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Patent Searching and Data


Title:
LEFT-HANDED FILTER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/044518
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a left-handed filter comprising an interstage coupling element (9b) connected with a condenser (12c) and the ground, a condenser (12) connected with the interstage coupling element (9b), a condenser (2) connected with the condenser (12), an inductor (11) connected with the node between the condenser (2) and the condenser (12) and the ground, an inductor (1) connected with a condenser (10) and the ground, an input/output coupling element (8b) connected with a condenser (2c), and an input/output coupling element (7b) connected with the condenser (2). The condensers (12 and 12c), the condensers (2 and 2c), the inductors (11 and 11c) and the inductors (1 and 1c) are individually arranged at symmetric positions with respect to an interstage coupling element (8).

Inventors:
TAMURA MASAYA
ISHIZAKI TOSHIO
Application Number:
PCT/JP2008/002682
Publication Date:
April 09, 2009
Filing Date:
September 26, 2008
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
TAMURA MASAYA
ISHIZAKI TOSHIO
International Classes:
H01P1/20; H03H7/01; H03H7/075
Foreign References:
JP2007235431A2007-09-13
JP2007174519A2007-07-05
Other References:
C. CALOZ ET AL.: ""Novel broadband conventional- and dual-composite right/left-handed(C/D-CRLH) metamaterials:properties, implement tation and double-band coupler application"", APPLIED PHYSICS A, vol. 87, no. 2, 25 January 2007 (2007-01-25), pages 309 - 316
MAKITA ET AL.: ""Soka Soshi ni Shukisei o Motaseta Migite Hidarite Fukugo Denso Keiro o Mochiita Hanshagata Taiiki Tsuka Filter"", HEISEI 18 NENDO DENKI. JOHO KANREN GAKKAI CHUGOKU SHIBU RENGO TAIKAI KOEN RONBUNSHU, 21 October 2006 (2006-10-21), pages 554
Attorney, Agent or Firm:
TANAKA, Mitsuo et al. (IMP Building3-7, Shiromi 1-chome,Chuo-k, Osaka-shi Osaka 01, JP)
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Claims:
 第1のコンデンサと、
 前記第1のコンデンサの一端に接続された一端を有する第2のコンデンサと、
 前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサとの接続点に接続された一端と、グランドに接続された他端とを有する第1のインダクタと、
 前記第2のコンデンサの他端に接続された一端と、前記グランドに接続された他端とを有する第2のインダクタと、
 前記第1のコンデンサの他端に接続された一端と、前記グランドに接続された他端とを有する段間結合素子と、
 前記段間結合素子の一端に接続された一端を有する第3のコンデンサと、
 前記第3のコンデンサの他端に接続された一端を有する第4のコンデンサと、
 前記第3のコンデンサと前記第4のコンデンサとの接続点に接続された一端と、前記グランドに接続された他端とを有する第3のインダクタと、
 前記第4のコンデンサの他端に接続された一端と、前記グランドに接続された他端とを有する第4のインダクタと、
 前記第2のコンデンサの他端に接続された第1の入出力結合素子と、
 前記第4のコンデンサの他端に接続された第2の入出力結合素子とを備え、
 前記第1のコンデンサと前記第3のコンデンサとは前記段間結合素子に関して対称位置に配置し、
 前記第2のコンデンサと前記第4のコンデンサとは前記段間結合素子に関して対称位置に配置し、
 前記第1のインダクタと前記第3のインダクタとは前記段間結合素子に関して対称位置に配置し、
 前記第2のインダクタと前記第4のインダクタとは前記段間結合素子に関して対称位置に配置したことを特徴とする左手系フィルタ。
 第1のコンデンサと、
 前記第1のコンデンサの一端に接続された一端と、グランドに接続された他端とを有する第1のインダクタと、
 前記第1のコンデンサの他端に接続された一端を有する第2のコンデンサと、
 前記第2のコンデンサの一端に接続された一端と、前記グランドに接続された他端とを有する第2のインダクタと、
 前記第1のコンデンサの一端に接続された一端を有する段間結合素子と、
 前記段間結合素子の他端に接続された一端を有する第3のコンデンサと、
 前記第3のコンデンサの一端に接続された一端と、前記グランドに接続された他端とを有する第3のインダクタと、
 前記第3のコンデンサの他端に接続された一端を有する第4のコンデンサと、
 前記第4のコンデンサの一端に接続された一端と、前記グランドに接続された他端とを有する第4のインダクタと、
 前記第2のコンデンサの他端に接続された一端と、前記グランドに接続された他端とを有する第1の入出力結合素子と、
 前記第4のコンデンサの他端に接続された一端と、前記グランドに接続された他端とを有する第2の入出力結合素子とを備え、
 前記第1のコンデンサと前記第3のコンデンサとは前記段間結合素子に関して対称位置に配置し、
 前記第2のコンデンサと前記第4のコンデンサとは前記段間結合素子に関して対称位置に配置し、
 前記第1のインダクタと前記第3のインダクタとは前記段間結合素子に関して対称位置に配置し、
 前記第2のインダクタと前記第4のインダクタとは前記段間結合素子に関して対称位置に配置したことを特徴とする左手系フィルタ。
 第1のコンデンサと、
 前記第1のコンデンサの一端に接続された一端を有する第2のコンデンサと、
 前記第1のコンデンサと前記第2のコンデンサとの接続点に接続された一端と、前記グランドに接続された他端とを有する第1のインダクタと、
 前記第2のコンデンサの他端に接続された一端と、前記グランドに接続された他端とを有する第2のインダクタと、
 前記第1のコンデンサの他端に接続された一端を有する段間結合素子と、
 前記段間結合素子の他端に接続された一端を有する第3のコンデンサと、
 前記第3のコンデンサの他端に接続された一端を有する第4のコンデンサと、
 前記第3のコンデンサと前記第4のコンデンサとの接続点に接続された一端と、前記グランドに接続された他端とを有する第3のインダクタと、
 前記第4のコンデンサの他端に接続された一端と、前記グランドに接続された他端とを有する第4のインダクタと、
 前記第2のコンデンサの他端に接続された一端と、前記グランドに接続された他端とを有する第1の入出力結合素子と、
 前記第4のコンデンサの他端に接続された一端と、前記グランドに接続された他端とを有する第2の入出力結合素子とを備え、
 前記第1のコンデンサと前記第3のコンデンサとは前記段間結合素子に関して対称位置に配置し、
 前記第2のコンデンサと前記第4のコンデンサとは前記段間結合素子に関して対称位置に配置し、
 前記第1のインダクタと前記第3のインダクタとは前記段間結合素子に関して対称位置に配置し、
 前記第2のインダクタと前記第4のインダクタとは前記段間結合素子に関して対称位置に配置したことを特徴とする左手系フィルタ。
 第1のコンデンサと、
 前記第1のコンデンサの一端に接続された一端と、グランドに接続された他端とを有する第1のインダクタと、
 前記第1のコンデンサの他端に接続された一端を有する第2のコンデンサと、
 前記第2のコンデンサの一端に接続された一端と、前記グランドに接続された他端とを有する第2のインダクタと、
 前記第1のコンデンサの一端に接続された一端と、前記グランドに接続された他端とを有する段間結合素子と、
 前記段間結合素子の一端に接続された一端を有する第3のコンデンサと、
 前記第3のコンデンサの一端に接続された一端と、前記グランドに接続された他端とを有する第3のインダクタと、
 前記第3のコンデンサの他端に接続された一端を有する第4のコンデンサと、
 前記第4のコンデンサの一端に接続された一端と、前記グランドに接続された他端とを有する第4のインダクタと、
 前記第2のコンデンサの他端に接続された一端を有する第1の入出力結合素子と、
 前記第4のコンデンサの他端に接続された一端を有する第2の入出力結合素子とを備え、
 前記第1のコンデンサと前記第3のコンデンサとは前記段間結合素子に関して対称位置に配置し、
 前記第2のコンデンサと前記第4のコンデンサとは前記段間結合素子に関して対称位置に配置し、
 前記第1のインダクタと前記第3のインダクタとは前記段間結合素子に関して対称位置に配置し、
 前記第2のインダクタと前記第4のインダクタとは前記段間結合素子に関して対称位置に配置したことを特徴とする左手系フィルタ。
Description:
左手系フィルタ

