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Title:
LUBRICANT SOLUTION, AND METHOD FOR MANUFACTURING BASE MATERIAL PROVIDED WITH LUBRICANT COATING FILM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2020/175565
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided are: a lubricant solution that can form a uniform coating film by using a solvent composition that has excellent solubility of a fluorine-containing ether compound and has a low impact on the global environment; and a method for manufacturing a base material provided with a lubricant coating film. This lubricant solution contains: HCFO; a solvent composition containing at least one selected from the group consisting of 1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-tridecafluoro hexane, 1,1,1,2,2,3,3,4,4,5,5,6,6-tridecafluoro octane, nonafluorobutyl methyl ether, nonafluorobutyl ethyl ether, and 3-methoxy-4-trifluoromethyl-1,1,1,2,2,3,4,5,5,5-decafluoro pentane; and a fluorine-containing ether compound that has a perfluoro polyether chain, that includes CF3 groups at both ends, and in which the perfluoro polyether chain does not have a branch structure.

Inventors:
MIKI TOSHIO (JP)
MITSUOKA HIROAKI (JP)
Application Number:
PCT/JP2020/007795
Publication Date:
September 03, 2020
Filing Date:
February 26, 2020
Export Citation:
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Assignee:
AGC INC (JP)
International Classes:
C09D5/00; C09D7/20; C09D171/00; C10M107/38; C10N40/02; C10N40/18; C10N50/02
Domestic Patent References:
WO2017122801A12017-07-20
Foreign References:
JP2016169256A2016-09-23
JP2017042533A2017-03-02
JP2011046688A2011-03-10
JP2017061695A2017-03-30
Attorney, Agent or Firm:
T.S. PARTNERS et al. (JP)
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Claims:
〇 2020/175565 21 卩(:171? 2020 /007795

請求の範囲

[請求項 1] ハイ ドロクロロフルオロオレフィンと、 1 , 1 , 1 , 2, 2, 3,

3, 4, 4, 5, 5, 6, 6 -トリデカフルオロヘキサン、 1 , 1 , 1 , 2, 2, 3, 3, 4, 4, 5, 5, 6, 6 -トリデカフルオロオ クタン、 ノナフルオロブチルメチルエーテル、 ノナフルオロブチルエ チルエーテルおよび 3—メ トキシ _4—トリフルオロメチルー 1 , 1 , 1 , 2, 2, 3, 4, 5, 5, 5 -デカフルオロペンタンからなる 群から選ばれる少なくとも 1種とを含む溶剤組成物と、 ペルフルオロポリエーテル鎖を有し、 両末端に 0 3基を有する含 フッ素エーテル化合物であって、 前記ペルフルオロポリエーテル鎖が 分岐構造を有さない含フッ素エーテル化合物と、 を含む潤滑剤溶液。

[請求項 2] 前記溶剤組成物の全量に対するハイ ドロクロロフルオロオレフィン の含有割合が 70〜 99質量%であり、 前記溶剤組成物の全量に対す る 1, 1, 1, 2, 2, 3, 3, 4, 4, 5, 5, 6, 6—トリデカ フルオロヘキサン、 1, 1, 1, 2, 2, 3, 3, 4, 4, 5, 5, 6, 6—トリデカフルオロオクタン、 ノナフルオロブチルメチルエー テル、 ノナフルオロブチルエチルエーテルおよび 3—メ トキシ _4— トリフルオロメチルー 1 , 1 , 1 , 2, 2, 3, 4, 5, 5, 5 -デ カフルオロペンタンの合計の含有割合が 1〜 30質量%である、 請求 項 1 に記載の潤滑剤溶液。

[請求項 3] 前記ハイ ドロクロロフルオロオレフィンが、 1 —クロロー 2, 3,

3—トリフルオロプロペン、 1 —クロロー 3, 3, 3—トリフルオロ プロペン、 1 —クロロー 2, 3, 3, 4, 4, 5, 5—ヘプタフルオ 口一 ·! —ペンテン、 1 , 3—ジクロロー 2, 3, 3—トリフルオロプ ロペンからなる群から選ばれる少なくとも 1種である、 請求項 1 また は 2に記載の潤滑剤溶液。

[請求項 4] 前記含フッ素エーテル化合物が下記式 (丨) で表される化合物であ る、 請求項 1〜 3のいずれか一項に記載の潤滑剤溶液。 〇 2020/175565 22 卩(:171? 2020 /007795

å V -X - å2 - - ( I)

Xは*- (〇 2〇) (0^40) ,- (〇3 6〇) (〇 4 8〇) „- 1<, I , 01, nはそれぞれ〇〜 200の整数であり、 1< + I +111+ |-|は 5〜 200である。

なお、 *は丫側の結合位置を表す。

丫は単結合または酸素原子であり、 1はフッ素原子または炭素 数 1〜 3のペルフルオロアルキル基であって、 1がフッ素原子であ る場合には丫は単結合である。 2は炭素数 1〜 3のベルフルオロア ルキル基である。

[請求項 5] 前記式 (丨) で表される化合物が下記式 ( I - 3) または下記式 ( 丨 _ 1〇) で表される化合物である、 請求項 4に記載の潤滑剤溶液。

— (〇3 6〇) 〇2 5 · ( I — 3)

式 ( 1 -3) 中、 は 1 0〜 60の整数である。

3〇一 (〇 2〇) 9 (〇 22〇) 「_〇 3 · ( \ - b

式 ( I — 1〇) 中、 + 「=40〜 1 80、 /「= 0. 5〜 2で ある。

[請求項 6] 前記潤滑剤溶液の全量に対する前記含フッ素エーテル化合物の含有 割合が 0. 1〜 50質量%である、 請求項 1〜 5のいずれか一項に記 載の潤滑剤溶液。

[請求項 7] 請求項 1〜 6のいずれか一項に記載の潤滑剤溶液を基材に塗布した 後、 前記溶剤組成物を蒸発させて、 前記基材の表面に前記含フッ素エ _テル化合物の塗膜を形成させる、 潤滑剤塗膜付き基材の製造方法。

