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Title:
LIQUID CRYSTAL PANEL, METHOD FOR MANUFACTURING LIQUID CRYSTAL PANEL, AND COATING APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/075126
Kind Code:
A1
Abstract:
A liquid crystal panel (10) is provided with a pair of substrates (17, 18), which have substantially a rectangular shape and are bonded to each other; a liquid crystal layer (19) arranged between the both substrates (17, 18); a seal section (20), which has substantially a frame shape for sealing the liquid crystal layer (19) by surrounding the layer at the circumference, and has inclined sections (34) inclined from the sides of the substrates (17, 18), at the four corners; and reinforcing sections (35), which are arranged between the inclined sections (34) and the corner ends of the substrates (17, 18) in the surface directions of the substrates (17, 18), and are firmly attached on the both substrates (17, 18).

Inventors:
HIRATO SHINICHI
Application Number:
PCT/JP2008/066167
Publication Date:
June 18, 2009
Filing Date:
September 08, 2008
Export Citation:
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Assignee:
SHARP KK (JP)
HIRATO SHINICHI
International Classes:
G02F1/1339; G02F1/13
Foreign References:
JPH0695126A1994-04-08
JPH05333351A1993-12-17
JP2004298727A2004-10-28
Attorney, Agent or Firm:
GORO, Kazuo et al. (5th Floor Nittochi Nagoya Bldg.,1-1, Sakae 2-chome, Naka-ku, Nagoya-shi Aichi 08, JP)
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Claims:
 略方形状をなすとともに互いに貼り合わされる一対の基板と、
 前記両基板間に介在する液晶層と、
 前記液晶層の周りを取り囲んで封止する略枠状をなし、その四隅に前記基板の辺に対して傾斜した傾斜部を有するシール部と、
 前記基板の面方向について前記傾斜部と前記基板の角端との間に配されるとともに、前記両基板に固着される補強部とを備える液晶パネル。
 前記補強部は、前記シール部に対して連結されている請求の範囲第1項記載の液晶パネル。
 前記補強部は、前記傾斜部に対して交差する方向へ延びる線状に形成されている請求の範囲第2項記載の液晶パネル。
 略方形状をなす一対の基板のいずれか一方に、略枠状をなすとともに四隅に前記基板の辺に対して傾斜した傾斜部を有するシール部を塗布するシール部塗布工程と、
 前記両基板のいずれか一方における面方向について前記傾斜部と前記基板の角端との間の位置に補強部を塗布する補強部塗布工程と、
 前記シール部が塗布された前記基板上に液晶材料を滴下する液晶滴下工程と、
 前記両基板を貼り合わせるとともに前記シール部及び前記補強部を前記両基板に固着させる貼り合わせ工程とを備える液晶パネルの製造方法。
 前記シール部塗布工程及び前記補強部塗布工程は、同一の前記基板に対して同一の塗布装置を用いて前記シール部及び前記補強部を連続的に塗布するようにした請求の範囲第4項記載の液晶パネルの製造方法。
 前記補強部塗布工程は、前記両基板のうち前記シール部が塗布される基板とは別の基板に対して前記補強部を塗布するようにした請求の範囲第4項記載の液晶パネルの製造方法。
 前記両基板のうち前記補強部が塗布される側の基板に、画素電極に接続されたスイッチング素子や他方の基板に形成された対向電極に対して接続される配線群を形成する配線形成工程と、前記配線群のうち前記対向電極への導通パッドに対して導電性樹脂材料からなる接続部を塗布する接続部塗布工程とを含んでおり、
 前記補強部塗布工程は、前記接続部塗布工程にて前記接続部を塗布する塗布装置によって同じ導電性樹脂材料からなる補強部を塗布するようにした請求の範囲第6項記載の液晶パネルの製造方法。
 略方形状をなす一対の基板のいずれか一方に、略枠状をなすとともに四隅に前記基板の辺に対して傾斜した傾斜部を有するシール部を塗布するためのものであって、
 前記基板上にシール材料を吐出可能なノズルと、前記ノズルを前記基板に対して接離する方向へ変位可能に支持するディスペンサ本体と、前記ディスペンサ本体を前記基板の面方向に沿って直線的にスライド可能に支持するガイドと、前記基板を載置するとともに前記基板の面方向に沿って回動可能で且つ前記ガイドによる前記ディスペンサ本体のスライド方向と直交する方向に移動可能なステージとを備える塗布装置。
 前記ガイドは、直線的に延びる形態のガイド本体と、前記ガイド本体に対して前記基板の辺に対する前記傾斜部の傾斜角度とほぼ同じ角度分傾いた形態の傾斜ガイドとを備えている請求の範囲第8項記載の塗布装置。
 前記傾斜ガイドは、前記ガイド本体とは別体とされるとともに、少なくとも一部が前記ガイド本体の長さ範囲内に収まるよう配されている請求の範囲第9項記載の塗布装置。
 前記傾斜ガイドと前記ガイド本体とが連結され、これら傾斜ガイドとガイド本体との間を前記ディスペンサ本体が移動可能とされている請求の範囲第9項記載の塗布装置。
Description:
液晶パネル、液晶パネルの製造 法、及び塗布装置

 本発明は、液晶パネル、液晶パネルの製 方法、及び塗布装置に関する。

 従来、液晶表示装置を構成する主要部品 ある液晶パネルは、次のような構成とされ 。すなわち、液晶パネルは、一対のガラス の基板間に液晶層を介在させるとともに、 の液晶層の周りに枠状のシール部を取り囲 よう形成することで液晶層を封止している

 両基板間に液晶層を形成する方法として 、従来から真空注入法が知られている。こ 真空注入法は、シール部を介在させつつ両 板を貼り合わせた後、シール部を硬化させ 次いで真空環境下にてシール部に形成して いた注入口を液晶材料に浸し、その後大気 に戻すことで両基板間に液晶材料を注入す 手法である。

 一方、近年では、漸次進行する液晶パネル 大型化に対応した技術として下記特許文献1 に記載された滴下注入法が注目されている。 この滴下注入法は、両基板のうち一方の基板 上に枠状のシール部を塗布した後、真空環境 下にて同基板上に液晶材料を滴下したら、他 方の基板を貼り合わせ、その後大気圧に戻す ことで両基板間に液晶層を形成する手法であ る。この滴下注入法によれば、真空注入法と 比べて、液晶材料の使用量を大幅に低減でき 、また処理時間の短縮化を図ることができる という利点がある。

特開2005-173067公報

(発明が解決しようとする課題)
 ところが、滴下注入法を採用した場合、次 ような問題が生じることが懸念される。す わち、液晶材料を滴下注入する際には、滴 装置のノズルから液晶材料の液滴を一方の 板上に所定の間隔毎に多数塗布し、その後 方の基板を貼り合わせることで、塗布され 液晶材料の液滴を押し広げるようにしてい 。ここで、シール部の角部は、丸みを帯び いるもののほぼ直角をなしているため、角 付近に塗布された液晶材料の液滴が押し広 られる際に、シール部の角部の隅々にまで がり切らず、そこが真空泡となる可能性が った。

 この問題に対処すべく、本願発明者は、 ール部の四隅に基板の辺に対して傾斜した 斜部を設ける構造を創案した。しかしなが 、傾斜部は、従来のシール部の角部よりも 寄りに配置されることになるため、基板の 端からの距離が従来よりも大きくなり、そ なると例えば基板の角端に衝撃力が作用し とき、その衝撃によって両基板が剥離し易 なるといった問題があった。また、従来の ール塗布装置では、傾斜部を形成するのが 難である、といった問題もある。

