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Patent Searching and Data


Title:
LOCK FASTENER TOOL
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/175227
Kind Code:
A1
Abstract:
[Problem] To provide a lock fastener tool which can be easily manufactured and exhibits excellent fastening ability. [Solution] This lock fastener tool is provided with a hook-and-loop fastener and a base substrate 4 obtained by performing insert molding on the hook-and-loop fastener. The base substrate 4 has provided thereto a space 32 in which a resin material is to be filled during insert molding. The space 32 includes openings 38-41 that are provided on a front surface 25 of the base substrate 4. The openings 38-41 are surrounded by a peripheral edge wall part 45 of the front surface 25. During insert molding, a base part of the hook-and-loop fastener is abutted against the peripheral edge wall part 45 of the base substrate 4, and the peripheral edge wall part 45 serves as an embankment for preventing leakage of the resin material filled in the space 32.

Inventors:
MORO TAKUMI (JP)
Application Number:
PCT/JP2020/006177
Publication Date:
September 03, 2020
Filing Date:
February 18, 2020
Export Citation:
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Assignee:
NITTA MOLD CORP (JP)
KASAI KOGYO KK (JP)
International Classes:
A44B18/00; B60R13/02
Foreign References:
JP2000139519A2000-05-23
JPS5784243A1982-05-26
JPH08238112A1996-09-17
JP2015002794A2015-01-08
Attorney, Agent or Firm:
KISHIMOTO Tadaaki et al. (JP)
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Claims:
〇 2020/175227 19 卩(:170? 2020 /006177

請求の範囲

[請求項 1 ] ベース基材と、

ベース部と、 前記べース部に設けられた複数の係合部と、 を有する 面フアスナと、 を備え、

前記べース基材は前記べース部と樹脂材料を用いたインサート成形 により一体とされており、

前記べース基材は開口が設けられた表面を有し、 前記表面は前記表 面の外周縁の全周に沿って連続的に設けられた周縁壁部を有し、 前記 周縁壁部は前記開口を囲み、

前記べース基材には、 インサート成形時に樹脂材料が充填される空 間が設けられ、 前記空間は前記開口を含み、

インサート成形時において、 前記べース基材の前記周縁壁部に前記 面フアスナの前記べース部が当接され、 前記べース基材の前記周縁壁 部は、 前記空間に充填された樹脂材料の漏出を防止する堤防として機 能するロックフアスナ具。

[請求項 2] 前記周縁壁部の幅は、 〇. 0〇!〇!である請求項 1 に 記載のロックフアスナ具。

[請求項 3] ベース基材と、

ベース部と、 前記べース部に設けられた複数の係合部と、 を有する 面フアスナと、 を備え、

前記べース基材は、 前記べース部と樹脂材料を用いたインサート成 形により _体とされており、

前記べース基材は複数の開口と少なくとも 1個の連通凹部が設けら れた表面を有し、

前記べース基材には、 インサート成形時に樹脂材料が充填される空 間が設けられ、 前記空間は前記複数の開口を含み、 前記複数の開口は、 前記少なくとも 1個の連通凹部を介して相互に 連通された一対の開口を含むロツクフアスナ具。 〇 2020/175227 20 卩(:170? 2020 /006177

[請求項 4] 前記複数の開口の全ては、 前記少なくとも 1個の連通凹部を介して 相互に連通されている請求項 3に記載のロックフアスナ具。

[請求項 5] 前記複数の開口は、 前記表面の外周縁部の内側に格子状に配列され た矩形状の 4個の開口である請求項 4に記載のロックフアスナ具。

[請求項 6] 前記べース基材の前記表面には、 前記複数の開口に対応する複数の 空気流出流路が設けられ、

前記べース基材には、 前記べース基材を貫通する空気排出孔が設け られ、 前記空気排出孔は前記複数の空気流出流路を介して前記複数の 開口と連通し、

インサート成形時において、 前記複数の開口内の空気は、 前記複数 の空気流出流路を通して前記空気排出孔に流れる請求項 3に記載の口 ックフアスナ具。

[請求項 7] ベース基材と、

ベース部と、 前記べース部に設けられた複数の係合部と、 を有する 面フアスナと、 を備え、

前記べース基材は前記べース部と樹脂材料を用いたインサート成形 により一体とされており、

前記べース基材は少なくとも 1個の開口と少なくとも 1個の空気流 出流路とが設けられた表面を有し、

前記べース基材には、 インサート成形時に樹脂材料が充填される空 間と、 前記べース基材を貫通する少なくとも 1個の空気排出孔と、 が 設けられ、 前記空間は前記少なくとも 1個の開口を含み、

インサート成形時において、 前記少なくとも 1個の開口内の空気は 、 前記少なくとも 1個の空気流出流路を通して前記少なくとも 1個の 空気排出孔に流れるロックフアスナ具。

[請求項 8] 前記少なくとも 1個の開口は、 格子状に配置された 4個の開口を含 み、

前記べース基材の前記表面は、 前記表面の外周縁の全周に沿って連 〇 2020/175227 21 卩(:170? 2020 /006177

続的に設けられた周縁壁部を有し、 前記周縁壁部は前記 4個の開口を 囲み、

前記少なくとも 1個の空気排出孔は前記 4個の開口の中心部位に設 けられた 1個の空気排出孔を含む請求項 7に記載のロックファスナ具

[請求項 9] 前記少なくとも 1個の開口は、 格子状に配置された 4個の開口を含 み、 前記 4個の開口は、 隣接する 1対の開口と、 隣接する 1対の第 2 開口を含み、

前記べース基材の前記表面は、 前記表面の外周縁の全周に沿って連 続的に設けられた周縁壁部を有し、 前記周縁壁部は前記 4個の開口を 囲み、

前記少なくとも 1個の空気排出孔は、 前記 1対の第 1開口に対応す る第 1空気排出孔と、 前記 1対の第 2開口に対応する第 2空気排出孔 と、 を含み、

インサート成形時において、 前記 1対の第 1開口内の空気は第 1空 気排出孔に流れ、 前記 1対の第 2開口内の空気は第 2空気排出孔に流 れる請求項 7に記載のロックファスナ具。

[請求項 10] 前記少なくとも 1個の空気排出孔は、 インサート成形時において金 型に設けられた吸引流路を通して吸引源に連通される請求項 7に記載 のロックフアスナ具。

