株式会社 ブンリ (〒02 宮崎県都城市高城町穂満坊708番地 Miyazaki, 88512, JP)
| 磁性粒子が含まれた被処理液を収容する液貯留部(11)を備えたセパレータ本体(2)と、 前記セパレータ本体(2)内に設けられたマグネットドラム機構(3)と、を備えたマグネットセパレータ(1)であって、 前記マグネットドラム機構(3)は、 水平方向に延びる軸線を中心に回転し、上部(32)が前記被処理液の液面上に露出する円筒形のドラム(25)と、 前記ドラム(25)の内側に該ドラム(25)の内周面(25b)と対向して配置され、回転する前記ドラム(25)に対して回転しないように前記セパレータ本体(2)に固定され、前記ドラム(25)の外周面(25a)の周方向の一定の範囲に前記磁性粒子を吸着可能な磁場領域(41)を形成するマグネット(26)と、 前記ドラム(25)の外周面(25a)の底部側に形成され、前記被処理液が通る液流通部(21)と、 前記ドラム(25)の上部(32)で前記磁場領域(41)から周方向に離れた位置に形成される非磁場領域(42)に配置され、前記ドラム(25)の外周面(25a)に付着した前記磁性粒子を前記非磁場領域(42)にて前記セパレータ本体(2)の外部に導くための掻き板(23)と、を有し、 前記掻き板(23)は、前記ドラム(25)の軸線方向に沿って前記ドラム(25)の外周面(25a)に対し非接触の状態で対向する先端部(61)を有し、この先端部(61)と前記ドラム(25)の外周面(25a)との間に小間隙(S)を形成している。 |
| 請求項1に記載のマグネットセパレータ(1)において、 前記掻き板(23)の下方から前記ドラム(25)の外周面(25a)に沿って前記ドラム(25)の底部(73)に向かうとともに、前記液流通部(21)内に延びたガード板(71)を備え、このガード板(71)と前記ドラム(25)の外周面(25a)との間に前記マグネット(26)の磁界が及ぶ隙間(Ta)が形成され、前記掻き板(23)の下方にて前記ドラム(25)から剥離した磁性粒子を前記隙間(Ta)内で前記磁場領域(41)まで案内可能である。 |
本発明は、被処理液から磁性粒子を分離 去するマグネットセパレータに関する。
機械加工においては、冷却や潤滑を目的 大量のクーラントが使用される。このクー ントには、例えば切粉(chips)や研削屑のよう な磁性粒子が加工時に混入する。この混入し た磁性粒子はクーラントのなかでスラッジ(sl udge)(汚泥)となる。クーラントは、使用後に のスラッジを分離除去することで繰り返し 用される。
日本の登録実用新案第3024673号公報には、 クーラント内のスラッジを捕捉して排出する マグネットセパレータが開示されている。こ のセパレータは、円筒形のドラムと、このド ラムの内側に設けられたマグネットとを備え ている。スラッジは、上記マグネットの磁力 によりドラムの外周面に吸着される。このセ パレータには、スラッジに含まれる液分を絞 る絞りロールと、液分が絞られたスラッジを 上記ドラムの外周面から掻き取る掻き板(ス ッジ剥離板)とが設けられている。
上記日本の登録実用新案第3024673号公報に 記載のような掻き板は、ドラムの外周面に押 し当てられている。すなわち、ドラムの外周 面に付着したスラッジを取りこぼさないよう に、掻き板の先端部をドラムの外周面に密着 させている。
ところで油性クーラントの処理を行う場 、ドラムの外周面には油膜が形成される。 の油膜は、スラッジの量が比較的多いとき 、絞りロールの作用によってセパレータ本 の液貯留部へ戻される。しかしながら、加 が行われていない時や、加工中でもスラッ の量が比較的少ないときは、絞りロールの 用では油膜があまり除去されず、ドラムの 周面に多くの油膜が残る。この油膜は掻き によって掻き取られ、スラッジボックスに れ込むことになる。つまり上記のような掻 板を用いると、被処理液の持ち出し(すなわ ち被処理液が目減りする現象)が生じる。
