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Title:
LIGHT ADJUSTING DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/154111
Kind Code:
A1
Abstract:
A light adjusting device has substrates (10, 40) having apertures, respectively, a plurality of incoming light adjusting means (20a, 20b, 20c) which are displaced within the same plane, and a plurality of driving means (50a, 50b, 50c) which drive the incoming light adjusting means (20a, 20b, 20c).  The incoming light adjusting means (20a, 20b, 20c) are mutually displaced to an aperture position and a retracted position retracted from the aperture by the driving means, and incoming light passing through the aperture is adjusted.  The first incoming light adjusting means displaced to the aperture position abuts to at least one of other incoming light adjusting means retracted from the aperture, and the position of the first incoming light adjusting means is specified.

Inventors:
IDE TAKAYUKI (JP)
UEDA TOMOYA (JP)
SHINOHARA SHUNICHI (JP)
MOCHIZUKI EIJI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/060601
Publication Date:
December 23, 2009
Filing Date:
June 10, 2009
Export Citation:
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Assignee:
OLYMPUS CORP (JP)
MISUZU IND CORP (JP)
IDE TAKAYUKI (JP)
UEDA TOMOYA (JP)
SHINOHARA SHUNICHI (JP)
MOCHIZUKI EIJI (JP)
International Classes:
G03B9/02; G03B11/00; G03B17/12
Foreign References:
JP2006330314A2006-12-07
JP2005195817A2005-07-21
JPH11338001A1999-12-10
JP2001174862A2001-06-29
JP2006330314A2006-12-07
Other References:
See also references of EP 2290441A4
Attorney, Agent or Firm:
SAITO KEISUKE (JP)
Keisuke Saito (JP)
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Claims:
 開口を有する基板と、
 同一平面内を変位する複数の入射光調節手段と、
 前記入射光調節手段を駆動する複数の駆動手段と、を有し、
 前記駆動手段により前記入射光調節手段を、各々前記開口位置と、前記開口から退避した退避位置に相互に変位させ、前記開口を通過する入射光を調節する光調節装置であって、
 前記開口位置に変位した第1の前記入射光調節手段が、前記開口から退避した他の前記入射光調節手段の少なくとも1つに当接することによって、位置が規定されることを特徴とする光調節装置。
 前記開口位置から退避した前記入射光調節手段が、前記入射光調節手段の変位領域外に形成された位置決め部材と当接することによって位置が規定されることを特徴とする請求項1に記載の光調節装置。
 前記位置決め部材は、前記位置決め部材を前記基板上の所定位置で固定するよう、前記基板に設けられた位置決め穴と嵌合する突起を有することを特徴とする請求項2に記載の光調節装置。
 前記入射光調節手段の、少なくとも他の前記入射光調節手段と当接する部位に肉厚部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の光調節装置。
 前記入射光調節手段に各々異なる径の開口が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の光調節装置。
 前記入射光調節手段に各々異なる光学レンズが形成されていることを特徴とする請求項4に記載の光調節装置。
 前記入射光調節手段に各々異なる光学フィルターが形成されていることを特徴とする請求項4に記載の光調節装置。
 前記入射光調節手段に各々異なる径の開口が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の光調節装置。
 前記入射光調節手段に各々異なる光学レンズが形成されていることを特徴とする請求項3に記載の光調節装置。
 前記入射光調節手段に各々異なる光学フィルターが形成されていることを特徴とする請求項3に記載の光調節装置。
 更に前記入射光調節手段を回動変位させる為の軸を有し、
 前記軸の前記入射光調節手段における固定部は、バーリングによって形成してなることを特徴とする請求項2に記載の光調節装置。
 前記入射光調節手段に各々異なる径の開口が形成されていることを特徴とする請求項11に記載の光調節装置。
 前記入射光調節手段に各々異なる光学レンズが形成されていることを特徴とする請求項11に記載の光調節装置。
 前記入射光調節手段に各々異なる光学フィルターが形成されていることを特徴とする請求項11に記載の光調節装置。
 前記入射光調節手段に各々異なる径の開口が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の光調節装置。
 前記入射光調節手段に各々異なる光学レンズが形成されていることを特徴とする請求項2に記載の光調節装置。
 前記入射光調節手段に各々異なる光学フィルターが形成されていることを特徴とする請求項2に記載の光調節装置。
 
