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Title:
LOADER WORK MACHINE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/157230
Kind Code:
A1
Abstract:
A loader work machine is provided with a first lift link (81) and a second lift link (82) which is located in front of the first lift link (81), the first and second lift links (81, 82) vertically rockably supporting, at a rear upper part of a machine body frame (1), the base end side of an arm (77); an arm cylinder (79) mounted between the base side of the arm (77) and a rear lower part of the machine body frame (1) and vertically moving the arm (77); a first link support shaft (85) for pivotably supporting, at the machine body frame (1), the lower base of the first lift link (81); a second link support shaft (86) for pivotably supporting, in front of the first support shaft (85) and at the machine body frame (1), the base of the second lift link (82); a first arm support shaft (88) for pivotably supporting, at the upper loose end side of the first lift link (81), the base end side of the arm (77); a second arm support shaft (89) for pivotably supporting, in front of the first arm support shaft (88) and at the loose end side of the second lift link (82), the base side of the arm (77); a lower cylinder support shaft (91) for rockably connecting the lower base end side of the arm cylinder (79) to the machine body frame (1); and an upper cylinder support shaft (92) for rockably connecting the upper front end side of the arm cylinder (79) to the base of the arm (77). The relationship between the positions of the first link support shaft (85), the second link support shaft (86), the first arm support shaft (88), and the second arm support shaft (89) when the front end side of the arm (77) vertically moves in front of the machine body frame (1) is set such that the position of the upper end of the first lift link (81) is substantially aligned with the position of the rear end of the machine body when the upper loose end side of the first lift link (81) most greatly rocks rearward in the movement of the arm (77)taken place between a lowermost position state in which the arm (77) has descended and an uppermost position state in which the arm (77) has ascended.

Inventors:
YASUDA TOYOAKI (JP)
FUJINO MASANORI (JP)
TAKEMURA TOSHIHIKO (JP)
NAKATA YASUO (JP)
MATSUBARA YOSHITAKA (JP)
UEDA YOSHIHIRO (JP)
TAKANO YUUKI (JP)
KAWAI YUSUKE (JP)
SUMIYOSHI RYOHEI (JP)
ANAMI HIROYUKI (JP)
MURAMOTO NAOYA (JP)
MITSUI KENJI (JP)
KAWANO YOUHEI (JP)
IKUMURA TAKESHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2009/055628
Publication Date:
December 30, 2009
Filing Date:
March 23, 2009
Export Citation:
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Assignee:
KUBOTA KK (JP)
YASUDA TOYOAKI (JP)
FUJINO MASANORI (JP)
TAKEMURA TOSHIHIKO (JP)
NAKATA YASUO (JP)
MATSUBARA YOSHITAKA (JP)
UEDA YOSHIHIRO (JP)
TAKANO YUUKI (JP)
KAWAI YUSUKE (JP)
SUMIYOSHI RYOHEI (JP)
ANAMI HIROYUKI (JP)
MURAMOTO NAOYA (JP)
MITSUI KENJI (JP)
KAWANO YOUHEI (JP)
IKUMURA TAKESHI (JP)
International Classes:
E02F9/08; B62D21/18; B62D25/08; B62D33/067; B62D33/073
Foreign References:
JP2007154519A2007-06-21
Attorney, Agent or Firm:
KITAMURA, SHUICHIRO (JP)
Shuichiro Kitamura (JP)
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Claims:
 機体フレームの上方側に設けられた運転部と、
 前記機体フレーム及び前記運転部の左右両側に設けられた左右一対のアームと、
 左右一対の前記アームの先端側間に設けられた作業具と、
 前記機体フレームを支持する左右一対の走行装置と、
 前記機体フレームの後上部において、前記アームの基部側を上下揺動自在に支持する左右一対の第一リフトリンク及び該第一リフトリンクよりも前方の左右一対の第二リフトリンクと、
 前記アームの基部側と前記機体フレームの後下部との間に設けられ、前記アームを昇降動作させるアームシリンダと、
 前記第一リフトリンクの下側基部を前記機体フレームに枢支する第一リンク支軸と、
 該第一リンク支軸の前方において、前記第二リフトリンクの基部を前記機体フレームに枢支する第二リンク支軸と、
 前記アームの基部側を前記第一リフトリンクの上遊端側に枢支する第一アーム支軸と、
 該第一アーム支軸よりも前側において、前記アームの基部側を前記第二リフトリンクの遊端側に枢支する第二アーム支軸と、
 前記アームシリンダの下基端側を前記機体フレームに揺動自在に連結する下シリンダ支軸と、
 前記アームシリンダの上先端側を前記アームの基部に揺動自在に連結する上シリンダ支軸と、を備え、
 前記アームの先端側が前記機体フレームの前方で昇降し、
 前記アームシリンダが縮小して前記アームが下降した最下位状態から、前記アームシリンダが伸長して前記アームが上昇した最上位状態までの間において、前記第一リフトリンクの上遊端側が最も大きく後方に揺動した状態となったとき、前記第一リフトリンクの上部が機体後端と略一致するように、前記第一リンク支軸と前記第二リンク支軸と前記第一アーム支軸と前記第二アーム支軸との位置関係が設定されているローダ作業機。
 前記第一アーム支軸が前記第一リフトリンクの上端部に設けられ、
 前記アームが昇降動作して第二リンク支軸と前記第一アーム支軸と前記第二アーム支軸とが一直線上に並んだとき、前記第一リフトリンクが後上がりに傾斜しつつ、前記第一アーム支軸が前記機体後端よりも前側に位置するよう構成してある請求項1に記載のローダ作業機。
 前記最下位状態において、前記第二リンク支軸と前記第一アーム支軸とを結ぶ線分よりも前記第二アーム支軸が前記第一リンク支軸側に突出し、前記第二リンク支軸と前記第二アーム支軸を結ぶ線分と、前記第一アーム支軸と前記第二アーム支軸と結ぶ線分とが鈍角で交わるよう構成してある請求項1に記載のローダ作業機。
 前記第一リンク支軸と前記第一アーム支軸との距離を、前記第二リンク支軸と前記第二アーム支軸との距離よりも長く設定してある請求項1に記載のローダ作業機。
 前記第一アーム支軸と前記第二アーム支軸との距離を、前記第一リンク支軸と前記第一アーム支軸との距離よりも短く設定してある請求項1に記載のローダ作業機。
 前記第二リンク支軸が、前記走行装置の駆動軸よりも前側に配置されている請求項1に記載のローダ作業機。
 前記最下位状態において、前記第二リフトリンクが後上がりに傾斜するよう構成してある請求項1に記載のローダ作業機。
 前記最下位状態において、前記第一アーム支軸が前記第一リンク支軸よりも後方に位置するよう構成してある請求項7に記載のローダ作業機。
 前記第一リンク支軸が前記下シリンダ支軸よりも後方に位置するよう構成してある請求項8に記載のローダ作業機。
 前記最下位状態において、前記アームシリンダが、前記第一アーム支軸と前記前記作業具を前記アームの前記先端部に揺動自在に連結する作業具支軸とを結ぶ結線に対して略直交するよう構成してある請求項8に記載のローダ作業機。
 前記アームが最下位状態から最上位状態までの間において、前記第二リフトリンクが常に後ろ上がりに傾斜するよう構成してある請求項7に記載のローダ作業機。
 前記アームシリンダの伸縮に基づく前記アームの昇降動作によって、前記第二リフトリンクが、90度よりも小さい範囲で上下揺動するよう構成してある請求項7に記載のローダ作業機。
Description:
ローダ作業機

