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Patent Searching and Data


Title:
MAGNET LOCK
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/069508
Kind Code:
A1
Abstract:
A magnet lock is provided with a rotor, which is supported rotatably by the rotary supporting portion of a case member while having a fitting recess and a plurality of engaging recesses, and a rodlike permanent magnet, which is urged repulsively toward the side engaging with the engaging recess selected from the engaging recesses and fitted slidably in the sliding recess selected from the sliding recesses. The permanent magnet is driven to a disengaging position as a magnet key is fitted in the fitting recess for positioning. A plurality of sets of a case member (19) and a rotor (26) where the fitting recesses (27) have an identical shape, and the sliding recess (37) corresponds to the engaging recess (40) are set such that at least one of the number and arrangement of the sliding recesses (37) and the engaging recesses (40) arranged on one virtual circle having the axis of rotation of the rotor (26) as a center becomes different. Consequently, the type of the magnet keys can be increased without causing upsizing or cost increase.

Inventors:
UDA YOICHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/070940
Publication Date:
June 04, 2009
Filing Date:
November 18, 2008
Export Citation:
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Assignee:
HONDA LOCK KK (JP)
UDA YOICHI (JP)
International Classes:
E05B17/18; B62H5/00; E05B47/00
Foreign References:
JP2003035055A2003-02-07
JP2005076204A2005-03-24
JP2002322837A2002-11-08
JP2003056219A2003-02-26
JP2003239581A2003-08-27
JP2005336885A2005-12-08
Attorney, Agent or Firm:
OCHIAI, Takeshi et al. (6-3 Taito,2-chome, Taito-k, Tokyo 16, JP)
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Claims:
 複数の摺動凹部(37)が設けられる回動支持部(29)を有して型成形される非磁性材料製のケース部材(19)と、円形の開口部(30)を有して前記ケース部材(19)に取付けられるとともに前記ケース部材(19)とともにケーシング(18)を構成する非磁性材料製のカバー部材(20)と、前記開口部(30)に開口端を臨ませる嵌合凹部(27)ならびに複数の前記摺動凹部(37)に対応して配置されて前記回動支持部(29)側に向けて開放した複数の係合凹部(40)を有して前記回動支持部(29)に回動可能に支持される非磁性材料製のロータ(26)と、複数の前記係合凹部(40)のうち選択された係合凹部(40)に係合する係合位置ならびに選択された前記係合凹部(40)との係合を解除する係合解除位置間での移動を可能とするとともに前記係合位置側に向けて弾発付勢されて複数の前記摺動凹部(37)のうち選択された摺動凹部(37)に摺動可能に嵌合される棒状の永久磁石(28)とを備え、マグネットキー(38)の前記嵌合凹部(27)への位置決め嵌合に応じて前記永久磁石(28)が前記係合位置から係合解除位置に駆動されるマグネット錠において、前記嵌合凹部(27)の形状を同一とするとともに前記摺動凹部(37)および前記係合凹部(40)を相互に対応させた前記ケース部材(19)および前記ロータ(26)の組み合わせが、前記ロータ(26)の回動軸線を中心とする1つの仮想円(C)上に配置される前記摺動凹部(37)および前記係合凹部(40)の個数および配置の少なくとも一方が異なるようにして複数組設定されることを特徴とするマグネット錠。
 同一の個数である前記摺動凹部(37)および前記係合凹部(40)が前記仮想円(C)の周方向に相互に異なった位置に配置されるようにして、前記複数組の組み合わせが設定されることを特徴とする請求項1記載のマグネット錠。
 前記仮想円(C)の周方向に沿う間隔を同一とした4個の前記摺動凹部(37)および前記係合凹部(40)が、前記仮想円(C)の周方向に45度ずれるようにして2組の前記組み合わせが設定されることを特徴とする請求項2記載のマグネット錠。
 シリンダ錠(15)の前端中央部に開口されるキー孔(17)に対応した挿入孔(21)を有して前記シリンダ錠(15)のシリンダボディ(16)に固定される前記ケーシング(18)内に収納されるとともに、前記挿入孔(21)を閉鎖する閉鎖位置ならびに前記挿入孔(21)を開放する開放位置間で作動することを可能としたシャッター板(24)に、前記ロータ(26)が連結されることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のマグネット錠。
Description:
マグネット錠

