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Patent Searching and Data


Title:
LED LIGHTING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/117334
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To ensure the luminance of an LED by employing an hermetic waterproof structure where a gap is eliminated in order to prevent intrusion of air, thereby avoiding occurrence of cloud, and to prolong the lifetime of an LED lighting device by heat dissipation design. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] An LED lighting device comprises a housing (11) having a bottom section (14a) whose one side is opend and the other side is closed, a circuit board (18) contained in the housing (11) while mounting a plurality of LEDs (20) spaced apart from each other on the front surface and mounting a resistor element (21) on the back surface, and lead wires (12) connected electrically to the back surface of the circuit board (18) and led out while penetrating the side portion of the housing (11). The LEDs (20) are hermatically enclosed by filling the opening with transparent resin material (27) to eliminate the gap, between the LEDs (20) and the back surface of the circuit board (18) is sealed with silicon rubber (28) together with the resistor element (21) and the lead wires. On the front surface of the circuit board (18), a spacer (26) is provided to surround the side surface of each LED (20) and the spacer (26) is hermetically enclosed completely with the transparent resin material (27) together with the LED (20) not to generate a gap.

Inventors:
HAMADA NORIKO (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/000295
Publication Date:
October 02, 2008
Filing Date:
March 26, 2007
Export Citation:
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Assignee:
BRM21 CO LTD (JP)
HAMADA NORIKO (JP)
International Classes:
F21V31/04; F21S2/00; F21V19/00; F21V29/00; F21Y101/02
Foreign References:
JP2003059335A2003-02-28
JP2002304902A2002-10-18
JP2005019110A2005-01-20
JP2005235779A2005-09-02
JP2002304903A2002-10-18
JP2003068111A2003-03-07
JPH0513252A1993-01-22
JP2002133911A2002-05-10
Attorney, Agent or Firm:
NOGAMI, Atsushi et al. (Chuou-kuBRAINA PATENT,79, Saitama-shi Saitama 13, JP)
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Claims:
 一方が開口し他方を閉塞された底部を有する扁平形状の筐体、前記筐体に収納され、表面には相互に離間配置した複数個のLEDを実装した回路基板、および前記回路基板に電気接続され、前記筐体の側部を貫通して外部へ引き出されるリード線を具備し、前記開口に透明樹脂材を充填して前記LEDの表面に隙間が存しないように前記LEDを密閉し、かつ、前記回路基板の裏面を、前記リード線と共にシリコンゴムで一体に封止したことを特徴とするLED照明装置。
 前記回路基板の表面に、前記LEDの側面を包囲するスペーサを設け、かつ、前記スペーサを前記LEDとともに前記透明樹脂材で隙間が発生しないように密閉したことを特徴とする請求の範囲1記載のLED照明装置。
 前記筐体は、前記底部を有する側の本体部と、前記開口を有する側であって前記本体部に係合されるリング部とで形成されると共に、前記リング部に前記回路基板を設けたことを特徴とする請求の範囲1または2記載のLED照明装置。
 前記本体部と前記リング部とは、接着剤を介して係合したこをと特徴とする請求の範囲1ないし3のいずれか一項に記載のLED照明装置。
 前記リード線は、前記本体部と前記リング部との係合部に孔を貫通して形成するとともに、この貫通孔に前記接着剤または前記シリコンゴムを充填させたことを特徴とする請求の範囲1ないし4のいずれか一項に記載のLED照明装置。
 前記LEDは、その発光面がシリコン樹脂で封止されており、光が該シリコン樹脂を透過するシリコンタイプであることを特徴とする請求の範囲1ないし5のいずれか一項に記載のLED照明装置。
 前記回路基板には、前記LEDの少なくとも一部が挿入される収容用開口が形成されていることを特徴とする請求の範囲1ないし6のいずれか一項に記載のLED照明装置。
Description:
LED照明装置

 本発明は、点光源としての単体の発光ダ オード(LED=Light Emitting Diode)を面状に複数個 配置したLED照明装置に関する。

 近年、ワンチップ型のLEDを光源として利 した照明装置の技術開発が盛んである。こ 照明装置の中でも、LEDを単体ではなく複数 配列する形態のLED照明装置であって、特に 水に晒される環境下で使用する場合には、 水構造で、しかも、LEDから発する熱を効率 く放散する放熱設計が要請される。

