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Patent Searching and Data


Title:
LAMINATE FILM AND FLEXIBLE CONTAINER USING THE LAMINATE FILM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/075145
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a laminate film for packaging, which is highly resistant to contents containing a substance having high permeating properties, and a flexible container which can stably store contents having high permeating properties, for example, a sealing material containing a silane coupling agent, for a long period of time. The laminate film comprises a vapor-deposited thin-film layer formed of an inorganic substance and provided between a metal foil layer and a base material film layer formed of a resin and/or between the base material film layer and a sealant layer. The flexible container is constituted by forming a bag with the laminatefilm by heat sealing the edges thereof. Even when the flexible container contains contents having high permeating properties, the occurrence of bubbles and the occurrence of a lowering in seal strength and adhesive strength of the vessel after storage for a long period of time can be suppressed and, further, troubles such as puncture of the bag and hardening of the contents can be prevented.

Inventors:
CHOI, Sang Hye (Kaito Chemical Industry Co. Ltd. 21-3, Miyada-cho 1-chome, Takatsuki-sh, Osaka 42, 5691142, JP)
崔 祥恵 (〒42 大阪府高槻市宮田町1丁目21番3号 カイト化学工業株式会社 大阪工場内 Osaka, 5691142, JP)
MIYAGAWA, Takeyuki (Kaito Chemical Industry Co. Ltd. 21-3, Miyada-cho 1-chome, Takatsuki-sh, Osaka 42, 5691142, JP)
Application Number:
JP2008/069632
Publication Date:
June 18, 2009
Filing Date:
October 29, 2008
Export Citation:
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Assignee:
KAITO CHEMICAL INDUSTRY CO., LTD. (26-2, Shinkawa 1-chome Chuo-k, Tokyo 33, 1040033, JP)
カイト化学工業株式会社 (〒33 東京都中央区新川一丁目26番2号 Tokyo, 1040033, JP)
KONISHI CO., LTD. (6-10, Doshomachi 1-chome Chuo-ku, Osaka-sh, Osaka 45, 5410045, JP)
コニシ株式会社 (〒45 大阪府大阪市中央区道修町1丁目6番10号 Osaka, 5410045, JP)
CHOI, Sang Hye (Kaito Chemical Industry Co. Ltd. 21-3, Miyada-cho 1-chome, Takatsuki-sh, Osaka 42, 5691142, JP)
International Classes:
B32B9/00; B65D35/10; B65D65/40
Foreign References:
JP2001253444A
JPH08207196A
JPH1034821A
JP2003104461A
Attorney, Agent or Firm:
KAWASAKI, Masaki (Room 606, Keihan Marquis Umeda5-5, Nishitemma 4-chome,Kita-ku, Osaka-shi, Osaka 47, 5300047, JP)
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Claims:
 アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる金属箔層の一方の面側に、基材フィルム層とシーラント層とを、この順に積層してなる積層フィルムにおいて、
 これら各層間の少なくとも1ケ所に、無機物からなる蒸着薄膜層が形成されていることを特徴とする積層フィルム。
 前記蒸着薄膜層を形成する無機物が、酸化アルミニウムおよび/または酸化珪素であり、該蒸着薄膜層が、前記基材フィルム層におけるシーラント層側の面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の積層フィルム。
 シーリング材またはシランカップリング剤を含む内容物を収容し、この内容物を所要量ずつ押し出すための柔軟性容器であって、
 前記容器が、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる金属箔層と基材フィルム層とシーラント層とを順次積層し、これら各層間の少なくとも1ケ所に無機物からなる蒸着薄膜層が設けられた積層フィルムを用いて構成されていることを特徴とする柔軟性容器。
 前記蒸着薄膜層を形成する無機物が、酸化アルミニウムおよび/または酸化珪素であることを特徴とする請求項3に記載の柔軟性容器。
 前記蒸着薄膜層が、前記基材フィルム層におけるシーラント層側の面に形成されていることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の柔軟性容器。
 前記基材フィルム層が、ポリアミド、ポリビニルアルコール、エチレンビニルアルコール共重合体およびポリエチレンテレフタレートからなる群から選択された樹脂を用いて形成され、かつ、前記シーラント層が、ポリオレフィン系の樹脂を用いて形成されていることを特徴とする請求項5に記載の柔軟性容器。
 前記金属箔層における反基材フィルム層側の面に、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートまたはポリアミド樹脂からなるクッション層が積層されていることを特徴とする請求項3ないし請求項6のいずれかに記載の柔軟性容器。
Description:
積層フィルムおよびそれを用い 柔軟性容器

