Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
KEY MANAGEMENT BOX
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/130000
Kind Code:
A1
Abstract:
In a key management box (30) for centrally managing keys used to unlock the locks of a plurality of safekeeping compartments and comprising a key lock means (41) for making impossible to take out the key, an electronic ID storage section (47) performing personal authentication, and a controller (44) for unlocking the key lock means (41) of a key permitted to a personally authenticated user, the key is an electronic key (1) with an IC tag, the IC tag stores the ID data of a user and data for specifying a safekeeping compartment which the user is permitted to unlock out of a plurality of safekeeping compartments, and the key management box (30) has a means (42) for reading out the ID data of the IC tag (S13; Yes), and a means (S14) for unlocking a locking means (41) of a key having the ID data of the user when the electronic key ID storage section (47) recognizes a specific user. Consequently, the storing boxes of the plurality of safekeeping compartments can be opened/closed using one same key.

Inventors:
SATO AKIHIRO (JP)
UMEMURA MASAMI (JP)
TOKI TSUTOMU (JP)
FUJIYOSHI SHIGEO (JP)
MUTO YOSHIAKI (JP)
SEGI NOBUHIKO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/057451
Publication Date:
October 30, 2008
Filing Date:
April 16, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
TOKAI RIKEN CO LTD (JP)
SATO AKIHIRO (JP)
UMEMURA MASAMI (JP)
TOKI TSUTOMU (JP)
FUJIYOSHI SHIGEO (JP)
MUTO YOSHIAKI (JP)
SEGI NOBUHIKO (JP)
International Classes:
E05B19/00; E05B49/00; E05B65/00; G06K17/00
Foreign References:
JP2007009475A2007-01-18
JP2007063858A2007-03-15
JP2005139789A2005-06-02
JP2006152604A2006-06-15
Attorney, Agent or Firm:
COSMOS PATENT OFFICE (Nagoya Center Building 2-22, Nishiki 2-chome, Naka-k, Nagoya-shi Aichi 03, JP)
Download PDF:
Claims:
 オフィスに配置された複数の保管庫の錠前を開錠するために、使用者により使用される鍵を集中して保管管理するためのものであって、該鍵が装着され、取り出し不能とする鍵ロック手段と、個人認証手段と、個人認証された使用者に許可された該鍵の該鍵ロック手段を解除する制御手段とを有する鍵管理ボックスにおいて、
 前記鍵がICタグを備えるデジタルキーであり、前記ICタグが使用者のIDデータと、前記複数の保管庫のうち前記使用者が開錠許可を有している2以上の保管庫を特定する保管庫特定データとを記憶すること、
 前記鍵管理ボックスが、
 前記ICタグのIDデータを読み取るデータ読取手段と、
 前記個人認証手段が特定の使用者を認識したときに、該当する使用者のIDデータを持つ前記鍵の前記鍵ロック手段を解除するロック解除手段と、を有すること、
を特徴とする鍵管理ボックス。
 請求項1に記載する鍵管理ボックスにおいて、
 前記ICタグが、前記保管庫を使用した使用履歴を記憶すること、
 前記データ読取手段が、前記使用履歴を読み取ること、
を特徴とする鍵管理ボックス。
 オフィスに配置された複数の保管庫の錠前を開錠するために、複数の使用者により共通に使用される共通鍵を集中して保管管理するためのものであって、該共通鍵が装着され、取り出し不能とする鍵ロック手段と、個人認証手段と、個人認証された使用者に許可された該共通鍵の該鍵ロック手段を解除する制御手段とを有する鍵管理ボックスにおいて、
 前記共通鍵がICタグを備えるデジタルキーであり、前記ICタグが使用者のIDデータと、前記複数の保管庫のうち前記使用者が開錠許可を有している2以上の保管庫を特定する保管庫特定データとを記憶すること、
 前記鍵管理ボックスが、
 前記ICタグのIDデータを読み取るデータ読取手段と、
 前記個人認証手段が特定の使用者を認識したときに、任意の前記共通鍵の前記ICタグに、該当する使用者のIDデータ、または前記使用者の保管庫特定データの少なくとも一方のデータを書き込むデータ書き込み手段と、
 前記任意の共通鍵の前記鍵ロック手段を解除するロック解除手段を有すること、
を特徴とする鍵管理ボックス。
 請求項3に記載する鍵管理ボックスにおいて、
 前記ICタグが、前記保管庫を使用した使用履歴を記憶すること、
 前記データ読取手段が、前記使用履歴を読み取ること、
を特徴とする鍵管理ボックス。
 オフィスに配置された複数の保管庫の錠前を開錠するために、使用者により使用される鍵を集中して保管管理するためのものであって、該鍵が装着され、取り出し不能とする鍵ロック手段と、個人認証手段と、個人認証された使用者に許可された該鍵の該鍵ロック手段を解除する制御手段とを有する鍵管理ボックスにおいて、
 前記鍵が、
 ICタグを備えるデジタルキーであって、前記ICタグが使用者のIDデータと、前記複数の保管庫のうち前記使用者が開錠許可を有している2以上の保管庫を特定する保管庫特定データとを記憶するものであり、個人に1本ずつ割り当てられる個人鍵と、
 ICタグを備えるデジタルキーであって、前記ICタグが使用者のIDデータと、前記複数の保管庫のうち前記使用者が開錠許可を有している2以上の保管庫を特定する保管庫特定データとを記憶するものであり、複数の使用者により共通に使用される共通鍵と、を含み、
 前記鍵管理ボックスが、
 前記ICタグのIDデータを読み取るデータ読取手段と、
 前記個人認証手段が特定の使用者を認識したときに、任意の前記共通鍵の前記ICタグに、該当する使用者のIDデータ、または前記使用者の保管庫特定データの少なくとも一方のデータを書き込むデータ書き込み手段と、
 前記個人認証手段が特定の使用者を認識したときに、該当する使用者のIDデータを持つ前記個人鍵の前記鍵ロック手段を解除する第1ロック解除手段と、
 前記任意の共通鍵の前記鍵ロック手段を解除する第2ロック解除手段を有すること、
を特徴とする鍵管理ボックス。
 請求項3乃至請求項5の何れか一つに記載する鍵管理ボックスにおいて、
 複数の前記共通鍵を、第1条件に従う第1グループと、第2条件に従う第2グループとにグループ分けするグループ作成手段を有する
ことを特徴とする鍵管理ボックス。
 請求項6に記載する鍵管理ボックスにおいて、
 前記グループ作成手段は、前記使用者の属性、前記使用者が前記共通鍵を使用する頻度、前記共通鍵を使用する時間帯の少なくとも一つに基づいて、前記第1及び前記第2グループを作成する
ことを特徴とする鍵管理ボックス。
 請求項1乃至請求項7の何れか1つに記載する鍵管理ボックスにおいて、
 前記保管庫特定データを用いて前記保管庫を開錠可能な有効時間を示す有効時間データを前記ICタグに書き込む有効時間データ書込手段を有する
ことを特徴とする鍵管理ボックス。
 請求項8に記載する鍵管理ボックスにおいて、
 前記有効時間データ書込手段は、使用者の属性、保管物の種類、保管庫の設置場所の少なくとも一つに応じて前記有効時間を変更して前記ICタグに書き込むものである
ことを特徴とする鍵管理ボックス。
Description:
鍵管理ボックス

 本発明は、オフィスに配置された複数の 管庫の錠前を開錠するために、使用者によ 使用される鍵を集中して保管管理するため ものであって、該鍵が装着され、取り出し 能とする鍵ロック手段と、個人認証手段と 個人認証された使用者に許可された該鍵の 鍵ロック手段を解除する制御手段とを有す 鍵管理ボックスに関するものである。

 従来、オフィスにおいては、保管庫毎に開 可能な鍵を、鍵管理ボックスに収納し、使 者がIDカード等のID認証により、鍵管理ボッ クスの扉を開閉して、利用したい保管庫用の 鍵を借り出して利用している。鍵管理ボック スは、IDカードにより、使用者をID認証し、 の人がその保管庫にアクセスする権利を有 ている場合にのみ、扉を開いている。
 しかし、多数の保管庫内の書類を順次調べ うとすると、たくさんの鍵を持って移動し ければならず、作業性が悪かった。その問 を解決するために、同じ1つの鍵を用いて、 複数の保管庫を開閉できるシステムが望まれ ていた。

