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Patent Searching and Data


Title:
LOOP ANTENNA
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/041497
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS TO BE SOLVED] It is an object to provide a loop antenna that has an affinity with a human body while suppressiing loss due to the human body. [MEANS FOR SOLVING THE PROBLEMS] A loop antenna is provided with a loop element of an electrically conductive band that is cylindrically formed and a power supply unit. Further, the loop element has a slit made along a cylindrical height direction, the electrically conductive band is made in the form of a loop, and the power supply unit receives electric power from edge portions to hold the slit in the loop element and supplies the electric power between them. A cylindrical space in the loop element is available as a holder, and the loop element is attached to a sleeve of clothes, for example, thereby carrying out transmission and reception.

Inventors:
TAMAKI NAOYA (JP)
YAMAMOTO SHIO (JP)
HARADA TAKASHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/067294
Publication Date:
April 02, 2009
Filing Date:
September 25, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NEC CORP (JP)
TAMAKI NAOYA (JP)
YAMAMOTO SHIO (JP)
HARADA TAKASHI (JP)
International Classes:
H01Q1/44; H01Q1/22; H01Q7/00; H01Q21/28
Foreign References:
JP2006053833A2006-02-23
JP2007142796A2007-06-07
JP2003258539A2003-09-12
JP2006311415A2006-11-09
JPH0393322A1991-04-18
JP2007188252A2007-07-26
JP2001124861A2001-05-11
JP2001344580A2001-12-14
Attorney, Agent or Firm:
TAKAHASHI, Isamu (Shinoda Bldg.10-7, Higashi Kanda 1-chom, Chiyoda-ku Tokyo, JP)
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Claims:
 導電性帯体を筒状に形成したループエレメントと、給電部とを含み、
 前記ループエレメントが筒の高さ方向に沿うスリットを有し、前記導電性帯体がループを形成し、
 前記給電部が、前記スリットを挟む前記ループエレメントの端部間に受給電するものであることを特徴とするループアンテナ。
 前記筒の高さ方向の両端部でのループ長が異なる長さに設定されている請求項1に記載のループアンテナ。
 前記導電性帯体が形成するループに1以上の切り欠きを有する請求項1に記載のループアンテナ。
 前記導電性帯体に、前記ループとは異なる別のループを形成した請求項1に記載のループアンテナ。
 前記別のループが、前記導電性帯体に導電性糸材をループ状に縫い付けて形成されている請求項4に記載のループアンテナ。
 前記筒状ループエレメントの筒内の空間が、前記ループエレメントを保持するためのホルダである請求項1に記載のループアンテナ。
 前記導電性帯体の形成するループが、到来する磁界の垂直成分と水平成分とに対応するループである請求項1に記載のループアンテナ。
 前記導電性帯体が布状素材で形成されている請求項1に記載のループアンテナ。
 前記給電部が、前記ループ素子に対する給電・受電を無線で行う請求項1に記載のループアンテナ。
 前記ループエレメントをダイバーシティ構造に組み合わせた請求項1に記載のループアンテナ。
 周波数帯域が異なる前記ループエレメントを組み合わせた請求項1に記載のループアンテナ。
Description:
ループアンテナ

 本発明は、身に付ける衣服等のような感 で使用可能なループアンテナに関する。

 無線通信機能を有する携帯型電子装置は 装置本体にアンテナを取り付けることが多 が、携帯し易くするために装置の小型化が 求される。装置の小型化に伴ってアンテナ 小型化も必要となる。したがって、アンテ では、小型化によるアンテナ感度の劣化を 力抑制することが重要である。

 最近、アンテナでは、携帯型電子装置と 別体に構成して身に付ける構造のものが開 されつつある(特許文献1,2,3及び非特許文献1 )。これらのアンテナをウェアラブルアンテ と称する。ウェアラブルアンテナは身に付 る構造であるから、身に付けた場合にユー にとって違和感がなく、アンテナの大きさ 形状の自由度が大きいという特徴がある。