 本発明は、例えば携帯電話等に用いられ 左手系フィルタに関する。

 従来、この種の左手系フィルタは、図35 示すごとく、グランドに接続されたインダ タ4とコンデンサ3とを交互に複数個接続し、 その両端に入出力結合素子30a,30bを接続して る、いわゆる左手系伝送線路を誘電体層上 形成して構成されていた。なお、この出願 関する先行技術文献情報としては、例えば 下記の特許文献1が知られている。

米国特許出願公開第2006/0066422号明細書

 このような従来技術に係る左手系フィル では、伝搬特性が悪いことが問題となって た。すなわち、上記従来技術の構成におい は、伝送線路長により共振周波数が決定さ 、当該共振周波数域の信号のみを通過させ 構成となるため、図36に示すごとく、非常 帯域幅の狭い単峰特性となり、その結果と て伝搬特性が悪くなってしまっていた。

 そこで、本発明の目的は、従来技術に比 して帯域幅を広くでき、伝搬特性を改善す ことができる左手系フィルタを提供するこ にある。

 そして、この目的を達成するために本発明 係る左手系フィルタは、
 第1のコンデンサと、
 前記第1のコンデンサの一端に接続された一 端を有する第2のコンデンサと、
 前記第1のコンデンサと前記第2のコンデン との接続点に接続された一端と、グランド 接続された他端とを有する第1のインダクタ 、
 前記第2のコンデンサの他端に接続された一 端と、前記グランドに接続された他端とを有 する第2のインダクタと、
 前記第1のコンデンサの他端に接続された一 端と、前記グランドに接続された他端とを有 する段間結合素子と、
 前記段間結合素子の一端に接続された一端 有する第3のコンデンサと、
 前記第3のコンデンサの他端に接続された一 端を有する第4のコンデンサと、
 前記第3のコンデンサと前記第4のコンデン との接続点に接続された一端と、前記グラ ドに接続された他端とを有する第3のインダ タと、
 前記第4のコンデンサの他端に接続された一 端と、前記グランドに接続された他端とを有 する第4のインダクタと、
 前記第2のコンデンサの他端に接続された第 1の入出力結合素子と、
 前記第4のコンデンサの他端に接続された第 2の入出力結合素子とを備え、
 前記第1のコンデンサと前記第3のコンデン とは前記段間結合素子に関して対称位置に 置し、
 前記第2のコンデンサと前記第4のコンデン とは前記段間結合素子に関して対称位置に 置し、
 前記第1のインダクタと前記第3のインダク とは前記段間結合素子に関して対称位置に 置し、
 前記第2のインダクタと前記第4のインダク とは前記段間結合素子に関して対称位置に 置したことを特徴とする。

 この構成により、第1、第2のコンデンサ 第1、第2のインダクタとからなる第1の共振 と、第3、第4のコンデンサと第3、第4のイン クタとからなる第2の共振器との共振モード を結合させることにより、複数の共振周波数 域の信号を透過する構成を実現し、帯域幅を 広くすることができるため、左手系フィルタ の伝搬特性を改善することができる。

本発明の実施の形態1に係る左手系フィ ルタにおける単位セルを示す等価回路図であ る。 本発明の実施の形態1に係る左手系フィ ルタにおけるCRLH共振器を示す等価回路図で る。 本発明の実施の形態1に係る左手系フィ ルタの等価回路図である。 本発明の実施の形態2に係る左手系フィ ルタの等価回路図である。 本発明の実施の形態3に係る左手系フィ ルタの等価回路図である。 本発明の実施の形態4に係る左手系フィ ルタの等価回路図である。 本発明の実施の形態5に係る左手系フィ ルタの等価回路図である。 本発明の実施の形態6に係る左手系フィ ルタの等価回路図である。 本発明の実施の形態7に係る左手系フィ ルタの等価回路図である。 本発明の実施の形態8に係る左手系フ ルタの等価回路図である。 本発明の実施の形態1に係る左手系フ ルタにおける単位セル構造を示す上面図で る。 本発明の実施の形態1に係る左手系フ ルタにおける端子セル構造を示す側面図で る。 本発明の実施の形態1に係る左手系フ ルタにおけるCRLH共振器の構造を示す上面図 である。 本発明の実施の形態1に係る左手系フ ルタにおけるCRLH共振器の構造を示す側面図 である。 本発明の実施の形態1、3及び9に係る 手系フィルタにおける段間結合コンデンサ 構造を示す上面図である。 本発明の実施の形態1、3及び9に係る 手系フィルタにおける段間結合コンデンサ 構造を示す側面図である。 本発明の実施の形態1及び3に係る左手 系フィルタにおける入力結合コンデンサ及び 出力結合コンデンサの構造を示す上面図であ る。 本発明の実施の形態1及び3に係る左手 系フィルタにおける入力結合コンデンサ及び 出力結合コンデンサの構造を示す側面図であ る。 本発明の実施の形態1及び9に係る左手 系フィルタの構造を示す上面図である。 本発明の実施の形態1及び9に係る左手 系フィルタの構造を示す側面図である。 本発明の実施の形態2及び4に係る左手 系フィルタの入力結合コンデンサ及び出力結 合コンデンサの他の構造を示す上面図である 。 本発明の実施の形態2及び4に係る左手 系フィルタの入力結合コンデンサ及び出力結 合コンデンサの他の構造を示す側面図である 。 本発明の実施の形態2及び4に係る左手 系フィルタにおける段間結合コンデンサの他 の構造を示す上面図である。 本発明の実施の形態2及び4に係る左手 系フィルタにおける段間結合コンデンサの他 の構造を示す側面図である。 本発明の実施の形態2に係る左手系フ ルタの構造を示す上面図である。 本発明の実施の形態2に係る左手系フ ルタの構造を示す側面図である。 本発明の実施の形態3に係る左手系フ ルタの構造を示す上面図である。 本発明の実施の形態3に係る左手系フ ルタの構造を示す側面図である。 本発明の実施の形態4に係る左手系フ ルタの構造を示す上面図である。 本発明の実施の形態4に係る左手系フ ルタの構造を示す側面図である。 本発明の実施の形態5及び7に係る左手 系フィルタにおける段間結合インダクタの構 造を示す上面図である。 本発明の実施の形態5及び7に係る左手 系フィルタにおける段間結合インダクタの構 造を示す側面図である。 本発明の実施の形態5及び7に係る左手 系フィルタにおける入力結合インダクタ及び 出力結合インダクタの構造を示す上面図であ る。 本発明の実施の形態5及び7に係る左手 系フィルタにおける入力結合インダクタ及び 出力結合インダクタの構造を示す側面図であ る。 本発明の実施の形態5に係る左手系フ ルタの構造を示す上面図である。 本発明の実施の形態5に係る左手系フ ルタの構造を示す側面図である。 本発明の実施の形態6及び8に係る左手 系フィルタにおける段間結合インダクタの構 造を示す上面図である。 本発明の実施の形態6及び8に係る左手 系フィルタにおける段間結合インダクタの構 造を示す側面図である。 本発明の実施の形態6及び8に係る左手 系フィルタにおける入力結合インダクタ及び 出力結合インダクタの構造を示す上面図であ る。 本発明の実施の形態6及び8に係る左手 系フィルタにおける入力結合インダクタ及び 出力結合インダクタの構造を示す側面図であ る。 本発明の実施の形態6に係る左手系フ ルタの構造を示す上面図である。 本発明の実施の形態6に係る左手系フ ルタの構造を示す側面図である。 本発明の実施の形態7に係る左手系フ ルタの構造を示す上面図である。 本発明の実施の形態7に係る左手系フ ルタの構造を示す側面図である。 本発明の実施の形態8に係る左手系フ ルタの構造を示す上面図である。 本発明の実施の形態8に係る左手系フ ルタの構造を示す側面図である。 本発明の実施の形態9に係る左手系フ ルタの等価回路図である。 本発明の実施の形態9に係る左手系フ ルタの構造を示す上面図である。 本発明の実施の形態9に係る左手系フ ルタの構造を示す側面図である。 本発明の実施の形態1に係る左手系フ ルタにおける右手系伝送線路の等価回路図 ある。 本発明の実施の形態1に係る左手系フ ルタにおける左手系伝送線路の等価回路図 本発明の実施の形態1に係る左手系フ ルタにおけるCRLH共振器の電圧定在波を示す 性図である。 本発明の実施の形態1に係る左手系フ ルタの左手系フィルタ特性図である。 従来技術に係る左手系フィルタの斜視 図である。 従来技術に係る左手系フィルタの周波 数特性図である。