Description:
\¥0 2020/175227 1 卩(:17 2020 /006177 明 細 書

発明の名称 : ロックファスナ具

技術分野

[0001 ] 本発明は、 ロックファスナ具に関する。

背景技術

[0002] 例えば、 車両内面にシート状材 (例えば、 シート状天井材) を内張りする のにロックファスナ具が用いられている。 特許文献 1 に開示のロックファス ナ具は、 面ファスナ (例えば、 雄型面ファスナ) と、 面ファスナの裏面に接 着剤により固着されたべース基材と、 を備える。 面ファスナの表面には多数 の係合部が設けられている。

[0003] 例えば、 天井材を車両の天井に取り付ける場合、 天井に複数のロックファ スナ具を固定し、 天井材の多数の被係合部をロックファスナ具 の多数の係合 部に係合させる。

先行技術文献

特許文献

[0004] 特許文献 1 :特開 2 0 0 5 _ 1 4 5 1 1 2号公報

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005] 上述した従来のロックファスナ具は、 ベース基材と面ファスナとを接着剤 を用いて固着して製造されるが、 このとき接着剤が面ファスナの表側にはみ 出して係止部の隙間に流れ込む恐れがある。 このように接着剤が係止部の隙 間に流れ込むと、 隙間の一部が接着剤で埋まり、 ロックファスナ具の留め能 力が弱くなる。

[0006] また、 このようなロックファスナ具を製造する方法 として、 各べース基材 の表面に面ファスナを一つ一つ接着剤で貼り 付けることが考えられる。 しか しながら、 このような接着作業は煩雑であり、 製作コストが高くなる。 そこ で、 このような製造方法に代えて、 大きいサイズのベース基材に大きいサイ 〇 2020/175227 2 卩(:170? 2020 /006177

ズの面フアスナを接着剤で貼り付けた後に 所定サイズに切断することが考え られる。 しかしながら、 この方法では切断作業が煩雑となり、 やはり制作コ ストが高くなる。

[0007] 本発明の目的は、 容易に製造可能であって優れた留め能力を有 するロック フアスナ具を提供することである。 課題を解決するための手段

[0008] 本発明の第 1の側面に係るロックフアスナ具は、 ベース基材と、 ベース部 と前記べース部に設けられた複数の係合部と を有する面フアスナと、 を備え 、 前記べース基材は前記べース部と樹脂材料を 用いたインサート成形により _体とされており、 前記べース基材は開口が設けられた表面を有 し、 前記表 面は前記表面の外周縁の全周に沿って連続的 に設けられた周縁壁部を有し、 前記周縁壁部は前記開口を囲み、 前記べース基材には、 インサート成形時に 樹脂材料が充填される空間が設けられ、 前記空間は前記開口を含み、 インサ -卜成形時において、 前記べース基材の前記周縁壁部に前記面フア スナの前 記べース部が当接され、 前記べース基材の前記周縁壁部は、 前記空間に充填 された樹脂材料の漏出を防止する堤防として 機能する。

[0009] 前記周縁壁部の幅は、 〇. 0 1 〇1 111 ~ 5 . 0〇!〇!であるのが好ましい。

[0010] 本発明の第 2の側面に係るロックフアスナ具は、 ベース基材と、 ベース部 と前記べース部に設けられた複数の係合部と を有する面フアスナと、 を備え 、 前記べース基材は、 前記べース部と樹脂材料を用いたインサート 成形によ り一体とされており、 前記べース基材は複数の開口と少なくとも 1個の連通 凹部が設けられた表面を有し、 前記べース基材には、 インサート成形時に樹 脂材料が充填される空間が設けられ、 前記空間は前記複数の開口を含み、 前 記複数の開口は、 前記少なくとも 1個の連通凹部を介して相互に連通された —対の開口を含む。

[001 1 ] 前記複数の開口の全ては、 前記少なくとも 1個の連通凹部を介して相互に 連通されているのが好ましい。

[0012] 前記複数の開口は、 前記表面の外周縁部の内側に格子状に配列さ れた矩形 〇 2020/175227 3 卩(:170? 2020 /006177

状の 4個の開口であるのが好ましい。

[0013] 前記べース基材の前記表面には、 前記複数の開口に対応する複数の空気流 出流路が設けられ、 前記べース基材には、 前記べース基材を貫通する空気排 出孔が設けられ、 前記空気排出孔は前記複数の空気流出流路を 介して前記複 数の開口と連通し、 インサート成形時において、 前記複数の開口内の空気は 、 前記複数の空気流出流路を通して前記空気排 出孔に流れるのが好ましい。

[0014] 本発明の第 3の側面に係るロックフアスナ具は、 ベース基材と、 ベース部 と前記べース部に設けられた複数の係合部と を有する面フアスナと、 を備え 、 前記べース基材は前記べース部と樹脂材料を 用いたインサート成形により —体とされており、 前記べース基材は少なくとも 1個の開口と少なくとも 1 個の空気流出流路とが設けられた表面を有し 、 前記べース基材には、 インサ -卜成形時に樹脂材料が充填される空間と、 前記べース基材を貫通する少な くとも 1個の空気排出孔と、 が設けられ、 前記空間は前記少なくとも 1個の 開口を含み、 インサート成形時において、 前記少なくとも 1個の開口内の空 気は、 前記少なくとも 1個の空気流出流路を通して前記少なくとも 1個の空 気排出孔に流れる。

[0015] 前記少なくとも 1個の開口は、 格子状に配置された 4個の開口を含み、 前 記べース基材の前記表面は、 前記表面の外周縁の全周に沿って連続的に設 け られた周縁壁部を有し、 前記周縁壁部は前記 4個の開口を囲み、 前記少なく とも 1個の空気排出孔は前記 4個の開口の中心部位に設けられた 1個の空気 排出孔を含むのが好ましい。

[0016] 前記少なくとも 1個の開口は、 格子状に配置された 4個の開口を含み、 前 記 4個の開口は、 隣接する 1対の開口と、 隣接する 1対の第 2開口を含み、 前記べース基材の前記表面は、 前記表面の外周縁の全周に沿って連続的に設 けられた周縁壁部を有し、 前記周縁壁部は前記 4個の開口を囲み、 前記少な くとも 1個の空気排出孔は、 前記 1対の第 1開口に対応する第 1空気排出孔 と、 前記 1対の第 2開口に対応する第 2空気排出孔と、 を含み、 インサート 成形時において、 前記 1対の第 1開口内の空気は第 1空気排出孔に流れ、 前 〇 2020/175227 4 卩(:170? 2020 /006177

