JP2023544835 | Closed insulated tank |
JP2023015869 | AMMONIA FUEL SUPPLY FACILITY, AND AMMONIA FUEL SUPPLY METHOD |
SAITO EIJI (JP)
KANABOSHI TAKAYUKI (JP)
KAWANAMI AKIRA (JP)
MATSUSHITA KOICHI (JP)
WO2018100435A2 | 2018-06-07 |
JP2019504792A | 2019-02-21 | |||
JP2005067266A | 2005-03-17 | |||
JP2000142563A | 2000-05-23 | |||
JP2018516804A | 2018-06-28 | |||
JP4119725B2 | 2008-07-16 |
\¥0 2020/174979 14 卩(:17 2020 /002956 請求の範囲 [請求項 1 ] 液化ガスを加熱して気化する気化器と、 前記気化器に接続されるとともに不凍液が循環する不凍液循環経路 と、 液化ガスタンクで発生したボイルオフガスを燃焼させて蒸気を生成 するボイラと、 前記ボイラで生成された蒸気と前記不凍液循環経路を循環する不凍 液とを熱交換する蒸気熱交換器と、 前記気化器にて液化ガスを加熱せずに前記液化ガスタンクで発生し たボイルオフガスを前記ボイラで焼却処理するボイルオフガス焼却処 理モード時の制御を行う制御部と、 を備え、 前記制御部は、 前記ボイルオフガス焼却処理モード時に、 前記ボイ ラで発生した蒸気を前記蒸気熱交換器へと送る液化ガス気化装置。 [請求項 2] 前記不凍液循環経路に設けられ、 不凍液と海水とを熱交換する海水 熱交換器を備え、 前記制御部は、 ボイルオフガス焼却処理モード時に、 前記海水熱交 換器にて不凍液から海水へと放熱を行うように制御する請求項 1 に記 載の液化ガス気化装置。 [請求項 3] 蒸気タービンと、 前記蒸気タービンから排出された蒸気を凝縮させる復水器と、 前記制御部は、 ボイルオフガス焼却処理モード時に、 前記ボイラで 発生した蒸気を前記復水器へと送る請求項 1又は 2に記載の液化ガス 気化装置。 [請求項 4] 請求項 1 に記載の液化ガス気化装置と、 液化ガスを貯留する前記液化ガスタンクと、 を備え、 前記気化器は、 前記液化ガスタンクから導かれた液化ガスを気化す \¥0 2020/174979 15 卩(:17 2020 /002956 る浮体設備。 |
発明の名称 : 液化ガス気化装置及びこれを備えた浮体設備 技術分野
[0001] 本開示は、 液化ガスを気化する液化ガス気化装置及びこ れを備えた浮体設 備に関するものである。
背景技術
[0002] 特許文献 1 に示されているように、 L NGを外部へ供給する際に再ガス化 することが知られている。
先行技術文献
特許文献
[0003] 特許文献 1 :特表 2002— 506960号公報
発明の概要
発明が解決しようとする課題
[0004] 再ガス化しているときは、 1_ 〇タンク内の1_ 〇が消費されるので、 1_
N Gタンク内の圧力が過度に上昇するおそれが い。 しかし、 再ガス化して いない場合、 L N Gタンク内の圧力は不可避的な侵入熱等によ てボイルオ フガス (BOG) が発生し、 L N Gタンク内の圧力が過度に上昇するおそれ がある。 この場合には、 BOGを L NGタンクから取り出して GCU (Gas Combust ion Unit) で焼却処理することが行われる。
[0005] B〇 Gを焼却処理するために G C Uを設備として備えると設置スペースが 必要になり、 また初期投資が増加するという問題がある。 これを解決するた めに、 L NGを再ガス化する際に用いる熱源としてリガ ボイラ (Regas bo i ler) を備えた設備の場合には、 リガスボイラを GCUとして兼用すること が考えられる。
