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Patent Searching and Data


Title:
LITHOGRAPHIC PRINTING PLATE MATERIAL
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/026424
Kind Code:
A1
Abstract:
A lithographic printing plate material capable of infrared laser exposure that excels in sensitivity, being fair in developer resistance (film thinning resistance), and that excels in temporal stability (sensitivity variation resistance), suppressing the occurrence of incidental color. There is provided a lithographic printing plate material having a hydrophilic support and, superimposed thereon, a lower layer and an upper layer each containing an alkali-soluble resin, characterized in that the upper layer contains a visible image agent while the lower layer contains an acidolytic compound and an acidogenic agent.

Inventors:
SUZUKI, Kazuyoshi (Inc. 1 Sakura-machi, Hino-sh, Tokyo 11, 1918511, JP)
Application Number:
JP2007/065267
Publication Date:
March 06, 2008
Filing Date:
August 03, 2007
Export Citation:
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Assignee:
Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. (1 Sakura-machi, Hino-shi Tokyo, 11, 1918511, JP)
コニカミノルタエムジー株式会社 (〒11 東京都日野市さくら町1番地 Tokyo, 1918511, JP)
International Classes:
G03F7/105; G03F7/00; G03F7/039; G03F7/095; G03F7/11; G03F7/09; G03F7/00; G03F7/039; G03F7/095; G03F7/11
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Claims:
 親水性支持体上に、それぞれアルカリ可溶性樹脂を含有する下層と上層を積層してなる平版印刷版材料において、該上層は可視画剤を含有し、該下層は酸分解化合物と酸発生剤とを含有することを特徴とする平版印刷版材料。
 前記酸分解化合物が、下記一般式(1)または一般式(2)で表される化合物であることを特徴とする請求の範囲第1項に記載の平版印刷版材料。

〔式中、m1は1~4の整数を表し、n1は2~30の整数を表す。〕

〔式中、R、R 1 及びR 2 は、各々水素原子、炭素原子数1~5のアルキル基、炭素原子数1~5のアルコキシ基、スルホ基、カルボキシル基又はヒドロキシル基を表し、p、q及びrは、各々1~3の整数を表し、m及びnは、各々1~5の整数を表す。〕
 前記可視画剤が、第4級窒素原子含有化合物であることを特徴とする請求の範囲第1項または第2項に記載の平版印刷版材料。
 前記親水性支持体は、ポリビニルホスホン酸による親水化処理が施されたアルミニウムであることを特徴とする請求の範囲第1項乃至第3項のいずれか1項に記載の平版印刷版材料。
Description:
平版印刷版材料

 本発明は、いわゆるコンピューター・ト ・プレート(computer-to-plate、以下CTPと略記す )システムに用いられるポジ型の画像形成層 を有する平版印刷版材料に関し、詳しくは近 赤外線レーザの露光で画像形成が可能であり 、耐残色性及び画像形成能に優れた平版印刷 版材料に関する。

 近年、製版データのデジタル化に伴い、 ジタルデータを直接レーザ信号に変調し、 版印刷版材料に露光するCTPシステムが普及 ている。近年におけるレーザの発展は目ざ しく、特に近赤外から赤外に発光領域を持 固体レーザ、半導体レーザは、高出力で小 のものが容易に入手できる様になっている コンピュータ等のデジタルデータから直接 版する際の露光光源として、これらのレー は非常に有用である。

 赤外線レーザを用いる平版印刷版材料と ては、(A)クレゾールノボラック樹脂等のフ ノール性水酸基を有するアルカリ水溶液可 性樹脂および(B)赤外線吸収剤を含有する記 層を有するポジ型平版印刷版材料が提案さ ている(例えば、特許文献1参照)。このポジ 平版印刷版材料は、露光部において赤外線 収剤により発生した熱の作用でクレゾール ボラック樹脂の会合状態が変化して、露光 と非露光部とで溶解性の差(溶解速度差)が じ、それを利用して現像を行い画像形成す 方法である。しかしながら、その溶解速度 は小さいため、現像ラチチュードが狭いと う問題があった。

 上記問題に対し、赤外線吸収剤と、発生 た熱により活性化されて分解し、酸を生成 る化合物(例えば、オニウム塩、キノンジア ジド化合物、トリアジン化合物類)や、ケタ ル基を有する酸により分解する化合物等を 存させる技術を利用した平版印刷版材料が 案されている(例えば、特許文献2、3参照)。

 昨今の印刷市場は、小ロット、多ジョブ化 傾向であるため、製版工程の短時間化が求 られる。高感度な平版印刷版材料とするの めには、現像液に対する溶解度を高めたり 現像時の搬送スピードを速くし、時間短縮 応を実施したりしている。しかし、これら けの対応では、膜ベリの発生や、残色が生 るという問題があった。また、酸分解化合 を用いると、長期間にわたり保存した際に 能変動が生じる問題があった。

国際公開97/39894号パンフレット

特許第3644002号公報

特開平7-285275号公報

 本発明は、上記課題に鑑みなされたもの あり、本発明の目的は、感度に優れ、現像 耐性(膜ベり耐性)が良く、経時安定性(感度 動耐性)に優れ、かつ残色の発生が低減され た、赤外レーザ露光可能な平版印刷版材料を 提供することにある。

 本発明の上記目的は、下記の構成により 成される。

 1.親水性支持体上に、それぞれアルカリ 溶性樹脂を含有する下層と上層を積層して る平版印刷版材料において、該上層は可視 剤を含有し、該下層は酸分解化合物と酸発 剤とを含有することを特徴とする平版印刷 材料。

 2.前記酸分解化合物が、下記一般式(1)ま は一般式(2)で表される化合物であることを 徴とする前記1に記載の平版印刷版材料。

〔式中、m1は1~4の整数を表し、n1は2~30の整 を表す。〕

〔式中、R、R 1 及びR 2 は、各々水素原子、炭素原子数1~5のアルキル 基、炭素原子数1~5のアルコキシ基、スルホ基 、カルボキシル基又はヒドロキシル基を表し 、p、q及びrは、各々1~3の整数を表し、m及びn 、各々1~5の整数を表す。〕
 3.前記可視画剤が、第4級窒素原子含有化合 であることを特徴とする前記1または2に記 の平版印刷版材料。

 4.前記親水性支持体は、ポリビニルホス ン酸による親水化処理が施されたアルミニ ムであることを特徴とする前記1乃至3のいず れか1項に記載の平版印刷版材料。

 本発明で規定する構成からなる平版印刷 材料による本発明の目的効果が達成できた 体的な作用に関しては、現時点では明確に なっていないが、以下の様に推測している

 すなわち、上層に可視画剤を含有させて 下層には含有させない構成をとることで、 層に含有した酸分解化合物の現像液に対す 不溶化効果の向上が起こり、その結果、高 度で、現像液耐性(膜ベり耐性)が向上し、 えて、長期間にわたり保存した際の経時安 性(感度変動耐性)が向上し、かつ可視画剤の 砂目への吸着も防止されることにより、残色 の発生が抑制されたものと推定される。

 本発明によれば、感度に優れ、現像液耐 (膜ベり耐性)が良く、経時安定性(感度変動 性)に優れ、かつ残色の発生が低減された、 赤外レーザ露光可能な平版印刷版材料を提供 することができる。

 以下、本発明を実施するための最良の形 について説明するが、本発明はこれらに限 されない。

 本発明を更に詳しく説明する。

 《親水性支持体》
 〔支持体の製造方法〕
 本発明の平版印刷版材料に適用する支持体 、アルミニウム板が好ましく使用され、こ 場合、純アルミニウム板及びアルミニウム 金板等であってもかまわない。

 支持体のアルミニウム合金としては、種 のものが使用でき、例えば、珪素、銅、マ ガン、マグネシウム、クロム、亜鉛、鉛、 スマス、ニッケル、チタン、ナトリウム、 等の金属とアルミニウムの合金が用いられ 各種圧延方法により製造されたアルミニウ 板が使用できる。また、近年普及しつつあ スクラップ材およびリサイクル材などの再 アルミニウム地金を圧延した再生アルミニ ム板も使用できる。

 本発明の平版印刷版材料に用いることが きる親水性支持体は、粗面化処理(砂目立て 処理)に先立って、表面の圧延油を除去する めの脱脂処理を施すことが好ましい。脱脂 理としては、例えば、トリクレン、シンナ 等の溶剤を用いる脱脂処理、ケシロン、ト エタノールアミン等のエマルジョンを用い エマルジョン脱脂処理等が用いられる。又 脱脂処理には、苛性ソーダ等のアルカリ性 水溶液を用いることもできる。脱脂処理に 性ソーダ等のアルカリ水溶液を用いた場合 上記脱脂処理のみでは除去できない汚れや 化皮膜も除去することができる。脱脂処理 苛性ソーダ等のアルカリ水溶液を用いた場 、支持体の表面にはスマットが生成するの 、この場合には、燐酸、硝酸、硫酸、クロ 酸等の酸、或いはそれらの混酸に浸漬する スマット処理を施すことが好ましい。

 粗面化の方法としては、例えば、機械的 法、電解によりエッチングする方法が挙げ れる。本発明の一つの形態では、粗面化方 は特に限定されないが、表面粗さRaが0.4~0.8 mであることが好ましい。また、本発明の一 の形態では、塩酸を主体とする酸性電解液 で交流電解処理により粗面化を行うことが ましい。

 機械的粗面化法は、特に限定されるもの はないが、ブラシ研磨法、ホーニング研磨 が好ましい。ブラシ研磨法による粗面化は 例えば、直径0.2~0.8mmのブラシ毛を使用した 転ブラシを回転させ、支持体表面に、例え 、粒径10~100μmの火山灰の粒子を水に均一に 散させたスラリーを供給しながら、ブラシ 押し付けて行うことが粗面化することがで る。ホーニング研磨による粗面化は、例え 、粒径10~100μmの火山灰の粒子を水に均一に 散させ、ノズルより圧力をかけ射出し、支 体表面に斜めから衝突させて粗面化するこ ができる。

 また、例えば、支持体表面に、粒径10~100μm 研磨剤粒子を、100~200μmの間隔で、2.5×10 3 ~10×10 3 個/cm 2 の密度で存在するように塗布したシートを張 り合わせ、圧力をかけてシートの粗面パター ンを転写することにより粗面化を行うことも できる。

 上記の機械的粗面化法で粗面化した後、支 体の表面に食い込んだ研磨剤、形成された ルミニウム屑等を取り除くため、酸又はア カリの水溶液に浸漬することが好ましい。 降、この処理をデスマット処理と呼ぶこと ある。酸としては、例えば、硫酸、過硫酸 弗酸、燐酸、硝酸、塩酸等が用いられ、塩 としては、例えば、水酸化ナトリウム、水 化カリウム等が用いられる。これらの中で 、水酸化ナトリウム等のアルカリ水溶液を いるのが好ましい。表面のアルミニウムの 解量としては、0.5~5g/m 2 が好ましい。アルカリ水溶液で浸漬処理を行 った後、燐酸、硝酸、硫酸、クロム酸等の酸 或いはそれらの混酸に浸漬する中和処理を施 すことが好ましい。

 電気化学的粗面化法も特に限定されるもの はないが、酸性電解液中で電気化学的に交 電流で粗面化を行う方法が好ましい。酸性 解液は、電気化学的粗面化法に通常用いら る酸性電解液を使用することができるが、 酸系または硝酸系電解液を用いるのが好ま い。電気化学的粗面化方法については、例 ば、特公昭48-28123号、英国特許第896,563号、 開昭53-67507号に記載されている方法を用い ことができる。この粗面化法は、一般には 1~50ボルトの範囲の電圧を印加することによ て行うことができるが、10~30ボルトの範囲 ら選ぶのが好ましい。電流密度は、10~200A/dm 2 の範囲を用いることができるが、40~150A/dm 2 の範囲から選ぶのが好ましい。電気量は、100 ~5000C/dm 2 の範囲を用いることができるが、100~2500C/dm 2 の範囲から選ぶのが好ましい。この粗面化法 を行う温度は、10~50℃の範囲を用いることが きるが、15~45℃の範囲から選ぶのが好まし 。

 電解液として硝酸系電解液を用いて電気化 的粗面化を行う場合、一般には、1~50ボルト の範囲の電圧を印加することによって行うこ とができるが、10~30ボルトの範囲から選ぶの 好ましい。電流密度は、10~200A/dm 2 の範囲を用いることができるが、20~100A/dm 2 の範囲から選ぶのが好ましい。電気量は、100 ~5000C/dm 2 の範囲を用いることができるが、100~2500C/dm 2 の範囲から選ぶのが好ましい。電気化学的粗 面化法を行う温度は、10~50℃の範囲を用いる とができるが、15~45℃の範囲から選ぶのが ましい。電解液における硝酸濃度は0.1~5質量 %が好ましい。電解液には、必要に応じて、 酸塩、塩化物、アミン類、アルデヒド類、 酸、クロム酸、ホウ酸、酢酸、しゅう酸等 加えることができる。

 電解液として塩酸系電解液を用いる場合、 般には、1~50ボルトの範囲の電圧を印加する ことによって行うことができるが、2~30ボル の範囲から選ぶのが好ましい。電流密度は 10~200A/dm 2 の範囲を用いることができるが、30~150A/dm 2 の範囲から選ぶのが好ましい。電気量は、100 ~5000C/dm 2 の範囲を用いることができるが、好ましくは 100~2500C/dm 2 、更には200~2500C/dm 2 の範囲から選ぶのがより好ましい。電気化学 的粗面化法を行う温度は、10~50℃の範囲を用 ることができるが、15~45℃の範囲から選ぶ が好ましい。電解液における塩酸濃度は、0. 1~5質量%が好ましい。電解液には、必要に応 て、硝酸塩、塩化物、アミン類、アルデヒ 類、燐酸、クロム酸、ホウ酸、酢酸、しゅ 酸等を加えることができる。

 上記の電気化学的粗面化法で粗面化した後 表面のアルミニウム屑等を取り除くため、 又はアルカリの水溶液に浸漬することが好 しい(デスマット処理)。酸としては、例え 、硫酸、過硫酸、弗酸、燐酸、硝酸、塩酸 が用いられ、塩基としては、例えば、水酸 ナトリウム、水酸化カリウム等が用いられ 。これらの中でもアルカリの水溶液を用い のが好ましい。表面のアルミニウムの溶解 としては、0.5~5g/m 2 が好ましい。又、アルカリの水溶液で浸漬処 理を行った後、燐酸、硝酸、硫酸、クロム酸 等の酸或いはそれらの混酸に浸漬して中和処 理を施すことが好ましい。

 機械的粗面化法、電気化学的粗面化法は それぞれ単独で用いて粗面化してもよいし 又、機械的粗面化処理法に次いで電気化学 粗面化法を行って粗面化してもよい。

 粗面化処理に引き続き、陽極酸化処理を行 。本発明において用いることができる陽極 化処理の方法には、特に制限はなく、公知 方法を用いることができる。陽極酸化処理 行うことにより、支持体上には酸化皮膜が 成される。該陽極酸化処理には、硫酸を10~5 0%の濃度で含む水溶液を電解液として、電流 度1~50A/dm 2 で電解する方法が好ましく用いられるが、他 に、米国特許第1,412,768号に記載されている硫 酸中で、高電流密度で電解する方法や、同3,5 11,661号公報に記載されている燐酸を用いて電 解する方法、クロム酸、シュウ酸、マロン酸 等を一種又は二種以上含む溶液を用いる方法 等が挙げられる。形成された陽極酸化被覆量 は、3.0~4.0g/m 2 である。陽極酸化被覆量は、例えば、アルミ ニウム板を燐酸クロム酸溶液(燐酸85%液:35ml、 酸化クロム(IV):20gを1Lの水に溶解して調製)に 漬し、酸化皮膜を溶解し、アルミニウム板 被覆溶解前後の質量変化測定等から求めら る。

 陽極酸化した後、陽極酸化膜を除去し、 の表面を観察することで、陽極酸化のセル 確認し、その長さを測定することで、陽極 化のセル径を測定することが出来る。本発 において、陽極酸化膜のセル径は30~80nmであ ることが好ましく、より好ましくは40~70nmで る。セル径を上記範囲にすることにより、 期使用しても、現像スラッジが少なく、耐 ズ性を良好にできる。

 陽極酸化処理された支持体は、必要に応 封孔処理を施してもよい。これら封孔処理 、熱水処理、沸騰水処理、水蒸気処理、珪 ソーダ処理、重クロム酸塩水溶液処理、亜 酸塩処理、酢酸アンモニウム処理等公知の 法を用いて行うことができる。

 機械的粗面化法、硝酸系電解液による交流 解粗面化法では、平均間隔または平均径が3 0~150nmで構成される凹凸部が50~1100個/μm 2 である微細粗面は形成されにくいため、封孔 処理により形成する必要がある。その場合は 、熱水処理または酢酸アンモニウム処理が好 ましい。熱水処理の場合は、温度は70~97℃、 理時間5~180秒の間で条件を組み合わせ所望 微細粗面を得ることが出来る。また、酢酸 ンモニウムでpHを7~9.5に調整することにより より短時間で所望の微細粗面を得ることが 来る。

 一方、塩酸系電解液による交流電解粗面 法では、微細粗面が形成されるが、デスマ ト処理により微細粗面も溶解してしまった 合は、上記熱水処理または酢酸アンモニウ 処理で再形成することが出来る。また、デ マット処理条件と熱水処理または酢酸アン ニウム処理の組み合わせで微細構造を形成 ても良い。

 〔支持体の親水化処理〕
 更に、本発明では、支持体に上記の各処理 行った後に、親水化処理を施して親水性支 体とする。支持体に親水化処理を施して下 層(親水化処理層)を形成することで、支持 と下層との接着性及び耐薬品性の向上が図 れる。また、親水化処理層は断熱層として 能し、赤外線レーザの露光により発生した が支持体に拡散せず、酸分解化合物等の反 が効率よく使用できることから、高感度化 図ることができる。

