徳田美幸 (〒14 東京都東大和市南街1丁目14番地の13 Tokyo, 2070014, JP)
環境科学株式会社 (〒01 東京都足立区大谷田五丁目31番1-301号 Tokyo, 1200001, JP)
TOKUDA, Yoshiyuki (1-14-13, Nangai Higashi Yamato-sh, Tokyo 14, 2070014, JP)
| 蓄糞を熱分解するステップと、 前記熱分解するステップで分解した炭化物を還元雰囲気下で更に分解して、前記炭化物から、当該炭化物に含まれる無機物を分離するステップと、 前記無機物に酸素を結合させて無機酸化物(セラミックス)を生成するステップと、 生成した無機酸化物を使用するステップとを具える蓄糞処理方法及び蓄糞活用方法。 |
| 請求項1に記載の蓄糞処理方法及び蓄糞活用方法において、 前記熱分解する温度及び前記無機物に酸素を結合させる温度が約500℃~約680℃であることを具える蓄糞処理方法及び蓄糞活用方法。 |
| 蓄糞に酸素を結合させて無機酸化物(セラミックス)を生成するステップと、 生成した無機酸化物を使用するステップとを具える蓄糞処理方法及び蓄糞活用方法。 |
| 請求項1から3のいずれか1項に記載の蓄糞処理方法及び蓄糞活用方法において、 前記無機酸化物が、非金属酸化物であることを具える蓄糞処理方法及び蓄糞活用方法。 |
| 請求項1から4のいずれか1項に記載の蓄糞処理方法及び蓄糞活用方法において、 前記無機酸化物を、動植物用飼肥料、動植物用飼肥料添加剤、人間用食品及び食品添加物、医薬品及び医薬部外品、脱臭剤、浄化剤、又は融雪剤として使用することを具える蓄糞処理方法及び蓄糞活用方法。 |
| 請求項1から5のいずれか1項に記載の蓄糞処理方法及び蓄糞活用方法において、 前記無機酸化物を、家畜の体内における抗ウイルス、抗細菌、又は抗カビを目的として使用することを具える蓄糞処理方法及び蓄糞活用方法。 |
| 請求項1から5のいずれか1項に記載の蓄糞処理方法及び蓄糞活用方法において、 前記無機酸化物を、家畜に寄生する害虫の駆除を目的として使用することを具える蓄糞処理方法及び蓄糞活用方法。 |
| 請求項1から7のいずれか1項に記載の蓄糞処理方法及び蓄糞活用方法において、 前記無機酸化物を、養鶏に適用することを具える蓄糞処理方法及び蓄糞活用方法。 |
| 請求項1から8のいずれか1項に記載の蓄糞処理方法及び蓄糞活用方法において、 前記蓄糞の代わりに、人糞、オカラ、焼酎粕、酒粕、ビール粕、米糠、残飯、玉ねぎのかわ、わら、もみがら、落ち葉、刈り草、じゃが芋、トウモロコシ、大根、キャベツ、魚の内臓、コーヒーカス、ジュースのしぼりカス、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリカーボネート、塩化ビニール、建設汚泥、廃畳、古タイヤ、木材、竹、紙類、廃衣類、紙おむつ、動物の死体、牛肉骨粉、廃塗料等を含む残渣、食品等のすべての有機物を原料として処理することを特徴とする有機物処理方法及び有機物活用方法。 |
| 請求項9に記載の前記有機物処理方法及び有機物活用方法を使用して有機物を処理することにより生成した無機酸化物を使用した建築資材及び当該建築資材を用いて建設した建築物。 |
本発明は、蓄糞等を含む有機物を熱分解 て無機酸化物を生成し、生成した無機酸化 を使用するための蓄糞処理方法及び蓄糞活 方法、有機物処理方法及び有機物活用方法 並びに建築資材及び当該建築資材を用いて 設した建築物に関する。
