コニカミノルタホールディングス株式会社 (〒05 東京都千代田区丸の内一丁目6番1号 Tokyo, 1000005, JP)
| 複数のインク吐出口が貫通形成された第1のシリコン基板と、 前記第1のシリコン基板の一方の面に接合され、前記インク吐出口にそれぞれ対応する複数のインク流路孔が貫通形成されたガラス基板と、 前記インク流路孔にそれぞれ対応する複数のインク室が一方の面に溝加工されると共に、前記インク室の背面側に該インク室内の容積を変動させるためのピエゾ素子がそれぞれ設けられ、該インク室形成面が前記ガラス基板に対して前記第1のシリコン基板とは反対面に面するように接合された第2のシリコン基板とを有し、前記ピエゾ素子の駆動によって前記インク室内のインクを前記インク吐出口から吐出させるインクジェットヘッドであって、 前記第2のシリコン基板には、前記インク室形成面に、前記インク室の各々と連通するインク流路溝が加工形成されていると共に、前記インク流路溝に連通する貫通孔が開設され、該貫通孔にガラス管からなるインク流通管が接合されてなり、 前記第1のシリコン基板、前記ガラス基板、前記第2のシリコン基板及び前記インク流通管の接合面がいずれも陽極接合されていることを特徴とするインクジェットヘッド。 |
| 前記インク流通管は透明なガラス管からなることを特徴とする請求の範囲第1項記載のインクジェットヘッド。 |
| 前記インク流通管はホウ珪酸ガラス管からなることを特徴とする請求の範囲第1項又は第2項記載のインクジェットヘッド。 |
| 前記貫通孔は前記インク流路溝の両端部にそれぞれ形成されており、一方の貫通孔に接合されるインク流通管をインク供給管とし、他方の貫通孔に接合されるインク流通管をインク流出管とし、前記インク供給管から前記インク流路溝を通って前記インク流出管へと至るインク供給経路が形成されていることを特徴とする請求の範囲第1項、第2項又は第3項記載のインクジェットヘッド。 |
| 前記第2のシリコン基板における前記インク室形成面の反対面に、該第2のシリコン基板に剛性を付与するための補強板が接合されていることを特徴とする請求の範囲第1項~第4項のいずれかに記載のインクジェットヘッド。 |
| 前記インク流通管に接続されたインクチューブと、該インクチューブを介して前記インク流通管に供給されるインクを加温するための加温手段とを有することを特徴とする請求の範囲第1項~第5項のいずれかに記載のインクジェットヘッド。 |
| インクジェットヘッドに対向して配置される対向電極との間に電界を形成し、前記インクジェットヘッド内のインクを帯電させることにより、該インクジェットヘッドから吐出されるインクを前記対向電極に向けて吸引する静電吸引型インクジェットヘッドであって、請求の範囲第1項~第6項のいずれかに記載のインクジェットヘッドにおける前記インク流通管の前記第2のシリコン基板との接合面を除く表面に金属膜を被覆形成し、該金属膜を介して前記インク流通管内のインクを帯電させることを特徴とする静電吸引型インクジェットヘッド。 |
本発明はインクジェットヘッド及び静電 引型インクジェットヘッドに関し、詳しく 、インク耐性に弱い接着剤を用いることな 構成することのできるインクジェットヘッ 及び静電吸引型インクジェットヘッドに関 る。
オンデマンド型のインクジェット記録装 は、インクジェットヘッドに複数形成され インク室内のインクに選択的に吐出エネル ーを付与することにより、微小なノズルか インク滴を吐出させて対象物に着弾させる インクジェット記録装置は極めて微細な記 を行うことができることから、画像印刷分 のみならず、液晶表示装置等の産業機器の 造技術分野にも応用されるようになってき おり、それに伴って更なる微細化の要求が まっている。
従来、インクジェットヘッドとして、特 文献1、2に記載のものが知られている。こ インクジェットヘッドは、シリコン基板に 数の微細なインク室やインク吐出口等を加 形成するものである。シリコン基板に対す インク室やインク吐出口等の加工は、半導 集積回路の製造技術を利用して行うことが き、極めて微細なピッチのインク室やイン 吐出口等をパターン形成することが可能で り、これによって微細化の要求を満足させ ことができる。