 特許文献1には、複数個のLEDを散点して実 装した回路基板を金属製キャップと透明カバ ーとで形成した平面円形状の筐体に格納した LED照明装置が記載されている。このLED照明装 置は、回路基板に実装した電気回路、LEDの基 部、および電源リード線などを、シリコンゴ ムによるモールド部で被覆し、防水構造に形 成される。これにより、キャップとカバーと が厳密な防水構造とする必要がないようにし たものである。

 また、特許文献2には、複数個のLEDを配置し た回路基板をケース体に格納し、これらLEDを 透明樹脂層と光拡散樹脂層とで覆い、外部導 出線(リード線)をケース体の下面から引き出 た防水型の表示灯の技術が開示されている

特開2003-59335号公報

実開平7-11704号公報

 しかしながら、特許文献1では、金属製キ ャップと透明カバーとの間から水分が浸入し た場合には、水分が透明カバーの内面に結露 して曇りを生じ、LEDの輝度が低下してしまう 問題がある。また、放熱設計の観点からは、 ジャンクション温度と定義されるLEDのPN接合 の温度は、LEDの使用可能な最大温度以下に える必要がある。それにはLED周辺の温度、 なわち、回路基板の温度を低くすることが められる。しかし、筐体内部に外部から密 された空間が存在するため、LEDにおける発 を外部へ放熱する伝達効率が悪く、その結 、ジャンクション温度の上昇を招き、使用 能なLEDの最大温度を超えてしまう問題があ 。

 また、特許文献2に記載の表示灯は、LEDの 周囲に樹脂材を充填して防水機能を有するよ うにしているが、リード線がケース体の下面 から外部へ引き出される構成であるため、リ ード線が邪魔になってしまい、表示灯を相手 側の取付面へ装着するのが困難になる問題が ある。さらに、LEDをケース体の奥深い部位に 収納しているので、LED周囲に充填された樹脂 材の厚みが深くなり、上記特許文献1の技術 同様に、LEDのPN接合部におけるジャンクショ ン温度の放熱が困難になり、放熱設計の点に おいてLEDの寿命低下を促進する問題がある。 また、これらの技術は、光軸方向に厚みを有 するため、狭い場所や、車の外側などでデザ イン性が要求される場所に設置することが難 しいという問題がある。

 本発明は、上記技術的課題に着目してな れたものであり、LEDを空気が入らないよう 隙間の存しない密閉防水構造とすることで 曇り発生を回避してLEDの輝度を確保すると に、点在配置した複数個のLEDから発生する を効率的に熱伝達して外部へ放熱する放熱 計により、耐用年数の増大化を図れるLED照 装置を提供することを目的とする。

(1)上記の目的を達成するために、本発明は 、LED照明装置であって、一方が開口し他方を 閉塞された底部を有する筐体、前記筐体に収 納され、表面には相互に離間配置した複数個 のLEDを実装した回路基板、および前記回路基 板に電気接続され、前記筐体の側部を貫通し て外部へ引き出されるリード線を具備し、前 記開口に透明樹脂材を充填して前記LEDの表面 に隙間が存しないように前記LEDを密閉し、か つ、前記回路基板の裏面を、前記リード線と 共にシリコンゴムにより封止したことを特徴 とする。

 本発明では、回路基板に複数個のLEDを相 に離間して配置し、透明樹脂材によりLEDを 間が存しないように覆って密閉し、さらに 回路基板の裏面側をシリコンゴムでリード と共に一体に封止しているので、外部から 体内部へ水が浸入することがなく、電気短 を生じない。

 また、LEDの周囲、換言すると、LEDと透明 脂材との間には隙間、隙間、空気層、ある は空気だまりなどが一切存在しないので、 記従来装置のように曇りが生じず、LEDから 発光は輝度を確保した状態で透明樹脂材を 過して外部へ照射できる。

