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Patent Searching and Data


Title:
LENS BARREL
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/028140
Kind Code:
A1
Abstract:
A lens barrel having improved assemblability achieved with the accuracy of detection of the position of a lens movement frame maintained at a high level. The lens barrel (100) has a barrel body (4), a first lens movement frame (1), a magnetic scale (7), and a magnetic sensor (8). The first lens movement frame (1) is provided so as to be movable relative to the barrel body (4) in the direction of the optical axis of an optical system. The magnetic scale (7) is mounted on the first lens movement frame (1). The magnetic sensor (8) is placed outside the barrel body (4) and detects the position of the first lens movement frame (1) relative to the barrel body (4) by detecting the position of the magnetic scale (7) relative to the barrel body (4).

Inventors:
HINO MASAYUKI
FUNAKI TAISEI
Application Number:
PCT/JP2008/002156
Publication Date:
March 05, 2009
Filing Date:
August 07, 2008
Export Citation:
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Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
HINO MASAYUKI
FUNAKI TAISEI
International Classes:
G02B7/04; G02B7/02; G02B7/08
Foreign References:
JP2006292959A2006-10-26
JP2007187747A2007-07-26
JP2007010934A2007-01-18
JP2006330054A2006-12-07
Attorney, Agent or Firm:
SHINJYU GLOBAL IP (1-4-19 Minamimori-machi, Kita-ku, Osaka-sh, Osaka 54, JP)
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Claims:
 光学系を支持するためのレンズ鏡筒であって、
 鏡筒本体と、
 前記鏡筒本体に対して前記光学系の光軸方向に移動可能に設けられたレンズ移動枠と、
 前記レンズ移動枠に設けられた被検出部材と、
 前記鏡筒本体の外側に設けられ、前記鏡筒本体に対する前記被検出部材の位置を検出することで前記鏡筒本体に対する前記レンズ移動枠の位置を検出するための検出部と、
を備えたレンズ鏡筒。
 前記鏡筒本体は、本体部材と、前記本体部材に外側から装着され前記検出部を保持する保持部材と、を有しており、
 前記検出部は、前記保持部材の外側に配置されている、
請求項1に記載のレンズ鏡筒。
 前記保持部材の少なくとも一部は、前記本体部材の内側に配置されている、
請求項2に記載のレンズ鏡筒。
 前記レンズ移動枠を前記光軸方向に移動させるための部材であって、前記鏡筒本体の内側に配置され前記鏡筒本体に対して前記光軸回りに回転可能に設けられた回転枠をさらに備え、
 前記被検出部材は、前記回転枠の内側に配置されている、
請求項3に記載のレンズ鏡筒。
 前記回転枠は、前記検出部に対応する位置に配置された孔を有しており、
 前記保持部材の少なくとも一部は、前記孔内に配置されている、
請求項4に記載のレンズ鏡筒。
 前記孔は、回転方向に延びる長孔である、
請求項5に記載のレンズ鏡筒。
 前記検出部の少なくとも一部は、前記回転枠の内側に配置されている、
請求項4から6のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
 前記孔は、前記鏡筒本体に対して前記回転枠が回転する際に前記回転枠が前記保持部材と干渉しないように形成されている、
請求項5または6に記載のレンズ鏡筒。
 前記レンズ移動枠を前記光軸方向に案内するための部材であって、前記鏡筒本体に固定され前記光軸方向に延びるガイド部材をさらに備え、
 前記レンズ移動枠は、前記ガイド部材より前記光軸方向に案内される案内部を有しており、
 前記被検出部材の前記光軸方向の位置は、前記案内部と概ね同じである、
請求項1から8のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
 前記鏡筒本体に対する前記検出部の位置を調整可能な位置調整機構をさらに備えた、
請求項1から9のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
Description:
レンズ鏡筒

