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Patent Searching and Data


Title:
MAGNETIC PATTERN DETECTING APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/084174
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a magnetic pattern detecting apparatus which surely detects existence and type of a magnetic pattern from various types of mediums by a simple constitution. A magnetic pattern detecting apparatus (100) for detecting a magnetic pattern from a medium (1) is provided with a common sensor section (20) for detecting existence of magnetic patterns having different residual magnetic flux densities and magnetic permeabilities in the medium (1), based on both residual magnetic flux density level and magnetic permeability level. The sensor section (20) is provided with a magnetic field applying section (30) for applying a magnetic field to the medium (1) and a magnetic flux detecting section (40) for detecting a magnetic flux in a state where a bias magnetic field is applied to the medium (1) after the magnetic field is applied.

Inventors:
MOMOSE, Shogo (5329 Shimosuwa-machi, Suwa-gu, Nagano 11, 3938511, JP)
Application Number:
JP2008/003859
Publication Date:
July 09, 2009
Filing Date:
December 19, 2008
Export Citation:
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Assignee:
NIDEC SANKYO CORPORATION (5329, Shimosuwa-machi Suwa-gu, Nagano 11, 3938511, JP)
日本電産サンキョー株式会社 (〒11 長野県諏訪郡下諏訪町5329番地 Nagano, 3938511, JP)
International Classes:
G07D7/04; G01R33/02; G07D7/00
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Claims:
 媒体から磁気パターンを検出する磁気パターン検出装置であって、
 残留磁束密度および透磁率が異なる複数種類の磁気パターンの前記媒体における磁気パターン毎の有無を残留磁束密度レベルおよび透磁率レベルの双方に基づいて検出するための共通のセンサ部と、
 前記センサ部から出力される信号から、残留磁束密度レベルに対応する第1信号、および透磁率レベルに対応する第2信号を抽出する信号処理部と、
 を有していることを特徴とする磁気パターン検出装置。
 前記センサ部と前記媒体とを相対移動させる搬送手段を有することを特徴とする請求項1に記載の磁気パターン検出装置。
 前記信号処理部は、前記第1信号、前記第2信号、および前記媒体と前記センサ部との相対位置情報に基づいて、前記媒体における前記複数種類の磁気パターンの有無および形成位置を検出することを特徴とする請求項2に記載の磁気パターン検出装置。
 前記センサ部は、前記媒体に磁界を印加する磁界印加部と、前記磁界を印加した後の前記媒体にバイアス磁界を印加した状態における磁束を検出する磁束検出部とを備えていることを特徴とする請求項1に記載の磁気パターン検出装置。
 前記磁束検出部は、センサコア、該センサコアに巻回されたバイアス磁界発生用励磁コイル、および前記センサコアに巻回された検出コイルを備えた磁気センサ素子を有していることを特徴とする請求項4に記載の磁気パターン検出装置。
 前記磁気センサ素子は、前記センサコアに前記バイアス磁界発生用励磁コイルとは逆方向に巻回された差動用磁界発生用励磁コイルを備えていることを特徴とする請求項5に記載の磁気パターン検出装置。
 前記バイアス磁界発生用励磁コイルは交番磁界を発生させることを特徴とする請求項5に記載の磁気パターン検出装置。
 前記信号処理部は、前記磁気センサ素子から出力される信号のピーク値とボトム値とを加算して前記磁気パターンの残留磁束密度レベルに対応する前記第1信号を抽出する加算回路と、前記ピーク値と前記ボトム値とを減算して前記磁気パターンの透磁率レベルに対応する第2信号を抽出する減算回路とを備えていることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載の磁気パターン検出装置。
 前記センサコアは、前記検出コイルが巻回された胴部と、該胴部から前記媒体が位置する側に突出した突部とを備え、
 前記突部に前記バイアス磁界発生用励磁コイルが巻回されていることを特徴とする請求項5に記載の磁気パターン検出装置。
 前記突部の断面積は前記胴部の断面積に比して小さいことを特徴とする請求項9に記載の磁気パターン検出装置。
 前記センサコアは、薄板状であることを特徴とする請求項5に記載の磁気パターン検出装置。
 前記磁気センサ素子は、その両面が非磁性部材により覆われていることを特徴とする請求項11に記載の磁気パターン検出装置。
 前記磁気パターンは、ハード材を含む磁気インキまたは/およびソフト材を含む磁気インキを用いて印刷されてなることを特徴とする請求項1に記載の磁磁気パターン検出装置。
 前記センサ部は、前記媒体の搬送方向と交差する方向に複数配置されていることを特徴とする請求項1に記載の磁気パターン検出装置。
Description:
磁気パターン検出装置

