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Title:
LIGHT GUIDE FABRICATION METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/139380
Kind Code:
A1
Abstract:
Disclosed is a light guide fabrication method used in planar light equipment, whereby a light guide of a specified length can be easily fabricated, even by an amateur in the field of light guides, such as manufacturers of decorative signboards. The method comprises (a) a step of preparing a translucent substrate (1), (b) a step of forming, on one side of a reflective sheet (21), a light-diffuse reflective pattern (22) from a light-diffuse reflective member that includes an adhesive, and of forming a light-reflective sheet (2) with a diffuse reflective pattern on the surface of which is glued a release sheet (23), and (c) a step of removing the release sheet (23) on the light-reflective sheet (2) with a diffuse reflective pattern and gluing it to the other surface of the translucent substrate (1) facing a light-emitting surface.

Inventors:
SAKAI YOSHIHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/058833
Publication Date:
November 19, 2009
Filing Date:
May 12, 2009
Export Citation:
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Assignee:
ASAGICREATE CO LTD (JP)
SAKAI YOSHIHIRO (JP)
International Classes:
F21S2/00; G02B6/00
Foreign References:
JPH11224521A1999-08-17
JP2002285120A2002-10-03
JPH08240719A1996-09-17
Attorney, Agent or Firm:
ASAHINA, Sohta et al. (JP)
Asahi 奈 Muneta (JP)
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Claims:
 透光性基板を準備する工程と、光反射シートの一面に、粘着剤を含む光乱反射部材により光乱反射パターンを形成し、その表面に剥離紙を貼り付けた乱反射パターン付き光反射シートを形成する工程と、該乱反射パターン付き光反射シートの前記剥離紙を除去して前記透光性基板の光放射面と対向する他面に貼り付ける工程とを有することを特徴とする面状光源装置に用いられる導光板の製法。
 ガラスまたはプラスティックを細片化したものと酸化チタンの粉末とを含む微粉末を粘着剤に混ぜ込むことにより、前記粘着剤を含む光乱反射部材を形成する請求項1記載の導光板の製法。
 前記微粉末の粒径を10~20μmにし、該微粉末の前記光乱反射部材に対する割合を、5~15体積%で調合する請求項1または2記載の導光板の製法。
 前記光乱反射部材を15~30μmの厚さに形成する請求項3記載の導光板の製法。
 光反射シートを前記透光性基板とほぼ同じ線膨張率の材料により形成する請求項1または2記載の導光板の製法。
 前記光反射シートを前記透光性基板と同じ線膨張率の材料により形成し、かつ、該光反射シートの表面を発泡状にすることにより反射しやすくする請求項5記載の導光板の製法。
 前記透光性基板がアクリル樹脂からなり、前記光反射シートがアクリル樹脂およびポリカーボネートの混合物からなる請求項5記載の導光板の製法。
 前記光乱反射部材をスクリーン印刷することにより前記光反射シートの表面に光乱反射パターンを形成する請求項1記載の導光板の製法。
 円筒状のシリンダの周面にドットパターンに合せた孔をあけておき、シリンダの内部に前記光乱反射部材を供給して、該シリンダの回転と光反射シートの移動とを同期させて前記シリンダ内部から前記光乱反射部材をシリンダの貫通孔を通して押し出す方式で印刷する請求項8記載の導光板の製法。
Description:
導光板の製法

 本発明は、電飾看板や液晶表示装置のバ クライトなどの面状光源に用いられる導光 の製法に関する。さらに詳しくは、透光性 板の側面から光を入射し、その一面側から 一な輝度で光を放射するように透光性基板 裏面側に光乱反射パターンを形成して導光 とする場合に、その光乱反射パターンを非 に簡単に形成することができる面状光源装 に用いられる導光板の製法に関する。