符号の説明

1,4,11,14…インダクタ、
2,3,12,13…コンデンサ、
7a,7b,7c,7d,76…入力結合コンデンサ、
8a,8b,8c,8d,79…出力結合コンデンサ、
9a,9b,9c,9d,77,78…段間結合コンデンサ、
10a,10b…単位セル、
17a,17b,17c,17d…入力結合インダクタ、
18a,18b,18c,18d…出力結合インダクタ、
19a,19b,19c,19d…段間結合インダクタ、
20a…単位セルの構造例、
21,22a,22b,23,24,25,26a,26b,31,32a,32b,33,34,35,36a,36b… 体、
27,28…接地導体、
29…誘電体、
30a…入力結合素子、
30b…出力結合素子、
41a,41b,42a,42b,43,44,45,51a,51b,52a,52b,53,54,55,61,62,63,6 4a,64b,65a,65b,66,71,72,73,74…導体、
70a,70b,70c,70d,86…入力結合コンデンサの構造例 、
80a,80b,80c,80d,89…出力結合コンデンサの構造例 、
90a,90b,90c,90d,87,88…段間結合コンデンサの構造 例、
100a…CRLH共振器、
101,102…端子、
170a,170b,170c,170d…入力結合インダクタの構造 、
180a,180b,180c,180d…出力結合インダクタの構造 、
190a,190b,190c,190d…段間結合インダクタの構造 、
200a…CRLH共振器の構造例、
201,202…端子。

実施の形態1.
 以下、本発明の実施の形態1に係る左手系フ ィルタについて図面を参照しながら説明する 。

 まず本発明において用いられる単位セル1 0aと呼ばれる回路を図1に示す。この単位セル 10aはインダクタ1,4、コンデンサ2,3で構成され る。詳細に説明するとインダクタ1はコンデ サ3と並列に接続されており、一端側は接地 れている。そして、他端側にはインダクタ4 の一端が接続されており、このインダクタ4 他端には直列にコンデンサ2が接続されてい 。なお、インダクタ4とコンデンサ2の接続 順番はどちらでも構わない。

 次に、図11A及び図11Bにおいて、単位セル1 0aの具体的な単位セル構造20aを示す。図11Bに すように、互いに対向するよう配置された 地導体27,28間が誘電体29で満たされた構造に おいて、図1に示したインダクタ1を図11Bに示 導体21及びそれと接地導体28を接続する導体 25で構成し、図1に示したコンデンサ2を図11A び図11Bに示す導体22a,22bで導体24を挟む構造 より構成し、図1に示したインダクタ4を図11B に示す導体22a,22bと導体24とを電気的に接続す る導体26a,26b及び導体24で構成し、図1に示す ンデンサ3を導体21,23と互いに対向するよう 置された接地導体27,28とにより構成している 。

 図1に示した単位セル10a及び図11に示した 位セル構造20aは左手系メタマテリアルと呼 れる右手左手系複合線路である。

 ここで、左手系メタマテリアルについて 明する。通常自然界に存在する物質は右手 媒質である。これらは、正の誘電率と正の 磁率を持つ。また、屈折率は正の値を持ち 我々はこれを物質の当然の性質と考えてい 。これまでに、知られている特殊な媒質で 、プラズマで見掛けの誘電率が負となり電 波はプラズマ中を伝播できないこと、フェ イトでは見掛けの透磁率が負となり電磁波 フェライト中を伝播できないことが知られ いた。誘電率と透磁率の両方が同時に負に る媒質はこれまで自然界で発見されていな ものの、マクスウェルの方程式に立ち戻っ 考えてみると、そのような媒質中で、電磁 は伝播することができ、しかも屈折率が負 なることが導き出せる。

 そのような媒質は、人工的に微細構造を りこむことによって、見掛けの材料物性値 コントロールした人工媒質(メタマテリアル )である。メタマテリアルの実現方法として 、いろいろな方法が考えられ、人工結晶や 送線路型などがこれまでに提案されている ここで、右手系、左手系とは、電磁波の電 の方向、磁界の方向と波の進む方向(位相伝 方向)が右手の親指、人差し指、中指の位置 関係になっているか、または左手のそれにな っているかということを表している。すなわ ち、右手系と左手系では、電磁波の位相伝播 方向が逆になる。右手系では波のエネルギー 伝播方向に位相も伝播していくが、左手系で は波のエネルギーの伝播方向と逆方向に位相 が伝播していく。よって、左手系媒質中では 、電磁波の伝播は後進波となり、エネルギー の伝播方向と位相の伝播方向が逆向きになる 。

 以下、伝送線路型メタマテリアルの動作 理について詳細に述べる。通常の右手系の 送線路は図31に示すように、その電気的特 を表すために、直列のインダクタ4と並列の ンデンサ3からなる無限微小区間が無限個数 連なった等価回路で考えられる。この構造は 、純粋な右手系伝送線路(Pure right-handed transm ission line;PRH TL)である。これに対し、左手系 の伝送線路は図32に示すように、直列のコン ンサ2と並列のインダクタ1からなる無限微 区間が無限個数連なった等価回路で考えら る。この構造は、純粋な左手系伝送線路(Pure  left-handed transmission line;PLH TL)となるが、残 念ながら実現不可能である。なぜならば、直 列のコンデンサを作ろうとすると大きさを持 つため、寄生の右手系の直列インダクタが必 ず生じる。また、並列のインダクタを作ろう とすると大きさを持つため、寄生の右手系の 並列コンデンサが必ず生ずる。したがって、 実際に実現可能なのは、直列の左手系コンデ ンサと右手系インダクタならびに並列の左手 系インダクタと右手系コンデンサからなる複 合右手系左手系伝送線路(Composite right/left-hand ed transmission line;CRLH TL)である。これが図1に 示した前記単位セル10aに該当する。

