石見泰造 (〒10 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号三菱電機株式会社内 Tokyo, 1008310, JP)
UGAI, Yoshikazu (7-3 Marunouchi 2-Chome, Chiyoda-K, Tokyo 10, 1008310, JP)
三菱電機株式会社 (〒10 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号 Tokyo, 1008310, JP)
IWAMI, Taizo (7-3 Marunouchi 2-Chome, Chiyoda-K, Tokyo 10, 1008310, JP)
石見泰造 (〒10 東京都千代田区丸の内二丁目7番3号三菱電機株式会社内 Tokyo, 1008310, JP)
| リング状のキャビティを有する型の上記キャビティに磁性粉末を給紛する給紛工程と、 N段(Nは3以上の整数)に並んだ各コイル部間に上記型を少なくとも2個以上配置し、隣り合う上記コイル部から発生する対向磁場により、上記型内の磁性粉末をラジアル配向する配向工程と、 上記型内の磁性粉末を加圧する加圧工程と、 上記型から配向・加圧されたリング成形体を脱型して、複数個の上記リング成形体を積層する脱型・積層工程と、 上記積層されたリング成形体を焼結し一体化する焼結工程と、を備えたリング型磁石の製造方法。 |
| N段(Nは3以上の整数)に並んだ各コイル部間に上記型を少なくとも2個以上配置し、隣り合う上記コイル部から発生する対向磁場により、上記加圧工程により加圧された上記磁性粉末に対して再配向又は脱磁する再配向・脱磁工程を備えた請求項1に記載のリング型磁石の製造方法。 |
| 上記配向工程と上記加圧工程をまとめて配向・加圧工程とし、上記配向と上記加圧を交互に繰り返す請求項1に記載のリング型磁石の製造方法。 |
| 上記各コイル部を相対的に接近又は離間するコイル駆動部を備え、各コイル部間に上記型を配置する請求項1に記載のリング型磁石の製造方法。 |
| 上記各コイル部が、それぞれ略同軸に配置されたコイルを備え、隣り合うコイル同士で電流の向きが反対になるように巻線接続されている請求項1に記載のリング型磁石の製造方法。 |
| 上記各コイルが、直列接続されている請求項5に記載のリング型磁石の製造方法。 |
| 両端に位置する上記コイルのターン数を、中間に位置する上記コイルのターン数より多くする請求項5に記載のリング型磁石の製造方法。 |
| 上記各コイル部が、交流磁場を発生する請求項1に記載のリング型磁石の製造方法。 |
| 上記交流磁場の振幅が、時間とともに減衰する請求項8に記載のリング型磁石の製造方法。 |
| 上記各コイル部が、その極性が交互に切り替わるパルス磁場を発生する請求項1に記載のリング型磁石の製造方法。 |
| 上記パルス磁場の強度が、時間とともに減衰する請求項10に記載のリング型磁石の製造方法。 |
| 上記型が、コアと、上記コアの周囲に配置されるダイスと、上記コア及びダイスの間に配置される下パンチ及び上パンチを備え、上記コア、ダイス、下パンチ及び上パンチにより囲まれる上記キャビティを有する搬送型である請求項1に記載のリング型磁石の製造方法。 |
| 上記搬送型において、上記ダイスの下部に押え台が配置され、摩擦体が上記ダイスと上記押え台により固定され、上記下パンチは上記摩擦体により保持され、上記摩擦体の摩擦で上記コアを保持している請求項12に記載のリング型磁石の製造方法。 |
| 上記搬送型において、上記ダイス、下パンチ、コアが搭載されるベースを備え、上記ベースの下パンチの下部及び上記コアの下部に貫通穴が設けられている請求項12に記載のリング型磁石の製造方法。 |
| 上記コアにおいて、上記キャビティの軸方向中央付近に対応する箇所に磁性体を配設し、上記キャビティの軸方向両端付近に対応する箇所に非磁性体を配設した請求項12に記載のリング型磁石の製造方法。 |
| N段(Nは3以上の整数)に配置されると共に、隣り合う段から相互に対向する磁場を発生するコイル部と、 上記N段のコイル部間に配置されると共に、上記磁場によりラジアル配向される磁性粉末を収納するキャビティを有する型と、を備えた磁場成形装置。 |
| 上記キャビティに収納される磁性粉末を加圧する加圧機構を備えた請求項16に記載の磁場成形装置。 |
