KASAI KOGYO KK (JP)
JP2000139519A | 2000-05-23 | |||
JPS5784243A | 1982-05-26 | |||
JPH08238112A | 1996-09-17 | |||
JP2015002794A | 2015-01-08 |
〇 2020/175227 19 卩(:170? 2020 /006177 請求の範囲 [請求項 1 ] ベース基材と、 ベース部と、 前記べース部に設けられた複数の係合部と、 を有する 面フアスナと、 を備え、 前記べース基材は前記べース部と樹脂材料を用いたインサート成形 により一体とされており、 前記べース基材は開口が設けられた表面を有し、 前記表面は前記表 面の外周縁の全周に沿って連続的に設けられた周縁壁部を有し、 前記 周縁壁部は前記開口を囲み、 前記べース基材には、 インサート成形時に樹脂材料が充填される空 間が設けられ、 前記空間は前記開口を含み、 インサート成形時において、 前記べース基材の前記周縁壁部に前記 面フアスナの前記べース部が当接され、 前記べース基材の前記周縁壁 部は、 前記空間に充填された樹脂材料の漏出を防止する堤防として機 能するロックフアスナ具。 [請求項 2] 前記周縁壁部の幅は、 〇. 0〇!〇!である請求項 1 に 記載のロックフアスナ具。 [請求項 3] ベース基材と、 ベース部と、 前記べース部に設けられた複数の係合部と、 を有する 面フアスナと、 を備え、 前記べース基材は、 前記べース部と樹脂材料を用いたインサート成 形により _体とされており、 前記べース基材は複数の開口と少なくとも 1個の連通凹部が設けら れた表面を有し、 前記べース基材には、 インサート成形時に樹脂材料が充填される空 間が設けられ、 前記空間は前記複数の開口を含み、 前記複数の開口は、 前記少なくとも 1個の連通凹部を介して相互に 連通された一対の開口を含むロツクフアスナ具。 〇 2020/175227 20 卩(:170? 2020 /006177 [請求項 4] 前記複数の開口の全ては、 前記少なくとも 1個の連通凹部を介して 相互に連通されている請求項 3に記載のロックフアスナ具。 [請求項 5] 前記複数の開口は、 前記表面の外周縁部の内側に格子状に配列され た矩形状の 4個の開口である請求項 4に記載のロックフアスナ具。 [請求項 6] 前記べース基材の前記表面には、 前記複数の開口に対応する複数の 空気流出流路が設けられ、 前記べース基材には、 前記べース基材を貫通する空気排出孔が設け られ、 前記空気排出孔は前記複数の空気流出流路を介して前記複数の 開口と連通し、 インサート成形時において、 前記複数の開口内の空気は、 前記複数 の空気流出流路を通して前記空気排出孔に流れる請求項 3に記載の口 ックフアスナ具。 [請求項 7] ベース基材と、 ベース部と、 前記べース部に設けられた複数の係合部と、 を有する 面フアスナと、 を備え、 前記べース基材は前記べース部と樹脂材料を用いたインサート成形 により一体とされており、 前記べース基材は少なくとも 1個の開口と少なくとも 1個の空気流 出流路とが設けられた表面を有し、 前記べース基材には、 インサート成形時に樹脂材料が充填される空 間と、 前記べース基材を貫通する少なくとも 1個の空気排出孔と、 が 設けられ、 前記空間は前記少なくとも 1個の開口を含み、 インサート成形時において、 前記少なくとも 1個の開口内の空気は 、 前記少なくとも 1個の空気流出流路を通して前記少なくとも 1個の 空気排出孔に流れるロックフアスナ具。 [請求項 8] 前記少なくとも 1個の開口は、 格子状に配置された 4個の開口を含 み、 前記べース基材の前記表面は、 前記表面の外周縁の全周に沿って連 〇 2020/175227 21 卩(:170? 2020 /006177 続的に設けられた周縁壁部を有し、 前記周縁壁部は前記 4個の開口を 囲み、 前記少なくとも 1個の空気排出孔は前記 4個の開口の中心部位に設 けられた 1個の空気排出孔を含む請求項 7に記載のロックファスナ具 [請求項 9] 前記少なくとも 1個の開口は、 格子状に配置された 4個の開口を含 み、 前記 4個の開口は、 隣接する 1対の開口と、 隣接する 1対の第 2 開口を含み、 前記べース基材の前記表面は、 前記表面の外周縁の全周に沿って連 続的に設けられた周縁壁部を有し、 前記周縁壁部は前記 4個の開口を 囲み、 前記少なくとも 1個の空気排出孔は、 前記 1対の第 1開口に対応す る第 1空気排出孔と、 前記 1対の第 2開口に対応する第 2空気排出孔 と、 を含み、 インサート成形時において、 前記 1対の第 1開口内の空気は第 1空 気排出孔に流れ、 前記 1対の第 2開口内の空気は第 2空気排出孔に流 れる請求項 7に記載のロックファスナ具。 [請求項 10] 前記少なくとも 1個の空気排出孔は、 インサート成形時において金 型に設けられた吸引流路を通して吸引源に連通される請求項 7に記載 のロックフアスナ具。 |
発明の名称 : ロックファスナ具
技術分野
[0001 ] 本発明は、 ロックファスナ具に関する。
背景技術
[0002] 例えば、 車両内面にシート状材 (例えば、 シート状天井材) を内張りする のにロックファスナ具が用いられている。 特許文献 1 に開示のロックファス ナ具は、 面ファスナ (例えば、 雄型面ファスナ) と、 面ファスナの裏面に接 着剤により固着されたべース基材と、 を備える。 面ファスナの表面には多数 の係合部が設けられている。
[0003] 例えば、 天井材を車両の天井に取り付ける場合、 天井に複数のロックファ スナ具を固定し、 天井材の多数の被係合部をロックファスナ具 の多数の係合 部に係合させる。
先行技術文献
特許文献
[0004] 特許文献 1 :特開 2 0 0 5 _ 1 4 5 1 1 2号公報
発明の概要
発明が解決しようとする課題
[0005] 上述した従来のロックファスナ具は、 ベース基材と面ファスナとを接着剤 を用いて固着して製造されるが、 このとき接着剤が面ファスナの表側にはみ 出して係止部の隙間に流れ込む恐れがある。 このように接着剤が係止部の隙 間に流れ込むと、 隙間の一部が接着剤で埋まり、 ロックファスナ具の留め能 力が弱くなる。
