように構成される。

 以上のように、本実施の形態に係る光デ スク装置1は、上記光ディスク3の中心から 記サブデータ42を記録するトラックまでの距 離に応じて、上記サブデータ42間の間隔を規 するセクタ数、もしくは基準位置からの角 を変更させることができる。

 なお、上記では、リードイン領域に記録 る管理情報に、各記録層におけるトラック と、各記録層の最内周のトラックと最外周 トラックとの間の距離についての情報が記 される構成であったがこれに限定されるも ではない。

 例えば、リードイン領域に記録する管理 報に、各記録層のセクタ位置を特定するセ タ位置情報を記録しておく構成であっても い。

 あるいは、上記光ディスク装置1は、光デ ィスク3の各記録層それぞれにおけるリード ンとリードアウトとの境界を検出し、最内 トラックと最外周トラックとの距離を算出 る構成であってもよい。

 上述したサブデータ42の記録位置は、よ 具体的には記録位置決定部70が以下の演算を 実行することにより決定することができる。 なお、説明の便宜上、光ディスク3の半径を12 cm、光ディスク3の半径方向におけるデータエ リアの長さを10cm、データブロック41の復元を するにあたり、許容できるキズの大きさを最 大2cmまでとする。また、光ディスク3は、各 録層のデータエリアに、それぞれ100個のト ックが存在しており、各トラックには12個の セクタが含まれているものとする。また、光 ディスク3が備える記録層を4層とし、これら 録層は上記照射方向にそれぞれが積み重ね れるように配置される。

 なお、データエリアの長さが10cmである旨 を示す情報と、トラック数が100およびセクタ 数が12である旨を示す情報とは、リードイン 域の管理情報内に予め記録されている。

 ところで、本実施の形態に係る光ディス 3は、上述したデータエリアの長さとトラッ ク数からトラック幅は1mmとなる。また、物理 セクタ数は、各記録層がそれぞれ1200個(100ト ック×12セクタ、各記録層においてセクタ番 号は0番から1199番まで)であるため、記録層4 で4800個となる。

 ここで、データブロック41から3つのサブ ータ42・・・(3つのうち1つがパリティデー )を作成し、それぞれを分散して記録するも とする。この場合、各記録層における1セク タの物理記憶容量を512バイトとすると、単一 のデータブロック41へのアクセス要求に対し 、3つのサブデータ42・・・が記録されるが 3つのうち1つがパリティデータであるため データブロック41一つあたりの論理記憶容量 は、1024バイト/セクタとなる。

 また、上述のように本実施の形態に係る ディスク3では、トラック幅が1mmであるため 、各サブデータ42それぞれを上記投影面にお て2cm以上離して記録するためには、これら サブデータ42を少なくとも20トラック離れた 位置に記録する必要がある。

 そこで、各サブデータ42を書き込む記録 番号は、下記数式(1)によって求めることが きる。

 記録層番号=((データブロック番号×3+(サブ ータ番号-1))%4)+1
   ・・・(1)
 したがって、例えばデータブロック番号10 にアクセスし、サブデータ42の書き込み処理 を実行する場合、数式(1)により第1サブデー 42aは、第3記録層33(=((10×3+(1-1))%4)+1)、第2サブ データ42bは、第4記録層34(=((10×3+(2-1))%4)+1)、 3サブデータ42cは、第1記録層31(=((10×3+(3-1))%4) +1)の各記録層にそれぞれ記録されることが分 かる。

 また、各記録層において各サブデータ42 書き込む、または読み込むセクタアドレス( 理セクタ番号)は、下記の数式(2)によりを求 めることができる。

 物理セクタ番号=(データブロック番号-(デー タブロック番号+(記録層番号-1))í4+(12×20×(記 層番号-1)))%(100×12)   ・・・(2)
 この場合、データブロック0番の記録は、上 記数式(1)より第1、第2、第3記録層を使用する ことになり、データブロック0番を構成する 素である各サブデータ42のセクタアドレスは 上記数式(2)より、第1記録層31では物理セクタ 0番を、第2記録層32では、物理セクタ240番、 3記録層33では物理セクタ480番となる。なお 第1記録層31において、サブデータ42を最内周 の物理セクタ0番から書き込むものとすると 第2記録層32、第3記録層33、第4記録層34は、 れぞれを20トラックずつ離して書き込むため 、第2~第4記録層32,33,34では最内周からのサブ ータの書き込みとならない。そこで、第2記 録層32,第3記録層33,および第4記録層34それぞ の物理セクタ番号において、1199セクタの次 最内周の0セクタから記録される。このため 、上記数式(1)では、物理セクタを求めるにあ たり、モジュロ演算子を使って「%(100×12)」 演算を行う。

 したがって、例えばデータブロック番号1 0番にアクセスし、サブデータ42の書き込み処 理を実行する場合、数式(2)により第1サブデ タ42aは、物理セクタ487番(=10-(10+(3-1))í4+(12×20 ×(3-1)))%(100×12))にアクセスし、書き込みが開 される。第2サブデータ42bは、物理セクタ727 番(=10-(10+(4-1))í4+(12×20×(4-1)))%(100×12))、第3サ データ42cは、物理セクタ8番(=10-(10+(1-1))í4+(1 2×20×(1-1)))%(100×12))にそれぞれアクセスし、 き込みが開始される。

