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Title:
INSULATED ANTENNA PLUG
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/128567
Kind Code:
A1
Abstract:
An insulated antenna plug which is capable of effectively disconnecting noise and commercial high voltage to enter a terminal device such as a television receiver through a coaxial cable.  The insulated antenna plug comprises one connector (1) which has one internal connection part (11) connected with the internal conductor of the coaxial cable, has one external connection part (14) connected with the external conductor of the coaxial cable, and is fixed via an insulating spacer (2) to the casing (3) forming a sealed space and made of a conductive member; the other connector (4) which is connected with the antenna plug of the terminal device via the other center conductor (21) and the other sealed case (22), which is fixed to the casing (3); a first capacitor (8) which is connected serially between the internal connection part (11) and the other center conductor (21) and disposed within the sealed space; and second capacitors (9) which are connected between the external connection part (14) and the casing (3) and disposed within the sealed space.

Inventors:
SANO SUGURU (JP)
AMEMIYA TAKASHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/059902
Publication Date:
October 22, 2009
Filing Date:
May 29, 2009
Export Citation:
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Assignee:
KOFU DENKI BUHIN KABUSHIKI KAI (JP)
SANO SUGURU (JP)
AMEMIYA TAKASHI (JP)
International Classes:
H01R31/06; H01R13/719; H01R13/74; H01R24/02
Foreign References:
JPS6217965A1987-01-26
JPH0320886U1991-02-28
JPH0561908U1993-08-13
JPS582877U1983-01-10
JPS6225484U1987-02-16
JPS4968317U1974-06-14
JPS49101293U1974-08-31
JPS50125094U1975-10-14
JP2005268148A2005-09-29
JP2009105008A2009-05-14
JPS55135376U1980-09-26
Attorney, Agent or Firm:
KURIHARA Hiroyuki et al. (JP)
Hiroyuki Kurihara (JP)
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Claims:
 同軸ケーブルの内部導体が一方の内部接続部に接続されるとともに、前記同軸ケーブルの外部導体が一方の外部接続部に接続され、密閉空間を形成する導電部材の筐体に絶縁部材を介して固定してある一方のコネクタと、
 他方の内部接続部及び他方の外部接続部を介して端末機器のアンテナプラグに接続されるとともに、前記他方の外部接続部が前記筐体に固定してある他方のコネクタと、
 前記一方の内部接続部と前記他方の内部接続部との間に直列に接続されて前記密閉空間内に配設されている第1のコンデンサと、
 前記一方の外部接続部と前記筐体との間に接続されて前記密閉空間内に配設されている第2のコンデンサとを有することを特徴とする絶縁アンテナプラグ。
 請求項1に記載する絶縁アンテナプラグにおいて、
 前記一方のコネクタの一方の内部接続部に一端が接続されるとともに、前記他方のコネクタの他方の内部接続部に他端が接続された第1の導電部を有する基板を前記密閉空間内に配設するとともに、
 前記第1のコンデンサを前記第1の導電部の途中で前記基板上に実装し、
 さらに前記第2のコンデンサを前記基板に形成された第2の導電部を介して前記基板上に実装したことを特徴とする絶縁アンテナプラグ。
 請求項1に記載する絶縁アンテナプラグにおいて、
 前記絶縁部材は前記筐体に形成する孔を前記筐体の内部側から貫通するとともに、その基端部に形成するフランジ部を前記筐体の内周面に当接させてその軸方向の位置を規制することにより前記筐体に固定し、
 前記一方のコネクタは前記絶縁部材に形成する孔を軸方向に貫通するとともに、その一方の外部接続部の基端部に形成したフランジ部が前記絶縁部材の前記フランジ部に当接することによりその軸方向の移動が規制された状態で前記絶縁部材を介して前記筐体に固定したことを特徴とする絶縁アンテナプラグ。
 請求項2に記載する絶縁アンテナプラグにおいて、
 前記絶縁部材は前記筐体に形成する孔を前記筐体の内部側から貫通するとともに、その基端部に形成するフランジ部を前記筐体の内周面に当接させてその軸方向の位置を規制することにより前記筐体に固定し、
 前記一方のコネクタは前記絶縁部材に形成する孔を軸方向に貫通するとともに、その一方の外部接続部の基端部に形成したフランジ部が前記絶縁部材の前記フランジ部に当接することによりその軸方向の移動が規制された状態で前記絶縁部材を介して前記筐体に固定したことを特徴とする絶縁アンテナプラグ。
 請求項2乃至請求項4の何れか一つに記載する絶縁アンテナプラグにおいて、
 前記一方のコネクタの前記一方の内部接続部及び前記一方の外部接続部は前記筐体の内部に突出する一体的な突出片をそれぞれ有するとともに、
 前記基板の前記第1及び第2の導電部の一部には前記突出片がそれぞれ嵌入されるスリットを有することを特徴とする絶縁アンテナプラグ。
 請求項3又は請求項4に記載する絶縁アンテナプラグにおいて、
 前記絶縁部材のフランジ部における前記一方の外部接続部のフランジ部の当接面側及びその反対面側にそれぞれ凸部を形成する一方、
 前記一方の外部接続部のフランジ部には前記当接面側の凸部に嵌入されて前記一方のコネクタの軸周りの回動を規制する切欠き部を形成するとともに、
 前記筐体の前記孔には前記反対面側の凸部が嵌入されて前記絶縁部材の軸周りの回動を規制する切欠き部を形成したことを特徴とする絶縁アンテナプラグ。
Description:
絶縁アンテナプラグ