本発明は、ローダ作業機に関するものであ る。

 従来、機体フレームの上方側に設けられ 運転部と、前記機体フレーム及び前記運転 の左右両側に設けられた左右一対のアーム 、左右一対の前記アームの先端側間に設け れた作業具と、前記機体フレームを支持す 左右一対の走行装置と、前記機体フレーム 後上部において、前記アームの基部側を上 揺動自在に支持する左右一対の第一リフト ンク及び該第一リフトリンクよりも前方の 右一対の第二リフトリンクと、前記アーム 基部側と機体フレームの後下部との間に設 られ、前記アームを昇降動作させるアーム リンダと、前記第一リフトリンクの下側基 を前記機体フレームに枢支する第一リンク 軸と、該第一リンク支軸の前方において、 記第二リフトリンクの基部を前記機体フレ ムに枢支する第二リンク支軸と、前記アー の基部側を前記第一リフトリンクの上遊端 に枢支する第一アーム支軸と、該第一アー 支軸よりも前側において、前記アームの基 側を前記第二リフトリンクの遊端側に枢支 る第二アーム支軸と、前記アームシリンダ 下基端側を前記機体フレームに揺動自在に 結する下シリンダ支軸と、前記アームシリ ダの上先端側を前記アームの基部に揺動自 に連結する上シリンダ支軸と、を備え、前 アームの先端側が前記機体フレームの前方 昇降するローダ作業機がある(例えば特許文 献1及び2)。

 この種の従来のローダ作業機は、アームを 降させる過程で、第一リフトリンクが後上 りに後方に傾斜してローダ作業機の車体後 よりも大きく後方突出するようになってい 。

US7264435B2号公報

US6616398B2号公報

 従来の場合、アームを昇降させる過程で 第一リフトリンクがローダ作業機の車体後 よりも大きく後方突出していたため、作業 の際に後部リンクがローダ作業機の後方の のに衝当して邪魔になる虞が大きかった。

 本発明は上記問題点に鑑み、アームを昇 させる過程で、第一リフトリンクがローダ 業機の車体後端よりも大きく後方突出する とを防止し、作業等の際に第一リフトリン がローダ作業機の後方の物に衝当して邪魔 ならないようにしたものである。

 この技術的課題を解決する本発明に係るロ ダ作業機の第一特徴構成は、機体フレーム 上方側に設けられた運転部と、前記機体フ ーム及び前記運転部の左右両側に設けられ 左右一対のアームと、左右一対の前記アー の先端側間に設けられた作業具と、前記機 フレームを支持する左右一対の走行装置と 前記機体フレームの後上部において、前記 ームの基部側を上下揺動自在に支持する左 一対の第一リフトリンク及び該第一リフト ンクよりも前方の左右一対の第二リフトリ クと、前記アームの基部側と機体フレーム 後下部との間に設けられ、前記アームを昇 動作させるアームシリンダと、前記第一リ トリンクの下側基部を前記機体フレームに 支する第一リンク支軸と、該第一リンク支 の前方において、前記第二リフトリンクの 部を前記機体フレームに枢支する第二リン 支軸と、前記アームの基部側を前記第一リ トリンクの上遊端側に枢支する第一アーム 軸と、該第一アーム支軸よりも前側におい 、前記アームの基部側を前記第二リフトリ クの遊端側に枢支する第二アーム支軸と、 記アームシリンダの下基端側を前記機体フ ームに揺動自在に連結する下シリンダ支軸 、前記アームシリンダの上先端側を前記ア ムの基部に揺動自在に連結する上シリンダ 軸と、を備え、
 前記アームの先端側が前記機体フレームの 方で昇降し、
 前記アームシリンダが縮小して前記アーム 下降した最下位状態から、前記アームシリ ダが伸長して前記アームが上昇した最上位 態までの間において、前記第一リフトリン の上遊端側が最も大きく後方に揺動した状 となったとき、前記第一リフトリンクの上 が機体後端と略一致するように、前記第一 ンク支軸と前記第二リンク支軸と前記第一 ーム支軸と前記第二アーム支軸との位置関 が設定されている点にある。

 本発明に係るローダ作業機の第二特徴構 は、前記第一アーム支軸が前記第一リフト ンクの上端部に設けられ、前記アームが昇 動作して第二リンク支軸と前記第一アーム 軸と前記第二アーム支軸とが一直線上に並 だとき、前記第一リフトリンクが後上がり 傾斜しつつ、前記第一アーム支軸が前記機 後端よりも前側に位置するよう構成した点 ある。

 本発明に係るローダ作業機の第三特徴構 は、アームシリンダが縮小してアームが下 した状態で、第二アーム支軸が、第二リン 支軸と第一アーム支軸とを結ぶ線分よりも 一リンク支軸側に突出して、第二リンク支 と第二アーム支軸を結ぶ線分と、第一アー 支軸と第二アーム支軸と結ぶ線分とが鈍角 交わるように構成されている点にある。

 本発明に係るローダ作業機の第四特徴構 は、前記第一リンク支軸と前記第一アーム 軸との距離を、前記第二リンク支軸と前記 二アーム支軸との距離よりも長く設定した にある。

 本発明に係るローダ作業機の第五特徴構 は、前記第一アーム支軸と前記第二アーム 軸との距離を、前記第一リンク支軸と前記 一アーム支軸との距離よりも短く設定した にある。

 本発明に係るローダ作業機の第六特徴構 は、前記第二リンク支軸が、前記走行装置 駆動軸よりも前側に配置された点にある。

 本発明に係るローダ作業機の第七特徴構 は、前記最下位状態において、前記第二リ トリンクが後上がりに傾斜するよう構成し 点にある。

 本発明に係るローダ作業機の第八特徴構 は、前記最下位状態において、前記第一ア ム支軸が前記第一リンク支軸よりも後方に 置するよう構成した点にある。

 本発明に係るローダ作業機の第九特徴構 は、前記第一リンク支軸が前記下シリンダ 軸よりも後方に位置するよう構成した点に る。

 本発明に係るローダ作業機の第十特徴構 は、前記最下位状態において、前記アーム リンダが、前記第一アーム支軸と前記前記 業具を前記アームの前記先端部に揺動自在 連結する作業具支軸とを結ぶ結線に対して 直交するよう構成した点にある。

 本発明に係るローダ作業機の第十一特徴 成は、前記アームが最下位状態から最上位 態までの間において、前記第二リフトリン が常に後ろ上がりに傾斜するよう構成した にある。

 本発明に係るローダ作業機の第十二特徴 成は、前記アームシリンダの伸縮に基づく 記アームの昇降動作によって、前記第二リ トリンクが、90度よりも小さい範囲で上下 動するよう構成した点にある。

 本構成によれば、アームシリンダが縮小し アームが下降した最下位状態から、アーム リンダが伸長してアームが上昇した最上位 態までの間において、第一リフトリンクの 部がローダ作業機の車体後端と略一致する うに、第一リンク支軸と第二リンク支軸と 一アーム支軸と第二アーム支軸との位置関 が設定されている。このため、アームを昇 させる過程において、第一リフトリンクが ーダ作業機の車体後端よりも大きく後方突 することがなくない。その結果、作業等の に第一リフトリンクがローダ作業機の後方 物に衝当して邪魔になるのを防ぐことがで る。よって、ローダ作業機をバックしたと に第一リフトリンクが後方のものに接触す のを防止することができる。また、第一リ トリンクが大きく後方突出しなくなるため 狭小地での作業性がよくなる。
 

アームが最上位状態のときのローダ作 機の側面図である。 アームが最下位状態のときのローダ作 機の側面図である。 同機枠フレームを前上方から見た状態 斜視図である。 同機枠フレームを後方側から見た状態 斜視図である。 同機体フレーム部分の縦断側面図であ 。 同機体フレーム部分の平面図である。 同機体フレーム部分の背面図である。 同機体フレームとキャビンとアームと 配置関係を示す平面図である。 アームの平面図である。 アームの側面図である。 アームが上昇した状態の第一リフトリ ンク及びアームの背面図である。 ボンネット上部及びアームの後部部分 の側面図である。 同アームシリンダの伸長動作による作 業具の持ち上げ力、地切り力、及び掘削力を 説明するための説明図である。