この対策としては、絞りロールの硬度を きくしたり、絞りロールをより強くドラム 押し当てるなどして絞り効果を高めること 考えられる。しかしながら、これらの対策 機械的なグレードアップを必要とし、その め大きなコストアップを伴う。その一方で の効果は限定的なものであると思われ、抜 的な対策とはいえない。
本発明の目的は、被処理液の持ち出しを 制することができるマグネットセパレータ 提供することにある。
本発明の一つの形態に係るマグネットセ レータは、磁性粒子が含まれた被処理液を 容する液貯留部を備えたセパレータ本体と 前記セパレータ本体内に設けられたマグネ トドラム機構とを備える。前記マグネット ラム機構は、水平方向に延びる軸線を中心 回転し、上部が前記被処理液の液面上に露 する円筒形のドラムと、前記ドラムの内側 該ドラムの内周面と対向して配置され、回 する前記ドラムに対して回転しないように 記セパレータ本体に固定され、前記ドラム 外周面の周方向の一定の範囲に前記磁性粒 を吸着可能な磁場領域を形成するマグネッ と、前記ドラムの外周面の底部側に形成さ 、前記被処理液が通る液流通部と、前記ド ムの上部で前記磁場領域から周方向に離れ 位置に形成される非磁場領域に配置され、 記ドラムの外周面に付着した前記磁性粒子 前記非磁場領域にて前記セパレータ本体の 部に導くための掻き板とを有する。前記掻 板は、前記ドラムの軸線方向に沿って前記 ラムの外周面に対し非接触の状態で対向す 先端部を有し、この先端部と前記ドラムの 周面との間に小間隙を形成している。
本発明によれば、被処理液の持ち出しを 制することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づ て説明する。図1は、本実施形態に係るマグ ネットセパレータ1(以下、単にセパレータ1) 全体を示す。セパレータ1は、例えば研削盤 どの工作機械に用いられた使用後のクーラ ト(いわゆるダーティ液(contaminated fluid))か スラッジを分離除去する装置である。
なおここで「スラッジ」とは、クーラン と混合されて汚泥のような状態になった磁 粒子の集まりのことをいう。磁性粒子とは 磁力により引き付けられる性質をもつ粒子 あり、例えば金属の切り屑や切粉、研削屑 どである。また、このスラッジ(すなわち磁 性スラッジ)を含むダーティ液は、本発明で う被処理液の一例である。
図1に示すように、セパレータ1は、セパ ータ本体2、およびマグネットドラム機構3を 備える。セパレータ本体2は、ダーティ液D(図 2参照)を収容する液貯留部11を備え、ダーテ 液Dを一時的に貯留する。図2に示すように、 このセパレータ本体2には、出口12が設けられ ている。
出口12は、クリーンタンク(図示しない)に 向けて開口しており、マグネットドラム機構 3によってスラッジ81が濾過されたクーラント (いわゆるクリーン液C)をクリーンタンクへ向 けて排出する。
図2に示すように、マグネットドラム機構 3は、セパレータ本体2内に設けられている。 のマグネットドラム機構3は、マグネットド ラム20、液流通部21、絞りロール22、および掻 き板23を備える。マグネットドラム20は、ド ム25と、マグネット26とを有する。
図1に示すように、ドラム25は、軸線が水 方向に延びる円筒形をしている。図2に示す ように、ドラム25は、例えばその下部31がダ ティ液Dに浸かるとともに、その上部32がダ ティ液Dの液面上に露出するようにセパレー 本体2内に設けられている。ドラム25は、駆 モータ34(図1参照)によって、上記軸線を中 に図2中のA方向に回転される。ドラム25の一 は、ステンレス鋼等の非磁性材料からなる 、その材料は金属、非金属を問わない。