[0006] また、 このようなロックファスナ具を製造する方法 として、 各べース基材 の表面に面ファスナを一つ一つ接着剤で貼り 付けることが考えられる。 しか しながら、 このような接着作業は煩雑であり、 製作コストが高くなる。 そこ で、 このような製造方法に代えて、 大きいサイズのベース基材に大きいサイ 〇 2020/175227 2 卩(:170? 2020 /006177
ズの面フアスナを接着剤で貼り付けた後に 所定サイズに切断することが考え られる。 しかしながら、 この方法では切断作業が煩雑となり、 やはり制作コ ストが高くなる。
[0007] 本発明の目的は、 容易に製造可能であって優れた留め能力を有 するロック フアスナ具を提供することである。 課題を解決するための手段
[0008] 本発明の第 1の側面に係るロックフアスナ具は、 ベース基材と、 ベース部 と前記べース部に設けられた複数の係合部と を有する面フアスナと、 を備え 、 前記べース基材は前記べース部と樹脂材料を 用いたインサート成形により _体とされており、 前記べース基材は開口が設けられた表面を有 し、 前記表 面は前記表面の外周縁の全周に沿って連続的 に設けられた周縁壁部を有し、 前記周縁壁部は前記開口を囲み、 前記べース基材には、 インサート成形時に 樹脂材料が充填される空間が設けられ、 前記空間は前記開口を含み、 インサ -卜成形時において、 前記べース基材の前記周縁壁部に前記面フア スナの前 記べース部が当接され、 前記べース基材の前記周縁壁部は、 前記空間に充填 された樹脂材料の漏出を防止する堤防として 機能する。
[0009] 前記周縁壁部の幅は、 〇. 0 1 〇1 111 ~ 5 . 0〇!〇!であるのが好ましい。
[0010] 本発明の第 2の側面に係るロックフアスナ具は、 ベース基材と、 ベース部 と前記べース部に設けられた複数の係合部と を有する面フアスナと、 を備え 、 前記べース基材は、 前記べース部と樹脂材料を用いたインサート 成形によ り一体とされており、 前記べース基材は複数の開口と少なくとも 1個の連通 凹部が設けられた表面を有し、 前記べース基材には、 インサート成形時に樹 脂材料が充填される空間が設けられ、 前記空間は前記複数の開口を含み、 前 記複数の開口は、 前記少なくとも 1個の連通凹部を介して相互に連通された —対の開口を含む。
[001 1 ] 前記複数の開口の全ては、 前記少なくとも 1個の連通凹部を介して相互に 連通されているのが好ましい。
[0012] 前記複数の開口は、 前記表面の外周縁部の内側に格子状に配列さ れた矩形 〇 2020/175227 3 卩(:170? 2020 /006177
状の 4個の開口であるのが好ましい。
[0013] 前記べース基材の前記表面には、 前記複数の開口に対応する複数の空気流 出流路が設けられ、 前記べース基材には、 前記べース基材を貫通する空気排 出孔が設けられ、 前記空気排出孔は前記複数の空気流出流路を 介して前記複 数の開口と連通し、 インサート成形時において、 前記複数の開口内の空気は 、 前記複数の空気流出流路を通して前記空気排 出孔に流れるのが好ましい。
[0014] 本発明の第 3の側面に係るロックフアスナ具は、 ベース基材と、 ベース部 と前記べース部に設けられた複数の係合部と を有する面フアスナと、 を備え 、 前記べース基材は前記べース部と樹脂材料を 用いたインサート成形により —体とされており、 前記べース基材は少なくとも 1個の開口と少なくとも 1 個の空気流出流路とが設けられた表面を有し 、 前記べース基材には、 インサ -卜成形時に樹脂材料が充填される空間と、 前記べース基材を貫通する少な くとも 1個の空気排出孔と、 が設けられ、 前記空間は前記少なくとも 1個の 開口を含み、 インサート成形時において、 前記少なくとも 1個の開口内の空 気は、 前記少なくとも 1個の空気流出流路を通して前記少なくとも 1個の空 気排出孔に流れる。
[0015] 前記少なくとも 1個の開口は、 格子状に配置された 4個の開口を含み、 前 記べース基材の前記表面は、 前記表面の外周縁の全周に沿って連続的に設 け られた周縁壁部を有し、 前記周縁壁部は前記 4個の開口を囲み、 前記少なく とも 1個の空気排出孔は前記 4個の開口の中心部位に設けられた 1個の空気 排出孔を含むのが好ましい。
[0016] 前記少なくとも 1個の開口は、 格子状に配置された 4個の開口を含み、 前 記 4個の開口は、 隣接する 1対の開口と、 隣接する 1対の第 2開口を含み、 前記べース基材の前記表面は、 前記表面の外周縁の全周に沿って連続的に設 けられた周縁壁部を有し、 前記周縁壁部は前記 4個の開口を囲み、 前記少な くとも 1個の空気排出孔は、 前記 1対の第 1開口に対応する第 1空気排出孔 と、 前記 1対の第 2開口に対応する第 2空気排出孔と、 を含み、 インサート 成形時において、 前記 1対の第 1開口内の空気は第 1空気排出孔に流れ、 前 〇 2020/175227 4 卩(:170? 2020 /006177
記 1対の第 2開口内の空気は第 2空気排出孔に流れるのが好ましい。
[0017] 前記少なくとも 1個の空気排出孔は、 インサート成形時において金型に設 けられた吸引流路を通して吸引源に連通され るのが好ましい。
発明の効果
[0018] 本発明の一側面によれば、 ベース基材には空間が設けられ、 前記空間はベ —ス基材の表面に設けられた開口を含むので 、 ベース基材の表面に面ファス ナのべース部を当接して空間に樹脂を充填す ることにより、 面ファスナのベ —ス部にべース基材をインサート成形するこ とができる。 また、 ベース基材 の表面には外周縁に沿って支持壁部が設けら れ、 支持壁部は樹脂が開口から 漏出して面ファスナの係合部へ付着するのを 防止するので、 優れた留め能力 を有するロックファスナ具を提供できる。
[0019] また、 本発明の他の側面によれば、 インサート成形する際に、 複数の開口 内の空気は、 複数の空気流出流路を通して孔に流れるので 、 ベース基材と面 ファスナとの間に空気が溜まることがなく、 ベース基材を面ファスナに確実 にインサート成形することができる。
図面の簡単な説明
[0020] [図 1]本発明の実施形態に係るロックファスナ を正面側から見た斜視図。
[図 2]図 1のロックファスナ具を背面側から見た斜視 。
[図 3]図 1のロックファスナ具が備えるベース基材を 面側から見た斜視図。 [図 4]図 3のべース基材を背面側から見た斜視図。
[図 5]図 3のべース基材を面ファスナと共に示す透視 面図。