蓄糞の処理は、焼却炉にて廃棄物を焼却 ることが一般的に行われている。しかし、 の方法では、焼却時にダイオキシンや二酸 炭素を発生することから、最近では熱分解 応を用いて産業廃棄物の処理がなされるよ になっている。都市ごみなどに代表される 機廃棄物を還元雰囲気下で熱分解すること よって、廃棄物を完全燃焼させて、ダイオ シンや炭酸ガスの発生を抑制するようにし 有機廃棄物の処理装置や、さらには、この 分解工程で生じる熱や、水、発生したガス 冷却によって生じた木酢液等の資源を再利 するシステムが、数多く開発されている。 許文献1には、このような熱分解反応を用い て有機廃棄物を処理してセラミックスを生成 する装置が記載されている。
ところで、養鶏、牛、豚、馬等の家畜を 育するに際し、これらの排泄物から発生す 感染性病原やウイルスに家畜が感染したり あるいは家畜に寄生する害虫が発生するの 抑えることが、解決しなければならない重 な課題である。特に、養鶏を飼育する養鶏 においては、養鶏が例えばヘルペスウイル に感染することによる伝染性喉頭気管炎の 生、ワクモ・毛じらみといった養鶏に寄生 る害虫の発生の他、自然換羽、自然死亡率 抑えることが、飼育において避けることの きない課題となっている。
上記のような課題に鑑みて、本発明は、 畜がウイルス、細菌に感染するのを抑え、 るいは家畜に寄生する害虫が発生するのを える蓄糞処理方法及び蓄糞活用方法、有機 処理方法及び有機物活用方法、並びに建築 材及び当該建築資材を用いて建設した建築 を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために本発明に係る 糞処理方法及び蓄糞活用方法は、蓄糞を熱 解するステップと、熱分解するステップで 解した炭化物を還元雰囲気下で更に分解し 、炭化物から、当該炭化物に含まれる無機 を分離するステップと、無機物に酸素を結 させて無機酸化物(セラミックス)を生成す ステップと、生成した無機酸化物を使用す ステップとを具える。
また、上記構成の蓄糞処理方法及び蓄糞 用方法において、熱分解する温度及び無機 に酸素を結合させる温度が約500℃~約680℃で あるのが望ましい。
また、課題を解決するために本発明に係 蓄糞処理方法及び蓄糞活用方法は、蓄糞に 素を結合させて無機酸化物(セラミックス) 生成するステップと、生成した無機酸化物 使用するステップとを具える。
また、上記構成の蓄糞処理方法及び蓄糞活 方法において、無機酸化物が、非金属酸化 (例えば、シリカ(SiO 2 )、リン酸(P 2 O 5 ))であってもよい。
さらに、上記構成の蓄糞処理方法及び蓄 活用方法において、無機酸化物を、動植物 飼肥料、動植物用飼肥料添加剤、人間用食 及び食品添加物、医薬品及び医薬部外品、 臭剤、浄化剤、又は融雪剤として使用する が好ましい。
また、上記構成の蓄糞処理方法及び蓄糞 用方法において、無機酸化物を、家畜の体 における抗ウイルス(例えば、実施形態にお けるヘルペスウイルス)、抗細菌(例えば、サ モネラ菌、カンピロバクター菌)、又は抗カ ビを目的として使用するのが好ましい。
また、上記構成の蓄糞処理方法及び蓄糞 用方法において、家畜に寄生する害虫(例え ば、実施例におけるワクモ、毛じらみ)の駆 を目的として使用するのが好ましい。
また、上記構成の蓄糞処理方法及び蓄糞 用方法において、無機酸化物を、養鶏に適 するのが好ましい。
さらに、前記課題を解決するために本発 に係る有機物処理方法及び有機物活用方法 、上記構成の蓄糞処理方法及び蓄糞活用方 において、蓄糞の代わりに、人糞、オカラ 焼酎粕、酒粕、ビール粕、米糠、残飯、玉 ぎのかわ、わら、もみがら、落ち葉、刈り 、じゃが芋、トウモロコシ、大根、キャベ 、魚の内臓、コーヒーカス、ジュースのし りカス、ポリプロピレン、ポリエステル、 リエチレン、ポリウレタン、ポリスチレン ポリカーボネート、塩化ビニール、建設汚 、廃畳、古タイヤ、木材、竹、紙類、廃衣 、紙おむつ、動物の死体、牛肉骨粉、廃塗 等を含む残渣、食品等のすべての有機物を 料として処理する。