 また、複数個のLEDは回路基板に相互に離 して実装しているので、熱を効率的に分散 て外部へ発散させることができ、LED照明装 の長寿命化を図れる。

 さらに、本発明におけるLED照明装置の筐体 扁平形状に形成され、その筐体にLEDが実装 れた回路基板を収納しているので、LEDから 部に至る厚み寸法は薄い。そのため、LEDに けるPN接合部の熱は、回路基板から合成樹 ゴム、筐体、LEDを覆う透明樹脂材へも伝達 れるとき、外部へ放熱を効率的に行え、こ に伴い、LEDにおけるPN接合部のジャンクショ ン温度を使用可能な最大ジャンクション温度 より低い温度に設定することが可能となり、 LED照明装置の製作に際して、放熱設計の自由 度が増し、筐体の狭いスペースに使用個数に 制約を受けることなく表面実装チップタイプ などのLEDを実装することが容易となり、しか も、LEDの輝度を確保した寿命の長いLED照明装 置を実現できるようになる。
(2)また、前記回路基板の表面には、前記各LED の側面を包囲するスペーサを設け、かつ、前 記スペーサを前記LEDとともに前記透明樹脂材 で隙間が発生しないように密閉した構成にす ることも可能である。

 これによれば、LED側面にスペーサを配置す ことで、LEDの位置決めが図れ、LEDが外部か の力に対しても保護できるようになる。ま 、スペーサの上から透明樹脂材を充填する き、予めLED周囲の不要な空間を埋めておく とができ、空気が入り込む余地がないよう している。
(3)また、前記筐体は、前記底部を有する側の 本体部と、前記開口を有する側であって前記 本体部に係合されるリング部とで形成される と共に、前記リング部に前記回路基板を設け るようにしてもよい。

 これによれば、筐体を本体部とリング部と に分割構造としたので、本体部とリング部 を係合するだけで、LED照明装置の製作がで 、製作が容易かつコスト安価なLED照明装置 得ることができる。
(4)また、前記本体部と前記リング部とは、接 着剤を介して係合してもよい。

 本体部とリング部とを係合するときに、接 剤で係合させるので、防水機能を高めつつ 合強度の高い筐体を実現できる。
(5)また、前記リード線は、前記本体部と前記 リング部との係合部に孔を貫通して形成する とともに、この貫通孔に前記接着剤または前 記シリコンゴムを充填させた構成にするとよ い。

 係る構成とすることで、リード線は筐体の 部から外部へ引き出されることとなるので LED照明装置をその平坦な底部に適宜の接着 を使用することで相手側の平坦な面に円滑 取付けることが可能となる。しかも、リー 線は貫通孔に充填した接着剤あるいはシリ ンゴムを介して配線されるので、貫通孔か 外部の水が浸入するのを確実に回避できる
(6)また、前記LEDは、その発行面がシリコン樹 脂で封止されており、光が該シリコン樹脂を 透過するシリコンタイプを用いるとよい。

 これにより、LEDは充填された透光性のシリ ン樹脂で保護され、また、LEDの発光はシリ ン樹脂を透過して照射されるので、輝度を 好に確保できる。
(7)更に、前記回路基板には、前記LEDの少なく とも一部が挿入される収容用開口が形成され ていることが好ましい。

 これにより、LEDの一部が回路基板に収容 れるので、より薄型のLED照明装置を得るこ が可能になる。また、回路基板に対するLED 突出量た小さくなるので、透明樹脂の充填 が少なくて済む。

 以下、本発明を実施するための最良の形 を、図を参照して詳述する。図1は一実施の 形態に係るLED照明装置10の外観図、図2は図1 平面図、図3は図2のIII-III線における矢視拡 断面図、図4は図3の分解図である。LED照明装 置10は、略コイン型の扁平形状をなす筐体11( えば、外径が約25mm、高さが約7mmのコイン型 )と、筐体11内部に収容される後述する照明構 成要素と、筐体11から引き出されたリード線1 2と、リード線12の端部に取付けられ、図示さ れない自動車のバッテリに接続可能なコネク タ端子13とで構成される。

 上記筐体11は、熱伝導性能に優れたプラ チック成形で形成された本体部14と、リング 部15とでなるが、アルミニウムなどの軽量金 の素材で形成してもよい。本体部14は、下 を閉塞された底部14aを有する。リング部15の 外周面には外側段差部16が、また、リング部1 5の内周面には内側段差部17がそれぞれ形成さ れる。内側段差部17は、円板形状の回路基板1 8を着座できるようになっており、他方、外 段差部16は本体部14に嵌合させることで係合 が形成され、この係合によって両者が一体 されて筐体11が形成される。上記係合部、 なわち、筐体11の側部にはリード線12を貫通 せるための貫通孔19が切り欠いて設けられ これによりリード線12を側部から筐体内部へ 引き込まれるようになっている。

