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Patent Searching and Data


Title:
LIFE TESTING DEVICE AND METHOD FOR ROTATION DRIVING MECHANISM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/149454
Kind Code:
A1
Abstract:
A weight (28) having a predetermined weight is connected to a rotation driving mechanism (4). By turning the weight (28) repeatedly by driving the rotation driving mechanism (4), torque is applied to the rotation driving mechanism (4). By repeating the application of torque to the rotation driving mechanism (4), the life of the rotation driving mechanism (4) is tested.

Inventors:
KUBOYAMA MAKOTO (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/061614
Publication Date:
December 11, 2008
Filing Date:
June 08, 2007
Export Citation:
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Assignee:
FUJITSU LTD (JP)
KUBOYAMA MAKOTO (JP)
International Classes:
G01M99/00; B25B23/14; G01R31/34
Foreign References:
JPS5839576U1983-03-15
JP2002350288A2002-12-04
US5886246A1999-03-23
JPS6277847A1987-04-10
JP2000258301A2000-09-22
JPH09103051A1997-04-15
JPH0749504Y21995-11-13
Attorney, Agent or Firm:
ITOH, Tadahiko (Yebisu Garden PlaceTower, 20-3, Ebisu,4-chome, Shibuya-ku, Tokyo 32, JP)
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Claims:
 回転駆動機構の寿命試験装置であって、
 該回転駆動機構に接続可能に構成された軸と、
 該軸が固定され、該軸を中心に回転可能に構成された重りと
 を有することを特徴とする回転駆動機構の寿命試験装置。
 請求項1記載の回転駆動機構の寿命試験装置であって、
 前記重りは両方向に回転可能に構成されたことを特徴とする回転駆動機構の寿命試験装置。
 請求項1記載の回転駆動機構の寿命試験装置であって、
 前記重りは前記軸の長手方向に移動可能に構成されたことを特徴とする回転駆動機構の寿命試験装置。
 請求項3記載の回転駆動機構の寿命試験装置であって、
 前記重りを回転可能に支持する支持部材と、
 該支持部材を前記軸の前記長手方向に移動可能に案内するスライドガイドと、
 前記支持部材を前記軸の前記長手方向に往復移動させる駆動源と
 を更に有することを特徴とする回転駆動機構の寿命試験装置。
 請求項1記載の回転駆動機構の寿命試験装置であって、
 前記重りは取り外し可能に構成されたことを特徴とする回転駆動機構の寿命試験装置。
 請求項1記載の回転駆動機構の寿命試験装置であって、
 前記回転駆動機構の駆動源は電動モータであり、
 該電気モータに接続されて該電動モータに流れる電流を検出してトルク値に換算し、換算したトルク値を表示する表示装置を更に有することを特徴とする回転駆動機構の寿命試験装置。
 請求項1記載の回転駆動機構の寿命試験装置であって、
 前記回転駆動機構は、ねじ締めドライバに組み込まれた回転駆動機構であり、
 前記軸は該ねじ締めドライバに用いられるビットの形状と同じ形状である
 ことを特徴とする回転駆動機構の寿命試験装置。
 請求項1記載の回転駆動機構の寿命試験装置であって、
 枠体と、
 該枠体の底部に取り付けられた往復駆動部と、
 該往復駆動部の駆動軸に取り付けられた支持部材と、
 該支持部材に回転可能に支持された重りと、
 該重りの回転軸上に設けられた軸と
 を有し、
 前記枠体は、前記回転駆動機構を有する装置を取り付けるための取り付け部を有し、該装置が前記枠体に取り付けられた際に前記軸は前記回転駆動機構に接続されるよう構成されたことを特徴とする回転駆動機構の寿命試験装置。
 回転駆動機構の寿命試験方法であって、
 該回転駆動機構に所定の重量の重りを接続し、
 前記回転駆動機構を駆動して該重りを繰り返し回転させることにより、前記回転駆動機構に繰り返してトルクを印加する
 ことを特徴とする回転駆動機構の寿命試験方法。
 請求項9記載の回転駆動機構の寿命試験方法であって、
 前記回転駆動機構の駆動は、正転と逆転を交互に繰り返し行うことを特徴とする回転駆動機構の寿命試験方法。
 請求項9記載の回転駆動機構の寿命試験方法であって、
 前記重りを回転軸に沿って往復動させながら前記回転駆動機構を駆動することを特徴とする回転駆動機構の寿命試験方法。
 請求項9記載の回転駆動機構の寿命試験方法であって、
 前記回転駆動機構に印加すべきトルクの大きさに基づいて、前記重りの重量を調整することを特徴とする回転駆動機構の寿命試験方法。
 請求項9記載の回転駆動機構の寿命試験方法であって、
 前記回転駆動機構を駆動するモータに流れる電流値から、前記回転駆動機構に印加されたトルク値を求め、表示装置に表示することを特徴とする回転駆動機構の寿命試験方法。
Description:
回転駆動機構の寿命試験装置及 方法

