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Patent Searching and Data


Title:
JOINT STRUCTURE OF ROBOT AND ROBOT FINGER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/136402
Kind Code:
A1
Abstract:
A joint structure of a robot includes a drive means (15) for rotating first and second structural members (11, 12) relative to each other through a hinge part (13). A V-shaped link (14) having a first link member (16) one end of which is rotatably connected to the first structural member (11), a second link member (18) one end of which is rotatably connected to the second structural member (12), and a connection part (20) rotatably connecting the other ends of the first and second link members (16, 18) to each other is provided between the first and second structural members (11, 12). The V-shaped link (14) is opened and closed by linearly moving the connection part (20) by the drive means (15) so as to rotate the first structural member (11) and the second structural member (12) relative to each other.

Inventors:
NAGATSUKA MASAKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/058055
Publication Date:
November 13, 2008
Filing Date:
April 25, 2008
Export Citation:
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Assignee:
THK CO LTD (JP)
NAGATSUKA MASAKI (JP)
International Classes:
B25J17/00; A61F2/54; B25J15/08; F16H21/40
Foreign References:
JP2005169602A2005-06-30
JPH03126967U1991-12-20
JPH0890477A1996-04-09
JPS5997878A1984-06-05
Attorney, Agent or Firm:
SHIGA, Masatake et al. (Marunouchi Chiyoda-k, Tokyo 20, JP)
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Claims:
 ロボット関節構造であって、
 第1及び第2構成部材を、ヒンジ部を介して互いに回動させる駆動手段を含み、
 前記第1及び第2構成部材の間に、一端が前記第1構成部材と回動可能に連結された第1リンク部材と、一端が前記第2構成部材と回動可能に連結された第2リンク部材と、これら第1及び第2リンク部材の他端側を回動可能に連結する連結部とを含むV字リンクが設けられ、
 前記駆動手段は、前記連結部を直線的に移動させることにより前記V字リンクを開閉させて、前記第1構成部材と前記第2構成部材とを互いに回動させることを特徴とするロボット関節構造。
 請求項1に記載のロボット関節構造において、
 前記駆動手段が、前記第1構成部材又は前記第2構成部材の内部に配置され、前記連結部を直線的に前進又は後退させる直動装置を含むことを特徴とするロボット関節構造。
 ロボットフィンガであって、
 請求項1に記載のロボット関節構造、を含むことを特徴とするロボットフィンガ。
Description:
ロボットの関節構造及びロボッ フィンガ

 本発明は、ロボットの指関節等を含む関 構造及びこの関節構造を内蔵するロボット ィンガに関する。

 ロボット関節構造としては、人間の指関節 腕関節の動作を考慮して構成されたものが る。
 このようなロボットの関節構造の一例とし 、例えば特許文献1には、第1構成部材と第2 成部材がヒンジ部(関節)を介して回動可能 接続され、該ヒンジ部にワイヤを巻回させ 回転モータの動力を伝達して駆動させるも が提案されている。

 また、特許文献2には、第1構成部材と第2構 部材との間をリンク機構によって回動自在 接続し、このリンク機構の一端をボールね に接続し、該ボールねじをモータで回転さ ることによって、第1構成部材を第2構成部 に対して回動させるロボットの関節構造が 示されている。

特開2001-277175号公報

特開平10-217158号公報

 しかしながら、特許文献1のようにワイヤ を用いたロボットの関節構造においては、ワ イヤの伸びや切れ等のトラブルが発生し、頻 繁にワイヤ交換を行う必要がある。しかも、 ワイヤがギアやプーリに巻回される構造であ るために、その取り付けおよび取り外しに大 きな手間を要し易い。また、ワイヤの伸びに 起因して、関節を精度良く動作させることが 困難であるとともに、強い力で関節を動作さ せることができず把持力を大きくすることが 困難であった。

 また、特許文献2のように、ボールねじと モータのような直動のアクチュエータを用い たリンク機構を有するロボットの関節構造に おいては、関節の回動範囲を大きく取るため には、アクチュエータのストロークを長くす る必要があった。その結果、リンク機構が関 節部から飛び出す形状となったり、構成部材 が不自然に長くなったりしてしまい、関節構 造自体が必要以上に大型化されてしまってい た。