 なお、上記した数式(2)は、投影面上で2cm 上のトラック間隔をあけてサブデータ42を れぞれ記録する場合の、各記録層の物理セ タを求めるものであるが、以下の数式(3)に り投影面上における同一トラックで各サブ ータ42が2cm以上はなれて記録される物理セク タ番号を求めることもできる。なお、下記に 示す数式(3)では、サブデータ42を記録層ごと 3セクタずつ、すなわち記録面30における中 角を90度ずつ、ずらして記録するものとし いる。

 物理セクタ番号=((データブロック番号/12)×1 2)+((データブロック番号+((記録層番号-1)×3))%1 2)   ・・・(3)
 したがって、例えばデータブロック番号10 にアクセスし、サブデータ42の書き込み処理 を実行する場合、数式(3)により第1サブデー 42aは、物理セクタ4番(=((10/12)×12)+((10+(3-1)×3)% 12))、第2サブデータ42bは、物理セクタ7番(=((10 /12)×12)+((10+(4-1)×3)%12)、第3サブデータ42cは、 理セクタ10番(=((10/12)×12)+((10+(1-1)×3)%12)にア セスし、それぞれの書き込みが開始される

 以上のように、上記記録位置決定部70は トラックまたはセクタのアドレスを利用し 、サブデータそれぞれが重ならない位置と るように記録位置を決定することができる このため、本実施の形態に係る光ディスク 置1は、各サブデータの記録位置を容易に決 することができる。

 (データの書き込み処理および読み取り処理 )
 次に、図13を参照して本実施の形態に係る ディスク装置1における、データブロック41 書き込み処理および読み取り処理の流れに いて説明する。図13は、本発明の実施形態を 示すものであり、光ディスク装置1における データブロック41の書き込み処理および読み 取り処理の流れを示すフローチャートである 。

 まず、光ディスクコントローラ14は、光 ッド11およびディスク駆動装置12それぞれを 期稼動させるように制御する(ステップS11、 これ以降、S11のように称する)。なお、この 期稼動として、光ディスクコントローラ14は 、光ヘッド11およびディスク駆動装置12それ れが正常に起動するか否かセルフテストを 行させたり、光ヘッド11を初期位置に移動さ せたりする。

 次に、光ディスクコントローラ14は、デ スク駆動装置12に指示して、光ディスク3を 転させる(S12)。

 このようにして、光ディスク装置1におい て、データブロック41の書き込み処理または み込み処理に対する準備が整うと、光ディ クコントローラ14は、パーソナルコンピュ タ2からの指示情報をホストI/F13が受信して るか否かを確認する(S13)。

 このステップS13において、光ディスクコ トローラ14が、ホストI/F13が指示情報を受信 していると判定した場合(S13において「YES」) ステップS14へ進み、ホストI/F13より指示情 を受信する。一方、指示情報を受信してい ければ再びステップS13を実行することで、 ディスクコントローラ14は、パーソナルコン ピュータ2から指示情報があるまで待つ。

 光ディスクコントローラ14が、ステップS1 4で指示情報を受信すると、その指示情報が データブロック41の書き込みを指示するもの であるかの否か(S15)、あるいはデータブロッ 41の読み込みを指示するものであるか否か(S 16)それぞれ判定する。すなわち、ステップS15 においてYESの場合、光ディスクコントローラ 14は、書き込み処理を実行する(S17)。

 一方、ステップS15においてNOの場合、ス ップS16に進み、データブロック41の読み込み を指示するものであるか否か判定する。そし て、ステップS16においてYESの場合、読み込み 処理を実行する(S18)。ステップS16においてNO 場合、S13に戻って次の指示情報を待つ。

 また、ステップS17において書き込み処理 あるいは、ステップS18において読み込み処 を実行すると、それぞれS13に戻って次の指 情報を待つ。このように、光ディスクコン ローラ14は、パーソナルコンピュータ2から 示情報があるまで待ち、指示内容に応じて み込み処理、もしくは書き込み処理を繰り す。

 なお、図13に示すフローチャートでは、 テップS15でパーソナルコンピュータ2から受 した指示情報が書き込みを要求するもので るか否か判定し、次に、ステップS16で該指 情報が読み込みを要求するものであるか否 判手する順番となっているがこの順番に限 されるものではない。先にパーソナルコン ュータ2から受信した指示情報が読み込みを 要求するものであるのか否か判定し、その後 で書き込みを要求するものであるか否か判定 する構成であってもよい。

 (書き込み処理)
 次に、ステップS17に示す書き込み処理の詳 について図14を参照して説明する。図14は、 本発明の実施形態を示すものであり、光ディ スク装置1における書き込み処理の流れを説 するフローチャートである。

 光ディスクコントローラ14は、パーソナ コンピュータ2から受信した指示情報が、デ タブロック41の光ディスク3への書き込み処 を要求するものであると判定すると、ホス I/F13を介して、パーソナルコンピュータ2か 書き込み対象となるデータブロック41を受 する(S21)。

