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Patent Searching and Data


Title:
LASH ADJUSTER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/145169
Kind Code:
A1
Abstract:
A lash adjuster in which an oil film by a squeeze effect is less likely to occur between the pressure flank of a male screw thread and the pressure flank of a female screw thread.  The lash adjuster (1) is provided with a nut (14) having a female screw thread (15) on the inner periphery thereof, an adjusting screw (17) having on the outer periphery thereof a male screw thread (16) engaging with the female screw thread (15), and a return spring (19) for urging the adjusting screw (17) in a direction in which the adjusting screw (17) projects from the nut (14).  When an axial load in a direction in which the adjusting screw (17) is pushed into the nut (14) is applied to the adjusting screw (17), the axial load is received by the pressure flanks (25, 27) of the male screw thread (16) and the female screw thread (15).  The flank angle α of the pressure flank (25) of the male screw thread (16) and the flank angle β of the pressure flank (27) of the female screw thread (15) are set to be different from each other.

More Like This:
JP2008267226LASH ADJUSTER
Inventors:
YASUI MAKOTO (JP)
MAENO EIJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/059574
Publication Date:
December 03, 2009
Filing Date:
May 26, 2009
Export Citation:
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Assignee:
NTN TOYO BEARING CO LTD (JP)
YASUI MAKOTO (JP)
MAENO EIJI (JP)
International Classes:
F01L1/22; F01L1/14; F01L1/20; F16B25/04
Domestic Patent References:
WO2001057367A22001-08-09
Foreign References:
JP2005337406A2005-12-08
GB2211263A1989-06-28
JP2007177710A2007-07-12
Attorney, Agent or Firm:
KAMADA Bunji et al. (JP)
Bunji Kamata (JP)
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Claims:
 内周に雌ねじ(15)を有するナット部材(14)と、前記雌ねじ(15)にねじ係合する雄ねじ(16)を外周に有するアジャストスクリュ(17)と、そのアジャストスクリュ(17)をナット部材(14)から突出する方向に付勢するリターンスプリング(19)とを有し、前記アジャストスクリュ(17)をナット部材(14)内に押し込む方向の軸方向荷重が負荷されたときに、その軸方向荷重を前記雄ねじ(16)と雌ねじ(15)の圧力側フランク(25,27)で受けるラッシュアジャスタにおいて、
 前記雄ねじ(16)の圧力側フランク(25)のフランク角(α)と、前記雌ねじ(15)の圧力側フランク(27)のフランク角(β)とを異ならせたことを特徴とするラッシュアジャスタ。
 前記雄ねじ(16)の圧力側フランク(25)のフランク角(α)が、前記雌ねじ(15)の圧力側フランク(27)のフランク角(β)よりも小さい請求項1に記載のラッシュアジャスタ。
 前記雄ねじ(16)の圧力側フランク(25)と前記雌ねじ(15)の圧力側フランク(27)のうちの少なくとも一方に油膜排除溝(29,30)を形成した請求項1または2に記載のラッシュアジャスタ。
 前記雄ねじ(16)の圧力側フランク(25)と前記雌ねじ(15)の圧力側フランク(27)のうちの少なくとも一方を、表面粗さがRa0.4以上の梨地とした請求項1から3のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
 前記梨地をショットピーニングにより形成した請求項4に記載のラッシュアジャスタ。
 前記雄ねじ(16)と雌ねじ(15)の軸方向隙間を0.2~0.4mmの範囲に設定した請求項1から5のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
 前記ナット部材(14)は、シリンダヘッド(2)の上面に開口した収容穴(13)に挿入され、前記アジャストスクリュ(17)は、前記ナット部材(14)からの突出端(21)で動弁装置のアーム(7)を揺動可能に支持する請求項1から6のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
 前記ナット部材(41)は、シリンダヘッド(32)に形成されたガイド孔(39)に上下にスライド可能に挿入されるリフタボディ(40)に固定され、前記アジャストスクリュ(44)は、前記ナット部材(41)からの突出端で動弁装置のバルブステム(35)を押圧する請求項1から6のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
 前記ナット部材(74)は、カム(66)の回転に応じて揺動するアーム(67)の下面に開口した収容穴(77)に挿入され、前記アジャストスクリュ(75)は、前記ナット部材(74)からの突出端で動弁装置のバルブステム(65)を押圧する請求項1から6のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
 前記雄ねじ(16)と雌ねじ(15)は、圧力側フランク(25,27)のフランク角が遊び側フランク(26,28)のフランク角よりも大きい鋸歯ねじであり、前記リターンスプリング(19)は、前記ナット部材(14)から突出する方向の軸方向力をアジャストスクリュ(17)に付与する圧縮コイルばねである請求項1から9のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
 前記雄ねじ(16)と雌ねじ(15)は、鋸歯ねじ、台形ねじ又は三角ねじであり、前記リターンスプリング(19)は、前記ナット部材(14)から突出する方向の回転力をアジャストスクリュ(17)に付与するねじりばねである請求項1から9のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
 前記ねじりばねが、ねじりコイルばね、ゼンマイばね、竹の子ばねのいずれかである請求項11に記載のラッシュアジャスタ。
 前記アジャストスクリュ(17)が、前記ナット部材(14)内に軸方向にスライド可能に挿入されたピボット部材(17A)と、そのピボット部材(17A)のナット部材(14)内への挿入端を支持し、前記雄ねじ(16)を外周に有する雄ねじ部材(17B)と、前記ピボット部材(17A)と雄ねじ部材(17B)の間に挟まれた弾性部材(17C)とからなる請求項1から12のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
Description:
ラッシュアジャスタ

 この発明は、エンジンの動弁装置に組み まれるラッシュアジャスタに関する。

 エンジンの吸気ポートまたは排気ポート 設けたバルブを動作させる動弁装置として 一端部を支点として揺動可能に支持された ームの中央部をカムで押し下げ、そのアー の他端部でバルブステムを押し下げるよう したもの(スイングアーム式動弁装置)や、 央部を支点として揺動可能に支持されたア ムの一端部をカムで押し上げ、そのアーム 他端部でバルブステムを押し下げるように たもの(ロッカアーム式動弁装置)や、上下に スライド可能に支持されたリフタボディをカ ムで押し下げ、そのリフタボディでバルブス テムを押し下げるようにしたもの(ダイレク 式動弁装置)などが知られている。

 これらの動弁装置は、エンジン作動中、 弁装置の構成部材間に生じる熱膨張差によ て、動弁装置の構成部材間の隙間が変化し その隙間の変化によって異音や圧縮漏れを じるおそれがある。また、動弁装置の摺動 が摩耗しても、動弁装置の構成部材間の隙 が変化し、その隙間の変化によって異音を じるおそれがある。

 この異音や圧縮漏れを防止するため、動 装置にはラッシュアジャスタが組み込まれ そのラッシュアジャスタで動弁装置の構成 材間の隙間の変化を吸収することが多い。

 このようなラッシュアジャスタとして、 記スイングアーム式動弁装置においては、 リンダヘッドの上面に開口した収容穴に挿 されるナット部材と、そのナット部材の内 に形成された雌ねじにねじ係合する雄ねじ 外周に有するアジャストスクリュと、その ジャストスクリュを前記ナット部材から上 に突出する方向に付勢するリターンスプリ グとを有し、前記アジャストスクリュのナ ト部材からの突出端で動弁装置のアームを 動可能に支持するものが知られている(特許 文献1,4)。