 親水化処理は、特に限定されないが、水 性の樹脂、例えば、ポリビニルホスホン酸 ポリビニルアルコール及びその誘導体、カ ボキシメチルセルロース、デキストリン、 ラビアガム、2-アミノエチルホスホン酸な のアミノ基を有するホスホン酸類、スルホ 酸基を側鎖に有する重合体および共重合体 ポリアクリル酸、水溶性金属塩(例えばホウ 亜鉛)もしくは、黄色染料、アミン塩等を下 塗りしたものが使用できる。更に、特開平5-3 04358号公報に開示されているようなラジカル よって付加反応を生じる官能基を共有結合 せたゾル-ゲル処理基板も用いられる。好適 なのは、ポリビニルホスホン酸で支持体表面 に親水化処理を行う方法である。

 また、親水化処理素材として、水溶性の 外染料を用いることができる。水溶性の赤 染料を用いることにより、断熱層としての 能向上と赤外線レーザの露光により発生し 熱の支持体への拡散防止、更には、赤外染 特有の光熱変換化合物として機能を両立で るので、好ましい。本発明に適用可能な水 性の赤外染料は、公知の染料で水溶性のも なら特に限定はなく、例えば、シアニン系 染料であるADS830WS(日本シーベルヘグナー社 )やNK-4777(林原生物科学研究所製)等のスルホ ン酸やスルホン酸塩を含有するものが挙げら れる。

 親水化処理としては、塗布式、スプレー 、ディップ式等限定されないが、設備を安 にするにはディップ式が好適である。ディ プ式の場合には、ポリビニルホスホン酸の0 .05~3%の水溶液で処理することが好ましい。処 理温度は20~90℃、処理時間は10~180秒が好まし 。処理後、過剰に積層したポリビニルホス ン酸を除去するため、スキージ処理または 洗処理を行うことが好ましい。更に乾燥処 を行うことが好ましい。

 乾燥温度としては、40~180℃が好ましく、 に好ましくは50~150℃である。乾燥処理する とで下層との接着性、断熱層としての機能 向上し、耐薬品性、感度が向上するので好 しい。

 親水性処理層の膜厚は0.002~0.1μmが好まし 、更に好ましくは0.005~0.05μmである。0.002μm 上であれば、十分な接着性、断熱性を得る とができる。一方、0.1μm以下であれば、十 な下層との接着性、現像液に対する溶解性 得ることができ、所望の感度とすることが きる。

 〔親水性支持体の表面形状〕
 親水性支持体の表面形状は、平均開口径5.0~ 10.0μmの中波構造と、平均開口径0.5~3.0μmで開 径に対する深さの比の平均が0.2以上である 波構造とを重畳した構造の砂目形状を表面 有することが好ましい。

 本発明において、平均開口径5.0~10.0μmの 波構造は、主にアンカー(投錨)効果によって 画像記録層を保持し、耐刷力を付与する機能 を有する。

 上記中波構造に重畳される、平均開口径0 .5~3.0μmで開口径に対する深さの比の平均が0.2 以上である小波構造は、耐刷低下を最小限に 抑えつつ感度をアップさせる役割を果たす。 特定の中波構造に特定の小波構造を組み合わ せることで、親水性支持体/画像記録層界面 現像液が滲入しやすくなり、現像速度が向 するためと考えられる。

 上記の中波構造と小波構造とを重畳した 造は、更に、平均波長5.0~100.0μmの大波構造 重畳した構造であってもよい。この大波構 は、平版印刷版の非画像部表面の保水量を 加させる効果を有する。この表面に保持さ た水が多いほど、非画像部の表面は雰囲気 の汚染の影響を受けにくくなり、印刷途中 版を放置した場合にも汚れにくい非画像部 得ることができる。また、大波構造が重畳 れていると、印刷時に版面に与えられた湿 水の量を目視で確認することが容易となる 即ち、平版印刷版の検版性が優れたものと る。

 本発明に係る親水性支持体において、表 の中波構造の平均開口径、小波構造の平均 口径および開口径に対する深さの平均、な びに、大波の平均波長の測定方法は、以下 通りである。

 (1)中波構造の平均開口径
 電子顕微鏡を用いて親水性支持体の表面を 上から倍率2000倍で撮影し、得られた電子顕 微鏡写真において、ピットの周囲が環状に連 なっている中波構造のピット(中波ピット)を なくとも50個抽出し、その直径を読み取っ 開口径とし、平均開口径を算出する。大波 造を重畳した構造の場合も同じ方法で測定 る。

 また、測定のバラツキを抑制するために 市販の画像解析ソフトによる等価円直径測 を行うこともできる。この場合、上記電子 微鏡写真をスキャナーで取り込んでデジタ データ化し、ソフトウェアにより二値化し 後、等価円直径を求める。

 本発明者が上記方法で測定したところ、 視測定の結果とデジタル処理の結果とは、 ぼ同じ値を示した。大波構造を重畳した構 の場合も同様であった。

 (2)小波構造の平均開口径
 高分解能走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて、 水性支持体の表面を真上から倍率50000倍で撮 影し、得られたSEM写真において小波構造のピ ット(小波ピット)を少なくとも50個抽出し、 の直径を読み取って開口径とし、平均開口 を算出する。

 (3)小波構造の開口径に対する深さの比の平
 小波構造の開口径に対する深さの比の平均 、高分解能SEMを用いて親水性支持体の破断 を倍率50000倍で撮影し、得られたSEM写真に いて小波ピットを少なくとも20個抽出し、開 口径と深さとを読み取って比を求めて平均値 を算出する。

 (4)大波構造の平均波長
 触針式粗さ計で2次元粗さ測定を行い、ISO428 7に規定されている平均山間隔Smを5回測定し その平均値を平均波長とする。

 《アルカリ可溶性樹脂》
 次いで、本発明に係るアルカリ可溶性樹脂 ついて説明する。

 〔上層のアルカリ可溶性樹脂〕
 本発明の平版印刷版材料の上層に用いるこ のできるアルカリ可溶性樹脂について説明 る。

 (フェノール水酸基を有する樹脂)
 本発明で使用できるフェノール水酸基を有 る樹脂としては、フェノール類をアルデヒ 類で縮合して得られるノボラック樹脂が挙 られる。フェノール類としては、例えば、 ェノール、m-クレゾール、p-クレゾール、m-/ p-混合クレゾール、フェノールとクレゾール( m-、p-、またはm-/p-混合のいずれでもよい)、 ロガロール、フェノール基を有するアクリ アミド、メタクリルアミド、アクリル酸エ テル、メタクリル酸エステル、またはヒド キシスチレン等が挙げられる。また置換フ ノール類であるイソプロピルフェノール、t- ブチルフェノール、t-アミルフェノール、ヘ シルフェノール、シクロヘキシルフェノー 、3-メチル-4-クロロ-6-t-ブチルフェノール、 イソプロピルクレゾール、t-ブチルクレゾー 、t-アミルクレゾールが挙げられる。好ま くは、t-ブチルフェノール、t-ブチルクレゾ ルも使用できる。一方、アルデヒド類とし は、例えば、ホルムアルデヒド、アセトア デヒド、アクロレイン、クロトンアルデヒ 等の脂肪族及び芳香族アルデヒドが挙げら る。好ましくは、ホルムアルデヒド又はア トアルデヒドであり、特にホルムアルデヒ であることが最も好ましい。

 上記組み合わせの中で好ましくは、フェ ール-ホルムアルデヒド、m-クレゾール-ホル ムアルデヒド、p-クレゾール-ホルムアルデヒ ド、m-/p-混合クレゾール-ホルムアルデヒド、 フェノール/クレゾール(m-、p-、o-、m-/p-混合 m-/o-混合およびo-/p-混合のいずれでもよい。) 混合-ホルムアルデヒドである。特にクレゾ ル(m-、p-混合)-ホルムアルデヒドであること 好ましい。

 これらのノボラック樹脂としては、質量 均分子量は1,000以上、数平均分子量が200以 のものが好ましい。更に好ましくは、質量 均分子量が1500~300,000で、数平均分子量が300~2 50,000であり、分散度(質量平均分子量/数平均 子量)が1.1~10のものである。特に好ましくは 、質量平均分子量が2000~10,000で、数平均分子 が500~10,000であり、分散度(質量平均分子量/ 平均分子量)が1.1~5.0のものである。上記範 にすることで、ノボラック樹脂の膜強度、 ルカリ溶解性、薬品に対する溶解性、光熱 換化合物との相互作用性等を適度に調節で る。またノボラック樹脂の質量平均分子量 、上層及び下層で独立して分子量を調整す ことができる。上層では耐薬品性や膜強度 が求められるので、質量平均分子量は比較 高めの2000~10,000が好ましい。なお、本発明に おけるノボラック樹脂の質量平均分子量は、 単分散ポリスチレンを標準とするゲルパーミ エーションクロマトグラフ(GPC)法により求め ポリスチレン換算の値を採用している。

 本発明に係るノボラック樹脂の製造方法 しては、例えば、「新実験化学講座[19]高分 子化学[I]」(1993年、丸善出版)、第300項に記載 の如く、フェノール及び置換フェノール類( えば、キシレノール、クレゾール類など)を 媒中、酸を触媒として、ホルムアルデヒド 溶液と共に反応させて、フェノールと、置 フェノール成分におけるo-位またはp-位と、 ホルムアルデヒドとを、脱水縮合する。こう して得たノボラック樹脂を有機極性溶媒に溶 解させたのち、無極性溶媒を適量加え、数時 間放置すると、ノボラック樹脂溶液は2層に 離する。分離した溶液の下層のみを濃縮す ことにより分子量が集約したノボラック樹 が製造できる。

 用いられる有機極性溶媒としては、例え 、アセトン、メチルアルコール、エチルア コール等が挙げられる。無極性溶媒として 、ヘキサン、石油エーテル等が挙げられる また、上記に記載の製造方法に限らず、例 ば、特表2001-506294号公報に記載の如く、ノ ラック樹脂を水溶性有機極性溶媒に溶解し のち、水を添加して沈殿を形成させること 、ノボラック樹脂を得ることもできる。更 、分散度の小さいノボラック樹脂を得るた には、フェノール誘導体同士の脱水縮合で たノボラック樹脂を有機極性溶媒で溶解し のち、分子量分画用シリカゲルにかける方 をとることも可能である。

 フェノール及び置換フェノール成分のo- またはp-位と、ホルムアルデヒドとの脱水縮 合は、フェノール及び置換フェノール成分の 総質量として、これを濃度60~90質量%、好まし くは70~80質量%になるよう溶媒溶液に、ホルム アルデヒドをフェノール及び置換フェノール 成分の総モル数に対するモル比率が0.2~2.0、 ましくは0.4~1.4、特に好ましくは0.6~1.2になる よう加え、更に、酸触媒をフェノール及び置 換フェノール成分の総モル数に対するモル比 率が0.01~0.1、好ましくは0.02~0.05になるように1 0℃~150℃の範囲の温度条件下で加え、その温 範囲に維持しながら数時間攪拌することに り行うことができる。なお、反応温度は、7 0℃~150℃の範囲であることが好ましく、90℃~1 40℃の範囲であることがより好ましい。

 用いられる溶媒としては、例えば、水、 酸、メタノール、エタノール、2-プロパノ ル、2-メトキシエタノール、エチルプロピオ ネート、エトキシエチルプロピオネート、4- チル-2-ペンタノン、ジオキサン、キシレン ベンゼン等が挙げられる。

 また、上記酸触媒としては、例えば、塩 、硫酸、p-トルエンスルホン酸、リン酸、 ュウ酸、酒石酸、クエン酸、酢酸亜鉛、酢 マンガン、酢酸コバルト、メチルスルホン マグネシウム、塩化アルミニウム、酸化亜 等を挙げることができる。合成したフェノ ル樹脂の残存モノマー及びダイマーは蒸留 より除去することが好ましい。

 ここでは、一般的な分子量分布の調整法 挙げたが、本発明に好適な物性を有するノ ラック樹脂の調製方法はこれに制限されず 例えば、特殊な酸触媒や溶媒を用いること より分子量分布を調整するなど、公知の方 を適宜、適用可能であることは言うまでも い。

 本発明に係るノボラック樹脂は単独で使 してもよく、2種以上を併用してもよい。2 以上組み合わせることにより、膜強度、ア カリ溶解性、薬品に対する溶解性、光熱変 化合物との相互作用性等の異なる特性を有 利用することができるので、好ましい。画 記録層中に2種以上のノボラック樹脂を併用 る場合、質量平均分子量、m/p比等可能な限 差があるものを組み合わせた方が好ましい 例えば、質量平均分子量では1000以上差があ ることが好ましく、更に好ましくは2000以上 ある。m/p比では0.2以上差があることが好ま く、更に好ましくは0.3以上である。

 本発明の平版印刷版材料における画像記 層中の全固形分に対するフェノール水酸基 有する樹脂の添加量は、上層は耐薬品性や 刷性等の観点から30~90質量%であることが好 しく、35~85質量%であることがさらに好まし 、40~80質量%の範囲であることが最も好まし 。

 また、ノボラック樹脂を反応させ特定置 基を導入すると好ましい。特定置換基はア ンとジイソシアネートを反応させた中間体 反応させて合成することが可能である。

 アミンは特に制限なく使用できるが、特 下記の化合物が好ましい。

 ジイソシアネートも特に制限ないが、下 化合物が好ましい。

 特定置換基を導入したノボラック系、後 するアクリル系樹脂は単独もしくは併用し 用いることも可能である。

 (アクリル樹脂)
 本発明で使用できるアクリル樹脂は、下記 構成単位を含む共重合体であることが好ま い。好適に用いられる構成単位としては、 えば、アクリル酸エステル類、メタクリル エステル類、アクリルアミド類、メタクリ アミド類、ビニルエステル類、スチレン類 アクリル酸、メタクリル酸、アクリロニト ル、無水マレイン酸、マレイン酸イミド、 クトン類、等の公知のモノマーより導入さ る構成単位が挙げられる。

 用いることのできるアクリル酸エステル の具体例としては、メチルアクリレート、 チルアクリレート、(n-またはi-)プロピルア リレート、(n-、i-、sec-またはt-)ブチルアク レート、アミルアクリレート、2-エチルヘ シルアクリレート、ドデシルアクリレート クロロエチルアクリレート、2-ヒドロキシエ チルアクリレート、2-ヒドロキシプロピルア リレート、5-ヒドロキシペンチルアクリレ ト、シクロヘキシルアクリレート、アリル クリレート、トリメチロールプロパンモノ クリレート、ペンタエリスリトールモノア リレート、グリシジルアクリレート、ベン ルアクリレート、メトキシベンジルアクリ ート、クロロベンジルアクリレート、2-(p-ヒ ドロキシフェニル)エチルアクリレート、フ フリルアクリレート、テトラヒドロフルフ ルアクリレート、フェニルアクリレート、 ロロフェニルアクリレート、スルファモイ フェニルアクリレート等が挙げられる。

 メタクリル酸エステル類の具体例として 、メチルメタクリレート、エチルメタクリ ート、(n-またはi-)プロピルメタクリレート (n-、i-、sec-またはt-)ブチルメタクリレート アミルメタクリレート、2-エチルヘキシル タクリレート、ドデシルメタクリレート、 ロロエチルメタクリレート、2-ヒドロキシエ チルメタクリレート、2-ヒドロキシプロピル タクリレート、5-ヒドロキシペンチルメタ リレート、シクロヘキシルメタクリレート アリルメタクリレート、トリメチロールプ パンモノメタクリレート、ペンタエリスリ ールモノメタクリレート、グリシジルメタ リレート、メトキシベンジルメタクリレー 、クロロベンジルメタクリレート、2-(p-ヒド ロキシフェニル)エチルメタクリレート、フ フリルメタクリレート、テトラヒドロフル リルメタクリレート、フェニルメタクリレ ト、クロロフェニルメタクリレート、スル ァモイルフェニルメタクリレート等が挙げ れる。

 アクリルアミド類の具体例としては、ア リルアミド、N-メチルアクリルアミド、N-エ チルアクリルアミド、N-プロピルアクリルア ド、N-ブチルアクリルアミド、N-ベンジルア クリルアミド、N-ヒドロキシエチルアクリル ミド、N-フェニルアクリルアミド、N-トリル アクリルアミド、N-(p-ヒドロキシフェニル)ア クリルアミド、N-(スルファモイルフェニル) クリルアミド、N-(フェニルスルホニル)アク ルアミド、N-(トリルスルホニル)アクリルア ミド、N,N-ジメチルアクリルアミド、N-メチル -N-フェニルアクリルアミド、N-ヒドロキシエ ル-N-メチルアクリルアミド、N-(p-トルエン ルホニル)アクリルアミド等が挙げられる。

 メタクリルアミド類の具体例としては、 タクリルアミド、N-メチルメタクリルアミ 、N-エチルメタクリルアミド、N-プロピルメ クリルアミド、N-ブチルメタクリルアミド N-ベンジルメタクリルアミド、N-ヒドロキシ チルメタクリルアミド、N-フェニルメタク ルアミド、N-トリルメタクリルアミド、N-(p- ドロキシフェニル)メタクリルアミド、N-(ス ルファモイルフェニル)メタクリルアミド、N- (フェニルスルホニル)メタクリルアミド、N-( リルスルホニル)メタクリルアミド、N,N-ジ チルメタクリルアミド、N-メチル-N-フェニル メタクリルアミド、N-(p-トルエンスルホニル) メタクリルアミド、N-ヒドロキシエチル-N-メ ルメタクリルアミド等が挙げられる。

 ラクトン類の具体例としては、パントイ ラクトン(メタ)アクリレート、α-(メタ)アク リロイル-γ-ブチロラクトン、β-(メタ)アクリ ロイル-γ-ブチロラクトン等が挙げられる。

 マレイン酸イミド類の具体例としては、 レイミド、N-アクリロイルアクリルアミド N-アセチルメタクリルアミド、N-プロピオニ メタクリルアミド、N-(p-クロロベンゾイル) タクリルアミド等が挙げられる。