 同じ1つの鍵を用いて、複数の保管庫を開閉 できるシステムとしては、マスターキーが知 られている。マスターキーは、全ての保管庫 の開閉が可能であるが、鍵を紛失した場合等 の非常時用のものであり、マスターキーを日 常的に使用しては、保管庫に各別に異なる錠 前を取り付けて管理している意味がなくなっ てしまう。また、保管庫毎にアクセスする権 利を人毎に設定することはできない。
 一方、交換容易なシリンダー錠前を用い、 管庫毎にシリンダー錠前を交換することに り、一つの鍵で開閉できる保管庫を設定可 とするものが市販されている。これによれ 、同じ1つの鍵で開閉可能な保管庫を任意に 設定し変更することができる。

 一方、ICタグと鍵とを組み合わせた技術と て、特許文献1に記載されるものがある。特 文献1には、接触式ICタグを鍵の把持部に内 して、把持部の一部に露出した鍵側データ 子と接触する扉側データ端子により、接触 ICタグのデータを読み出し、そのデータがID 登録されていない場合に、ソレノイドにより 、鍵の回転を阻止することが開示されている 。
 鍵は通常の鍵であり、特定の錠前のみ開閉 能な形状となっている。効果としては、鍵 形状が同じ合鍵を作られたとしても、接触 ICタグが内蔵されていなければ、鍵を解除 ることができないことが記載されている。 た、段落(0027)には、ICタグのみの認証により 、電気錠を開錠することが記載されている。

特開平10-252327号公報

 従来市販されている交換容易なシリンダー 前には、次のような問題があった。
(1)一人の人が利用するシステムならば良いが 、通常の会社のオフィスのように、各々異な る権能を有する複数の人が同じ保管庫を利用 するシステムにおいては、異なる人に、各々 個別に利用可能な保管庫用の鍵を所持させる ことが、困難であった。すなわち例えば、A,B ,Cという人が各々異なる保管庫グループにア セスする権利を有している場合に、各々の に、その人がアクセス可能な保管庫を開閉 きる鍵を所持させることはできなかった。

(2)また、特許文献1に記載のシステムには、 のような問題があった。
 すなわち、接触式ICタグが確認のためにの 使用されており、実際に鍵を開閉するのは 来通りの、鍵の挿入部の形状が錠前に合致 ることが条件であるため、オフィスで、複 の保管庫内の書類を調べようとすると、た さんの鍵を持って、保管庫間を移動する必 がある。たくさんの鍵を持って移動するこ も不便である上、その都度所定の鍵を探さ ければならず、きわめて非能率的であった
 また、ICタグの認識により、電気錠を開錠 るのは、単純にカードに埋め込まれたICタグ を読み取って、電気錠を開錠するのと何ら差 異がなく、鍵とICタグを組み合わせる意味が い。言い換えれば、電気錠を必要とするた 、コストアップとなる問題がある。
 また、特許文献1の技術では、接触式ICタグ 鍵の把持部に露出しているので、読取装置 錠前の外に配置せざるをえないため、機材 衝突やいたずら等により損傷する恐れがあ 。

(3)また、近年、個人情報保護法の施行に伴い 、オフィスにおけるセキュリティ管理がより 厳重になっている。今まで、個人で管理して いた鍵についても、オフィスの外に持ち出す ことを禁止することが多くなっている。すな わち、オフィスを出るときには、個人で管理 している鍵も、鍵管理ボックスに収納するこ とを義務付けるケースが多くなっている。
(4)一方、個人に対して1個ずつの個人用鍵を り分けた場合、オフィスで鍵を使用する人 分だけの数の鍵を収納する鍵管理ボックス 必要とした。一人の人が鍵を使用する時間 、一日のうち、短い時間であるのが通常で る。そのため、使用時間の少ない鍵でも、 て収納しなければならず、鍵管理ボックス 無駄なスペースを占有する問題があった。

 この発明は上記事情に鑑みてなされたも であって、その目的は、同じ1つの鍵を用い て、複数の保管庫の収納ボックスを開閉する ことのできる保管庫を提供することにある。

 上記目的を達成するために、本発明に係る 管理ボックスは以下の構成を有する。
(1)オフィスに配置された複数の保管庫の錠前 を開錠するために、使用者により使用される 鍵を集中して保管管理するためのものであっ て、該鍵が装着され、取り出し不能とする鍵 ロック手段と、個人認証手段と、個人認証さ れた使用者に許可された該鍵の該鍵ロック手 段を解除する制御手段とを有する鍵管理ボッ クスにおいて、(a)鍵がICタグを備えるデジタ キーであり、ICタグが使用者のIDデータと、 前記複数の保管庫のうち前記使用者が開錠許 可を有している2以上の保管庫を特定する保 庫特定データとを記憶すること、(b)鍵管理 ックスが、ICタグのIDデータを読み取るデー 読取手段と、個人認証手段が特定の使用者 認識したときに、該当する使用者のIDデー を持つ鍵の鍵ロック手段を解除するロック 除手段を有すること、を特徴とする。
(2)(1)に記載する鍵管理ボックスにおいて、前 記ICタグが、前記保管庫を使用した使用履歴 記憶すること、前記データ読取手段が、前 使用履歴を読み取ること、を特徴とする。

(3)オフィスに配置された複数の保管庫の錠前 を開錠するために、複数の使用者により共通 に使用される共通鍵を集中して保管管理する ためのものであって、該共通鍵が装着され、 取り出し不能とする鍵ロック手段と、個人認 証手段と、個人認証された使用者に許可され た該共通鍵の該鍵ロック手段を解除する制御 手段とを有する鍵管理ボックスにおいて、(a) 共通鍵がICタグを備えるデジタルキーであり ICタグが使用者のIDデータと、前記複数の保 管庫のうち前記使用者が開錠許可を有してい る2以上の保管庫を特定する保管庫特定デー とを記憶すること、(b)鍵管理ボックスが、IC タグのIDデータを読み取るデータ読取手段と 個人認証手段が特定の使用者を認識したと に、任意の前記共通鍵の前記ICタグに、該 する使用者のIDデータ、または使用者が開錠 許可を有している保管庫を特定する保管庫特 定データの少なくとも一方のデータを書き込 むデータ書き込み手段と、任意の共通鍵の鍵 ロック手段を解除するロック解除手段を有す ること、を特徴とする。
 ここで、共通の意味には、複数人が1個の共 通鍵を使用する意味での主観的な共通と、1 の共通鍵を複数の保管庫に使用できる意味 の客体的な共通とが考えられる。本明細書 は、主観的な共通に着目して、個人的に1本 つ割り当てられる鍵を「個人鍵」、複数の 用者により共通に使用される鍵を「共通鍵 という。
(4)(3)に記載する鍵管理ボックスにおいて、前 記ICタグが、前記保管庫を使用した使用履歴 記憶すること、前記データ読取手段が、前 使用履歴を読み取ること、を特徴とする。

(5)オフィスに配置された複数の保管庫の錠 前を開錠するために、使用者により使用され る鍵を集中して保管管理するためのものであ って、該鍵が装着され、取り出し不能とする 鍵ロック手段と、個人認証手段と、個人認証 された使用者に許可された該鍵の該鍵ロック 手段を解除する制御手段とを有する鍵管理ボ ックスにおいて、前記鍵が、ICタグを備える ジタルキーであって、前記ICタグが使用者 IDデータと、前記複数の保管庫のうち前記使 用者が開錠許可を有している2以上の保管庫 特定する保管庫特定データとを記憶するも であり、個人に1本ずつ割り当てられる個人 と、ICタグを備えるデジタルキーであって 前記ICタグが使用者のIDデータと、前記複数 保管庫のうち前記使用者が開錠許可を有し いる2以上の保管庫を特定する保管庫特定デ ータとを記憶するものであり、複数の使用者 により共通に使用される共通鍵と、を含み、 前記鍵管理ボックスが、前記ICタグのIDデー を読み取るデータ読取手段と、前記個人認 手段が特定の使用者を認識したときに、任 の前記共通鍵の前記ICタグに、該当する使用 者のIDデータ、または前記使用者の保管庫特 データの少なくとも一方のデータを書き込 データ書き込み手段と、前記個人認証手段 特定の使用者を認識したときに、該当する 用者のIDデータを持つ前記個人鍵の前記鍵 ック手段を解除する第1ロック解除手段と、 記任意の共通鍵の前記鍵ロック手段を解除 る第2ロック解除手段を有すること、を特徴 とする。

(6)(3)乃至(5)の何れか一つに記載の発明におい て、複数の前記共通鍵を、第1条件に従う第1 ループと、第2条件に従う第2グループとに ループ分けするグループ作成手段を有する とを特徴とする。
(7)(6)に記載の発明において、前記グループ作 成手段は、前記使用者の属性、前記使用者が 前記共通鍵を使用する頻度、前記共通鍵を使 用する時間帯の少なくとも一つに基づいて、 前記第1及び前記第2グループを作成すること 特徴とする。

