Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
MANUFACTURING METHOD FOR INSULATED ELECTRIC WIRE, AND ITS MANUFACTURING APPARATUS
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/126387
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided are an insulated electric wire manufacturing method, which can manufacture a conductor of a wider sectional shape stably according to the sizes than that of the method using a freely rotating rolling role and which can make all the steps tandem, and a manufacturing apparatus for the insulated electric wire. The method for manufacturing an insulated electric wire (D) comprises a conductor rolling step (a) of rolling a conductor (A) into a predetermined shape, and a film baking step (e) of baking an insulating film (B) on the conductor (A) rolled into the predetermined shape at the conductor rolling step (a). At this conductor rolling step (a), the conductor (A) is rolled into the predetermined step by a pair of rolling rolls (5A and 5A) rotated by a drive mechanism, and the spacing between the rolls (5A and 5A) is variably controlled according to the change in the width of the conductor (A) rolled.

Inventors:
ICHIKAWA, Shinji (LTD. 2-3 Marunouchi 2-chome, Chiyoda-k, Tokyo 22, 1008322, JP)
市川新士 (〒22 東京都千代田区丸の内2丁目2番3号 古河電気工業株式会社内 Tokyo, 1008322, JP)
Application Number:
JP2008/000830
Publication Date:
October 23, 2008
Filing Date:
March 31, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
THE FURUKAWA ELECTRIC CO., LTD. (2-3 Marunouchi 2-chome, Chiyoda-ku Tokyo, 22, 1008322, JP)
古河電気工業株式会社 (〒22 東京都千代田区丸の内2丁目2番3号 Tokyo, 1008322, JP)
ICHIKAWA, Shinji (LTD. 2-3 Marunouchi 2-chome, Chiyoda-k, Tokyo 22, 1008322, JP)
International Classes:
H01B13/00; B21B1/08; B21C1/00; H01B13/16
Attorney, Agent or Firm:
NAGATA, Yoshiaki et al. (NAGATA Patent Office, 7th Floor Shiroguchi Bldg.2-15, Kakuda-cho, Kita-ku, Osaka-sh, Osaka 17, 5300017, JP)
Download PDF:
Claims:
 導体を所定形状に圧延する導体圧延工程と、
該導体圧延工程により所定形状に圧延された導体上に絶縁皮膜を焼付形成する皮膜焼付工程と
を有する絶縁電線を製造する絶縁電線の製造方法において、
前記導体圧延工程では、前記導体を駆動機構により回転される一対の圧延ロールで所定形状に圧延し、該圧延後の導体の幅の変化に応じて前記圧延ロールの間隔を可変制御することを特徴とする
絶縁電線の製造方法。
 圧延後の導体の長手方向の伸びに応じて前記駆動機構による前記圧延ロールの回転速度を可変制御することを特徴とする
請求項1記載の絶縁電線の製造方法。
 前記一対の圧延ロールに対して供給する導体の張力の変動を抑制するように、供給速度を可変制御することを特徴とする
請求項1または請求項2に記載の絶縁電線の製造方法。
 前記導体を前記導体圧延工程に供給する導体供給工程と、
前記導体圧延工程にて圧延された導体を駆動機構によらずに自由回転する一対の圧延ロールで圧延しながら、ダイスを通過させて所定形状に引抜伸線加工する導体伸線工程と、
前記導体伸線工程にて引抜伸線加工された導体を導体焼鈍手段により焼鈍して前記皮膜焼付工程に供給する導体焼鈍工程と、
前記皮膜焼付工程にて絶縁皮膜が被覆された電線を電線巻取手段により巻き取る電線巻取工程を前記導体供給工程から電線巻取工程までの全工程を一貫してタンデムに行うことを特徴とする
請求項2に記載の絶縁電線の製造方法。
 導体を所定形状に圧延する導体圧延手段と、
該導体圧延手段により所定形状に圧延された導体上に絶縁皮膜を焼付形成する皮膜焼付手段と
を有して絶縁電線を製造する絶縁電線の製造装置において、
前記導体圧延手段では、前記導体を駆動機構により回転される一対の圧延ロールで所定形状に圧延し、該圧延後の導体の幅の変化に応じて前記圧延ロールの間隔を可変制御することを特徴とする
絶縁電線の製造装置。
 圧延後の導体を掛け渡したダンサーロールの位置に応じて前記駆動機構による圧延ロールの回転速度を可変制御することを特徴とする
請求項5記載の絶縁電線の製造装置。
 前記圧延ロールの回転速度と前記一対の圧延ロール間に対して供給される導体の供給速度を比較し、該比較の結果に応じて前記導体の供給速度を可変制御することを特徴とする
請求項5または請求項6に記載の絶縁電線の製造装置。
 前記導体を前記導体圧延手段に供給する導体供給手段と、前記導体圧延手段にて圧延された導体を駆動機構によらずに自由回転する一対の圧延ロールで圧延しながら、ダイスを通過させて所定形状に引抜伸線加工する導体伸線手段と、前記導体伸線手段にて引抜伸線加工された導体を焼鈍して前記皮膜焼付手段に供給する導体焼鈍手段と、前記皮膜焼付手段にて絶縁皮膜が被覆された電線を巻き取る電線巻取手段を備え、前記導体供給手段から電線巻取手段までの全手段を一貫してタンデムに配置したことを特徴とする
請求項6に記載の絶縁電線の製造装置。
Description:
絶縁電線の製造方法及びその製 装置

 この発明は、例えば導体上に絶縁皮膜を 覆してなる絶縁電線の製造方法及びその製 装置に関する。

 従来、絶縁電線を製造する製造方法として 、例えば絶縁皮膜で被覆された断面平角形 の絶縁電線を製造する絶縁電線の製造方法 ある(特許文献1参照)。この絶縁電線の製造 法は、先ず、断面丸形状の導体を、カセッ ローラダイス(CRD)を構成する一対のロール 圧延して断面平角形状に形成した後、断面 角形状の導体を焼鈍炉(アニーラー)で焼鈍し て圧延時に生じた導体の歪みを除去して柔軟 化する。そして、焼鈍済みの導体上にエナメ ルワニスを塗布した後、導体上に塗布された エナメルワニスを焼付炉で焼付するものであ る。

特許第3604337号公報

 前記製造方法において、それぞれのロー としては、駆動機構によらず自由回転する リーロールが用いられているが、そのよう フリーロール同士の間隔を狭くすることで その各ロール間を通過する導体は幅方向へ 延することができる(特許文献1参照)。

 例えばフリーロールによる圧下率は、一 のロールによる減面率が5~30%になることが ましいが、フリーロールによる圧下率が一 の数値を超えると、フリーロールにより導 を圧延しても、導体は幅方向へ圧延されず 長さ方向のみに圧延される。