 ビニルエステル類の具体例としては、ビ ルアセテート、ビニルブチレート、ビニル ンゾエート等が挙げられる。

 スチレン類の具体例としては、スチレン メチルスチレン、ジメチルスチレン、トリ チルスチレン、エチルスチレン、プロピル チレン、シクロヘキシルスチレン、クロロ チルスチレン、トリフルオロメチルスチレ 、エトキシメチルスチレン、アセトキシメ ルスチレン、メトキシスチレン、ジメトキ スチレン、クロロスチレン、ジクロロスチ ン、ブロモスチレン、ヨードスチレン、フ オロスチレン、カルボキシスチレン等が挙 られる。

 アクリルニトリル類の具体例としては、 クリロニトリル、メタクリロニトリル等が げられる。

 これらのモノマーのうち、特に好適に使 されるのは、炭素数20以下のアクリル酸エ テル類、メタクリル酸エステル類、アクリ アミド類、メタクリルアミド類、アクリル 、メタクリル酸、アクリロニトリル類、マ イン酸イミド類及び下記に示す化合物であ 。

 これらを用いた共重合体の分子量は、好 しくは質量平均分子量(Mw)で2000以上であり 更に好ましくは0.5万~10万の範囲であり、特 好ましくは1万~5万である。上記分子量範囲 することで膜強度、アルカリ溶解性、薬品 対する溶解性等を調整でき、本発明の効果 得やすくなる。一方、本発明に適用可能な クリル樹脂の重合形態は、ランダムポリマ 、ブロックポリマー、グラフトポリマー等 ずれでもよいが、現像液の溶解性等を制御 きる点で、親水性基と疎水性基を相分離可 なブロックポリマーであることが好ましい

 本発明で使用できるアクリル樹脂は、単 で用いてもあるいは2種類以上を混合して用 いてもよい。

 (その他樹脂)
 本発明に係るアルカリ可溶性樹脂としては 前記ノボラック樹脂及びアクリル樹脂以外 、ウレタン樹脂、アセタール樹脂のいずれ を含有することができる。上記樹脂を添加 ることで、耐薬品性が大きく向上する。

 また、上記2種以外のアルカリ可溶性樹脂 も本発明の効果を阻害しない範囲で併用する ことができる。添加できる他のアルカリ可溶 性樹脂としては、ポリアミド樹脂、ポリエス テル樹脂、セルロース樹脂、ポリビニルアル コール及びその誘導体、ポリビニルピロリド ン、エポキシ樹脂、ポリイミド等が挙げられ る。

 〈アセタール樹脂〉
 本発明で使用できるアセタール樹脂は、ポ ビニルアルコールをアルデヒドによりアセ ール化し、さらにその残存ヒドロキシ基と 無水物とを反応させる方法で合成すること できる。ここで用いられるアルデヒドとし は、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド ペンチルアルデヒド、ヘキシルアルデヒド グリオキシル酸、N,N-ジメチルホルムアルデ ヒド、ジ-n-ブチルアアルデヒド、ブロモアセ トアルデヒド、クロルアセトアルデヒド、3- ドロキシ-n-ブチルアルデヒド、3-メトキシ-n -ブチルアルデヒド、3-(ジメチルアミノ)-2,2- メチルプロピオンアルデヒド、シアノアセ アルデヒド等が挙げられるがこれに限定さ ない。

 アセタール樹脂の構造としては、下記一 式(I)で表されるポリビニルアセタール樹脂 好ましい。

 上記一般式(I)で表されるポリビニルアセ ール樹脂は、前記構成単位のうち、ビニル セタール成分である構成単位(i)、ビニルア コール成分である構成単位(ii)及び無置換の エステル成分である構成単位(iii)から形成さ 、それぞれの構成単位を少なくとも1種有す ることができる。なお、n1~n3はそれぞれの構 単位の構成比(モル%)を示す。

 上記構成単位(i)中、R 1 は置換基を有していてもよいアルキル基、水 素原子、カルボキシル基、またはジメチルア ミノ基を表す。置換基としては、カルボキシ ル基、ヒドロキシル基、クロル基、ブロム基 、ウレタン基、ウレイド基、3級アミノ基、 ルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、アミド 、エステル基などが挙げられる。R 1 の具体例としては、水素原子、メチル基、エ チル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基 、カルボキシ基、ハロゲン原子(-Br、-Clなど) たはシアノ基で置換されたメチル基、3-ヒ ロキシブチル基、3-メトキシブチル基、フェ ニル基等が挙げられ、中でも水素原子、プロ ピル基、フェニル基が特に好ましい。

 また、n1は5~85モル%の範囲であることが好 ましく、特に、25~70モル%の範囲であることが より好ましい。n1の値が5モル%より小さくな と膜強度が弱くなり耐刷性が劣化し、n1の値 が85モル%より大きくなると塗布溶剤に溶解し にくくなってしまうので好ましくない。上記 構成単位(ii)中、n2は0~60モル%の範囲であるこ が好ましく、特に10~45モル%の範囲であるこ がより好ましい。この構成単位(ii)は水に対 する親和性に優れるため、n2の値が60モル%よ 大きくなると水に対する膨潤性が増大し、 刷性が劣化する。

 上記構成単位(iii)中、R 2 は置換基を有さないアルキル基、カルボキシ ル基を有する脂肪族炭化水素基、脂環式炭化 水素基、または、芳香族炭化水素基を表し、 これらの炭化水素基は、炭素数1~20を表す。 でも、炭素数1~10のアルキル基が好ましく、 にメチル基、エチル基が現像性の観点から ましい。n3は0~20モル%の範囲であることが好 ましく、特に1~10モル%の範囲であることがよ 好ましい。n3の値が20モル%より大きくなる 耐刷性が低下するため好ましくない。

 本発明に係るポリビニルアセタール樹脂 酸含有量は、0.5~5.0meq/g(即ち、KOHのmg数で84~2 80)の範囲であることが好ましく、1.0~3.0meq/gで あることがより好ましい。0.5meq/g以上であれ 、光熱変換化合物との相互作用が十分とな 、高い感度を得ることができる。一方、5.0m eq/g以下であれば、現像液に対する十分な溶 性及び優れた感度や現像ラチチュードを得 ことができる。

 また、本発明に係るポリビニルアセター 樹脂の分子量としては、ゲルパーミネーシ ンクロマトグラフィーにより測定した質量 均分子量で、約5000~40万程度であることが好 ましく、約2万~30万程度であることがより好 しい。上記範囲にすることで膜強度、アル リ溶解性、薬品に対する溶解性等を調整で 、本発明の効果を得やすくなる。

 なお、これらのポリビニルアセタール樹 は、単独で用いても、2種以上を混合して用 いてもよい。

 ポリビニルアルコールのアセタール化は 公知の方法に従って行うことができ、例え 、米国特許第4,665,124号、米国特許第4,940,646 、米国特許第5,169,898号、米国特許第5,700,619 、米国特許第5,792,823号、日本特許第09328519 等に記載されている。

 〈ポリウレタン樹脂〉
 本発明で使用できるポリウレタン樹脂は、 に限定はしないが、特開平5-281718号公報及 特開平11-352691号公報に記載のカルボキシル を0.4meq/g以上含有するアルカリ現像液可溶性 のポリウレタン樹脂が好ましい。具体的には 、ジイソシアネート化合物とカルボキシル基 を有するジオール化合物との反応生成物で表 される構造単位を基本骨格とするポリウレタ ン樹脂である。ジオール化合物としては、カ ルボキシル基含有量の調整やポリマー物性の コントロールのため、カルボキシル基をもた ないジオール化合物を併用することが好まし い。

 上記ジイソシアネート化合物としては、 えば、2,4-トリレンジイソシアネート、2,4- リレンジイソシアネートの二量体、2,6-トリ ンジレンジイソシアネート、p-キシリレン イソシアネート、m-キシリレンジイソシアネ ート、4,4″-ジフェニルメタンジイソシアネ ト、1,5-ナフチレンジイソシアネート、3,3″- ジメチルビフェニル-4,4″-ジイソシアネート のような芳香族ジイソシアネート化合物;ヘ キサメチレンジイソシアネート、トリメチル ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジ イソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネー ト等のような脂肪族ジイソシアネート化合物 ;イソホロンジイソシアネート、4,4″-メチレ ビス(シクロヘキシルイソシアネート)、メ ルシクロヘキサン-2,4(または2,6)ジイソシア ート、1,3-(イソシアネートメチル)シクロヘ サン等のような脂環族ジイソシアネート化 物;1,3-ブチレングリコール1モルとトリレン イソシアネート2モルとの付加体等のような オールとジイソシアネートとの反応物であ ジイソシアネート化合物等が挙げられる。

 カルボキシル基を有するジオール化合物 しては、例えば、3,5-ジヒドロキシ安息香酸 、2,2-ビス(ヒドロキシメチル)プロピオン酸、 2,2-ビス(2-ヒドロキシエチル)プロピオン酸、2 ,2-ビス(3-ヒドロキシプロピル)プロピオン酸 ビス(ヒドロキシメチル)酢酸、ビス(4-ヒドロ キシフェニル)酢酸、2,2-ビス(ヒドロキシメチ ル)酪酸、4,4-ビス(4-ヒドロキシフェニル)ペン タン酸、酒石酸、N,N-ジヒドロキシエチルグ シン、N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)-3-カルボ キシ-プロピオンアミド等が挙げられる。そ 他のジオール化合物としては、例えば、エ レングリコール、ジエチレングリコール、 リエチレングリコール、テトラエチレング コール、プロピレングリコール、ジプロピ ングリコール、ポリエチレングリコール、 リプロピレングリコール、ネオペンチルグ コール、1,3-ブチレングリコール、1,6-ヘキサ ンジオール、2-ブテン-1,4-ジオール、2,2,4-ト メチル-1,3-ペンタンジオール、1,4-ビス-β-ヒ ロキシエトキシシクロヘキサン、シクロヘ サンジメタノール、トリシクロデカンジメ ノール、水添ビスフェノールA、水添ビスフ ェノールF、ビスフェノールAのエチレンオキ イド付加体、ビスフェノールAのプロピレン オキサイド付加体、ビスフェノールFのエチ ンオキサイド付加体、ビスフェノールFのプ ピレンオキサイド付加体、水添ビスフェノ ルAのエチレンオキサイド付加体、水添ビス フェノールAのプロピレンオキサイド付加体 ヒドロキノンジヒドロキシエチルエーテル p-キシリレングリコール、ジヒドロキシエチ ルスルホン、ビス(2-ヒドロキシエチル)-2,4-ト リレンジカルバメート、2,4-トリレン-ビス(2- ドロキシエチルカルバミド)、ビス(2-ヒドロ キシエチル)-m-キシリレンジカルバメート、 ス(2-ヒドロキシエチル)イソフタレート等が げられる。

 本発明に好適なポリウレタン樹脂として 、上記の他に、テトラカルボン酸2無水物を ジオール化合物で開環させた化合物から由来 される構造単位を基本骨格とするポリウレタ ン樹脂が挙げられる。構造単位をポリウレタ ン樹脂中に導入する方法としては、例えば、 a)テトラカルボン酸二無水物をジオール化合 で開環させて得られたアルコール末端の化 物と、ジイソシアネート化合物とを反応さ る方法、b)ジイソシアネート化合物をジオ ル化合物過剰の条件下で反応させ得られた ルコール末端のウレタン化合物と、テトラ ルボン酸二無水物とを反応させる方法など ある。

 また、ポリウレタン樹脂の分子量は、好 しくは質量平均で1000以上であり、さらに好 ましくは5000~50万の範囲である。

 《下層のアルカリ可溶性樹脂》
 本発明に係る下層に適用可能なアルカリ可 性樹脂は、上記上層で使用できるものを適 選択して使用することができる。本発明に る下層においては、光熱変換化合物を含有 ないことから、アルカリ可溶性樹脂の特性 生かした巾広い現像ラチチュードを確保で る。また、下層に添加することができる酸 解化合物、光酸発生剤および光ラジカル発 剤等との相性等を考慮し、選択することも 要であり、下層の構成としては以下に示す5 つの構成のいずれかが好ましい。

 (1)ノボラック樹脂、
 (2)ノボラック樹脂+アクリル樹脂、
 (3)ノボラック樹脂+アセタール樹脂、
 (4)アクリル樹脂、
 (5)アセタール樹脂。

 下層に適用するノボラック樹脂に対して 、アルカリ溶解性、現像ラチチュード等が められるので、質量平均分子量は上層より 較的低めの1000~5000が好ましい。なお、本発 におけるノボラック樹脂の質量平均分子量 、単分散ポリスチレンを標準とするゲルパ ミエーションクロマトグラフ(GPC)法により めたポリスチレン換算の値を採用している また、ノボラック樹脂の添加量は、高感度 現像性等の観点から1~70質量%であることが好 ましく、3~50質量%であることが好ましい。

 《添加剤》
 〔光熱変換化合物〕
 本発明に係る上層に用いられる光熱変換化 物は、700nm以上、好ましくは750~1200nmの赤外 に光吸収域があり、この波長の範囲の光に いて、光/熱変換能を発現するものを指し、 具体的には、この波長域の光を吸収し熱を発 生する種々の染料、もしくは顔料を用いるこ とができる。

 (染料)
 染料としては、市販の染料および文献(例え ば、「染料便覧」有機合成化学協会編集、昭 和45年刊)に記載されている公知のものが利用 できる。具体的には、アゾ染料、金属錯塩ア ゾ染料、ピラゾロンアゾ染料、アントラキノ ン染料、フタロシアニン染料、カルボニウム 染料、キノンイミン染料、メチン染料、シア ニン染料などの染料が挙げられる。本発明に おいて、これらの顔料、もしくは染料のうち 赤外光、もしくは近赤外光を吸収するものが 、赤外光もしくは近赤外光を発光するレーザ での利用に適する点で特に好ましい。そのよ うな赤外光、もしくは近赤外光を吸収する染 料としては、例えば、特開昭58-125246号、特開 昭59-84356号、特開昭59-202829号、特開昭60-78787 等に記載されているシアニン染料、特開昭58 -173696号、特開昭58-181690号、特開昭58-194595号 に記載されているメチン染料、特開昭58-11279 3号、特開昭58-224793号、特開昭59-48187号、特開 昭59-73996号、特開昭60-52940号、特開昭60-63744号 等に記載されているナフトキノン染料、特開 昭58-112792号等に記載されているスクアリリウ ム色素、英国特許第434,875号記載のシアニン 料等を挙げることができる。また、染料と て、米国特許第5,156,938号記載の近赤外吸収 感剤も好適に用いられ、また、米国特許第3, 881,924号記載の置換されたアリールベンゾ(チ )ピリリウム塩、特開昭57-142645号(米国特許 4,327,169号)記載のトリメチンチアピリリウム 、特開昭58-181051号、同58-220143号、同59-41363 、同59-84248号、同59-84249号、同59-146063号、同5 9-146061号に記載されているピリリウム系化合 、特開昭59-216146号記載のシアニン色素、米 特許第4,283,475号に記載のペンタメチンチオ リリウム塩等や特公平5-13514号、同5-19702号 報に開示されているピリリウム化合物、及 Epolight III-178、Epolight III-130、Epolight III-125 は特に好ましく用いられる。

 これらの染料のうち特に好ましいものと ては、シアニン色素、フタロシアニン染料 オキソノール染料、スクアリリウム色素、 リリウム塩、チオピリリウム染料、ニッケ チオレート錯体が挙げられる。さらに、下 一般式(a)で示されるシアニン色素は、本発 の平版印刷版材料で使用した場合に、アル リ溶解性樹脂との高い相互作用を与え、且 、安定性、経済性に優れるため最も好まし 。

 一般式(a)中、X 1 は、水素原子、ハロゲン原子、-NPh 2 、X 2 -L 1 又は以下に示す基を表す。ここで、X 2 は酸素原子又は硫黄原子を示し、L 1 は、炭素原子数1~12の炭化水素基、ヘテロ原 を有する芳香族環、又はヘテロ原子を含む 素原子数1~12の炭化水素基を示す。なお、こ でヘテロ原子とは、N、S、O、ハロゲン原子 Seを示す。

 上記式中、Xa - は、後述するZa - と同様に定義され、Raは、水素原子、アルキ 基、アリール基、置換若しくは無置換のア ノ基、ハロゲン原子より選択される置換基 表す。R 11 及びR 12 は、それぞれ独立に、炭素原子数1~12の炭化 素基を示す。記録層塗布液の保存安定性か 、R 11 及びR 12 は、各々炭素原子数2個以上の炭化水素基で ることが好ましく、さらに、R 11 とR 12 とは互いに結合し、5員環又は6員環を形成し いることが特に好ましい。

 Ar 1 、Ar 2 は、それぞれ同じでも異なっていてもよく、 置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基 を示す。好ましい芳香族炭化水素基としては 、ベンゼン環及びナフタレン環が挙げられる 。また、好ましい置換基としては、炭素原子 数12個以下の炭化水素基、ハロゲン原子、炭 原子数12個以下のアルコキシ基が挙げられ 。Y 1 、Y 2 は、それぞれ同じでも異なっていてもよく、 硫黄原子又は炭素原子数12個以下のジアルキ メチレン基を示す。R 3 、R 4 は、それぞれ同じでも異なっていてもよく、 置換基を有していてもよい炭素原子数20個以 の炭化水素基を示す。好ましい置換基とし は、炭素原子数12個以下のアルコキシ基、 ルボキシル基、スルホ基が挙げられる。R 5 、R 6 、R 7 及びR 8 は、それぞれ同じでも異なっていてもよく、 水素原子又は炭素原子数12個以下の炭化水素 を示す。原料の入手性から、好ましくは水 原子である。また、Za - は、対アニオンを示す。但し、一般式(a)で示 されるシアニン色素が、その構造内にアニオ ン性の置換基を有し、電荷の中和が必要ない 場合にはZa - は必要ない。好ましいZa - は、記録層塗布液の保存安定性から、ハロゲ ンイオン、過塩素酸イオン、テトラフルオロ ボレートイオン、ヘキサフルオロホスフェー トイオン、及びスルホン酸イオンであり、特 に好ましくは、過塩素酸イオン、ヘキサフル オロホスフェートイオン、及びアリールスル ホン酸イオンである。