 定性的には、アンテナが大きいほど高い感 が得られる傾向にあるため、装置本体に取 付けなければならないアンテナと比較して ウェアラブルアンテナは高感度化に適して ると考えられる。また、ウェアラブルアン ナは、衣服などの身に付けるものに容易に り付けられるため、その寸法が大きい場合 も、持ち運ぶことの困難さを感じることが い。

特表2004-518322号公報

特表2003-516011号公報

特開平9-44942号公報 “腕時計型携帯無線機用小型スロットア ンテナの利得特性”、岡野、伊藤、電子情報 通信学会誌Vol.J80-B-II No.11 ,PP976-983

 特許文献1に開示されたアンテナは、衣服 の内部に収容されうるアンテナであって、肩 胛骨間で背中の近傍に保持される構造である 。また、特許文献2に開示されたアンテナは 妨害なく衣類に装着することができるとと に移動通信の使用に適切なファブリックア テナである。また、特許文献3に開示された ンテナは、腕時計バンド部にアンテナを備 た構造のものである。また、非特許文献1に 開示されたアンテナは、腕時計型ページャ用 小形スロットアンテナの基本動作特性を理論 ・実験の両面から明らかにすることを目的と し、アンテナ単体に関し検討を行ったもので ある。

 上述した文献などでは、ウェアラブルア テナとして用いる場合、アンテナエレメン が湾曲することによる特性劣化を避けるた 、可能な限り身体表面が平坦な部分を選ん アンテナエレメントを設ける、或いは固定 れた形状のアンテナエレメントを、例えば 時計のバンド部に設けることを意図してい 。

 しかし、GHz帯以下の電磁波を扱う場合に 、比較的寸法の大きいアンテナエレメント 用いる必要性が高く、身体表面が平坦な部 や手首付近のみにアンテナエレメントを配 することが難しい場合がある。身体による 失を抑えつつ、身体との親和性が高く、ま 広い指向性、周波数帯域を持つウェアラブ アンテナを提供することが課題である。

 本発明の目的は、身体による損失を抑え つ、身体との親和性が高いループアンテナ 提供することにある。

 前記目的を達成するため、本発明に係るル プアンテナは、導電性帯体を筒状に形成し ループエレメントと、給電部とを含み、
 前記ループエレメントが筒の高さ方向に沿 スリットを有し、前記導電性帯体がループ 形成し、前記給電部が、前記スリットを挟 前記ループエレメントの端部間に受給電す ものであることを特徴とする。

 本発明によれば、身体との親和性が高く MHz帯~GHz帯に亘る広帯域な電磁波を扱うこと ができるウェアラブルアンテナ装置を提供す ることができる。

 以下、本発明の実施形態を図に基づいて 細に説明する。

 本発明の実施形態に係るループアンテナ 図1~図3に示すように、基本的な構成として 導電性帯体1を筒状に形成したループエレメ ント2と、給電部3とを有している。

 そして、ループエレメント2が図1及び図2 示すように、筒の高さ方向Tに沿うスリット 4を有しており、導電性帯体1がループRを形成 している。

 ループエレメント2を図1~図3に基づいて具 体的に説明する。ループエレメント2を形成 る導電性帯体1は図2及び図3(a)に示すように 筒を形成するのに必要な長さLを有し、その さLの範囲で中央部が「逆V」字状に屈曲し 帯形状を呈している。そして、導電性帯体1 、2つの端部1a間に空隙を明けて、中央部分 中心として筒状に形成されている。したが て、ループエレメント2は図2に示すように 筒状に形成した導電性帯体1で構成されてお 、導電性帯体1の2つの端部1a間に確保された 空隙を筒の高さ方向Tに沿うスリット4として している。

 また、導電性帯体1が中央に向けて「逆V 字状の形状を呈しているため、導電性帯体1 筒状に形成したループエレメント2は図2及 図3(c)に示すように、筒の両底辺2a,2bが筒の さ方向Tに対して傾斜している。