 本発明は、複数の摺動凹部が設けられる 動支持部を有して型成形される非磁性材料 のケース部材と、円形の開口部を有して前 ケース部材に取付けられるとともに前記ケ ス部材とともにケーシングを構成する非磁 材料製のカバー部材と、前記開口部に開口 を臨ませる嵌合凹部ならびに複数の前記摺 凹部に対応して配置されて前記回動支持部 に向けて開放した複数の係合凹部を有して 記回動支持部に回動可能に支持される非磁 材料製のロータと、複数の前記係合凹部の ち選択された係合凹部に係合する係合位置 らびに選択された前記係合凹部との係合を 除する係合解除位置間での移動を可能とす とともに前記係合位置側に向けて弾発付勢 れて複数の前記摺動凹部のうち選択された 動凹部に摺動可能に嵌合される棒状の永久 石とを備え、マグネットキーの前記嵌合凹 への位置決め嵌合に応じて前記永久磁石が 記係合位置から係合解除位置に駆動される グネット錠に関する。

 シリンダ錠のキー孔へのメカニカルキーの 入を不能とする閉鎖位置ならびに前記キー へのメカニカルキーの挿入を可能とする開 位置間で作動可能なシャッター板を、その 鎖位置で保持するようにしたマグネット錠 、特許文献1で既に知られている。

日本特開2003-161061号公報

 ところが、上記特許文献1で開示されるも のでは、複数個の摺動凹部および係合凹部が 、ロータの回動軸線まわりに等間隔をあけた 固定位置に配置されるものであり、このよう なマグネット錠においてマグネットキーの種 類を多くするには、摺動凹部および係合凹部 の個数を増やす必要があり、マグネット錠の 大型化およびコスト高を招くことになる。

 本発明は、かかる事情に鑑みてなされた のであり、大型化およびコスト高を招くこ なくマグネットキーの種類を増加させ得る うにしたマグネット錠を提供することを目 とする。

 上記目的を達成するために、本発明は、 数の摺動凹部が設けられる回動支持部を有 て型成形される非磁性材料製のケース部材 、円形の開口部を有して前記ケース部材に 付けられるとともに前記ケース部材ととも ケーシングを構成する非磁性材料製のカバ 部材と、前記開口部に開口端を臨ませる嵌 凹部ならびに複数の前記摺動凹部に対応し 配置されて前記回動支持部側に向けて開放 た複数の係合凹部を有して前記回動支持部 回動可能に支持される非磁性材料製のロー と、複数の前記係合凹部のうち選択された 合凹部に係合する係合位置ならびに選択さ た前記係合凹部との係合を解除する係合解 位置間での移動を可能とするとともに前記 合位置側に向けて弾発付勢されて複数の前 摺動凹部のうち選択された摺動凹部に摺動 能に嵌合される棒状の永久磁石とを備え、 グネットキーの前記嵌合凹部への位置決め 合に応じて前記永久磁石が前記係合位置か 係合解除位置に駆動されるマグネット錠に いて、前記嵌合凹部の形状を同一とすると もに前記摺動凹部および前記係合凹部を相 に対応させた前記ケース部材および前記ロ タの組み合わせが、前記ロータの回動軸線 中心とする1つの仮想円上に配置される前記 摺動凹部および前記係合凹部の個数および配 置の少なくとも一方が異なるようにして複数 組設定されることを第1の特徴とする。

 また本発明は、前記第1の特徴に加えて、 同一の個数である前記摺動凹部および前記係 合凹部が前記仮想円の周方向に沿って相互に 異なった位置に配置されるようにして、前記 複数組の組み合わせが設定されることを第2 特徴とする。

 本発明は、前記第2の特徴に加えて、前記 仮想円の周方向に沿う間隔を同一とした4個 前記摺動凹部および前記係合凹部が、前記 想円の周方向に45度ずれるようにして2組の 記組み合わせが設定されることを第3の特徴 する。