図2に示すように、マグネット26は、ドラ 25の内側に該ドラム25の内周面25bと対向して 配置されている。マグネット26は、前記セパ ータ本体2に固定され、回転する前記ドラム 25に対して回転しないようになっている。図2 に示すように、マグネット26は、ドラム25の 方向において部分的に設けられている。こ によりマグネット26は、ドラム25の外周面25a 周方向の一定範囲に磁性粒子81aを吸着可能 磁場領域41を形成する。
磁場領域41は、例えばマグネット26に対向 する領域であり、マグネット26の磁界の影響 比較的強く受ける領域である。図2に示すよ うに、磁場領域41は、例えばドラム25のなか 、ダーティ液Dに浸かる下部領域から絞りロ ル22に対向する上部領域の一部に亘って形 される。
またドラム25の外周面25aには、ドラム25の 上部32で磁場領域41から周方向に離れた位置 非磁場領域42が形成される。非磁場領域42は 例えばマグネット26に対向しない領域であ 、マグネット26の磁界の影響がほとんど無い 、若しくは上記磁場領域41に比べてマグネッ 26の磁界の影響が小さい領域である。図2に すように、非磁場領域42は、掻き板23に対向 する領域に形成される。
また、図2に示すように、セパレータ1の 部には底板51が設けられている。底板51は、 貯留部11の隔壁の一部を構成するとともに ドラム25の外周面25aに沿って配置されている 。この底板51により、ドラム25の外周面25aの 部側には、ダーティ液Dが通る液流通部21が 成されている。すなわち底板51によって、液 貯留部11に収容されたダーティ液Dをドラム25 外周付近へ導く流路が形成されている。底 51の先端とドラム25との間には、濾過出口52 形成されている。
絞りロール22は、例えば硬質ゴムのよう 弾性体で形成されるとともに、例えば絞り ール調整スプリング54(図1参照)によってマグ ネットドラム20に向けて加圧されている。絞 ロール22は、ドラム25の外周面25aに吸着した スラッジ81に含まれる液分を絞る。
次に、本実施形態に係る掻き板23について
しく説明する。
掻き板23は、ドラム25の上部32に形成される
磁場領域42に配置され、ダーティ液Dの外部
おいてドラム25の外周面25aに対向している
掻き板23は、ドラム25の外周面25aに付着した
性粒子81aをこの非磁場領域42にてセパレー
本体2の外部に導くための部材である。
図3に示すように、掻き板23は、上記非磁 領域42から後述するスラッジシュート55に亘 って設けられている。掻き板23は、ドラム25 対向する先端部61と、スラッジシュート55に 向する後端部62とを有する。図1および図3に 示すように、本実施形態に係る掻き板23は、 の先端部61および後端部62が中央部に対して わずかに折れ曲がっている。なお掻き板23の 状は、上記例に限られるものではなく、折 曲がりを有しない平板や、種々の折れ曲が やその他形状を含むものであってもよい。
図3に示すように、掻き板23は、例えばド ム25の外周面25aの接線方向において、ドラ 25の回転方向とは反対側からドラム25に向か 合っている。図1に示すように、掻き板23の 端部61は、ドラム25の軸線方向に沿って延び ており、この軸線方向に沿ってドラム25の外 面25aに対向している。なお「軸線方向に沿 て対向する」とは、掻き板23の先端部61が上 記軸線方向と平行に延びており、上記軸線方 向の各領域でドラム25の外周面25aに対向する とをいう。掻き板23は、例えばドラム25の略 全幅に亘って設けられている。
図3に示すように、掻き板23の先端部61は ドラム25の外周面25aから浮かされて、ドラム 25の外周面25aに対し非接触の状態で対向する 掻き板23は、その先端部61とドラム25の外周 25aとの間に小間隙S(すなわち隙間)を形成す 。上述したように、掻き板23の先端部61は、 ドラム25の軸線方向に沿ってドラム25の外周 25aに対向している。この小間隙Sは、上記軸 方向の全領域において掻き板23の先端部61と ドラム25の外周面25aとの間に形成されている