 CRLH伝送線路は、左手系と右手系の両方の性 質を併せ持つ。周波数が高い領域では右手系 の性質を持ち、周波数が低い領域では左手系 の性質を持つ。直列の左手系コンデンサC L と右手系インダクタL R は直列共振回路を形成し、角周波数ω se =1/(C L ×L R )で共振する。

 並列の左手系インダクタL L と右手系コンデンサC R は並列共振回路を形成し、角周波数ω sh =1/(L L ×C R )で反共振する。ω se sh の場合をバランス・ケースと言い、右手系の 周波数領域と左手系の周波数領域が連続的に つながる。ω se ≠ω sh の場合をアンバランス・ケースと言い、右手 系の周波数領域と左手系の周波数領域の間に ギャップが生じ、その領域では電磁波が伝播 できない減衰帯域となる。前述の先行文献は 、右手系の周波数領域と左手系の周波数領域 の境界周波数で生じる0次モード共振を応用 たものである。

 CRLH伝送線路の入出力端に、微小ギャップ などを構成し入出力結合容量を形成すると、 CRLHは右手系の有限長線路と同じように共振 として動作する。右手系の有限長線路共振 では、2分の1波長となる最低次の共振とその 整数倍の高調波の共振が認められる。これに 対して、CRLH共振器では、セル数により固有 共振周波数の数が決まってくる。例えば、 位セル10aを7個接続したセル数n=7では、図36 示すように2分の1波長の定在波がのる+1次の 振から+6次の共振が右手系の共振として存 する。また、後進波の共振として、2分の1波 長の定在波がのる-1次の共振から-6次の共振 左手系の共振として存在する。さらに、全 のセルが同電位で同期して振動する0次モー というものが存在する。図33に示すように0 モードでは定在波が立たないが、このモー は波長が無限大になった特殊な共振モード 考えることができる。

 CRLH共振器で、+1次と-1次の共振モードは 図33に示すように定在波の分布を見ると同じ であり、右手系の前進波と左手系の後進波の 位相速度の絶対値は、左手系の方が低い周波 数で同じになるので、左手系の共振周波数は 必ず低くなる。

 -6次より低い周波数ではCRLH伝送線路のハ パス特性が効いてきて、それより低い周波 では伝播できない左手系ギャップとなる。 た、+6次より高い周波数ではCRLH伝送線路の ーパス特性が効いてきて、それより高い周 数では伝播できない右手系ギャップとなる したがって、CRLH共振器は周波数の低い左手 系領域から周波数の高い右手系領域まで含め て、非常に広帯域のバンドパス特性を呈する 。しかし、本発明で利用しようとしているの は、このような左手系と右手系の両方を含め た広帯域なバンドパス特性ではない。本発明 は、左手系の後進波のスローウェーブ特性を 利用した超小型バンドパス左手系フィルタで ある。

 左手系の共振を用いて所望の帯域幅を持 バンドパス左手系フィルタを構成するため は、ある特定の左手系共振モードを複数個 めてきて、帯域通過特性を形成することが 要である。そのために、本発明の構成では 段間結合素子を用いて、共振器を複数個持 多段左手系フィルタを構成する。

 ここで、特記すべきことは、1段の共振器 で、例えば隣接する-1次と-2次の共振モード 利用したとしても、各共振モードは離散的 定在波の数に対応する特定の周波数間隔を する分離された共振周波数しか持ち得ない いうことである。

 これに対して、段間結合素子を用いて、 えば2段の左手系フィルタを構成した場合、 図34に示すように第1の共振器の-1次の共振モ ドと第2の共振器の-1次の共振モードを用い 通過帯域を形成することができる。その際 帯域幅は段間結合素子ならびに入出力結合 子の大きさを制御することにより、所望の 域幅と通過帯域特性を形成することができ 。この点が、本発明の特徴的なところであ 。

 以下、この構成について詳しく説明する

 図2に示すように、単位セル10aと、この単 位セル10aと同様にインダクタ11,14、コンデン 12,13で構成される単位セル10bとを縦続に接 した回路がCRLH共振器100aである。

 このCRLH共振器100aは単位セル10a,10bを有す ので、共振は-1次、0次、1次の3個存在する とになる。

 CRLH共振器100aにおいて、インダクタ1及び ンデンサ3が並列に接続されている側を端子 101とし、インダクタ14とコンデンサ12が縦続 接続されている側を端子102とする。

 たとえばCRLH共振器100aは、図12A及び図12B 示すように、単位セル構造20aと、この単位 ル構造20aと同様に、互いに対向するよう配 された接地導体27,28間が誘電体29で満たされ 構造において、図2に示したインダクタ11を 体31及びそれと接地導体28を接続する導体35 構成し、図2に示したコンデンサ12を導体32a, 32bで導体34を挟む構造により構成し、図2に示 したインダクタ14を導体32a,32bと導体34とを電 的に接続する導体36a,36b及び導体34で構成し コンデンサ13を導体31,33と互いに対向するよ う配置された接地導体27,28との間で表現され 単位セル構造20bを縦続に接続した構造で表 される。これをCRLH共振器構造200aとする。 2に示す端子101は図12Bの端子201に、図2に示す 端子102は図12Bの端子202に対応する。

 それではここで、本発明の実施の形態1に 係る左手系フィルタの構成について説明する 。図3に示すごとく、このCRLH共振器100aの端子 101と接地面との間に入力結合コンデンサ7aを 続し、このCRLH共振器100aの端子102に縦続に 間結合コンデンサ9aを接続し、さらに段間結 合コンデンサ9aと新たに用意したCRLH共振器100 bの端子102を縦続に接続し、このCRLH共振器100b の端子101bと接地面との間に出力結合コンデ サ8aを接続している。即ち、第1のコンデン 12bと、第1のコンデンサ12bの一端にその一端 接続された第2のコンデンサ2bと、第1のコン デンサ12bと第2のコンデンサ2bとの接続点にそ の一端が接続され、その他端がグランドに接 続された第1のインダクタ1bと、第2のコンデ サ2bの他端にその一端が接続されその他端が グランドに接続された第2のインダクタ11bと 備え、第1のコンデンサ12bの他端にその一端 接続された段間結合素子としての段間結合 ンデンサ9aと、段間結合コンデンサ9aの他端 にその一端が接続された第3のコンデンサ12と 、第3のコンデンサ12の他端にその一端が接続 された第4のコンデンサ2と、第3のコンデンサ 12と第4のコンデンサ2との接続点にその一端 接続されその他端がグランドに接続された 3のインダクタ11と、第4のコンデンサ2の他端 にその一端が接続されるとともに、その他端 がグランドに接続された第4のインダクタ1と 第2のコンデンサ2bの他端にその一端が接続 れるとともに、その他端がグランドに接続 れた第1の入出力結合素子8aと、第4のコンデ ンサ2の他端にその一端が接続されるととも 、その他端がグランドに接続された第2の入 力結合素子7aとを設け、第1のコンデンサ12b 第3のコンデンサ12とは段間結合コンデンサ9 aに関して対称位置に配置し、第2のコンデン 2bと第4のコンデンサ2とは段間結合コンデン サ9aに関して対称位置に配置し、第1のインダ クタ1bと第3のインダクタ11とは段間結合コン ンサ9aに関して対称位置に配置し、第2のイ ダクタ11bと第4のインダクタ1とは段間結合 ンデンサ9aに関して対称位置に配置した構成 としている。