 また、上記ロッカアーム式動弁装置にお ては、カムの回転に応じて揺動するアーム 下面に開口した収容穴に挿入されるナット 材と、そのナット部材の内周に形成された ねじにねじ係合する雄ねじを外周に有する ジャストスクリュと、そのアジャストスク ュを前記ナット部材から下方に突出する方 に付勢するリターンスプリングとを有し、 記アジャストスクリュのナット部材からの 出端で動弁装置のバルブステムを押圧する のが知られている(特許文献2)。

 また、上記ダイレクト式動弁装置におい は、シリンダヘッドに形成されたガイド孔 上下にスライド可能に挿入されるリフタボ ィと、そのリフタボディと一体に上下動す ナット部材と、そのナット部材の内周に形 された雌ねじにねじ係合する雄ねじを外周 有するアジャストスクリュと、そのアジャ トスクリュを前記ナット部材から下方に突 する方向に付勢するリターンスプリングと 有し、前記アジャストスクリュのナット部 からの突出端で動弁装置のバルブステムを 圧するものが知られている(特許文献3,4)。

 ここで、特許文献1~3では、ナット部材か 突出する方向の軸方向力をアジャストスク ュに付与する圧縮コイルばねをリターンス リングとして用いている。また、特許文献4 では、ナット部材から突出する方向の回転力 をアジャストスクリュに付与するねじりばね をリターンスプリングとして用いている。

 これらのラッシュアジャスタにおいて、 ムの回転によりアジャストスクリュをナッ 部材内に押し込む方向(以下、「押し込み方 向」という)の軸方向荷重が負荷されたとき 、アジャストスクリュの雄ねじの圧力側フ ンクが、ナット部材の雌ねじの圧力側フラ クで受け止められて、アジャストスクリュ 軸方向位置が固定される。厳密には、この き、雄ねじと雌ねじの圧力側フランク間に かな滑りが生じ、その滑りによってアジャ トスクリュは押し込み方向に移動するが、 にカムが回転して押し込み方向の荷重が解 されたときに、アジャストスクリュは、リ ーンスプリングから負荷される突出方向の 重によって突出方向に移動し、元の位置に る。

 また、動弁装置の熱膨張などによって、 弁装置の構成部材間の隙間が大きくなった きは、カムにより押し込み方向の荷重が負 されたときのアジャストスクリュの押し込 量よりも、更にカムが回転して押し込み方 の荷重が解除されたときのアジャストスク ュの突出量が大きくなる。その結果、カム 回転するごとに、アジャストスクリュは突 方向に徐々に移動して、動弁装置の構成部 間の隙間の変化を吸収する。

 反対に、動弁装置の構成部材間の隙間が さくなったときは、カムにより押し込み方 の荷重が負荷されたときのアジャストスク ュの押し込み量よりも、更にカムが回転し 押し込み方向の荷重が解除されたときのア ャストスクリュの突出量が小さくなる。そ 結果、カムが回転するごとに、アジャスト クリュは押し込み方向に徐々に移動して、 弁装置の構成部材間の隙間の変化を吸収す 。

特開2005-273510号公報

特開2006-132426号公報

特許第3641355号公報

実開昭64-34407号公報

 ところで、上記各ラッシュアジャスタは 雄ねじの圧力側フランクと雌ねじの圧力側 ランクとが平行に形成されている。そのた 、カムの回転によりアジャストスクリュに し込み方向の荷重が負荷されたときに、雄 じの圧力側フランクと雌ねじの圧力側フラ クの間に存在するエンジン油が、スクイズ 果によって油膜を形成しやすい。特に、低 時は、エンジン油の粘度が大きいので、圧 側フランク間に油膜が生じやすかった。

 このように、圧力側フランク間に油膜が じると、その油膜によって圧力側フランク の摩擦抵抗が極めて小さくなるので、アジ ストスクリュに押し込み方向の荷重が負荷 れたときのアジャストスクリュの押し込み が過大となりやすい。アジャストスクリュ 押し込み量が過大となると、カムが回転す ごとにアジャストスクリュが押し込み方向 移動するので、動弁装置の構成部材間の隙 が過大となって、バルブがバルブシートに 撃的に着座して異音を生じる恐れや、バル リフト量の減少により燃費が低下する恐れ ある。

 この発明が解決しようとする課題は、雄 じの圧力側フランクと雌ねじの圧力側フラ クの間に、スクイズ効果による油膜が生じ くいラッシュアジャスタを提供することで る。

 上記の課題を解決するため、前記雄ねじ 圧力側フランクのフランク角と、前記雌ね の圧力側フランクのフランク角とを異なら た。このようにすると、雄ねじの圧力側フ ンクと雌ねじの圧力側フランクとが非平行 なるので、その圧力側フランク間に、スク ズ効果による油膜が生じにくくなる。

 前記雄ねじの圧力側フランクのフランク は、前記雌ねじの圧力側フランクのフラン 角よりも小さくすると好ましい。このよう すると、雄ねじと雌ねじとが外径側で接触 るので、雄ねじの圧力側フランクのフラン 角を、雌ねじの圧力側フランクのフランク よりも大きくした場合よりも、アジャスト クリュとナット部材の摩擦半径が大きくな 、その結果、雄ねじと雌ねじの圧力側フラ ク間の滑りを効果的に防止することが可能 なる。

 また、前記雄ねじの圧力側フランクと前 雌ねじの圧力側フランクは、その少なくと 一方に油膜排除溝を形成すると好ましい。 のようにすると、アジャストスクリュに押 込み方向の荷重が負荷されたときに、雄ね の圧力側フランクと雌ねじの圧力側フラン の間に存在するエンジン油が油膜排除溝内 逃げるので、スクイズ効果による油膜をよ 効果的に抑制することができる。

 前記雄ねじの圧力側フランクと前記雌ね の圧力側フランクは、その少なくとも一方 表面粗さがRa0.4以上の梨地とすると好まし 。このようにすると、長期間の使用によっ 雄ねじと雌ねじの圧力側フランクが摩耗し ときにも、その摩耗量と比較して、圧力側 ランクの梨地の凹凸高さが大きく、圧力側 ランクの表面が平滑になりにくい。そのた 、雄ねじと雌ねじの圧力側フランク間の摩 係数を、長期間にわたって確保することが きる。

 ここで、梨地は、放電加工やレーザ加工 よって形成してもよいが、ショットピーニ グにより形成すると、圧力側フランクを硬 させて耐久性を高めることができる。

 前記雄ねじと雌ねじの間の軸方向隙間は 0.2~0.4mmの範囲に設定すると、エンジンが高 の状態で停止し、その後、エンジンが冷却 て動弁装置の構成部材間に収縮差が生じた きに、その収縮差を、雄ねじと雌ねじの軸 向隙間で吸収することができる。そのため エンジンの再始動時に、動弁装置の構成部 間の収縮差による圧縮漏れが生じない。