 光ディスクコントローラ14では、受信し データブロック41をサブデータ作成部71に送 する。サブデータ作成部71は、データブロ ク41から、さらに複数のサブデータ42・・・ 作成する(S22)。本実施の形態に係る光ディ ク装置1では、データブロック41を構成する 素である2つの要素データと、これら2つの要 素データのうち、何れかが損失した場合であ っても復元できるようにするための情報であ るパリティデータを含む復元データとの合計 3つのサブデータ42・・・を作成する。サブデ ータ作成部71は、データブロック41からサブ ータ42・・・を作成すると、サブデータ42・ ・を、RAM15における対応するサブデータ格 用エリアに格納する。

 以上のようにして作成したサブデータ42 ・・をRAM15に格納すると、次に記録位置決定 部70が、上述の「データの記録位置の指定」 て示した演算により、書き込み位置(記録層 、および物理セクタ番号)を決定する(S23)。

 このように各サブデータ42の書き込み位 (記録層、および物理セクタ)を決定すると、 光ディスクコントローラ14は、光ヘッド11を 決定した書き込み位置に対応するように移 させる。そして、光ディスクコントローラ14 は、光ヘッド11に書き込むサブデータ42の情 を送信し、該サブデータ42の書き込みを指示 する。

 光ヘッド11は、光ディスクコントローラ14 からの指示に応じて、光ディスク3に対して を照射し、サブデータ42の情報を、決定した 物理セクタ番号に記録する。このようにして 、サブデータ42が光ディスク3に書き込まれる (S24)。

 次に、光ディスクコントローラ14はデー ブロック41から作成したサブデータ42につい すべて書き込みが完了したか判定する(S25) サブデータ42の書き込みが全て完了していな い場合(S25においてNO)、再度、ステップS23お びステップS24を繰り返す。一方、データブ ック41から作成した全サブデータ42・・・に いての書き込みが完了すると(S25においてYES )、書き込み処理を終了する。

 (読み込み処理)
 次に、ステップS18に示す読み込み処理の詳 について図15を参照して説明する。図15は、 本発明の実施形態を示すものであり、光ディ スク装置1における読み込み処理の処理の流 を説明するフローチャートである。

 光ディスクコントローラ14は、パーソナ コンピュータ2から受信した指示情報が、光 ィスク3からの、データブロック41の読み込 処理を要求するものであると判定すると、 ータ復元部72がパーソナルコンピュータ2か 読み込みが要求されているデータブロック4 1の読み込み位置を決定する(S31)。

 つまり、読み込み要求のあったデータブ ック番号を基に、データ復元部72が上述の データの記録位置の指定」方法と同様の演 を行うことで、各サブデータそれぞれの記 位置を把握することができる。

 光ディスクコントローラ14では、記録位 決定部70が上記サブデータ42の読み込み位置 決定すると、この読み込み位置に対応する 置に移動するように光ヘッド11に対して指 する。この指示を受けて、光ヘッド11は、サ ブデータ42の読み込み位置に対応する位置に 動し、光を照射してサブデータ42を読み込 (S32)、この読み込んだ結果を光ディスクコン トローラ14に送信する。

 光ディスクコントローラ14では、エラー 報管理部73が光ヘッド11から受信した読み込 結果に基づき、サブデータ42の読み込み結 にエラーが生じているか否かを判定する(S33) 。エラーか生じていると判定した場合(S33に いてYES)、エラー情報管理部73は、読み込み にエラーが生じたサブデータ42について記録 する(S34)。すなわち、図16に示すように何番 のフラグに「1」がたつかによって、第1サブ データ42a、第2サブデータ42b、第3サブデータ4 2cのうち、何れの読み込み結果にエラーが生 たかを示すエラー情報18をRAM15に記録してい る。図16は、本発明の実施形態を示すもので り、エラー情報18の一例を示す図である。

 サブデータ42・・・の読み込み結果にエ ーがなかった場合(ステップS33においてNO)、 ディスクコントローラ14は、全サブデータ42 ・・・の読み込みが完了したか否か判定する (S35)。もしくは、サブデータ42・・・の読み み結果にエラーがあった場合(ステップS33に いてYES)、エラー情報管理部73がエラー情報1 8をRAM15に記録する(S34)。そして、光ディスク ントローラ14は、全サブデータ42・・・の読 み込みが完了したか否か判定する(S35)。全サ データ42・・・の読み込みが完了していな 場合(S35において「NO」)、ステップS31~ステッ プS34までの処理を、サブデータ42・・・を全 読み込むまで繰り返す。

 一方、データブロック41から作成した全 ブデータ42・・・の読み込みが完了している 場合(S35において「YES」)、光ディスクコント ーラ14では、データ復元部72がRAM15に記録し エラー情報18を参照して、エラーの発生が かった否かを判定する(S36)。

 サブデータ42・・・の読み込み結果にエ ーが生じなかった場合(S36において「YES」)、 データ復元部72はパリティデータを除く所定 サブデータ42(第1サブデータ42aおよび第2サ データ42b)からデータブロック41を復元する(S 37)。一方、サブデータ42の読み込み結果にエ ーが生じた場合(S36において「NO」)、エラー が生じていない有効なサブデータ42からデー ブロック41を復元する(S38)。例えば、第1サ データ42aの読み込み結果にエラーが生じて る場合、第2サブデータ42bと、パリティデー である第3サブデータ42cとから第1サブデー 42aを復元させる。そして、この復元した第1 ブデータ42aと第2サブデータ42bとによってデ ータブロック41を復元させる(S38)。

