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Title:
LC COMPOSITE ELECTRONIC PART
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/066651
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is an LC composite electronic part exhibiting a large noise suppression effect without increasing the part size. The LC composite electronic part is formed by layering a first and a second capacitor (10, 20) and a first and a second coil (30, 40). The LC composite electronic part has four sets of LC resonance circuits. A noise circulation capacity (C21) is formed between a coil electrode (31a) and a resonance adjustment electrode (51a). A noise circulation capacity (C22) is formed between the coil electrode (31c) and the resonance adjustment electrode (51b). A noise circulation capacity (C23) is formed between a coil electrode (42a) and a resonance adjustment electrode (53a). A noise circulation electrode (C24) is formed between a coil electrode (42c) and a resonance adjustment electrode (53b). A noise circulation electrode (C25) is formed between pull-out electrodes (32b, 41b). A noise circulation electrode (C26) is formed between pull-out electrodes (32d, 41d).

Inventors:
FUKUSHIMA HIROMU (JP)
SASAKI TOMOHIRO (JP)
UENO HARUHIKO (JP)
TANAKA DAISUKE (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/070912
Publication Date:
May 28, 2009
Filing Date:
November 18, 2008
Export Citation:
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Assignee:
MURATA MANUFACTURING CO (JP)
FUKUSHIMA HIROMU (JP)
SASAKI TOMOHIRO (JP)
UENO HARUHIKO (JP)
TANAKA DAISUKE (JP)
International Classes:
H03H7/01; H01F17/00; H01F27/00; H01G4/40
Domestic Patent References:
WO2006022115A12006-03-02
Foreign References:
JP2006041820A2006-02-09
JP2006019936A2006-01-19
JP2006025144A2006-01-26
Attorney, Agent or Firm:
MORISHITA, Takekazu et al. (2-18Minamihommachi 4-chome,Chuo-ku, Osaka-sh, Osaka 54, JP)
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Claims:
 絶縁層上に形成されたグランド電極を有するグランド電極層と、絶縁層上に形成された信号電極を有する信号電極層とが積層されたコンデンサ部と、
 絶縁層上に形成されたコイル電極を有するコイル電極層が積層されたコイル部と、
 を備え、
 前記コンデンサ部及び前記コイル部を積層して積層体を形成し、
 さらに、前記積層体に形成された第1及び第2外部電極と、
 前記コイル電極の一端と前記第1外部電極とを接続する前記コイル部に含まれる第1引出し電極と、
 前記コイル電極の他端と前記第2外部電極とを接続する前記コイル部に含まれる第2引出し電極と、
 を備え、
 前記信号電極は前記第1外部電極と前記第1引出し電極とを介して前記コイル電極に接続され、
 前記第2引出し電極に接続されたコイル電極間にノイズ循環容量が形成されていること、
 を特徴とするLC複合電子部品。
 前記ノイズ循環容量は前記第2引出し電極に接続されたコイル電極間の対向部分に形成されていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のLC複合電子部品。
 前記ノイズ循環容量は前記第2引出し電極間の対向部分に形成されていることを特徴とする請求の範囲第1項に記載のLC複合電子部品。
 前記コイル部は少なくとも第1及び第2コイル部を有し、第1コイル部は絶縁層上に形成された共振調整電極を含み、
 前記ノイズ循環容量は前記共振調整電極と前記第2コイル部の第1引出し電極に接続されているコイル電極との間に形成されていること、
 を特徴とする請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載のLC複合電子部品。
 前記ノイズ循環容量は前記共振調整電極と前記第2コイル部の第1引出し電極との間に形成されていることを特徴とする請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載のLC複合電子部品。
 絶縁層上に形成されたグランド電極を有するグランド電極層と、絶縁層上に形成された信号電極を有する信号電極層とが積層されたコンデンサ部と、
 絶縁層上に形成されたコイル電極を有するコイル電極層が積層されたコイル部と、
 絶縁層上に形成されたノイズ循環容量電極を有するノイズ循環容量電極層と、
 を備え、
 前記コンデンサ部、前記コイル部及び前記ノイズ循環容量電極層を積層して積層体を形成し、
 さらに、前記積層体に形成された第1及び第2外部電極と、
 前記コイル電極の一端と前記第1外部電極とを接続する前記コイル部に含まれる第1引出し電極と、
 前記コイル電極の他端と前記第2外部電極とを接続する前記コイル部に含まれる第2引出し電極と、
 を備え、
 前記信号電極は前記第1外部電極と前記第1引出し電極とを介して前記コイル電極に接続され、
 前記ノイズ循環容量電極を介して前記コイル電極間にノイズ循環容量が形成されていること、
 を特徴とするLC複合電子部品。
 前記ノイズ循環容量は前記ノイズ循環容量電極を介して前記第2引出し電極間に形成されていることを特徴とする請求の範囲第6項に記載のLC複合電子部品。
 絶縁層上に形成された第1のグランド電極を有する第1のグランド電極層と、絶縁層上に形成された第1の信号電極を有する第1の信号電極層とが積層された第1のコンデンサ部と、
 絶縁層上に形成された第1のコイル電極を有する第1のコイル電極層が積層された第1のコイル部と、
 絶縁層上に形成された第2のグランド電極を有する第2のグランド電極層と、絶縁層上に形成された第2の信号電極を有する第2の信号電極層とが積層された第2のコンデンサ部と、
 絶縁層上に形成された第2のコイル電極を有する第2のコイル電極層が積層された第2のコイル部と、
 を備え、
 前記第1のコンデンサ部、前記第1のコイル部、前記第2のコンデンサ部及び前記第2のコイル部を積層して積層体を形成するとともに、前記第1及び第2のコイル部の間にノイズ循環容量が形成されていること、
 を特徴とするLC複合電子部品。
 前記第1及び第2のコイル部の間に、絶縁層上に形成されたノイズ循環容量電極を有するノイズ循環容量電極層が積層されていることを特徴とする請求の範囲第8項に記載のLC複合電子部品。
 前記第1のコイル電極層と前記第2のコイル電極層とを対向して積層することにより前記ノイズ循環容量が形成されていることを特徴とする請求の範囲第8項に記載のLC複合電子部品。
 前記第1のコイル部は複数の第1のコイル電極層を積層してなり、第1のコイル電極の一方端部は前記第1の信号電極に接続され、他方端部は第1の外部電極に接続されており、
 前記第2のコイル部は複数の第2のコイル電極層を積層してなり、第2のコイル電極の一方端部は前記第2の信号電極に接続され、他方端部は第2の外部電極に接続されており、
 前記第1のコイル電極及び前記第2のコイル電極の他方端部を構成するコイル電極で前記ノイズ循環容量が形成されること、
 を特徴とする請求の範囲第8項に記載のLC複合電子部品。
 前記ノイズ循環容量は2~7pFであることを特徴とする請求の範囲第1項ないし第11項のいずれかに記載のLC複合電子部品。
Description:
LC複合電子部品