 このようにCRLH共振器100a、100bを段間結合 ンデンサ9aに関して対称位置に配置してい ので、容易に2個のCRLH共振器100a、100bの-1次 共振の結合を制御することができるので-1次 の共振で通過域を形成した左手系フィルタを 構成することができ、-1次を使うので従来技 に係る2段左手系フィルタよりも小型な左手 系フィルタを提供することができる。

 具体的な構成としては、図13A及び図13Bに すように、互いに対向するよう配置された 地導体27,28間が誘電体29で満たされた構造に おいて、図3に示した段間結合コンデンサ9aは 図13A及び図13Bに示す導体42a,42bを導体41a,41bで む構造により構成し、これを段間結合コン ンサ構造90aとし、また、図14A及び図14Bに示 ように互いに対向するよう配置された接地 体27,28間が誘電体29で満たされた構造におい て、図3に示した入力結合コンデンサ7aは導体 43に導体44を接続してそれに導体45を接続する ことで接地導体28までの距離を近づけた構造 より構成し、これを入力結合コンデンサ構 70aとし、図3に示した出力結合コンデンサ8a 入力結合コンデンサ構造70aと同様の構造で 成し、これを出力結合コンデンサ構造80aと ると、本実施の形態に示す左手系フィルタ 具体的構成としては図15A及び図15Bに示すよ に、CRLH共振器構造200aの端子201と入力結合 ンデンサ構造70aの導体43とを接続し、このCRL H共振器構造200aの端子202に縦続に段間結合コ デンサ構造90aの導体42bを接続し、さらに段 結合コンデンサ構造90aの導体42aと新たに用 したCRLH共振器構造200aの端子202とを縦続に 続し、このCRLH共振器構造200aの端子201と出力 結合コンデンサ構造80aの導体43とを接続する とで表現される。

 なお、本実施の形態では入力結合コンデ サ7a、出力結合コンデンサ8a、段間結合コン デンサ9aを用いて構成しているが、これらの 、少なくとも1つ以上がコンデンサで構成さ れ、それ以外を、インダクタで構成しても同 様の効果を得ることができる。ここで、一般 的にコンデンサの方が低損失で構成できるた め、コンデンサの方が望ましい。

実施の形態2.
 以下、本発明の実施の形態2に係る左手系フ ィルタについて図面を参照しながら説明する 。

 本実施の形態においては図4に示すように 、実施の形態1で示したCRLH共振器100aの端子101 と縦続に入力結合コンデンサ7bを接続し、こ CRLH共振器100aの端子102と接地面との間に段 結合コンデンサ9bを接続し、このCRLH共振器10 0aと段間結合コンデンサ9bとの接続点に新た 用意したCRLH共振器100cの端子102cを接続し、 のCRLH共振器100cの端子101cと縦続に出力結合 ンデンサ8bを接続して構成している。即ち、 第1のコンデンサ12cと、第1のコンデンサ12cの 端にその一端が接続された第2のコンデンサ 2cと、第1のコンデンサ12cと第2のコンデンサ2c との接続点にその一端が接続され、その他端 がグランドに接続された第1のインダクタ11c 、第2のコンデンサ2cの他端にその一端が接 され、その他端がグランドに接続された第2 インダクタ1cとを備え、第1のコンデンサ12c 他端にその一端が接続されるとともに、そ 他端がグランドに接続された段間結合素子 しての段間結合コンデンサ9bと、段間結合 ンデンサ9bの一端にその一端が接続された第 3のコンデンサ12と、第3のコンデンサ12の他端 にその一端が接続された第4のコンデンサ2と 第3のコンデンサ12と第4のコンデンサ2との 続点にその一端が接続され、その他端がグ ンドに接続された第3のインダクタ11と、第4 コンデンサ2の他端にその一端が接続される とともに、その他端がグランドに接続された 第4のインダクタ1と、第2のコンデンサ2cの他 に接続された第1の入出力結合素子8bと、第4 のコンデンサ2の他端に接続された第2の入出 結合素子7bとを設け、第1のコンデンサ12cと 3のコンデンサ12とは、段間結合コンデンサ9 bに関して対称位置に配置し、第2のコンデン 2cと第4のコンデンサ2とは、段間結合コンデ ンサ9bに関して対称位置に配置し、第1のイン ダクタ11cと第3のインダクタ11とは、段間結合 コンデンサ9bに関して対称位置に配置し、第2 のインダクタ1cと第4のインダクタ1とは、段 結合コンデンサ9bに関して対称位置に配置し た構成としている。

 このようにCRLH共振器100a、100cを段間結合 ンデンサ9bに関して対称位置に配置してい ので、容易に2個のCRLH共振器100a、100cの-1次 共振の結合を制御することができるので-1次 の共振で通過域を形成した左手系フィルタを 構成することができ、-1次を使うので従来技 に係る2段左手系フィルタよりも小型な左手 系フィルタを提供することができる。

 以下、具体的な構成について説明する。 16A及び図16Bに示すように互いに対向するよ 配置された接地導体27,28間が誘電体29で満た された構造において、図4に示した入力結合 ンデンサ7bは図16A及び図16Bに示す導体52a,52b 導体51a,51bで挟んで構成し、これを入力結合 ンデンサ構造70bとし、図4に示した出力結合 コンデンサ8bも図16A及び図16Bに示した入力結 コンデンサ構造70bと同様の構造で構成し、 れを出力結合コンデンサ構造80bとし、また 図17A及び図17Bに示すように互いに対向する う配置された接地導体27,28間が誘電体29で満 たされた構造において、図4に示した段間結 コンデンサ9bは導体53に導体54を接続してそ に導体55を接続することで接地導体28までの 離を近づけた構造により構成し、これを段 結合コンデンサ構造90bとすると、本実施の 態における左手系フィルタは図18A及び図18B 示すように、CRLH共振器構造200aの端子201と 力結合コンデンサ構造70bの導体52bとを接続 、このCRLH共振器構造200aの端子202に縦続に段 間結合コンデンサ構造90bの導体53を接続し、 らに段間結合コンデンサ構造90bの導体53と たに用意したCRLH共振器構造200aの端子202を縦 続に接続し、このCRLH共振器構造200aの端子201 出力結合コンデンサ構造80bの導体52aを接続 ることにより構成している。

 なお、本実施の形態では入力結合コンデ サ7b、出力結合コンデンサ8b、段間結合コン デンサ9bと記載しているが、これらのうち、 なくとも1つ以上がコンデンサで構成され、 それ以外は、インダクタで構成されても同様 の効果を得ることができる。ここで、一般的 にコンデンサの方が低損失で構成できるため 、コンデンサの方が望ましい。

