桑原 幸治 (())
ORI, Hitomi (())
ブラザー工業株式会社 (〒61 愛知県名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 Aichi, 46785, JP)
KUWAHARA, Koji (())
桑原 幸治 (())
| ミシンのベッド及び釜機構の駆動軸に設けた潤滑剤の流路と、該流路に対して移動することで、前記釜機構に供給する潤滑剤の量を調節する調節ねじとを備え、該調節ねじの一部は、前記流路の内部に配置し、該調節ねじの一部が前記流路を流れる潤滑剤に抵抗を付与するミシンの釜用潤滑装置において、 前記調節ねじの移動範囲を規制することで、前記潤滑剤の量の調節可能範囲を制限するストッパを備えることを特徴とするミシンの釜用潤滑装置。 |
| 前記ストッパは、 前記調節ねじに設けた段部と、 該段部に当たることで前記調節ねじの移動範囲を規制するストッパ板とを備えることを特徴とする請求項1に記載のミシンの釜用潤滑装置。 |
| 前記ストッパ板は、前記調節ねじを通す切欠きを備え、該切欠きを挟む両側で前記段部に当たることを特徴とする請求項2に記載のミシンの釜用潤滑装置。 |
| 前記ストッパ板は、前記調節ねじの移動方向の位置調節を可能として前記ベッドに固定してある請求項2に記載のミシンの釜用潤滑装置。 |
| 前記ストッパ板は、前記調節ねじの移動方向の位置調節を可能として前記ベッドに固定してある請求項3に記載のミシンの釜用潤滑装置 |
| 前記段部は、前記調節ねじの頭部、及び該頭部に対向するように前記調節ねじの軸部に設けたフランジで形成してあることを特徴とする請求項2に記載のミシンの釜用潤滑装置。 |
| 前記段部は、前記調節ねじの頭部、及び該頭部に対向するように前記調節ねじの軸部に設けたフランジで形成してあることを特徴とする請求項3に記載のミシンの釜用潤滑装置。 |
| 前記段部は、前記調節ねじの頭部、及び該頭部に対向するように前記調節ねじの軸部に設けたフランジで形成してあることを特徴とする請求項4に記載のミシンの釜用潤滑装置。 |
| 前記段部は、前記調節ねじの頭部、及び該頭部に対向するように前記調節ねじの軸部に設けたフランジで形成してあることを特徴とする請求項5に記載のミシンの釜用潤滑装置。 |
| 前記ストッパは、 前記調節ねじに挿入し、該調節ねじの頭部に当たることで前記調節ねじの移動範囲を規制するストッパ環を備えることを特徴とする請求項1に記載のミシンの釜用潤滑 装置。 |
| 請求項1乃至請求項10のいずれか1つに記載のミシンの釜用潤滑装置を備えることを特徴とするミシン。 |
本発明は、調節ねじを操作することで潤 剤の供給量を調節可能としたミシンの釜用 滑装置及びミシンに関する。
ミシンは、釜機構を備えている。釜機構 、回転する外釜と、該外釜に嵌め込んだ内 とを有する。内釜は、回転しないように回 止めしてある。特許文献1及び特許文献2に 載のミシンは、外釜と内釜との間の摺動部 潤滑油(潤滑剤)を供給するための釜用潤滑装 置を備えている。
釜用潤滑装置は、ベッド及び外釜の駆動軸(
釜軸)に設けた流路を有する。潤滑油は、流
を通して釜機構に供給する。釜用潤滑装置
、釜機構に供給する潤滑油の量を調節する
量調整部を備える。油量調整部は、例えば
潤滑油の流路を横切るように配置した調節
じを有する。潤滑油の供給量は、調節ねじ
回転操作することで調節する。調節ねじは
回転することで流路内に突出し、該流路内
流れる潤滑油に抵抗を与える。潤滑油の供
量は、前記抵抗の大きさを変えることで変
する。
調節ねじは、ミシンの組立ての際に標準 置に設定してある。潤滑油の供給量は、調 ねじを1回転~2回転分だけ回転操作すること 調節する。実際の潤滑油の供給量は、潤滑 の流路及び調節ねじの周辺の加工精度の影 を受ける。調節ねじは、加工精度の影響を 除することを目的として、1回転~2回転分よ も広い範囲で回転操作できるようにしてい 。作業者が、調節ねじを誤って適正範囲(1 転~2回転分)を超えて操作すると、潤滑油の 正な供給量に対して潤滑油の量が多くなる 潤滑油の量が多い場合、余分な潤滑油は、 機構の周辺を汚すという問題がある。
