Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
INTERNAL COMBUSTION ENGINE WITH NOX REDUCTION CATALYST
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/034663
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To provide an internal combustion engine in which a Nox reduction catalyst is activated effectively in the early state after the start of operation. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] In case of cold machine state, operation of an EGR system (40) for example is stopped (S1) by cold machine time operation control performed by an ECU (50). In S2, it is detected whether or not the internal combustion engine is in cold machine state, and if YES, then the control goes to S3 by judging that the cold machine state is continuing and if NO, then the control goes to S5 by judging that transition of the control was made to warming up state. In S5, addition of urea water to exhaust gas is started by stopping or limiting the operation of a burner (10) and normal operation of the EGR system (40) is permitted. In S3, the burner (10) is operated in order to activate urea SCR catalyst (5) in the early stage. In S4, it is judged whether the outlet temperature of the urea SCR catalyst (5) reached an activation judgement temperature or more, and if YES, then the control goes to step S5. If NO, then the control returns back to S3 and the operation of the burner (10) is continued until the outlet temperature of the urea SCR catalyst (5) reaches the activation judgment temperature.

Inventors:
TSUMAGARI ICHIRO (JP)
TAKENAKA YOSHIHIDE (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/000321
Publication Date:
March 19, 2009
Filing Date:
February 25, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
HINO MOTORS LTD (JP)
TSUMAGARI ICHIRO (JP)
TAKENAKA YOSHIHIDE (JP)
International Classes:
F01N3/20; B01D53/94; F01N3/08; F01N3/24; F02D21/08; F02D41/04; F02M25/07; F02M55/02
Foreign References:
JPH1130119A1999-02-02
JP2005256727A2005-09-22
JP2004245133A2004-09-02
JP2001280200A2001-10-10
JPH0487332U1992-07-29
Attorney, Agent or Firm:
DAINAKA, Kiyohiko (2-3-22-501 Hashimoto,Sagamihara-sh, Kanagawa 03, JP)
Download PDF:
Claims:
 内燃機関から排出される排気中のNOx成分を還元して浄化するNOx還元触媒を備えた内燃機関であって、
 NOx還元触媒の排気上流側に燃焼熱を発生させるバーナーが備えられ、
 冷機時に、前記バーナーを作動させてNOx還元触媒の活性化を促進するようにしたことを特徴とするNOx還元触媒を備えた内燃機関。
 前記内燃機関の燃焼室に燃料を供給する燃料供給装置が、燃料供給時期を可変制御可能な電子制御式燃料供給装置であることを特徴とする請求項1に記載のNOx還元触媒を備えた内燃機関。
 前記電子制御式燃料供給装置が、コモンレール式燃料供給装置であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のNOx還元触媒を備えた内燃機関。
 内燃機関からの排気の少なくとも一部をEGRガスとして内燃機関の燃焼室内へ還流させるEGRシステムが備えられ、
 冷機時に、当該EGRシステムの作動が停止若しくは制限されることを特徴とする請求項1~請求項3の何れか1つに記載のNOx還元触媒を備えた内燃機関。
 
 
 
 
Description:
NOx還元触媒を備えた内燃機関

 本発明は、内燃機関から排出され種々の 出物質を含む気体(排気)を処理する排気処 装置(特に、NOx還元触媒)を備えた内燃機関及 びその制御方法に関する。

 燃焼装置からの排気を浄化して環境汚染 拡大を抑制することは重要な課題であるが 例えば、ディーゼル燃焼機関に関しては、 気中のPM(パティキュレートマター:粒子状物 質=主に黒煙(スス)、SOFと称される燃え残った 燃料や潤滑油の成分、サルフェートと称され る軽油燃料中の硫黄分から生成される成分、 その他の固体物質を含む)の大気への排出を えるために、例えば、ディーゼルパティキ レートフィルタ(Diesel Particulate Filter)やCSF(Ca talyzed Soot Filter:触媒化フィルタ)を排気通路 介装し、排気をディーゼルパティキュレー フィルタやCSFを通過させることで排気中のP Mを捕集する一方、ディーゼルパティキュレ トフィルタやCSFを種々の方法により再生す ことが行われている。