[請求項 8] 前記溶剤組成物を 20〜 1 00°〇の温度で蒸発させる、 請求項 7に 記載の製造方法。

Description:
\¥0 2020/175565 1 卩(:17 2020 /007795 明 細 書

発明の名称 : 潤滑剤溶液、 潤滑剤塗膜付き基材の製造方法 技術分野

[0001 ] 本発明は、 潤滑剤溶液および潤滑剤塗膜付き基材の製造 方法に関する。

背景技術

[0002] 従来、 潤滑剤を希釈するための溶剤として、 不燃性であり、 かつ化学的お よび熱的安定性に優れる点から、 クロロフルオロカーボン (以下、 〇 〇と 記す。 ) 、 ハイ ドロクロロフルオロカーボン (以下、 !!〇 〇と記す。 ) が 使用されてきた。 しかし、 〇 〇および1 ~ 1〇 〇は、 オゾン層に悪影響を及 ぼすことから、 先進国においては 2 0 2 0年に生産が全廃される予定である

[0003] オゾン層に悪影響を及ぼさない溶剤として、 ベルフルオロカーボン (以下 、 〇と記す。 ) 、 ハイ ドロフルオロカーボン (以下、 1 ~ 1 〇と記す。 )

、 ハイ ドロフルオロエーテル (以下、 1 ~ 1 巳と記す。 ) 等が知られている。 しかし、 1 ~ 1 (3、 1 ~ 1 巳および 〇は地球温暖化係数が大きく、 より地球 環境への影響が小さい溶剤が求められていた 。

地球環境への影響が小さく、 かつ潤滑剤の溶解性に優れる溶剤として、 例 えば 1 —クロロー 3 , 3 , 3—トリフルオロプロペン (1 ~ 1〇 〇 _ 1 2 3 3 å ¢1) % 1 -クロロー 2 , 3 , 3 -トリフルオロプロペン (1 ~ 1〇 〇一 1 2 3 3 V ¢1) 等のハイ ドロクロロフルオロオレフインが提案されて いる (特許 文献 1、 2) 。

一方、 フッ素系の潤滑剤として、 ペルフルオロポリエーテル鎖を有する含 フッ素エーテル化合物が知られている。

先行技術文献

特許文献

[0004] 特許文献 1 :国際公開第 2 0 1 3 / 0 2 8 9 4 3号

特許文献 2 :国際公開第 2 0 1 7 / 1 2 2 8 0 1号 \¥02020/175565 2 卩(:17 2020 /007795

発明の概要

発明が解決しようとする課題

[0005] しかしながら、 ハイ ドロクロロフルオロオレフィンは、 潤滑剤がパーフル オロポリエーテル鎖を有し、 両末端に 0 3 基を有する含フッ素エーテル化合 物であって、 パーフルオロポリエーテル鎖が分岐構造を有 さない含フッ素エ —テル化合物である場合は、 その溶解性が不十分であることがあった。

そこで本発明は、 地球環境への影響が小さく、 上記含フッ素エーテル化合 物の溶解性に優れた溶剤組成物を用いて、 均一な塗膜を形成できる潤滑剤溶 液、 および潤滑剤塗膜付き基材の製造方法の提供 を目的とする。

課題を解決するための手段

[0006] 本発明者らは鋭意検討した結果、 本発明を完成した。 すなわち、 本発明は 以下の [ 1] 〜 [8] である。

[0007] [ 1] ハイ ドロクロロフルオロオレフィンと、 1 , 1 , 1 , 2, 2, 3,

3, 4, 4, 5, 5, 6, 6 -トリデカフルオロヘキサン、 1 , 1 , 1 , 2 , 2, 3, 3, 4, 4, 5, 5, 6, 6 -トリデカフルオロオクタン、 ノナ フルオロプチルメチルエーテル、 ノナフルオロプチルエチルエーテルおよび 3—メ トキシ _4—トリフルオロメチルー 1 , 1 , 1 , 2, 2, 3, 4, 5 , 5, 5—デカフルオロペンタンからなる群から選 れる少なくとも 1種と を含む溶剤組成物と、

ペルフルオロポリエーテル鎖を有し、 両末端に 0 3 基を有する含フッ素エ —テル化合物であって、 上記ペルフルオロポリエーテル鎖が分岐構造 を有さ ない含フッ素エーテル化合物と、 を含む潤滑剤溶液。

[2] 上記溶剤組成物の全量に対するハイ ドロクロロフルオロオレフィン の含有割合が 7〇〜 99質量%であり、 上記溶剤組成物の全量に対する 1 ,

1 , 1 , 2, 2, 3, 3, 4, 4, 5, 5, 6, 6 -トリデカフルオロヘキ サン、 1, 1, 1, 2, 2, 3, 3, 4, 4, 5, 5, 6, 6 -トリデカフ ルオロオクタン、 ノナフルオロブチルメチルエーテル、 ノナフルオロブチル エチルエーテルおよび 3—メ トキシー4—トリフルオロメチルー 1 , 1 , 1 20/175565 3 卩(:171? 2020 /007795

, 2, 2, 3, 4, 5, 5, 5—デカフルオロペンタンの合計の含有割合 1〜 30質量%である、 [ 1] に記載の潤滑剤溶液。

[3] 上記ハイ ドロクロロフルオロオレフィンが、 1 —クロロー 2, 3,

3—トリフルオロプロペン、 1 —クロロー 3, 3, 3—トリフルオロプロべ ン、 1 -クロロー 2, 3, 3, 4, 4, 5, 5 -ヘプタフルオロー ·! -ペン テンおよび 1 , 3—ジクロロー 2, 3, 3—トリフルオロプロペンからなる 群から選ばれる少なくとも 1種である、 [ 1] または [2] に記載の潤滑剤 溶液。

[4] 上記含フッ素エーテル化合物が下記式 (丨) で表される化合物であ る、 [1] 〜 [3] のいずれかに記載の潤滑剤溶液。

丫一乂 ( I)

Xは*- (〇 2 〇) (〇 2 4 〇) (〇 3 6 〇) (〇 4 8 〇) „ - !<, 丨, 01, 门はそれぞれ〇〜 200の整数であり、 1<+ 丨 十 m+ nは 5 〜 200である。 なお、 *は丫側の結合位置を表す。

丫は単結合または酸素原子であり、 1 はフッ素原子または炭素数 1〜 3の ペルフルオロアルキル基であって、 1 がフッ素原子である場合には丫は単結 合である。 2 は炭素数 1〜 3のペルフルオロアルキル基である。

[5] 上記式 (丨) で表される化合物が式 または式 (丨 _ 1〇) で表される化合物である、 [ 4] に記載の潤滑剤溶液。

— (〇 3 6 〇) 〇 2 5 · ( I — 3)