 次に、回路基板18に実装または電気接続 れる照明構成要素を説明する。回路基板18は 表面(図3において上方側の面)にワンチップタ イプの平面四角形の立方体形状となるLED20が 数個(本一実施の形態では6個)、図2に示すよ うに相互に離間した態様で実装される。回路 基板18の裏面には、抵抗素子21が実装され、 ード線12がはんだバンプ22に電気接続される 上記LED20とは、自体公知のいわゆる表面実 型のLEDであり、発光色は白色、青、赤など 宜の発光色のものである。LED20は、より具体 的には、例えば、耐熱性ポリマーで形成した パッケージ23と、該パッケージ23に収納され 図示されないダイ・ヒートシンク(Die heat si nk)と、その底部にPN接合される発光部24と、 イ・ヒートシンクないしは上記パッケージ23 とで形成されるすり鉢状の凹部に充填した光 透過性のシリコン樹脂25とからの構成体をい 。勿論、LED20はこれに限定されるものでは く、これ以外の内部構造を備えたLEDにも適 可能である。シリコン樹脂25は発光部24を封 して保護するようになっており、こうして シリコンタイプとしてのLED20が構成される ととなる。

 ここで、本実施の形態におけるLED20の放 設計を考慮することが必要になる。放熱設 を行うことで、ジャンクション温度Tjを効率 的に下げられ、LED20の寿命を長くできる設計 造によるLED照明装置が実現可能となる。こ 放熱設計は熱抵抗という概念を導入して放 特性が検討される。すなわち、PN接合部に けるジャンクション温度Tj(℃)が最大許容温 を超えないように設計する場合において、 のジャンクション温度Tj(℃)は、周辺温度を Ta(℃)、PN接合部から放熱部(例えば、回路基 18)までの熱抵抗をRja(℃/W(電力))、LED20に投入 される電力をW(W)として表すとき、次の式で 現される。

 Tj=Ta+Rja・W  ・・・式(1)

 式(1)によれば、ジャンクション温度Tjを げる方法として、周辺温度Taを下げるか、熱 抵抗Rjaを下げるか、あるいは投入電力Wを下 るかの3つの選択肢がある。しかし、周辺温 Taを下げようとすると、空冷するための冷 手段を使用しなければならず、LED照明装置10 単体を装着して使用する形態では現実的では ない。また、投入電力Wを下げる場合には、LE D20の照度(輝度)が低下し、照明装置本来の性 が低下し、これも実際的ではない。このた 、熱抵抗Rjaを如何に下げるかという選択肢 ついて放熱設計が検討されるのがよく、本 明者は係る観点の下で技術開発を行った。

 したがって、熱抵抗Rjaを下げる手法とし 、如何にLED20や回路基板18の熱を効率的に熱 伝達して外部へ放散するか、換言すると、筐 体11の内部に収納される照明構成要素をタイ に配置して組み立てて熱伝達効率を上げる とで、熱抵抗Rjaを下げることが可能である の観点から研究開発を行った。LEDの放熱設 による得られた具体的な構成を説明する。

 すなわち、LED20および抵抗要素21が実装さ れ,リード線12を電気接続した回路基板18(なお 、これらLED20,抵抗要素21,回路基板18等は照明 成要素である)は、リング部15の内側段差部1 7に係合してセットする。各LED20の側面を包囲 するようにLED用の四角形の穴をくり抜いたプ ラスチック製のスペーサ26(照明構成要素)が 路基板18に嵌め込まれる。このとき、図3で LED20とスペーサ26との間には微少間隙が存す ような態様で設けられるが、隙間の存しな タイトな寸法精度に形成してもよい。また スペーサ26の高さと、LED20の高さはほぼ同じ 高さに設定しているが、若干の高低差があっ てもよいものである。そして、LED20およびス ーサ26の上から光透過性の、例えば、アク ル樹脂といった透明樹脂材27(照明構成要素) 充填する。