 本発明は絶縁アンテナプラグに関し、特 同軸ケーブルを介してCATVにより伝送されて くるテレビジョン放送等を受信する場合に適 用して有用なものである。

 CATVは、最初、山間僻地等、テレビジョン 放送の電波が弱く、良好な映像が得られない 地域での救済手段として発展したが、そのテ レビジョン放送を伝送する同軸ケーブルが非 常に広い伝送帯域を持つ点に着目して他の用 途、例えばファクシミリや文字情報の伝送等 にも用いられるようになってきている。

 かかるCATVをはじめとして同軸ケーブルを 利用した情報の伝送においては、テレビジョ ン放送等の信号のみならず種々の雑音も伝送 されてしまい、この結果テレビジョン放送に おいては画質の低下等の問題を生起する。ま た、同軸ケーブルが途中で商用電力の配電線 と混触した場合には商用の高電圧(サージ電 ;以下同じ)が同軸ケーブルを介してテレビ受 信器等の端末機器に侵入し不測の事故の原因 となる虞もある。特に、同軸ケーブルのアー ス側(外部導体側)のアースが不十分な場合に 、アース側を介しても高電圧が端末機器に 入する。

 なお、かかる雑音乃至高電圧の侵入を防 するための絶縁構造を工夫したアンテナプ グ乃至その類似部品は存在しないが、関連 野の公知技術として特許文献1を挙げること ができる。

特開2007-59137号公報

 上述の如く、同軸ケーブルを用いてテレ 受信器等の端末機器に情報を伝送するに際 従来技術においては、同軸ケーブルで伝送 れてきた雑音及び商用の高電圧がテレビ受 器等の端末機器のアンテナプラグを介して のテレビ受信器に侵入した場合、テレビジ ン放送の再生画像を劣化させるとともに、 用の高電圧の侵入による不測の不利益を生 するという問題を有していた。

 本発明は,上記従来技術に鑑み、同軸ケー ブルを介してテレビ受信器等の端末機器に侵 入する雑音及び商用の高電圧を有効に遮断す ることができる絶縁アンテナプラグを提供す ることを目的とする。