式 ( 1 -3) 中、 は 1 0〜 60の整数である。

式 ( 1 _ 1〇) 中、 + 「=40〜 1 80、 /「= 0. 5〜 2である。

[6] 上記潤滑剤溶液の全量に対する前記含フッ素 エーテル化合物の含有 割合が〇. 1〜 50質量%である、 [1] 〜 [5] のいずれかに記載の潤滑 剤溶液。

[7] [1] 〜 [6] のいずれかに記載の潤滑剤溶液を基材に塗布 した後 、 溶剤組成物を蒸発させて、 基材の表面に含フッ素エーテル化合物の塗膜 を 〇 2020/175565 4 卩(:171? 2020 /007795

形成させる、 潤滑剤塗膜付き基材の製造方法。

[ 8 ] 前記溶剤組成物を 2 0〜 1 0 0 °〇の温度で蒸発させる、 [ 7 ]に記載 の製造方法。

発明の効果

[0008] 本発明の潤滑剤溶液は、 地球環境への影響が小さく、 均一な塗膜を形成で きる。

本発明の潤滑剤塗膜付き基材の製造方法は、 地球環境への影響が小さく、 均一な潤滑剤塗膜を有する潤滑剤塗膜付き基 材を製造できる。

発明を実施するための形態

[0009] 本明細書において、 ハロゲン化炭化水素については、 化合物名の後の括弧 内にその化合物の略称を記すが、 本明細書では必要に応じて化合物名に代え てその略称を用いる。 また、 略称として、 ハイフン (一) より後ろの数字お よびアルファベッ ト小文字部分だけ (例えば、 「1 ~ 1〇 〇一 1 2 3 3 å 」 においては 「 1 2 3 3 2 」 ) を用いることがある。 さらに、 幾何異性体を 有する化合物の名称およびその略称に付けら れた (巳) は、 巳体を示し、 ( ) は 体を示す。 該化合物の名称、 略称において、 巳体、 体の明記がな い場合、 該名称、 略称は、 日体、 体、 および日体と 体の混合物を含む総 称を意味する。

[0010] 本明細書において、 飽和炭化水素化合物の水素原子の一部をフッ 素原子に 置き換えた化合物をハイ ドロフルオロカーボン (1 ~ 1 〇 、 飽和炭化水素化 合物の水素原子の一部をフッ素原子および塩 素原子に置き換えた化合物をハ イ ドロクロロフルオロカーボン (1 ~ 1〇 〇 、 飽和炭化水素化合物の水素原 子のすべてをフッ素原子および塩素原子に置 き換えた化合物をクロロフルオ ロカーボン (〇 〇) 、 飽和炭化水素化合物の水素原子のすべてをフ ッ素原 子に置き換えた化合物をベルフルオロカーボ ン ( 〇) 、 炭素一炭素二重 結合を有し、 炭素原子、 フッ素原子および水素原子から構成される化 合物を ハイ ドロフルオロオレフィン ( 1 ~ 1 〇) 、 炭素一炭素二重結合を有し、 炭素 原子、 塩素原子、 フッ素原子および水素原子から構成される化 合物をハイ ド 〇 2020/175565 5 卩(:171? 2020 /007795

ロクロロフルオロオレフィン (1 ~ 1〇 〇) 、 炭素一炭素二重結合を有し、 炭 素原子およびフッ素原子から構成される化合 物をベルフルオロオレフィン ( 〇) 、 炭素一炭素二重結合を有し、 炭素原子、 塩素原子およびフッ素原 子から構成される化合物をクロロフルオロオ レフィン (〇 〇) という。

[0011] 本明細書において、 式で表される化合物は、 その式の番号を付した化合物 としても表記する。 例えば式 (1) で表される化合物は、 化合物 (1) とも

[0012] [潤滑剤溶液]

本発明の潤滑剤溶液は、 ハイ ドロクロロフルオロオレフィンと、 1 , 1 ,

1 , 2, 2, 3, 3, 4, 4, 5, 5, 6, 6 -トリデカフルオロヘキサン 、 1 , 1 , 1 , 2, 2, 3, 3, 4, 4, 5, 5, 6, 6 -トリデカフルオ ロオクタン、 ノナフルオロブチルメチルエーテル、 ノナフルオロブチルエチ ルエーテルおよび 3—メ トキシー4—トリフルオロメチルー 1 , 1 , 1 , 2 , 2, 3, 4, 5, 5, 5—デカフルオロペンタンからなる群 (以下、 これ らを総称して溶剤 (巳) ともいう。 ) から選ばれる少なくとも 1種とを含む 溶剤組成物と、 ペルフルオロポリエーテル鎖を有し、 両末端に〇 3 基を有す る含フッ素エーテル化合物であって、 ペルフルオロポリエーテル鎖が分岐構 造を有さない含フッ素エーテル化合物 (以下、 含フッ素エーテル化合物 (八 ) ともいう。 ) と、 を含む。

[0013] 本発明者らは、 ハイ ドロクロロフルオロオレフィンを単独で用い た場合は 含フッ素エーテル化合物 ( ) を溶解できない場合があるという課題がある ところ、 ハイ ドロクロロフルオロオレフィンと溶剤 (巳) とを含む溶剤組成 物を用いた場合、 含フッ素エーテル化合物 ( ) の溶解性に優れることを見 出した。

[0014] 本発明の潤滑剤溶液は、 含フッ素エーテル化合物 ( ) と上記溶剤組成物 とを含むことにより、 含フッ素エーテル化合物 ( ) が溶剤組成物に溶解す るため、 基材に均 _ な塗膜を形成できる。

[0015] <含フッ素エーテル化合物 (八) > 〇 2020/175565 6 卩(:171? 2020 /007795

本発明の潤滑剤溶液は、 含フッ素エーテル化合物 ( ) を含む。 含フッ素 エーテル化合物は液体であっても固体であっ てもよいが、 通常は液体のもの を用いる。

含フッ素エーテル化合物 ( ) としては、 下記式 ( I) で表される化合物 が好ましい。 1 -丫一乂一2 2 · ( I)

Xは*- (〇 2 〇) (〇 2 4 〇) (〇 3 6 〇) (〇 4 8 〇) „ _ 1<, 丨, 门はそれぞれ〇〜 200の整数であり、 1<+ 丨 十 m+ nは 5 〜 200である。 なお、 *は丫側の結合位置を表す。