 透明樹脂材27を充填するとき、スペーサ26 とLED20との間の隙間に至るまで、くまなく透 樹脂材が流動して回り込ませ、空気が入り まないようにする。より具体的には、LED20 スペーサ26、および透明樹脂材27の相互間に 隙間、空気だまり、隙間などが存在しない 様で透明樹脂材72が充填される。なお、充 に際しては、真空吸引を利用することで、 り充填を効果的に行える。この結果、LED20、 スペーサ26、回路基板18等は透明樹脂材27によ り外部から完全に密閉される。このとき、透 明樹脂材27の表面はほぼ平坦で硬化した面を すように成形される。この場合、透明樹脂 27の表面を研磨して平坦にすることが好ま い。なお、スペーサ26の表面に、鏡面仕上げ された光の反射面を設けることもが好ましい 。例えば、反射面としては、ホログラムフィ ルム、様々な模様パターンでデザイン処理を 施したフィルム等を貼り付けてもよい。これ により、デザイン処理された反射面が透明樹 脂材27を通して視認することができ、外観体 をよくしている。

 他方、回路基板18の裏面における筐体11に は、シリコンゴムの如き合成樹脂ゴム28が充 されていて、抵抗素子21とリード線12とが、 回路基板18に一体に封止される。これにより LED照明装置10を防水構造に形成することが きる。このとき、リード線12は貫通孔19を通 れて外部に引き出されるが、貫通孔19には 記シリコンゴム28が充填され、外部との水密 性を確保できるようにしている。もっとも、 シリコンゴム18の代わりに、本体部14とリン 部15との係合(嵌合)時に使用する接着剤で代 することも可能である。

 本実施の形態では、上記した放熱設計に づいて、回路基板18と透明樹脂材27との間に おけるLED20の周囲に、スペーサ27を配置して 要な空間を埋め、透明樹脂材27の充填時に極 力隙間(隙間)が存在しないように配慮した。 れにより、短時間で効率的な樹脂封止が可 となる。そして、LED20は回路基板18および透 明樹脂材27を介して外部に接するように構成 ることで、熱伝達経路が形成される。また 回路基板18はスペーサ26、透明樹脂材27,シリ コンゴム28、および筐体11を介して外部に接 るように構成することで、熱伝達経路が形 される。さらに、筐体11は放熱面が大きくな るように、扁平状の薄型構造に形成している 。また、回路基板18に実装されるLED20は、互 に所定間隔を開けて配置しているので、全 として十分な光量を確保しながらも、これ より熱の分散効率が高められるようにして る。

 こうして、本実施の形態のLED照明装置10 、LED20を透明樹脂材27により空気が入らない 態にして筐体11に密閉して収納するととも 、完全防水を施している。また、LED20を実装 する回路基板18の組み付けに際しては、放熱 計を考慮した外部への熱伝達効率に優れた 造になっている。

 上記したように、本実施の形態に係るLED 明装置10によれば、筐体11内部へ水が浸入す るのを確実に阻止でき、電気短絡を未然に回 避できる。また、上記従来装置において生じ ていた空気内の水分による曇り現象が一切生 じることがないので、LED20の輝度を確保でき 。また、放熱設計から複数個のLED20は回路 板18に相互に離間して実装し、かつ、筐体11 外形形状を扁平状の薄型に形成したため、 の放散効率に有利となる。さらに、その筐 11には、LED20を実装した回路基板18を放散設 に基づいて組み込んだ構造としているので 外部へ放熱を効率的に行え、このため、LED2 0のPN接合部におけるジャンクション温度Tjaを 使用可能な最大ジャンクション温度よりも低 い温度に設定することが可能となり、その結 果、LED20の輝度を確保した、寿命の長いLED照 装置10を実現できる利点がある。

 また、実施の形態において、LED20を囲む うにスペーサ26を配置したので、LED20周囲の 駄な空間が少なくなり、透明樹脂材27で埋 るに際して空気が透明樹脂材27や、LED20周囲 入り込んだりするのを抑制できる利点があ 。

 また、筐体11を本体部14とリング部15とに る二分割の構造としたので、予めシリコン ム28をリング部15側に充填することが可能で あり、これを本体部14に係合(嵌合)するだけ 、LED照明装置10を製作できるので、製作コス トを安価にできる。