 また、使用周波数帯域がMHz~GHzでは、アン テナ電流が図3(a)に示す導電性帯体1の縁部1b,1 cを流れる傾向にある。導電性帯体1を筒状に 成した場合、ループエレメント2のループが 筒状の導電性帯体1で形成される。導電性帯 1が形成するループエレメント2のループRは 2つのループR1,R2が考えられる。すなわち、1 のループR1は図3(b)に示すように、筒状のル プエレメント2の周方向Sに沿うものである 図3(b)に示すように、筒の高さ方向Tに沿う方 向(図3(b)では紙面に対して垂直方向)の垂直な 磁界成分VとループR1とは交差する位置関係に あるから、ループR1は、ループエレメント2の ループして機能する。

 もう1つのループR2は図3(c)に示すように、 ループエレメント2の傾斜した両底辺2a,2b付近 であって筒の周方向S(図3(b)参照)に沿うもの ある。図3(c)に示すように、ループエレメン 2の両底辺2a,2b(導電性帯体1の縁部1b,1cに相当 する)は水平方向に対して傾斜しているため 水平な磁界成分HとループR2とは交差する位 関係にあるから、ループR2は、ループエレメ ント2のループとして機能する。

 なお、図3(a)に示す実施形態では、導電性 導体1の中央部の幅W1が端部1aの幅W2より広く 定されているが、これに限られるものでは く、幅W1と幅W2とが同一に設定されていても いものである。要は、展開した導電性帯体1 の形状は、導電性帯体1が形成するループRの ち、一方のループR1と垂直成分の磁界Vとが 差し、他方のループR2と水平成分の磁界Hと 交差する関係を保持する形状であれば、い れの形状であってもよいものである。

 また、導電性帯体1は図2及び図3(b)に示す うに、筒状に形成されているから、筒状導 性帯体1の筒内の空間がループエレメント2 保持するためのホルダ5を形成している。具 的には、筒状導電性帯体1の筒内の空間に例 えば衣類6の片袖6aを通すことで、導電性帯体 1と衣類6との摩擦力、或いは、これに加えて 状導電性帯体1の弾力などを利用してループ エレメント2を衣類6等に保持する。

 次に、導電性帯体2について説明する。導 電性帯体2には、帯状の布素材に導電剤を塗 したもの、導電性糸を布状に編み込んだも など種々のものを用いることが可能である また、導電性帯体2は、熱が加わることによ 筒状に変形する形状記憶素材から構成され いてもよい。また、導電性帯体2がフレキシ ブルな素材から形成され、例えば衣類の片袖 などに巻き付くものであることが望ましい。 また、導電性帯体2が弾力性をもつ素材から 成され、その弾力で例えば衣類の片袖など 巻き付くものであってもよいものである。

 導電性帯体1として導電性布を用いた場合 、その導電性布の素材としては、綿、羊毛、 絹などの天然繊維や、ポリエステル、アクリ ルなどの化学合成繊維に導電性材料を付着さ せた材料、または導電性の糸状材を布状に縫 製したものであってもよい。ただし、導電性 布における任意の2点間が導通している必要 ある。

 要は、導電性帯体1としては、送信時にア ンテナ電流が流れ、受信時に受信電流が流れ る素材であれば、何れのものであってもよく 、しかも、使用時に筒状を形成するものであ れば、いずれのものでよい。

 また、給電部3は、前記スリット4を挟む ープエレメント2の端部2c,2d間に受給電する ここに、給電部3は送信時にループエレメン 2にアンテナ電流を給電し、受信時にループ エレメント2に到来した受信信号による受信 流を受電する。