 本発明は、LC複合電子部品、特に、複数 インダクタ素子やキャパシタ素子を備えたLC 複合電子部品に関する。

 一般に、回路基板上に配置された信号配 を流れるノイズを有効に除去するために、 えば、携帯電話における受信感度劣化を防 するために、各信号配線にノイズフィルタ 配置している。携帯電話は通信方式によっ 使用される周波数帯域が異なる。どのよう 通信方式の携帯電話に対してもノイズを有 に除去するためには、800MHz~2GHz程度の広い 域にわたってノイズを除去することが必要 なる。

 従来、ノイズフィルタとして用いられる、 ンダクタ素子を有する複数のコイル部と複 のコンデンサ部とを積層したLC複合電子部 としては、特許文献1に記載のものが知られ いる。この種のLC複合電子部品でノイズ除 効果を向上させるには、フィルタ定数、即 、L値やC値を大きく設定する必要がある。し かし、L値やC値を大きくするには、積層枚数 増加させるか、電極パターンの面積を大き する必要があり、小型化を維持することが 難である。

実開平7-10914号公報

 そこで、本発明の目的は、大型化を招来 ることなくノイズ抑制効果の大きなLC複合 子部品を提供することにある。

 前記目的を達成するため、第1の形態である LC複合電子部品は、
 絶縁層上に形成されたグランド電極を有す グランド電極層と、絶縁層上に形成された 号電極を有する信号電極層とが積層された ンデンサ部と、
 絶縁層上に形成されたコイル電極を有する イル電極層が積層されたコイル部と、
 を備え、
 前記コンデンサ部及び前記コイル部を積層 て積層体を形成し、
 さらに、前記積層体に形成された第1及び第 2外部電極と、
 前記コイル電極の一端と前記第1外部電極と を接続する前記コイル部に含まれる第1引出 電極と、
 前記コイル電極の他端と前記第2外部電極と を接続する前記コイル部に含まれる第2引出 電極と、
 を備え、
 前記信号電極は前記第1外部電極と前記第1 出し電極とを介して前記コイル電極に接続 れ、
 前記第2引出し電極に接続されたコイル電極 間にノイズ循環容量が形成されていること、
 を特徴とする。

 第1の形態であるLC複合電子部品は、コン ンサ部とコイル部によって複数のLC共振回 を積層体内に構成し、信号配線を流れるノ ズを除去する。このとき、積層体内に形成 れたコイル電極間にノイズ循環容量が発生 ることにより、ノイズの反射を抑制し、ノ ズが除去される。

 第1の形態であるLC複合電子部品において 複数のコンデンサ部及び/又はコイル部を有 していてもよい。ノイズ循環容量は第2引出 電極に接続されたコイル電極間の対向部分 形成されてもよく、あるいは、第2引出し電 間の対向部分に形成されていてもよい。

 また、コイル部は少なくとも第1及び第2 イル部を有し、第1コイル部は絶縁層上に形 された共振調整電極を含み、ノイズ循環容 は共振調整電極と第2コイル部の第1引出し 極に接続されているコイル電極との間に形 されていてもよい。ノイズ循環容量は共振 整電極と第2コイル部の第1引出し電極との間 に形成されていてもよい。

 第2の形態であるLC複合電子部品は、
 絶縁層上に形成されたグランド電極を有す グランド電極層と、絶縁層上に形成された 号電極を有する信号電極層とが積層された ンデンサ部と、
 絶縁層上に形成されたコイル電極を有する イル電極層が積層されたコイル部と、
 絶縁層上に形成されたノイズ循環容量電極 有するノイズ循環容量電極層と、
 を備え、
 前記コンデンサ部、前記コイル部及び前記 イズ循環容量電極層を積層して積層体を形 し、
 さらに、前記積層体に形成された第1及び第 2外部電極と、
 前記コイル電極の一端と前記第1外部電極と を接続する前記コイル部に含まれる第1引出 電極と、
 前記コイル電極の他端と前記第2外部電極と を接続する前記コイル部に含まれる第2引出 電極と、
 を備え、
 前記信号電極は前記第1外部電極と前記第1 出し電極とを介して前記コイル電極に接続 れ、
 前記ノイズ循環容量電極を介して前記コイ 電極間にノイズ循環容量が形成されている と、
 を特徴とする。

 第2の形態であるLC複合電子部品は、コン ンサ部とコイル部によって複数のLC共振回 を積層体内に構成し、信号配線を流れるノ ズを除去する。このとき、積層体内に形成 れたコイル電極間にノイズ循環容量電極を してノイズ循環容量が発生することにより ノイズの反射を抑制し、ノイズが除去され 。

 第2の形態であるLC複合電子部品において 複数のコンデンサ部及び/又はコイル部を有 していてもよい。ノイズ循環容量はノイズ循 環容量電極を介して第2引出し電極間に形成 れていてもよい。

 第3の形態であるLC複合電子部品は、
 絶縁層上に形成された第1のグランド電極を 有する第1のグランド電極層と、絶縁層上に 成された第1の信号電極を有する第1の信号電 極層とが積層された第1のコンデンサ部と、
 絶縁層上に形成された第1のコイル電極を有 する第1のコイル電極層が積層された第1のコ ル部と、
 絶縁層上に形成された第2のグランド電極を 有する第2のグランド電極層と、絶縁層上に 成された第2の信号電極を有する第2の信号電 極層とが積層された第2のコンデンサ部と、
 絶縁層上に形成された第2のコイル電極を有 する第2のコイル電極層が積層された第2のコ ル部と、
 を備え、
 前記第1のコンデンサ部、前記第1のコイル 、前記第2のコンデンサ部及び前記第2のコイ ル部を積層して積層体を形成するとともに、 前記第1及び第2のコイル部の間にノイズ循環 量が形成されていること、
 を特徴とする。

 第3の形態であるLC複合電子部品は、第1の コンデンサ部と第1のコイル部及び第2のコン ンサ部と第2のコイル部によって複数のLC共 回路を積層体内に構成し、信号配線を流れ ノイズを除去する。このとき、第1及び第2 コイル部の間に形成されたノイズ循環容量 発生することにより、ノイズの反射を抑制 、ノイズが除去される。