 本発明は、銀行券、有価証券などの媒体 ら磁気を検知して真偽判別や種類の判別を なう磁気パターン検出装置に関するもので る。

 近年、銀行券、有価証券などの貴重印刷 の偽造を判別する技術が必要とされており 印刷物の真偽をチェックする各種の技術が 案されている。その1つとして、磁気インク で紙に所定の磁気パターンを形成し、かかる 磁気パターンが形成された媒体から磁気パタ ーンの有無や形成位置を検知する技術が採用 されている(例えば、特許文献1、2参照)。

 このような識別方法は、概ね、3つの方法に 分類できる。まず、第1の方法は、媒体(磁気 ンキ)の透磁率の違いを利用して差動トラン ス型センサにより磁気インクの有無や形成位 置を検出する方法である。第2の方法は、磁 インクを磁化した後、その漏れ磁束をMRセン サ、MIセンサ、磁気ヘッドにより計測する方 であり、かかる方法では、磁気インクの残 磁束密度を測定する。第3の方法は、磁気イ ンクをマグネットで磁化する際、マグネット の磁束の変化をMRセンサにより測定する方法 あり、かかる方法では、磁気インクの透磁 を測定している。

特許第3799448号公報

特許第3814692号公報

 しかしながら、紙幣などにおいては、国 あるいは紙幣毎に使用する磁気インクの種 が異なる場合があり、かかる場合、以下の 由から、1つの装置で全ての紙幣を識別する のが困難である。磁気インクは概ね、ハード 材を含む磁気インキと、ソフト材を含む磁気 インキとに大別される。ここで、ハード材と は、マグネットに用いる磁性材料のように、 外部より磁界を印加すると、ヒステリシスが 大きくて残留磁束密度が高く、容易に磁化さ れる磁性材料である。これに対して、ソフト 材とは、モータや磁気ヘッドのコア材のよう に、ヒステリシスが小さくて残留磁束密度が 低く、容易に磁化されない磁性材料である。 従って、前記の第1の方法や第3の方法では、 得意側の磁気種でも、極めて低レベルの出 しか得ることはできないので、磁気インク 種別を判定することが困難である。また、 意のハード材の磁気インクでも濃淡によっ 出力レベルが違うので、薄い磁気インクで 出力は小さく、その部分ではソフト材なの ハード材なのかが不明である。それ故、紙 の真偽や種類をより高い精度で識別するに 、磁気インクがハード材およびソフト材の ずれを含むかを判定した後、それに適した 法で識別する必要があるので、1つの装置で 全ての紙幣を識別するのが困難である。なお 、特許文献1、2に記載の装置でも、残留磁束 度が異なる複数種類の磁気パターンの検出 行なっているが、かかる装置でも、実質的 は、磁気インクの残留磁束密度を測定して るだけである。

 そこで、紙幣の搬送経路の上流側に透磁 を測定するタイプの検出装置を配置し、紙 の搬送経路の下流側に残留磁束密度を測定 るタイプの検出装置を配置することが考え れるが、かかる構成の場合、2つの検出装置 の各々の誤差が判定に影響を及ぼすため、正 確な識別が困難となる。また、2つの検出装 を設けた場合、それだけでもコストが増大 る上に、機構的に安定した走行部分を2個所 必要になるため、複雑な機構が必要となり その分、コストが増大し、実用的でない。

 以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は 簡素な構成で各種の媒体から磁気パターン 有無や磁気インクの種別を確実に検出する とのできる磁気パターン検出装置を提供す ことにある。