小間隙Sの一例は、0.2mm~0.3mmの隙間である なお小間隙Sの大きさは、上記数値に限定さ れるものではない。油性クーラントの処理を 行う場合、ドラム25の外周面25aには例えば厚 10μm程度の油膜が形成される。小間隙Sの大 さは、少なくともこの油膜の厚さよりも大 ければよい。なお小間隙Sの大きさは、ドラ ム25の真円度や各部品の部品公差、取付け誤 などの許容量に応じて任意の大きさに適宜 定可能である。
図1および図3に示すように、掻き板23は、 セパレータ本体2に例えばねじ64で固定される 。掻き板23は、例えばねじ64を目一杯締めた きにその先端部61がドラム25の外周面25aとの に小間隙Sを空けるように形成されている。 なお掻き板23の取付構造はねじ止めに限らず その取り付け手法は問わない。
図2および図3に示すように、掻き板23の下 方には、ガード板71が設けられている。ガー 板71は、掻き板23の下方からドラム25の外周 25aに沿うように円弧状に湾曲するとともに ドラム25の底部73に向かって延びている。ガ ード板71の先端部は、上記濾過出口52から液 通部21の内部に入り込み、ドラム25の磁場領 41に対向する領域まで延びている。すなわ ガード板71は、掻き板23の下方においてドラ 25の非磁場領域42に対向する第1の端部71aと 液流通部21の内部においてドラム25の磁場領 41に対向する第2の端部71bとを有する。
このガード板71とドラム25の外周面25aとの 間には、隙間Tが形成されている。この隙間T なかで例えば磁場領域41に臨む領域は、マ ネット26の磁界が及ぶ隙間Taとなる。すなわ マグネット26の磁界が及ぶ隙間Taの一例は、 ガード板71とドラム25の磁場領域41との間に形 成される。この隙間Taの長さは、特に限定さ るものではなく、非磁場領域42においてマ ネットドラム20から吸引されなくなったスラ ッジ81が再びマグネットドラム20に吸着され のに十分な長さであればよい。
これによりガード板71は、小間隙Sに入り み掻き板23の下方にてドラム25から剥離した 磁性粒子81aを隙間T内で磁場領域41まで案内す ることができる。すなわちガード板71は、ド ム25から剥離した磁性粒子81aがクーラント 再び混入することを避けるための部材であ 。
図1ないし図4に示すように、スラッジシ ート55は、マグネットドラム20とは反対側か 掻き板23に隣接している。スラッジシュー 55は、掻き板23によって掻き取られた磁性粒 81aを、スラッジボックス(図示しない)に向 て導く。
次に本実施形態に係るセパレータ1の作用に
ついて説明する。
図2に示すように、ダーティ液Dは、まずセ
レータ本体2の液貯留部11に流入する。この
ーティ液Dは、底板51に案内されて、マグネ
トドラム20と底板51との間を流れる(図2中、
矢印参照)。この過程でダーティ液Dに含まれ
るスラッジ81(すなわち磁性粒子81a)は、マグ
ット26の磁力によりのドラム25の外周面25aに
着される。これにより、ダーティ液Dは濾過
されてスラッジ81が除去されたクリーン液Cと
なり、出口12からクリーンタンクに向けて排
される。一方、ドラム25の外周面25aに吸着
れたスラッジ81は、ドラム25の回転に伴って
周面25aと一体に移動する。
ここで、図4は、セパレータ1の作用を模 的に示す。図4に示すように、ドラム25が回 するに伴い、ドラム25の外周面25aがダーティ 液Dの中を通過する。この通過する過程で、 ラム25の外周面25aには次々と磁性粒子81aが吸 着され、スラッジ81が成長する。すなわちド ム25の外周面25aがダーティ液Dの中を通過す 過程で、スラッジ81が徐々に大きなダマに る。このスラッジ81の成長は、例えばそれぞ れ磁化された複数の磁性粒子81aが互いに引か れ合うことで実現される。