 本発明において、好適に用いることので る前記一般式(a)で示されるシアニン色素の 体例としては、以下に例示するものの他、 開2001-133969号公報の段落番号[0017]~[0019]、特 2002-40638号公報の段落番号[0012]~[0038]、特開20 02-23360号公報の段落番号[0012]~[0023]に記載され たものを挙げることができる。

 赤外線吸収色素は、感度、耐薬品性、耐 性の観点から、上層を構成する全固形分に し0.01~30質量%、好ましくは0.1~10質量%、特に ましくは0.1~7質量%の割合で添加することが きる。

 (顔料)
 顔料としては、市販の顔料およびカラーイ デックス(C.I.)便覧、「最新顔料便覧」(日本 顔料技術協会編、1977年刊)、「最新顔料応用 術」(CMC出版、1986年刊)、「印刷インキ技術 (CMC出版、1984年刊)に記載されている顔料が 用できる。

 顔料の種類としては、黒色顔料、黄色顔 、オレンジ色顔料、褐色顔料、赤色顔料、 色顔料、青色顔料、緑色顔料、蛍光顔料、 属粉顔料、その他、ポリマー結合色素が挙 られる。具体的には、不溶性アゾ顔料、ア レーキ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ 料、フタロシアニン系顔料、アントラキノ 系顔料、ペリレンおよびペリノン系顔料、 オインジゴ系顔料、キナクリドン系顔料、 オキサジン系顔料、イソインドリノン系顔 、キノフタロン系顔料、染付けレーキ顔料 アジン顔料、ニトロソ顔料、ニトロ顔料、 然顔料、蛍光顔料、無機顔料、カーボンブ ック等が使用できる。

 顔料の粒径は0.01μm~5μmの範囲にあること 好ましく、0.03μm~1μmの範囲にあることがさ に好ましく、特に0.05μm~0.5μmの範囲にある とが好ましい。顔料の粒径が0.01μm以上であ ば、分散物の感光層塗布液中での安定性を ることができ、また、5μm以下であれば、感 光層の均一性を維持できる観点から好ましい 。顔料を分散する方法としては、インク製造 やトナー製造等に用いられる公知の分散技術 が使用できる。分散機としては、超音波分散 器、サンドミル、アトライター、パールミル 、スーパーミル、ボールミル、インペラー、 ディスパーザー、KDミル、コロイドミル、ダ ナトロン、3本ロールミル、加圧ニーダー等 が挙げられる。詳細は、「最新顔料応用技術 」(CMC出版、1986年刊)に記載がある。

 顔料は、感度、感光層の均一性及び耐久 の観点から、上層を構成する全固形分に対 0.01~10質量%、好ましくは0.1~5質量%の割合で 加することができる。

 また、感度向上のために顔料を下層に添 することができる。また、顔料は染料と異 り、アルカリ可溶性樹脂との相互作用が小 いため、下層に添加しても現像ラチチュー の劣化なく、感度向上が図れるので、好ま い。下層に添加できる顔料種は上述の顔料 使用できる。また下層に添加できる顔料量 、感度、膜物性の観点から、下層を構成す 全固形分に対し0.1~50質量%、好ましくは1~20 量%の割合で添加することが好ましい。

 〔酸分解化合物〕
 本発明において、酸分解化合物(酸で分解す る化合物)、好ましくはアセタール、ケター 基を少なくとも一つ以上有する酸により分 し得る結合を有する化合物を下層に含有す ことが好ましい。アセタール、ケタール基 少なくとも一つ以上有する化合物は、特開20 00-221676号に記載されている化合物が用いられ 、さらに他の酸分解化合物を用いる事も可能 である。その化合物としては、特開昭48-89003 、同51-120714号、同53-133429号、同55-12995号、 55-126236号、同56-17345号公報に記載されている C-O-C結合を有する化合物、特開昭60-37549号、 60-121446号公報に記載されているSi-O-C結合を する化合物、特開昭60-3625号、同60-10247号公 に記載されているその他の酸分解性化合物 さらにまた特開昭62-222246号公報に記載され いるSi-N結合を有する化合物、特開昭62-251743 公報に記載されている炭酸エステル、特開 62-209451号公報に記載されているオルト炭酸 ステル、特開昭62-280841号公報に記載されて るオルトチタン酸エステル、特開昭62-280842 公報に記載されているオルトケイ酸エステ 、特開昭62-244038号公報に記載されているC-S 合を有する化合物、特開2005-91802号公報に記 載のフェノールフタレイン、クレゾールフタ レイン、フェノールスルホフタレインを熱ま たは酸分解基で保護した化合物などが挙げら れる。

 本発明において、酸分解化合物として、 セタール又はケタール基を少なくとも一つ する化合物としては、前記一般式(1)又は一 式(2)で表される化合物である。

 前記一般式(1)において、m1は1~4の整数を し、n1は2~30の整数を表す。一般式(1)で表さ る化合物のうち、m1が1~2及びn1が5~15である化 合物が感度及び膜ベリ耐性の効果を奏するう えで特に好ましい。

 前記一般式(2)において、R、R 1 及びR 2 は各々水素原子、炭素原子数1~5のアルキル基 、炭素原子数1~5のアルコキシ基、スルホ基、 カルボキシル基又はヒドロキシル基を表し、 p、q及びrは各々1~3の整数を表し、m及びnは各 1~5の整数を表す。R、R 1 及びR 2 が表すアルキル基は直鎖でも分岐でもよく、 例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、 イソプロピル基、ブチル基、tert-ブチル基、 ンチル基等が挙げられ、アルコキシ基とし は例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポ シ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、tert -ブトキシ基、ペントキシ基等が挙げられ、 ルホ基及びカルボキシル基はその塩を包含 る。一般式(2)で表される化合物のうち、m及 nが1~4である化合物が、感度及び膜ベリ耐性 の効果を奏するうえで特に好ましい。一般式 (1)又は(2)で表される化合物は公知の方法で合 成することができる。

 酸分解化合物は、1種を用いてもよいし、 2種以上を混合して用いてもよい。

 〔酸発生剤〕
 本発明に係る下層には酸発生剤を使用する とを特徴とする。酸発生剤とは、光または により酸を発生し得る化合物であり、各種 公知化合物及び混合物が挙げられる。

 例えば、ジアゾニウム、ホスホニウム、ス ホニウム、及びヨードニウムのBF 4 - 、PF 6 - 、SbF 6 - 、SiF 6 2- 、ClO 4 - などの塩、有機ハロゲン化合物、オルトキノ ン-ジアジドスルホニルクロリド、及び有機 属/有機ハロゲン化合物も、本発明における 発生剤として使用することができる。また 特開平4-365048号等に記載のイミノスルホネ ト等に代表される光分解してスルホン酸を 生する化合物、特開昭61-166544号等に記載の スルホン化合物、特開昭50-36209号(米国特許 3969118号)記載のo-ナフトキノンジアジド-4-ス ホン酸ハライド、特開昭55-62444号(英国特許 2038801号)記載あるいは特公平1-11935号記載のo -ナフトキノンジアジド化合物を挙げること できる。その他の酸発生剤としては、シク ヘキシルシトレート、p-アセトアミノベンゼ ンスルホン酸シクロヘキシルエステル、p-ブ モベンゼンスルホン酸シクロヘキシルエス ル等のスルホン酸アルキルエステル、アル ルスルホン酸エステル等を用いることがで る。

 前記のハロゲン化水素酸を形成する化合 の例としては、例えば、米国特許第3,515,552 、同第3,536,489号及び同第3,779,778号及びドイ 国特許公開公報第2,243,621号に記載されてい ものが挙げられ、また、例えば、ドイツ国 許公開公報第2,610,842号に記載の光分解によ 酸を発生させる化合物も使用することがで る。また、特開昭50-36209号に記載されてい o-ナフトキノンジアジド-4-スルホン酸ハロゲ ニドを用いることができる。

 本発明において、有機ハロゲン化合物が 外線露光による画像形成での感度、及び画 形成材料として用いた際の保存性等の面か 、光酸発生剤が好ましい。該有機ハロゲン 合物としては、ハロゲン置換アルキル基を するトリアジン類及びハロゲン置換アルキ 基を有するオキサジアゾール類が好ましく ハロゲン置換アルキル基を有するs-トリア ン類が特に好ましい。ハロゲン置換アルキ 基を有するオキサジアゾール類の具体例と ては、特開昭54-74728号、特開昭55-24113号、特 昭55-77742号、特開昭60-3626号及び特開昭60-1385 39号に記載の2-ハロメチル-1、3,4-オキサジア ール系化合物が挙げられる。

 上記光、熱または放射線の照射により分 して酸を発生する化合物の中で、特に有効 用いられるものについて以下に例示する。

 トリハロメチル基が置換した下記一般式( PAG1)で表されるオキサゾール誘導体または一 式(PAG2)で表されるS-トリアジン誘導体。

 式中、R 21 は置換もしくは未置換のアリール基、アルケ ニル基、R 22 は置換もしくは未置換のアリール基、アルケ ニル基、アルキル基、または-CY 3 を示す。Yは塩素原子または臭素原子を示す 具体的には以下の化合物を挙げることがで るがこれらに限定されるものではない。

 下記の一般式(PAG3)で表されるヨードニウ 塩、または一般式(PAG4)で表されるスルホニ ム塩、もしくはジアソニウム塩。

 ここで式Ar 11 、Ar 12 は各々独立に置換もしくは未置換のアリール 基を示す。好ましい置換基としては、アルキ ル基、ハロアルキル基、シクロアルキル基、 アリール基、アルコキシ基、ニトロ基、カル ボキシル基、アルコキシカルボニル基、ヒド ロキシ基、メルカプト基およびハロゲン原子 が挙げられる。

 R 33 、R 34 、R 35 は各々独立に、置換もしくは未置換のアルキ ル基、またはアリール基を示す。好ましくは 炭素数6~14のアリール基、炭素数1~8のアルキ 基およびそれらの置換誘 導体である。好ま しい置換基としては、アリール基に対しては 炭素数1~8のアルコキシ基、炭素数1~8のアルキ ル基、ニトロ基、カルボキシル基、ヒドロキ シ基およびハロゲン原子であり、アルキル基 に対しては炭素数1~8のアルコキシ基、カルボ キシル基、アルコキシカルボニル基である。

 またR 33 、R 34 、R 35 のうちの2つおよびAr 11 、Ar 12 は、それぞれの単結合または置換基を介して 結合してもよい。

 Zb - は対アニオンを示し、例えば、BF 4 - 、AsF 6 - 、PF 6 - 、SbF 6 - 、SiF 6 2- 、ClO 4 - 、CF 3 SO 3 - 、C 4 F 9 SO 3 - 等のパーフルオロアルカンスルホン酸アニオ ン、ペンタフルオロベンゼンスルホン酸アニ オン、ナフタレン-1-スルホン酸アニオン等の 結合多核芳香族スルホン酸アニオン、アント ラキノンスルホン酸アニオン、スルホン酸基 含有染料等を挙げることができるがこれらに 限定されるものではない。

 具体例としては以下に示す化合物が挙げ れるが、これらに限定されるものではない

 一般式(PAG3)、(PAG4)で示される上記オニウ 塩は公知であり、例えば、J.W.Knapczyk etal、J .Am.Chem.Soc.,91,145(1969)、A.L.Maycok etal,J.Org.Chem.,35 ,2532,(1970)、B.Goethas etal,Bull.Soc.Chem.Belg.,73,546,(1 964)、H.M.Leicester,J.Ame.Chem.Soc.,51,3587(1929)、J.V.Cri vello etal,J.Polym.Chem.Ed.,18,2677(1980)、米国特許第 2,807,648号および同4,247,473号明細書、特開昭53- 101331号公報等に記載の方法により合成するこ とができる。

 下記一般式(PAG5)で表されるジスルホン誘 体または一般式(PAG6)で表されるイミノスル ネート誘導体。

 式中、Ar 13 、Ar 14 は各々独立に置換もしくは未置換のアリール 基を示す。R 26 は置換もしくは未置換のアルキル基、または アリール基を示す。Aは置換もしくは未置換 アルキレン基、アルケニレン基、またはア ーレン基を示す。

 具体例としては以下に示す化合物が挙げ れるが、これらに限定されるものではない

 また、本発明においては、下記の酸発生 も使用することができる。例えば、特開2005 -70211号記載の重合開始剤、特表2002-537419号公 記載のラジカルを生成可能な化合物、特開2 001-175006号公報、特開2002-278057号公報、特開200 3-5363号公報記載の重合開始剤等を用いること ができる他、特開2003-76010号公報記載の、一 子中にカチオン部を二個以上有するオニウ 塩、特開2001-133966号公報のN-ニトロソアミン 化合物、特開2001-343742号公報に記載の熱に りラジカルを発生する化合物、特開2002-6482 公報に記載の熱により酸又はラジカルを発 する化合物、特開2002-116539号公報に記載のボ レート化合物、特開2002-148790号公報に記載の により酸又はラジカルを発生する化合物、 開2002-207293号公報に記載の重合性の不飽和 を有する光又は熱重合開始剤、特開2002-268217 号公報に記載の2価以上のアニオンを対イオ として有するオニウム塩、特開2002-328465号公 報に記載の特定構造スルホニルスルホン化合 物、特開2002-341519号公報に記載の熱によりラ カルを発生する化合物等も必要に応じて使 できる。

 上記の中で好ましくは、下記一般式(3)で される化合物である。この化合物はセーフ イト性が良好であり、特に好ましい。

  一般式(3)
   R 31 -CX 2 -(C=O)-R 32
 式中、R 31 は、水素原子、臭素原子、塩素原子、アルキ ル基、アリール基、アシル基、アルキルスル ホニル基、アリールスルホニル基、イミノス ルホニル基またはシアノ基を表す。R 32 は水素原子または一価の有機置換基を表す。 R 31 とR 32 が結合して環を形成してもよい。Xは、臭素 子または塩素原子を表す。

 一般式(3)で表される化合物のうち、R 31 が水素原子、臭素原子または塩素原子である ものが感度の観点より、好ましく用いられる 。又R 32 が表す一価の有機置換基は、一般式(3)の化合 物が光によりラジカルを発生するものであれ ば、特に制限はないが、-R 32 が-O-R 33 または-NR 34 -R 33 (R 33 は水素原子または一価の有機置換基を表し、 R 34 は、水素原子またはアルキル基を表す)のも が好ましく用いられる。又、この場合も特 、R 31 が水素原子、臭素原子又は塩素原子であるも のが感度の観点より、好ましく用いられる。

 さらにこれらの化合物のうち、分子内に リブロモアセチル基、ジブロモアセチル基 トリクロロアセチル基及びジクロロアセチ 基から選ばれる少なくとも一つのアセチル を有する化合物が好ましい。また、合成上 観点から、一価もしくは多価のアルコール 該当する酸塩化物との反応により得られる トリブロモアセトキシ基、ジブロモアセト シ基、トリクロロアセトキシ基及びジクロ アセトキシ基から選ばれる少なくとも一つ アセトキシ基を有する化合物や、同様に一 もしくは多価の1級アミンと、該当する酸塩 化物との反応により得られる、トリブロモア セチルアミド基、ジブロモアセチルアミド基 、トリクロロアセチルアミド基及びジクロロ アセチルアミド基から選ばれるすくなくとも 一つのアセチルアミド基を有する化合物は特 に好ましい。又、これらのアセチル基、アセ トキシ基、アセトアミド基を複数有する化合 物も好ましく用いられる。これらの化合物は 、通常のエステル化もしくはアミド化反応の 条件により、容易に合成可能である。

 一般式(3)で表される化合物の代表的な合 方法は、各構造に対応した、トリブロモ酢 クロリド、ジブロモ酢酸クロリド、トリク ロ酢酸クロリド、ジクロロ酢酸クロリド等 酸クロライドを用いて、アルコール、フェ ール、アミン等の誘導体を、エステル化も くはアミド化する反応である。

 上記反応で用いられるアルコール類、フ ノール類、アミン類は任意であるが、例え 、エタノール、2-ブタノール、1-アダマンタ ノール等の一価のアルコール類、ジエチレン グリコール、トリメチロールプロパン、ジペ ンタエリスリトール等の多価アルコール類フ ェノール、ピロガロール、ナフトール等のフ ェノール類、モルホリン、アニリン、1-アミ デカン等の一価のアミン類2,2-ジメチルプロ ピレンジアミン、1,12-ドデカンジアミン等の 価アミン類等が挙げられる。

 一般式(3)で表される化合物の好ましい具 例としては、特開2005-70211号公報の段落番号 [0038]~[0053]に記載されている、BR1~BR69、CL1~CL50 挙げることができる。

 また本発明において酸発生剤は、酸発生 能な基を有するポリマーでも良い。酸発生 をポリマータイプにすることで、アルカリ 溶性樹脂の効果と酸発生剤の効果を一つの 材で機能できるので好ましい。例えば、上 のアクリル樹脂に酸発生可能な基を付与さ ることにより、アクリル樹脂が持つ耐薬品 と酸発生剤による感度、現像ラチチュード の2種以上の効果を発現できる。

 ポリマータイプの酸発生剤は、酸発生可 な基を有するポリマーであれば、限定はな が、本発明の効果である感度、現像ラチチ ード、耐薬品性、取り扱い性の両立の点か 、下記一般式(4)及び(5)で表される脂肪族モ マーの繰り返し単位を少なくとも1つ有する ポリマーが好ましい。

 一般式(4)において、X 1 及びX 2 は各々独立にハロゲン原子を表し、R 21 は水素原子又はハロゲン原子を表す。Y 1 は2価の連結基を表し、pは1~3の整数を表し、A 1 はアルキレン基、シクロアルキレン基、アル ケニレン基又はアルキニレン基を表し、m1は0 又は1を表し、Z 1 はエチレン性不飽和基、エチレンイミノ基又 はエポキシ基を表す。

 一般式(5)において、X 3 及びX 4 は各々独立にハロゲン原子を表し、R 22 は水素原子、ハロゲン原子又は置換基を表し 、Y 2 は-OCO-又は-NR 23 CO-を表し、R 23 は水素原子、ハロゲン原子又は置換基を表し 、qは1~3の整数を表す。A 2 は芳香族基又はヘテロ環基を表し、mは0又は1 を表し、Z 2 はエチレン性不飽和基、エチレンイミノ基又 はエポキシ基を表す。