 上記課題を解決するために、本発明では 媒体から磁気パターンを検出する磁気パタ ン検出装置であって、残留磁束密度および 磁率が異なる複数種類の磁気パターンの前 媒体における磁気パターン毎の有無を残留 束密度レベルおよび透磁率レベルの双方に づいて検出するための共通のセンサ部と、 記センサ部から出力される信号から、残留 束密度レベルに対応する第1信号および透磁 率レベルに対応する第2信号を抽出する信号 理部と、を有していることを特徴とする。

 本発明では、残留磁束密度および透磁率 異なる複数種類の磁気パターンの媒体にお る磁気パターン毎の有無を残留磁束密度レ ルおよび透磁率レベルの双方に基づいて検 するため、磁気パターンの種類を確実に識 することができ、磁気パターンの種別を検 することもできる。また、2つの検出を行な うためのセンサ部が共通であるため、残留磁 束密度レベルの測定と、透磁率レベルの測定 との間に時間差が発生しないので、信号処理 部は、簡素な構成で高い精度の検出を行なう ことができる。また、センサ部と媒体とを移 動させながら計測する場合でも、搬送機構を 簡素化することができる。

 本発明において、前記センサ部と前記媒 とを相対移動させる搬送手段を有すること 好ましい。このように構成すると、前記媒 からの磁気パターンの検出を連続して行な ことができる。この場合、前記信号処理部 、前記第1信号、前記第2信号、および前記 体と前記センサ部との相対位置情報に基づ て、前記媒体における前記複数種類の磁気 ターンの有無および形成位置を検出するこ が好ましい。このように構成すると、前記 ンサ部と前記媒体とを相対移動させながら 体から磁気パターンの有無を検出すれば、 の移動方向における形成位置を検出するこ ができる。

 本発明において、前記センサ部は、前記 体に磁界を印加する磁界印加部と、前記磁 を印加した後の前記媒体にバイアス磁界を 加した状態における磁束を検出する磁束検 部とを備えている構成を採用することがで 、磁気パターン検出装置の小型化を図るこ ができる。

 本発明において、前記磁束検出部は、セ サコア、該センサコアに巻回されたバイア 磁界発生用励磁コイル、および前記センサ アに巻回された検出コイルを備えた磁気セ サ素子を有している構成を採用することが きる。

 本発明において、前記磁気センサ素子は 前記センサコアに前記バイアス磁界発生用 磁コイルとは逆方向に巻回された差動用磁 発生用励磁コイルを備えていることが好ま い。このように構成すると、磁気的な差動 おり、環境に起因する測定誤差を解消する とができる。

 本発明において、前記バイアス磁界発生 励磁コイルは交番磁界を発生させることが ましい。この場合、前記信号処理部は、前 磁気センサ素子から出力される信号のピー 値とボトム値とを加算して前記磁気パター の残留磁束密度レベルに対応する前記第1信 号を抽出する加算回路と、前記ピーク値と前 記ボトム値とを減算して前記磁気パターンの 透磁率レベルに対応する第2信号を抽出する 算回路とを備えている構成を採用すること できる。

 本発明において、前記センサコアは、前 検出コイルが巻回された胴部と、該胴部か 前記媒体が位置する側に突出した突部とを え、前記突部に前記バイアス磁界発生用励 コイルが巻回されていることが好ましい。 のように構成すると、媒体に向けてバイア 磁界を効率よく発生させることができる。 た、バイアス磁界発生用励磁コイルを媒体 接近させることができる。それ故、感度を 上することができる。

 本発明において、前記突部の断面積は前 胴部の断面積に比して小さいことが好まし 。このように構成すると、磁気効率を高め ことができるので、センサ感度を向上する とができる。

 本発明において、前記センサコアは、薄 状であることが好ましい。このように構成 ると、媒体上の狭い範囲を検出対象とする とができるので、微細な磁気パターンに十 、対応することができる。また、センサコ を飽和させる場合、断面積を小さければ、 費電流を低減することができる。