 本発明は、光学系を支持するレンズ鏡筒 関する。

 テレビカメラやカメラレコーダなどの撮像 置には、変倍機能を有する光学系と、光学 を支持するレンズ鏡筒と、が搭載されてい 。光学系は複数のレンズ群を有している。 ンズ鏡筒は、鏡筒本体と、レンズ群を保持 るレンズ移動枠と、を有している。レンズ 動枠は鏡筒本体に対して移動可能に設けら ている。鏡筒本体に対してレンズ移動枠を 軸方向に移動させることで、光学系の焦点 離を変化させることができる。
 レンズ移動枠を光軸方向に移動させるため 、カム筒が用いられている。カム筒は、鏡 本体に対して回転可能に設けられており、 ンズ移動枠を案内する螺旋ガイド溝を有し いる。レンズ移動枠はガイド溝に挿入され 連結ピンを有している。鏡筒本体に対して ム筒を回転駆動することで、ガイド溝によ 連結ピンが案内され、ガイド溝の形状に応 てレンズ移動枠が鏡筒本体に対して光軸方 に移動する。

 このようなレンズ鏡筒において、レンズ移 枠の位置を検出するために、例えば、特許 献1および2に記載されている技術が知られ いる。
 特許文献1に記載のレンズ鏡筒では、被検出 部材としてのパターン板がカム筒の内周壁に 設けられており、検出センサとしてのフォト リフレクタがシャッターユニットにパターン 板と対向するように設けられている。パター ン板およびフォトリフレクタを用いてカム筒 の回転方向の位置を検出することにより、鏡 筒本体に対するレンズ移動枠の位置を算出す ることができる。
 特許文献2に記載のレンズ鏡筒では、第1の ンズ移動枠と、第1のレンズ移動枠を案内す ための溝を有するカム筒と、鏡筒本体に固 される第2のレンズ固定枠と、を有している 。被検出部材としての櫛歯状部材は第1のレ ズ移動枠に設けられている。検出センサと てのフォトインタラプタは第2のレンズ固定 に設けられている。パターン板およびフォ インタラプタを用いて、第2のレンズ固定枠 に対する第1のレンズ移動枠の位置を算出す ことができる。

特開2004-184734号公報

特開2006-243668号公報

 しかしながら、特許文献1に記載のレンズ鏡 筒では、カム筒のガイド溝とレンズ移動枠の 連結ピンとの間には隙間が形成されているた め、この隙間によりカム筒に対するレンズ移 動枠の位置がずれやすい。このため、カム筒 の回転方向の位置を正確に検出したとしても 、その検出結果から算出されたレンズ移動枠 の位置と実際のレンズ移動枠の位置との誤差 が大きくなる。つまり、このレンズ鏡筒では 、レンズ移動枠の位置検出精度が低下する。
 また、特許文献2に記載のレンズ鏡筒では、 カム筒の内側にフォトインタラプタが配置さ れているため、電源供給および信号伝達のた めの電気配線が複雑になり、組み付け性が低 下する。
 本発明の課題は、レンズ移動枠の位置検出 度を確保しつつ組み付け性を高めることに る。

 第1の発明に係るレンズ鏡筒は、光学系を支 持するためのレンズ鏡筒であって、鏡筒本体 と、レンズ移動枠と、被検出部材と、検出部 と、を備えている。レンズ移動枠は、鏡筒本 体に対して光学系の光軸方向に移動可能に設 けられている。被検出部材はレンズ移動枠に 設けられている。検出部は、鏡筒本体の外側 に設けられており、鏡筒本体に対する被検出 部材の位置を検出することで鏡筒本体に対す るレンズ移動枠の位置を検出する。
 このレンズ鏡筒では、レンズ移動枠に被検 部材が設けられており、かつ、鏡筒本体に 出部が設けられているため、鏡筒本体に対 るレンズ移動枠の位置を被検出部材および 出部により直接検出することができる。こ により、部材間に形成された隙間により検 精度が低下するのを抑制でき、レンズ移動 の位置検出精度を確保することができる。
 また、鏡筒本体の外側に検出部が設けられ いるため、検出部用の電気配線を設置する が容易となり、組み付け性を高めることが きる。