(8)(1)乃至(7)の何れか1つに記載する鍵管理ボ クスにおいて、前記保管庫特定データを用 て前記保管庫を開錠可能な有効時間を示す 効時間データを前記ICタグに書き込む有効時 間データ書込手段を有することを特徴とする 。
(9)(8)に記載する鍵管理ボックスにおいて、前 記有効時間データ書込手段は、使用者の属性 、保管物の種類、保管庫の設置場所の少なく とも一つに応じて前記有効時間を変更して前 記ICタグに書き込むものであることを特徴と る。

 本発明の鍵管理ボックスは、オフィスに配 された複数の保管庫の錠前を開錠するため 、使用者により使用される鍵を集中して保 管理するためのものであって、該鍵が装着 れ、取り出し不能とする鍵ロック手段と、 人認証手段と、個人認証された使用者に許 された該鍵の該鍵ロック手段を解除する制 手段とを有する鍵管理ボックスにおいて、( a)鍵がICタグを備えるデジタルキーであり、IC タグが使用者のIDデータと、複数の保管庫の ち使用者が開錠許可を有している2以上の保 管庫を特定する保管庫特定データとを記憶す ること、(b)鍵管理ボックスが、ICタグのIDデ タを読み取るデータ読取手段と、個人認証 段が特定の使用者を認識したときに、該当 る使用者のIDデータを持つ鍵の鍵ロック手段 を解除するロック解除手段とを有するので、 使用者が開錠を許可されている収納ボックス を順次調べるときに、1つの鍵を所持するだ で済むため、便利である。また、個人で管 している鍵に関しても、鍵管理ボックスで 理できるため、個人がオフィスから鍵を持 出すことを禁止することができる。
 ここで、保管庫側の錠前を管理する制御装 に、その保管庫を開錠可能なIDデータを記 させておき、ICタグのIDデータを読み取るこ により、錠前の開錠を行っても良い。

 また、本発明の鍵管理ボックスは、ICタ が、保管庫を使用した使用履歴を記憶する と、データ読取手段がその使用履歴を読み ることを行うので、使用者が鍵を鍵管理ボ クスに返還したときに、鍵管理ボックスは その鍵の使用履歴を把握できるため、使用 が何時に鍵を持ち出し、どの収納ボックス 何時から何時まで使用したか、という使用 歴を把握でき、鍵の管理を十分に行うこと できる。

 また、オフィスに配置された複数の保管 の錠前を開錠するために、複数の使用者に り共通に使用される共通鍵を集中して保管 理するためのものであって、該共通鍵が装 され、取り出し不能とする鍵ロック手段と 個人認証手段と、個人認証された使用者に 可された該共通鍵の該鍵ロック手段を解除 る制御手段とを有する鍵管理ボックスにお て、(a)共通鍵がICタグを備えるデジタルキ であり、ICタグが使用者のIDデータと、複数 保管庫のうち使用者が開錠許可を有してい 2以上の保管庫を特定する保管庫特定データ とを記憶すること、(b)鍵管理ボックスが、IC グのIDデータを読み取るデータ読取手段と 個人認証手段が特定の使用者を認識したと に、任意の前記共通鍵の前記ICタグに、該当 する使用者のIDデータ、または使用者が開錠 可を有している保管庫を特定する保管庫特 データの少なくとも一方のデータを書き込 データ書き込み手段と、任意の共通鍵の鍵 ック手段を解除するロック解除手段を有す ので、使用者に対して、その人専用の鍵を の場で作成することができるため、全ての 用者の数の半分、また1/3程度の数の鍵を鍵 理ボックスで管理すれば済み、鍵管理ボッ スをコンパクトにすることができる。

 また、本発明の鍵管理ボックスは、ICタ が、保管庫を使用した使用履歴を記憶する と、データ読取手段がその使用履歴を読み ることを行うので、使用者が鍵を鍵管理ボ クスに返還したときに、鍵管理ボックスは その鍵の使用履歴を把握できるため、使用 が何時に鍵を持ち出し、どの収納ボックス 何時から何時まで使用したか、という使用 歴を把握でき、鍵の管理を十分に行うこと できる。

 また、本発明の鍵管理ボックスは、オフ スに配置された複数の保管庫の錠前を開錠 るために、使用者により使用される鍵を集 して保管管理するためのものであって、該 が装着され、取り出し不能とする鍵ロック 段と、個人認証手段と、個人認証された使 者に許可された該鍵の該鍵ロック手段を解 する制御手段とを有する鍵管理ボックスに いて、鍵が、ICタグを備えるデジタルキー あって、ICタグが使用者のIDデータと、複数 保管庫のうち使用者が開錠許可を有してい 2以上の保管庫を特定する保管庫特定データ とを記憶するものであり、個人に1本ずつ割 当てられる個人鍵と、ICタグを備えるデジタ ルキーであって、ICタグが使用者のIDデータ 、複数の保管庫のうち使用者が開錠許可を している2以上の保管庫を特定する保管庫特 データとを記憶するものであり、複数の使 者により共通に使用される共通鍵と、を含 、鍵管理ボックスが、ICタグのIDデータを読 み取るデータ読取手段と、個人認証手段が特 定の使用者を認識したときに、任意の共通鍵 のICタグに、該当する使用者のIDデータ、ま は使用者の保管庫特定データの少なくとも 方のデータを書き込むデータ書き込み手段 、個人認証手段が特定の使用者を認識した きに、該当する使用者のIDデータを持つ個人 鍵の鍵ロック手段を解除する第1ロック解除 段と、任意の共通鍵の鍵ロック手段を解除 る第2ロック解除手段を有する。このような 管理ボックスは、電子キーの使用頻度が低 ものでも共通鍵を用いて保管庫を開錠する とができる。また、複数の使用者が共通鍵 共用するので、鍵管理ボックスは、使用者 人一人に付与した個人鍵を管理する場合と べて、管理する電子キーの数を減らすこと できる。

 また、本発明の鍵管理ボックスは、複数 共通鍵を、第1条件に従う第1グループと、 2条件に従う第2グループとにグループ分けす るグループ作成手段を有するので、第1グル プに属する共通鍵と、第2グループに属する 通鍵とを異なる条件(例えば、使用者の属性 、使用者が共通鍵を使用する頻度、共通鍵を 使用する時間帯)で使用者に使用させること できる。

 本発明の鍵管理ボックスは、保管庫特定デ タを用いて保管庫を開錠可能な有効時間を す有効時間データをICタグに書き込む有効 間データ書込手段を有する。そのため、鍵 理ボックスから取り出されたデジタルキー 、有効時間を経過すると保管庫の錠前に差 込んでも保管庫を使用できず、鍵としての 能を失う。よって、本発明の鍵管理ボック によれば、デジタルキーが不正使用される 険を低減できる。
 本発明の鍵管理ボックスは、有効時間デー 書込手段が、使用者の属性、保管物の種類 保管庫の設置場所に応じて有効時間を変更 てICタグに書き込むものである。このよう 本発明の鍵管理ボックスは、使用者や保管 、保管庫の設置場所に適した有効時間をICタ グに記憶させるので、有効時間を一律に設定 する場合と比べて第三者がデジタルキーを不 正使用する機会が減り、セキュリティを向上 させることができる。

本発明の実施形態に係り、電子キーの 観を示す平面図である。 図1のA矢視の側面図である。 電子キーの内部構造を示す断面図であ 。 電子キーの電気回路構成を示す回路図 ある。 電子キーの制御構成を示すブロック図 ある。 本発明の一実施例である鍵管理ボック の正面図である。 鍵管理ボックスの制御構成を示すブロ ク図である。 電子キーを個人鍵として使用するとき 制御方法を示すフローチャートである。 電子キーを共通鍵として使用するとき 制御方法を示すフローチャートである。 共通鍵をグループ化するときの制御方 法を示すフローチャートである。

符号の説明

1  電子キー
30 鍵管理ボックス
32 ICカード読取部
33 テンキー
34 液晶表示部
35 キー孔
38 キー孔ユニット
40 有効時間データ書込手段
43 LED
47 電子キーID記憶部
48 アクセス権記憶部
49 履歴記憶部
50 制御プログラム