 本発明は寿命試験装置及び方法に係り、 り詳細には、回転駆動機構に繰り返しトル を印加して寿命試験を行うための寿命試験 置及び方法に関する。

 電気機器や電子機器などの製造物や機械 品の組み立てにはねじが用いられることが い。製造工程においてねじ締めを行うため 、ねじ締め装置が用いられる。ねじ締め装 は一般的にねじ締めドライバと称される。 じ締めドライバは、電気モータ等の回転駆 源と、回転駆動源の回転力(トルク)をドラ バ・ビットに伝えるための回転駆動機構を している。

 回転駆動機構は、回転力を伝えるための 車列及び歯車の軸を回転可能に支持する軸 等を有する。製造工程において、ねじ締め ライバはねじ締め動作を繰り返し行うため 回転駆動機構の歯車や軸受には、ある程度 繰り返し動作に耐えられるような寿命が要 される。

 回転駆動機構の歯車や軸受の寿命は、個 の部品としてある程度推定できるが、多数 歯車や軸受が組み合わされて構成される回 駆動機構としての寿命を推定するのは難し 。従来は、ねじ締めドライバを実際に使用 ながら故障した時点で、故障した部品を交 したり、新品と交換したりしていた。

 このように、従来はねじ締めドライバ全 の寿命を判定するための寿命試験は行われ おらず、したがって、ねじ締めドライバ等 回転駆動機構に関する寿命試験装置を開示 た先行文献を特定することはできない。

 上述のように、従来はねじ締めドライバ 体の寿命を判定するための寿命試験は行わ ていなかったため、ねじ締めドライバの寿 を推定することができず、ねじ締めドライ の寿命がきて故障するまで使用することが かった。しかし、製造工程中にねじ締めド イバが故障すると、製造工程を中断して修 することとなり、生産計画に支障をきたす いう問題があった。

 本発明の総括的な目的は、上述の問題を 決した新規で有用な回転駆動機構の寿命試 装置及び方法を提供することである。

 本発明のより具体的な目的は、ねじ締め ライバ等の回転駆動機構の寿命試験を簡単 短時間で行うことのできる寿命試験装置及 方法を提供することである。

 本発明の一つの局面によれば、回転駆動 構の寿命試験装置であって、該回転駆動機 に接続可能に構成された軸と、該軸が固定 れ、該軸を中心に回転可能に構成された重 とを有することを特徴とする回転駆動機構 寿命試験装置が提供される。

 また、本発明の他の局面によれば、回転 動機構の寿命試験方法であって、該回転駆 機構に所定の重量の重りを接続し、前記回 駆動機構を駆動して該重りを繰り返し回転 せることにより、前記回転駆動機構に繰り してトルクを印加することを特徴とする回 駆動機構の寿命試験方法が提供される。