 上記一般式(4)及び(5)で表される脂肪族モ マーの具体例としては、特開2003-91054号公報 の段落番号[0034]及び[0035]に記載されている、 1-1~1-22、同公報の段落番号[0043]及び[0044]に記 されている、2-1~2-15を挙げることができる

 更に、その一般式(4)及び(5)で表される脂 族モノマーの繰り返し単位を少なくとも1つ 有するポリマーは、上述のアクリル樹脂で使 用できるモノマー(構造単位)と共重合できる 共重合体における前記一般式(4)及び(5)で表 れる化合物のモノマー比は1~80%が好ましく 更に好ましくは3~50%である。1%未満であると 発生剤の効果が小さくなり好ましくない。 方、80%を越えると、重合性の観点で難しく る。前記一般式(4)及び(5)で表される化合物 ら誘導される繰り返し単位を有するポリマ は1種のみ用いても、2種以上併用しても良 。特にポリマータイプの酸発生剤と低分子 イプの酸発生剤を併用することが本発明の 果を両立する上で好ましい形態である。具 的な化合物としては、特開2003-91054号の段落 号[0046]に記載されている表1の化合物を挙げ ることができる。

 これらの酸発生剤の含有量は、上層の組 物全固形分に対して通常0.1~30質量%、より好 ましくは1~15質量%である。1%以上であれば現 ラチチュードの向上が図られ、また、15%以 であれば良好な保存性を得ることができる

 酸発生剤は1種を用いてもよいし、2種以 を混合して用いてもよい。

 《可視画剤》
 本発明に係る可視画剤としては、前述の塩 成性有機染料以外に他の染料を用いること できる。塩形成性有機染料を含めて、好適 染料として油溶性染料と塩基性染料を挙げ ことができる。特に、フリーラジカル又は と反応して色調が変化するものが好ましく 用できる。ここでいう「色調が変化する」 は、無色から有色の色調への変化、有色か 無色或いは異なる有色の色調への変化の何 をも包含する。好ましい色素は酸と塩を形 して色調を変化するものである。

 例えば、ビクトリアピュアブルーBOH(保土 谷化学社製)、オイルブルー#603(オリエント化 学工業社製)、パテントピュアブルー(住友三 化学社製)、クリスタルバイオレット、ブリ リアントグリーン、エチルバイオレット、メ チルバイオレット、メチルグリーン、エリス ロシンB、ペイシックフクシン、マラカイト リーン、オイルレッド、m-クレゾールパープ ル、ローダミンB、オーラミン、4-p-ジエチル ミノフェニルイミノナフトキノン、シアノ- p-ジエチルアミノフェニルアセトアニリド等 代表されるトリフェニルメタン系、ジフェ ルメタン系、オキサジン系、キサンテン系 イミノナフトキノン系、アゾメチン系又は ントラキノン系の色素が有色から無色或い 異なる有色の色調へ変化する変色剤の例と て挙げられる。

 一方、無色から有色に変化する変色剤と ては、ロイコ色素及び、例えば、トリフェ ルアミン、ジフェニルアミン、o-クロロア リン、1,2,3-トリフェニルグアニジン、ナフ ルアミン、ジアミノジフェニルメタン、p,p -ビス-ジメチルアミノジフェニルアミン、1,2 -ジアニリノエチレン、p,p″,p′-トリス-ジメ ルアミノトリフェニルメタン、p,p″-ビス- メチルアミノジフェニルメチルイミン、p,p ,p′-トリアミノ-o-メチルトリフェニルメタ 、p,p″-ビス-ジメチルアミノジフェニル-4-ア ニリノナフチルメタン、p,p″,p′-トリアミノ トリフェニルメタンに代表される第1級又は 2級アリールアミン系色素が挙げられる。こ らの化合物は、単独或いは2種以上混合して 使用できる。

 尚、特に好ましい可視画剤としては、ビ トリアピュアブルーBOH、クリスタルバイオ ット、エチルバイオレットである。

 これらの染料は、組成物の全固形分に対 、0.01~10質量%、好ましくは0.1~3質量%の割合 平版印刷版材料中に添加することができる

 《現像促進剤》
 本発明の平版印刷版材料には、必要に応じ 溶解性を向上させる目的で低分子量の酸性 を有する化合物を現像促進剤として含んで よい。酸性基としては、チオール基、フェ ール性水酸基、スルホンアミド基、活性メ レン基等のpKa値が7~11までの酸性基を挙げる ことができる。添加量として好ましいのは、 組成物中に占める割合が0.05~5質量%、より好 しくは0.1~3質量%である。5%以下であれば、各 層の現像液に対する溶解性を適度の制御する ことができる。

 《溶解抑制剤、現像抑制剤》
 本発明においては、溶解性を調節する目的 種々の溶解抑制剤を含んでもよい。溶解抑 剤としては、特開平11-119418号に示されるよ なジスルホン化合物又はスルホン化合物が 適に用いられ、具体例として、4,4″-ビスヒ ドロキシフェニルスルホンを用いることが好 ましい。添加量として好ましいのは、それぞ れ組成物中に占める割合が0.05~20質量%、より ましくは0.5~10質量%である。

 また、溶解抑制能を高める目的で、現像 制剤を含有することができる。本発明に係 現像抑制剤としては、前記アルカリ可溶性 脂と相互作用を形成し、未露光部において 該アルカリ可溶性樹脂の現像液に対する溶 性を実質的に低下させ、且つ、露光部にお ては該相互作用が弱まり、現像液に対して 溶となり得るものであれば特に限定はされ いが、特に4級アンモニウム塩、ポリエチレ ングリコール系化合物等が好ましく用いられ る。

 4級アンモニウム塩としては、特に限定さ れないが、テトラアルキルアンモニウム塩、 トリアルキルアリールアンモニウム塩、ジア ルキルジアリールアンモニウム塩、アルキル トリアリールアンモニウム塩、テトラアリー ルアンモニウム塩、環状アンモニウム塩、二 環状アンモニウム塩が挙げられる。4級アン ニウム塩の添加量は上層全固形分に対して0. 1~50質量%であることが好ましく、1~30質量%で ることがより好ましい。0.1質量%以上であれ 現像抑制効果を発揮させることができ、ま 、50質量%以下であれば、前記アルカリ可溶 樹脂の製膜性への影響を排除することがで る。

 また、ポリエチレングリコール化合物と ては、特に限定されないが、下記一般式(6) 表される構造のものが挙げられる。

 一般式(6)
   R 31 -{-O-(R 33 -O-) m5 -R 32 } n5
 上記一般式(6)中、R 31 は多価アルコール残基又は多価フェノール残 基を表し、R 32 は水素原子、置換基を有していても良い炭素 原子数1~25のアルキル基、アルケニル基、ア キニル基、アルキロイル基、アリール基又 アリーロイル基を表す。R 33 は置換基を有しても良いアルキレン残基を表 し、m5は平均で10以上、n5は1以上4以下の整数 表す。

 上記一般式(6)で表されるポリエチレング コール化合物の例としては、ポリエチレン リコール類、ポリプロピレングリコール類 ポリエチレングリコールアルキルエーテル 、ポリプロピレングリコールアルキルエー ル類、ポリエチレングリコールアリールエ テル類、ポリプロピレングリコールアリー エーテル類、ポリエチレングリコールアル ルアリールエーテル類、ポリプロピレング コールアルキルアリールエーテル類、ポリ チレングリコールグリセリンエステル、ポ プロピレングリコールグリセリンエステル 、ポリエチレングリコールソルビトールエ テル類、ポリプロピレングリコールソルビ ールエステル類、ポリエチレングリコール 肪酸エステル類、ポリプロピレングリコー 脂肪酸エステル類、ポリエチレングリコー 化エチレンジアミン類、ポリプロピレング コール化エチレンジアミン類、ポリエチレ グリコール化ジエチレントリアミン類、ポ プロピレングリコール化ジエチレントリア ン類が挙げられる。ポリエチレングリコー 系化合物の添加量は上層全固形分に対して0 .1~50質量%であることが好ましく、1~30質量%で ることがより好ましい。0.1質量%以上であれ ば、十分な現像抑制効果を得ることができ、 また、50質量%以下の範囲で添加した場合、前 記アルカリ可溶性樹脂と相互作用できないポ リエチレングリコール化合物が現像液の浸透 を促進し、画像形成性へ悪影響を与えること を防止することができる。

 また、このような溶解抑制能を高めるた の施策を行った場合、感度の低下が生じる 、この場合、ラクトン化合物を添加するこ が感度低下の抑制に有効である。このラク ン化合物は、露光部、即ち、インヒビショ が解除された領域の記録層中に現像液が浸 する際、現像液とラクトン化合物が反応し 新たにカルボン酸化合物が発生して、露光 領域の記録層の溶解を促進させることによ 、感度が向上するものと考えられる。

 《感度向上剤》
 本発明においては、感度を向上させる目的 、環状酸無水物類、フェノール類、有機酸 等を併用することもできる。

 環状酸無水物としては、米国特許第4,115,1 28号明細書に記載されている無水フタル酸、 トラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無 フタル酸、3,6-エンドオキシ-δ4-テトラヒド 無水フタル酸、テトラクロル無水フタル酸 無水マレイン酸、クロル無水マレイン酸、 -フェニル無水マレイン酸、無水コハク酸、 水ピロメリット酸などが使用できる。

 フェノール類としては、ビスフェノールA 、p-ニトロフェノール、p-エトキシフェノー 、2,4,4″-トリヒドロキシベンゾフェノン、2, 3,4-トリヒドロキシベンゾフェノン、4-ヒドロ キシベンゾフェノン、4,4″,4′-トリヒドロキ シトリフェニルメタン、4,4″,3′,4′-テトラ ドロキシ-3,5,3″,5″-テトラメチルトリフェ ルメタンなどが挙げられる。

 更に、有機酸類としては、特開昭60-88942 公報、特開平2-96755号公報などに記載されて るスルホン酸類、スルフィン酸類、アルキ 硫酸類、ホスホン酸類、リン酸エステル類 びカルボン酸類などがあり、具体的には、p -トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンス ホン酸、ナフタレンスルホン酸、p-トルエン スルフィン酸、エチル硫酸、フェニルホスホ ン酸、フェニルホスフィン酸、リン酸フェニ ル、リン酸ジフェニル、安息香酸、イソフタ ル酸、アジピン酸、p-トルイル酸、3,4-ジメト キシ安息香酸、フタル酸、テレフタル酸、4- クロヘキセン-1,2-ジカルボン酸、エルカ酸 ラウリン酸、n-ウンデカン酸、アスコルビン 酸などが挙げられる。上記の環状酸無水物、 フェノール類及び有機酸類の組成物中に占め る割合は、0.05~20質量%が好ましく、より好ま くは0.1~15質量%、特に好ましくは0.1~10質量% ある。

 また、特開2005-99298号に記載のトリフルオ ロメチル基が少なくとも1つα位に置換したア ルコール化合物も使用できる。この化合物は 、トリフルオロメチル基の電子吸引効果によ り、α位の水酸基の酸性度が向上し、アルカ 現像液に対する溶解性を向上させる作用を す。

 《塩基性分解剤》
 本発明においては、塩基の作用により分解 、新たに塩基性分子を発生する化合物を含 でも良い。塩基の作用により分解し、新た 塩基性分子を発生する化合物は、塩基の存 下、好ましくは加熱条件で塩基を発生する 合物である。発生した塩基により、再度塩 を発生する。従って連鎖的に塩基発生が進 する。このような化合物としては、Proc.ACS.P olym.Mater.Sci.Eng.,vol.81,93(1999)、Angew.Chem.Int.Ed.,vol .39,3245(2000)に記載された化合物を例示するこ ができる。好ましくは特開2004-151138号公報 記載の一般式(I)~(IV)で表される化合物が挙げ られる。

 《バックコート層》
 本発明の平版印刷版材料には、両面に陽極 化皮膜が設けられた後、支持体の裏面に、 像処理でのアルミニウムの陽極酸化皮膜の 出を抑えるために、バックコート層を設け もよい。バックコート層を設置することに り、現像スラッジが抑えられ、現像液交換 間が短くなったり、補充液量が少なくなっ りするので好ましい。好ましいバックコー の態様は、(a)有機金属化合物又は無機金属 合物を加水分解及び重縮合させて得られる 属酸化物、(b)コロイダルシリカゾル、(c)有 高分子化合物を含むものである。

 バックコート層に用いられる(a)金属酸化 としては、シリカ(酸化ケイ素)、酸化チタ 、酸化ホウ素、酸化アルミニウムや酸化ジ コニウム及びそれらの複合体などが挙げら る。本発明で用いられるバックコート層中 金属酸化物は、有機金属化合物あるいは無 金属化合物を水および有機溶媒中で、酸、 たはアルカリなどの触媒で加水分解、及び 重合反応を起こさせたいわゆるゾル-ゲル反 液を支持体の裏面に塗布、乾燥することに り得られる。ここで用いる有機金属化合物 るいは無機金属化合物としては、例えば、 属アルコキシド、金属アセチルアセトネー 、金属酢酸塩、金属シュウ酸塩、金属硝酸 、金属硫酸塩、金属炭酸塩、金属オキシ塩 物、金属塩化物およびこれらを部分加水分 してオリゴマー化した縮合物が挙げられる

 金属アルコキシドは、M(OR)nの一般式で表さ る(Mは金属元素、Rはアルキル基、nは金属元 素の酸化数を示す)。その例としては、Si(OCH 3 ) 4 、Si(OC 2 H 5 ) 4 、Si(OC 3 H 7 ) 4 、Si(OC 4 H 9 ) 4 、Al(OCH 3 ) 3 、Al(OC 2 H 5 ) 3 、Al(OC 3 H 7 ) 3 、Al(OC 4 H 9 ) 3 、B(OCH 3 ) 3 、B(OC 2 H 5 ) 3 、B(OC 3 H 7 ) 3 、B(OC 4 H 9 ) 3 、Ti(OCH 3 ) 4 、Ti(OC 2 H 5 ) 4 、Ti(OC 3 H 7 ) 4 、Ti(OC 4 H 9 ) 4 、Zr(OCH 3 ) 4 、Zr(OC 2 H 5 ) 4 、Zr(OC 3 H 7 ) 4 、Zr(OC 4 H 9 ) 4 などが挙げられる。

 他に、Ge、Li、Na、Fe、Ga、Mg、P、Sb、Sn、Ta、 Vなどのアルコキシドが挙げられる。さらに CH 3 Si(OCH 3 ) 3 、C 2 H 5 Si(OCH 3 ) 3 、CH 3 Si(OC 2 H 5 ) 3 、C 2 H 5 Si(OC 2 H 5 ) 3 などのモノ置換珪素アルコキシドも用いられ る。

 金属アセチルアセトネートの例としては、A l(COCH 2 COCH 3 ) 3 、Ti(COCH 2 COCH 3 ) 4 などが挙げられる。

 金属シュウ酸塩の例としては、K 2 TiO(C 2 O 4 ) 2 など、金属硝酸塩の例としてはAl(NO 3 ) 3 、ZrO(NO 3 ) 2 ・2H 2 Oなどが挙げられる。金属硫酸塩の例として 、Al 2 (SO 4 ) 3 、(NH 4 )Al(SO 4 ) 2 、KAl(SO 4 ) 2 、NaAl(SO 4 ) 2 、金属オキシ塩化物の例としてはSi 2 OCl 6 、ZrOCl 2 、塩化物の例としてはAlCl 3 、SiCl 4 、ZrCl 2 、TiCl 4 などが挙げられる。

 これらの有機金属化合物あるいは無機金属 合物は、単独または二つ以上のものを組み わせて用いることができる。これらの有機 属化合物あるいは無機金属化合物のなかで 金属アルコキシドが反応性に富み、金属-酸 素の結合からできた重合体を生成しやすく好 ましい。それらの内、Si(OCH 3 ) 4 、Si(OC 2 H 5 ) 4 、Si(OC 3 H 7 ) 4 、Si(OC 4 H 9 ) 4 、などの珪素のアルコキシ化合物が安価で入 手し易く、それから得られる金属酸化物の被 覆層が耐現像液性に優れており特に好ましい 。

 また、これらの珪素のアルコキシ化合物を 分加水分解して縮合したオリゴマーも好ま い。この例としては、約40質量%のSiO 2 を含有する平均5量体のエチルシリケートオ ゴマーが挙げられる。

 更に、上記の珪素のテトラアルコキシ化 物の一個または二個のアルコキシ基をアル ル基や反応性を持った基で置換した、いわ るシランカップリング剤を併用するのも好 しい例として挙げられる。これに用いられ シランカップリング剤としては、ビニルト メトキシシラン、ビニルトリエトキシシラ 、γ(メタクリロキシプロピル)トリメトキシ シラン、β-(3,4-エポキシシクロヘキシル)エチ ルトリメトキシシラン、γ-グリシドキシプロ ピルトリメトキシシラン、γ-グリシドキシプ ロピルメチルジエトキシシラン、N-β(アミノ チル)γ-アミノプロピルトリメトキシシラン 、N-β(アミノエチル)γ-アミノプロピルメチル ジメトキシシラン、γ-アミノプロピルトリエ トキシシラン、N-フェニル-γ-アミノプロピル トリメトキシシラン、γ-メルカプトプロピル トリメトキシシラン、γ-クロロプロピルトリ メトキシシラン、メチルトリメトキシシラン およびメチルトリエトキシシランなどである 。