 また、例えば、特許文献1などにおいては 、排気に含まれるNOxとPMの同時低減を実現す ために、ディーゼルパティキュレートフィ タやCSFを排気通路に介装すると共に、その 流側に、NOx低減に有効な尿素SCR(Selective Cata lytic Reduction)を介装することが提案されてい 。なお、尿素SCRとは、酸素共存下において 選択的にNOxを還元剤と反応させることがで る特性を備えた選択還元型NOx触媒であって 毒性のない尿素水を排気に添加してアンモ アと炭酸ガスに熱分解し、この生成された ンモニアを還元剤として用いて選択還元型N Ox触媒上で排気中のNOxを還元して浄化しよう するものである。

 より詳細には、特許文献1に記載されるよう な従来の排気処理装置においては、例えば、 図5に示すように、ディーゼル燃焼機関等の 燃機関1の排気通路2の最上流側の排気温度の 比較的高い位置に再生効率等の観点より酸化 触媒付きディーゼルパティキュレートフィル タ3を介装し、その下流側に尿素水添加装置4 尿素SCR触媒5を介装すると共に、尿素SCR触媒 5からリークしてくる余剰のアンモニア(NH 3 )を酸化処理するためのアンモニア酸化触媒6 介装していた。

特開2007-2697号公報

 しかし、かかる従来の排気処理装置におい 、コールドスタート時(冷機時)には、尿素SC R触媒5が活性化しておらず、内燃機関1が所定 に暖機され尿素SCR触媒5が所定に活性化され までは、NOxを十分に還元して浄化すること できない惧れがある。
 また、かかるコールドスタート時には、燃 温度を低下させNOxの生成量を抑制するため 内燃機関1からの排気の少なくとも一部をEGR ガスとして内燃機関1の気筒内へ還流させる 謂EGR(Exhaust Gas Recirculation)システムを作動さ せない或いは制限するようにしている。これ は、冷機時には、例えば、EGRガスに含まれる 硫酸成分等が露点以下となって結露して内燃 機関1の気筒の他EGRガスに晒される部分の腐 摩耗を増大させるなどの惧れがあるため、 定に暖機が行なわれるまでは、EGRシステム 作動を停止して内燃機関1を保護するといっ 要請があるからである。

 このため、冷機時には、パティキュレート 排出量を所望に抑制しながら、内燃機関1の 燃焼面からNOx排出量を効果的に低減すること も難しいのが実情である。
 このようなことから、冷機時におけるNOx排 量の低減を図るためには、尿素SCR触媒5を始 動後早期に昇温させて早期活性化を図ること が一つの方策として考えられる。

 ここで、近年のディーゼル機関等におい は、ディーゼル機関により駆動されるサプ イポンプから吐出された燃料をコモンレー に蓄圧し、この蓄圧された比較的高圧の燃 を各気筒に設けたインジェクタを介して噴 供給するようにした所謂コモンレール式(蓄 圧式)の燃料供給装置が多く採用されている かかるコモンレール式燃料供給装置は、燃 噴射時期、燃料噴射率等を比較的広い範囲 可変に制御することが可能で、例えば、主 射の前に燃料を噴射するパイロット噴射や 主噴射の後に燃料を噴射するポスト噴射を なったりすることが容易であるという特長 有する。

 このため、従来においては、かかる特長 利用し、例えば燃料噴射時期を遅らせたり ポスト噴射を行なわせて排気温度を上昇さ ることで、冷機時に未燃物質(HC等)の排出量 を抑制するために酸化触媒の早期活性化を図 るといった手法が、別個新たな装置を設ける 必要がなく簡単かつ安価な手法として採用さ れる傾向がある。