特許文献1記載のインクジェットヘッドで は、シリコン基板の上面にインク室やインク 吐出口等を加工形成し、その上面からインク 供給管を有するガラス基板を積層して接合す ることで、インク室を封止し、インク供給管 から各インク室内にインク供給を行うように なっている。ガラス基板の上面には、インク 室内のインクを吐出するための圧電素子が接 着されている。
また、特許文献2記載のインクジェットヘッ
ドでは、シリコン基板の上面にインク室やイ
ンク吐出口等を加工形成し、その上面からイ
ンク供給管を有するガラス基板を積層して接
合することで、インク室を封止し、インク供
給管から各インク室内にインク供給を行うよ
うになっている。シリコン基板の下面には、
静電気力を用いてインク室内のインクを吐出
するための電極が形成されたガラス基板が接
合されている。
これら特許文献1、2記載のインクジェッ ヘッドでは、シリコン基板とガラス基板と 間を陽極接合することにより、接着剤を使 しない接合を行っている。接合面は接着剤 の接触面でもあるため、インク室内に貯留 れるインク中の溶剤によって接着剤が溶解 てしまうおそれがあるためである。特許文 1では、下からシリコン基板、ガラス基板の 層構成によって陽極接合し、特許文献2では 、下からガラス基板、シリコン基板、ガラス 基板の積層構成によって陽極接合を可能とし ているが、いずれの場合も各インク室にイン ク供給を行うためのインク供給管をガラス基 板に接合しなくてはならない。
この場合、インク供給管とガラス管との 合に陽極接合を用いれば、接着剤を使用す ことの問題は回避できるが、ガラス基板に してインク供給管を陽極接合するためには インク供給管をシリコンを用いて形成する 要がある。しかし、インク供給管をシリコ を用いて形成することは、管状に加工する めの素材入手と加工法が極めて困難である いう問題がある。
また、特許文献1、2記載のインクジェッ ヘッドでは、いずれもインク吐出口をイン 室と同一のシリコン基板にエッチングによ 形成している。シリコン基板に半導体集積 路の製造技術を用いて容易に加工できるか である。
しかし、インク室とインク吐出口とは、 工すべき深さが異なるため、これらを1枚の シリコン基板に形成するとなると、レジスト の塗布、露光、現像、エッチングの作業を複 数回繰り返し行わなくてはならず、極めて作 業性が悪い問題がある。
また、インクジェットヘッドには、対向 極との間に電界を形成してヘッド内のイン を帯電させることにより、インクジェット ッドから吐出されるインクを加速吸引する 電吸引型インクジェットヘッドが知られて る。このようなインクジェットヘッドでは ヘッド内のインクを帯電させるために金属( 電極)と接触させる必要がある。
しかし、特許文献1、2記載のインクジェ トヘッドの場合、インク室やインク流路内 電極を設け、これをヘッド外部と配線で接 することは、複雑な電極のパターニングや 線のパターニングを行わなくてはならず、 めて作業性が悪い問題がある。
そこで、本発明の課題は、インク室やイ ク吐出口を半導体集積回路の製造技術を利 してシリコン基板に簡単に高密度にパター 形成できると共に、インクと接する全ての 位に接着剤を使用することなく形成できる ンクジェットヘッドを提供することにある
また、本発明の他の課題は、インク室や ンク吐出口を半導体集積回路の製造技術を 用してシリコン基板に簡単に高密度にパタ ン形成できると共に、インクと接する全て 部位に接着剤を使用することなく形成でき ヘッド内のインクを容易に帯電させること できる静電吸引型インクジェットヘッドを 供することにある。
本発明の更に他の課題は、以下の記載に り明らかとなる。
上記各課題は、以下の各発明によって解 される。