 第3の形態であるLC複合電子部品において 第1及び第2のコイル部の間に、絶縁層上に 成されたノイズ循環容量電極を有するノイ 循環容量電極層が積層されていてもよく、 るいは、第1のコイル電極層と第2のコイル電 極層とを対向して積層することによりノイズ 循環容量が形成されてもよい。

 また、第1のコイル部は複数の第1のコイ 電極層を積層してなり、第1のコイル電極の 方端部は第1の信号電極に接続され、他方端 部は第1の外部電極に接続されており、第2の イル部は複数の第2のコイル電極層を積層し てなり、第2のコイル電極の一方端部は第2の 号電極に接続され、他方端部は第2の外部電 極に接続されており、第1のコイル電極及び 2のコイル電極の他方端部を構成するコイル 極でノイズ循環容量が形成されてもよい。

 前記第1、第2及び第3の形態であるLC複合 子部品のそれぞれにおいて、ノイズ循環容 は2~7pFであることが好ましい

 本発明によれば、コイル部とコンデンサ とからなる複数のLC共振回路に流れ込んだ イズがコイル電極を循環することでノイズ 環容量が発生することにより、ノイズの反 を抑制し、ノイズを効果的に除去すること できる。積層枚数を大きく増加させたり、 極パターンの面積を大きくする必要はなく LC複合電子部品の小型化を維持することがで きる。

本発明に係るLC複合電子部品の第1実施 を示す分解斜視図である。 第1実施例の等価回路図である。 第1実施例の反射特性及び減衰特性を示 すグラフである。 本発明に係るLC複合電子部品の第2実施 を示す分解斜視図である。 第2実施例の等価回路図である。 第2実施例の反射特性及び減衰特性を示 すグラフである。 本発明に係るLC複合電子部品の第3実施 を示す分解斜視図である。 第3実施例の等価回路図である。 本発明に係るLC複合電子部品の第4実施 を示す分解斜視図である。 第4実施例の等価回路図である。 本発明に係るLC複合電子部品の第5実施 例を示す分解斜視図である。 第5実施例の等価回路図である。 本発明に係るLC複合電子部品の第6実施 例を示す分解斜視図である。 第6実施例の等価回路図である。 本発明に係るLC複合電子部品の第7実施 例を示す分解斜視図である。 第7実施例の等価回路図である。 本発明に係るLC複合電子部品の第8実施 例を示す分解斜視図である。 第8実施例の等価回路図である。 本発明に係るLC複合電子部品の第9実施 例を示す分解斜視図である。 第9実施例の等価回路図である。 本発明に係るLC複合電子部品の第10実 例を示す分解斜視図である。 第10実施例の等価回路図である。 従来例及び本発明例におけるノイズ除 去作用を示すための説明図である。 循環容量値ごとの反射特性を示すグラ フである。 循環容量値ごとの減衰特性を示すグラ フである。 ノイズ抑制効果を示すグラフである。 ポート間の信号干渉度合を示すグラフ である。 循環容量の挿入位置に応じたノイズ除 去作用を示すための説明図である。 循環容量の挿入位置に応じた反射特性 を示すグラフである。

符号の説明

 10,20,60…コンデンサ部
 30,40…コイル部
 11、12,21,22,61…グランド電極層
 13,14,23,24,62,63…信号電極層
 31~33,41~43…コイル電極層
 31b,31d,32b,32d,33b,33d,41b,41d,42b,42d,43b,43d,81a,81b,82 a,82b…引出し電極
 1pin in,1pin out,2pin in,2pin out,3pin in,3pin out,4 pin in,4pin out…外部電極
 51a,51b,53a,53b…共振調整電極
 65a,66a,67a,68a,71a,72a,75a,75b…ノイズ循環容量電 極
 L1,L2,L3,L4…コイル
 C1,C2,C3,C4…コンデンサ
 C21~C26,C31~C38,C41~C46,C51~C54,C61,C62…ノイズ循環 量

 以下、本発明に係るLC複合電子部品の実 例について添付図面を参照して説明する。 お、以下に説明する各実施例において共通 る部品、部分は同じ符号を付し、重複する 明は省略する。

 (第1実施例、図1~図3参照)
 第1実施例であるLC複合電子部品(ノイズフィ ルタアレイ)の分解斜視図を図1に、等価回路 を図2に示す。このLC複合電子部品は、概略 第1及び第2コンデンサ部10,20と第1及び第2コ ル部30,40とを積層した積層体にて構成され いる。なお、積層体の上下表面部には図示 ない絶縁層が外層体として積層されており 他の実施例でも同様である。

 第1コンデンサ部10は、それぞれ、絶縁層( 具体的にはセラミックシートを意味する、以 下同じ)上に形成されたグランド電極11aを有 るグランド電極層11と、グランド電極12aを有 するグランド電極層12と、信号電極13a,13bを有 する信号電極層13と、信号電極14a,14bを有する 信号電極層14とを積層したものである。第2コ ンデンサ部20は、それぞれ、絶縁層上に形成 れたグランド電極21aを有するグランド電極 21と、グランド電極22aを有するグランド電 層22と、信号電極23a,23bを有する信号電極層23 と、信号電極24a,24bを有する信号電極層24とを 積層したものである。これらの電極層が積層 されることにより、コンデンサC1,C2,C3,C4(図2 照)を形成している。

 第1コイル部30は、それぞれ、絶縁層上に 成されたコイル電極31a,31c(引出し電極31b,31d 含む)を有するコイル電極層31と、コイル電 32a,32c(引出し電極32b,32dを含む)を有するコイ ル電極層32とを積層したものである。第2コイ ル部40は、それぞれ、絶縁層上に形成された イル電極41a,41c(引出し電極41b,41dを含む)を有 するコイル電極層41と、コイル電極42a,42c(引 し電極42b,42dを含む)を有するコイル電極層42 を積層したものである。これらの電極層が 層されることにより、各コイル電極は絶縁 に形成したビアホールを介して螺旋状に接 され、コイルL1,L2,L3,L4(図2参照)を形成して る。

 第1コンデンサ部10と第1コイル部30との間 は、絶縁層51上に形成された共振調整電極51 a,51bを有する電極層及び無地の絶縁層52が積 されている。また、第2コンデンサ部20と第2 イル部40との間には、絶縁層53上に形成され た共振調整電極53a,53bを有する電極層及び無 の絶縁層54が積層されている。第1コイル部30 と第2コイル部40との間には無地の絶縁層55が 層されている。