 本発明において、前記磁気センサ素子は その両面が非磁性部材により覆われている とが好ましい。このように構成すると、磁 センサ素子を薄く構成した場合でも、媒体 の摺動による摩耗を低減することができる ど、磁気センサ素子を補強することができ 。

 本発明を適用した磁気パターン検出装置 、前記媒体として、前記複数種類の磁気パ ーンのうちのいずれか一つが形成された第1 媒体、および前記複数種類の磁気パターンが 形成された第2媒体のうちの少なくとも一方 ついて磁気パターンの識別を行なうために いられる。

 本発明において、前記磁気パターンは、 えば、鋼やハードフェライトなどのハード (硬磁性材料)を含む磁気インキ、または/お び珪素鋼やソフトフェライトなどのソフト (軟磁性材料)を含む磁気インキを用いて印 されてなる。本発明によれば、セキュリテ の観点から媒体に形成される磁気パターン 複雑化した場合でも、1台の磁気パターン検 装置で対応することができる。

 本発明において、前記センサ部は、前記 体の搬送方向と交差する方向に複数配置さ ていることが好ましい。このように構成す と、搬送される媒体の幅方向における磁気 ターンの有無を検出でき、その幅方向にお る形成位置を検出することができる。

 本発明では、残留磁束密度および透磁率 異なる複数種類の磁気パターンの媒体にお る磁気パターン毎の有無を残留磁束密度レ ルおよび透磁率レベルの双方に基づいて検 するため、磁気パターンの種類を確実に識 することができ、磁気パターンの種別を検 することもできる。また、2つの検出を行な うためのセンサ部が共通であるため、残留磁 束密度レベルの測定と、透磁率レベルの測定 との間に時間差が発生しないので、信号処理 部は、簡素な構成で高い精度の検出を行なう ことができる。また、センサ部と媒体とを移 動させながら計測する場合でも、搬送機構を 簡素することができる。

本発明を適用した磁気パターン検出装 の要部を示す説明図、およびそのブロック である。 本発明を適用した磁気パターン検出装 のブロック図である。 本発明を適用した磁気パターン検出装 の原理を示す説明図である。 (a)、(b)、(c)、(d)は、本発明を適用した 気パターン検出装置において磁束検出部を 成する磁気センサ素子の正面図、この磁気 ンサ素子に対する励磁波形の説明図、磁気 ンサ素子からの出力信号の説明図、および の磁気センサ素子の正面図である。 本発明を適用した磁気パターン検出装 において種類の異なる磁気パターンが形成 れた媒体から磁気パターンの有無を検出す 原理を示す説明図である。 本発明を適用した磁気パターン検出装 を用いて、種類の異なる媒体から磁気パタ ンを検出した結果を示す説明図である。

符号の説明

1 媒体
10 搬送装置
20 センサ部
30 磁界印加部
40 磁束検出部
41 センサコア
43 バイアス磁界発生用励磁コイル
42 検出コイル
44 差動用磁界発生用励磁コイル
45 磁気センサ素子
60 信号処理部
100 磁気パターン検出装置
410 センサコアの胴部
411、412、413 センサコアの突部

 図面を参照して、本発明の実施の形態を 明する。

 (全体構成)
 図1および図2は、本発明を適用した磁気パ ーン検出装置の要部を示す説明図、および のブロック図である。図3は、本発明を適用 た磁気パターン検出装置の原理を示す説明 である。

 図1に示す磁気パターン検出装置100は、銀 行券、有価証券などの媒体1から磁気を検知 て真偽判別や種類の判別を行なう装置であ 、ローラやガイド(図示せず)などによってシ ート状の媒体1を搬送する搬送装置10と、この 搬送装置10による媒体搬送経路の途中位置で 体1から磁気を検出するセンサ部20と、図2を 参照して後述する信号処理部60とを有してい 。本形態において、ローラやガイドは、ア ミニウムなどといった非磁性材料から構成 れている。センサ部20は、媒体搬送経路の 方に配置されているが、媒体搬送経路の下 に配置されることもある。いずれの場合も センサ部20は、検出面を媒体搬送経路に向け るように配置される。

