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Patent Searching and Data


Title:
LIQUID-ABSORBING SHEET AND PROCESS FOR PRODUCTION THEREOF
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/139775
Kind Code:
A1
Abstract:
A liquid-absorbing sheet for absorbing an exudate from food such as fish or meat which sheet is improved in handleability, more specifically, a liquid-absorbing sheet (1) made of a nonwoven fabric containing at least 60wt% of core-sheath type conjugated fibers (2) whose sheaths are fusion-bonded to each other. Further, when the nonwoven fabric is divided in the thicknesswise direction into ten equal layers, namely, the first to tenth layers, it is essential that the densities of the first and tenth layers are higher than the average of the densities of the central layers, namely, the fifth and sixth layers.

Inventors:
SHIBATA, Akira (UNI-CHARM CORPORATION 1531-7, Wadahama, Toyohama-cho, Kanonji-sh, Kagawa 02, 7691602, JP)
Application Number:
JP2008/054532
Publication Date:
November 20, 2008
Filing Date:
March 12, 2008
Export Citation:
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Assignee:
UNI-CHARM CORPORATION (182 Shimobun, Kinsei-cho Shikokuchuo-sh, Ehime 11, 7990111, JP)
ユニ・チャーム株式会社 (〒11 愛媛県四国中央市金生町下分182番地 Ehime, 7990111, JP)
International Classes:
D04H1/54; B65D81/26; D01F8/04; D04H1/42; D06M17/00
Attorney, Agent or Firm:
SHIRAHAMA, Yoshiharu et al. (Shimbashi Towa Bldg, 13-8 Shimbashi 2-chom, Minato-ku Tokyo 04, 1050004, JP)
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Claims:
 熱可塑性合成繊維を含み、互いに並行する第1表面と第2表面とによって厚さが規定される不織布で形成されていて、前記第1、第2表面のいずれかを食品と接触させて前記食品からの滲出液を吸収させるために使用される吸液性シートであって、
 前記熱可塑性合成繊維は、1~6dtexの繊度を有する芯鞘型の複合繊維であり、前記複合繊維の鞘成分を形成する第1熱可塑性合成樹脂の溶融温度は前記複合繊維の芯成分を形成する第2熱可塑性合成樹脂の溶融温度よりも低く、互いに交差する前記熱可塑性合成繊維が前記鞘成分どうしの溶着によって交絡して前記不織布を形成しており、
 前記不織布は、坪量30~80g/m 2 を有していて、前記熱可塑性合成繊維を少なくとも60重量%含有し、前記厚さを前記第1表面から前記第2表面に向かって第1層~第10層に10等分したときの前記第1表面を含む前記第1層と前記第2表面を含む前記第10層との密度が、前記厚さの中央に位置する第5層と第6層との密度の平均値よりも高いことを特徴とする前記吸液性シート。
 前記吸液性シートが互いに直交する縦方向と横方向とを有する矩形のものであって、前記縦方向の寸法が前記横方向の寸法よりも大きく、JIS L 1096のセクション60.20.1のA法(ガーレー法)に規定の測定方法に基づく前記縦方向におけるガーレー柔軟度が少なくとも1.00mNである請求項1記載の吸液性シート。
 前記第1表面および前記第2表面の前記縦方向における静摩擦係数が0.1~0.4である請求項2記載の吸液性シート。
 前記第1層と前記第10層との密度が0.07~0.3g/cm 3 の範囲にあり、前記第5層と前記第6層との密度の平均値が0.005~0.03g/cm 3 の範囲にある請求項1~3のいずれかに記載の吸液性シート。
 前記吸液性シートが40重量%を限度としてセルロース系繊維を含む請求項1~4のいずれかに記載の吸液性シート。
 熱可塑性合成繊維を含み、互いに並行する第1表面と第2表面とによって厚さが規定される不織布で形成されていて前記第1、第2表面のいずれかを食品と接触させて前記食品からの滲出液を吸収させるために使用される吸液性シートが少なくとも下記工程を経て製造されることを特徴とする前記吸液性シートの製造方法;
(1)前記熱可塑性合成繊維が1~6dtexの繊度を有する芯鞘型の複合繊維であって、前記複合繊維の鞘成分を形成している第1熱可塑性合成樹脂の溶融温度が前記複合繊維の芯成分を形成している第2熱可塑性合成樹脂の溶融温度よりも低いものであり、かかる熱可塑性合成繊維を少なくとも60重量%含んでいて坪量30~80g/m 2 を有しており互いに並行する一対の表面によって厚さが規定されるウエブを機械方向へ供給する工程;
(2)前記ウエブを前記第1熱可塑性合成樹脂の溶融温度以上であって前記第2熱可塑性合成樹脂の溶融温度以下の表面温度を有する第1加熱ロールと非加熱状態の加圧ロールとの間に導いて前記ウエブの前記一対の表面のうちの一方の表面を前記第1加熱ロールの周面に密着させながら前記ウエブを前記機械方向へ走行させ、前記一方の表面を形成している前記複合繊維を前記ウエブの厚さ方向において互いに溶着させて前記第1表面を形成する工程;
(3)前記第1加熱ロール通過後の前記ウエブの前記一対の表面のうちのもう一方の表面を前記第1熱可塑性合成樹脂の溶融温度以上であって前記第2熱可塑性合成樹脂の溶融温度以下の表面温度を有する第2加熱ロールと非加熱状態の加圧ロールとの間に導いて前記ウエブの前記もう一方の表面を前記第2加熱ロールの周面に密着させながら前記ウエブを前記機械方向へ走行させ、前記もう一方の表面を形成している前記複合繊維を前記ウエブの厚さ方向において互いに溶着させて前記第2表面を形成する工程;
(4)しかる後に、前記ウエブを室温にまで冷却させる工程。
 前記工程(2)の前、前記工程(2)と(3)との間、および前記工程(3)の後のいずれかに、前記ウエブを前記機械方向へ走行させて前記第1熱可塑性合成樹脂の溶融温度以上であって前記第2熱可塑性合成樹脂の溶融温度以下の室温を有する加熱室に無加圧下で通過させ、前記加熱室において前記複合繊維を互いに接触する部分において溶着させる工程が含まれる請求項6記載の製造方法。
 前記不織布の前記厚さを前記第1表面から前記第2表面に向かって第1層~第10層に10等分したときの前記第1表面を含む前記第1層と前記第2表面を含む第10層との密度が、前記厚さの中央に位置する第5層と第6層との密度の平均値よりも高く形成される請求項6または7に記載の製造方法。
 前記第1層と前記第10層との密度が0.07~0.3g/cm 3 の範囲にあり、前記第5層と前記第6層との密度の平均値が0.005~0.03g/cm 3 の範囲にある請求項8記載の製造方法。
 前記吸液性シートのJIS L 1096のセクション60.20.1のA法(ガーレー法)に規定の測定方法に基づく前記機械方向におけるガーレー柔軟度が、少なくとも1.00mNである請求項6~9のいずれかに記載の製造方法。
 前記第1表面および前記第2表面の前記機械方向における静摩擦係数が0.1~0.4の範囲にある請求項6~10のいずれかに記載の製造方法。
 前記ウエブが40重量%を限度としてセルロース系繊維を含む請求項6~11のいずれかに記載の製造方法。
Description:
吸液性シートおよびその製造方