 このようにしてデータブロック41を復元 ると、光ディスクコントローラ14は、ホスト I/F13を介してパーソナルコンピュータ2に、復 元したデータブロック41を出力する。

 以上のようにして、本実施の形態に係る ディスク装置1は、データブロック41の読み み処理を実行する。

 なお、上記ではパーソナルコンピュータ2 からデータブロック41の書き込み処理の指示 報を受付け、記録位置決定部70が、データ ロック41からサブデータ作成部71により作成 たサブデータ42の書き込み位置を決定する そして、光ディスクコントローラ14は、光ヘ ッド11およびディスク駆動装置12を制御して 光ディスク3にサブデータ42を書き込む構成 あった。あるいは、パーソナルコンピュー 2から読み込み処理の指示情報を受付け、記 位置決定部70が、サブデータ42の読み込み位 置を決定する。そして、光ディスクコントロ ーラ14が光ヘッド11およびディスク駆動装置12 を制御して、光ディスク3からサブデータ42を 読み込み、データ復元部72がデータブロック4 1を復元し、パーソナルコンピュータ2に出力 る構成でもあった。

 しかしながら、上述したデータブロック4 1のサブデータ42の書き込み処理および読み込 み処理を、図17に示す光ディスクシステム(情 報処理装置)50によって実行する構成であって もよい。なお、この光ディスクシステム50に って本発明の情報処理装置を実現する。図1 7は、本発明の実施形態を示すものであり、 ディスクシステム50の要部構成を示すブロッ ク図である。

 すなわち、上記光ディスクシステム50は 光ディスク3に対する書き込み処理および読 込み処理の各種制御指示を行うパーソナル ンピュータ61と、該パーソナルコンピュー 61からの制御指示に応じて光ディスク3にデ タブロック41を書き込んだり、該光ディスク 3からデータブロック41を読み込んだりする光 ディスク装置51とを備えている。そして、こ ら両者は、I/Fバス4を介して通信可能に接続 されている。

 上記パーソナルコンピュータ61は、当該 ーソナルコンピュータ61の各種制御を行うCPU (記録位置決定手段,作成手段)62と、光ディス 装置51とのインターフェースを司るパーソ ルコンピュータI/F(PC・I/F)63と、当該パーソ ルコンピュータ61の各種制御を実現するアプ リケーションプログラム等を記憶した記憶装 置64とを備えている。

 上記光ディスク装置51は、該光ディスク 置51による光ディスク3に対するデータブロ ク41の書き込み処理または読み込み処理を制 御する光ディスクコントローラ54、この光デ スクコントローラ54からの制御指示に応じ 光ディスク3からデータブロック41のサブデ タ42を読み込んだり、データブロック41のサ データ42を書き込んだりするための光ヘッ 11、この光ディスクコントローラ54からの制 指示に応じて光ディスク3を回転させるディ スク駆動装置12、およびパーソナルコンピュ タ2とのインターフェースを司るホストI/F13 備えてなる構成である。

 図17に示す光ディスクシステム50の場合、 図2に示す光ディスク装置1と比較して、パー ナルコンピュータ61のCPU62が、図2に示す光 ィスク装置1の光ディスクコントローラ14が える記録位置決定部70、サブデータ作成部71 データ復元部72、およびエラー情報管理部73 を備えるとともに、さらに分割部201を備え、 以下の(a)~(f)の処理を実行する点で異なる。 お、CPU62が備える記録位置決定部70,サブデー タ作成部71,データ復元部72,およびエラー情報 管理部73は、図2に示す光ディスクコントロー ラ14が備える記録位置決定部70,サブデータ作 部71,データ復元部72,およびエラー情報管理 73と同様であるため各部の説明は省略し、 じ符号を付すこととする。

 (a)光ディスク3に書き込むデータ40を分割部2 01がデータブロック41に分割し、サブデータ 成部71が各データブロック41からサブデータ4 2を作成する点
 (b)サブデータ作成部71が作成したサブデー 42を他のアプリケーションプログラム等とと もに記憶装置64に記憶させて管理する点
 (c)記録位置決定部70が、光ディスク3に記録 る各サブデータ42の書き込み位置、光ディ ク3に記録された各サブデータ42の読み込み 置を算出する処理を実行する点
 (d)データ復元部72が光ディスク3から読み込 だサブデータ42からデータ40を復元する処理 を実行する点
 (e)エラー情報管理部73が、光ディスク3から み込んだサブデータ42において読み込みエ ーが生じているか否かの判定を実行する点
 (f)エラー情報管理部73が、読み込みエラー 生じているサブデータ42の情報を記憶装置64 記憶させ管理する点
すなわち、光ディスク装置1が備える光ディ クコントローラ14が有する機能のうち、サブ データ42の管理に関する処理をパーソナルコ ピュータ61のCPU62が実行する。つまり、光デ ィスク装置1では光ディスクコントローラ14に よってサブデータ42の作成、サブデータ42の 録位置の決定、サブデータ42の書き込みと読 み出し、およびデータブロック41の復元が行 れるが、光ディスクシステム50ではパーソ ルコンピュータ61のCPU62によって同様の処理 行われる点が異なる。なお、CPU62は、上記(a )~(f)の処理を、記憶装置64に格納しているプ グラムを不図示のRAM等に読み出し実行する とにより実現することができる。