丫は単結合または酸素原子であり、 1 はフッ素原子または炭素数 1〜 3の ペルフルオロアルキル基であって、 1 がフッ素原子である場合には丫は単結 合である。 2 は炭素数 1〜 3のペルフルオロアルキル基である。

なお、 Xの各繰り返し単位は、 ブロック、 交互、 ランダムのいずれで存在 していてもよい。

[0016] 前記式 (丨) で表される化合物としては、 下記式 ( I - 3) または式 ( I b で表される化合物 (以下、 化合物 (丨 一 3) または化合物 (丨 一匕) とも称する) が好ましい。

— (〇 3 6 〇) 〇 2 5 · ( I — 3)

式 ( 1 -3) 中、 は 1 0〜 60の整数である。

式 ( 1 _ 1〇) 中、 + 「=40〜 1 80、 /「= 0. 5〜 2である。

[0017] 含フッ素エーテル化合物 (八) の質量平均分子量は 2000〜 30000 であることが好ましく、 3000〜 1 0000であることがより好ましい。

[0018] 化合物 (丨 一 3) の市販品としては、 デムナム 3 -20、 3-65, 3- 200 (ダイキン社製) 等が挙げられる。

化合物 の市販品としては、 フォンプリン IV!潤滑剤である IV! 03

、 1\/107、 1\/11 5、 1\/130、 1\/160、 1\/11 00 (ソルべイスペシヤリテイー ポリマーズ社製) 等が挙げられる。

[0019] 潤滑剤溶液の全量に対する含フッ素エーテル 化合物 ( ) の含有割合は、 〇 2020/175565 7 卩(:171? 2020 /007795

〇. 1〜 50質量%であることが好ましく、 〇. 1〜 40質量%であること がより好ましく、 〇. 1〜 30質量%であることがより好ましい。

含フッ素エーテル化合物 ( ) の含有割合が上記範囲内であれば、 含フッ 素エーテル化合物 (八) の塗膜の厚さを適正範囲に調整しやすい。

[0020] <溶剤組成物>

本発明で用いる溶剤組成物は、 1 ~ 1〇 0と、 溶剤 (巳) とを含む。 本発明 で用いる溶剤組成物は、 !!◦ 0、 溶剤 (巳) 以外の成分を本発明の効果を 損なわない範囲で含んでいてもよい。

[0021] (!!〇 〇)

1 ~ 1〇 〇は、 炭素一炭素原子間に二重結合を有するオレフ ィンであるため 、 大気中での寿命が短く、 地球温暖化係数 が小さい。 本発明の潤 滑剤溶液は、 ! ~ 1〇 〇を含むことで、 地球環境への影響が小さい。

[0022] 1 ~ 1〇 〇としては、 炭素数が 3〜 5の 1 ~ 1〇 〇が好ましく、 例えばモノク ロロテトラフルオロプロペン、 モノクロロトリフルオロプロペン、 ジクロロ トリフルオロプロペン、 ジクロロジフルオロプロペン、 トリクロロモノフル オロプロペン、 ジクロロトリフルオロプロペン、 モノクロロヘプタフルオロ ペンテン等が挙げられる。

1 ~ 1〇 〇の具体例としては、 1 -クロロー 2, 3, 3, 3 -テトラフルオ ロプロペン (1 ~ 1〇 〇 _ 1 224ソ〇〇 、 2—クロロー 1 , 3, 3, 3—テ トラフルオロプロペン (1 ~ 1〇 〇一 1 224 X㊀) 、 1 -クロロー 1 , 3, 3, 3 -テトラフルオロプロペン (1 ~ 1〇 〇一 1 224 å 1〇) 、 2 -クロロ -3, 3, 3 -トリフルオロプロペン (1 ~ 1〇 〇一 1 233 X干) 、 1 -ク ロロー 2, 3, 3 -トリフルオロプロペン (1 ~ 1〇 〇一 1 2337〇1) 、 1 -クロロー 3, 3, 3 -トリフルオロプロペン (1 ~ 1〇 〇一 1 233 å ¢1)

、 1 -クロロー 1 , 3, 3 -トリフルオロプロペン (1 ~ 1〇 〇一 1 233 å 1〇) 、 2 -クロロー 1 , 3, 3 -トリフルオロプロペン (1 ~ 1〇 〇一 1 23 3x 6) 、 2 -クロロー 1 , 1 , 3 -トリフルオロプロペン (1 ~ 1〇 〇一 1 233x 0) 、 3 -クロロー 1 , 2, 3 -トリフルオロプロペン (! ~ 1〇 〇 〇 2020/175565 8 卩(:171? 2020 /007795

_ 1 233ソ 6) 、 3 -クロロー 1 , 1 , 2 -トリフルオロプロペン (1 ~ 1〇 〇一 1 233ソ〇) 、 1 , 2 -ジクロロー 3, 3, 3 -トリフルオロプロ ペン (1 ~ 1〇 〇一 1 223 x 00 、 2, 3—ジクロロー 3, 3—ジフルオロ プロペン (1 ~ 1〇 〇一 1 232 X干) 、 1 , 2, 3 -トリクロロー 3, 3 - ジフルオロプロペン (1 ~ 1〇 〇_ 1 222父〇〇 、 2, 3—ジクロロー 1 ,

1 -ジフルオロプロペン (1 ~ 1〇 〇一 1 232父〇) 、 2, 3, 3 -トリク ロロー 3—フルオロプロペン (1 ~ 1〇 〇_ 1 23 1 父 1 : ) 、 1 , 3—ジクロ 口一 2, 3, 3 -トリフルオロプロペン (1 ~ 1〇 〇一 1 223ソ〇〇 、 1 - クロロー 2, 3, 3, 4, 4, 5, 5—ヘプタフルオロー ·! —ペンテン (1 ~ 1 〇 〇一 1 437 ソ〇〇) 等が挙げられる。

[0023] !!◦ 〇としては、 有機化合物の溶解性に優れ、 潤滑剤溶液の使用に適し た沸点を有する点から、 1 233ソ 、 1 2332 、 1 223ソ 、 1 4 37 ソ〇〇が好ましく、 1 233ソ 、 1 2332 (å) , 1 2237 、 1 437 ソ〇〇がより好ましく、 溶剤 (巳) の使用量が少なくても含 フッ素エーテル化合物 (八) の溶解性に優れる点から 1 2332 (å) ,