 さらに本発明は、前記第1~第3のいずれか 特徴に加えて、シリンダ錠の前端中央部に 口されるキー孔に対応した挿入孔を有して 記シリンダ錠のシリンダボディに固定され 前記ケーシング内に収納されるとともに、 記挿入孔を閉鎖する閉鎖位置ならびに前記 入孔を開放する開放位置間で作動すること 可能としたシャッター板に、前記ロータが 結されることを第4の特徴とする。

 本発明の第1~第4の特徴によれば、ケース 材およびロータの組み合わせが、ロータの 動軸線を中心とする1つの仮想円上に配置さ れる摺動凹部および係合凹部の個数および配 置の少なくとも一方が異なるようにして複数 組設定されるので、各組の組み合わせで永久 磁石の配置個数ならびに磁極配置を選択する ことで、マグネットキーの種類を増大するこ とが可能である。しかもロータの回動軸線を 中心とする1つの仮想円上での摺動凹部およ 係合凹部の個数および配置の少なくとも一 を異ならせて複数組のケース部材およびロ タの組み合わせを設定するだけであるので ロータおよび回動支持部の直径を大きくす ことが不要であり、マグネット錠の大型化 回避することができる。また前記ケース部 および前記ロータを型成形する金型装置の ち前記摺動凹部および前記係合凹部を形成 る部分だけを別金型とするだけで複数組の ース部材およびロータを準備することが可 であり、型制作費の増大を抑えることがで る。

 また特に本発明の第4の特徴によれば、シ リンダ錠のシャッター装置用として用いるに あたって、マグネット錠の大型化およびコス ト高を回避することができる。

図1はシャッター板が閉鎖位置に在って マグネットキーを嵌合する前の状態でのシリ ンダ錠の保護装置の縦断側面図であって図3 1-1線に沿う断面図である。(第1実施例) 図2はシャッター板が閉鎖位置に在って マグネットキーを嵌合した状態でのシリンダ 錠の保護装置の縦断側面図である。(第1実施 ) 図3は図1の3-3線矢視図である。(第1実施 例) 図4は図1の4-4線断面図である。(第1実施 例) 図5は図1の5-5線断面図である。(第1実施 例) 図6はシャッター板が開放位置に在る状 態での図4に対応する断面図である。(第1実施 例) 図7はマグネットキーの一部切欠き側面 図である。(第1実施例) 図8は図3の8-8線断面図である。(第1実施 例) 図9は図4で示すロータおよびケース部 とは異なる組み合わせを示すための図4に対 した断面図である。(第1実施例)

符号の説明

15・・・シリンダ錠
16・・・シリンダボディ
17・・・キー孔
18・・・ケーシング
19・・・ケース部材
20・・・カバー部材
21・・・挿入孔
24・・・シャッター板
25・・・マグネット錠
26・・・ロータ
27・・・嵌合凹部
28・・・永久磁石
29・・・回動支持部
30・・・開口部
37・・・摺動凹部
38・・・マグネットキー
40・・・係合凹部
C・・・仮想円

 以下、本発明の実施の形態を、添付の図 に示した本発明の一実施例に基づいて説明 る。

 図1~図9は本発明の一実施例を示すもので る。

 先ず図1および図2において、車両たとえ 自動二輪車用のシリンダ錠15のシリンダボデ ィ16は、車体フレームのヘッドパイプ(図示せ ず)に設けられており、このシリンダボディ16 の前端部は、車体フレーム側に固定されるケ ーシング18で覆われる。該ケーシング18は、 リンダボディ16の前端部に取付けられる非磁 性材料製のケース部材19と、該ケース部材19 取付けられる非磁性材料製のカバー部材20と から成る。

 図3を併せて参照して、ケーシング18には シリンダ錠15の前端中央部に開口されるキ 孔17に対応した挿入孔21が設けられる。この 入孔21は、ケース部材19およびカバー部材20 それぞれ同軸に設けられた透孔22,23で構成 れており、透孔23の外端部は図示しないキー の挿入を容易とするためにテーパ状に形成さ れる。

 さらに図4~図6を併せて参照して、ケーシ グ18内には、前記挿入孔21を閉鎖する閉鎖位 置(図4および図5の位置)ならびに前記挿入孔21 を開放する開放位置(図6の位置)間でのスライ ド作動を可能としたシャッター板24が収納さ る。