 上記目的を達成する本発明の第1の態様は 、同軸ケーブルの内部導体が一方の内部接続 部に接続されるとともに、前記同軸ケーブル の外部導体が一方の外部接続部に接続され、 密閉空間を形成する導電部材の筐体に絶縁部 材を介して固定してある一方のコネクタと、 他方の内部接続部及び他方の外部接続部を介 して端末機器のアンテナプラグに接続される とともに、前記他方の外部接続部が前記筐体 に固定してある他方のコネクタと、前記一方 の内部接続部と前記他方の内部接続部との間 に直列に接続されて前記密閉空間内に配設さ れている第1のコンデンサと、前記一方の外 接続部と前記筐体との間に接続されて前記 閉空間内に配設されている第2のコンデンサ を有することを特徴とする絶縁アンテナプ グにある。

 本形態によれば同軸ケーブルを伝送され きた高周波数成分は第1のコンデンサでの減 衰が小さいのでそのまま端末機器側に伝送さ れる一方、同軸ケーブルを伝送されてきた低 周波成分は第1及び第2のコンデンサでそれぞ 遮断される。この結果、端末機器に伝送さ る信号のS/N比を大きくすることができる。

 また、配電線との混触等により同軸ケー ルの内部導体を介して端末機器側に侵入し うとする商用の高電圧による電流は第1のコ ンデンサで遮断され、同軸ケーブルの外部導 体を介して端末側に侵入しようとする商用の 高電圧による電流は第2のコンデンサで遮断 れる。この結果、かかる高電圧が端末機器 侵入することに伴う不測の不利益を良好に 避することが可能になる。

 本発明の第2の態様は、第1の態様に記載 る絶縁アンテナプラグにおいて、前記一方 コネクタの一方の内部接続部に一端が接続 れるとともに、前記他方のコネクタの他方 内部接続部に他端が接続された第1の導電部 有する基板を前記密閉空間内に配設すると もに、前記第1のコンデンサを前記第1の導 部の途中で前記基板上に実装し、さらに前 第2のコンデンサを前記基板に形成された第2 の導電部を介して前記基板上に実装したこと を特徴とする絶縁アンテナプラグにある。

 本態様によれば、第1及び第2のコンデン は何れも基板に実装されているので、組立 作業性を向上させることができる。

 本発明の第3の態様は、第1の態様に記載 る絶縁アンテナプラグにおいて、前記絶縁 材は前記筐体に形成する孔を前記筐体の内 側から貫通するとともに、その基端部に形 するフランジ部を前記筐体の内周面に当接 せてその軸方向の位置を規制することによ 前記筐体に固定し、前記一方のコネクタは 記絶縁部材に形成する孔を軸方向に貫通す とともに、その一方の外部接続部の基端部 形成したフランジ部が前記絶縁部材の前記 ランジ部に当接することによりその軸方向 移動が規制された状態で前記絶縁部材を介 て前記筐体に固定したことを特徴とする絶 アンテナプラグにある。

 本態様によれば、導電体である一方の外 接続部の基端部に形成したフランジ部と導 体である筐体との間で絶縁部材(誘電体)を 持しているので、第1の態様において、前記 部接続部と筐体との間に微少容量のコンデ サを接続したのと実効的に等価な構成とな 。この結果、このコンデンサによっても同 ケーブルの外部導体を介して伝送されてき 雑音を遮断することができる。

 本発明の第4の態様によれば、第2の態様 記載する絶縁アンテナプラグにおいて、前 絶縁部材は前記筐体に形成する孔を前記筐 の内部側から貫通するとともに、その基端 に形成するフランジ部を前記筐体の内周面 当接させてその軸方向の位置を規制するこ により前記筐体に固定し、前記一方のコネ タは前記絶縁部材に形成する孔を軸方向に 通するとともに、その一方の外部接続部の 端部に形成したフランジ部が前記絶縁部材 前記フランジ部に当接することによりその 方向の移動が規制された状態で前記絶縁部 を介して前記筐体に固定したことを特徴と る絶縁アンテナプラグにある。

 本態様によれば、導電体である一方の外 接続部の基端部に形成したフランジ部と導 体である筐体との間で絶縁部材(誘電体)を 持しているので、第2の態様において、前記 部接続部と筐体との間に微少容量のコンデ サを接続したのと実効的に等価な構成とな 。この結果、このコンデンサによっても同 ケーブルの外部導体を介して伝送されてき 雑音を遮断することができる。