[図 6]図 3のべース基材に充填硬化された樹脂を面フ スナと共に示す背面側 からみた透視斜視図。
[図 7]面ファスナに図 3のべース基材をインサート成形するための 型装置の 断面図であって、 (3) は開いた状態の金型装置を示し、 (匕) は閉じた状 態の金型装置を示す。
[図 8]本発明の実施形態の第 1変形形態に係るロックファスナ具が備える ー ス基材の正面図。 〇 2020/175227 5 卩(:170? 2020 /006177
[図 9]本発明の実施形態の第 2変形形態に係るロックフアスナ具が備える ー ス基材の正面図。
[図 10]本発明の実施形態の第 3変形形態に係るロックフアスナ具が備える —ス基材を正面側から見た斜視図。
[図 1 1]図 1 0のべース基材を背面側から見た斜視図。
[図 12]面フアスナに図 1 0のべース基材をインサート成形するための 型装 置の断面図。
[図 13]本発明の実施形態の第 4変形形態に係るロックフアスナ具が備える —ス基材の正面図。
発明を実施するための形態
[0021] 添付図面を参照して、 本発明の実施形態に係るロックフアスナ具に ついて 説明する。 図 1及び図 2に示すように、 本実施形態のロックフアスナ具 2は 、 ベース基材 4と、 面フアスナ 6とを備え、 ベース基材 4は面フアスナ 6に インサート成形されている。 即ち、 ベース基材 4と面フアスナ 6とは樹脂材 料 (樹脂 5) を用いたインサート成形により一体的に結合 されている。
[0022] 面フアスナ 6は合成樹脂 (例えば、 ポリオレフィン系樹脂など) の成型に より形成され、 ベース部 8と、 複数 (多数) の係合部 1 0とを備える。 ベー ス部 8と係合部 1 0とは例えば一体形成されている。 ベース部 8は表面 (第 1面) 8 3 と裏面 (第 2面) 8匕を有し、 複数の係合部 1 0はべース部 8の 表面 8 3に設けられている。 各係合部 1 0はきのこ状であり、 ベース部 8の 表面 8 3から延出する脚部 脚部 1 0 3の先端部に設けられた頭部 1 0匕と、 を有し、 頭部 1 0匕は脚部 1 0 3よりも大径である。
[0023] 図 3及び図 4を参照して、 ベース基材 4は正面視略矩形状であって、 上面
2 1、 底面 2 2、 左側面 2 3、 右側面 2 4、 表面 2 5、 裏面 2 6、 左凹面 2 7、 及び右凹面 2 8と、 を有し、 左凹面 2 7は左側面 2 3と表面 2 5との間 に設けられ、 右凹面 2 8は右側面 2 4と表面 2 5との間に設けられている。 [0024] ベース基材 4は、 例えば合成樹脂の一体成型により形成され、 合成樹脂と しては、 八巳 3樹脂、 不飽和ポリエステル樹脂などが用いられる。 強度を高 〇 2020/175227 6 卩(:170? 2020 /006177
めるためにガラス繊維などを入れるときに は不飽和ポリエステル樹脂などが 好ましい。
[0025] ベース基材 4の表面 25には少なくとも 1つの開口が設けられ、 本実施形 態においては図 3に示す様に 4つの開口 38, 39, 40, 4 1が設けられ ている。 本実施形態においてはベース基材 4の表面 25には更に 4つの連通 凹部 62, 63, 64, 65が設けられ、 4つの開口 38〜 4 1は連通凹部 62〜 65を介して相互に連通している。 また、 ベース基材 4の裏面 26に は一対の開口 70, 72が設けられ、 開口 70は開口 40, 4 1 と表裏方向 口 3において連通し、 開口 72は開口 38, 39と表裏方向 03において連 通している。
[0026] これら開口 38〜 4 1 , 連通凹部 62〜 65, 及び開口 70, 72が空間
32として機能し、 後述するインサート成形により空間 32に充填されて硬 化された樹脂 5によって、 面ファスナ 6のべース部 8がべース基材 4の表面 25に一体的に結合されている。
[0027] ここで、 図 5に示す様に、 ベース基材 4の表面 25の外形は、 面ファスナ
6のべース部 8の裏面 8匕の外形に対応し、 実質上同じ大きさを有する。 な お、 図 5においては、 判りやすく図示するために、 表面 25をべース部 8の 裏面 8匕よりも幾分大きく示している。
[0028] また、 ベース基材 4には、 空間 32に連通する左右一対の注入口 34, 3
6が設けられている。 左側の注入口 34は、 上面 2 1 と左側面 23との角部 に設けられ、 右側の注入口 36は上面 2 1 と右側面 24との角部に設けられ 、 インサート成形時にはこれらの注入口 34, 36を介して樹脂材料 (樹脂 5) が空間 32に充填される。 尚、 本実施形態では、 樹脂材料は 2つの注入 口 34, 36から空間 32に充填されるが、 他の実施形態では 1つ又は 3つ 以上の注入口から樹脂材料を空間 32に充填するのが好ましい。
[0029] 次に、 開口 38〜 4 1 , 連通凹部 62〜 65, 及び開口 70, 72につい て詳述する。 図 3に示す様に、 開口 38〜 4 1は全て実質上同じ大きさであ り、 ベース基材 4の表面 25の外周縁よりも内側に格子状に配列されて る 〇 2020/175227 7 卩(:170? 2020 /006177
。 換言すると、 ベース基材 4の表面 2 5は、 開口 3 8〜 4 1 を囲む周縁壁部 4 5と、 上下方向口 2に延びる縦中間部 4 6と、 左右方向口 1 に延びる横中 間部 4 8と、 を有し、 開口 3 8〜 4 1は縦中間部 4 6と横中間部 4 8により 仕切られている。
[0030] 即ち、 左側の開口 3 8 , 3 9と右側の開口 4 0 , 4 1 とは、 縦中間部 4 6 を挟んで左右方向口 1 に間隔をおいて配設され、 上側の開口 3 8 , 4 0と下 側の開口 3 9 , 4 1 とは横中間部 4 8を挟んで上下方向 0 2に間隔をおいて 配設されている。
[0031 ] 周縁壁部 4 5、 縦中間部 4 6、 及び横中間部 4 8はすべて面一であり、 面 フアスナ 6の裏面 8匕 (図 7 ( 3 ) 参照) を支持する支持壁部として機能し ている。
[0032] 周縁壁部 4 5は、 正面視矩形環状であって、 表面 2 5の外周縁の全周に沿 って連続的に設けられ、 周縁壁部 4 5の幅 \^/ 1 (図 3及び図 5参照) は、 0 .