 他方、触媒としては、有機、無機の酸お びアルカリが用いられる。その例としては 塩酸、硫酸、亜硫酸、硝酸、亜硝酸、フッ 、リン酸、亜リン酸などの無機酸、ギ酸、 酸、プロピオン酸、酪酸、グリコール酸、 ロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸 フロロ酢酸、ブロモ酢酸、メトキシ酢酸、 キサロ酢酸、クエン酸、シュウ酸、コハク 、リンゴ酸、酒石酸、フマル酸、マレイン 、マロン酸、アスコルビン酸、安息香酸、3 ,4-ジメトキシ安息香酸のような置換安息香酸 、フェノキシ酢酸、フタル酸、ピクリン酸、 ニコチン酸、ピコリン酸、ピラジン、ピラゾ ール、ジピコリン酸、アジピン酸、p-トルイ 酸、テレフタル酸、1,4-シクロヘキセン-2,2- カルボン酸、エルカ酸、ラウリン酸、n-ウ デカン酸などの有機酸、アルカリ金属およ アルカリ土類金属の水酸化物、アンモニア エタノールアミン、ジエタノールアミン、 リエタノールアミンなどのアルカリが挙げ れる。他にスルホン酸類、スルフィン酸類 アルキル硫酸類、ホスホン酸類、およびリ 酸エステル類など、具体的には、p-トルエン スルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、 p-トルエンスルフィン酸、エチル酸、フェニ ホスホン酸、フェニルホスフィン酸、リン フェニル、リン酸ジフェニルなどの有機酸 使用できる。これらの触媒は単独または二 以上を組み合わせて用いることができる。 媒は原料の金属化合物に対して0.001~10質量% 好ましく、より好ましくは0.05~5質量%の範囲 である。触媒量がこの範囲より少ないとゾル -ゲル反応の開始が遅くなり、この範囲より いと反応が急速に進み、不均一なゾル-ゲル 子ができるためか、得られる被覆層は耐現 液性に劣る。

 ゾル-ゲル反応を開始させるには更に適量 の水が必要であり、その好ましい添加量は原 料の金属化合物を完全に加水分解するのに必 要な水の量の0.05~50倍モルが好ましく、より ましくは0.5~30倍モルである。水の量がこの 囲より少ないと加水分解が進みにくく、こ 範囲より多いと原料が薄められるためか、 はり反応が進みにくくなる。ゾル-ゲル反応 には更に溶媒が添加される。溶媒は原料の 属化合物を溶解し、反応で生じたゾル-ゲル 粒子を溶解または分散するものであればよく 、メタノール、エタノール、プロパノール、 ブタノールなどの低級アルコール類、アセト ン、メチルエチルケトン、ジエチルケトンな どのケトン類が用いられる。また、バックコ ート層の塗布面質向上等の目的で、エチレン グリコール、ジエチレングリコール、トリエ チレングリコール、プロピレングリコールお よびジプロピレングリコールなどのグリコー ル類のモノまたはジアルキルエーテルおよび 酢酸エステルを用いることができる。これら の溶媒の中で水と混合可能な低級アルコール 類が好ましい。ゾル-ゲル反応液は塗布する に適した濃度に溶媒で調製されるが、溶媒 全量を最初から反応液に加えると原料が希 されるためか加水分解反応が進みにくくな 。そこで溶媒の一部をゾル-ゲル反応液に加 、反応が進んだ時点で残りの溶媒を加える 法が好ましい。

 ゾル-ゲル反応は、金属酸化物原料、水、 溶媒および触媒を混合することにより進む。 反応の進行はそれらの種類、組成比および反 応の温度、時間に依存し、成膜後の膜質にも 影響を与える。特に反応温度の影響が大きい ので、反応中温度制御することが好ましい。 ゾル-ゲル反応液には、上述の必須成分に加 て、ゾル-ゲル反応を適度に調整するために 酸基、アミノ基や活性水素を分子内に含む 合物を添加してもよい。それらの化合物と てはポリエチレングリコール、ポリプロピ ングリコール、それらのブロック共重合体 およびそれらのモノアルキルエーテルまた モノアルキルアリールエーテル、フェノー やクレゾールなどの各種フェノール類、ポ ビニルアルコールおよび他のビニルモノマ との共重合体、リンゴ酸、酒石酸などの水 基を持つ酸、脂肪族及び芳香族アミン、ホ ムアルデヒドおよびジメチルホルムアルデ ドなどが挙げられる。さらに塗布液乾固物 有機溶剤に対する親和性を向上させ可溶化 せるために(c)有機高分子化合物を添加する

 本発明で用いられるバックコート層中の( c)有機高分子化合物としては、例えば、ポリ 化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビ ルアセテート、ポリビニルフェノール、ハ ゲン化ポリビニルフェノール、ポリビニル ルマール、ポリビニルアセタール、ポリビ ルブチラール、ポリアミド、ポリウレタン ポリウレア、ポリイミド、ポリカーボネー 、エポキシ樹脂、フェノールノボラック、 はレゾールフェノール類とアルデヒド又は トンとの縮合樹脂、ポリ塩化ビリニリデン ポリスチレン、シリコーン樹脂、活性メチ ン、フェノール性水酸基、スルホンアミド 、カルボキシル基等のアルカリ可溶性基を するアクリル系共重合体およびこれらの二 、又は三元以上の共重合樹脂などが挙げら る。特に好ましい化合物は、具体的には、 ェノールノボラック樹脂又はレゾール樹脂 あり、フェノール、クレゾール(m-クレゾー 、p-クレゾール、m/p混合クレゾール)、フェ ール/クレゾール(m-クレゾール、p-クレゾー 、m/p混合クレゾール)、フェノール変性キシ レン、tert-ブチルフェノール、オクチルフェ ール、レゾルシノール、ピロガロール、カ コール、クロロフェノール(m-Cl、p-Cl)、ブロ モフェノール(m-Br、p-Br)、サリチル酸、フロ グルシノールなどのホルムアルデヒドとの 合のノボラック樹脂及びレゾール樹脂、さ に上記フェノール類化合物とアセトンとの 合樹脂などが挙げられる。

 その他の好適な高分子化合物としては、 下の(1)~(12)に示すモノマーをその構成単位 する通常1万~20万の分子量を持つ共重合体を げることができる。

 (1)芳香族水酸基を有するアクリルアミド類 メタクリルアミド類、アクリル酸エステル 、メタクリル酸エステル類およびヒドロキ スチレン類、例えば、N-(4-ヒドロキシフェ ル)アクリルアミドまたはN-(4-ヒドロキシフ ニル)メタクリルアミド、o-、m-およびp-ヒド キシスチレン、o-、m-およびp-ヒドロキシフ ニルアクリレートまたはメタクリレート、
 (2)脂肪族水酸基を有するアクリル酸エステ 類およびメタクリル酸エステル類、例えば 2-ヒドロキシエチルアクリレートまたは2-ヒ ドロキシエチルメタクリレート、
 (3)アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、 クリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、ア リル酸アミル、アクリル酸ヘキシル、アク ル酸シクロヘキシル、アクリル酸オクチル アクリル酸フェニル、アクリル酸ベンジル アクリル酸-2-クロロエチル、アクリル酸4- ドロキシブチル、グリシジルアクリレート N-ジメチルアミノエチルアクリレートなどの (置換)アクリル酸エステル、
 (4)メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ 、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブ ル、メタクリル酸アミル、メタクリル酸ヘ シル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタ リル酸オクチル、メタクリル酸フェニル、 タクリル酸ベンジル、メタクリル酸-2-クロ エチル、メタクリル酸4-ヒドロキシブチル グリシジルメタクリレート、N-ジメチルアミ ノエチルメタクリレートなどの(置換)メタク ル酸エステル、
 (5)アクリルアミド、メタクリルアミド、N- チロールアクリルアミド、N-メチロールメタ クリルアミド、N-エチルアクリルアミド、N- チルメタクリルアミド、N-ヘキシルアクリル アミド、N-ヘキシルメタクリルアミド、N-シ ロヘキシルアクリルアミド、N-シクロヘキシ ルメタクリルアミド、N-ヒドロキシエチルア リルアミド、N-ヒドロキシエチルアクリル ミド、N-フェニルアクリルアミド、N-フェニ メタクリルアミド、N-ベンジルアクリルア ド、N-ベンジルメタクリルアミド、N-ニトロ ェニルアクリルアミド、N-ニトロフェニル タクリルアミド、N-エチル-N-フェニルアクリ ルアミドおよびN-エチル-N-フェニルメタクリ アミドなどのアクリルアミドもしくはメタ リルアミド、
 (6)エチルビニルエーテル、2-クロロエチル ニルエーテル、ヒドロキシエチルビニルエ テル、プロピルビニルエーテル、ブチルビ ルエーテル、オクチルビニルエーテル、フ ニルビニルエーテルなどのビニルエーテル 、
 (7)ビニルアセテート、ビニルクロロアセテ ト、ビニルブチレート、安息香酸ビニルな のビニルエステル類、
 (8)スチレン、メチルスチレン、クロロメチ スチレンなどのスチレン類、
 (9)メチルビニルケトン、エチルビニルケト 、プロピルビニルケトン、フェニルビニル トンなどのビニルケトン類、
 (10)エチレン、プロピレン、イソブチレン、 ブタジエン、イソプレンなどのオレフィン類 、
 (11)N-ビニルピロリドン、N-ビニルカルバゾ ル、4-ビニルピリジン、アクリロニトリル、 メタクリロニトリルなど、
 (12)N-(o-アミノスルホニルフェニル)アクリル アミド、N-(m-アミノスルホニルフェニル)アク リルアミド、N-(p-アミノスルホニルフェニル) アクリルアミド、N-〔1-(3-アミノスルホニル) フチル〕アクリルアミド、N-(2-アミノスル ニルエチル)アクリルアミドなどのアクリル ミド類、N-(o-アミノスルホニルフェニル)メ クリルアミド、N-(m-アミノスルホニルフェ ル)メタクリルアミド、N-(p-アミノスルホニ フェニル)メタクリルアミド、N-〔1-(3-アミノ スルホニル)ナフチル〕メタクリルアミド、N- (2-アミノスルホニルエチル)メタクリルアミ などのメタクリルアミド類、また、o-アミノ スルホニルフェニルアクリレート、m-アミノ ルホニルフェニルアクリレート、p-アミノ ルホニルフェニルアクリレート、1-(3-アミノ スルホニルフェニルナフチル)アクリレート どのアクリル酸スルホンアミド、o-アミノス ルホニルフェニルメタクリレート、m-アミノ ルホニルフェニルメタクリレート、p-アミ スルホニルフェニルメタクリレート、1-(3-ア ミノスルホニルフェニルナフチル)メタクリ ートなどのメタクリル酸スルホンアミド。

 これらは、質量平均分子量が500~20000、数 均分子量が200~60000であることが好ましく、 加量は具体的には、原料の金属化合物に対 て1~200質量%が適当であり、2~100質量%が好ま く、特に5~50質量%が最も好ましい。添加量 これより多いと印刷中に用いる薬品によっ バックコート層が剥れ本来の機能を損なう とになる。また、裏面にインキなどの親油 物質が付着した場合、ゾル-ゲル本来の親水 が劣化し、非常にインキを落としにくくな 。

 本発明で用いられるバックコート層中の( b)コロイダルシリカゾルとしては、分散媒と て水、メタノール、エタノール、イソプロ ルアルコール、ブタノール、キシレン、ジ チルホルムアミド等を用いた珪酸の超微粒 のコロイド溶液が挙げられる。メタノール 散媒は、特に好ましい。分散質の粒子の大 さは、1~100mμが好ましく、特に10~50mμが好ま しい。100mμ以上では、表面の凹凸のため塗膜 の均質性が劣化する。また珪酸の含有量は、 5~80質量%が好ましく、水素イオン濃度が特に 性域(pH6~8)でないものの方が、安定性の面で 好ましい。特に、酸性域のものは好ましい。 またシリカゾルは、その他の、例えば、アル ミナゾルあるいはリチウムシリケート等の微 粒子と併用して用いることも可能である。こ れらによりゾル-ゲル塗膜の硬膜性はさらに 上する。添加量は、具体的には、原料の金 化合物に対して30質量%以上300質量%以下であ 、更に好ましくは30質量%~200質量%であり、 も好ましくは50~100質量%である。添加量が300 量%以下であれば、十分な皮膜性が得られ、 均一に塗布することができる。また、添加量 が30質量%以上であれば、親油性物質の付着を 抑制することができ、特にPI盛り等を行った 刷板を重ねておいたりしても、表面へイン が付着することを防止することができる。

 《塗布乾燥》
 本発明の平版印刷版材料の上層および下層 、通常、上記各成分を溶媒に溶かして、親 性支持体上に順次塗布することにより形成 ることができる。ここで使用する溶媒とし は、下記の塗布溶剤が使用できる。これら 溶媒は単独あるいは混合して使用される。

 (塗布溶剤)
 例えば、n-プロパノール、イソプロピルア コール、n-ブタノール、sec-ブタノール、イ ブタノール、2-メチル-1-ブタノール、3-メチ -1-ブタノール、2-メチル-2-ブタノール、2-エ チル-1-ブタノール、1-ペンタノール、2-ペン ノール、3-ペンタノール、n-ヘキサノール、2 -ヘキサノール、シクロヘキサノール、メチ シクロヘキサノール、1-ヘプタノール、2-ヘ タノール、3-ヘプタノール、1-オクタノール 、4-メチル-2-ペンタノール、2-ヘキシルアル ール、ベンジルアルコール、エチレングリ ール、ジエチレングリコール、トリエチレ グリコール、テトラエチレングリコール、1, 3-プロパンジオール、1,5-ペンタングリコール 、ジメチルトリグリコール、フリフリルアル コール、ヘキシレングリコール、ヘキシルエ ーテル、3-メトキシ-1-ブタノール、3-メトキ -3-メチルブタノール、ブチルフェニルエー ル、エチレングリコールモノアセテート、 ロピレングリコールモノメチルエーテル、 ロピレングリコールモノエチルエーテル、 ロピレングリコールモノプロピルエーテル プロピレングリコールモノブチルエーテル プロピレングリコールフェニルエーテル、 プロピレングリコールモノメチルエーテル ジプロピレングリコールモノエチルエーテ 、ジプロピレングリコールモノプロピルエ テル、ジプロピレングリコールモノブチル ーテル、トリプロピレングリコールモノメ ルエーテル、メチルカルビトール、エチル ルビトール、エチルカルビトールアセテー 、ブチルカルビトール、トリエチレングリ ールモノメチルエーテル、トリエチレング コールモノエチルエーテル、テトラエチレ グリコールジメチルエーテル、ジアセトン ルコール、アセトフェノン、シクロヘキサ ン、メチルシクロヘキサノン、アセトニル セトン、イソホロン、乳酸メチル、乳酸エ ル、乳酸ブチル、炭酸プロピレン、酢酸フ ニル、酢酸-sec-ブチル、酢酸シクロヘキシル 、シュウ酸ジエチル、安息香酸メチル、安息 香酸エチル、γ-ブチルラクトン、3-メトキシ- 1-ブタノール、4-メトキシ-1-ブタノール、3-エ トキシ-1-ブタノール、3-メトキシ-3-メチル-1- タノール、3-メトキシ-3-エチル-1-ペンタノ ル、4-エトキシ-1-ペンタノール、5-メトキシ- 1-ヘキサノール、3-ヒドロキシ-2-ブタノン、4- ヒドロキシ-2-ブタノン、4-ヒドロキシ-2-ペン ノン、5-ヒドロキシ-2-ペンタノン、4-ヒドロ キシ-3-ペンタノン、6-ヒドロキシ-2-ペンタノ 、6-ヒロドキシ-2-ヘキサノン、3-メチル-3-ヒ ドロキシ-2-ペンタノン、メチルセルソルブ(MC )、エチルセルソルブ(EC)等が挙げられる。

 塗布に用いる溶剤としては、上層に用い アルカリ可溶性高分子と下層に用いるアル リ可溶性高分子に対して溶解性の異なるも を選ぶことが好ましい。すなわち、下層を 布した後、それに隣接して上層である感熱 を塗布する際、最上層の塗布溶剤として下 のアルカリ可溶性高分子を溶解させうる溶 を用いると、層界面での混合が無視できな なり、極端な場合、重層にならず均一な単 層になってしまう場合がある。このように 隣接する2つの層の界面で混合が生じ、互い に相溶して均一層の如き挙動を示す場合、2 を有することによる本発明の効果が損なわ ることがあり、好ましくない。このため、 層である感熱層を塗布するのに用いる溶剤 、下層に含まれるアルカリ可溶性高分子に する貧溶剤であることが望ましい。

 上下層の層界面での混合を抑制するため 、ウェブ(支持体)の走行方向に対してほぼ 角に設置したスリットノズルより高圧エア を吹きつけることや、蒸気等の加熱媒体を 部に供給されたロール(加熱ロール)よりウェ ブの下面から伝導熱として熱エネルギーを与 えること、あるいはそれらを組み合わせるこ と等により、二層目を塗布後に極めて速く溶 剤を乾燥させる方法を使用できる。

 2つの層が本発明の効果を十分に発揮する レベルにおいて、層間を部分的に相溶させる 方法としては、上記溶剤溶解性の差を利用す る方法、2層目を塗布した後に極めて速く溶 を乾燥させる方法のいずれを適用しても、 の程度を調整することができる。

 各層を塗布する場合の溶媒中の上記成分(添 加剤を含む全固形分)の濃度は、好ましくは1~ 50質量%である。また塗布、乾燥後に得られる 親水性支持体上の感熱層の塗布量(固形分)は 用途によって異なるが、上層である感熱層 0.05~1.0g/m 2 であり、下層は0.3~3.0g/m 2 であることが好ましい。感熱層が0.05g/m 2 以上であれば、十分な画像形成性を得ること ができ、1.0g/m 2 以下であれば、十分な感度を得ることができ る。また、下層の塗布量は上記の範囲を外れ ると少なすぎる場合も、多すぎる場合にも画 像形成性が低下する傾向がある。また、前記 の2層の合計で0.5~3.0g/m 2 であることが好ましく、塗布量が0.5g/m 2 以上であれば、十分な皮膜特性が得られ、3.0 g/m 2 以下であれば、十分な感度を得ることができ る。塗布量が少なくなるにつれて、見かけの 感度は大になるが、感光膜の皮膜特性は低下 する。