 (全体構成)
 以下、本発明を適用したローダ作業機の実 形態を図面に基づいて説明する。
 図1及び図2において、本発明に係るローダ 業機であるトラックローダは、機体フレー 1と、機体フレーム1に装着したローダ作業装 置(掘削作業装置)2と、機体フレーム1を支持 る左右一対の走行装置3と、を備える。機体 レーム1の上方側に、後述する運転座席63や 縦レバー等を有する運転部5が設けられてい る。機体フレーム1の前部側に、運転部5を取 囲むキャビン(運転者保護装置)4が搭載され いる。ローダ作業装置2は、左右一対のアー ム77と、両アーム77の先端部間に装着したバ ット(作業具)78とを備えている。

(フレーム及びボンネットの構成) 
 図3~図7において、鉄板等により構成された 体フレーム1は、フレーム本体9と、左右一 の支持枠体11とを備えている。左右一対の支 持枠体11はフレーム本体9の後端側に溶接によ り連結され、フレーム本体9は、底壁6と左右 対の側壁7と前壁8とを有する上端が開口し 箱形に形成されている。左右一対の側壁7の 端部上縁は、円弧状に形成されて後方に向 うに従って徐々に下方に進むように後下が 状に傾斜されている。左右一対の側壁7の上 端に左右方向外方に突出した折曲縁部7aが設 られている。前壁8の上端に後方に突出した 折曲縁部8aが設けられ、折曲縁部8aの左右両 に連結片8bがそれぞれ後方に延長突設され、 各連結片8bが左右一対の折曲縁部7aの前端に れぞれ溶接されている。

 支持枠体11は、内側壁12と、外側壁13と、 側壁12の後端と外側壁13の後端とを連結する 連結壁14とを有し、角ばったCの字状に形成さ れている。

 円弧状に湾曲した取付板16の内側部が、 壁7に対してT字形又はL字形に交わるように 壁7の後端部に配置され、溶接により固着さ ている。折曲縁部7aの後端部に、取付板16の 前端部が溶接により重合固着されている。取 付板16の外側部は側壁7の上端から外側方に突 出している。折曲縁部7aと取付板16とで、走 装置3の上側及び後側を覆うフェンダー17が 成されている。

 内側壁12及び外側壁13は、フレーム本体9 側壁7よりも外側方に配置されて、内側壁12 び外側壁13の前側下端は、それぞれ取付板16 外側部の上面側に溶接により固着されてい 。これにより、左右一対の支持枠体11は取 板16を介して機体フレーム1の側壁7にそれぞ 連結固定されている。支持枠体11の内側壁12 、外側壁13及び連結壁14の各上部は、側壁7よ も上方に突出されている。このように、機 フレーム1の剛性を十分に保持しながら、左 右一対の支持枠体11、左右一対の第一リフト ンク81及び左右一対のアーム77の離間幅を、 フレーム本体9の左右幅に比べて大きくする とができる。これによって、後述するキャ ン4の左右幅を十分に確保して、キャビン4の 居住性を高めることができる。

 左右一対の支持枠体11の内側壁12の上部同 士は横連結部材19により連結されている。横 結部材19は、門型の前壁板20と前壁板20の上 から後方に突出した上壁板21とを有してい 。上壁板21の後部21aは、後下がりに下降傾斜 されている。上壁板21の左右両端部にU字状の 左右一対の支持ブラケット22が上方突設され いる。左右一対の支持ブラケット22は、そ ぞれ左右一対の支持板部23を有しており、各 支持板部23に左右に貫通した前側の取付孔24 後側の係止孔25とが設けられている。

 フレーム本体9の底壁6の後部側中途部に 上方突出した左右一対の支持台26が突設され ている。フレーム本体9の後端部に、底壁6の 端に添うように延長底部材28が設けられて る。延長底部材28は溶接により左右一対の支 持枠体11に連結固着されると共に、フレーム 体9の底壁6の後端部に溶接により固着され いる。即ち、左右一対の支持枠体11の下端同 士は延長底部材28により連結されている。延 底部材28は溶接により機体フレーム1の底壁6 に連結固着され、延長底部材28の両端部は、 側壁12又は連結壁14にそれぞれ溶接により固 着されており、左右一対の支持枠体11は、延 底部材28を介して底壁6に連結されている。 長底部材28は、後述するエンジン101の後部 搭載可能な延長底壁部28aと、延長底壁部28a 後端に立設された立上がり背壁部28bとを有 ている。

 支持枠体11の後部上端であって内側壁12と 外側壁13との間に取付孔を有する第一取付ボ 32が設けられている。外側壁13の上側前端部 にステー部材34が後上方に突設されている。 テー部材34の前端部と下端とが、外側壁13と 取付板16とに溶接等により固着されている。 テー部材34と内側壁12との間に、取付孔を有 する第二取付ボス36が設けられている。支持 体11の下端部であって、内側壁12と外側壁13 の間に、取付孔を有する第三取付ボス38が けられている。

 図5~図8に示すように、機体フレーム1の底 壁6上の後側にエンジン101が設けられている 即ち、底壁6にエンジン101が搭載され、左右 側壁7でエンジン101の左右側方を覆い、横連 結部材19がエンジン101の前後方向中途部の上 で支持枠体11の上部を連結するようになっ いる。エンジン101の後端側の左右方向中央 が防振部材99を介して延長底部材28に載置固 され、エンジン101の前端側の左右両側が防 部材100を介して左右一対の支持台26に載置 定されている。

 エンジン101はその後端部にエンジンファ 102を有し、エンジンファン102のやや前側の 端にオイルパン103を有している。エンジン1 01の前端側にフライホイール104が取り付けら 、エンジン101にフライホイール104を介して 行用油圧制御装置105と3連のギヤポンプ106と が前方突設されている。

 図1~図7において、横連結部材19は、後述 るキャビン4の後方側に設けられている。フ ーム本体9の後部側であって、横連結部材19 下方側がエンジン101を収納するエンジンル ムである。エンジンルームを覆うボンネッ 39は機体フレーム1の後端部に設けられ、上 ンネットカバー41と後ボンネットカバー40と を備えている。

 上壁板21はキャビン4の上下方向中央より 下方に配置され、上壁板21の後部21aは後下 りに下降傾斜されている。上壁板21の後方に 、左右一対の支持枠体11間の後上部側を塞ぐ うに上ボンネットカバー41が設けられてい 。上ボンネットカバー41の前端部は、横連結 部材19の上壁板21の後部21aに連結されている 上ボンネットカバー41は、上壁板21の後部21a 対応して後下がりに傾斜されている。

 よって、キャビン4の高さに比べて、キャ ビン4の後方にあるボンネット39全体の高さを 低く抑えることができて、ボンネット39が後 視界の邪魔になることが少なくなり、作業 等に作業者はキャビン4内からボンネット39 後下方を見ることもでき、ローダ作業機に る作業をよりスムーズになし得る。

 図1に示すように、機体フレーム1の下端 ら上ボンネットカバー41の後端までの高さh1 、機体フレーム1の下端からキャビン4の上 までの高さH1の1/2以下に設定されている。こ のように、H1に比べてh1を低く抑えると、作 者はキャビン4内から上ボンネットカバー41 後端の後下方を見ることができ、作業をよ 一層スムーズになし得る。