 
 

 
Description:
光調節装置

 本発明は、光調節装置に関するものであ 。

 従来から可変光学装置として多種多様な 式が実施されているが、その一手法として 単数もしくは複数の光学素子を、電磁もし はその他の駆動源により、光路内外に相互 変位させ、光路を通過する入射光の光学特 を変化させる差込式可変光学装置がある。 の差込式可変光学装置は、光学素子を複数 成することでその機能を拡張させることが 能となる。更に、近年撮像機能を有した携 機器やマイクロビデオスコープ、デジタル メラ、内視鏡等の小型撮像機器の高画質化 伴い、レンズや絞り、光学フィルター等の 学素子も、従来の固定焦点レンズ、固定絞 、固定特性フィルターから、フォーカスレ ズ、可変絞り、可変特性フィルターを適用 る要求が高まっており、この様な小型撮像 器に適用する光学装置として、先述の差込 可変光学装置は構成が簡単なことから、小 に適した光学装置として注目されている。 の様な小型化に適した差込式可変光学装置 例として、特許文献1では、光量を制御する 複数の遮光部材と、磁気回路にて電磁的駆動 力を得て複数の遮光部材をそれぞれ駆動する 複数の駆動手段と、複数の遮光部材及び複数 の駆動手段を取り付けるベース部材を備えて おり、複数の駆動手段の中間部に漏れ磁束の 流入を阻止する阻止部材を設けることで装置 の小型化と安定駆動を実現している。

特開2006-330314号公報

 しかしながら、特許文献1では、遮光部材 を光路中に差し込んだ際、遮光部材の位置決 めを直接ストッパー部材に突き当てることで 実現している。このストッパー部材は遮光部 材の突き当て時の衝撃に耐え得る剛性を持つ 必要があり、且つその成形方法より、相応の 大きさが必要とされ、更なる小型化の妨げと なる。また、特許文献1では、遮光部材とし シャッターと絞りの2つの光学素子を例とし 提案されているが、遮光部材を更に増やす とで機能を拡張させる場合、ストッパー部 の形成位置と遮光部材の変位領域が干渉し しまい、これ以上遮光部材を増やすことが 難となる。

 本発明は、上記に鑑みてなされたもので って、複数の光学素子を備えた光調節装置 おいて、光学素子の位置決めを確実に行う とができ、かつ、小型化可能な光調節装置 提供することを目的とする。

 上述した課題を解決し、目的を達成する めに、本発明に係る光調節装置は、開口を する基板と、同一平面内を変位する複数の 射光調節手段と、入射光調節手段を駆動す 複数の駆動手段と、を有し、駆動手段によ 入射光調節手段を、各々開口位置と、開口 ら退避した退避位置に相互に変位させ、開 を通過する入射光を調節する光調節装置で って、開口位置に変位した第1の入射光調節 手段が、開口から退避した他の入射光調節手 段の少なくとも1つに当接することによって 位置が規定されることを特徴としている。

 本発明に係る光調節装置においては、開 位置から退避した入射光調節手段が、入射 調節手段の変位領域外に形成された位置決 部材と当接することによって位置が規定さ ることが好ましい。