るのが更に好ましい。 周縁壁部 4 5の幅 1が〇. 0 1 より小さいと、 インサート成形の際に樹脂材料が周縁壁部 4 5の外側に漏れ出るおそれがあ り、 一方、 幅 \^/ 1が 5 . を超えると、 開口 3 8〜 4 1の面積 (即ち、 開口 3 8〜 4 1内で硬化した樹脂 5と面フアスナ 6との接着面積) が不十分 になり、 ベース基材 4と面フアスナ 6との結合が弱くなるおそれがある。
[0033] 連通凹部 6 2は縦中間部 4 6の上端部に設けられ、 連通凹部 6 2を介して 開口 3 8 , 4 0同士が左右方向 0 1 に連通し、 連通凹部 6 3は縦中間部 4 6 の下端部に設けられ、 連通凹部 6 3を介して開口 3 9 , 4 1同士が左右方向 〇 1 に連通されている。 連通凹部 6 4は、 横中間部 4 8の左端部に設けられ 、 連通凹部 6 3を介して開口 3 8 , 3 9同士が上下方向 0 2に連通し、 連通 凹部 6 5は横中間部 4 8の右端部に設けられ、 連通凹部 6 5を介して開口 4 0 , 4 1同士が上下方向 0 2に連通している。
[0034] 連通凹部 6 2〜 6 5は周縁壁部 4 5から幾分離れた部位に設けるのが好ま しく、 周縁壁部 4 5から連通凹部 6 2〜 6 5の各々までの距離 \^/ 2 (図 3及 〇 2020/175227 8 卩(:170? 2020 /006177
び図 5参照) は、 〇. 8〇!〇!以上であるのが好ましく、 1 . 以上であ るのが更に好ましい。 この距離 \^ 2が〇. より小さくなると、 インサ
-卜成形の際に連通凹部 6 2〜 6 5を流れる樹脂材料が周縁壁部 4 5を超え て外側に漏れ出るおそれが生じる。
[0035] 図 4に示す様に、 一対の開口 7 0 , 7 2は、 ベース基材 4の裏面 2 6に、 その外周縁の内側に設けられている。 換言すると、 ベース基材 4の裏面 2 6 は、 開口 7 0 , 7 2を囲む周縁壁部 5 7と、 上下方向口 2に延びる縦中間部 5 6と、 を有し、 開口 7 0 , 7 2は縦中間部 5 6を挟んで左右方向 0 1 に間 隔をおいて配設されている。 ベース基材 4の裏面 2 6の縦中間 5 6と周縁壁 部 5 7とは面一とされている。
[0036] 次に、 ベース基材 4を面フアスナ 6にインサート成形する方法について説 明する。 このインサート成形方法では、 例えば、 図 7 ( 3 ) 及び ( に示 す金型装置 8 2が用いられる。 金型装置 8 2は、 固定金型 8 4と、 第 1可動 金型 8 8と、 第 2可動金型 9 4と、 一対の補助金型 1 0 0 , 1 0 2と、 を備 える。 固定金型 8 4の表側 (片側) には第 1開口部 8 6が設けられ、 第 1開 口部 8 6内に第 1可動金型 8 8が矢印八 1で示す方向に移動自在に配設され ている。 また、 固定金型 8 4の裏側 (他側) には第 2開口部 9 2が設けられ 、 第 2開口部 9 2内に第 2可動金型 9 4が矢印八 2で示す方向に移動自在に 配設されている。 補助金型 1 〇〇, 1 〇 2は第 1開口部 8 6内の左右両端に 配設されている。
[0037] 図 7 (a) に示すように、 金型装置 8 2が開いた状態では、 固定金型 8 4 、 第 1及び第 2可動金型 8 8 , 9 4並びに一対の補助金型 1 0 0 , 1 0 2の 内側に、 ベース基材 4及び面フアスナ 6を収容するための空間 3が生じる。
[0038] インサート成形ではまず、 開いた状態の金型装置 8 2の空間 3に、 図 7 (
a) で示すようにべース基材 4及び面フアスナ 6を上方から収容する。 即ち 、 面フアスナ 6は、 複数の係合部 1 0 (即ち、 ベース部 8の表面 8 3) が第 1可動金型 8 8側を向くように一対の補助金型 1 0 0 , 1 0 2間に上方から 挿入され、 ベース基材 4は、 裏面 2 6 (開口 7 0 , 7 2) が第 2可動金型 9 〇 2020/175227 9 卩(:170? 2020 /006177
4側を向くように空間 3に上方から挿入される。
[0039] 次に、 第 1及び第 2可動金型 8 8 , 9 4をそれぞれ矢印八 1 , 八 2で示す 方向に移動させて型締めを行う。 この型締めの状態では、 図 7 (1〇) で示す ように、 固定金型 8 4及び一対の補助金型 1 0 0 , 1 0 2によって、 面ファ スナ 6及びべース基材 4の左右方向 0 1の移動が規制され、 第 1可動金型 8 8によって、 面ファスナ 6の表側 (矢印八 1 と反対方向) への移動が規制さ れ、 また第 2可動金型 9 4によって、 ベース基材 4の裏側 (矢印八 2と反対 方向) への移動が規制される。 これにより、 面ファスナ 6の裏面 8 13にべ一 ス基材 4の表面 2 5が当接し、 従って面ファスナ 6のべース部 8 (ベース部 8の裏面 8匕) は、 ベース基材 4の表面 2 5 (即ち、 表面 2 5の周縁壁部 4 5、 縦中間部 4 6 , 横中間部 4 8 (支持壁部) ) により支持される。
[0040] この状態において、 ベース基材 4の一対の注入口 3 4 , 3 6から樹脂材料 (未硬化の樹脂 5) を空間 3 2に充填し、 その後、 樹脂材料が硬化すること により面ファスナ 6とべース基材 4とが _ 体とされる。