また、前記課題を解決するために本発明 係る建築資材及び当該建築資材を用いて建 した建築物は、上記有機物処理方法及び有 物活用方法を使用して有機物を処理するこ により生成した無機酸化物を使用する。
本発明の蓄糞処理方法及び蓄糞活用方法 よれば、蓄糞(実施形態では鶏糞)を熱分解 た後に生成される無機酸化物を、飼料とし 家畜(実施形態では養鶏)に投与したり鶏舎、 豚舎、牛舎等の畜舎に撒布することで、家畜 がウイルスに感染するのを抑えたり、あるい は家畜に寄生する害虫が発生するのを抑える ことが可能である。具体的には、ヘルペスウ イルスの感染によるトリ伝染性喉頭気管炎(IL T)の発生、ワクモ・毛ジラミの発生が、無機 化物の作用により激減する。また、無機酸 物を家畜に投与することにより家畜の免疫 が向上し、家畜の自然死亡率が減少する。 らに、このように熱分解で生成したセラミ クスを家畜用飼料に添加したり家畜に適用 ることで、ワクチンや消毒剤を用いる必要 無くなり、これらを使用するための費用を 幅に削減できることが見込まれる。
また、本発明の有機物処理方法及び有機 活用方法は、上記の蓄糞処理方法及び蓄糞 用方法において蓄糞に限らず、食品、プラ チック等様々な有機物を原料とすることが 能であり、有機物全般を処理、活用するた の方法とすることが可能である。
さらに、本発明に係る建築資材及び当該 築資材を用いて建設した建築物を、例えば 鶏舎、豚舎、牛舎等の畜舎として使用すれ 、畜舎を構成する建築資材(柱、梁等)に発 するカビ、細菌を抑えることが可能であり 畜舎内を常に衛生状態に保つことが可能で る。
以下に、図面を参照して本発明に係る蓄 処理方法に用いる蓄糞処理装置の一実施例 説明する。
図1は、当該蓄糞処理装置の一実施例の概 略図である。
本実施例では、蓄糞処理装置が鶏糞を原 として有機物処理を行い、原料中に含まれ 無機物からセラミックスを生成する。
なお、本処理装置は、蓄糞等以外に、人 、オカラ、焼酎粕、酒粕、ビール粕、米糠 残飯、玉ねぎのかわ、わら、もみがら、落 葉、刈り草、じゃが芋、トウモロコシ、大 、キャベツ、魚の内臓、コーヒーカス、ジ ースのしぼりカス、ポリプロピレン、ポリ ステル、ポリエチレン、ポリウレタン、ポ スチレン、ポリカーボネート、塩化ビニー 、建設汚泥、廃畳、古タイヤ、木材、竹、 類、廃衣類、紙おむつ、動物の死体、牛肉 粉、廃塗料等を含む残渣、食品等のすべて 有機物を原料として処理することが可能で る。
本実施例に係る蓄糞処理装置は、熱分解 置1と、当該熱分解装置1内で発生したガス 酸化触媒を使用して酸化する触媒酸化装置2 、前記酸化触媒で処理後の残留ガスを中和 るアルカリ中和洗浄装置3と、当該中和洗浄 処理装置における中和洗浄処理工程で出た排 水を、真空状態で固体成分と液体成分とに分 離する固液分離装置4とを具える。
原料投入口から投入された原料(鶏糞)は 熱分解装置において熱分解されて、炭化物 ガス成分とに分離される。熱分解装置では この炭化物を更に処理して、無機酸化物(セ ミックス)を生成する。一方、熱分解装置で 分離したガス成分は、酸化触媒装置2、中和 浄装置3、及び固液分離装置4で処理を行い、 本装置内で再利用するようにしている。なお 、本書で言及する無機酸化物(セラミックス) は、炭素元素(C)を含有せず酸素元素(O)を含 する化合物であり、加熱してガス化する化 物は含まないことを意味する。
図2は、熱分解装置1の概略図である。