 次に、本実施形態に係るループアンテナ ウェアラブルアンテナとして用いた場合に いて説明する。本実施形態に係るループア テナは図1に示すように、筒状導電性帯体1 筒内の空間に衣服6(シャツなど)の片袖6aを通 し、筒状導電性帯体1のホルダ5でループエレ ント2を衣類6に装着して使用する。ループ レメント2を装着する箇所は、図1に示す衣類 6の左袖6aに限られるものではない。衣類の右 袖であってもよく、衣類の生地にループレメ ント2を縫い付ける、或いは衣類の一部をル プエレメント2とすることもできる。また、 服の袖部、襟部、胴部、腰部、脚部などに り付けられるか、あるいは衣服の一部とし 装着されてもよいものである。要は、ユー にとって違和感なく電磁波の送受信を行う とができる箇所であれば、ループエレメン 2の取り付け場所は限定されないのである。

 図1に示すように、衣類6に装着されたル プエレメント2のスリット4を挟む端部2c、2d 給電部3に受給電ケーブル7を介して送受信用 の電子装置8を電気的に接続する。

 受信信号が到来すると、垂直成分をもつ 来磁界Vは図3(b)に示すループR1で検出され、 また水平成分をもつ到来磁界Hは図3(c)に示す ープR2で検出される。例えば、図1に示すよ に、起立して腕を下に垂らした通常の姿勢 、筒状導電性帯体1のホルダ5に袖を通して ープエレメント2を衣類に装着した場合、垂 及び水平な磁界成分の到来磁界V,Hを検出す ことができる。

 図1に基づく説明では、受信時での説明を 述べたが、スリット4を挟むループエレメン 2の端部2a,2b間に送受信用電子装置8から給電 ーブル7に通してループエレメント2にアン ナ電流を給電すると、ループエレメント2を 振させて送信アンテナとして機能させるこ ができるものである。

 以上のように本発明の実施形態によれば 身体との親和性が高く、MHz帯~GHz帯に亘る広 帯域な電磁波を扱うことができるループアン テナを提供することができる。

 衣服には筒状の部分が多く、そのいずれ 部分にも本発明の実施形態におけるループ ンテナエレメントの装着に適している。本 明の実施形態では、ループエレメントを形 する導電性帯体が身体に取り付けられ、そ 導電性帯体がループエレメントのループを 成するため、身体近傍での強い磁界に反応 て感度の高いループアンテナとして機能す こととなり、ウェアラブルアンテナに適し いる。

 また、ループエレメントが筒の高さ方向 沿うスリットを有しており、そのスリット 挟むループエレメントの端部に給電するこ により、容易にアンテナを励振することが きる。

 また、導電性帯体が形成するループが到 する磁界の垂直成分と水平成分とに対応す ループであるため、給電部から見た全体と てのアンテナ受信感度は、ある一方向の磁 成分しか検出できない場合よりも高くする とができる。

 さらに、本発明の実施形態を具体的な例に づいてさらに詳細に説明する。
(実施形態1)

 導電性帯体1が形成するループの長さを変 更した例を実施形態1として説明する。

 導電性帯体1が筒状に形成された場合であ って、使用周波数帯域がMHz~GHz帯である場合 は上述したように、導電性帯体1が形成する 、すなわちループエレメント2の高さ方向T 両端2a,2bに位置する導電性帯体1の縁部1b,1c付 近にループエレメント2のループR1,R2が形成さ れる。図1~図3に示す実施形態では、導電性帯 体1の縁部1b、1c付近に形成されるループ長を 一長さに設定していたが、これに限られる のではない。

 本実施形態1では図4に示すように、ルー エレメント2の両端2a,2bでのループ長L1,L2を異 なる長さに設定している。すなわち、ループ エレメント2の高さ方向Tの端部2a,2bに位置す 導電性帯体1の縁部1bの長さL1を、ループエレ メント2の高さ方向Tの他端2bに位置する導電 帯体1の縁部1cの長さL2より長く設定している (L1>L2)。なお、ループ長L2をループ長L1より く設定してもよいものである(L2>L1)。