[0041 ] 即ち、 注入口 3 4 , 3 6から注入された樹脂材料は、 開口 7 0 , 7 2及び 開口 3 8〜 4 1 を通して面ファスナ 6のべース部 8の背面 8匕まで流れ込む 。 このとき、 ベース基材 4の表面 2 5の周縁壁部 4 5が面ファスナ 6のべ一 ス部 8と直接接触して圧接状態に保たれているの 、 ベース基材 4の空間 3 2に充填された樹脂材料は周縁壁部 4 5を超えて係合部 1 0まで漏出するこ とがない。 即ち、 ベース基材 4の周縁壁部 4 5は樹脂材料の漏出を防止する 堤防として機能し、 樹脂 5が存在しない非成形領域となる。 そして、 上述の ように周縁壁部 4 5の幅 \/\/ 1 を〇. (〇. 1 01 01 以上であるのがより好ましい) 、 樹脂材料が空間 3 2から漏出するのを効果 的に抑えることができる。
[0042] また、 ベース基材 4の開口 3 8〜 4 1が連通凹部 6 2〜 6 5により連通さ れているので、 例えば開口 3 8付近における樹脂材料の充填圧力が他の開 3 9〜 4 1付近における充填圧力よりも上昇すると、 開口 3 8付近の樹脂材 料が連通凹部 6 2〜 6 5を通して他の開口 3 9〜 4 1 に流れ込み、 開口 3 8 〇 2020/175227 10 卩(:170? 2020 /006177
付近における樹脂材料の充填圧力の上昇が 抑えられ、 開口 3 8付近における 面フアスナ 6の破損を防止することができる。
[0043] このように、 開口 3 8〜 4 1のいずれかの付近で充填圧力が上昇したと ても、 連通凹部 6 2〜 6 5を通して樹脂材料が流れるので、 面フアスナ 6の ベース部 8に部分的に大きな圧力がかからず、 面フアスナ 6の破損を防止す ることができる。
[0044] 例えば、 車両への内装材 (例えば、 シート状天井材) の取り付けに用いる ロックフアスナ具 2が備えるベース基材 4は、 上下方向口 2における縦寸法
。 よって、 仮にべース基材 4に連通凹部 6 2〜 6 5が設けられていない場合 には、 樹脂材料の充填圧力の僅かな変動が面フアス ナ 6に対する圧力の大き な上昇となって現れ得るが、 本実施形態では開口 3 8〜 4 1の全てが連通凹 部 6 2〜 6 5を介して連通しているため、 樹脂材料の充填圧力変動による面 フアスナ 6に対する部分的な圧力上昇を抑えることが き、 面フアスナ 6の 破損を防止することができる。
[0045] ここで、 図 6に示す様に、 上述の様にしてべース基材 4の空間 3 2に流れ 込んだ樹脂材料のうち、 開口 3 8 , 3 9 , 4 0 , 4 1の各々に流れ込んだ樹 月旨 5 3 , 5匕, 5〇, 5 と、 連通凹部 6 2 , 6 3 , 6 4 , 6 5の各々に流 れた樹脂 5 6 , 5干, 5 9 , 5 とにより、 ベース基材 4が面フアスナ 6の ベース部 8に固着される。 樹脂材料としては、 接着性、 剛性に優れたものを 用いるのが望ましく、 例えばアクリル樹脂、 エポキシ樹脂などを用いるのが 好ましい。
[0046] このように、 本実施形態のロックフアスナ具 2は、 面フアスナ 6にべース 基材 4をインサート成形することにより製造され ので、 面フアスナ 6とべ —ス基材 4とを確実に接合することができるとともに の製造コストを低減 することができる。 〇 2020/175227 1 1 卩(:170? 2020 /006177
[0047] 例えば、 本実施形態のロックフアスナ具 2を用いて車両 (図示せず) に内 装材 (図示せず) を取り付けるには、 複数個のロックフアスナ具 2を車両 ( 或いは車両に取り付けられたレール部材など ) に接着剤により固定し、 これ らのロックフアスナ具 2に、 内装材に設けられたロックフアスナ具 (図示せ ず) を取り付ければよい。
[0048] なお、 本実施形態では、 金型装置 8 2は 2つの可動金型 8 8 , 9 4を備え るが、 他の実施形態においては金型 8 8 , 9 4のいずれか一方を固定金型と するのが好ましい。
[0049] また、 異なる実施形態においては、 ベース基材 4の裏面 2 6の縦中間壁部
5 6の上下方向 0 2中間部に、 一対の開口 7 0 , 7 2同士を連通する連通凹 部を設けるのが好ましい。
[0050] 本実施形態では、 ベース基材 4の裏面 2 6に 2つの開口 7 0 , 7 2が設け られているが、 他の実施形態においては、 2つの開口 7 0 , 7 2に代えて表 面 2 5と同様に 4個の開口を設けるのが好ましい。
[0051 ] 次に、 上記実施形態の第 1〜第 4変形形態について順に説明する。 尚、 以 下の変形形態において、 上述した実施形態と実質上同一の部材には同 一の参 照番号を付し、 その説明を省略する。
[0052] まず、 実施形態の第 1変形形態に係るロックフアスナ具について 8を参 照して説明する。 図 8に示す様に、 本変形形態に係るロックフアスナ具 2八 はべース基材 4八を備え、 ベース基材 4八の表面 2 5八には一対の開口 3 8 八, 3 9八が設けられている。 開口 3 8八, 3 9八は、 表面 2 5八の外周縁 の内側に配設されている。 換言すると、 ベース基材 4八の表面 2 5八は、 開 口 3 8 , 3 9 を囲む矩形環状の周縁壁部 4 5 と、 上下方向口 2に延び る縦中間部 4 6八と、 を有し、 開口 3 8八, 3 9八は縦中間部 4 6八により 仕切られている。 即ち、 左側の開口 3 8八と右側の開口 3 9八とは、 縦中間 部 4 6八を挟んで左右方向 0 1 に間隔をおいて配設されている。
[0053] 周縁壁部 4 5八と縦中間部 4 6八とは面一であり、 面フアスナ 6 (図 7 (
3) ) の裏面 8匕を支持する支持壁部として機能する。 〇 2020/175227 12 卩(:170? 2020 /006177
[0054] 周縁壁部 4 5 は、 正面視矩形環状であって、 表面 2 5 の外周縁に沿っ て連続的に設けられ、 周縁壁部 4 5 の幅 1は実施形態と同一である。
[0055] ベース基材 4八の表面 2 5八には更に連通凹部 6 2八が設けられている。