 本発明の他の目的、特徴及び利点は、添 の図面を参照しながら以下の詳細な説明を むことにより、一層明瞭となるであろう。

 本発明によれば、ねじ締めドライバ等の 転駆動機構の寿命試験を簡単に短時間で行 ことができる。したがって、ねじ締めドラ バの寿命が来る前に予め修理や交換を行う とができ、ねじ締めドライバの寿命に起因 た故障などにより製造工程作業が中断され といった問題を解消することができる。

ねじ締めドライバの寿命試験を行うた の方法の一例を示す斜視図である。 本発明の一実施例による寿命試験装置 斜視図である。 図2に示す寿命試験装置にねじ締めドラ イバを取り付けた状態を示す斜視図である。 発生したトルク、モータの回転速度、 び軸の上下移動を示す波形図である。

符号の説明

2 ねじ締めドライバ
4 回転駆動機構
6 モータ
6a 電源供給ライン
8 ビット
10 レバー
12 エアシリンダ
12a 出力ロッド
20 フレーム
20a 底板
20b 後板
20c 上板
20d ねじ穴
22 エアシリンダ
24 移動台
26 リニアガイド
26a レール
26b スライダ
28 イナーシャ
28a 上面
30 軸
32 表示装置

 本発明の実施例について図面を参照しな ら説明する。

 以下の説明では、寿命試験が行われる回 駆動機構としてねじ締めドライバの駆動機 を用いた例について説明する。

 図1はねじ締めドライバの寿命試験を行う ための方法の一例を示す斜視図である。図1 おいて、ねじ締めドライバ2は、回転駆動機 4と、駆動源としての電動モータ6とを有す 。モータ6を駆動することで、モータ6の回転 力が回転駆動機構4に伝わり、回転駆動機構4 取り付けられたビット8が回転する。これに より、ビット8の先端に接続されたねじを回 させることができる。

 回転駆動機構4は、モータ6の回転力を伝え ための複数の歯車と、歯車を回転可能に支 するための軸と軸受を有している。これら 歯車には、ねじ締めドライバ2が駆動される にトルクが加わり、歯車は徐々に摩耗する また、軸や軸受も徐々に摩耗する。このよ な摩耗が大きくなると回転駆動機構4は正常 な動作を行うことができなくなり、寿命とな る。
 ねじ締めドライバ2の出力軸にはねじ頭のリ セスと噛み合いねじにトルクを伝達して回転 させるビット8が着脱自在に保持される。
 ねじ締め時、ねじはねじ送りされるので、 ット8とリセスとの噛み合いが外れないよう 出力軸をばねで押圧する。このように、出力 軸は回転と軸スライドの2動軸作を同時行う

 以上のような構成のねじ締めドライバ2の 寿命試験を行うために、図1に示す例では、 ット8にレバー10が取り付けられる。レバー10 はビット8の長手方向軸に対して垂直に延在 るように取り付けられる。そして、レバー10 を押圧することができるように、エアシリン ダ12が、レバー10の近傍に配置される。すな ち、エアシリンダ12の出力ロッド12aが、レバ ー10の側面に当接するように、エアシリンダ1 2が配置される。

 ここで、ねじ締めドライバ2の回転駆動機 構4の寿命試験を行うときは、モータ6の回転 を固定して回転できない状態としておく必 がある。モータ6の回転軸を固定した状態で 、エアシリンダ12の出力ロッド12aによりレバ 10を押圧すると、ビット8が回転しようとす 。ところが、ビット8は回転駆動機構4を介 てモータ6の回転軸に接続されているため、 転することはできず、ビット8にトルクが印 加される。このトルクは回転駆動機構4の歯 に伝達される。したがって、エアシリンダ12 の出力ロッド12aでレバー10を繰り返し押圧す ことにより、所定のトルク(ねじ締め時のト ルク)を回転駆動機構4の各部に繰り返し伝え ことができ、回転駆動機構4の寿命試験を行 うことができる。