 電飾看板や液晶表示装置などのバックラ トとして、透光性基板の側面から光を入射 、その一面(表面)から均一な輝度で光を放 するように、他面(裏面)に光乱反射パターン を形成した導光板が用いられている。この導 光板は、たとえば図4に示されるような構成 なっている。すなわち、図4において、51は クリル板などからなる透光性の基板で、そ 裏面に光乱反射パターン52が形成され、その 表面側に光拡散板53または光拡散シートが設 られ、裏面側に光反射シート54が設けられ ことにより形成されている。なお、55は透光 性基板51の側面に設けられる、LEDまたは蛍光 、冷陰極管などの光源である。

 この光乱反射パターン52は、図4(b)に示さ るように、光源55に近く光量の多い側では さい面積で、光源55から遠くて光量が小さく なる側では大きな面積になるようなドット状 またはストライプ状などのパターンに形成さ れ、表面から放射される光の輝度が面内で均 一になるようなパターンに形成されている。 この光乱反射パターン52の部分ではとくに光 乱反射して輝き、面内での均一性が得られ くいため、その表面側に光拡散板53または 拡散シートを設けることにより、光乱反射 ターン53が目立たないようにされると共に、 光乱反射パターン52のない部分などから光が れて無駄にならないように、裏面側には、 反射シート54が設けられている。この光拡 シート53および光反射シート54は、透光性基 51に貼り付けられる場合もあるし、重ね合 るだけで設けられる場合もある。

 このように、光乱反射パターン52は、透 性基板51の表面から放射される光の輝度が均 一になるようにする必要があるため、そのパ ターンの一定性は重要であり、従来は、透光 性基板51に直接スクリーン印刷などにより印 する印刷法または基体シートに予め光乱反 パターンを塗布または印刷法により形成し おき、その上に接着層を形成した転写材を いた転写法(たとえば特許文献1参照)により 成されている。

特開平7-11117号公報

 前述のように、面状光源装置用導光板を 造する場合、透光性基板の裏面に形成する 乱反射パターンは、印刷法または転写法に り形成されている。しかしながら、印刷法 、光乱反射パターンを形成したシルク版を 成し、クリーンルーム室で、そのシルク版 下に、1枚1枚透光性基板を設置して印刷を なければならず、作業が大変であると共に ある程度の印刷技術を有する者でなければ 大量生産する場合に均一な印刷物を作るこ ができないという問題がある。さらに、利 目的により、たとえば前述の図4(b)で上下方 の寸法を変更するような場合、すなわち、 ターン自身は同じでその長さ(図の上下方向 の長さ:パターンの繰り返しの数)を変更する 合でも、光乱反射パターンを形成したシル 版を変更しなければならず、非常にコスト ップになるという問題がある。

 また、転写法で行う場合でも、転写を行 場合には、通常透光性基板と転写材とを重 てローラで押し付けて回転させながら、120~ 200℃程度の温度で加熱する必要があり、ロー ラで圧接しながら加熱する装置が必要である と共に、その回転速度や押し付ける圧力など の制御が必要で、誰にでもできるというもの ではなく、導光板の製造業者に依頼しなけれ ばならず、非常にコストアップになるという 問題がある。

 本発明は、このような問題を解決するた になされたもので、電飾看板製造業者など 導光板の製造に関しては素人でも、簡単に 望の長さの導光板を製造することができる 状光源装置用の導光板の製法を提供するこ を目的とする。

 本発明による面状光源装置に用いられる 光板の製法は、透光性基板を準備する工程 、光反射シートの一面に、粘着剤を含む光 反射部材により光乱反射パターンを形成し その表面に剥離紙を貼り付けた乱反射パタ ン付き光反射シートを形成する工程と、該 反射パターン付き光反射シートの前記剥離 を除去して前記透光性基板の光放射面と対 する他面に貼り付ける工程とを有すること 特徴とする。

 ガラスまたはプラスティックを細片化し ものと酸化チタンの粉末とを含む材料を粘 剤に混ぜ込むことにより、前記光乱反射部 を形成することにより、ガラスまたはプラ ティックおよび酸化チタンの粉末が粘着剤 に均一に分散して光の乱反射効果が充分に られると共に、透光性基板と光反射シート の貼り付け効果も充分に得られるため好ま い。ここに「細片化したもの」および「粉 」とは、粉砕して形成される、尖ったもの 種々の形状をした無定形の細かい粉末を意 し、たとえば球形状であれば、粒径が0.1~50 m程度の微粉末である。

