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Patent Searching and Data


Title:
LEATHER-LIKE SHEET HAVING EXCELLENT GRIP PERFORMANCE AND ARTIFICIAL LEATHER PRODUCT USING THE SAME
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/125758
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a leather-like sheet which is composed of a fibrous base and unmodified or modified hollow nanosilica particles adhered to at least a part of the fibrous base surface. The leather-like sheet exhibits good grip performance both in dry and wet states. In particular, the leather-like sheet has improved grip performance in a wet state.

Inventors:
ASHIDA, Tetsuya (2-1, Kaigandori 1-chome, Okayama-sh, Okayama 01, 70286, JP)
芦田 哲哉 (〒01 岡山県岡山市海岸通1丁目2番1号 株式会社クラレ内 Okayama, 70286, JP)
NOBUTO, Yoshiki (2-1, Kaigandori 1-chome, Okayama-sh, Okayama 01, 70286, JP)
延藤 芳樹 (〒01 岡山県岡山市海岸通1丁目2番1号 株式会社クラレ内 Okayama, 70286, JP)
YAMAGUCHI, Yoshimi (2-1, Kaigandori 1-chome, Okayama-sh, Okayama 01, 70286, JP)
山口 寿 (〒01 岡山県岡山市海岸通1丁目2番1号 株式会社クラレ内 Okayama, 70286, JP)
MAKIYAMA, Norio (2-1, Kaigandori 1-chome, Okayama-sh, Okayama 01, 70286, JP)
Application Number:
JP2009/057111
Publication Date:
October 15, 2009
Filing Date:
April 07, 2009
Export Citation:
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Assignee:
KURARAY CO., LTD. (1621, Sakazu Kurashiki-sh, Okayama 01, 71008, JP)
株式会社クラレ (〒01 岡山県倉敷市酒津1621 Okayama, 71008, JP)
ASHIDA, Tetsuya (2-1, Kaigandori 1-chome, Okayama-sh, Okayama 01, 70286, JP)
芦田 哲哉 (〒01 岡山県岡山市海岸通1丁目2番1号 株式会社クラレ内 Okayama, 70286, JP)
NOBUTO, Yoshiki (2-1, Kaigandori 1-chome, Okayama-sh, Okayama 01, 70286, JP)
延藤 芳樹 (〒01 岡山県岡山市海岸通1丁目2番1号 株式会社クラレ内 Okayama, 70286, JP)
YAMAGUCHI, Yoshimi (2-1, Kaigandori 1-chome, Okayama-sh, Okayama 01, 70286, JP)
山口 寿 (〒01 岡山県岡山市海岸通1丁目2番1号 株式会社クラレ内 Okayama, 70286, JP)
International Classes:
D06N3/14; A43B5/00; A63B41/00; A63B71/14
Attorney, Agent or Firm:
OHTANI, Tamotsu (OHTANI PATENT OFFICE, Bridgestone Toranomon Bldg. 6F25-2, Toranomon 3-chom, Minato-ku Tokyo 01, 10500, JP)
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Claims:
繊維質基材およびその表面の10%以上を覆う銀面部を有する皮革様シートであって、銀面部は表面層と任意に形成される被覆層からなり、該表面層が一次粒子径が50~150nmの非修飾中空ナノシリカ粒子および高分子弾性体、または、修飾中空ナノシリカ粒子および任意の高分子弾性体からなり、該修飾中空ナノシリカ粒子がイソシアネート基、アルキル基、アリール基およびUV官能基を有する化合物から選ばれる少なくとも1種類の化合物で表面修飾された粒子である皮革様シート。
前記非修飾および修飾中空ナノシリカ粒子のシリカ殻の厚さが5~15nm、および殻壁細孔が5nm以下である請求項1に記載の皮革様シート。
前記繊維質基材の表面が全て銀面部で覆われている請求項1~2のいずれか1項に記載の皮革様シート。
前記繊維質基材の表面において銀面部が存在しない部分には繊維質基材が露出し、繊維質基材を構成する繊維からなる立毛が存在している請求項1~3のいずれか1項に記載の皮革様シート。
前記繊維質基材が平均繊度が0.0001~0.3dtexの極細繊維の繊維束からなる繊維絡合体および多孔質の高分子弾性体を含む請求項1~4のいずれか1項に記載の皮革様シート。
前記極細繊維と前記高分子弾性体の質量比が35/65~90/10である請求項5に記載の皮革様シート。
前記銀面部が無孔質である請求項1~6のいずれか1項に記載の皮革様シート。
前記被覆層が高分子弾性体を含有するが、非修飾および修飾中空ナノシリカ粒子を含有しない請求項1~7のいずれか1項に記載の皮革様シート。
前記被覆層が無孔質である請求項8に記載の皮革様シート。
前記被覆層、表面層が共に無孔質である請求項8に記載の皮革様シート。
前記被覆層が多孔質状であり、前記表面層が無孔質である請求項8に記載の皮革様シート。
前記銀面部に、連続する凸部と不連続な凹部が形成されている請求項1~11のいずれか1項に記載の皮革様シート。
前記被覆層に、連続する凸部と不連続な凹部が形成されている請求項1~12のいずれか1項に記載の皮革様シート。
前記非修飾中空ナノシリカ粒子の存在量が0.02~0.8g/m 2 である請求項1~13のいずれか1項に記載の皮革様シート。
前記表面修飾中空ナノシリカ粒子の存在量が0.05~1g/m 2 である請求項1~13のいずれか1項に記載の皮革様シート。
少なくとも表面の一部が、請求項1~15のいずれか1項に記載の皮革様シートにより形成されている人工皮革製品。
前記人工皮革製品がゲームボールである請求項16に記載の人工皮革製品。
前記ゲームボールがバレーボールである請求項17に記載の人工皮革製品。
平均繊度0.3dtex以下の極細繊維の繊維束からなる繊維絡合体および該繊維絡合体の内部に存在する高分子弾性体からなる繊維質基材を含み、該繊維質基材の表面に該極細繊維からなる立毛を有するスエード調皮革様シートであって、少なくとも立毛表面に一次粒径50~150nmの非修飾または修飾中空ナノシリカ粒子が存在するスエード調皮革様シート。
前記修飾中空ナノシリカ粒子が、イソシアネート基を有する化合物、アルキル基を有する化合物、アリール基を有する化合物、およびUV官能基を有する化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物で表面修飾された粒子である請求項19に記載のスエード調皮革様シート。
前記非修飾または修飾中空ナノシリカ粒子が、シリカ殻の厚さ5~15nmおよび殻壁細孔5nm以下である請求項19または20に記載のスエード調皮革様シート。
前記非修飾または修飾中空ナノシリカ粒子の存在量が0.02~0.8g/m 2 である請求項19~22のいずれか1項に記載のスエード調皮革様シート。
前記非修飾または修飾中空ナノシリカ粒子の少なくとも一部が、極細繊維からなる立毛表面の一部を覆うように存在している請求項19~22のいずれか1項に記載のスエード調皮革様シート。
少なくとも表面素材の一部が、請求項19~23のいずれか1項に記載のスエード調皮革様シートである人工皮革製品。
請求項24に記載の人工皮革製品を用いたスポーツ用手袋または作業用手袋。
請求項24に記載の人工皮革製品を用いたスポーツ靴またはサンダル。
繊維質基材の表面に、被覆部分と繊維質基材を構成する繊維からなる立毛部分が混在した皮革様シートであって、該立毛部分に一次粒子径が50~150nmの非修飾または修飾中空ナノシリカ粒子が付着している皮革様シート。
前記修飾中空ナノシリカ粒子が、イソシアネート基を有する化合物、アルキル基を有する化合物、アリール基を有する化合物、およびUV官能基を有する化合物から選ばれる少なくとも1種類の化合物で表面修飾された粒子である請求項27に記載の皮革様シート。
前記非修飾または修飾中空ナノシリカ粒子が、シリカ殻の厚さ5~15nmおよび殻壁細孔5nm以下である請求項27または28に記載の皮革様シート。
前記被覆部分が非修飾および修飾中空ナノシリカ粒子を含有せず、前記被覆部分と立毛部分の面積比率が10/90~60/40である請求項27~29のいずれか1項に記載の皮革様シート。
前記被覆部分が高分子弾性体と一次粒子径が50~150nmの非修飾中空ナノシリカ粒子からなり、繊維質基材表面において、前記被覆部分と前記立毛部分の面積比率が10/90~90/10である請求項27~29のいずれか1項に記載の皮革様シート。
前記被覆部分が高分子弾性体とイソシアネート基を有する化合物、アルキル基を有する化合物、アリール基を有する化合物、およびUV官能基を有する化合物から選ばれる少なくとも1種類の化合物で表面修飾された一次粒子径が50~150nmの修飾中空ナノシリカ粒子からなり、繊維質基材表面において、前記被覆部分と前記立毛部分の面積比率が10/90~90/10である請求項27~29のいずれか1項に記載の皮革様シート。
前記被覆部分の表面の少なくとも一部に、イソシアネート基を有する化合物、アルキル基を有する化合物、アリール基を有する化合物、およびUV官能基を有する化合物から選ばれる少なくとも1種類の化合物で表面修飾された一次粒子径が50~150nmの修飾中空ナノシリカ粒子が存在しており、繊維質基材表面において、前記被覆部分と立毛部分の面積比率が10/90~90/10である請求項27~29のいずれか1項に記載の皮革様シート。
前記繊維質基材が平均繊度が0.0001~0.3dtexの極細繊維の繊維束からなる繊維絡合体である請求項27~34のいずれか1項に記載の皮革様シート。
前記繊維質基材が平均繊度が0.0001~0.3dtexの極細繊維の繊維束からなる繊維絡合体およびそれに含まれる高分子弾性体から構成される請求項27~34のいずれか1項記載の皮革様シート。
前記極細繊維と前記高分子弾性体の質量比が35/65~90/10である請求項35に記載の皮革様シート。
少なくとも表面素材の一部が、請求項27~36の何れか1項に記載の皮革様シートである人工皮革製品。
請求項37に記載の人工皮革製品を用いたスポーツ用手袋、作業用手袋、スポーツ靴またはサンダル。
Description:
グリップ性に優れた皮革様シー およびそれを用いた人工皮革製品

 本発明はウェット時のグリップ性に優れ 銀付調皮革様シート、ドライ時およびウェ ト時におけるグリップ性に優れた独特の触 を有するスエード調皮革様シートおよびヌ ック調から銀付き調の中間的な外観(半銀調 )を有する皮革様シート、およびそれを用い 人工皮革製品に関する。

 ゲームボール、手袋、靴底、床材などは ライ時のグリップ性とともに、汗、水など 表面が濡れた際にも良好なグリップ性を示 ことが要求されている。金属、プラスチッ 、木材、繊維、紙などの基材表面を滑りに くするために、水酸基を有するポリウレタ 樹脂、水酸基を有する液状ゴム、無機又は 機充填材、およびイソシアネートプレポリ ーを含む被覆用組成物により基材表面を被 することが開示されている(特許文献1)。し し、該被覆用組成物により被覆された基材 、吸水量、水の付着量が多くなると滑りや くなりウェット時のグリップ性が不十分で った。また、特許文献1はウェット時のグリ ップ性について何ら検討していない。

 合成皮革の吸水性および透湿性を改善す ために、ゼラチンを混合した合成ゴム弾性 を用いて製造した合成皮革が開示されてい (特許文献2)。特許文献2には、ゼラチンを混 合した合成ゴム弾性材をシート又はフィルム 状に成形し、加熱発泡して表面を発泡構造に し、表面スキン層の一部を取り除き、次いで 、熱水によりゼラチンを除去して表面を多孔 構造にすることが記載されている。しかし、 特許文献2の合成皮革は、表面のタック性が く、耐摩耗性が低い。また、特許文献2はウ ット時のグリップ性について何ら検討して ない。

 特許文献3には、内部の気孔空隙に連通して いる直径5~100μmのミクロホールが300~10,000個/cm 2 の密度で存在し、かつ、該ミクロホールの内 部には浸透剤が存在している多孔質表面層を 有するボール用皮革様シートが開示されてい る。該皮革様シートは吸汗性能が良好であり 、汗を素早く吸収することによりノンスリッ プ性を発揮すると記載されている。しかし、 孔径が大きいので摩耗し易く、また、汗が吸 収されずに表面が濡れた状態であると、提案 された皮革様シートはぬるぬるして滑りやす くなる。

 特許文献4には、合成皮革で覆われたゲー ムボールが開示されている。合成皮革カバー は凹凸外表面を有し、外表面には複数の突起 と突起間に存在するくぼみが付与されている 。突起の側面には複数の孔が設けられている 。しかし、突起側面が汚れやすく、また、汚 れた場合には吸汗性が低下しグリップ性が低 下する。

 特許文献5には、凸部表面にはミクロホー ルが存在するが、凹部表面にはミクロホール が実質的に存在しない多孔質凹凸表面を有す るボール用皮革様シートが開示されている。 しかし、表面が多孔質であるので、摩耗しや すく、また、孔の内部が汚れやすい。

 特許文献6には、表面に凹凸を有し、該凸部 頂上部に高分子弾性体からなる被覆層を有し 、該凸部側面部に直径0.5~50μmの孔が1000個/cm 2 以上存在するボール用表皮材が記載されてい る。しかし、凹部に汚れがつきやすく、また 、凸部頂上部は高分子弾性体により被覆され ているのでタッチ感が劣る。

 特許文献7には、凹凸が形成された多孔質弾 性体樹脂層を表面に有し、該凸部の頂面に直 径10~500nmの開放孔が1000個/cm 2 以上存在する皮革様シートが記載されている 。しかし、表面が多孔質であるために無孔質 表面に比べると必然的に表面耐摩耗性に劣る 。また、提案された技術は表面が平滑な基材 には適用できない。

 特許文献8は、バインダー樹脂、中空粒子 および溶剤もしくは分散媒を含む断熱性層形 成のための組成物を開示している。しかし、 該中空粒子の粒径は0.3~300μmであり、ナノサ ズとは言い難い。特許文献8の実施例では、 化ビニリデン、アクリロニトリルなどの共 合体の殻壁を有し、粒径が10~30μmである中 粒子(“マイクロスフェアーF-80E”松本油脂 薬(株)製)を含有する組成物をアクリル繊維 不織布に塗布することにより断熱性シート 得ている。後述するナノサイズの粒径を有 る中空ナノシリカ粒子の使用、および、該 空ナノシリカ粒子により皮革様シートのウ ット時のグリップ性を改善することに関し 、特許文献8は何も記載せず、また、何も検 していない。

