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Patent Searching and Data


Title:
INTERDENTAL CLEANING TOOL
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/122944
Kind Code:
A1
Abstract:
An interdental cleaning tool capable of easily cleaning the gaps between the back teeth of a user. The interdental cleaning tool (1) comprises a handle body (10) and a cleaning part (20) attached to the tip end portion (12) of the handle body (10). The handle body (10) is provided with a grip part (14) so formed that the centerline thereof is substantially linear. The angle α between the direction of the centerline of the holding part (14) and the tangential direction of the centerline of the tip end portion (12) is 120-145º.

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Inventors:
KAJITA KEISUKE (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/055709
Publication Date:
October 08, 2009
Filing Date:
March 23, 2009
Export Citation:
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Assignee:
KOBAYASHI PHARMA (JP)
KAJITA KEISUKE (JP)
International Classes:
A46B5/00; A46B3/18; A61C15/00
Domestic Patent References:
WO2003011073A12003-02-13
Foreign References:
JPH09121942A1997-05-13
JPH09206132A1997-08-12
JPH0611528U1994-02-15
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Claims:
 柄本体と、前記柄本体の先端部に設けられた清掃部とを備える歯間清掃具であって、
 前記柄本体は、中心線が略直線状となるように形成された把持部を備え、
 前記把持部の中心線方向と、前記先端部の中心線の接線方向とのなす角度が、120~145度である歯間清掃具。
 前記柄本体は、前記把持部から先端部に向けて2箇所以上で段階的に屈曲する誘導部を備える請求項1に記載の歯間清掃具。
 前記柄本体は、前記把持部から先端部に向けて滑らかに湾曲する誘導部を備える請求項1に記載の歯間清掃具。
Description:
歯間清掃具

 本発明は、歯間を清掃する歯間清掃具に する。

 従来の歯間清掃具として、例えば、特許文 1に開示された構成が知られている。図5に すように、この歯間ブラシ50は、把持部51及 ブラシ部52を備えており、自然な手の動き よる歯間清掃を図るため、把持部51における 前方把持部51aの軸線が、後方把持部51bの軸線 に対して150~170度の範囲の角度θをなすように 構成されている。

実用新案登録第3049028号公報

 ところが、上記従来の歯間ブラシ50は、 歯付近の歯間清掃は良好に行うことができ 一方、清掃が特に必要となる奥歯の歯間に してはブラシ部52を挿入し難く、作業性に劣 るという問題があった。

 そこで、本発明は、奥歯の歯間清掃を容 に行うことができる歯間清掃具の提供を目 とする。

 本発明の前記目的は、柄本体と、前記柄 体の先端部に設けられた清掃部とを備える 間清掃具であって、前記柄本体は、中心線 略直線状となるように形成された把持部を え、前記把持部の中心線方向と、前記先端 の中心線の接線方向とのなす角度が、120~145 度である歯間清掃具により達成される。

 この歯間清掃具において、前記柄本体は 前記把持部から先端部に向けて2箇所以上で 段階的に屈曲する誘導部を備えることができ る。

 あるいは、前記柄本体は、前記把持部か 先端部に向けて滑らかに湾曲する誘導部を えることができる。

 本発明の歯間清掃具によれば、清掃部を 歯の歯間へスムーズに挿入することができ 歯間清掃を容易に行うことができる。

 以下、本発明の実施の形態について、添 図面を参照しながら説明する。図1は、本発 明の一実施形態に係る歯間清掃具の平面図で ある。また、図2は、図1に示す歯間ブラシを 示A方向からみた側面図である。

 図1及び図2に示すように、歯間清掃具1は 柄本体10と、柄本体10の先端部12に設けられ 清掃部20とを備えている。

 柄本体10は、適度な剛性及び弾性を有す 棒状の部材であり、例えば、ポリアミド(ナ ロン)、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポ リエチレン、ポリエチレンテレフタレート(PE T)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、又は れらの組合せなどからなる合成樹脂製とす ことができる。

 清掃部20は、一端側が柄本体10の先端部12 埋設されたワイヤ部22と、ワイヤ部22の周囲 に設けられたフィラメント部24とを備えてい 。清掃部20の形成方法は、周知の方法を利 可能であり特に限定されないが、清掃部20が ブラシ状である場合には、例えば、1本のワ ヤを2つ折りにして、このワイヤと直交方向 配置した合成繊維または天然繊維のフィラ ント束を挟持し、ワイヤを所定のピッチで り加工することにより形成することができ 。