 また、リード線12は筐体11の側部から外部 へ引き出す構造であるので、取付場所を選ば ない使用勝手のよいLED照明装置10を得ること できる。例えば、上記LED照明装置10を、図5 示すフロントバンパ30、図6に示すリアバン 31、ハッチバックドア32の外面に装着し、コ ネクタ端子13をバッテリに接続することで(装 着は両面テープ等の適宜の接着手段で行われ る),LED照明装置10は発光させることができる これにより、車両の安全走行を確保でき、 ア33の内側、サイドステップ34の下部、図7に 示すグローブボックスの内壁35、センタコン ール前方側面36などに装着することにより 装着部位をライトアップできるので、乗降 、車室内居住性を得ることができる。

 なお、ドアやグローブボックスなどの開 装置に装着する場合には、開閉装置の開閉 連動してLED20が駆動するようにすると都合 よい。

 また、LED20の発光部24は透光性のシリコン 樹脂15を充填して保護しているので、輝度を 好に確保できる。

 以上、本発明を一実施の形態により詳述 てきたが、具体的な構成はこの一実施の形 に限られるものでなく、本発明の要旨を逸 しない範囲の設計変更等があっても本発明 範囲に含まれるものである。

 例えば、上記実施の形態では、透明樹脂 27をLED20とスペーサ26の上に均一な厚みで被 したが、この代わりに、図8に示すように、 LED20とその周囲のスペーサ26を含む領域を覆 凸形状の透明樹脂材27aで形成した変形例に てもよい。係る変形例によれば、透明樹脂 27aがレンズ機能を有するので、LED20から照射 された発光が透明樹脂材27aを透過することで 外部を効率よく照射できるようになる。

 また、上記一実施の形態および上記変形 の筐体11は、本体部14とリング部15との2部品 構成としたが、この代わりに、筐体11を一体 成の形態とすることも可能である。これに り、筐体の構造が簡素化され、防水機能を めるのにより好都合となる。

 また、図9に示すように、筐体11を一体構 に形成し、上記スペーサ26を省き、LED20周囲 を透明樹脂材27bだけで覆う形態にすることも できる。これにより、LED20からの発光は透明 脂材27bを透過して外部へ照射されることと る。この別の変形例によれば、上記のよう スペーサ26が存在しない分だけ、照度が高 られる。

 更に図10に示されるように、回路基板10に 、LED20の一部を収容するための収容用開口を 成することも好ましい。このようにすると 回路基板10に対するLED20の突出寸法が小さく て済むので、スペーサ26を薄くしたり、省略 たりすることが容易になる。また、透明樹 27の充填量を少なくしながらも、確実に封 することが可能になる。なお、この場合は 回路基板10からLED20の背面側に回り込むよう 導電性の延長配線を施すことが好ましい。

 また、上記の各LED照明装置10の筐体11の外 形形状をコイン型に形成したが、星、四角形 、楕円、三角形などの形状でもよいことは勿 論である。

 また、上記LED照明装置は自動車に搭載に 用した場合について説明したが、装着する 位はこれに限定されるものではない。

 また、LED20の駆動電圧は、自動車用バッ リの電圧24ボルトであったが、LEDの仕様に応 じてこれ以外の電圧で駆動するLEDであっても よい。

本発明の一実施の形態におけるLED照明 置10の外観図である。 図1の平面図である。 図2のIII-III線における矢視拡大断面図 ある。 図3の分解図である。 上記一実施の形態のLED照明装置を自動 に装着した例を示す外観図である。 同じく、LED照明装置を自動車に装着し 例を示す外観図である。 同じく、LED照明装置を自動車に装着し 例を示す外観図である。 上記一実施の形態の変形例における図3 と同様の断面図である。 上記一実施の形態の別の変形例におけ 断面図である。 上記一実施の形態の別の変形例におけ る断面図である。

符号の説明

 10 LED照明装置
 11 筐体
 12 リード線
 13 コネクタ端子
 14 本体部
 14a 底部
 15 リング部
 16 外側段差部
 17 内側段差部
 18 回路基板
 19 貫通孔
 20 LED
 21 抵抗素子
 22 はんだバンプ
 23 パッケージ
 24 発光部
 25 シリコン樹脂
 26 スペーサ
 27、27a、27b 透明樹脂材
 28 シリコンゴム(合成樹脂ゴム)