 このように、このレンズ鏡筒では、レンズ 動枠の位置検出精度を確保しつつ組み付け を高めることができる。
 ここで、検出部が鏡筒本体の外側に設けら ている状態には、例えば、鏡筒本体の外側 ら検出部が装着されている状態や鏡筒本体 外側から検出部が見える状態が含まれる。 たがって、鏡筒本体の内側に窪んだ部分に 出部が配置されている場合であっても、検 部が鏡筒本体に外側から装着されているか あるいは、検出部が鏡筒本体の外側から見 ていれば、これらの状態は検出部が鏡筒本 の外側に設けられている状態に含まれ得る
 検出部としては、例えばMR(Magnetic Resistance) ンサ、フォトインタラプタ、フォトリフレ タが考えられる。検出部がMRセンサの場合 被検出部材としては磁気スケールが考えら る。検出部がフォトインタラプタあるいは ォトリフレクタの場合、被検出部材として 櫛歯状部材が考えられる。

 第2の発明に係るレンズ鏡筒は、第1の発明 係るレンズ鏡筒において、鏡筒本体は、本 部材と、本体部材に外側から装着され検出 を保持する保持部材と、を有している。検 部は保持部材の外側に配置されている。
 ここで、検出部が保持部材の外側に配置さ ている状態には、例えば、保持部材の外側 ら検出部が装着されている状態や保持部材 外側から検出部が見える状態が含まれる。 たがって、保持部材の内側に窪んだ部分に 出部が配置されている場合、あるいは、保 部材が本体部材の内側に入り込んでいる場 であっても、検出部が鏡筒本体に外側から 着されているか、あるいは、検出部が鏡筒 体の外側から見えていれば、これらの状態 検出部が保持部材の外側に設けられている 態に含まれ得る。
 第3の発明に係るレンズ鏡筒は、第2の発明 係るレンズ鏡筒において、保持部材の少な とも一部が本体部材の内側に配置されてい 。

 第4の発明に係るレンズ鏡筒は、第3の発明 係るレンズ鏡筒において、レンズ移動枠を 軸方向に移動させるための回転枠をさらに えている。回転枠は、鏡筒本体の内側に配 されており、鏡筒本体に対して光軸回りに 転可能に設けられている。被検出部材は回 枠の内側に配置されている。
 第5の発明に係るレンズ鏡筒は、第4の発明 係るレンズ鏡筒において、回転枠は、検出 に対応する位置に配置された孔を有してお 。保持部材の少なくとも一部は孔内に配置 れている。
 第6の発明に係るレンズ鏡筒は、第5の発明 係るレンズ鏡筒において、孔は回転方向に びる長孔である。
 第7の発明に係るレンズ鏡筒は、第4から第6 いずれかの発明に係るレンズ鏡筒において 検出部の少なくとも一部が回転枠の内側に 置されている。

 第8の発明に係るレンズ鏡筒は、第5または 6の発明に係るレンズ鏡筒において、孔は、 筒本体に対して回転枠が回転する際に回転 が保持部材と干渉しないように形成されて る。
 第9の発明に係るレンズ鏡筒は、第1から第8 いずれかの発明に係るレンズ鏡筒において レンズ移動枠を光軸方向に案内するための イド部材をさらに備えている。ガイド部材 、鏡筒本体に固定されており、光軸方向に びている。レンズ移動枠はガイド部材より 軸方向に案内される案内部を有している。 検出部材の光軸方向の位置は案内部と概ね じである。
 ここで、「被検出部材の光軸方向の位置が 内部と概ね同じである」とは、被検出部材 光軸方向の位置が案内部と完全に同じであ 場合の他に、位置検出精度を確保できる範 内で被検出部材の光軸方向の位置が案内部 ずれている場合も含んでいる。

 第10の発明に係るレンズ鏡筒は、第1から 9のいずれかの発明に係るレンズ鏡筒におい て、鏡筒本体に対する検出部の位置を調整可 能な位置調整機構をさらに備えている。