連通凹部 6 2八は、 縦中間部 4 6八の中間部に設けられ、 一対の開口 3 8八 , 3 9八を左右方向 0 1 に連通する。 連通凹部 6 2八は、 周縁壁部 4 5八か ら幾分離れた部位に設けるのが好ましく、 周縁壁部 4 5 から連通凹部 6 2 八までの距離 2は、 上述の実施形態と同様である。
[0056] 次に、 実施形態の第 2変形形態に係るロックフアスナ具について 9を参 照して説明する。 図 9に示す様に、 本変形形態に係るロックフアスナ具 2巳 はべース基材 4巳を備え、 ベース基材 4 8の表面 2 5巳には 6つの開口 3 8巳 , 3 9巳, 4 0巳, 4 1 巳, 4 2巳, 4 3巳が設けられている。 これら開口 3 8巳~ 4 3巳は、 表面 2 5巳の外周縁の内側に格子状に配列されて設 ら れている。 換言すると、 ベース基材 4巳の表面 2 5巳は、 開口 3 8巳〜4 3 巳を囲む周縁壁部 4 5巳と、 上下方向口 2に延びる縦中間部 4 6巳, 4 7巳 と、 左右方向口 1 に延びる横中間部 4 8巳と、 を有し、 開口 3 8巳~ 4 3巳 は縦中間部 4 6 6 , 4 7巳と横中間部 4 8巳により仕切られている。
[0057] 即ち、 左側の開口 3 8巳, 3 9巳と中間の開口 4 2巳, 4 3巳と右側の開 口 4 0巳, 4 1 巳とは、 縦中間部 4 6巳, 4 7巳を挟んで左右方向 0 1 に間 隔をおいて配設され、 上側の開口 3 8巳, 4 0巳, 4 2巳と下側の開口 3 9 巳, 4 1 巳, 4 3巳とは、 横中間部 4 8巳を挟んで上下方向 0 2に間隔をお いて配設されている。
[0058] 周縁壁部 4 5巳、 縦中間部 4 6巳, 4 7巳、 及び横中間部 4 8巳はすべて 面一であり、 面フアスナ 6 (図 7 ( 3 ) ) の裏面 8匕を支持する支持壁部と して機能する。
[0059] 周縁壁部 4 5巳は正面視矩形環状であって、 表面 2 5巳の外周縁の全周に 沿って連続的に設けられ、 周縁壁部 4 5 8の幅\^/ 1は実施形態と同一である。
[0060] ベース基材 4 8の表面 2 5 8には更に連通凹部 6 2巳, 6 3巳, 6 4巳、 6
5巳、 6 6巳、 6 7巳が設けられている。 連通凹部 6 2巳, 6 6巳は縦中間 〇 2020/175227 13 卩(:170? 2020 /006177
部 4 6巳, 4 7巳の上端部に設けられ、 連通凹部 6 3巳, 6 7巳は縦中間部 4 6巳, 4 7巳の下端部に設けられている。 連通凹部 6 4巳は横中間部 4 8 巳の左端部に設けられ、 連通凹部 6 5巳は横中間部 4 8巳の右端部に設けら れ、 連通凹部 6 8巳は横中間部 4 8巳の中間部に設けられている。 開口 3 8 巳〜 4 3巳は連通凹部 6 2巳~ 6 7巳を介して相互に連通されている。
[0061 ] 連通凹部 6 2 6 7巳は、 表面 2 5巳の周縁壁部 4 5巳から幾分離れた 部位に設けるのが好ましく、 周縁壁部 4 5巳から各連通凹部 6 2巳〜6 7巳 までの距離 2は実施形態と同様である。
[0062] なお、 他の変形形態においては連通凹部 6 5巳を省略するのが好ましい。
また、 更なる他の変形形態においては連通凹部 6 8巳を省略するのが好まし い。
[0063] 次に、 図 1 〇〜図 1 2を参照して、 本実施形態の第 3変形形態に係るロッ クフアスナ具について説明する。 図 1 0に示す様に、 本変形形態に係るロッ クフアスナ具 2 ( 3はべース基材 4 ( 3を備え、 ベース基材 4 ( 3は正面視矩形状 であって、 上述のベース基材 4と同様に、 上面 2 1、 底面 2 2、 左側面 2 3 、 右側面 2 4、 表面 2 5、 及び裏面 2 6を有する。
[0064] また、 ベース基材 4〇には空間 3 2〇と、 空間 3 2〇に連通する一対の注 入口 3 4、 3 6が設けられている。
[0065] 図 1 0に示す様に、 ベース基材 4〇の表面 2 5には、 4つの開口 3 8〇,
3 9 0 , 4 0 0 , 4 1 〇が設けられ、 これら開口 3 8〇~ 4 1 〇は、 表面 2 5の外周縁よりも内側に位置し、 周縁壁部 4 5により囲われている。
[0066] 換言すると、 ベース基材 4〇の表面 2 5は、 開口 3 8〇~ 4 1 〇を囲む周 縁壁部 4 5と、 上下方向口 2に延びる縦中間部 4 6 ( 3と、 左右方向口 1 に延 びる横中間部 4 8〇と、 を有し、 開口 3 8〇~ 4 1 〇は縦中間部 4 6〇と横 中間部 4 8 ( 3により仕切られている。
[0067] 即ち、 左側の開口 3 8〇, 3 9〇と右側の開口 4〇〇, 4 1 〇とは、 縦中 間部 4 6〇を挟んで左右方向 0 1 に間隔をおいて設けられ、 上側の開口 3 8 〇, 4〇〇と下側の接着開口 3 9〇, 4 1 〇とは横中間部 4 8〇を挟んで上 〇 2020/175227 14 卩(:170? 2020 /006177
下方向 0 2に間隔をおいて設けられている。
[0068] 周縁壁部 4 5、 縦中間部 4 6 ( 3、 及び横中間部 4 8 ( 3は全て面一であり、 面フアスナ 6 (図 7 ( 3 ) ) の裏面 8匕を支持する支持壁部として機能して いる。
[0069] ベース部 4〇の表面 2 5には更に連通凹部 6 2〇、 6 3〇、 6 4〇、 6 5 〇が設けられている。 連通凹部 6 2 ( 3は縦中間部 4 6 ( 3の上部に設けられ、 連通凹部 6 3 ( 3は縦中間部 4 6 ( 3の下部に設けられている。 また、 連通凹部 6 4 ( 3は横中間部 4 8 ( 3の左部に設けられ、 連通凹部 6 5 ( 3は横中間部 4 8 〇の右部に設けられている。 4つの開口 3 8〇~ 4 1 〇は連通凹部 6 2〇~