 このシャッター板24のスライド作動は、 ーシング18に配設されるマグネット錠25が備 る嵌合凹部27に、図2で示すようにマグネッ キー38を嵌合することで許容されるもので り、マグネット錠25は、前記ケーシング18と 前記シャッター板24とは別体に形成されて 記ケーシング18に回動可能に収容されるとと もに前記嵌合凹部27が設けられるロータ26と 該ロータ26に係合可能として前記ケーシング 18のケース部材19に嵌合される複数個たとえ 3個の永久磁石28…とを備える。

 ケーシング18のケース部材19は、カバー部 材20側に突出した横断面円形の回動支持部29 一体に有して型成形されており、該回動支 部29に対応する部分でカバー部材20には円形 開口部30が設けられる。

 ロータ26は、前記回動支持部29の先端に対 向する隔壁部31を軸方向中間部に有して非磁 材料による型成形で略円筒状に形成されて り、Oリング32を回動支持部29の基部との間 介在させて該回動支持部29で回動可能に支承 され、ロータ26の外端は前記開口部30に臨む うに配置される。

 シャッター板24は、図4および図5で示す閉 鎖位置と、図6で示す開放位置との間でのス イド作動を可能としてケーシング18のケース 部材19およびカバー部材20間に挟まれるもの あり、ケース部材19には、シャッター板24の 面がケース部材19に摺接することで摩擦抵 が大きくなることを回避するために、複数 たとえば3個の突条34A,34B,34Cがシャッター板24 に摺接するようにして突設される。

 ところで、ロータ26の嵌合凹部27は、たと えば変則六角形の横断面形状を有するように 形成され、また嵌合凹部27の略中心部には突 35が突設される。而して嵌合凹部27の横断面 形状に対応した横断面形状を有するとともに 前記突部35を嵌合せしめる凹部36を有するマ ネットキー38のみを嵌合凹部27に嵌合可能で る。

 前記回動支持部29の先端には、たとえば 方形の各角部に対応した複数個たとえば4個 摺動凹部37…が、ロータ26の回動軸線すなわ ち回動支持部29の軸線を中心とする1つの仮想 円C上に位置するとともにロータ26側に開口す るようにして設けられており、各摺動凹部37 は、前記仮想円Cの周方向に沿って等間隔す なわち90度ずつに間隔をあけて配置される。

 各摺動凹部37…のうち選択された摺動凹 37…たとえば3個の摺動凹部37…には、ロータ 26側の磁極配置が適宜の組み合わせとなるよ にして棒状の永久磁石28…がそれぞれ摺動 能に嵌合され、選択された前記摺動凹部37… の底部および各永久磁石28…間には、各永久 石28…を回動支持部29の先端から突出させる 側にばね付勢するばね39…がそれぞれ介設さ る。

 ロータ26の隔壁部31には、前記各永久磁石 28…の一部を係合させる係合凹部40…が設け れており、各永久磁石28…の一部が係合凹部 40…にそれぞれ係合している状態では、ロー 26の回動作動が阻止されることになる。す わち前記仮想円C上に配置される複数たとえ 4個の前記係合凹部40…が、該仮想円Cの周方 向に沿って等間隔をあけて前記隔壁部31に設 られており、前記永久磁石28…は、前記係 凹部40…のうち選択された係合凹部40…たと ば3個の係合凹部40…に係合する係合位置な びに選択された前記係合凹部40…との係合 解除する係合解除位置間での移動を可能と るとともに前記係合位置側に向けて弾発付 されて複数の前記摺動凹部37…のうち選択さ れた摺動凹部37…に摺動可能に嵌合される。

 ロータ26の下部は、嵌合凹部27に入った水 を排出するための排出溝68を形成するように て切欠かれており、この排出溝68に通じる 出通路69が、ケース部材19およびカバー部材2 0の下部間に形成される。

 図7において、マグネットキー38は、シリ ダ錠15のキー孔17に挿入されるメカニカルキ ー66の摘まみ部67に付設されるものであり、 ータ26における嵌合凹部27の内周形状に対応 た外周形状を有するように形成される。