記 1対の第 2開口内の空気は第 2空気排出孔に流れるのが好ましい。

[0017] 前記少なくとも 1個の空気排出孔は、 インサート成形時において金型に設 けられた吸引流路を通して吸引源に連通され るのが好ましい。

発明の効果

[0018] 本発明の一側面によれば、 ベース基材には空間が設けられ、 前記空間はベ —ス基材の表面に設けられた開口を含むので 、 ベース基材の表面に面ファス ナのべース部を当接して空間に樹脂を充填す ることにより、 面ファスナのベ —ス部にべース基材をインサート成形するこ とができる。 また、 ベース基材 の表面には外周縁に沿って支持壁部が設けら れ、 支持壁部は樹脂が開口から 漏出して面ファスナの係合部へ付着するのを 防止するので、 優れた留め能力 を有するロックファスナ具を提供できる。

[0019] また、 本発明の他の側面によれば、 インサート成形する際に、 複数の開口 内の空気は、 複数の空気流出流路を通して孔に流れるので 、 ベース基材と面 ファスナとの間に空気が溜まることがなく、 ベース基材を面ファスナに確実 にインサート成形することができる。

図面の簡単な説明

[0020] [図 1]本発明の実施形態に係るロックファスナ を正面側から見た斜視図。

[図 2]図 1のロックファスナ具を背面側から見た斜視 。

[図 3]図 1のロックファスナ具が備えるベース基材を 面側から見た斜視図。 [図 4]図 3のべース基材を背面側から見た斜視図。

[図 5]図 3のべース基材を面ファスナと共に示す透視 面図。

[図 6]図 3のべース基材に充填硬化された樹脂を面フ スナと共に示す背面側 からみた透視斜視図。

[図 7]面ファスナに図 3のべース基材をインサート成形するための 型装置の 断面図であって、 (3) は開いた状態の金型装置を示し、 (匕) は閉じた状 態の金型装置を示す。

[図 8]本発明の実施形態の第 1変形形態に係るロックファスナ具が備える ー ス基材の正面図。 〇 2020/175227 5 卩(:170? 2020 /006177

[図 9]本発明の実施形態の第 2変形形態に係るロックフアスナ具が備える ー ス基材の正面図。

[図 10]本発明の実施形態の第 3変形形態に係るロックフアスナ具が備える —ス基材を正面側から見た斜視図。

[図 1 1]図 1 0のべース基材を背面側から見た斜視図。

[図 12]面フアスナに図 1 0のべース基材をインサート成形するための 型装 置の断面図。

[図 13]本発明の実施形態の第 4変形形態に係るロックフアスナ具が備える —ス基材の正面図。

発明を実施するための形態

[0021] 添付図面を参照して、 本発明の実施形態に係るロックフアスナ具に ついて 説明する。 図 1及び図 2に示すように、 本実施形態のロックフアスナ具 2は 、 ベース基材 4と、 面フアスナ 6とを備え、 ベース基材 4は面フアスナ 6に インサート成形されている。 即ち、 ベース基材 4と面フアスナ 6とは樹脂材 料 (樹脂 5) を用いたインサート成形により一体的に結合 されている。

[0022] 面フアスナ 6は合成樹脂 (例えば、 ポリオレフィン系樹脂など) の成型に より形成され、 ベース部 8と、 複数 (多数) の係合部 1 0とを備える。 ベー ス部 8と係合部 1 0とは例えば一体形成されている。 ベース部 8は表面 (第 1面) 8 3 と裏面 (第 2面) 8匕を有し、 複数の係合部 1 0はべース部 8の 表面 8 3に設けられている。 各係合部 1 0はきのこ状であり、 ベース部 8の 表面 8 3から延出する脚部 脚部 1 0 3の先端部に設けられた頭部 1 0匕と、 を有し、 頭部 1 0匕は脚部 1 0 3よりも大径である。

[0023] 図 3及び図 4を参照して、 ベース基材 4は正面視略矩形状であって、 上面

2 1、 底面 2 2、 左側面 2 3、 右側面 2 4、 表面 2 5、 裏面 2 6、 左凹面 2 7、 及び右凹面 2 8と、 を有し、 左凹面 2 7は左側面 2 3と表面 2 5との間 に設けられ、 右凹面 2 8は右側面 2 4と表面 2 5との間に設けられている。 [0024] ベース基材 4は、 例えば合成樹脂の一体成型により形成され、 合成樹脂と しては、 八巳 3樹脂、 不飽和ポリエステル樹脂などが用いられる。 強度を高 〇 2020/175227 6 卩(:170? 2020 /006177

めるためにガラス繊維などを入れるときに は不飽和ポリエステル樹脂などが 好ましい。

[0025] ベース基材 4の表面 25には少なくとも 1つの開口が設けられ、 本実施形 態においては図 3に示す様に 4つの開口 38, 39, 40, 4 1が設けられ ている。 本実施形態においてはベース基材 4の表面 25には更に 4つの連通 凹部 62, 63, 64, 65が設けられ、 4つの開口 38〜 4 1は連通凹部 62〜 65を介して相互に連通している。 また、 ベース基材 4の裏面 26に は一対の開口 70, 72が設けられ、 開口 70は開口 40, 4 1 と表裏方向 口 3において連通し、 開口 72は開口 38, 39と表裏方向 03において連 通している。

[0026] これら開口 38〜 4 1 , 連通凹部 62〜 65, 及び開口 70, 72が空間

32として機能し、 後述するインサート成形により空間 32に充填されて硬 化された樹脂 5によって、 面ファスナ 6のべース部 8がべース基材 4の表面 25に一体的に結合されている。

[0027] ここで、 図 5に示す様に、 ベース基材 4の表面 25の外形は、 面ファスナ

6のべース部 8の裏面 8匕の外形に対応し、 実質上同じ大きさを有する。 な お、 図 5においては、 判りやすく図示するために、 表面 25をべース部 8の 裏面 8匕よりも幾分大きく示している。

[0028] また、 ベース基材 4には、 空間 32に連通する左右一対の注入口 34, 3

6が設けられている。 左側の注入口 34は、 上面 2 1 と左側面 23との角部 に設けられ、 右側の注入口 36は上面 2 1 と右側面 24との角部に設けられ 、 インサート成形時にはこれらの注入口 34, 36を介して樹脂材料 (樹脂 5) が空間 32に充填される。 尚、 本実施形態では、 樹脂材料は 2つの注入 口 34, 36から空間 32に充填されるが、 他の実施形態では 1つ又は 3つ 以上の注入口から樹脂材料を空間 32に充填するのが好ましい。