 ワイヤ部22は、延性があり、耐食性に富 、強度が高いことが好ましく、例えば、鉄 クロム、マンガン、ニッケル、窒素等を含 ステンレス鋼などから形成することができ 。ワイヤ部22のワイヤ太さ(径)は、例えば0.2~ 0.4mm程度が好ましい。

 フィラメント部24は、例えば、ポリアミ (ナイロン)、ポリエチレン、ポリプロピレン 、ポリエチレンテレフタレート(PET)等からな 、集合体としての全体形状が円錐状や円柱 など所望の形状となるように、切り揃えら ていることが好ましい。フィラメント部24 カット幅(カットされた先端部分の幅)は、例 えば2.5mm程度であり、各フィラメントの径は 例えば0.05~0.1mm程度である。

 柄本体10は、清掃部20とは反対側の後端側に 、把持部14を備えている。この把持部14は、 心線が略直線状となるように形成された部 であり、棒状に延びる柄本体10の一部を構成 する。把持部14の断面は、円形状、楕円形状 矩形状など種々の形状であってよく、異形 面であってもよい。断面の大きさは、例え 、3~80mm 2 程度を例示することができる。把持部14の断 の形状や大きさは、把持部14の長さ方向に たって一定である必要はなく、例えば、先 側から後端側に向けて断面積が小さく又は きくなるように、把持部14がテーパ状に形成 されていてもよい。あるいは、把持部14を中 部が最も拡径された樽状とすることもでき 。

 把持部14は、特に奥歯の歯間清掃時に指 把持して清掃作業を行うため、把持部14から 清掃部20までの距離を十分取ることができる うに、柄本体10のなるべく後端側に形成さ ていることが好ましい。本実施形態におい は、把持部14が柄本体10の最後端に形成され おり、柄本体10の側面視(図2)における長さ 30mm程度に設定されている。但し、把持部14 位置は、必ずしも柄本体10の最後端である必 要はなく、把持部14の後端側に屈曲部や湾曲 などを備えていてもよい。

 柄本体10において、把持部14から先端部12 での間には、誘導部16が形成されている。 導部16は、2箇所の屈曲点C1,C2において、把持 部14を含む平面に沿って同一方向に段階的に 曲した形状を有しており、先端部12に向け 先細となるように形成されている。各屈曲 C1,C2における屈曲角度は、把持部14の中心線 向と、先端部12の中心線の接線方向とのな 角度である挿入角度αが120~145度の範囲とな ように、それぞれ設定されている。先端部12 の中心線の接線方向は、通常は先端部12に埋 されたワイヤ部22が延びる方向と一致して り、本実施形態のように柄本体10の先端部12 傍が直線状であれば、先端部12の中心線方 に一致する。

 次に、上記構成を備える歯間清掃具1を用 いて、歯間を清掃する方法を説明する。まず 、前歯の歯間を清掃する場合、把持部14を指 把持し、清掃部20を歯茎とほぼ同じ高さ位 から歯列に対して垂直方向に挿入する。そ て、挿入した清掃部20を前後方向又は上下方 向に移動することにより、歯間に残留する食 べ滓等を除去することができる。前歯の歯間 は、口内において清掃部20を挿入し易い位置 あるため、本実施形態の歯間清掃具1と従来 の歯間清掃具との間で清掃の容易さに大差は ない。

 一方、奥歯の歯間(例えば、隣接する大臼 歯間や、大臼歯及び小臼歯間)を清掃する場 には、本実施形態の歯間清掃具1は、清掃部2 0の挿入し易さにおいて、従来の歯間清掃具 りも顕著に優れた効果を奏する。この理由 、図3に示す一般的な下顎歯列の平面図を参 して説明する。

 まず、奥歯の歯間の清掃時には、唇が柄 体10に接触して邪魔になり易いため、歯間 の清掃部20の挿入は、把持部14を前から後の 向(図3の矢示B方向)に移動させることで実現 可能であることが好ましい。そこで、最前列 の2本の前歯への挿入方向(矢示B方向と同方向 )に対して、奥歯(例えば、第2大臼歯T1及び第1 大臼歯間T2)の歯間への挿入方向がなす角度を 、当該歯間の受け入れ角度と定義し、この受 け入れ角度を測定したところ、第2大臼歯T1及 び第1大臼歯T2間の受け入れ角度θ1は、約109度 であった。同様に、第1大臼歯及び第2小臼歯 の受け入れ角度θ2、及び、第2小臼歯及び第 1小臼歯間の受け入れ角度θ3を測定したとこ 、それぞれ約107度、約113度であった。この け入れ角度は、上顎歯列について測定した 合も、ほぼ同じ値であった。