1 437 ソ〇〇が特に好ましく、 1 437 ソ〇〇が最も好ましい。 1 ~ 1〇 〇としては 1種の化合物を用いてもよく、 2種以上の化合物を用いてもよ い。

[0024] なお、 上記した 1 ~ 1〇 〇のうち、 1 224ソ 、 1 224 x 6、 1 224

3 x 6、 1 23376, 1 222 x 6. 1 437 ソ〇〇は、 体と巳体が 存在する。 これらの化合物は、 巳体または 体を単独で使用してもよいし、 巳体と 体の混合物として使用してもよい。

例えば、 1 ~ 1〇 〇として 1 233 å を用いる場合、 1 233 å (å) と 1 233 å (巳) の質量比 (1 233 å (2) /1 233 å (巳)

) は、 95/5〜 1 00/0であることが好ましい。

例えば、 1 ~ 1〇 〇として 1 233ソ を用いる場合、 1 233ソ (å) と 1 233ソ (巳) の質量比 (1 233ソ (å) / 1 233 V 6 (巳) 〇 2020/175565 9 卩(:171? 2020 /007795

) は、 90/1 0〜 1 00/0であることが好ましい。

例えば、 1 ~ 1〇 〇として 1 437 ソ〇〇を用いる場合、 1 437 ソ〇 〇 (å) と 1 437 ソ〇〇 (巳) の質量比 (1 437 ソ〇〇 (å) /1 437 ソ〇〇 (巳) ) は、 95/5〜 1 00/0であることが好ましい。

[0025] 1 233 å (å) の市販品としては、 セレフイン 1 2337 (セントラ ル硝子社製) が挙げられる。

本発明で用いる溶剤組成物の全量に対する 70〜 99質量%であることが好ましく、 75〜 98質量%がより好ましく、 80 〜 97質量%がさらに好ましい。

[0026] (溶剤 (巳) )

溶剤 (巳) は、 1, 1, 1, 2, 2, 3, 3, 4, 4, 5, 5, 6, 6- トリデカフルオロヘキサン、 1 , 1 , 1 , 2, 2, 3, 3, 4, 4, 5, 5 , 6, 6—トリデカフルオロオクタン、 ノナフルオロブチルメチルエーテル

、 ノナフルオロブチルエチルエーテル、 3—メ トキシ _4—トリフルオロメ チルー 1 , 1 , 1 , 2, 2, 3, 4, 5, 5, 5 -デカフルオロペンタンで ある。 溶剤 (巳) として上記のうち 1種の化合物を用いてもよく、 2種以上 の化合物を組合せて用いてもよい。 本発明の潤滑剤溶液が溶剤 (巳) を含む ことで、 含フッ素エーテル化合物 ( ) の溶解性が向上する。

[0027] 溶剤 (巳) としては、 含フッ素エーテル化合物 ( ) の溶解性に特に優れ る点から、 1 , 1 , 1, 2, 2, 3, 3, 4, 4, 5, 5, 6, 6 -トリデ カフルオロヘキサンが好ましい。

[0028] 1 , 1 , 1 , 2, 2, 3, 3, 4, 4, 5, 5, 6, 6 -トリデカフルオ ロヘキサンの市販品としては八〇一 2000 (八〇〇社製) 、 1 , 1 , 1 , 2, 2, 3, 3, 4, 4, 5, 5, 6, 6 -トリデカフルオロオクタンの市 販品としては八〇一 6000 (八〇〇社製) 、 ノナフルオロブチルメチルエ —テルの市販品としては 1\!〇 V ㊀〇 7 1 00 (31\/1社製) 、 ノナフルオロブ チルエチルエーテルの市販品としては 1\1〇 V 6〇 7200 (31\/1社製) 、 3 —メ トキシ _4—トリフルオロメチルー 1 , 1 , 1 , 2, 2, 3, 4, 5, 〇 2020/175565 10 卩(:171? 2020 /007795

5 , 5—デカフルオロペンタンの市販品としては 1\1〇 V ㊀〇 7 3 0 0 (3 1\/1 社製) 等が挙げられる。

[0029] 本発明で用いる溶剤組成物の全量に対する溶 剤 (巳) の含有割合は、 1〜

3 0質量%であることが好ましく、 2〜 2 5質量%がより好ましく、 3〜 2 〇質量%がさらに好ましい。

[0030] 本発明に用いる溶剤組成物には、 溶解性を高める、 揮発速度を調節する等 の各種の目的に応じて、 1 ~ 1〇 〇、 溶剤 (巳) 以外の成分をさらに含んでい てもよい。

! !〇 〇、 溶剤 (巳) 以外の成分の好ましい例としては、 炭化水素類 (た だし ! ~ 1 〇類は除く) 、 アルコール類、 ケトン類、 エーテル類 (ただし ! ~ 1 巳類は除く) 、 エステル類、 クロロカーボン類、 ! ~ 1 〇類、 ! ~ 1 巳類 (ただ し、 溶剤 (巳) を除く) 等が挙げられる。

[0031 ] 炭化水素類としては、 炭素数が 5以上の炭化水素類が好ましい。 炭化水素 類は、 鎖状であってもよく、 環状であってもよく、 また、 飽和炭化水素類で あってもよく、 不飽和炭化水素類であってもよい。

炭化水素類としては、 1·!—ペンタン、 2—メチルブタン、 11—ヘキサン、

2—メチルペンタン、 2 , 2—ジメチルブタン、 2 , 3—ジメチルブタン、 ヘプタン、 2—メチルヘキサン、 3—メチルヘキサン、 2 , 4—ジメチ ルペンタン、 オクタン、 2—メチルヘプタン、 3—メチルヘプタン、 4 —メチルヘプタン、 2 , 2—ジメチルヘキサン、 2 , 5—ジメチルヘキサン 、 3 , 3—ジメチルヘキサン、 2—メチルー 3—エチルペンタン、 3—メチ ルー 3—エチルペンタン、 2 , 3 , 3—トリメチルペンタン、 2 , 3 , 4 - トリメチルペンタン、 2 , 2 , 3—トリメチルペンタン、 2—メチルへプタ ン、 2 , 2 , 4 -トリメチルペンタン、 门ーノナン、 2 , 2 , 5 -トリメチ ルヘキサン、 门ーデカン、 门ードデカン、 2—メチルー 2—ブテン、 1 —ぺ ンテン、 2 -ペンテン、 1 -ヘキセン、 1 -オクテン、 1 -ノネン、 1 -デ セン、 シクロペンタン、 メチルシクロペンタン、 シクロヘキサン、 メチルシ クロヘキサン、 エチルシクロヘキサン、 ビシクロヘキサン、 シクロヘキセン 〇 2020/175565 1 1 卩(:171? 2020 /007795