 以上の積層体の表面には、図1では形成箇 所のみを示しているが、外部電極1pin in、1pin  out、2pin in、2pin out、3pin in、3pin out、4pin  in、4pin outが形成されている(図2参照)。コイ 電極31aの端部に位置する引出し電極31bは外 電極1pin outに接続され、コイル電極31cの端 に位置する引出し電極31dは外部電極4pin out 接続されている。コイル電極32aの端部に位 する引出し電極32bは外部電極1pin inに接続 れ、コイル電極32cの端部に位置する引出し 極32dは外部電極4pin inに接続されている。

 コイル電極41aの端部に位置する引出し電 41bは外部電極2pin inに接続され、コイル電 41cの端部に位置する引出し電極41dは外部電 3pin inに接続されている。コイル電極42aの端 部に位置する引出し電極42bは外部電極2pin out に接続され、コイル電極42cの端部に位置する 引出し電極42dは外部電極3pin outに接続されて いる。

 また、信号電極13a,14aは外部電極2pin outに 接続され、信号電極13b,14bは外部電極3pin out 接続されている。信号電極23a,24aは外部電極1 pin outに接続され、信号電極23b,24bは外部電極 4pin outに接続されている。

 以上の各コンデンサ部10,20及び各コイル 30,40は図2に示す等価回路を形成している。 れぞれの入出力用の外部電極間にはL1,C1、L2, C2、L3,C3、L4,C4からなるLC共振回路が形成され ノイズフィルタとして機能する。

 また、共振調整電極51aは、外部電極2pin i nに接続され、信号電極14aとで共振調整のた の容量C11を形成している。共振調整電極51b 、外部電極3pin inに接続され、信号電極14bと で共振調整のための容量C12を形成している。 共振調整電極53aは、外部電極1pin inに接続さ 、信号電極23aとで共振調整のための容量C13 形成している。共振調整電極53bは、外部電 4pin inに接続され、信号電極23bとで共振調 のための容量C14を形成している。

 さらに、コイル電極31aと共振調整電極51a の間にはノイズ循環容量C21が形成される。 イル電極31cと共振調整電極51bとの間にはノ ズ循環容量C22が形成される。コイル電極42a 共振調整電極53aとの間にはノイズ循環容量C 23が形成される。コイル電極42cと共振調整電 53bとの間にはノイズ循環容量C24が形成され 。引出し電極32bと引出し電極41bとの間には イズ循環容量C25が形成される。引出し電極3 2dと引出し電極41dとの間にはノイズ循環容量C 26が形成される。

 以上のごとく、積層体内でノイズ循環容 C21~C26が発生することによりノイズの反射が 抑制され、ノイズが除去されることになる。 本第1実施例での反射特性を図3(A)の曲線Aに示 し、減衰特性を図3(B)の曲線Aに示す。なお、 線Bは前記特許文献1に記載のノイズフィル における反射特性及び減衰特性である。

 (第2実施例、図4~図6参照)
 第2実施例であるLC複合電子部品(ノイズフィ ルタアレイ)の分解斜視図を図4に、等価回路 を図5に示す。このLC複合電子部品は、概略 コンデンサ部60と第1及び第2コイル部30,40と 積層した積層体にて構成されている。

 コンデンサ部60は、それぞれ、絶縁層上 形成されたグランド電極61aを有するグラン 電極層61と、信号電極62a,62bを有する信号電 層62と、信号電極63a,63bを有する信号電極層63 とを積層したものである。これらの電極層が 積層されることにより、コンデンサC1,C2,C3,C4( 図5参照)を形成している。

 第1コイル部30は、それぞれ、絶縁層上に 成されたコイル電極31a,31c(引出し電極31b,31d 含む)を有するコイル電極層31と、コイル電 32a,32cを有するコイル電極層32と、コイル電 33a,33c(引出し電極33b,33dを含む)を有するコイ ル電極層33とを積層したものである。第2コイ ル部40は、それぞれ、絶縁層上に形成された イル電極41a,41c(引出し電極41b,41dを含む)を有 するコイル電極層41と、コイル電極42a,42cを有 するコイル電極層42と、コイル電極43a,43c(引 し電極43b,43dを含む)を有するコイル電極層43 を積層したものである。これらの電極層が 層されることにより、各コイル電極は絶縁 に形成したビアホールを介して螺旋状に接 され、コイルL1,L2,L3,L4(図5参照)を形成して る。

 コンデンサ部60とコイル部30,40との間には 、無地の絶縁層64,64が積層されている。第1コ イル部30の上面には、絶縁層65上に形成され ノイズ循環容量電極65aを有する電極層が積 されている。さらに、第2コイル部40の下面 は、絶縁層66上に形成されたノイズ循環容量 電極66aを有する電極層が積層されている。

 以上の積層体の表面には、図4では形成箇 所のみを示しているが、外部電極1pin in、1pin  out、2pin in、2pin out、3pin in、3pin out、4pin  in、4pin outが形成されている(図5参照)。コイ 電極31aの端部に位置する引出し電極31bは外 電極2pin inに接続され、コイル電極31cの端 に位置する引出し電極31dは外部電極3pin inに 接続されている。コイル電極33aの端部に位置 する引出し電極33bは外部電極2pin outに接続さ れ、コイル電極33cの端部に位置する引出し電 極33dは外部電極3pin outに接続されている。

 コイル電極41aの端部に位置する引出し電 41bは外部電極1pin outに接続され、コイル電 41cの端部に位置する引出し電極41dは外部電 4pin outに接続されている。コイル電極43aの 部に位置する引出し電極43bは外部電極1pin i nに接続され、コイル電極43cの端部に位置す 引出し電極43dは外部電極4pin inに接続されて いる。

 また、信号電極62aは外部電極2pin outに接 され、信号電極62bは外部電極3pin outに接続 れている。信号電極63aは外部電極1pin outに 続され、信号電極63bは外部電極4pin outに接 されている。

 以上のコンデンサ部60及びコイル部30,40は 図5に示す等価回路を形成している。それぞ の入出力用の外部電極間にはL1,C1、L2,C2、L3,C 3、L4,C4からなるLC共振回路が形成され、ノイ フィルタとして機能する。

