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Patent Searching and Data


Title:
LUBRICATION DEVICE FOR BELT TYPE STEPLESS TRANSMISSION
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/038009
Kind Code:
A1
Abstract:
A lubrication device for a belt type stepless transmission (2), in which a nozzle tube (25) connected to an oil supply source (26) is provided between a drive pulley (5) and a driven pulley (6) of the transmission (2) so as to extend in the direction of the axes of the drive and driven pulleys (5, 6) and in which first and second oil nozzles (27, 28) for respectively ejecting oil toward belt grooves (12, 21) in the pulleys (5, 6) are formed in the nozzle tube (25). The first oil nozzle (27) is opened toward a large-diameter section of a belt engagement surface (21a) of a stationary pulley half (19), located on the upstream of the nozzle tube (25), of either of the drive and driven pulleys (5, 6). On the other hand, the second oil nozzle (28) is located at that position on the nozzle tube (25) which is downstream of the first oil nozzle (27) and is opened toward the belt groove (12) of the other of the drive and driven pulleys (5, 6). Even if the first and second oil nozzles have the same angle relative to the axis of the nozzle tube, a V-belt can be reliably lubricated and cooled on both the drive and driven pulley sides.

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Inventors:
YAGASAKI TORU (JP)
SORA MASARU (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/066389
Publication Date:
March 26, 2009
Filing Date:
September 11, 2008
Export Citation:
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Assignee:
HONDA MOTOR CO LTD (JP)
YAGASAKI TORU (JP)
SORA MASARU (JP)
International Classes:
F16H9/12; F16H9/18; F16H57/035; F16H57/04
Foreign References:
JPH0650400A1994-02-22
JPH0714251U1995-03-10
JPH10141459A1998-05-29
JPS62159846A1987-07-15
JPH0650400A1994-02-22
Other References:
See also references of EP 2187098A4
Attorney, Agent or Firm:
OCHIAI, Takeshi et al. (6-3 Taito 2-chome, Taito-k, Tokyo 16, JP)
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Claims:
 ベルト式無段変速機(2)の駆動プーリ(5)及び従動プーリ(6)間に,オイル供給源(26)に連なるノズル管(25)を駆動プーリ(5)及び従動プーリ(6)の軸方向に沿って配設し,このノズル管(25)には,駆動及び従動プーリ(5,6)の断面V字状のベルト溝(12,21)にそれぞれ向けてオイルを噴射する第1及び第2噴油孔(27,28)を設けた,ベルト式無段変速機の潤滑装置において,
 第1噴油孔(27)を,駆動プーリ(5)及び従動プーリ(6)の一方の,前記ノズル管(25)の上流側に位置する固定プーリ半体(19)のベルト係合面(21a)の大径部に向けて開口させる一方,第2噴油孔(28)を,第1噴油孔(27)よりノズル管(25)の下流位置で駆動プーリ(5)及び従動プーリ(6)の他方のベルト溝(12)に向けて開口させたことを特徴とする,ベルト式無段変速機の潤滑装置。
Description:
ベルト式無段変速機の潤滑装置

 本発明は,ベルト式無段変速機の駆動プー リ及び従動プーリ間に,オイル供給源に連な ノズル管を駆動プーリ及び従動プーリの軸 向に沿って配設し,このノズル管には,駆動及 び従動プーリの断面V字状のベルト溝にそれ れ向けてオイルを噴射する第1及び第2噴油孔 を設け,特に両プーリのベルト溝に係合するV ルトの潤滑及び冷却を図るようにした,ベル ト式無段変速機の潤滑装置の改良に関する。

 かゝるベルト式無段変速機の潤滑装置は,例 えば特許文献1に開示されるように,既に知ら ている。

日本特開平6-50400号公報

 特許文献1に記載のものでは,ノズル管の 油孔からオイルを所定の方向に向けるため ,その噴油孔を,ノズル管の肉厚が少なくとも 2mmと厚い厚肉部に設けることが望ましいとし ている。ところで,第1噴油孔及び第2噴油孔を ノズル管の軸方向に相互にずらして配置する 場合には,各噴油孔からのオイルの噴射角度 ,ノズル管の上流側と下流側とで異なるため, それに応じて,第1及び第2噴油孔の,ノズル管 軸線に対する角度を個別に設定する必要が る。したがって第1及び第2噴油孔の孔あけ加 工が面倒であり,厚肉のノズル管を必要とす ことゝ相俟って,コストの低減が困難となる

 本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたも ので,薄肉のノズル管を使用して,第1及び第2 油孔の,ノズル管の軸線に対する角度を同一 しても,駆動及び従動プーリ側でVベルトの 滑及び冷却を確実に行い得るようにした,ベ ト式無段変速機の潤滑装置を提供すること 目的とする。