請求の範囲第1項記載の発明は、複数のイ ンク吐出口が貫通形成された第1のシリコン 板と、前記第1のシリコン基板の一方の面に 合され、前記インク吐出口にそれぞれ対応 る複数のインク流路孔が貫通形成されたガ ス基板と、前記インク流路孔にそれぞれ対 する複数のインク室が一方の面に溝加工さ ると共に、前記インク室の背面側に該イン 室内の容積を変動させるためのピエゾ素子 それぞれ設けられ、該インク室形成面が前 ガラス基板に対して前記第1のシリコン基板 とは反対面に面するように接合された第2の リコン基板とを有し、前記ピエゾ素子の駆 によって前記インク室内のインクを前記イ ク吐出口から吐出させるインクジェットヘ ドであって、前記第2のシリコン基板には、 記インク室形成面に、前記インク室の各々 連通するインク流路溝が加工形成されてい と共に、前記インク流路溝に連通する貫通 が開設され、該貫通孔にガラス管からなる ンク流通管が接合されてなり、前記第1のシ リコン基板、前記ガラス基板、前記第2のシ コン基板及び前記インク流通管の接合面が ずれも陽極接合されていることを特徴とす インクジェットヘッドである。
請求の範囲第2項記載の発明は、前記イン ク流通管は透明なガラス管からなることを特 徴とする請求の範囲第1項記載のインクジェ トヘッドである。
請求の範囲第3項記載の発明は、前記イン ク流通管はホウ珪酸ガラス管からなることを 特徴とする請求の範囲第1項又は第2項記載の ンクジェットヘッドである。
請求の範囲第4項記載の発明は、前記貫通 孔は前記インク流路溝の両端部にそれぞれ形 成されており、一方の貫通孔に接合されるイ ンク流通管をインク供給管とし、他方の貫通 孔に接合されるインク流通管をインク流出管 とし、前記インク供給管から前記インク流路 溝を通って前記インク流出管へと至るインク 供給経路が形成されていることを特徴とする 請求の範囲第1項、第2項又は第3項記載のイン クジェットヘッドである。
請求の範囲第5項記載の発明は、前記第2 シリコン基板における前記インク室形成面 反対面に、該第2のシリコン基板に剛性を付 するための補強板が接合されていることを 徴とする請求の範囲第1項~第4項のいずれか 記載のインクジェットヘッドである。
請求の範囲第6項記載の発明は、前記イン ク流通管に接続されたインクチューブと、該 インクチューブを介して前記インク流通管に 供給されるインクを加温するための加温手段 とを有することを特徴とする請求の範囲第1 ~第5項のいずれかに記載のインクジェットヘ ッドである。
請求の範囲第7項記載の発明は、インクジ ェットヘッドに対向して配置される対向電極 との間に電界を形成し、前記インクジェット ヘッド内のインクを帯電させることにより、 該インクジェットヘッドから吐出されるイン クを前記対向電極に向けて吸引する静電吸引 型インクジェットヘッドであって、請求の範 囲第1項~第6項のいずれかに記載のインクジェ ットヘッドにおける前記インク流通管の前記 第2のシリコン基板との接合面を除く表面に 属膜を被覆形成し、該金属膜を介して前記 ンク流通管内のインクを帯電させることを 徴とする静電吸引型インクジェットヘッド ある。
本発明によれば、インク室やインク吐出 を半導体集積回路の製造技術を利用してシ コン基板に簡単に高密度にパターン形成で ると共に、インクと接する全ての部位に接 剤を使用することなく形成できるインクジ ットヘッドを提供することができる。
また、本発明によれば、インク室やイン 吐出口を半導体集積回路の製造技術を利用 てシリコン基板に簡単に高密度にパターン 成できると共に、インクと接する全ての部 に接着剤を使用することなく形成でき、ヘ ド内のインクを容易に帯電させることので る静電吸引型インクジェットヘッドを提供 ることができる。
1、100、200:インクジェットヘッド
10:第1のシリコン基板
11:インク吐出口
20:ガラス基板
21:インク流路孔
30:第2のシリコン基板
31:インク室
31a:振動板
32:インク流路溝
33:連通溝
34:貫通孔
35:ピエゾ素子
40:補強板
41:開口部
42:貫通孔
50:インク流通管
50a:金属膜
50b:導電材
51:インク供給管
52:インク流出管
60:インクチューブ
61:排出チューブ
62:ポンプ
70:インクタンク
80:加温手段
90:対向電極
a:インク滴
以下、本発明の実施の形態について図面 用いて説明する。