 本発明に係る光調節装置においては、位 決め部材は、位置決め部材を基板上の所定 置で固定するよう、基板に設けられた位置 め穴と嵌合する突起を有することが好まし 。

 本発明に係る光調節装置においては、入 光調節手段を回動変位させる為の軸を有し 軸の入射光調節手段における固定部は、バ リングによって形成するとよい。

 本発明に係る光調節装置においては、入 光調節手段の、少なくとも他の入射光調節 段と当接する部位に肉厚部を設けることが ましい。

 本発明に係る光調節装置においては、入 光調節手段に各々異なる径の開口が形成さ ていることが実際的である。

 本発明に係る光調節装置においては、入 光調節手段に各々異なる光学レンズを形成 ることができる。

 本発明に係る光調節装置においては、入 光調節手段に各々異なる光学フィルターを 成することができる。

 本発明に係る光調節装置は、光学素子の 置決めを確実に行うことができ、かつ、小 化可能である、という効果を奏する。

第1の実施の形態に係る多段可変絞りの 構成を示す分解斜視図である。 第1の実施の形態に係る絞り板の構成を 示す斜視図である。 第1の実施の形態に係るコイルの構成を 示す平面図である。 組み上げた状態の多段可変絞りの構成 示す斜視図である。 複数の絞り板がすべて退避位置にある 態を示す平面図である。 一つの絞り板が開口位置にあり、残り 絞り板が退避位置にある状態を示す平面図 ある。 第2の実施の形態に係る多段可変絞りの 絞り板の構成を示す斜視図である。

10  下部基板(基板)
11  第1開口(開口)
14、16、18 スペーサ用位置決め穴
20a、20b、20c 絞り板(入射光調節手段)
21a、21b、21c 開口
22a、22b、22c 軸部材
23a、23b、23c 遮光部
24a、24b、24c 腕部
25a 固定部
26a 突き当て用壁(肉厚部)
30  スペーサ(位置決め部材)
31  開口部
34、35、36、37、38、39 位置決め用突起
40  上部基板(基板)
41  第2開口(開口)
45、47、49 スペーサ用位置決め穴
50a、50b、50c コイル(駆動手段)
51a、51b、51c コア
52a、52b、52c コイル線
53a、53b、53c 腕部
54a、54b、54c 腕部
100 多段可変絞り(光調節装置)
120a 絞り板

 以下に、本発明に係る光調節装置の実施 態を図面に基づいて詳細に説明する。なお 以下の実施形態によりこの発明が限定され ものではない。

(第1の実施の形態)
 第1の実施の形態に係る光調節装置について 、図1から図6を参照しつつ説明する。第1の実 施の形態は、本発明を、異なる開口径を有す る絞り板を複数形成し、各々の絞り板を光路 位置及び光路外に相互に変位させることで、 開口を通過する光量を段階的に規定する多段 可変絞りに適用した例である。
 以下、図1、図2、図3、及び図4を参照して、 第1の実施の形態における多段可変絞り100(光 節装置)の構成について説明する。ここで、 図1は、第1の実施の形態に係る多段可変絞り1 00の構成を示す分解斜視図である。図2は、第 1の実施の形態に係る絞り板20aの構成を示す 下方から見た斜視図である。なお、絞り板20 b、20cの構成は絞り板20aの構成と同一である 図3は、第1の実施の形態に係るコイル50aの構 成を示す平面図である。図4は、組み上げた 態の多段可変絞り100の構成を示す斜視図で って、上部基板40の図示を省略した図である 。

 図1、図2に示す様に、本実施の形態にお る多段可変絞りは、下部基板10(基板)と、複 の絞り板20a、20b、20c(入射光調節手段)と、 ペーサ30(位置決め部材)と、上部基板40(基板) と、複数のコイル50a、50b、50c(駆動手段)と、 備える。