 上記目的を達成するために,本発明は,ベ ト式無段変速機の駆動プーリ及び従動プー 間に,オイル供給源に連なるノズル管を駆動 ーリ及び従動プーリの軸方向に沿って配設 ,このノズル管には,駆動及び従動プーリの 面V字状のベルト溝にそれぞれ向けてオイル 噴射する第1及び第2噴油孔を設けた,ベルト 無段変速機の潤滑装置において,第1噴油孔 ,駆動プーリ及び従動プーリの一方の,前記ノ ズル管の上流側に位置する固定プーリ半体の ベルト係合面の大径部に向けて開口させる一 方,第2噴油孔を,第1噴油孔よりノズル管の下 位置で駆動プーリ及び従動プーリの他方の ルト溝に向けて開口させたことを特徴とす 。

 本発明によれば,上流側の第1噴油孔では, ズル管内のオイルの流れの影響を利用して, 第1噴油孔からの噴射オイルを一方の固定プ リ半体の円錐状ベルト係合面に沿ってその 径部から小径部に向けて供給することがで ,また下流側の第2噴油孔では,それからの噴 オイルの広がり角度の増加を利用して,他方 プーリのベルト溝の広範囲にオイルを供給 ることができるので,両プーリにおいてVベ トの潤滑及び冷却を確実に行うことができ 。これにより,第1及び第2噴油孔に噴射オイ のガイド機能を付与する必要がなくなり,し がって薄肉のノズル管を使用して,第1及び 2噴油孔の,ノズル管の軸線に対する角度を同 一にすることが可能となり,材料費の削減及 孔加工の容易化により,コストの低減をもた すことができる。

図1は本発明の潤滑装置を備える自動車 用ベルト式無段変速機の側面図である。(第1 施例) 図2は図1の2-2線断面図である。(第1実施 例) 図3は図2の3部拡大図である。(第1実施 )

符号の説明

2・・・・・・ベルト式無段変速機
5・・・・・・駆動プーリ
6・・・・・・従動プーリ
7・・・・・・Vベルト
12・・・・・駆動プーリのベルト溝
21・・・・・従動プーリのベルト溝
25・・・・・ノズル管
26・・・・・オイル供給源
27・・・・・第1噴油孔
28・・・・・第2噴油孔

  本発明の実施の形態を,添付図面に示す 発明の好適な実施例に基づいて以下に説明 る。

 図1及び図2において,自動車に搭載される ワーユニットのミッションケース1内にベル ト式無段変速機2が収容される。このベルト 無段変速機2は,ミッションケース1に回転自 に互いに平行に支持される入力軸3及び出力 4と,入力軸3に取り付けられる駆動プーリ5と ,出力軸4に取り付けられる従動プーリ6と,こ ら入力及び出力軸3,4に巻きつけられる金属 のVベルト7とを備え,入力軸3は図示しないエ ジンの出力部に連結され,出力軸4は図示し い多段の補助変速機に連結される。

 駆動プーリ5は,入力軸3に回転可能に支持 れる筒軸10aを一体に有する固定プーリ半体1 0と,その筒軸10aに軸方向摺動可能且つ相対回 不能に支持されると共に,固定プーリ半体10 協働して断面V字状のベルト溝12を形成する 動プーリ半体11とで構成され,入力軸3及び筒 軸10a間には前後進切換装置13が設けられる。 の前後進切換装置13は,プラネタリギヤ機構1 4と,フォワードクラッチ15と,リバースブレー 16とで構成され,フォワードクラッチ15を接 すると,入力軸3及び筒軸10a間,即ち入力軸3及 固定プーリ半体10間が直結され,リバースブ ーキ16を作動すると,入力軸3の回転が減速さ れ,且つ逆回転となって固定プーリ半体10に伝 達するようになっている。

 また筒軸10a及び可動プーリ半体11との間 は,可動プーリ半体11を軸方向に沿って無段 にシフトし得る第1油圧アクチュエータ17が けられる。

 従動プーリ6は,出力軸4に一体に形成され 固定プーリ半体19と,出力軸4に軸方向摺動可 能且つ相対回転不能に支持されると共に,固 プーリ半体19と協働して断面V字状のベルト 21を形成する可動プーリ半体20とで構成され 。

 以上において,固定プーリ半体10,19同士,並 びに可動プーリ半体11,20同士は,それぞれ対角 線上に配置される。

 Vベルト7は,ベルト溝12,21に係合するよう 駆動及び従動プーリ5,6に巻き掛けられ,このV ベルト7に一定の張力を付与すべく,可動プー 半体20を固定プーリ半体19側に付勢する戻し ばね22が可動プーリ半体20及び出力軸4間に縮 される。さらに可動プーリ半体20及び出力 4間には,可動プーリ半体20の軸方向の動きを 御する第2油圧アクチュエータ23が設けられ 。