 この発明は、食品からの滲出液を吸収さ るのに好適な吸液性シートおよびその製造 法に関する。

 陳列棚や冷蔵庫、解凍庫等に保管してい 魚肉等の食品からの滲出液はドリップとも ばれている。この滲出液による食品の味の 化や見栄えの低下を防ぐために、これら食 の下敷きとして吸液性シートを使用し、こ 吸液性シートに滲出液を吸収させることは 来周知である。

 例えば、実開昭57-9767号公報(特許文献1)に 開示の食品パックは、平皿状の容器の底部に 内底を有し、その内底がスポンジまたは繊維 などの吸水性の良好な素材で形成される。内 底の上には魚肉等の食品が載せられて、その 食品から滲出する液汁が内底に吸収される。

 実開平2-131885号公報(特許文献2)に開示の吸 ・吸水シートは、吸油性シートと吸水性シ トを積層したものであって、食品に当接す シートには、多数の孔が形成されている。 油シートは、ポリオレフィン等の不織布や 成パルプシート等によって形成され、吸水 ートは、紙や不織布、高吸水性樹脂を用い シート等によって形成される。

実開昭57-9767号公報

実開平2-131885号公報

 実開昭57-9767号公報の開示技術は、食品を 保存する容器の内底に吸液性の不織布やパル プシート等の吸液性シートを使用して食品か らの滲出液を吸収することが好ましいと教示 している。また、実開平2-131885号公報の開示 術によれば、滲出液中の油分及び水分を同 に吸収することができるように吸液性シー を改良することができる。ところが、店舗 においてこの種の吸液性シートを多量に扱 作業者の間では、吸液性シートの吸液性能 強度の向上のほかに、吸液性シートの扱い さの向上が求められている。例えば、一方 手に重ねて持った何枚もの吸液性シートを う一方の手で1枚ずつ食品の陳列棚に速やか に敷き並べることができるというような扱い 易さの向上、換言すると操作性の向上が求め られているのであるが、そのような求めに応 ずることができるように吸液性シートを改良 する従来技術は見当たらない。

 そこでこの発明は、魚肉等の食品からの 出液を吸収させるための吸液性シートに対 て取り扱い易さが向上するように改良を施 ことを課題にしている。

 前記課題を解決するためのこの発明は、 液性シートに係る第1発明とその製造方法に 係る第2発明とからなる。そして、前記第1発 が対象とするのは、熱可塑性合成繊維を含 、互いに並行する第1表面と第2表面とによ て厚さが規定される不織布で形成されてい 、前記第1、第2表面のいずれかを食品と接触 させて前記食品からの滲出液を吸収させるた めに使用される吸液性シートである。