 また、冷機時において、酸化触媒付きディ ゼルパティキュレートフィルタ3の再生用に 備えられた電熱ヒータに通電し、酸化触媒を 昇温させて始動後早期活性化を図るような手 法も試みられることが想定される。
 更に、冷機時に、吸気通路を絞ることで、 たい外気が多量に気筒内に導入されて燃焼 度延いては排気温度が低下するのを抑制し 、暖機を促進するような手法も試みられる とも想定される。
 加えて、冷機時に、排気通路に設けた排気 り弁(例えば、所謂排気ブレーキバルブ)を 動させて排気通路を絞り、排気が熱を持ち るのを抑制して、酸化触媒の早期活性化を るような手法も試みられることが想定され 。

 しかしながら、本発明者等が種々の研究 実験を重ねた結果、上述した種々の手法を み合わせて採用したとしても、これら手法 は応答性が悪く、冷機始動後、尿素SCR触媒5 を所望に昇温して活性化できるまでには時間 がかかり過ぎるため、十分でないといった知 見を得た。また、尿素SCR触媒5までをも含め 排気系を早期に昇温させようとした場合、 容量が大きくなり、尿素SCR触媒5を所望に昇 して冷機始動後早期活性化を図るには、上 した種々の手法の組み合わせだけでは十分 ないことが解った。

 なお、例えば、尿素水を還元剤として用い 場合、尿素水の水分を蒸発させるために蒸 潜熱が必要であると共に、尿素水からNH 3 を生成する反応は吸熱反応であり、更には生 成されるH 2 Oが蒸発するための蒸発潜熱も必要であるた 、尿素SCR触媒5の早期活性化を阻害する惧れ ある。

 本発明は、かかる実情に鑑みなされたも で、簡単かつ安価な構成でありながら、NOx 元触媒を備えた内燃機関であって、効果的 NOx還元触媒の始動後早期活性化を図ること できる内燃機関を提供することを目的とす 。

 このため、本発明は、
 内燃機関から排出される排気中のNOx成分を 元して浄化するNOx還元触媒を備えた内燃機 であって、
 NOx還元触媒の排気上流側に燃焼熱を発生さ るバーナーが備えられ、
 冷機時に、前記バーナーを作動させてNOx還 触媒の活性化を促進するようにした。

 本発明において、前記内燃機関の燃焼室に 料を供給する燃料供給装置が、燃料供給時 を可変制御可能な電子制御式燃料供給装置 あることを特徴とすることができる。
 また、本発明において、前記電子制御式燃 供給装置は、コモンレール式燃料供給装置 することができる。
 更に、本発明において、内燃機関からの排 の少なくとも一部をEGRガスとして内燃機関 燃焼室内へ還流させるEGRシステムが備えら 、
 冷機時に、当該EGRシステムの作動が停止若 くは制限されることを特徴とすることがで る。

 本発明によれば、簡単かつ安価な構成で りながら、NOx還元触媒を備えた内燃機関で って、効果的にNOx還元触媒の始動後早期活 化を図ることができる内燃機関を提供する とができる。

本発明の一実施の形態に係るNOx還元触 を備えた内燃機関の構成例を示す図である 同上実施の形態において実行される触 早期活性化制御を説明するためのフローチ ートである。 本発明に係る触媒早期活性化制御を実 した場合の冷機始動後のNOx排出濃度等の変 の様子を示すタイムチャートである。 従来における冷機始動後のNOx排出濃度 の変化の様子を示すタイムチャートである 従来における排気処理装置を備えた内 機関の構成例を示す図である。

符号の説明

 1     内燃機関
 2     排気通路
 4     尿素水添加装置
 4A    尿素水噴射ノズル
 4B    尿素水タンク
 4C    供給ポンプ
 5     尿素選択還元型NOx触媒
 6     アンモニア酸化触媒(NH 3 スリップ防止触媒)
 10    バーナー(燃焼装置)
 11~15 排気温度センサ
 20    吸気絞り弁
 30    排気ブレーキバルブ(排気絞り弁)
 40    EGRシステム
 41    EGRバルブ