 次に、本発明に係る鍵管理ボックスの一 施形態について図面を参照して説明する。

 始めに、本実施例で使用するデジタルキー ある電子キー1について説明する。
<電子キー>
 図1は、電子キー1の平面図である。図2は、 1に示す電子キー1を図中A方向から見た図で る。
 電子キー1は、金属製の差込体2にICユニット 3が取り付けられている。ICユニット3は、静 気を防止するために、樹脂製のケース4によ 外観が構成されている。ケース4は、第1ケ ス片5と第2ケース片6とを連結して、第1及び 2ケース片5,6の間に、差込体2の枠部2a(図3参 )を収納する中空部を内部に形成している。
 LED9は、第1ケース片5に形成された露出口5a ら外部に露出し、点滅状態を視認できるよ になっている。ICユニット3は、ICタグ13(図3 照)の第1端子11と第2端子12がケース4の内部か ら外部へ延設され、差込体2の両側に配置さ ている。

 図3は、図1に示す電子キー1の内部構造を示 図である。
 差込体2の枠部2aには、ケース4の内部から外 部へ突き出すように差込部2cが一体に設けら ている。枠部2aには、ICタグ用基板10に搭載 れたICタグ13やLED9を収容する開口部2bが形成 され、ICタグ13やLED9の配線等が差込体2に接触 することを防いでいる。差込体2には、ロッ 手段と係合するための凹部2dが形成されてい る。ICタグ用基板10には、ICタグ13と、ICタグ13 の第1端子11及び第2端子12(図2参照)と、LED9が んだ付け等により取り付けられている。尚 ICユニット3は、外部から電源を供給されな 場合でもICタグ13を駆動できるように電池17 備える。

<電子キーの電気回路構成>
 図4は、図1に示す電子キー1のリードライト 路を示すブロック図である。
 電子キー1は、第1整流ダイオードD1のアノー ド側がICタグ13に接続され、第1整流ダイオー D1のカソード側が第1端子11に接続されてお 、第2端子12から第1端子11へ電流を流すよう なっている。第1抵抗R1は、第1整流ダイオー D1と並列に設けられ、非線形素子であるICタ グ13に僅かな電流が流れたときでも第1整流ダ イオードD1をON状態に切り替えられるように ている。

 また、電子キー1は、ICタグ13と並列にLED9 設けられている。第2整流ダイオードD2は、 ノード側が第1端子11に接続され、カソード がLED9に接続されており、第1端子11から第2 子12へ電流を流すように配置されている。第 2抵抗R2は、LED9と第2端子12との間に配置され LED9に流れる電流を安定させる。第1及び第2 流ダイオードD1,D2と第1及び第2抵抗R1,R2は、IC タグ13に電流を供給する回路と、LED9に電流を 供給する回路とを切り替える「回路切替手段 」を構成する。

<電子キーの論理ブロック構成>
 図5は、図1に示す電子キー1の論理ブロック である。
 電子キー1は、電子キーアクセス許可制御手 段24と、外部通信インターフェース手段27と 備える。
 電子キーアクセス許可制御手段24は、通常 には、第1及び第2端子11,12を接続する回路を 断している。電子キーアクセス許可制御手 24は、電子キー1が鍵管理ボックスから取り されるときに、第1及び第2端子11,12とを接続 し、外部通信インターフェース手段27が電子 ーID記憶手段25やアクセス権記憶手段26、有 時間データ記憶手段28、履歴記憶手段23にア クセスすることを許可するものである。

 電子キーID記憶手段25は、「電子キーID」を 憶するものである。ここで、電子キーIDと 、電子キー1を識別するための固有の識別番 をいう。本実施形態では、接触式ICタグ13の 固有の識別番号を「電子キーID」として電子 ーID記憶手段25に記憶している。市販の接触 式ICタグ13は、製造時に固有の識別番号を付 されて記憶している。ICタグ13は、世の中に じ識別番号を有するものが存在せず、また の識別番号の書き換えも困難である。よっ 、電子キー1は、製造時に個別の識別番号を 付与して記憶する手間をかけずに、ICタグ13 識別番号をそのまま用いて他の電子キー1と 別することが可能である。「個人のID番号 とは、個人に付与された識別番号をいう。
 アクセス権記憶手段26は、電子キー1の所有 が有する「アクセス権」を記憶するもので る。「アクセス権」とは、保管庫を開閉す 権利をいう。アクセス権記憶手段は、複数 保管庫のうち使用者が解錠許可(アクセス権 )を有している2以上の保管庫を特定する保管 特定データが読み書きされる。

 有効時間データ記憶手段28は、保管庫特定 ータを用いて保管庫を開錠可能な有効時間 示す有効時間データを記憶するものである 有効時間データは、電子キー1を後述する鍵 理ボックス30から取り出す際に有効時間デ タ記憶手段28に書き込まれる。
 履歴記憶手段23は、電子キー1を用いて保管 を開錠した場合に保管庫の識別番号、開錠 た日時、及び閉錠した日時等の使用履歴が き込まれ、また、電子キー1を鍵管理ボック ス30に返却したときに使用履歴が鍵管理ボッ ス30に読み取られるものである。

 外部通信インターフェース手段27は、第1及 第2端子11,12に接触してICタグ13にデータを読 み書きするデータ読み取り手段(例えば錠前 御装置、後述のICタグ読取手段42等)との通信 を制御するものである。
 なお、電子キーアクセス許可制御手段24と 部通信インターフェース手段27との間には、 電池残量測定手段29が接続している。電池残 測定手段29は、電池17(図3参照)の残量を監視 し、電池17の残量が所定量以下になった場合 LED9(図1及び図3参照)を特定周期で点滅させ ユーザに電池残量が少なくなったことを知 せるものである。

<電子キー管理システム>
 次に、電子キー1を管理するシステムについ て説明する。図6に鍵管理ボックス30の構成図 を示す。鍵管理ボックス30は、開閉扉31が付 され、通常、開閉扉31は閉じられている。鍵 管理ボックス30の開閉扉31の内側には、10個の 電子キー1(図1参照)を保持するキー孔ユニッ 38(38Aから38Jまで)が付設されている。鍵管理 ックスの開閉扉31の右側の表面には、ICカー ド読取部32、テンキー操作部33、液晶表示部34 が付設されている。キー孔ユニット38は、電 キー1が装着されるキー孔35、LED43、ネーム レート37を有している。キー孔35には、キー け阻止手段である鍵ロック手段41(図7参照) より、通常電子キー1を抜くことができない 態となっている。

 次に、鍵管理ボックスのコントローラにつ て説明する。図7に制御の構成をブロック図 で示す。コントローラ44は、CPU45、ROM46、履歴 記憶部49を備えている。ROM46は、制御プログ ム50、電子キーID記憶部47、アクセス権記憶 48、有効時間データ設定部51を備えている。
 コントローラ44には、各キー孔ユニット38に 対応して付設されている電子キー1をロック て抜けないようにする鍵ロック手段41A~41J、 子キー1が装着されたときに、電子キー1に 蔵されたICタグ13に記憶されているデータを み取るためのICタグデータ読取手段42A~42J、 効時間データを電子キー1の有効時間データ 記憶手段28に書き込む有効時間データ書込手 40A~40J、データ書き込み手段39A~39J、LED43A~43J 接続されている。また、コントローラ44に 、液晶表示部34、テンキー操作部33、ICカー 読取部32が接続されている。

<鍵管理ボックスの使用形態>
 次に、実施例の鍵管理ボックス30の使用形 について説明する。
 上記構成を有する鍵管理ボックス30の使用 態としては、2つの方式が考えられる。それ の方法は、ROM46に記憶させる制御プログラ 50により変更される。2つの方式である、個 鍵方式、及び共通鍵方式について、順次説 する。
<個人鍵方式>
 電子キー1を個人に1本ずつ割り当てて管理 る方式である。図6に示す鍵管理ボックス30 は、10人分の電子キー1を管理できる。電子 ー1の電子キーID記憶手段25に記憶された固有 の識別番号(電子キーID)は、本実施例では、 触式ICタグ13の固有の識別番号を利用してい 。市販されている接触式ICタグは、各々が 有の識別番号を有しており、同じものはな 、また書き換えも困難なので便利である。
 電子キーID記憶手段25は、電子キーIDに対応 た特定の個人を記憶している。

 図8に、個人鍵方式の場合の制御プログラム 50をフローチャートで示す。
 使用者は、鍵管理ボックス30の所に行き、 持しているICカードをICカード読取部32に読 取らせる(S11;YES)。そして、テンキー操作部33 により、暗証番号を入力する(S12)。コントロ ラ44の電子キーID記憶部47は、ICカード読取 32が読み取ったICカードと対応する暗証番号 記憶しており、入力された暗証番号を照合 る(S13)。そして、正しい暗証番号が入力さ たときのみ(S13;YES)、有効時間データ設定部51 が設定した有効時間データを有効時間データ 書込手段40により電子キー1の有効時間データ 記憶手段28に書き込んだ後、開閉扉31を開放 る。本実施例では、テンキー操作部33を用い ているが、静脈認証装置、指紋認証装置等に より個人認証を行っても良い。個人認証を行 うのは、他人のICカードを使用して不正行為 行われるのを防止するためである。