 この発明は、例えば、次のラッシュアジャ タに適用することができる。
1)前記ナット部材は、シリンダヘッドの上面 開口した収容穴に挿入され、前記アジャス スクリュは、前記ナット部材からの突出端 動弁装置のアームを揺動可能に支持するス ングアーム式動弁装置のラッシュアジャス 。
2)前記ナット部材は、シリンダヘッドに形成 れたガイド孔に上下にスライド可能に挿入 れるリフタボディに固定され、前記アジャ トスクリュは、前記ナット部材からの突出 で動弁装置のバルブステムを押圧するダイ クト式動弁装置のラッシュアジャスタ。
3)前記ナット部材は、カムの回転に応じて揺 するアームの下面に開口した収容穴に挿入 れ、前記アジャストスクリュは、前記ナッ 部材からの突出端で動弁装置のバルブステ を押圧するロッカアーム式動弁装置のラッ ュアジャスタ。

 前記リターンスプリングとして、ナット 材から突出する方向の軸方向力をアジャス スクリュに付与する圧縮コイルばねを採用 る場合、前記雄ねじと雌ねじは、圧力側フ ンクのフランク角が遊び側フランクのフラ ク角よりも大きい鋸歯ねじを採用すること できる。

 また、前記リターンスプリングとして、 ット部材から突出する方向の回転力をアジ ストスクリュに付与するねじりばねを採用 る場合、前記雄ねじと雌ねじは、鋸歯ねじ 台形ねじ又は三角ねじを採用することがで る。ねじりばねとしては、例えば、ねじり イルばね、ゼンマイばね、竹の子ばねが挙 られる。

 前記アジャストスクリュは、前記ナット 材内に軸方向にスライド可能に挿入された ボット部材と、そのピボット部材のナット 材への挿入端を支持し、前記雄ねじを外周 有する雄ねじ部材と、前記ピボット部材と ねじ部材の間に挟まれた弾性部材とで構成 ることができる。

 この発明のラッシュアジャスタは、雄ね の圧力側フランクと雌ねじの圧力側フラン とが非平行なので、その圧力側フランク間 、スクイズ効果による油膜が生じにくい。 のため、エンジン油の粘性が高い低温時に いても、アジャストスクリュの押し込み量 過大となるのを防止することができる。

この発明の第1実施形態のラッシュアジ ャスタを組み込んだ動弁装置を示す正面図 図1に示す動弁装置のラッシュアジャス タ近傍の拡大断面図 (a)は、図2に示すラッシュアジャスタの アジャストスクリュに突出方向の荷重が負荷 された状態を示す雄ねじと雌ねじの拡大断面 図、(b)は、図2に示すラッシュアジャスタの ジャストスクリュに押し込み方向の荷重が 荷された状態を示す雄ねじと雌ねじの拡大 面図 図2に示すラッシュアジャスタの雄ねじ の圧力側フランクのフランク角を雌ねじの圧 力側フランクのフランク角よりも大きくした 変形例を示す図であり、(a)は、アジャストス クリュに突出方向の荷重が負荷された状態を 示す雄ねじと雌ねじの拡大断面図、(b)は、ア ジャストスクリュに押し込み方向の荷重が負 荷された状態を示す雄ねじと雌ねじの拡大断 面図 図2に示すラッシュアジャスタの雄ねじ の圧力側フランクに油膜排除溝を形成した変 形例を示す拡大断面図 図5に示すラッシュアジャスタの雄ねじ と雌ねじの拡大断面図 図5に示すラッシュアジャスタの雌ねじ の圧力側フランクに油膜排除溝を形成した変 形例を示す雄ねじと雌ねじの拡大断面図 この発明の第2実施形態のラッシュアジ ャスタを組み込んだ動弁装置を示す正面図 図8に示す動弁装置のアジャストスクリ ュ近傍の拡大断面図 (a)は、図9に示すラッシュアジャスタ アジャストスクリュに突出方向の荷重が負 された状態を示す雄ねじと雌ねじの拡大断 図、(b)は、図9に示すラッシュアジャスタの ジャストスクリュに押し込み方向の荷重が 荷された状態を示す雄ねじと雌ねじの拡大 面図 この発明の第3実施形態のラッシュア ャスタを組み込んだ動弁装置を示す正面図 図11に示す動弁装置のラッシュアジャ タ近傍の拡大断面図 この発明の第4実施形態のラッシュア ャスタを示す拡大断面図 図13に示すリターンスプリングの変形 を示す拡大断面図 図13に示すリターンスプリングの他の 形例を示す拡大断面図 図13に示すリターンスプリングのさら 他の変形例を示す拡大断面図 図16のXVII-XVII線に沿った断面図 図15に示すアジャストスクリュに押し み方向の荷重が負荷された状態を示す雄ね と雌ねじの拡大断面図 図16に示すアジャストスクリュに押し み方向の荷重が負荷された状態を示す雄ね と雌ねじの拡大断面図 この発明の第5実施形態のラッシュア ャスタを示す拡大断面図 図20のナット部材近傍の拡大断面図 この発明の第6実施形態のラッシュア ャスタを示す拡大断面図 図22のナット部材近傍の拡大断面図

 図1に、この発明の第1実施形態のラッシ アジャスタ1を組み込んだ動弁装置を示す。 の動弁装置は、エンジンのシリンダヘッド2 の吸気ポート3に設けられたバルブ4と、その ルブ4に接続されたバルブステム5と、カム6 回転に応じて揺動するアーム7とを有する。

 バルブステム5は、バルブ4から上方に延 、シリンダヘッド2を摺動可能に貫通してい 。バルブステム5の上部外周には、環状のス プリングリテーナ8が固定され、スプリング テーナ8の下面とシリンダヘッド2の上面の間 にバルブスプリング9が組み込まれている。 ルブスプリング9は、スプリングリテーナ8を 介してバルブステム5を上方に付勢し、その 勢力によってバルブ4をバルブシート10に着 させている。

 アーム7は、一方の端部がラッシュアジャ スタ1で支持され、他方の端部がバルブステ 5の上端に接触している。また、アーム7の中 央部にはローラ11が取り付けられ、ローラ11 、アーム7の上方に設けられたカム6に接触し ている。カム6は、エンジンのクランクシャ ト(図示せず)に同調して回転するカムシャフ ト12に一体に形成されており、カムシャフト1 2が回転すると、ベースサークル6aに対して隆 起したカム山部6bが、ローラ11を介してアー 7を押し下げるようになっている。

 図2に示すように、ラッシュアジャスタ1 、シリンダヘッド2の上面に開口した収容穴1 3に挿入される筒状のナット部材14と、ナット 部材14の内周に形成された雌ねじ15にねじ係 する雄ねじ16を下部外周に有するアジャスト スクリュ17と、ナット部材14の下端に固定さ た底部材18と、アジャストスクリュ17と底部 18の間に組み込まれたリターンスプリング19 とからなる。

 リターンスプリング19は圧縮コイルばね ある。リターンスプリング19は、下端が底部 材18で支持され、上端がスプリングシート20 介してナット部材14から突出する方向の軸方 向力をアジャストスクリュ17に付与している この軸方向力によって、アジャストスクリ 17は、ナット部材14から上方に突出する方向 に付勢されている。

 アジャストスクリュ17は、図1に示すよう 、ナット部材14からの突出端21が半球状に形 成されており、その突出端21が、アーム7の端 部下面に形成された凹部22に嵌合している。 こで、突出端21は、凹部22の内面に摺動可能 に接触し、その摺動によりアーム7を揺動可 に支持する。