 かかる吸液性シートにおいて、前記第1発明 が特徴とするところは、次のとおりである。 前記熱可塑性合成繊維は、1~6dtexの繊度を有 る芯鞘型の複合繊維であり、前記複合繊維 鞘成分を形成する第1熱可塑性合成樹脂の溶 温度は前記複合繊維の芯成分を形成する第2 熱可塑性合成樹脂の溶融温度よりも低く、互 いに交差する前記熱可塑性合成繊維が前記鞘 成分どうしの溶着によって交絡して前記不織 布を形成している。前記不織布は、坪量30~80g /m 2 を有していて、前記熱可塑性合成繊維を少な くとも60重量%含有し、前記厚さを前記第1表 から前記第2表面に向かって第1層~第10層に10 分したときの前記第1表面を含む前記第1層 前記第2表面を含む前記第10層との密度が、 記厚さの中央に位置する第5層と第6層との密 度の平均値よりも高くなるように形成されて いる。

 前記第1発明の好ましい実施態様の一つに おいて、前記吸液性シートが互いに直交する 縦方向と横方向とを有する矩形のものであっ て、前記縦方向の寸法が前記横方向の寸法よ りも大きく、前記縦方向におけるJIS L 1096の セクション60.20.1のA法(ガーレー法)に規定の 定方法に基づくガーレー柔軟度が少なくと 1.00mNである。

 前記第1発明の好ましい実施態様の他の一 つにおいて、前記第1表面および前記第2表面 前記縦方向における静摩擦係数が0.1~0.4であ る。

 前記第1発明の好ましい実施態様の他の一つ において、前記第1層と前記第10層との密度が 0.07~0.3g/cm 3 の範囲にあり、前記第5層と前記第6層との密 の平均値が0.005~0.03g/cm 3 の範囲にある。

 前記第1発明の好ましい実施態様のさらに 他の一つにおいて、前記吸液性シートが40重 %を限度としてセルロース系繊維を含む。

 前記第2発明が対象とするのは、熱可塑性 合成繊維を含み、互いに並行する第1表面と 2表面とによって厚さが規定される不織布で 成されていて前記第1、第2表面のいずれか 食品と接触させて前記食品からの滲出液を 収させるために使用される吸液性シートの 造方法である。

 かかる製造方法において、前記第2発明が特 徴とするところは、以下のとおりである。
(1)前記熱可塑性合成繊維が1~6dtexの繊度を有 る芯鞘型の複合繊維であって、前記複合繊 の鞘成分を形成している第1熱可塑性合成樹 の溶融温度が前記複合繊維の芯成分を形成 ている第2熱可塑性合成樹脂の溶融温度より も低いものであり、かかる熱可塑性合成繊維 を少なくとも60重量%含んでいて坪量30~80g/m 2 を有しており互いに並行する一対の表面によ って厚さが規定されるウエブを機械方向へ供 給する工程;
(2)前記ウエブを前記第1熱可塑性合成樹脂の 融温度以上であって前記第2熱可塑性合成樹 の溶融温度以下の表面温度を有する第1加熱 ロールと非加熱状態の加圧ロールとの間に導 いて前記ウエブの前記一対の表面のうちの一 方の表面を前記第1加熱ロールの周面に密着 せながら前記ウエブを前記機械方向へ走行 せ、前記一方の表面を形成している前記複 繊維を前記ウエブの厚さ方向において互い 溶着させて前記第1表面を形成する工程;
(3)前記第1加熱ロール通過後の前記ウエブの 記一対の表面のうちのもう一方の表面を前 第1熱可塑性合成樹脂の溶融温度以上であっ 前記第2熱可塑性合成樹脂の溶融温度以下の 表面温度を有する第2加熱ロールと非加熱状 の加圧ロールとの間に導いて前記ウエブの 記もう一方の表面を前記第2加熱ロールの周 に密着させながら前記ウエブを前記機械方 へ走行させ、前記もう一方の表面を形成し いる前記複合繊維を前記ウエブの厚さ方向 おいて互いに溶着させて前記第2表面を形成 する工程;
(4)しかる後に、前記ウエブを室温にまで冷却 させる工程。

 前記第2発明の好ましい実施態様の一つに おいて、前記工程(2)の前、前記工程(2)と(3)と の間、および前記工程(3)の後のいずれかに、 前記ウエブを前記機械方向へ走行させて前記 第1熱可塑性合成樹脂の溶融温度以上であっ 前記第2熱可塑性合成樹脂の溶融温度以下の 温を有する加熱室に無加圧下で通過させ、 記加熱室において前記複合繊維を互いに接 する部分において溶着させる工程が含まれ 。

 前記第2発明の好ましい実施態様の他の一 つにおいて、前記不織布の前記厚さを前記第 1表面から前記第2表面に向かって第1層~第10層 に10等分したときの前記第1表面を含む前記第 1層と前記第2表面を含む第10層との密度が、 記厚さの中央に位置する第5層と第6層との密 度の平均値よりも高く形成される。