 上壁板21は、後述する運転座席63の座部63a よりも上方であって運転座席63の背凭れ部63b 上端よりも下方に配置されている。キャビ 4内の作業者は、運転座席63に座った状態で 背凭れ部63bの上方から横連結部材19の上壁 21の後下方を見ることができ、作業をスムー ズになし得る。

 図12に示すように、ボンネット39の上部側 を塞ぐ上ボンネットカバー41は、その前端側 支点に左右方向の支軸33廻りに上下揺動自 に支持されている。上ボンネットカバー41は 、図12に破線で示すようにエンジンルームの 部側を塞ぐ閉塞姿勢と、図12に鎖線で示す うに後上がりに傾斜してエンジンルームの 部側を開放する開放姿勢とに開閉自在とさ ている。ボンネット39内に、上ボンネットカ バー41を開放姿勢に保持する保持部材51が設 られている。

 図1、図2及び図12に示すように、後ボンネ ットカバー40は、上ボンネットカバー41の後 と立上がり背壁部28bとの間(左右一対の支持 体11間の後端開口)を閉鎖できるよう、支持 体11の後端に開閉自在に設けられている。 ボンネットカバー40の上壁部40aが、上ボンネ ットカバー41に対応して後下がりに傾斜され いる。よって、後ボンネットカバー40の上 部40aが後方視界の妨げにならないようにす ことができ、後方視界を向上させることが きる。

(キャビンの構成)
 図1~図7及び図12に示すように、運転者保護 置であるキャビン4は、左右一対の側枠部材4 2と、側枠部材42の上部間に架設された屋根部 材と、左右一対の側枠部材42にそれぞれ装着 た左右一対の側壁体43とを備えている。キ ビン4は、後方がリヤガラス等で塞がれ、か 下方の前後方向中央部が後述する底壁体58 より塞がれており、前方が開口した箱形に 成されている。左右一対の側枠部材42は、パ イプ材等で構成されて、左右一対の前支柱部 44と、左右一対の後支柱部45と、対応する前 柱部44の上端と後支柱部45の上端とを連結す 左右一対の上横梁部46と、を有している。

 左右の後支柱部45の下端部に、左右一対 取付ブラケット47が後方に突設されている。 取付ブラケット47は、支持ブラケット22に対 するものであり、支持ブラケット22の取付孔 24、係止孔25に対応して取付孔及び係止孔49が 設けられている。左右の前支柱部44の下端部 載置板50が溶接等により固着されている。

 側壁体43は金属板等で構成され、一対の 枠部材42に溶接等によりそれぞれ固着されて いる。各側壁体43にはキャビン4内から外側方 を見るための多数の開口孔52が設けられ、開 孔52を通して外側方のアーム77乃至ローダ作 業装置2を見ることができる。


 キャビン4を横連結部材19の前方に搭載でき よう、横連結部材19の前方にキャビン4を搭 可能なキャビン搭載部が設けられている。 ャビン搭載部は、前壁8の折曲縁部8a、側壁7 の折曲縁部7a等を備えている。横連結部材19 、キャビン4の上下方向中央よりも下方に位 し、かつ、横連結部材19の上部には、キャ ン4が後上方へ上昇揺動する支点となる支持 55が設けられている。

 支持軸55は、キャビン4の背面側であって ャビン4の上下方向の中央部に配置されてい る。ボンネット39は支持軸55よりも下方に設 られている。ボンネット39の上面(上壁板21上 面及び上ボンネットカバー41上面)は、支持軸 55よりも上方に突出することがないよう、後 に向けて水平状又は下降傾斜状に配置され いる。このように、ボンネット39の上面は その前後方向の全長に亘って支持軸55よりも 下方に位置し、かつ、水平状又は下降傾斜状 であるため、キャビン4内の作業者は、ボン ット39の後下方の広い範囲を容易に見ること ができるようになり、作業をより一層スムー ズになし得る。

 左右方向の支持軸55は、支持ブラケット22 の取付孔24及び取付ブラケット47の取付孔に 通保持されている。キャビン4は、取付ブラ ット47を介して機体フレーム1の支持ブラケ ト22に、支持軸55廻りに揺動自在に支持され ている。これにより、キャビン4の底部側が 体フレーム1の上端開口を塞ぐように機体フ ーム1に載置される載置状態と、キャビン4 底部側が機体フレーム1から上方に離間して 体フレーム1の上端開口を開放する倒伏状態 とに姿勢変更自在とされている。図12に実線 示すように、キャビン4を支持軸55廻りに前 に揺動したとき、載置板50が緩衝材等を介 て前壁8の上縁部8aに接当載置され、これに りキャビン4を載置状態に保持できる。また 図12に鎖線で示すように、キャビン4を支持 55廻りに後方に揺動して倒伏したとき、一 の取付ブラケット47の係止孔49と一対の支持 ラケット22の係止孔25とが一致する。係止孔 25及び係止孔49に係止ピン56を挿入することに より、キャビン4を後方に揺動した倒伏状態 保持できるようになっている。

 このように、キャビン4は機体フレーム1 対して揺動自在に支持されている。キャビ 4を載置状態にしたときに、トラックローダ 走行やローダ作業装置2による作業がなされ 、キャビン4を倒伏状態にしたときには機体 レーム1内のメンテナンス等がなされる。

 図2に示すように、左右の側壁体43の下端 の前後方向中央部間に、底壁体58が溶接等 連結固定されている。底壁体58は金属板等に より構成され、底壁部59と左右一対の側壁部6 0とを備え、角ばったCの字状に形成されてい 。底壁部59の上面にクッション材等を介し 運転座席63が設けられている。

(走行装置の構成)
 図1及び図2において、左右一対の走行装置3 、前後一対の従動輪68と一対の従動輪68間の 上方に配置した駆動輪69とトラックフレーム7 3とを有している。トラックフレーム73は、溶 接によりフレーム本体9の左右一対の側壁7に 体的に取り付けられている。走行装置3は、 従動輪68及び駆動輪69にクローラ70を巻き掛け てなるクローラ走行装置である。走行装置3 、駆動軸71の回転によって駆動輪69が駆動軸7 1廻りに回転することによって駆動する。

 一対の従動輪68は、トラックフレーム73の 前後両端にそれぞれ横軸廻りに遊転自在に支 持され、一対の従動輪68のうちの一方は図示 略のテンション調整機構によりテンション 整方向に付勢されている。一対の従動輪68 に複数の転輪72が設けられ、複数の転輪72は れぞれトラックフレーム73に横軸廻りに遊 自在に支持されている。走行装置3の駆動軸7 1はキャビン4の後端部の下方に配置されてい 。

 左右一対の走行装置3はそれぞれ油圧式の 走行モータ74を有しており、走行モータ74に り駆動軸71を回転駆動し、駆動軸71の回転に り走行モータ74のドラムの回転を介して駆 輪69が駆動軸71廻りに回転する。これにより 各走行装置3が走行モータ74によってそれぞ 駆動される。

(アームの構成)
 図9及び図10において、左右一対のアーム77 、長手方向に基部材106と中間部材107と先端 材108とを備えている。中間部材107は、天壁11 0と外側壁111と内側壁112とをコの字状に有す 中間部材本体113と、中間部材本体113の外側 111の下端部と内側壁112の下端部とを連結す 底壁板114とを備えている。中間部材本体113 底壁板114とは別体に構成されている。底壁 114は、外側壁111の下端部と内側壁112の下端 とに溶接により固着されている。

 先端部材108は、内側壁116と、外側壁117と 備えている。先端部材108は、内側壁116及び 側壁117を連結する前連結壁118と上連結壁119 下連結壁120とを有している。前連結壁118と 連結壁119と下連結壁120とは、それぞれ内側 116と外側壁117とに溶接により固着されてい 。