 なお、図4においても、図3(b)に示す1つの ープR1が筒状のループエレメント2の周方向S に沿って形成され、垂直な磁界成分Vとルー R1とが交差する位置関係にあるから、ループ R1は、ループエレメント2のループして機能す る。また、図3(c)に示すもう1つのループR2が ープエレメント2の傾斜した両底辺2a,2b付近 あって筒の周方向S(図3(b)参照)に沿って形成 れ、水平な磁界成分HとループR2とが交差す 位置関係にあるから、ループR2は、ループ レメント2のループとして機能する。

 図2に示すようにループエレメント2の高 方向Tの両端2a,2bにおけるループ長L1,L2が同じ 場合(L1=L2)よりも、図4に示す本実施形態1のよ うにループ長L1,L2を異ならせる(L1≠L2)ことに り、周波数帯域を広くすることができる。 まり、主なループ電流は、導電性帯体1の縁 部1b,1c付近に沿って流れ、周波数特性は、そ ループ長に依存する。ループエレメント2の 高さ方向Tの両端(図3(c)での底辺に相当する)2a ,2b付近を流れるループ電流のループ長L1,L2が なると、それぞれの周波数特性が異なり、 電部3から見た全体としての周波数特性は、 それぞれの周波数特性を合成したような周波 数特性となる。したがって、筒の高さ方向T 両端でのループ長L1,L2を少し異なる寸法(L1≠ L2)とすることで、両端2a,2bのループ長L1,L2を じにした場合(L1=L2)よりも広い周波数帯域と る。

 さらに、異なるループ長のループに流れる ープ電流に依存するそれぞれ最大放射方向 最大放射周波数を少しだけずらした場合に より広い指向性やより広帯域な放射特性が られ、柔軟性のあるアンテナ特性を得るこ ができる。
(実施形態2)

 本実施形態2では図5に示すように、筒状 導電性帯体1が形成するループR1,R2に1以上の り欠き9a,9bを設けている。すなわち、ルー エレメント2の高さ方向Tの両端2a,2b付近(ルー プR1,R2)に沿ってループ電流が流れる。そこで 、ループR1,R2、すなわちループエレメント2の 両端2a,2bに1以上の切り欠き9a,9bを設けている

 ループ電流は主に、ループエレメント2の 高さ方向Tの端部2a,2bに位置する筒状導電性帯 体1の縁部1b,1c付近(ループR1,R2)に沿って周方 Sに流れるため、切り欠き9a,9bが設けてある とで、主なループ電流の経路長が変化し、 ンテナ特性が変化する。例えば、切り欠き9a ,9bが多い、或いは切り欠き9a,9bの長さが長い 、ループ電流の経路長を長くすることがで る。

 また、図5(a)に示すように、ループエレメ ント2の高さ方向Tの両端2a,2bでの切り欠き9a,9b を交互に複数設けてもよいものである。これ により、ループ電流は端部2a,2bに沿ってジグ グに流れ、切り欠き9a、9bがない場合に比較 して、経路長が長くなる。ループ電流の経路 長を変えることができると、アンテナ特性を 調整することができる。

 なお、切り欠き9a、9bは図5に示す4つに限 されるものではなく、数を増やすことでル プ電流の経路長を長くすることができる。 た、切り欠きの長さを長くすることでも、 ープ電流の経路長を長くすることができる

 また、図5(b)に示すように、切り欠き9a、9 bの角部に丸み9cを持たせ、ループ電流経路が 図5(a)のように急に折れ曲がることなく、な らかに形成されていてもよい。これにより 折れ曲がり部での電磁界の乱れや反射等に る損失を低減することができる。

 また、切り欠き9a、9bを設けるにあたっては 、図6に示すように、筒の周方向に沿って、 り欠き9a、9bのある区間とない区間とがあっ もよい。切り欠きの数と設置位置によりア テナ特性を変化させることができる。
(実施形態3)

 図7に示す本実施形態3では、導電性帯体1 形成するループR1,R2とは別にループR3を形成 している。すなわち、図7に示すように、導 性帯体1に、導電性の糸状材で形成している 返し縫いなどによるループ状の縫い目を付 ている。このループ状の縫い目が、前記ル プR1,R2とは別のループR3として働く。このル ープR3が給電部3に接続される。