 本発明は上記のような事情に基づいて完成 れたものであって、第1には、真空泡の発生 を防止しつつ剥離強度を向上させた液晶パネ ルを提供することを目的とし、第2には、傾 部を有するシール部の塗布に適した塗布装 を提供することを目的とする。

(課題を解決するための手段)
 本発明の液晶パネルは、略方形状をなすと もに互いに貼り合わされる一対の基板と、 記両基板間に介在する液晶層と、前記液晶 の周りを取り囲んで封止する略枠状をなし その四隅に前記基板の辺に対して傾斜した 斜部を有するシール部と、前記基板の面方 について前記傾斜部と前記基板の角端との に配されるとともに、前記両基板に固着さ る補強部とを備える。

 このようにすれば、シール部が四隅に傾 部を有しているから、両基板間に液晶層を 成する際に、液晶層をなす液晶材料がシー 部内の空間に万遍なく行き渡り、液晶層中 真空泡が発生するのを防ぐことができる。 かも、基板の面方向について傾斜部と基板 角端との間に、両基板に固着される補強部 配されているから、もし基板の角端に衝撃 が作用したときであっても、両基板が剥離 難くなる。

 本発明の実施態様として、次の構成が好ま い。
(1)前記補強部は、前記シール部に対して連結 される構成とする。このようにすれば、両基 板の剥離強度を一層高めることができる。

(2)前記補強部は、前記傾斜部に対して交差 する方向へ延びる線状に形成される構成とす る。このようにすれば、両基板の剥離強度を さらに高めることができる。

 次に、上記課題を解決するために、本発 の液晶パネルの製造方法は、略方形状をな 一対の基板のいずれか一方に、略枠状をな とともに四隅に前記基板の辺に対して傾斜 た傾斜部を有するシール部を塗布するシー 部塗布工程と、前記両基板のいずれか一方 おける面方向について前記傾斜部と前記基 の角端との間の位置に補強部を塗布する補 部塗布工程と、前記シール部が塗布された 記基板上に液晶材料を滴下する液晶滴下工 と、前記両基板を貼り合わせるとともに前 シール部及び前記補強部を前記両基板に固 させる貼り合わせ工程とを備える。

 このようにすれば、シール部が四隅に傾 部を有しているから、液晶滴下工程後の貼 合わせ工程にて両基板を貼り合わせる際に 液晶層をなす液晶材料がシール部内の空間 万遍なく行き渡り、液晶層中に真空泡が発 するのを防ぐことができる。しかも、基板 面方向について傾斜部と基板の角端との間 、両基板に固着される補強部が配されてい から、もし基板の角端に衝撃力が作用した きであっても、両基板が剥離し難くなる。

 本発明の実施態様として、次の構成が好ま い。
(1)前記シール部塗布工程及び前記補強部塗布 工程は、同一の前記基板に対して同一の塗布 装置を用いて前記シール部及び前記補強部を 連続的に塗布するようにした。このようにす れば、仮にシール部と補強部とを別の基板に 別の塗布装置を用いて塗布した場合と比べる と、装置コストを低減できる。しかも、シー ル部及び補強部を連続的に塗布するから、処 理時間の短縮化も図ることができる。

(2)前記補強部塗布工程は、前記両基板のう ち前記シール部が塗布される基板とは別の基 板に対して前記補強部を塗布するようにした 。このようにすれば、シール部を塗布する処 理と補強部を塗布する処理とを同時並行で行 うことが可能なので、処理時間の短縮化に好 適となる。また、仮にシール部と補強部とを 同一の基板に同一の塗布装置によって連続的 に塗布する場合と比べると、塗布装置の動作 を簡単にすることができる。

(3)前記両基板のうち前記補強部が塗布され る側の基板に、画素電極に接続されたスイッ チング素子や他方の基板に形成された対向電 極に対して接続される配線群を形成する配線 形成工程と、前記配線群のうち前記対向電極 への導通パッドに対して導電性樹脂材料から なる接続部を塗布する接続部塗布工程とを含 んでおり、前記補強部塗布工程は、前記接続 部塗布工程にて前記接続部を塗布する塗布装 置によって同じ導電性樹脂材料からなる補強 部を塗布するようにした。このようにすれば 、接続部と補強部とを同じ導電性樹脂材料と し、同じ塗布装置によって塗布するようにし ているから、装置コストを低減できるととも に処理時間の短縮化を図ることができる。

 次に、上記課題を解決するために、本発 の塗布装置は、略方形状をなす一対の基板 いずれか一方に、略枠状をなすとともに四 に前記基板の辺に対して傾斜した傾斜部を するシール部を塗布するためのものであっ 、前記基板上にシール材料を吐出可能なノ ルと、前記ノズルを前記基板に対して接離 る方向へ変位可能に支持するディスペンサ 体と、前記ディスペンサ本体を前記基板の 方向に沿って直線的にスライド可能に支持 るガイドと、前記基板を載置するとともに 記基板の面方向に沿って回動可能で且つ前 ガイドによる前記ディスペンサ本体のスラ ド方向と直交する方向に移動可能なステー とを備える。

 このようにすれば、ノズルを基板に対し 位置合わせするには、ステージをガイドに るディスペンサ本体のスライド方向と直交 る方向へ移動させるとともに基板の面方向 沿って回動させる。続いて、ディスペンサ 体をガイドに対してスライドさせつつノズ からシール材料を吐出させることで、シー 部を基板に塗布することができる。そして ステージの回動角度を調整することで、基 の辺に対して傾斜した傾斜部を容易に形成 ることができる。

 本発明の実施態様として、次の構成が好ま い。
(1)前記ガイドは、直線的に延びる形態のガイ ド本体と、前記ガイド本体に対して前記基板 の辺に対する前記傾斜部の傾斜角度とほぼ同 じ角度分傾いた形態の傾斜ガイドとを備える 構成とする。このようにすれば、ガイド本体 に対してディスペンサ本体をスライドさせつ つシール部における傾斜部以外の部分を塗布 した後、ステージを回動させることなく、傾 斜ガイドに対してディスペンサ本体をスライ ドさせつつシール部における傾斜部を塗布す ることができる。これにより、ステージを回 動させる頻度を減らすことができるので、処 理時間の短縮化が可能となる。

(2)前記傾斜ガイドは、前記ガイド本体とは 別体とされるとともに、少なくとも一部が前 記ガイド本体の長さ範囲内に収まるよう配さ れる構成とする。このようにすれば、小型化 を図ることができる。

(3)前記傾斜ガイドと前記ガイド本体とが連結 され、これら傾斜ガイドとガイド本体との間 を前記ディスペンサ本体が移動可能とされる 構成とする。このようにすれば、傾斜ガイド 及びガイド本体でディスペンサ本体を共用化 できるから、ディスペンサ本体の数を削減す ることができる。

(発明の効果)
 本発明によれば、真空泡の発生を防止しつ 剥離強度を向上させた液晶パネルを提供す ことができる。また、傾斜部を有するシー 部の塗布に適した塗布装置を提供すること できる。