この熱分解装置1は、上部に原料投入口11 、下部にセラミックス取り出し口12とを、 に、反応ガス収集用開口13を具える。なお、 原料投入口11と、セラミックス取り出し口12 、これらを閉じることによって、分解装置1 を気密に保ち得るように構成されている。 応ガス収集用開口13は、ダクト13aを介して 媒酸化装置2と連通しており、分解装置1内で 発生したガスは、ダクト13aを介して触媒酸化 装置2に導入され、その後の処理が行われる
次に、本装置におけるセラミックス生成 程を説明する。
稼働初期工程において、原料投入口11か 原料となる鶏糞を投入して、ヒータ等を用 て温度を400℃以上に上昇させる。本実施例 は、セラミックを生成するための原料とし 鶏糞を用いているが、鶏糞に限らず、牛糞 豚糞等、家畜の糞であればどのようなもの あってもよい。
熱分解分解装置1内の温度は、先のヒータ 等によって、400℃以上(約500℃~約680℃が望ま い)に上昇しているため、分解装置1内で原 の熱分解が開始する。
上記燃焼、及び熱分解によって発生した スは、煙状となり、反応ガス収集用開口13 らダクト13aを介して触媒酸化装置2に流れて く。
分解装置1は密閉されているため内部が還 元雰囲気に保たれ、装置内の温度が上昇して も、原料が発火することはない。
すなわち、熱分解装置1内では、原料とし て投入した鶏糞自らの有する熱量を利用して 熱分解が行われる。熱分解が進むと、原料有 機物は未処理層24を形成する。熱分解によっ 生じる乾溜ガスと蒸気はタールとして装置 壁に付着し、積層後炭化し、剥離して未処 層24に落下する。
未処理層24の熱分解が進むと、未処理層24 は乾燥層25となり、乾燥層25の表面から乾燥 伴う蒸気が発生する。
乾燥層25の熱分解が更に進むと、乾燥層25 から乾溜ガスが発生して、原料中に含まれて いる炭素成分及び微量の無機成分以外の成分 がガスとして蒸散する。乾燥層に残った炭素 成分は、炭化層となって分解装置1の下部に まり炭化層26を形成する。炭化層26の熱分解 更に進むと、この炭素成分もガスとなって 散して、最終的に、原料中に含まれている 機成分のみが残留し、灰化層27が形成され 。ここで、炭化層26と灰化層27との間に微量 酸素を送り込む(図示せず)と、この無機成 が微量の酸素と結合して、無機酸化物、つ りセラミックス28として分解装置1の底部に 留することになる。このセラミックス28は粉 末状であり、分解装置1の下部あるいは底部 設けたセラミックス取り出し口12から取り出 す。
取り出されるセラミックス28として、アル ナ(Al 2 O 3 )、酸化カルシウム(CaO)、酸化マグネシウム(Mg O)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化マンガン(MnO 2 )、酸化鉄(FeO)等といった、金属酸化物の他、 シリカ(SiO 2 )、リン酸(P 2 O 5 )といった非金属酸化物が挙げられる。
なお、上記セラミックス28の生成工程で 、原料として投入した鶏糞を熱分解して炭 物を生成させ、その後、この炭化物に酸素 送り込んで無機酸化物を生成させたが、分 装置1に原料を投入した後、上記熱分解の工 を行わずに原料を焼却することにより、原 から直接的にセラミックス28を生成させて よい。
取り出されたセラミックス28は、抗ウイ ス、抗細菌(サルモネラ菌、大腸菌、カンピ バクター菌等)、抗カビを目的として、ある いは鶏舎、豚舎、牛舎等の畜舎に撒布して家 畜に寄生する害虫を駆除することを目的とし て、家畜用飼料、家畜用飼料添加剤、又は家 畜用医薬品といった、様々な用途において使 用される。セラミックス28から放出される遠 外線が、空気中の悪臭の分解に作用するだ でなく、抗ウイルス、抗細菌、抗カビ、あ いは害虫の駆除に有効であるとされている