 実際には、歯間清掃具1の挿入角度αを上 の受け入れ角度θ1~θ3に一致させると、歯間 を構成する一対の歯(例えば、T1及びT2)に対し て把持部14を矢示B方向に移動させたときに、 手前側の歯T2に清掃部20の先端が当接してし い、スムーズな挿入ができない。そこで、 入角度αを受け入れ角度θ1~θ3よりも少し大 い値に設定することで、奥側の歯T1に清掃部 20の先端を当接させ、奥側の歯T1の表面に沿 て、清掃部20を歯間にスムーズに案内するこ とができる。このような観点から挿入角度α 範囲を設定し、後述する試験により挿入し さを実際に確認したところ、挿入角度αが12 0~145度の範囲で、奥歯の歯間の全てに対して 入性が良好であり、130~140度の範囲で特に良 好な結果が得られた(後述する実施例1~6)。

 一方、従来の歯間清掃具のように挿入角 αが150度以上になると、奥側の歯T1に当接し た清掃部20の先端が、歯間とは反対側に逃げ くなり、歯間への挿入が困難であった(後述 する比較例4及び5)。また、挿入角度αが110度 下の歯間清掃具は、把持部14の前後方向(矢 B方向)の動きでは清掃部20を歯間に挿入する ことができず、口を横方向に更に拡げて把持 部14を斜め方向に移動させる必要があり、や り歯間への挿入が困難であった(後述する比 較例1~3)。

 奥歯の歯間に対する清掃部20の挿入を容 にするためには、上記の挿入角度αが適正な 範囲内であればよく、把持部14から先端部12 での形状は特に限定されない。例えば、把 部14と先端部12との間が1箇所のみで屈曲する 構成であってもよい。 

 一方、誘導部16が2箇所の屈曲点C1,C2を有 る本実施形態の歯間清掃具1によれば、柄本 10が可撓性を有することにより、誘導部16に しなりが生じる。このしなりは微妙な手ブレ 振動を吸収するため、清掃部20を、奥歯の歯 に沿わせて歯間の入り口まで、少ない力で レなく容易に誘導することができる。さら 、誘導部16のしなりは、把持部14の前後方向 の移動に対して、奥歯の歯間に沿った清掃部 20の移動を追従させ易くすることができる。 のように、誘導部16を設けることによって 歯間への挿入がより容易になるだけでなく 清掃時の操作性も良好にすることができ、 歯の歯間清掃の作業性をより向上させるこ ができる。誘導部16における屈曲点の数は、 3つ以上であってもよく、屈曲が多段階にな ほど作業性が向上する。

 また、誘導部を複数箇所で屈曲する形状 する代わりに、図4に示すように、誘導部116 を、柄本体10の把持部14から先端部12に向けて 把持部14を含む平面に沿って湾曲する形状に ることもできる。図4に示す歯間清掃具101に よれば、誘導部116の構成が、屈曲点の数が無 数に存在する屈曲部と同等になるため、清掃 時の作業性を更に向上させることができる。 なお、図4において、図1と同様の構成部分に 、同一の符号を付している。

 誘導部116の湾曲形状は、把持部14から先 部12に向けて一方向に滑らかに湾曲する形状 が好ましく、曲率が一定であることがより好 ましい。本実施形態では、誘導部116の形状を 円弧状としている。また、屈曲部及び湾曲部 の双方を備えるように、歯間清掃具を構成す ることもできる。

 また、上記実施形態において、清掃部20 、金属製のワイヤ部22と樹脂製のフィラメン ト部24とから構成されているが、例えば、ワ ヤ部22および/またはフィラメント部24をゴ 製のものに変更したり、清掃部を樹脂製や 製のピック形状のものなどに変更したり、 た先端部の中心線の接線方向から平行にフ ラメントを数十本~数百本程度植毛したポイ トブラシ形状のものなどに変更してもよい

 以下、実施例及び比較例に基づき、本発明 更に詳細に説明する。但し、本発明は、以 の実施例に限定されるものではない。
[試験1:歯間への挿入性評価]
 誘導部16が屈曲点を1つのみ有する歯間清掃 (歯間ブラシ)を使用し、挿入角度αをパラメ ータとして、奥歯の歯間への清掃部20の挿入 易さを評価した。屈曲点の位置は、先端部1 2から20mmとした。また、把持部14の長さは30mm した。