 すなわち、圧下率が一定の数値を超える 、導体のロールに対する噛み込み角度が大 くなるため、導体に付与される後退力(バッ クテンション)が大きくなる。

 したがって、フリーロールによる圧下率を めると、破断荷重以上の力が導体に付加さ 、圧延時に破断してしまうことがある。 
 そのため、前記製造方法においては、厚幅 が1:2程度の断面平角形状を有する導体しか 造することができなかった。

 また、一定速度で圧延ロールを回転させ 駆動圧延を導入すると、設備的な要因で所 の幅の導体が安定して得られないことが分 った。

 さらにこのような絶縁電線の製造におい 、製品品質の向上および絶縁電線の長距離 造を実現するため、断面円形の導体を断面 角形状にする工程からエナメルワニスを塗 して焼き付ける工程までタンデム化して一 製造することも検討されているが、上述の うな導体幅が不安定になる問題により、実 困難であった。

 この発明は前記問題に鑑み、自由回転す 圧延ロールで圧延する方法に比べて、より の広い断面形状の導体を寸法通りに安定し 製造することができ、全工程のタンデム化 図ることもできる絶縁電線の製造方法及び の製造装置の提供を目的とする。

 請求項1に記載した発明の絶縁電線の製造 方法は、導体を所定形状に圧延する導体圧延 工程と、該導体圧延工程により所定形状に圧 延された導体上に絶縁皮膜を焼付形成する皮 膜焼付工程とを有する絶縁電線を製造する絶 縁電線の製造方法において、前記導体圧延工 程では、前記導体を駆動機構により回転され る一対の圧延ロールで所定形状に圧延し、該 圧延後の導体の幅の変化に応じて前記圧延ロ ールの間隔を可変制御することを特徴とする 。

 前記製造方法により、導体を、駆動機構 より回転される一対の圧延ロールで所定形 に圧延するので、圧下率を高めて導体を圧 しても駆動機構で強制的に導体を送り出す で導体に付与される後退力が小さいままで 延加工を行なうことができる。

 したがって圧下率を高めても、破断荷重 上の力が導体に付加されることがなく、圧 時に破断してしまうことを防止することが きる。そのため、前記製造方法においては 例えば、厚幅比が1:2程度を超えるような断 平角形状など、厚幅比の大きな所定形状を する導体を製造することができる。

 圧延後において導体は、幅寸法が変動す とともに、圧延ロールは、熱膨張で径が変 するといった事態が生じる。このような事 は、圧下率を高めて導体を圧延した場合に より顕著になる。

 これに対して、前記製造方法により、前 圧延後の導体の幅の変化に応じて前記圧延 ールの間隔を可変制御するので、圧延後の 体の幅を所望の値とすることができ、自由 転する圧延ロールで圧延する方法に比べて より幅の広い断面形状の導体を寸法通りに 定して製造することができる。

 請求項2に記載した発明の絶縁電線の製造 方法は、前記請求項1に記載の構成と併せて 圧延後の導体の長手方向の伸びに応じて前 駆動機構による前記圧延ロールの回転速度 可変制御することを特徴とする。

 前記製造方法により、導体の伸びの変動 抑制するよう、圧延ロールの回転速度を可 制御することができる。

 そして、前記圧延ロールに供給される導 は、圧延後に断面寸法が変動するが、この 面寸法の変動には、圧延後の導体の幅とと に、導体の長手方向の伸び(以下単に、「伸 び」という。)の変動も含まれる。

 すなわち、圧延ロールの回転速度を可変 御することで導体の伸びの変動を抑制する 、導体幅に影響が出て、逆に圧延ロールの 隔を制御することで導体の幅の変動を抑制 ると導体の伸びに影響が出る。

 このため、これら圧延ロールの回転速度 圧延ロールの間隔との制御を同時に行なう とで、導体の幅が広くなったり狭くなった を繰り返しながら導体に断線など生じさせ ことなく、導体の幅変動を次第に安定化さ ることができる。

 請求項3に記載した発明の絶縁電線の製造 方法は、前記一対の圧延ロールに対して供給 する導体の張力の変動を抑制するように、供 給速度を可変制御することを特徴とする。

 前記製造方法により、導体の張力を圧延 ールへの導体供給前に安定化することがで るので圧延ロールによる圧延加工を安定し 行なうことができる。

 請求項4に記載した発明の絶縁電線の製造 方法は、前記請求項2に記載の構成と併せて 前記導体を前記導体圧延工程に供給する導 供給工程と、前記導体圧延工程にて圧延さ た導体を駆動機構によらずに自由回転する 対の圧延ロールで圧延しながら、ダイスを 過させて所定形状に引抜伸線加工する導体 線工程と、前記導体伸線工程にて引抜伸線 工された導体を導体焼鈍手段により焼鈍し 前記皮膜焼付工程に供給する導体焼鈍工程 、前記皮膜焼付工程にて絶縁皮膜が被覆さ た電線を電線巻取手段により巻き取る電線 取工程を前記導体供給工程から電線巻取工 までの全工程を一貫してタンデムに行うこ を特徴とする。

 前記皮膜焼付工程において導体供給速度 、一定に保たれることが望ましい。これに して、全工程をタンデムで行なう場合には 皮膜焼付工程での導体供給速度を一定に保 うとすれば、導体の張力変動が起こること 一般に分かっている。それにより圧延後の 体の張力が変わり、導体の幅に影響が出る とがあるが、前記製造方法のように、皮膜 付工程よりも前工程で圧延ロールの回転速 の制御と、圧延ロールの間隔の制御とを同 に行なうことで、全工程をタンデムで行な 場合でも導体に断線などを生じさせること く、導体の幅変動を効果的に安定化させる とができる。

 このように上述の全工程のタンデム化が 能になることにより、工程間で中間製品(導 体)を巻き取る必要が無くなり、巻き取りに 因する製品の損傷などの問題を無くすこと できるようになるとともに、絶縁電線を連 して長距離に製造することができるように る。

 請求項5に記載した発明の絶縁電線の製造 装置は、導体を所定形状に圧延する導体圧延 手段と、該導体圧延手段により所定形状に圧 延された導体上に絶縁皮膜を焼付形成する皮 膜焼付手段とを有して絶縁電線を製造する絶 縁電線の製造装置において、前記導体圧延手 段では、前記導体を駆動機構により回転され る一対の圧延ロールで所定形状に圧延し、該 圧延後の導体の幅の変化に応じて前記圧延ロ ールの間隔を可変制御することを特徴とする 。