 この微小なループR3が、筒状ループアン ナエレメント2と別のループアンテナエレメ トとして働く。図7では、例えば、微小ルー プR3の面が導電性帯体1の表面と平行に配置さ れているため、それぞれのループ面に垂直な 磁界成分に対して感度が得られ、この新たな ループ面で垂直な磁界成分を検出することが できる。

 また、導電性帯体1に、導電性の糸状材で形 成している半返し縫いなどによる微小ループ 状の縫い目、すなわちレープR3を持つことに り、前記微小ループの合計面積に相当する 度の向上が期待される。
(実施形態4)

 図8に示すように、ループエレメント2を構 する導電性帯体1に皺1dがあってもよいもの ある。皺1dの深さや数を増やすことが、ルー プ電流の主な経路長を長くすることに相当す る。なお、ループエレメント2の高さ方向Tの 部2a,2bの曲がりを併用してもよい。
(実施形態5)

 図9に示す本実施形態5は、給電部3がルー エレメント2に対する給電・受電を無線で行 うようにしたものである。

 すなわち、給電部3は、ループエレメント 2の励振周波数あるいは変調方式の信号から それとは異なる周波数あるいは変調方式の 号へ変換するか、あるいは前記異なる周波 あるいは変調方式の信号からループエレメ ト2の励振周波数あるいは変調方式の信号へ 換するか、あるいは、ループエレメント2の 励振周波数あるいは変調方式の信号と、前記 異なる周波数あるいは変調方式の信号との相 互変換をし、前記異なる周波数あるいは変調 方式の電磁波10で送信あるいは受信する。

 図9において、ループエレメント2の励振周 数をf0とすると、給電部3が、f0ではない周波 数f1の電磁波10で送受信用電子装置8との間で 信/受信する。したがって、給電部3と送受 用電子装置8とが、周波数f1の電磁波10で受信 /送信するため、給電部3と電子装置8との間を 無線による電気接続ができる。そのため、両 者を給電ケーブルで繋ぐ煩わしさを回避する ことができ、持ち運びのし易さを損なうこと なく、アンテナと送受信用電子装置との間を 非接触でコネクトすることができる。
(実施形態6)

 図10に示す本実施形態6では、ループエレ ントをダイバーシティ構造に組み合わせた のである。

 すなわち、図10に示すように、ループエ メント2が衣類6の左袖6aだけでなく、右袖6a もが装着され、二つのループエレメント2が 服6に装着されている。それぞれのループエ レメント2の給電部3に接続している給電ケー ル7が、ダイバーシティ受信機能を持つ電子 装置8に接続している。

 これにより、一方のループエレメント2の 受信パワーが低下していても、もう一方のル ープエレメント2の受信パワーが所要レベル 上を確保していればよく、通信機能の信頼 は向上する。ダイバーシティ機能としては 二つのループエレメント2のうち受信パワー 大きいほうを選択する選択ダイバーシティ 能でも良いし、また二つのループエレメン 2の受信パワーを合成する合成ダイバーシテ ィ機能でも良い。

 図11は、図10の構成を変更したものである。 すなわち、図11では、図10に示すダイバーシ ィ機能のために装着している二つのループ レメント2が、給電ケーブル7aにより一つの 電部3に接続している。1つの給電部3と電子 置8とは、ループエレメント2の励振周波数を f0とすると、f0ではない周波数f1の電磁波10で 信/受信する。このため、ダイバーシティ機 能の2つのループエレメント2が無線により電 装置8との間に送受信することができる。そ のため、両者を給電ケーブルで繋ぐ煩わしさ を回避することができ、持ち運びのし易さを 損なうことなく、アンテナと送受信用電子装 置との間を非接触でコネクトすることができ る。
(実施形態7)