ドラム25に吸着されたスラッジ81は、ドラ ム25の回転と共に上方に移動し、絞りロール2 2によってスラッジ81中の液分が絞られる。こ の絞られた液分は、再び液貯留部11に戻る。
絞りロール22を通過したスラッジ81は、マ グネット26の影響をほとんど受けない非磁場 域42に入る。このとき、いままでマグネッ 26の磁力によりドラム25の外周面25aに張り付 ていたスラッジ81がマグネット26の磁力から 開放される。これにより、スラッジ81は、ド ム25の外周面25aの上にただ載っているだけ 状態になる。
スラッジ81を構成する個々の磁性粒子81a 、掻き板23の先端部61とドラム25の外周面25a の間の小間隙Sに比べて小さいが、上記のよ に集合して成長したスラッジ81は、掻き板23 の先端部61に引っ掛かる程度の大きさを有す 。換言すれば、スラッジ81が先端部61に引っ 掛るように、上記間隙Sの大きさが調整され いる。ドラム25の外周面25aの上にただ載って いるだけのスラッジ81は、掻き板23にわずか でも接触すると、掻き板23に引っ掛かり、そ の移動が止まることになる。
ここで、ドラム25の回転に伴い、掻き板23 の先端部61には次から次へと後続のスラッジ8 1が到着する。前方のスラッジ81が掻き板23の 端部61に引っ掛っている場合、その引っ掛 たスラッジ81は、後方から到着するスラッジ 81に押されて掻き板23の上に乗り上げる。ま は、前方のスラッジ81が掻き板23の先端部61 引っ掛っている場合、後方から到着したス ッジ81が前方で引っ掛かっているスラッジ81 上に乗り上げ、そのまま掻き板23の上に乗 上げる。
このようにしてスラッジ81は、掻き板23に 掻き取られる。掻き板23に掻き取られたスラ ジ81は、スラッジシュート55に案内されてス ラッジボックスへ排出される。なお本明細書 における「掻き取る」または「掻き」とは、 ドラム25の外周面25aをこするという意味では く、上記のようにスラッジ81をこすって取 、すなわちスラッジ81を引っ掛け取るという 意味で用いている。
例えば油性クーラントの処理を行う場合 ドラム25の外周面25aには油膜が形成される この油膜は、例えば10μm程度の厚さを有し、 さらに自身の表面張力によりドラム25の外周 25aに張り付いている。このような油膜は、 き板23の先端部61とドラム25の外周面25aとの の小間隙Sを通過し、掻き板23に掻き取られ ことなく、再びセパレータ本体2の内部へ戻 ることになる。
また、スラッジ81を構成する個々の磁性 子81aは、掻き板23の先端部61とドラム25の外 面25aとの間の小間隙Sよりも小さい。そのた 、磁性粒子81aの一部は、掻き板23に掻き取 れることなく、上記小間隙Sに入り込む。こ で、掻き板23が配置されているのは非磁場 域42であるため、ドラム25の外周面25aの上に だ載っているだけの磁性粒子81aの一部のな には、小間隙Sを通過した後にドラム25の外 面25aから剥離するものもある。
このようなドラム25の外周面25aから剥離 た磁性粒子81aは、ガード板71によって案内さ れ、ガード板71とドラム25との間の隙間Tに導 れる。この隙間Tに導かれた磁性粒子81aは、 マグネット26の磁力が及ぶ隙間Taにおいてド ム25の外周面25aの磁場領域41に再び吸着され ドラム25の外周面25aと一体に移動するよう なる。つまりこの磁性粒子81aは、濾過され クーラントに混じらない。
この再びドラム25に吸着された磁性粒子81 aは、ドラム25の外周面25aが再びダーティ液D 晒される過程で、ダーティ液Dに含まれる磁 粒子81aが集まりスラッジ81が成長する。そ て、掻き板23に引っ掛る程度の大きさまで成 長したスラッジ81は、ドラム25の回転に伴い び上方へ導かれたときに掻き板23に掻き取ら れる。なおこのサイクルは、掻き板23とドラ 25との間の小間隙Sにスラッジ81が入り込ん 場合も同様である。