 前記第2発明の好ましい実施態様の他の一つ において、前記第1層と前記第10層との密度が 0.07~0.3g/cm 3 の範囲にあり、前記第5層と前記第6層との密 の平均値が0.005~0.03g/cm 3 の範囲にある。

 この発明の好ましい実施態様の他の一つ おいて、前記吸液性シートのJIS L 1096のセ ション60.20.1のA法(ガーレー法)に規定の測定 方法に基づく前記機械方向におけるガーレー 柔軟度が、少なくとも1.00mNである。

 前記第2発明の好ましい実施態様の他の一 つにおいて、前記第1表面および前記第2表面 前記機械方向における静摩擦係数が0.1~0.4の 範囲にある。

 前記第2発明の好ましい実施態様のさらに 他の一つにおいて、前記ウエブが40重量%を限 度としてセルロース系繊維を含む。

 第1発明に係る吸液性シートは、第1層と 10層とにおいて複合繊維どうしが溶着するこ とによって、高いガーレー柔軟度を有するも のになり、また、第1表面と第2表面とが滑り いものになる。その結果、重ね合わせた吸 性シートは、1枚ずつを手に取って陳列棚な どに敷き並べることが容易になる。第1層と 10層との密度が中心層である第5層と第6層と 密度の平均値よりも高いことによって、滲 液を吸収している吸液性シートは、外圧を けても中心層に保持している滲出液を簡単 放出するということがない。

 第2発明に係る吸液性シートの製造方法で は、熱可塑性合成繊維を含むウエブの両面の うちの一方の面を第1加熱ロールの周面に加 下に接触させ、その後にもう一方の面を第2 熱ロールの周面に加圧下に接触させること 、熱可塑性合成繊維どうしが溶着している 度が高くて表面が平滑な第1層と第10層とを する吸液性シートを得ることができる。ウ ブはまた、加熱室を無加圧下で通過させる とによって、第1層と第10層との間で、熱可 性合成繊維どうしが溶着してはいるが密度 低い中心層を得ることができる。熱可塑性 成繊維には芯鞘型の複合繊維を使用し、鞘 分を形成している溶融温度の低い第1熱可塑 性合成樹脂どうしを溶着させるが、芯成分を 形成している第2熱可塑性合成樹脂を溶融さ ることがないので、熱可塑性合成繊維は第1 第2加熱ロールに接触しても繊維としての形 状を失うことがない。また、この熱可塑性合 成繊維では、鞘成分を形成する第1熱可塑性 成樹脂として溶融温度の低いものを使用し 芯成分を形成する第2熱可塑性合成樹脂とし 溶融温度が高く剛性も高いものを使用する とで、剛性の高い吸液性シートを容易に製 することができる。

吸液性シートの斜視図。 図1のII-II線断面の一部分を示す写真。 吸液性シートの製造工程図の一例を示 図。 吸液性シートの他の一例を示す図2と同 様な図。 ウエブについての図2と同様な写真。 第1比較シートについての図2と同様な 真。 第2比較シートについての図2と同様な 真。 第3比較シートについての図2と同様な 真。 (a),(b),(c)によって吸液性シートの密度 定手順を示す図。 吸液性シートの製造工程の一例を示す 図3と同様な図。

符号の説明

 1  吸液性シート
 2  熱可塑性合成繊維(複合繊維)
 6  第1表面(上面)
 7  第2表面(下面)
 11  第1層(上部表層)
 12  第10層(下部表層)
 13  中心層(第5,第6層)
 A  縦方向
 B  横方向

 添付の図面を参照してこの発明に係る吸 性シートとその製造方法との詳細を説明す と、以下のとおりである。

 図1は、魚肉販売店や料理店、一般家庭等 で使用するのに好適な吸液性シート1を斜め 方から見たときの写真である。吸液性シー 1は、その形状を特に規定するものではない 、通常は図示例の如く矩形ものとして使用 れ、互いに直交する縦方向Aと横方向Bとを し、縦方向Aの寸法が横方向の寸法Bよりも長 くなるように作られる。吸液性シート1はま 、透液性の上面6と下面7とを有するが、好ま しい吸液性シート1は、上下面6,7のどちらに 品(図示せず)を載せても、その食品からの滲 出液を吸収することができる。

 図2において、(a)は図1のII-II線に沿う断面の 一部分を60倍に拡大して示す写真であり、(b) (a)における複合繊維2のうちの主要なものの 輪郭を示す図である。吸液性シート1は、芯 型の複合繊維2が互いに溶着している不織布 よって形成されているもので、坪量が30~80g/ m 2 の範囲にあり、図の上方に示された平滑な上 面6と下方に示された平滑な下面7とによって さtが規定される。複合繊維2は、1~6dtexの繊 と、30~70mmの繊維長とを有し、鞘成分(図示 ず)を形成する熱可塑性合成樹脂には、芯成 を形成する熱可塑性合成樹脂と比べて、溶 温度の低いものが使用されている。また、 合繊維2では、芯成分の熱可塑性合成樹脂に 、鞘成分の熱可塑性合成樹脂よりも弾性率の 高いものを使用して、吸液性シート1の剛性 高くなるようにすることが好ましい。かよ な鞘成分の熱可塑性合成樹脂と芯成分の熱 塑性合成樹脂との組合せには、例えばポリ チレンとポリプロピレン、ポリエチレンと リエステル、ポリプロピレンとポリエステ の組合せ等がある。図の下方に横線で示さ たスケールS 2 は166μmに相当する長さを示している。