[0029] 次に、 開口 38〜 4 1 , 連通凹部 62〜 65, 及び開口 70, 72につい て詳述する。 図 3に示す様に、 開口 38〜 4 1は全て実質上同じ大きさであ り、 ベース基材 4の表面 25の外周縁よりも内側に格子状に配列されて る 〇 2020/175227 7 卩(:170? 2020 /006177

。 換言すると、 ベース基材 4の表面 2 5は、 開口 3 8〜 4 1 を囲む周縁壁部 4 5と、 上下方向口 2に延びる縦中間部 4 6と、 左右方向口 1 に延びる横中 間部 4 8と、 を有し、 開口 3 8〜 4 1は縦中間部 4 6と横中間部 4 8により 仕切られている。

[0030] 即ち、 左側の開口 3 8 , 3 9と右側の開口 4 0 , 4 1 とは、 縦中間部 4 6 を挟んで左右方向口 1 に間隔をおいて配設され、 上側の開口 3 8 , 4 0と下 側の開口 3 9 , 4 1 とは横中間部 4 8を挟んで上下方向 0 2に間隔をおいて 配設されている。

[0031 ] 周縁壁部 4 5、 縦中間部 4 6、 及び横中間部 4 8はすべて面一であり、 面 フアスナ 6の裏面 8匕 (図 7 ( 3 ) 参照) を支持する支持壁部として機能し ている。

[0032] 周縁壁部 4 5は、 正面視矩形環状であって、 表面 2 5の外周縁の全周に沿 って連続的に設けられ、 周縁壁部 4 5の幅 \^/ 1 (図 3及び図 5参照) は、 0 .

るのが更に好ましい。 周縁壁部 4 5の幅 1が〇. 0 1 より小さいと、 インサート成形の際に樹脂材料が周縁壁部 4 5の外側に漏れ出るおそれがあ り、 一方、 幅 \^/ 1が 5 . を超えると、 開口 3 8〜 4 1の面積 (即ち、 開口 3 8〜 4 1内で硬化した樹脂 5と面フアスナ 6との接着面積) が不十分 になり、 ベース基材 4と面フアスナ 6との結合が弱くなるおそれがある。

[0033] 連通凹部 6 2は縦中間部 4 6の上端部に設けられ、 連通凹部 6 2を介して 開口 3 8 , 4 0同士が左右方向 0 1 に連通し、 連通凹部 6 3は縦中間部 4 6 の下端部に設けられ、 連通凹部 6 3を介して開口 3 9 , 4 1同士が左右方向 〇 1 に連通されている。 連通凹部 6 4は、 横中間部 4 8の左端部に設けられ 、 連通凹部 6 3を介して開口 3 8 , 3 9同士が上下方向 0 2に連通し、 連通 凹部 6 5は横中間部 4 8の右端部に設けられ、 連通凹部 6 5を介して開口 4 0 , 4 1同士が上下方向 0 2に連通している。

[0034] 連通凹部 6 2〜 6 5は周縁壁部 4 5から幾分離れた部位に設けるのが好ま しく、 周縁壁部 4 5から連通凹部 6 2〜 6 5の各々までの距離 \^/ 2 (図 3及 〇 2020/175227 8 卩(:170? 2020 /006177

び図 5参照) は、 〇. 8〇!〇!以上であるのが好ましく、 1 . 以上であ るのが更に好ましい。 この距離 \^ 2が〇. より小さくなると、 インサ

-卜成形の際に連通凹部 6 2〜 6 5を流れる樹脂材料が周縁壁部 4 5を超え て外側に漏れ出るおそれが生じる。

[0035] 図 4に示す様に、 一対の開口 7 0 , 7 2は、 ベース基材 4の裏面 2 6に、 その外周縁の内側に設けられている。 換言すると、 ベース基材 4の裏面 2 6 は、 開口 7 0 , 7 2を囲む周縁壁部 5 7と、 上下方向口 2に延びる縦中間部 5 6と、 を有し、 開口 7 0 , 7 2は縦中間部 5 6を挟んで左右方向 0 1 に間 隔をおいて配設されている。 ベース基材 4の裏面 2 6の縦中間 5 6と周縁壁 部 5 7とは面一とされている。

[0036] 次に、 ベース基材 4を面フアスナ 6にインサート成形する方法について説 明する。 このインサート成形方法では、 例えば、 図 7 ( 3 ) 及び ( に示 す金型装置 8 2が用いられる。 金型装置 8 2は、 固定金型 8 4と、 第 1可動 金型 8 8と、 第 2可動金型 9 4と、 一対の補助金型 1 0 0 , 1 0 2と、 を備 える。 固定金型 8 4の表側 (片側) には第 1開口部 8 6が設けられ、 第 1開 口部 8 6内に第 1可動金型 8 8が矢印八 1で示す方向に移動自在に配設され ている。 また、 固定金型 8 4の裏側 (他側) には第 2開口部 9 2が設けられ 、 第 2開口部 9 2内に第 2可動金型 9 4が矢印八 2で示す方向に移動自在に 配設されている。 補助金型 1 〇〇, 1 〇 2は第 1開口部 8 6内の左右両端に 配設されている。

[0037] 図 7 (a) に示すように、 金型装置 8 2が開いた状態では、 固定金型 8 4 、 第 1及び第 2可動金型 8 8 , 9 4並びに一対の補助金型 1 0 0 , 1 0 2の 内側に、 ベース基材 4及び面フアスナ 6を収容するための空間 3が生じる。

[0038] インサート成形ではまず、 開いた状態の金型装置 8 2の空間 3に、 図 7 (

a) で示すようにべース基材 4及び面フアスナ 6を上方から収容する。 即ち 、 面フアスナ 6は、 複数の係合部 1 0 (即ち、 ベース部 8の表面 8 3) が第 1可動金型 8 8側を向くように一対の補助金型 1 0 0 , 1 0 2間に上方から 挿入され、 ベース基材 4は、 裏面 2 6 (開口 7 0 , 7 2) が第 2可動金型 9 〇 2020/175227 9 卩(:170? 2020 /006177

4側を向くように空間 3に上方から挿入される。

[0039] 次に、 第 1及び第 2可動金型 8 8 , 9 4をそれぞれ矢印八 1 , 八 2で示す 方向に移動させて型締めを行う。 この型締めの状態では、 図 7 (1〇) で示す ように、 固定金型 8 4及び一対の補助金型 1 0 0 , 1 0 2によって、 面ファ スナ 6及びべース基材 4の左右方向 0 1の移動が規制され、 第 1可動金型 8 8によって、 面ファスナ 6の表側 (矢印八 1 と反対方向) への移動が規制さ れ、 また第 2可動金型 9 4によって、 ベース基材 4の裏側 (矢印八 2と反対 方向) への移動が規制される。 これにより、 面ファスナ 6の裏面 8 13にべ一 ス基材 4の表面 2 5が当接し、 従って面ファスナ 6のべース部 8 (ベース部 8の裏面 8匕) は、 ベース基材 4の表面 2 5 (即ち、 表面 2 5の周縁壁部 4 5、 縦中間部 4 6 , 横中間部 4 8 (支持壁部) ) により支持される。