本発明の実施形態1に係るテレビ受信装 置の概略を表す分解図 液晶表示装置の概略を示す断面図 液晶パネルにおけるアレイ基板の拡大 面図 液晶パネルの画面中央側部分の拡大断 図 液晶パネルの平面図 図5のA-A線断面図 図5のB-B線断面図 塗布装置の平面図 塗布装置の正面図 塗布装置の側面図 シール塗布工程で長辺側の真直部を塗 布した状態を示す平面図 シール塗布工程で短辺側の真直部を塗 布した状態を示す平面図 シール塗布工程で対角位置にある2つ 傾斜部を塗布した状態を示す平面図 シール塗布工程で残りの傾斜部を塗布 した状態を示す平面図 本発明の実施形態2に係る塗布装置の 面図 補強部を塗布したアレイ基板用母材の 平面図 シール塗布工程で長辺側の真直部を塗 布した状態を示す平面図 シール塗布工程でガイドの長さ方向に 並ぶ両傾斜部を塗布した状態を示す平面図 シール塗布工程で残りの傾斜部を塗布 した状態を示す平面図 シール塗布工程で短辺側の真直部を塗 布した状態を示す平面図 両母材を貼り合わせた状態を示す平面 図 図21のB-B線断面図 本発明の実施形態3に係る塗布装置の 面図 シール塗布工程で長辺側の真直部を塗 布した状態を示す平面図 シール塗布工程で対角位置にある2つ 傾斜部を塗布した状態を示す平面図 シール塗布工程で短辺側の真直部及び 残りの傾斜部を塗布した状態を示す平面図 本発明の実施形態4に係るアレイ基板 端子群を示す平面図 接続部及び補強部を塗布したアレイ基 板用母材の平面図 両母材を貼り合わせた状態を示す平面 図

符号の説明

 10...液晶パネル
 17...CF基板(基板)
 17M...CF基板用母材(基板)
 18...アレイ基板(基板)
 18M...アレイ基板用母材(基板)
 19...液晶層
 20...シール部
 22...TFT(スイッチング素子)
 23...画素電極
 24...ゲート配線(配線群)
 25...ソース配線(配線群)
 30...対向電極
 34...傾斜部
 35...補強部
 36...端子部(配線群)
 37...導通パッド(配線群)
 38...接続部
 40...塗布装置
 41...ノズル
 42...ディスペンサ本体
 43...ガイド
 43a...ガイド本体
 43b...傾斜ガイド
 44...ステージ

 <実施形態1>
 本発明の実施形態1を図1から図14によって説 明する。本実施形態では、液晶表示装置10を 成する液晶パネル11、及びその製造過程で いられるシール用の塗布装置40について例示 する。なお、上下方向の記載については、図 2,図9及び図10を基準とする。

 <液晶表示装置>
 液晶表示装置Dは、全体として横長な矩形状 をなし、図2に示すように、画像を表示可能 表示パネルである液晶パネル10の裏側(背面 )に、液晶パネル10に向けて光を照射可能な 部光源(照明装置)であるバックライト11を配 してなる。この液晶表示装置Dは、テレビ受 信装置TVに適用することができる。テレビ受 装置TVは、図1に示すように、液晶表示装置D と、液晶表示装置Dを挟むようにして収容す 表裏両キャビネットCa,Cbと、電源Pと、テレ 放送などを受信するためのチューナーTと、 タンドSとを備えて構成される。

 <バックライト>
 先にバックライト11について簡単に説明す 。バックライト11は、図2に示すように、表 (液晶パネル10側)に向けて開口した略箱形を すケース12と、ケース12内に互いに平行に並 んだ状態で収容される複数本の線状光源13(例 えば冷陰極管)と、ケース12の開口部に積層し た状態で配される複数の光学部材14(例えば裏 側から順に拡散板、拡散シート、レンズシー ト、及び輝度上昇シート)と、これら光学部 14群をケース12との間で挟んで保持するため 枠状のフレーム15とから構成される。各光 部材14は、各線状光源13から発せられる光を 状に変換するなどの機能を有するものであ 。また、フレーム15は、液晶パネル10を裏側 で受ける受け部材として機能し、液晶パネル 10の表側から組み付けられて液晶パネル10を さえ付けるための枠状のベゼル16(押さえ部 )との間で液晶パネル10を挟持することがで る。

 <液晶パネル>
 続いて、液晶パネル10について詳細に説明 る。液晶パネル10は、横長な矩形状をなす一 対の透明な(透光性を有する)ガラス製の基板1 7,18と、両基板17,18間に介在し、電界印加に伴 って光学特性が変化する物質である液晶分子 を含む液晶層19と、両基板17,18間に介在し、 晶層19の周りを取り囲んでこれを封止する略 枠状のシール部20とを備えている。両基板17,1 8は、互いに対向するとともに間に所定のギ ップ(間隔)を空けた状態で貼り合わせられる 。液晶層19中には、両基板17,18間のギャップ 維持するためのスペーサ21が多数個分散して 設置されている(図4)。スペーサ21は、アレイ 板18のうちゲート配線24上、つまり遮光領域 に設置されている。なお、液晶パネル10の基 17,18は、製造工程でそれぞれマザーガラス 呼ばれる大型の母材17M,18Mから切り出された のが使用されている。

 両基板17,18は、表側(正面側)がCF基板17と れ、裏側(背面側)がアレイ基板18とされる。 レイ基板18における内面側(液晶層19側、CF基 板17との対向面側)には、図3に示すように、 イッチング素子であるTFT22(Thin Film Transistor) 及び画素電極23が多数個並んで設けられると もに、これらTFT22及び画素電極23の周りには 、格子状をなすゲート配線24及びソース配線2 5が取り囲むようにして配設されている。画 電極23は、TFT22のドレイン電極に、ソース配 25は、TFT22のソース電極に、ゲート配線24は TFT22のゲート電極にそれぞれ接続されてい 。画素電極23は、ITO(Indium Tin Oxide)或いはZnO( Zinc Oxide)といった透明電極からなる。また、 アレイ基板18及びゲート配線24の表面には、 4に示すように、絶縁層26が形成され、この 縁層26の表面に画素電極23が形成され、さら 画素電極23及び絶縁層26の表面に液晶層19に まれる液晶分子を配向させるための配向膜2 7が形成されている。

 一方、CF基板17には、図4に示すように、 画素に対応した位置にカラーフィルタを構 する多数個の着色層28が並んで設けられてい る。カラーフィルタは、R,G,Bの三色の着色層2 8が交互に並ぶ配置とされる。カラーフィル を構成する各着色層28間には、混色を防ぐた めの遮光層29(ブラックマトリクス)が形成さ ている。遮光層28及び遮光層29の表面には、 レイ基板18側の画素電極23と対向する対向電 極30が設けられている。また、対向電極30の 面には、液晶層19に含まれる液晶分子を配向 させるための配向膜31が形成されている。な 、CF基板17は、図5に示すように、アレイ基 18よりも一回り小さくなっており、CF基板17 外周端がアレイ基板18の外周端よりも内側に 引っ込んで配されている。また、両基板17,18 外面側には、図2に示すように、それぞれ表 裏一対の偏光板32が貼り付けられている。

 <シール部の詳細>
 ここで、シール部20について詳しく説明す 。シール部20は、紫外線を照射することで硬 化する紫外線硬化型樹脂材料、または紫外線 を照射して硬化し、その後熱を加えることで 硬化或いは接着強度が向上する紫外線熱併用 型樹脂材料などの樹脂材料からなる。シール 部20は、図5及び図6に示すように、内側の液 層19が充填される空間を取り囲む平面視略四 角形の枠状に形成されており、両基板17,18の 辺に沿ってほぼ真っ直ぐに延びる形態の4本 の真直部33と、四隅の角位置にて各真直部33 士を繋ぐとともに両基板17,18の各辺に対して 傾斜した形態の4本の傾斜部34とから構成され ている。