 図2で明らかなように、複数条の複合繊維2 互いに交差する部位2aにおいて鞘成分どうし が溶着することによって交絡している。また 、吸液性シート1の厚さ方向においては、上 6とその近傍および下面7とその近傍において の複合繊維2の集合状態が密であり、上面6と 面7との間の中間部分においてはその集合状 態が疎であって、好ましい吸液性シート1で 、上面6を含み厚さtの1/10の厚さを占める上 表層11の密度と、下面7を含み厚さtの1/10を占 める下部表層12の密度とが上面6と下面7との の中心にあって厚さtの2/10を占める中心層13 密度よりも高くなるように作られる。また 好ましい吸液性シート1では、中心層13から 部表層11と下部表層12とに向かっては密度が 漸増するように作られる。特に好ましい吸液 性シート1では、厚さtの全体のうちで、少な とも上部表層11と下部表層12との密度が0.07~0 .3g/cm 3 の範囲にあり、中心層13の密度が0.005~0.03g/cm 3 の範囲にある。吸液性シート1の上面6と下面7 とは、複数枚のシート1を重ね合わせたとき 、吸液性シート1どうしの滑りがよくなるよ に平滑に形成されており、その滑りのよさ 目安である縦方向Aにおける静摩擦係数は、 測定器HEIDON トライボギア ミューズ94i(東京 千代田区、新東化学(株)製造)で測定したと の値が0.1~0.4の範囲にある。吸液性シート1 また、その縁部を指先でつまむようにして ったときに、折れ曲がったり、大きく撓ん りすることがないような剛性を持っている とが好ましいもので、その剛性の目安であ JIS L 1096に規定の「曲げ反発性A法」の測定 法によるガーレー柔軟度は、吸液性シート1 を縦方向Aにおいて曲げたときの値が少なく も1.00mNである。

 このように形成されている吸液性シート1 は、それを魚肉等の食品の下敷きとして使用 したり、その食品を包む包装用シートとして 使用したりして、食品からの滲出液を吸収さ せる。そのように使用するときの図2の吸液 シート1は、上面6と下面7とのいずれを食品 当接させてもよく、滲出液は上面6または下 7における繊維間隙を通って中心層13へ向か ように吸収される。魚肉を販売する店舗で 液性シート1を使用する場合の店員は、重ね 合わせた複数枚の吸液性シート1を一方の手 持ち、もう一方の手で吸液性シート1を1枚ず つ取り上げて陳列棚等に敷き並べることがあ るが、重ね合わせた吸液性シート1は、互い よく滑るから1枚ずつを速やかに敷き並べる とができる。また、吸液性シート1は、上部 表層11と下部表層12とを高密度にしてシート 体としての剛性を高めてあるので、簡単に 折れ曲がることがなく、その意味において 1枚ずつを速やかに敷き並べることができる

 図3は、吸液性シート1の製造工程の一例 示す図である。図の左方からは、複合繊維2 よって形成されたカードウエブが原料のウ ブ51として機械方向MDへ供給される。ウエブ 51は、第1表面51aと第2表面51bとを有するもの 、共に加圧用ロールであって非加熱状態に る第1案内ロール52と第2案内ロール56との作 で第1表面51aが第1加熱ロール53の周面54に密 する。その第1加熱ロール53は、周面54に当接 する複合繊維2の鞘成分(図示せず)を溶融し得 る程度に加熱されている。次に、ウエブ51は 第2案内ロール56に案内されて第1加熱ロール 53から離れ、無端ベルト57に載せられて無加 状態で熱風処理室58を通過する。熱風処理室 58では、熱風によってウエブ51の内部を加熱 て、複合繊維2の鞘成分を溶融し、交差し合 複合繊維2どうしをそれらの交差部位2a(図2 照)において溶着する。熱風処理室58を出た エブ51は、非加熱状態の第3,第4案内ロール61, 62を介して機械方向MDへと進み、好ましくは の間に複合繊維2の鞘成分がその溶融温度以 の温度にまで冷却される。続いて、ウエブ5 1は、共に加圧用ロールであって非加熱状態 ある第5案内ロール63と第6案内ロール66との 用で第2表面51bが第2加熱ロール64の周面65に 着する。第2加熱ロール64は、鞘成分を溶融 得る程度に加熱されている。さらに、第6案 ロール66に案内されて第2加熱ロール64から れたウエブ51は、室温にまで冷却され、適宜 の寸法・形状に裁断されて吸液性シート1と る。なお、ウエブ51は、40重量%を限度として セルロース繊維を含むことが可能である。