 先端部材108の後端部は、中間部材107の前 部に外嵌されて溶接されている。内側壁116 後端部と外側壁117の後端部とが、中間部材1 07の前端部を左右から挟むように配置され、 側壁116及び外側壁117の溶接孔123の開口縁部 中間部材107の内側壁及び外側壁にそれぞれ 接されている。上連結壁119の後端部と下連 壁120の後端部とが、中間部材107の前端部を 下に挟むように配置され、上連結壁119の後 等と下連結壁120の後縁等とが、中間部材107 天壁110と底壁板114とにそれぞれ溶接されて る。

 先端部材108の先端には、円筒状に先端連 ボス125が設けられている。先端部材108の上 中途部には、円筒状の上連結ボス126が設け れている。

 基部材106(アーム77の基部)は、外側壁128と 内側壁129とを備えている。三角形状の延長取 付壁131が、外側壁128の下縁よりも下方側に突 出するよう、内側壁129を延長して形成されて いる。延長取付壁131の左右方向内方側に、延 長取付壁131に対向する内側ブラケット132が設 けられている。

 基部材106は、内側壁129と外側壁128との上 部に沿うように設けられた上連結壁133と、 側壁129と外側壁128との下縁部に沿うように けられた下連結壁134とを備えている。内側 129と外側壁128とは、上連結壁133と下連結壁1 34とで連結されている。ブラケット連結壁136 、内側ブラケット132の上縁部に沿うように けられている。内側ブラケット132は、ブラ ット連結壁136を介して、延長取付壁131の内 面又は内側壁129の内側面に連結されている 側面から見て、ブラケット連結壁136が下連 壁134と交差するよう、ブラケット連結壁136 中途部が下連結壁134よりも上方に突出され いる。

 このように、ブラケット連結壁136と下連 壁134とが交差することによって、アーム77 延長取付壁131の突出基部側をブラケット連 壁136と下連結壁134とで互いに補強し合う。 って、延長取付壁131と内側ブラケット132と よる第二リフトリンク82の支持を強固なもの になし得る。

 基部材106の前端部は、中間部材107の後端 に外嵌されて溶接されている。基部材106の 側壁129の前端部と外側壁128の前端部とが、 間部材107の後端部を左右から挟むように配 されている。内側壁129及び外側壁128の溶接 137の開口縁部が、中間部材111の内側壁112及 外側壁111にそれぞれ溶接されている。基部 106の上連結壁133の前端部と下連結壁134の前 部とが、中間部材107の後端部を上下に挟む うに配置されている。上連結壁133の前縁等 下連結壁134の前縁等とが、中間部材107の天 110と底壁板114とにそれぞれ溶接されている

 基部材106の後端部において、内側壁129と 側壁128との間に、取付孔を有する第一連結 ス141が設けられている。延長取付壁131と内 ブラケット132との間に、取付孔を有する第 連結ボス142が設けられている。第一連結ボ 141及び延長取付壁131の前方であって内側壁1 29と外側壁128との間に、取付孔を有する第三 結ボス143が設けられている。上連結壁133の 端と下連結壁134の後端とが第一連結ボス141 連結されている。下連結壁134の中途部は、 三連結ボス143を避けてその上側に配置され いる。

 第一連結ボス141に、その取付孔を介して 一アーム支軸88が挿通保持される。第二連 ボス142に、その取付孔を介して第二アーム 軸89が挿通保持される。第三連結ボス143に、 その取付孔を介して上シリンダ支軸92が挿通 持される。

 図9及び図10に示すように、左右のアーム7 7の先端側を前連結部材145で連結すると共に 左右のアーム77の基部側を後連結部材146で連 結している。前連結部材145は角筒状のパイプ 材により構成されている。前連結部材145は、 左右一対のアーム77の先端側(先端部材108の内 側壁116及び外側壁117)に貫通状に挿通されて アーム77に溶接されている。後連結部材146は 円筒状のパイプ材により構成されている。後 連結部材146は、左右一対のアーム77の基端側( 基部材106の内側壁129及び外側壁128)に貫通状 挿通されて各アーム77に溶接されている。左 右のアーム77と、前連結部材145と、後連結部 146とで矩形の枠体が構成されている。その 果、左右一対のアーム77の剛性を高めるこ ができ、例えば作業の際にアーム77の先端側 の作業具78から大きな衝撃を受けるようなこ があっても、左右一対のアーム77が互いに じれたりガタ付いたりするのを効果的に防 できる。

 図1、図2、図8、図9に示すように、左右の アーム77の前端部間の左右離間幅が後部側間 左右離間幅よりも小さくなるよう、左右一 のアーム77の前端側の中途部が左右方向内 に屈曲されている。

 図8に示すように、アーム77は、機体フレ ム1、運転部5乃至キャビン4の左右両側に配 されている。左右一対のアーム77の離間幅 、フレーム本体9の左右側壁7の離間幅よりも 大に設定されている。左右一対のアーム77は の全長亘って、左右一対の走行装置3の外側 端間の左右幅内に配置されると共に、左右一 対の走行装置3の内側端間の左右幅よりも外 に配置されている。キャビン4の左右幅がフ ーム本体9の左右側壁7の離間幅よりも大に 定され、キャビン4の左右両側部がフレーム 体9の左右側壁7よりも左右方向外方に突出 れている。

 アーム77の基部側は、図1、図2、図9~図12 示すように、後側の第一リフトリンク81と前 側の第二リフトリンク82とを介して機体フレ ム1の後上部に上下揺動自在に支持されてい る。よって、アーム77の先端側は、機体フレ ム1の前方側で昇降可能である。左右一対の アーム77の基部側と機体フレーム1の後下部と の間に複動式油圧シリンダからなる左右一対 のアームシリンダ79が設けられている。

 第一リフトリンク81の下側基部は、第一 付ボス32に対応する内側壁12と外側壁13との に挿入され、第一リンク支軸85が第一取付ボ ス32の取付孔と第一リフトリンク81の下側基 とに挿通されている。このようにして、第 リフトリンク81の下側基端部は、機体フレー ム1(第一取付ボス32)に第一リンク支軸85廻り 前後揺動自在に支持されている。

 第二リフトリンク82の前側基部は、機体 レーム1の第二取付ボス36に対応するステー 材34と内側壁12との間に挿入され、第二リン 支軸86が第二取付ボス36の取付孔と第二リフ トリンク82の前側基部とに挿通されている。 のようにして、第二リフトリンク82の前側 部は、機体フレーム1(第二取付ボス36)に第一 リンク支軸85の前方で第二リンク支軸86廻り 上下揺動自在に支持されている。

 アームシリンダ79の下基端側が、機体フ ーム1の第三取付ボス38に対応する内側壁12と 外側壁13との間に挿入され、下シリンダ支軸9 1が第三取付ボス38の取付孔とアームシリンダ 79の下基端側とに挿通されている。このよう して、アームシリンダ79の下側基端部が機 フレーム1に下シリンダ支軸91廻りに揺動自 に連結されている。

 このような構成であるため、第一リフト ンク81の上遊端側とアームシリンダ79の上先 端側とのアーム77の基部への連結は簡単であ 。

 アーム77の基部側は、第一リフトリンク81 の上遊端側に第一アーム支軸88により枢支さ 、第一アーム支軸88廻りに上下揺動自在に 持される。また、第一アーム支軸88よりも前 側において、アーム77の基部側は、第二リフ リンク82の遊端側に第二アーム支軸89により 枢支され、第二アーム支軸89廻りに上下揺動 在に支持されている。さらに、アームシリ ダ79の上先端側は、アーム77の基部に上シリ ンダ支軸92廻りに揺動自在に連結されている