本発明の目的は、調節ねじの回転操作で 滑油の供給量を誤って調節することを防止 きる釜用潤滑装置及びミシンを提供するこ にある。
請求項1のミシンの釜用潤滑装置及び請求 項11のミシンは、ミシンのベッド及び釜機構 駆動軸に設けた潤滑剤の流路と、該流路に して移動することで、前記釜機構に供給す 潤滑剤の量を調節する調節ねじとを備え、 調節ねじの一部は、該流路の内部に配置し 該調節ねじの一部が該流路を流れる潤滑剤 抵抗を付与するミシンの釜用潤滑装置にお て、前記調節ねじの移動範囲を規制するこ で、前記潤滑剤の量の調節可能範囲を制限 るストッパを備えている。
ストッパは、調節ねじの移動範囲を規制 る。作業者は、ストッパの規制範囲内だけ 調節ねじを回転操作することができる。そ 故、潤滑油の供給量は、作業者の誤った操 で過多とならない。
請求項2のミシンの釜用潤滑装置及び請求 項11のミシンにおいて、前記ストッパは、前 調節ねじに設けた段部と、該段部に当たる とで前記調節ねじの移動範囲を規制するス ッパ板とを備えている。
調節ねじの移動範囲を規制するストッパ 、調節ねじの段部と、該段部に当たるスト パ板とで簡単に構成する。ストッパは、調 ねじの段部の両端に当たるので、調節ねじ 前進と後退の移動を規制する。それ故、潤 油の供給量は、作業者の誤った操作で過多 び過少とならない。
請求項3のミシンの釜用潤滑装置及び請求 項11のミシンにおいて、前記ストッパ板は、 記調節ねじを通す切欠きを備え、該切欠き 挟んだ両側で前記段部に当たる。
ストッパ板は、切欠きを挟んだ両側で調 ネジの移動を確実に止める。
請求項4及び請求項5のミシンの釜用潤滑 置及び請求項11のミシンにおいて、ストッパ 板は、前記調節ねじの移動方向の位置調節を 可能として前記ベッドに固定してある。
調節ねじの移動範囲は、ストッパ板の固 位置を調節することで変更することができ 。ストッパ板は、ミシンの組立ての際に位 調節して固定しておく。
請求項6乃至請求項9のミシンの釜用潤滑 置及び請求項11のミシンにおいて、前記段部 は、前記調節ねじの頭部、及び該頭部に対向 するように前記調節ねじの軸部に設けたフラ ンジで形成してある。
ストッパ板に当たる段部は、調節ねじの 部にフランジを設け、該フランジと調節ね の頭部とで構成する。
請求項10のミシンの釜用潤滑装置及び請 項11のミシンにおいて、前記ストッパは、前 記調節ねじに挿入し、該調節ねじの頭部に当 たることで前記調節ねじの移動範囲を規制す るストッパ環を備えている。
調節ねじの移動範囲を規制するストッパ 、調節ねじにストッパ環を通すだけで簡単 構成することができる。
本発明のミシンの釜用潤滑装置及びミシ は、調節ねじの移動範囲を規制するストッ を備えている。調節ねじは、ストッパの規 の範囲内で移動することができる。ストッ は、調節ねじの回転操作範囲を適正な範囲 制限する。作業者は、調節ねじを誤って回 操作できず、釜機構に供給する潤滑油の量 過多にならない。それ故、釜機構は、適正 潤滑で滑らかに動作し、余分な潤滑油が釜 構の周辺を汚すことがない。
3 ベッド
10 釜機構
12 釜軸(駆動軸)
20 潤滑装置
20A 潤滑装置
20B 潤滑装置
21 軸内油路(潤滑剤の流路)
27 戻り油路(潤滑剤の流路)
28 供給油路(潤滑剤の流路)
29 連絡油路(潤滑剤の流路)
42 調節ねじ
42a ねじ軸部(軸部)
42b 頭部(段部)
42d フランジ(段部)
42A 調節ねじ
42B 調節ねじ
51 ストッパ板
51d 切欠き
51A ストッパ板
54 ストッパ環
以下本発明を、好ましい実施の形態を示 図面を参照して詳しく説明する。
図1、図2に示すように、ミシン1は、アー 2、ベッド3及び脚柱7を備えている。ベッド3 は、左右方向に長い箱体である。脚柱7は、 ッド3の右端部に上方に立ち上がるように設 てある。アーム2は、脚柱7の上端部に左方 延びるように設けてある。