実施の形態3.
 以下、本発明の実施の形態3に係る左手系フ ィルタについて図面を参照しながら説明する 。

 本実施の形態においては図5に示すように 、このCRLH共振器100aの端子102と接地面との間 入力結合コンデンサ7cを接続し、このCRLH共 器100aの端子101に縦続に段間結合コンデンサ 9cを接続し、さらに段間結合コンデンサ9cと たに用意したCRLH共振器100dの端子101dを縦続 接続し、このCRLH共振器100dの端子102dと接地 との間に出力結合コンデンサ8cを接続して構 成している。即ち、第1のコンデンサ2と、第1 のコンデンサ2の一端にその一端が接続され とともに、その他端がグランドに接続され 第1のインダクタ1と、第1のコンデンサ2の他 にその一端が接続された第2のコンデンサ12 、第2のコンデンサ12の一端にその一端が接 されるとともに、その他端がグランドに接 された第2のインダクタ11とを備え、第1のコ ンデンサ2の一端にその一端が接続される段 結合素子としての段間結合コンデンサ9cと、 段間結合コンデンサ9cの他端にその一端が接 される第3のコンデンサ2dと、第3のコンデン サ2dの一端にその一端が接続されるとともに その他端がグランドに接続された第3のイン ダクタ1dと、第3のコンデンサ2dの他端にその 端が接続された第4のコンデンサ12dと、第4 コンデンサ12dの一端にその一端が接続され とともに、その他端がグランドに接続され 第4のインダクタ11dと、第2のコンデンサ12の 端にその一端が接続されるとともに、その 端がグランドに接続された第1の入出力結合 素子7cと、第4のコンデンサ12dの他端にその一 端が接続されるとともに、その他端がグラン ドに接続された第2の入出力結合素子8cとを設 け、第1のコンデンサ2と第3のコンデンサ2dと 、段間結合コンデンサ9cに関して対称位置 配置し、第2のコンデンサ12と第4のコンデン 12dとは、段間結合コンデンサ9cに関して対 位置に配置し、第1のインダクタ1と第3のイ ダクタ1dとは、段間結合コンデンサ9cに関し 対称位置に配置し、第2のインダクタ11と第4 のインダクタ11dとは、段間結合コンデンサ9c 関して対称位置に配置した構成としている

 このようにCRLH共振器100a、100dは段間結合 ンデンサ9cに関して対称位置に配置してい ので、容易に2個のCRLH共振器100a、100dの-1次 共振の結合を制御することができるので-1次 の共振で通過域を形成した左手系フィルタを 構成することができ、-1次を使うので従来技 に係る2段左手系フィルタよりも小型な左手 系フィルタを提供することができる。

 以下、具体的な構成について説明する。 13A及び図13Bに示すように互いに対向するよ 配置された接地導体27,28間が誘電体29で満た された構造において、図5に示した段間結合 ンデンサ9cは導体42a,42bを導体41a,41bで挟んで 成し、これを段間結合コンデンサ構造90cと 、また、図14A及び図14Bに示すように互いに 向するよう配置された接地導体27,28間が誘 体29で満たされた構造において、入力結合コ ンデンサ7cは導体43に導体44を接続してそれに 導体45を接続することで接地導体28までの距 を近づけた構造により構成し、これを入力 合コンデンサ構造70cとし、出力結合コンデ サ8cも入力結合コンデンサ構造70cと同様の構 造で構成し、これを出力結合コンデンサ構造 80cとすると、本実施の形態に示す左手系フィ ルタは図19A及び図19Bに示すように、CRLH共振 構造200aの端子201と入力結合コンデンサ構造7 0cの導体43とを接続し、このCRLH共振器構造200a の端子202に縦続に段間結合コンデンサ構造90c の導体42aを接続し、さらに段間結合コンデン サ構造90cの導体42bと新たに用意したCRLH共振 構造200aの端子202とを縦続に接続し、このCRLH 共振器構造200aの端子201と出力結合コンデン 構造80cの導体43とを接続することで表現され る。

 なお、本実施の形態では入力結合コンデ サ7c、出力結合コンデンサ8c、段間結合コン デンサ9cと記載しているが、これらのうち、 なくとも1つ以上がコンデンサで構成され、 それ以外は、インダクタで構成されても同様 の効果を得ることができる。ここで、一般的 にコンデンサの方が低損失で構成できるため 、コンデンサの方が望ましい。

実施の形態4.
 以下、本発明の実施の形態4に係る左手系フ ィルタについて図面を参照しながら説明する 。

 本実施の形態においては図6に示すように 、実施の形態1で示したCRLH共振器100aの端子102 と縦続に入力結合コンデンサ7dを接続し、こ CRLH共振器100aの端子101と接地面との間に段 結合コンデンサ9dを接続し、このCRLH共振器10 0aと段間結合コンデンサ9dとの接続点に新た 用意したCRLH共振器100eの端子101eを接続し、 のCRLH共振器100eの端子102eと縦続に出力結合 ンデンサ8dを接続して構成している。即ち、 第1のコンデンサ12と、第1のコンデンサ12の一 端にその一端が接続されるとともに、その他 端がグランドに接続された第1のインダクタ1 、第1のコンデンサ12の他端にその一端が接 された第2のコンデンサ2と、第2のコンデン 2の一端にその一端が接続されるとともに、 その他端がグランドに接続された第2のイン クタ11とを備え、第1のコンデンサ12の一端に その一端が接続されるとともに、その他端が グランドに接続された段間結合素子としての 段間結合コンデンサ9dと、前記段間結合コン ンサ9dの一端にその一端が接続される第3の ンデンサ2eと、第3のコンデンサ2eの一端に の一端が接続されるとともに、その他端が ランドに接続された第3のインダクタ1eと、 3のコンデンサ2eの他端にその一端が接続さ た第4のコンデンサ12eと、第4のコンデンサ12e の一端にその一端が接続されるとともに、そ の他端がグランドに接続された第4のインダ タ11eと、前記第2のコンデンサ2の他端にその 一端が接続された第1の入出力結合素子7dと、 第4のコンデンサ12eの他端にその一端が接続 れた第2の入出力結合素子8dとを設け、第1の ンデンサ12と前記第3のコンデンサ2eとは、 間結合コンデンサ9dに関して対称位置に配置 し、第2のコンデンサ2と前記第4のコンデンサ 12eとは、段間結合コンデンサ9dに関して対称 置に配置し、第1のインダクタ1と前記第3の ンダクタ1eとは、段間結合コンデンサ9dに関 して対称位置に配置し、第2のインダクタ11と 前記第4のインダクタ11eとは、段間結合コン ンサ9dに関して対称位置に配置した構成とし ている。

 このようにCRLH共振器100a、100eは段間結合 ンデンサ9dに関して対称位置に配置してい ので、容易に2個のCRLH共振器100a、100eの-1次 共振の結合を制御することができるので-1次 の共振で通過域を形成した左手系フィルタを 構成することができ、-1次を使うので従来技 に係る2段左手系フィルタよりも小型な左手 系フィルタを提供することができる。

 以下、具体的な構成について説明する。 16A及び図16Bに示すように互いに対向するよ 配置された接地導体27,28間が誘電体29で満た された構造において、図6に示した入力結合 ンデンサ7dは図16A及び図16Bに示す導体52a,52b 導体51a,51bで挟む構造で構成し、これを入力 合コンデンサ構造70dとし、図6に示した出力 結合コンデンサ8dも入力結合コンデンサ構造7 0dと同様の構造で構成し、これを出力結合コ デンサ構造80dとし、また、図17A及び図17Bに すように互いに対向するよう配置された接 導体27,28間が誘電体29で満たされた構造にお いて、図6に示した段間結合コンデンサ9dは導 体53に導体54を接続してそれに導体55を接続す ることで接地導体28までの距離を近づけた構 で構成し、これを段間結合コンデンサ構造9 0dとすると、本実施の形態における左手系フ ルタは図20A及び図20Bに示すように、CRLH共振 器構造200aの端子201と入力結合コンデンサ構 70dの導体42bを接続し、このCRLH共振器構造200a の端子202に縦続に段間結合コンデンサ構造90d の導体53を接続し、さらに段間結合コンデン 構造90dの導体53と新たに用意したCRLH共振器 造200aの端子202を縦続に接続し、このCRLH共 器構造200aの端子201と出力結合コンデンサ構 80dの導体42aを接続することで表現される。