以下に、熱分解装置1を使用して生成した セラミックス28を養鶏用の飼料に添加して実 した、セラミック添加飼料の効果確認試験 ついて説明する。
まず、セラミックス28を添加したセラミ クス28添加飼料と、セラミックス28を添加し いない通常飼料とを用意し、各々を1,000羽 養鶏に与え適用した。そして、1)自然換羽、 2)ヘルペスウイルス、3)ワクモ・毛じらみと った養鶏に寄生する害虫、4)自然死亡率の4 目について、養鶏に飼料を与えてから90日後 に、セラミックス添加飼料を与えた場合と通 常飼料を与えた場合とを比較して、判定評価 を行った。
判定方法は、自然換羽については、目視 よる養鶏の抜け毛の確認によるものとし、 ルペスウイルスについては、トリ伝染性喉 気管炎(ILT)の発生の有無(血痰の有無)の確認 によるものとし(ワクチンの投与なしで試験) ワクモ・毛じらみといった害虫については 目視による、養鶏の色、ワクモ・毛じらみ 死骸の有無の確認よるものとし(消毒なしで 試験)、さらに、自然死亡率については、養 の死亡数の確認による(ヘルペスウイルス、 クモ・毛じらみによる死亡も含む)ものとし た。
上記4項目についての結果を以下の表に示 す。
ここで、表中、Aは、各項目の発生率が全 体(1,000羽の養鶏)の5%以下で、Bは、各項目の 生率が全体の6~30%で、Cは、各項目の発生率 全体の31~50%で、Dは、各項目の発生率が全体 51~80%で、さらに、Eは、各項目の発生率が全 体の81%以上である。
表に示すように、セラミックス添加飼料 養鶏に与えた場合、自然換羽がほとんど無 (全体の5%以下)、通常飼料を与えた場合と比 較して大幅に改善されている。そして、自然 換羽が抑制されたことで、採卵率が大幅に向 上した。また、セラミックス添加飼料を与え た場合、ヘルペスウイルスによるトリ伝染性 喉頭気管炎(ILT)の発生、ワクモ・毛じらみと った寄生する害虫の発生もほどんど無く(い ずれも全体の5%以下)、通常飼料を与えた場合 と比較して良い結果を確認した。さらに、通 常飼料を与えた場合と比較して自然死亡率も 抑えられており、セラミックス添加飼料の効 果による免疫力の向上を確認できた。
次に、熱分解装置1を使用して生成したセ ラミックス28を養鶏用の飼料に添加して実施 た、実施例1とは別の項目についてのセラミ ック添加飼料の効果確認試験について説明す る。
本実施例においては、セラミックス28を 加したセラミックス28添加飼料と、セラミッ クス28を添加していない通常飼料とを、実施 1と同様に用意し、各々を1,000羽の養鶏に与 た。そして、1)鳥インフルエンザウイルス 2)サルモネラ菌、3)カンピロバクター菌の3項 目について、セラミックス添加飼料を与えた 養鶏と通常飼料を与えた養鶏とを比較して、 判定評価を行った。なお、セラミックス28添 飼料を与えた養鶏及び通常飼料を与えた養 のいずれについても、飼料を与えた後、鳥 ンフルエンザウイルス、サルモネラ菌、又 カンピロバクター菌を経口投与してから7日 後に判定を行った。
効果確認試験の判定方法は、ウイルスに 染した傾向が顕著に見られた場合を×とし ウイルスに感染した傾向がやや見られた場 を○とし、ウイルスに感染した傾向が全く られなかった場合を◎とした。
上記3項目についての結果を以下の表に示 す。