 前記製造装置により、導体を、駆動機構 より回転される一対の圧延ロールで所定形 に圧延するので、圧下率を高めて導体を圧 しても駆動機構で強制的に導体を送り出す で導体に付与される後退力が小さいままで 延加工を行なうことができる。

 したがって圧下率を高めても、破断荷重 上の力が導体に付加されることなく、圧延 に破断してしまうことを防止することがで る。そのため、前記製造方法においては、 えば厚幅比が1:2程度を超えるような断面平 形状など、厚幅比の大きな所定形状を有す 導体を製造することができる。

 圧延後において導体は、幅寸法が変動す とともに、圧延ロールは、熱膨張で径が変 するといった事態が生じる。このような事 は、圧下率を高めて導体を圧延した場合に より顕著になる。

 これに対して、前記製造装置により、前 圧延後の導体の幅の変化に応じて前記圧延 ールの間隔を可変制御するので、圧延後の 体の幅を所望の値とすることができ、自由 転する圧延ロールで圧延する方法に比べて より幅の広い断面形状の導体を寸法通りに 定して製造することができる。

 請求項6に記載した発明の絶縁電線の製造 装置は、前記請求項5に記載の構成と併せて 圧延後の導体を掛け渡したダンサーロール 位置に応じて前記駆動機構による圧延ロー の回転速度を可変制御することを特徴とす 。

 前記製造装置により、導体の伸びの変動 抑制するよう、圧延ロールの回転速度を可 制御することができる。

 すなわち、圧延後の導体の幅が変動した に導体の伸びが変動するので、前記ダンサ ロールの位置が変わるためそれに応じて圧 ロールの回転速度が変更され、導体の伸び 変動を緩和することができる。

 さらにまた、圧延ロールの回転速度を可 制御することで導体の伸びの変動を抑制す と、導体幅に影響が出て、逆に圧延ロール 間隔を制御することで導体の幅の変動を抑 すると導体の伸びに影響が出る。

 このため、これら圧延ロールの回転速度 圧延ロールの間隔との制御を同時に行なう とで、導体の幅が広くなったり狭くなった を繰り返しながら導体に断線など生じさせ ことなく、導体の幅変動を次第に安定化さ ることができる。

 請求項7に記載した発明の絶縁電線の製造 装置は、前記請求項5又は6に記載の構成と併 て、前記圧延ロールの回転速度と前記一対 圧延ロール間に対して供給される導体の供 速度を比較し、該比較の結果に応じて前記 体の供給速度を可変制御することを特徴と る。

 前記製造装置により、導体の張力の変動 抑制でき、導体の張力を圧延ロールへの導 供給前に安定化することができるので圧延 ールによる圧延加工を安定して行なうこと できる。

請求項8に記載した発明の絶縁電線の製造 置は、前記請求項6に記載の構成と併せて、 記導体を前記導体圧延手段に供給する導体 給手段と、前記導体圧延手段にて圧延され 導体を駆動機構によらずに自由回転する一 の圧延ロールで圧延しながら、ダイスを通 させて所定形状に引抜伸線加工する導体伸 手段と、前記導体伸線手段にて引抜伸線加 された導体を焼鈍して前記皮膜焼付手段に 給する導体焼鈍手段と、前記皮膜焼付手段 て絶縁皮膜が被覆された電線を巻き取る電 巻取手段を備え、前記導体供給手段から電 巻取手段までの全手段を一貫してタンデム 配置したことを特徴とする。

 前記皮膜焼付手段により行なう導体の皮 焼付速度は、一定に保たれることが望まし 。これに対して、全工程をタンデムで行な 場合には、前記皮膜焼付手段により行なう 体の皮膜焼付速度を一定に保とうとすれば 導体の張力変動が起こることが一般に分か ている。それにより圧延後の導体の張力が わり、導体の幅に影響が出ることがあるが 前記製造方法のように、圧延ロールの回転 度の制御と、圧延ロールの間隔の制御とを 時に行なうことで、全工程をタンデムで行 う場合でも導体に断線などを生じさせるこ なく、導体の幅変動を効果的に安定化させ ことができる。

 このように上述の全工程のタンデム化が 能になることにより、工程間で中間製品(導 体)を巻き取る必要が無くなり、巻き取りに 因する製品の損傷などの問題を無くすこと できるようになるとともに、絶縁電線を連 して長距離に製造することができるように る。

 この発明によれば、駆動機構により回転 れる一対の圧延ロールにより導体を圧延す とともに、圧延後の導体の幅の変化に応じ 前記圧延ロールの間隔を可変制御するので 自由回転する圧延ロールで圧延する方法に べて、より幅の広い断面平角形状の導体を 法通りに安定して製造することができ、全 程のタンデム化を図ることもできる。

絶縁電線を製造する製造装置の製造工 を示す説明図。 導体圧延部による導体の圧延動作を示 斜視図。 導体伸線部による導体の引抜伸線動作 示す斜視図。 断面平角形状に圧延した導体を示す断 図。 絶縁皮膜で被覆した絶縁電線を示す断 図。 導体圧延部と導体伸線部で圧延して製 する方法を示す説明図。 導体伸線部で圧延せずに製造する方法 示す説明図。 導体伸線部で引抜伸線加工せずに製造 る方法を示す説明図。

符号の説明

 a…導体供給工程
 b…導体圧延工程
 c…導体伸線工程
 d…導体焼鈍工程
 e…皮膜焼付工程
 f…電線巻取工程
 A…導体
 B…絶縁皮膜
 D…絶縁電線
 1…製造装置
 2…導体供給部
 3…供給キャプスタン
 4…供給ダンサーロール
 4A…ロール
 4B…ポテンショメータ
 4C…供給速度制御部
 5…導体圧延部
 5A…圧延ロール
 5B…間隔調整部
 5C…導体寸法監視部
 6…繰出ダンサーロール
 6A…ロール
 6B…ポテンショメータ
 6C…圧延速度制御部
 7…導体伸線部
 7A…圧延ロール
 7B…ダイス
 8…引張キャプスタン
 9…導体焼鈍部
 10…皮膜焼付部
 11…引取キャプスタン
 12…電線巻取部

 この発明は、自由回転する圧延ロールで 延する方法に比べて、より幅の広い断面形 の導体を寸法通りに安定して製造すること できるという目的を、駆動機構により回転 れる一対の圧延ロールにより導体を圧延す ことで達成した。

 この発明の一実施例を以下図面に基づいて 述する。 
 図面は、図5に示すように、厚みT1=1mm、幅W=3 .5mmの断面平角形状に引抜伸線加工された導 性を有する金属製の導体A上(図4参照)に、エ メルワニスからなる絶縁皮膜Bを厚さT2=40μm 被覆してなる絶縁電線Dを製造する絶縁電線 の製造方法及びその製造装置を示している。