 具体的には、第一リフトリンク81の上遊 側とアームシリンダ79の上先端側とは、アー ム77の内側壁129と外側壁128との間にそれぞれ 動自在に連結されている。第二リフトリン 82の遊端側は、延長取付壁131と内側ブラケ ト132との間に揺動自在に連結されている。 ち、第一リフトリンク81の上遊端側は、延長 取付壁131よりも後方で第一アーム支軸88によ 揺動自在に連結され、アームシリンダ79の 先端側は、延長取付壁131よりも前方で上シ ンダ支軸92により揺動自在に連結されている 。第二リフトリンク82の遊端側は、第一アー 支軸88と上シリンダ支軸92とを結ぶ連結線M りも下方で、第二アーム支軸89により揺動自 在に連結されている。

 また、上述したように、延長取付壁131が ーム77の基部の内側壁129から外側壁128の下 縁よりも下方側に突出しているため、アー 77の基部の内側壁129と内側ブラケット132との 間に、第二リフトリンク82の遊端側を連結す 際に、外側壁128が邪魔にならない。よって アーム77の外側方からアーム77の基部の延長 取付壁131と内側ブラケット132と第二リフトリ ンク82の遊端側とに第二アーム支軸89を簡単 挿入できる。その結果、第一リフトリンク81 、第二リフトリンク82及びアームシリンダ79 アーム77の基部に連結する作業性が向上する 。

 さらに、アーム77の基部の外側壁128が邪 にならず、第一リフトリンク81の上遊端側と アーム77の基部との連結部分、アームシリン 79の上先端側とアーム77の基部との連結部分 への、アーム77の外側方からのグリース注入 容易となる。また、第二リフトリンク82の 端側とアーム77の基部との連結部分へのアー ム77の外側方からのグリース注入が容易とな 。

 第二アーム支軸89及び第二リンク支軸86は 、第一リンク支軸85、第一アーム支軸88、下 リンダ支軸91、上シリンダ支軸92と共に機体 レーム1の外側方から視認可能に構成されて いる。

 アーム77における後連結部材146は、第一 ーム支軸88よりも前方に配置されると共に、 第一アーム支軸88と上シリンダ支軸92とを結 連結線M上に配置されている。このため、運 部5の運転者は後方を見ながら作業をする際 等に、後方の後連結部材146の高さを視認する ことによって、アーム77の先端側の作業具78 高さ位置をある程度正確に予想することが き、作業がやりやすくなる。

 また、後連結部材146は、上シリンダ支軸9 2よりも第一アーム支軸88寄りに配置されてい る。よって、アームシリンダ79が伸縮により ーム77が昇降動作する際に、左右の第一リ トリンク81が左右にガタ付いたりすることを 、確実に防止することができる。

 アームシリンダ79が縮小してアーム77が下 降した状態(最下位状態)で、後連結部材146は 一アーム支軸88の下方に位置する。また、 ームシリンダ79が伸長してアーム77が上昇し 状態(最上位状態)で、後連結部材146は第一 ーム支軸88の上方に位置する。上シリンダ支 軸92は後連結部材146の前方に配置され、アー 77が最下位状態のとき、上シリンダ支軸92は 後連結部材146の下方に位置する。アーム77が 上位状態のとき、上シリンダ支軸92は後連 部材146の上方に位置する。後連結部材146は 第一アーム支軸88と上シリンダ支軸92との中 位置に配置されている。

 後連結部材146はキャビン4の後方に配置さ れている。アーム77が最下位状態のとき、キ ビン4を倒伏状態とされてキャビン4と後連 部材146とが干渉しないように、後連結部材14 6とキャビン4とは互いに前後に離間して配置 れている。

 アーム77が最下位状態のとき、上ボンネ トカバー41が保持部材51により開放姿勢に保 可能となるように、後連結部材146は上ボン ットカバー41よりも上方側に離間した位置 配置されている。アーム77が下降した状態で も、上ボンネットカバー41を保持部材51によ 開放姿勢に保持でき、ボンネット39内の点検 等に便利である。

(ストッパー機構)
 図1~図3、図5に示すように、左右一対のアー ム77の前端部と機体フレームの前端部との間 ストッパー機構161が設けられ、アームシリ ダ79が縮小してアーム77が下降した状態で、 左右一対のアーム77がアーム(作業具)78から受 ける後方への応力を機体フレーム1で受け止 るように構成されている。ストッパー機構16 1は、前連結部材145に後方突設した左右一対 ストッパー162と、機体フレーム1の前壁に前 突設した左右一対の受け体163とを備えてい 。アーム77が最下位状態のとき、左右一対 ストッパー162が左右一対の受け体163に対し それぞれ前側から接当又は近接するように 成されている。

(作業具)
 アーム77の前端部間にバケット(作業具)78が 左右一対のブラケット95を介して先端連結 ス125により支軸97廻りに揺動自在に連結され ている。バケット78はブラケット95を介して ーム77の先端部に支持軸97廻りに揺動自在に 持されている。バケット78のブラケット95と アーム77の先端側中途部との間に、複動式油 シリンダからなる左右一対のバケットシリ ダ98が介装されている。このバケットシリ ダ98の伸縮によってバケット78が揺動動作(ス クイ・ダンプ動作)するように構成されてい 。

(第一リフトリンクについて)
 図11及び図12に示すように、第一リフトリン ク81は、内側壁156と、外側壁157と、内側壁156 外側壁157との後端部間を連結する後連結壁1 58と、を備えている。第一リフトリンク81は 内側壁156と外側壁157と後連結壁158とで、前 に開口した角ばったCの字状に形成されてい 。また、第一リフトリンク81は、内側壁156 外側壁157との前後方向の中途部同士を連結 る中途部連結壁159を有している。

 第一リフトリンク81の上遊端部の内側壁15 6と外側壁157との間に上支持ボス部171が設け れ、第一リフトリンク81の基端部の内側壁156 と外側壁157とに下支持ボス部172が設けられて いる。図11に示すように、第一リフトリンク8 1の内側壁156の上端部と外側壁157の上端部と 間に、アーム77の基部の第一連結ボス141側が 内嵌されている。第一アーム支軸88が第一連 ボス141と上支持ボス部161とに挿入されてい 。これにより、左右一対のアーム77の基部 第一アーム支軸88により枢支され、アーム77 基部側が第一アーム支軸88廻りに上下揺動 在に支持されている。

 図8に示すように、左右一対の第一リフト リンク81はフレーム本体9の左右一対の側壁7 りもそれぞれ外側方に配置されて、左右一 の第一リフトリンク81の下側基部が、左右一 対の支持枠体11の内側壁12と外側壁13との間で 第一リンク支軸85により枢支されている。即 、左右一対のアーム77の基部側が、フレー 本体9の側壁7よりも外側方で、第一リフトリ ンク81の上遊端側に第一アーム支軸88により 支され、左右一対のアーム77はフレーム本体 9の外側方に配置されている。

 よって、機体フレーム4に搭載されるキャ ビン4の左右両側部をフレーム本体9の左右側 7よりも左右方向外方に突出させることが可 能となる。このため、キャビン4の左右幅を レーム本体9の左右側壁7の離間幅よりも大に 設定することができるようになり、例えばフ レーム本体9の左右幅を狭くしてローダ作業 を小型化した場合でも、キャビン4の左右幅 十分に確保して、キャビン4の居住性を高め ることができる。

 ただし、上述したように、左右のアーム7 7はその全長に亘って左右の走行装置3の外側 間の左右幅内に配置されると共に、左右一 の走行装置3の内側端間の左右幅よりも外方 に配置されており、キャビン4の左右幅を十 に確保しても、ローダ作業機全体の左右幅 、左右の走行装置3の左右幅内に納めること できる。よって、キャビン4の居住性を高め つつも、ローダ作業機が大型化することがな く、狭小地での作業性を損なうこともない。