[0006] しかし、 リガスボイラを GCUとして用いた場合、 リガスボイラで発生し た蒸気を凝縮するための大容量のコンデンサ が必要となり、 初期投資が増大 するという問題がある。 〇 2020/174979 2 卩(:170? 2020 /002956
[0007] 本開示は、 このような事情に鑑みてなされたものであっ て、 初期投資を増 大させることなくボイルオフガス焼却処理時 に発生する蒸気を凝縮すること ができる液化ガス気化装置及びこれを備えた 浮体設備を提供することを目的 とする。
課題を解決するための手段
[0008] 本開示の一態様に係る液化ガス気化装置は、 液化ガスを加熱して気化する 気化器と、 前記気化器に接続されるとともに不凍液が循 環する不凍液循環経 路と、 液化ガスタンクで発生したボイルオフガスを 燃焼させて蒸気を生成す るボイラと、 前記ボイラで生成された蒸気と前記不凍液循 環経路を循環する 不凍液とを熱交換する蒸気熱交換器と、 前記気化器にて液化ガスを加熱せず に前記液化ガスタンクで発生したボイルオフ ガスを前記ボイラで焼却処理す るボイルオフガス焼却処理モード時の制御を 行う制御部と、 を備え、 前記制 御部は、 前記ボイルオフガス焼却処理モード時に、 前記ボイラで発生した蒸 気を前記蒸気熱交換器へと送る。
[0009] ボイルオフガス焼却処理モード時に、 ボイラで発生した蒸気を蒸気熱交換 器へ送ることとした。 蒸気熱交換器にて蒸気と不凍液との間で熱交 換が行わ れ、 不凍液循環経路を循環する不凍液を介して放 熱されることになる。 これ により、 ボイルオフガス焼却処理モード時に必要とな る大型のコンデンサを 設ける必要がなくなり、 初期投資を抑えることができる。
不凍液としては、 例えば、 エチレングリコール等のグリコールが用いら れ る。
[0010] さらに、 本開示の一態様に係る液化ガス気化装置では 、 前記不凍液循環経 路に設けられ、 不凍液と海水とを熱交換する海水熱交換器を 備え、 前記制御 部は、 ボイルオフガス焼却処理モード時に、 前記海水熱交換器にて不凍液か ら海水へと放熱を行うように制御する。
[001 1 ] 不凍液循環経路に海水熱交換器を備え、 海水熱交換器を介して不凍液から 海水へと放熱を行うようにした。 これにより、 効果的に蒸気の凝縮熱を外部 へと放熱することができる。 〇 2020/174979 3 卩(:170? 2020 /002956
なお、 海水熱交換器は、 気化器にて液化ガスを気化する場合には、 気化器 を通過した後の不凍液を海水で加熱するため に用いられる。
[0012] さらに、 本開示の一態様に係る液化ガス気化装置では 、 蒸気タービンと、 前記蒸気タービンから排出された蒸気を凝縮 させる復水器と、 前記制御部は 、 ボイルオフガス焼却処理モード時に、 前記ボイラで発生した蒸気を前記復 水器へと送る。
[0013] 復水器にも蒸気を送るようにして、 復水器でも放熱できるようにした。 復 水器で全ての蒸気を凝縮させる必要はないの で、 復水器を大型化する必要が ない。 例えば、 制御部は、 先に復水器にて蒸気を凝縮させ、 凝縮量が所定値 を超えたら蒸気熱交換器にて蒸気を凝縮させ るという制御を行っても良い。 [0014] また、 本開示の一態様に係る浮体設備では、 蒸気のいずれかに記載の液化 ガス気化装置と、 液化ガスを貯留する液化ガスタンクと、 前記気化器は、 前 記液化ガスタンクから導かれた液化ガスを気 化する。
[0015] 上記の液化ガス気化装置を備えることで、 コンパクトな浮体設備を提供す ることができる。 浮体設備としては、 例えば、 F S R U (F loat i ng Storage and Regas i f i cat i on Un i t) が挙げられる。
なお、 本態様の発明は、 上記した各態様の発明と組み合わせることが でき る。
発明の効果
[0016] 不凍液循環経路で放熱させることとしたので 、 初期投資を増大させること なくボイルオフガス焼却処理時に発生する蒸 気を凝縮することができる。 図面の簡単な説明