 本発明はこのような事情に鑑みてなされ ものであって、強い力で関節を曲げること 可能とし把持力を向上させることができる ともに、コンパクト化が容易なロボットの 節構造及びロボットフィンガの提供を目的 する。

 前記課題を解決するため、本発明は以下の 段を提供する。
 本発明の第1の態様(aspect)は、ロボット関節 造であって、第1及び第2構成部材を、ヒン 部を介して互いに回動させる駆動手段を含 、前記第1及び第2構成部材の間に、一端が前 記第1構成部材と回動可能に連結された第1リ ク部材と、一端が前記第2構成部材と回動可 能に連結された第2リンク部材と、これら第1 び第2リンク部材の他端側を回動可能に連結 する連結部とを含むV字リンクが設けられ、 記駆動手段は、前記連結部を直線的に移動 せることにより前記V字リンクを開閉させて 前記第1構成部材と前記第2構成部材とを互 に回動させることを特徴としている。

 この構成のロボットの関節構造は、関節が 張した状態では、第1構成部材と第2構成部 とは長手方向に一列に位置するように配置 れてヒンジ部を介して回動可能に連結され いるとともに、これら第1構成部材と第2構成 部材との間には、第1リンク部材と第2リンク 材とが回動可能に連結して構成されたV字リ ンクが設けられ、上記のヒンジ部に加えて該 V字リンクによっても第1構成部材と第2構成部 材が連結された構成となっている。
なお、伸張時には、V字リンクは閉じた状態 第1構成部材と第2構成部材の間にV字の頂点 なる連結部が収納されるように配設されて るため、関節構造から突出した部分が形成 れることはない。

 上記のように関節が伸張した状態におい 、駆動手段によってV字リンクの頂点である 連結部を直線的に移動させると、V字リンク V字が開くように第1リンク部材と第2リンク 材とが互いに回動され、第1リンク部材の一 に連結された第1構成部材と、第2リンク部 の一端に連結された第2構成部材とが互いに 反されるように力が働く。このようにして V字リンクのV字が開くことに連動して、第1 成部材と第2構成部材とがヒンジ部回りに互 いに回動することになり、その結果、関節構 造が屈曲した状態となる。

 また関節が屈曲した状態において、駆動 段によって屈曲させる場合とは逆の方向にV 字リンクの連結部を直線的に移動させると、 V字リンクのV字が閉じるように第1リンク部材 と第2リンク部材とが互いに回動され、第1リ ク部材の一端に連結された第1構成部材と、 第2リンク部材の一端に連結された第2構成部 とが近接されるように力が働き、これによ てV字リンクのV字が閉じることに連動して 1構成部材と第2構成部材が伸張する。

 このような機構で駆動されるロボットの 節構造は、V字リンクの開閉によって第1構 部材と第2構成部材とがヒンジ部を支点とし 回動するため、その回動する際の力は大き ものとなる。また、関節構造の伸張時にはV 字リンクは第1構成部材と第2構成部材との間 収納され、該関節構造の屈曲時であってもV 字リンクが関節から飛び出て突出する箇所を 形成することはないためコンパクト化を図る ことができる。さらに、V字リンクの連結部 直線的に移動される際にはその移動が僅か あってもV字リンクのV字は大きく開閉される ため、V字リンクの連結部の僅かな移動で第1 成部材と第2構成部材とを互いに大きく回動 させることが可能となる。

 本発明の第2の態様は、第1態様において 前記駆動手段が、前記第1構成部材又は前記 2構成部材の内部に配置され、前記連結部を 直線的に前進又は後退させる直動装置を含む ことを特徴とする。

 直動装置を採用することによって、直接 にV字リンクの連結部を直線移動させること が可能となる。また、直動装置は第1又は第2 構成部材内に配置されるため、ロボットの 節構造をより一層コンパクト化することが きる。さらに直動装置により、ワイヤ等の 耗品を用いる必要がなくメンテナンスを容 にすることができるとともに、V字リンクの 連結部の直線移動を精度高く行うことができ るため、ロボットの関節構造の制御精度を向 上させることが可能となる。また、直動装置 の推力を大きくすることで、ロボットの関節 構造が回動する力をより大きなものとさせ、 把持力を一層大きくすることができる。