ミシン1は、針棒4、縫針4a及び天秤5を備 ている。針棒4は、アーム2の先端に上下動可 能に支持してある。縫針4aは、アーム2から突 出する針棒4の下端部に取付けてある。針棒4 び縫針4aは、アーム2の内部の針棒駆動機構 動作することで上昇及び下降する。天秤5は 、針棒4の上方でアーム2の前方に突出してい 。天秤5は、アーム2の内部の天秤駆動機構 動作することで上下方向に揺動する。針棒 動機構及び天秤駆動機構は、アーム2の内部 主軸(図示省略)が回転することで動作する
ミシン1は、ベッド3の内部に釜機構10を備 えている。釜機構10は、縫針4aの下降位置に 置してある。図3に示すように釜機構10は、 軸12、外釜14及び内釜15を備える。釜軸12は、 ベッド3の内部に左右方向に延びるように配 してある。軸受11は、釜軸12を回転自在に支 してある。釜軸12は、アーム2の内部の主軸 同期して回転する。
外釜14は、軸受11から突出する釜軸12の左 部に固定してある。外釜14は、釜軸12が回転 することで縫針4aの上昇及び下降と同期して 転する。外釜14は、左側の全面に亘って開 する空洞部 14aを有する。内釜15は、外釜14 空洞部 14aに嵌め込んである。外釜14は、そ 空洞部 14aの内周面で内釜15を回転自在に支 持してある。内釜15は、ボビンケース(図示省 略)を収容する。周知のように、ボビンケー は、下糸を巻回する下糸ボビン(図示省略)を 収容している。ボビンケースは、内釜15に取 けてある。内釜15及びボビンケースは、外 14の回転中も非回転状態となるように回り止 めしてある。
ミシン1は、釜機構10を潤滑する潤滑装置2 0を備えている。図3に示すように、潤滑装置2 0は、軸内油路21、戻り油路27、供給油路28及 連絡油路29とを有する潤滑油(潤滑剤に相当 る)の流路と、油タンク31及び油ポンプ(図示 略)とを備えている。
軸内油路21は、釜軸12の軸心部に設けた円 形断面の穴である。軸内油路21は、釜軸12の 端部で外釜14の内部に開口している。軸内油 路21の左端部の開口は、蓋ねじ22で閉じてあ 。蓋ねじ22は、右端に開口する空洞部 22dを する円筒形のねじ部 22aを備える。蓋ねじ22 の頭部 22bは、軸内油路21の中心から外れた 置に小穴 22cを有する。小穴 22cは、蓋ねじ2 2の空洞部 22dと外釜14の内部とを連絡する。
油保持部材23の一端部(左端部)が、蓋ねじ 22の空洞部 22dに嵌め込んである。油保持部 23は、潤滑油を保持することができる材料( ェルト等)製の棒である。油保持部材23の他 部(右端部)は、軸内油路21の内部に延びてい 。油保持部材23は、軸内油路21の内部の潤滑 油を保持し、少量の潤滑油を小穴 22cを経て 釜14の内部に送り出す。
釜軸12を支持する軸受11は、内周に設けた 2つの環状油路 26a,26bを備えている。環状油 26a,26bは、左右方向に離れて配置してある 軸内油路21の右端部は、直角に曲がって釜軸 12の外周に開口し、左側の環状油路 26aに連 する。
戻り油路27は、左側の環状油路 26aに対応 する位置で軸受11を貫通するように設けてあ 。戻り油路27は、ベッド3の下部に延び、戻 管 31bで油タンク31に接続してある。図3に すように油タンク31は、ベッド3の下部に取 けてある。供給油路28は、右側の環状油路 2 6bに対応する位置で軸受11を貫通するように けてある。供給油路28は、ベッド3の下部に び、給油管 31aで油ポンプに接続してある。
連絡油路29は、戻り油路27と供給油路28と 連絡するように軸受11に設けてある。連絡 路29は、軸受11の右端部に開口している。連 油路29の開口部は、軸受11の右端部と釜軸12 の間に介装した環状のオイルシール 13Bで 止してある。軸受11の左端部は、釜軸12との に介装した環状のオイルシール 13Aで封止 てある。オイルシール 13A,13Bは、軸内油路21 、戻り油路27、供給油路28及び連絡油路29の内 部を流れる潤滑油が外部に漏れ出すことを防 止する。