[0017] [図 1]本開示の一実施形態に係る F S R Uに適用された L N G気化設備であり 、 才ープンループ時を示した概略構成図である 。
[図 2]図 1の L N G気化設備であり、 コンバインドループ時を示した概略構成 図である。
[図 3]図 1の L N G気化設備であり、 G C Uモード時を示した概略構成図であ る。 〇 2020/174979 4 卩(:170? 2020 /002956
発明を実施するための形態
[0018] 以下に、 本開示に係る実施形態について、 図面を参照して説明する。
[第 1実施形態]
以下、 本開示の第 1実施形態について説明する。
図 1 には、 液化天然ガスである L N G (液化ガス) を気化して外部へ供給 する L NG気化装置 (液化ガス気化装置) 1の概略構成が示されている。 L NG気化装置 1は、 浮体設備である F S RU (Floating Storage and Reg as i f i cat i on Unit) に設けられている。
[0019] F S RUは、 L NG気化装置 1 に加えて、 L N Gタンク 3と、 ディーゼル エンジン (発電用エンジン) 5とを備えている。 ディーゼルエンジン 5とし ては、 油燃料とガス燃料の両方を使用できる D F D E (Dual Fuel Diesel
Engine) を用いることができる。
[0020] L NGタンク 3内には、 L NGが貯留されている。 L NGタンク 3の上方 には、 侵入熱等によって不可避的に発生した BOG (ボイルオフガス) が滞 留している。 BOGは、 BOG供給配管 7を介してディーゼルエンジン 5へ と導かれる。 BOG供給配管 7には、 BOG圧縮機 9と BOG冷却熱交換器 1 0とが設けられている。 BOG圧縮機 9によってディーゼルエンジン 5が 要求する圧力まで BOGを昇圧した後に、 BOG冷却熱交換器 1 0によって BOGが冷却される。 BOG冷却熱交換器 1 0によって冷却された B〇 Gが ディーゼルエンジン 5へと導かれる。
[0021] ディーゼルエンジン 5は、 図示しない発電機を駆動する。 ディーゼルエン ジン 5によって駆動された発電機は、 F S R U内で必要とされる電力を発電 する。
[0022] ディーゼルエンジン 5には、 過給機 1 2が設けられている。 過給機 1 2は 、 図示しない排気タービン及び空気圧縮機が設 けられている。 排気タービン と空気圧縮機は共通の軸で連結されており共 に回転するようになっている。
[0023] 過給機 1 2の排気タービンを通過した排ガスは、 排ガスエコノマイザ 1 4 へと導かれる。 排ガスエコノマイザ 1 4をバイパスするように排ガスバイパ 〇 2020/174979 5 卩(:170? 2020 /002956
ス配管 1 5が設けられている。 排ガスエコノマイザ 1 4を使用する場合には 、 バイパス弁 1 5 3が閉とされている。 なお、 本実施形態において、 黒塗り で示された弁は閉を意味し、 白抜きで示された弁は開を意味する。 したがっ て、 排ガスエコノマイザ 1 4を使用する場合には、 排ガスエコノマイザ 1 4 の上流側に設けられた排ガスエコノマイザ弁 1 4 3は開とされている。
[0024] 過給機 1 2の空気圧縮機によって圧縮された空気は、 空気冷却器 1 6にて 冷却された後にディーゼルエンジン 5へと導かれる。
[0025] !_ ◦タンク 3内の !_ ◦は、 !_ ◦タンク 3内に設けた !_ ◦ポンプ 1
8によって、 !_ N 0タンク 3の外部に設けた気液分離器 2 0へと導かれる。 気液分離器 2 0にて気相と分離された !_ 〇は、 送液ポンプ (液化ガスボン プ) 2 2によって !_ N 0配管 2 3を通って気化器 2 5へと導かれる。 !_ 〇 ポンプ 1 8及び送液ポンプ 2 2は、 電動ポンプとされている。 気化器 2 5に て気化された !_ 〇は、 送ガス配管 2 6を介して外部へと供給される。 !_ ◦ポンプ 1 8及び送液ポンプ 2 2の発停や回転数の制御は、 図示しない制御 部【しよって行われる。