 また、引出し電極31b,31dとノイズ循環容量 電極65aとの間にはノイズ循環容量C31が形成さ れ、引出し電極43b,43dとノイズ循環容量電極66 aとの間にはノイズ循環容量C32が形成される このように、積層体内でノイズ循環容量C31,C 32が発生することによりノイズの反射が抑制 れ、ノイズが除去されることになる。本第2 実施例での反射特性を図6(A)の曲線Aに示し、 衰特性を図6(B)の曲線Aに示す。なお、曲線B 前記特許文献1に記載のノイズフィルタにお ける反射特性及び減衰特性である。

 (第3実施例、図7及び図8参照)
 第3実施例であるLC複合電子部品(ノイズフィ ルタアレイ)の分解斜視図を図7に、等価回路 を図8に示す。このLC複合電子部品は、概略 コンデンサ部60と第1及び第2コイル部30,40と 積層した積層体にて構成されている。

 コンデンサ部60は、それぞれ、絶縁層上 形成されたグランド電極61aを有するグラン 電極層61と、信号電極62a,62b,62c,62dを有する信 号電極層62と、信号電極63a,63b,63c,63dを有する 号電極層63とを積層したものである。これ の電極層が積層されることにより、コンデ サC1,C2,C3,C4(図8参照)を形成している。

 第1コイル部30は、それぞれ、絶縁層上に 成されたコイル電極31a,31c(引出し電極31b,31d 含む)を有するコイル電極層31と、コイル電 32a,32cを有するコイル電極層32と、コイル電 33a,33c(引出し電極33b,33dを含む)を有するコイ ル電極層33とを積層したものである。第2コイ ル部40は、それぞれ、絶縁層上に形成された イル電極41a,41c(引出し電極41b,41dを含む)を有 するコイル電極層41と、コイル電極42a,42cを有 するコイル電極層42と、コイル電極43a,43c(引 し電極43b,43dを含む)を有するコイル電極層43 を積層したものである。これらの電極層が 層されることにより、各コイル電極は絶縁 に形成したビアホールを介して螺旋状に接 され、コイルL1,L2,L3,L4(図8参照)を形成して る。

 コンデンサ部60とコイル部30,40との間には 、無地の絶縁層64,64が積層されている。

 以上の積層体の表面には、図7では形成箇 所のみを示しているが、外部電極1pin in、1pin  out、2pin in、2pin out、3pin in、3pin out、4pin  in、4pin outが形成されている(図8参照)。コイ 電極31aの端部に位置する引出し電極31bは外 電極2pin inに接続され、コイル電極31cの端 に位置する引出し電極31dは外部電極3pin inに 接続されている。コイル電極33aの端部に位置 する引出し電極33bは外部電極2pin outに接続さ れ、コイル電極33cの端部に位置する引出し電 極33dは外部電極3pin outに接続されている。

 コイル電極41aの端部に位置する引出し電 41bは外部電極1pin outに接続され、コイル電 41cの端部に位置する引出し電極41dは外部電 4pin outに接続されている。コイル電極43aの 部に位置する引出し電極43bは外部電極1pin i nに接続され、コイル電極43cの端部に位置す 引出し電極43dは外部電極4pin inに接続されて いる。

 また、信号電極62a,63aは外部電極1pin outに 接続され、信号電極62b,63bは外部電極4pin out 接続されている。信号電極62c,63cは外部電極2 pin outに接続され、信号電極62d,63dは外部電極 3pin outに接続されている。

 以上のコンデンサ部60及びコイル部30,40は 図8に示す等価回路を形成している。それぞ の入出力用の外部電極間にはL1,C1、L2,C2、L3,C 3、L4,C4からなるLC共振回路が形成され、ノイ フィルタとして機能する。

 また、引出し電極31b,31d間にはノイズ循環 容量C33が形成され、引出し電極43b,43d間には イズ循環容量C34が形成される。このように 積層体内でノイズ循環容量C33,C34が発生する とによりノイズの反射が抑制され、ノイズ 除去されることになる。本第3実施例での反 射特性や減衰特性は前記第2実施例とほぼ同 である。特に、第3実施例においては、引出 電極間で容量結合させるため、コイルの磁 を大きく妨げることがなく、コイルのL値を 大きく設定することができる。

 (第4実施例、図9及び図10参照)
 第4実施例であるLC複合電子部品(ノイズフィ ルタアレイ)の分解斜視図を図9に、等価回路 を図10に示す。このLC複合電子部品は、概略 、コンデンサ部60と第1及び第2コイル部30,40と を積層した積層体にて構成されている。

 コンデンサ部60と第1及び第2コイル部30,40 構成は、それぞれ、前記第2実施例(図4参照) と同様であり、詳細な説明は省略する。第1 イル部30の上面には、絶縁層67上に形成され ノイズ循環容量電極67aを有する電極層が積 されている。さらに、第2コイル部40の下面 は、絶縁層68上に形成されたノイズ循環容 電極68aを有する電極層が積層されている。

 積層体の表面に外部電極1pin in、1pin out 2pin in、2pin out、3pin in、3pin out、4pin in、4p in outが形成されている点も前記第2実施例と 様であり、それらとコイル電極や信号電極 の接続関係も同様である。そして、図10の 価回路で示すように、それぞれの入出力用 外部電極間にはL1,C1、L2,C2、L3,C3、L4,C4からな るLC共振回路が形成され、ノイズフィルタと て機能する。

 本第4実施例において、ノイズ循環容量電 極67a,68aはコイルL1,L2,L3,L4とほぼ同じ平面形状 をなし、コイル電極31a,31cとノイズ循環容量 極67aとの間にはノイズ循環容量C35が形成さ 、コイル電極43a,43cとノイズ循環容量電極68a の間にはノイズ循環容量C36が形成される。 のように、積層体内でノイズ循環容量C35,C36 が発生することによりノイズの反射が抑制さ れ、ノイズが除去されることになる。

 (第5実施例、図11及び図12参照)
 第5実施例であるLC複合電子部品(ノイズフィ ルタアレイ)の分解斜視図を図11に、等価回路 図を図12に示す。このLC複合電子部品は、概 、コンデンサ部60と第1及び第2コイル部30,40 を積層した積層体にて構成されている。

 コンデンサ部60と第1及び第2コイル部30,40 構成は、それぞれ、前記第2実施例(図4参照) と同様であり、詳細な説明は省略する。第1 イル部30の上面には、絶縁層71上に形成され ノイズ循環容量電極71aを有する電極層が積 されている。さらに、第2コイル部40の下面 は、絶縁層72上に形成されたノイズ循環容 電極72aを有する電極層が積層されている。