潤滑装置20は、油量調節部40を備えている 。油量調節部40は、軸内油路21を経て釜機構10 に供給する潤滑油の量を調節する。油量調節 部40は、調節穴41、調節ねじ42及びストッパ板 51を有する。図3に示すように調節穴41は、戻 油路27の略中間部を横切るようにベッド3の 部に設けた円形断面の穴である。調節穴41 、外部に向かう開口部を左端に有している 調節穴41は、開口部の近くの内周に形成した ねじ部を有している。
図4に示すように、調節ねじ42は、ねじ軸 42a、頭部 42b及び調節部 42cを備えている ねじ軸部 42aは、調節穴41に差し込み可能な 直径を有している。頭部 42bは、ねじ軸部 42 aの一端を大径として設けてある。調節部 42c は、ねじ軸部 42aの他端に連続し、先端に向 て徐々に細くなるテーパ形状を有している ねじ軸部 42aは、頭部 42bの近くに設けた環 状のフランジ 42dを有している。ねじ軸部 42 aは、フランジ 42dと調節部 42cとの間の外周 ねじ山を形成している。
図3に示すように、調節ねじ42は、ねじ軸 42aの外周のねじ山を調節穴41の内周のねじ 部に螺合することで調節穴41に取付けてある 調節ねじ42の先端の調節部 42cは、調節穴41 内部で戻り油路27を横切るように突出する 調節部 42cは、流路の内部に配置し、該流路 を流れる潤滑剤に抵抗を付与するねじ軸部 4 2aの一部に相当する。ねじ軸部 42aに設けた ランジ 42dは、調節穴41が開口するベッド3の 外面に対向する。
調節ねじ42は、回転することで調節穴41の 内部で左右方向に移動する。戻り油路27の内 の調節部 42cの突出長さは、調節ねじ42が右 方に移動することで増加する。調節部 42cは 戻り油路27内を流れる油に大きい抵抗を与 る。戻り油路27内での調節部 42cの突出長さ 、調節ねじ42が左方に移動することで減少 る。調節部 42cは、戻り油路27内を流れる油 小さい抵抗を与える。作業者は、ドライバ 用いて頭部 42bを回転操作することで、調 ねじ42の位置を左右方向に調節する。
図5に示すようにストッパ板51は、L字形に 曲げた平板である。ストッパ板51は、L字の一 辺に対応する止め板 51aと、L字の他辺に対応 する当て板 51bとを有する。ストッパ板51の め板 51aは、曲げ部から離れた端縁の中央部 に開口する切欠き51cを有する。ストッパ板51 当て板 51bは、曲げ部から離れた端縁の中 部に開口する切欠き 51dを有する。切欠き 5 1c,51dは、曲げ部に向けて延びるU字形の長穴 ある。
図3に示すようにストッパ板51は、ベッ 3の下面に止め板 51aを当て、止めねじ52を締 め付けることで固定してある。止めねじ52は 止め板 51aの切欠き 51cに通してある。スト ッパ板51の固定位置は、止めねじ52を緩める とで切欠き 51cの長さ範囲内で左右方向に調 節することができる。
図3に示すように、ストッパ板51の当て板 51bは、止め板 51aの端部で垂直に立ち上がる 。当て板 51bは、調節ねじ42のねじ軸部 42aを 切欠き 51dに通すことで、調節ねじ42の頭部 42bとフランジ 42dとの間に配置する。ストッ 板51の当て板 51bは、調節ねじ42の頭部 42b 当たることで、該調節ねじ42の右方向への移 動を制限する。ストッパ板51の当て板 51bは フランジ 42dに当たることで、該調節ねじ42 左方向への移動を制限する。調節ねじ42の 右方向位置は、調節ねじ42の頭部 42b及びフ ンジ 42dがストッパ板51に当たる範囲で調節 可能である。図3の実施の形態では、調節ね 42の頭部 42b及びフランジ 42dとストッパ板51 とが、ストッパに相当する。
ストッパ板51の固定位置は、左右方向に 節することができる。調節ねじ42の位置調節 範囲は、ストッパ板51の固定位置を調節する とで変化する。切欠き 51cは、止め板 51aの 端縁に開口しない長穴、又は止め板 51aの複 箇所に設けた穴に代えることができる。長 を設けた場合、調節ねじ42の位置調節範囲 、該長穴の長さ範囲内で変更できる。複数 穴を設けた場合、調節ねじ42の位置調節範囲 は、止めねじ52を通す穴を選択することで変 できる。