 中空ナノシリカ粒子の表面を種々の官能 で修飾することで、二次凝集性を低減させ 有機樹脂等に分散させる場合の反応性を向 させる技術が開示されている(特許文献9)。 かし、表面修飾の具体的な活用に関して、 許文献9には何も開示されていない。

 弾性繊維と非弾性繊維とにより編製され 繊維手袋基材上にゴムまたは熱可塑性樹脂 発泡被膜を形成させた滑り止め手袋(特許文 献10)やスチレン-イソプレンブロック共重合 またはその水素添加物で代表されるノンス ップ性を付与する樹脂を柄模様のあるグラ アロールにて立毛表面に塗布する方法(特許 献11)があるが、いずれも立毛部分に特有の イティング効果と高級感のあるタッチ感が われてしまう。

特公平7-30285号公報

特開昭63-152483号公報

特開2000-328465号公報

米国特許第6,024,661号

特開2004-300656号公報

特開2004-277961号公報

国際公開WO2008/001716号パンフレット

特開2001-220552号公報

特開2007-99607号公報

特開2008-075201号公報

特開2001-214376号公報

 上記のように、従来公知の皮革様シート ウェット時のグリップ性が依然不十分であ 、その改善が求められていた。また、従来 知の技術では、表面または表面の凸部を多 質にすることにより吸水性、吸湿性を改善 、これによりウェット時のグリップ性を改 することが試みられていた。しかし、ウェ ト時のグリップ性は依然不十分であり、ま 、表面を多孔質にすると表面耐摩耗性が必 的に低下する。本発明は、このような状況 で、ウェット時のグリップ性が改善された 革様シートを提供することを目的とする。

 また、上記のように、従来公知の方法で 、立毛部分の優美な立毛感や鮮明で濃度感 ある色調、および、ライティング効果を損 ことなく、スポーツ用手袋や作業用手袋に められる優れたグリップ性を付与すること できなかった。特に、銀付き調、スエード に限らず、ウェット時のグリップ性能が充 ではなく、その改善は検討されていなかっ 。本発明は、スポーツ用手袋や作業用手袋 求められるドライ時およびウェット時のグ ップ性を有しながら、優美な外観とソフト 感触を有するスエード調皮革様シートおよ 半銀調皮革様シートを提供することを目的 する。

 本発明者らは、前記の目的を達成するた に鋭意検討した結果、従来、防食性、断熱 、絶縁性、艶消し効果、触感に優れること 知られていた中空ナノシリカ粒子がウェッ 時のグリップ性を改善する効果にも優れて ることを見出した。さらに、イソシアネー 基有する化合物、アルキル基有する化合物 アリール基有する化合物およびUV官能基を する化合物から選ばれる少なくとも1種類の 合物で表面修飾された中空ナノシリカ粒子( 表面修飾粒子)がウェット時のグリップ性を 善する効果に特に優れていることを見出し 。

 さらに本発明者らは、上記中空ナノシリ 粒子を、立毛表面に存在させることで、ウ ット時のグリップ性を劇的に改善すること 見出した。さらに、上記表面修飾粒子が、 毛部分の優美な立毛感およびライティング 果を殆ど損なうことなく繊維表面に均一に 在することができる上、表面修飾粒子によ グリップ性改善効果の耐久性においても優 ることを見出した。

 すなわち、本発明は、繊維質基材および の表面の10%以上を覆う銀面部を有する皮革 シートであって、銀面部は表面層と任意に 成される被覆層からなり、該表面層が一次 子径が50~150nmの非修飾中空ナノシリカ粒子 よび高分子弾性体、または、修飾中空ナノ リカ粒子および任意に高分子弾性体からな ことを特徴とする皮革様シートを提供する

 さらに本発明は、平均繊度0.3dtex以下の極 細繊維の繊維束からなる繊維絡合体および該 繊維絡合体の内部に存在する高分子弾性体を 含み、表面に該極細繊維からなる立毛を有す る皮革様シートであって、少なくとも一方の 立毛表面に一次粒径50~150nmの中空ナノシリカ 子が存在する皮革様シートを提供する。

 さらに本発明は、少なくとも表面の一部 、前記皮革様シートにより形成されている 工皮革製品を提供する。

 本発明の皮革様シートはその表面の少な とも一部に銀面部を有する。該銀面部は表 層とその下に位置する任意の被覆層からな 、該表面層が非修飾中空ナノシリカ粒子お び高分子弾性体、または、修飾中空ナノシ カ粒子と任意の高分子弾性体からなる。表 層が非修飾または修飾中空ナノシリカ粒子 含むので、本発明の皮革様シートは表面を 孔質にしなくても乾燥時のみならずウェッ 時にも良好なグリップ性を有する。また、 面を多孔質にする必要がないので、表面耐 耗性などの表面強度に優れる。

 他の態様において、本発明の皮革様シー は、表面の立毛繊維および繊維束表面に中 ナノシリカ粒子がバインダーを介さずに付 していることにより、スエード調に特有の 美な立毛感や色調を損なうことなくソフト 風合いでありながらドライ時およびウェッ 時に良好なグリップ性および独特の触感を する。該皮革様シートの表面立毛繊維の長 をより短くし、さらに、高分子弾性体等を 布して部分的に立毛繊維を寝かせることで 外観や触感においてヌバック調の皮革様シ トを製造することも可能である。

 さらに他の態様において、本発明の皮革 シートは、被覆部分と立毛部分が混在した 半銀調皮革様シートである。該立毛部分に 中空ナノシリカ粒子が存在するので、本発 の半銀調皮革様シートは立毛部分のライテ ング効果を損ねることなく高級な外観を保 し、かつドライ時のみならずウェット時に 良好なグリップ性および独特の触感を有す 。

本発明の皮革様シートに任意に形成さ る凹凸部の一例(直線部分が凸部)を示す断 模式図である。 本発明の皮革様シートに任意に形成さ る二次凹凸部の一例(直線部分が二次凹凸部 の凸部)を示す断面模式図である。 凹部の深さ(距離:D)を説明する断面模式 図である。 断面半円状の凹部と平面部との境界(B) 説明する断面模式図である。 断面台形状の凹部と平面部との境界(B) 説明する断面模式図である。 二次凹凸部の一例(塗りつぶし部分が二 次凹凸部の凹部)を示す平面模式図である。

(1)銀付調皮革様シート
 本発明の皮革様シートは繊維質基材とその 面の10%以上を覆う銀面部を有する。銀面部 表面層と任意の被覆層からなる。本発明の 態様において、該表面層は中空ナノシリカ 子(表面非修飾)および高分子弾性体を含む 他の態様において、該表面層はイソシアネ ト基を有する化合物、アルキル基を有する 合物、アリール基を有する化合物およびUV官 能基を有する化合物から選ばれる少なくとも 1種類の化合物で表面修飾された中空ナノシ カ粒子(表面修飾粒子)および高分子弾性体を 含む。さらに他の態様において、該表面層は 表面修飾粒子を含むが高分子弾性体は含まな い。

 繊維質基材としては、編織物、不織布ま は繊維絡合体(3次元絡合不織布)が好ましく 用される。繊維質基材には高分子弾性体が 浸されていることが好ましい。高分子弾性 が含浸された繊維絡合体が繊維質基材とし より好ましく使用される。特に、繊維絡合 の内部には高分子弾性体を含有させること 、繊維質基材の強度などの物性が向上する 共に、天然皮革様の風合いが得られ易くな ので好ましい。繊維絡合体内部に含有させ 高分子弾性体は、スポンジ状(多孔質状)で ることがより好ましい。スポンジ状である 、銀付調皮革様シート、及び、後述する半 調およびスエード調皮革様シートの風合い より柔軟で膨らみ感のあるものとなり、ま 、軽さを維持したままでクッション性を付 することができる。

 編織物、不織布および繊維絡合体を構成 る繊維は、従来公知の天然繊維、合成繊維 よび半合成繊維から選ばれる。工業的には 知のセルロース系繊維、アクリル系繊維、 リエステル系繊維、ポリアミド系繊維等を 独又は2種以上を混合して使用することが品 質安定性、価格等の面から好ましい。本発明 においては、特に限定されるものではないが 、より天然皮革に近い柔軟な風合いを実現で き、かつ、半銀調およびスエード調皮革様シ ートでは中空ナノシリカ粒子が存在し得る繊 維表面が極めて広くなるので極細繊維が好ま しい。極細繊維の平均繊度は、好ましくは0.3 dtex以下、より好ましくは0.0001~0.3dtex、更に好 ましくは0.0001~0.1dtexである。

 このような極細繊維を得る方法としては、( a)目的とする平均繊度の極細繊維を直接紡糸 る方法、及び(b)一旦目的とする繊度より太 極細繊維発生型繊維を紡糸し、次いで目的 する平均繊度の極細繊維に変成する方法が げられる。繊維質基材の目付が200g/m 2 を超えるような場合は、張力による伸びや厚 さ減少などの点で極細繊維からなる繊維質基 材を連続生産する上で困難であることが多い ので、製造工程の後半で極細繊維発生型繊維 を極細繊維に変成する方法(b)が好ましい。

 方法(b)では、相溶性を有していない2種以 上の熱可塑性ポリマーを複合紡糸又は混合紡 糸して極細繊維発生型繊維を得、極細繊維発 生型繊維からポリマー成分の少なくとも一つ を抽出除去又は分解除去するか、あるいは、 ポリマー成分の界面でポリマーを分割剥離す ることにより極細繊維に変成するのが一般的 である。除去可能ポリマー成分を含む極細繊 維発生型繊維としては海島型繊維、多層積層 型繊維などが挙げられる。海島型繊維の場合 には海成分ポリマーを抽出除去又は分解除去 することにより、また多層積層型繊維の場合 には少なくとも何れかの積層ポリマー成分を 抽出除去又は分解除去することにより、島成 分(非除去ポリマー成分)からなる極細繊維束 得られる。抽出又は分解除去に使用される 剤としては、島成分(非除去ポリマー成分) 溶解せず海成分ポリマーが溶解する溶剤で ればよく、実用的には、水、トルエン等が げられる。また、ポリマー成分の界面で剥 分割するタイプの極細繊維発生型繊維とし は、花弁状積層型繊維や多層積層型繊維な が挙げられ、物理的処理又は化学的処理に り積層する異種ポリマー成分間の界面で相 に剥離させることにより極細繊維束を得る とができる。

 海島型繊維又は多層積層型繊維の島成分 リマーとしては、溶融紡糸可能で、強度等 繊維物性が十分なポリマーであって、紡糸 件下で海成分ポリマーより溶融粘度が大き 、かつ表面張力が大きいポリマーが好まし 。このような島成分ポリマーとしては、例 ばナイロン-6、ナイロン-66、ナイロン-610、 イロン-612等のポリアミド及びこれを主体と する共重合体、又は、ポリエチレンテレフタ レート、ポリプロピレンテレフタレート、ポ リトリメチレンテレフタレート、ポリブチレ ンテレフタレート等のポリエステル及びこれ を主体とする共重合体等が好適に用いられる 。

 海島型繊維又は多層積層型繊維の海成分 リマーとしては、島成分ポリマーよりも溶 粘度が低く、溶剤に対する溶解性または分 剤による分解性が島成分ポリマーよりも大 く、ポリエチレン、変性ポリエチレン、ポ プロピレン、ポリスチレン、変性ポリスチ ン、エチレン-プロピレン共重合体、エチレ ン-酢酸ビニル共重合体、スチレン-エチレン 重合体、スチレン-アクリル共重合体、変性 ポリエステル、ポリビニルアルコール系樹脂 などが好適に用いられる。海島型繊維を採用 する場合は、海成分ポリマーを有機溶剤で抽 出除去することで極細繊維を得ることができ るが、有機溶剤を用いることなく所定の温度 、所定のpHに設定した水または水溶液を用い 極細繊維を得ることができる点において、 成分ポリマーとして水溶性熱可塑性ポリビ ルアルコール(水溶性PVA)を用いることが好 しい。

 前記水溶性PVAの粘度平均重合度(以下、単に 重合度と略記する)は200~500が好ましく、230~470 がより好ましく、250~450がさらに好ましい。 合度が200以上であると、溶融粘度が適度で 成分ポリマーとの複合化が容易である。重 度が500以下であると、溶融粘度が高すぎて 糸ノズルから樹脂を吐出することが困難と る問題を避けることができる。重合度500以 のいわゆる低重合度PVAを用いることにより 熱水で溶解するときに溶解速度が速くなる いう利点も有る。水溶性PVAの重合度(P)は、JI S-K6726に準じて測定される。すなわち、水溶 PVAを再ケン化し、精製した後、30℃の水中で 測定した極限粘度[η]から次式により求めら る。
  P=([η]10 3 /8.29) (1/0.62)

 水溶性PVAのケン化度は90~99.99モル%が好ま く、93~99.98モル%がより好ましく、94~99.97モ %がさらに好ましく、96~99.96モル%が特に好ま い。ケン化度が90モル%以上であると、熱安 性が良く、熱分解やゲル化することなく満 な溶融紡糸を行うことができ、生分解性も 好である。更に後述する共重合モノマーに って水溶性が低下することがなく、極細化 容易になる。ケン化度が99.99モル%よりも大 い水溶性PVAは安定に製造することが難しい

 水溶性PVAの融点(Tm)は、160~230℃が好まし 、170~227℃がより好ましく、175~224℃がさらに 好ましく、180~220℃が特に好ましい。融点が16 0℃以上であると、結晶性が低下して繊維強 が低くなることがなく、熱安定性が悪くな 繊維化が困難になることも避けることがで る。融点が230℃以下であると、PVAの分解温 より低い温度で溶融紡糸することができ、 島型長繊維を安定に製造することができる

 水溶性PVAは、ビニルエステル単位を主体 して有する樹脂をケン化することにより得 れる。ビニルエステル単位を形成するため ビニル化合物単量体としては、ギ酸ビニル 酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バレリ 酸ビニル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸 ニル、ステアリン酸ビニル、安息香酸ビニ 、ピバリン酸ビニルおよびバーサティック ビニル等が挙げられ、これらの中でも水溶 PVAを容易に得る点からは酢酸ビニルが好ま い。