 本発明は、例えば各種シーリング材や接 剤などの流動性物質を、長期にわたり安定 て保管することのできる柔軟性容器と、こ 柔軟性容器を構成するのに適した積層フィ ムに関する。

 従来、建築用途等で用いられるシーリン 材や接着剤は、リジッドな円筒体に可動底 設けたカートリッジに収容された状態で流 に供され、施工に際しては、そのカートリ ジの先端に設けられたねじ付き取出口にノ ルを取り付け、コーキングガンと称される 出器を用いて所要量ずつ押し出しながら使 される。

 しかしながら、以上のようなリジットな ートリッジは、内容物の使用後にもその嵩 一定で施工後の廃棄物が多く、その処理に する費用が高くなるという問題があった。 た、従来のカートリッジは、取出口が一体 成された円筒体の内部に、可動底を気密に 着する必要があり、その製造コストも高い いう欠点がある。

 そこで、これらの問題を解決すべく、本 願人らは、積層(ラミネート)フィルムを用 て、接着剤等の高粘性流体を収容する筒状 を形成するとともに、施工時に、この筒状 の一端部にノズルを含む押出口を貼り付け 使用することにより、従来の押出器を使用 ながらも、施工後の廃棄物を大幅に減量す ことができる柔軟性容器(パウチ)を提案した (特許文献1~2を参照)。

 通常、シーリング材や接着剤等を収容す 柔軟性容器(パウチ)は、保管中における内 物の劣化や硬化を防ぐために、光(紫外線等) や水分(水蒸気)やガス(酸素、オゾン等)のバ ア性に優れたアルミ箔層やアルミ合金箔層 含む多層構造のフィルム部材を用いて構成 れているが、上記特許文献1~2に係る柔軟性 器も、図3に示すように、アルミニウム(Al)ま たはアルミニウム合金からなる金属箔層1の 方の面(製袋後に内容物側となる内面側)に、 容器形状に成形(製袋)する際の端部熱融着に 用するシーラント層2を、ドライラミネート 法等により積層した積層フィルムを用いて構 成されており、このシーラント層2の樹脂と て、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)等が好 に用いられている。なお、図中の符号5は、 ドライラミネートに用いられる接着剤を示し ている。

 また、金属箔層1の他方の面(反シーラント 2側)には、図3に示すように印刷層3と、この 刷層3および前記アルミ箔1層を保護・補強 る透明ポリアミド(PA)樹脂等からなるクッシ ン層4(外層)が設けられている。なお、この 層フィルムを用いて封筒貼り等により製袋 る場合は、前記クッション層4に代わり、ア ルミ箔1の他方の面(製袋後における外面側)に も、上記と同様のシーラント層が貼り合わさ れる。

特許第3845833号公報

特許第3973015号公報

 ところで、建築用途で用いられるシーリ グ材には、多くの種類(JIS A 5758等参照)が 在するが、中でも近年は、シリコーン系あ いは変性シリコーン(変成シリコーン樹脂や リル化ウレタン樹脂)系に属する1成分形:湿 硬化型のシーリング材が多用される傾向に る。また、変成シリコーン系樹脂の被膜物 を活かした、1成分形のいわゆる弾性接着剤 というものも多用されている。以下では、便 宜上これらシーリング材と接着剤をまとめて 「シーリング材」と表記する。

 しかしながら、このシリコーン系あるい 変性シリコーン系のシーリング材の容器に 上記のような従来構成の積層フィルムを用 た場合、長期保存(保管)試験において、フ ルムのアルミ箔層あるいはアルミ合金箔層 界面付近に気泡が発生したり、容器のシー 強度や密着強度が劣化したりして、破袋や 容物の硬化等の不具合が発生する現象が確 された。

 この気泡やシール強度の劣化等の発生機 の詳細は未だ不明ではあるが、その他の種 のシーリング材を用いた保管試験との比較 ら、シリコーン系あるいは変性シリコーン シーリング材に含まれるアルコキシシラン のシランカップリング剤が、何らかの関与 しているものと推測される。なかでも特に 分子量のアミノ基含有シランカップリング が悪影響を及ぼしている可能性が高いと推 される。その理由は、低分子量であるが故 浸透性が高く、さらに分子内にアミノ基を 有するが故にアルカリ成分としてアルミ箔 反応し、気体を発生することによって上述 ような不具合が生じるものと推察される。

 本発明は、上記する課題に対処するため なされたものであり、浸透性の強い物質(シ ランカップリング剤、特にアミノシラン化合 物)を含有する内容物に対する耐性の高い包 用の積層フィルムと、シランカップリング を含むシーリング材等、浸透性の高い内容 を長期にわたり安定して保管することので る柔軟性容器を提供することを目的として る。