図1は、本発明に係るインクジェットヘッ ドの一例を示す分解斜視図であり、このイン クジェットヘッド1は、下層から順に、第1の リコン基板10、ガラス基板20、第2のシリコ 基板30及び補強板40を積層して一体に接合す ことによって構成されている。
また、図2は、図1に示す第2のシリコン基 30をガラス基板20との接合面側から見た図、 図3はインクジェットヘッド1の平面図、図4は インクジェットヘッド1の図2におけるA-A線の 位を断面で示した図、図5はインクジェット ヘッド1の図2におけるB-B線の部位を断面で示 た図である。
このインクジェットヘッド1において、最 下層に位置する第1のシリコン基板10は、例え ば200~500μm厚のシリコン単結晶板を用い、複 のインク吐出口11をドライエッチングによっ て貫通形成したものである。ここでは4つの ンク吐出口11が所定間隔をおいて配置された 列が2列平行となるように形成されているが 1列中のインク吐出口11の数及び列数は何ら わない。
このインク吐出口11の開口径は、吐出さ るインク滴の大きさに応じて決定されるが 本発明によれば、シリコン単結晶板に半導 集積回路の製造技術を利用して微細加工を すことが可能であり、近年の微細化の要求 高度に満足させる観点からも、4~10μmとする とが好ましい。
ガラス基板20は第1のシリコン基板10の上 に接合されており、例えば100~300μm厚のガラ 板を用い、第1のシリコン基板10の各インク 出口11に対応する位置に、インク吐出口11よ りも大径のインク流路孔21をエッチングによ て貫通形成したものである。
このインク流路孔21は、後述するインク 内のインクを第1のシリコン基板10のインク 出口11に向けて円滑に流出させるための流路 となる。その開口径は0.1~2mmが好ましい。
第2のシリコン基板30はガラス基板20の上 に接合されており、例えば200~500μm厚のシリ ン単結晶板を用いて構成されている。この 2のシリコン基板30は、陽極接合時の昇温に 因する反りの発生を防止する観点から、第1 のシリコン基板10と同一厚み、同一外形であ ことが好ましい。
この第2のシリコン基板30には、ガラス基 20との接合面側における該ガラス基板20の複 数のインク流路孔21に対応する位置に、イン 室31がドライエッチングによって溝加工さ ていると共に、各列のインク室31毎に共通に インクを供給するための2本のインク流路溝32 がドライエッチングによって溝加工されてい る。各インク室31と各インク流路溝32とは、 通溝33によって繋がっており、インク流路溝 32からのインクをインク室31内に流入可能と ている。また、各インク流路溝32の両端は、 各インク室31の列の両端から第2のシリコン基 板30の四隅近傍まで延び、該四隅近傍にそれ れ形成された貫通孔34の内部と連通してい 。
各インク室31は、ガラス基板20に形成され ているインク流路孔21よりも大きな開口面積 有しており、第2のシリコン基板30のガラス 板20との接合面から所定の深さで凹設され いる。各インク室31の背面側、すなわち第2 シリコン基板30におけるガラス基板20との接 面の反対面側には、ピエゾ素子35が個別に 着されており、このピエゾ素子35の電気-機 変換作用によって各インク室31の底面を振動 させ、インク室31内の容積を変動させること より、インク室31内のインクに吐出エネル ーを付与するようになっている。ピエゾ素 35の駆動により吐出エネルギーが付与された インク室31内のインクは、インク流路孔21を してインク吐出口11から図示下方向に吐出さ れる。
このように、各インク室31の底面は振動 31aとして機能する。このため、各インク室31 の底面の厚みは、好ましくは1~20μmとなるよ に、第2のシリコン基板30に各インク室31をド ライエッチングする際の凹設深さが調節され ている。
補強板40は、第2のシリコン基板30に剛性 付与し、振動板31aがピエゾ素子35によって振 動する際に第2のシリコン基板30全体が振動す ることを抑制することで、ピエゾ素子35によ 電気-機械変換作用によって振動板31aを効率 的に振動させるためのものであり、例えば1~3 μm厚のステンレス、コバール(低熱膨張材、Ni 基合金)、アルミ合金等の金属板によって形 され、第2のシリコン基板30の上面に接着剤 用いて接着されている。