 図3の工程において、第1加熱ロール53は、 ウエブ51における第1表面51a近傍の複合繊維2 互いに溶着させるためのものであり、第2加 ロール64は第2表面51b近傍の複合繊維2を互い に溶着させるためのものである。熱風処理室 58はウエブ51の厚さ方向の中央部分の複合繊 2を互いに溶着させて吸液性シート1の組織を 強固にするためのものである。第1、第2案内 ール52,56は第1加熱ロール53と協働してウエ 51を加圧し、ウエブ51の第1表面51aを第1加熱 ール53に密着させるが、ウエブ51を加熱する とがないように非加熱状態で、より好まし は冷却状態で使用される。第5、第6案内ロ ル63,66は、第2加熱ロール64と協働してウエブ 51を加圧し、ウエブ51の第2表面51bを第2加熱ロ ール64に密着させるが、ウエブ51を加熱する とがないように非加熱状態で、より好まし は冷却状態で使用される。第1、第2案内ロー ル52,56の周速は第1加熱ロール53の周速に同じ あり、第5、第6案内ロール63,66の周速は第2 熱ロール64の周速に同じである。

 図3の工程で製造した吸液性シート1の具体 な一例を示せば、次のとおりである。原料 しては、複合繊維2の鞘成分がポリエチレン 芯成分がポリエステル、繊維長が50mm、繊度 が2.0dtexであって、坪量が50g/m 2 であるウエブ51を使用した。第1加熱ロール53 温度を132℃、熱風処理室58の熱風温度を144 、第2加熱ロール64の温度を130℃に設定して ウエブ51を50m/minの速度で機械方向MDへ走行さ せた。第1、第2案内ロール52,56のウエブ51に対 する線圧及び第5、第6案内ロール63,66のウエ 51に対する線圧は2~5kg/cmに設定した。この条 で得られた吸液性シート1は図2に例示のも であって、ウエブ51における第1表面51aが吸 性シート1の上面6となり、第2表面51bが下面7 なる。吸液性シート1の厚さtは、図2に示す 荷重状態の吸液性シート1の写真から読み取 ったときの値が0.83mmであり、3g/cm 2 の荷重状態をかけてダイアルシックネスゲー ジで読み取ったときの値が0.64mmであった。ま た、図2の状態にある吸液性シート1の密度は0 .0635g/cm 3 であり、図2の写真をもとに算出した上面6を む上部表層11の密度は0.1708g/cm 3 、下面7を含む下部表層12の密度は0.1033g/cm 3 、中心層13の密度は0.0122g/cm 3 であった。この発明において、無荷重状態の 吸液性シート1の厚さは、後記する図9におい 吸液性シート1の密度を算出する場合に使用 される。また、荷重をかけた状態の吸液性シ ート1の厚さは、吸液性シート1どうしを比較 るときの簡便な手段として使用される。

 図4において、(a)はこの発明に係る吸液性シ ート1を例示する図2の(a)と同様な断面の60倍 写真であり、(b)は複合繊維2の輪郭を示す図2 の(b)と同様な図である。図4の吸液性シート1 は、鞘成分がポリエチレンで、芯成分がポ エステルであって、繊維長が45mm、繊度が2.2 dtexの複合繊維2からなる坪量51g/m 2 のウエブ51が使用された。第1加熱ロール53の 度は132℃、第2加熱ロール64の温度は127℃、 風温度は147~150℃であった。図の下方のスケ ールS 4 は、166μmに相当する長さを示している。

 図5,6,7において、図5は図2の吸液性シート 1を得るために使用したウエブ51の断面を30倍 拡大して示す写真であり、図6の(a)と図7の(a )とは図2の吸液性シート1と比較される第1、 2比較シート71,72についての断面を30倍に拡大 して示す写真である。図6の(b)と図7の(b)とは 複合繊維2の輪郭を示す図2の(b)と同様な図 ある。

 図5のウエブ51は、図3において第1加熱ロ ル53に供給される前の状態のものであって、 第1加熱ロール53等による熱処理を受けておら ず、複合繊維2どうしは機械的に交絡してい 。

 図6の第1比較シート71は、ウエブ51が図2の第 1加熱ロール53による熱処理を受けているが、 熱風処理室58と第2加熱ロール64とによる熱処 を受けていないもので、第1加熱ロール53に 触した表面71aの近傍においてのみ複合繊維2 が密集し、互いに溶着している。図の下方の スケールS 6 は、333μmに相当する長さを示している。

 図7の第2比較シート72は、図3に例示のウエ 51が50m/minの走行速度で150℃の熱風処理室を 過しただけのものであって、第1、第2加熱ロ ール53,64による熱処理を受けていないもので る。図7は、第2比較シート72の断面を示すも のであり、図7の下方のスケールS 7 は、333μmに相当する長さを示している。

 図8において、(a)は、2.0dtexの複数条のレー ン繊維81を水溶性バインダーで接合して得ら れる坪量49.4g/m 2 の不織布で形成された第3比較シート73につい て、その断面を100倍に拡大して示す写真であ る。(b)は、(a)のレーヨン繊維81の輪郭を示す 2と同様な図である。第3比較シート73は、厚 さ0.45mmを有する従来の典型的な吸液性シート であって、折れ曲がり難いという点において 極めて優れているが、湿潤状態での強度が著 しく低いということ、吸水量・吸油量が低く 、保水率・保油率も低いということにおいて 難点があるものである。図の下方のスケール S 8 は、100μmに相当する長さを示している。