 本発明者らは、シランカップリング剤等 浸透性の高い助剤を含むシーリング材が、 軟性容器を構成する積層フィルムのアルミ 等の界面に気泡を発生させることに着目し これを防止するために鋭意研究を行った結 、水およびガスのバリア性に優れるとされ 酸化アルミニウム(アルミナ)、酸化珪素(シ カ)などの無機物の層を、積層フィルムの特 定位置に設けることにより、これら浸透性の 高い助剤のアルミ箔等への接触・浸透を大幅 に遅らせることができることを見出した。

 本発明は、以上の知見に基づきなされた のであって、前記の目的を達成するために 請求項1に記載の発明は、アルミニウムまた はアルミニウム合金からなる金属箔層の一方 の面側に、基材フィルム層とシーラント層と を、この順に積層してなる積層フィルムにお いて、これら各層間の少なくとも1ケ所に、 機物からなる蒸着薄膜層が形成されている とを特徴とする。

 すなわち、請求項1に記載の発明によれば 、積層フィルムを構成するアルミ箔等からな る金属箔層と樹脂からなる基材フィルム層の 間、もしくは、樹脂からなる基材フィルム層 とシーラント層の間、の少なくとも一方に、 無機物からなる蒸着薄膜層を設けることによ り、内容物に含まれるシランカップリング剤 等の高浸透性助剤が、前記金属箔層まで浸透 して反応することを抑制または防止すること ができる。

 本発明の積層フィルムにおいては、請求 2のように、前記蒸着薄膜層を形成する無機 物が酸化アルミニウムおよび/または酸化珪 であるとともに、該蒸着薄膜層が前記基材 ィルム層におけるシーラント層側の面に形 されている構成を好適に採用することがで る。

 酸化アルミニウム(アルミナ)または酸化 素(シリカ)は、樹脂フィルムの表面にコート あるいは蒸着することにより、フィルム部材 の水蒸気やガスに対するバリア性を向上させ ることが知られているが、シランカップリン グ剤等の高浸透性助剤に対するバリア性を向 上させる場合にも有効である。また、本発明 者らの研究によれば、前記基材フィルム層に おけるシーラント層側の面、すなわち基材フ ィルム層における内容物側となる面に、好ま しくは前記酸化アルミニウムおよび/または 化珪素からなる蒸着薄膜層を形成すること よって、更に好ましくは酸化珪素(シリカ)か らなる蒸着薄膜層を形成することによって、 その効果が更に向上することが確認された。

 酸化アルミニウムや酸化珪素などの無機物 蒸着薄膜層を基材フィルム層のシーラント 側の面に形成すると、蒸着薄膜層を反シー ント層側の面に形成する場合に比べて効果 更に向上する理由については明らかでない 、次のように推察される。
 まず、シーリング材などの内容物に含有さ るシランカップリング剤などの高浸透性助 が積層フィルム内部を浸透していく駆動力 、積層フィルム内部に高浸透性助剤の濃度 が生じていることによる「拡散」によるも であると考えられる。また、アルミ箔層な の金属箔層の界面における気泡の発生は、 属箔層の界面に存在するシランカップリン 剤などの高浸透性助剤の量に依存し、高浸 性助剤の量が多くなるほど気泡が発生しや くなると考えられる。そして、酸化アルミ ウムや酸化珪素などの無機物の蒸着薄膜層 、有機物(樹脂)の基材フィルム層やシーラ ト層よりも、高浸透性助剤に対する高いバ ア性を有するものと考えられる。これらの を考慮して、本発明の積層フィルムで作製 れた柔軟性容器に内容物を充填して一定時 が経過した後の積層フィルム内部の高浸透 助剤の濃度勾配を模式的に図示すると、無 物の蒸着薄膜層を基材フィルム層のシーラ ト層側の面に形成した場合は図4の(a)のよう なり、無機物の蒸着薄膜層を基材フィルム の反シーラント層側の面に形成した場合は 4の(b)のようになる。

 図4の(a),(b)を対比すると明らかなように 無機物の蒸着薄膜層を基材フィルム層のシ ラント層側の面に形成した図4の(a)の方が、 シーラント層側の面に形成した図4の(b)より も、金属箔層の界面に存在する高浸透性助剤 の量が少なくなるため、気泡の発生などの不 具合が生じ難くなるものと推察される。また 、蒸着薄膜層は極めて薄い層であるため、仮 に欠点等が蒸着薄膜層に存在している場合に は、高濃度の高浸透性助剤が金属箔層の界面 に存在する図4の(b)の方が、気泡の発生など 不具合を生じやすくなるものと推察される なお、シーラント層と、無機物の蒸着薄膜 が形成された基材フィルム層と、金属箔層 の間には接着剤層がそれぞれ存在するが、 れらの接着剤層はいずれも濃度勾配につい 同じ条件であるので図4の(a)、(b)では省略し いる。