 水溶性PVAは、ホモPVAであっても共重合単 を導入した変性PVAであってもよいが、溶融 糸性、水溶性、繊維物性の観点からは、変 PVAを用いることが好ましい。共重合単量体 しては、共重合性、溶融紡糸性および繊維 水溶性の観点から、エチレン、プロピレン 1-ブテン、イソブテン等の炭素数4以下のα- レフィン類、メチルビニルエーテル、エチ ビニルエーテル、n-プロピルビニルエーテ 、イソプロピルビニルエーテル、n-ブチルビ ニルエーテル等のビニルエーテル類が好まし い。炭素数4以下のα-オレフィン類および/ま はビニルエーテル類に由来する単位の量は 変性PVA構成単位の1~20モル%が好ましく、4~15 ル%がより好ましく、6~13モル%がさらに好ま い。さらに、共重合単量体がエチレンであ と繊維物性が高くなるので、エチレン単位 好ましくは4~15モル%、より好ましくは6~13モ %含む変性PVAが好ましい。

 水溶性PVAは、塊状重合法、溶液重合法、 濁重合法、乳化重合法などの公知の方法で 造される。その中でも、無溶媒あるいはア コールなどの溶媒中で重合する塊状重合法 溶液重合法が好ましい。溶液重合の溶媒と ては、メチルアルコール、エチルアルコー 、プロピルアルコールなどの低級アルコー が挙げられる。共重合に使用される開始剤 しては、a、a’-アゾビスイソブチロニトリ 、2,2’-アゾビス(2,4-ジメチル-バレロニトリ ル)、過酸化ベンゾイル、n-プロピルパーオキ シカーボネートなどのアゾ系開始剤または過 酸化物系開始剤などの公知の開始剤が挙げら れる。重合温度については特に制限はないが 、0~150℃の範囲が適当である。

 平均繊度0.3dtex以下の極細繊維を発生させ るのに好適な極細繊維発生型繊維、すなわち 海島型繊維の海島体積比率(海/島)は、15/85~70/ 30が好ましく、30/70~70/30がより好ましく、30/70 ~60/40がさらに好ましく、40/60~60/40が特に好ま い。海成分が15%以上であれば、溶剤又は分 剤などで溶解又は分解除去する成分の量が 分なので、得られる皮革様シートの柔軟性 十分に発現させることできる。そのため、 軟剤等の処理剤を過剰に使用するなどの対 も必要としない。過剰量の処理剤使用は、 裂き強力などの機械的物性の低下、他の処 剤への影響、タッチへの影響、耐久性の悪 などの諸問題を生じるために好ましくない また、海成分が70%以下であれば、溶解又は 解除去後の島成分からなる繊維の絶対量が 分であるため、得られる皮革様シートは十 な機械的物性を有する。また、溶解又は分 除去する成分が多すぎないため、除去不良 よる品質の斑や、多量に発生した除去成分 処理などの問題を生じることもなく、生産 度やコスト面などの生産性の観点からも適 であり、工業的に望ましい。極細繊維発生 繊維は、前記海成分ポリマーおよび島成分 リマーを、ポリマー溶融時点で予め所定比 で混合させた後で複合繊維紡糸用口金へ押 出し供給することで紡糸する方法(混合紡糸 法)、あるいは各ポリマーを別の溶融系統か 所定比率で複合繊維紡糸用口金へ押し出し 給することで紡糸する方法(複合紡糸法)の何 れかの方法により得ることができる。紡糸温 度(口金温度)は、使用する島成分ポリマーお び海成分ポリマーの組み合わせにより適宜 める温度であるが、本発明に好適なポリマ の組み合わせにおいては、通常180~350℃程度 の範囲から選択される。極細繊維発生型繊維 の絡合不織布化した時点での平均繊度は、1~1 0dtexであることが絡合不織布の緻密さやシー としての強度物性、後述する樹脂を含浸し 後の風合いや膨らみ感などの点において好 しい。また、該極細繊維発生型繊維の断面 おいて、海成分ポリマー中に分散する島成 ポリマーの数(島数)は、混合紡糸法におい は10~10000個が好ましく、150~10000個がより好ま しい。複合紡糸法においては10~1000個が好ま い。この範囲であると、溶融紡糸時の繊維 面形状や連続紡糸状態の安定性(紡糸性)、複 合繊維の延伸安定性、複合繊維の強度物性、 海成分抽出による極細繊維の形成性などが良 好である。

 従来の人工皮革などの製造においては、 細繊維発生型長繊維を任意の繊維長にカッ して得たステープルにより繊維ウェブを製 していたが、本発明では、スパンボンド法 どにより紡糸した海島型長繊維(極細繊維発 生型長繊維)をカットすることなく繊維ウェ にしてもよい。本発明では繊維ウェブ製造 法には特に制限はなく、極細繊維発生型短 維または極細繊維発生型長繊維を用いてカ ド法、抄紙法、スパンボンド法、メルトブ ーン法など従来公知の方法により繊維ウェ を製造する。

 次いで、前記繊維ウェブに絡合処理を施し 繊維絡合体(3次元絡合不織布)を製造する。 合方法としては、ニードルパンチ法、スパ レース法など従来公知の諸方法を単独、あ いは組み合わせることが可能である。特に ましい方法は、紡糸して得られた極細繊維 生型長繊維を1.5~5倍程度に延伸した後、機 捲縮を付与し、3~7cm長程度にカットして短繊 維とした後、これをカードで解繊してウェッ バーを通して所望の緻密さの繊維ウェブを形 成し、得られた繊維ウェブを所望の重さに積 層し、次いで、1つあるいは複数のバーブを するニードルを使用し、300~4000パンチ/cm 2 程度でニードルパンチングすることにより厚 み方向に繊維を絡合させる方法である。繊維 絡合体の目付は製品目付に応じて調整すれば よいが、以降の工程通過性や作業性の点で200 ~1000g/m 2 であるのが好ましい。

 次いで、得られた繊維絡合体に、必要に じて、ディップニップ法、ナイフコート法 バーコート法、ロールコート法、スプレー ート法などの公知の方法により、高分子弾 体の溶液又は分散液を含浸させ、次いで、 式法や湿式法によって高分子弾性体を凝固 せる。凝固条件を選定することで、スポン 状に多数の空隙を生じるように高分子弾性 を凝固させることで、前記したような効果 得られる。用いることのできる高分子重合 としては、皮革様シートの製造に一般的に いられている公知の高分子重合体が何れも 用可能であり、例えば、ポリウレタン系樹 、ポリエステル系エラストマー、ゴム系樹 、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアクリル酸系 脂、ポリアミノ酸系樹脂、シリコン系樹脂 及びこれらの変成物、共重合物もしくは混 物等が好適な例として挙げられる。

 高分子弾性体を繊維絡合体に含浸する場 は、水分散液又は有機溶剤溶液とするのが ましい。含浸した高分子弾性体を凝固させ 方法としては、水分散液を使用した場合は に乾式法(50~150℃)によりゲル化、あるいは らに固化させる方法(乾式凝固法)が挙げられ 、有機溶剤溶液を使用した場合には、前記乾 式法、あるいは湿式法による方法が挙げられ る。凝固条件を適宜選択することで、高分子 弾性体を多孔質状に凝固させることが可能で ある。本発明で多孔質状凝固方法としては、 湿式法による凝固(湿式凝固法)が好適である 湿式凝固法では、有機溶剤溶液を含浸した 維絡合体を高分子弾性体の貧溶剤を含む処 浴中に浸漬し、高分子弾性体を多孔質状に 固させる。高分子弾性体の貧溶剤としては が好ましく用いられるが、例えば高分子弾 体としてポリウレタンを用いた場合は、水 ジメチルホルムアミド(DMF)等の高分子弾性 の良溶剤を混合した処理浴を用いると、そ 混合比率を適宜設定することにより凝固状 、即ち多数形成される空孔の大きさ、数や 状などの制御が可能なので好ましい。水分 液を使用する場合は、感熱ゲル化剤を添加 ておくと、乾式法、あるいはこれにスチー ングや遠赤外加熱などの方法を組み合わせ ことで厚み方向により均一な凝固が可能で る。有機溶剤を使用する場合は、凝固調整 を併用することで、より均一な空孔を得る とができる。前記有機溶剤の例としては、 メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ 、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。 維絡合体、とりわけ3次元絡合不織布に含浸 た高分子重合体を多孔質状に凝固させるこ により、天然皮革に類似した風合い、特に ゲームボール用素材や手袋用素材、靴の中 や中敷用素材、サンダルの天台用素材、車 の座席表面用素材などに適した諸物性を有 る皮革様シートを得ることができる。

 本発明においては、極細繊維絡合体と高 子弾性体からなる複合体(繊維質基材)の風 いや諸物性のバランスなどの点から、ポリ レタン系樹脂が高分子弾性体として好まし 使用される。ポリウレタン系樹脂としては 例えば、平均分子量500~3000の少なくとも1種 のポリマージオール、少なくとも1種の有機 イソシアネート、および少なくとも1種類の 鎖伸長剤とを所定のモル比で反応させること により得られる各種のポリウレタンが挙げら れる。ポリマージオールとしては、例えば、 ポリエステルジオ-ル、ポリエーテルジオー 、ポリエステルエーテルジオール、ポリラ トンジオール、ポリカーボネートジオール どが挙げられる。有機ジイソシアネートと ては、例えば、トリレンジイソシアネート キシリレンジイソシアネート、フェニレン イソシアネート、4,4’-ジフェニルメタンジ ソシアネート、4,4’-ジシクロヘキシルメタ ンジイソシアネート、イソホロンジイソシア ネート、ヘキサメチレンジイソシアネートな どの芳香族系、脂環族系、脂肪族系の有機ジ イソシアネートが挙げられる。鎖伸長剤とし ては、例えば、ジオール、ジアミン、ヒドロ キシアミン、ヒドラジン、ヒドラジドなどの 活性水素原子を少なくとも2個有する低分子 合物が挙げられる。ポリウレタンは、必要 応じて、複数種のポリウレタンの混合物で よく、また合成ゴム、ポリエステルエラス マー、ポリ塩化ビニルなどの重合体を添加 て得た重合体組成物を用いてもよい。

 上記の極細繊維発生型繊維を使用する場 には、高分子弾性体の溶液又は分散液を含 、凝固させた後、又は、含浸、凝固させる に、極細繊維化処理して極細繊維発生型繊 を極細繊維束に変成する。高分子弾性体を 固させた後に極細繊維化処理をした場合に 、特に海島型繊維であれば、海成分ポリマ が除去されて極細繊維束と高分子弾性体と 間に空隙が生じ、高分子弾性体による極細 維束の拘束が弱くなり、得られる皮革様シ トの風合いがより柔らかくなるので、この 法は本発明において好ましく採用される。 方、高分子弾性体を含浸、凝固させる前に 細繊維化処理をした場合には、高分子弾性 により極細繊維束が強く拘束されるため、 られる皮革様シートの風合いがより硬くな 傾向がある。しかし、繊維絡合体中の高分 弾性体比率を少なくすることで硬くなる傾 は抑えることが十分に可能であり、繊維の 率がより高く、充実感のあるしっかりした 合いを目的とする場合には好ましい方法で る。極細繊維の繊維束の平均繊度は1~10dtex 好ましい。

 本発明で用いる繊維質基材の厚さは目的と る用途、例えば、ゲームボールの表面素材 あれば、ゲームボールの種類や必要とされ 物性、あるいはプレイヤーが好むような風 いなどに応じて任意に選択でき、特に限定 れるものではないが、好ましくは0.4~3.0mmで る。繊維質基材の厚さが0.4mm以上であれば ボール用素材、ラケット、ハンドル、手す などのグリップ部分のカバー素材およびス ーツ手袋用素材などに必要な、引張り強力 引裂き強力、又は耐磨耗性などの最低限必 な機械的物性を確保することができる。一 、繊維質基材の厚さが3.0mm以下であれば、皮 革様シートを使用した製品が過度に重くなる ことを避けることができる。
 手袋用素材であれば、手袋の種類や必要と れる物性、あるいはプレイヤーが好むよう 風合いなどに応じて任意に選択でき、特に 定されるものではないが、一般的には手へ フィット感が得られ易すいので、0.2~1.2mmが ましく、0.3~0.9mmがより好ましい。
 靴の中底や中敷用素材、サンダルの天台用 材の場合は、靴自体の用途、目的や構造、 み合わせる素材によって種々異なるが、一 的には着用時の強度やクッション性などの 合いの点から0.3~1.5mmが好ましく、0.5~1.3mmが り好ましい。
 ソファーや車両の座席などの表面用素材の 合は、特に面内方向の強度や表面強度が重 であり、また、ソファーを設置する部屋や 両自体のコンセプトやユーザーなどによっ も異なるが、一般的には0.5~2.0mmが好ましく 0.7~1.8mmがより好ましい。

 また、繊維質基材中の極細繊維と高分子 性体との質量比は、必要な物性や風合いに じて適宜選択すればよく、本発明の効果を る上で本質的な特徴ではないが、通常、35/6 5~90/10である。例えば、ゲームボール用素材 たは手袋用素材に用いる場合は、前記質量 は好ましくは35/65~65/35、より好ましくは40/60~ 60/40(高分子弾性体を含浸、凝固させた後に極 細化する場合)であり、または、好ましくは65 /35~95/5、より好ましくは60/40~90/10((高分子弾性 体を含浸、凝固させる前に極細化する場合) ある。特に、半銀調皮革様シートを得る場 は、好ましくは50/50~80/20、より好ましくは60/ 40~70/30である。

 前記繊維質基材の表面には銀面部の一部 構成する層として高分子弾性体からなる被 層(非修飾または修飾中空ナノシリカ粒子は 含まない)を形成してもよい。繊維質基材の 面を高分子弾性体で被覆する方法としては 各種の方法を採用できる。例えば、高分子 性体の分散液、溶液又は溶融液を、繊維質 材表面とナイフ、バー、ロールなどとの間 設定した一定のクリアランスで規制した量 け連続的に基材表面に塗布し、乾式法でフ ルム状に凝固させる。本発明では、被覆層 無孔質であっても非修飾または修飾中空ナ シリカ粒子によるウェット時グリップ性の 善効果が十分に得られる。従って、被覆層 必ずしも多孔質にする必要はないが、必要 応じて、湿式法で多孔質状に凝固させても い。乾式凝固、湿式凝固の方法は前記した りである。繊維質基材が繊維絡合体と高分 弾性体からなる場合は、繊維質基材に含浸 せる高分子弾性体の凝固と被覆層を形成す 高分子弾性体の凝固とが同時に完了する方 を採用すると、凝固後の乾燥を1回で済ませ ことができる上、得られた皮革様シートに いて繊維質基材と被覆層との一体感が得ら やすいので、好ましい。