 本形態において、媒体1には、残留磁束密 度Brおよび透磁率μが異なる複数種類の磁気 ターン2が形成されている。例えば、媒体1に は、ハード材を含む磁気インキにより印刷さ れた第1の磁気パターンと、ソフト材を含む 気インキにより印刷された第2の磁気パター とが形成されている。ここで、ハード材を む磁気インキは、図3(b1)にヒステリシスル プによって、残留磁束密度Brや透磁率μなど 示すように、磁界を印加したときの残留磁 密度Brのレベルは高いが、透磁率μは低い。 これに対して、ソフト材を含む磁気インキは 、図3(c1)にそのヒステリシスループを示すよ に、磁界を印加したときの残留磁束密度Br レベルは低いが、透磁率μは高い。

 そこで、本形態において、センサ部20は 媒体1における磁気パターン2毎の有無を残留 磁束密度レベルおよび透磁率レベルの双方に 基づいて検出する。但し、本形態では、かか る2種類の磁気パターン2の検出を行なうため センサ部20は共通である。

 このため、図2に示す信号処理部60は、セ サ部20から出力される信号から、残留磁束 度レベルに対応する第1信号S1、および透磁 レベルに対応する第2信号S2を抽出し、かか 信号の抽出結果と、媒体1とセンサ部20との 対位置情報に基づいて、媒体1における複数 類の磁気パターンの有無および形成位置を 出する。より具体的には、信号処理部60は センサ部20から出力された信号を増幅するア ンプ61と、このアンプ61から出力された信号 ピーク値およびボトム値を保持するピーク ールド回路62およびボトムホールド回路63と ピーク値とボトム値とを加算して第1信号S1 抽出する加算回路64と、ピーク値とボトム とを減算して第2信号S2を抽出する減算回路65 とを備えている。さらに、信号処理部60は、 算回路64および減算回路65から出力された各 信号をセンサ部20と媒体1との相対位置情報に 関係づけて、記録部661に予め記録されている 比較パターンとの照合を行って媒体1の真偽 判定する判定部66も備えている。かかる判定 部66は、マイクロコンピュータなどにより構 されており、ROMあるいはRAMなどといった記 部(図示せず)に予め記録されているプログ ムに基づいて所定の処理を行い、媒体1の真 を判定する。

 再び図1において、センサ部20は、媒体1の 搬送方向と交差する方向に複数配置されてお り、かかる複数のセンサ部20は、個別あるい 共通のカバー28内に配置されている。セン 部20は、媒体1に磁界を印加する磁界印加部30 と、磁界を印加した後の媒体1にバイアス磁 を印加した状態における磁束を検出する磁 検出部40とを備えている。

 磁界印加部30は、フェライトやネオジウ 磁石などの永久磁石から構成されており、 バー28の下面に保持されている。磁束検出部 40は薄板状の磁気センサ素子45を備えており 媒体1の搬送方向に厚さ方向を向けて配置さ ている。磁気センサ素子45は、両面がセラ ックなどからなる厚さ0.3mm~1mm程度の薄板状 非磁性部材48により覆われ、この状態で、磁 気シールドケース21に収納されている。磁気 ールドケース21は、媒体搬送経路が位置す 下方が開口しており、磁気センサ素子45は、 媒体搬送経路に向けて露出した状態にある。 磁気シールドケース21は、回路基板22の支持 としても利用されており、磁気シールドケ ス21の側面には回路基板22が配置されている また、カバー28内には、他に複数の回路基 23、24が保持されている。回路基板22、23、24 互いに配線接続されており、かかる回路基 23、24上に、図2に示す信号処理部60が構成さ れている。

 (センサ部20の詳細構成)
 図4(a)、(b)、(c)、(d)は、本発明を適用した磁 気パターン検出装置100において磁束検出部を 構成する磁気センサ素子45の正面図、この磁 センサ素子45に対する励磁波形の説明図、 気センサ素子45からの出力信号の説明図、お よび別の磁気センサ素子45の正面図である。 5は、本発明を適用した磁気パターン検出装 置100において種類の異なる磁気パターン2が 成された媒体1から磁気パターン2の有無を検 出する原理を示す説明図である。なお、図4(a )では、図面に対して垂直な方向で媒体1が移 する状態を示してある。