、 《—ピネン、 ジペンテン、 デカリン、 テトラリン、 アミルナフタレン等が 挙げられ、 11 -ペンタン、 シクロペンタン、 11 -ヘキサン、 シクロヘキサン 、 ヘプタンが好ましい。

[0032] アルコール類としては、 炭素数 1〜 1 6のアルコール類が好ましい。 アル コール類は、 鎖状であってもよく、 環状であってもよく、 また、 飽和アルコ —ル類であってもよく、 不飽和アルコール類であってもよい。

アルコール類としては、 メタノール、 エタノール、 _プロピルアルコー ル、 イソプロピルアルコール、 _ブチルアルコール、 3 —ブチルアル コール、 イソプチルアルコール、 ㊀ ーブチルアルコール、 1 —ペンタ ノール、 2—ペンタノール、 1 —エチルー 1 —プロパノール、 2—メチルー 1 —ブタノール、 3—メチルー 1 —ブタノール、 3—メチルー 2—ブタノー ル、 ネオペンチルアルコール、 1 —へキサノール、 2—メチルー 1 —ペンタ ノール、 4—メチルー 2—ペンタノール、 2—エチルー 1 —ブタノール、 1 —ヘプタノール、 2—ヘプタノール、 3—ヘプタノール、 1 —オクタノール 、 2—オクタノール、 2—エチルー 1 —へキサノール、 1 —ノナノール、 3 , 5 , 5—トリメチルー ·! ーヘキサノール、 1 —デカノール、 1 —ウンデカ ノール、 1 —ドデカノール、 アリルアルコール、 プロパルギルアルコール、 ベンジルアルコール、 シクロへキサノール、 1 —メチルシクロへキサノール 、 2—メチルシクロへキサノール、 3—メチルシクロへキサノール、 4—メ チルシクロへキサノール、 ビネオール、 2 , 6—ジメチルー 4一へ プタノール、 ノニルアルコール、 テトラデシルアルコール等が挙げられ、 メ タノール、 エタノール、 イソプロピルアルコールが好ましい。

[0033] ケトン類としては、 炭素数 3〜 9のケトン類が好ましい。 ケトン類は、 鎖 状であってもよく、 環状であってもよく、 また、 飽和ケトン類であってもよ く、 不飽和ケトン類であってもよい。

ケトン類としては、 アセトン、 メチルエチルケトン、 2 -ペンタノン、 3 —ペンタノン、 2—へキサノン、 メチルイソプチルケトン、 2—ヘプタノン 、 3—ヘプタノン、 4—ヘプタノン、 ジイソプチルケトン、 メシチルオキシ 〇 2020/175565 12 卩(:171? 2020 /007795 ド、 ホロン、 2—オクタノン、 シクロへキサノン、 メチルシクロへキサノン 、 イソホロン、 2 , 4—ペンタンジオン、 2 , 5—ヘキサンジオン、 ジアセ トンアルコール、 アセトフエノン等が挙げられ、 アセトン、 メチルエチルケ トンが好ましい。

[0034] エーテル類としては、 炭素数 2〜 8のエーテル類が好ましい。 エーテル類 は、 鎖状であってもよく、 環状であってもよく、 また、 飽和エーテル類であ ってもよく、 不飽和エーテル類であってもよい。

エーテル類としては、 ジエチルエーテル、 ジプロピルエーテル、 ジイソプ ロピルエーテル、 ジブチルエーテル、 エチルビニルエーテル、 プチルビニル エーテル、 アニソール、 フエネトール、 メチルアニソール、 フラン、 メチル フラン、 テトラヒドロフラン等が挙げられ、 ジエチルエーテル、 ジイソプロ ピルエーテル、 テトラヒドロフランが好ましい。

[0035] エステル類としては、 炭素数 2〜 1 9のエステル類が好ましい。 エステル 類は、 鎖状であってもよく、 環状であってもよく、 また、 飽和エステル類で あってもよく、 不飽和エステル類であってもよい。

エステル類としては、 ギ酸メチル、 ギ酸エチル、 ギ酸プロピル、 ギ酸プチ ル、 ギ酸イソプチル、 ギ酸ペンチル、 酢酸メチル、 酢酸エチル、 酢酸プロピ ル、 酢酸イソプロピル、 酢酸プチル、 酢酸イソプチル、 酢酸 3 —ブチル 、 酢酸ペンチル、 酢酸メ トキシブチル、 酢酸 3 6 0—ヘキシル、 酢酸 2—エ チルプチル、 酢酸 2 -エチルヘキシル、 酢酸シクロヘキシル、 酢酸ベンジル 、 プロピオン酸メチル、 プロピオン酸エチル、 プロピオン酸ブチル、 酪酸メ チル、 酪酸エチル、 酪酸プチル、 イソ酪酸イソプチル、 2 -ヒドロキシー2 _メチルプロピオン酸エチル、 安息香酸メチル、 安息香酸エチル、 安息香酸 プロピル、 安息香酸プチル、 安息香酸ベンジル、 ァーブチロラクトン、 シュ ウ酸ジエチル、 シュウ酸ジブチル、 シュウ酸ジペンチル、 マロン酸ジエチル 、 マレイン酸ジメチル、 マレイン酸ジエチル、 マレイン酸ジブチル、 酒石酸 ジブチル、 クエン酸トリブチル、 セバシン酸ジブチル、 フタル酸ジメチル、 フタル酸ジエチル、 フタル酸ジブチル等が挙げられ、 酢酸メチル、 酢酸エチ 〇 2020/175565 13 卩(:171? 2020 /007795

ルが好ましい。

[0036] クロロカーボン類としては、 炭素数 1〜 3のクロロカーボン類が好ましい 。 クロロカーボン類は、 鎖状であってもよく、 環状であってもよく、 また、 飽和クロロカーボン類であってもよく、 不飽和クロロカーボン類であっても よい。