 ここで、有効時間データ設定部51は、使用 の属性、保管物の種類、保管庫の設置場所 少なくとも一つに基づいて有効時間データ 設定する。
 例えば、有効時間データ設定部51は、使用 を平社員クラス、課長クラス、部長クラス 役員クラスに分けて記憶しており、例えば 社員クラスの有効時間を5分、課長クラスの 効時間を10分、部長クラスの有効時間を15分 、役員クラスの有効時間を20分に設定するな 、階層に応じて有効時間の長さを設定する
 また例えば、有効時間データ設定部51は、 管庫を開いて書類内容を確認する時間を鑑 て、書類ファイルを収納する保管庫に対す 有効時間を、CD-ROMやUSBメモリを収納する保 庫に対する有効時間より長く設定する。
 また例えば、有効時間データ設定部51は、 えば地下2階地上10階建てのビルにおいて鍵 理ボックス30が地下2階にある場合に、地上10 階の保管庫に対する有効時間を地上2階の保 庫に対する有効時間より長く設定する。

 コントローラ44は、開閉扉31を開放すると同 時に、個人認証した個人用の電子キー1が装 されているキー孔ユニット38の鍵ロック手段 41を解除する(S14)。鍵ロック手段41は、鍵の凹 部2dを利用して、図示しない係合爪をソレノ ドで駆動させて係合・解除を行っている。 た、解除したキー孔ユニット38のLED43を点灯 する(S14)。使用者は、これにより、自分専用 電子キー1を抜き取ることができる。コント ローラ44は、ICタグデータ読取手段42が電子キ ー1を検出しなくなったときに、電子キー1が ー孔35から抜き取られたと判断して(S15;YES) 認証した個人、取り出された電子キー1、取 出された時間を履歴記憶部49に記憶する(S16) 。
 本鍵管理ボックス30では、電子キー1を直接 キー孔35に装着させているので、キー孔ユ ット38に付設されたICタグデータ読取手段42 より、装着された電子キー1のICタグデータ 読み取るため、電子キー1が正規の鍵である 否かを確実に管理することができる。

 電子キー1に対応する特定の個人が有する 保管庫特定データについては、個人鍵方式の 場合には、予め電子キー1のアクセス権記憶 段26に記憶されている。ここで、特定の個人 がアクセス可能な保管庫が増減した場合には 、鍵管理ボックス30が電子キー1を収納する間 にアクセス権記憶手段26に記憶されている保 庫特定データを書き換える。電子キー1は、 セキュリティを確保するために、基本的に使 用時を除いて鍵管理ボックス30へ返却される そのため、電子キー1は、アクセス権の変更 に速やかに対応して最新の保管庫特定データ を記憶し、特定の個人がアクセス権がある保 管庫を使用できない不具合を回避できる。

 そして、従来の電子キーは、個人が使用 きる保管庫を1個だけ記憶し、その保管庫の 専用鍵として使用されていたため、保管庫は 、アクセス権を有する人の電子キーIDをメモ に記憶し、電子キーから読み取った電子キ IDがメモリに登録されている場合に開錠し いた。そして、保管庫は、アクセス権に変 があった場合には、メモリに登録されてい 電子キーIDを書き換えていた。この書き換え は、保管庫別に手入力すると手間がかかり、 入力漏れを生じる危険がある。一方、保管庫 をネットワークを介してサーバに接続すれば 、入力の手間や入力漏れの危険を低減できる が、システムが高価になる。これに対して、 保管庫は、アクセス権記憶手段26に保管庫特 データを記憶した電子キー1に自分の管理す る識別番号があることを確認したときに開錠 するシステムを採用すれば、アクセス権を有 する人の電子キーIDを記憶したり、ネットワ クを構築する必要がなく、アクセス権の変 に適切に対応できるシステムを安価に構築 きる。

 また、鍵管理ボックス30は、電子キー1が り出される場合に、例えば、電子キー1を鍵 管理ボックス30から取り出してから5分間保管 庫Aを開錠できることを示す有効時間データ 電子キー1の有効時間データ記憶手段28に記 させる。使用者は、鍵管理ボックス30の設置 場所から所望の保管物(書類ファイル、CD-ROM USB、パソコン等)が収納されている保管庫Aへ 行き、電子キー1を保管庫に設けた鍵ユニッ の錠前に差し込む。

 保管庫Aの錠前には、電子キー1のICタグ13 設けられた第1及び第2端子11,12に接触してIC グ13からデータを読み取るICタグデータ読み 取り手段が設けられている。鍵ユニットは、 ICタグデータ読み取り手段により保管庫Aに対 応する有効時間データを電子キー1の有効時 データ記憶手段28から読み出す。鍵ユニット は、有効時間データが示す有効時間内に電子 キー1が保管庫Aの錠前に差し込まれた場合は 保管庫Aの開閉を許可する。一方、鍵ユニッ トは、有効時間データが示す有効時間内に電 子キー1が保管庫Aの錠前に差し込まれなかっ 場合には、保管庫Aの開閉を許可しない。こ のように、電子キー1は、有効時間が経過す と保管庫Aの鍵としての機能を失う。

 そのため、使用者が保管庫Aを開閉した後 に電子キー1を鍵管理ボックス30に返却しない まま、有効時間が経過した場合には、正当権 限を有する使用者であっても当該電子キー1 用いて保管庫Aを開閉できなくなる。この場 、使用者は、鍵管理ボックス30へ行って電 キー1を一旦返却し、再度電子キー1を取り出 す手続をして電子キー1に有効時間データを き込んでもらえば、電子キー1を用いて保管 を開閉できるようになる。

 保管庫を開錠した場合、電子キー1の履歴記 憶手段23には、保管庫側のコントローラによ 、保管庫の識別番号、開錠した日時、及び 錠した日時が書き込まれる。また、保管庫 、電子キー1が差し込まれる錠前の近くにCCD カメラ等の撮像手段を配置し、保管庫を開錠 した者の顔を撮像手段で撮像する。保管庫側 のコントローラは、撮像手段が撮像した画像 データを使用履歴の一つとして電子キー1の 歴記憶手段23に書き込む。電子キー1により 複数の保管庫の開錠を行った場合には、全 の使用履歴データが、電子キー1の履歴記憶 段23に記憶される。
 電子キー1を鍵管理ボックス30に返却したと に(S15:NO)、ICタグデータ読取手段42は、電子 ー1の電子キーIDを読み取り、個人認証した 定の個人に対応する正しい電子キー1が返却 されたことを確認し(S17;YES)、返却時間を履歴 記憶部49に記憶する(S18)。次に、コントロー 44のICタグデータ読取手段42により電子キー1 履歴記憶手段23から読み取った使用履歴が 個人用電子キー1の使用履歴として履歴記憶 49に記憶される(S19)。

 これにより、履歴記憶部49は、各電子キー1 ついて鍵管理ボックス30から取り出された 時、返却された日時、保管庫での使用履歴 全て記憶する。
 後で、保管庫内の書類の紛失等のトラブル 発生したときに、電子キー1の履歴記憶手段 23やコントローラ44の履歴記憶部49に記憶され ている使用履歴をチェックすることにより、 責任の所在を追及することができる。また、 全ての履歴を管理していることを使用者に知 らせることにより、使用者が鍵管理ボックス 30から電子キー1を取り出した後、すばやく保 管庫の利用を行うことが期待できるため、電 子キー1が机の上に長時間置きっぱなしにな ような事態を回避することができる。
 その後、開閉扉31を閉じることを液晶表示 34に表示して指示する(S20)。開閉扉31が閉じ れたことを確認して(S21;YES)、S11へ戻る。