[0026] 1_ 〇気化装置1は、 気化器 2 5に加えて、 リガス 0^933) ボイラ 3 0と 、 蒸気夕ービン 3 2と、 蒸気夕ービン発電機 3 4と、 復水器 3 6と、 グリコ —ル循環経路 (不凍液循環経路) 3 8とを備えている。
[0027] リガスボイラ (ボイラ) 3 0には、 巳〇〇圧縮機 9の下流側で巳〇〇供給 配管 7から分岐されたボイラ用巳〇◦供給配管 4 0が接続されている。 ボイ ラ用巳〇〇供給配管 4 0によって導かれた巳〇〇を燃料として、 リガスボイ ラ 3 0は動作する。 なお、 リガスボイラ 3 0は、 燃料油によって動作するよ うにしても良い。
[0028] リガスボイラ 3 0の水ドラム 3 0 3は、 ドラム水ポンプ 4 2を介して排ガ スエコノマイザ 1 4内の蒸発器 4 4に接続されている。 蒸発器 4 4で加熱さ れた水は、 リガスボイラ 3 0の蒸気ドラム 3 0 13へと導かれるようになって いる。 蒸気ドラム 3 0 13には、 給水タンク 4 6から給水配管 4 7を介して給 水ポンプ 4 8によって給水されるようになっている。 \¥0 2020/174979 6 卩(:17 2020 /002956
[0029] リガスボイラ 3 0の蒸気ドラム 3 0 6から、 3 11内 (船内) の蒸気需 要部 5〇へと船内蒸気供給弁 5 1 を介して蒸気が供給されるようになってい る。
[0030] リガスボイラ 3 0の蒸気ドラム 3 0匕と蒸気タービン 3 2との間には、 蒸 気タービン用蒸気配管 5 2が設けられている。 蒸気タービン用蒸気配管 5 2 の途中位置には、 過熱器 5 3が設けられている。 過熱器 5 3は、 排ガスエコ ノマイザ】 4内に設けられている。 蒸気タービン用蒸気配管 5 2には、 過熱 器 5 3と蒸気夕ービン 3 2との間に、 蒸気止め弁 5 4と蒸気加減弁 5 5とが 設けられている。 蒸気止め弁 5 4と蒸気加減弁 5 5は、 図示しない制御部に よって制御される。
[0031 ] 蒸気タービン用蒸気配管 5 2には、 過熱器 5 3の上流側に分岐点 が設け られている。 分岐点 と復水器 3 6との間には、 蒸気タービン 3 2をバイパ スして蒸気ドラム 3 0 内の蒸気を復水器 3 6へと排気する蒸気ダンプ配管 5 7が設けられている。 蒸気ダンプ配管 5 7には、 蒸気ダンプ弁 5 8が設け られている。 蒸気ダンプ弁 5 8は、 図示しない制御部によって制御され、 通 常運転時は閉とされている。
[0032] リガスボイラ 3 0の蒸気ドラム 3 0匕とグリコール循環経路 3 8に設けら れた蒸気熱交換器 6 0との間には、 蒸気供給配管 6 2が設けられている。 蒸 気供給配管 6 2には、 蒸気供給弁 6 3が設けられている。 蒸気供給弁 6 3は 、 図示しない制御部によって制御される。 蒸気熱交換器 6 0でグリコールを 加熱した後の蒸気はドレン水となり、 ドレン水配管 6 5を介して給水タンク 4 6へと導かれる。 なお、 グリコールとしては、 例えばエチレングリコール が用いられる。
[0033] 蒸気タービン 3 2は、 蒸気によって回転させられるとともに回転軸 3 3を 回転する。 回転軸 3 3は、 蒸気タービン発電機 3 4に接続されており、 蒸気 タービン発電機 3 4を駆動する。 蒸気タービン発電機 3 4によって発電され た電力は、 船内の必要電力として用いられ、 例えば、 !_ 〇を送る送液ポン プ 2 2や、 グリコールを循環させるための循環ポンプ 6 7に用いられる。 〇 2020/174979 7 卩(:170? 2020 /002956
[0034] 復水器 36には、 蒸気タービン 32で仕事を終えた蒸気が導かれる。 復水 器 36にて凝縮された復水は、 復水ポンプ 69を介して給水タンク 46へと 導かれる。 復水器 36内には、 蒸気を冷却する熱媒体として海水が導かれる ようになっている。