 前記絶縁電線の製造方法は、図1に示すよ うに、導体供給工程aと、導体圧延工程bと、 体伸線工程cと、導体焼鈍工程dと、皮膜焼 工程eと、電線巻取工程fとの順にタンデム( 列)で行なう。つまり、導体供給工程aにおい て、導体供給部2に供給された原料の導体Aを 供給キャプスタン3及び供給ダンサーロール 4を介して導体圧延工程bへ供給する。

 導体圧延工程bにおいて、導体圧延部5の 動機構により回転される上下一対の圧延ロ ル5A,5Aで幅方向に圧延した後(図2参照)、繰出 ダンサーロール6を介して導体伸線工程cへ供 する。

 導体伸線工程cにおいて、導体圧延部5で 延された導体Aを、導体伸線部7の駆動機構に よらずに自由回転する一対の圧延ロール7A,7A 圧延しながら、ダイス7Bで所定の形状及び 法に引抜伸線加工する(図3参照)。そして、 面平角形状に圧延伸線された導体A(図4参照) 、引張キャプスタン8を介して導体焼鈍工程 dへ供給する。

 導体焼鈍工程dにおいて、導体伸線部7で 抜伸線加工された導体Aを導体焼鈍部9の焼鈍 炉9aで焼鈍して皮膜焼付工程eへ供給する。

 皮膜焼付工程eにおいて、導体焼鈍部9で 鈍された導体Aを皮膜焼付部10の焼付炉10aで ナメルワニスを塗布して焼付ける。その後 エナメルワニスからなる絶縁皮膜Bで被覆さ た絶縁電線D(図5参照)を電線巻取工程fへ供 する。

 電線巻取工程fにおいて、絶縁皮膜Bで被 された絶縁電線Dを、引取キャプスタン11を して電線巻取部12で巻取る。

 このようにして、本発明の絶縁電線の製 方法は、導体供給工程aから電線巻取工程f での全工程を一貫して行うものである。

 前記製造方法を用いて絶縁電線Dを製造す る製造装置1は、導体供給部2と、供給キャプ タン3と、供給ダンサーロール4と、導体圧 部5と、繰出ダンサーロール6と、導体伸線部 7と、引張キャプスタン8と、導体焼鈍部9と、 皮膜焼付部10と、引取キャプスタン11と、電 巻取部12とで構成され、前記の順にタンデム で配置している(図1参照)。

 なお、前記導体供給工程aは、導体供給部 2を用いて行い、導体圧延工程bは、供給キャ スタン3と、供給ダンサーロール4と、導体 延部5と、繰出ダンサーロール6とを用いて行 う。また、導体伸線工程cは、導体伸線部7を いて行い、導体焼鈍工程dには、導体焼鈍部 9を用いて行なう。また、皮膜焼付工程eは、 膜焼付部10を用いて行い、電線巻取工程fに 、電線巻取部12を用いて行なう。

 導体供給工程aの導体供給部2は、例えば 体製造工場等から供給された原料の導体Aを 体圧延工程bの供給キャプスタン3と、供給 ンサーロール4と、導体圧延部5へ連続して供 給するものである(図1参照)。

 導体圧延工程bの供給キャプスタン3は、 示しない駆動機構により回転され、導体供 部2から供給される導体Aを供給ダンサーロー ル4へ送り出すものである(図1参照)。

 導体圧延工程bの供給ダンサーロール4は 導体Aが掛け渡される上下に配置した一対の ール4A,4Aと、各ロール4A,4Aの位置変化を検出 するポテンショメータ4Bと、供給キャプスタ 3の供給速度を制御する供給速度制御部4Cで 成されている。このような構成の供給ダン ーロール4は、供給キャプスタン3から供給 れる導体Aを、下側ロール4Aの上下移動によ 適度な張力に保ちながら、導体圧延工程bに ける次の導体圧延部5へ供給するものである (図1参照)。

 つまり、前記製造装置1は、導体圧延工程 bにおいて、前記圧延ロール5A,5Aの回転速度と 前記一対の圧延ロール5A,5A間に対して供給さ る導体Aの供給速度を比較し、該比較の結果 に応じて前記導体Aの供給速度を可変制御す 。

 くわしくは、上下の各ロール4A,4Aに掛け された導体Aが弛むと、下側ロール4Aが下降 、各ロール4A,4A間の間隔が広くなる一方で、 導体Aが張ると、下側ロール4Aが上昇し、各ロ ール4A,4A間の間隔が狭くなる。

 このように、上下の各ロール4A,4Aに掛け された導体Aの張り具合に応じて、各ロール4 A,4Aの相対位置が変化するため、各ロール4A,4A の位置変化をポテンショメータ4Bで検出して その検出した検出信号を供給速度制御部4C 出力する。

 供給速度制御部4Cは、ポテンショメータ4B から出力される検出信号に基づいて、供給キ ャプスタン3による導体Aの供給速度を可変調 し、導体圧延部5へ供給される導体Aの供給 度を制御する。

 なお、前記一対の圧延ロール5A,5Aに対して 給する導体Aの張力の変動を抑制するように 供給速度を可変制御することができる構成 あれば、上述したようなポテンショメータ4 Bや供給ダンサーロール4を備えた構成に限定 ず、他の構成であってもよい。 
 例えば、前記圧延ロール5A,5Aの回転速度や 体の供給速度を直接、エンコーダや速度検 手段としてタコジェネレーターなどを用い 速度を検出し、その検出した値を比較した 果に応じて前記導体の供給速度を可変制御 る構成であってもよい。

 導体圧延工程bの導体圧延部5は、導体Aを駆 機構(図示せず)により回転される一対の圧 ロールロール5A,5Aで断面平角形状に圧延し、 該圧延後の導体Aの幅の変化に応じて前記圧 ロール5A,5Aの間隔を可変制御するよう構成し ている。 
 くわしくは、導体圧延工程bの導体圧延部5 、駆動機構により回転される図2にも示した 下一対の圧延ロール5A,5Aと、図示しない駆 機構により各圧延ロール5A,5A間の間隔(ギャ プ)を可変調整する間隔調整部5Bと、各圧延 ール5A,5Aで圧延された導体Aの寸法(図4参照の 幅W)を光学的に検出する導体寸法監視部5Cと 構成されている。

 このような構成の導体圧延部5は、導体圧 延部5から供給される導体Aを各圧延ロール5A,5 Aで幅方向に伸ばして所望する厚み及び幅に 延した後、繰出ダンサーロール6を介して導 伸線工程cの導体伸線部7へ供給するもので る。また、光学的な導体寸法監視部5Cに代え て、例えば機械的な導体寸法監視部を用いて もよい。