表に示すように、通常飼料を養鶏に与え 場合、鳥インフルエンザウイルス、サルモ ラ菌、カンピロバクター菌の3項目について 、いずれもウイルス、又は細菌に感染した傾 向が顕著に見られた。一方、セラミックス添 加飼料を養鶏に与えた場合、鳥インフルエン ザウイルス、サルモネラ菌、カンピロバクタ ー菌の3項目について、ウイルス、又は細菌 経口投与しても、いずれもウイルス、又は 菌に感染した傾向がやや見られた程度であ た。これらのことから、養鶏にセラミック 添加飼料を与えた場合、鳥インフルエンザ イルス、サルモネラ菌、カンピロバクター 等の有害ウイルス、有害細菌の発生を抑え ことができ、セラミックス添加していない 常飼料に対する、抗ウイルス効果、抗菌効 の優位性が確認された。
次に、本発明に係る熱分解装置1を使用し て生成したセラミックス28による病原体の不 性化について説明する。不活性化の確認試 は、熱分解装置1を使用して生成した200mgの 末状セラミックス28に種々の病原体を滴下 ることにより行った。
1.鳥インフルエンザウイルスの不活性化
(1)10 7.5
個(50%組織培養感染量:TCID50)の高病原性鳥イン
フルエンザウイルス(H5N2,H7N1)をセラミックス
末と混合することにより、8時間以内にウイ
ルスの数を検出限界(10 2.5
TCID50)未満に低下させた。
(2)有機物として牛胎児血清(FCS)を33%添加し
状態でも、セラミックス粉末によるウイル
の不活性化に対して影響は全く認められな
った。なお、対照として用いた塩素系消毒
は、10%のFCS添加で不活性化の効果に影響が
生し、25%の添加で完全に効果を失った。
(3)鶏糞とセラミックス粉とを等量混合した
に鳥インフルエンザウイルスを添加しても
セラミックス粉によるウイルスの不活性化
影響はなかった。
2.アデノウイルスの不活性化
(1)アデノウイルス(Ote株)10 9.0
個(プラック形成単位:PFU)をセラミックス粉と
混合し、12時間以内にウイルスの数を検出限
(10 3
PFU)未満に低下させた。
(2)有機物として牛胎児血清(FCS)を33%添加し
状態でも、セラミックス粉末によるウイル
の不活性化に対して影響は全く認められな
った。
3.サルモネラ、カンピロバクター、大腸菌の
活性化
10 8.5
個(コロニー形成単位:CFU)のサルモネラ、カン
ピロバクター、大腸菌をセラミックス粉と混
合することで、8時間以内にこれらの菌の数
検出限界(10 2.5
CFU)未満に低下させた。
4.カビの不活性化
鶏糞又は養鶏用飼料と本熱分解装置を使用
て生成したセラミックスとを混合した後に
イルスを添加した飼料については、雑菌や
ビが発生しなかった。このことから、本セ
ミックス粉は雑菌やカビに対しても不活性
作用があることを示している。
本セラミックスによる病原体の不活性化 メカニズムは、セラミックスへの病原体の 着によるものと考えられる。これは、鳥イ フルエンザウイルスについて電子顕微鏡を いて観察されている。また、鳥インフルエ ザウイルスを感作させたセラミックスを、 受性の高い10日齢の発育鶏卵の尿膜腔内に 種したところ、鳥インフルエンザウイルス 回収できなかった。これは、セラミックス 吸着したウイルスは、感受性の高い細胞が ってもセラミックスから脱出不可能である 又は完全に不活性化されていることを示す これにより、セラミックスを畜舎内外に播 た後にこのセラミックスにインフルエンザ イルス等の病原体が吸着したとしても、セ ミックス自体は病原体の感染源とはならな ことを意味する。
さらに、本熱分解装置を使用して生成し セラミックスを養鶏用の飼料に添加して実 した、セラミックス添加飼料の安全性確認 験について説明する。