潤滑装置20の動作について説明する。
潤滑装置20は、油ポンプを回転駆動するこ
で動作する。油ポンプは、油タンク31の内部
の潤滑油を給油管 31aを経て供給油路28に送
込む。潤滑油は、供給油路28、連絡油路29、
内油路21及び戻り油路27を経由して流れ、戻
り管 31bを経て油タンク31に戻る。
潤滑油は、軸内油路21の内部で油保持部 23に染み込む。油保持部材23に染み込む潤滑 は、蓋ねじ22の頭部 22bの小穴 22cを経て外 14の空洞部 14aの内部に漏れ出す。小穴 22c 、釜軸12の中心から外れて設けてある。小 22cから漏れ出す潤滑油は、回転する釜軸12 遠心力で空洞部 14a内に均等に分散する。 散する潤滑油は、釜機構10を良好に潤滑する 。
釜機構10を潤滑する潤滑油の量は、油保 部材23に染み込む潤滑油の量に対応する。油 保持部材23に染み込む潤滑油の量は、軸内油 21の内部の圧力が高い場合に多く、軸内油 21の内部の圧力が低い場合に少なくなる。軸 内油路21は、供給油路28、連絡油路29及び戻り 油路27を備える潤滑油の循環流路の途中に位 する。軸内油路21の内部の圧力は、循環流 内の流れに抵抗を与えることで変化する。
潤滑装置20は、油量調節部40を備えている 。油量調節部40は、調節ねじ42を回転操作す ことで戻り油路27の内部を流れる油に与える 抵抗を調節する。戻り油路27は、潤滑油の循 流路内で、軸内油路21の下流側に位置する 軸内油路21の内部の圧力は、戻り油路27内の 抗が大である場合に高くなり、戻り油路27 の抵抗が小である場合に低くなる。それ故 釜機構10の潤滑油量は、油量調節部40の調節 じ42を回転操作することで調節することが きる。
戻り油路27内の抵抗は、調節穴41の内部に おいて調節ねじ42が右に移動することで大き なる。作業者は、釜機構10の潤滑油量を多 する場合、調節ねじ42を右に移動するように (調節穴41に入り込むように)操作する。作業 は、釜機構10の潤滑油量を少なくする場合、 調節ねじ42を左に移動するように(調節穴41か 抜け出すように)操作する。
ストッパ板51は、調節ねじ42の移動範囲を 制限する。ストッパ板51は、ミシン1の組立て に際し、位置を調節して固定する。ストッパ 板51は、調節ねじ42の誤った操作で、釜機構10 の潤滑油量が過多又は過少になることを防止 する。作業者は、止めねじ52を緩め、ストッ 板51の固定位置を変えることで潤滑油量の 節範囲を変更することができる。
図6に示すように、第2の実施の形態の潤 装置 20Aは、油量調節部 40Aを備える。油量 節部 40Aは、調節穴 41A、調節ねじ 42A及び トッパ板 51Aを有している。
図7に示すように、調節ねじ 42Aは、ねじ 部 42a、頭部 42b、調節部 42c及びフランジ 42dを備えている。調節ねじ 42Aは、図4に示 調節ねじ42と同じ構造で、長さが短いだけで ある。図6に示すように、調節穴 41Aは、ベッ ド3に設けた拡大穴43内に開口している。調節 穴 41Aは、開口部の近くの内周に形成したね 部を有する。拡大穴43は、調節穴 41Aよりも 大きい直径を有する円形断面の穴である。
図6に示すように、調節ねじ 42Aは、ねじ 部 42aの外周のねじ山を調節穴 41Aの内周の ねじ部に螺合することで、調節穴 41Aに取付 てある。調節ねじ 42Aの調節部 42cは、調節 穴 41Aの内部で戻り油路27内に突出する。拡 穴43は、調節穴 41Aに取付けた調節ねじ 42A 頭部 42b及びフランジ 42dを収容する。頭部 42bは、拡大穴43の開口から外部に露出する。 作業者は、ドライバを用いて頭部 42bを回転 作することで、調節ねじ 42Aの位置を左右 向に調節する。釜機構10の潤滑油量は、調節 ねじ 42Aの位置を変えることで調節する。
図8に示すようにストッパ板 51Aは、止 板 51aと、該止め板 51aの端部で直角に曲が 当て板 51fとを備える。止め板 51aは、曲げ 部から離れた端縁の中央部に開口する切欠き 51cを有する。当て板 51fは、止め板 51aより 幅が狭く、該止め板 51aの中央に設けてある 。切欠き 51cは、曲げ部に向けて延びるU字形 の長穴である。