 繊維質基材の表面に被覆層を形成する他 方法としては、高分子弾性体の分散液又は 液を、一旦フィルムや離型紙などの転写剥 シートに所定量塗布して、前記と同様の方 にて高分子弾性体をフィルム状又は多孔質 態に凝固させ、乾燥した後、これを繊維質 材上に接着剤を介して接着するか、あるい 高分子弾性体の溶剤を含む処理液を使用し 再溶解により接着するなどして一体化させ その後で剥離転写シートを剥離する方法な が挙げられる。また、高分子弾性体の分散 又は溶液を同様に一旦転写剥離シートに所 量塗布した後、凝固させる前、又は、途中 繊維質基材に貼り合わせて凝固と同時に被 層と繊維質基材とを一体化させる方法も採 可能である。

 被覆層を形成する高分子弾性体としては 滑り易い樹脂よりは、ある程度のグリップ を有する樹脂であることが好ましく、例え 合成ゴム、ポリエステルエラストマー、ポ 塩化ビニル樹脂、ポリウレタン系樹脂等が 用可能である。これらの中でも、弾性、ソ ト性、耐摩耗性などのバランスの点から、 維絡合体に含有させる高分子弾性体と同様 ポリウレタン系樹脂が好適に用いられる。

 被覆層形成用のポリウレタン系樹脂は、 記した繊維絡合体に含有させるポリウレタ 系樹脂から選択される。必要に応じて複数 のポリウレタン系樹脂の混合物を用いても く、また、合成ゴム、ポリエステルエラス マー、ポリ塩化ビニルなどの重合体を添加 てポリウレタンを主体とした重合体組成物 使用することもできる。耐加水分解性、弾 などの点で、ポリマージオール成分が主と てポリテトラメチレングリコールなどのポ エーテル系ポリマージオールであるポリウ タン系樹脂が好ましい。

 被覆層形成用の高分子弾性体溶液又は分 液には、着色剤、耐光剤、分散剤などの添 剤が、単独あるいは複数種が組み合わされ 目的に応じて適宜添加される。また、その の添加剤として、多孔質の形状を制御する めに、乾式発泡させる場合の発泡剤の他に 、湿式凝固させる場合の凝固調節剤などを 要に応じて選択し、単独あるいは数種を組 合わせて添加してもよい。

 被覆層の厚さは、目的とする用途、例え ゲームボールの表面素材であれば、ボール 種類や必要とされる物性、あるいはプレイ ーが好むような風合いなどに応じて任意に 択でき、特に限定されるものではないが、 ましくは0.03~0.5mm、より好ましくは0.1~0.3mmで ある。被覆層の厚さが0.03mm以上であれば、ゲ ームボール用素材はもちろんのこと、各種の ラケット、ハンドル、手すりなどのグリップ 部分のカバー素材としても、引張り強力や引 裂き強力、又は耐磨耗性などの最低限必要な 機械的物性を確保することができる。一方、 被覆層の厚さが0.5mm以下であれば、ゲームボ ル、ラケット、ハンドルなどの製品が過度 重くなることが避けられる。

 銀面部が繊維質基材表面の10%以上を覆う とがグリップ性を維持する点で重要である とから、被覆層も繊維質基材表面の10%以上 覆うことが好ましい。銀面部が繊維質基材 面の10%未満であるとドライ時およびウェッ 時共に十分にグリップ性を確保することが しい。また被覆層を10%以上とする方法に関 ては公知の方法で塗布すれば良い。なお、 こで言う銀面部が繊維質基材表面の10%以上 は、皮革様シートの表面を観察し、前記表 層の面積が繊維質基材の表面積の10%以上で ることを意味する。

 次いで繊維質基材表面、被覆層を形成し 場合は該被覆層の表面または該被覆層の表 および繊維質基材の露出面に、非修飾中空 ノシリカ粒子、高分子弾性体および溶剤を む分散液、または、修飾中空ナノシリカ粒 、溶剤および任意の高分子弾性体を含む分 液を塗布し、乾燥して銀面部の表面層を形 する。繊維質基材の表面の所望の部分を銀 部で被覆する方法としては、従来公知の各 の方法を単独あるいは組み合わせで採用で る。例えば、前記表面層形成用の分散液を 維質基材上に過剰に供給し、繊維質基材と イフ、バー、ロールなどのコーターとの間 クリアランスによって塗布量を必要量に調 し、乾式法あるいは湿式法で凝固、固化さ る方法が挙げられる。また、グラビアロー コータ-やコンマコータ-、スプレーコータ などを用いる場合は、予め計量した必要量 塗工液を基材表面に塗布し、同様に乾式法 湿式法で凝固、固化させる方法が挙げられ 。本発明では、銀面部が無孔質であっても 修飾または修飾中空ナノシリカ粒子による ェット時グリップ性の改善効果が十分に得 れる。従って、銀面部を必ずしも多孔質に る必要はないが、必要に応じて、湿式法で 孔質状に凝固させてもよい。繊維質基材が 維絡合体と高分子弾性体からなる複合体で る場合は、繊維質基材に含浸させる高分子 性体の凝固と銀面部を形成する高分子弾性 の凝固とが同時に完了する方法を採用する 、凝固後の乾燥を1回で済ませることができ 上、得られた皮革様シートにおいて繊維質 材と銀面部との一体感が得られやすいので 特にボール用素材を得る上では好ましい方 である。

 前記分散液が高分子弾性体を含む場合、 維質基材の表面に銀面部を形成する他の方 として、分散液をフィルムや離型紙などの 写剥離シートに前記ナイフコーターなどで 計量しつつ所定量を塗布して、前記と同様 乾式法や湿式法などの方法にて高分子弾性 をフィルム状又は多孔質状態に凝固させ、 燥固化させた後、これを繊維質基材上に接 剤を介して接着する方法や、高分子弾性体 溶剤を含む処理液を使用して再溶解させた 分子弾性体により接着するなどして基材に りあわせ一体化させる方法、剥離転写シー 上の塗工液が凝固、固化する前に基材に貼 あわせる方法などが挙げられ、その後で剥 転写シートを剥離することで剥離転写シー 表面に賦形されていた凹凸模様や鏡面状態 どが転写された銀面部が得られる(転写剥離 法)。

 銀面部を形成する高分子弾性体としては 滑り易い樹脂よりは、ある程度のグリップ を有する樹脂であることが好ましく、例え 合成ゴム、ポリエステルエラストマー、ポ 塩化ビニル樹脂、ポリウレタン系樹脂等が 用可能である。これらの中でも、弾性、ソ ト性、耐摩耗性などのバランスの点から、 維絡合体に含有させる高分子弾性体と同様 ポリウレタン系樹脂が好適に用いられる。

 銀面部形成用のポリウレタン系樹脂は、 記した繊維絡合体に含有させるポリウレタ 系樹脂と同様の樹脂から選択される。必要 応じて複数種のポリウレタン系樹脂の混合 を用いてもよく、また、合成ゴム、ポリエ テルエラストマー、ポリ塩化ビニルなどの 合体を添加してポリウレタンを主体とした 合体組成物を使用することもできる。耐加 分解性、弾性などの点で、ポリマージオー 成分が主としてポリテトラメチレングリコ ルなどのポリエーテル系ポリマージオール あるポリウレタン系樹脂が好ましい。

 繊維質基材上に塗布する非修飾または修 中空ナノシリカ粒子および高分子弾性体の 散液には、着色剤、耐光剤、分散剤などの 加剤が、単独あるいは複数種が組み合わさ て目的に応じて適宜添加される。また、そ 他の添加剤として、多孔質の形状を制御す ために、乾式発泡させる場合の発泡剤の他 も、湿式凝固させる場合の凝固調節剤など 必要に応じて選択し、単独あるいは数種を み合わせて添加してもよい。

 繊維質基材表面に銀面部を形成する方法 しては、前記した非修飾または修飾中空ナ シリカ粒子および高分子弾性体を含む分散 を塗布する方法および該分散液を用いた転 剥離法に加えて、高分子弾性体からなる被 層(非修飾または修飾中空ナノシリカ粒子を 含まない)を形成した後、非修飾または修飾 空ナノシリカ粒子および高分子弾性体を含 別の塗工液を被覆層表面に塗布して非修飾 たは修飾中空ナノシリカ粒子と高分子弾性 からなる表面層をさらに形成する方法が挙 られる。後者の場合には、銀面部の最表面 分のみに、非修飾または修飾中空ナノシリ 粒子を含有する表面層が形成される。

 銀面部を構成する層が非修飾または修飾 空ナノシリカ粒子および高分子弾性体を含 層(表面層)のみである場合、銀面部の厚さ 、目的とする用途、例えばゲームボールの 面素材であれば、ボールの種類や必要とさ る物性、あるいはプレイヤーが好むような 合いなどに応じて任意に選択でき、特に限 されるものではないが、好ましくは0.05~0.5mm あり、より好ましくは0.1~0.3mmである。銀面 の厚さが0.05mm以上であれば、ゲームボール 素材はもちろんのこと、各種のラケット、 ンドル、手すりなどのグリップ部分のカバ 素材としても、耐磨耗性などの最低限必要 機械的物性を確保することができるので好 しい。一方、銀面部の厚さが0.5mm以下であ ば、ゲームボール、ラケット、ハンドルな の製品が過度に重くなることが避けられる

 銀面部が非修飾または修飾中空ナノシリ 粒子と高分子弾性体を含む表面層と被覆層 ら構成される場合、表面層の厚さは、好ま くは0.001~0.1mm、より好ましくは0.003~0.08mmで り、被覆層の厚さは、好ましくは0.03~0.5mm、 り好ましくは0.08~0.3mmである。表面層と被覆 層の厚さの合計は、好ましくは0.05~0.5mm、よ 好ましくは0.1~0.3mmである。

 銀面部が非修飾または修飾中空ナノシリ 粒子を含む表面層(高分子弾性体を含まない )と被覆層から構成される場合、表面層の厚 は、好ましくは0.00003~0.008mm、より好ましく 0.00005~0.005mmであり、表面層と被覆層の厚さ 合計は、好ましくは0.05~0.5mm、より好ましく 0.1~0.3mmである。

 また、銀面部の好ましい厚さを決定する 因としては、前記した用途からくる絶対的 要求以外にも、皮革様シート全体の厚さに ける繊維質基材の厚さとのバランスも重要 あり、経験的には銀面部と繊維質基材との さの比は0.01:99.9~60:40の範囲が好ましい。銀 部の割合が0.01より大きいと、風合いにおい て銀面部の存在が十分に感じられることとな り、また60より小さいと、風合いにおいて銀 部が主体となったいわゆるゴムライクな皮 様シートになることが避けられる。

 銀面層の表面層および被覆層には必要に じて凹凸を形成してもよい。好ましい凹凸 状とその形成方法は後述する。また、銀面 を着色してもよい。着色処理は後述する凹 を形成する前、後の何れでも可能である。 えば、エンボスロールにより凹凸を形成す 場合に、エンボス処理の前、後のいずれで 可能であるが、エンボス処理は加熱を行う 合が多く、表面層および被覆層が変色する 能性があるので、エンボス前に加熱による 色を防止するための着色処理を行うことが ましい。着色剤としては、耐熱性、耐光性 摩擦堅牢度の点から顔料が最良である。着 剤の処理方法としては、グラビア法、染色 法、リバースコート、ダイレクトコート等 方法があるが、生産性、コスト等を考慮す ばグラビア法が最適である。

 繊維質基材表面の一部又は全面に被覆層 形成する場合、該被覆層の表面または該被 層および繊維質基材の露出面に非修飾また 修飾中空ナノシリカ粒子、高分子弾性体(バ インダー)および溶剤を含む分散液を塗布し 乾燥して銀面部の表面層を形成する。

 中空ナノシリカ粒子は緻密なシリカ殻を有 るバルーン構造(中空状)、ナノサイズの分 性に優れたシリカ粒子であり、例えば、特 2005-263550号公報、特開2006-256921号公報記載の 法により製造される。中空ナノシリカ粒子 一次粒径は50~150nm、シリカ殻の厚さ(透過型 子顕微鏡(TEM))は5~15nm、比表面積(BET法)は150~3 00m 2 /g、細孔容積(水銀圧入法)は9000~13000mm 3 /g、かさ密度は0.03~0.07g/mL、および、殻壁細孔 は5nm以下(TEMによる直接観察限界以下)であり 好ましくは2nm以下(BET法)である。

 上記したように、該中空ナノシリカ粒子 その表面が表面修飾剤によって修飾された 面修飾粒子であってもよい。例えば、特許 献9の方法に従って、中空ナノシリカ粒子に 該表面に存在する水酸基(-OH)を介して表面修 剤を付加させ、該表面を表面修飾剤でコー ィングした表面修飾粒子を得ることができ 。表面修飾によって、一次粒子の凝集を防 することができるので、分散液中の粒子の 散性が向上する。また、繊維質基材及び/又 は被覆層中の高分子弾性体が有する活性基が 表面修飾剤が有するイソシアネート基などと 反応するので、表面層形成用の分散液に高分 子弾性体(バインダー)を用いなくても、得ら る表面層と繊維質基材及び/又は被覆層との 密着性が良好である。

 表面修飾剤としては、イソシアネート系 合物、アミン系化合物、ビニル系化合物、 ポキシ系化合物、メタクリロキシ系化合物 アクリル系化合物、イミド系化合物、アル ル基を有する化合物、アリール基を有する 合物、UV官能基を有する化合物等を用いる とができる。UV官能基とはビニル基、スチリ ル基、アクリル基などの紫外線(UV)により反 する官能基のことである。中でもイソシア ート基、アルキル基、アリール基、UV官能基 から選ばれる少なくとも1種の基を有する化 物が好ましく、皮革様シート表面への均一 散性、付着状態の耐久性、および、繊維質 材を形成するポリアミド樹脂、ポリエステ 樹脂およびポリウレタン樹脂との反応性に れている上、入手が容易であるのでイソシ ネート系化合物が特に好ましい。前記特許 献9に記載のように、表面修飾粒子は中空ナ シリカ粒子の分散性を向上する目的で発明 れたものであるが、本発明においては、得 れるグリップ性能が永続的に発揮されるこ に寄与している。表面修飾粒子の市販品は ナノタッチ(登録商標)としてグランデック (株)から入手可能である。

 表面層形成用の分散液に任意に含まれる 分子弾性体は、繊維質基材に含有させるた の高分子弾性体から選択され、前記したポ ウレタン系樹脂が好ましく用いられる。前 分散液用の溶剤としては、例えば、n-ヘキ ン、シクロヘキサノン等の炭化水素、メタ ール、エタノール、プロパノール等の脂肪 アルコール、トルエン、キシレン等の芳香 炭化水素、アセトンなどのケトン、ジメチ ホルムアミドなどのアミド等が挙げられる これらの溶剤は単独で用いても2種以上を混 して用いてもよい。また、修飾基が水と反 しないものであれば、水に分散させること 可能である。