 積層体の表面に外部電極1pin in、1pin out 2pin in、2pin out、3pin in、3pin out、4pin in、4p in outが形成されている点も前記第2実施例と 様であり、それらとコイル電極や信号電極 の接続関係も同様である。そして、図12の 価回路で示すように、それぞれの入出力用 外部電極間にはL1,C1、L2,C2、L3,C3、L4,C4からな るLC共振回路が形成され、ノイズフィルタと て機能する。

 本第5実施例において、ノイズ循環容量電 極71aはコイル電極31a,31cの端部に位置する引 し電極31b,31dと対向しており、ノイズ循環容 電極72aはコイル電極43a,43cの端部に位置する 引出し電極43b,43dと対向している。従って、 出し電極31b,31dとノイズ循環容量電極71aとの にはノイズ循環容量C37が形成され、引出し 極43b,43dとノイズ循環容量電極72aとの間には ノイズ循環容量C38が形成される。このように 、積層体内でノイズ循環容量C37,C38が発生す ことによりノイズの反射が抑制され、ノイ が除去されることになる。

 (第6実施例、図13及び図14参照)
 第6実施例であるLC複合電子部品(ノイズフィ ルタアレイ)の分解斜視図を図13に、等価回路 図を図14に示す。このLC複合電子部品は、概 、コンデンサ部60A,60Bと第1コイル部30A,30B及 第2コイル部40A,40Bとを積層した積層体にて構 成されている。

 コンデンサ部60Aは、それぞれ、絶縁層上 形成されたグランド電極61aを有するグラン 電極層61Aと、信号電極62a,62bを有する信号電 極層62Aと、信号電極63a,63bを有する信号電極 63Aとを積層したものである。コンデンサ部60 Bは、それぞれ、絶縁層上に形成されたグラ ド電極61aを有するグランド電極層61Bと、信 電極62a,62bを有する信号電極層62Bと、信号電 63a,63bを有する信号電極層63Bとを積層したも のである。これらの電極層が積層されること により、コンデンサC1,C2,C3,C4(図14参照)を形成 している。

 コイル部30Aは、絶縁層上に形成されたコ ル電極31a,31c(引出し電極31b,31dを含む)を有す るコイル電極層31からなる。コイル部30Bは、 れぞれ、絶縁層上に形成されたコイル電極3 4a,34bを有するコイル電極層34と、コイル電極3 5a,35c(引出し電極35b,35dを含む)を有するコイル 電極層35とを積層したものである。コイル部4 0Aは、絶縁層上に形成されたコイル電極41a,41c (引出し電極41b,41dを含む)を有するコイル電極 層41からなる。コイル部40Bは、それぞれ、絶 層上に形成されたコイル電極44a,44c(引出し 極44b,44dを含む)を有するコイル電極層44と、 イル電極45a,45bを有するコイル電極層45とを 層したものである。

 これらの電極層が積層されることにより 各コイル電極は絶縁層に形成したビアホー を介して螺旋状に接続され、コイルL1A,L1B,L2 A,L2B,L3A,L3B,L4A,L4B(図14参照)を形成している。 に、コイル電極31a,34a及びコイル電極31c,34bは 電極層61A,62A,63Aを貫通して接続されている。 イル電極45a,41a及びコイル電極45b,41cは電極 61B,62B,63Bを貫通して接続されている。また、 コイル部30Bとコイル部40Bとの間には、無地の 絶縁層55が積層されている。

 以上の積層体の表面には、図13では形成 所のみを示しているが、外部電極1pin in、1pi n out、2pin in、2pin out、3pin in、3pin out、4pin in、4pin outが形成されている(図14参照)。コ ル電極31aの端部に位置する引出し電極31bは 部電極2pin outに接続され、コイル電極31cの 部に位置する引出し電極31dは外部電極3pin ou tに接続されている。コイル電極35aの端部に 置する引出し電極35bは外部電極2pin inに接続 され、コイル電極35cの端部に位置する引出し 電極35dは外部電極3pin inに接続されている。

 コイル電極44aの端部に位置する引出し電 44bは外部電極1pin inに接続され、コイル電 44cの端部に位置する引出し電極44dは外部電 4pin inに接続されている。コイル電極41aの端 部に位置する引出し電極41bは外部電極1pin out に接続され、コイル電極41cの端部に位置する 引出し電極41dは外部電極4pin outに接続されて いる。

 また、電極層62A,63Aの信号電極62a,63aはコ ル電極31a,34aに接続され、信号電極62b,63bはコ イル電極31c,34bに接続されている。電極層62B,6 3Bの信号電極62a,63aはコイル電極45a,41aに接続 れ、信号電極62b,63bはコイル電極45b,41cに接続 されている。

 以上のコンデンサ部60A,60B及びコイル部30A ,30B,40A,40Bは図14に示す等価回路を形成してい 。それぞれの入出力用の外部電極間にはL1A, L1B,C1、L2A,L2B,C2、L3A,L3B,C3、L4A,L4B,C4からなるLC 振回路が形成され、ノイズフィルタとして 能する。

 また、引出し電極35d,44d間にはノイズ循環 容量C41が形成され、引出し電極35b,44b間には イズ循環容量C42が形成される。このように 積層体内でノイズ循環容量C41,C42が発生する とによりノイズの反射が抑制され、ノイズ 除去されることになる。

 (第7実施例、図15及び図16参照)
 第7実施例であるLC複合電子部品(ノイズフィ ルタアレイ)の分解斜視図を図15に、等価回路 図を図16に示す。このLC複合電子部品は、概 、コンデンサ部60A,60Bと第1コイル部30A,30B及 第2コイル部40A,40Bとを積層した積層体にて構 成されている。

 コンデンサ部60A,60Bとコイル部30A,30B,40A,40B の構成は、それぞれ、前記第6実施例(図13参 )と同様であり、詳細な説明は省略する。積 体の表面に外部電極1pin in、1pin out、2pin in 、2pin out、3pin in、3pin out、4pin in、4pin out 形成されている点も前記第6実施例と同様で り、それらとコイル電極との接続関係も同 である。但し、コイル電極31a,31cの端部に位 置する引出し電極31b,31dは近接して配置され コイル電極35a,35cの端部に位置する引出し電 35b,35dは近接して配置されている。また、コ イル電極44a,44cの端部に位置する引出し電極44 b,44dは近接して配置され、コイル電極41a,41cの 端部に位置する引出し電極41b,41dは近接して 置されている。