 以下、本発明に係る実施の形態を、添付 図面を参照しつつ説明する。なお、以下で 明する実施の形態により、本発明が限定さ るものではない。

 本発明に係るNOx還元触媒を備えた内燃機関 一実施の形態を、図1に基づいて説明する。
 図1に示すように、本実施の形態においては 、例えばディーゼル燃焼機関等の内燃機関1 排気通路2の最上流側の排気温度の比較的高 位置に再生効率等の観点より酸化触媒付き ィーゼルパティキュレートフィルタ3を介装 し、その下流側に尿素水添加装置4、尿素SCR 媒5(NOx還元装置の一例)を介装すると共に、 素SCR触媒5からリークしてくる余剰のアンモ ア(NH 3 )を酸化処理するためのアンモニア酸化触媒6 介装されている。

 前記尿素水添加装置4は、エンジン制御ユ ニット(ECU:Engine Control Unit)50からの信号に基 いて、排気に対して還元剤としての尿素水 所定のタイミングで噴射供給する尿素水噴 ノズル4Aと、尿素水を貯留する尿素水タン 4Bと、当該尿素水タンク4Bに貯留されている 素水を排気に対して噴射供給する前記尿素 噴射ノズル4Aへ所定圧力をもって圧送供給 る供給ポンプ4Cと、を含んで構成されている 。なお、尿素水噴射ノズル4Aから噴射供給さ た尿素水と排気との混合を促進するための キサー60が、尿素水噴射ノズル4Aの排気下流 側に配設されている。

 本実施の形態に係る内燃機関1は、例えば6 の気筒を有し、各気筒に臨んで電子制御蓄 式インジェクタ7が配設されている。これら 電子制御蓄圧式インジェクタ7にはコモンレ ール8が接続されている。当該コモンレール8 は、内燃機関1により駆動されるサプライポ ンプ(図示せず)が接続されており、当該サプ イポンプから圧送供給された燃料がコモン ール8に所定圧力に昇圧された状態で蓄圧さ れている。
 前記電子制御蓄圧式インジェクタ7は、前記 ECU50からの駆動信号により所定タイミングで 弁駆動され、運転状態に応じて設定される 定量の燃料を気筒内に噴射供給するように っている。

 また、内燃機関1は、燃焼温度を低下させNOx の生成量を抑制するために内燃機関1からの 気の少なくとも一部をEGRガスとして内燃機 1の気筒内へ還流させる所謂EGR(Exhaust Gas Reci rculation)システム40が備えられている。
 EGRシステム40は、内燃機関1の排気系と内燃 関1の吸気系とを連通するEGR通路42と、当該E GR通路41を流れるEGRガスの流量を制御するた の開閉弁であって前記ECU50からの駆動信号に より開弁駆動されるEGRバルブ41と、前記EGR通 42を流れるEGRガスを所定に冷却するためのEG Rクーラー43と、を含んで構成されている。

 ここで、本実施の形態では、内燃機関1を腐 食摩耗等から保護するという観点から、冷機 時においては、EGRシステム40の作動は停止若 くは制限される(EGRバルブ41は閉弁されEGRガ の気筒内への流入は制限される)。
 また、尿素SCR触媒5は、冷機時には活性化し ておらずNOxを効果的に還元して浄化すること ができない。

 従って、例えば、冷機時には、電子制御蓄 式インジェクタ7の燃料噴射時期を遅らせた り、ポスト噴射等を行なって排気温度を上昇 させたり、酸化触媒付きディーゼルパティキ ュレートフィルタ3の再生用に備えられた電 ヒータ3Aに通電して、尿素SCR触媒5に流入す 排気の温度を上昇させることで、尿素SCR触 5の始動後早期活性化を図るような手法の試 がなされることが想定される。更に、冷機 に、吸気絞り弁20により吸気通路を絞るこ で、冷たい外気が多量に気筒内に導入され 燃焼温度延いては排気温度が低下するのを 制して暖機を促進するような手法や、排気 路2に設けた排気絞り弁(例えば、所謂排気ブ レーキバルブ)30を作動させて排気通路2を絞 、排気が熱を持ち去るのを抑制して、尿素SC R触媒5の早期活性化を図る手法の試みがなさ ることも想定される。
 しかしながら、これら想定される種々の手 では応答性が悪く、冷機始動後、尿素SCR触 5を所望に昇温して活性化できるまでには時 間がかかり過ぎるため、十分でないといった 知見を、本発明者等は種々の研究実験を行な うことによって得た。また、尿素SCR触媒5ま をも含めた排気系を早期に昇温させようと た場合、熱容量が大きくなり、尿素SCR触媒5 所望に昇温して冷機始動後早期活性化を図 には、上述した種々の手法の組み合わせだ では十分でないことが解った。