 本発明の第3の態様は、ロボットフィンガで あって、第1態様のロボット関節構造を含む とを特徴とする。
 このように、ロボットフィンガに上記のロ ットの関節構造を適用することによって、 節の可動範囲と把持力が向上し、コンパク 化も容易となるため、より人間の手に近い ボットフィンガを実現することができる。

 本発明に係るロボット関節構造及びロボッ フィンガによれば、V字リンクと直動装置を 用いることによって、強い力で関節を曲げる ことを可能とし把持力を向上させることがで きるとともに、容易にコンパクト化を図るこ とができる。
 本発明の上記及び他の目的、作用・効果等 ついては、添付図面及び本発明の実施形態 記載から、当業者に明らかになろう。

本発明の第1実施形態のロボット関節構 造の伸張状態を示す概略側面図である。 第1実施形態のロボット関節構造の屈曲 状態を示す概略側面図である。 本発明の第2実施形態のロボットフィン ガの伸張状態を示す概略側面図である。 第2実施形態のロボットフィンガの第2 節の屈曲状態を示す概略側面図である。 第2実施形態のロボットフィンガの第1 節及び第2関節の屈曲状態を示す概略側面図 ある。 第2の実施形態のロボットフィンガの伸 張状態を示す全体斜視図である。

符号の説明

 10 ロボットの関節構造  
 11 第1構成部材 
 12 第2構成部材 
 13 ヒンジ部 
 14 V字リンク  
 15 直動装置(駆動手段) 
 16 第1リンク部材 
 18 第2リンク部材 
 20 連結部 
 30 ロボットフィンガ 
 31a 第1関節 
 31b 第2関節 
 32 固定部材(第1構成部材) 
 33 第1フィンガ(第2構成部材) 
 34 第2フィンガ(第1構成部材)

 以下、本発明の複数の実施の形態を説明す が、本発明はこれらに限定されるものでは いことはいうまでもない。
 図1および図2を参照して本発明の第1の実施 形態のロボット関節構造について説明する
 図1は第1の実施形態に係るロボットの関節 造の伸張した状態における概略側面図、図2 第1の実施形態に係るロボットの関節構造を 屈曲させた状態における概略側面図である。
 このロボットの関節構造10は、第1構成部材1 1と第2構成部材12と、それらを連結するヒン 部13と、V字リンク14と、駆動手段である直動 装置15とから概略構成される。

 第1構成部材11及び第2構成部材12は、関節 伸張されている場合においては、図1に示す ように第1構成部材11と第2構成部材12が長手方 向に一列に位置するように配置された状態で 、互いに対向する端面の間に設けられたヒン ジ部13によって回動可能に連結される。これ 第1構成部材11と第2構成部材12との間には、V 字リンク14が配設される。

 V字リンク14は、一端が第1支持部17を介し 第1構成部材11と回動自在に連結された第1リ ンク部材16と、一端が第2支持部19を介して第2 構成部材12と回動自在に連結された第2リンク 部材18と、これら第1リンク部材16及び第2リン ク部材18の他端側を回動自在に連結する連結 20とによって構成されている。

 またV字リンク14は、ロボットの関節構造1 0が伸張している場合には、そのV字が閉じた 態で第1構成部材11と第2構成部材12の間にV字 の頂点となる連結部20が収納されるように配 されている。なお、ヒンジ部13、第1支持部1 7、第2支持部19及び連結部20の回転軸線は互い に平行に設けられている。

 本第1実施形態においては、第2構成部材12 の内部に直動装置15が配設されている。直動 置15は直動装置本体15aに備えられたモータ よって第2構成部材12の長手方向に延びたロ ド15bをその長手方向に直線的に駆動するこ ができる。また、直動装置15のロッド15bの先 端は、V字リンク14の連結部20に連結されてお 、ロッド15bを駆動して前進又は後退させる とによって、連結部20を直線的に移動させ ことができる。