 真直部33は、CF基板17の外周端よりも内寄 の位置に配されており、真直部33の外端とCF 基板17の外周端との間に一定幅でほぼ真っ直 な間隔が確保される。真直部33は、矩形状 される両基板17,18の長辺側に対応したものと 、短辺側に対応したものとが2本ずつある。 方、傾斜部34は、長辺側の真直部33の端部と 辺側の真直部33の端部とを繋ぐとともに、 真直部33に対して傾き且つ真っ直ぐに延びる 形態とされている。傾斜部34とCF基板17の外周 端との間の間隔は、角位置(頂点C)に行くに連 れて次第に広くなっている。各真直部33に対 る傾斜部34の傾斜角度は、約45度となってい る。言い換えると、真直部33及び傾斜部34に ける液晶層19に臨む内面同士がなす角度は、 約135度(鈍角)になっている。従って、傾斜部3 4とCF基板17の角端(CF基板17の角部における外 端)との間の部分は、平面視略二等三角形を している。なお、真直部33及び傾斜部34は、 全長にわたってほぼ一定幅となっている。

 <補強部>
 そして、両基板17,18の面方向について両基 17,18における角端と上記したシール部20の傾 部34との間の位置には、図5及び図7に示すよ うに、両基板17,18に固着される補強部35が設 られている。補強部35は、シール部20と同じ 脂材料からなり、後記するように製造工程 おいてシール部20と同じ工程で形成される うになっている。補強部35は、傾斜部34の長 方向中央部からCF基板17の角部の頂点Cへ向 てほぼ真っ直ぐに延出する略線状に形成さ 、傾斜部34に対して連結されている。補強部 35は、傾斜部34に対してほぼ直角をなす向き 延びており、全長にわたってほぼ一定幅と れる。補強部35の先端部とCF基板17の角部の 点Cとの間には、真直部33の外端とCF基板17の 周端との間の間隔とほぼ同じ間隔が空けら ている。従って、両基板17,18を引き剥がす うな力が作用したときの剥離強度は、液晶 ネル10の全周にわたってほぼ均一に保たれ、 周方向について局所的に低い箇所が生じるこ とがない。つまり、傾斜部34と両基板17,18に ける角端との間隔は、真直部33と両基板17,18 の間の間隔よりも広くなるものの、補強部3 5を設置することによって両基板17,18の角部に おける剥離強度を他の部分と同等にすること ができる。

 <液晶パネルの製造方法の概略>
 上記した構成の液晶パネル10は、既述した うにマザーガラスと呼ばれる大型の母材17M,1 8Mを元にして製造される(図8参照)。液晶パネ 10は、大まかには、CF基板用母材17Mの表面に 各CF基板17の各構成部位を形成するCF基板処理 工程と、アレイ基板用母材18Mの表面に各アレ イ基板18の各構成部位を形成するアレイ基板 理工程と、製造された両母材17M,18M間に液晶 層19を介在させつつ両母材17M,18Mを貼り合わせ るパネル組付工程と、両母材17M,18Mを分断し 各液晶パネル10を取り出す分断工程とを経て 製造される。なお、両母材17M,18Mにおいて、 晶パネル10が複数枚(図8では縦横3枚ずつの合 計9枚)所定の間隔を空けて格子状に配置され 。

 このうち、パネル組付工程では、両母材1 7M,18Mのうちいずれか一方(以下では、CF基板用 母材17Mを例示する)におけるシール部形成予 位置にシール部20をなす樹脂材料を塗布する シール部塗布工程と、シール部20が塗布され CF基板用母材17Mにおける補強部形成予定位 に補強部35をなす樹脂材料を塗布する補強部 塗布工程と、そのCF基板用母材17Mにおけるシ ル部20よりも内側の領域に液晶材料を滴下 る液晶滴下工程と、両母材17M,18Mを貼り合わ るとともに露光装置(図示せず)によってシ ル部20及び補強部35に露光したり、熱を加え ことでこれらを硬化・固着させる貼り合わ 工程とを順次行うようにしている。続いて シール塗布工程及び補強部塗布工程で用い 塗布装置40について詳しく説明する。

 <塗布装置>
 塗布装置40は、図8から図10に示すように、 化した状態の樹脂材料を吐出可能なノズル41 と、ノズル41を上下方向(CF基板用母材17Mに対 て接離する方向、図9及び図10に示すZ方向) 変位可能に支持するディスペンサ本体42と、 ディスペンサ本体42を水平方向(CF基板用母材1 7Mの面方向)に沿って直線的にスライド可能に 支持するガイド43と、CF基板用母材17M(塗布対 となる基板)を載置するとともに水平方向に 沿って回動可能で且つガイド43によるディス ンサ本体42のスライド方向と直交する方向 移動可能なステージ44とを備えている。

 ノズル41は、先細り状に形成されるとと にその先端部に樹脂材料を吐出するための 出口が設けられている。ディスペンサ本体42 は、ノズル41と樹脂材料が貯留されるタンク に接続されており、ポンプ(タンク共々図示 せず)よって樹脂材料が供給されるようにな ている。ガイド43は、直線状に延びる形態と され、その長さ寸法がCF基板用母材17Mの対角 法よりも少し大きく設定されている。ガイ 43における側面には、その長さ方向(図8及び 図9に示すX方向)に沿ったスライド溝43aが形成 され、ここにディスペンサ本体42が取り付け れるとともにスライド溝43aに沿ってディス ンサ本体42がスライド(移動)できるようにな っている。このガイド43には、ノズル41を備 たディスペンサ本体42が3本装着されている ステージ44は、CF基板用母材17Mが直接載せら る載置台44aと、載置台44aを支える基台44bと 載置台44aと基台44bとの間に配される回動軸4 4cとを備え、基台44bに対して載置台44aが回動 44cを中心にして図8に示すR方向に沿って回 できるようになっている。基台44bは、回動 44c及び載置台44aと共にガイド43の延び方向と 直交する方向(図8及び図10に示すY方向)へ移動 できるようになっている。また、載置台44aは 、CF基板用母材17Mに合わせて平面視略矩形状 形成されている。

 <シール塗布工程及び補強部塗布工程>
 本実施形態においては、シール塗布工程及 補強部塗布工程を同じ塗布装置40を用いて 続的に行うようにしており、その具体的な 理手順は次の通りになる。すなわち、ステ ジ44の載置台44aの長辺とガイド43の長さ方向 を平行にした状態でCF基板用母材17Mをステ ジ44の載置台44a上にセットしたら、基台44bを 図11に示すY方向に沿って移動させるとともに ガイド43に対してディスペンサ本体42を図11に 示すX方向に沿って移動させることで、ノズ 41をCF基板用母材17Mに対して水平方向につい 初期位置に位置決めする。その後、ノズル4 1を下降させてCF基板用母材17Mの表面に接近さ せたら、吐出口から樹脂材料を吐出させると ともに、ガイド43に対してディスペンサ本体4 2をX方向に沿って移動させることで、シール 20のうち長辺側の真直部33を塗布する。塗布 を終えたら、一旦ノズル41を上昇させてから テージ44を移動させてノズル41を次に塗布す る予定位置に位置決めし、その後再度ノズル 41を下降させたら、樹脂材料を吐出させると もにディスペンサ本体42を移動させること 、次の長辺側の真直部33を塗布する。このと き、3本のノズル41を同時に作動させることで 、CF基板用母材17Mにおいて長辺方向に並んだ3 枚のCF基板17のシール部20を同時平行処理する ことができる。上記した動作を繰り返し行う ことで、図11に示すように、各CF基板17におけ るシール部20の長辺側の真直部33を塗布する とができる。