クロロカーボン類としては、 塩化メチレン、 1 , 1 -ジクロロエタン、 1 , 2 -ジクロロエタン、 1 , 1 , 2 -トリクロロエタン、 1 , 1 , 1 , 2- テトラクロロエタン、 1 , 1 , 2, 2 -テトラクロロエタン、 ペンタクロロ エタン、 1 , 1 —ジクロロエチレン、 〇 I 3 - 1 , 2—ジクロロエチレン、 r a n 5 - ^ , 2 -ジクロロエチレン、 トリクロロエチレン、 テトラクロ ロエチレン、 1 , 2 -ジクロロプロパン等が挙げられ、 塩化メチレン、 1: 「

3113— 1 , 2—ジクロロエチレン、 トリクロロエチレンがより好ましい。

[0037] 1 ~ 1 (3類としては、 炭素数 4〜 8の鎖状または環状の 1 ~ 1 (3類が好ましく

、 1分子中のフッ素原子数が水素原子数以上で る 1 ~ 1 〇類がより好ましい 〇

1 ~ 1 〇類としては、 1 , 1 , 1 , 3, 3 -ペンタフルオロブタン、 1 , 1 , 1 , 2, 2, 3, 4, 5, 5, 5 -デカフルオロペンタン、 1 , 1 , 2, 2, 3, 3, 4—ヘプタフルオロシクロペンタン、 1 , 1 , 1 , 2, 2, 3 , 3, 4, 4—ノナフルオロヘキサン、 1, 1, 1, 2, 2, 3, 3, 4, 4, 5, 5, 6, 6 -トリデカフルオロヘキサン、 1 , 1 , 1 , 2, 2, 3 , 3, 4, 4, 5, 5, 6, 6 -トリデカフルオロオクタン等が挙げられ、 1 , 1 , 1 , 2, 2, 3, 4, 5, 5, 5 -デカフルオロペンタン、 1 , 1 , 1 , 2, 2, 3, 3, 4, 4—ノナフルオロヘキサン、 1, 1, 1, 2, 2, 3, 3, 4, 4, 5, 5, 6, 6 -トリデカフルオロヘキサンが好まし い。

[0038] としては、 1 , 1 , 2, 2 -テトラフルオロエトキシー 1 - (2

, 2, 2—トリフルオロ) エタン等が好ましい。

[0039] 上記のうち 1種の化合物を用いてもよく、 2種以上の化合物を組合せて用 \¥0 2020/175565 14 卩(:17 2020 /007795

いてもよい。

[0040] 本発明で用いる溶剤組成物の全量に対する 0、 溶剤 (巳) 以外の成 分の含有割合は、 1 0質量%以下が好ましく、 5質量%以下がより好ましい 潤滑剤溶液の全量に対する溶剤組成物の含有 割合は、 5 0〜 9 9 . 9質量 %であることが好ましく、 6 0〜 9 9 . 9質量%であることがより好ましく 、 7 0〜 9 9 . 9質量%であることがより好ましい。

溶剤組成物の全量に対する 0と溶剤 (巳) との合計量の割合は、 本 発明の効果を発現できる点から 8 0〜 1 0 0質量%が好ましく、 9 0〜 1 0 〇質量%がより好ましく、 9 5〜 1 0 0質量%がさらに好ましい。

[0041 ] 本発明で用いる溶剤組成物としては、 1 4 3 7 ソ〇〇と溶剤 (巳) とを 含み、 溶剤 (巳) に対する 1 4 3 7 ソ〇〇の質量比が 9 1 / 9〜 8 5 / 1 5であり、 溶剤組成物の全量に対する 1 4 3 7 ソ〇〇と溶剤 (巳) の合計 量の割合が 8 0質量%以上である溶剤組成物、 1 2 3 3ソ と溶剤 (巳) と を含み、 溶剤 (巳) に対する 1 2 3 3ソ の質量比が 9 9 / 1〜 8 5 / 1 5 であり、 溶剤組成物の全量に対する 1 2 3 3 V〇1と溶剤 (巳) の合計量の割 合が 8 0質量%以上である溶剤組成物、 または (å) と溶剤 ( 巳) とを含み、 溶剤 (巳) に対する 1 2 3 3 å ( ) の質量比が 9 9 / 1 〜 7 0 / 3 0であり、 溶剤組成物の全量に対する 1 2 3 3 å ( ) と溶剤 (巳) の合計量の割合が 8 0質量%以上である溶剤組成物が好ましい。

[0042] 本発明の潤滑剤溶液は、 含フッ素エーテル化合物 ( ) 、 溶剤組成物以外 の成分を本発明の効果を損なわない範囲で含 んでいてもよい。 具体的には、 シリコーン潤滑剤、 含フッ素エーテル化合物 ( ) 以外のフッ素系潤滑剤お よび安定剤等が挙げられる。 潤滑剤溶液の全量に対する含フッ素エーテル 化 合物 ( ) 、 溶剤組成物以外の成分の含有割合は、 1 5質量%以下であるこ とが好ましく、 1 〇質量%以下がより好ましく、 5質量%以下がさらに好ま しい。

[0043] 本発明の潤滑剤溶液がシリコーン潤滑剤を含 む場合、 シリコーン潤滑剤の 〇 2020/175565 15 卩(:171? 2020 /007795

含有割合は、 潤滑剤溶液の全量に対して 1 5質量%以下であることが好まし く、 1 〇質量%以下がより好ましく、 5質量%以下がさらに好ましい。

[0044] 本発明の潤滑剤溶液が含フッ素エーテル化合 物 ( ) 以外のフッ素系潤滑 剤を含む場合、 含フッ素エーテル化合物 ( ) 以外のフッ素系潤滑剤の含有 割合は潤滑剤溶液の全量に対して 1 5質量%以下であることが好ましく、 1 〇質量%以下がより好ましく、 5質量%以下がさらに好ましい。

[0045] 本発明の潤滑剤溶液が安定剤を含む場合、 安定剤の含有割合は潤滑剤溶液 の全量に対して 3質量%以下であることが好ましく、 1質量%以下がより好 ましく、 〇. 1質量%以下がさらに好ましい。

[0046] [潤滑剤塗膜付き基材の製造方法]

本発明の潤滑剤塗膜付き基材の製造方法は、 本発明の潤滑剤溶液を基材に 塗布した後、 溶剤組成物を蒸発させて、 基材の表面に含フッ素エーテル化合 物 ( ) の塗膜を形成させる。