6 5 ( 3を介して相互に連通されている。
[0070] 図 1 1 に示すように、 ベース基材 4〇の裏面 2 6には、 2つの開口 7 0〇 , 7 2〇が設けられ、 開口 7〇〇は表裏方向 0 3において開口 4〇〇, 4 1 〇と連通し、 開口 7 2〇は裏表方向 0 3において開口 3 8〇, 3 9〇と連通 している。 一対の開口 7 0〇, 7 2〇は縦中間部 5 6〇を挟んで左右方向 0 1 に間隔をおいて設けられ、 縦中間部 5 6〇には一対の開口 7 0 0 , 7 2 0 同士を連通する連通凹部 1 3 4 , 1 3 6が設けられている。
[0071 ] これら開口 3 8〇~ 4 1 〇, 連通凹部 6 2〇~ 6 5〇, 及び開口 7 0〇,
7 2〇が空間 3 2〇として機能し、 後述するインサート成形により空間 3 2 〇に充填されて硬化された樹脂 5によって、 面フアスナ 6のべース部 8がべ —ス基材 4〇の表面 2 5に一体的に結合されている。
[0072] また、 図 1 0に示す様に、 ベース基材 4 ( 3には、 略楕円状の中央壁部 1 3
2が縦中間部 4 6 ( 3と横中間部 4 8 ( 3との交差部に設けられている。 中央壁 部 1 3 2の表面 1 3 2 3は、 ベース基材 4 ( 3の表面 2 5 (表面 2 5の周縁壁 部 4 5、 縦中間部 4 6 ( 3 , 及び横中間部 4 8〇 よりも表裏方向口 3方向に おいて裏側に位置し、 よってべース基材 4 ( 3の表面 2 5は、 中央壁部 1 3 2 よりも表側に位置している。 一方、 図 1 1 に示す様に、 中央壁部 1 3 2の背 面 1 3 2匕は開口 7 0 ( 3 , 7 2 ( 3の底面を構成し、 ベース基材 4 ( 3の裏面 2 6は中央壁部 1 3 2の背面 1 3 2匕よりも裏側に位置している。 〇 2020/175227 15 卩(:170? 2020 /006177
[0073] ベース基材 4 ( 3には更に、 筒状部 1 3 8が中央壁部 1 3 2の中央部に設け られている。 図 1 0に示す様に、 筒状部 1 3 8の表側端面は、 中央壁部 1 3 2よりも表側に位置し、 縦中間部 4 6 ( 3及び横中間 4 8 ( 3と面一であり、 図 1 1 に示す様に筒状部 1 3 8の裏側端面は、 中央壁部 1 3 2よりも裏側に突 出し、 縦中間部 5 6〇及び周縁壁部 5 7と面一とされている。
[0074] 図 1 1 に示すように、 ベース基材 4 ( 3にはべース基材 4 ( 3を表裏方向 0 3 に貫通する空気排出孔 9が筒状部 1 3 8の中心に設けられている。
[0075] 図 1 0に示す様に、 筒状部 1 3 8の表側端面には、 周方向に間隔をおいて 空気排出孔 9から放射状に延びる 4つの凹部 1 4 2が設けられている。 これ ら凹部 1 4 2は、 開口 3 8〇~ 4 1 〇に対応して設けられ、 対応する開口 3 8〇~ 4 1 <3と空気排出孔 9とを連通し、 開口 3 8 ( 3 ~ 4 1 <3内の空気を空 気排出孔 9に導く空気流出流路として機能する。
[0076] ベース基材 4〇を面フアスナ 6にインサート成形するには、 例えば、 図 1
2に示す金型装置 8 2 ( 3が用いられる。 金型装置 8 2 ( 3は、 上述の金型装置 8 2と略同一の構成を有するが、 第 2可動金型 9 4に代えて第 2可動金型 9 4〇を備える点で異なる。 第 2可動金型 9 4 ( 3には吸引流路 1 4 4が設けら れ、 吸引流路 1 4 4は吸引源 1 4 6 (例えばポンプ) に連通されている。
[0077] 図 1 2に示す様に、 金型装置 8 2 ( 3にべース基材 4 ( 3及び面フアスナ 6を 収容して型締めすると、 ベース基材 4 ( 3の表面 2 5 (ベース基材 4 ( 3の表面 2 5の周縁壁部 4 5、 縦中間部 4 6 ( 3 , 横中間部 4 8 ( 3、 筒状部 1 3 8の表 側端面 (こらら全て支持壁部として機能する) ) が面フアスナ 6のべース部 8の裏面 8 1)に圧接する。 このとき、 空気排出孔 9の表側開口は、 面フアスナ 6のべース部 8により覆われるが、 その裏側開口は第 2可動金型 9 4〇の吸 引流路 1 4 4に連通される。 よって、 ベース基材 4〇の 4つの開口 3 8〇〜 4 1 ( 3は、 凹部 1 4 2及び空気排出孔 9を介して吸引流路 1 4 4に連通され 、 更に吸引源 1 4 6に連通される。
[0078] この状態において、 ベース基材 4 ( 3の一対の注入口 3 4 , 3 6から樹脂材 料を充填空間 3 2 0に充填することにより、 面フアスナ 6のべース部 8にべ 〇 2020/175227 16 卩(:170? 2020 /006177
—ス基材 4 ( 3がインサート成形される。 即ち、 注入口 3 4 , 3 6から注入さ れた樹脂材料は、 開口 7〇〇, 7 2 0 , 3 8〇~ 4 1 〇を通して面ファスナ 6のべース部 8の背面 8匕まで流れると共に、 連通凹部 6 2〇〜6 5〇に流 れ込んで硬化される。
[0079] また、 本変形形態では、 インサート成形の際に吸引源 1 4 6が作動され、 開口 3 8 ( 3〜4 1 ( 3内の空気が凹部 1 4 2 (空気流出流路) を通して空気排 出孔 9に流れ、 更に吸引流路 1 4 4を通して外部に排出される。 よって、 面 ファスナ 6のべース部 8と充填された樹脂材料 (樹脂 5 ) との間に空気が残 留することがなく、 ベース基材 4〇を面ファスナ 6のべース部 8に、 より確 実にインサート成形することができる。