本実施例においては、セラミックス粉を 定の重量比だけ添加したセラミックス添加 料と、セラミックスを添加していない通常 料とを用意した。重量比は、0.5%(通常飼料89 5.5gに対し、セラミックスを4.5g添加),1.0%(通常 飼料891.0gに対し、セラミックスを9.0g添加),5.0 %(通常飼料855.0gに対し、セラミックスを44.0g 加)とした。通常飼料を6羽の養鶏に、上記3 類のセラミックス添加飼料を、それぞれ別 6羽の養鶏に与えた。飼料はまず8日齢の養鶏 に与え、その後13日齢まで継続的に毎日与え 。そして、無添加の飼料、0.5%の重量比の飼 料、1.0%の重量比の飼料、5.0%の重量比の飼料 与えた養鶏について、8日齢の体重と13日齢 体重の測定結果を比較した。
なお、測定のために使用した通常飼料の 分量は、粗たん白質が22.0%以上、粗脂肪が4. 0%以上、粗繊維が5.0%以下、粗灰分が8.0%以下 カルシウムが0.80%以上、りんが0.60%以上であ 。また、使用した通常飼料の代謝エネルギ 、1kg当たり3100kcal以上である。また、飼料 加物として、ビタミンA,E等のビタミンの他 パントテン酸、コリン、ニコチン酸、葉酸 硫酸鉄、硫酸銅、ヨウ素酸カルシウム、炭 マンガン、炭酸亜鉛、メチオニン、エトキ キン及び炭酸コバルトが添加されている。
飼料の摂取量は、8日齢の養鶏は1羽当た の平均で13~15g程度で、摂取量は毎日徐々に 加し、13日齢の養鶏は1羽当たりの平均で20g 度であった。
ここで、8日齢から13日齢までの個体別の 重の測定結果を、セラミックスの重量比毎 以下の表3に示す。
表3に示すように、いずれの重量比の場合 も8日齢と13日齢との間に体重が数十グラム増 加しており、体重減少は見られなかった。
次に、上記表3に示すような体重測定の結 果に基づいて、セラミックス添加飼料の安全 性を確認するために以下のような統計処理を 行った。この統計処理は、パーソナルコンピ ュータのソフトウェアを用いて実行した。統 計処理として、まず、セラミックス添加飼料 を与えた場合の体重の個体間の分散と通常飼 料を与えた場合の体重の個体間の分散が2群 で差が無く等分散であるか否かを確認する いわゆるF-検定を行った。F-検定は、通常飼 を与えた場合(重量比0%)に対するセラミック ス添加飼料を与えた場合(重量比が0.5%,1%,5%の3 種類)の各2群間について、8日齢及び13日齢の 鶏に関してそれぞれ行った。
以下の表4は、通常飼料と重量比5%のセラ ックス添加飼料を与えた場合の8日齢の養鶏 についてのF-検定結果を示しており、表5は、 通常飼料と重量比5%のセラミックス添加飼料 与えた場合の13日齢の養鶏についてのF-検定 結果を示している。また、表6は、通常飼料 重量比1%のセラミックス添加飼料を与えた場 合の8日齢の養鶏についてのF-検定結果を示し ており、表7は、通常飼料と重量比1%のセラミ ックス添加飼料を与えた場合の13日齢の養鶏 ついてのF-検定結果を示している。さらに 表8は、通常飼料と重量比0.5%のセラミックス 添加飼料を与えた場合の8日齢の養鶏につい のF-検定結果を示しており、表5は、通常飼 と重量比0.5%のセラミックス添加飼料を与え 場合の13日齢の養鶏についてのF-検定結果を 示している。
表4のF-検定の欄に示すように、P値(有意 率)は0.116327254となっており、通常用いられ 有意水準0.05(5%)よりも大きいため、2群間の 散が同じ(等分散)であると確認された。同様 に、表5から表9までのF-検定の欄に示すよう 、いずれもP値が0.05よりも大きいため、これ ら全てが等分散であると確認された。
各F-検定結果から全てについて等分散で ると確認されたため、次の統計処理として 記の各F-検定結果について、いわゆるt-検定 行った。