 図2に示すように、底部材18には、上下に 通する貫通孔23が形成されており、収容穴13 の内底面には、貫通孔23と連通する排油孔24 形成されている。そのため、ナット部材14の 上端面から雄ねじ16と雌ねじ15の隙間を通っ ナット部材14内に流れ込んだエンジン油は、 貫通孔23と排油孔24とを順に通ってナット部 14から排出される。

 図3(a)に示すように、雄ねじ16は、アジャ トスクリュ17をナット部材14に押し込む方向 の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力 側フランク25のフランク角αが、遊び側フラ ク26のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成 されている。同様に、雌ねじ15も、アジャス スクリュ17をナット部材14に押し込む方向の 荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側 フランク27のフランク角βが、遊び側フラン 28のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成さ れている。

 ここで、雄ねじ16の圧力側フランク25のフ ランク角αは、雌ねじ15の圧力側フランク27の フランク角βよりも小さくなっており、押し み方向の荷重がアジャストスクリュ17に負 されたときに、図3(b)に示すように、雄ねじ1 6の圧力側フランク25の端部が、雌ねじ15の圧 側フランク27に線接触するようになってい 。雌ねじ15の圧力側フランク27のフランク角 を75°に設定する場合、雄ねじ16の圧力側フ ンク25のフランク角αは、例えば74°に設定す ることができる。

 一方、雄ねじ16の遊び側フランク26のフラ ンク角と、雌ねじ15の遊び側フランク28のフ ンク角は、同一の大きさとなっている。

 雄ねじ16は、その圧力側フランク25を含む 表面全体にショットピーニングが施されてお り、その結果、雄ねじ16の圧力側フランク25 、表面粗さがRa0.4以上の梨地となっている。 この梨地は、鋭角粒のメディアを使用したシ ョットピーニングで形成することができ、ま た、アジャストスクリュ17に熱処理(例えば、 浸炭処理や窒化処理)を施す場合は、その熱 理前にショットピーニングを施すことによ て形成することができる。表面粗さRaは、JIS B0601(製品の幾何特性仕様(GPS)-表面性状:輪郭 線方式-用語,定義及び表面性状パラメータ) よる。

 また、雄ねじ16と雌ねじ15の間には軸方向 隙間が設けられており、その軸方向隙間は、 0.2~0.4mmの範囲に設定されている。

 次に、ラッシュアジャスタ1の動作例を説 明する。

 エンジンの作動によりカム6が回転して、 カム6のカム山部6bがアーム7を押し下げると バルブ4がバルブシート10から離れて、吸気 ート3を開く。このとき、アジャストスクリ 17に押し込み方向の荷重が負荷されるが、 3(b)に示すように、雄ねじ16の圧力側フラン 25の外径側の端部が雌ねじ15の圧力側フラン 27で受け止められて、アジャストスクリュ17 の軸方向位置が固定される。

 更にカム6が回転して、カム山部6bがロー 11の位置を過ぎると、バルブスプリング9の 勢力によってバルブステム5が上昇し、バル ブ4がバルブシート10に着座して、吸気ポート 3を閉じる。

 厳密には、カム6のカム山部6bがアーム7を 押し下げるときに、雄ねじ16と雌ねじ15の圧 側フランク25,27間に僅かな滑りが生じ、その 滑りによってアジャストスクリュ17は押し込 方向に移動するが、カム山部6bがローラ11の 位置を過ぎて、押し込み方向の荷重が解除さ れたときに、アジャストスクリュ17は、リタ ンスプリング19から負荷される突出方向の 重によって突出方向に移動し、元の位置に る。

 エンジン作動中に、シリンダヘッド2、バ ルブステム5、アーム7など、動弁装置の構成 材間に熱膨張差が生じ、カム6とアーム7の の距離が大きくなったときは、カム6のカム 部6bがアーム7を押し下げるときのアジャス スクリュ17の押し込み量よりも、更にカム6 回転して押し込み方向の荷重が解除された きのアジャストスクリュ17の突出量が大き なる。その結果、カム6が回転するごとに、 ジャストスクリュ17が突出方向に徐々に移 するので、カム6のベースサークル6aとロー 11の間に隙間が生じない。

 反対に、バルブ4とバルブシート10の接触 が摩耗したときは、カム6のベースサークル 6aがローラ11の位置にあるときにも、バルブ プリング9の付勢力がアジャストスクリュ17 作用するため、カム6のカム山部6bがアーム7 押し下げるときのアジャストスクリュ17の し込み量よりも、更にカム6が回転して押し み方向の荷重が解除されたときのアジャス スクリュ17の突出量が小さくなる。その結 、カム6が回転するごとに、アジャストスク ュ17が押し込み方向に徐々に移動し、バル ステム5が上昇するので、バルブ4とバルブシ ート10の接触面間に隙間が生じない。

 このラッシュアジャスタ1は、雄ねじ16の 力側フランク25のフランク角αと、雌ねじ15 圧力側フランク27のフランク角βとが異なる ので、雄ねじ16の圧力側フランク25と雌ねじ15 の圧力側フランク27とが非平行であり、スク ズ効果による油膜が圧力側フランク25,27間 生じにくい。そのため、エンジン油の粘性 高い低温時においても、雄ねじ16と雌ねじ15 圧力側フランク25,27間に過大な滑りが生じ くく、アジャストスクリュ17に押し込み方向 の荷重が負荷されたときのアジャストスクリ ュ17の押し込み量が過大となりにくい。

 また、このラッシュアジャスタ1は、長期 間の使用によって雄ねじ16の圧力側フランク2 5が摩耗したときにも、その摩耗量と比較し 、圧力側フランク25の梨地の凹凸高さが大き く、雄ねじ16の圧力側フランク25の表面が平 になりにくい。そのため、このラッシュア ャスタ1は、雄ねじ16と雌ねじ15の圧力側フラ ンク25,27間の摩擦係数を、長期間にわたって 保することができる。

 また、このラッシュアジャスタ1は、圧力 側フランク25の梨地をショットピーニングで 成しているので、圧力側フランク25が硬化 て耐摩耗性が高められている。そのため、 力側フランク25の梨地を放電加工やレーザ加 工で形成した場合よりも、より長期間にわた って、雄ねじ16と雌ねじ15の圧力側フランク25 ,27間の摩擦係数を確保可能である。

 また、このラッシュアジャスタ1は、雄ね じ16と雌ねじ15の軸方向隙間が0.2mm以上あるの で、エンジンが高温の状態で停止し、その後 、エンジンが冷却して動弁装置の構成部材間 に収縮差が生じたときに、その収縮差を、雄 ねじ16と雌ねじ15の軸方向隙間で吸収するこ ができる。そのため、エンジンの再始動時 、動弁装置の構成部材間の収縮差による隙 がバルブ4とバルブシート10の間に生じず、 縮漏れが生じない。