 図4(a)に示すように、センサ部20において 磁束検出部40に用いた磁気センサ素子45は、 アモルファスあるいはパーマロイからなる薄 板状のセンサコア41、このセンサコア41に巻 されたバイアス磁界発生用励磁コイル43、お よびセンサコア41に巻回された検出コイル42 備えている。さらに、磁気センサ素子45は、 センサコア41にバイアス磁界発生用励磁コイ 43とは逆方向に巻回された差動用磁界発生 励磁コイル44を備えている。

 図2に示すように、バイアス磁界発生用励 磁コイル43と差動用磁界発生用励磁コイル44 は直列に接続され、その中点がグランド電 に保持されている。また、バイアス磁界発 用励磁コイル43および差動用磁界発生用励磁 コイル44は、励磁回路50から同一位相の交番 流(図4(b)参照)が定電流で印加される。この め、図4(a)に示すように、センサコア41の周 には、バイアス磁界と、このバイアス磁界 対して逆向きの差動用磁界が形成され、検 コイル42からは、図4(c)に示す検出波形の信 が出力されることになる。ここで、図4(c)に す検出波形は、バイアス磁界および時間に する微分的な信号であり、かつ、差動用磁 発生用励磁コイル44によって形成された差 用磁界との磁気的な差動に基づく信号であ 。

 再び図4(a)において、センサコア41は、検 コイル42が巻回された胴部410と、胴部410の 端部の中央部分から媒体1が位置する下方に 出した第1突部411と、第1突部411とは反対側 胴部410の上端部の中央部分から上方に突出 た第2突部412とを備えている。検出コイル42 、センサコア41の胴部410に巻回され、バイア ス磁界発生用励磁コイル43は第1突部411に巻回 され、差動用磁界発生用励磁コイル44は、第2 突部412に巻回されている。ここで、第1突部41 1および第2突部412の断面積は、胴部410の断面 に比して小さい。このため、検出コイル42 、バイアス磁界発生用励磁コイル43および差 動用磁界発生用励磁コイル44より断面積が大 い構成になっている。

 (検出原理)
 このように構成したセンサ部20では、磁界 加部30を媒体1が通過する際、磁界印加部30か ら磁界が印加され、磁界が印加された後の媒 体1は、磁束検出部40を通過する。それまでの 間、検出コイル42からは、図3(a3)に示すよう 、図3(a2)に示すセンサコア41のB-Hカーブに対 する信号が出力される。従って、図2に示す 加算回路64および減算回路65から出力される 号は各々、図3(a4)に示す通りである。

 ここで、フェライト粉などのハード材を む磁気インキにより第1の磁気パターンが媒 体1に形成されていると、かかる第1の磁気パ ーンは、図3(b1)に示すように、高レベルの 留磁束密度Brを有する。このため、図5(a1)に すように、磁界印加部30を媒体1が通過した 、第1の磁気パターンは、磁界印加部30から 磁界により、マグネットとなる。このため 検出コイル42から出力される信号は、図3(b2) に示すように、第1の磁気パターンから直流 なバイアスを受けて、図3(b3)および図5(a2)に す波形に変化する。すなわち、信号S0のピ ク電圧およびボトム電圧が矢印A1、A2で示す うに、同一の方向にシフトするとともに、 ーク電圧のシフト量とボトム電圧のシフト が相違する。しかも、かかる信号S0は、媒 1の移動に伴って変化する。従って、図2に示 す加算回路64から出力される第1信号S1は、図3 (b4)に示す通りであり、磁束検出部40を媒体1 第1の磁気パターンが通過するたびに変動す 。ここで、ハード材を含む磁気インクによ 形成された第1の磁気パターンは、透磁率μ 低いため、信号S0のピーク電圧およびボト 電圧のシフトに影響しているのは、第1の磁 パターンの残留磁束密度Brだけと見做すこ ができる。それ故、図2に示す減算回路65か 出力される第2信号S2は、磁束検出部40を媒体 1の第1の磁気パターンが通過しても変動せず 図3(b4)に示す信号と同様である。