 さらに、図11に示すように、第一リフト ンク81の上遊端側は、下側基部よりも左右方 向外方に膨出するように幅広に形成されてい る。左右のアーム77の基部側が左右の第一リ トリンク81の上遊端側に対して左右方向外 寄りに支持されている。このように、アー 77の基部側は、第一リフトリンク81の下側基 に対して左右方向外方にオフセットされて る。その結果、左右の第一リフトリンク81 下側基部の離間幅乃至左右の支持枠体11の離 間幅に比べて、左右のアーム77の基部側の離 幅を大きく設定することができる。これに っても、キャビン4の左右幅を十分に確保し て、キャビン4の居住性を高めることができ 。

(アームシリンダについて)
 図9、図11、図12に示すように、アームシリ ダ79の上先端側はアーム77の基部の外側壁128 内側壁129との間に挿入され、このアームシ ンダ79の上先端側に第三連結ボス143に挿通 た上シリンダ支軸92が挿通されて、アームシ リンダ79の上先端側がアーム77の基部に上シ ンダ支軸92により揺動自在に連結されている 。

(第二リフトリンク82について)
 第二リフトリンク82の遊端側は、延長取付 131と内側ブラケット132との間に挿入され、 の第二リフトリンク82の遊端側に第二連結ボ ス142から第二アーム支軸89が挿通されて、第 リフトリンク82の遊端側がアーム77の基部に 第二アーム支軸89により揺動自在に連結され いる。これにより、第二リフトリンク82の 端部にアーム77の基部側が第一アーム支軸88 りも前側で第二アーム支軸89廻りに上下揺 自在に支持されている。

 第二リフトリンク82は、アームシリンダ79 よりも左右方向内方側に配置され、側面から 見て、アームシリンダ79と第二リフトリンク8 2とがクロス可能になるように構成されてい 。

(各軸の配置)
 図1及び図2に示すように、アーム77が最下位 状態から最上位状態になるまでの昇降動作の 全範囲に亘って、第一リフトリンク81の略全 がローダ作業機の車体後端(後ボンネットカ バー40後端)よりも前側に納まるように、第一 リンク支軸85と第二リンク支軸86と第一アー 支軸88と第二アーム支軸89との位置関係が設 されている。即ち、アーム77の昇降動作の 範囲において、第一リフトリンク81の上部が ローダ作業機の車体後端よりも前側に略納ま るように、第一リンク支軸85と第二リンク支 86と第一アーム支軸88と第二アーム支軸89と 位置関係が設定されている。

 このため、アーム77を昇降させる全過程 、第一リフトリンク81がローダ作業機の車体 後端よりも大きく後方突出することがなくな り、作業等の際に第一リフトリンク81がロー 作業機の後方の物に衝当して邪魔になるの 防ぐことができる。従って、ローダ作業機 バックしたときに第一リフトリンク81が後 の物に接触するのを防止することができる さらに、第一リフトリンク81が大きく後方突 出しなくなるため、狭小地での作業性がよく なる。また、第一リフトリンク81が大きく後 突出すると、第一リフトリンク81によって め後方の視界が妨げられて、斜め後方の視 が悪くなる。しかし、本構成であれば、第 リフトリンク81が大きく後方突出しなくない ため、斜め後方の視界が良い。

 アーム77が昇降動作して第二リンク支軸86 と第一アーム支軸88と第二アーム支軸89とが 直線上に並んだ際に、図2に鎖線で示す如く 第一リフトリンク81が最も大きく後方に傾 した状態になる。このとき、第一アーム支 88が、ローダ作業機(トラックローダ)の車体 端(後ボンネットカバー40後端)よりも前側に 位置するよう構成してある。アーム77の昇降 作の全範囲において、第一リフトリンク81 上遊端側が最も大きく後方に揺動した状態 なったとき、第一リフトリンク81の上部の前 後方向の位置がローダ作業機の車体後端(後 ンネットカバー40後端)の位置と略一致する

 このように、第一リフトリンク81の上遊 側が最も大きく後方に揺動した状態におい 、第一リフトリンク81がローダ作業機の車体 後端より後方に突出することがあっても、第 一リフトリンク81の上部が僅かに後方突出す だけであり、作業等の際に第一リフトリン 81が邪魔になるおそれがほとんどなくなる

 アーム77が最下位状態となったとき、第 アーム支軸89が、第二リンク支軸86と第一ア ム支軸88とを結ぶ線分よりも第一リンク支 85側に突出して、且つ、第二リンク支軸86及 第二アーム支軸89を結ぶ線分と、第一アー 支軸88及び第二アーム支軸89を結ぶ線分とが 角で交わるように構成されている。これに り、アームシリンダ79が縮小してアーム77が 下降するときに、第一リフトリンク81が第一 ンク支軸85廻りに後側に揺動した後にやや 側に戻り揺動するようになっている。

 このため、第一リフトリンク81の上遊端 が最も大きく後方に揺動するのは、アーム77 が昇降動作する途中のみだけである。第一リ フトリンク81がローダ作業機の車体後端より 方に突出することがあっても、アーム77が 降動作する途中の僅かな期間だけとなり、 の点からも作業等の際に第一リフトリンク81 が邪魔になるおそれがなくなる。

 第一リフトリンク81が第二リフトリンク82 よりも長く形成されていて、第一リンク支軸 85と第一アーム支軸88との距離が、第二リン 支軸86と第二アーム支軸89との距離よりも長 設定されている。第一アーム支軸88と第二 ーム支軸89との距離が、第一リンク支軸85と 一アーム支軸88との距離よりも短く設定さ ている。また、第二リンク支軸86は、走行装 置3の駆動軸71よりも前側に配置されている。

 図2、図9及び図13に示すように、アーム77 最下位状態となったとき、第一リフトリン 81が後上がりに傾斜し、第一アーム支軸88が 第一リンク支軸85よりも後方に位置するよう 構成されている。また、第一リンク支軸85 下シリンダ支軸91によりも後方に位置するよ うに構成されている。

(アームの昇降動作について)
 アーム77が最下位状態となったとき、左右 対の第二リフトリンク82が後上がりに傾斜す るように構成されている。アーム77の昇降動 の全範囲に亘って、左右一対の第二リフト ンク82が、後ろ上がりに傾斜した状態を維 するように構成されている。また、アーム リンダ79の伸縮によるアーム77の昇降動作に って第二リフトリンク82がその基部(第二リ ク支軸86)を支点に90度よりも小さい範囲θで 上下揺動するように構成されている。

 図13に示すように、アーム77が下降した状 態で、アームシリンダ79がアーム77の第一ア ム支軸88と作業具支軸97とを結ぶ結線Lに対し て略直交するように構成されている。

 このように、作業具78が接地したアーム77 の最下位状態で、左右一対の第二リフトリン ク82が後上がりに傾斜するように構成されて るため、図13に示すように、第二リフトリ ク82が後方に水平状態である場合に比べて、 仮想交点Cが後方に移動して、交点結線L5が作 用交点Bを中心としてより後方側に傾くこと なり、アームシリンダ79による作業具78の持 上げ力の大きさを示す交点DE間の長さ及び BF間の長さが長くなり、アーム77の最下位状 からのアームシリンダ79の伸長動作による 業具78の持ち上げ力が大きくなり、このため 作業具78の地切り力や掘削力が大きくなる。