 表1は、この発明に係る吸液性シートと第1~ 3比較シート71~73との特性比較表である。表1 には、図2,4それぞれの吸液性シート1が吸液 シート1a,1bとして示されている他に、坪量30g /m 2 を有するものが吸液性シート1cとして示され 坪量80g/m 2 を有するものが吸液性シート1dとして示され いる。表1における各特性の測定方法は、次 のとおりであった。

 イ.厚さ:各試験片に3g/cm 2 の面圧をかけたときの厚さをダイアルシック ネスゲージで測定した。

 ロ.ガーレー柔軟度:JIS L 1096のセクショ 60.20.1のA法(ガーレー法)に規定の測定方法に づき、ガーレー柔軟度試験機(安田精機製作 所製モデルNo.311)を使用して、3.8×2.5cmの試験 で測定した。試験片には、その長さ方向を 3における機械方向MDに一致させたものと、 差方向CDに一致させたものとの2種類を用意 た。それぞれの種類の試験片をMD,CDと呼び それぞれについて、5回ずつ測定して、それ の平均値を求めた。

 ハ.静摩擦係数:測定器として新東科学(株) 製造の HEIDON トライボギア ミューズ(μs)Type :94iを使用した。試験片の表裏面それぞれに いて、5箇所ずつ機械方向MDと交差方向CDとに おける静摩擦係数を測定し、それぞれの方向 における平均値求めた。

 ニ.吸水量、保水量、保水率:予め重量が測 してある14×6cmの大きさの試験片を10メッシ の金網に載せて0.9%の食塩水に浸漬した。3分 間浸漬した後に、金網とともに取り出し、5 間静置してから試験片の重量を測定し、試 片の重量増加分W 1 を吸水量とした。次に、その試験片を板ガラ スで挟んで420gの加重を加えて3分間静置した その後に試験片の重量を測定して試験片の 量減少分W 2 を求め、W 1 -W 2 を保水量とし、(W 1 -W 2 )/W 1 ×100を保水率(%)とした。

 ホ.吸油量、保油量、保油率:0.9%食塩水に えて市販のサラダ油を使用する以外は、吸 量、保水量、保水率の測定と同じ手順によ て測定した。

 ヘ.作業性(試験片の滑り易さ):縦方向Aと 方向Bの寸法が14×6cmであり、縦方向Aが図3の 械方向MDに一致している試験片30枚を熟練し た作業者が片手に持ち、もう一方の手でその 試験片を1枚ずつ取り上げるときの試験片ど しの滑り易さを観察して、極めて良好、良 、不良、極めて不良の4段階で評価した。滑 易さの基準として、従来使用されている第3 比較シート73の滑りを良好とした。

 ト.作業性(試験片の折れ曲がり難さ):各試 験片について、「ヘ.作業性(試験片の滑り易 )」を評価するときに、試験片が折れ曲がっ たり、大きく撓んだりすることによって迅速 な作業の妨げになることがないか否かを観察 し、作業性が極めて良好、良好、不良、極め て不良の4段階で評価した。折れ曲がり難さ 基準としては、第3比較シート73の折れ曲が 難さを極めて良好とした。

 表1において、1a,1b,1c,1dで例示の吸液性シ トは、静摩擦係数が第3比較シート73と同程 であるかそれよりも小さくて重なり合うも どうしが滑り易いので、片手に持った吸液 シートの束から吸液性シートを1枚ずつ取り 上げることが容易であった。また、吸液性シ ートのガーレー柔軟度は、第3比較シート73の ガーレー柔軟度ほどではないにしても高い値 であって、吸液性シートはそれを指先で摘む ようにして持ったときでも簡単に折れ曲がる とか大きく撓むということがなかった。吸液 性シートの吸水量と給油量とは、第3比較シ ト73のそれと同程度であったが、吸液性シー トは、保水率、保油率において、第3比較シ ト73よりも優れていた。吸液性シートはまた 、それと坪量がほぼ同じである第3比較シー 73と比較して、乾燥引張強度と湿潤引張強度 とが第3比較シート73よりもはるかに優れてい た。それゆえ、総合的に評価すると、吸液性 シート1a,1b,1c,1dを例とする吸液性シート1は、 第3比較シート73よりも作業性がよいものであ るということができた。そのような吸液性シ ート1は、1枚ずつを陳列棚に敷き並べるとき 作業が極めて容易であって、水性や油性の 出液もよく吸収し、しかも湿潤状態にあっ も簡単には破れることがないものである。