[0040] この状態において、 ベース基材 4の一対の注入口 3 4 , 3 6から樹脂材料 (未硬化の樹脂 5) を空間 3 2に充填し、 その後、 樹脂材料が硬化すること により面ファスナ 6とべース基材 4とが _ 体とされる。

[0041 ] 即ち、 注入口 3 4 , 3 6から注入された樹脂材料は、 開口 7 0 , 7 2及び 開口 3 8〜 4 1 を通して面ファスナ 6のべース部 8の背面 8匕まで流れ込む 。 このとき、 ベース基材 4の表面 2 5の周縁壁部 4 5が面ファスナ 6のべ一 ス部 8と直接接触して圧接状態に保たれているの 、 ベース基材 4の空間 3 2に充填された樹脂材料は周縁壁部 4 5を超えて係合部 1 0まで漏出するこ とがない。 即ち、 ベース基材 4の周縁壁部 4 5は樹脂材料の漏出を防止する 堤防として機能し、 樹脂 5が存在しない非成形領域となる。 そして、 上述の ように周縁壁部 4 5の幅 \/\/ 1 を〇. (〇. 1 01 01 以上であるのがより好ましい) 、 樹脂材料が空間 3 2から漏出するのを効果 的に抑えることができる。

[0042] また、 ベース基材 4の開口 3 8〜 4 1が連通凹部 6 2〜 6 5により連通さ れているので、 例えば開口 3 8付近における樹脂材料の充填圧力が他の開 3 9〜 4 1付近における充填圧力よりも上昇すると、 開口 3 8付近の樹脂材 料が連通凹部 6 2〜 6 5を通して他の開口 3 9〜 4 1 に流れ込み、 開口 3 8 〇 2020/175227 10 卩(:170? 2020 /006177

付近における樹脂材料の充填圧力の上昇が 抑えられ、 開口 3 8付近における 面フアスナ 6の破損を防止することができる。

[0043] このように、 開口 3 8〜 4 1のいずれかの付近で充填圧力が上昇したと ても、 連通凹部 6 2〜 6 5を通して樹脂材料が流れるので、 面フアスナ 6の ベース部 8に部分的に大きな圧力がかからず、 面フアスナ 6の破損を防止す ることができる。

[0044] 例えば、 車両への内装材 (例えば、 シート状天井材) の取り付けに用いる ロックフアスナ具 2が備えるベース基材 4は、 上下方向口 2における縦寸法

。 よって、 仮にべース基材 4に連通凹部 6 2〜 6 5が設けられていない場合 には、 樹脂材料の充填圧力の僅かな変動が面フアス ナ 6に対する圧力の大き な上昇となって現れ得るが、 本実施形態では開口 3 8〜 4 1の全てが連通凹 部 6 2〜 6 5を介して連通しているため、 樹脂材料の充填圧力変動による面 フアスナ 6に対する部分的な圧力上昇を抑えることが き、 面フアスナ 6の 破損を防止することができる。

[0045] ここで、 図 6に示す様に、 上述の様にしてべース基材 4の空間 3 2に流れ 込んだ樹脂材料のうち、 開口 3 8 , 3 9 , 4 0 , 4 1の各々に流れ込んだ樹 月旨 5 3 , 5匕, 5〇, 5 と、 連通凹部 6 2 , 6 3 , 6 4 , 6 5の各々に流 れた樹脂 5 6 , 5干, 5 9 , 5 とにより、 ベース基材 4が面フアスナ 6の ベース部 8に固着される。 樹脂材料としては、 接着性、 剛性に優れたものを 用いるのが望ましく、 例えばアクリル樹脂、 エポキシ樹脂などを用いるのが 好ましい。

[0046] このように、 本実施形態のロックフアスナ具 2は、 面フアスナ 6にべース 基材 4をインサート成形することにより製造され ので、 面フアスナ 6とべ —ス基材 4とを確実に接合することができるとともに の製造コストを低減 することができる。 〇 2020/175227 1 1 卩(:170? 2020 /006177

[0047] 例えば、 本実施形態のロックフアスナ具 2を用いて車両 (図示せず) に内 装材 (図示せず) を取り付けるには、 複数個のロックフアスナ具 2を車両 ( 或いは車両に取り付けられたレール部材など ) に接着剤により固定し、 これ らのロックフアスナ具 2に、 内装材に設けられたロックフアスナ具 (図示せ ず) を取り付ければよい。

[0048] なお、 本実施形態では、 金型装置 8 2は 2つの可動金型 8 8 , 9 4を備え るが、 他の実施形態においては金型 8 8 , 9 4のいずれか一方を固定金型と するのが好ましい。

[0049] また、 異なる実施形態においては、 ベース基材 4の裏面 2 6の縦中間壁部

5 6の上下方向 0 2中間部に、 一対の開口 7 0 , 7 2同士を連通する連通凹 部を設けるのが好ましい。

[0050] 本実施形態では、 ベース基材 4の裏面 2 6に 2つの開口 7 0 , 7 2が設け られているが、 他の実施形態においては、 2つの開口 7 0 , 7 2に代えて表 面 2 5と同様に 4個の開口を設けるのが好ましい。

[0051 ] 次に、 上記実施形態の第 1〜第 4変形形態について順に説明する。 尚、 以 下の変形形態において、 上述した実施形態と実質上同一の部材には同 一の参 照番号を付し、 その説明を省略する。

[0052] まず、 実施形態の第 1変形形態に係るロックフアスナ具について 8を参 照して説明する。 図 8に示す様に、 本変形形態に係るロックフアスナ具 2八 はべース基材 4八を備え、 ベース基材 4八の表面 2 5八には一対の開口 3 8 八, 3 9八が設けられている。 開口 3 8八, 3 9八は、 表面 2 5八の外周縁 の内側に配設されている。 換言すると、 ベース基材 4八の表面 2 5八は、 開 口 3 8 , 3 9 を囲む矩形環状の周縁壁部 4 5 と、 上下方向口 2に延び る縦中間部 4 6八と、 を有し、 開口 3 8八, 3 9八は縦中間部 4 6八により 仕切られている。 即ち、 左側の開口 3 8八と右側の開口 3 9八とは、 縦中間 部 4 6八を挟んで左右方向 0 1 に間隔をおいて配設されている。