本発明の実施形態に係るレンズ鏡筒の 解斜視図 本発明の実施形態に係るレンズ鏡筒の 略斜視図 本発明の実施形態に係るレンズ鏡筒の 略断面図 図3の部分拡大図

符号の説明

 1 第1レンズ移動枠(レンズ移動枠の一例)
 2 第2レンズ移動枠
 3 カム筒(回転枠の一例)
 4 鏡筒本体
 4a 本体部材
 5a,5b,5c,5d ガイドポール(ガイド部材の一例)
 6a,6b 連結ピン
 7 磁気スケール(被検出部材の一例)
 8 磁気センサ(検出部の一例)
 9 センサホルダ(保持部材の一例)
 10 調整ネジ
 13 位置調整機構

 以下、本発明を実施するための最良の形態 ついて、図面を参照しながら説明する。
 <レンズ鏡筒の全体構成>
 図1は本発明の実施の形態におけるレンズ鏡 筒100の分解斜視図である。図2はレンズ鏡筒10 0の概略斜視図である。図1および図2に示す矢 印Aは光学系の光軸Bに平行な方向を示してい 。以下、光軸Bに平行な方向を光軸方向とい う。被写体を撮影する際、矢印Aが向いてい 方向が被写体側である。以下、光軸方向の 写体側を前方、光軸方向の被写体と反対側 後方とする。図3はレンズ鏡筒100の概略断面 である。図4は図3の部分拡大図である。
 図1から図3に示すように、レンズ鏡筒100は 鏡筒本体4と、カム筒3(回転枠の一例)と、第1 レンズ移動枠1と、第2レンズ移動枠2と、4本 ガイドポール5a~5d(ガイド部材の一例)と、を えている。

 鏡筒本体4は、他の部材を内側に収容してお り、カム筒3を光軸B回りに回転可能に支持し いる。具体的には、鏡筒本体4は、本体部材 4aと、本体部材4aに装着されたセンサホルダ9( 保持部材の一例)と、を有している。
 本体部材4aはセンサホルダ9が嵌め込まれる 口4cを有している。本体部材4aには光軸方向 に平行になるように配置されたガイドポール 5a~5dが固定されている。ガイドポール5a~5dの 1端部(光軸方向の前方側の端部)はそれぞれ 体部材4aに固定されており、ガイドポール5a~ 5dの第2端部(光軸方向の後方側の端部)はそれ れ鏡筒フランジ(図示せず)に固定されてい 。
 センサホルダ9は、磁気センサ8(後述)を保持 するための部材であり、開口4cに嵌め込まれ 状態で本体部材4aに外側から装着されてい 。センサホルダ9の詳細については後述する

 カム筒3は、第1レンズ移動枠1および第2レン ズ移動枠2を光軸方向に案内するための部材 あり、鏡筒本体4により有効回転角度である 90°の範囲で回転可能に支持されている。本 実施形態では、カム筒3は鏡筒本体4に対して 軸方向に移動しない。カム筒3は、ギヤ部3d 、第1カム溝3aと、第2カム溝3bと、回転方向 延びる長孔3c(孔の一例)と、を有している。
 ギヤ部3dは駆動モータのギヤ(図示せず)と噛 み合っており、ギヤ部3dを介してカム筒3には 駆動モータ(図示せず)の駆動力が伝達される 第1カム溝3aは第1レンズ移動枠1を案内する めの溝である。第2カム溝3bは第2レンズ移動 2を案内するための溝である。
 長孔3cは、磁気センサ8(後述)を磁気スケー 7(後述)に近接して配置するために設けられ 開口であり、磁気センサ8に対応する位置に 置されている。長孔3cの光軸方向の幅は、 ンサホルダ9の光軸方向の幅よりも若干大き 。カム筒3が90°(有効回転角度)の範囲内で回 転してもセンサホルダ9がカム筒3に干渉しな ように、長孔3cの回転方向の寸法は設定さ ている。