 前記微粉末の粒径を10~20μmにし、該微粉 の前記光乱反射部材に対する割合を、5~15体 %で調合することが好ましい。さらに、前記 光乱反射部材を15~30μmの厚さに形成すること 好ましい。

 前記光反射シートを前記透光性基板と同 線膨張率の材料により形成することにより 長時間動作などにより温度の変化が大きく も、透光性基板の膨張と光反射シートの膨 とが同じになり、光乱反射パターンのズレ 生じないため、温度変化に拘らず一定の光 反射パターンを維持することができて好ま い。

 具体的には、前記光反射シートを前記透 性基板と同じ線膨張率の材料により形成し かつ、該光反射シートの表面を発泡状にす ことにより反射しやすくすることができる また、前記透光性基板がアクリル樹脂から り、前記光反射シートがアクリル樹脂およ ポリカーボネートの混合物により形成する ともできる。

 前記光乱反射部材をスクリーン印刷する とにより前記光反射シートの表面に光乱反 パターンを形成することができ、具体的に 、円筒状のシリンダの周面にドットパター に合せた孔をあけておき、シリンダの内部 前記光乱反射部材を供給して、該シリンダ 回転と光反射シートの移動とを同期させて 記シリンダ内部から前記光乱反射部材をシ ンダの貫通孔を通して押し出す方式で印刷 ることができる。

 本発明によれば、光乱反射パターンを光 射シートに形成し、その表面に剥離紙を貼 付けて乱反射パターン付き光反射シートを 成しているため、通常の接着テープや両面 ープと同様に丸めて保管することができ、 光性基板さえ準備すれば、その光放射面と 対側の他面(裏面)に、乱反射パターン付き 反射シートの剥離紙を剥して、その剥した を透光性基板の他面に貼り付けて軽く全体 押し付けるだけで、光乱反射パターンの部 だけ透光性基板に貼り付けられる。その結 、従来の透光性基板の裏面に直接印刷法ま は転写法により光乱反射パターンを形成し のと同様の導光板を得ることができる。ま 、その光乱反射パターンの透光性基板と反 側には光反射シートも設けられており、光 射シートを別途裏面側に設ける必要はなく 一面(表面)側に光拡散板または光拡散シート を設けるだけで面状光源装置用の導光板を製 造することができる。

 また、乱反射パターン付き光反射シート パターンは、たとえばその幅方向の一端側 たは両端側に光源を設けられるように光源 遠ざかる方向にパターンが大きくなるよう 形成され、長さ方向には一定のパターンに っている。そのため、乱反射パターン付き 反射シートを長くロール状に形成しておく とにより、一定幅で所望の長さの透光性基 に乱反射パターン付き光反射シートを透光 基板の長さに合せて切断して貼り付けるだ で、所望の大きさの導光板を形成すること できる。

 その結果、所望の透光性基板と、その透 性基板の幅に合せた光乱反射パターンが形 された乱反射パターン付き光反射シートと 準備するだけで、一定幅で所望の長さの導 板を素人でも簡単に製造することができ、 常に安価で所望の大きさの面状光源を形成 ることができる。なお、乱反射パターン付 光反射シートの幅は、表面から均一な輝度 光で放射するようにパターンが調整される め、光源との関係で一定の幅に制限され、 由に設定することはできず、一般的には、5 00mm、900mm、1200mmなどの一定の幅で形成され、 その長さ方向(同じパターンの繰り返し方向) エンドレスで長尺状に形成でき、所望の長 だけ切り取って使用することができる。

本発明による導光板の製造工程を示す である。 図1の透光性基板の他の形状例を示す図 である。 図1の光乱反射パターの例を示す説明図 である。 従来の導光板の構造例を示す説明図で る。