[0035] グリコール循環経路 38には、 海水熱交換器 72が設けられている。 海水 熱交換器 72では、 海水ポンプ 70によって海水取水配管 7 1 を介して導か れた海水とグリコールとが熱交換する。 海水熱交換器 72にて熱交換を終え た海水は、 排水配管 73を介して海洋へと放出される。 海水ポンプ 70は、 図示しない制御部によって制御される。
[0036] グリコール循環経路 38は、 海水熱交換器 72の上流側に、 循環ポンプ 6
7を備えている。 循環ポンプ 67によって、 グリコールは、 海水熱交換器 7 2、 蒸気熱交換器 60及び気化器 25を順に循環する。 循環ポンプ 67は、 電動ポンプとされ、 図示しない制御部によって制御される。
[0037] 制御部は、 例えば、 C P U (Central Processing Unit) 、 RAM (Rand om Access Memory) 、 ROM (Read Only Memory) 、 及びコンピユータ 読み取り可能な記憶媒体等から構成されてい る。 そして、 各種機能を実現す るための一連の処理は、 一例として、 プログラムの形式で記憶媒体等に記憶 されており、 このプログラムを C P Uが R AM等に読み出して、 情報の加工 演算処理を実行することにより、 各種機能が実現される。 なお、 プログラ ムは、 ROMやその他の記憶媒体に予めインストールし ておく形態や、 コン ピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶され た状態で提供される形態、 有線 又は無線による通信手段を介して配信される 形態等が適用されてもよい。 コ ンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、 磁気ディスク、 光磁気ディスク、 CD-ROM, DVD-ROM, 半導体メモリ等である。
[0038] <オープンル _プ>
次に、 上記構成の L NG気化装置 1の動作について説明する。 先ず、 蒸気 熱交換器 60を用いずに、 海水熱交換器 72を用いる才ープンループについ て説明する。 オープンループの場合、 L NGの気化の為の熱源は海水が使用 〇 2020/174979 8 卩(:170? 2020 /002956
され、 海水熱交換器 7 2を使って、 海水でグリコールを加熱することによっ て必要な熱を得る。 このため、 水温が高い海域や夏季にオープンループが用 いられる。
[0039] 才ープンループでは、 リガスボイラ 3 0は 1_ ◦気化の熱源としては動作 しない。 リガスボイラ 3 0の蒸気ドラム 3 0 13は、 気液分離器として用いら れる。 制御部は、 ドラム水ポンプ 4 2を起動し、 水ドラム 3 0 3内の水を蒸 発器 4 4へと導き、 排ガスエコノマイザ 1 4を流れる排ガスと熱交換させる 。 蒸発器 4 4へと導かれた水は、 加熱された後に蒸気ドラム 3 0匕へと導か れて気液分離される。 蒸気ドラム 3 0 13で分離された蒸気は、 蒸気需要部 5 〇及び蒸気タービン 3 2へと導かれる。 蒸気タービン 3 2へ導かれる蒸気は 、 排ガスエコノマイザ 1 4の過熱器 5 3によって過熱される。 排ガスエコノ マイザ 1 4へは、 ディーゼルエンジン 5で発生した排ガスが導かれる。 なお 、 蒸気需要部 5 0で必要とされる蒸気量が、 排ガスエコノマイザ 1 4からの 熱回収で発生する蒸気を上回る場合は、 蒸気タービン 3 2へ導かれる蒸気は 遮断され、 それでも蒸気量が不足する場合は、 リガスボイラ 3 0が運転され る。
[0040] 制御部は、 蒸気供給弁 6 3を閉として、 蒸気熱交換器 6 0へ蒸気を流さな いようにする。 また、 制御部は、 送液ポンプ 2 2や、 循環ポンプ 6 7、 海水 ポンプ 7 0等の運転を制御する。