図6に示すようにストッパ板 51Aは、ベ ド3の下面に止め板 51aを当て、止めねじ52を 締め付けることで固定してある。ストッパ板 51Aの当て板 51fは、止め板 51aの端部で垂直 に立ち上がる。当て板 51fは、ベッド3に設け た切欠き53を通して拡大穴43の内部に突出し 調節ねじ 42Aの頭部 42bとフランジ 42dとの に配置してある。
ストッパ板 51Aの当て板 51fは、調節ねじ 42Aの頭部 42b及びフランジ 42dに当たること で、調節ねじ 42Aの移動範囲を制限する。釜 構10の潤滑油量は、ストッパ板 51Aが制限す る調節ねじ 42Aの移動範囲内で調節すること できる。
第2の実施の形態において、調節ねじ 42A 頭部 42b及びフランジ 42dは、拡大穴43の内 に収まり、ベッド3の外部に突出しない。そ れ故、潤滑装置20を小型化することができる
図9に示すように、第3の実施の形態の潤 装置 20Bは、油量調節部 40Bを備える。油量 節部 40Bは、調節穴 41B、調節ねじ 42B及び トッパ環54を有している。
図10に示すように、調節ねじ 42Bは、ねじ 軸部 42a、頭部 42b及び調節部 42cを備えてい る。調節ねじ 42Bは、調節ねじ42(図4)のフラ ジ42dを取り除いたものである。図9に示すよ に、油量調節部 40Bの調節穴 41Bは、ベッド 3の一部に設けた円形断面の穴である。調節 41Bは、左端の開口部の近くの内周にねじ部 を有している。
図9に示すように、調節ねじ 42Bは、ねじ 部 42aの外周のねじ山を調節穴 41Bの内周の ねじ部に螺合することで、調節穴 41Bに取付 てある。調節ねじ 42Bの調節部 42cは、調節 穴 41Bの内部で戻り油路27内に突出する。作 者は、ドライバを用いて頭部 42bを回転操作 することで、調節ねじ 42Bの位置を左右方向 調節する。釜機構10の潤滑油量は、調節ね 42Bの位置を変えることで調節する。
図11に示すようにストッパ環54は、中心 を貫通する貫通穴 54aを有している。図9に すようにストッパ環54は、調節ねじ 42Bのね じ軸部 42aを貫通穴 54aに通すことで、調節 じ 42Bの頭部 42bとベッド3との間に配置して ある。
ストッパ環54は、調節ねじ 42Bの頭部 42b びベッド3に同時に当たることで、調節ねじ 42Bの移動範囲を制限する。釜機構10の潤滑油 は、ストッパ環54が制限する調節ねじ42Bの 動範囲内で調節することができる。第3の実 の形態は、調節ねじ42Bを緩める場合の調節 じ移動を規制していない。それ故、調節ね 42Bとストッパ環54は、潤滑油の供給過多を ぐことはできるが、供給過少を防ぐことは きない。調節ねじ 42Bとストッパ環54は、無 油に対応した釜機構に適している。
第3の実施の形態の潤滑装置 20Bは、調節 じ 42Bとベッド3との間にストッパ環54を配 する簡単な構成で潤滑油量の調節範囲を制 することができる。調節ねじ 42Bは、フラン ジを有しない単純な形状である。
以上に説明した実施の形態を部分的に変更
た変更形態について説明する。
1)第1,第2の実施の形態の調節ねじ42,42Aは、ね
軸部 42aにフランジ 42dを設けることで段部
を形成している。変更形態において段部は、
ねじ軸部 42aに凹所を設けることで形成して
よい。
2)実施の形態において調節ねじ42、調節ねじ
42A又は調節ねじ 42Bは、左右方向に移動する
とで戻り油路27の抵抗を調節している。変
形態において抵抗の調節は、潤滑油の循環
路の途中の適宜の位置で実施してもよい。
3)第3の実施形態は、調節ねじ 42Bとストッパ
54を別部材で構成してある。変更形態にお
て、調節ねじ42bとストッパ環54とを一体に構
成してもよい。この変更形態の場合、製造者
は、調節ねじ 42Bの移動範囲毎に、ストッパ
54に相当する部分の厚みを変更したものを
意する必要がある。