 雄ねじ16と雌ねじ15の圧力側フランク25,27 、図4(a)、(b)に示すように、雄ねじ16の圧力 フランク25のフランク角αを、雌ねじ15の圧 側フランク27のフランク角βよりも大きくし てもよい(例えば、雄ねじ16の圧力側フランク 25のフランク角αを76°、雌ねじ15の圧力側フ ンク27のフランク角βを75°)が、図3(a)に示す うに、雄ねじ16の圧力側フランク25のフラン ク角αを、雌ねじ15の圧力側フランク27のフラ ンク角βよりも小さくすると、図3(b)に示すよ うに、雄ねじ16と雌ねじ15とが外径側で接触 るので、アジャストスクリュ17とナット部材 14の摩擦半径が大きくなり、その結果、雄ね 16と雌ねじ15の圧力側フランク25,27間の滑り 効果的に防止することが可能となる。

 この実施形態では、雄ねじ16と雌ねじ15の 圧力側フランク25,27のうち、雄ねじ16の圧力 フランク25を梨地としたが、雄ねじ16の圧力 フランク25にかえて、雌ねじ15の圧力側フラ ンク27を表面粗さがRa0.4以上の梨地としても い。このようにしても、梨地の凹凸高さが 長期間の使用による圧力側フランク27の摩耗 量と比較して大きいので、圧力側フランク25, 27間の摩擦係数の低下を効果的に防止するこ が可能となる。また、雄ねじ16と雌ねじ15の 圧力側フランク25,27を、いずれも表面粗さがR a0.4以上の梨地としてもよい。

 雄ねじ16の圧力側フランク25には、図5、 6に示すように、ねじ山に沿って螺旋状に延 る油膜排除溝29を形成してもよい。このよ にすると、アジャストスクリュ17に押し込み 方向の荷重が負荷されたときに、雄ねじ16の 力側フランク25と雌ねじ15の圧力側フランク 27の間に存在するエンジン油が油膜排除溝29 に逃げるので、スクイズ効果による油膜を り効果的に抑制することが可能となる。油 排除溝29は、転造により雄ねじ16と同時に成 すると低コストである。

 また、図7に示すように、雌ねじ15の圧力 フランク27に、ねじ山に沿って螺旋状に延 る油膜排除溝30を形成してもよい。このよう にしても、アジャストスクリュ17に押し込み 向の荷重が負荷されたときに、雄ねじ16の 力側フランク25と雌ねじ15の圧力側フランク2 7の間に存在するエンジン油が油膜排除溝30内 に逃げるので、スクイズ効果による油膜をよ り効果的に抑制することが可能となる。油膜 排除溝30の形成は、雌ねじ15のタップ加工と 時に行なうと、油膜排除溝30の加工コストを 抑えることができる。

 図8に、この発明の第2実施形態のラッシ アジャスタ31を組み込んだ動弁装置を示す。 この動弁装置は、第1実施形態と同様、シリ ダヘッド32の吸気ポート33に設けられたバル 34と、そのバルブ34に接続されたバルブステ ム35とを有する。バルブステム35は、バルブ34 から上方に延びており、バルブステム35の上 にはスプリングリテーナ36が固定されてい 。スプリングリテーナ36は、バルブスプリン グ37によって上方に付勢され、その付勢力に ってバルブ34をバルブシート38に着座させて いる。

 図8、図9に示すように、ラッシュアジャ タ31は、シリンダヘッド32に形成されたガイ 孔39に上下にスライド可能に挿入されるリ タボディ40と、リフタボディ40と一体に上下 するナット部材41と、そのナット部材41の内 周に形成された雌ねじ42にねじ係合する雄ね 43を外周に有するアジャストスクリュ44と、 そのアジャストスクリュ44を付勢するリター スプリング45とからなる。

 図8に示すように、リフタボディ40は、筒 46と、筒部46の上端に設けられた端板47とか なる。端板47の上面には、硬質のシム48が固 定され、そのシム48にカム49が接触している カム49は、エンジンのクランクシャフト(図 せず)に同調して回転するカムシャフト50に 体に形成されており、カムシャフト50が回転 すると、ベースサークル49aに対して隆起した カム山部49bが、シム48の上面を押圧してリフ ボディ40を押し下げるようになっている。 ット部材41は、端板47の中央に一体成形され いる。

 図9に示すように、リターンスプリング45 圧縮コイルばねである。リターンスプリン 45は、上端がシム48で支持され、下端がスプ リングシート51を介してナット部材41から突 する方向の軸方向力をアジャストスクリュ44 に付与している。この軸方向力によって、ア ジャストスクリュ44は、ナット部材41から下 に突出する方向に付勢されている。アジャ トスクリュ44のナット部材41からの突出端は バルブステム35の上端を押圧している。

 シム48には、上下に貫通する通油孔52が形 成されており、シム48の上面に跳ね掛けられ エンジン油が、通油孔52を通ってナット部 41内に導入されるようになっている。ナット 部材41内に導入されたエンジン油は、雄ねじ4 3と雌ねじ42を潤滑する。

 図10(a)に示すように、雄ねじ43は、アジャ ストスクリュ44をナット部材41に押し込む方 の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧 側フランク53のフランク角が、遊び側フラン ク54のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成 れている。同様に、雌ねじ42も、アジャス スクリュ44をナット部材41に押し込む方向の 重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側 ランク55のフランク角が、遊び側フランク56 のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成され ている。

 ここで、雄ねじ43の圧力側フランク53のフ ランク角は、雌ねじ42の圧力側フランク55の ランク角よりも小さくなっており、押し込 方向の荷重がアジャストスクリュ44に負荷さ れたときに、図10(b)に示すように、雄ねじ43 圧力側フランク53の外径側の端部が、雌ねじ 42の圧力側フランク55に線接触するようにな ている。雌ねじ42の圧力側フランク55のフラ ク角を75°に設定する場合、雄ねじ43の圧力 フランク53のフランク角は、例えば74°に設 することができる。

 一方、雄ねじ43の遊び側フランク54のフラ ンク角と、雌ねじ42の遊び側フランク56のフ ンク角は、同一の大きさとなっている。

 雄ねじ43の圧力側フランク53は、ショット ピーニングを施すことにより、表面粗さがRa0 .4以上の梨地となっている。

 また、雄ねじ43と雌ねじ42の間には軸方向 隙間が設けられており、その軸方向隙間は、 0.2~0.4mmの範囲に設定されている。

 このラッシュアジャスタ31は、第1実施形 と同様、カム49のカム山部49bがリフタボデ 40を押し下げて、アジャストスクリュ44に押 込み方向の荷重が負荷されると、図10(b)に すように、雄ねじ43の圧力側フランク53の端 が雌ねじ42の圧力側フランク55で受け止めら れて、ナット部材41に対するアジャストスク ュ44の軸方向位置が固定される。このとき 厳密には、雄ねじ43と雌ねじ42の圧力側フラ ク53,55間に僅かな滑りが生じ、その滑りに ってアジャストスクリュ44は押し込み方向に 移動するが、更にカム49が回転して押し込み 向の荷重が解除されたときに、アジャスト クリュ44は、リターンスプリング45から負荷 される突出方向の荷重によって突出方向に移 動し、元の位置に戻る。