 略円板状の下部基板10の中央には、円形の 1開口11(開口)が形成され、さらに、下部基板 10は、複数の軸受け穴12a、12b、12cと、複数の ペーサ用位置決め穴14、16、18(図1、図5、図6 )と、を備える。複数の絞り板20a、20b、20cに 、互いに直径の異なる開口21a、21b、21c、及 、軸部材22a、22b、22cが各々形成されている スペーサ30には、位置決め用突起34、35、36、 37、38、39(図1、図4~図6)が形成されている。略 円板状の上部基板40(基板)の中央には、円形 第2開口41(開口)が形成され、さらに、上部基 板40は、複数の軸受け穴42a、42b、42c、及び、 数のスペーサ用位置決め穴45、47、49(図1、 5、図6)を備える。複数のコイル50a、50b、50c 、コア51a、51b、51cにコイル線52a、52b、52cを れぞれ巻き線してなる。
 以下各々の構成部材の詳細について説明す 。

 下部基板10及び上部基板40は、リン青銅、 ベリリウム銅、樹脂材等の非磁性体からなる 薄板をプレス等の加工法により成形する。第 1開口11及び第2開口41は、その開口中心を光軸 Lに一致させるように配置され、入射光が通 する光路となる。第1開口11及び第2開口41の 口径は同一もしくは異なる直径に成形され おり、第1開口11及び第2開口41の開口径のう 小さい方の開口径が多段可変絞り100におけ 最大開口径となる。

 スペーサ30は、下部基板10及び上部基板40 間隔及び相対位置を規定する部材で、下部 板10及び上部基板40と同様に非磁性体からな る薄板をプレス等の加工法により成形し、中 央に開口部31が形成される。また、開口部31 周囲には、複数の位置決め用突起34、35、36 37、38、39が形成されている。位置決め用突 34、36、38は、下部基板10のスペーサ用位置決 め穴14、16、18にそれぞれ対応する位置に、プ レス加工により、スペーサ30の下面から下方( 図1の下方向)にそれぞれ突出するように形成 れている。位置決め用突起35、37、及び39は 上部基板40のスペーサー用位置決め穴45、47 49にそれぞれ対応する位置に、プレス加工 より、スペーサ30の上面から上方(図1の上方 )にそれぞれ突出するように形成されている 。

 スペーサ30の下面側に突出した位置決め 突起34、36、38は、下部基板10に形成されたス ペーサ用位置決め穴14、16、18とそれぞれ嵌合 し、スペーサ30の上面側に突出した位置決め 突起35、37、39は、上部基板40に形成された ペーサ用位置決め穴45、47、49とそれぞれ嵌 する。さらに、下部基板10と上部基板40を接 等によりスペーサ30を介して接合すること 、下部基板10及び上部基板40の間隔が規定さ ると共に、相対位置が規定される。

 絞り板20a、20b、20cは、下部基板10及び上 基板40と同様に非磁性体からなり、厚さがス ペーサ30よりも薄い薄板をプレス等の加工法 より成形する。絞り板20a、20b、20cは、遮光 23a、23b、23cと腕部24a、24b、24cとを備える。 光部23a、23b、23cには、下部基板10及び上部 板40に形成された第1開口11及び第2開口41より も小さな開口21a、21b、21cが形成されている。 この小さな開口21a、21b、21cは互いに異なる直 径を備える。

 図2に示すように、絞り板20aの腕部24aには 、プレス加工のバーリングによって、絞り板 20aの下面から下方に円筒状に突出する固定部 25aが形成されている。固定部25a内には、軸部 材22aが圧入等の方法で固定される。同様に、 絞り板20b、20cにも、腕部24b、24cに固定部が形 成され、軸部材22b、22cがそれぞれ圧入等の方 法で固定される。

 軸部材22a、22b、22cは、円柱状の磁石から り、径方向に対してS極及びN極となる様に 磁されている。この軸部材22a、22b、22cは、 部基板10及び上部基板40に形成された軸受け 12a、12b、12c及び軸受け穴42a、42b、42cとそれ れ嵌合される。これにより、絞り板20a、20b 20cは、軸部材22a、22b、22cを回転軸として回 可能となる。また、絞り板20a、20b、20cは、 軸L方向に対して鉛直な同一平面内を回動変 位するように配置されている。