[0053] 周縁壁部 4 5八と縦中間部 4 6八とは面一であり、 面フアスナ 6 (図 7 (

3) ) の裏面 8匕を支持する支持壁部として機能する。 〇 2020/175227 12 卩(:170? 2020 /006177

[0054] 周縁壁部 4 5 は、 正面視矩形環状であって、 表面 2 5 の外周縁に沿っ て連続的に設けられ、 周縁壁部 4 5 の幅 1は実施形態と同一である。

[0055] ベース基材 4八の表面 2 5八には更に連通凹部 6 2八が設けられている。

連通凹部 6 2八は、 縦中間部 4 6八の中間部に設けられ、 一対の開口 3 8八 , 3 9八を左右方向 0 1 に連通する。 連通凹部 6 2八は、 周縁壁部 4 5八か ら幾分離れた部位に設けるのが好ましく、 周縁壁部 4 5 から連通凹部 6 2 八までの距離 2は、 上述の実施形態と同様である。

[0056] 次に、 実施形態の第 2変形形態に係るロックフアスナ具について 9を参 照して説明する。 図 9に示す様に、 本変形形態に係るロックフアスナ具 2巳 はべース基材 4巳を備え、 ベース基材 4 8の表面 2 5巳には 6つの開口 3 8巳 , 3 9巳, 4 0巳, 4 1 巳, 4 2巳, 4 3巳が設けられている。 これら開口 3 8巳~ 4 3巳は、 表面 2 5巳の外周縁の内側に格子状に配列されて設 ら れている。 換言すると、 ベース基材 4巳の表面 2 5巳は、 開口 3 8巳〜4 3 巳を囲む周縁壁部 4 5巳と、 上下方向口 2に延びる縦中間部 4 6巳, 4 7巳 と、 左右方向口 1 に延びる横中間部 4 8巳と、 を有し、 開口 3 8巳~ 4 3巳 は縦中間部 4 6 6 , 4 7巳と横中間部 4 8巳により仕切られている。

[0057] 即ち、 左側の開口 3 8巳, 3 9巳と中間の開口 4 2巳, 4 3巳と右側の開 口 4 0巳, 4 1 巳とは、 縦中間部 4 6巳, 4 7巳を挟んで左右方向 0 1 に間 隔をおいて配設され、 上側の開口 3 8巳, 4 0巳, 4 2巳と下側の開口 3 9 巳, 4 1 巳, 4 3巳とは、 横中間部 4 8巳を挟んで上下方向 0 2に間隔をお いて配設されている。

[0058] 周縁壁部 4 5巳、 縦中間部 4 6巳, 4 7巳、 及び横中間部 4 8巳はすべて 面一であり、 面フアスナ 6 (図 7 ( 3 ) ) の裏面 8匕を支持する支持壁部と して機能する。

[0059] 周縁壁部 4 5巳は正面視矩形環状であって、 表面 2 5巳の外周縁の全周に 沿って連続的に設けられ、 周縁壁部 4 5 8の幅\^/ 1は実施形態と同一である。

[0060] ベース基材 4 8の表面 2 5 8には更に連通凹部 6 2巳, 6 3巳, 6 4巳、 6

5巳、 6 6巳、 6 7巳が設けられている。 連通凹部 6 2巳, 6 6巳は縦中間 〇 2020/175227 13 卩(:170? 2020 /006177

部 4 6巳, 4 7巳の上端部に設けられ、 連通凹部 6 3巳, 6 7巳は縦中間部 4 6巳, 4 7巳の下端部に設けられている。 連通凹部 6 4巳は横中間部 4 8 巳の左端部に設けられ、 連通凹部 6 5巳は横中間部 4 8巳の右端部に設けら れ、 連通凹部 6 8巳は横中間部 4 8巳の中間部に設けられている。 開口 3 8 巳〜 4 3巳は連通凹部 6 2巳~ 6 7巳を介して相互に連通されている。

[0061 ] 連通凹部 6 2 6 7巳は、 表面 2 5巳の周縁壁部 4 5巳から幾分離れた 部位に設けるのが好ましく、 周縁壁部 4 5巳から各連通凹部 6 2巳〜6 7巳 までの距離 2は実施形態と同様である。

[0062] なお、 他の変形形態においては連通凹部 6 5巳を省略するのが好ましい。

また、 更なる他の変形形態においては連通凹部 6 8巳を省略するのが好まし い。

[0063] 次に、 図 1 〇〜図 1 2を参照して、 本実施形態の第 3変形形態に係るロッ クフアスナ具について説明する。 図 1 0に示す様に、 本変形形態に係るロッ クフアスナ具 2 ( 3はべース基材 4 ( 3を備え、 ベース基材 4 ( 3は正面視矩形状 であって、 上述のベース基材 4と同様に、 上面 2 1、 底面 2 2、 左側面 2 3 、 右側面 2 4、 表面 2 5、 及び裏面 2 6を有する。

[0064] また、 ベース基材 4〇には空間 3 2〇と、 空間 3 2〇に連通する一対の注 入口 3 4、 3 6が設けられている。

[0065] 図 1 0に示す様に、 ベース基材 4〇の表面 2 5には、 4つの開口 3 8〇,

3 9 0 , 4 0 0 , 4 1 〇が設けられ、 これら開口 3 8〇~ 4 1 〇は、 表面 2 5の外周縁よりも内側に位置し、 周縁壁部 4 5により囲われている。

[0066] 換言すると、 ベース基材 4〇の表面 2 5は、 開口 3 8〇~ 4 1 〇を囲む周 縁壁部 4 5と、 上下方向口 2に延びる縦中間部 4 6 ( 3と、 左右方向口 1 に延 びる横中間部 4 8〇と、 を有し、 開口 3 8〇~ 4 1 〇は縦中間部 4 6〇と横 中間部 4 8 ( 3により仕切られている。

[0067] 即ち、 左側の開口 3 8〇, 3 9〇と右側の開口 4〇〇, 4 1 〇とは、 縦中 間部 4 6〇を挟んで左右方向 0 1 に間隔をおいて設けられ、 上側の開口 3 8 〇, 4〇〇と下側の接着開口 3 9〇, 4 1 〇とは横中間部 4 8〇を挟んで上 〇 2020/175227 14 卩(:170? 2020 /006177