 このラッシュアジャスタ31は、雄ねじ43の 圧力側フランク53のフランク角と、雌ねじ42 圧力側フランク55のフランク角とが異なるの で、雄ねじ43の圧力側フランク53と雌ねじ42の 圧力側フランク55とが非平行であり、スクイ 効果による油膜が圧力側フランク53,55間に じにくい。そのため、エンジン油の粘性が い低温時においても、雄ねじ43と雌ねじ42の 力側フランク53,55間に過大な滑りが生じに く、アジャストスクリュ44に押し込み方向の 荷重が負荷されたときのアジャストスクリュ 44の押し込み量が過大となりにくい。

 また、このラッシュアジャスタ31は、図10 (a)に示すように、雄ねじ43の圧力側フランク5 3のフランク角が、雌ねじ42の圧力側フランク 55のフランク角よりも小さいので、図10(b)に すように、雄ねじ43と雌ねじ42とが外径側で 触する。そのため、雄ねじ43の圧力側フラ ク53のフランク角を、雌ねじ42の圧力側フラ ク55のフランク角よりも大きくした場合よ も、アジャストスクリュ44とナット部材41の 擦半径が大きくなり、その結果、雄ねじ43 雌ねじ42の圧力側フランク53,55間の滑りを効 的に防止することができる。

 また、このラッシュアジャスタ31は、長 間の使用によって雄ねじ43の圧力側フランク 53が摩耗したときにも、その摩耗量と比較し 、圧力側フランク53の梨地の凹凸高さが大 く、雄ねじ43の圧力側フランク53の表面が平 になりにくい。そのため、このラッシュア ャスタ31は、雄ねじ43と雌ねじ42の圧力側フ ンク53,55間の摩擦係数を、長期間にわたっ 確保することができる。

 また、このラッシュアジャスタ31は、圧 側フランク53の梨地をショットピーニングで 形成しているので、圧力側フランク53が硬化 て耐摩耗性が高められている。そのため、 力側フランク53の梨地を放電加工やレーザ 工で形成した場合よりも、より長期間にわ って、雄ねじ43と雌ねじ42の圧力側フランク5 3,55間の摩擦係数を確保可能である。

 また、このラッシュアジャスタ31は、雄 じ43と雌ねじ42の軸方向隙間が0.2mm以上ある で、エンジンが高温の状態で停止し、その 、エンジンが冷却して動弁装置の構成部材 に収縮差が生じたときに、その収縮差を、 ねじ43と雌ねじ42の軸方向隙間で吸収するこ ができる。そのため、エンジンの再始動時 、動弁装置の構成部材間の収縮差による隙 がバルブ34とバルブシート38の間に生じず、 圧縮漏れが生じない。

 また、この実施形態では、雄ねじ43と雌 じ42の圧力側フランク53,55のうち、雄ねじ43 圧力側フランク53を梨地としたが、雄ねじ43 圧力側フランク53にかえて、雌ねじ42の圧力 側フランク55を表面粗さがRa0.4以上の梨地と てもよい。また、雄ねじ43と雌ねじ42の圧力 フランク53,55を、いずれも表面粗さがRa0.4以 上の梨地としてもよい。

 また、第1実施形態と同様に、雄ねじ43の 力側フランク53と雌ねじ42の圧力側フランク 55の少なくとも一方に、ねじ山に沿って螺旋 に延びる油膜排除溝(図示せず)を形成して よい。このようにすると、アジャストスク ュ44に押し込み方向の荷重が負荷されたとき に、雄ねじ43の圧力側フランク53と雌ねじ42の 圧力側フランク55の間に存在するエンジン油 油膜排除溝内に逃げるので、スクイズ効果 よる油膜をより効果的に抑制することが可 となる。

 図11に、この発明の第3実施形態のラッシ アジャスタ61を組み込んだ動弁装置を示す この動弁装置は、エンジンのシリンダヘッ 62の吸気ポート63に設けられたバルブ64と、 のバルブ64に接続されたバルブステム65と、 ム66の回転に応じて揺動するアーム67とを有 する。

 バルブステム65は、バルブ64から上方に延 びており、バルブステム65の上部にはスプリ グリテーナ68が固定されている。スプリン リテーナ68は、バルブスプリング69によって 方に付勢され、その付勢力によってバルブ6 4をバルブシート70に着座させている。

 アーム67は、中央部を支点軸71で揺動可能 に支持されている。アーム67の一方の端部に 、カム66に接触するローラ72が取り付けられ 、アーム67の他方の端部には、ラッシュアジ スタ61が組み込まれている。アーム67の下方 に設けられたカム66は、エンジンのクランク ャフト(図示せず)に同調して回転するカム ャフト73に一体に形成されており、カムシャ フト73が回転すると、ベースサークル66aに対 て隆起したカム山部66bが、ローラ72を押圧 てアーム67を揺動させるようになっている。

 図12に示すように、ラッシュアジャスタ61 は、ナット部材74と、アジャストスクリュ75 、リターンスプリング76とからなる。ナット 部材74は、アーム67を上下に貫通する収容穴77 に挿入されており、ナット部材74の内周に形 された雌ねじ78が、アジャストスクリュ75の 外周に形成された雄ねじ79とねじ係合してい 。

 ナット部材74の上端は、アーム67の上面か ら突出しており、その突出部分に有底筒状の キャップ80が嵌め合わせて固定されている。 ャップ80は、収容穴77の上縁に係止して、ナ ット部材74が収容穴77から下方に脱落するの 防止する。一方、ナット部材74の下端には、 アーム67の下面に当接するフランジ81が形成 れており、そのフランジ81で、ナット部材74 作用する上向きの力を受け止めるようにな ている。

 リターンスプリング76は圧縮コイルばね ある。リターンスプリング76は、上端がキャ ップ80で支持され、下端がスプリングシート8 2を介してナット部材74から突出する方向の軸 方向力をアジャストスクリュ75に付与してい 。この軸方向力によって、アジャストスク ュ75は、ナット部材74から下方に突出する方 向に付勢されている。アジャストスクリュ75 ナット部材74からの突出端は、バルブステ 65の上端を押圧している。

 キャップ80には、上下に貫通する通油孔83 が形成されており、アーム67に跳ね掛けられ エンジン油が、通油孔83を通ってナット部 74内に導入されるようになっている。ナット 部材74内に導入された潤滑油は、雄ねじ79と ねじ78を潤滑する。

 雄ねじ79は、アジャストスクリュ75をナッ ト部材74に押し込む方向の荷重が負荷された きに圧力を受ける圧力側フランク84のフラ ク角が、遊び側フランク85のフランク角より も大きい鋸歯状に形成されている。同様に、 雌ねじ78も、アジャストスクリュ75をナット 材74に押し込む方向の荷重が負荷されたとき に圧力を受ける圧力側フランク86のフランク が、遊び側フランク87のフランク角よりも きい鋸歯状に形成されている。

 ここで、雄ねじ79の圧力側フランク84のフ ランク角は、雌ねじ78の圧力側フランク86の ランク角よりも小さくなっており、押し込 方向の荷重がアジャストスクリュ75に負荷さ れたときに、雄ねじ79の圧力側フランク84の 径側の端部が、雌ねじ78の圧力側フランク86 線接触するようになっている。雌ねじ78の 力側フランク86のフランク角を75°に設定す 場合、雄ねじ79の圧力側フランク84のフラン 角は、例えば74°に設定することができる。