 調製された塗布組成物(画像形成層塗布液 )は、従来公知の方法で親水性支持体上に塗 し、乾燥し、光重合性感光性平版印刷版材 を作製することができる。塗布液の塗布方 としては、例えば、エアドクタコータ法、 レードコータ法、ワイヤーバー法、ナイフ ータ法、ディップコータ法、リバースロー コータ法、グラビヤコータ法、キャストコ ティング法、カーテンコータ法及び押し出 コーター法等を挙げることができる。

 感光性層の乾燥温度は、60~160℃の範囲が ましく、より好ましくは80~140℃、特に好ま くは90~120℃の範囲である。また乾燥装置に 外線放射装置を設置し、乾燥効率の向上を ることもできる。

 本発明においては、前記支持体上に前記 光層を塗布、乾燥した後、性能を安定させ ためにエージング処理を行っても良い。エ ジング処理は、乾燥ゾーンと連続して実施 れてもよく、分けて実施されてもよい。上 エージング処理は、特開2005-17599号に記載の 上層の表面に対してOH基を有する化合物を接 させる工程として使用しても良い。エージ グ工程においては、形成された感光層の表 から水に代表される極性基を有する化合物 浸透、拡散させることで、感光層中におい 水を仲立ちとした相互作用性の向上が生じ とともに、加熱による凝集力の向上を図る とができ、感光層の特性を改良することが きる。エージング工程における温度条件は 拡散すべき化合物が一定量以上気化するよ に設定することが望ましく、浸透、拡散さ る物質としては、水が代表的なものである 、分子内に極性基、例えば、水酸基、カル キシル基、ケトン基、アルデヒド基、エス ル基などを有する化合物であれば同様に好 に用いることができる。このような化合物 しては、好ましくは沸点が200℃以下の化合 であり、更に好ましくは沸点が150℃以下の 合物であり、また、好ましくは沸点が50度 上、更に好ましくは沸点が70度以上である。 分子量は150以下が好ましく、100以下が更に好 ましい。

 感光層中に浸透させる物質として、水を いた場合を挙げて詳細に説明する。水を浸 、拡散させる方法としては、高湿度雰囲気 に配置する方法が好ましく、高湿度雰囲気 しては、通常絶対湿度0.007kg/kg″以上、好ま しくは、0.018kg/kg″以上、また好ましくは0.5kg /kg″以下、更に好ましくは0.2kg/kg″以下の雰 気で好ましくは10時間以上、更に好ましく 16~32時間処理される。処理温度は、湿度を精 度良く制御することを目的として管理し、好 ましくは、30℃以上、更に好ましくは40℃以 、また、好ましくは100℃以下、更に好まし は80℃以下、特に好ましくは60℃以下が採用 れる。エージング処理を施した後の感光層 の残留溶媒としては、8%以下が好ましく、6% 以下が更に好ましく、5%以下が特に好ましい また、0.05%以上が好ましく、0.2%以上が更に ましい。

 《界面活性剤》
 本発明において、上層及び/又は下層には、 塗布性を良化するため、また、現像条件に対 する処理の安定性を広げるため、特開昭62-251 740号公報や特開平3-208514号公報に記載されて るような非イオン界面活性剤、特開昭59-1210 44号公報、特開平4-13149号公報に記載されてい るような両性界面活性剤、EP950517公報に記載 れているようなシロキサン系化合物、特開 62-170950号公報、特開平11-288093号公報、特開2 003-57820号に記載されているようなフッ素含有 のモノマー共重合体を添加することができる 。

 非イオン界面活性剤の具体例としては、 ルビタントリステアレート、ソルビタンモ パルミテート、ソルビタントリオレート、 テアリン酸モノグリセリド、ポリオキシエ レンノニルフェニルエーテル等が挙げられ 。両性活性剤の具体例としては、アルキル (アミノエチル)グリシン、アルキルポリア ノエチルグリシン塩酸塩、2-アルキル-N-カル ボキシエチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリ ニウムベタインやN-テトラデシル-N,N-ベタイ 型(例えば、商品名「アモーゲンK」:第一工 (株)製)等が挙げられる。

 シロキサン系化合物としては、ジメチル ロキサンとポリアルキレンオキシドのブロ ク共重合体が好ましく、具体例として、(株 )チッソ社製のDBE-224、DBE-621、DBE-712、DBP-732、D BP-534、独Tego社製のTego Glide100等のポリアルキ レンオキシド変性シリコーンを挙げることが できる。上記非イオン界面活性剤及び両性界 面活性剤の下層或いは上層の全固形分に占め る割合は、0.1~15質量%が好ましく、より好ま くは0.1~5.0質量%、更に好ましくは0.5~3.0質量% ある。

 《露光現像》
 上記のようにして作製された平版印刷版材 は、通常、像露光、現像処理を施され、平 印刷版として用いられる。

 (像露光)
 像露光に用いられる光線の光源としては、 赤外から赤外領域に発光波長を持つ光源が ましく、固体レーザ、半導体レーザが特に ましい。像露光は市販のCTP用セッターを用 、デジタル変換されたデータに基づいて、 外線レーザ(830nm)で露光した後、現像等の処 理をすることにより、アルミニウム板支持体 表面に画像を形成し、平版印刷版として供す ることができる。

 本発明に用いられる露光装置としては、 ーザビーム方式であれば特に限定されず、 筒外面(アウタードラム)走査方式、円筒内 (インナードラム)走査方式、平面(フラット ッド)走査方式の何れも用いることができる 、低照度長時間露光による生産性を上げる めに、マルチビーム化しやすいアウタード ム方式が好ましく用いられ、特にGLV変調素 を備えたアウタードラム方式の露光装置が ましい。

 本発明において、レーザビーム画素滞留時 とは、レーザビームが1画素(ワンドット)を 過する時間、即ち1画素当たりの露光時間を 意味する。本発明では、レーザビーム画素滞 留時間を2.0~20μ秒、好ましくは2.5~15μ秒とす 。また、レーザビームが1画素を通過する時 におけるレーザビーム印加量は、10~300mJ/cm 2 が好ましく、30~180mJ/cm 2 が更に好ましい。

 本発明においては、露光工程は、GLV変調 子を備えたレーザ露光記録装置を用いてマ チチャンネル化することが、平版印刷版の 産性を向上させる上で好ましい。GLV変調素 としては、レーザビームを200チャンネル以 に分割できるものが好ましく、500チャンネ 以上に分割できるものが更に好ましい。ま 、レーザビーム径は、15μm以下が好ましく 10μm以下が更に好ましい。レーザ出力は10~100 Wが好ましく、20~80Wが更に好ましい。ドラム 転数は、20~3000rpmが好ましく、30~2000rpmが更に 好ましい。

 (現像液)
 本発明の平版印刷版材料に適用できる現像 及び補充液は、pHが9.0~14.0の範囲、好ましく は12.0~13.5の範囲にあるものである。現像液( 下、補充液も含めて現像液と呼ぶ)には、従 より知られているアルカリ水溶液が使用で る。例えば、塩基としては、水酸化ナトリ ム、同アンモニウム、同カリウム及び同リ ウムが好適に用いられる。これらのアルカ 剤は、単独もしくは二種以上を組み合わせ 用いられる。その他として、例えば、珪酸 リウム、珪酸ナトリウム、珪酸リチウム、 酸アンモニウム、メタ珪酸カリウム、メタ 酸ナトリウム、メタ珪酸リチウム、メタ珪 アンモニウム、燐酸三カリウム、燐酸三ナ リウム、燐酸三リチウム、燐酸三アンモニ ム、燐酸二カリウム、燐酸二ナトリウム、 酸二リチウム、燐酸二アンモニウム、炭酸 リウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウム、 酸アンモニウム、炭酸水素カリウム、炭酸 素ナトリウム、炭酸水素リチウム、炭酸水 アンモニウム、硼酸カリウム、硼酸ナトリ ム、硼酸リチウム、硼酸アンモニウム等が げられ、予め形成された塩の形で加えられ もよい。この場合も、水酸化ナトリウム、 アンモニウム、同カリウム及び同リチウム pH調整に加えることができる。また、モノ チルアミン、ジメチルアミン、トリメチル ミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン トリエチルアミン、モノイソプロピルアミ 、ジイソプロピルアミン、トリイソプロピ アミン、n-ブチルアミン、モノエタノールア ミン、ジエタノールアミン、トリエタノール アミン、モノイソプロパノールアミン、ジイ ソプロパノールアミン、エチレンイミン、エ チレンジアミン、ピリジンなどの有機アルカ リ剤も組み合わせて用いられる。もっとも好 ましいものとして珪酸カリウム及び珪酸ナト リウムが挙げられる。珪酸塩の濃度は、SiO 2 濃度換算で2~4質量%である。また、SiO 2 とアルカリ金属Mのmol比(SiO 2 /M)が、0.25~2の範囲であることがより好ましい 。

 尚、本発明で言う現像液とは、現像のス ート時に使用される未使用の液だけでなく 赤外レーザ感熱性平版印刷版材料の処理に って低下する液の活性度を補正するために 充液が補充され、活性度が保たれた液(いわ ゆるランニング液)を含む。

 本発明において、現像液及び補充液には 現像性の促進や現像カスの分散及び印刷版 像部の親インキ性を高める目的で、必要に じて種々界面活性剤や有機溶剤を添加でき 。好ましい界面活性剤としては、アニオン 、カチオン系、ノニオン系及び両性界面活 剤が挙げられる。界面活性剤の好ましい例 しては、ポリオキシエチレンアルキルエー ル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニ エーテル類、ポリオキシエチレンポリスチ ルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレ ポリオキシプロピレンアルキルエーテル類 グリセリン脂肪酸部分エステル類、ソルビ ン脂肪酸部分エステル類、ペンタエリスリ ール脂肪酸部分エステル類、プロピレング コールモノ脂肪酸エステル類、しょ糖脂肪 部分エステル類、ポリオキシエチレンソル タン脂肪酸部分エステル類、ポリオキシエ レンソルビトール脂肪酸部分エステル類、 リエチレングリコール脂肪酸エステル類、 リグリセリン脂肪酸部分エステル類、ポリ キシエチレン化ひまし油類、ポリオキシエ レングリセリン脂肪酸部分エステル類、ポ オキシエチレン-ポリオキシプロピレンブロ ック共重合体、エチレンジアミンのポリオキ シエチレン-ポリオキシプロピレンブロック 重合体付加物、脂肪酸ジエタノールアミド 、N,N-ビス-2-ヒドロキシアルキルアミン類、 リオキシエチレンアルキルアミン、トリエ ノールアミン脂肪酸エステル、トリアルキ アミンオキシドなどの非イオン性界面活性 、脂肪酸塩類、アビエチン酸塩類、ヒドロ シアルカンスルホン酸塩類、アルカンスル ン酸塩類、ジアルキルスルホ琥珀酸エステ 塩類、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩 、分岐鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類 アルキルナフタレンスルホン酸塩類、アル ルジフェニルエーテルスルホン酸塩類、ア キルフェノキシポリオキシエチレンプロピ スルホン酸塩類、ポリオキシエチレンアル ルスルホフェニルエーテル塩類、N-メチル-N -オレイルタウリンナトリウム塩、N-アルキル スルホ琥珀酸モノアミド二ナトリウム塩、石 油スルホン酸塩類、硫酸化牛脂油、脂肪酸ア ルキルエステルの硫酸エステル塩類、アルキ ル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンア ルキルエーテル硫酸エステル塩類、脂肪酸モ ノグリセリド硫酸エステル塩類、ポリオキシ エチレンアルキルフェニルエーテル硫酸エス テル塩類、ポリオキシエチレンスチリルフェ ニルエーテル硫酸エステル塩類、アルキルリ ン酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアル キルエーテルリン酸エステル塩類、ポリオキ シエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸 エステル塩類、スチレン/無水マレイン酸共 合物の部分鹸化物類、オレフィン/無水マレ ン酸共重合物の部分鹸化物類、ナフタレン ルホン酸塩ホルマリン縮合物類などのアニ ン界面活性剤、アルキルアミン塩類、テト ブチルアンモニウムブロミド等の第四級ア モニウム塩類、ポリオキシエチレンアルキ アミン塩類、ポリエチレンポリアミン誘導 などのカチオン性界面活性剤、カルボキシ タイン類、アミノカルボン酸類、スルホベ イン類、アミノ硫酸エステル類、イミダゾ ン類などの両性界面活性剤が挙げられる。 上に記載の各界面活性剤の中で、ポリオキ エチレンとは、ポリオキシメチレン、ポリ キシプロピレン、ポリオキシブチレンなど ポリオキシアルキレンに読み替えることも き、それらの界面活性剤もまた包含される 更に好ましい界面活性剤は、分子内にパー ルオロアルキル基を含有するフッ素系の界 活性剤である。この様なフッ素系界面活性 としては、例えば、パーフルオロアルキル ルボン酸塩、パーフルオロアルキルスルホ 酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステ などのアニオン型、パーフルオロアルキル タインなどの両性型、パーフルオロアルキ トリメチルアンモニウム塩などのカチオン 及びパーフルオロアルキルアミンオキサイ 、パーフルオロアルキルエチレンオキシド 加物、パーフルオロアルキル基及び親水性 含有オリゴマー、パーフルオロアルキル基 び親油性基含有オリゴマー、パーフルオロ ルキル基、親水性基及び親油性基含有オリ マー、パーフルオロアルキル基及び親油性 含有ウレタンなどの非イオン型が挙げられ 。上記の界面活性剤は、単独もしくは2種以 上を組み合わせて使用することができ、現像 液中に0.001~10質量%、より好ましくは0.01~5質量 %の範囲で添加される。

 本発明では、現像液及び補充液には、必 に応じて、種々現像安定化剤を用いること できる。それらの好ましい例として、特開 6-282079号公報記載の糖アルコールのポリエ レングリコール付加物、テトラブチルアン ニウムヒドロキシドなどのテトラアルキル ンモニウム塩、テトラブチルホスホニウム ロマイドなどのホスホニウム塩及びジフェ ルヨードニウムクロライドなどのヨードニ ム塩等が挙げられる。更には、特開昭50-51324 号公報記載のアニオン界面活性剤または両性 界面活性剤、また特開昭55-95946号公報記載の 溶性カチオニックポリマー、特開昭56-142528 公報に記載されている水溶性の両性高分子 解質がある。更に、特開昭59-84241号公報に 載のアルキレングリコールが付加された有 ホウ素化合物、特開昭60-111246号公報に記載 ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレ ブロック重合型の水溶性界面活性剤、特開 60-129750号公報に記載のポリオキシエチレン ポリオキシプロピレンを置換したアルキレ ジアミン化合物、特開昭61-215554号公報に記 の質量平均分子量300以上のポリエチレング コール、特開昭63-175858号公報に記載のカチ ン性基を有する含フッ素界面活性剤、特開 2-39157号公報に記載の酸またはアルコールに4 モル以上のエチレンオキシドを付加して得ら れる水溶性エチレンオキシド付加化合物と、 水溶性ポリアルキレン化合物などが挙げられ る。

 現像液及び現像補充液には、更に必要に り有機溶剤を用いることができる。本発明 用いることのできる有機溶剤としては、水 対する溶解度が約10質量%以下のものが適し おり、好ましくは5質量%以下のものから選 れる。例えば、1-フェニルエタノール、2-フ ニルエタノール、3-フェニル-1-プロパノー 、4-フェニル-1-ブタノール、4-フェニル-2-ブ ノール、2-フェニル-1-ブタノール、2-フェノ キシエタノール、2-ベンジルオキシエタノー 、o-メトキシベンジルアルコール、m-メトキ シベンジルアルコール、p-メトキシベンジル ルコール、ベンジルアルコール、シクロヘ サノール、2-メチルシクロヘキサノール、3- メチルシクロヘキサノール及び4-メチルシク ヘキサノール、N-フェニルエタノールアミ 及びN-フェニルジエタノールアミンなどを挙 げることができる。ただし、有機溶剤の含有 量は、使用液の総質量に対して0.1~5質量%であ るが、実質的に含まれないことが好ましく、 全く含まれないことが特に好ましい。ここで 実質的に含まれないとは1質量%以下であるこ を示す。

 本発明において、現像液及び補充液には 必要に応じて更に有機カルボン酸を加える ともできる。好ましい有機カルボン酸は、 素原子数6~20の脂肪族カルボン酸及び芳香族 カルボン酸である。脂肪族カルボン酸の具体 的な例としては、カプロン酸、エナンチル酸 、カプリル酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、 パルミチン酸及びステアリン酸などがあり、 特に好ましいのは炭素数8~12のアルカン酸で る。また、炭素鎖中に二重結合を有する不 和脂肪酸でも、分岐した炭素鎖のものでも い。芳香族カルボン酸としては、ベンゼン 、ナフタレン環、アントラセン環などにカ ボキシル基が置換された化合物で、具体的 は、o-クロロ安息香酸、p-クロロ安息香酸、o -ヒドロキシ安息香酸、p-ヒドロキシ安息香酸 、o-アミノ安息香酸、p-アミノ安息香酸、2,4- ヒドロキシ安息香酸、2,5-ジヒドロキシ安息 香酸、2,6-ジヒドロキシ安息香酸、2,3-ジヒド キシ安息香酸、3,5-ジヒドロキシ安息香酸、 没食子酸、1-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、3-ヒ ロキシ-2-ナフトエ酸、2-ヒドロキシ-1-ナフト エ酸、1-ナフトエ酸、2-ナフトエ酸などがあ がヒドロキシナフトエ酸は特に有効である 上記脂肪族及び芳香族カルボン酸は水溶性 高めるためにナトリウム塩やカリウム塩ま はアンモニウム塩として用いるのが好まし 。本発明で用いる現像液の有機カルボン酸 含有量は格別な制限はないが、0.1質量%より いと効果が十分でなく、また10質量%以上で それ以上の効果の改善が計れないばかりか 別の添加剤を併用する時に溶解を妨げるこ がある。従って、好ましい添加量は使用時 現像液に対して0.1~10質量%であり、より好ま しくは0.5~4質量%である。