 図3に示す様に、コイル50aは、ケイ素鋼、 パーマロイ等の強磁性体からなるコア51aにコ イル線52aが巻き線されてなる。コイル線52aに 流す電流の向きにより、腕部53a、54aが相互に S極及びN極に磁化される。なお、コイル50b、5 0cについてもコイル50aと同様な構成である。

 図4に示す様に、コイル50a、50b、50cにおい ては、対向する腕部53a、54a間に軸部材22aを、 対向する腕部53b、54b間に軸部材22bを、対向す る腕部53c、54c間に軸部材22cを、それぞれ挟む 様に配置する。コイル50a、50b、50cは、腕部53a 、53b、53c、54a、54b、54cを上部基板40に接着等 て接合されている。

 次に、図3から図6を参照しつつ、第1の実 の形態における多段可変絞り100の動作につ て説明する。ここで、図5は、複数の絞り板 20a、20b、20cがすべて退避位置にある状態を示 す平面図である。図6は、絞り板20aが開口位 にあり、絞り板20b、20cが退避位置にある状 を示す平面図である。なお、図5及び図6では 、上部基板40の図示を省略している。

 コイル50a、50b、50cにより発生する腕部53a 53b、53c及び腕部54a、54b、54cの磁極と、軸部 22a、22b、22cの磁極との磁気的吸引力及び反 力により、軸部材22a、22b、22cに回転力が生 、絞り板20a、20b、20cは軸部材22a、22b、22cを 転中心として回動する。また、回転の方向 コイル線52a、52b、52cに流す電流の方向で制 することが出来る。

 図5は、絞り板20a、20b、20cに図中時計回り の回転力をそれぞれ与えた状態を示す。絞り 板20a、20b、20cは図中時計回りに回動し、スペ ーサ30に突き当たった状態で停止する。以降 この位置を退避位置と言う。この状態で、 り板20a、20b、20cは、下部基板10及び上部基 40に形成された第1開口11及び第2開口41から退 避し、入射光が通過する光路の直径は、下部 基板10及び上部基板40に形成された第1開口11 び第2開口41のうちの小さい方の開口となる

 図6は、絞り板20aに図中反時計回り、絞り 板20b及び絞り板20cに図中時計回りの回転力を 与えた状態を示す。絞り板20b及び絞り板20cは 図中時計回りに回動し、スペーサ30に突き当 った状態で停止する。一方、絞り板20aは図 反時計回りに回動し、絞り板20b及び絞り板2 0cに突き当たった状態で停止する。以降、絞 板20aのこの位置を開口位置と言う。この状 で、絞り板20aは、下部基板10及び上部基板40 に形成された第1開口11及び第2開口41の位置に 差し込まれ、入射光が通過する光路の直径は 、絞り板20aに形成された開口21aとなる。ここ で、スペーサ30の開口部31の形状、及び、絞 板20a、20b、20cの形状は、開口21aの中心が光 Lと一致する様に、最適化されている。

 同様に、絞り板20b又は絞り板20cを開口位 に挿入し、入射光が通過する光路の直径を 絞り板20b又は絞り板20cに形成された開口21b は開口21cとすることができる。これにより 多段可変絞り100の開口径は、4段階に制御す ることが可能となる。

 次に第1の実施の形態における多段可変絞り 100による作用、効果について説明する。
 上述の様に、第1の実施の形態における多段 可変絞り100では、絞り板20a、20b、20cのいずれ かを開口位置に差し込んだ際の位置決めを次 のように行う。まず、開口位置から退避した 残りの絞り板について、スペーサ30の開口部3 1の内壁に突き当てることで、位置決めを行 。次に、開口位置に差し込む絞り板につい 、開口部31の内壁に当接することで位置決め した絞り板に突き当てることで、位置を規定 する。これにより、開口位置に差し込んだ絞 り板に対し直接位置決めをおこなう部材を設 ける必要が無くなる。