 表面層形成用の分散液の固形分(非修飾ま たは修飾中空ナノシリカ粒子と高分子弾性体 の合計)濃度は5~20質量%であることが好ましい 。高分子弾性体を用いる場合、非修飾または 修飾中空ナノシリカ粒子の含有量は高分子弾 性体100質量部に対して、5~15質量部であるこ が好ましい。

 中空ナノシリカ粒子が非修飾粒子である場 、前記分散液は繊維質基材表面および/また は被覆層表面に乾燥後(溶剤除去後)の塗布量( 非修飾中空ナノシリカ粒子)が0.02~0.8g/m 2 になるように塗工することが好ましい。中空 ナノシリカ粒子が修飾粒子である場合、乾燥 後(溶剤除去後)の塗布量(表面修飾粒子)が好 しくは0.05~1g/m 2 、より好ましくは0.05~0.5g/m 2 になるように塗布する。塗布方法に制限はな いが、グラビアコート法、リバースコート法 、ダイレクトコート法等などが使用され、グ ラビアコート法が好ましい。塗布後、定法に 従って溶剤を除去することにより、繊維質基 材表面及び/又は被覆層表面に非修飾または 飾中空ナノシリカ粒子と高分子弾性体から る表面層が形成された本発明の皮革様シー が得られる。該表面層を形成することによ 、表面を多孔質にしなくても本発明の皮革 シートは優れたウェット時のグリップ性を す。なお、前記分散液を繊維質基材表面ま は被覆層表面に代えて木材、石材、金属、 ラスチック、紙、天然皮革などの基材表面 塗布した場合にも、表面修飾粒子によるウ ット時のグリップ性改善効果がえられる。

 本発明においては、繊維質基材の表面の1 0%以上が銀面部で覆われていることが好まし 。繊維質基材の表面が100%銀面部で覆われた 場合にはいわゆる銀付調皮革様シートとなり 、その銀付調皮革様シートの好ましい用途と して、バレーボール(インドア)、ビーチバレ ボール、ハンドボール、サッカー、ラグビ 、アメリカンフットボールなどに使用され ゲームボールの表面素材、ゴルフやベース ール、マリンスポーツなどのスポーツ用手 の素材、靴の中底や中敷用素材、サンダル 天台用素材、車両の座席表面用素材、その 、ウェット時のグリップ性が要求される用 、例えば、床材、各種グリップ、靴底など 素材として好適に用いられる。以下に、バ ーボールなどのゲームボール用表面素材と て用いる場合について述べる。

 バレーボールなどのゲームボールの基本 造は、例えば、内側より空気により膨らま ることが可能なチューブ(ブラダー、通常ゴ ム製)、カバー層(通常ゴム製)、糸巻き補強層 、および表皮層からなる。本発明のゲームボ ールは該表皮層が上記皮革様シートにより形 成されている限り、その他の構造は特に限定 されず、従来使用されているゲームボールの 構造を採用することができる。バレーボール などのゲームボール用表面素材は、基本的に は上記した皮革様シートと同様であるが、繊 維質基材2上に形成した樹脂層1(表面層、表面 層と被覆層、または、被覆層)の表面に連続 る凸部4と不連続な凹部3を多数形成するのが 好ましい(図1参照)。ここで、「不連続な凹部 」とは、例えば平坦なシート表面に間隔を置 いて配置された互いに独立する多数の凸形状 を押圧することで形成される多数の互いに独 立した凹形状(凹部)をいう。「不連続な凹部 の形成方法としては、安定的に所望の凹形 が付与可能な方法であれば、従来公知の方 が何れも採用可能である。例えば、樹脂層1 表面に、所望の凸形状を有するエンボスロー ル等により型押しをする方法、あるいは所望 の凸形状を有する離形紙に高分子弾性体液を 流延・固化させて形成した高分子弾性体シー トを繊維質基材表面に積層する方法などを採 用することができる。

 個々の凹部は、その垂直投影面積が1~5mm 2 であり、隣接する凹部同士の平均間隔が0.5~3m mであり、かつ凹部の深さが50~500μmであるこ が好ましい。前記した離型紙を使用する方 は、離型紙の製造上、表面層、表面層と被 層、または、被覆層の凹部の深さに限界が るうえ、不連続な凸部を有する離型紙に高 子弾性体溶液を塗布した場合、離型紙上の 部(表面層、表面層と被覆層、または、被覆 の凹部)が深いほどその周囲に気泡を生じ易 い傾向があるので、凹部の深さが150μm未満の 場合において好適な方法である。一方、エン ボスロール等により型押しをする方法は、目 的とする凹部の深さに応じた凸部を有するエ ンボスロールを用いればよく、深さの大小は あまり制限されない。従って、工業的な生産 性を考慮すると、離型紙を使用する方法より は、エンボスロール等により凹凸を形成する 方法が好ましい。エンボスロールを使用して 、所望の凹部を形成する場合は、使用するロ ールの凸部高さとロールの温度、圧力、時間 の条件を適宜設定して行うことができる。こ れらの条件は、特に制限されないが、ロール の凸部高さ80~700μm、ロール温度150~180℃、プ ス圧(線圧)5~50kg/cm、処理速度0.5~5m/分の範囲 調整し、所望の凹部深さを得ることができ 。エンボスロールにより凹凸を形成する場 、繊維絡合体に高分子弾性体を含浸させた 、同種及び/又は異種の高分子弾性体をさら 含浸させ、多孔質状に凝固させてもよい。 のようにすると、エンボス加工を首尾よく うことができる。

 バレーボールなどの球技に使用されるゲ ムボールの表面形状としては、プレイヤー 無作為にボールをつかんだ際に指先に少な とも1個以上の凹部が触れることが必要があ る。従って、凹部の深さは、好ましくは50~500 μmであり、より好ましくは150~300μmである。 部の深さが50μmに満たない場合は、汗や水に 濡れた際にすべりやすくなるので、特にトス のコントロール性において効果が得られない 上、サーブなどの飛行中における軌道のぶれ を抑制する効果も得られ難くなる。意匠的な 効果も小さく、商品性が減少する。一方、凹 部の深さが300μmを超えると、汗や水に濡れた 際のグリップ性は一層よくなり、トスを上げ る際のコントロール性もより向上する。凹部 の深さが500μmを超えると指先にボールがひっ かかり過ぎ、ボールのコントロール性が低下 する。なお、本発明でいう「凹部の深さ」と は、図3に示すように、被覆層において、凸 の表面と凹部の最も深い部分までの距離(D) 厚さ方向の断面写真にて測定し、10点の測定 値を平均した値をいう。

 前記樹脂層1表面の凹部の垂直投影面積は好 ましくは1~5mm 2 であり、より好ましくは2~3mm 2 である。垂直投影面積が5mm 2 を超えると、トスを上げる際に指先へのボー ルのひっかかりが強すぎ、ボールのコントロ ール性が悪化する。さらに、ボールの耐磨耗 性も低下する。垂直投影面積が1mm 2 未満の場合は、指へのひっかかりは殆どなく なり、さらには汗や水に濡れた際にもすべり やすくなるので、トスする際のコントロール 性が悪くなる。また、意匠的な効果も小さく 、商品性が低い。樹脂層1表面の凹部の最深 分を通る断面において、凹部表面とそれに 接する凸部の表面が連続する曲線で繋がっ いる場合、平面部の垂線と凹部表面の接線 なす角度が45°となる部分を凹部と平面部と 境界(B)とする(図4参照)。一方、表面形状に れが認められればその点を凹部と平面部と 境界(B)とする(図5参照)。その境界線に囲ま た凹部領域の樹脂層1表面に対する垂直方向 の投影面積(図4および5の断面においてXで図 )を「凹部の垂直投影面積」という。

 個々の凹部の垂直投影面積の総和は、樹 層1の全表面積に対して、好ましくは3~30%、 り好ましくは8~25%である。個々の凹部の垂 投影面積の総和の割合が3%未満だと、トスす る際のコントロール性が悪く、サーブなどの 飛行中における軌道がぶれる。また、意匠的 な効果も小さく、商品性が低い。一方、30%を 越えるとトスを上げる際に指先へのボールの ひっかかりが強すぎ、ボールのコントロール 性が悪くなる。また、樹脂層1の凹部の厚さ 向の断面形状が、弓形、半円状又は台形状 あることが好ましく、立体形状が、半球状 円錐台状又は角錐台状であることが好まし 。ここで「半球状」とは、完全な半球であ ことを意味するものではなく、形状が概略 球状になっていることを意味する。また、 台形状」も完全な台形であることを意味す ものではなく、形状が概略台形状になって ることを意味し、例えば底辺が直線でなく かに凸形状であってもよい。弓形、半円状 円錐台状又は角錐台状も、同様に、概略そ ような形状になっているものであれば良い 凹部の形状を半球状、又は台形状とするこ で、トスする際の極めて微妙な指先へのひ かかりが得られるばかりでなく、サーブや の他の各プレイも含めたトータルでのコン ロール性がバランス良く得られるようにな 。

 樹脂層1表面の凹部同士の平均間隔は0.5~3m mであることが好ましい。0.5mm未満の場合、凹 部同士が近づきすぎて凸部の形状が部分的に シャープになりすぎるため、ソフト性、クッ ション性及び触感、さらに表面耐摩耗性に劣 る。また3mmを超える場合、フィット性やグリ ップ性が劣る。凹部同士の平均間隔は、より 好ましくは1~2mmである。なお、「凹部同士の 均間隔」とは、表面を電子顕微鏡にて撮影 、任意の凹部10点を選び、その凹部の外周 の特定点と隣りあう凹部外周との最短距離 測定した平均値をいう。また、前記境界Bに り定義される閉曲線を凹部の外周とする。

 樹脂層1表面の凸部(一次凸部)には、さら 深さが前記凹部(一次凹部)の深さ未満でか 10~100μmの二次凹部5と二次凸部6を形成しても よい(図2)。二次凹凸部の形状は特に制限され ないが、あらゆる方向についてのノンスリッ プ性を均一に得るため、格子状、同心円状、 放射状等(図6参照)の、2方向以上の直線また 曲線上に配列された形状、複数の直線や曲 からなる不均一な形状、前記一次凹部と同 な不連続な凹部形状、またはこれらの組み わせであってもよい。汗で濡れたときのグ ップ性と意匠性に優れる点で、前記一次凹 と同様な不連続な凹部形状を二次凹部の形 とすることが好ましい。

 前記二次凹部の深さは10~100μmの範囲、か 前記一次凹部の深さ未満であることが好ま く、20~70μmがより好ましい。前記二次凹部 深さを10μm以上とすることで、指先とボール の引っかかりが十分となり、トスのコントロ ールに優れる。前記二次凹部の深さを100μm以 下とすることで、耐磨耗性や表面の触感に優 れる。さらに前記凹部の深さ未満とすること で耐磨耗性や表面の触感に優れると共に汚れ の付着を抑制することが可能となる。

 前記二次凹部は不連続であり、垂直投影面 が0.01~1mm 2 、かつ樹脂層1表面積に対する個々の二次凹 の垂直投影面積の総和の割合が1~30%であるこ とが好ましい。二次凹部の垂直投影面積が0.0 1~1mm 2 であると、表面の触感がスムースとなる点で 好ましく、二次凹部が不連続であり、その垂 直投影面積の総和の割合が1~30%であると、ボ ルと指先とが十分にかみ合いやすくなるこ で、いっそう優れたグリップ性を有する。 た、ボールの直進性がより優れ、特にボー の飛行距離が長いサーブにおいて軌道がぶ 難くなる点で好ましく、3~20%であることが り好ましい。二次凹凸部は、凸部の側面よ は上面に形成されることが好ましい(図2参照 )。

 二次凹凸を形成する方法としては、凹部 二次凹凸を形成可能な離型紙を使用して凹 と二次凹凸を同時に形成する方法、エンボ 処理等により二次凹凸を型押しする方法等 あるが、工業的な生産性を考慮すると、離 紙を使用する方法よりは、エンボス処理に り形成する方法が好ましい方法である。エ ボスロールを使用して、所望の二次凹凸を 成する場合には、使用するエンボスロール 凸部の高さとエンボスロールの温度、圧力 時間の条件を適宜設定して行うことができ 。これらの条件は、特に制限されないが、 ンボスロールの凸部高さ80~700μm、ロール温 150~180℃、プレス圧5~50kg/cm、時間10~120秒間の 範囲で調整し、所望の二次凹凸を形成するこ とができる。一回のエンボス処理で不連続な 凹部と二次凹凸を同時に形成できるように、 あらかじめ不連続な凹部と二次凹凸を形成可 能な形状のエンボスロールを作製して使用す ることが経済的には好ましい方法である。

 上記の多数の不連続な凹部を有する皮革様 ートからなる表面層を有するゲームボール 特に、バレーボールはトスする際の指先と ール表面との接触が良好なのでボールのコ トロール性が極めてよい。また、二次凹凸 設けることにより、中空ナノシリカ粒子を 有する表面層との相乗効果により、ウェッ 時(汗や水にぬれた場合)のグリップ性をさ に改善することができる。また、サーブな の飛行中における軌道のぶれが抑制され、 行時の失速の度合いが滑らかであるので、 ームを通じてボールのコントロール性が良 である。また、意匠的にも優れている。繊 質基材表面に表面層あるいは被覆層と表面 を形成した後に表面層に凹凸を形成した本 明の皮革様シート、および、被覆層表面に 凸を形成した後、上記したように中空ナノ リカ粒子の分散液を塗布し、表面層を形成 た本発明の皮革様シートは、特に、バレー ール、ビーチバレーボール等の手で直接打 ボールの表面素材として非常に好適である
(2)スエード調または半銀調皮革様シート

 本発明のスエード調皮革様シートは平均 度0.3dtex以下の極細繊維の繊維束からなる繊 維絡合体および該繊維絡合体の内部に存在す る高分子弾性体(繊維質基材)とその表面に形 された立毛極細繊維からなり、立毛表面(立 毛が形成されている繊維質基材表面および立 毛極細繊維表面)には中空ナノシリカ粒子が 在する。また、本発明の半銀調皮革様シー は繊維質基材の少なくとも一方の表面に、 覆部分と繊維質基材を構成する繊維からな 立毛部分が混在しており、立毛部分(立毛が 成されている繊維質基材表面および立毛極 繊維表面)には中空ナノシリカ粒子が存在す る。