 上述の試験方法では、回転駆動機構4内の 歯車は実際に回転することはなく、歯車同士 の噛み合わせ位置は変化しない。したがって 、歯車には、常に同じかみ合わせ位置でトル クが印加される。また、軸と軸受の相対位置 も変化せず、常に同じ位置でトルクが印加さ れる。ところが、実際の使用では、ねじを回 転させるためにビット8が回転し、回転駆動 構4の歯車も回転し、ねじが締め付けられた 点で回転が止まり、ここで最大のトルクが 加される。

 したがって、図1に示すような寿命試験方 法であると、回転駆動機構4の歯車は、同じ み合い位置で繰り返しトルクが印加される ととなり、実際の条件とは異なってしまう すなわち、歯車の同じ噛み合い位置で繰り しトルクが印加されるため、歯車の一部分 けが摩耗することとなり、実際の寿命より くなってしまうおそれがある。実際の使用 は、歯車が回転してから止まった位置(任意 位置)で最大トルクが印加されるので、歯車 の全体がまんべんなく摩耗するはずである。

 このような不都合を解消するために、本 明の一実施例による寿命試験装置は、図2に 示すような構成を有している。図2は本発明 一実施例による寿命試験装置の斜視図であ 。

 図2に示す寿命試験装置は、鋼板等の剛性 のある板材で形成されたフレーム(枠体)20を する。フレーム20の底板20aにエアシリンダ22 取り付けられる。エアシリンダ22の出力軸 は移動台(支持部材)24が取り付けられ、移動 (支持部材)24はエアシリンダ22の出力軸の移 に伴って垂直方向に移動可能である。移動 24の垂直方向の移動を案内するために、リ アガイド26が設けられる。

 リニアガイド26のレール26aは、フレーム20 の後板20bに固定される。レール26aに沿って移 動するスライダ26bは、移動台24の側面に固定 れる。これにより、エアシリンダ22を駆動 てその出力軸が垂直方向に移動すると、移 台24はリニアガイド26により案内されながら 直方向に移動する。

 移動台24の上部には、軸30が軸受により回 転可能に支持され、円柱状の重りとして機能 するイナーシャ28が軸30に取り付く。イナー ャ28の上面28a側の軸30は、ねじ締めドライバ2 に取り付けられて使用されるビット8の形状 同じ形状に加工されている。したがって、 30は、ビット8と同様に、ねじ締めドライバ2 回転駆動機構4に取り付けることができる。

 フレーム20の上板20cには、ねじ締めドラ バ2が取り付けられる部分が設けられている 具体的には、ねじ締めドライバ2をボルトで 固定するためのねじ穴20dが上板20cに設けられ ている。

 図3は図2に示す寿命試験装置にねじ締め ライバ2を取り付けた状態を示す斜視図であ 。

 ねじ締めドライバ2がフレーム20に取り付 られると、イナーシャ28から垂直上方に延 する軸30は、ねじ締めドライバ2の回転駆動 構4に取り付けられた状態となる。これによ イナーシャ28は回転駆動機構4に接続され、 じ締めドライバ2を作動させると、モータ6 回転力が回転駆動機構4及び軸30を介してイ ーシャ28に伝えられ、イナーシャ28は回転す 。

 イナーシャは金属等の重量のある材料で 成されており、回転する際に大きな慣性力 作用する。この慣性力により回転トルクが 30に印加される。すなわち、イナーシャ28の 大きさを適当に決めておけば、イナーシャ28 回転加速させる際に所望のトルクが軸30に 加されるように構成することができ、ねじ めドライバ2のモータ6を駆動する毎に発生す る。したがって、ねじ締めドライバ2のモー 6を断続的に駆動することにより、軸30を介 て所定の大きさのトルクを回転駆動機構4に り返し印加することができる。これは、あ かもねじ締めドライバ2によりねじを連続的 に締めている状態に相当する。