 上記個人鍵方式の鍵管理ボックス30によ ば、オフィスに配置された複数の保管庫の 前を開錠するために、使用者により使用さ る鍵を集中して保管管理するためのもので って、該鍵が装着され、取り出し不能とす 鍵ロック手段41と、個人認証手段であるテン キー操作部33・電子キーID記憶部47と、個人認 証された使用者に許可された該鍵の該鍵ロッ ク手段41を解除するコントローラ44とを有す 鍵管理ボックス30において、(a)鍵がICタグを える電子キー1であり、ICタグ13が使用者のID データと、複数の保管庫のうち使用者が開錠 許可を有している2以上の保管庫を特定する 管庫特定データとを記憶すること、(b)鍵管 ボックス30が、ICタグ13のIDデータを読み取る ICタグデータ読取手段42と、電子キーID記憶部 47が特定の使用者を認識したときに(S13;YES)、 当する使用者のIDデータを持つ鍵の鍵ロッ 手段41を解除するロック解除手段(S14)とを有 るので、使用者が開錠を許可されている収 ボックスを順次調べるときに、1つの鍵を所 持するだけで済むため、便利である。また、 個人で管理している鍵に関しても、鍵管理ボ ックスで管理できるため、個人がオフィスか ら鍵を持ち出すことを禁止することができる 。

 また、本実施例の鍵管理ボックス30は、IC タグ13が、保管庫を使用した使用履歴を記憶 ること、ICタグデータ読取手段42がその使用 履歴を読み取ることを行うので(S19)、使用者 鍵を鍵管理ボックスに返還したときに、鍵 理ボックスは、その鍵の使用履歴を把握で るため、使用者が何時に鍵を持ち出し、ど 収納ボックスを何時から何時まで使用した 、という使用履歴を把握でき、鍵の管理を 分に行うことができる。

 本実施例の鍵管理ボックス30は、保管庫 定データを用いて保管庫を開錠可能な有効 間を示す有効時間データを電子キー1のICタ 13に書き込む有効時間データ書込手段40を有 る。そのため、鍵管理ボックス30から取り され電子キー1は、有効時間データによって 定される有効時間を経過すると保管庫の錠 に差し込んでも保管庫を開錠できず、鍵と ての機能を失う。よって、本実施例の鍵管 ボックス30によれば、電子キー1が不正使用 れる危険を低減できる。

 本実施例の鍵管理ボックス30は、有効時 データ書込手段40が、使用者の属性、保管物 の種類、保管庫の設置場所の少なくとも一つ に応じて有効時間を変更してICタグ13に書き むものである。このような鍵管理ボックス30 は、使用者や保管物、保管庫の設置場所に適 した有効時間をICタグ13に記憶させるので、 効時間を一律に設定する場合と比べて第三 がデジタルキーを不正使用する機会が減り セキュリティを向上させることができる。 かも、有効時間が経過して電子キー1が鍵と ての機能を失ったとしても、電子キー1が第 三者に盗まれると、鍵管理ボックス30に残っ いる使用履歴から責任を追及されるので、 用者は早く電子キー1を返却する意識が働く 点でも、セキュリティを向上させることがで きる。

<共通鍵方式>
 共通の意味には、複数人が1個の共通鍵を使 用する意味での主観的な共通と、1個の共通 を複数の保管庫に使用できる意味での客体 な共通とが考えられる。本明細書では、主 的な共通に着目して、個人的に1本ずつ割り てられる鍵を「個人鍵」、複数の使用者に り共通に使用される鍵を「共通鍵」という よって、共通鍵方式は、電子キー1を個人に 1本ずつ割り当てずに、共通鍵として管理す 方式である。基本的構成等は、個人鍵方式 同じなので、相違する点のみ詳細に説明す 。
 図6に示す鍵管理ボックス30では、10個の電 キー1を管理できる。
 図9に、共通鍵方式の場合の制御プログラム 50をフローチャートで示す。
 使用者は、鍵管理ボックス30の所に行き、 持しているICカードをICカード読取部32に読 取らせる(S30;YES)。そして、テンキー操作部33 により、暗証番号を入力する(S31)。コントロ ラ44の電子キーID記憶部47は、ICカード読取 32が読み取ったICカードと対応する暗証番号 記憶しており、入力された暗証番号を照合 る(S32)。そして、正しい暗証番号が入力さ たときのみ(S32;YES)、開閉扉31を開放する。本 実施例では、テンキー操作部33を用いている 、静脈認証装置、指紋認証装置等により個 認証を行っても良い。個人認証を行うのは 他人のICカードを使用して不正行為が行わ るのを防止するためである。

 S33の後、2つのルートに分かれて制御される 。コントローラ44が、使用者が現在電子キー1 を借りていないと判断した場合には(S33;NO)、S 34へ進む。一方、コントローラ44が、使用者 現在電子キー1を借りていると判断した場合 は(S33;YES)、S42へ進む。
 先に、使用者が現在電子キー1を借りていな い場合(S33;NO)について説明する。
 この場合には、液晶表示部34に、使用者が 要とする保管庫の番号を入力させる(S34)。こ の場合に、液晶表示部34の特性を生かして、 示表示等行い、使用者が容易に保管庫の番 を特定できるようにすると良い。
 使用者が保管庫の番号を入力すると(S34)、 号入力が完了したか否か、液晶表示部34に表 示を行い確認する(S35)。使用者は、複数の保 庫を開錠したい場合には、全ての保管庫の 号を入力する(S34,S35)。

 コントローラ44は、個人認証した使用者の クセス権について、アクセス権記憶部48に確 認を行い、使用者が指定した番号の保管庫が 全て、アクセス可能であるならば、データ書 き込み手段39によりそれらの番号を、鍵管理 ックス30に現在収納されている任意の電子 ー1のアクセス権記憶手段26に、その番号を き込む(S36)。同時に、電子キーID記憶手段25 、有効時間データ設定部51が設定した有効時 間データと、個人認証した個人のID番号を書 込む(S36)。もし、アクセス権のない番号が 力されているときは、その旨、液晶表示部34 に表示する。
 次に、コントローラ44は、開閉扉31を開放す ると同時に、データを書き込んだ任意の電子 キー1が装着されているキー孔ユニット38の鍵 ロック手段41を解除する(S37)。鍵ロック手段41 は、鍵の凹部2dを利用して、図示しない係合 をソレノイドで駆動させて係合・解除を行 ている。また、解除したキー孔ユニット38 LED43を点灯する(S37)。使用者は、これにより 所定の電子キー1を抜き取ることができる。 コントローラ44は、ICタグデータ読取手段42が 電子キー1を検出しなくなったときに、電子 ー1がキー孔35から抜き取られたと判断して(S 38;YES)、認証した個人、取り出された電子キ 1、取り出された時間を履歴記憶部49に記憶 る(S39)。その後、開閉扉31を閉じることを液 表示部34に表示して指示する(S40)。開閉扉31 閉じられたことを確認して(S41;YES)、S30へ戻 。

 本鍵管理ボックス30では、電子キー1を直接 キー孔35に装着させているので、キー孔ユ ット38に付設されたICタグデータ読取手段42 より、装着された電子キー1のICタグデータ 読み取るため、電子キー1が正規の鍵である 否かを確実に管理することができる。
 保管庫を開錠した場合、アクセス権記憶手 26には、保管庫側のコントローラにより、 管庫の識別番号、開錠した日時、及び閉錠 た日時が書き込まれる。電子キー1により、 数の保管庫の開錠を行った場合には、全て 使用履歴データが、電子キー1のアクセス権 記憶手段26に記憶される。

 次に、使用者が現在電子キー1を借りている 場合(S33;YES)について説明する。この場合には 、コントローラ44は、開閉扉31を開放すると 時に、電子キー1が装着されていないキー孔 ニット38の鍵ロック手段41を解除状態とする (S42)。
 使用者は、電子キー1が装着されていない任 意のキー孔35に、電子キー1を返却する(S43)。 子キー1が鍵管理ボックス30に返却されたと に、ICタグデータ読取手段42は、電子キー1 電子キーIDを読み取り、個人認証した特定の 個人が借りていた電子キー1が返却されたこ を確認し(S44;YES)、返却時間を履歴記憶部49に 記憶する(S45)。次に、コントローラ44のICタグ データ読取手段42が電子キー1から読み取った 使用履歴データが、履歴記憶部49に、個人用 子キー1の使用履歴として記憶される(S46)。

 これにより、履歴記憶部49は、各電子キー1 ついて、鍵管理ボックス30から取り出され 日時、返却された日時、保管庫での使用履 を全て記憶する。
 後で、保管庫内の書類の紛失等のトラブル 発生したときに、使用履歴をチェックする とにより、責任の所在を追及することがで る。また、全ての履歴を管理していること 使用者に知らせることにより、使用者が鍵 理ボックス30から電子キー1を取り出した後 すばやく保管庫の利用を行うことが期待で るため、電子キー1が机の上に長時間置きっ ぱなしになるような事態を回避することがで きる。
 その後、開閉扉31を閉じることを液晶表示 34に表示して指示する(S40)。開閉扉31が閉じ れたことを確認して(S41;YES)、S30へ戻る。