 導体寸法監視部5Cは、導体圧延部5で圧延 れた導体Aの寸法(図4参照の幅W)を光学的に 定し、その測定結果に基づいて、所望する 法に導体Aが圧延されているか否かを判定す 。その測定結果を後述する間隔調整部5Bへ 力するものである。

 一対の圧延ロール5A,5Aは、軸方向の周面 同径に形成したロールで構成され、断面丸 状の導体Aを幅方向に伸ばして断面平角形状 圧延するため、各圧延ロール5A,5Aを略並行 配置している。

 なお、圧延ロール5A,5Aは、導体Aを断面平 形状以外の所望の断面形状に圧延したい場 には、それぞれを、その形状に応じて構成 たものを使用すればよい。

 また、各圧延ロール5A,5Aは、後述する間 調整部5Bにより、互いの間隔が狭くなる近接 方向と、互いの間隔が広くなる離間方向へ相 対移動自在に設けられている。

 つまり、各圧延ロール5A,5Aの間に送り込 れる断面丸形状の導体Aを、図示しない導体 取部により引抜き方向Pへ引っ張るとともに 、各圧延ロール5A,5Aを図示しない駆動機構に り回転させて、各圧延ロール5A,5A間に挟み まれる導体Aを断面平角形状に圧延する(図2 照)。

 間隔調整部5Bは、後述する導体寸法監視 5Cで測定した導体Aの測定結果に基づいて、 圧延ロール5A,5Aを近接方向及び離間方向へ相 対移動させ、各圧延ロール5A,5A間の間隔を、 体Aが所望する厚み及び幅に圧延される間隔 に可変調整するものである。

 つまり、導体Aの線径や長さ方向に付与さ れる引張り力等によって、圧延される導体A 幅方向への伸び率が異なる。また、同じ厚 の導体Aを圧延しているにも関わらず幅が変 することもある。

 したがって、導体寸法監視部5Cにより導 Aの幅が所定幅よりも狭いと判定された場合 各圧延ロール5A,5Aを近接方向へ移動させて 隔を狭くすることにより、導体Aに付与され 幅方向への伸び率を大きくして、圧延され 導体Aの幅を所定幅となるように広くする。

 また、導体寸法監視部5Cにより導体Aの幅 所定幅よりも広いと判定された場合、各圧 ロール5A,5Aを離間方向へ移動させて間隔を くすることにより、幅方向への伸び率を小 くして、圧延される導体Aの幅を所定幅とな ように縮める。

 導体寸法監視部5C直後の繰出ダンサーロ ル6は、導体Aが掛け渡される上下に配置した 一対のロール6A,6Aと、各ロール6A,6Aの位置変 を検出するポテンショメータ6Bと、導体圧延 部5の各圧延ロール5A,5Aの回転速度を制御する 圧延速度制御部6Cで構成されている。このよ な構成の繰出ダンサーロール6は、導体圧延 部5から供給される導体Aを、下側ロール6Aの 下移動により適度な張力に保ちながら、導 伸線工程cの導体伸線部7へ供給するものであ る(図1参照)。

 前記製造装置1は、圧延後の導体Aを掛け した繰出ダンサーロール6の位置に応じて前 駆動機構による各圧延ロール5A,5Aの回転速 を可変制御するよう構成している。

 くわしくは、供給ダンサーロール4と同様 に、上下の各ロール6A,6Aに掛け渡された導体A の張り具合に応じて、各ロール6A,6Aの相対位 が変化する。この時、各ロール6A,6Aの位置 化をポテンショメータ6Bで検出して、その検 出した検出信号を圧延速度制御部6Cへ出力す 。圧延速度制御部6Cは、ポテンショメータ6B から出力される検出信号に基づいて、導体圧 延部5の各圧延ロール5A,5Aの回転速度を可変調 整し、断面平角形状に導体Aが圧延される回 速度に制御する。

 導体伸線工程cの導体伸線部7は、図3にも すように、図示しない駆動機構によらずに 導体Aの接触抵抗により自由回転される上下 一対の圧延ロール7A,7Aと、その各圧延ロール7 A,7Aにより断面平角形状に圧延された導体Aを 定の形状及び寸法に引抜き加工するダイス7 Bで構成されている。

 このような構成の導体伸線部7は、繰出ダ ンサーロール6を介して、導体圧延部5から供 される幅方向に伸ばされた導体Aを各圧延ロ ール7A,7Aで圧延しながら、ダイス7Bで所定の 状及び寸法に引抜伸線加工するものである なお、上下一対の圧延ロール7A,7Aは、カセッ トローラダイス(CRD)に設けられている。

 上下一対の圧延ロール7A,7Aは、導体Aを断 平角形状に圧延するため、向かい合う各圧 ロール7A,7Aを略並行に配置している。つま 、各圧延ロール7A,7Aの間に送り込まれる導体 Aを、図示しない導体引取部により引抜き方 Pへ引っ張るとともに、その導体Aの接触抵抗 により各圧延ロール7A,7Aを自由回転させる。 体Aの線径は、各圧延ロール7A,7A間の間隙よ も大きいため、各圧延ロール7A,7A間を通過 る際に断面平角形状に圧延される。また、 下左右一対の圧延ロール7A,7Aで圧延してもよ い。

 ダイス7Bは、一対の圧延ロール7A,7Aにより 圧延された導体Aを、厚さ、幅、面取り半径 が予め設定された寸法の平角孔7Baに挿通す とともに、その平角孔7Baに挿通された導体A 、図示しない導体引取部により引抜き方向P に向けて引張り力を付与しながら引抜くこと で、所望する寸法である厚さ1mm、幅3.5mmの断 平角形状に伸線加工する(図4参照)。

 導体伸線部7直後の引張キャプスタン8は 図示しない駆動機構により回転され、導体 線部7から供給される導体Aを導体焼鈍工程d 導体焼鈍部9へ送り出すものである(図1参照)

 導体焼鈍工程dの導体焼鈍部9は、伸線加 された導体Aを焼鈍する焼鈍炉9aで構成され いる。このような構成の導体焼鈍部9は、導 伸線部7により断面平角形状に引抜伸線加工 された導体Aを焼鈍炉9a内で焼鈍するものであ る(図1参照)。焼鈍炉9aは、導体Aを通過させる 際に焼鈍し、圧延時及び引き抜き時に生じた 導体Aの歪みを除去して、柔軟化する。