 本発明における酸化アルミニウムおよび/ または酸化珪素を蒸着する方法は、特に限定 されるものではなく、物理蒸着法(PVD法)ある は化学蒸着法(CVD法)等、公知の蒸着法を用 て形成すれば良い。

 また、基材フィルム層としては、ポリエ レンテレフタレート(PET)をはじめ、ポリア ド(PA)、ポリビニルアルコール(PVA)、エチレ ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリエチ ンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタ レート(PBT)、ポリブチレンナフタレート(PBN) ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリ アクリロニトリル(PAN)、ポリ塩化ビニル(PVC) ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、セロハン(PT)、ポ スチレン(PS)、ポリイミド(PI)、フッ素樹脂(F )、これらの共重合体などからなる単層フィ ムが使用され、これらの樹脂の共押出フィ ムを用いることも可能である。

 また、シーラント層に用いることのでき 樹脂としては、前述の直鎖状低密度ポリエ レン(LLDPE)やポリプロピレン(PP)の他、ポリ チレン(PE)、エチレン酢酸ビニル共重合体(EVA )、エチレン・アクリル酸共重合体(EAA)、エチ レン・エチルアクリレート共重合体(EEA)、エ レン・メチルアクリレート共重合体(EMA)、 チレン・メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチ ン・メチルメタクリル酸共重合体(EMMA)、ア オノマー(IO)、ポリアクリロニトリル(PAN)、 リエチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビ ニリデン(PVDC)、ポリビニルアルコール(PVA)、 チレンビニルアルコール共重合体(EVOH)など 挙げられ、これらの樹脂の単層フィルムや 押出フィルム、あるいはこれらの樹脂をコ ト素材としたフィルム等を用いることがで る。

 また更に、これらフィルムを積層する方 も、特に限定されるものではなく、一般に 知の加工法、例えばドライラミネート法、 ンドイッチラミネート法、押出ラミネート 等を用いることができる。

 次に、請求項3に記載の発明は、請求項1 記載の積層フィルムを用いて、変性シリコ ン系シーリング材またはシランカップリン 剤を含む内容物を収容し、この内容物を所 量ずつ押し出すための柔軟性容器を構成し ことを特徴とする。

 すなわち、請求項3に記載の発明によれば 、シリコーン系あるいは変性シリコーン系の シーリング材やシランカップリング剤を含む 内容物等を輸送・保管・施工(押出し)するた の柔軟性容器(接着剤容器)に用いられる積 フィルムにおいて、金属箔層-基材フィルム -シーラント層を積層した積層フィルムの層 間に、シランカップリング剤等の金属箔層へ の浸透を防止するバリア層として無機物から なる蒸着薄膜層を設けることによって、長期 保管による気泡やシール強度の劣化等の発生 を防止することができる。従って、本発明の 柔軟性容器は、これら変性シリコーン系シー リング材等、浸透性の高い内容物を長期にわ たり安定して保管することが可能となる。

 本発明の柔軟性容器においては、請求項4 のように、前記蒸着薄膜層を形成する無機物 が酸化アルミニウムおよび/または酸化珪素 あることが望ましく、更に、請求項5のよう 、前記蒸着薄膜層が前記基材フィルム層に けるシーラント層側の面に形成されている とが望ましい。

 これらの構成により、積層フィルムの水 気やガスに対するバリア性が向上するとと に、シランカップリング剤等の高浸透性助 の前記金属箔層への浸透を充分に抑制する とができる。その理由は、本発明の積層フ ルムのところで述べた通りである。

 また、本発明の柔軟性容器においては、 求項6のように、前記基材フィルム層が、ポ リアミド、ポリビニルアルコール、エチレン ビニルアルコール共重合体およびポリエチレ ンテレフタレートからなる群から選択された 樹脂を用いて形成され、かつ、前記シーラン ト層が、ポリオレフィン系の樹脂を用いて形 成されていることが望ましい。

 この柔軟性容器を形成する積層フィルム シーラント層を構成する樹脂としては、前 の種々の樹脂が使用可能であるが、中でも ポリプロピレン(PP)は、シリコーン系あるい は変性シリコーン系のシーリング材やシラン カップリング剤を含む内容物等によるシール 強度低下等の影響を受け難いので、好適であ る。また、この柔軟性容器を形成する積層フ ィルムの基材フィルム層を構成する樹脂とし ては、ポリアミド(PA)、ポリビニルアルコー (PVA)、エチレンビニルアルコール共重合体(EV OH)あるいはポリエチレンテレフタレート(PET) 好ましく、その中でも、ポリアミド、特に イロン樹脂が極めて好ましい。