 なお、本実施の形態では入力結合コンデ サ7d、出力結合コンデンサ8d、段間結合コン デンサ9dと記載しているが、これらのうち、 なくとも1つ以上がコンデンサで構成され、 それ以外は、インダクタで構成されても同様 の効果を得ることができる。ここで、一般的 にコンデンサの方が低損失で構成できるため 、コンデンサの方が望ましい。

 なお、本実施の形態でも十分な特性を得 ことができるが、設計するにあたって入力 合コンデンサ7d、出力結合コンデンサ8dの値 は非常に大きく、段間結合コンデンサ9dの値 非常に小さくなるため、それらを具体的に 造化することは実施の形態1~3に比べて難し ので、実施の形態1~3に示した構造の方が望 しい。

実施の形態5.
 以下、本発明の実施の形態5に係る左手系フ ィルタについて図面を参照しながら説明する 。

 本実施の形態においては図7に示すように 、実施の形態1で示したCRLH共振器100aの端子101 と縦続に入力結合インダクタ17aを接続し、こ のCRLH共振器100aの端子102と接地面との間に段 結合インダクタ19aを接続し、このCRLH共振器 100aと段間結合インダクタ19aとの接続点に新 に用意したCRLH共振器100bの端子102bを接続し このCRLH共振器100bの端子101bと縦続に出力結 インダクタ18aを接続して構成している。

 このようにCRLH共振器100a、100bは段間結合 ンダクタ19aに関して対称位置に配置してい ので、容易に2個のCRLH共振器100a、100bの-1次 共振の結合を制御することができるので-1 の共振で通過域を形成した左手系フィルタ 構成することができ、-1次を使うので従来技 術に係る2段左手系フィルタよりも小型な左 系フィルタを提供することができる。

 以下、具体的な構成について説明する。 21A及び図21Bに示すように互いに対向するよ 配置された接地導体27,28間が誘電体29で満た された構造において、図7に示した段間結合 ンダクタ19aは導体61に接続された導体62と、 体62と接地導体28を接続するように配置され た導体63で構成され、これを段間結合インダ タ構造190aとし、また、図22A及び図22Bに示す ように互いに対向するよう配置された接地導 体27,28間が誘電体29で満たされた構造におい 、図7に示した入力結合インダクタ17aはらせ 状に形成された導体64aと導体64bを接続する めに、導体64aと導体65aが接続され、導体65a 導体66と接続され、導体66は導体65bと接続さ れ、導体65bは導体64bと接続された構造により 構成され、これを入力結合インダクタ構造170 aとし、図7に示した出力結合インダクタ18aも 力結合インダクタ構造170aと同様の構造で構 成し、これを出力結合インダクタ構造180aと ると、本実施の形態は図23A及び図23Bに示す うに、CRLH共振器構造200aの端子201と入力結合 インダクタ構造170aの導体64bを接続し、このCR LH共振器構造200aの端子202に縦続に段間結合イ ンダクタ構造190aの導体61を接続し、さらに段 間結合インダクタ構造190aの導体61と新たに用 意したCRLH共振器構造200aの端子202を縦続に接 し、このCRLH共振器構造200aの端子201と出力 合インダクタ構造180aの導体64bを接続するこ により構成している。

 なお、本実施の形態では入力結合インダ タ17a、出力結合インダクタ18a、段間結合イ ダクタ19aと記載しているが、これらのうち 少なくとも1つ以上がインダクタで構成され 、それ以外は、コンデンサで構成されても同 様の効果を得ることが出来、さらにコンデン サの方が低損失で構成できるので、左手系フ ィルタの挿入損失は改善される。

 なお、本実施の形態でも十分な特性を得 ことができるが、一般的にインダクタより コンデンサの方が低損失で構成できるので 実施の形態1~3に示した構造の方が望ましい

実施の形態6.
 以下、本発明の実施の形態6に係る左手系フ ィルタについて図面を参照しながら説明する 。

 本実施の形態においては図8に示すように 、このCRLH共振器100aの端子101と接地面との間 入力結合インダクタ17bを接続し、このCRLH共 振器100aの端子102に縦続に段間結合インダク 19bを接続し、さらに段間結合インダクタ19b 新たに用意したCRLH共振器100bの端子102bを縦 に接続し、このCRLH共振器100bの端子101bと接 面との間に出力結合インダクタ18bを接続し 構成している。

 このようにCRLH共振器100a、100bは段間結合 ンダクタ19bに関して対称位置に配置してい ので、容易に2個のCRLH共振器100a、100bの-1次 共振の結合を制御することができるので-1 の共振で通過域を形成した左手系フィルタ 構成することができ、-1次を使うので従来技 術に係る2段左手系フィルタよりも小型な左 系フィルタを提供することができる。

 以下、具体的な構成について説明する。 24A及び図24Bに示すように互いに対向するよ 配置された接地導体27,28間が誘電体29で満た された構造において、図8に示した段間結合 ンダクタ19bはメアンダ状に形成された導体71 で表現され、これを段間結合インダクタ構造 190bとし、また、図25A及び図25Bに示すように いに対向するよう配置された接地導体27,28間 が誘電体29で満たされた構造において、図8に 示した入力結合インダクタ17bの導体72に接続 れた導体73と、導体73と接地導体28を接続す ように配置された導体74で構成し、これを 力結合インダクタ構造170bとし、図8に示した 出力結合インダクタ18bも入力結合インダクタ 構造170bと同様の構造で構成し、これを出力 合インダクタ構造180bとすると、本実施の形 は図26A及び図26Bに示すように、CRLH共振器構 造200aの端子201と入力結合インダクタ構造170b 導体72とを接続し、このCRLH共振器構造200aの 端子202に縦続に段間結合インダクタ構造190b 導体71を接続し、さらに段間結合インダクタ 構造190bの導体71と新たに用意したCRLH共振器 造200aの端子202とを縦続に接続し、このCRLH共 振器構造200aの端子201と出力結合インダクタ 造180bの導体72とを接続することで表現され 。

 なお、本実施の形態では入力結合インダ タ17b、出力結合インダクタ18b、段間結合イ ダクタ19bと記載しているが、これらのうち 少なくとも1つ以上がインダクタで構成され 、それ以外は、コンデンサで構成されても同 様の効果を得ることが出来、さらにコンデン サの方が低損失で構成できるので、左手系フ ィルタの挿入損失は改善される。

 なお、本実施の形態でも十分な特性を得 ことができるが、一般的にインダクタより コンデンサの方が低損失で構成できるので 実施の形態1~3に示した構造の方が望ましい

実施の形態7.
 以下、本発明の実施の形態7に係る左手系フ ィルタについて図面を参照しながら説明する 。

 本実施の形態においては、図9に示すよう に、実施の形態1で示したCRLH共振器100aの端子 102と縦続に入力結合インダクタ17cを接続し、 このCRLH共振器100aの端子101と接地面との間に 間結合インダクタ19cを接続し、このCRLH共振 器100aと段間結合インダクタ19cとの接続点に たに用意したCRLH共振器100dの端子101dを接続 、このCRLH共振器100dの端子102dと縦続に出力 合インダクタ18cを接続して構成している。