下方向 0 2に間隔をおいて設けられている。

[0068] 周縁壁部 4 5、 縦中間部 4 6 ( 3、 及び横中間部 4 8 ( 3は全て面一であり、 面フアスナ 6 (図 7 ( 3 ) ) の裏面 8匕を支持する支持壁部として機能して いる。

[0069] ベース部 4〇の表面 2 5には更に連通凹部 6 2〇、 6 3〇、 6 4〇、 6 5 〇が設けられている。 連通凹部 6 2 ( 3は縦中間部 4 6 ( 3の上部に設けられ、 連通凹部 6 3 ( 3は縦中間部 4 6 ( 3の下部に設けられている。 また、 連通凹部 6 4 ( 3は横中間部 4 8 ( 3の左部に設けられ、 連通凹部 6 5 ( 3は横中間部 4 8 〇の右部に設けられている。 4つの開口 3 8〇~ 4 1 〇は連通凹部 6 2〇~

6 5 ( 3を介して相互に連通されている。

[0070] 図 1 1 に示すように、 ベース基材 4〇の裏面 2 6には、 2つの開口 7 0〇 , 7 2〇が設けられ、 開口 7〇〇は表裏方向 0 3において開口 4〇〇, 4 1 〇と連通し、 開口 7 2〇は裏表方向 0 3において開口 3 8〇, 3 9〇と連通 している。 一対の開口 7 0〇, 7 2〇は縦中間部 5 6〇を挟んで左右方向 0 1 に間隔をおいて設けられ、 縦中間部 5 6〇には一対の開口 7 0 0 , 7 2 0 同士を連通する連通凹部 1 3 4 , 1 3 6が設けられている。

[0071 ] これら開口 3 8〇~ 4 1 〇, 連通凹部 6 2〇~ 6 5〇, 及び開口 7 0〇,

7 2〇が空間 3 2〇として機能し、 後述するインサート成形により空間 3 2 〇に充填されて硬化された樹脂 5によって、 面フアスナ 6のべース部 8がべ —ス基材 4〇の表面 2 5に一体的に結合されている。

[0072] また、 図 1 0に示す様に、 ベース基材 4 ( 3には、 略楕円状の中央壁部 1 3

2が縦中間部 4 6 ( 3と横中間部 4 8 ( 3との交差部に設けられている。 中央壁 部 1 3 2の表面 1 3 2 3は、 ベース基材 4 ( 3の表面 2 5 (表面 2 5の周縁壁 部 4 5、 縦中間部 4 6 ( 3 , 及び横中間部 4 8〇 よりも表裏方向口 3方向に おいて裏側に位置し、 よってべース基材 4 ( 3の表面 2 5は、 中央壁部 1 3 2 よりも表側に位置している。 一方、 図 1 1 に示す様に、 中央壁部 1 3 2の背 面 1 3 2匕は開口 7 0 ( 3 , 7 2 ( 3の底面を構成し、 ベース基材 4 ( 3の裏面 2 6は中央壁部 1 3 2の背面 1 3 2匕よりも裏側に位置している。 〇 2020/175227 15 卩(:170? 2020 /006177

[0073] ベース基材 4 ( 3には更に、 筒状部 1 3 8が中央壁部 1 3 2の中央部に設け られている。 図 1 0に示す様に、 筒状部 1 3 8の表側端面は、 中央壁部 1 3 2よりも表側に位置し、 縦中間部 4 6 ( 3及び横中間 4 8 ( 3と面一であり、 図 1 1 に示す様に筒状部 1 3 8の裏側端面は、 中央壁部 1 3 2よりも裏側に突 出し、 縦中間部 5 6〇及び周縁壁部 5 7と面一とされている。

[0074] 図 1 1 に示すように、 ベース基材 4 ( 3にはべース基材 4 ( 3を表裏方向 0 3 に貫通する空気排出孔 9が筒状部 1 3 8の中心に設けられている。

[0075] 図 1 0に示す様に、 筒状部 1 3 8の表側端面には、 周方向に間隔をおいて 空気排出孔 9から放射状に延びる 4つの凹部 1 4 2が設けられている。 これ ら凹部 1 4 2は、 開口 3 8〇~ 4 1 〇に対応して設けられ、 対応する開口 3 8〇~ 4 1 <3と空気排出孔 9とを連通し、 開口 3 8 ( 3 ~ 4 1 <3内の空気を空 気排出孔 9に導く空気流出流路として機能する。

[0076] ベース基材 4〇を面フアスナ 6にインサート成形するには、 例えば、 図 1

2に示す金型装置 8 2 ( 3が用いられる。 金型装置 8 2 ( 3は、 上述の金型装置 8 2と略同一の構成を有するが、 第 2可動金型 9 4に代えて第 2可動金型 9 4〇を備える点で異なる。 第 2可動金型 9 4 ( 3には吸引流路 1 4 4が設けら れ、 吸引流路 1 4 4は吸引源 1 4 6 (例えばポンプ) に連通されている。

[0077] 図 1 2に示す様に、 金型装置 8 2 ( 3にべース基材 4 ( 3及び面フアスナ 6を 収容して型締めすると、 ベース基材 4 ( 3の表面 2 5 (ベース基材 4 ( 3の表面 2 5の周縁壁部 4 5、 縦中間部 4 6 ( 3 , 横中間部 4 8 ( 3、 筒状部 1 3 8の表 側端面 (こらら全て支持壁部として機能する) ) が面フアスナ 6のべース部 8の裏面 8 1)に圧接する。 このとき、 空気排出孔 9の表側開口は、 面フアスナ 6のべース部 8により覆われるが、 その裏側開口は第 2可動金型 9 4〇の吸 引流路 1 4 4に連通される。 よって、 ベース基材 4〇の 4つの開口 3 8〇〜 4 1 ( 3は、 凹部 1 4 2及び空気排出孔 9を介して吸引流路 1 4 4に連通され 、 更に吸引源 1 4 6に連通される。

[0078] この状態において、 ベース基材 4 ( 3の一対の注入口 3 4 , 3 6から樹脂材 料を充填空間 3 2 0に充填することにより、 面フアスナ 6のべース部 8にべ 〇 2020/175227 16 卩(:170? 2020 /006177

—ス基材 4 ( 3がインサート成形される。 即ち、 注入口 3 4 , 3 6から注入さ れた樹脂材料は、 開口 7〇〇, 7 2 0 , 3 8〇~ 4 1 〇を通して面ファスナ 6のべース部 8の背面 8匕まで流れると共に、 連通凹部 6 2〇〜6 5〇に流 れ込んで硬化される。