 全ての長辺側の真直部33を塗布し終えた 、図12に示すように、ステージ44の載置台44a 基台44bに対して同図R方向に沿ってほぼ90度 動させ、ステージ44の載置台44a(CF基板用母 17M)の短辺とガイド43の長さ方向とを平行に る。そして、ステージ44及びディスペンサ本 体42をそれぞれ移動させてノズル41を位置決 したら、既述した要領でノズル41から樹脂材 料を吐出させつつガイド43に沿ってディスペ サ本体42を移動させることで、シール部20に おける短辺側の真直部33を塗布する。長辺側 同様にこの動作を繰り返し行うことで、各C F基板17におけるシール部20の短辺側の真直部3 3を塗布することができる。

 全ての短辺側の真直部33を塗布し終えた 、図13に示すように、ステージ44の載置台44a 基台44bに対してほぼ45度回動させる。そし 、ステージ44及びディスペンサ本体42を移動 せてノズル41を位置決めしたら、既述した 領でノズル41から樹脂材料を吐出させつつガ イド43に沿ってディスペンサ本体42を移動さ ることで、各CF基板17におけるシール部20の ちガイド43の長さ方向と平行をなし且つ対角 位置にある2本の傾斜部34を順次に塗布する。 詳しくは、まず、3本のノズル41のうち例えば 中央のノズル41によって、CF基板用母材17Mの ちガイド43に最も近い角位置のCF基板17の傾 部34を塗布し、その後上記角位置のCF基板17 隣り合い且つガイド43の長さ方向と平行に並 んだ両CF基板17における各傾斜部34を2本のノ ル41によって同時に塗布し、それから上記両 CF基板17と隣り合い且つガイド43の長さ方向と 平行に並んだ3枚のCF基板17における各傾斜部3 4を3本のノズル41によって同時に塗布する。 の後も、ガイド43の長さ方向と平行に並んだ CF基板17における各傾斜部34を順次に塗布する 。続いて、図14に示すように、ステージ44の 置台44aを基台44bに対してほぼ90度回動させた ら、ガイド43の長さ方向と平行をなす残りの 斜34部を上記した手順と同様にして塗布し いく。

 ところで、上記した傾斜部34の塗布過程 は、補強部35の塗布も同時に行うようにして いる。詳しくは、ガイド43に沿ってディスペ サ本体42をスライドさせて傾斜部34を塗布す る際に、ノズル41が傾斜部34における長さ方 中央位置に達したところで、ディスペンサ 体42を停止させるとともにステージ44を図13 び図14に示すY方向へ移動させつつノズル41か ら樹脂材料を吐出させることで、傾斜部34の び方向と直交する方向へ延びる線状の補強 35を塗布することができる。ここで、傾斜 34から補強部35へノズル41を移行させる際に 脂材料を連続的に吐出させることで、傾斜 34に補強部35を連結させることができる。な 、傾斜部34を全長にわたって塗布した後、 旦ノズル41を上昇させてから、改めて補強部 35を塗布するようにしても構わない。

 <液晶滴下工程及び貼り合わせ工程>
 上記のようにシール塗布工程及び補強部塗 工程を経た後、液晶滴下工程にてCF基板用 材17M上に液晶材料の液滴を所定の間隔を空 て多数滴下したら、アレイ基板用母材18Mを り合わせる。すると、液晶材料の液滴が両 材17M,18Mによって押し広げられることで、液 材料が両母材17M,18M間でシール部20によって まれた空間の全域に染み渡る。ここで、シ ル部20の四隅の角位置には、それぞれ傾斜 34が形成されており、これらの傾斜部34は、 にシール部の角位置にほぼ直角の角部を形 した場合と比べると、両基板17,18における 側に引っ込んでおり、言い換えると滴下し 状態における液晶材料の液滴の外周端近く 配されている。従って、この状態から液晶 料の液滴が押し広げられると、その液滴が 斜部34内の隅々に万遍なく行き渡り易くなっ ており、これにより、真空泡の発生が防がれ るようになっている。このようにして貼り合 わせが完了したら、シール部20及び補強部35 露光装置により露光したり、熱を加えるこ でこれらを硬化させ、両母材17M,18Mに固着さ る。その後、分断工程において両母材17M,18M を分断することで、各液晶パネル10が取り出 れる。

 以上説明したように本実施形態によれば 液晶パネル10は、略方形状をなすとともに いに貼り合わされる一対の基板17,18と、両基 板17,18間に介在する液晶層19と、液晶層19の周 りを取り囲んで封止する略枠状をなし、その 四隅に基板17,18の辺に対して傾斜した傾斜部3 4を有するシール部20と、基板17,18の面方向に いて傾斜部34と基板17,18の角端との間に配さ れるとともに、両基板17,18に固着される補強 35とを備える構成とされる。

 このようにすれば、シール部20が四隅に 斜部34を有しているから、両基板17,18間に液 層19を形成する際に、液晶層19をなす液晶材 料がシール部20内の空間に万遍なく行き渡り 液晶層19中に真空泡が発生するのを防ぐこ ができる。しかも、基板17,18の面方向につい て傾斜部34と基板17,18の角端との間に、両基 17,18に固着される補強部35が配されているか 、もし基板17,18の角端に衝撃力が作用した きであっても、両基板17,18が剥離し難くなる 。以上により、真空泡の発生を防止しつつ剥 離強度を向上させることができる。

 しかも、補強部35は、シール部20に対して 連結されているから、両基板17,18の剥離強度 一層高めることができる。さらには、補強 35は、傾斜部34に対して交差する方向へ延び る線状に形成されているから、両基板17,18の 離強度をさらに高めることができる。

 また、本実施形態によれば、液晶パネル1 0の製造方法は、略方形状をなす一対の基板17 ,18のうちCF基板17に、略枠状をなすとともに 隅に基板17,18の辺に対して傾斜した傾斜部34 有するシール部20を塗布するシール部塗布 程と、両基板17,18のうちCF基板17における面 向について傾斜部34と基板17,18の角端との間 位置に補強部35を塗布する補強部塗布工程 、シール部20が塗布されたCF基板17上に液晶 料を滴下する液晶滴下工程と、両基板17,18を 貼り合わせるとともにシール部20及び補強部3 5を両基板17,18に固着させる貼り合わせ工程と を備えるから、上記液晶パネル10と同様の作 及び効果を得ることができる。

 しかも、シール部塗布工程及び補強部塗 工程は、同一のCF基板17に対して同一の塗布 装置40を用いてシール部20及び補強部35を連続 的に塗布するようにしたから、仮にシール部 と補強部とを別の基板に別の塗布装置を用い て塗布した場合と比べると、装置コストを低 減できる。しかも、シール部20及び補強部35 連続的に塗布するから、処理時間の短縮化 図ることができる。

 また、本実施形態によれば、塗布装置40 、略方形状をなす一対の基板17,18のうちCF基 17に、略枠状をなすとともに四隅に基板17,18 の辺に対して傾斜した傾斜部34を有するシー 部20を塗布するためのものであって、CF基板 17上にシール材料を吐出可能なノズル41と、 ズル41をCF基板17に対して接離する方向へ変 可能に支持するディスペンサ本体42と、ディ スペンサ本体42をCF基板17の面方向に沿って直 線的にスライド可能に支持するガイド43と、C F基板17を載置するとともにCF基板17の面方向 沿って回動可能で且つガイド43によるディス ペンサ本体42のスライド方向と直交する方向 移動可能なステージ44とを備える。

 このようにすれば、ノズル41をCF基板17に して位置合わせするには、ステージ44をガ ド43によるディスペンサ本体42のスライド方 と直交する方向へ移動させるとともにCF基 17の面方向に沿って回動させる。続いて、デ ィスペンサ本体42をガイド43に対してスライ させつつノズル41からシール材料を吐出させ ることで、シール部20をCF基板17に塗布するこ とができる。そして、ステージ44の回動角度 調整することで、基板17,18の辺に対して傾 した傾斜部34を容易に形成することができる 。