 第1レンズ移動枠1は、フォーカスレンズと ての第1バリエータレンズ群L1を保持するた の枠であり、鏡筒本体4に対して光軸方向に 動可能に設けられている。具体的には、第1 レンズ移動枠1は、ガイドポール5a,5bによって 光軸方向に移動可能に支持されている。第1 ンズ移動枠1は、第1本体枠1aと、第1本体枠1a ら光軸方向に延びる第1案内部1cと、第1本体 枠1aに固定された第1連結ピン6aと、を有して る。第1案内部1cにはガイドポール5aが光軸 向に貫通している。第1連結ピン6aは、第1案 部1c周辺に配置されており、カム筒3の第1カ ム溝3aに挿入されている。第1本体枠1aには、 ンサホルダ9との干渉を防止するために切欠 き1bが形成されている(図4)。
 第2レンズ移動枠2は、ズームレンズとして 第2バリエータレンズ群L2を保持するための であり、鏡筒本体4に対して光軸方向に移動 能に設けられている。具体的には、第2レン ズ移動枠2はガイドポール5c,5dによって光軸方 向に移動可能に支持されている。第2レンズ 動枠2は、第2本体枠2aと、第2本体枠2aから光 方向に延びる第2案内部2cと、第2本体枠2aに 定された第2連結ピン6bと、を有している。 2連結ピン6bは、第2案内部2c周辺に配置され おり、第2カム溝3bに挿入されている。

 <レンズ鏡筒の詳細構成>
 鏡筒本体4に対する第1レンズ移動枠1の光軸 向の位置を検出するために、このレンズ鏡 100は、磁気スケール7(被検出部材の一例)と 磁気センサ8(検出部の一例)と、位置調整機 13と、リニアポジションセンサ(図示せず)と 、をさらに備えている。
 磁気スケール7は、光軸方向に延びる細長い 部材であり、第1レンズ移動枠1に接着固定さ ている。磁気スケール7は第1レンズ移動枠1 一体となってカム筒3の内側を光軸方向に移 動する。磁気スケール7の磁気センサ8と対向 る着磁面7a(図4)には、例えば約0.2mmのピッチ でS極とN極とが交互に着磁されている。
 磁気センサ8は、鏡筒本体4に対する磁気ス ール7の相対的な位置を検出するためのMR(Magn etic Resistance)センサであり、検出素子8aと、 気配線(図示せず)が接続される端子15と、を している。鏡筒本体4の外側から磁気センサ 8を装着できるように、磁気センサ8は鏡筒本 4の外側に配置されている。より詳細には、 磁気センサ8は、鏡筒本体4のセンサホルダ9に 装着されており、センサホルダ9の外側に配 されている。

 図3および図4に示すように、センサホルダ9 、窪んだ形状を有しており、開口4cから本 部材4aの内側に入り込んでいる。センサホル ダ9の窪んだ部分に磁気センサ8が配置されて る。センサホルダ9がカム筒3に干渉しない うに、センサホルダ9はカム筒3の長孔3c(後述 )内に配置されており、センサホルダ9の一部 長孔3cを通ってカム筒3の内側に入り込んで る。このため、図3および図4に示すように 光軸方向から見た場合、センサホルダ9に装 されている磁気センサ8がカム筒3の内側に 置されている。これにより、カム筒3の内側 配置された磁気スケール7に対して磁気セン サ8を近接して配置することができる。
 磁気センサ8(後述)を磁気スケール7にさらに 近づけるために、センサホルダ9には開口9aが 形成されている。図1および図4に示すように センサホルダ9を光軸方向から見た場合、セ ンサホルダ9の側壁9bは開口9aにより切り欠か た状態となっている。図4に示すように、こ の開口9aに磁気スケール7が入り込んでいるた め、磁気スケール7が磁気センサ8近傍を光軸 向に移動することができる。

 位置調整機構13は、鏡筒本体4に対する位置 調整可能なように磁気センサ8を保持するた めの機構であり、1対のピン13aと、1対の板バ 13bと、調整ネジ10と、を有している。ピン13 aは、磁気センサ8から光軸方向に突出してお 、センサホルダ9の孔(図示せず)に挿入され いる。ピン13aにより磁気センサ8はセンサホ ルダ9に対して回転可能となっている。板バ 13bは、ピン13aと反対側の磁気センサ8の端部 設けられており、磁気センサ8から光軸方向 に突出している。調整ネジ10は、鏡筒本体4に 対する磁気センサ8の位置を調節するための 材であり、磁気センサ8の板バネ13b側の端部 設けられた孔を貫通している。調整ネジ10 センサホルダ9に螺合している。
 ピン13aを中心としたセンサホルダ9に対する 磁気センサ8の回転は、板バネ13bおよび調整 ジ10により規制されている。具体的には、調 整ネジ10を締め付けると磁気センサ8とセンサ ホルダ9との間で板バネ13bがたわむ。板バネ13 bがたわんでいる状態では、板バネ13bの弾性 により磁気センサ8は調整ネジ10の頭10aに押 付けられているため、鏡筒本体4に対する磁 センサ8の姿勢が安定する。また、調整ネジ 10を締め付けたり緩めたりすることで、磁気 ンサ8のセンサホルダ9に対する位置(つまり 磁気センサ8の磁気スケール7に対する位置) 調整することができる。