 また、本発明の柔軟性容器においては、 求項7のように、前記金属箔層における反基 材フィルム層側の面に、ポリプロピレン、ポ リエチレンテレフタレートまたはポリアミド 樹脂からなるクッション層を積層しても良い 。

 本発明の柔軟性容器は、アルミ箔等の金 箔層に隣接して弾性のあるフィルムを積層 ることによって、輸送時や押出しの時に生 る折り曲げ等に起因するひび割れの発生を 止することができる。中でも、ポリアミド 脂からなるフィルムを用いることが、その ッション性および耐候性やフィルムの取り い性の点で好ましい。

 以上のように、本発明の積層フィルムお びこれを用いた柔軟性容器によれば、例え シランカップリング剤を含むシーリング材 、浸透性の高い物質を含む内容物を長期に たり安定して保管することができる。

本発明の実施形態に係る積層フィルム 概略構成図である。 本発明の積層フィルムを用いて構成し 本発明の柔軟性容器の斜視図である。 従来の柔軟性容器に用いられているフ ルムの概略構成図である。 本発明の積層フィルムで作製された柔 性容器にシランカップリング剤などの高浸 性助剤を含む内容物を充填して一定時間が 過した後の積層フィルム内部の高浸透性助 の濃度勾配を模式的に示した図であって、( a)は積層フィルムにおける蒸着薄膜層が基材 ィルム層のシーラント層側の面に形成され 場合の濃度勾配を示し、(b)は蒸着薄膜層が 材フィルム層の反シーラント層側の面に形 された場合の濃度勾配を示す。

符号の説明

 1  アルミ箔層
 2  シーラント層
 3  印刷層
 4  外層
 5  接着剤
 6  基材フィルム層の片面に蒸着薄膜層を 成した蒸着フィルム
 6a 蒸着薄膜層
 10 積層フィルム
 10a,10b,10c 積層フィルム
 20 パウチ(柔軟性容器)
 20a,20b,20c 縁部
 21 押出口基体
 22 押出ノズル

 以下、図面を参照しつつこの発明を実施 るための形態について説明する。

 図1に示す実施形態の積層フィルム10も、 ーリング材や接着剤等を収容する図2に示す ような柔軟性容器(パウチ)を製袋するために いられるものであり、保管中における内容 の劣化や硬化を防ぐために、光や水分、ガ のバリア性に優れたアルミニウムからなる 属箔層1(以下、アルミ箔層1と表記する)を含 む多層構造を採用している。

 また、この積層フィルム10は、接着剤5を いたドライラミネート法を用いて形成され おり、アルミ箔層1(層厚:9μm)の一方の面(製 後に内容物側となる内面側:図示下方)には ポリプロピレン(PP)からなるシーラント層2( 厚:40μm)が、アルミ箔層1の他方の面(製袋後 おける外面側:図示上方)には、印刷層3と、 の印刷層3およびアルミ箔層1を保護・補強す る透明ポリアミド(PA)からなるクッション層( 層)4(層厚:15μm)が積層されている。

 本実施形態における積層フィルム10の特 は、前記アルミ箔層1とシーラント層2との間 に、高浸透性物質のアルミ箔層1への浸透を 制または防止するバリア層となる蒸着フィ ム6、すなわちポリエチレンテレフタレート( PET)からなる基材フィルム層(膜厚:12μm)の一方 の面に酸化珪素(シリカ)の蒸着薄膜層6aを形 した蒸着フィルム6が介在配置(積層)されて る点である。この蒸着フィルム6は、蒸着薄 層6aを前記シーラント層2側、すなわち製袋 に内容物側となる内面(図示下方)側に向け 状態で積層されている。

 次に、この積層フィルム10を用いて柔軟性 器を形成した例を説明する。
 この柔軟性容器(パウチ)20は、シリコーン系 あるいは変性シリコーン系シーリング材等、 シランカップリング剤を含む高粘性液体を輸 送・保管・施工(押出し)するための容器であ て、アルミ箔層1とシーラント層2との間に 着フィルム6がラミネートされた上記積層フ ルム10を用いて構成されており、図2のよう 、全体として船底形のパウチ20に形成され いる。

 このパウチ20は、2枚の略矩形の積層フィ ム10a,10bの一端部に変形六角形の積層フィル ム10cを配し、その積層フィルム10cのシーラン ト層の全周を、フィルム10aおよび10bに対して 熱融着するとともに、両側の縁部20a,20bにお て、積層フィルム10a,10bのシーラント層どう を熱融着して製袋したものである。このパ チ20の底部となる積層フィルム10a,10bの他端 の縁部20cは、充填口として開口できるよう 、熱融着されずに残されている。