 このため、本実施の形態においては、比較 大きな熱容量を持つ尿素SCR触媒5を始動後迅 速に活性化させることができるように、燃焼 装置であるバーナー10を、尿素SCR触媒5の排気 上流側の排気通路2に配設するようにした。
 バーナー10による燃焼熱を利用する場合は 電子制御蓄圧式インジェクタ7の燃料噴射時 の遅延操作やポスト噴射の実行や、吸気絞 弁20や排気絞り弁30の閉弁操作を介して、内 燃機関1の燃焼状態を変化させて排気温度を 昇させるような応答性の悪い手法や、電気 ヒータ等により排気を昇温させる手法に比 て、極短時間で大量の熱量を発生させ尿素SC R触媒5を迅速に昇温させることができるため 冷機時でEGRシステム40を作動させることが きないような状況下において、始動後早期 尿素SCR触媒5を活性化させてNOx低減を図るた には有益なものとなる。

 以下に、本実施の形態において行われる尿 SCR触媒5の早期活性化制御を、図2に示した ローチャートに従って説明する。
 すなわち、
 ステップ(以下、Sと記す)1は、内燃機関1が 機状態であるか否かを検出し冷機状態が検 された場合に実行されるステップで、当該S1 では、冷機状態が検出された場合に前記ECU50 おいて別ルーチンで実行される冷機時運転 御などによって、冷機状態に見合った制御 実行され、例えばEGRシステム40の作動が停 若しくは制限される。なお、例えば、水温 ンサ11、排気温度センサ12、13、14、15等の検 信号に基づいて、内燃機関1の冷却水温度が 例えば約60°Cより低いこと、排気温度(尿素SCR 触媒5の触媒床温度)が約200°Cより低いか否か どを判断して、内燃機関1が冷機状態である か否かを判断することができる。尿素SCR触媒 5の触媒床温度は、排気温度センサ15により検 出される触媒出口温度で代用することができ るし、他の排気温度センサ12~14の検出結果や 燃機関1の運転状態から予測することも可能 である。

 S2では、内燃機関1が冷機状態であるか否 を検出する。YESであれば、冷機状態が継続 ているとしてS3へ進む。これに対し、NOであ れば、暖機状態へ移行したとして、S5へ進み バーナー10の作動を停止して、尿素水添加 置4の作動を開始して尿素水噴射ノズル4Aか 還元剤である尿素水の排気への添加供給を 始すると共に、暖機終了信号を前記ECU50へ送 り、前記ECU50では前記冷機時運転制御を停止 て、例えば運転状態に応じてEGRシステム40 作動を許可するなど、暖機状態に見合った 御を実行する。

 S3では、内燃機関1が冷機状態であり、尿 SCR触媒5が活性化しておらず、かつEGRシステ ム40の作動が停止若しくは制限されそのNOx低 効果を期待することができないため、尿素S CR触媒5の早期活性化を図るべく、バーナー10 作動させて、S4へ進む。

 S4では、NOx還元触媒である尿素SCR触媒5の出 温度(或いは触媒床温度)が活性化判定温度( えば200°C)以上となったか否かを判断する。
 YESであれば、S5へ進み、尿素SCR触媒5が所定 昇温したとして、バーナー10の作動を停止 、尿素水の排気への添加供給を開始すると に、EGRシステム40の作動を許可若しくは制限 を解除して通常動作させるなどして、本フロ ーを終了する。
 NOであれば、S3へ戻り、S4において尿素SCR触 5の出口温度(或いは触媒床温度)が活性化判 温度(例えば200°C)以上となったと判断され まで、バーナー10の作動を継続し、バーナー 10による燃焼熱を利用して、尿素SCR触媒5の早 期活性化を促進する。