 そして、電極層62A,63Aの信号電極62a,63aは イル電極31a,34aに接続され、信号電極62b,63bは コイル電極31c,34bに接続されている。電極層62 B,63Bの信号電極62a,63aはコイル電極45a,41aに接 され、信号電極62b,63bはコイル電極45b,41cに接 続されている。

 以上のコンデンサ部60A,60B及びコイル部30A ,30B,40A,40Bは図16に示す等価回路を形成してい 。それぞれの入出力用の外部電極間にはL1A, L1B,C1、L2A,L2B,C2、L3A,L3B,C3、L4A,L4B,C4からなるLC 振回路が形成され、ノイズフィルタとして 能する。

 また、引出し電極41b,41d間にはノイズ循環 容量C43が形成され、引出し電極44b,44d間には イズ循環容量C44が形成される。引出し電極31 b,31d間にはノイズ循環容量C45が形成され、引 し電極35b,35d間にはノイズ循環容量C46が形成 される。このように、積層体内でノイズ循環 容量C43~C46が発生することによりノイズの反 が抑制され、ノイズが除去されることにな 。

 (第8実施例、図17及び図18参照)
 第8実施例であるLC複合電子部品(ノイズフィ ルタアレイ)の分解斜視図を図17に、等価回路 図を図18に示す。このLC複合電子部品は、概 、コンデンサ部60A,60Bと第1コイル部30A,30B及 第2コイル部40A,40Bとを積層した積層体にて構 成されている。

 また、コイル部L2B,L1Bの間には、絶縁層75 に形成されたノイズ循環容量電極75aを有す 電極層及び無地の絶縁層76,76が積層されて る。ノイズ循環容量電極75aはコイル電極35a,3 5c,44a,44cにほぼ対応した形状に形成されてい 。

 コンデンサ部60A,60Bとコイル部30A,30B,40A,40B の構成は、それぞれ、前記第6実施例(図13参 )と同様であり、詳細な説明は省略する。積 体の表面に外部電極1pin in、1pin out、2pin in 、2pin out、3pin in、3pin out、4pin in、4pin out 形成されている点も前記第6実施例と同様で り、それらとコイル電極及び信号電極との 続関係も同様である。

 以上のコンデンサ部60A,60B及びコイル部30A ,30B,40A,40Bは図18に示す等価回路を形成してい 。それぞれの入出力用の外部電極間にはL1A, L1B,C1、L2A,L2B,C2、L3A,L3B,C3、L4A,L4B,C4からなるLC 振回路が形成され、ノイズフィルタとして 能する。

 また、引出し電極35b,44b間にはノイズ循環 容量C51が形成され、コイル電極35a,35cを含め ノイズ循環容量電極75aの周囲にノイズ循環 量C52が形成される。引出し電極35d,44d間には イズ循環容量C53が形成され、コイル電極44a, 44cを含めたノイズ循環容量電極75aの周囲にノ イズ循環容量C54が形成される。このように、 積層体内でノイズ循環容量C51~54が発生するこ とによりノイズの反射が抑制され、ノイズが 除去されることになる。

 (第9実施例、図19及び図20参照)
 第9実施例であるLC複合電子部品(ノイズフィ ルタアレイ)の分解斜視図を図19に、等価回路 図を図20に示す。このLC複合電子部品は、概 、コンデンサ部60A,60Bと第1コイル部30A,30B及 第2コイル部40A,40Bとを積層した積層体にて構 成されている。

 また、コイル部L2B,L1Bの間には、絶縁層75 に形成されたノイズ循環容量電極75bを有す 電極層及び無地の絶縁層76,76が積層されて る。ノイズ循環容量電極75bは引出し電極35b,3 5d,44b,44dにほぼ対応した線状に形成されてい 。

 コンデンサ部60A,60Bとコイル部30A,30B,40A,40B の構成は、それぞれ、前記第6実施例(図13参 )と同様であり、詳細な説明は省略する。積 体の表面に外部電極1pin in、1pin out、2pin in 、2pin out、3pin in、3pin out、4pin in、4pin out 形成されている点も前記第6実施例と同様で り、それらとコイル電極及び信号電極との 続関係も同様である。

 以上のコンデンサ部60A,60B及びコイル部30A ,30B,40A,40Bは図20に示す等価回路を形成してい 。それぞれの入出力用の外部電極間にはL1A, L1B,C1、L2A,L2B,C2、L3A,L3B,C3、L4A,L4B,C4からなるLC 振回路が形成され、ノイズフィルタとして 能する。

 また、引出し電極35b,44b間にはノイズ循環 容量C51が形成され、引出し電極35b,35dを含め ノイズ循環容量電極75bの周囲にノイズ循環 量C52が形成される。引出し電極35d,44d間には イズ循環容量C53が形成され、引出し電極44b, 44dを含めたノイズ循環容量電極75bの周囲にノ イズ循環容量C54が形成される。このように、 積層体内でノイズ循環容量C51~54が発生するこ とによりノイズの反射が抑制され、ノイズが 除去されることになる。

 (第10実施例、図21及び図22参照)
 第10実施例であるLC複合電子部品(ノイズフ ルタアレイ)の分解斜視図を図21に、等価回 図を図22に示す。このLC複合電子部品は、前 第6実施例(図13及び図14参照)のコイル部30A,40 A(コイルL1A,L2A,L3A,L4a)を省略したものであり、 概略、コンデンサ部60A,60Bとコイル部30,40とを 積層した積層体にて構成されている。

 コンデンサ部60Aは、それぞれ、絶縁層上 形成されたグランド電極61aを有するグラン 電極層61Aと、信号電極62a,62bを有する信号電 極層62Aと、信号電極63a,63bを有する信号電極 63Aとを積層したものである。コンデンサ部60 Bは、それぞれ、絶縁層上に形成されたグラ ド電極61aを有するグランド電極層61Bと、信 電極62a,62bを有する信号電極層62Bと、信号電 63a,63bを有する信号電極層63Bとを積層したも のである。これらの電極層が積層されること により、コンデンサC1,C2,C3,C4(図22参照)を形成 している。

 コイル部30は、それぞれ、絶縁層上に形 されたコイル電極31a,31cを有するコイル電極 31と、コイル電極32a,32cを有するコイル電極 32と、幅広の引出し電極81a,81bを形成した絶 層81とを積層したものである。コイル部40は 、それぞれ、絶縁層上に形成されたコイル電 極41a,41cを有するコイル電極層41と、コイル電 極42a,42cを有するコイル電極層42と、幅広の引 出し電極82a,82bを形成した絶縁層82とを積層し たものである。