補強板40には、2列の開口部41が形成され おり、この開口部41から第2のシリコン基板30 に接着されているピエゾ素子35が上面に露呈 ている。この開口部41を通して、各ピエゾ 子35にFPC等の配線(図示せず)が接続される。
また、補強板40の四隅近傍には、第2のシ コン基板30に形成された貫通孔34に対応する 位置に、それぞれ貫通孔42が形成されており この貫通孔42を通して第2のシリコン基板30 各貫通孔34に、それぞれインク流通管50が接 されている。本発明では、インク吐出口11 微細加工した第1のシリコン基板10と、イン 室31等を微細加工した第2のシリコン基板30と の間に、ガラス基板20を介在させ、第2のシリ コン基板30に凹設されたインク室31をこのガ ス基板20によって封止する構成であるため、 各インク室31にインク供給を行うためのイン 流通管50は、この第2のシリコン基板30と接 することができる。従って、各インク流通 50は、第2のシリコン基板30との間で、後述す るように陽極接合可能なガラス管によって形 成されている。
各インク流通管50と補強板40とは接触して おらず、各インク流通管50の内部は第2のシリ コン基板30の貫通孔34と連通している。従っ 、インク流路溝32の両端の各貫通孔34に連通 る各インク流通管50の一方をインク供給管51 、他方をインク流出管52とすることで、イン 供給管51からインク流路溝32を通ってインク 流出管52に至るインクの供給経路を形成して る。このようにしてインクの供給経路を形 することは、インクの充填作業性が良好と るために好ましい態様である。
このインク流通管50には透明なガラス管 用いると、インク吐出の障害となる気泡の 入が、インク流通管50の部位で目視確認可能 となるために好ましい。
また、インク流通管50が特にホウ珪酸ガ ス管であると、管形状材の入手性が良く、 較的安価である点で好ましい。
かかるインクジェットヘッド1は、第1の リコン基板10とガラス基板20との間の接合、 ラス基板20と第2のシリコン基板30との間の 合及び第2のシリコン基板30とインク流通管50 との間の接合を、接着剤を使用せずに陽極接 合される。陽極接合は、各接合面におけるシ リコンとガラスとを200~500℃で加熱してガラ 側を軟化させ、同時にシリコン側を陽極、 ラス側を陰極として高電圧を印加すること って電気的二重層を発生させ、接合界面を 電引力によって密着接合するものである。
本発明では、これら各接合面はいずれも ンクとの接触面であるが、これらを陽極接 することによって、インクと接触する全て 部位に接着剤が介在せず、インク溶剤によ 溶解のおそれのない信頼性の高い接合を行 ことができる。
また、高度な微細化が要求されるインク 出口11やインク室31は、いずれもシリコン基 板10、30に加工形成できるので、半導体集積 路の製造技術を利用した微細で高密度なパ ーン形成が可能である。
更に、第1のシリコン基板10及びガラス基 20には、単純な貫通孔を形成するだけであ 、また、第2のシリコン基板30にインク室31等 と一緒にインク吐出口を形成する必要がない ため、ドライエッチング時の加工作業も極め て簡単で済む。
図6は、本発明に係るインクジェットヘッ ドの別の態様を示している。図1と同一符号 部位は同一構成の部位であるため、これら 詳細な説明については省略する。
このインクジェットヘッド100は、インク 通管50にインクチューブ60が接続されており 、インクタンク70内のインクをインクチュー 60を介してインク流通管50に供給するように なっている。80はインクタンク70からインク 通管50に供給されるインクを加温するための 加温手段(ヒーター)である。