 スエード調または半銀調皮革様シートを 造する場合、前記繊維質基材の少なくとも 面を起毛処理することで極細繊維立毛を有 る立毛シートとする。バフィング処理や整 処理の条件、例えばバフィング処理に用い サンドペーパーの番手や、研削速度、サン ペーパーを繊維質基材表面に圧着させる圧 等を適宜選択することによって、起毛処理 る際の立毛長を調整することができる。極 繊維立毛は、シートの片面全面に存在して てもよいし、両面全面に存在していてもよ 、さらには、スエード調あるいはヌバック の外観、タッチが得られる範囲であれば片 あるいは両面の一部にスポット状に存在し いてもよい。

 このようにして得られる立毛シートは、 れしわや、風合いをさらに天然皮革に近づ るべく、以下のような構造になっていても い。すなわち、シートを作製する工程で、 度の異なる繊維からなる不織布を2層以上積 層した後、弾性重合体を含浸することにより 得られるシートの裏と表で繊度が異なる構造 を有するシートや、繊度が異なること以外は 同様の方法により得られるシート状物を接着 剤により貼合せた多層構造を有していても良 い。さらに、防水機能を付与する目的で、例 えば2層以上の積層体から構成されたシート 表面層を除く少なくとも1層が防水性を有す フィルム状物である構造になっていても良 。また、前記立毛シートは、所望の外観に るために、染料や顔料などの着色剤で着色 たり、所望の風合いや機能性を付与するた に、柔軟剤、ぬめり剤、撥水剤、親水剤、 光剤、酸化防止剤、防汚剤、防燃剤、抗菌 、防黴剤、芳香剤などの公知の処理剤を単 あるいは組み合わせて付与してもよい。付 する段階は、本発明の目的とするグリップ が阻害されない限りは、後述する中空ナノ リカ粒子付与後であってもよい。

 さらに、中空ナノシリカ粒子付与前後に ンボスなどにより型押しをして凹凸柄を付 してもよい。型押しをすることで、2色感の ある外観や柄模様、絞模様、血筋模様などが 付与されたような外観にすることができ、ま た立毛感に変化をつけることができるため、 様々なバリエーションが得られる。

 次に立毛シートの表面に中空ナノシリカ 子を塗布する。該中空ナノシリカ粒子は表 を修飾されていてもよい。非修飾および修 中空ナノシリカ粒子の詳細は上記したとお である。

 立毛シートの立毛表面または立毛部分に 修飾または修飾中空ナノシリカ粒子を付着 せる方法としては、グラビア塗布方式やス レー塗布方式、ナイフ塗布方式、バー塗布 式等の繊維質基材表面に選択的に付着させ 方法と、含浸・乾燥して繊維質基材の厚み 向の全層に付着させる方法がある。中空ナ シリカ粒子は、メタノール、エタノール等 脂肪族アルコール類、n-ヘキサン等の脂肪 炭化水素類、トルエン、キシレン等の芳香 炭化水素類、アセトン、メチルエチルケト (MEK)、メチルイソブチルケトン(MIBK)等のケト ン類などの有機溶剤や水などの分散媒に分散 させた分散液として用いる。付着方法は特に 制限されないが、表面グリップ性が重視され るスポーツ手袋や作業手袋の製造では、グラ ビアロールにより塗布する方法が塗布処理の 際の塗布量や、運転の安定性といった点で好 適に用いられる。グラビアロールを用いる場 合には、通常30~300メッシュを用いることがで き、立毛シートの立毛表面への転写性に優れ る点で50~200メッシュが好んで用いられる。目 的とするグリップ性を得るためには、必要な 塗布量を1回で転写可能な粗いメッシュを用 て塗布してもよいが、より優美な表面立毛 を得るために、より細かいメッシュを用い ことで必要な塗布量を複数回に分けて塗布 行う場合もあり、採用する塗布方法は適宜 択すればよい。

 前記分散液の非修飾または修飾中空ナノシ カ粒子の固形分濃度は1~10質量%であること 好ましい。濃度が低すぎると塗布時にスエ ド調皮革様シート内部へ過剰に浸透してし い、一方、濃度が濃すぎると中空ナノシリ 粒子の付着量が増えることで、立毛外観、 合い等が低下する場合や塗布時に一次粒子 状態で存在する非修飾または修飾中空ナノ リカ粒子が急激に減少してしまう可能性が るので、前記好ましい濃度範囲を外れると 的とする表面での存在状態が得られにくく る。また、乾燥後(溶媒除去後)の立毛表面上 への塗布量を0.02~0.8g/m 2 になるように塗布するのが優美な立毛感や色 調を損なうことなくソフトな風合いでありな がらドライ時およびウェット時に良好なグリ ップ性を有する点から好ましい。より好まし い塗布量は、0.05~0.5g/m 2 である。塗布後、定法に従って溶媒を除去す ることにより、立毛表面に非修飾または修飾 中空ナノシリカ粒子が存在する本発明のスエ ード調皮革様シートが得られる。なお、前記 塗布量は片面当たりの塗布量なので、スエー ド調皮革様シートの両面に非修飾または修飾 中空ナノシリカ粒子を存在させる場合には、 それぞれの面への塗布量が0.02~0.8g/m 2 になるように塗布するのが好ましい。また、 それぞれの面における塗布量は、同一であっ ても異なっていてもよい。

 繊維質基材に非修飾または修飾中空ナノ リカ粒子を付着させる順序としては、先述 た方法により表面を起毛した後に塗布する 法と、繊維質基材に塗布した後に表面を起 する方法がある。一般的に、起毛した後に 布する方が塗布した非修飾または修飾中空 ノシリカ粒子がすべて皮革様シート表面に どまるために効率がよいが、どの段階で付 させても最終的に繊維質基材に非修飾また 修飾中空ナノシリカ粒子が付着していれば に限定されるものではない。さらに、本発 においては、必要に応じて、被覆部分を形 するために表面を被覆する高分子弾性体を 布したり、表面に型押しをしたりする工程 含むが、これらの工程も含めてどの段階で 修飾または修飾中空ナノシリカ粒子を付着 せてもよい。

 以上のようにして得られたスエード調皮 様シートはグリップ性があり高級感のある 観とタッチを持つ素材として、スポーツ用 袋や作業用手袋、スポーツ靴やサンダルに に好適に使用することができるが、その他 用途として本発明の独特の触感を適用可能 家具、やその他手袋並びに靴およびその中 等の素材として有用である。

 本発明の半銀調皮革様シートは、前記繊 質基材の被覆部分、即ち前記繊維質基材の 面に高分子弾性体からなり、実質的に繊維 基材を被覆した部分を有する。ここで、実 的にとは、繊維質基材上の高分子弾性体か なる被覆部分の上には、ライティング効果 有する立毛繊維および立毛繊維束が突き出 いないことを意味している。したがって、 たわる繊維または繊維束(ライティング効果 を示さない立毛繊維および立毛繊維束)が被 部分表面に存在していてもよい。このよう 構造を得る方法としては、以下のような各 の方法を採用できる。例えば、高分子弾性 の分散液、溶液又は溶融液を、繊維質基材 面にグラビア印刷したり、スプレー塗布す 方法がある。グラビア印刷の場合は、通常50 ~200メッシュのグラビアロールを用いること 多いがこれに限定されるものではなく、さ に各種柄を有するロールを用いた塗布を行 てもよい。

 被覆部分を形成する高分子弾性体として 、滑り易い樹脂よりは、ある程度のグリッ 性を有する樹脂であることが好ましく、例 ば合成ゴム、ポリオレフィン系の熱可塑性 ラストマー、ポリエステルエラストマー、 リ塩化ビニル樹脂、ポリウレタン系樹脂等 使用可能である。これらの中でも、弾性、 フト性、耐摩耗性などのバランスの点から 繊維絡合体に含有させる高分子弾性体と同 にポリウレタン系樹脂が好適に用いられる

 被覆用のポリウレタン系樹脂は、前記し 繊維絡合体に含有させるポリウレタンと同 であって良いし、異なっていてもよい。た し、被覆用ポリウレタンと繊維質基材に含 されるポリウレタンの密着性を得るために じ系統のポリウレタン樹脂から選択される が好ましい。必要に応じて複数種のポリウ タン系樹脂の混合物を用いてもよく、また 合成ゴム、ポリエステルエラストマー、ポ 塩化ビニルなどの重合体を添加してポリウ タンを主体とした重合体組成物を使用する ともできる。耐加水分解性、弾性などの点 、ポリマージオール成分が主としてポリテ ラメチレングリコールなどのポリエーテル ポリマージオールであるポリウレタン系樹 が好ましい。

 被覆部分を形成する高分子弾性体は、所 の外観にするために、染料や顔料などの着 剤で着色したり、所望の風合いや機能性を 与するために、ぬめり剤、撥水剤、親水剤 耐光剤、酸化防止剤、防汚剤、防燃剤、抗 剤、防黴剤、芳香剤などの公知の処理剤を 独あるいは組み合わせて含有してもよい。 らには、前記中空ナノシリカ粒子および/ま たは表面修飾粒子を含有していてもよい。

 該被覆部分には下記(1)~(4)の態様があるが、 本発明においては、立毛部分に前記非修飾ま たは修飾中空ナノシリカ粒子が付着しておれ ばいずれも目的のグリップ性が得られる。特 に(2)、(3)および(4)では相乗効果が得られるの で好適である。
(1)被覆部分が高分子弾性体を含み、非修飾お よび修飾中空ナノシリカ粒子を実質的に含ま ない。
(2)被覆部分が高分子弾性体および非修飾中空 ナノシリカ粒子を含む。
(3)被覆部分が高分子弾性体および修飾中空ナ ノシリカ粒子を含む。
(4)高分子弾性体からなる被覆部分表面の少な くとも一部に、修飾中空ナノシリカ粒子が付 着している。それぞれの場合について、詳述 する。

 被覆部分(1)の場合、目的のグリップ性は 立毛を有する繊維質基材部分の摩擦抵抗に るため、被覆部分(A)と立毛部分(B)の面積比 (A/B)が10/90~60/40であることが好ましく、20/80~ 50/50であることがより好ましい。60/40を超え とグリップ性能が低下する傾向があるので ましくない。反対に、10/90未満であるとスエ ード外観となり、求める半銀調の外観になら ない。

 被覆部分(2)および(3)の場合は、目的のグ ップ性は、立毛部分と被覆部分のいずれか も得られるため、面積比率(A/B)は10/90~90/10が 好ましく、より好ましくは20/80~80/20である。 記範囲外であると、半銀調の外観が得られ 、10/90未満であるとスエード調外観、90/10を 超えるとライティング効果がなくなり、銀付 き外観となる。

 被覆部分(1)、(2)まはた(3)は、非修飾また 修飾中空ナノシリカ粒子が付着した立毛を する繊維質基材に、必要により非修飾また 修飾中空ナノシリカ粒子が分散された高分 弾性体溶液を塗布することにより得ること 出来る。また、必要に応じてエンボスなど よって型押しすることもできる。この場合 高分子弾性体を塗布する工程と型押しする 程をこの順序で行ってもよいし、その逆順 行ってもよい。

 被覆部分(2)または(3)形成用の非修飾また 修飾中空ナノシリカ粒子が分散された高分 弾性体溶液の固形分(非修飾または修飾中空 ナノシリカ粒子と高分子弾性体の合計)の濃 は5~20質量%であることが好ましい。また、非 修飾または修飾中空ナノシリカ粒子の含有量 は高分子弾性体100質量部に対して、5~15質量 であることが好ましい。

 被覆部分(4)の表面の少なくとも一部には 面修飾中空ナノシリカ粒子が付着している 中空ナノシリカ粒子が修飾されていないと 高分子弾性体と中空ナノシリカ粒子の付着 が低く、皮革様シートから得られる製品を 用中に中空ナノシリカ粒子が脱落し、グリ プ性能における相乗効果が低下する傾向が る。目的のグリップ性は、被覆部分(2)およ (3)と同様、立毛部分と被覆部分のいずれか も得られるため、面積比率(A/B)は10/90~90/10が 好ましく、より好ましくは20/80~80/20である。 の範囲外であると半銀調の外観が得られず 10/90未満であるとスエード外観、逆に90/10を 超えるとライティング効果がなくなり、銀付 き外観となる。

 被覆部分(4)は、被覆部分(1)~(3)と同様に、 表面修飾中空ナノシリカ粒子を有する立毛シ ートに高分子弾性体を塗布し、その後、表面 修飾中空ナノシリカ粒子を塗布することで得 ることが出来る。また、必要に応じてエンボ スなどによって型押しすることもでき、この 場合、高分子弾性体を塗布する工程と型押し する工程をこの順序で行ってもよいし、その 逆順で行ってもよい。

 被覆部分(4)は、さらに、繊維質基材に(a) 毛を形成する工程、(b)高分子弾性体を塗布 る工程、また必要に応じて(c)型押しする工 を行い、得られた皮革様シート表面に表面 飾中空ナノシリカ粒子を塗布する工程で得 ことが出来る。上記(a)、(b)、(c)の工程は、( a)→(b)→(c)、(a)→(c)→(b)、(b)→(a)→(c)、(b)→( c)→(a)、(c)→(a)→(b)、および、(c)→(b)→(a)の の順序で行ってもよい。順序によって、押 型が強調される外観や、押し型の凸部にの 高分子弾性体が付与されて2色感が発生した り、あるいは凸部は立毛で凹部は立毛が見ら れないような外観であったり、様々なバリエ ーションが得られるため、好みによって自由 に使い分けすることが出来る。

 被覆部分形成に用いる高分子弾性体溶液 溶剤としては、例えば、シクロヘキサノン アセトンなどのケトン、ジメチルホルムア ドなどのアミド、トルエン等が挙げられる これらの溶剤は単独で用いても2種以上を混 合して用いてもよい。

 以上のようにして得られた半銀調皮革様 ートは、グリップ性があり、ライティング 果を有する高級感ある外観とタッチを持つ 材として、スポーツ手袋、作業手袋などの 材、スポーツ靴やサンダルのフットベッド の素材として好適に用いられる。