表4から表9のF-検定の欄の下の欄には、そ れぞれt-検定の結果を示す。これらの結果か 全ての場合について、P値が有意水準0.01(1%) りも大きいことが分かる。このことから、 ラミックス添加飼料与えた場合と通常飼料 与えた場合の両群の体重の平均には統計的 有意差が見られないことが確認された。
また、上記のような体重測定の他に一般 状の観察を行った。観察の結果からセラミ クス添加飼料を与えた養鶏及び通常飼料を えた養鶏のいずれも、食欲が有り、糞便症 は良好で、元気旺盛、羽毛は光沢があった このように一般性状に異常が認められなか たが、さらに全羽について剖検を行った。 検は一般性状の観察後に養鶏を解剖して内 の異常の有無を確認した。セラミックス添 飼料を与えた養鶏及び通常飼料を与えた養 のいずれも、内臓に異常は認められなかっ 。
以上から、本熱分解装置1を使用して生成 したセラミックス28を養鶏用の飼料に添加し 飼料として養鶏に与えても、そのの安全性 問題がないことが確認された。
以上、家畜用飼育に添加したり家畜のウ ルス感染の防止等、畜産業における用途を として本発明を説明したが、本発明は畜産 に限らず、農業、林業、水産業、食品製造 、建設業に適用することが可能である。例 ば、食品製造業で適用する場合は、生成し セラミックスを食品工場で使用することに り、食品に発生するカビ、細菌を抑えるこ が可能である。また、本発明に係る有機物 理方法及び有機物活用方法を使用して有機 を処理することにより生成した無機酸化物 使用した建築資材及び当該建築資材を用い 建設した建築物を、例えば畜舎として使用 れば、畜舎を構成するの柱等に発生するカ 、細菌を抑えることが可能であり、畜舎内 常に衛生状態に保つことが可能である。
さらに、本発明に係る有機物処理方法及 有機物活用方法を使用して有機物を処理す ことにより生成した無機酸化物は、動植物 飼肥料、動植物用飼肥料添加剤及び当該無 酸化物を添加した健康食品といった食品添 物として使用することができる。また、こ 無機酸化物は、例えば、塗り薬に添加した 、マスクのフィルタ、包帯、ガーゼ、又は い捨て注射器のシリンダに塗布あるいは練 込むことにより、医薬品及び医薬部外品と て使用することが可能である。
また、本発明により生成した無機酸化物 、例えばペット用の脱臭剤といった脱臭剤 して使用することができる。これは、生成 た無機酸化物から放出される遠赤外線が、 気中の悪臭を分解するよう作用するためで る。さらに、この無機酸化物は、例えばボ ル状に焼結したものを貯水槽に入れること より水の浄化剤としても使用可能である。 れは生成した無機酸化物によって、水の中 含まれているアンモニア等の汚染物質が吸 分解するためである。また、無機酸化物へ このような吸着分解作用を利用すれば、例 ば、ボール状に焼結した無機酸化物を川の に入れることにより川を浄化することが可 であり、又は、無機酸化物をセメントに混 て河川の堤防を構成すれば、流れる川の水 堤防に触れるだけで無機酸化物への吸着分 作用により汚染物質が取り込まれて川を浄 することができる。
一方、本発明により生成した無機酸化物 、その遠赤外線の放射率が高いことを利用 て融雪剤として使用することが可能である 融雪剤として使用するには、生成した無機 化物を道路の路面上に散布するか、又は、 成した無機酸化物をアルファルトに混ぜて 路を作る。この場合、遠赤外線の放射率が いセラミックスに太陽光線が当たると、雪 向けて反射する遠赤外線のエネルギが無機 化物を用いない場合と比較して高くなり、 雪効果を高めることが可能となる。又、農 への散布で融雪を促進し作物の収穫等を早 る効果を高める事も可能である。
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