 積層フィルム10a,10bの他端部の縁部20cは、 変性シリコーン系シーリング材などの内容物 を前記充填口からこのパウチ20の内部に充填 た後、熱融着され、パウチ20は密閉される このようにパウチ20内にシーリング材等の高 粘性流体を収容して密閉した状態では、フィ ルム10cはほぼ平坦となり、図示した押出口基 体21やノズル22等を容易に貼着することがで る。

 シーリング材等の内容物は、以上のよう パウチ20の内部に密封状態で保管・輸送さ る。この実施形態においては、内容物を密 状態で収容したパウチ20に対し、図示される 押出口基体21と押出ノズル22とからなる押出 ユニットUを付属させた状態で市販されるか あるいはこの押出口ユニットUは別売される 。

 上記実施形態の柔軟性容器は、船底形の ウチ20に形成したが、本発明はこれに限定 れることなく、例えばスタンディングパウ 、チューブ型、封筒型、背貼型、GZ型、変形 三方型等、従来公知の形態の柔軟性容器に形 成することができる。

 また、積層フィルムを用いて封筒貼り等 より製袋するときは、上述のアルミ箔層1の 他方の面側(製袋後における外面側:図示上方) にもシーラント層が形成される場合がある。 この場合は、前記アルミ箔層1とシーラント との間に、前記の蒸着フィルム6、即ち、樹 からなる基材フィルム層の一方の面に無機 (酸化アルミニウムおよび/または酸化珪素 )の蒸着薄膜層6aを形成した蒸着フィルムを 在配置(積層)することにより、浸透性の高い 内容物による両面どちらからの浸透にも対応 することができる。

 以上の構成により、この柔軟性容器20は シランカップリング剤を含むシーリング材 、浸透性の高い物質を含む内容物を充填し 場合でも、アルミ箔層1の界面付近に気泡が 生したり、柔軟性容器のシール強度や密着 度が低下したりすることが抑制される。従 て、本実施形態の柔軟性容器20は、これら 透性の高い物質を含んだ内容物を長期にわ り安定して保管することが可能となる。

 また、アルミ箔層1の外側に前述した弾性 のあるクッション層4(外層)が積層されている ことから、輸送時や押出し作業時に生じる折 り曲げ等に起因するアルミ箔層1のひび割れ 防止することができる。

 次に、本実施形態の積層フィルムのバリ 効果(貯蔵安定性)を確認すべく行った試験 結果について述べる。

 試験は、ドライラミネートにより、以下 比較例1,2および実施例1~8に記載した構成の 層フィルムを作成し、これらの積層フィル を用いてヒートシールにより上述のパウチ 製袋し、その内部に内容物となる下記組成 変性シリコーン系シーリング材A(コニシ株 会社製)または下記組成の変性シリコーン系 ーリング材B(コニシ株式会社製)を封入した 、50℃オーブンおよび恒温恒湿槽中での加 促進(老化)を行った上で内容物を取り出し、 老化後の積層フィルムの密着強度(層間剥離 度)と、容器状態における端部熱融着部のシ ル強度を測定すると共に、外観(気泡の有無 )を調べた。なお、ドライラミネートに用い 接着剤は1種類であり、「三井化学ポリウレ ン株式会社製:ポリエステル系ポリウレタン 接着剤」を有機溶剤に溶解させて用いた。

[シーリング材Aの組成]
架橋性ポリマー((株)カネカ製のMSポリマーS203 )     100質量部
可塑剤(平均分子量2000のポリプロピレングリ ール)      50質量部
炭酸カルシウム                       120質量部
酸化チタン                          20質量部
接着付与剤(チッソ(株)製のサイラエースS320( ミノシラン)  3質量部
脱水剤(チッソ(株)製のサイラエースS210(ビニ シラン)    2質量部
硬化触媒(日東化成(株)製のU-220H( ブチル錫化合物)     2質量部
 合 計                           297質量部
(シーリング材全量に対するアミノシランの 有率      1.01質量%)

[シーリング材Bの組成]
架橋性ポリマー((株)カネカ製のMSポリマーS203 )     100質量部
可塑剤(平均分子量2000のポリプロピレングリ ール)      50質量部
炭酸カルシウム                       120質量部
酸化チタン                          20質量部
接着付与剤(チッソ(株)製のサイラエースS320( ミノシラン)  5質量部
脱水剤(チッソ(株)製のサイラエースS210(ビニ シラン)    2質量部
硬化触媒(日東化成(株)製のU-220H( ブチル錫化合物)     2質量部
 合 計                           299質量部
(シーリング材全量に対するアミノシランの 有率      1.67質量%)