 これに対して、軟磁性ステンレス紛など ソフト材を含む磁気インキにより第2の磁気 パターンが媒体1に形成されていると、かか 第2の磁気パターンのヒステリシスループは 図3(c1)に示すように、図3(b1)に示すハード材 を含む磁気インクによる第1の磁気パターン ヒステリシスカーブの内側を通り、残留磁 密度Brのレベルが低い。このため、磁界印加 部30を媒体1が通過した後も、第2の磁気パタ ンは、残留磁束密度Brのレベルが低い。但し 、第2の磁気パターンは透磁率μが高いため、 磁性体として機能する。このため、検出コイ ル42から出力される信号は、図3(c2)に示すよ に、第2の磁気パターンの存在によって透磁 μが高くなっている分、図3(c3)および図5(b2) 示す波形に変化する。すなわち、信号S0の ーク電圧は矢印A3で示すように高い方にシフ トする一方、ボトム電圧は、矢印A4で示すよ に低い方にシフトする。その際、ピーク電 のシフト量とボトム電圧のシフト量は絶対 が略等しい。しかも、かかる信号S0は、媒 1の移動に伴って変化する。従って、図2に示 す減算回路65から出力される第2信号S2は、図3 (c4)に示す通りであり、磁束検出部40を媒体1 第2の磁気パターンが通過するたびに変動す 。ここで、ソフト材を含む磁気インクによ 形成された第2の磁気パターンは、残留磁束 密度Brが低いため、信号のピーク電圧および トム電圧のシフトに影響しているのは、第2 の磁気パターンの透磁率μだけと見做すこと できる。それ故、図2に示す加算回路64から 力される第1信号S1は、磁束検出部40を媒体1 第2の磁気パターンが通過しても変動せず、 図3(c4)に示す信号と同様である。

 (本形態の主な効果)
 図6は、本発明を適用した磁気パターン検出 装置100を用いて、種類の異なる媒体1から磁 パターンを検出した結果を示す説明図であ 。

 以上説明したように、本形態の磁気パタ ン検出装置100では、加算回路64において磁 センサ素子45から出力される信号のピーク値 とボトム値とを加算した第1信号S1は、磁気パ ターン2の残留磁束密度レベルに対応する信 であり、かかる第1信号S1を監視すれば、ハ ド材を含む磁気インキにより形成された第1 磁気パターンの有無および形成位置を検出 ることができる。また、減算回路65におい 磁気センサ素子45から出力される信号のピー ク値とボトム値とを減算した第2信号S2は、磁 気パターン2の透磁率μに対応する信号であり 、かかる第2信号S2を監視すれば、ソフト材を 含む磁気インキにより形成された第2の磁気 ターンの有無および形成位置を検出するこ ができる。それ故、磁界を印加したときの 留磁束密度Brおよび透磁率μが異なる複数種 の磁気パターンの媒体1における磁気パター ン2毎の有無および形成位置を残留磁束密度 ベルおよび透磁率レベルの双方に基づいて 別することができる。

 それ故、ハード材を含む磁気インキによ 第1の磁気パターンが形成されている媒体1 およびソフト材を含む磁気インキにより第2 磁気パターンが形成されている媒体1を検査 すると、図6(a)、(b)に示す結果を得ることが き、かかる信号パターンを照合すれば、磁 パターン2の有無、種別、形成位置、さらに 濃淡を検出することができ、媒体1の真偽を 判定することができる。また、第1の磁気パ ーンおよび第2の磁気パターンの双方が形成 れている2つの媒体1を検査すると、図6(c)に す結果を得ることができ、かかる信号パタ ンを照合すれば、磁気パターン2の有無、種 別、形成位置、さらには濃淡を検出すること ができ、かかる媒体1についても真偽を判定 ることができる。