 即ち、図13において、作業具78の作用点A ら垂直に上方に延ばした線を垂直延長線L1と し、アームシリンダ79を上側に延長した線を リンダ延長線L2とし、垂直延長線L1とシリン ダ延長線L2との交点を作用交点Bとする。また 、第一リフトリンク81を延長した線を第一リ ク延長線L3とし、第二リフトリンク82を延長 した線を第二リンク延長線L4とする。第一リ ク延長線L3と第二リンク延長線L4との交点を 仮想交点Cとし、仮想交点Cと作用交点Bとを結 ぶ線を交点結線L5とする。そして、作用交点B を中心としたアームシリンダ79のシリンダ推 の大きさに対応する半径Rの推力円弧Sを描 、推力円弧Sとシリンダ延長線L2とが交わる を推力交点Dとする。推力交点Dから垂直に延 ばした垂直線L6を引き、この垂直線L6と交点 線L5とが交わる点を第一交点Eとする。推力 点Dから交点結線L5と平行な平行線L7を引き、 平行線L7と垂直延長線L1とが交わる点を第二 点Fとする。

 この場合、交点BF間の長さ即ち点DE間の長 さが、推力円弧Sの半径Rをシリンダ推力の大 さとした場合の作業具78の持ち上げ力にな 。点B、E、D、Fを結んだ平行四辺形が形成さ ており、シリンダ推力の大きさに対応する BDの長さ(半径R)は、点BFの長さと点BEの長さ 分解される。このように、交点BF間の長さ 即ち、点DE間の長さが、アームシリンダ79の リンダ推力による作業具78の持ち上げ力に 応する。

 従って、アーム77の最下位状態で第二リ トリンク82が後上がりに傾斜していれば、第 二リフトリンク82が後方に水平状態であった 後下がりに傾斜している場合に比べて、仮 交点Cが後方に移動して、交点結線L5が作用 点Bを中心としてより後方側に傾く。よって 、交点DE間の長さ、即ち、点BF間の長さが長 なり、アーム77の最下位状態からのアームシ リンダ79の伸長動作による作業具78の持ち上 力が大きくなる。結果、作業具78の地切り力 や掘削力が大きくなり、作業具78をスムーズ 持ち上げることができる。

 また、第一アーム支軸88が第一リンク支 85よりも後方に配置されている。アーム77が 降した状態で、第一リフトリンク81が後上 りに傾斜することになる。このため、第一 フトリンク81が前上がりの状態又は上方に真 っ直ぐな状態に比べて、仮想交点Cが後方に 動して、交点結線L5が作用交点Bを中心とし より後方側に傾く。よって、交点DE間の長さ 即ち点BF間の長さが長くなり、アーム77が下 した状態からのアームシリンダ79の伸長動作 による作業具78の持ち上げ力が大になる。結 、作業具78の地切り力や掘削力も大になり 作業具78をよりスムーズに持ち上げることが できるようになる。

 さらに、第一リンク支軸85が下シリンダ 軸91よりも後方に位置するように構成されて いる。即ち、第一リンク支軸85が下シリンダ 軸91よりも前方に位置する場合に比べて、 一リフトリンク81が機体フレーム1に対して り後方に位置することになるため、仮想交 Cが後方に移動し、交点結線L5が、作用交点B 中心としてより大きく後方側に揺動するこ になる。よって、交点DE間の長さ即ち点BF間 の長さが長くなり、アームシリンダ79の伸長 作による作業具78の持ち上げ力が大になる 結果、作業具78の地切り力や掘削力も大きく なり、作業具78をよりスムーズに持ち上げる とができるようになる。

 アーム77が下降した状態で、アームシリ ダ79がアーム77の第一アーム支軸88と作業具 軸97とを結ぶ結線Lに対して略直交するよう 構成されている。よって、アーム77が下降し た状態からアームシリンダ79の伸長動作によ てシリンダ推力をアーム77に効率よく伝え ことができる。これにより、作業具78の持ち 上げ力を大にして、作業具78の地切り力や掘 力が大きくなり、作業具78をスムーズに持 上げることができる。

 アーム77の昇降動作の全範囲に亘って、 右一対の第二リフトリンク82が、後ろ上がり に傾斜した状態を維持するように構成されて いる。よって、第二リフトリンク82が後方に 平状態であったり後下がりに傾斜している 合に比べ、図13に示す仮想交点Cが後方に移 する。さらに、アーム77の昇降動作の全範 に亘って、第二リフトリンク82が後上がりに 傾斜しているため、アーム77の最下位状態か の上昇動作によって、第二リフトリンク82 傾斜角αが次第に大きくなる。第一リフトリ ンク81の前方揺動が小さいときには、第二リ トリンク82の傾斜角αが大きくなることによ って、仮想交点Cが徐々に後方に移動するこ になる。また、第一リフトリンク81の前方揺 動が大きくなると、第二リフトリンク82の傾 角αが大きくなることによって、第一リフ リンク81が前方揺動することによる仮想交点 Cの前方移動を押さえることができる。結果 アーム77の上昇動作の全範囲に亘って交点DE の長さ即ち点BF間の長さを極力長いものに 持することができる。

 アーム77の上昇動作の途中で、第二リフ リンク82の傾斜角αが90度を超えて第二リフ リンク82が第二リンク支軸86を支点に前上が に傾斜すると、仮想交点Cが前方に大きく移 動して、交点結線L5が作用交点Bを中心として 大きく前方側に揺動することとなる。交点DE の長さ、即ち、点BF間の長さがアーム77の上 昇動作の途中で急に短くなって、作業具78の ち上げ力が途中で急激に低下することにな 。しかしながら、本構成であると、アーム7 7の上昇動作の途中で第二リフトリンク82が前 上がりに傾斜することがないため、アーム77 上昇動作の全範囲に亘って作業具78をスム ズに持ち上げることができる。

 また、アームシリンダ79の伸縮によるア ム77の昇降動作によって第二リフトリンク82 その基部(第二リンク支軸86)を支点に90度よ も小さい範囲θで上下揺動するように構成 れている。よって、アーム77の最下位状態か らのアームシリンダ79の伸長動作により作業 78の持ち上げ力が徐々に変動して大きく低 したりすることがない。よって、作業具78を スムーズに持ち上げることができる。

 なお、本実施形態では、左右一対の走行 置3は、従動輪68及び駆動輪69にクローラ70を 巻き掛けてなるクローラ走行装置により構成 されているが、これに代え、左右一対の走行 装置3は、タイヤを有する前輪及び後輪によ 構成するようにしてもよい。

 上記実施形態では、アーム77が下降した 態において、キャビン4を倒伏状態にしたと にキャビン4と後連結部材146とが干渉しない ように、後連結部材146とキャビン4とが互い 前後に離間されている。しかし、これに代 、アーム77が下降した状態において、キャビ ン4を倒伏状態にしたときにキャビン4の背面 が後連結部材146に接当して、これによりキ ビンを倒伏状態に保持するようにしてもよ 。

 上記実施形態では、第一リフトリンク81 アームシリンダ79及び第二リフトリンク82と ーム77との連結部分にグリースを注入する うにしている。しかし、これに代え、第一 フトリンク81、アームシリンダ79及び第二リ トリンク82とアーム77との連結部分にグリー ス以外の潤滑油を注入するようにしてもよい 。

 上記実施形態では、左右一対の走行装置3 のトラックフレーム73が、フレーム本体9の左 右一対の側壁7に溶接により一体に取り付け れている。しかし、これに代え、左右一対 走行装置3のトラックフレーム73を、フレー 本体9の左右一対の側壁7にボルトナット等の 締結具により着脱自在に取り付けるようにし てもよい。

 上記実施形態では、左右一対の走行装置3 は、従動輪68及び駆動輪69にクローラ70を巻き 掛けてなるクローラ走行装置により構成され ている。しかし、これに代え、左右一対の走 行装置3は、タイヤを有する前輪及び後輪に り構成するようにしてもよい。

  本発明は、アームを昇降させる過程で 第一リフトリンクがローダ作業機の車体後 よりも大きく後方突出することを防止し、 業等の際に第一リフトリンクがローダ作業 の後方の物に衝当して邪魔にならないよう するローダ作業機に適用できる。