 本発明の第5の態様によれば、第2乃至第4 態様の何れか一つに記載する絶縁アンテナ ラグにおいて、前記一方のコネクタの前記 方の内部接続部及び前記一方の外部接続部 前記筐体の内部に突出する一体的な突出片 それぞれ有するとともに、前記基板の前記 1及び第2の導電部の一部には前記突出片が れぞれ嵌入されるスリットを有することを 徴とする絶縁アンテナプラグにある。

 本態様によれば、第1及び第2の導電部の 出片をそれぞれ基板の第1及び第2のスリット に嵌入した状態で組立てを行うことができる ので、筐体における基板の位置を所定位置に 良好に位置決めすることができ、また一方の コネクタの内部接続部及び外部接続部と第1 び第2の導電部との接続を良好に行うことが きる。

 本発明の第6の態様によれば、第3又は第4 態様に記載する絶縁アンテナプラグにおい 、前記絶縁部材のフランジ部における前記 方の外部接続部のフランジ部の当接面側及 その反対面側にそれぞれ凸部を形成する一 、前記一方の外部接続部のフランジ部には 記当接面側の凸部に嵌入されて前記一方の ネクタの軸周りの回動を規制する切欠き部 形成するとともに、前記筐体の前記孔には 記反対面側の凸部が嵌入されて前記絶縁部 の軸周りの回動を規制する切欠き部を形成 たことを特徴とする絶縁アンテナプラグに る。

 本態様によれば、フランジ部の切欠部を して一方のコネクタの絶縁部材に対する軸 りの回動を規制することができ、また絶縁 材の凸部を介して絶縁部材の筐体に対する 周りの回動を規制することができる。この 果、一方のコネクタ及び絶縁部材の筐体に する固定を長期に亘り安定したものとする とができる。

 本発明によれば、同軸ケーブルを伝送さ てきた例えばメガヘルツ帯域のテレビジョ 放送等の高周波数成分は第1のコンデンサで の減衰が小さいのでそのまま端末機器側に伝 送される。

 一方、同軸ケーブルの内部導体を介して 末機器側に侵入しようとする雑音は第1のコ ンデンサで、また同軸ケーブルの外部導体を 介して端末側に侵入しようとする雑音は第2 コンデンサでそれぞれ遮断される。かかる 流は第1及び第2のコンデンサにおける減衰が 極めて大きいからである。

 この結果、端末機器に伝送される信号のS /N比を大きくすることができ、テレビジョン 送の場合にはその画質の向上に資すること できる。

 また、配電線との混触等により同軸ケー ルの内部導体を介して端末機器側に侵入し うとする商用の高電圧による電流は第1のコ ンデンサで遮断され、同軸ケーブルの外部導 体を介して端末側に侵入しようとする商用の 高電圧による電流は第2のコンデンサで遮断 れる。

 この結果、かかる高電圧が端末機器に侵 することに伴う不測の不利益を良好に回避 ることが可能になる。

本発明の実施の形態に係る絶縁アンテ プラグの全体を示す図で、(a)はその正面図 (b)はその側面図、(c)はその背面図である。 図1のコネクタ1を抽出して詳細に示す で、(a)はその正面図、(b)はその背面図、(c) その側面図である。 図1の絶縁スペーサ2を抽出して詳細に す図で、(a)はその正面図、(b)はその背面図 (c)はその側面図である。 図1のコネクタ1と絶縁スペーサ2との斜 図で、(a)は筐体3の内部側から見た絶縁スペ ーサ2の斜視図、(b)はコネクタの斜視図、(c) 組立て斜視図である。 図1のコネクタ1と絶縁スペーサ2との斜 図で、(a)は筐体3の外部側から見た絶縁スペ ーサ2の斜視図、(b)はコネクタの斜視図、(c) 組立て斜視図である。 図1における筐体3の蓋6を外して示すそ 内部の平面図である。 本発明の実施の形態に係る絶縁アンテ プラグの等価回路を示す回路図である。 本発明の他の実施の形態に係る絶縁ア テナプラグの全体を示す側面図である。