 上記共通鍵方式の鍵管理ボックス30によ ば、オフィスに配置された複数の保管庫の 前を開錠するために、複数の使用者により 通に使用される共通鍵である電子キー1を集 して保管管理するためのものであって、電 キー1が装着され、取り出し不能とする鍵ロ ック手段41と、個人認証手段であるテンキー 作部33・電子キーID記憶部47と、個人認証さ た使用者に許可された電子キー1の鍵ロック 手段41を解除するコントローラ44とを有する 管理ボックス30において、(a)電子キー1がICタ グ13を備えるデジタルキーであり、ICタグ13が 使用者のIDデータと、複数の保管庫のうち使 者が開錠許可を有している2以上の保管庫を 特定する保管庫特定データとを記憶すること 、(b)鍵管理ボックス30が、ICタグ13のIDデータ 読み取るICタグデータ読取手段42と、個人認 証手段が特定の使用者を認識したときに、任 意の電子キー1のICタグ13に、該当する使用者 IDデータ、または使用者が開錠許可を有し いる保管庫を特定する保管庫特定データの なくとも一方のデータを書き込むデータ書 込み手段(S36)と、任意の電子キー1の鍵ロッ 手段41を解除するロック解除手段(S37)を有す ので、使用者に対して、その人専用の鍵を の場で作成することができるため、全ての 用者の数の半分、また1/3程度の数の鍵を鍵 理ボックスで管理すれば済み、鍵管理ボッ スをコンパクトにすることができる。

 また、本実施例の鍵管理ボックス30は、IC タグ13が、保管庫を使用した使用履歴を記憶 ること、ICタグデータ読取手段42がその使用 履歴を読み取ることを行うので、使用者が電 子キー1を鍵管理ボックス30に返却したときに 、鍵管理ボックス30は、その電子キー1の使用 履歴を把握できるため、使用者が何時に鍵を 持ち出し、どの収納ボックスを何時から何時 まで使用したか、という使用履歴を把握でき 、電子キー1の管理を十分に行うことができ 。

 本実施例の鍵管理ボックス30は、保管庫 定データを用いて保管庫を開錠可能な有効 間を示す有効時間データを電子キー1のICタ 13に書き込む有効時間データ書込手段40を有 る。そのため、鍵管理ボックス30から取り され電子キー1は、有効時間データによって 定される有効時間を経過すると保管庫の錠 に差し込んでも保管庫を開錠できず、鍵と ての機能を失う。よって、本実施例の鍵管 ボックス30によれば、電子キー1が不正使用 れる危険を低減できる。

 本実施例の鍵管理ボックス30は、有効時 データ書込手段40が、使用者の属性、保管物 の種類、保管庫の設置場所の少なくとも一つ に応じて有効時間を変更してICタグ13に書き むものである。このような鍵管理ボックス30 は、使用者や保管物、保管庫の設置場所に適 した有効時間をICタグ13に記憶させるので、 効時間を一律に設定する場合と比べて第三 がデジタルキーを不正使用する機会が減り セキュリティを向上させることができる。 かも、有効時間が経過して電子キー1が鍵と ての機能を失ったとしても、電子キー1が第 三者に盗まれると、鍵管理ボックス30に残っ いる使用履歴から責任を追及されるので、 用者は早く電子キー1を返却する意識が働く 点でも、セキュリティを向上させることがで きる。

 ところで、鍵管理ボックス30は、全ての 子キー1を貸し出してしまうと、電子キー1に 使用者の保管庫データとIDデータを書き込ん 当該使用者のための専用の鍵を発行できな なる。この場合、その使用者は、保管庫を 錠して書類ファイルやCD-ROM、USBメモリなど 保管物を取り出すことができず不便である そうかと言って、全ての電子キー1を個人鍵 としたのでは、管理する電子キー1の数が増 てコストアップし、また使用頻度の低い者 まで個人鍵を与えるのは無駄である。そこ 、鍵管理ボックス30は、キー孔ユニット38A~38 Jで管理する電子キー1をグループ化し、グル プ毎に電子キー1を使用する条件を変えてい る。

 図10は、共通鍵をグループ化するときのプ グラムを示すフローチャートである。この ログラムは、コントローラ44のROM46に記憶さ ている。
 コントローラ44は、例えば、使用者がコン ローラ44に共通鍵のグループ化指令を入力し た場合、或いは、直近に共通鍵のグループ化 をしてから一定期間(例えば1年)が経過して共 通鍵のグループ化指令を入力した場合に、共 通鍵をグループ化するための条件を設定する (S51:YES、S52)。条件設定は、共通鍵のグループ 化指令を入力する度にコントローラ44の管理 に入力させても良いし、直近の共通鍵のグ ープ化で使用した条件を更新して使用して 良い。

 そして、設定された条件が、使用者の属 に関するものかを判断する。使用者の属性 ある場合には、共通鍵としての電子キー1を 使用可能な使用者の属性(例えば、平社員ク ス、課長クラス、部長クラス)をコントロー 44のメモリから読み出して取得する(S53:YES、 S54)。そして、属性別に人数をカウントして 各グループに振り分ける共通鍵の本数を決 する。例えば、共通鍵としての電子キー1を 用可能な使用者の数が30人である場合に、 社員クラスが20人、課長クラスが7人、部長 ラスが3人であるとする。部長クラスは、電 キー1の使用頻度が高いと考えられるので、 部長クラスのグループには部長クラスに属す る人数に相当する3本の電子キー1を割り当て 。課長クラスは、部長クラスより電子キー1 を使用する頻度が低いものの、平社員より使 用頻度が高いと考えられる。そこで、平社員 クラスの使用者が電子キー1を共有する割合 り高い割合で、課長クラスのグループに電 キー1を割り当てる。例えば、課長クラスの ループには、3本の電子キー1を割り当て、 社員クラスのグループには、4本の電子キー1 を割り当てる(S55)。

 そして、各グループに割り当てた電子キ 1を管理するキー孔ボックス38を決定し、共 鍵をグループ化する。例えば、部長クラス グループの電子キー1は、キー孔ボックス38A ~38Cに管理させる。また、課長クラスのグル プの電子キー1は、キー孔ユニット38D~38Fに管 理させる。更に、平社員クラスのグループの 電子キー1は、38G~38Jに管理させる(S56)。その 、処理を終了する。

 使用者の属性によってグループ化された 通鍵は、部長クラスの使用者であれば、鍵 理ボックス30へ来ればいつでも電子キー1を り出すことができ、個人鍵と同様にして電 キー1を使用できる。また、課長クラスの使 用者は、電子キー1を1本ずつ割り当てられな ものの、平社員より鍵管理ボックス30から 子キーを取り出しやすい。よって、使用者 属性によって共通鍵をグループ化すること より、鍵管理ボックス30の鍵を全て平社員に 貸し出して部長クラスや課長クラスの使用者 が電子キー1を使用できない不具合を低減で る。

 設定条件が共通鍵の使用頻度に関するも である場合には、履歴記憶部49から使用者 使用履歴を読み出し、使用頻度別に使用者 グループ化する。そして、使用頻度が多い 用者のグループには、そのグループに属す 使用者がいつでも電子キー1を使用できるよ に、使用頻度が高い使用者の分だけ電子キ 1を割り当てる。また、使用頻度が少ないグ ループには、残りの電子キー1を割り当てる 例えば、使用頻度が多い使用者のグループ は、6本の電子キー1を割り当て、使用頻度が 少ない使用者のグループには、残り4本の電 キー1を割り当てる(S57:YES、S58、S59)。そして 使用者属性の場合と同様にして、電子キー1 をグループ化して処理を終了する(S56)。

 このように使用頻度によって共通鍵をグ ープ化することにより、使用頻度が高い使 者が電子キー1を使用できない不具合を低減 できる。

 設定条件が共通鍵の使用時間帯に関する のである場合には、履歴記憶部49から使用 の使用履歴を読み出し、使用時間帯別に使 者をカウントして使用時間をグループ化す 。そして、使用者の多い使用時間帯のグル プには、割り当てる電子キー1の数を多くし 、使用者の少ない使用時間帯のグループに 、割り当てる電子キー1の数を少なくする。 例えば、9時~12時の使用時間帯のグループに 、7本の電子キー1を割り当て、11時から14時 使用時間帯のグループには、3本の電子キー1 0を割り当てる。更に、13時~16時の時間帯のグ ループは、9時~12時の時間帯と重ならないた 、7本の電子キー1を割り当てることにする(S6 0:YES、S61、S62)。そして、使用者属性の場合と 同様にして、電子キー1をグループ化して処 を終了する(S56)。