[0080] 本変形形態においても上記実施形態と同様に 、 開口 3 8 ( 3〜4 1 ( 3付近で 充填圧力の変動が生じたとしても、 連通凹部 6 2 ( 3〜6 5 ( 3を通して樹脂材 料が流れるので、 面ファスナ 6のべース部 8に部分的に大きな圧力が作用す ることを回避できる。
[0081 ] 次に、 図 1 3を参照して、 本実施形態の第 4変形形態に係るロックファス ナ具について図 1 3を参照して説明する。 本変形形態に係るロックファスナ 具 2 0はべース基材 4 0を備え、 ベース基材 4 0は、 上述のベース基材 4と 略同一であるが、 ベース基材 4 0の表面 2 5には、 開口 3 8〜 4 1 に代えて 開口 3 8 0 ~ 4 1 口が設けられ、 これら開口 3 8 0 ~ 4 1 0は縦中間部 4 6 及び横中間部 4 8に代えて縦中間部 4 6〇及び横中間部 4 8 0により仕切ら れている。 縦中間部 4 6 0には上述の連通凹部 6 2 , 6 3が、 横中間部 4 8 口には上述の連通凹部 6 4 , 6 5がそれぞれ設けられている。
[0082] ベース基材 4 0には更に、 表面 2 5の横中間部 4 8 0の左部に第 1筒状部
1 5 6が設けられ、 横中間部 4 8 0の右部に第 2筒状部 1 5 8が設けられて いる。 また、 ベ _ス基材 4口にはべース基材 4口を表裏方向口 3に貫通する 空気排出孔 9口が設けられ、 本変形形態においては空気排出口 9 0は第 1筒 状部 1 5 6に設けられた第 1空気排出孔 9 1 0と、 第 2筒状部 1 5 8に設け られた第 2空気排出口 9 2 0と、 を含む。 〇 2020/175227 17 卩(:170? 2020 /006177
[0083] 尚、 他の実施形態においては、 第 1及び第 2筒状部 1 5 6 , 1 5 8が省略 され、 9 2 0が横中間部 4 8〇に直接的に 設けられる。
[0084] 第 1筒状部 1 5 6の表側端面には、 上下方向口 2に隣接する開口 3 8 0 ,
3 9口に対応して一対の第 1凹部 1 6 0 , 1 6 1 (空気流出流路として機能 する) が設けられ、 上側の第 1凹部 1 6 0は、 左上側の開口 3 8 0と第 1空 気排出口 9 1 0とを連通し、 下側の第 1凹部 1 6 1は、 左下側の開口 3 9 0 と第 1空気排出口 9 1 口とを連通する。 第 2筒状部 1 5 8の表側端面には、 上下方向 4 1 口に対応して一対の第 2凹部 1 6
2 , 1 6 3 (空気流出流路として機能する) が設けられ、 上側の第 2凹部 1 6 2は、 右上側の開口 4 0 0と第 2空気排出口 9 2 0とを連通し、 下側の第 2凹部 1 6 3は、 右下側の開口 4 1 口と第 2空気排出口 9 2 0とを連通する
[0085] 図示していないが、 第 1空気排出口 9 1 0及び第 2空気排出口 9 2 0はそ れそれ、 インサート成形の際に例えば金型装置の第 2可動金型に設けられた 第 1吸引流路及び第 2吸引流路を通して吸引源に連通されるよう 構成され ている。 吸引源が作動すると、 ベース基材 4 0の開口 3 8 3 9 0内の空 気は、 一対の第 1凹部 1 6 0 , 1 6 1 を通して第 1空気排出口 9 1 0に流れ 、 この第 1空気排出口 9 1 0を通して外部に排出される。 またべース基材 4 0の開口 4 0 0 , 4 1 0内の空気は、 一対の第 2凹部 1 6 2 , 1 6 3を通し て第 2空気排出口 9 2 0に流れ、 この第 2空気排出口 9 2口を通して外部に 排出される。 これにより、 第 3変形形態と同様の作用効果を達成すること できる。
[0086] なお、 第 4変形形態では、 左側の開口 3 8 0 , 3 9 0の間に第 1筒状部 1
5 6を設け、 右側の開口 4 0 0 , 4 1 口の間に第 2筒状部 1 5 8を設けてい るが、 他の実施形態においては、 縦中間部 4 6 0の上部に第 1空気排出口 9 1 口が貫通する第 1筒状部 1 5 6を設け、 縦中間部 4 6 0の下部に第 2空気 排出口 9 2 0が貫通する第 2筒状部 1 5 8を設けるのが好ましい。 この場合 〇 2020/175227 18 卩(:170? 2020 /006177
、 第 1筒状部 1 56の表側端面に、 左右方向口 1 に隣接する開口 4 〇口に連通する一対の第 1凹部 1 60, 1 6 1が設けられ、 第 2筒状部 1 5 8の表側端面に、 左右方向口 1 に隣接する開口 39 4 1 0に連通する一 対の第 2凹部 1 62, 1 63が設けられる。 このように構成しても、 第 4変 形形態と同様の作用効果を達成することがで きる。
[0087] 以上、 本発明に従うロックフアスナ具の実施形態及 び変形形態について説 明したが、 本発明はかかる実施形態及び変形形態に限定 されるものではなく 、 本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形 乃至修正が可能である。 産業上の利用可能性
[0088] 本発明に係るロックフアスナ具は、 特に車両にシート状材を内張りするの に好適に利用できる。 符号の説明
[0089] 2, 2八, 2巳, 20, 20 ロックフアスナ具
4, 4八, 4巳, 40, 40 ベース基材
6 面フアスナ
8 ベース部
1 0 係合部
25 表面
32 空間
38〜 4 1 , 38八〜4 1 八, 38巳〜 43巳, 38〇〜4 1 〇, 380 〜 4 1 0 開口
45 周縁壁部
5 樹脂
62〜 65, 62八, 62巳〜 68巳, 62〇~64〇 連通凹部
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