 つぎに、図面を参照しながら本発明によ 面状光源用の導光板の製法について説明を る。本発明による面状光源などに用いられ 導光板の製法は、図1(a)~(c)にその一実施形 の工程説明図が、図1(d)に面状光源としたと の概略断面説明図が、それぞれ示されるよ に、(a)透光性基板1を準備する工程と、(b)反 射シート21の一面に、粘着剤を含む光乱反射 材により光乱反射パターン22を形成し、そ 表面に剥離紙23を貼り付けた乱反射パターン 付き光反射シート2を形成する工程と、(c)そ 乱反射パターン付き光反射シート2の剥離紙2 3を除去して透光性基板1の光放射面と対向す 他面に貼り付ける工程とを有している。

 透光性基板1は、従来の導光板として利用 されている透光性の基板と同様のものが用い られ、たとえば図1(a)に示されるように、厚 が3~10mm程度の透明アクリル板などの平行板 用いることができる。なお、図示はされて ないが、光源の光を導入する側面およびこ 透光性基板1が連結される部分以外の側面に 、光反射膜が形成されることが好ましい。 きさは、用途により種々の大きさに形成す ことができ、電飾看板として用いる場合で 、看板の大きさに合せて作られるが、たと ば幅W×長さLが(500~1200)mm×(80~3000)mm程度の大 さに形成することができる。また、液晶表 装置用には、もっと小さく形成することが きる。図1(a)に示される例では、透光性基板1 の厚さは全面でほぼ一定の厚さの平行板であ るが、たとえば図2(a)に示されるように、光 と反対側で薄くした断面形状がテーパ状に るように形成することもできるし、図2(b)に されるように、両端に光源を設ける場合の うに、その中心部側で薄くする形状にする ともできるし、また、透光性基板1の裏面( 示面と反対面)を湾曲形状にするなど種々の 状にすることもできる。本発明の製法によ ば、このような透光性基板1の裏面が平坦で ない場合でも、後述する光乱反射パターン22 非常に簡単に形成することができる。

 乱反射パターン付き光反射シート2は、図 1(b)に示されるように、光反射シート21の一面 に、光乱反射部材を含む粘着剤により光乱反 射パターン22を形成し、その表面に剥離紙23 貼り付けることにより、形成されている。

 光反射シート21は、たとえばポリエチレ テレフタレート(PET)などのフィルムを発泡状 にして反射しやすくしたものを用いることが できる。このようなフィルム状のものを使用 すれば、乱反射パターン付き光反射シート2 ロール状に巻いて保管することができ都合 よい。また、線膨張率が透光性基板1とあま 変らない光反射シート21に、光乱反射パタ ン22が形成されて、その光乱反射パターン22 より透光性基板1と接着されることにより、 透光性基板1と光反射シート21との線膨張率差 が殆どないため、光乱反射パターン22のずれ 生じることがなく、光乱反射パターン22を 確な位置に維持することができる。一方、 反射シート21は、シートではなく板状体で、 表面に同様に光反射材を設けられるなど、光 を反射しやすく形成されたものでもよい。こ の光反射シート21の反射面に光乱反射部材を む粘着剤により光乱反射パターン22を形成 ている。

 この光乱反射パターン22は、たとえばス リーン印刷(シルク印刷)などにより形成する ことができる。スクリーン印刷は、たとえば ロール状に巻き付けた長尺の光反射シート21 伸ばしながら、所定ピッチだけロールから き戻してシルク印刷を繰り返して再度巻き る方式を取ることもできる。しかし、長尺 の光反射シート21に印刷する場合には、ロ ラシリンダによるスクリーン印刷方式を用 、円筒状のシリンダの周面にドットパター に合せた孔をあけておき、シリンダの内部 光乱反射部材を含む接着剤(接着剤を含む光 反射部材)を供給して、シリンダの回転と光 反射シート21の移動とを同期させてシリンダ 部からスキージにより(スキージは円筒状シ リンダ内で固定しておくことができる)光乱 射部材をシリンダの貫通孔から押し出す方 で印刷することにより、簡単に連続的に印 することができる。