 また、CPU62は、作成したサブデータ42を、 データブロック41ごとに、その組み合わせ順( 第1サブデータ42a,第2サブデータ42b,第3サブデ タ42c)となるように、図18に示すように記憶 置64のデータブロック格納用エリアに記録 る。図18は、本発明の実施形態を示すもので あり、記憶装置64におけるサブデータ42の記 位置の一例を示す図である。

 すなわち、記憶装置64には、図18に示すよ うに、パーソナルコンピュータ61が実行する 光ディスク3に対する書き込み処理、または 読み込み処理以外の別の処理を実行するため に利用するエリア(他用途で使用するエリア) 実行するアプリケーションプログラムを格 するエリアとともに、データブロック格納 エリアが設けられている。

 上記した光ディスクシステム50のように パーソナルコンピュータ61のCPU62が、本実施 形態に係るデータ40の書き込み処理および み込み処理の制御を実行する構成の場合、 ディスク装置51は、パーソナルコンピュータ 61と通信できるようにホストI/F13さえ備えて れば、従来の光学ドライブにより実現でき 。なお、このときホストI/F13は光ディスク専 用のI/Fではなく、イーサーネットのようなネ ットワークI/Fであってもよい。

 以上のように、本実施の形態に係る光デ スク装置1あるいは光ディスクシステム50は 光ディスク3の記録面30に対する照射方向か みた投影面において、作成したサブデータ4 2それぞれが重畳することなく分散して異な 記録層に記録される構成である。

 このため、投影面において各サブデータ4 2がそれぞれ所定距離以上離れて記録されて るため、光ディスク3の保護層にキズが生じ も、該キズの影響を2つ以上のサブデータ42 ・・に与えることを防ぐことができる。ま 、サブデータ42として、データブロック41を 細分して作成した要素データ・・・と、この 要素データ・・・のうち1つが損失してもデ タブロック41を復元させることができるパリ ティデータである復元データとを含んでいる 。

 したがって、保護層に生じたキズにより 複数のサブデータ42の読み取り結果にエラ が生じ、データブロック41の復元ができなく なることを防ぐことができる。つまり、本実 施の形態に係る光ディスク装置1および光デ スクシステム50はそれぞれ、光ディスク3の 数の記録層にデータ40を記録した場合におけ る、損失したデータ40の復元に対する信頼性 向上させることができる。

 また、本実施の形態に係る光ディスク装 1および光ディスクシステム50は、光ディス 3からのデータ40の読み込み処理時において サブデータ42の読み込み結果にエラーが生 ているか否か管理することができる構成で る。このため、光ディスク3にキズが発生し いるか否か把握することができる。このた 、例えば、光ディスク装置1またはパーソナ ルコンピュータ2が不図示の表示部を備え、 ズが発生している場合はその旨を該表示部 て示すように構成されていてもよい。この うにキズの発生を通知するように構成する とにより、ユーザは、データ40が復元できる 状態のうちに、光ディスク3に記録したデー 40を別の光ディスク3に記録しなおすことが きる。

 なお、上記では、データブロック41を構 する各サブデータ42を、各記録層の同一トラ ックで、上記投影面にて所定距離(例えば2cm) 上はなれた位置に記録したり、各記録層の なるトラックで上記投影面にて所定距離(例 えば2cm)以上離れた位置に記録したりする構 であった。

 しかながら、上記投影面にて各サブデー 42が所定距離以上離れた配置関係となれば く、必ずしも上記構成のとおり各サブデー 42が記録される必要はない。また、各サブデ ータ42を異なる層に渡って分散させて記録す 必要もなく、図19に示すように同一の記録 (図19では第1記録層)において所定距離以上、 サブデータ42が離れた配置関係となるように 録されてもよい。なお、図19は、本発明の 施形態を示すものであり、サブデータの記 位置を記録層ごとに示す図である。

 また、上記では、光ディスク3が有する記 録層数が4層であるという前提で説明したが 光ディスク3の構成によっては、記録層数が2 層の場合、3層の場合、あるいは4層以上の場 も想定される。そこで、光ディスク3に対す るデータブロック41の書き込み処理または読 込み処理を実行する前に、光ディスク3が有 する記録層数を確認できる構成とすることが 好ましい。

 このように構成する場合、本実施の形態 係る本実施の形態に係る光ディスク装置1お よび光ディスクシステム50は、フォーカシン によって光ディスク3の記録層数を検出した り、あらかじめ記録層数をリードイン領域に 記録しておき、そこから読み出したりする構 成とすることもできる。なお、この記録層数 の確認は、ステップS12の前に実行する。

 また、本実施の形態に係る光ディスク装 1または光ディスクシステム50は、以上のよ に、上記サブデータ42として、データブロ ク41を細分した要素データと、該要素データ から求めたパリティ情報を含む復元データと を作成する構成であった。しかしながら、作 成されるサブデータ42はこれに限定されるも ではなく、上記データブロック41のデータ 、該データの複製である復元データであっ もよい。