[0047] 基材としては、 金属、 樹脂、 ゴム、 ガラス、 セラミックス、 これらの複合 材料等の種々の材質の基材が挙げられる。

潤滑剤溶液の塗布方法としては、 例えば刷毛による塗布、 スプレーによる 塗布、 基材を潤滑剤溶液に浸潰することによる塗布 等が挙げられる。 基材に 塗布する際、 本発明の潤滑剤溶液をそのまま用いてもよい し、 溶媒でさらに 希釈したものを用いてもよい。

蒸発方法としては、 例えば風乾、 加熱による乾燥等が挙げられる。 乾燥温 度は 2 0〜 1 0 0 °〇が好ましい。

本発明の潤滑剤塗膜付き基材の製造方法は、 地球環境への影響が小さく、 上記含フッ素エーテル化合物 ( ) の溶解性に優れた溶剤組成物を用いてい るため、 均 _ な潤滑剤塗膜を形成できる。

実施例

[0048] < 1 4 3 7 ソ〇〇の製造例 >

撹拌機、 ジムロート冷却器を設置した〇. 2リッ トル四つロフラスコに、 4 4 8〇〇〇〇の 1 0 0 . 1 、 相間移動触媒としてのテトラー门ープチル 〇 2020/175565 16 卩(:171? 2020 /007795

アンモニウムブロミ ド (丁巳八巳) の 1. 09を入れ、 フラスコを 1 0°〇に 冷却した。 反応温度を 1 〇°〇に維持し、 34質量%水酸化カリウム (<〇1 ~ 1 ) 水溶液の 1 53. 99を 30分かけて滴下した。 その後、 38時間撹拌を 続けた。 得られた反応液を有機相と水相に二相分離し 、 有機相を回収した。 回収した有機相を精製して、 純度 99. 5%の 1 437 ソ〇〇 ( ) と (巳) の異性体混合物を 78. 6 9 得た。 なお、 異性体混 合物中の 1 437 ソ〇〇 (å) と 1 437 ソ〇〇 (º) の質量比 ( 1 4 37 ソ〇〇 ( ) /1 437 7〇〇 (巳) ) は、 99/1であった。

[0049] < 1 233ソ の製造例>

1 233ソ は、 国際公開第 201 8/092780号に記載の方法で製 造した、 1 233ソ (å) と 1 233ソ (º) の質量比が 95/5の異 性体混合物を用いた。

[0050] <含フッ素エーテル化合物 ( ) の溶解性試験>

以下、 含フッ素エーテル化合物 ( ) の溶解性試験について説明する。 例 2〜 5、 7〜 1 8、 20〜 27、 29〜 45は実施例であり、 例 1、 6、 1 9、 28は比較例である。 含フッ素エーテル化合物 ( ) および溶剤組成 物を、 室温 (25 ° 〇 で所定の割合で混合し、 潤滑剤溶液を調製した。 評価 に供した潤滑剤溶液の詳細を表 1および表 2に示す。 なお、 表 1および表 2 に示す含フッ素エーテル化合物 (八) 、 1 ~ 1〇 〇、 溶剤 (巳) は以下の通り である。 また、 表 1および表 2における含フッ素エーテル化合物 (八) の割 合は、 潤滑剤溶液の全量に対する含フッ素エーテル 化合物 ( ) の含有割合 のことである。

[0051 ] (含フッ素エーテル化合物 (八) )

1 : 〇11113 丨 丨 1^ 1\/103 : フオンブリン 1\/1潤滑剤 IV! 03 (ソルべイスペシャ リティーポリマーズ社製) f 〇 m 6 I I n IV! 1 5 : フォンプリン IV!潤滑剤 1\/11 5 (ソルべイスペシャリティーポリマーズ社製 )

[0052] (!!〇 〇)

1 437 ソ〇〇 : 1 437〇^ 〇〇 (å) と 1 437 ソ〇〇 (º) の質 〇 2020/175565 17 卩(:171? 2020 /007795

量比 (1 437 ソ〇〇 ( ) /1 437 7〇〇 (巳) が 99/1の異性 体混合物

1 2332 (å) : 「1 233 」 (セントラル硝子社製)

[0053] (溶剤 (巳) )

八〇-2000 : 「八〇-2000」 (八〇〇株式会社製)

八〇-6000 : 「八〇-6000」 (八〇〇株式会社製)

1 ~ ^巳-7 1 00 : 「1\1〇 6〇 7 1 00」 (31\/1社製)

1 ~ ^巳-7200 : 「1\1〇 6〇 7200」 (31\/1社製)

[0054] 各潤滑剤溶液の状態を肉眼で観察して下記の 基準にて評価した。 結果を表

1および表 2に示す。 〇 (優) : 白濁は見られない。 △ (良) :薄い白濁が 見られるが、 実用上問題ない。 X (不良) :はっきりと白濁、 分離等が見ら れる。

[0055]

〔¾二

〔〕〔姍 005 6 -

〇 2020/175565 20 卩(:171? 2020 /007795

[0057] 表 1および表 2からわかるように、 溶剤として 1 4 3 7 ソ〇〇または 1

2 3 3 2 ( )を単独で用いた例 1、 6、 1 9、 2 8では、 含フッ素エーテ ル化合物 ( ) が溶解できなかったのに対し、 溶剤組成物を用いた例 2〜 5 、 7〜 1 8、 2 0〜 2 7、 2 9〜 4 5は含フッ素エーテル化合物 (八) の溶 解性に優れることがわかる。

[0058] <潤滑剤溶液の塗布試験>

鉄製の板にアルミニウムを蒸着させたアルミ ニウム蒸着板の表面に、 例 1 1の潤滑剤溶液を平均厚さ約〇. 4 で塗布し、 2 5 ° 0 (室温) の条件下 で風乾することによって、 アルミニウム蒸着板の表面に潤滑剤塗膜を形 成し た。 潤滑剤塗膜を目視で観察したところ、 ムラなく均一に塗布できていた。 産業上の利用可能性

[0059] 本発明の潤滑剤溶液は、 例えば磁気記録媒体、 電気機器の摺動部や接触部 等に使用でき、 有用である。

なお、 2 0 1 9年 2月 2 7日に出願された日本特許出願 2 0 1 9 - 0 3 4 4 1 7号の明細書、 特許請求の範囲、 図面及び要約書の全内容をここに引用 し、 本発明の明細書の開示として、 取り入れるものである。