 次に、本実施形態に係るロボットの関節 造10の動作について説明する。上記のよう ロボットの関節構造10が伸張した状態におい て、駆動手段である直動装置15のロッド15bを 動装置本体15aに備えられたモータによって 動して、第2構成部材12側から第1構成部材11 に伸びるように前進していくと、ロッド15b 先端が連結部20に連結されているため、V字 ンク14の頂点である連結部20がロッド15bの駆 動によって押圧され、第2構成部材12側から第 1構成部材11側に移動される。

 このように連結部20がロッド15bに押圧さ て直線的に移動されることによって、V字リ ク14のV字が開くようにして第1リンク部材16 第2リンク部材18とが互いに回動され、第1リ ンク部材16と第1構成部材11とが連結されてい 第1支持部17と、第2リンク部材18と第2構成部 材12が連結されている第2支持部19とが互いに 反されるように力が働く。従って、V字リン ク14のV字が開くことに連動して、第1構成部 11と第2構成部材12とがヒンジ部13回りに互い 回動することになり、その結果、ロボット 関節構造10が屈曲していく。

 このようにして直動装置15のロッド15bがV リンク14の連結部20を押圧し続けると、V字 ンク14はV字が開き切って第1リンク部材16と 2リンク部材18とが連結部20を介して直線的に 連結された状態となり、第1構成部材11と第2 成部材12とがなす角度は略90°になる。この 態でさらに連結部20がロッド15bによって押圧 されると、第1リンク部材16及び第2リンク部 18は、ロボットの関節構造10が伸張している 合のV字リンク14とは逆向き凸となるように 置され、図2に示すように関節構造が屈折し た状態となる。

 一方、図2のように屈曲した状態において 、直動装置15のロッド15bが縮むように後退し いくと、ロッド15bの先端に連結されているV 字リンク14の連結部20が第2構成部材12側に牽 されるように移動するため、V字リンク14のV が閉じるように第1リンク部材16と第2リンク 部材18とが互いに回動され、第1リンク部材16 第1構成部材11とが連結されている第1支持部 17と、第2リンク部材18と第2構成部材12が連結 れている第2支持部19とが互いに近接される うに力が働く。このようにしてV字リンク14 V字が閉じることに連動して第1構成部材11と 第2構成部材12とが回動することになり、その 結果、ロボットの関節構造10が伸張していく

 以上のようにロボットの関節構造10は、V リンク14の開閉によって第1構成部材11と第2 成部材12とがヒンジ部13を支点として回動す るため、その回動する際の力は大きなものと なる。また、ロボットの関節構造10の伸張時 はV字リンク14は第1構成部材11と第2構成部材 12との間に収納され、該ロボットの関節構造1 0の屈曲時であってもV字リンク14が飛び出て 出する箇所を形成することはないため、コ パクト化を図ることができる。

 さらに、V字リンク14の連結部20が直線的 移動される際にはその移動が僅かであって V字リンク14のV字は大きく開閉されるため、V 字リンク14の連結部20の僅かな移動で第1構成 材11と第2構成部材12とを互いに大きく回動 ることが可能となる。

 また、図2のように関節が屈曲した状態に おいて、第1リンク部材16及び第2リンク部材18 が、ロボットの関節構造10が伸張している場 のV字リンク14とは逆向き凸となるように配 されているので、矢印Aの方向から外力が加 わった場合であっても、第1リンク部材16と第 2リンク部材18とが直線的に連結された状態と なる際、即ち第1リンク部材16と第2リンク部 18とがなす角が180°となる際に、その外力に して大きな抵抗力が発生するため、ロボッ の関節構造が伸張する方向に回動すること ない。従って、ロボットの関節構造10が屈 した際に不意に外力が加わった場合であっ も、屈曲した状態を保持することが可能と る。

 また、駆動手段として直動装置15を採用 ることによって、直接的にV字リンク14の連 部20を直線移動させることが可能となり、ま た、直動装置15は第2構成部材12内に配置され ため、ロボットの関節構造10をより一層コ パクト化することができる。さらに、ワイ 等の消耗品を用いる必要がなくメンテナン を容易にすることができるとともに、V字リ ク14の連結部20の直線移動を精度高く行うこ とができるため、ロボットの関節構造10の制 精度を向上させることが可能となる。また 直動装置15の推力を大きくすることで、ロ ットの関節構造10が回動する力をより大きな ものとさせ、把持力を一層大きくすることが できる。