 以下、本発明の実施の形態を図面に基づ 詳細に説明する。なお、各図中、同一部分 は同一番号を付している。

 図1は本発明の実施の形態に係る絶縁アン テナプラグの全体を示す図で、(a)はその正面 図、(b)はその側面図、(c)はその背面図である 。これらの図に示すように、送信側の同軸ケ ーブル(図示せず)の終端が接続される入力側( 一方)のコネクタ1が絶縁スペーサ2を介して筐 体3に固着されるとともに、テレビ受信器等 端末機器側に接続される出力側(他方)のコネ クタ4が直接筐体3に固着されている。

 ここで、筐体3は、全体が導電部材で形成 された開口部を有する容器である本体5と、 体5の開口部を閉塞する蓋6とからなり、電磁 シールドされた密閉空間を形成している。か かる密閉空間である筐体3の内部には、所定 導電路が形成された基板7と、この基板7に実 装された所定のコンデンサ8,9とが収納されて いる。ここで、本体5の側面にはその内部に けて水平に突出させた凸部10が4箇所に形成 てあり、各凸部10に基板7の下面を当接させ ことにより凸部10を介して筐体3の内部に基 7が載置されている。なお、基板7に関連する 他の構成は後に詳述する。

 図2は一方のコネクタ1を抽出して詳細に す図で、(a)はその正面図、(b)はその背面図 (c)はその側面図である。これらの図に示す うに、一方のコネクタ1は同軸ケーブルの内 導体が挿入される孔を有する中心導体11、 心導体11の周囲を取り囲む同心状の絶縁部材 12及び絶縁部材12の周囲を空間13を介して取り 囲む同心筒状のシールドケース14を有する。 形態においては、中心導体11が一方の内部 続部、またシールドケース14が一方の外部接 続部となり、いずれも導電部材で形成されて いる。同軸ケーブルはその内部導体(銅線)が 心導体11の孔11aに挿入され、またその外部 体(網組み銅線)が絶縁部材12とシールドケー 14との間の空間13に挿入されてそれぞれ中心 導体11及びシールドケース14に接続されてい 。

 シールドケース14の基端部はフランジ部14 aとなっており、さらにフランジ部14aにおけ 周方向に関する2箇所にはこのフランジ部14a 切り欠いて切欠部14b、14cを形成し、各切欠 14b、14cから一体的に後方(図2の下方向)に突 させた突出片14d、14eが形成されている。一 、中心導体11にはその基端部が円形の絶縁 材12の中心を貫通して前記後方に突出する同 様の突出片11bが形成されている。ここで、突 出片11b、14c、14dは中心導体11、絶縁部材12及 シールドケース14が形成する同心円の中心を 横断する直線上に位置している。

 図3は絶縁スペーサ2を抽出して詳細に示 図で、(a)はその正面図、(b)はその背面図、(c )はその側面図である。これらの図に示すよ に、絶縁部材(例えばポリエチレン)で形成し た絶縁スペーサ2はコネクタ1を軸方向に貫通 せて同軸に保持するための孔2aを有すると もに、その基端部にはフランジ部2bを有する 。フランジ部2bの先端側の面(図3(c)の上面)に その周方向の相対向する2箇所に回り止め用 (後に詳述する)の凸部2cが、また基端側の面( 3(c)の下面)にも回り止め用(後に詳述する)の 凸部2dがそれぞれ形成されている。