 この光乱反射パターン22の表面に剥離紙23 を貼り付けることにより、光乱反射パターン 22を損傷させることなく、乱反射パターン付 光反射シート2をロール状に巻き付けて運搬 や保存をすることができる。この光反射シー ト21の幅Wは、透光性基板1の幅Wに合せた幅で 成する。通常は、500mm、900mm、1200mmなどの所 定寸法(定尺)で形成され、透光性基板1の長さ Lに合せて300~3000mm程度の所望の長さに切断し 使用することができる。

 この光反射シート21は、シート状のもので なく、板状の反射板を用いることもできる また、透光性基板1がアクリル樹脂である場 には、この光反射シート21または光反射板 同じ材料のアクリル樹脂で、発泡状に形成 て反射させやすくするか、その表面にあま 線膨張率の差がない材料により反射膜の形 されたものが好ましい。たとえばアクリル 脂の線膨張率は、20℃で7×10 -5 /Kと大きいが、PETでは、線膨張率が20℃で、6 10 -5 /Kと線膨張率が小さいから、温度サイクルに り、乱反射光パターン22のずれが生じやす からである。そのため、この光反射シート21 は、透光性基板と同じ線膨張率の材料が好ま しい。また、たとえばポリカーボネートの線 膨張率は、アクリル樹脂とほぼ同じ7×10 -5 /Kであるので、アクリル樹脂とポリカーボネ トとをたとえばアクリル樹脂を40~50体積%、 リカーボネートを30~40体積%、接着剤を10~20 積%程度の割合で混合したものを光反射シー 21とすることにより、反射率を高くするこ ができながら、透光性基板1にアクリル樹脂 用いても、線膨張率の差の問題を解決する とができる。

 光乱反射部材は、ガラスやプラスティッ などを粉砕することにより尖ったものや多 形や球状、柱状など種々の形状をした無定 の微粉末にして細片化した微粉末と、シリ 、酸化チタンなどの微粉末をアクリル系エ ルジョンタイプの粘着剤(感圧接着剤)に混 したもので、従来の導光板に用いられるド トパターンのインクに微粉末などを混ぜ合 るものと同じものであるが、本発明では、 の微粉末およびシリカ、酸化チタンの微粉 などとインクではなく、感圧接着剤と混ぜ されている点で異なっている。粘着剤は、 常のセロハンテープや、ガムテープに用い れる粘着剤と同じものを使用することがで るが、熱によっても変色しないで、光に対 て透明性を維持することができる材料が好 しい。粘着剤としては、アクリル系、ゴム 、シリコーン系などを用いることができ、 クリル系溶剤タイプのものも用いることが きるが、たとえば、アクリル系エマルジョ タイプ粘着剤は、透明性(透光性)、耐候性、 耐熱性、耐溶剤性などのほか、操作性、環境 性、実験性などの点で優れている。このよう な粘着剤に、前述の微粉末などを均一になる ように混ぜ合せる。光乱反射部材の中の微粉 末は、粒状のものであれば、たとえば粒径が 10~20μm程度のものが粘着剤から突出する量も なく、また、入射する光を反射しやすいと う点からも好ましい。

 この粘着剤と微粉末との混合の割合は、 着剤により光乱反射部材が光反射シート21 よび透光性基板1としっかり固着でき、かつ できるだけ入射する光を乱反射させ得るよ に、光を乱反射させる微粉末などの量を多 混合することが好ましい。この光乱反射部 は、水性エマルジョン、有機溶剤溶液、固 (ホットメルト)などにすることができるが 印刷により塗布する場合、水性エマルジョ タイプまたは有機溶剤系タイプにすること 好ましい。微粉末の混合割合を増やすと、 の反射が多くなり効率的であるが、透光性 板1との接着力が低下する。たとえば21~30μm 粒径の微粉末などを、粘着剤を含む光乱反 部材に対して、15~20体積%の割合で混ぜ合せ 印刷をした結果、導光板表面での輝度は所 の値が得られたが、透光性基板1との接着性 悪く実用的ではなかった。そのため、さら その表面に微粉末を含まない粘着剤だけの を設けて2層構造で形成したところ、透光性 基板1との接着力は十分に得られたが、導光 表面での輝度が低下して実用的ではなかっ 。さらに、微粉末の粒径を10~20μmと小さくし 、さらに微粉末の混合割合を5~15体積%として1 層(10μm程度厚)塗布したところ、接着力には 題なかったが、導光板表面での輝度がやや 下していた。そこで、さらに同じ割合で調 した光乱反射部材をもう1層(10μm程度)塗布し て導光板表面での輝度を調べた結果、入力の 光量に対して充分な輝度が得られた。すなわ ち、以上の実験結果から、主たる微粉末の粒 径を10~20μm程度とし、その微粉末の混合割合 光乱反射部材に対して5~15体積%とし、15~30μm 程度の厚さにドットパターンを形成すること により、非常に簡単に製造することができな がら、輝度の高い面状光源が得られた。ここ に主たる微粉末とは、微粉末全体の70体積%以 上の微粉末を意味する。