 一方、雄ねじ79の遊び側フランク85のフラ ンク角と、雌ねじ78の遊び側フランク87のフ ンク角は、同一の大きさとなっている。

 雄ねじ79の圧力側フランク84は、ショット ピーニングを施すことにより、表面粗さがRa0 .4以上の梨地となっている。

 また、雄ねじ79と雌ねじ78の間には軸方向 隙間が設けられており、その軸方向隙間は、 0.2~0.4mmの範囲に設定されている。

 このラッシュアジャスタ61は、第1実施形 と同様、カム66のカム山部66bがアーム67の端 部を押し上げて、アジャストスクリュ75に押 込み方向の荷重が負荷されると、雄ねじ79 圧力側フランク84の端部が雌ねじ78の圧力側 ランク86で受け止められて、ナット部材74に 対するアジャストスクリュ75の軸方向位置が 定される。このとき、厳密には、雄ねじ79 雌ねじ78の圧力側フランク84,86間に僅かな滑 が生じ、その滑りによってアジャストスク ュ75は押し込み方向に移動するが、更にカ 66が回転して押し込み方向の荷重が解除され たときに、アジャストスクリュ75は、リター スプリング76から負荷される突出方向の荷 によって突出方向に移動し、元の位置に戻 。

 このラッシュアジャスタ61は、雄ねじ79の 圧力側フランク84のフランク角と、雌ねじ78 圧力側フランク86のフランク角とが異なるの で、雄ねじ79の圧力側フランク84と雌ねじ78の 圧力側フランク86とが非平行であり、スクイ 効果による油膜が圧力側フランク84,86間に じにくい。そのため、エンジン油の粘性が い低温時においても、雄ねじ79と雌ねじ78の 力側フランク84,86間に過大な滑りが生じに く、アジャストスクリュ75に押し込み方向の 荷重が負荷されたときのアジャストスクリュ 75の押し込み量が過大となりにくい。

 また、このラッシュアジャスタ61は、雄 じ79の圧力側フランク84のフランク角が、雌 じ78の圧力側フランク86のフランク角よりも 小さいので、雄ねじ79と雌ねじ78とが外径側 接触する。そのため、雄ねじ79の圧力側フラ ンク84のフランク角を、雌ねじ78の圧力側フ ンク86のフランク角よりも大きくした場合よ りも、アジャストスクリュ75とナット部材74 摩擦半径が大きくなり、その結果、雄ねじ79 と雌ねじ78の圧力側フランク84,86間の滑りを 果的に防止することができる。

 また、このラッシュアジャスタ61は、長 間の使用によって雄ねじ79の圧力側フランク 84が摩耗したときにも、その摩耗量と比較し 、圧力側フランク84の梨地の凹凸高さが大 く、雄ねじ79の圧力側フランク84の表面が平 になりにくい。そのため、このラッシュア ャスタ61は、雄ねじ79と雌ねじ78の圧力側フ ンク84,86間の摩擦係数を、長期間にわたっ 確保することができる。

 また、このラッシュアジャスタ61は、圧 側フランク84の梨地をショットピーニングで 形成しているので、圧力側フランク84が硬化 て耐摩耗性が高められている。そのため、 力側フランク84の梨地を放電加工やレーザ 工で形成した場合よりも、より長期間にわ って、雄ねじ79と雌ねじ78の圧力側フランク8 4,86間の摩擦係数を確保可能である。

 また、このラッシュアジャスタ61は、雄 じ79と雌ねじ78の軸方向隙間が0.2mm以上ある で、エンジンが高温の状態で停止し、その 、エンジンが冷却して動弁装置の構成部材 に収縮差が生じたときに、その収縮差を、 ねじ79と雌ねじ78の軸方向隙間で吸収するこ ができる。そのため、エンジンの再始動時 、動弁装置の構成部材間の収縮差による隙 がバルブ64とバルブシート70の間に生じず、 圧縮漏れが生じない。

 また、この実施形態では、雄ねじ79と雌 じ78の圧力側フランク84,86のうち、雄ねじ79 圧力側フランク84を梨地としたが、雄ねじ79 圧力側フランク84にかえて、雌ねじ78の圧力 側フランク86を表面粗さがRa0.4以上の梨地と てもよい。また、雄ねじ79と雌ねじ78の圧力 フランク84,86を、いずれも表面粗さがRa0.4以 上の梨地としてもよい。

 また、第1実施形態と同様に、雄ねじ79の 力側フランク84と雌ねじ78の圧力側フランク 86の少なくとも一方に、ねじ山に沿って螺旋 に延びる油膜排除溝(図示せず)を形成して よい。このようにすると、アジャストスク ュ75に押し込み方向の荷重が負荷されたとき に、雄ねじ79の圧力側フランク84と雌ねじ78の 圧力側フランク86の間に存在するエンジン油 油膜排除溝内に逃げるので、スクイズ効果 よる油膜をより効果的に抑制することが可 となる。

 図13に、この発明の第4実施形態のラッシ アジャスタ91を示す。第1実施形態に対応す 部分は、同一の符号を付して説明を省略す 。

 アジャストスクリュ17は、ナット部材14内 に軸方向にスライド可能に挿入されたピボッ ト部材17Aと、そのピボット部材17Aのナット部 材14への挿入端を支持し、雄ねじ16を外周に する雄ねじ部材17Bと、ピボット部材17Aと雄 じ部材17Bの間に挟まれたばね座金17Cとから る。ばね座金17Cとしては、例えば、皿ばね 金や波形座金などを用いることができる。

 リターンスプリング19はねじりコイルば である。リターンスプリング19は、その下端 が、底部材18に形成された係止孔92に係止し 上端が、雄ねじ部材17Bに形成された係止孔93 に係止しており、そのねじり変形によって、 ピボット部材17Aがナット部材14から突出する 向の回転力を雄ねじ部材17Bに付与している

 第1実施形態と同様、雄ねじ16と雌ねじ15 、圧力側フランク25,27のフランク角が遊び側 フランク26,28のフランク角よりも大きい鋸歯 に形成されている。また、雄ねじ16の圧力 フランク25のフランク角は、雌ねじ15の圧力 フランク27のフランク角よりも小さい。

 このラッシュアジャスタ91は、第1実施形 と同様、雄ねじ16の圧力側フランク25と雌ね じ15の圧力側フランク27の間にスクイズ効果 よる油膜が生じにくく、エンジン油の粘性 高い低温時においても、雄ねじ16と雌ねじ15 圧力側フランク25,27間に過大な滑りが生じ くい。その他の効果も、第1実施形態と同様 ある。

 また、このラッシュアジャスタ91は、エ ジンが高温の状態で停止し、その後、エン ンが冷却して動弁装置の構成部材間に収縮 が生じたときに、雄ねじ部材17Bとピボット 材17Aの間のばね座金17Cが圧縮することによ 、その収縮差が吸収される。そのため、エ ジンの再始動時に、動弁装置の構成部材間 収縮差による隙間がバルブ4とバルブシート1 0の間に生じず、圧縮漏れが生じない。

 この実施形態では、ピボット部材17Aと雄 じ部材17Bの間に挟む弾性部材としてばね座 17Cを使用したが、ばね座金17Cにかえて他の 性部材(例えば、圧縮コイルばね)を使用し もよい。

 リターンスプリング19としてねじりコイ ばねを用いる場合、リターンスプリング19は 、図13に示すように、円筒状に巻いたものを いてもよく、図14に示すように、円錐形に いたものを用いてもよい。