 上述の如きコネクタ1と絶縁スペーサ2と 次のように組み合わせて筐体3に固定する。 かる組立て時の態様を図4及び図5に基づき 明する。両図は何れもコネクタ1と絶縁スペ サ2とを示す斜視図で、図4は筐体3の内部側 ら見た場合、図5は筐体3の外部側から見た 合をそれぞれ示しており、(a)は絶縁スペー 2の斜視図、(b)はコネクタ1の斜視図、(c)は組 立て斜視図である。これらの図に示すように 、コネクタ1は絶縁スペーサ2に形成する孔2a 軸方向に貫通するとともに、シールドケー 14の基端部に形成したフランジ部14aが絶縁ス ペーサ2の基端部に形成したフランジ部2bに当 接することによりその軸方向の移動が規制さ れた状態で絶縁スペーサ2に固定されている ここで、フランジ部2bにおける凸部2dにはフ ンジ部14aに形成した切欠部14b、14cが嵌入さ ている。この結果、シールドケース14を介 てコネクタ1の絶縁スペーサ2に対する軸周り の回動が規制される。

 かかるコネクタ1及び絶縁スペーサ2は図4( c)及び図5(c)に示すように一体化された状態で 筐体3に固定される。筐体3に対する固定は図1 及び図6に示すような態様で行われる。

 ここで、図6は図1における筐体3の蓋6を外 して示すその内部の平面図である。図1及び 6に示すように、コネクタ1と一体化された絶 縁スペーサ2は筐体3に形成する孔5aを筐体3の 部側から貫通するとともに、フランジ部2b 筐体3の内周面に当接させてその軸方向の位 を規制することにより筐体3に固定される。 ここで、絶縁スペーサ2のフランジ部2bに形成 した凸部2cが筐体3の孔5aに連続する切欠部に 入されている。この結果、絶縁スペーサ2の 筐体3に対する軸周りの回動が規制される。 なわち、凸部2dでコネクタ1の絶縁スペーサ2 対する軸周りの回動を規制するとともに、 部2cで絶縁スペーサ2の筐体3に対する軸周り の回動を規制することにより、コネクタ1及 絶縁スペーサ2の軸周りの回動を規制して筐 3に固着している。

 このようにコネクタ1を一体化した絶縁ス ペーサ2を筐体3に固定することにより、導電 であるフランジ部14aと導電体である筐体3と の間に絶縁部材(誘電体)である絶縁スペーサ2 のフランジ部2bを挟持することになるので、 ールドケース14と筐体3との間に微少容量の ンデンサが形成される。このコンデンサで 雑音を遮断することができる。

 基板7は、前述の如く本体5の側面に形成 た凸部10に載置されて筐体3の内部で形成す 密閉空間に収納されており、第1の導電部15 途中に第1のコンデンサ8(図中の黒塗り部分) 実装するとともに、第2の導電部16,17間に第2 のコンデンサ9(図中の黒塗り部分)を実装して なる。ここで、第1の導電部15,第2の導電部16,1 7は銅箔で好適に形成することができる。ま 、本形態における第1の導電部15及び第2の導 部16の一端部にはスリット7a、7b、7cが形成 てあり、スリット7aには中心導体11の突出片1 1bが、スリット7b、7cにはシールドケース14の 出片14d,14eがそれぞれ嵌入される。かくして スリット7a、7b、7cと突出片11b,14d,14eとの間の 間を埋めるように半田付けすることにより 出片11bを介してコネクタ1の中心導体11と第1 の導電部15とが電気的に接続されるとともに 突出片14d,14eを介してコネクタ1のシールド ース14とが電気的に接続される。ここで、第 2の導電部17は半田ランド18を介して半田付け より筐体3の本体5に電気的に接続される。 の結果、シールドケース14は突出片14d,14e、 2の導電部16、第2のコンデンサ9、第2の導電 17及び半田ランド18を介して筐体3に電気的に 接続される。なお、本形態において第2のコ デンサ9は4個設けたが,その数に特別な限定 ない。少なくとも1個あれば良い。