このような構成のセパレータ1によれば、 被処理液の持ち出し(例えば油の持ち出し)を 制することができる。すなわち、本実施形 に係るセパレータ1は、掻き板23の先端部61 ドラム25の外周面25aに非接触の状態で対向さ せ、この先端部61とドラム25の外周面25aとの に小間隙Sを形成している。このようなセパ ータ1によれば、ドラム25の外周面25aに形成 れる油膜が掻き板23によってほとんど掻き られることなく、油の持ち出しを抑制する とができる。
一方で、上記のように掻き板23の先端部61 とドラム25の外周面25aとの間に小間隙Sを形成 しても、スラッジ81が成長する現象を利用す ことでスラッジ81を十分に取り出すことが きる。これにより、掻き板23の本来の機能を 十分に確保することができる。
さらに述べると、掻き板23の先端部61がド ラム25の外周面25aに対して非接触であると、( 1)被処理液の持ち出しが減る。(2)ドラム25の 周面25aに傷が付きにくい。(3)掻き板23が磨耗 しにくい、との効果がある。
掻き板23の先端部61がドラム25の外周面25a 密着していると、掻き板23とドラム25との間 に摩擦に基づく磨耗などが生じる。特に研削 加工に使用されたクーラントの濾過を行う場 合、クーラントには磁性粒子81aの他に砥石か ら剥がれた微細な砥粒などの非金属あるいは 非磁性金属が混ざっていることもある。この 砥粒が掻き板23の先端部61とドラム25の外周面 25aとの間に挟まり、掻き板23およびドラム25 双方が磨耗したり傷付いたりするおそれが る。
掻き板23が磨耗したり傷付いたりすると スラッジ81を効果的に掻き取れなくなるおそ れがある。ドラム25の外周面25aが磨耗したり 付いたりすると、絞りロール22による絞り 果が低下し、結果的に被処理液の持ち出し 増えるおそれがある。
一方、本実施形態のようにドラム25に対 て掻き板23を非接触状態で対向させることで 、上記のような問題が生じるおそれを抑制す ることができる。すなわち本実施形態に係る 掻き板23を用いることで、マグネットドラム 面の硬化処理、絞りロールのゴム硬度アッ 、絞りロール調整スプリングの強化などの うな機械的なグレードアップを施すことな 、被処理液の持ち出しを抑制することがで る。
掻き板23の下方からドラム25の外周面25aに 沿ってドラム25の底部に向かうとともに、液 通部21内に延びたガード板71を備え、このガ ード板71とドラム25の外周面25aとの間にマグ ット26の磁界が及ぶ隙間Taを形成すると、掻 板23の下方にてドラム25から剥離した磁性粒 子81aをガード板71によって隙間T内でドラム25 磁場領域41まで案内することができ、この 性粒子81aが濾過されたクーラントに混ざる とを抑制することができる。
特に本実施形態のように、液流通部21内 クーラントは、掻き板23の下方領域ではドラ ム25から離れる方向に流れているため、ガー 板71がないとドラム25の外周面25aから剥離し た磁性粒子81aがドラム25から離れる方向に流 れてしまうおそれがある。しかしながらガ ド板71を備えることで、クーラントの上記 れに流されることなく、磁性粒子81aをドラ 25の磁場領域41まで導くことができる。
以上、本発明の一つの実施形態に係るマ ネットセパレータについて説明したが、本 明はこの実施形態に限定されるものではな 。
本発明のマグネットセパレータは、種々 クーラントを浄化することができる。本発 に係るマグネットセパレータは、水溶性の ーラントの濾過に用いることもできる。ま 本発明を実施するに当たり、掻き板をはじ として、ドラムやマグネットなど、マグネ トセパレータの構成要素をこの発明の要旨 逸脱しない範囲で種々に変更して実施でき ことは言うまでもない。