 吸液性シート1と比較したときの第1比較 ート71は、厚さが厚く、しかも静摩擦係数が 高くなる傾向にあり、第1比較シート71を吸液 性シートとして使用すると、片手に多くの枚 数の第1比較シートを持つことが難しく、ま 第1比較シート71の束から1枚ずつを取り上げ うとしても、シート71どうしが滑り難くて 速やかに取り上げることができなかった。 2比較シート72は、厚さが極めて厚くてガー ー柔軟度が低く、吸液性シートとしての作 性が極めて悪いものであった。第1、第2比較 シート71,72は、高い吸水量を有することにお て優れているのではあるが、保水率が低い とにおいて好ましいものではない。吸水量 高くて保水率が低い吸液性シートは、使用 に外圧が加わると、吸収していた滲出液を 量に放出するものであるということを意味 ている。そのような吸液性シートでは、例 ば使用済みのものを処分しているときに、 のシートが吸収していた滲出液が滴となっ 落ち易い。第1,第2比較シート71,72は、その さが厚いことから理解できるように、図3の 程に供給された原料のウエブ51があまり圧 されておらず、大きな繊維間隙を有するが えに、見掛け上の吸水量が高くなっている 一方、吸液性シート1の場合には、上部表層1 1と下部表層12との両層において複合繊維2の 合状態が密ではあっても、中心層13では複合 繊維2の集合状態が疎であって繊維間隙が大 いから、吸水量が実用上においては十分で り、しかも密度の高い上部表層11と下部表層 12との存在によって、吸収した滲出液を簡単 放出するということがない。

 この発明に係る吸液性シート1は、使用分野 を限定するものではないが、魚肉販売店や料 理店、家庭等の一般的な使用分野に供給され るものである場合には、取り扱い易さ(作業 )、吸水性、吸油性、強度を適度なレベルに 持するうえにおいて、複合繊維2を少なくと も60重量%含有していることが好ましい。複合 繊維2は、繊維長が30~70mmの範囲にあり、繊度 1~6dtexの範囲にあることが好ましい。吸液性 シート1はまた、吸水量と保水率とを向上さ るために、レーヨン繊維やコットン繊維等 吸水性のよいセルロース系繊維を40重量%を 度に含有していてもよい。吸液性シート1は た、繊度の異なる複合繊維2を混合すること によって、吸液性シート1のガーレー柔軟度 圧縮性、手に持ったときの感触等を調整す ことができる。一般的な使用分野における 液性シート1の坪量は30~80g/m 2 であることが好ましく、坪量が30g/m 2 未満である場合の吸液性シート1は、吸水能 に不足を生じる場合がある。また、坪量が80 g/m 2 を超える場合の吸液性シート1は、吸水能力 必要以上に高くなることがある。

 図9の(a),(b),(c)は、この発明において、坪 wを有する吸液性シート1の密度を求めると の手順を示す図である。その手順は、次の おりである。図9(a)の吸液性シート1の断面写 真は図2の写真と同じものであって、この写 において、A面,B面と表示されている図2の上 6と下面7との間の寸法を測定して厚さtを求 る。次に、Adobe社製の画像解析用ソフトPhoto shopのうちの256階調化画像処理によって断面 真の色調を256階調で表示する。1~127階調を空 隙(黒)、128~256階調を繊維(白)として画像を変 する(図9(b))。さらに、吸液性シート1の厚さ tを図示の第1~10の10層に等分し(図9(c))、各層 おける白の個数を数える。図2の上部表層11 ある第1層の白の個数をA、下部表層12である 10層の白の個数をBとし、吸液シート1の厚さ 方向の中心においてその厚さtの2/10を占めて る第5層と第6層とを中心層13として、これら 第5、第6層の白の個数の平均値を中心層13の の個数Cとする。A/C,B/Cを求め、これらの値を 中心層13に対する密度の比率とする。厚さtと 坪量wとを有する吸液性シート1の各層につい 、白の個数の比率に応じて坪量wを配分し、 各層の密度を求める。具体的な例は、次のと おりである。

 吸液性シート1は、厚さtが0.00787cm、坪量wが0 .005g/cm 2 である。図9の(c)の第1~第10層の白の個数は表2 のとおりであり、第5、第6層の白の個数の平 値を1としたときの各層の白の個数比率も表 2のとおりである。また、第5,第6層からなる 心層13の密度をaとすると、aと坪量との関係 次のようになる。

 63.1×a(g/cm 3 )×0.00787(cm)=0.005(g/cm 2 )
 a=0.0101(g/cm 3 )
 このaの値に基づいて計算した各層の密度は 表2のとおりである。

 図10は、この発明に係る製造方法の一例 示す図3と同様な工程図である。ただし、図1 0の工程には、図3の熱風処理室58が含まれて ない。この工程では、ウエブ51を第1加熱ロ ル53と第2加熱ロール64とに順次接触させるこ とで、ウエブ51の第1、第2表面51a,51bを順次加 して、これら両面51a,51bそれぞれの近傍にお ける複合繊維2を溶着させることにより図2に 示の如き吸液性シート1を得ることができる 。

 この発明に係る製造方法ではまた、図3に 例示の熱風処理室58を第1加熱ロール53の前や 2加熱ロール64の後に移動させることもでき 。