 他方(出力側)のコネクタ4は、内部接続部 ある中心導体21及び外部接続部であるシー ドケース22が絶縁部材23を介して同心円状に 持されており、本形態ではシールドケース2 2が直接筐体3に固着してある。また、中心導 21の筐体3側の端部は突出片21aとなって基板7 の第1の導電部15の他端部に形成したスリット 7dに嵌入されている。かかるスリット7d部分 もスリット7dと突出片21aとの隙間を埋めるよ うに半田付けすることにより中心導体21と第1 の導電部15とが電気的に接続される。ここで 本形態においては突出片11b,14d,14eが中心導 11,絶縁部材12及びシールドケース14が形成す 同心円の中心を横断する直線上に位置して り、しかも各突出片11b,14d,14eがスリット7a、 7b、7cに嵌入されてそれぞれの位置が規制さ るので、コネクタ1及び絶縁スペーサ2の筐体 3に対する取り付け作業を良好に行うことが きる。同様に突出片21aがスリット7dに嵌入さ れてその位置を規制されるので、コネクタ4 筐体3に対する取り付け作業を良好に行うこ ができる。

 なお、図6中の灰色部分が半田が乗る部分 で第1及び第2の導電部15,16,17の銅箔が露出し いる部分である。

 図7は本発明の実施の形態に係る絶縁アン テナプラグの等価回路を示す回路図である。 同図に示すように、入力側のコネクタ1の中 導体11と出力側のコネクタ4の中心導体21とは 途中の第1のコンデンサ8を介して第1の導電部 15で接続され,シールドケース14とシールドケ ス22とは途中の第2のコンデンサ9を介して第 2の導電部16,17及び筐体3で接続されている。

 かかる本形態によれば、同軸ケーブルを 送され中心導体11を介して入力されたメガ ルツ帯域のテレビジョン放送等の高周波数 分は第1のコンデンサ8での減衰が小さいので 中心導体21を介してそのまま端末機器側に伝 される。

 一方、同軸ケーブルの内部導体から中心 体11を介して端末機器側に侵入しようとす 雑音は第1のコンデンサ8で、また同軸ケーブ ルの外部導体を介してシールドケース14を介 て端末側に侵入しようとする雑音は第2のコ ンデンサ9でそれぞれ遮断される。

 この結果、端末機器に伝送される信号のS /N比を大きくすることができる。

 また、配電線との混触等により同軸ケー ルの内部導体を介して端末機器側に侵入し うとする商用の高電圧による電流は第1のコ ンデンサ8で遮断され、同軸ケーブルの外部 体を介して端末側に侵入しようとする商用 高電圧による電流は第2のコンデンサ9で遮断 される。

 この結果、かかる高電圧が端末機器に侵 することに伴う不測の不利益を良好に回避 ることが可能になる。

 なお、本発明は上記実施の形態に限るも ではなく、本発明の技術思想の範囲内での 意の変更が可能である。例えば、上記実施 形態では入力側のコネクタ1を絶縁部材であ る絶縁スペーサ2を介して筐体3に固定したが これは出力側のコネクタ4を絶縁部材を介し て筐体3に固定するようにしても同様の効果 得られる。また、入力側のみならず出力側 コネクタ4も筐体3に対し絶縁した状態で固定 しても構わない。

 さらに、本形態では、絶縁スペーサ2のフ ランジ部2bが筐体3の内側面に当接するように 構成したが、図8に示すように、筐体3の孔5a 周囲に筐体3の外周面から前方に突出する導 部材の筒状部材24を設け、この筒状部材24で 絶縁スペーサ2の外周面を覆うような構成に ることによりさらに良好な電磁シールドを うことができる。

 本発明はテレビジョン受信機の製造・販 を行う産業分野において有効に利用するこ ができる。

1       コネクタ
2       絶縁スペーサ
2b      フランジ部
2c、2d   凸部
3       筐体
4       コネクタ
5       本体
5a      孔
7       基板
7a~7d   スリット
8       第1のコンデンサ
9       第2のコンデンサ
10      凸部
11      中心導体
11a     孔
11b     突出片
14      シールドケース
14a     フランジ部
14b     切欠部
14d,14e 突出片
15      第1の導電部
16,17   第2の導電部
21      中心導体
21a     突出片
22      シールドケース
24      筒状部材