 (実施形態2)
 上記した光ディスク装置1または光ディスク システム50では、第1記録層31、第2記録層32、 3記録層33、および第4記録層34におけるトラ クおよびセクタのアドレス、すなわちトラ ク番号およびセクタ番号がそれぞれ対応す ように割り当てられていた。このため、各 録層における同一セクタ番号およびトラッ 番号は、光ディスク3の投影面において一致 することとなる。

 そして、このようにトラックおよびセク のアドレスが割り当てられているという前 において、記録位置決定部70が、各サブデ タ42がそれぞれ投影面において重なり合わな いように算出した記録層番号、セクタ番号、 およびトラック番号の位置に記録する構成で あった。

 しかしながら、この記録位置決定部70の わりに図20に示すように、フォーマット設定 部74を備え、以下のようにして各サブデータ4 2を各記録層に記録する構成とすることもで る。図20は、本発明に係る別の実施形態(実 形態2)を示すものであり、光ディスク装置101 の要部構成を示す図である。

 まず、実施形態2に係る光ディスク装置101 の構成について説明する。図20に示すように 光ディスク装置101は、光ヘッド11、ディス 駆動装置12、ホストI/F13、光ディスクコント ーラ114、RAM115、およびROM16を備えてなる構 である。

 上記光ディスク装置101は、図2に示す光デ ィスク装置1と比較して光ディスクコントロ ラ114が、機能ブロックとして、サブデータ 成部71、データ復元部72、エラー情報管理部7 3に加えて、フォーマット設定部74をさらに備 えている点で異なる。また、上記RAM115には、 エラー情報18、およびサブデータ42に加えて 書き込み開始位置情報19が記録される点で異 なる。

 上記フォーマット設定部74は、光ディス 3の記録層におけるトラック番号およびセク 番号の割り当てを設定しなおすものである また、書き込み開始位置情報19は、各記録 においてフォーマット設定部74により設定さ れた書き込み開始位置の情報である。

 なお、図20に示す光ディスク装置101おい 、図2に示す光ディスク装置1と同様な部材に は同じ符号を付し、その説明は省略するもの とする。

 実施形態2に係る光ディスク装置101は、各 記録層に設定されているアドレス値が小さい 順、すなわちトラック番号が0番でかつ、セ タ番号が0番となる位置からサブデータ42が 録されるように構成されている。つまり、 ラック番号が0番でかつセクタ番号が0番とな る位置をデータの書き込み開始位置とするこ とができる。

 そこで、実施形態2に係る光ディスク装置 101は、図21に示すように、第1記録層31のトラ ク番号0およびセクタ番号0を光ディスク3の 周に設定し、そこから光ディスク3の外周に 向かって所定距離だけシフトした位置に、第 2記録層32のトラック番号0およびセクタ番号0 設定する。同様にして、第2記録層32のトラ ク番号0およびセクタ番号0の位置から上記 周に向かって所定距離だけシフトした位置 第3記録層33のトラック番号0およびセクタ番 0として設定する。さらに、第3記録層33のト ラック番号0およびセクタ番号0の位置から上 外周に向かって所定距離だけシフトした位 を第4記録層34のトラック番号0およびセクタ 番号0として設定する。なお、図21は、本発明 の第2実施形態を示すものであり、各記録層 おけるトラック番号0およびセクタ番号0の設 定例を示す図である。

 また、上記所定距離は、データ40の復元 関して要求される条件により決まるもので り、例えば、2cmまでの大きさのキズに対し データ40の復元が求められる場合、第1サブ ータ42aの記録位置(書き込み開始位置)と第2 ブデータ42bの記録位置(書き込み開始位置)と の距離、および第2サブデータ42bの記録位置( き込み開始位置)と第3サブデータ42cの記録 置(書き込み開始位置)との距離はそれぞれ2cm 以上となる。

 このように、各記録層においてフォーマ ト設定部74が、光ディスク3のデータエリア おいて適切に書き込み開始位置を設定する 、各サブデータ42を記録させる記録層を決 する。そして、この設定したサブデータ42の 書き込み開始位置の情報(書き込み開始位置 報19)をRAM115に記録する。つまり、図2に示す き込み開始位置情報19は、データブロック41 から作成されたサブデータ42・・・のうち、 1サブデータ42aが書き込まれた光ディスク3 物理セクタ番号および記録層番号であった これに対して図20に示す書き込み開始位置情 報19は、図22に示すようにデータブロック41か ら作成されたサブデータ42・・・それぞれが き込まれた記録層番号と、その各記録層に ける開始位置を示すトラック番号およびセ タ番号(トラック0、セクタ0)となる。

 以上のようにして、各サブデータ42の書 込み開始位置が決定されると、光ディスク ントローラ114は、光ヘッド11およびディスク 駆動装置12を制御して、各記録層の書き込み 始位置に、第1サブデータ42a、第2サブデー 42b、第3サブデータ42cをそれぞれ書き込んで く。

 なお、上記したデータブロック41とは異 る別のデータブロック41のサブデータ42を続 て記録する場合、新たに記録するこのデー ブロック41の第1サブデータ42a、第2サブデー タ42b、第3サブデータ42cそれぞれは、既に記 された第1サブデータ42a、第2サブデータ42b、 第3サブデータ42cに続けて記録される。