 <実施形態2>
 本発明の実施形態2を図15から図22によって 明する。この実施形態2では、塗布装置40Aに いてシール部20を塗布する専用のものに変 したものを示す。なお、この実施形態2では 構成などに変更があるものの上記した実施 態1と同じ名称の部位には、同一の符号を用 いるとともにその末尾に添え字Aを付すもの し、構造、作用及び効果について重複する 明は省略する。

 <塗布装置>
 この塗布装置40Aでは、図15に示すように、 イド43Aが、ガイド本体43aと一対の傾斜ガイ 43bとに分離されている。詳しくは、ガイド 体43aは、直線状に延びる形態とされ、その さ寸法がCF基板用母材17Mの長辺寸法よりも少 し大きく設定されている。一方、傾斜ガイド 43bは、ガイド本体43aの長さ方向に対して傾斜 した姿勢で設けられるとともに、その傾斜方 向に沿って直線状に延びる形態とされる。こ の傾斜ガイド43bのガイド本体43aに対する傾斜 角度は、シール部20における傾斜部34Aの真直 33A(CF基板17の辺)に対する傾斜角度と一致し おり、具体的には約45度とされる。図15に示 す左右の両傾斜ガイド43bは、ガイド本体43aに 対する傾き方向が逆になっていて、互いの長 さ方向が交差しており、その角度はほぼ90度 なっている。両傾斜ガイド43bは、互いに対 位置に配されており、詳しくはガイド本体4 3aに対して図15に示すY方向にずれた位置で且 同X方向についてはガイド本体43aの長さ範囲 内に全長が収まるような位置に配されている 。

 ガイド本体43a及び各傾斜ガイド43bにおけ 側面には、それぞれの長さ方向に沿ったス イド溝(図示せず)が形成され、ここにディ ペンサ本体42Aが取り付けられるとともにス イド溝に沿ってディスペンサ本体42Aがスラ ドできるようになっている。ガイド本体43a は、ディスペンサ本体42Aが3本装着されるの 対し、両傾斜ガイド43bには、ディスペンサ 体42Aが1本ずつ装着されている。そして、ガ イド本体43aに装着されたディスペンサ本体42A のノズル41Aが、シール部20のうち真直部33Aを 布する際に使用され、傾斜ガイド43bに装着 れたディスペンサ本体42Aのノズル41Aが、傾 部34Aを塗布する際に使用されるようになっ いる。

 また、塗布装置40Aを構成するステージ44A 、ガイド本体43aの長さ方向及びそれと直交 る方向(図15に示すX,Y方向)の2方向について 動できるようになっている。

 <シール塗布工程及び補強部塗布工程>
 本実施形態においては、シール塗布工程で 母材17M,18MのうちCF基板用母材17Mに対して上 した塗布装置40Aを用いてシール部20を塗布 るのに対し、補強部塗布工程では、両母材17 M,18Mのうちアレイ基板用母材18M(シール部20を 布する母材17Mとは別の母材18M)に対して上記 とは別の塗布装置(図示せず)を用いて補強部3 5Aを塗布するようにしている。補強部35Aは、 ール部20における傾斜部34と両基板17,18の角 との間に配されるとともに、点状に形成さ 、後記するようにシール部20とは連結され ことがない(図21)。

 先に、補強部塗布工程について説明する 両母材17M,18Mのうちアレイ基板用母材18Mに対 して図示しない塗布装置を用いて補強部35Aを 塗布する。ここで用いられる塗布装置は、実 施形態1にて示した塗布装置40からステージ44 回動機能が省かれている点を除いては殆ど 一であり、その詳しい説明は割愛する。ス ージ上に載置したアレイ基板用母材18Mにお る補強部形成予定位置にノズルを位置合わ し、図16に示すように、点状の補強部35Aを 次に塗布する。

 続いて、シール塗布工程について説明す 。図15に示すように、ステージ44Aにおける 置台44aAについて長辺方向をガイド本体43aの さ方向と平行にした状態とし、その状態でC F基板用母材17Mを載置台43aA上に載置する。そ て、ステージ44A及びガイド本体43aのディス ンサ本体42Aを移動させてそのノズル41Aをシ ル部20のうち長辺側の真直部33の塗布予定位 置に位置合わせしたら、ガイド本体43aに対し てディスペンサ本体42Aをスライドさせつつノ ズル41Aから樹脂材料を吐出させることで、図 17に示すように、シール部20の長辺側の真直 33を塗布する。各CF基板17について長辺側の 直部33を塗布し終えたら、ステージ44A及び傾 斜ガイド43bのディスペンサ本体42Aを移動させ て、そのノズル41Aをシール部20のうち両傾斜 イド43bと平行な傾斜部34の塗布予定位置に 置合わせする。そして、傾斜ガイド43bに対 てディスペンサ本体42Aをスライドさせつつ ズル41Aから樹脂材料を吐出させることで、 18に示すように、シール部20のうち片側の両 斜部34を塗布する。

 その後、ステージ44Aにおける基台44bAに対 して載置台44aAを180度回動させる。その状態 、ステージ44A及び傾斜ガイド43bのディスペ サ本体42Aを移動させてそのノズル41Aを傾斜 イド43bと平行な傾斜部34の塗布予定位置に位 置合わせする。そして、上記した両傾斜部34 場合と同様にして残りの傾斜部34の塗布を う(図19)。全ての傾斜部34の塗布を終えたら 載置台44aAを90度回動させることで、載置台44 aAの短辺をガイド本体43aと平行にする。その 態で、ステージ44A及びガイド本体43aのディ ペンサ本体42Aを移動させてそのノズル41Aを 辺側の真直部33の塗布予定位置に位置合わ する。そして、図20に示すように、上記した 長辺側の真直部33の場合と同様にして短辺側 真直部33を塗布する。

 <液晶滴下工程及び貼り合わせ工程>
 上記のようにしてシール部20の塗布が完了 たCF基板用母材17Mに対して液晶材料を滴下し たら、補強部35Aが塗布されたアレイ基板用母 材18Mをそこに貼り合わせた後、シール部20及 補強部35Aに露光装置により露光したり、熱 加えることでこれらを硬化させ、両母材17M, 18Mに固着させる。この状態では、図21及び図2 2に示すように、シール部20における傾斜部34 外側で且つ両基板17,18の角端よりも内側の 域に補強部35Aが配置される。この補強部34は 、水平方向に沿って切断したときの断面形状 がほぼ円形をなすとともに、シール部20とは 連結で離間して配される。

 以上説明したように本実施形態によれば 液晶パネル10の製造方法は、補強部塗布工 は、両基板17,18のうちシール部20が塗布され CF基板17とは別のアレイ基板18に対して補強 35Aを塗布するようにしたから、シール部20 塗布する処理と補強部35Aを塗布する処理と 同時並行で行うことが可能なので、処理時 の短縮化に好適となる。また、仮にシール と補強部とを同一の基板に同一の塗布装置 よって連続的に塗布する場合と比べると、 布装置40Aの動作を簡単にすることができる

 また、本実施形態によれば、塗布装置40A 、ガイド43Aが直線的に延びる形態のガイド 体43aと、ガイド本体43aに対して両基板17,18 辺に対する傾斜部34の傾斜角度とほぼ同じ角 度分傾いた形態の傾斜ガイド43bとを備えてい るから、ガイド本体43aに対してディスペンサ 本体42Aをスライドさせつつシール部20におけ 傾斜部34以外の部分を塗布した後、ステー 44Aを回動させることなく、傾斜ガイド43bに してディスペンサ本体42Aをスライドさせつ シール部20における傾斜部34を塗布すること できる。これにより、ステージ44Aを回動さ る頻度を減らすことができるので、処理時 の短縮化が可能となる。