 また、本形態では、共通のセンサ部20に って、磁気パターン2毎の有無および形成位 を残留磁束密度レベルおよび透磁率レベル 双方に基づいて検出するため、残留磁束密 レベルの測定と、透磁率レベルの測定との に時間差が発生しない。それ故、センサ部2 0と媒体1とを移動させながら計測する場合で 、信号処理部60は、簡素な構成で高い精度 検出を行なうができる。また、搬送装置10に ついても、センサ部20を通過する箇所のみに 行安定性が求められるだけなので、構成の 素化を図ることができる。

 さらに、本形態の磁気パターン検出装置1 00によれば、ハード材およびソフト材の双方 含む磁気インキにより磁気パターン2が形成 されている媒体1や、ハード材とソフト材の 間に位置する材料を含む磁気インキにより 気パターン2が形成されている媒体1について も、磁気パターン2の検出を行なうことがで る。すなわち、磁気特性が第1の磁気パター と第2の磁気パターンの中間に位置するよう な磁気パターン2については、図3(d1)に示すよ うに、ヒステリシスループが、図3(b1)に示す ード材の磁気パターンのヒステリシスルー と図3(c1)に示すソフト材の磁気パターンの ステリシスループとの中間に位置するので 図3(d4)に示す信号パターンを得ることができ 、かかる磁気パターン2についても、有無や 成位置を検出することができる。

 また、本形態において、磁気センサ素子4 5は、バイアス磁界発生用励磁コイル43および 差動用磁界発生用励磁コイル44を備えている め、磁気的な差動におり、環境に起因する 定誤差を解消することができ、信号処理が 易である。さらに、センサコア41において 胴部410から突出する第1突部411および第2突部 412にバイアス磁界発生用励磁コイル43および 動用磁界発生用励磁コイル44が巻回されて る。このため、媒体1に向けてバイアス磁界 効率よく発生させることができるとともに センサコア41を媒体1に接近させることがで るので、感度を向上することができる。し も、第1突部411および第2突部412の断面積は 胴部410の断面積に比して小さいため、高効 な磁気回路により感度が高い。

 さらに、センサコア41が薄板状であるた 、媒体1上の狭い範囲を検出対象とすること できるので、微細な磁気パターンに十分、 応することができる。しかも、磁気センサ 子45は、その両面が薄板状の非磁性部材48に より覆われているため、磁気センサ素子45を く構成した場合でも、媒体1との摺動による 磨耗を防止することができるなど、磁気セン サ素子45の補強を行なうことができる。また 磁気センサ素子45を製造する際、あるいは 気センサ素子45を磁気パターン検出装置100に 搭載する際の作業性を向上することができる 。

 また、センサ部20と媒体1とを相対移動さ ながら媒体1から磁気パターン2の有無を検 するので、媒体1の搬送方向の全体にわたっ 磁気パターン2を効率よく検出できる。しか も、センサ部20は、媒体1の搬送方向と交差す る方向に複数配置されているので、搬送され る媒体1の幅方向における磁気パターン2の有 および形成位置を効率よく検出することが きる。なお、センサ部20は、媒体1の搬送方 と交差する方向に複数配置するにあたって 、磁界印加部30については、磁界検出部40に 1対1で対応するように幅方向で分割されてい 構成、および複数の磁界検出部40に対応す ように幅方向に一体に延在している構成の ずれを採用してもよい。

 (その他の構成)
 上記形態において用いた磁気センサ素子45 おいて、センサコア41は、図4(a)に示すよう 、胴部410の上下両端の中央部分から第1突部4 11および第2突部412が突出し、かかる第1突部41 1および第2突部412にバイアス磁界発生用励磁 イル43および差動用磁界発生用励磁コイル44 が形成されている構成であったが、図4(d)に すように、胴部410の上下両端の両側に、第1 部411および第2突部412を各々挟むように計4 の第3突部413が形成されている構成を採用し もよい。このように構成すると、閉磁路に る分、透磁率の低い空気中を通る磁束が減 ので、感度を向上することができる。

 また、上記形態では、媒体1とセンサ部20 を相対移動させるにあたって、媒体1の方を 移動させたが、媒体1が固定でセンサ部20が移 動する構成を採用してもよい。

 さらに、上記形態では、磁界印加部30に 久磁石を用いたが、電磁石を用いてもよい