 この粘着剤を含む光乱反射部材を、前述 ように、たとえばスクリーン印刷などによ 光反射シート21に塗布することにより、所 の光乱反射パターン22を形成する。この光乱 反射パターン22は、導光板とした場合に、表 側から面内で均一に光を放射し得るように 各パターンの大きさやその間隔などが定め れて形成されている。また、粘着剤により 粉末が保持されており、光反射シート21上 しっかりと接着される。しかも、このパタ ンの印刷が終了した部分には、剥離紙23を順 次貼り付けることにより、印刷面はそのまま 保持されながら、使用の際には、剥離紙23を すだけで、透光性基板1などに貼り付けるこ とができ、乱反射パターン付き光反射シート 2を裏面側に有する透光性基板を、非常に簡 に形成することができる。

 このような乱反射パターン付き光反射シ ト2は、印刷技術を有する専門業者により予 め形成しておくことができ、図1(c)に示され ように、図1(a)に示されるような所望の長さ (幅はある程度決まった定尺の寸法に合せた 透光性基板を用いる)透光性基板1の裏面(他面 )に乱反射パターン付き光反射シート2の剥離 23を剥して貼り付け、さらにその表面側に 拡散板3または光拡散シートを設けることに り、図1(d)に断面説明図で示されるような面 状光源を得ることができる。

 光拡散板3は、たとえば3~5mm厚程度で、通 乳半と呼ばれる乳白色のアクリル樹脂(PMMA) ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカ ボネート、ガラスなどの板状体からなり、 乱反射パターンの部分で乱反射する光がと に目立たないで、全面から均一に光が放射 れるようにするものである。この光拡散板3 、厚い方が、下面からくる斜め方向の光で 指向性のない光とすることができるため好 しいが、下面の透光性基板1からの光が比較 的均一化されていれば、薄いビニールシート (FFシート)などの0.1~0.2mm厚程度の光拡散シー または乳白シートでも構わない。

 導光板としては、以上の構成で形成され いるが、面状光源として使用する場合には 図1(d)に示されるように、透光性基板1の側 に光源5を配置する。この光源5は、蛍光管な どを用いることもできるし、LEDを横に並べて 線状光源とすることもできる。蛍光管のよう に、四方に光を放射する光源の場合には、と くに導光板と反対側を光反射シートにより覆 って、光源の光ができるだけ無駄にならない ように光反射部材により被覆するのが好まし い。

 本発明によれば、粘着剤入りの光乱反射 ターンが形成された光反射シートがあらか め準備されているため、透光性基板の光放 面と反対面である他面に貼り付けるだけで また、光放射面側に光拡散板または光拡散 ートを載せるだけで、表面から光を均一に 射する導光板とすることができるため、電 看板や液晶表示装置を組み立てる業者で、 光板の知識のない人でも、非常に簡単に所 の長さの導光板を形成することができる。

 本発明は、電飾看板や液晶表示装置など 面状光源を必要とする装置を製造する際に 利用することができる。

 1  透光性基板
 2  乱反射パターン付き光反射シート
 3  光拡散板
 5  光源
 21  光反射シート
 22  光乱反射パターン
 23  剥離紙