 皮膜焼付工程eの皮膜焼付部10は、焼鈍さ た導体A上に絶縁皮膜Bを焼付けする焼付炉10 aで構成されている(図1参照)。このような構 の皮膜焼付部10は、導体焼鈍部9から供給さ る焼鈍済みの導体A上に対して焼付炉10a内で 縁皮膜Bを焼付けるものである。焼付炉10aは 、焼鈍炉9aから供給される導体A上に、図示し ないアプリケーターによりポリアミドイミド 樹脂を主体としたエナメルワニスを塗布する とともに、炉温500℃~600℃で焼付けし、エナ ルワニスからなる絶縁皮膜Bを導体A上に対し て略均一に被覆する。なお、導体Aの表面温 は、例えば200℃~250℃である。また、焼付時 炉温、炉長、速度は、実施例の数値に限定 れるものではなく、導体Aの太さや材質に応 じて変更してもよい。また、焼付けを複数回 繰り返してもよい。

 皮膜焼付部10直後の引取キャプスタン11は 、図示しない駆動機構により回転され、皮膜 焼付部10から供給される絶縁電線Dを一定の速 度で引張ながら電線巻取工程fの電線巻取部12 へ送り出すものである(図1参照)。

 電線巻取工程fの電線巻取部12は、図示し い駆動機構により駆動され、皮膜焼付部10 焼付炉10aから供給される絶縁皮膜Bで被覆さ た絶縁電線Dを連続して巻取るものである( 1参照)。

 なお、前記製造装置1で製造される絶縁電 線Dの厚みや幅、絶縁皮膜Bの厚さは、実施例 数値のみに限定されるものではなく、用途 応じて変更することができる。

 以下、前記製造装置1により絶縁電線Dを製 する方法を詳述する。 
 先ず、図1に示すように、導体供給工程aに いて、導体供給部2に供給された原料の導体A を、供給キャプスタン3及び供給ダンサーロ ル4を介して導体圧延工程bへ供給する。

 導体圧延工程bにおいて、前記一対の圧延 ロール5A,5Aに対して供給する導体Aの張力の変 動を抑制するように、供給速度の可変制御を 行なう。

 くわしくは、導体圧延部5の各圧延ロール 5A,5Aの回転速度よりも、供給ダンサーロール4 による導体Aの供給速度が速いと、上下の各 ール4A,4Aに掛け渡された導体Aが弛むため、 側ロール4Aが下降する。また、各圧延ロール 5A,5Aの回転速度よりも、供給ダンサーロール4 による導体Aの供給速度が遅いと、導体Aが張 れるため、下側ロール4Aが上昇する。

 つまり、導体Aの張り具合に応じて各ロー ル4A,4Aの位置が変化するので、その各ロール4 A,4Aの位置変化をポテンショメータ4Bで検出し て、その検出した検出信号を供給速度制御部 4Cへ出力する。供給速度制御部4Cは、ポテン ョメータ4Bから出力される検出信号に基づい て、供給キャプスタン3による導体Aの供給速 を可変調整し、導体圧延部5へ供給される導 体Aの供給速度を制御する。

 このように、供給速度の可変制御を行う とによって、導体Aの張力を圧延ロール5A,5A の導体Aを供給する前に安定化することがで きるので圧延ロール5A,5Aによる圧延加工を安 して行なうことができる。

 導体圧延工程bにおいて、図2にも示すよ に、導体圧延部5の各圧延ロール5A,5A間に送 込まれる断面丸形状の導体Aを、駆動機構に り回転される一対の圧延ロール5A,5Aで断面 角形状に圧延する(図4参照)。つまり、導体 給部2から供給される導体Aの線径は、一対の 圧延ロール5A,5A間の間隙よりも大きいため、 圧延ロール5A,5A間を通過する際に断面平角 状に圧延される。

 各圧延ロール5A,5Aで圧延された導体Aの寸 (図4参照の厚みT1、幅W)を導体寸法監視部5C 測定し、その測定結果を間隔調整部5Bへ出力 する。

 間隔調整部5Bは、導体寸法監視部5Cによる 測定結果に基づいて、各圧延ロール5A,5A間の 隔を可変調整する。つまり、導体Aの幅が所 定幅よりも狭いと判定された場合、各圧延ロ ール5A,5A間の間隔を狭くして、導体Aに付与さ れる幅方向への伸び率を大きくすることによ り、圧延される導体Aの幅を広くする。

 また、導体Aの幅が所定幅よりも広いと判 定された場合、各圧延ロール5A,5A間の間隔を くして、幅方向への伸び率を小さくするこ により、圧延される導体Aの幅を所定幅とな るように縮める。このようにして、所望する 寸法に圧延された導体Aを、繰出ダンサーロ ル6を介して導体伸線工程cの導体伸線部7へ 給する。

 導体圧延部5の各圧延ロール5A,5Aの回転速 よりも、繰出ダンサーロール6による導体A 供給速度が遅いと、上下の各ロール6A,6Aに掛 け渡された導体Aが弛むため、下側ロール6Aが 下降する。また、各圧延ロール5A,5Aの回転速 よりも、繰出ダンサーロール6による導体A 供給速度が速いと、導体Aが張られるため、 側ロール6Aが上昇する。

 つまり、導体Aの張り具合に応じて各ロー ル6A,6Aの位置が変化するので、各ロール6A,6A 位置変化をポテンショメータ6Bで検出して、 その検出した検出信号を圧延速度制御部6Cへ 力する。圧延速度制御部6Cは、ポテンショ ータ6Bから出力される検出信号に基づいて、 導体圧延部5の各圧延ロール5A,5Aの回転速度を 可変調整し、断面平角形状に導体Aが圧延さ る回転速度を制御する。

 これにより、圧延後の導体Aの長手方向の 伸びに応じて前記駆動機構による前記圧延ロ ール5A,5Aの回転速度を可変制御することがで る。

 くわしくは、前記圧延ロール5A,5Aに供給さ る導体Aは、一般に、圧延後に断面寸法が変 するが、この断面寸法の変動には、圧延後 導体Aの幅とともに、導体Aの長手方向の伸 の変動も含まれる。 
 このため、圧延ロール5A,5Aの回転速度を可 制御することで導体Aの伸びの変動を抑制す と、導体Aの幅に影響が出て、逆に圧延ロー ル5A,5Aの間隔を制御することで導体Aの幅の変 動を抑制すると導体Aの伸びに影響が出る事 が生じる。 
 このような事態を考慮して、これら圧延ロ ル5A,5Aの回転速度の制御と圧延ロール5A,5Aの 間隔の制御とを同時に行なうことで、導体A 幅が広くなったり狭くなったりを繰り返し がら導体Aに断線など生じさせることなく、 体Aの幅変動を次第に安定化させることがで きる。