 次に本発明を具体的に実施例で説明するが 本発明はこれらの実施例に限定されるもの はない。なお、実施例中の部及び%はことわ りのない限り質量基準である。各評価は以下 の方法により行った。
(1)バレーボールのウェット時グリップ性
 10人のプレーヤーが夏場バレーボール(イン ア)の練習を長時間行い、汗で濡れたボール を汗ばんだ手、指で扱ったときのグリップ性 を下記の基準A~Cにより評価した。10人の評価 うち最も多かった基準をウェット時グリッ 性の評価として採用した。
A:ボールが滑ることがなく、十分なグリップ を有する。
B:ボールが滑る頻度は少ないが、グリップ性 十分ではない。
C:ボールが滑る頻度が多く、グリップ性に欠 る。
(2)サンダルのウェット時グリップ性
 得られた皮革様シートをサンダルの天台に 用したサンダルを作製し、10人に素足でサ ダルを履き、歩行テストをしてもらった。 行テストは、サンダルのドライ状態と、意 的にサンダルを1分間水につけて充分に皮革 シートにも水を染み込ませたウェット状態 、それぞれ行った。評価は下記の基準A~Cに り評価した。10人の評価のうち最も多かっ 基準をグリップ性の評価として採用した。
A:足が滑ることがなく、充分にグリップして り、歩きやすかった。
B:足が滑る頻度は少ないが、グリップ性は十 ではなかった。
C:足が滑る頻度が多く、歩きにくかった。
(3)被覆率(被覆部分の面積比率)
 皮革様シートの表面を電子顕微鏡にて100倍 倍率で撮影後、表面から目視できる高分子 性体を色付けし、その色付け部の面積比率 求めた。

実施例1
 ポリエチレン(海成分)50部および6-ナイロン( 島成分)50部を同一溶融系で溶融紡糸して、繊 度15dtexの海島繊維を製造した。この海島繊維 を2.5倍に延伸し、捲縮を付与した後、繊維長 51mmに切断した。得られたステープルをカー で開繊し、クロスラッパーウェバーで繊維 ェブとした。この繊維ウェブを重ね合わせ ニードルパンチにより、目付650g/m 2 の繊維絡合体を得た。
 ポリエチレンプロピレンアジぺート、4,4’ -ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)お びエチレングリコール(EG)の共重合により得 られたポリエステル系ポリウレタン(100%モジ ラス:100kg/cm 2 )の13%ジメチルホルムアミド(DMF)溶液を得られ た繊維絡合体に含浸させた。その直後に、同 じポリエステル系ポリウレタンの26%DMF溶液を 繊維絡合体表面に40g/m 2 塗布し浸透させた。さらに、その上面に、主 成分がポリヘキサカーボネートグリコール、 ポリメチレンプロピレンアジペートおよびメ チレンジアミンであり、n-ヘキサンジイソシ ネート、MDIおよびEGがさらに共重合された リカーボネート系ポリウレタン(100%モジュラ ス:40kg/cm 2 )の20%DMF溶液を75g/m 2 塗布した。ポリウレタンを含浸させた繊維絡 合体をDMF/水=30/70の凝固浴(40℃)に30分間浸漬 、ポリウレタンを多孔質状に凝固させた。 いて、水洗後、海島繊維中のポリエチレン トルエンで抽出除去して平均繊度0.01dtexの極 細繊維に変換し、6-ナイロン極細繊維の繊維 と多孔質状ポリウレタンからなる厚さ1.6mm 繊維質基材を得た。
 この繊維質基材表面に青色顔料を含むポリ ステル系ポリウレタンの10%溶液をグラビア ールで塗布し、多孔質層と非多孔質層の合 厚さ約200μmの被覆層を形成した。その後、 さ0.5mm、垂直投影面積が4mm 2 の台形状の凸部を有するエンボスロールを使 用して、ロール温度170℃、プレス圧力8kg/cm、 処理速度1m/分で型押しを行った。被覆層表面 に形成された不連続凹部の深さはいずれの凹 部においてもほぼ同様であって、その平均値 は200μmであった。また、凹部の垂直投影面積 もほぼ同様であり、その平均値は2mm 2 であった。凹部間の平均間隔は2.5mmであり、 部の垂直投影面積の総和は被覆層表面積の9 %であった。
 一次粒径が50~150nm、シリカ殻の厚さは5~15nm 殻壁細孔2nm以下(BET法)の中空ナノシリカ粒子 をポリカーボネート系ポリウレタン(バイン ー)固形分に対して10%含有する均一な分散液( 分散媒:シクロヘキサノン/アセトン/DMF混合溶 剤(50/40/10))を調整した。この分散液を同じ分 媒で2倍に希釈した。希釈した分散液を被覆 層の凹凸表面上に150メッシュのグラビアロー ルを用いて塗布し(塗布量:中空ナノシリカ粒 とバインダーの合計量として1.5g/m 2 )、無孔質の表面層を形成した。
 得られた皮革様シートを表面素材として用 、定法に従ってバレーボールを作製した。 られたバレーボールのウェット時グリップ の評価はAであった。

実施例2
 実施例1と同様にして6-ナイロン極細繊維の 維束と多孔質状ポリウレタンからなる厚さ1 .6mmの繊維質基材を得た。
 この繊維質基材表面に青色顔料を含むポリ ステル系ポリウレタンの10%溶液をグラビア ールで塗布し、厚み約5μmの被覆層を形成し た。その後、高さ0.5mm、垂直投影面積が4mm 2 の台形状の凸部を有するエンボスロールを使 用して、ロール温度170℃、プレス圧力8kg/cm、 処理速度1m/分で型押しを行った。被覆層表面 に形成された不連続凹部の深さはいずれの凹 部においてもほぼ同様であって、その平均値 は200μmであった。また、凹部の垂直投影面積 もほぼ同様であり、その平均値は2mm 2 であった。凹部間の平均間隔は2.5mmであり、 部の垂直投影面積の総和は被覆層表面積の9 %であった。
 一次粒径が50~150nm、シリカ殻の厚さは5~15nm 殻壁細孔2nm以下(BET法)の中空ナノシリカ粒子 をイソシアネート基で修飾した表面修飾粒子 (“ナノタッチ”(登録商標)、グランデックス (株)製)をポリカーボネート系ポリウレタン( インダー)固形分に対して10%含有する均一な 散液(分散媒:シクロヘキサノン/アセトン/DMF 混合溶剤(50/40/10))を調整した。この分散液を じ分散媒で2倍に希釈した。希釈した分散液 を被覆層の凹凸表面上に150メッシュのグラビ アロールを用いて塗布し(塗布量:中空ナノシ カ粒子とバインダーの合計量として1.5g/m 2 )、表面層を形成した。
 得られた皮革様シートを表面素材として用 、定法に従ってバレーボールを作製した。 られたバレーボールのウェット時グリップ の評価はAであった。

実施例3
 一次粒径が50~150nm、シリカ殻の厚さは5~15nm 殻壁細孔2nm以下(BET法)の中空ナノシリカ粒子 をイソシアネート基で修飾した表面修飾粒子 (“ナノタッチ”(登録商標)、グランデックス (株)製)を10%含有する均一な分散液(分散媒:メ ルエチルケトン)をメチルエチルケトンで10 に希釈した以外は実施例2と同様にして皮革 様シートを得た。
 得られた皮革様シートを表面素材として用 、定法に従ってバレーボールを作製した。 られたバレーボールのウェット時グリップ の評価はAであった。

実施例4
 ナイロン-6チップと低密度ポリエチレンチ プを50:50の質量比で混合して押し出し機によ り溶融紡糸を行いポリエチレンが海成分の海 島型混合紡糸繊維を紡糸し、これを延伸、捲 縮、カットして4dtex、51mm長の短繊維を作製し た。短繊維をカードで開繊して得られたウェ ブをクロスラッパーで積重させ、さらにニー ドルパンチング機を用いて700パンチ/cm 2 のニードルパンチングを施して絡合不織布を 得た。得られた絡合不織布にポリ-3-メチルペ ンタンアジペート/ポリエチレングリコール 重合系ポリウレタン樹脂のジメチルホルム ミド(DMF)溶液を含浸し、次いで水/DMF混合浴 導入してポリウレタン樹脂を湿式凝固させ 。次いで、85~95℃に加熱したトルエン浴中へ 導入して浸漬-絞液を数回繰り返すことで海 型繊維の海成分ポリエチレンを抽出除去し 。ポリエチレンが抽出されなくなったら最 に絞液し、絡合不織布を直ちに100~120℃程度 熱水中へ導入して、残存するトルエンを完 に共沸除去した。柔軟剤を含浸させた後、1 30~150℃程度のスチーム乾燥機内で乾燥させる ことで、目付170g/m 2 、厚さ0.45mm、ナイロン極細繊維とポリウレタ ン樹脂との比率が75/25の繊維質基材を得た。 られた繊維質基材のナイロン極細繊維の平 繊度は、0.007dtexであった。この繊維質基材 片面をサンドペーパーにてバフィングし、 らにウィンス染色機を用いて金属錯塩酸性 料にて濃グレーに染色することで、該ナイ ン極細繊維からなる立毛表面を有する濃グ ー色のスエード調皮革様シートを得た。

 イソシアネート基で表面修飾した、一次粒 が50~150nm、シリカ殻の厚さは5~15nm、殻壁細 2nm以下(BET法)の中空ナノシリカ粒子を2%含有 る均一なMEK分散液を調整した。この分散液 前記スエード調皮革様シートの表面に150メ シュのグラビアロールを用いて塗布し(塗布 量(固形分):中空ナノシリカ粒子0.2g/m 2 )、110~130℃程度のスチーム乾燥機内で乾燥さ ることで、極細繊維からなる立毛表面の一 を覆うように中空ナノシリカ粒子が付着し スエード調皮革様シートを作製した。
 得られたスエード調皮革様シートは、天然 革スエードのようなソフトさと優美な立毛 観を有しており、手で触ったときの触感に いて、ドライ時およびウェット時のグリッ 性に優れていた。なお、ドライ時とは、ス ード調皮革様シートを標準状態(温度:20℃、 湿度:45%)に24時間以上放置した後での評価で り、ウェット時とは、スエード調皮革様シ トを蒸留水中に10分間浸漬し、取り出した後 に余分な水分をろ紙で拭き取った状態での評 価である。
 また、このスエード調皮革様シートを、3cm 12cmの大きさに切り出して測定サンプルとし その中空ナノシリカ粒子付着表面について 摩擦感テスターKES-SE(カトーテック(株)製)に て荷重25g、1mm/secの条件にて動摩擦係数を3回 定し、3回の測定値の平均をそのサンプルの 動摩擦係数とした。評価結果を表1に示す。

実施例5
 海成分ポリマーとしてエチレン変性ポリビ ルアルコール(エチレン単位の含有量8.5モル %、重合度380、ケン化度98.7モル%)、島成分ポ マーとしてイソフタル酸変性ポリエチレン レフタレート(イソフタル酸単位の含有量6.0 ル%)を、それぞれを個別に溶融させ、25島の 海島型繊維が紡糸可能な多数のノズル孔が並 列状に配置された複合紡糸用口金に、該溶融 ポリマーを繊維断面における面積比が海成分 /島成分=25/75となるように圧力バランスを調 しつつ供給し、口金温度250℃でノズル孔よ 吐出させた。平均紡糸速度が3600m/分となる うな条件でエアジェット・ノズル型吸引装 で牽引細化させて、平均繊度2.4dtexの海島型 維を紡糸し、これを裏面側から吸引しつつ ット上に連続的に捕集した。ネットの移動 度で堆積量を調節し、さらに80℃のエンボ ロールで押さえ、目付30g/m 2 の長繊維ウェブを得た。

 長繊維ウェブ表面に、鉱物油系の滑り性油 および帯電防止剤からなる混合油剤をスプ ー付与後、クロスラッパー装置で連続的に り畳んで14層の層状長繊維ウェブにした上 、バーブが厚さ方向に貫通する条件を含み 両面側から合計で1700パンチ/cm 2 のパンチ数のニードルパンチ法にて三次元絡 合処理を行い、海島型繊維からなる繊維絡合 体を得た。
 次いで、この繊維絡合体の両面に水を均一 塗布した後、直ちに温度75℃、相対湿度95% 雰囲気中を長さ方向、幅方向共に張力や摩 応力が殆ど作用させず、滞留時間4分間の条 にて連続的に通過させて湿熱収縮処理を行 た。その後、繊維絡合体を120℃の金属ロー 間でプレス処理して表面を圧縮平滑化しつ 乾燥させ、次いで繊維絡合体全体を120℃の 囲気中で乾燥させて、目付1125g/m 2 の緻密な繊維絡合体を得た。

 得られた繊維絡合体にポリカーボネート/ エーテル系ポリウレタン主体のポリウレタン 組成物の水分散液(固形分濃度11質量%)を含浸 、繊維絡合体質量100に対して含液量が50に るよう金属ロールでプレスし、繊維絡合体 面温度が80℃になる条件で赤外線ヒーターを 1分間作用させて感熱凝固させた後、120℃の 囲気中で乾燥させ、次いで直ちに150℃の雰 気中で2分間キュア処理を行うことでポリウ タン組成物を海島型繊維同士の空隙に存在 せた。次いで、液流染色機中で90℃の熱水 より20分間処理して海島型繊維中の変性ポリ ビニルアルコールを抽出除去した後、120℃で 乾燥させることで、変性ポリエチレンテレフ タレートの極細長繊維束からなる繊維絡合体 の内部にポリウレタン組成物が含有された厚 さ1.4mmの繊維質基材を得た。

 この繊維質基材を厚さ方向に二分割し、 いで非分割面をサンドペーパーにてバフィ グし起毛および整毛することで、変性ポリ チレンテレフタレートの極細繊維からなる 毛を形成させた。さらに液流染色機を用い 分散染料で染色加工を行った後、ブラッシ グして整毛仕上げをすることで、厚さ0.6mm 濃グレー色のスエード調皮革様シートを得 。

 一次粒径が50~150nm、シリカ殻の厚さは5~15nm 殻壁細孔2nm以下(BET法)の中空ナノシリカ粒子 を2%含有する均一な水分散液を調整した。こ 分散液を前記スエード調皮革様シートの表 に150メッシュのグラビアロールを用いて塗 し(塗布量:中空ナノシリカ粒子0.2g/m 2 )、110~130℃程度のスチーム乾燥機内で乾燥さ ることで、繊維表面に中空ナノシリカ粒子 付着したスエード調皮革様シートを作製し 。
 得られたスエード調皮革様シートは、天然 革スエードのようなソフトな反発性の少な 感触と優美な立毛外観を有しており、手で ったときの触感において、ドライ時および ェット時のグリップ性に優れていた。

比較例1
 実施例4と同様にして作成した濃グレー色の 立毛シートを、その表面には何も塗布せずに 実施例4と同様にスエード調皮革様シートと ての評価を行った。天然皮革スエードのよ なソフトさと優美な立毛外観は実施例4と同 に良好であるが、手で触ったときの触感に けるドライ時およびウェット時のグリップ は、目的とする用途において十分とは言え いものであった。また、実施例4と同様に行 った動摩擦係数評価結果を表1に示す。