[0041 ] !_ ◦タンク 3から導かれた !_ ◦は、 !_ N 0配管 2 3を介して送液ボン プ 2 2によって気化器 2 5へと供給される。 気化器 2 5では、 グリコール循 環経路 3 8を流れるグリコールによって加熱されて気 される。 気化された !_ N 0は、 送ガス配管 2 6を介して外部の需要先へと導かれる。
[0042] 気化器 2 5にて!- ◦を気化することによって冷却されたグリコ ールは、 海水熱交換器 7 2にて海水によって加熱される。 海水によって加熱されたグ リコールは、 蒸気熱交換器 6 0へ導かれる。 蒸気熱交換器 6 0には、 リガス ボイラ 3 0から蒸気が導かれないので、 蒸気熱交換器 6 0にて加熱されるこ となくグリコールは気化器 2 5へと導かれる。 〇 2020/174979 9 卩(:170? 2020 /002956
[0043] <コンバインド (クローズ) ループ>
次に、 図 2を参照して、 蒸気熱交換器 6 0を用いるコンバインドループ又 はクローズループについて説明する。 コンバインドループ及びクローズルー プでは、 いずれも蒸気熱交換器 6 0を用いることで共通する。 ただし、 クロ —ズループでは、 海水熱交換器 7 2を用いず、 コンバインドループでは海水 熱交換器 7 2を部分的に用いる。
[0044] 1_ N 0タンク 3から巳〇〇がボイラ用巳〇〇供給配管 4 0を介して巳〇〇 がリガスボイラ 3 0に導かれる。 リガスボイラ 3 0では、 6 0 0を燃料とし てバーナ (図示せず) にて火炎が形成されることによって、 給水配管 4 7を 介して供給された給水が加熱されて蒸気が生 成される。 生成された蒸気は、 蒸気ドラム 3 0匕から蒸気需要部 5 0へ導かれる。 排ガスエコノマイザ 1 4 で発生した蒸気もリガスボイラ 3 0の加勢となる。 排ガスエコノマイザ 1 4 へは、 ディーゼルエンジン 5で発生した排ガスが導かれる。
[0045] 制御部は、 蒸気供給弁 6 3を開とするとともに、 海水ポンプ 7 0を停止す る。 これにより、 グリコール循環経路 3 8を流れるグリコールは、 蒸気熱交 換器 6 0によって加熱されることになる。
[0046] このように、 クローズループでは、 海水熱交換器 7 2を使用しないので、 冷却された海水を海洋に放出することがない 。 したがって、 環境負荷を低減 することができる。
なお、 必要な場合は、 コンバインドループとして、 必要量だけ海水を海水 熱交換器 7 2に供給してグリコールを補助的に加熱する うにしても良い。 コンバインドループ時は、 蒸気加減弁 5 5を閉めることで、 排熱回収の熱 を 3 II側に回して、 リガスボイラ 3 0への投入燃料を下げる方がメリッ 卜がある。
[0047] <◦〇 IIモード時>
次に、 図 3を参照して、 ◦〇 IIモード時 (ボイルオフガス焼却処理モード 時) について説明する。 ◦〇 IIモード時は、 気化器 2 5にて !_ N 0を加熱し て気化することは行われない。 すなわち、 外部から !_ ◦の気化が要求され 〇 2020/174979 10 卩(:170? 2020 /002956
ていない状態である。 したがって、 気化器 2 5では 1_ N 0との熱交換は行わ れない。
[0048] 1_ ◦を外部へ送出しないので、 1_ ◦タンク 3内には不可避的な侵入熱 等によって巳〇〇が発生し、 1_ ◦タンク 3内の圧力が上昇する。 制御部は 、 1_ 〇タンク 3内の圧力が所定圧よりも上昇した場合には 巳〇〇を焼却 処理するために◦〇 IIモードを選択する。
[0049] 0(3 IIモードが選択されると、 制御部は、 巳〇〇をリガスボイラ 3 0へと 供給する。 これにより、 リガスボイラ 3 0にて巳〇〇が焼却処理される。 こ のときに発生した蒸気は、 蒸気ドラム 3 0匕から蒸気熱交換器 6 0へと送ら れる。 すなわち、 蒸気供給弁 6 3を開とする。 このとき、 蒸気加減弁 5 5は 閉とされ、 蒸気タービン 3 2には蒸気は供給されず、 蒸気タービン 3 2は停 止されている。