 上記のシーリング材A,Bは、密閉式の攪拌 付き容器に架橋性ポリマー、可塑剤、充填 (炭酸カルシウム、酸化チタン)を仕込んで 一になるまで攪拌混合し、その後、さらに 着付与剤、脱水剤、硬化触媒を添加して均 になるまで攪拌混合して調製したものであ 。

[比較例1,2]
 外層から内層にかけて、以下の順にドライ ミネートにより積層した積層フィルムを用 て、ヒートシールによりパウチを製袋した
(積層フィルム No.591)
 外    層:ポリアミド(PA)フィルム 15μm厚
 金 属 箔層:アルミ(Al)箔 9μm厚
 バ リ ア層:エチレンビニルアルコール共 合体(EVOH)フィルム
        12μm厚
 シーラント層:ポリプロピレン(PP)フィルム  40μm厚

 また、ドライラミネートによる積層フィ ム作製条件およびヒートシールによるパウ 作製条件を同じにし、バリア層のフィルム 成のみを変更して、以下の実施例1~8の積層 ィルムを作製し、ヒートシールによりパウ を製袋した。なお、酸化アルミニウム(アル ミナ)蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)フ ィルムとして、「東レフィルム加工株式会社 製:バリアロックス 1031HG」を、酸化珪素(シ カ)蒸着ポリエチレンテレフタレート(PET)フ ルムとして、「三菱樹脂株式会社製:テック リア VXタイプ」を用いた。これらはいずれ も、基材の片面にのみ蒸着が施されているフ ィルムである。

[実施例1,5]
(積層フィルム No.592)
 外    層:PAフィルム 15μm厚
 金 属 箔層:Al箔 9μm厚
 バ リ ア層:アルミナ片面蒸着PETフィルム  12μm厚
        (ただし、蒸着面は外層側に配置)
 シーラント層:PPフィルム 40μm厚

[実施例2,6]
(積層フィルム No.593)
 外    層:PAフィルム 15μm厚
 金 属 箔層:Al箔 9μm厚
 バ リ ア層:シリカ片面蒸着PETフィルム 12 m厚
        (ただし、蒸着面は外層側に配置)
 シーラント層:PPフィルム 40μm厚

[実施例3,7]
(積層フィルム No.594)
 外    層:PAフィルム 15μm厚
 金 属 箔層:Al箔 9μm厚
 バ リ ア層:アルミナ片面蒸着PETフィルム  12μm厚
        (ただし、蒸着面はシーラント層 に配置)
 シーラント層:PPフィルム 40μm厚

[実施例4,8]
(積層フィルム No.595)
 外    層:PAフィルム 15μm厚
 金 属 箔層:Al箔 9μm厚
 バ リ ア層:シリカ片面蒸着PETフィルム 12 m厚
        (ただし、蒸着面はシーラント層 に配置)
 シーラント層:PPフィルム 40μm厚

 加熱促進(老化)、シール強度試験、密着強 試験、外観試験は、以下の条件および方法 基づいて行った。
1)加熱促進(老化)条件
  :50℃×4週間
  :50℃×95%RH×4週間
2)シール強度試験 (JIS Z 1707-1997に準拠)
  加熱促進前後の容器状態における端部熱 着(ヒートシール)部の剥離強度(シーラント -シーラント層間)を、引張試験機にて測定。
  サンプル: 15mm幅の短冊形  (単位:N/15mm)
3)密着強度試験
  加熱促進前後のサンプルをバリア層の基 フィルム-シーラント層間で剥がし、剥がし 層間を180°に開いて引張試験機で300mm/minの 度で剥離させ、バリア層-シーラント層間の 離強度を測定。
  サンプル: 15mm幅の短冊形  (単位:N/15mm)
3)外観試験
  加熱促進前後の容器状態における気泡の 生の有無を肉眼で観察し、比較判定による 、△、×の三段階で評価。
  〇: 微細な気泡がわずかに発生している 、目立たない良好なレベル。
  △: 気泡が少し発生しているが、使用に 問題がないレベル。
  ×: 気泡が目立つレベルで発生しているか 、または、剥離している。