比較例2
 実施例4と同じ中空ナノシリカ粒子をポリカ ーボネート系ポリウレタン(以下、バインダ )の固形分に対して5%含有する均一な分散液( 散媒:シクロヘキサン/アセトン/DMF混合溶剤( 50/40/10))を調整した。この分散液を、実施例4 同様にして得られた濃グレー色の立毛シー の表面に、150メッシュのグラビアロールを いて塗布し(塗布量:中空ナノシリカ粒子と インダーの合計量として1.5g/m 2 )、110~130℃程度のスチーム乾燥機内で乾燥さ ることで、表面に中空ナノシリカ粒子が付 した皮革様シートを作製した。
 得られた皮革様シートは、ドライ時、ウェ ト時ともにグリップ性は良好ではあったが 柔軟性に乏しく、ゴワゴワする感触の風合 であった上、そもそも立毛感がなく、本発 が目的とするような良好な外観およびタッ 感のスエード調皮革様シートではなかった

            表1         
             動摩擦係数     
          ドライ時   ウェット  
   実施例4  2.75   2.92
   実施例5   ―      ―
    比較例1  1.61   1.89  

比較例3
 実施例4で得られたスエード調皮革様シート 上に、一次粒子径300μmの中空ナノシリカ粒子 を付着させたこと以外は、実施例4と同様の 作を行い、スエード調皮革様シートを得た 得られたスエード調皮革様シートは優美な イティングを有していた。このスエード調 革様シートで作製したサンダルのグリップ 評価は、ドライ時にテスト開始直後はグリ プ性良好であったが、汗をかき始めた頃か グリップ性が低下し、評価はBであった。そ てウェット時の評価はCであった。

比較例4
 実施例4で得られたスエード調皮革様シート 上に、一次粒子径100μmの非中空ナノシリカ粒 子を付着させたこと以外は、実施例4と同様 操作を行い、スエード調皮革様シートを得 。得られたスエード調皮革様シートは優美 ライティングを有していた。このスエード 皮革様シートで作製したサンダルのグリッ 性評価は、ドライ時にテスト開始直後はグ ップ性良好であったが、汗をかき始めた頃 らグリップ性が低下し、評価はBであった。 してウェット時の評価はCであった。

製造例1
 ポリエチレン(海成分)50部および6-ナイロン( 島成分)50部を同一溶融系で溶融紡糸して、繊 度15dtexの海島繊維を製造した。この海島繊維 を2.5倍に延伸し、捲縮を付与した後、繊維長 51mmに切断した。得られたステープルをカー で開繊し、クロスラッパーウェバーで繊維 ェブとした。この繊維ウェブを重ね合わせ ニードルパンチにより、目付320g/m 2 の繊維絡合体を得た。
 ポリエチレンプロピレンアジぺート、4,4’ -ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)お びエチレングリコール(EG)の共重合により得 られたポリエステル系ポリウレタン(100%モジ ラス:100kg/cm 2 )の13%ジメチルホルムアミド(DMF)溶液を得られ た繊維絡合体に含浸させた。ポリウレタンを 含浸させた繊維絡合体をDMF/水=30/70の凝固浴(4 0℃)に30分間浸漬し、ポリウレタンを多孔質 に凝固させた。続いて、水洗後、海島繊維 のポリエチレンをトルエンで抽出除去して 均繊度0.01dtexの極細繊維に変換し、6-ナイロ 極細繊維の繊維束と多孔質状ポリウレタン らなる厚さ0.8mmの繊維質基材を得た。得ら た繊維質基材は、ウインス染色機を用いて 金染料で黄土色に染色した。

製造例2
 熱可塑性ポリビニルアルコール(海成分)40部 およびポリエチレンテレフタレート(島成分)6 0部を別々の押し出し機で溶融して複合紡糸 ズルに導入し、ノズルから紡出した繊維を 流の勢いで延伸しながら捕集ネットに吹き けて海島繊維ウェブを作製した。ウェブを 成する繊維の繊度は、3dtexであった。得られ た繊維ウェブを重ね合わせ、ニードルパンチ により、目付400g/m 2 の繊維絡合体とした。繊維絡合体から、90℃ 熱水中でポリビニルアルコールを抽出した ころ、若干の収縮が起こり目付320g/m 2 の繊維絡合体が得られた。
 そこに、ポリエーテル系のポリウレタンの 系エマルジョン(商品名「エヴァファノール APC-48」日華化学社製)を固形分濃度が5%になる ように水で希釈した液を含浸、窄液した。ピ ックアップは60%であった。その後乾燥し、平 均繊度0.1dtexの極細繊維とそれに含まれるポ ウレタンからなる厚さ0.8mmの繊維質基材を得 た。得られた繊維質基材は、サーキュラー染 色機を用いて分散染料で黄土色に染色した。

実施例6
 製造例1で得られた繊維質基材の片面を#400 サンドペーパーで起毛して立毛シートとし 。
 一方、一次粒径が50~150nm、シリカ殻の厚さ5~ 15nmおよび殻壁細孔2nm以下(BET法)の中空ナノシ リカ粒子を前記特許文献7に記載の方法によ イソシアネート基で表面修飾した表面修飾 子を2%含有する均一なMEK分散液を調整した。 この分散液を前記立毛シートの表面に150メッ シュのグラビアロールを用いて塗布し(塗布 :中空ナノシリカ粒子0.2g/m 2 )、130℃に設定した熱風乾燥機内で乾燥させ ことで、中空ナノシリカ粒子が立毛部分に 着した立毛シートを得た。

 この立毛シート上に、該シートに含浸させ のと同じポリエステル系ポリウレタンを3% 有する均一な溶液(溶媒:シクロヘキサノン/ セトン/DMF混合溶剤(50/40/10))を、楕円形ドッ 柄(長径2mm、短径1mm)のグラビアロールを用い て塗布して銀面部分と立毛部分を表面に有す る半銀調の皮革様シートを得た。
 得られた半銀調の皮革様シートは表面の銀 部分の被覆率が30%であり、立毛部分は、き の細かい優美なライティングを有していた この半銀調の皮革様シートで作製したサン ルのグリップ性評価は、ドライ時、ウェッ 時ともにAであった。

実施例7
 製造例1で得られた繊維質基材の片面を#400 サンドペーパーで起毛して立毛シートとし 。一方、官能基変性のない一次粒径が50~150nm 、シリカ殻の厚さ5~15nmおよび殻壁細孔2nm以下 (BET法)の中空ナノシリカ粒子を2%含有する均 なMEK分散液を調整した。この分散液を前記 毛シートの表面に150メッシュのグラビアロ ルを用いて塗布し(塗布量:中空ナノシリカ粒 子0.2g/m 2 )、130℃に設定した熱風乾燥機内で乾燥させ ことで、中空ナノシリカ粒子が立毛部分に 着した立毛シートを得、続いてバスケット ール型のエンボスロールで立毛表面を型押 し、バスケットボール様のシボを持つ立毛 ートを得た。

 実施例6で使用したのと同じポリエステル系 ポリウレタンをバインダーとし、バインダー に対し10%の中空ナノシリカ粒子を含有しトー タル固形分が3%となるように調整した均一な 散液(分散媒:シクロヘキサノン/アセトン/DMF 混合溶剤(50/40/10))を、150メッシュのグラビア ールを用いて塗布して半銀調の皮革様シー を得た。
 得られた半銀付調の皮革様シートはシボの 部分のみポリウレタンに被覆された銀面部 を有しており、表面の銀面部分の被覆率が5 0%であった。シボの谷部には立毛が残ってお 、ライティングを有していた。この半銀付 の皮革様シートで作製したサンダルのグリ プ性評価は、ドライ時、ウェット時ともにA であった。

実施例8
 実施例7で作製した中空ナノシリカ粒子が立 毛部分に付着し、バスケットボール様のシボ を持つ立毛シートを用いた。この立毛シート 上に実施例6で使用したのと同じポリエステ 系ポリウレタンをバインダーとし、バイン ーに対し10%のイソシアネート基修飾された 空ナノシリカ粒子を含有しトータル固形分 3%となるように調整した均一な分散液(分散 :シクロヘキサノン/アセトン/DMF混合溶剤(50/4 0/10))を、150メッシュのグラビアロールを用い て塗布して半銀調の皮革様シートを得た。
 得られた半銀調の皮革様シートはシボの山 分のみポリウレタンに被覆された銀面部分 有しており、表面の銀面部分の被覆率が50% あった。シボの谷部には立毛が残っており ライティングを有していた。この半銀調の 革様シートで作製したサンダルのグリップ 評価は、ドライ時、ウェット時ともにAであ った。

実施例9
 製造例1で得られた繊維質基材の片面に、該 シートに含浸させたのと同じポリエステル系 ポリウレタンを3%含有する均一な溶液(溶媒: クロヘキサノン/アセトン/DMF混合溶剤(50/40/10 ))を、150メッシュのグラビアロールを用いて 布、乾燥した後、成牛のシボを模したエン スロールで型押しした。その後、シボの山 を#600のサンドペーパーで起毛して半銀調の 立毛シートとした。

 一方、実施例6で用いた表面修飾粒子を2%含 する均一なMEK分散液を調整した。この分散 を前記半銀調立毛シートの表面に150メッシ のグラビアロールを用いて塗布し(塗布量: 空ナノシリカ粒子0.2g/m 2 )、130℃に設定した熱風乾燥機内で乾燥させ ことで、半銀調の皮革様シートを得た。
 得られた皮革様シートは表面の銀面部分の 覆率が60%であり、銀面部分および立毛部分 に表面修飾粒子が付着しており、きめの細 い優美なライティングを有していた。この 革様シートで作製したサンダルのグリップ 評価は、ドライ時、ウェット時ともにAであ った。

実施例10
 実施例8で得られたバスケットボール様のシ ボを持つ立毛シート上に実施例6で使用した と同じポリエステル系ポリウレタンをバイ ダーとし、バインダーに対し10%の中空ナノ リカ粒子を含有しトータル固形分が3%となる ように調整した均一な分散液(分散媒:シクロ キサノン/アセトン/DMF混合溶剤(50/40/10))を、 150メッシュのグラビアロールを用いて塗布し て銀面部分と立毛部分が混在した半銀調の皮 革様シートを得た。
 得られた皮革様シートはシボの山部分のみ リウレタンに被覆された銀面部分を有して り、表面の銀面部分の被覆率が50%であった シボの谷部には立毛が残っており、ライテ ングを有していた。この皮革様シートで作 したサンダルのグリップ性評価は、ドライ 、ウェット時ともにAであった。

実施例11
 製造例2で得られた繊維質基材を用いた他は 、実施例9と同様の操作を行い、銀面部分と 毛部分が混在した半銀調の皮革様シートを た。
 得られた皮革様シートは表面の銀面部分の 覆率が55%であり、優美なライティングを有 ていた。半銀調の皮革様シートで作製した ンダルのグリップ性評価は、ドライ時、ウ ット時ともにAであった。

比較例5
 実施例6において、立毛シートに中空ナノシ リカ粒子を付着させなかったこと以外は、実 施例6と同様の操作を行い、半銀調の皮革様 ートを得た。得られた半銀調の皮革様シー は表面の被覆率が30%であり、優美なライテ ングを有していた。この半銀調の皮革様シ トで作製したサンダルのグリップ性評価は ドライ時にテスト開始直後はグリップ性良 であったが、汗をかき始めた頃からグリッ 性が低下し、評価はBであった。そしてウェ ト時の評価はCであった。

比較例6
 繊維質基材とその表面に被覆層を形成し、 の後被覆層表面に不連続凹部を形成するま は実施例2と同様にして皮革様シートを製造 した。
 一次粒径が300μmの中空シリカ粒子を実施例2 と同様にポリカーボネート系ポリウレタン分 散液((バインダー)固形分に対して10%含有)に 一に分散調整・塗布し表面層を形成した。
 得られた皮革様シートを表面素材として用 、定法に従ってバレーボールを作製した。 られたバレーボールのウェット時グリップ の評価はBであった。

比較例7
 繊維質基材とその表面に被覆層を形成し、 の後被覆層表面に不連続凹部を形成するま は実施例2と同様にして皮革様シートを製造 した。
 一次粒径が100nmの非中空のシリカ粒子を実 例2と同様にポリカーボネート系ポリウレタ 分散液((バインダー)固形分に対して10%含有) に均一に分散調整・塗布し表面層を形成した 。
 得られた皮革様シートを表面素材として用 、定法に従ってバレーボールを作製した。 られたバレーボールのウェット時グリップ の評価はBであった。

比較例8
 繊維質基材とその表面に被覆層を形成し、 の後被覆層表面に不連続凹部を形成するま は実施例2と同様にして皮革様シートを製造 した。
 一次粒径が20nmの中空シリカ粒子を実施例2 同様にポリカーボネート系ポリウレタン分 液((バインダー)固形分に対して10%含有)に均 に分散調整・塗布し表面層を形成した。
 得られた皮革様シートを表面素材として用 、定法に従ってバレーボールを作製した。 られたバレーボールのウェット時グリップ の評価はBであった。

 本発明の銀付調皮革様シートは優れたウェ ト時グリップ性を発揮することから、ウェ ト時グリップ性が要求される用途、例えば ゲームボール、手袋、靴中底、座席、ある は、床材、靴底、各種グリップなどの素材 して好適である。
 本発明のスエード調皮革様シートは、緻密 優美な天然スエード調、あるいは天然ヌバ ク調の立毛感のある外観を有し、発色性に れ、柔軟で膨らみ感や充実感のある風合い 有しつつ、ドライ時およびウェット時を問 ず優れたグリップ性をも発揮する。ゴルフ 手袋、バッティング用手袋、乗馬用手袋、 リンスポーツ用手袋、自動車・バイク・自 車などのドライビング用手袋などのスポー 用手袋、機械工具作業用手袋、農耕作業用 袋、救命救助作業用手袋、軍用手袋などの 業用手袋などの用途のみならず、ラケット グリップ部表面素材、乗馬パンツの臀部表 素材、車両用座席の表面素材、衣料用、靴 、などの用途において好適に利用できる。 た、スポーツ靴やサンダル等の外側や靴の
 本発明の半銀調皮革様シートは、緻密で優 なライティング効果を有する半銀調の外観 有し、ドライ時およびウェット時を問わず れたグリップ性を発揮する。ゴルフ用手袋 バッティング用手袋等の各種スポーツ手袋 機械工具作業用手袋等の作業用手袋などの 途に限らず、スポーツ靴、サンダルの天台 テニスラケットやゴルフクラブのグリップ 表面素材などの用途において好適に利用で る。




 
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