 本発明において、現像液及び補充液には、 像性を高めるために前記の他に以下のよう 添加剤を加えることができ、例えば、特開 58-75152号公報に記載のNaCl、KCl、KBr等の中性 、特開昭59-121336号公報に記載の[Co(NH 3 )] 6 Cl 3 等の錯体、特開昭56-142258号公報に記載のビニ ルベンジルトリメチルアンモニウムクロライ ドとアクリル酸ナトリウムの共重合体等の両 性高分子電解質、特開昭59-75255号公報に記載 Si、Ti等を含む有機金属界面活性剤、特開昭 59-84241号公報に記載の有機硼素化合物等が挙 られる。

 現像液及び補充液には、更に必要に応じ 防腐剤、着色剤、増粘剤、消泡剤及び硬水 化剤などを含有させることもできる。消泡 としては、例えば、特開平2-244143号公報に 載の鉱物油、植物油、アルコール、界面活 剤、シリコーン等が挙げられる。硬水軟化 としては、例えば、ポリ燐酸及びそのナト ウム塩、カリウム塩及びアンモニウム塩、 チレンジアミンテトラ酢酸、ジエチレント アミンペンタ酢酸、トリエチレンテトラミ ヘキサ酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジ ミントリ酢酸、ニトリロトリ酢酸、1,2-ジア ノシクロヘキサンテトラ酢酸及び1,3-ジアミ ノ-2-プロパノールテトラ酢酸などのアミノポ リカルボン酸及びそれらのナトリウム塩、カ リウム塩及びアンモニウム塩、アミノトリ( チレンホスホン酸)、エチレンジアミンテト (メチレンホスホン酸)、ジエチレントリア ンペンタ(メチレンホスホン酸)、トリエチレ ンテトラミンヘキサ(メチレンホスホン酸)、 ドロキシエチルエチレンジアミントリ(メチ レンホスホン酸)及び1-ヒドロキシエタン-1,1- ホスホン酸やそれらのナトリウム塩、カリ ム塩及びアンモニウム塩を挙げることがで る。このような硬水軟化剤はそのキレート 力と使用される硬水の硬度及び硬水の量に って最適値が変化するが、一般的な使用量 示せば、使用時の現像液に0.01~5質量%、より 好ましくは0.01~0.5質量%の範囲である。この範 囲より少ない添加量では所期の目的が十分に 達成されず、添加量がこの範囲より多い場合 は、色抜けなど、画像部への悪影響がでてく る。現像液及び補充液の残余の成分は水であ る。

 また、現像液及び補充液は、使用時より 水の含有量を少なくした濃縮液としておき 使用時に水で希釈するようにしておくこと 運搬上有利である。この場合の濃縮度は、 成分が分離や析出を起こさない程度が適当 あるが、必要により可溶化剤を加えること 好ましい。可溶化剤としては、特開平6-32081 号公報に記載のトルエンスルホン酸、キシレ ンスルホン酸及びそれらのアルカリ金属塩等 のいわゆるヒドロトロープ剤が好ましく用い られる。

 (ノンシリケート現像液)
 本発明の平版印刷版材料の現像に適用する 像液として、ケイ酸アルカリを含有せず、 還元糖と塩基とを含有した、いわゆる「ノ シリケート現像液」を使用することもでき 。この現像液を用いて、平版印刷版材料の 像処理を行うと、記録層の表面を劣化させ ことがなく、かつ記録層の着肉性を良好な 態に維持することができる。また、平版印 版材料は、一般には現像ラチチュードが狭 、現像液pHによる画線幅等の変化が大きい 、ノンシリケート現像液にはpHの変動を抑え る緩衝性を有する非還元糖が含まれているた め、シリケートを含む現像処理液を用いた場 合に比べて有利である。更に、非還元糖は、 シリケートに比べて液活性度を制御するため の電導度センサーやpHセンサー等を汚染し難 ため、この点でも、ノンシリケート現像液 有利である。また、ディスクリミネーショ 向上効果が顕著である。

 前記非還元糖とは、遊離のアルデヒド基 ケトン基を持たず、還元性を示さない糖類 あり、還元基同士の結合したトレハロース 少糖類、糖類の還元基と非糖類が結合した 糖体、及び糖類に水素添加して還元した糖 ルコールに分類され、何れも本発明におい 好適に用いることができる。なお、本発明 おいては、特開平8-305039号公報に記載され 非還元糖を好適に使用することができる。

 これらの非還元糖は、一種単独で使用し もよいし、二種以上を併用してもよい。前 非還元糖の前記ノンシリケート現像液中に ける含有量としては、高濃縮化の促進、及 入手性の観点から、0.1~30質量%が好ましく、 1~20質量%がより好ましい。

 (処理方法)
 本発明に係る平版印刷版の作製方法におい 、自動現像機を用いることが好ましい。本 明で用いることのできる自動現像機は、好 しくは現像浴に自動的に補充液を必要量補 する機構が付与されており、好ましくは一 量を超える現像液は、排出する機構が付与 れており、好ましくは現像浴に自動的に水 必要量補充する機構が付与されており、好 しくは、通版を検知する機構が付与されて り、好ましくは通版の検知をもとに版の処 面積を推定する機構が付与されており、好 しくは通版の検知及び/または処理面積の推 定をもとに補充しようとする補充液及び/ま は水の補充量及び/または補充タイミングを 御する機構が付与されており、好ましくは 像液の温度を制御する機構が付与されてお 、好ましくは現像液のpH及び/または電導度 検知する機構が付与されており、好ましく 現像液のpH及び/または電導度をもとに補充 ようとする補充液及び/または水の補充量及 び/または補充タイミングを制御する機構が 与されている。

 本発明に用いる自動現像機は、現像工程 前に前処理液に版を浸漬させる前処理部を してもよい。この前処理部は、好ましくは 面に前処理液をスプレーする機構が付与さ ており、好ましくは前処理液の温度を25℃~5 5℃の任意の温度に制御する機構が付与され おり、好ましくは版面をローラー状のブラ により擦る機構が付与されている。またこ 前処理液としては、水などが用いられる。

 上述の組成からなる現像液で現像処理さ た赤外レーザ感熱性の平版印刷版材料は水 水、界面活性剤等を含有するリンス液、ア ビアガムや澱粉誘導体等を主成分とするフ ニッシャーや保護ガム液で後処理を施され 。本発明に係る赤外レーザ感熱性の平版印 版材料の後処理には、これらの処理を種々 み合わせて用いることができ、例えば、現 後→水洗→界面活性剤を含有するリンス液 理や現像→水洗→フィニッシャー液による 理が、リンス液やフィニッシャー液の疲労 少なく好ましい。更に、リンス液やフィニ シャー液を用いた多段向流処理も好ましい 様である。これらの後処理は、一般に現像 と後処理部とからなる自動現像機を用いて われる。後処理液は、スプレーノズルから き付ける方法、処理液が満たされた処理槽 を浸漬搬送する方法が用いられる。また、 像後一定量の少量の水洗水を版面に供給し 水洗し、その廃液を現像液原液の希釈水と て再利用する方法も知られている。このよ な自動処理においては、各処理液に処理量 稼働時間等に応じてそれぞれの補充液を補 しながら処理することができる。また、実 的に未使用の後処理液で処理する、いわゆ 使い捨て処理方式も適用できる。このよう 処理によって得られた赤外レーザ感熱性平 印刷版材料は、オフセット印刷機に掛けら 、多数枚の印刷に用いられる。

 (消去)
 本発明においては、画像露光し、現像し、 洗及び/又はリンス及び/又はガム引きして られた平版印刷版に不必要な画像部(例えば 原画フイルムのフイルムエッジ跡など)があ る場合には、その不必要な画像部の消去が行 われる。このような消去は、例えば特公平2-1 3293号、特開平10-186679号、特開2003-122026号、特 開2005-221961号公報に記載されているような消 液を不必要画像部に塗布し、そのまま所定 時間放置したのちに水洗することにより行 方法が好ましい。また特開平59-174842号公報 記載されているようなオプティカルファイ ーで導かれた活性光線を不必要画像部に照 したのち現像する方法も利用できる。

 (バーニング処理)
 より一層の高耐刷力平版印刷版としたい場 には、必要に応じてバーニング処理が施さ る。

 平版印刷版をバーニングする場合には、 ーニング前に特公昭61-2518号、同55-28062号、 開昭62-31859号、同61-159655号の各公報に記載 れているような整面液で処理することが好 しい。

 その方法としては、該整面液を浸み込ま たスポンジや脱脂綿にて、平版印刷版上に 布するか、整面液を満たしたバット中に印 版を浸漬して塗布する方法や、自動コータ による塗布などが適用される。また、塗布 た後でスキージ、あるいは、スキージロー ーで、その塗布量を均一にすることは、よ 好ましい結果を与える。

 整面液の塗布量は、一般に0.03~0.8g/m 2 (乾燥質量)が適当である。整面液が塗布され 平版印刷版は必要であれば乾燥された後、 ーニングプロセッサー(例えば、富士写真フ イルム(株)より販売されているバーニングプ セッサー:「BP-1300」)などで高温に加熱され 。この場合の加熱温度及び時間は、画像を 成している成分の種類にもよるが、180~300℃ の範囲で1~20分の範囲が好ましい。

 バーニング処理された平版印刷版は、必 に応じて適宜、水洗、ガム引きなどの従来 われている処理を施こすことができるが、 溶性高分子化合物等を含有する整面液が使 された場合には、ガム引きなどのいわゆる 感脂化処理を省略することができる。この な処理によって得られた平版印刷版は、オ セット印刷機等にかけられ、多数枚の印刷 用いられる。

 《包装材料》
 (合紙)
 本発明の平版印刷版材料は、感光層を塗布 燥後に、保存中の機械的な衝撃を防ぐため 、あるいは搬送中における無用な衝撃を軽 するために、平版印刷版材料間に合紙を挿 し、保存、保管、運搬などが行われること 好ましい。合紙については各種合紙を適宜 択して用いることができる。

 合紙には、一般に、材料コストを抑制す ために、低コストの原料が選択されること 多く、例えば、木材パルプを100%使用した紙 や、木材パルプとともに合成パルプを混合使 用した紙、及びこれらの表面に低密度又は高 密度ポリエチレン層を設けた紙等を使用する ことができる。特に合成パルプやポリエチレ ン層を使用しない紙では材料コストが低くな るので、低コストで合紙を製造することがで きる。

 上記した合紙の仕様の中でも、好ましい仕 としては、坪量が30~60g/m 2 、平滑度が、JIS8119に規定されたベックの平 度測定方法で10~100秒、水分量がJIS8127に規定 れた含水率測定方法で4~8%、密度が0.7~0.9g/cm 3 のものである。また、残留溶剤の吸収のため 、少なくとも感光層と接触する面がポリマー などでラミネートされていないものが好まし い。

 《印刷》
 印刷は、一般的な平版印刷機を用いて行う とができる。

 近年、印刷業界においても環境保全が叫 れ、印刷インキにおいては石油系の揮発性 機化合物(VOC)を使用しないインキが開発さ その普及が進みつつあるが、本発明の効果 このような環境対応の印刷インキを使用し 場合に特に顕著である。環境対応の印刷イ キとしては、例えば、大日本インキ化学工 社製の大豆油インキ“ナチュラリス100”、 洋インキ社製のVOCゼロインキ“TKハイエコー NV”、東京インキ社製のプロセスインキ“ソ セルボ”等が挙げられる。

 以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説 するが、本発明はこれらに限定されない。

 《親水性支持体の作製》
 厚さ0.24mmのアルミニウム板(材質1050、調質H1 6)を、50℃の5質量%水酸化ナトリウム水溶液中 に浸漬し、溶解量が2g/m 2 になるように溶解処理を行った後水洗し、25 の10質量%硝酸水溶液中に30秒間浸漬し、中 処理した後水洗した。次いで、このアルミ ウム板を、塩酸10g/L、アルミニウム0.5g/L含有 する電解液により、正弦波の交流を用いて、 電流密度が60A/dm 2 の条件で電解粗面化処理を行った。

 この際の電極と試料表面との距離は10mmとし た。電解粗面化処理は12回に分割して行い、 回の処理電気量(陽極時)を80C/dm 2 とし、合計で960C/dm 2 の処理電気量(陽極時)とした。また各回の粗 化処理の間に1秒間の休止時間を設けた。

 電解粗面化後は、50℃に保たれた10質量%燐 水溶液中に浸漬して、粗面化された面のス ット含めた溶解量が1.2g/m 2 になるようにエッチングし、水洗した。次い で20%硫酸水溶液中で、20Vの定電圧条件で電気 量が250C/dm 2 となるように陽極酸化処理を行い、更に水洗 した。次いで、水洗後の表面水をスクィーズ した後、85℃に保たれた2質量%の3号珪酸ソー 水溶液に30秒間浸漬し、水洗を行った後に 0.4質量%のポリビニルホスホン酸に60℃で30秒 間浸漬し、水洗した。表面をスクィーズして 、直ちに130℃で50秒間熱処理を行い、親水性 持体を得た。

 支持体の平均粗さは、SE1700α(小坂研究所( 株))を用いて測定したところ、0.55μmであった 。また支持体のセル径は、SEMを用いて10万倍 観察したところ、40nmであった。ポリビニル ホスホン酸の膜厚は0.01μmであった。

 《平版印刷版材料の作製》
 〔平版印刷版材料試料1の作製〕
 上記表面処理済みの親水性支持体上に、下 組成の下層塗布液を乾燥時1.0g/m 2 になるようワイヤーバーで塗布し、120℃で1.0 分間乾燥した。その後、下記組成の上層塗布 液を乾燥時0.4g/m 2 になるようワイヤーバーで塗布し、120℃で1.5 分間乾燥した。さらに、670mm×560mmのサイズに 断裁した後、作製した平版印刷版材料を下記 合紙Pをはさんで200枚積み上げた。この状態 、45℃、絶対湿度0.037kg/kgの条件下で24時間エ ージング処理を行って平版印刷版材料試料1 得た。

 (合紙P)
 漂白クラフトパルプを叩解し、4質量%の濃 に希釈した紙料にロジン系サイズ剤を0.4質 %加え、硫酸アルミニウムをpH=5になるように 加えた。この紙料に澱粉を主成分とする紙力 剤を5.0質量%加え、抄紙して水分5質量%の40g/m 2 の合紙Pを作製した。

 (下層塗布液)
 アクリル樹脂1                        78.0質量部
 酸分解化合物A                         1.0質量部
 酸分解化合物B                         5.0質量部
 酸発生剤BR1(特開2005-221715号の例示化合物BR22 )
                                  2.0質量部
 2-メトキシ-4-アミノフェニルジアゾニウム キサフルオロホスフェート
                                  1.2質量部
 赤外線吸収色素(染料1)                     6.0質量部
 フッソ系界面活性剤;メガファックF-178K(大 本インキ化学工業製)
                                  0.8質量部
 溶剤:γ-ブチロラクトン/メチルエチルケト /1-メトキシ-2-プロパノール(1/2/1)                          908.9質量部
 (上層塗布液)
 中間体1とノボラック樹脂1(m/p=7/3、分子量400 0)との反応樹脂A
                                 75.0質量部
 アクリル樹脂2                        13.0質量部
 赤外線吸収色素(染料1)                     6.0質量部
 可視画剤:ビクトリアピュアブルーBOH(保土 谷化学製)    2.8質量部
 フッソ系界面活性剤;メガファックF-178K(大 本インキ化学工業製)
                                  1.0質量部
 溶剤:メチルエチルケトン/1-メトキシ-2-プロ パノール(1/2)
                                903.0質量部

 〔平版印刷版材料試料2、3の作製〕
 上記平版印刷版材料試料1の作製において、 下層塗布液の酸分解化合物、可視画剤、上層 塗布液の可視画剤を表1記載のように変更し (用いる場合には使用量は変更せず。)以外は 同様にして、平版印刷版材料試料2、3を得た

 《評価方法》
 (露光、現像)
 各平版印刷版材料試料について、大日本ス リーン製造株式会社製PTR-4300を用い、ドラ 回転数1000rpm、レーザ出力30~100%に変化させて 、解像度2400dpi(dpiとは、2.54当たりのドット数 を表す。)で175線相当の網点画像露光を行っ 。

 露光後の版は、自動現像機(Raptor 85 Therma l GLUNZ & JENSEN社製)、およびPD-1(コダック リクローム、イーストマンコダック社製)の 現像液を用いて30℃で15秒間、現像処理を行 た。

 (評価)
 〈感度の評価〉
 レーザの露光エネルギーを変化させながら 100%ベタ画像露光後、現像した画像の各エネ ルギーの濃度を濃度計〔D196:GRETAG社製〕で測 する。現像後の濃度が、未塗布部の支持体 度の+0.01となるエネルギー量を感度とした

 〈現像液耐性(膜ベり耐性)の評価〉
 画像部の現像後での現像液耐性(膜ベり耐性 )の評価を、下式に従って現像前後の残膜率 測定し、これを現像液耐性(膜ベり耐性)の尺 度とした。

 残膜率(%)=(現像後の画像部反射濃度-支持体 表面反射濃度)/(現像前の画像部反射濃度-支 持体の表面反射濃度)×100
 数字が大きい方が膜ベリが少なく、膜ベり 性が強いことを表す。

 〈耐残色性の評価〉
 現像処理後の非画像部濃度を目視観察し、 記基準に則り耐残色性を評価した。

 ○:青味がない
 ×:青味が多い
 △:○と×の中間
 〈経時安定性(感度変動耐性)の評価〉
 各平版印刷版材料試料について、23℃、60%RH の環境下にて6ヶ月保存した後、上記方法と 様にして感度を求め、下式に従って感度変 値を求め、これを経時安定性の尺度とした

 感度変動値=(23℃・60%RHの環境下にて6ヶ月保 存した後に現像した時の感度値)-(上記の「感 度の評価」で求めた感度値)
 数字が小さい方が経時安定性(感度変動耐性 )に優れていることを表す。

 以上により得られた結果を、表1に示す。

 表1から明らかなように、本発明の赤外レ ーザ露光可能な平版印刷版材料は、比較例に 対し、感度、現像液耐性(膜ベり耐性(残膜率( %)))及び経時安定性(感度変動耐性)に優れ、か つ残色の発生がないことが分かる。