 本実施例のようにイナーシャ28(重り)の慣 性力を利用してトルクを発生させる場合、モ ータ6は実際のねじ締め時と同様に駆動され め、実際のねじ締め時と同じ負荷をモータ6 加えることができる。このため、本実施例 よる寿命試験装置で試験することにより、 転駆動機構4の試験だけではなく、モータ6 繰り返し駆動寿命試験も同時に行うことが きる。すなわち、モータ6も含めた回転駆動 構4の寿命試験を行うことができる。

 なお、イナーシャ28の大きさは、発生さ るべきトルクの大きさに基づいて決定する とができる。イナーシャ28の慣性モーメント をJ、イナーシャ28を回転させる際の角加速度 をω/tで表すと、イナーシャ28を回転させる際 に発生するトルクTは以下の式で算出するこ ができる。

    T=Jω/t   (1)
円柱イナーシャ28の慣性モーメントJは円柱の 直径Dの二乗に比例するため、上式(1)は、以 のようになる。

    T=1/8*mD 2 ω/t   (2)
ここで、角加速度ω/tはモータ6の特性で定ま 値であり、mは円柱の質量である。式(2)を用 いてトルクTを算出することができる。所望 トルクTとモータ6による回転の角加速度が既 知であれば、イナーシャ28に必要な大きさを 出することができる。また、発生させるべ トルクTを変更する場合は、イナーシャ28の きさを変更すればよい。

 イナーシャ28の変更は、大きさの違うイ ーシャ28に交換することで達成できる。この 場合、イナーシャ28を移動台24から容易に取 外すことができるような取り付け構造とし おくことが好ましい。あるいは、イナーシ 28の外周に別の重りを取り付けることとして もよい。イナーシャ28にねじ穴等の取り付け を設けておくことで、容易に付加的な重り 取り付けたり、取り外したりすることがで る。この場合、イナーシャ28の回転時に偏 重とならにように、付加的な重りはイナー ャ28の回転軸に対して点対称になるように取 り付けることが好ましい。

 なお、イナーシャ28の形状は、円柱形状 限ることなく、様々な形状を使用すること できるが、回転により偏荷重がかからない うに、回転軸に関して点対称な形状である とが好ましい。

 本実施例による寿命試験装置では、上述 ように移動台24を垂直方向に移動すること できる。すなわち、エアシリンダ22を駆動す ることで、イナーシャ28を回転させながら同 に垂直方向に往復移動させることができる この動作は、実際のねじ締め時にビット8を ねじ頭に押し付ける動作と同じであり、回転 駆動機構4内のスプリングの寿命試験も同時 行うことができる。また、回転駆動機構4内 軸や軸受け及び歯車にも、実際のねじ締め に作用する荷重を印加することができ、実 のねじ締めの条件により一層近づけて寿命 験を行うことができる。

 なお、図3に示すように、ねじ締めドライ バ2のモータ6に流れる電流を検出してトルク として表示する表示装置32を、モータ6の電 供給ライン6aに接続することができる。ね 締めドライバ2のモータ6を駆動する電流値は 、発生するトルクに比例しているため、モー タ6に供給される電流値を検出することで発 したトルクを求めることができる。表示装 32は、実際に発生しているトルクの波形を表 示することができる。また、発生したトルク のピークをカウントすることで、繰り返し回 数を求めて表示することもできる。また、ト ルク波形を観察し、トルク波形が正常時のト ルク波形からはずれたときを寿命であると判 断することもできる。あるいは、モータ6へ 入力電流が一定値を超えた場合に寿命であ と判断することもできる。

 次に、本実施例による寿命試験装置によ 行われる寿命試験方法について説明する。

 まず、図2に示す寿命試験装置において、 所望のトルクが発生するようにイナーシャ28 定する。次に、図3に示すように、イナーシ ャ28の軸30をねじ締めドライバ2の回転駆動機 4に接続しながら、ねじ締めドライバ2を寿 試験装置に取り付ける。すなわち、ねじ締 ドライバ2を取り付けることにより、イナー ャ28の軸30は、ねじ締めドライバ2の回転駆 機構4に接続され、モータ6を駆動することで 、イナーシャ28が回転することとなる。