 このマグネットキー38には、前記回動支 部29に設けられる複数の摺動凹部37…ならび 前記ロータ26の隔壁部31に設けられた複数の 係合凹部40…に対応した複数の収容凹部41… 、ロータ26の隔壁部31側に開口するようにし 設けられ、前記収容凹部41…のうち前記ケ ス部材19およびロータ26側の永久磁石28…の 置に対応した位置に配置される複数個たと ば3個の収容凹部41…に、棒状の永久磁石42… がそれぞれ収容される。また各収容凹部41… 開口端は、マグネットキー38に固定される 磁性材料製の閉塞板43で閉じられる。

 マグネットキー38に配設される各永久磁 42…は、回動支持部29側の各永久磁石28…の ータ26側の磁極と同一の磁極がロータ26側に 置されるようにして収容凹部41…に収容さ るものであり、正規のマグネットキー38が嵌 合凹部27に嵌合されたときには、図2で示すよ うに、同一磁極の反発力によって、回動支持 部29側の永久磁石28…はばね39…のばね力に抗 して係合凹部40…から離脱するように摺動凹 37…に押し込まれて係合解除位置となる側 駆動され、これによりロータ26の回動作動が 許容されることになる。

 ロータ26は、リンク機構44を介してシャッ ター板24の一端部に連結されるものであり、 リンク機構44は、シャッター板24の一端側に 延びるようにしてロータ26の外周に一体に設 られる連結アーム45と、ロータ26の回動軸線 と平行な軸線を有して連結アーム45の先端に けられた連結軸46と、該連結軸46を回動可能 に嵌合させるようにしてシャッター板24の一 に設けられる連結孔47とで構成される。

 このようなリンク機構44によれば、ロー 26の回動作動が許容されている状態で、ロー タ26が回動すると、そのロータ26に追随して ャッター板24がスライド作動する。しかもシ ャッター板24の開放位置では回動支持部29の 永久磁石28…をロータ26の各係合凹部40…に 合不能とするように、シャッター板24の閉鎖 位置および開放位置間でのスライド作動範囲 に対応してロータ26の回動範囲が定められる

 ケーシング18のケース部材19およびシャッ ター板24間には、閉鎖位置および開放位置間 のシャッター板24のスライド作動をガイド るガイド手段48が設けられるものであり、該 ガイド手段48は、シャッター板24に植設され ガイドピン49と、該ガイドピン49を摺動自在 嵌合させるようにしてケース部材19に設け れるガイド孔50とで構成される。而してシャ ッター板24は、ガイドピン49がガイド孔50内を 移動するようにしてスライド作動する。

 図8に特に注目して、ケーシング18のケー 部材19と、ロータ26との間には、シャッター 板24の閉鎖位置および開放位置に対応したロ タ26の回動限を定めるクリック機構51が設け られており、このクリック機構51は、前記連 アーム45とは反対側でロータ26の外周に一体 に設けられた鍔部52に対向して開口するよう してケース部材19に設けられる有底の収納 53と、該収納穴53に摺動可能に嵌合されるボ ル54と、該ボール54を前記鍔部52側に付勢す ばね力を発揮するようにして収納穴53に収 されるばね55と、シャッター板24が閉鎖位置 あるときに前記ボール54を係合させるよう して鍔部52に設けられる係合溝56と、シャッ ー板24が開放位置にあるときに前記ボール54 を係合させるようにして鍔部52に設けられる 合溝57とを備える。

 ケーシング18のケース部材19およびシャッ ター板24間には、シャッター板24を開放位置 弾発的に保持する開放位置保持機構60が設け られるものであり、この開放位置保持機構60 、ケーシング18のケース部材19に突設された 突部61に一端が装着されるとともに他端には 弧状の係合部62aが設けられる板ばね62と、 放位置にある状態で前記係合部62aを係合さ るようにして前記ガイドピン49の近傍でシャ ッター板24の外周に設けられる係止部63とで 成され、図6で示すようにシャッター板24が 放位置にあるときに、係止部63に係合部62aが 弾発的に係合し、シャッター板24を開放位置 保持することが可能である。