 なお、本第1実施形態では、ロボットの関 節構造10において、駆動手段である直動装置1 5を第2構成部材12の内部に配設したが、第1構 部材11の内部に配設したものであってもよ 。

 次に、本発明の第2の実施形態のロボットフ ィンガ30について図3から図6を用いて説明す 。
 図3は第2の実施形態に係るロボットフィン 30の伸張した状態における概略側面図、図6 第2の実施形態に係るロボットフィンガ30の 張した状態における斜視図である。
 ロボットフィンガ30は、第1実施形態に係る ボット関節構造10が組み込まれており、各 節を伸張及び屈曲させる構造および作用は 1実施形態と同様である。

 図3および図6に示すように、ロボットフィ ガ30は2つの関節(第1関節31a、第2関節31b)を有 、各関節(第1関節31a、第2関節31b)が駆動手段 の駆動に応じて自在に伸張及び屈曲すること ができるように構成されている。
 図4はロボットフィンガ30の第1関節31bを屈曲 させた状態の図であり、図5は第2関節31bに加 て第1関節31aも屈曲させた状態の図である。

 ロボットフィンガ30の第1関節31aおよび第2関 節31bには、それぞれ第1の実施形態に係るロ ット関節構造が組み込まれている。
 第1関節31aは、固定部材32と、第1フィンガ33 、これら固定部材32と第1フィンガ33との間 配設されたV字リンク37と、固定部材32に収容 された第1直動装置35とを備えている。
 第2関節31bは、第1フィンガ33と、第2フィン 34と、これら第1フィンガ33と第2フィンガ34と の間に配設されたV字リンク38と、第2フィン 34に収容された第2直動装置36とを備えている 。
 第1関節31aにおいては、固定部材32が第1の実 施形態における第1構成部材とされ、第1フィ ガ33が第1の実施形態における第2構成部材と されている。
 第2関節31bにおいては、第2フィンガ34が第1 実施形態における第1構成部材とされ、第1フ ィンガ33が第1の実施形態における第2構成部 とされている。
 要約すると、第1フィンガ33の一端に第1関節 31aが構成され、他端に第2関節が構成されて り、第1フィンガ33が、それぞれの関節(第1関 節31a、第2関節31b)における第2構成部材とされ ている。

 固定部材32は、ロボットフィンガ30の後端 側(図3の左側)と上側が開口した箱型であって 、平面視にて断面C字形状を有しており、そ 最下部に位置するベース32aにおいて台座(図 せず)に固定されている。

 固定部材32の内部には、その一部が後端側 突出するようにして駆動手段としての第1直 装置35が収容されている。
 本実施形態において第1直動装置35は、内部 モータが配設された第1直動装置本体35aから 先端方向に向かってねじ軸35bが延びていると ともに、そのねじ軸35bの外周にナット部材35c が取り付けられて構成されるボールねじ機構 であって、モータの回転によりねじ軸35bが回 転し、それに伴ってナット部材35cが先端側又 は後端側に移動する構成とされている。
 このような第1直動装置35においては、モー によるねじ軸35bの回転運動がナット部材35c 直線運動に変換されることから、ナット部 35bの変位を制御しやすいという利点がある

 第1フィンガ33は、略直方体の形状を有し、 の下部の後端側において第1ヒンジ部40を介 て、固定部材32の先端側の下部と回動可能 連結されている。
 第1フィンガ33の後端側の上部と固定部材32 先端側の上部は、第1V字リンク37によって回 自在に連結されている。該第1V字リンク37は 、2つのリンク部材37a、37bを備えるとともに 両リンク部材37a、37bの一端が連結部37cを介 て回動自在に連結されることにより構成さ ており、図3に示すように固定部材32と第1フ ンガ33との間に収納されるようにして配設 れている。
 第1V字リンク37の連結部37cは、第1直動装置35 のナット部材35cと連結されている。連結部37c は、ナット部材35cの移動によって直線的に移 動される。