 しかも、傾斜ガイド43bは、ガイド本体43a は別体とされるとともに、全長にわたって イド本体43aの長さ範囲内に収まるよう配さ ているから、小型化を図ることができる。

 <実施形態3>
 本発明の実施形態3を図23から図26によって 明する。この実施形態3では、実施形態2とは 塗布装置40Bを変更したものを示す。なお、こ の実施形態3では、構成などに変更があるも の上記した実施形態2と同じ名称の部位には 同一の符号を用いるとともにその末尾に添 字Bを付すものとし、構造、作用及び効果に ついて重複する説明は省略する。

 <塗布装置>
 この塗布装置40Bでは、図23に示すように、 イド43Bが、ガイド本体43aBと傾斜ガイド43bBと を互いに連結した構成とされる。詳しくは、 ガイド本体43aBは、直線状に延びる形態とさ 、その長さ寸法がCF母材17Mの長辺寸法よりも 少し大きく設定されている。一方、傾斜ガイ ド43bBは、ガイド本体43aBの長さ方向に対して 斜した姿勢で設けられるとともに、その傾 方向に沿って直線状に延びる形態とされる この傾斜ガイド43bBのガイド本体43aBに対す 傾斜角度は、シール部20における傾斜部34の 直部33(両基板17,18の辺)に対する傾斜角度と 致しており、具体的には約45度とされる。 して、傾斜ガイド43bBは、ガイド本体43aBの端 部に対して連結されている。ガイド本体43aB び傾斜ガイド43bBにおける側面には、それぞ の長さ方向に沿ったスライド溝(図示せず) 互いに連通して形成されている。このスラ ド溝には、計3本のディスペンサ本体42Bが取 付けられており、これらのディスペンサ本 42Bは、スライド溝に沿ってスライドするこ ができ、且つガイド本体43aBと傾斜ガイド43b Bとの間を自由に行き来できるようになって る。

 <シール塗布工程及び補強部塗布工程>
 本実施形態では、上記した実施形態2と同様 に、シール部20と補強部とを別の母材に別の 布装置を用いて塗布するようにしている。 お、補強部塗布工程については実施形態2と 同様なので、その説明は省略する。

 シール塗布工程について説明する。図23 示すように、ステージ44Bにおける載置台44aB ついて長辺方向をガイド本体43aBの長さ方向 と平行にした状態とし、その状態でCF基板用 材17Mを載置台44aB上に載置する。そして、ス テージ44B及びガイド本体43aBに配したディス ンサ本体42Bを移動させてそのノズル41Bをシ ル部20のうち長辺側の真直部33の塗布予定位 に位置合わせしたら、ガイド本体43aBに対し てディスペンサ本体42Bをスライドさせつつノ ズル41Bから樹脂材料を吐出させることで、図 24に示すように、シール部20の長辺側の真直 33を塗布する。各CF基板17について長辺側の 直部33を塗布し終えたら、ステージ44B及び傾 斜ガイド43bBに配したディスペンサ本体42Bを 動させて、そのノズル41Bをシール部20のうち 傾斜ガイド43bBと平行な傾斜部34の塗布予定位 置に位置合わせする。そして、傾斜ガイド43b Bに対してディスペンサ本体42Bをスライドさ つつノズル41Bから樹脂材料を吐出させるこ で、図25に示すように、シール部20のうち対 位置にある2つの傾斜部34を塗布する。

 その後、図26に示すように、ステージ44B おける基台44bBに対して載置台44aBを90度回動 せることで、載置台44aBの短辺をガイド本体 43aBと平行にする。その状態で、ステージ44B びガイド本体43aBに配したディスペンサ本体4 2Bを移動させてそのノズル41Bを短辺側の真直 33の塗布予定位置に位置合わせする。そし 、上記した長辺側の真直部33の場合と同様に して短辺側の真直部33を塗布する。各CF基板17 について短辺側の真直部33を塗布し終えたら ステージ44B及び傾斜ガイド43bBに配したディ スペンサ本体42Bを移動させて、傾斜ガイド43b Bと平行な傾斜部34の塗布予定位置に位置合わ せする。そして、上記した両傾斜部34の場合 同様にして残りの傾斜部34の塗布を行う。

 以上説明したように本実施形態によれば 塗布装置40Bは、傾斜ガイド43bBとガイド本体 43aBとが連結され、これら傾斜ガイド43bBとガ ド本体43aBとの間をディスペンサ本体42Bが移 動可能とされているから、傾斜ガイド43bB及 ガイド本体43aBでディスペンサ本体42Bを共用 できるから、ディスペンサ本体42Bの数を削 することができる。これにより、低コスト を図ることができる。

 <実施形態4>
 本発明の実施形態4を図27から図29によって 明する。この実施形態4では、補強部35Cの材 及びその塗布工程を変更したものを示す。 お、この実施形態4では、構成などに変更が あるものの上記した実施形態1と同じ名称の 位には、同一の符号を用いるとともにその 尾に添え字Cを付すものとし、構造、作用及 効果について重複する説明は省略する。

 <アレイ基板>
 アレイ基板18には、上記した実施形態1にて 明した通り、格子状をなすゲート配線24及 ソース配線25が多数本形成されているが(図3 照)、アレイ基板18の端部におけるゲート配 24及びソース配線25の端部には、図27に示す うに、それぞれ端子部36が設けられている これらの端子部36には、外部回路に接続され た図示しないフレキシブル基板がACF(Anisotropic  Conductive Film:異方性導電接着剤)を介して圧 接続されている。このフレキシブル基板は 可撓性を有する薄膜状のフィルム上にLSIチ プなどのドライバが搭載された構成とされ 具体的にはTCP(Tape Carrier Package)やSOF(System O n Film)と呼ばれるものがある。

 このアレイ基板18には、上記各配線24,25と 共にCF基板17側の対向電極30に電位を付与する ための導通パッド37が設けられている。この 通パッド37には、図28及び図29に示すように 導電性樹脂材料からなる接続部38が固着さ ており、この接続部38が液晶層19を貫いてCF 板17の対向電極30に対して固着される。接続 38は、水平方向に沿って切断したときの断 形状が円形の略柱状をなしている。接続部38 を構成する導電性樹脂材料は、上記したシー ル部20をなす樹脂材料(紫外線効果型樹脂材料 または紫外線熱併用型樹脂材料)中に、PB(Plast ic Ball)などの樹脂製の粒子の表面に金メッキ などの導電性メッキ処理を施してなる導電性 粒子を所定量含有させてなり、導電性を有し ている。従って、アレイ基板18の導電パッド3 7とCF基板17の対向電極30とは、導電性樹脂材 からなる接続部38を介して電気的に接続され る。

 導電パッド37は、図27に示すように、ソー ス配線25の各端子部36の近傍に複数配置され いる。導電パッド37からは、ソース配線25に って引き出し配線37aが延ばされており、そ 端部がソース配線25の各端子部36と並んで配 されている。そして、この引き出し線37aの端 部は、ソース配線25の各端子部36と共に上記 たフレキシブル基板に対して電気的に接続 れるようになっている。なお、図27では配線 群24,25,36,37について要部のみを図示しており 簡略化している。

 <補強部>
 補強部35Cは、形状や液晶パネル10における 置については、実施形態2,3と同様であるも の、接続部38と同じ導電性樹脂材料からなる 点で異なる。そして、この補強部35Cは、後記 するように製造工程において接続部38と同じ 程で形成されるようになっている。