このように、ヘッドに供給されるインクが 温手段80によって加温される場合、インク 出口11から吐出されるインク滴aが適性粘度 なるように加温手段80の温度が設定される。 すなわち、図7に示すように、インク吐出口11 から吐出されるインク滴aの粘度が最適粘度 なる温度がT 2 ℃の範囲であるとした場合、インクがインク チューブ60及びインク流通管50を介して供給 れる間の放熱による温度低下を考慮して、 温手段80による設定温度はT 2 ℃よりも高めの温度に設定される。ここで、 仮にインク流通管50がステンレス等の金属材 ある場合、熱伝導率が高いことにより、こ 部位において大きな放熱が生じるため、加 手段80による設定温度をより高めのT 1 ℃に設定する必要があり、インクの劣化、凝 集が生じる温度領域に差し掛かってしまうお それがある。
しかし、本発明では、インク流通管50に金 材よりも熱伝導率が低いガラス管を用いて るため、この部位における放熱を低く抑え ことができる。従って、加温手段80による設 定温度をT 1 ℃よりも低いT 1 ’℃に設定することができ、インクの劣化、 凝集が生じる温度領域に差し掛かるおそれを 少なくすることができる。
また、インク流通管50が、上述したよう 、インク供給管51とインク流出管52とに分か てインクの供給経路を形成している場合は 図6に示したように、インク流出管52から排 されたインクを、ポンプ62の駆動によって 出チューブ61を介してインクタンク70に戻す とができる。従って、インクタンク70から 度、加温手段80によって適温に加温されたイ ンクをヘッドに供給することができるため、 ヘッド内部にいつまでもインクが滞留して温 度低下したインクを吐出することがなく、イ ンクの温度管理、粘度管理が容易となり、常 に最適粘度のインク滴aを吐出することによ 高精細な記録を維持することが可能となる 点がある。
図8は、本発明に係るインクジェットヘッ ドの更に別の態様を示している。図1と同一 号の部位は同一構成の部位であるため、こ らの詳細な説明については省略する。
このインクジェットヘッド200は、インク 出口11と対向するように配置された対向電 90との間に電界を形成し、インク吐出口11か 吐出された帯電されたインク滴aを対向電極 90に向けて吸引し、インク吐出口11と対向電 90との間に配置された記録メディア(図示せ )に着弾させる静電吸引型のインクジェット ッドの例である。このような静電吸引型の ンクジェットヘッドでは、インクを帯電さ るためにインクを電極と接触させ、所定の 圧を印加する必要があるが、本発明に係る ンクジェットヘッドでは、インク流通管50 らインク吐出口11までの間でインクと接触す る部位に金属材は使用されないため、インク に電圧を印加することが困難となる。
そこで、本発明では、インク流通管50に いて、第2のシリコン基板30との接合面を除 表面、すなわちインク流路管50の外周面、内 周面及び外周面と内周面を繋ぐ上面に金属膜 50aを被覆形成している。
金属膜50aの被覆形成は、例えば蒸着材料 してAl、Ni、Cu、Au等を用いて、蒸着法やス ッタリング法によって形成される。この金 膜50aは、インク流通管50を第2のシリコン基 30上に陽極接合した後で、補強板40を接合す 前に、インク流通管50以外の部位をマスク ることによって形成することが好ましい。 れにより、インク流通管50内を通過するイン クは金属膜50aと接触することになるため、こ の金属膜50aを介してインクを帯電させること ができ、対向電極90との間で容易に電界を形 することができる。
インクの帯電は、金属膜50aに直接電圧を 加するようにしてもよいが、複数のインク 出口11の列が複数配列されたインクジェッ ヘッドの場合、インク流通管50も複数設けら れるため、図8に示したように、インク流通 50と補強板40の貫通孔42との間に形成される 間を導電性ペースト等の導電材50bを用いて めることにより、金属膜50aと補強板40とを導 通させることが好ましい。これにより、対向 電極90と補強板40とに電圧を印加すれば、全 のインク流通管50の金属膜50aに電圧を掛ける ことができる。
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