 図5から分かる様に、絞り板を複数設けた 場合、絞り機構の領域(平面視においてスペ サー30が示す領域)のほとんどは絞り板20a、20 b、20cが回動する領域で占められ、この領域 位置決めをおこなう部材をさらに設けるこ は困難である。仮に図5において、絞り板20a 20b、20cが回動する領域外であって、軸部材2 2a、22b、22cの近傍に位置決め部材を形成した 合、本来位置決めを行う開口部と位置決め 材を形成する位置が離れる為、位置決め部 の成形位置の誤差や軸部材と軸受け穴のク アランスによる誤差が拡大され、最終的な 口部における位置ズレが大きくなる不具合 生じる。

 一方、第1の実施の形態における多段可変 絞り100では、各々の部材は位置決めを行う場 所において直接突き当てが行われるので、位 置ズレは各々の部材の成形誤差の加算分とな る。本実施例では、退避位置にある絞り板が 、絞り板20a、20b、20cに設けられた開口21a、21b 、21c中心の回動軌跡延長上の位置で各々位置 決め部材と当接している。また各々の絞り板 が同一の位置決め部材に当接されている。つ いては、最終的な開口部における位置ズレを 先述の方式に比べ低減させることが出来る。 また、各々の絞り板20a、20b、20cに対して個別 に位置決め部材を形成する場合には、位置決 め部材に必要とされる剛性や形成方法による 相応の領域が必要となり、絞り機構の小型化 を阻害すると共に、コストや工数の増大を招 く。この様な観点から第1の実施の形態にお る多段可変絞り100は、絞り板20a、20b、20cを 数設けることによる機能拡張、位置決め精 の向上、コスト及び工数の低減に寄与する

 また、第1の実施形態における絞り板20a、 20b、20cを複数の光学レンズに置き換えること によって、光学レンズ脱着装置として用いる ことも可能である。

 さらにまた、第1の実施形態における絞り 板20a、20b、20cを複数の光学フィルターに置き 換えることによって、透過光量もしくは透過 波長域を変える光学フィルター脱着装置とし て用いることも可能である。

 また、開口位置に変位した絞り板の位置 めは、退避した残りの絞り板のすべてに当 させることによって行ってもよいが、退避 た残りの絞り板のうちの一つと当接させる けでも行うことができる。すなわち、開口 置に変位した絞り板の位置決めは、退避し 残りの絞り板のうちの少なくとも一つに当 することによって行う。

(第2実施形態)
 図7を参照して、第2の実施の形態に係る多 可変絞りついて説明する。図7は、第2の実施 の形態に係る多段可変絞りの絞り板120aの構 を示す、上方から見た斜視図である。第2の 施の形態に係る多段可変絞りでは、第1の実 施の形態に係る絞り板20a、20b、20cと同様に、 複数の絞り板を備え、これらの絞り板は絞り 板120aと同一の構成をなしている。

 図7に示す様に、第2の実施の形態におけ 絞り板120aは、遮光部23aの外周部に、上方に 出する突き当て用壁26a(肉厚部)が形成され いる点で第1の実施の形態に係る絞り板20a、2 0b、20cとは異なる。

 この様に、突き当て用壁26aを設ける事で、 り板の位置決めを行う際に、退避位置に変 した絞り板と下部基板及び上部基板との隙 に、開口位置に変位した絞り板が入り込む とによる動作不良を防ぐことが出来ると共 、絞り板を軽量化することが出来る。この 、絞り板の動作速度を向上させ、突き当て の衝撃を低減することが可能となる。
 なお、図7に示す絞り板120aでは、腕部24aと 接続部分を除いて、遮光部23aの外周部全体 渡って突き当て用壁26aが設けられているが これに代えて、他の絞り板と突き当たる部 にのみ突き当て用壁を形成することも出来 。
 なお、その他の構成、作用、効果について 、第1実施形態と同様である。

 以上のように、本発明に係る光調節装置 、複数の光学素子を備えた小型撮像機器に 用である。




 
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