 リニアポジションセンサ(図示せず)は、鏡 本体4に対する第1レンズ移動枠1の絶対的な 置を検出するためのセンサであり、第1レン 移動枠1と一体となって光軸方向に移動する スライダ(図示せず)を有している。リニアポ ションセンサにより鏡筒本体4に対する第1 ンズ移動枠1の光軸方向の絶対位置を検出す ことができる。
 磁気センサ8は磁気スケール7から発生する 界に応じて電気信号を出力する。磁気セン 8に対する磁気スケール7の位置が変化すると 、磁気センサ8周辺の磁界が変化し、その磁 の変化に応じた正弦波状の電気信号が磁気 ンサ8から出力される。この電気信号に基づ て、鏡筒本体4に対する第1レンズ移動枠1の 置を高精度で求めることができる。特に、 源ON時に鏡筒本体4に対する第1レンズ移動枠 1の大まかな位置をリニアポジションセンサ より検出することができる。つまり、リニ ポジションセンサおよび磁気センサ8の検出 果を用いて、第1レンズ移動枠1の位置を高 度かつ効率良く求めることができる。

 磁気センサ8での検出精度を高いレベルに保 つためには、磁気スケール7と磁気センサ8と 距離を例えば0.1mm程度に保つ必要がある。 の構成を実現するために、図3および図4に示 すように、センサホルダ9の一部が長孔3cを通 ってカム筒3の内部に入り込んでいる。この 果、センサホルダ9に装着された磁気センサ8 はカム筒3の内部に配置される。さらに、セ サホルダ9には開口9aが形成されており、磁 スケール7が開口9aに入り込んでいるため、 気スケール7が磁気センサ8の付近を光軸方向 に移動することができる。これにより、磁気 センサ8を鏡筒本体4およびセンサホルダ9の外 部に露出させた状態で、磁気センサ8を磁気 ケール7に対して近接して配置することが可 となる。
 さらに、第1レンズ移動枠1の可動範囲内で 気センサ8と磁気スケール7との間の寸法精度 を実現するために、第1レンズ移動枠1には磁 スケール7が光軸方向に平行となるように固 定されている。それに加えて、組み付け後に おいて、調整ネジ10を回転させて磁気センサ8 と磁気スケール7との間の距離が約0.1mmになる ように磁気センサ8の位置が調整される。こ 結果、磁気スケール7が第1レンズ移動枠1と 体となって移動する際に、磁気センサ8が磁 スケール7の着磁面7aと近接して対向した状 を保つことができる。

 <レンズ鏡筒の特徴>
 以上に説明したレンズ鏡筒100の特徴を以下 まとめる。
 (1)
 このレンズ鏡筒100では、第1レンズ移動枠1 磁気スケール7が設けられており、かつ、鏡 本体4に磁気センサ8が設けられているため 鏡筒本体4に対する第1レンズ移動枠1の位置 磁気スケール7および磁気センサ8により直接 検出することができる。これにより、部材間 に形成された隙間により第1レンズ移動枠1の 置検出精度が低下するのを抑制でき、第1レ ンズ移動枠1の位置検出精度を確保すること できる。
 また、鏡筒本体4の外側に磁気センサ8が設 られているため、磁気センサ8用の電気配線 設置するのが容易となり、組み付け性を高 ることができる。例えば、磁気センサ8の端 子15が外側に露出しているため、電気配線を 子15に接続するのが容易となる。