 導体伸線工程cにおいて、図3にも示すよ に、導体伸線部7の各圧延ロール7A,7A間に送 込まれる導体Aを、導体Aの接触抵抗により自 由回転される一対の圧延ロール7A,7Aで断面平 形状に圧延する。

 各圧延ロール7A,7Aで圧延された導体Aをダ ス7Bの平角孔7Baに挿通するとともに、その 角孔7Baに挿通された導体Aを、図示しない導 引取部により引抜き方向Pへ引っ張りながら 断面平角形状に引抜伸線加工した後(図4参照) 、引張キャプスタン8を介して導体焼鈍工程d 導体焼鈍部9へ供給する。

 導体焼鈍工程dにおいて、導体焼鈍部9の 鈍炉9aに供給される導体Aを焼鈍し、圧延時 び引き抜き時に生じた導体Aの歪みを除去し 、柔軟化させた導体Aを皮膜焼付工程eの皮 焼付部10へ供給する。

 皮膜焼付工程eにおいて、皮膜焼付部10の 付炉10aに供給される導体A上に、ポリアミド イミド樹脂を主体としたエナメルワニスを導 体A上に塗布して焼付け、エナメルワニスか なる絶縁皮膜Bで被覆された絶縁電線D(図5参 )を、引取キャプスタン11を介して電線巻取 程fの電線巻取部12へ供給する。

 電線巻取工程fにおいて、皮膜焼付部10の 付炉10aから供給される絶縁電線Dを電線巻取 部12により巻取ることで、絶縁電線Dの製造が 完了する。

 以上のように、前記製造方法は、導体Aを 断面平角形状に圧延する導体圧延工程bと、 導体圧延工程bにより断面平角形状に圧延さ た導体A上に絶縁皮膜を焼付形成する皮膜焼 付工程eと、を有する絶縁電線Dを製造する絶 電線の製造方法において、前記導体圧延工 bでは、導体Aを駆動機構により回転される 対の圧延ロール5A,5Aで断面平角形状に圧延し 、該圧延後の導体Aの幅の変化に応じて前記 延ロール5A,5Aの間隔を可変制御することを特 徴としている。

 また、前記製造装置1は、導体Aを断面平 形状に圧延する導体圧延部5と、該導体圧延 5により断面平角形状に圧延された導体A上 絶縁皮膜を焼付形成する皮膜焼付部10とを有 して絶縁電線Dを製造する絶縁電線の製造装 において、前記導体圧延部5では、前記導体A を駆動機構により回転される一対の圧延ロー ル5A,5Aで断面平角形状に圧延し、該圧延後の 体Aの幅の変化に応じて前記圧延ロール5A,5A 間隔を可変制御することを特徴としている

 前記製造方法、及び、前記製造装置1によ り、導体Aを、駆動機構により回転される一 の圧延ロール5A,5Aで断面平角形状に圧延する ので、圧下率を高めて導体Aを圧延しても駆 機構で強制的に導体Aを送り出すので導体Aに 付与される後退力(バックテンション)が小さ ままで圧延加工を行なうことができる。

 したがって圧下率を高めても、破断荷重 上の力が導体Aに付加され、圧延時に破断し てしまうことが防止される。そのため、前記 製造方法、及び、前記製造装置1においては 例えば厚幅比が1:10程度の断面平角形状を有 る導体Aでも簡単且つ容易に製造することが できる。

 また、圧延ロール5A,5Aは熱膨張で径が変動 圧延後の導体Aの幅寸法が変動してしまうケ スがあることが分かっている。 
 これに対し、前記製造方法、及び、前記製 装置1によれば前記圧延後の導体Aの幅の変 に応じて前記圧延ロール5A,5Aの間隔を可変制 御するので、圧延後の導体Aの幅を所望の値 することができ、自由回転する圧延ロール7A ,7Aで圧延する方法、或いは、構成に比べて、 より幅の広い断面形状の導体Aを寸法通りに 定して製造することができる。

 前記製造方法は、圧延後の導体Aの長手方 向の伸びに応じて前記駆動機構による前記圧 延ロール5A,5Aの回転速度を可変制御すること 特徴としている。

 また、前記製造装置1は、圧延後の導体A 掛け渡した繰出ダンサーロール6の位置に応 て前記駆動機構による圧延ロール5A,5Aの回 速度を可変制御することを特徴としている

 ここで、一般に、前記圧延ロール5A,5Aに 給される導体Aの断面寸法が変動することで 延後の導体Aの幅も変動すること、およびそ の際、導体Aの長手方向の伸びが変動するこ が分かっている。

 そこで前記製造方法、及び、前記製造装 1のように、導体Aの伸びに応じて圧延ロー 5A,5Aの回転速度を可変制御することにより、 圧延後の導体Aの幅が変動した際に導体Aの伸 が変動するので、繰出ダンサーロール6の位 置が変わるため、それに応じて圧延ロール5A, 5Aの回転速度が変更され、導体Aの伸びの変動 を緩和することができる。

 なお圧延ロール5A,5Aの回転速度を変更す ことで導体Aの伸びの変動を抑制すると、導 Aの幅に影響が出て、逆に圧延ロール5A,5Aの 隔を制御することで導体Aの幅の変動を抑制 すると導体Aの伸びに影響が出る事態が生じ 。

 このような事態を考慮して、前記製造方 、及び、前記製造装置1のように、前記圧延 ロール5A,5Aの回転速度の制御と、該圧延ロー 5A,5Aの間隔の制御とを同時に行なうことで 導体Aの幅を、広くなったり狭くなったりを り返しながら、断線など生じさせることな 次第に安定化させることができる。

 前記製造方法は、前記一対の圧延ロール5 A,5Aに対して供給する導体Aの張力の変動を抑 するように、供給速度を可変制御すること 特徴としている。

 また、前記製造装置1は、前記圧延ロール 5A,5Aの回転速度と前記一対の圧延ロール5A,5A に対して供給される導体Aの供給速度を比較 、該比較の結果に応じて前記導体Aの供給速 度を可変制御することを特徴としている。

 前記製造方法、及び、前記製造装置1によ り、導体Aの張力を圧延ロール5A,5Aへの導体A 供給前に安定化することができるので圧延 ール5A,5Aによる圧延加工を安定して行なうこ とができる。

 前記製造方法は、導体Aを前記導体圧延工 程bに供給する導体供給工程aと、前記導体圧 工程bにて圧延された導体Aを駆動機構によ ずに自由回転する一対の圧延ロール7A,7Aで圧 延しながら、ダイス7Bを通過させて断面平角 状に引抜伸線加工する導体伸線工程cと、前 記導体伸線工程cにて引抜伸線加工された導 Aを導体焼鈍部9により焼鈍して前記皮膜焼付 工程eに供給する導体焼鈍工程dと、前記皮膜 付工程eにて絶縁皮膜が被覆された電線を電 線巻取部12により巻き取る電線巻取工程fを、 前記導体供給工程aから電線巻取工程fまでの 工程を一貫してタンデムに行うことを特徴 している。