 このようにCRLH共振器100a、100dは段間結合 ンダクタ19cに関して対称位置に配置してい ので、容易に2個のCRLH共振器100a、100dの-1次 共振の結合を制御することができるので-1 の共振で通過域を形成した左手系フィルタ 構成することができ、-1次を使うので従来技 術に係る2段左手系フィルタよりも小型な左 系フィルタを提供することができる。

 以下、具体的な構成について説明する。 21A及び図21Bに示すように互いに対向するよ 配置された接地導体27,28間が誘電体29で満た された構造において、図9に示した段間結合 ンダクタ19cは導体61に接続された導体62と、 体62と接地導体28を接続するように配置され た導体63で構成し、これを段間結合インダク 構造190cとし、また、図22A及び図22Bに示すよ うに互いに対向するよう配置された接地導体 27,28間が誘電体29で満たされた構造において 図9に示した入力結合インダクタ17cはらせん に形成された導体64aと導体64bを接続するた に、導体64aと導体65aが接続され、導体65aは 体66と接続され、導体66は導体65bと接続され 、導体65bは導体64bと接続された構造で構成し 、これを入力結合インダクタ構造170cとし、 力結合インダクタ18cも入力結合インダクタ 造170cと同様の構造で構成し、これを出力結 インダクタ構造180cとすると、本実施の形態 は図27A及び図27Bに示すように、CRLH共振器構 200aの端子202と入力結合インダクタ構造170cの 導体64bとを接続し、このCRLH共振器構造200aの 子201に縦続に段間結合インダクタ構造190cの 導体61を接続し、さらに段間結合インダクタ 造190cの導体61と新たに用意したCRLH共振器構 造200aの端子201を縦続に接続し、このCRLH共振 構造200aの端子202と出力結合インダクタ構造 180cの導体64bを接続することで構成している

 なお、本実施の形態では入力結合インダ タ17c、出力結合インダクタ18c、段間結合イ ダクタ19cと記載しているが、これらのうち 少なくとも1つ以上がインダクタで構成され 、それ以外は、コンデンサで構成されても同 様の効果を得ることが出来、さらにコンデン サの方が低損失で構成できるので、左手系フ ィルタの挿入損失は改善される。

 なお、本実施の形態でも十分な特性を得 ことができるが、一般的にインダクタより コンデンサの方が低損失で構成できるので 実施の形態1~3に示した構造の方が望ましい

実施の形態8.
 以下、本発明の実施の形態8に係る左手系フ ィルタについて図面を参照しながら説明する 。

 本実施の形態においては図10に示すよう 、このCRLH共振器100aの端子102と接地面との間 に入力結合インダクタ17dを接続し、このCRLH 振器100aの端子101に縦続に段間結合インダク 19dを接続し、さらに段間結合インダクタ19d 新たに用意したCRLH共振器100dの端子101dを縦 に接続し、このCRLH共振器100dの端子102dと接 面との間に出力結合インダクタ18dを接続し 構成している。

 このようにCRLH共振器100a、100dは段間結合 ンダクタ19dに関して対称位置に配置してい ので、容易に2個のCRLH共振器100a、100dの-1次 共振の結合を制御することができるので-1 の共振で通過域を形成した左手系フィルタ 構成することができ、-1次を使うので従来技 術に係る2段左手系フィルタよりも小型な左 系フィルタを提供することができる。

 以下、具体的な構成について説明する。 24A及び図24Bに示すように互いに対向するよ 配置された接地導体27,28間が誘電体29で満た された構造において、図10に示した段間結合 ンダクタ19dはメアンダ状に形成された導体7 1により構成し、これを段間結合インダクタ 造190dとし、また、図25A及び図25Bに示すよう 互いに対向するよう配置された接地導体27,2 8間が誘電体29で満たされた構造において、図 10に示した入力結合インダクタ17dの導体72に 続された導体73と、導体73と接地導体28を接 するように配置された導体74で構成し、これ を入力結合インダクタ構造170dとし、図10に示 した出力結合インダクタ18dも入力結合インダ クタ構造170dと同様の構造で表現され、これ 出力結合インダクタ構造180dとすると、本実 の形態は図28A及び図28Bに示すように、CRLH共 振器構造200aの端子202と入力結合インダクタ 造170dの導体72を接続し、このCRLH共振器構造2 00aの端子201に縦続に段間結合インダクタ構造 190dの導体71を接続し、さらに段間結合インダ クタ構造190dの導体71と新たに用意したCRLH共 器構造200aの端子201とを縦続に接続し、このC RLH共振器構造200aの端子202と出力結合インダ タ構造180dの導体72とを接続することで表現 れる。

 なお、本実施の形態では入力結合インダ タ17d、出力結合インダクタ18d、段間結合イ ダクタ19dと記載しているが、これらのうち 少なくとも1つ以上がインダクタで構成され 、それ以外は、コンデンサで構成されても同 様の効果を得ることが出来、さらにコンデン サの方が低損失で構成できるので、左手系フ ィルタの挿入損失は改善される。

 なお、本実施の形態でも十分な特性を得 ことができるが、一般的にインダクタより コンデンサの方が低損失で構成できるので 実施の形態1~3に示した構造の方が望ましい

実施の形態9.
 以下、本発明の実施の形態9に係る左手系フ ィルタについて図面を参照しながら説明する 。

 本実施の形態においては、実施の形態1で 示したCRLH共振器100aを2個用いた左手系フィル タにさらにCRLH共振器100aを1個追加した3個の 振器を有する左手系フィルタである。具体 には、図29に示すように、実施の形態1で示 た図3の等価回路構成において、出力結合コ デンサ8aを段間結合コンデンサ78とし、この 段間結合コンデンサ78に新たに用意したCRLH共 振器100aの端子101を接続し、このCRLH共振器100a の端子102と接地面との間に出力結合コンデン サ79を接続して構成している。

 このようにCRLH共振器100aは段間結合コン ンサ9a及び段間結合コンデンサ78に関して対 位置に配置しているので、容易に、3個のCRL H共振器100aの-1次の共振の結合を制御するこ ができるので-1次の共振で通過域を形成した 左手系フィルタを構成することができ、-1次 使うので従来技術に係る3段左手系フィルタ よりも小型な左手系フィルタを提供すること ができる。

 なお、この本実施の形態に示した構造は 施の形態2~8にも同様の接続方法を用いるこ で、構成することができる。

 具体的な構造例としては、図30A及び図30B 示すように、実施の形態1で示した図15A及び 図15Bの構造の一例において、出力結合コンデ ンサ構造80aを段間結合コンデンサ構造88とし この段間結合コンデンサ構造88の導体43と新 たに用意したCRLH共振器構造200aの端子201を接 し、このCRLH共振器構造200aの端子202と図13A び図13Bにて表現される出力結合コンデンサ 造89を接続することで構成している。

 なお、本実施の形態では入力結合コンデ サ7a、出力結合コンデンサ79、段間結合コン デンサ9a,78と記載しているが、これらのうち 少なくとも1つ以上がコンデンサで構成され 、それ以外は、インダクタで構成されても同 様の効果を得ることができる。ここで、一般 的にコンデンサの方が低損失で構成できるた め、コンデンサの方が望ましい。

 本発明の左手系フィルタは、従来技術に 較して帯域を広くして伝搬特性を改善する とができるという効果を有し、携帯電話等 各種電子機器において有用である。