 <配線形成工程>
 液晶パネル10の製造工程のうち、アレイ基 用母材18Mの表面に各アレイ基板18の各構成部 位を形成するアレイ基板処理工程には、ゲー ト配線24及びソース配線25を形成する配線形 工程が含まれており、この配線形成工程に 導電パッド37(引き出し配線37aを含む)が形成 れるようになっている。

 <接続部塗布工程>
 アレイ基板処理工程を経た後のパネル組付 程には、両母材17M,18Mのうちアレイ基板用母 材18Mに接続部38を塗布する接続部塗布工程が まれている。この接続部塗布工程では、導 性樹脂材料を吐出可能な塗布装置(図示せず )を用いるようにしている。そして、この接 部塗布工程で用いる塗布装置を用いて補強 35Cを塗布する補強部塗布工程が連続的に行 れるようになっている。つまり、接続部塗 工程及び補強部塗布工程は、実質的に同一 程で行われている。ここで用いられる塗布 置は、実施形態1にて示した塗布装置40から テージ44の回動機能が省かれている点を除い ては殆ど同一であり、その詳しい説明は割愛 する。具体的な処理方法を説明すると、ステ ージ上に載置したアレイ基板用母材18Mにおけ る接続部形成予定位置にノズルを位置合わせ したら、ノズルから導電性樹脂材料を吐出し て接続部38を塗布する。一方、補強部35Cを塗 するには、アレイ基板用母材18Mにおける補 部形成予定位置にノズルを位置合わせして ら、ノズルから導電性樹脂材料を吐出すれ よい。

 <シール塗布工程>
 なお、本実施形態では、上記した実施形態2 ,3と同様に、シール部20と補強部35Cとを別の 材に別の塗布装置を用いて塗布するように ている。シール部塗布工程では、上記した 施形態1~3に記載した塗布装置のいずれかを いて同様にしてシール部20が塗布されるよう になっており、その詳しい説明は既出の実施 形態1~3と同様なので割愛する。また、実施形 態1に記載の塗布装置を用いる場合は、補強 35を塗布する動作を省くようにすればよい。

 以上説明したように本実施形態によれば 液晶パネル10の製造方法は、両基板17,18のう ち補強部35Cが塗布される側のアレイ基板18に 画素電極23に接続されたTFT22や他方のCF基板1 7に形成された対向電極30に対して接続される 配線群24,25,36,37を形成する配線形成工程と、 線群24,25,36,37のうち対向電極30への導通パッ ド37に対して導電性樹脂材料からなる接続部3 8を塗布する接続部塗布工程とを含んでおり 補強部塗布工程は、接続部塗布工程にて接 部38を塗布する塗布装置によって同じ導電性 樹脂材料からなる補強部35Cを塗布するように している。

 このようにすれば、接続部38と補強部35C を同じ導電性樹脂材料とし、同じ塗布装置 よって塗布するようにしているから、装置 ストを低減できるとともに処理時間の短縮 を図ることができる。

 <他の実施形態>
 本発明は上記記述及び図面によって説明し 実施形態に限定されるものではなく、例え 次のような実施形態も本発明の技術的範囲 含まれる。
 (1)上記した各実施形態以外にも、補強部の 状や配設位置などは適宜に変更可能である 例えば、補強部が点状で且つ断面形状が多 形または楕円形であってもよく、さらには 強部が線上で且つ傾斜部と平行に延びる形 とされるものも本発明に含まれる。

 (2)上記した各実施形態では、液晶パネル おける全ての角部に補強部を設置した場合 示したが、必ずしも全ての角部に補強部を 置する必要はなく、補強部を省略した角部 有するものも本発明に含まれる。

 (3)上記した各実施形態では、液晶パネル おける各角部に1つずつ補強部を設置した場 合を示したが、例えば1つの角部に対して複 の補強部を設置するようにしたものも本発 に含まれる。

 (4)上記した各実施形態では、シール部に ける長辺側及び短辺側の両真直部に対する 斜部の傾斜角度が45度で同一とされる場合 示したが、長辺側の真直部に対する傾斜部 傾斜角度と、短辺側の真直部に対する傾斜 の傾斜角度とを異ならせるようにしたもの 本発明に含まれる。また、傾斜部の長さ寸 についても適宜に変更可能である。

 (5)上記した各実施形態では、シール塗布 程において、シール部のうち真直部を先に 布するようにした場合を示したが、傾斜部 ら先に塗布するようにしてもよい。また、 真直部または各傾斜部のうちどの真直部ま は傾斜部から順に塗布するかについては適 に変更可能である。

 (6)上記した実施形態1において、補強部と 傾斜部とのいずれを先に塗布するかは任意に 選択することができる。

 (7)上記した各実施形態では、CF基板用母 にシール部を塗布するようにしたものを示 たが、アレイ基板用母材側にシール部を塗 するようにしてもよい。その場合、実施形 2,3では、CF基板用母材に補強部を塗布するよ うにすればよい。

 (8)上記した実施形態1では、線状の補強部 がシール部に連結された場合を示したが、線 状の補強部がシール部から切り離された形態 とされるものも本発明に含まれる。

 (9)上記した実施形態2では、塗布装置にお いて、傾斜ガイドが全長にわたってガイド本 体の長さ範囲内に収められるものを示したが 、傾斜ガイドが部分的にガイド本体の長さ範 囲内に収められ、傾斜ガイドの一部がガイド 本体の側方へ突出する配置とされるものも本 発明に含まれる。また、傾斜ガイドの数につ いては、1つのみ、または3つ以上としたもの 本発明に含まれる。

 (10)上記した実施形態3では、塗布装置に いて、傾斜ガイドが1つのみ設けられたもの 示したが、2つの傾斜ガイドがガイド本体の 両端に連結されたものも本発明に含まれる。

 (11)上記した各実施形態では、複数の液晶 パネルを含む母材にシール部や補強部を塗布 する場合を示したが、例えば母材を分断して 取り出した各基板に個別にシール部や補強部 を塗布するようにしたものも本発明に含まれ る。また、母材を一次分断して複数の基板を 含む副母材を得るようにし、それら副母材に シール部や補強部を塗布するようにしたもの も本発明に含まれる。なお、実施形態4に示 た接続部の塗布に関しても同様である。

 (12)上記した各実施形態では、シール部や 補強部の材料として紫外線によって硬化する ものを用いた場合を示したが、紫外線以外の 波長領域に光によって硬化する光硬化型樹脂 材料や、紫外線以外の波長領域の光及び熱に よって硬化する光熱併用型樹脂材料を用いた ものも本発明に含まれる。なお、実施形態4 示した接続部の塗布に関しても同様である

 (13)上記した各実施形態では、一方の基板 に液晶材料を滴下した後に両基板を貼り合わ せる「液晶滴下法」を用いて液晶パネルを製 造する場合を示したが、両基板を貼り合わせ てから両基板間に液晶材料を真空注入する「 真空注入法」を用いてもよい。

 (14)上記した各実施形態では、液晶パネル が矩形状(長方形状)をなす場合を示したが、 れ以外にも要は方形状であればよいから、 えば正方形であっても構わない。

 (15)上記した各実施形態では、スイッチン グ素子としてTFTを用いたものを例示したが、 TFT以外の種類のスイッチング素子を用いたも のも本発明に含まれる。

 (16)上記した各実施形態では、バックライ トの光源として冷陰極管を例示したが、冷陰 極管以外の線状光源(熱陰極管や蛍光管など) 用いたものや、LEDを用いたものも本発明に まれる。

 (17)上記した各実施形態では、チューナー を備えたテレビ受信装置を例示したが、チュ ーナーを備えない表示装置にも本発明は適用 可能である。