 このように、データブロック41から作成 たサブデータ42・・・を順次記録させること により、同一のデータブロック41から作成し 第1サブデータ42a、第2サブデータ42bおよび 3サブデータ42cは、光ディスク3の投影面にお いて常に、所定距離はなれた位置となるよう にそれぞれ異なる記録層に記録されることと なる。

 なお、実施形態2に係る光ディスク装置101 (情報処理装置)は、以下の構成を有するもの することができる。すなわち、実施形態2に 係る光ディスク装置101は、データブロック41 記録するための複数の記録層(第1記録層31, 2記録層32,および第3記録層)を有する光ディ ク3に対して、光を照射しデータブロック41 記録するものである。光ディスク装置101は 上記記録する同一のデータブロック41から、 該データブロック41を構成する要素データと この要素データの読み取りが不可能となっ 場合にデータを復元するためのパリティデ タ(復元データ)とを作成するサブデータ作 部71と、各記録層における、要素データまた はパリティデータ(復元データ)の書き込み開 位置を示す、トラックおよびセクタのアド スの設定を行うフォーマット設定部74と、 備える。そして、上記サブデータ作成部71は 、上記光を照射する方向を照射方向とし、該 照射方向から光ディスク3をみた場合の投影 において、上記要素データおよびパリティ ータがそれぞれ別の場所となるように、記 層ごとに該要素データまたはパリティデー の書き込み開始位置を示す、トラックおよ セクタのアドレスの設定を行う。

 上記構成によると、サブデータ作成部71 より、同一のデータブロック41からサブデー タ42として、要素データと、該データブロッ 41を復元するためのパリティデータとをそ ぞれ作成することができる。このため、要 データの読み取りが不可能な場合であって パリティデータを利用して、光ディスク3に 録したデータを復元させることができる。

 また、フォーマット設定部74を備えてい ため、上記光ディスク3の投影面において、 素データおよびパリティデータそれぞれが ならない別の場所となるように、これら要 データおよびパリティデータの記録開始位 を示すアドレスを設定することができる。 のため、上記要素データとパリティデータ が異なる記録層の、上記投影面において重 る位置に記録され、光ディスク3に生じたキ ズの影響でこれら要素データおよびパリティ データがともに読み取ることができなくなる といった事態を回避することができる。した がって、光ディスク3において、記録したデ タブロック41に欠損が生じた場合の、該デー タブロック41の復元に対する信頼性を向上さ ることができる。

 以上のように、本発明に係る情報処理装 は、下記の構成を備えるものと言える。ま 、本発明に係る情報処理の制御方法は、下 のステップを含むものであると言える。

 本発明に係る情報処理装置は、以上のよ に、データを記録するための複数の記録層 有する光ディスクに対して、光を照射しデ タを記録する情報処理装置であって、上記 録するデータから、該データを構成する要 データと、この要素データの読み取りが不 能となった場合に上記データを復元するた の復元データとを作成する作成手段と、上 作成手段によって同一のデータから作成し 要素データと復元データとを、それぞれ異 る記録層にて記録するための記録位置を決 する記録位置決定手段と、を備え、上記記 位置決定手段は、上記光を照射する方向を 射方向とし、該照射方向から光ディスクを た場合の投影面において、上記要素データ 復元データとがそれぞれ重ならない別の場 となるように、該要素データおよび復元デ タの記録位置を決定することを特徴とする

 したがって本発明に係る情報処理装置は 多層にデータを記録可能とする光ディスク おいて、記録したデータに欠損が生じた場 の、データの復元に対する信頼性を向上さ ることができるという効果を奏する。

 また、本発明に係る情報処理装置は、上 した構成において、上記記録層におけるデ タの記録位置がトラック、及びセクタで管 され、各記録層におけるトラックおよびセ タのアドレスが、記録層間でそれぞれ対応 るように割り当てられており、上記要素デ タと復元データとがそれぞれ上記投影面に いて重ならない別の場所の記録位置となる うに、上記記録位置決定手段は、上記要素 ータおよび復元データそれぞれを異なる記 層の、異なるアドレスのトラックまたはセ タに記録するように決定するように構成さ ていてもよい。

 また、本発明に係る情報処理装置は、上 した構成において、上記記録位置決定手段 、上記投影面での要素データと復元データ の間におけるセクタ数またはトラック数を 定することにより、要素データおよび復元 ータそれぞれを異なる記録層の、異なるア レスのトラックまたはセクタに記録するよ に決定するように構成されていてもよい。

 上記構成によると、複数の記録層間で対 するようにトラックおよびセクタが割り当 られているため、各記録層における記録位 を指定するにあたり、トラックおよびセク 番号を共通して利用することができる。

 また、上記記録位置決定手段は、トラッ またはセクタを指定して要素データおよび 元データそれぞれが投影面において重なら い別の場所となる記録位置を決定すること できるため、各要素データおよび復元デー の記録位置を容易に決定することができる

 また、本発明に係る情報処理装置は、上 した構成において、上記作成手段は同一の ータから複数の要素データと復元データと 作成しており、上記復元データは、上記要 データのうちの1つが読み取り困難となった 場合、読み取り可能な要素データに基づきデ ータを復元できるものであり、上記光ディス クにおける、データを記録するために光を照 射する側の面である記録面に生じるキズの大 きさについて、上記データの復元を可能とす るキズの大きさが設定されており、上記投影 面での上記複数の要素データ間における上記 セクタの間隔またはトラックの間隔、および これら要素データと復元データとの間におけ る上記セクタの間隔またはトラックの間隔を 、上記設定されたキズの大きさ以上となるよ うに指定する構成であってもよい。