 これらの電極層が積層されることにより 各コイル電極は絶縁層に形成したビアホー を介して螺旋状に接続され、コイルL1,L2,L3,L 4(図22参照)を形成している。コイル電極32aの 端はビアホールを介して引出し電極81aに接 され、コイル電極32cの一端はビアホールを して引出し電極81bに接続されている。また コイル電極41aの一端はビアホールを介して 出し電極82aに接続され、コイル電極41cの一 はビアホールを介して引出し電極82bに接続 れている。コイル部30とコンデンサ部60Aの には無地の絶縁層83が積層され、コイル部40 コンデンサ部60Bの間には無地の絶縁層84が 層されている。

 以上の積層体の表面には、図21では形成 所のみを示しているが、外部電極1pin in、1pi n out、2pin in、2pin out、3pin in、3pin out、4pin in、4pin outが形成されている(図22参照)。コ ル電極31aの端部及び信号電極層62A,63A上の信 電極62a,63aは外部電極3pin outに接続され、コ イル電極31cの端部及び信号電極層62A,63A上の 号電極62b,63bは外部電極2pin outに接続されて る。コイル電極42aの端部及び信号電極層62B, 63B上の信号電極62a,63aは外部電極4pin outに接 され、コイル電極42cの端部及び信号電極層62 B,63B上の信号電極62b,63bは外部電極1pin outに接 続されている。

 コイル電極32aの端部に接続されている引 し電極81aは外部電極3pin inに接続され、コ ル電極32cの端部に接続されている引出し電 81bは外部電極2pin inに接続されている。コイ ル電極41aの端部に接続されている引出し電極 82aは外部電極4pin inに接続され、コイル電極4 1cの端部に接続されている引出し電極82bは外 電極1pin inに接続されている。

 以上のコンデンサ部60A,60B及びコイル部30, 40は図22に示す等価回路を形成している。そ ぞれの入出力用の外部電極間にはL1,C1、L2,C2 L3,C3、L4,C4からなるLC共振回路が形成され、 イズフィルタとして機能する。

 また、引出し電極81a,82a間にはノイズ循環 容量C61が形成され、引出し電極81b,82b間には イズ循環容量C62が形成される。このように 積層体内でノイズ循環容量C61,C62が発生する とによりノイズの反射が抑制され、ノイズ 除去されることになる。

 (実施例のまとめ、図23~図29参照)
 図23(A)に従来の4連LC複合電子部品における イズの発生状況を示す。4本の信号線101~104の 入力側から流れてきたノイズNを反射して出 側への流出を防止する。なお、ノイズNの一 はグランド線105から流出する。通常の4連LC 合電子部品ではノイズを反射させることに りノイズを除去しているが、実際の実装状 においては必ずしも有効に機能していない 例えば、入力側の信号線路が出力側の信号 路よりも圧倒的に長い場合、反射されたノ ズによって入力側のノイズレベルが増加す おそれがある。

 このような問題点に対して、前記各実施 では、低反射特性とすることにより入力側 ノイズレベルの増加を抑え、優れたノイズ 策効果を得ている。また、各実施例に説明 た積層体の内部構造を採用することによりL 値、C値を増加させずにノイズ対策効果を向 させ、部品の小型化に寄与する。

 図23(B)に本発明例における低反射特性の カニズムを示す。ここでは、各入力側の外 電極間に(図23(B)では信号線101,102間のみを示 )循環容量Cが形成されているため、信号線10 1から流入するノイズNは全反射されずに信号 102の入力側又は出力側へと循環され、一部 グランド線105にも漏れ、低反射特性を得る とができる。

 入力側ポート間に循環容量を形成するこ により図24に示す低反射特性が得られる。 24は前記第1実施例での反射特性であり、循 容量のC値(0.1pF,1pF,2pF,3pF,5pF,7pF,10pF)ごとに示 ている。一方、入出力ポート間の減衰特性( イソレーション)は図25に示すように低下す 。実際上、信号線間のアイソレーションの きな低下は誤動作や動作不安定につながる め、循環容量は適性値に設定する必要があ 。そこで、反射特性の目標値を-3dB以下、ア イソレーションの目標値を-14dB以下とする。 射量-3dBは電力比で1/2であり、実装時での評 価においてノイズ周波数範囲で反射量が-3dB 下であれば、従来のLC複合電子部品に対して 優位なノイズ対策効果が得られる(図26参照)

 アイソレーションについては、4連のパラ レル伝送回路において、アイソレーションの 低下によってポート間に生じる誘導波形が、 図27に示すように、正規の信号波形の振幅に してローレベル時は20%を超えない、ハイレ ル時は80%を下回らないように設定する必要 ある。前記目標値-14dBという値はこの閾値(2 0%、80%)に相当する。また、パラレル伝送回路 で使用される信号周波数は150MHz以下がほとん どであるため、アイソレーションは150MHzにお いて決定する。このような条件を満たす循環 容量値は図24及び図25に示した特性から2~7pFで あることが好ましい。

 次に、循環容量の挿入位置について説明 る。循環容量はその値が同じであれば、コ ル層間ではなく、引出し電極間に挿入され ことが望ましい。図28(A)に引出し電極間に 環容量Cが挿入されている場合を示し、図28(B )にコイル層間に循環容量C1,C2が挿入されてい る場合を示す。コイル層間に循環容量C1,C2を 入すると分布定数型となり、引出し部の循 容量の低下を来し、ノイズNの反射N'が低下 る。しかも、コイル内部に挿入された循環 量C2のノイズ除去効果は、入力側に挿入さ た循環容量C1によって阻害されるため、反射 特性が悪化する。

 図29において、特性曲線Cは循環容量Cを引 出し電極間に挿入した場合の反射量を示し、 特性曲線Dは循環容量C1,C2をコイル層間に挿入 した場合の反射量を示している。図29からも らかなように、循環容量はその値が同じで れば、コイル層間ではなく、引出し電極間 挿入することにより好ましい反射特性を得 ことができる。

 (他の実施例)
 なお、本発明に係るLC複合電子部品は前記 実施例に限定するものではなく、その要旨 範囲内で種々に変更することができる。

 例えば、各実施例におけるコイル電極や 号電極の詳細な形状や積層態様などは任意 ある。また、一つの積層体に内蔵されるコ デンサ部やコイル部の個数も任意である。

 以上のように、本発明は、複数のインダ タ素子やキャパシタ素子を備えたLC複合部 に有用であり、特に、大型化を招来するこ なくノイズ抑制効果を大きくできる点で優 ている。