 図12に示す実施形態7では、異なる周波数 域をカバーするループエレメント2a,2bの給 部3a,3bと電子装置8とが無線により電気接続 ている。この場合、一方のループエレメン 2aの励振周波数をf0、他方のループエレメン 2bの励振周波数f1をf0ではない周波数に設定 ている。そして、一方のループエレメント2 aに接続した給電部3aと電子装置8とが、f0及び f1ではない周波数f2の電磁波10aで送信/受信す 。他方ループエレメント2bに接続した給電 3bと電子装置8とが、f0,f1及びf2ではない周波 f3の電磁波10bで送信/受信する。ループエレ ント2a,2bは二つに限定したものではなく、 れ以上のループエレメントが衣服に装着さ 、それぞれが電子装置に接続していてもよ 。

 図13では、衣類6の左袖6aと右袖6aとに、異 なる周波数帯域をカバーするループエレメン ト2a,2bが装着され、それぞれの給電部3a,3bが 電ケーブル7a,7bを介して電子装置8a,8bに別々 接続されている。ループエレメント2a,2bは つに限定したものではなく、それ以上のル プエレメントが衣服に装着され、それぞれ 電子装置に接続していてもよい。

 図12及び図13に示すように、異なる周波数帯 域をカバーする複数のループエレメント2a,2b 組み合わせることで、それぞれ周波数域の なる複数のアプリケーションを利用できる ウェアラブルなループエレメント2a,2bは大 さ・形状の自由度が大きいことから、構造 異なる複数のアンテナエレメント2a,2bを用い ることも困難ではなく、例えば、一つは基地 局間通信用、一つはVHF帯ラジオ・テレビ電波 受信用、一つはUHFテレビ電波受信用、一つは GPS通信用、一つは他の無線回路装置との直接 通信用など、アプリケーションに応じて複数 のループエレメント2a,2bを衣服に取り付けて よい。
(実施形態8)

 図14に示す実施形態8は、ループエレメン 2を動物11に装着したものである。この場合 ループエレメント2の給電部3に小型無線機12 と取り付けるようにすればよいものである。

 本発明の実施形態におけるループエレメ ト2は、人間のみに装着することに限定され るものではなく、ペットや野生動物などの生 物に装着してもよく、例えば生物のID情報や 体情報、あるいは位置情報を管理するため システム要素として利用することができる

以上、実施形態(及び実施例)を参照して本 発明を説明したが、本願発明は上記実施形 (及び実施例)に限定されるものではない。 願発明の構成や詳細には、本願発明のスコ プ内で当業者が理解し得る様々な変更をす ことができる。

 この出願は2007年9月28日に出願された日本 出願特願2007-255423を基礎とする優先権を主張 、その開示の全てをここに取り込む。

 本発明によれば、身体による損失を抑え つ、身体との親和性が高く、また広い指向 、周波数帯域を持つループアンテナを提供 きる。

本発明の実施形態に係るループアンテ の基本的な構成を示す図である。 本発明の実施形態におけるループエレ ントを示す斜視図である。 (a)は、本発明の実施形態において、ル プエレメントを形成する導電性帯体を展開 た図、(b)はループエレメントを示す平面図 (c)はループエレメントを示す側面図である 本発明の実施形態1におけるループエレ メントを示す斜視図である。 (a),(b)は、本発明の実施形態2における ープエレメントを示す斜視図である。 本発明の実施形態2におけるループエレ メントを示す斜視図である。 本発明の実施形態3におけるループエレ メントを示す斜視図である。 本発明の実施形態4におけるループエレ メントを示す平面図である。 本発明の実施形態5に係るループアンテ ナを示す図である。 本発明の実施形態6に係るループアン ナを示す図である。 本発明の実施形態6に係るループアン ナの変更例を示す図である。 本発明の実施形態7に係るループアン ナを示す図である。 本発明の実施形態7に係るループアン ナの変更例を示す図である。 本発明の実施形態8に係るループアン ナを示す図である。

符号の説明

1 導電性帯体
2 ループエレメント
2a,2b ループエレメントの端部
3 給電部
4 スリット
5 ホルダ
R,R1,R2 ループ