[0079] また、 本変形形態では、 インサート成形の際に吸引源 1 4 6が作動され、 開口 3 8 ( 3〜4 1 ( 3内の空気が凹部 1 4 2 (空気流出流路) を通して空気排 出孔 9に流れ、 更に吸引流路 1 4 4を通して外部に排出される。 よって、 面 ファスナ 6のべース部 8と充填された樹脂材料 (樹脂 5 ) との間に空気が残 留することがなく、 ベース基材 4〇を面ファスナ 6のべース部 8に、 より確 実にインサート成形することができる。

[0080] 本変形形態においても上記実施形態と同様に 、 開口 3 8 ( 3〜4 1 ( 3付近で 充填圧力の変動が生じたとしても、 連通凹部 6 2 ( 3〜6 5 ( 3を通して樹脂材 料が流れるので、 面ファスナ 6のべース部 8に部分的に大きな圧力が作用す ることを回避できる。

[0081 ] 次に、 図 1 3を参照して、 本実施形態の第 4変形形態に係るロックファス ナ具について図 1 3を参照して説明する。 本変形形態に係るロックファスナ 具 2 0はべース基材 4 0を備え、 ベース基材 4 0は、 上述のベース基材 4と 略同一であるが、 ベース基材 4 0の表面 2 5には、 開口 3 8〜 4 1 に代えて 開口 3 8 0 ~ 4 1 口が設けられ、 これら開口 3 8 0 ~ 4 1 0は縦中間部 4 6 及び横中間部 4 8に代えて縦中間部 4 6〇及び横中間部 4 8 0により仕切ら れている。 縦中間部 4 6 0には上述の連通凹部 6 2 , 6 3が、 横中間部 4 8 口には上述の連通凹部 6 4 , 6 5がそれぞれ設けられている。

[0082] ベース基材 4 0には更に、 表面 2 5の横中間部 4 8 0の左部に第 1筒状部

1 5 6が設けられ、 横中間部 4 8 0の右部に第 2筒状部 1 5 8が設けられて いる。 また、 ベ _ス基材 4口にはべース基材 4口を表裏方向口 3に貫通する 空気排出孔 9口が設けられ、 本変形形態においては空気排出口 9 0は第 1筒 状部 1 5 6に設けられた第 1空気排出孔 9 1 0と、 第 2筒状部 1 5 8に設け られた第 2空気排出口 9 2 0と、 を含む。 〇 2020/175227 17 卩(:170? 2020 /006177

[0083] 尚、 他の実施形態においては、 第 1及び第 2筒状部 1 5 6 , 1 5 8が省略 され、 9 2 0が横中間部 4 8〇に直接的に 設けられる。

[0084] 第 1筒状部 1 5 6の表側端面には、 上下方向口 2に隣接する開口 3 8 0 ,

3 9口に対応して一対の第 1凹部 1 6 0 , 1 6 1 (空気流出流路として機能 する) が設けられ、 上側の第 1凹部 1 6 0は、 左上側の開口 3 8 0と第 1空 気排出口 9 1 0とを連通し、 下側の第 1凹部 1 6 1は、 左下側の開口 3 9 0 と第 1空気排出口 9 1 口とを連通する。 第 2筒状部 1 5 8の表側端面には、 上下方向 4 1 口に対応して一対の第 2凹部 1 6

2 , 1 6 3 (空気流出流路として機能する) が設けられ、 上側の第 2凹部 1 6 2は、 右上側の開口 4 0 0と第 2空気排出口 9 2 0とを連通し、 下側の第 2凹部 1 6 3は、 右下側の開口 4 1 口と第 2空気排出口 9 2 0とを連通する

[0085] 図示していないが、 第 1空気排出口 9 1 0及び第 2空気排出口 9 2 0はそ れそれ、 インサート成形の際に例えば金型装置の第 2可動金型に設けられた 第 1吸引流路及び第 2吸引流路を通して吸引源に連通されるよう 構成され ている。 吸引源が作動すると、 ベース基材 4 0の開口 3 8 3 9 0内の空 気は、 一対の第 1凹部 1 6 0 , 1 6 1 を通して第 1空気排出口 9 1 0に流れ 、 この第 1空気排出口 9 1 0を通して外部に排出される。 またべース基材 4 0の開口 4 0 0 , 4 1 0内の空気は、 一対の第 2凹部 1 6 2 , 1 6 3を通し て第 2空気排出口 9 2 0に流れ、 この第 2空気排出口 9 2口を通して外部に 排出される。 これにより、 第 3変形形態と同様の作用効果を達成すること できる。

[0086] なお、 第 4変形形態では、 左側の開口 3 8 0 , 3 9 0の間に第 1筒状部 1

5 6を設け、 右側の開口 4 0 0 , 4 1 口の間に第 2筒状部 1 5 8を設けてい るが、 他の実施形態においては、 縦中間部 4 6 0の上部に第 1空気排出口 9 1 口が貫通する第 1筒状部 1 5 6を設け、 縦中間部 4 6 0の下部に第 2空気 排出口 9 2 0が貫通する第 2筒状部 1 5 8を設けるのが好ましい。 この場合 〇 2020/175227 18 卩(:170? 2020 /006177

、 第 1筒状部 1 56の表側端面に、 左右方向口 1 に隣接する開口 4 〇口に連通する一対の第 1凹部 1 60, 1 6 1が設けられ、 第 2筒状部 1 5 8の表側端面に、 左右方向口 1 に隣接する開口 39 4 1 0に連通する一 対の第 2凹部 1 62, 1 63が設けられる。 このように構成しても、 第 4変 形形態と同様の作用効果を達成することがで きる。

[0087] 以上、 本発明に従うロックフアスナ具の実施形態及 び変形形態について説 明したが、 本発明はかかる実施形態及び変形形態に限定 されるものではなく 、 本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形 乃至修正が可能である。 産業上の利用可能性

[0088] 本発明に係るロックフアスナ具は、 特に車両にシート状材を内張りするの に好適に利用できる。 符号の説明

[0089] 2, 2八, 2巳, 20, 20 ロックフアスナ具

4, 4八, 4巳, 40, 40 ベース基材

6 面フアスナ

8 ベース部

1 0 係合部

25 表面

32 空間

38〜 4 1 , 38八〜4 1 八, 38巳〜 43巳, 38〇〜4 1 〇, 380 〜 4 1 0 開口

45 周縁壁部

5 樹脂

62〜 65, 62八, 62巳〜 68巳, 62〇~64〇 連通凹部