 内容物として、変性シリコーン系シーリ グ材Aを用いた試験結果を「表1」に、変性 リコーン系シーリング材Bを用いた試験結果 「表2」に示す。

 これらの表より、比較例1および2に比べ、 施例1~4および実施例5~8の構成の積層フィル を用いた柔軟性容器は、いずれも変性シリ ーン系シーリング材に対する耐久性(バリア )が向上しているのが見てとれる。
 また、実施例1,2と実施例3,4、および、実施 5,6と実施例7,8の比較から、無機物の蒸着層 シーラント層側、すなわち内容物側に向け 配設した方がバリア性が高いことが分かっ 。
 また、実施例の比較から、変性シリコーン シーリング材を内容物とする場合、蒸着す 無機物としては、アルミナよりシリカの方 好適であることが見てとれる。

 前記と同じポリエステル系ポリウレタン 着剤を用いてドライラミネートにより、以 の比較例3および実施例9,10に記載した構成 積層フィルムを作成し、これらの積層フィ ムを用いてヒートシールによりパウチを製 した。そして、各パウチの内部に前記の変 シリコーン系シーリング材Aまたは変性シリ ーン系シーリング材Bを封入し、50℃のオー ンおよび50℃、95%RHの恒温恒湿槽中で、それ ぞれ4週間または8週間の加熱促進(老化)を行 た後、内容物を取り出して、それぞれのフ ルム外面およびフィルム内面についての外 (気泡の有無等)を前記と同様に肉眼で観察し て〇、△、×の三段階で評価するとともに、 化後の実施例9,10の積層フィルムの密着強度 (バリア層の基材フィルム-シーラント層間の 離強度)を前記と同じ試験方法で測定した。

[比較例3]
(積層フィルム No.590)
 外    層:ポリアミド(PA)フィルム 15μm厚
 金 属 箔層:アルミ(Al)箔 9μm厚
 バ リ ア層:ポリエチレンテレフタレート(P ET)フィルム 12μm厚
 シーラント層:ポリプロピレン(PP)フィルム  40μm厚

[実施例9]
(積層フィルム No.90-7-9-5)
 外    層:PAフィルム 15μm厚
 金 属 箔層:Al箔 9μm厚
 バ リ ア層:シリカ片面蒸着ナイロンフィ ム 15μm厚
        (ただし、蒸着面はシーラント層 に配置)
 シーラント層:PPフィルム 40μm厚

[実施例10]
(積層フィルム No.90-7-9-7)
 外    層:PAフィルム 15μm厚
 金 属 箔層:Al箔 9μm厚
 バ リ ア層:シリカ片面蒸着ナイロンフィ ム 15μm厚
        (ただし、蒸着面はシーラント層 に配置)
 シーラント層:PPフィルム 60μm厚

 なお、実施例9,10におけるシリカ片面蒸着 ナイロンフィルムは、「大日本印刷株式会社 製のIBフィルム IB-ON-C」を用いた。

 内容物として、変性シリコーン系シーリ グ材Aを用いた試験結果を「表3」に、変性 リコーン系シーリング材Bを用いた試験結果 「表4」に示す。

 これらの表3,表4より、実施例9,10の積層フィ ルムを用いた柔軟性容器は、加熱促進後の外 観がフィルム外面についてもフィルム内面に ついても良好なレベル(〇)または問題のない ベル(△)であり、殆どが(△)又は(×)の評価 ある比較例3に比べて、変性シリコーン系シ リング材に対する耐久性(バリア性)が向上 ているのが分かる。
 また、比較例3の積層フィルムを用いた柔軟 性容器の外観(フィルム内面の外観)について 3と表4を対比すると、表4のアミノシランの 有量が多いシーリング材Bを充填したものの 方が、表3のアミノシランの含有量の少ない ーリング材Aを充填したものよりも、(×)の評 価が多くなり、気泡が目立つレベルで発生し ている。ことことから、気泡の発生はアミノ シランに起因し、内容物中のアミノシランの 含有量が多くなると気泡が発生しやすくなる とする本発明者らの考え方の正当性が裏付け られる。
 また、実施例9,10の積層フィルムは、加熱促 進を開始して4週間経過すると密着強度が加 促進前よりも低下するが、8週間経過すると 着強度が回復する傾向にあることが分かる

 以上の実施形態においては、PETフィルム たはナイロンフィルムの片面にのみアルミ またはシリカのいずれか一方を蒸着した蒸 フィルムを用いたが、本発明における蒸着 ィルムの構成はこの例に限定されるもので なく、例えば、アルミナを一方の面にシリ を他方の面に蒸着した蒸着フィルム等、そ 蒸着パターンは内容物に合わせて適宜選択 ることができる。

 本発明の積層フィルム、および、この積 フィルムを用いて構成される柔軟性容器は 浸透性の強いシランカップリング剤、特に ミノシラン化合物を含有する変成シリコー 系シーリング材などの内容物を長期にわた 安定して保管する場合に極めて有用なもの ある。