 この実施形態では、リターンスプリング1 9としてねじりコイルばねを採用したが、図15 ~図17に示すように、ねじりコイルばね以外の ねじりばねを採用してもよい。

 図15において、リターンスプリング19は、 薄板状の素材を渦巻き状に巻いたゼンマイば ねである。リターンスプリング19は、その大 端がナット部材14の底部材18に回り止めされ 、小径端が、雄ねじ部材17Bのナット部材14内 の挿入端の突起94に形成したスリットに差 込まれており、そのねじり変形によって、 ボット部材17Aがナット部材14から突出する方 向の回転力を雄ねじ部材17Bに付与している。

 また、図15において、雄ねじ16と雌ねじ15 、圧力側フランク25,27のフランク角が、遊 側フランク26,28のフランク角とほぼ等しい三 角ねじである。この雄ねじ16と雌ねじ15は、 18に示すように、雄ねじ16の圧力側フランク2 5のフランク角が、雌ねじ15の圧力側フランク 27のフランク角よりも小さくなっており、ピ ット部材17Aをナット部材14内に押し込む方 の荷重が負荷されたときに、雄ねじ16の圧力 側フランク25の外径側の端部が、雌ねじ15の 力側フランク27に線接触するようになってい る。一方、雄ねじ16の遊び側フランク26のフ ンク角は、雌ねじ15の遊び側フランク28のフ ンク角と同一である。

 図16、図17において、リターンスプリング 19は、薄板状の素材を螺旋状に巻いた竹の子 ねである。リターンスプリング19は、その 径端がナット部材14の底部材18に回り止めさ 、小径端が、雄ねじ部材17Bのナット部材14 への挿入端の突起95に形成されたスリットに 差し込まれており、そのねじり変形によって 、ピボット部材17Aがナット部材14から突出す 方向の回転力を雄ねじ部材17Bに付与してい 。

 また、図16において、雄ねじ部材17Bの外 の雄ねじ16と、ナット部材14の内周の雌ねじ1 5は、圧力側フランク25,27のフランク角が、遊 び側フランク26,28のフランク角とほぼ等しい 形ねじである。この雄ねじ16と雌ねじ15は、 図19に示すように、雄ねじ16の圧力側フラン 25のフランク角が、雌ねじ15の圧力側フラン 27のフランク角よりも小さくなっており、 ボット部材17Aをナット部材14内に押し込む方 向の荷重が負荷されたときに、雄ねじ16の圧 側フランク25の外径側の端部が、雌ねじ15の 圧力側フランク27に線接触するようになって る。一方、雄ねじ16の遊び側フランク26のフ ランク角は、雌ねじ15の遊び側フランク28の ランク角と同一である。

 図20、図21に、この発明の第5実施形態の ッシュアジャスタ101を示す。第2実施形態に 応する部分は、同一の符号を付して説明を 略する。

 リターンスプリング45はねじりコイルば である。リターンスプリング45は、その上端 が、ナット部材41の上面に形成された係止溝1 02に係止し、下端が、アジャストスクリュ44 形成された係止孔103に係止しており、その じり変形によって、ナット部材41から下方に 突出する方向の回転力をアジャストスクリュ 44に付与している。

 アジャストスクリュ44のナット部材41から の突出端はスペーサ104に接触し、そのスペー サ104を介してバルブステム35の上端を押圧し いる。スペーサ104は、ナット部材41に固定 れたリテーナ105でナット部材41に対して回り 止めされ、かつ、リテーナ105に形成された切 欠き106の範囲内で上下に移動可能となってい る。

 アジャストスクリュ44の外周の雄ねじ43と 、ナット部材41の内周の雌ねじ42は台形ねじ ある。また、雄ねじ43の圧力側フランク53の ランク角は、雌ねじ42の圧力側フランク55の フランク角よりも小さくなっており、押し込 み方向の荷重がアジャストスクリュ44に負荷 れたときに、雄ねじ43の圧力側フランク53の 外径側の端部が、雌ねじ42の圧力側フランク5 5に線接触するようになっている。

 このラッシュアジャスタ101は、第2実施形 態と同様、雄ねじ43の圧力側フランク53と雌 じ42の圧力側フランク55の間にスクイズ効果 よる油膜が生じにくく、エンジン油の粘性 高い低温時においても、雄ねじ43と雌ねじ42 の圧力側フランク53,55間に過大な滑りが生じ くい。その他の効果も、第2実施形態と同様 である。

 図22、図23に、この発明の第6実施形態の ッシュアジャスタ111を示す。第3実施形態に 応する部分は、同一の符号を付して説明を 略する。

 ナット部材74は、収容穴77の縁をかしめて アーム67に固定されている。

 リターンスプリング76はねじりコイルば である。リターンスプリング76は、その上端 が、収容穴77の底面に形成された係止孔112に 止し、下端が、アジャストスクリュ75に形 された係止孔113に係止しており、そのねじ 変形によって、ナット部材74から下方に突出 する方向の回転力をアジャストスクリュ75に 与している。

 係止孔112は、アーム67の上面に開口する 通孔であり、アーム67に跳ね掛けられたエン ジン油が、係止孔112を通ってナット部材74内 導入されるようになっている。ナット部材7 4内に導入された潤滑油は、アジャストスク ュ75の外周の雄ねじ79と、ナット部材74の内 の雌ねじ78を潤滑する。

 雄ねじ79と雌ねじ78は三角ねじである。ま た、雄ねじ79の圧力側フランク84のフランク は、雌ねじ78の圧力側フランク86のフランク よりも小さくなっており、押し込み方向の 重がアジャストスクリュ75に負荷されたと に、雄ねじ79の圧力側フランク84の外径側の 部が、雌ねじ78の圧力側フランク86に線接触 するようになっている。

 このラッシュアジャスタ111は、第3実施形 態と同様、雄ねじ79の圧力側フランク84と雌 じ78の圧力側フランク86の間にスクイズ効果 よる油膜が生じにくく、エンジン油の粘性 高い低温時においても、雄ねじ79と雌ねじ78 の圧力側フランク84,86間に過大な滑りが生じ くい。その他の効果も、第3実施形態と同様 である。

1    ラッシュアジャスタ
2    シリンダヘッド
13   収容穴
14   ナット部材
15   雌ねじ
16   雄ねじ
17   アジャストスクリュ
17A  ピボット部材
17B  雄ねじ部材
17C  ばね座金
19   リターンスプリング
21   突出端
25,27 圧力側フランク
26,28 遊び側フランク
29,30 油膜排除溝
31   ラッシュアジャスタ
32   シリンダヘッド
35   バルブステム
39   ガイド孔
40   リフタボディ
41   ナット部材
42   雌ねじ
43   雄ねじ
44   アジャストスクリュ
45   リターンスプリング
53,55 圧力側フランク
54,56 遊び側フランク
61   ラッシュアジャスタ
65   バルブステム
66   カム
67   アーム
74   ナット部材
75   アジャストスクリュ
76   リターンスプリング
77   収容穴
78   雌ねじ
79   雄ねじ
84,86 圧力側フランク
85,87 遊び側フランク
91,101,111 ラッシュアジャスタ
α,β  フランク角