 前記製造装置1は、導体Aを前記導体圧延 5に供給する導体供給部2と、前記導体圧延部 5にて圧延された導体Aを駆動機構によらずに 由回転する一対の圧延ロール7A,7Aで圧延し がら、ダイス7Bを通過させて断面平角形状に 引抜伸線加工する導体伸線部7と、該導体伸 部7にて引抜伸線加工された導体Aを焼鈍して 前記皮膜焼付部10に供給する導体焼鈍部9と、 前記皮膜焼付部10にて絶縁皮膜が被覆された 縁電線Dを巻き取る電線巻取部12を備え、前 導体供給部2から電線巻取部12までの全手段 一貫してタンデムに配置したことを特徴と ている。

 前記皮膜焼付工程eにおいて導体Aの供給 度は、一定に保つことが望ましい。これに して、全工程をタンデムで行なう場合には 皮膜焼付工程eでの導体Aの供給速度を一定に 保とうとすれば、導体Aの張力変動が起こる とが一般に分かっている。それにより圧延 の導体Aの張力が変わり、導体Aの幅に影響が 出ることがあるが、前記製造方法、及び、前 記製造装置1のように、皮膜焼付工程eよりも 工程である導体圧延工程bにおいて、圧延ロ ール5A,5Aの回転速度の制御と、圧延ロール5A,5 Aの間隔の制御とを同時に行なうことで、全 程をタンデムで行なう場合でも導体Aに断線 どを生じさせることなく、導体Aの幅変動を 効果的に安定化させることができる。

 このように上述の全工程のタンデム化が 能になることにより、工程間で中間製品(導 体)を巻き取る必要が無くなり、巻き取りに 因する製品の損傷などの問題を無くすこと できるようになるとともに、絶縁電線を連 して長距離に製造することができるように る。

 その他にも、一対の圧延ロール5A,5Aによ 圧延される導体Aの寸法を監視しながら、各 延ロール5A,5A間の間隔と導体Aの供給速度及 繰出し速度を、適度な速度及び間隔に可変 御するので、導体Aの寸法精度が高くなる。 また、ポテンショメータ4Bや導体寸法監視部5 Cによる監視に基づいて、例えば供給、圧延 繰出し等の速度を各速度制御部4C,6Cにより可 変制御するので、絶縁電線D製造時における 体Aの供給速度を一律にすることができる。 たがって、導体A上に対して絶縁皮膜Bが略 一に被覆されたエナメル線が得られるとと に、品質の向上及び安定を図ることができ 。

 上述した実施例と、この発明の構成との対 において、この実施例の供給キャプスタン3 と、供給ダンサーロール4は、この発明の導 供給手段に対応し、以下同様に、
導体圧延部5は、導体圧延手段に対応し、 
導体伸線部7は、導体伸線手段に対応し、 
導体焼鈍部9は、導体焼鈍手段に対応し、 
皮膜焼付部10は、皮膜焼付手段に対応し、 
電線巻取部12は、電線巻取手段に対応するも この発明は、上述の実施例の構成のみに限 されるものではなく、その他にも多くの実 の形態を得ることができる。

 例えば、導体の供給速度を監視する手段 しては、ロール4A,4Aの位置変化を検出可能 前記ポテンショメータ4Bに限らず、他の供給 速度監視手段で構成することができる。

 導体寸法を監視する手段としては、各圧 ロール5A,5Aで圧延された導体Aの寸法を光学 に検出する例えば、上述したレーザー式測 器などの導体寸法監視部5Cに限らず、カメ 式測定器など、他の導体寸法監視手段で構 することができる。

 各圧延ロール5A,5A間の間隔(ギャップ)を可 変調整する手段としては、前記間隔調整部5B 限らず、その他の間隔調整手段で構成する とができる。

 導体の繰出し速度を監視する手段として 、ロール6A,6Aの位置変化を検出可能な前記 テンショメータ6Bに限らず、他の繰出し速度 監視手段で構成することができる。

 前記供給速度制御部4Cは、例えばパーソ ルコンピューター、CPU、ROM、RAMを備える等 て構成した供給速度制御手段で構成するこ ができる。

 前記圧延速度制御部6Cは、例えばパーソ ルコンピューター、CPU、ROM、RAMを備える等 て構成した圧延速度制御手段で構成するこ ができる。

 また、前記導体Aは、上述したように断面 丸形状に限らず、例えば卵形、矩形、楕円形 等の軸方向に垂直な平面で切断した断面形状 の導体で構成することができる。また、導体 の材質は、例えばアルミニウム、銀、銅等の 導電性を有する金属で構成することができる 。主に銅が使用され、その場合には、純銅の ほか低酸素銅や無酸素銅を特に好適に使用す ることができる。

 さらにまた、図6に示すように、導体圧延部 5の各圧延ロール5A,5Aで圧延された導体Aを、 体伸線部7のダイス7Bで引抜き加工せずに、 圧延ロール7A,7Aのみで圧延して製造してもよ く、前記実施例と略同等の作用及び効果を奏 することができる。 
 なお、図6は、導体Aを、導体圧延部5の各圧 ロール5A,5Aと、導体伸線部7の各圧延ロール7 A,7Aで圧延して製造する製造方法の他の工程 を示している。

 図7に示すように、導体圧延部5の各圧延ロ ル5A,5Aで圧延された導体Aを、導体伸線部7の 圧延ロール7A,7Aで圧延せずに、ダイス7Bのみ で引抜伸線加工して製造してもよく、前記実 施例と略同等の作用及び効果を奏することが できる。 
 なお、図7は、導体圧延部5の各圧延ロール5A ,5Aで圧延された導体Aを、導体伸線部7のダイ 7Bで引抜伸線加工して製造する製造方法の の他の工程例を示している。

 図8に示すように、導体圧延部5の各圧延ロ ル5A,5Aで所定の厚み及び幅に導体Aが圧延さ るならば、導体伸線部7の各圧延ロール7A,7A ダイス7Bで引抜伸線加工する必要がなく、製 造工程及び装置全体の構成を簡素化して、製 造時間を短縮することができる。 
 なお、図8は、導体圧延部5の各圧延ロール5A ,5Aで圧延された導体Aを、導体圧延部5から皮 焼付部10へ供給して製造する製造方法のそ 他の工程例を示している。

 このように、この発明は、多くの実施の 態を得ることができる。