 このように、このレンズ鏡筒100では、第1レ ンズ移動枠1の位置検出精度を確保しつつ組 付け性を高めることができる。
 ここで、磁気センサ8が鏡筒本体4の外側に けられている状態には、例えば、鏡筒本体4 外側から磁気センサ8が装着されている状態 や鏡筒本体4の外側から磁気センサ8が見える 態が含まれる。したがって、図1~図4に示す うに、鏡筒本体4の内側に窪んだ部分(より 細には、センサホルダ9の窪んだ部分)に磁気 センサ8が配置されている場合であっても、 気センサ8が鏡筒本体4に外側から装着されて いるか、あるいは、磁気センサ8が鏡筒本体4 外側から見えていれば、これらの状態は磁 センサ8が鏡筒本体4の外側に設けられてい 状態に含まれ得る。
 (2)
 このレンズ鏡筒100では、鏡筒本体4が、本体 部材4aと、本体部材4aに外側から装着された ンサホルダ9と、を有している。磁気センサ8 がセンサホルダ9の外側に配置されているた 、例えば、本体部材4aに対してセンサホルダ 9を取り付けた後に磁気センサ8を外側からセ サホルダ9に取り付けることができる。また 、センサホルダ9に磁気センサ8を取り付けた にセンサホルダ9および磁気センサ8を一体 外側から本体部材4aに取り付けることができ る。つまり、このレンズ鏡筒100では、組み付 け時の自由度を高めることができる。

 ここで、磁気センサ8がセンサホルダ9の外 に配置されている状態には、例えば、セン ホルダ9の外側から磁気センサ8が装着されて いる状態やセンサホルダ9の外側から磁気セ サ8が見える状態が含まれる。したがって、 1~図4に示すように、センサホルダ9の内側に 窪んだ部分に磁気センサ8が配置されている 合、あるいは、センサホルダ9が本体部材4a 内側に入り込んでいる場合であっても、磁 センサ8が鏡筒本体4に外側から装着されてい るか、あるいは、磁気センサ8が鏡筒本体4の 側から見えていれば、これらの状態は磁気 ンサ8がセンサホルダ9の外側に設けられて る状態に含まれ得る。
 (3)
 このレンズ鏡筒100では、センサホルダ9の一 部が本体部材4aの内側に配置されているため センサホルダ9を磁気スケール7に近接して 置することができる。この結果、センサホ ダ9に取り付けられた磁気センサ8を磁気スケ ール7に近接して配置することができ、第1レ ズ移動枠1の位置検出精度を確保しやすくな る。

 (4)
 このレンズ鏡筒100では、センサホルダ9の一 部が長孔3c内に配置されているため、磁気セ サ8を磁気スケール7に近接して配置しやす なり、第1レンズ移動枠1の位置検出精度を確 保しやすくなる。
 (5)
 このレンズ鏡筒100では、磁気センサ8がカム 筒3の内側に配置されているため、磁気スケ ル7がカム筒3の内側に配置されていても、磁 気スケール7に磁気センサ8を近接して配置し すくなる。
 (6)
 このレンズ鏡筒100では、鏡筒本体4に対して カム筒3が回転する際にカム筒3がセンサホル 9と干渉しないように長孔3cが形成されてい ため、センサホルダ9の一部が長孔3c内に配 されていても、カム筒3の回転に影響を及ぼ さない。

 (7)
 このレンズ鏡筒100では、磁気スケール7の光 軸方向の位置が案内部1cと概ね同じであるた 、ガイドポール5aと案内部1cとの間に形成さ れた隙間によりガイドポール5aに対して第1レ ンズ移動枠1が傾いても、磁気センサ8に対す 磁気スケール7の傾きを抑制することができ る。これにより、磁気スケール7の光軸方向 位置が案内部1cと大きくずれている場合に比 べて、部材間に形成された隙間により磁気セ ンサ8での位置検出の精度を確保することが きる。
 ここで、「磁気スケール7の光軸方向の位置 が案内部1cと概ね同じである」とは、磁気ス ール7の光軸方向の位置が案内部1cと完全に じである場合の他に、第1レンズ移動枠1の 置検出精度を確保できる範囲内で磁気スケ ル7の光軸方向の位置が案内部1cとずれてい 場合も含んでいる。