 このように使用時間帯によって共通鍵を ループ化することにより、時間帯別に決め れた本数ずつ電子キー1を鍵管理ボックス30 残すことができる。

 このように共通鍵をグループ化した鍵管 ボックス30は、ICカード読取部32が使用者のI Cカードから読み取った情報に基づいて、そ 使用者がどのグループの電子キー1を使用で る者かを判断する。例えば、使用者が課長 ラスの者であれば、キー孔ユニット38D~38Fの 電子キー1を使用できると判断する。この場 、鍵管理ボックス30は、例えばキー孔ユニッ ト38Dの電子キー1に当該使用者のIDコードと保 管庫特定データを書き込み、鍵ロック手段41D を解除してLED43Dを点灯する。よって、使用者 は、自分専用の鍵にされた共通鍵をキー孔ユ ニット38から持ち出して保管庫を解錠できる

 その使用者が電子キー1を返却する場合に は、鍵管理ボックス30は、ICカード読取部32が 使用者のICカードから読み取った情報に基づ て、その使用者がどのグループの電子キー1 を使用できる者かを判断する。そして、使用 者が属するグループのキー孔ユニット38のう 電子キー1が錠前35に差し込まれていないキ 孔ユニット38の鍵ロック手段41を解錠してLED 43を点灯させる。例えば、先の課長クラスの 用者が、電子キー1を返却するときにキー孔 ユニット38Dに電子キー1が差し込まれていな 場合には、コントローラ44は鍵ロック手段41D のロックを解錠してLED43Dを点灯させる。使用 者は、LED43が点灯する錠前35Dに電子キー1を差 し込んで返却する。尚、電子キー1の返却場 は、同一グループ内のキー孔ユニット38であ れば、貸出場所と一致していなくても良い。 よって、各グループの電子キー1は、各グル プの電子キー1を管理するキー孔ユニット38 何れかに返却され、各グループに割り当て 電子キー1の数がずれない。

 従って、本実施形態の鍵管理ボックス30 、、複数の共通鍵を、第1条件に従う第1グル ープと、第2条件に従う第2グループとにグル プ分けするグループ作成手段(S53~S62)を有す ので、第1グループに属する共通鍵と、第2 ループに属する共通鍵とを異なる条件(例え 、使用者の属性、使用者が共通鍵を使用す 頻度、共通鍵を使用する時間帯)で使用者に 使用させることができる。この結果、電子キ ー1の使用頻度が高い使用者や電子キー1の使 数が多い時間帯に電子キー1が鍵管理ボック ス30に残っていないという共通鍵方式特有の 題を解決できる。

<併用方式>
 併用方式は、一つの鍵管理ボックス30で、 人鍵方式と共通鍵方式とを併用して複数本 電子キー1を管理する方式である。個人鍵と 通鍵の基本的構成等は、上記個人鍵及び共 鍵と同じなので、相違する点のみ詳細に説 する。
 併用方式では、例えば図6に示す鍵管理ボッ クス30において、キー孔ユニット38A~38Gに個人 鍵となる電子キー1を収容し、キー孔ユニッ 38H~38Jに共通鍵となる電子キー1を収容する。

 個人鍵となる電子キー1を収容するキー孔 ユニット38A~38Gは、ICタグ13のIDデータを読み るデータ読取手段42と、ICカード読取部32が 定の使用者を認識したときに、該当する使 者のIDデータを持つ個人鍵の鍵ロック手段41 解除する第1ロック解除手段を有する。

 一方、共通鍵となる電子キー1を収容する キー孔ユニット38H~38Jは、個人認証手段であ ICカード読取部32が特定の使用者を認識した きに、任意の共通鍵のICタグ13に、該当する 使用者のIDデータ、または使用者の保管庫特 データの少なくとも一方のデータを書き込 データ書き込み手段39と、任意の共通鍵の ロック手段41を解除する第2ロック解除手段 有する。

 このような鍵管理ボックス30は、例えば 保管庫を開閉する頻度が少ない者(平社員)に は、個人鍵となる電子キー1を与えずに、キ 孔ユニット38H~38Jに収納されている電子キー1 を使用させる。保管庫の開閉頻度が少ない者 は、電子キー1の使用頻度が少ないからであ 。一方、鍵管理ボックス30は、例えば、保管 庫を開閉する頻度が多い者(部長)には、個人 となる電子キー1を付与して、鍵管理ボック ス30で管理する。

 鍵管理ボックス30は、ICカード読取部32が み取ったIDデータが、個人鍵を有する者のID データである場合には、個人鍵方式に対応す る制御プログラム50を実行する。これにより 鍵管理ボックス30は、IDデータに対応する使 用者の電子キー1を収容するキー孔ユニット38 について鍵ロック手段41のロックを解除する このとき、鍵管理ボックス30は、ロックを 除した電子キー1に有効時間データ書込手段4 0により有効時間データを書き込む。

 一方、鍵管理ボックス30は、ICカード読取 部32が読み取ったIDデータが、個人鍵を有し い者のIDデータである場合には、共通鍵方式 に対応する制御プログラムを実行する。これ により、鍵管理ボックス30は、キー孔ユニッ 38H~38Jの何れかに収容する電子キー1に当該 用者が開錠権限を有する保管庫のアクセス (保管庫特定データ)と、有効時間データを書 き込む。そして、鍵管理ボックス30は、デー を書き込んだ電子キー1を収容するキー孔ユ ニット38の鍵ロック手段41についてロックを 除し、電子キー1を取り出し可能にする。

 このような併用方式では、保管庫を開閉 る頻度が多い者は、自分の個人鍵を鍵管理 ックス30に収納してあるので、鍵管理ボッ ス30へ行けば自分の電子キー1を取り出して 管庫を開錠し、保管物を使用できる。これ 対して、保管庫を開閉頻度が少ない者は、 子キー1を使用して保管庫を開錠し、保管物 使用することができる。

 よって、本実施例の鍵管理ボックス30に れば、電子キー1の使用頻度が低いものでも 通鍵を用いて保管庫を開錠することができ 。また、複数の使用者が共通鍵を共用する で、鍵管理ボックス30は、使用者一人一人 付与した個人鍵を管理する場合と比べて、 理する電子キー1の数を減らすことができる

 また、本実施形態の鍵管理ボックス30は ICタグ13が、保管庫を使用した使用履歴を記 すること、データ読取手段42がその使用履 を読み取ることを行うので、使用者が共通 となる電子キー1を鍵管理ボックス30に返還 たときに、鍵管理ボックス30は、その電子キ ー1の使用履歴を把握できるため、使用者が 時に電子キー1を持ち出し、どの収納ボック を何時から何時まで使用したか、という使 履歴を把握でき、鍵の管理を十分に行うこ ができる。

<選択方式>
 選択方式は、1つの鍵管理ボックス30につい 、個人鍵方式と共通鍵方式と併用方式とを 用者が選択する方式である。個人鍵と共通 の基本的構成等は、上記個人鍵及び共通鍵 同じなので、相違する点のみ詳細に説明す 。
 選択方式では、例えば図6に示す鍵管理ボッ クス30のICカード読取部32において個人IDを読 取り、その個人IDが鍵管理ボックス30の管理 者である場合のみ、テンキー操作部33を用い 個人鍵方式と共通鍵方式と併用方式とを選 可能にする。方式選択が終了すると、鍵管 ボックス30は、選択された方式に従ってキ 孔ユニット38に収納された電子キー1を管理 る。このような鍵管理ボックス30は、電子キ ー1の管理方式を任意に選択できるので、使 勝手が良い。

 尚、本発明は、上記実施の形態に限定され ことなく、色々な応用が可能である。
(1)上記実施形態の鍵管理ボックス30では、開 扉31を取り付けているが、開閉扉31を取り付 けなくても、鍵ロック手段41により、電子キ の取り出しを管理することができる。
(2)共通鍵方式に関する上記実施形態によれば 、使用者が使用したい保管庫の番号を入力し ているが(S34)、個人認証を行っているので(S32 )、 コントローラ44が、個人認証した使用者 アクセス権について、アクセス権記憶部48 確認を行い、その特定の個人がアクセス権 有する保管庫の識別番号を全て、任意の電 キー1のアクセス権記憶手段に、その番号を き込んでも良い(S36)。それにより、個別の 管庫番号を入力する手間が省けて使用者に って、使い勝手が良くなる。
(3)上記実施形態では、電子キー1が接触式ICタ グ13を備えるが、接触式ICタグ13に代えて非接 触式ICタグを使用してもよい。そして、非接 式ICタグにデータを読み書きするリーダラ タ装置を、鍵管理ボックス30のキー孔35に設 てもよい。