 このように、本実施の形態によれば、冷機 においてEGRシステム40の作動を停止若しく 制限するようにした内燃機関1において、液 燃料やガス燃料などを用いた燃焼装置であ バーナー10を尿素SCR触媒5の排気上流側の排 通路2に配設する構成を採用したので、バー ナー10の燃焼熱を利用して冷機始動後早期に 素SCR触媒5を活性化させ早期にNOx還元作用を 発揮させることができ、以って従来NOx排出量 を十分に抑制することができなかった冷機時 においても、始動後早期にNOxの排出量を抑制 することができる。
 ここで、図3に、バーナー10を備え、図2のフ ローチャートに示した尿素SCR触媒5の早期活 化制御を実行した場合の実験結果を示し、 4に、従来のようなバーナー10を備えない場 の実験結果を示しておく。図3、図4からも、 バーナー10を備え、図2のフローチャートに示 した尿素SCR触媒5の早期活性化制御を実行し 場合には、従来装置に比べ、始動後早期に 素SCR触媒5の活性化を図ることができ、以っ 始動後早期に尿素水を添加してNOxの排出量 効果的に低減できることが理解される。

 なお、電子制御蓄圧式インジェクタ7の燃料 噴射時期の遅延操作やポスト噴射の実行や、 吸気絞り弁20や排気絞り弁30の閉弁操作を介 て、内燃機関1の燃焼状態を変化させて排気 度を上昇させる手法や、電気式ヒータ等に り排気を昇温させる手法などと、本実施の 態に係る手法とを適宜組み合わせて、尿素S CR触媒5の活性化を促進することも可能である 。
 また、本実施の形態では、電子制御蓄圧式 ンジェクタ7を採用した例について説明した が、これに限定されるものではなく、比較的 容易に燃料噴射時期や燃料噴射率を可変制御 することができる電子制御式の燃料噴射装置 を採用することもできる。

 ところで、本実施の形態では、尿素SCR触媒5 の活性化を、触媒出口或いは触媒床温度が約 200°C以上となったか否かに基づいて判断した が、160°C程度においてもある程度活性化は進 んでいるため、200°Cに替えて160°Cを活性化判 定温度とすることができるし、更には、採用 するNOx還元触媒の活性化特性に応じてその活 性化判定温度を適宜変更することができるも のである。
 また、尿素SCR触媒5が活性化する時期は、例 えば、始動後の運転状態(機関回転速度、負 、水温など)の履歴等に基づいて予測するこ も可能である。

 なお、本実施の形態においては、NOx還元触 の一例として尿素SCR触媒5を採用した場合に ついて説明したが、本発明はこれに限定され るものではなく、他のNOx還元触媒、例えば、 還元剤を必要としない直接分解型触媒、HCを 元剤とする選択還元触媒(リーンNOx触媒)、NO x吸蔵還元触媒などを用いた場合にも適用可 である。
 また、本実施の形態では、EGRシステム40の 動を冷機時に停止若しくは制限する場合を 例として説明したが、これに限定されるも ではなく、EGRシステム40自体を備えない場合 にも、上述した冷機時における尿素SCR触媒5 早期活性化制御を適用することで、従来装 に比べ、始動後早期に尿素SCR触媒5の活性化 図ることができ、以って始動後早期に尿素 を添加してNOxの排出量を効果的に低減する とができるものである。

 ところで、本実施の形態において、内燃 関1は、例えばディーゼル燃焼を行うディー ゼルエンジンとすることができるが、これに 限定されるものではなく、ガソリンその他の 物質を燃料とする内燃機関とすることができ 、更に移動式・定置式の内燃機関とすること ができる。

 以上で説明した実施の形態は、本発明を 明するための例示に過ぎず、本発明の要旨 逸脱しない範囲内において、種々変更を加 得ることは可能である。

 本発明は、簡単かつ安価な構成でありな ら、効果的にNOx還元触媒の始動後早期活性 を図ることができ、NOx還元触媒を備えた内 機関に適用可能であり有益である。




 
Previous Patent: MIST NOZZLE

Next Patent: EXHAUST PURIFICATION APPARATUS