 (8)
 このレンズ鏡筒100では、位置調整機構13に り鏡筒本体4に対する磁気センサ8の位置を調 整することができるため、磁気スケール7に する磁気センサ8の位置を微調整することが き、磁気スケール7と磁気センサ8との間の 離の精度を確保できる。
 特に、磁気センサ8が鏡筒本体4の外側に配 されているため、位置調整機構13による位置 調整をレンズ鏡筒100の組み付け完了後に行う ことができる。
 (9)
 磁気センサの配置の一例として、鏡筒本体 よびカム筒の光軸方向の後方(図1の右側)に 気センサを配置する場合が考えられる。こ 場合、磁気スケールは鏡筒本体およびカム から光軸方向の後方に突出するように配置 れる。後方に突出した磁気スケールの位置 磁気センサで検出する。

 この構成では、第1レンズ移動枠からの磁気 スケールの位置が遠くなるため、磁気スケー ルと光軸との平行度を精度良く保持すること が困難であり、位置検出精度が低下するおそ れがある。さらに、第1レンズ移動枠が光軸 向の後方に移動した場合には、磁気スケー が突出することになり、レンズ鏡筒の小型 が妨げられる。
 しかし、前述のレンズ鏡筒100では、鏡筒本 4の半径方向外側に磁気センサ8が配置され いるため、磁気センサ8を鏡筒本体4の後方に 配置する場合に比べて、磁気スケール7を第1 ンズ移動枠1の近くに配置することができる 。このため、位置検出精度を確保することが できる。さらに、磁気スケール7が後方に突 しないため、磁気センサ8を鏡筒本体4の後方 に配置する場合に比べて、レンズ鏡筒100の光 軸方向の小型化を図ることができる。

 <他の実施形態>
 なお、本発明の具体的な構成は、前述の実 形態に限られるものではなく、発明の要旨 逸脱しない範囲で種々の変更および修正が 能である。
 (A)
 前述の実施形態では、被検出部材の位置を 出するための検出部として磁気センサ8(MRセ ンサ)、被検出部材として磁気スケール7を例 説明しているが、検出部および被検出部材 これらに限られない。例えば、検出部はフ トインタラプタあるいはフォトリフレクタ あってもよい。検出部がフォトインタラプ あるいはフォトリフレクタの場合は、被検 部材としては櫛歯状部材が考えられる。
 (B)
 前述の実施形態では、磁気センサ8がカム筒 3の内側に配置されているが、磁気センサ8の なくとも一部(より詳細には、検出素子8a)が カム筒3の内側に配置されていればよい。

 また、センサホルダ9の一部がカム筒3の内 に配置されているが、センサホルダ9全体が ム筒3の内側に配置されていてもよい。
 (C)
 前述の実施形態では、磁気スケール7を磁気 センサ8に近接して配置するために、カム筒3 長孔3cが形成されているが、長孔3cは回転方 向に延びていなくてもよく、孔が形成されて いればよい。
 また、カム筒3の磁気スケール7および磁気 ンサ8の間に位置する部分が磁気を通す素材 できている場合は、カム筒3に孔が形成され ていなくても、磁気センサ8により磁気スケ ル7の位置を検出することは可能である。例 ば、カム筒3の磁気スケール7および磁気セ サ8の間に位置する部分の厚みが薄い場合は 磁気センサ8による位置検出精度を所望のレ ベルで確保しやすくなる。

 なお、磁気スケール7の着磁ピッチ(S極とN 極との間の距離)を大きくとることで、磁気 ケール7と磁気センサ8とを離して配置するこ とができる。このため、カム筒3の磁気スケ ル7および磁気センサ8の間に位置する部分の 厚みが厚い場合であっても、第1レンズ移動 1の位置検出を行うことは可能である。

 本発明に係るレンズ鏡筒では、レンズ移 枠の位置検出精度を確保しつつ組み付け性 高めることができるため、本発明は、光学 を支持するためのレンズ鏡筒の分野におい 有用である。