 而して,第1及び第2油圧アクチュエータ17,2 3を制御することで,駆動プーリ5において,可 プーリ半体11を固定プーリ半体10から離間さ ,同時に従動プーリ6において,可動プーリ半 20を固定プーリ半体19に接近させれば,Vベル 7が駆動プーリ5のベルト溝12の小径側に移動 すると共に,従動プーリ6のベルト溝21の大径 に移動することにより(図2の各プーリ5,6の下 側半部を参照),駆動及び従動プーリ5,6間の変 比をLOW側に変化させることができ,また駆動 プーリ5において,可動プーリ半体11を固定プ リ半体10に接近させ,同時に従動プーリ6にお て,可動プーリ半体20を固定プーリ半体19か 離間させれば,Vベルト7が駆動プーリ5のベル 溝12の大径側に移動すると共に,従動プーリ6 のベルト溝21の小径側に移動することにより( 図2の各プーリ5,6の上側半部を参照),駆動及び 従動プーリ5,6間の変速比をOD側に変化させる とができる。

 図2及び図3において,駆動及び従動プーリ5 ,6間には,ミッションケース1の左右の側璧1a,1b に支持されるノズル管25が駆動及び従動プー 5,6の軸方向に沿って配設される。このノズ 管25の一端部は,右側壁1bを貫通していてオ ルポンプ等のオイル供給源26に接続され,そ 他端部は,それを支持する左側壁1aにより閉 される。

 このノズル管25は,周壁の肉厚tが例えば0.5 mmと薄いもので,その周壁に第1噴油孔27と,こ 第1噴油孔27よりノズル管25の下流側(オイル 給源26と反対側)にオフセットした第2噴油孔2 8がそれぞれノズル管25の軸線に直交する方向 で穿設される。即ち,両噴油孔27,28は,ノズル 25の周壁に同角度で穿設される。

 その際,第1噴油孔27は,駆動プーリ5及び従 プーリ6の一方の,ノズル管25の上流側に位置 する固定プーリ半体,図示例では従動側の固 プーリ半体19の円錐状ベルト係止面21aの大径 部に向けて開口するように配置され,これよ ノズル管25の下流側に位置する第2噴油孔28は ,駆動プーリ5及び従動プーリ6の他方,図示例 は駆動プーリ5のベルト溝12に向けて開口す ように配置される。

 次に,この実施例の作用について説明する 。

 ベルト式無段変速機2の作動中,オイル供 源26からノズル管25にオイルが圧送されると, ノズル管25の第1噴油孔27からオイル30が従動 ーリ6のベルト溝21に向けて噴射され,また第2 噴油孔28からオイル31が駆動プーリ5のベルト 12に向けて噴射される。その際,第1噴油孔27 ,第2ノズル管25よりノズル管25の上流側,即ち オイル供給源26に近い位置に配置されるので, 第1噴油孔27からの噴射オイルの噴射方向は, ズル管25内のオイルの流れの影響を強く受け て,第1噴油孔27の中心線からノズル管25の下流 側に傾くことになる。ところで,この第1噴油 27は,駆動プーリ5及び従動プーリ6の一方の, ズル管25の上流側に位置する固定プーリ半 ,図示例では従動側固定プーリ半体19の円錐 ベルト係止面21aの大径部に向けて開口する うに配置されるので,第1噴油孔27からのオイ 30の噴射方向は,上記円錐状ベルト係止面21a 略平行することになり,その結果,第1噴油孔2 7からオイル30を該円錐状ベルト係止面21aに沿 ってその大径部から小径部へと噴射すること ができ,したがって,従動プーリ6側においてV ルト7の如何なる変速位置においても,Vベル 7の潤滑及び冷却を常に効率良く行うことが きる。

 一方,第1噴油孔27よりもノズル管25の下流 に配置される第2噴油孔28では,オイルの噴射 圧力が下がるため,第2噴油孔28からのオイル31 の噴射方向は,ノズル管25内のオイルの流れの 影響を殆ど受けず,したがってそのオイル31の 噴射方向は,第2噴油孔28の中心線の方向と略 致し,しかもその噴射オイル31の広がり角度θ 2が第1噴油孔27からの噴射オイル30の広がり角 度θ1より大きくなるから,第2噴油孔28の狙っ 個所を中心にして広範囲にオイル31を供給す ることができ,これにより駆動プーリ5側にお ても,Vベルト7の潤滑及び冷却を常に効率良 行うことができる。

 このように,上流側の第1噴油孔27では,ノ ル管25内のオイルの流れの影響を利用し,下 側の第2噴油孔28では,噴射オイル31の広がり 度θ2の増加を利用して,両プーリ5,6においてV ベルト7の潤滑及び冷却を確実に行うように たことで,第1及び第2噴油孔27,28に噴射オイル のガイド機能を付与する必要がなくなり,し がって薄肉のノズル管25を使用して,第1及び 2噴油孔27,28の,ノズル管25の軸線に対する角 を90°と同一にすることが可能となり,材料 の削減及び孔加工の容易化により,コストの 減をもたらすことができる。

  本発明は上記実施例に限定されるもの はなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の 計変更が可能である。例えば,図2及び図3に いて,ノズル管25の左端側がオイル供給源26 接続される場合には,第1噴油孔27を左側,第2 油孔28を右側に配置すると共に,第1噴油孔27 駆動側の固定プーリ半体10のベルト係合面の 大径部に向けて開口させ,第2噴油孔28を従動 ーリ6のベルト溝21に向けて開口させること なる。