 図4は、以下に説明する寿命試験方法にお いて、発生したトルク、モータ6の回転速度 及びイナーシャ28(軸30)の上下移動を示す波 図である。

 ねじ締めドライバ2を寿命試験装置に取り 付けたら、寿命試験を開始する。寿命試験を 始める際には、エアシリンダ22を駆動してイ ーシャ28を下降した位置にしておく。この 態は、ねじ締めドライバに取り付けたビッ 8がスプリングで下降した状態と同じである  この状態で、モータ6を正転させてイナー ャ28をねじ締め方向に回転させ、所定のト クを発生させる。モータ6の正転とは、ねじ 締める方向に軸30が回転するようにモータ6 回転させることである。所定のトルクが発 したらモータ6の駆動は停止される。イナー シャ28は惰性で回転し続けるが、徐々に回転 度が落ちて停止する。

 イナーシャ28が惰性で回転している間に エアシリンダ22を駆動してイナーシャ28を一 上昇させる。これにより、軸30も上昇し、 転駆動機構4に作用していたスラスト荷重は ビット8が上昇した状態でねじ締め初期状態 と等しくなる。そして、イナーシャ28の回転 停止する前に、エアシリンダ22を駆動して ナーシャ28を下降させる。

 イナーシャ28の回転が停止したら、モー 6を逆転させて、イナーシャ28を逆回転させ ことにより反対方向のトルクを発生させる モータ6の逆転とは、ねじを緩める方向に軸3 0が回転するようにモータ6を回転させること ある。所定のトルクが発生したらモータ6の 駆動は停止される。イナーシャ28は惰性で逆 転し続けるが、徐々に回転速度が落ちて停 する。

 イナーシャ28が惰性で逆回転している間 、エアシリンダ22を駆動してイナーシャ28を 旦上昇させる。これにより、軸30も上昇し 回転駆動機構4に作用していたスラスト荷重 、ビット8が上昇した状態でねじを外す終え た状態と等しくなる。そして、イナーシャ28 回転が停止する前に、エアシリンダ22を駆 してイナーシャ28を下降させる。

 以上の動作により、実際のねじ締め及び じ緩めとほぼ同じ条件下で回転駆動機構4に トルクを印加することができ、この動作を繰 り返すことで寿命試験を行うことができる。 なお、上述の例では、ねじ締めとねじ緩めと を同時に試験しているが、ねじ締めのみの動 作による寿命を試験することもできる。この 場合、モータ6の逆転を行わず、逆転の代わ に正転を行えばよい。すなわち、断続的に ータ6の正転のみを行うことで、ねじ締めの 件のみを繰り返すことができる。また、ね 緩めのみの動作による寿命を試験する場合 、モータ6の正転を行わず、正転の代わりに 逆転を行えばよい。すなわち、断続的にモー タ6の逆転のみを行うことで、ねじ緩めの条 のみを繰り返すことができる。

 また、図4に示す例では、トルクを発生さ せてから次のトルクを発生させる間にシリン ダ22を駆動してイナーシャ28(軸30)の上昇・下 を行っているが、一つのトルク発生が終了 てから軸30を上昇させ、その状態で次ぎの ルクを発生させ、その後、軸30を下降させて 、再びトルクを発生させることとしてもよい 。ビットが上昇した位置と下降した位置とで は、回転駆動機構4に印加されるスラスト荷 に大きな変化はないため、トルク発生は回 軸30の上昇位置のいずれであってもよい。寿 命試験を目的とした場合は、回転軸30を往復 下動させれば十分である。

 上述の実施例では、ねじ締めドライバ2の 回転駆動機構4を例として説明したが、ねじ めドライバ2に限ることなく、本発明は、例 ばトルクレンチなどの他の工具の回転駆動 構や、様々な回転駆動機構の寿命試験に適 することができる。

 本発明は、ねじ締めドライバ等の回転駆 機構の寿命試験装置及び方法に適用可能で る。