 第2フィンガ34は、正面視にて上部が開口し 断面コの字状の形状を有しており、その内 に第2直動装置36が収納されている。
 第2フィンガ34は、その後端側の下部におい 、第2ヒンジ部41を介して、第1フィンガ33の 端側の下部と回動自在に連結されている。
 第2フィンガ34の後端側の上部と第1フィンガ 33の先端側の上部は、第2V字リンク38によって 回動自在に連結されている。
 第2V字リンク38は、第1V字リンクと同じよう 2つのリンク部材38a、38bと連結部38cとによっ て構成されている。

 第2フィンガ34の内部に収納された第2直動装 置36は、第1直動装置35と同じボールねじ機構 あって、第2直動装置本体36a、ねじ軸36b及び ナット部材36cとで構成されており、モータが 駆動することによって第2直動装置本体36aか 後端側に向かって延びたねじ軸36bが回転し それにともなってナット部材36cが先端側又 後端側に移動する機構となっている。
 第2V字リンク38の連結部38cは、第2直動装置36 のナット部材36cと連結されており、ナット部 材36cの移動によって連結部38cが直線的に移動 される。

 以上のような構成のロボットフィンガは、 1実施形態と同じように、第1及び第2の直動 置35、36の駆動によって第1及び第2のV字リン ク37、38が開閉し、各関節31a、31bが伸張又は 曲する。
 以下、第1フィンガ33に対して第2フィンガ34 屈曲し、その後固定部材32に対して第1フィ ガ33が屈曲する際の動作を段階的に説明す 。

 第2駆動装置本体36aのモータが駆動してねじ 軸36bが回転することによってナット部材36cが 第2フィンガ34側から第1フィンガ33側に移動す ると、ナット部材36cに連結されている第2V字 ンク38の連結部38cも同じ方向に移動され、 れによって第2V字リンク38のV字が開くように して2つのリンク部材38a、38bとが互いに回動 れる。
 これに連動して、第2フィンガ34が第1フィン ガ33に対して第2ヒンジ部41回りに回動し、第2 フィンガ34が屈曲してロボットフィンガ30は 4に示す状態となる。

 第1フィンガ33が固定部材32に対して屈曲す 場合も同様である。すなわち、第1直動装置3 5の駆動によってナット部材35cが固定部材32側 から第1フィンガ33側に移動する。これにとも なって該ナット部材35cに連結された第1V字リ ク37の連結部40が同じ方向に移動される。こ れによって第1V字リンク37のV字が開くように て2つのリンク部材37a、37bとが互いに回動さ れる。これに連動して第1フィンガ33が固定部 材32に対して第1ヒンジ部40回りに回動し、第1 フィンガ33が屈曲する。
 この結果、ロボットフィンガ30は図5に示す 態となる。

 この状態からロボットフィンガ30が伸張 る際には、屈曲するときとは逆向きに第1及 第2の直動装置35、36のナット部材35c、36cが 動することによってロボットフィンガ30が伸 張していく。

 以上の第2実施形態のように、第1実施形態 ロボット関節構造10をロボットフィンガ30に み込むことによって、関節の可動範囲と把 力が向上し、コンパクト化も容易となるた 、より人間の手に近い動きを実現すること できる。
 本発明は、ロボットフィンガに限られず、 えばロボットアームに適用することができ 。
 本発明に係るロボット関節構造は、強い把 力を有することができるため、ロボットア ムとしても十分に機能することができる。

 以上、特定の実施形態を参照して本発明を 細に記載及び図示したが、其の記載は限定 な意味で解釈されることを意味しておらず 本発明の他の実施形態は、本願明細書を参 することにより、当業者にとって明らかに ろう。すなわち、開示した実施形態の様々 変更が可能であり、従って、本願の請求の 囲に記載した発明の範囲から逸脱せずに、 のような変更を行うことができる。
 例えば、V字リンク14、37、38が開いて関節が 屈曲した際に、該V字リンク14、37、38の開閉 阻止することが可能なストッパーを設ける とができる。これにより、不意に外力が加 った場合であっても関節が屈曲した状態を 固に保持することができる。

 本発明によれば、把持力等が飛躍的に向 し得た、および/または、コンパクトで経済 的である、ロボット関節構造及びロボットフ ィンガを提供できる。