 上記構成によると、上記記録位置決定手 は、上記設定されたキズの大きさ以上とな ように、要素データ間およびこれら要素デ タと復元データ間におけるセクタまたはト ックの間隔を指定することができる。この め、記録面に生じたキズの大きさがデータ 復元を可能とする大きさの範囲内にある場 、キズの影響を受けていない要素データと 元データとから、あるいは要素データから ータを復元させることができる。

 また、本発明に係る情報処理装置は、上 した構成において、上記記録位置決定手段 、上記投影面における光ディスクの中心か 上記複数の要素データおよび復元データを 録するトラックまでの距離に応じて、上記 数の要素データ間およびこれら要素データ 復元データとの間の間隔として指定するセ タ数を変更させるように構成されていても い。

 ところで、光ディスクの中心付近のトラ ク長と、光ディスクの円周付近のトラック とでは異なる。このため、同じ数のセクタ 間隔だけ要素データ同士を、あるいは要素 ータと復元データとをそれぞれ離して記録 た場合であっても、これらの距離は、光デ スクの中心付近の方が、光ディスクの円周 近よりも小さくなる。

 上記構成によると、上記光ディスクの中 から上記要素データおよび復元データを記 するトラックまでの距離に応じて、上記要 データ同士、あるいは要素データと復元デ タ間の間隔を決定するセクタ数を変更させ ことができる。したがって、光ディスクの 記録層において、セクタ数を指定して、要 データおよび復元データの適切な記録位置 決定することができる。

 また、本発明に係る情報処理装置は、上 した構成において、上記作成手段は、同一 データから、該データを細分した複数の要 データと、該要素データから求めたパリテ 情報を含む復元データとを作成するように 成されていてもよい。

 また、本発明に係る情報処理装置は、上 した構成において、上記作成手段は、同一 データから、要素データとして該データ自 と、復元データとしてこのデータの複製と それぞれ作成するように構成されていても い。

 本発明に係る情報処理装置の制御方法は 以上のように、データを記録するための複 の記録層を有する光ディスクに対して、光 照射しデータを記録する情報処理装置の制 方法であって、上記記録するデータから、 データを構成する要素データと、この要素 ータの読み取りが不可能となった場合に上 データを復元するための復元データとを作 する第1ステップと、上記第1ステップにお て同一のデータから作成した要素データと 元データとを、それぞれ異なる記録層にて 録するための記録位置を決定する第2ステッ と、を含み、上記第2ステップにおいて、上 記光を照射する方向を照射方向とし、該照射 方向から光ディスクをみた場合の投影面にお いて、上記要素データと復元データとがそれ ぞれ重ならない別の場所となるように、該要 素データおよび復元データの記録位置を決定 することを特徴とする。

 したがって本発明に係る情報処理装置の 御方法は、多層にデータを記録可能とする ディスクにおいて、記録したデータに欠損 生じた場合の、データの復元に対する信頼 を向上させることができるという効果を奏 る。

 本発明に係る情報処理装置は、以上のよ に、データを記録するための複数の記録層 有する光ディスクに対して、光を照射しデ タを記録する情報処理装置であって、上記 録する同一のデータから、該データを構成 る要素データと、この要素データの読み取 が不可能となった場合にデータを復元する めの復元データとを作成する作成手段と、 記録層における、要素データまたは復元デ タの書き込み開始位置を示す、トラックお びセクタのアドレスの設定を行うアドレス 定手段と、を備え、上記アドレス設定手段 、上記光を照射する方向を照射方向とし、 照射方向から光ディスクをみた場合の投影 において、上記要素データおよび復元デー がそれぞれ重ならない別の場所となるよう 、記録層ごとに該要素データまたは復元デ タの書き込み開始位置を示す、トラックお びセクタのアドレスの設定を行うことを特 とする。

 したがって本発明に係る情報処理装置は 多層にデータを記録する光ディスクにおい 、記録したデータに欠損が生じた場合の、 ータの復元に対する信頼性を向上させるこ ができるという効果を奏する。

 なお、上記情報処理装置は、コンピュー によって実現してもよく、この場合には、 ンピュータを上記各手段として動作させる とにより上記情報処理装置をコンピュータ て実現させる情報処理装置の制御プログラ 、およびそれを記録したコンピュータ読み り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る

 本発明は上述した各実施形態に限定され ものではなく、請求項に示した範囲で種々 変更が可能であり、異なる実施形態にそれ れ開示された技術的手段を適宜組み合わせ 得られる実施形態についても本発明の技術 範囲に含まれる。

 本発明に係る情報処理装置は、記録層を 数有する光ディスクにデータを記録する際 、該データから生成したサブデータを、該 ディスクの投影面において異なる位置とな ように記録することができる。これにより 光ディスクの複数の記録層に記録した上記 ブデータのうちの1つが欠損しても、他のサ ブデータは欠損しないためこれら残余のサブ データから復元することができる。したがっ て、光ディスクにおいてキズが発生した場合 であってもデータの復元が要求される光ディ スクの記録装置において広く適用できる。