[0050] グリコール循環経路 3 8では、 循環ポンプ 6 7が起動され、 グリコールが 循環している。 また、 海水ポンプ 7 0が起動され、 海水が海水熱交換器 7 2 に供給される。 これにより、 蒸気熱交換器 6 0へ供給された蒸気はグリコー ルによって冷却され、 ドレン水は給水タンク 4 6へと送られる。 蒸気を冷却 して温度上昇したグリコールは、 気化器 2 5を通過した後に海水熱交換器 7 2へと導かれる。 気化器 2 5には 1_ ◦が供給されていないので気化器 2 5 ではグリコールは熱交換しない。 しかし、 海水熱交換器 7 2にてグリコール は海水によって冷却される。 これにより、 蒸気熱交換器 6 0にて回収された 蒸気の凝縮熱は、 海水熱交換器 7 2によって外部へと排出される。
[0051 ] <本実施形態の作用効果>
本実施形態によれば、 以下の作用効果を奏する。
(図 3参照) に、 リガスボイラ 3 0で発生した蒸気を蒸気 熱交換器 6 0へ送ることとした。 蒸気熱交換器 6 0にて蒸気とグリコールと の間で熱交換が行われ、 グリコール循環経路 3 8を循環するグリコールを介 して放熱されることになる。 すなわち、 グリコール循環経路 3 8で蒸気をダ ンプ処理することにより、 モード時に必要となる大型のコンデンサを 〇 2020/174979 1 1 卩(:170? 2020 /002956
設ける必要がなくなり、 初期投資を抑えることができる。
[0052] グリコール循環経路 3 8に海水熱交換器 7 2を備え、 海水熱交換器 7 2を 介してグリコールから海水へと放熱を行うよ うにした。 これにより、 効果的 に巳〇◦焼却によって発生した蒸気の凝縮熱 を外部へと放熱することができ る。
[0053] なお、 蒸気ダンプ弁 5 8を開として、 蒸気熱交換器 6 0を復水器 3 6の補 助として用いるようにしてもよい。 これにより、 既存の復水器 3 6を有効に 利用することができる。 例えば、 制御部は、 ◦〇 IIモード時に蒸気供給弁 6 3を閉としたままで蒸気ダンプ弁 5 8を開とし、 先ずは復水器 3 6でダンプ した蒸気を凝縮させる。 そして、 制御部は、 0(3 IIモード時のリガスボイラ 3 0の負荷を演算しておき、 復水器 3 6で回収する熱量が所定値を超えた場 合に、 蒸気ダンプ弁 5 8は開度を維持し、 蒸気供給弁 6 3を開として、 蒸気 熱交換器 6 0を利用する。 これにより、 蒸気熱交換器 6 0と復水器 3 6にて 巳〇◦燃焼による発生蒸気の凝縮熱を分配す ることができ、 各機器を適正な 容量に抑えることができる。 符号の説明
[0054] 1 気化装置 (液化ガス気化装置)
3 !_ 〇タンク (液化ガスタンク)
5 デイーゼルエンジン (発電用エンジン)
7 巳〇〇供給配管
9 巳〇〇圧縮機
1 0 巳〇〇冷却熱交換器
1 2 過給機
1 4 排ガスエコノマイザ
1 4 3 排ガスエコノマイザ弁
1 5 排ガスバイパス配管
1 5 3 バイパス弁
1 6 空気冷却器 /174979 12 卩(:170? 2020 /002956 8 !_ ◦ポンプ
0 気液分離器
2 送液ポンプ (液化ガスポンプ)
5 気化器
6 送ガス配管
0 リガスボイラ (ボイラ)
0 3 水ドラム
0匕 蒸気ドラム
2 蒸気タービン
3 回転軸
4 蒸気タービン発電機
6 復水器
8 グリコ _ル循環経路 (不凍液循環経路)
0 ボイラ用巳〇〇供給配管
2 ドラム水ポンプ
4 蒸発器
6 給水タンク
7 給水配管
8 給水ポンプ
0 蒸気需要部
1 船内蒸気供給弁
2 蒸気タービン用蒸気配管
3 過熱器
4 蒸気止め弁
5 蒸気加減弁
7 蒸気ダンプ配管
8 蒸気ダンプ弁 \¥02020/174979 13 卩(:170? 2020 /002956
60 蒸気熱交換器
62 蒸気供給配管
63 蒸気供給弁
65 ドレン水配管
67 循環ポンプ
69 復水ポンプ
70 海水ポンプ
7 1 海水取水配管
72 海水熱交換器
73 排水配管