 清掃部20のフィラメント部24はナイロン製 として、フィラメント本数は200本、そのブラ シカット幅は約2.5mmとした(全日本ブラシ工業 協同組合「歯間ブラシ通過径サイズ自主規格 」におけるサイズ2)。

 挿入のし易さは、歯間ブラシを1週間に1 以上で、かつ継続して1年以上使用している ーザ15人を被験者として、0点(挿入が極めて 困難)から10点(挿入が極めて容易)まで0.5点刻 で評価してもらい、得られた点数を平均し 小数点第二位を四捨五入した値を評点とし 。この結果を表1に示す。


 表1の結果から、挿入角度αが120~145度の範囲 (実施例1~6)で、評点は7.5(やや良好)以上とな 、好ましい範囲であると判断できる。また 挿入角度αが130~140度の範囲で評点は8.5以上 あり、より好ましい範囲であると判断でき 。

 先端部12からの屈曲点の位置を、もとの20 mmから5mm、10mm及び30mmにそれぞれ変更し、上 と同様の試験を行ったところ、各挿入角度α に対する評点はほぼ同じ値であり、屈曲点の 位置は、清掃部の挿入し易さに影響を与えな いことを確認した。

 また、把持部14の長さを、もとの30mmから1 0mm、20mm、40mm及び50mmにそれぞれ変更し、上記 と同様の試験を行ったところ、各挿入角度α 対する評点はほぼ同じ値であり、把持部14 長さは、清掃部の挿入し易さに影響を与え いことを確認した。

 次に、誘導部16が2つの屈曲点(図1におけ 屈曲点C2は先端部12から15mm、屈曲点C1は屈曲 C2から5mmの位置である)を有する以外は上記 同じ構成の歯間清掃具を使用し、上記と同 に、奥歯の歯間への清掃部20の挿入し易さ 評価した。この結果を表2に示す。


 表2の結果を表1の結果と対比すると、全て 挿入角度αに対して評点は向上しており、誘 導部16における屈曲点の数を増やすことによ 、挿入し易さがより向上していると判断で る。

 2つの屈曲点を有する実施例7~12について 各屈曲点の位置を変えて上記と同様の試験 行ったところ、屈曲点の数と挿入角度αが同 一であれば、評点はほぼ同じ値であった。

 [試験2:清掃時の操作性評価]
 試験1の実施例1~6(誘導部における屈曲点が1 )及び実施例7~12(誘導部における屈曲点が2つ )の各歯間清掃具を使用し、奥歯の歯間に清 部20を挿入した後、把持部14を前後方向(図3 矢示B方向)に動かして、清掃時の操作性を評 価した。試験1と同様に、15名の被験者に対し て、0点(操作が極めて困難)から10点(操作が極 めて容易)まで0.5点刻みで評価してもらい、 られた点数を平均し、小数点第二位を四捨 入した値を評点とした。この結果を表3及び 4に示す。


 表4における改善率は、表3と表4との間で挿 角度αが同一のもの同士を比較した結果で る。表4の結果を表3の結果と対比すると、全 ての挿入角度αに対して評点は向上しており( すなわち、改善率が100%より高い)、誘導部16 おける屈曲点の数を増やすことにより、清 時の操作性がより向上していると判断でき 。

 更に、図4に示す湾曲状の誘導部116を有す る歯間清掃具を使用し、挿入角度αをパラメ タとして、上記と同様に、清掃時の操作性 評価した。この結果を表5に示す。


 表5の結果を表3の結果と対比すると、全て 挿入角度αに対して評点は向上しており(す わち、改善率が100%より高い)、このときの改 善率は、表4の結果よりも高い値であった。 たがって、誘導部が湾曲部を備えた構成に ることで、清掃時の操作性が更に向上して ると判断できる。

本発明の一実施形態に係る歯間清掃具 平面図である。 前記歯間清掃具の側面図である。 下顎歯列の平面図である。 本発明の他の実施形態に係る歯間清掃 の平面図である。 従来の歯間清掃具の平面図である。

符号の説明

 1,101 歯間清掃具
 10 柄本体
 12 先端部
 14 把持部
 16,116 誘導部
 20 清掃部
 22 ワイヤ部
 24 フィラメント部
  α 挿入角度