 また開放位置保持機構60でシャッター板24 が開放位置に保持されている状態で、閉鎖位 置側への手動操作力をシャッター板24に加え ときには、係止部63への係合部62aの弾発係 を解除するように板ばね62を撓ませることが でき、それによりシャッター板24を閉鎖位置 に回動することが可能である。

 ロータ26の前記鍔部52には、ケース部材19 は反対側に突出するピン状の操作ノブ64が けられ、この操作ノブ64を貫通させる貫通孔 65が、たとえば開口部30に連なるようにして ーシング18のカバー部材20に設けられる。し も貫通孔65は、シャッター板24の閉鎖位置お よび開放位置間でのスライド作動に伴う前記 操作ノブ64の移動を許容するように形成され 。

 ところで前記マグネット錠25を構成する あたっては、ロータ26における嵌合凹部27の 状を同一とするとともに前記摺動凹部37… よび前記係合凹部40…を相互に対応させたケ ース部材19およびロータ26の組み合わせが、 記仮想円C上に配置される前記摺動凹部37… よび前記係合凹部40…の個数および配置の少 なくとも一方、この実施例では前記配置が異 なるようにして複数組たとえば2組設定され 。

 すなわち同一の個数である4個の摺動凹部 37…および係合凹部40…が仮想円Cの周方向に 互に異なった位置に配置されるようにして ケース部材19およびロータ26の組み合わせが 2組設定されるものであり、仮想円Cの周方向 沿う間隔を同一とした4個の摺動凹部37…お び係合凹部40…が、図4~図6で示すように配 される組み合わせと、図9で示すように、摺 凹部37…および係合凹部40…が図4~図6で示し た配置から仮想円Cの周方向に45度ずれる組み 合わせとが設定される。

 次にこの実施例の作用について説明する 、ケース部材19およびロータ26の組み合わせ が、ロータ26の回動軸線を中心とする1つの仮 想円C上に配置される摺動凹部37…および係合 凹部40…の個数および配置の少なくとも一方 異なるようにして複数組設定されるもので り、この実施例では、仮想円Cの周方向に沿 う間隔を同一とした4個の摺動凹部37…および 係合凹部40…の組み合わせが仮想円Cの周方向 に45度ずれて2組設定されるので、各組の組み 合わせで永久磁石28…の磁極配置を選択する とで、マグネットキー38の種類を増大する とが可能である。

 すなわち4個の摺動凹部37…のうち選択さ た3個の摺動凹部37…に永久磁石28…を摺動 能に嵌合せしめ、それらの永久磁石28…を3 の係合凹部40…に係脱可能に係合せしめるの であるが、永久磁石28…に磁極の配置によっ 1つのケース部材19およびロータ26の組み合 せでたとえば24種類のマグネットキー38…を いることができるとしたときに、その組み わせとは摺動凹部37…および係合凹部40…が 仮想円Cの周方向に45度ずれる組み合わせでも たとえば24種類のマグネットキー38…を用い ことが可能であり、マグネットキー38…の種 類を48種類に増大することが可能となる。

 しかもロータ26の回動軸線を中心とする1 の仮想円C上での摺動凹部37…および係合凹 40…の配置を異ならせて複数たとえば2組の ース部材19およびロータ26の組み合わせを設 定するだけであるので、ロータ26と、ケース 材19における回動支持部29の直径を大きくす ることが不要であり、マグネット錠25の大型 を回避することができる。

 また前記ケース部材19および前記ロータ26 を型成形する金型装置のうち前記摺動凹部37 および前記係合凹部40…を形成する部分だ を別金型とするだけで複数組たとえば2組の ース部材19およびロータ26を準備することが 可能であり、型制作費の増大を抑えることが できる。

 さらにシリンダ錠15のシャッター装置用 してマグネット錠25が用いられるにあたって 、マグネット錠25の大型化およびコスト高を 避することができる。

 以上、本発明の実施例を説明したが、本 明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設 変更を行うことが可能である。

 たとえば上記実施例では、仮想円C上に配 置される摺動凹部37…および係合凹部40…の 置を異ならせるようにしたが、前記仮想円C の摺動凹部37…および係合凹部40…の個数を 異ならせるようにしてもよく、また仮想円C の摺動凹部37…および係合凹部40…の個数お び配置の両方を異ならせるようにしてもよ 。