| キャビティを有する搬送型と、上記キャビティに磁性粉末を給粉する給粉ユニットと、上記キャビティに給紛された磁性粉末をラジアル配向する磁場を印加する配向ユニットと、配向された上記磁性粉末を加圧する加圧ユニットと、加圧された磁性粉末を再配向するための磁場及び脱磁するための磁場を印加する再配向・脱磁ユニットと、上記搬送型から成形体を脱型する脱型ユニットと、脱型された上記成形体を積層する積層ユニットと、配向ユニット及び再配向・脱磁ユニットに電流を供給する磁場電源とを備え、 上記配向ユニット及び上記再配向・脱磁ユニットは、N段(Nは3以上の整数)に配置されると共に隣り合う段から相互に対向する磁場を発生するコイル部を有し、上記搬送型が上記N段のコイル部間に配置される磁場成形装置を備えているリング型磁石の製造装置。 |
| 上記配向ユニットと上記再配向・脱磁ユニットとをまとめて配向・脱磁ユニットとし、上記配向・脱磁ユニットに上記磁場成形装置を備えた請求項18に記載のリング型磁石の製造装置。 |
| 上記配向ユニットと上記加圧ユニットをまとめて配向・加圧ユニットとし、上記磁場成形装置に上記搬送型の上記キャビティに収納される磁性粉末を加圧する加圧機構を備えた請求項18に記載のリング型磁石の製造装置。 |
この発明は、ラジアル配向されたリング 磁石を製造するためのリング型磁石の製造 法、磁場成形装置、及びリング型磁石の製 装置に関する。
小型回転機に適用されるリング型磁石で 、小型化、高出力化、高効率化のため、ネ ジム系焼結磁石など希土類焼結磁石が使用 れる。また、高出力を得るため、より磁石 磁気特性を高めた高残留磁束密度のリング 磁石や、軸長の長いリング型磁石が使われ いる。
残留磁束密度の高いリング型磁石の製造 法としては、特開平6-267774号公報に示され 方法があった。ここでは、磁性粉末を充填 た金型の上下に配置したコイルにパルス状 大電流を流すことで対向磁界を発生させ、 型内の磁性粉末を配向させるパルス配向が われている。直流磁場に比べ大きな磁場を るので配向率を向上させることができ、残 磁束密度の高い磁石を製造することができ 。
軸長の長いリング型磁石の製造方法とし は、特開平2-281721号公報や特開平10-55929号公 報に示されている方法があった。この方法は 、原料の磁性粉末をキャビティに充填して加 圧成形し、得られたリング成形体をダイスの 非磁性部に移動する。次に、移動後にできた ダイスの磁性部のキャビティに再び磁性粉末 を充填し、加圧成形し、次いで得られたリン グ成形体を非磁性部に移すという工程を任意 の回数繰返す。このようにして軸長の長い成 形体を得る多段成形法が用いられていた。
上記多段成形法は、複雑な製造方法であ 生産性が悪い。そこで、特開WO04-77647号公報 に示される、軸長の短いリング成形体を1個 に配向圧縮して製作した後で複数の成形体 積層し焼結で一体化する方法があった。
特開平6-267774号公報のパルス配向では、 該公報で示されているように、リング成形 の内径15.4mmに対して、軸方向長さは2.0mmと非 常に小さい。軸方向長さを長くすると配向磁 場の強さが低下してしまい、高い配向率が得 られない。このことは、特開平2-281721号公報 特開平10-55929号公報の直流配向の場合と同 の課題である。さらに、パルス配向の場合 直流磁場のようにダイスやコア等の金型の 性部により磁場の流れを制御して磁束密度 均一化するといったことができない。その め、コイルに近い部分のみで磁場が強く、 イルとコイルの中間部では磁場が低下して まうため、配向率にばらつきが大きくなり 磁気特性がばらついてしまう。
一方、多段成形法では、金型に磁性部と 磁性部を設け、磁束を磁性部に配置した磁 粉末に誘導し、非磁性部に配置した成形体 は流れ込まないようにコントロールしてい 。そのため、金型部の構造が複雑となって る。この方法にパルス配向を適用しようと た場合、磁性粉末に近接させる必要がある ルス用コイルを配置することできない。ま 、磁性体の金型(ダイスやコア)に渦電流が れやすく、磁束の流れがコントロールでき い。そのため、多段成形法ではパルス配向 より、高い残留磁束密度を有するリング型 石を製造することができなかった。
特開WO04-77647号公報に示されている複数の 軸長の短いリング成形体を焼結で一体化する 方法も直流配向であるため、高残留磁束密度 の磁石を製造することはできなかった。
この発明は上記のような問題点を解決す ためになされたものであり、ラジアル配向 磁石を複数個、生産性よく製造すると共に 軸長の長いリング型焼結磁石を生産性よく 造することを目的とする。
この発明に係るリング型磁石の製造方法 、リング状のキャビティを有する型のキャ ティに磁性粉末を給紛する給紛工程と、N段 (Nは3以上の整数)に並んだ各コイル部間に型 少なくとも2個以上配置し、隣り合うコイル から発生する対向磁場により、型内の磁性 末をラジアル配向する配向工程と、型内の 性粉末を加圧する加圧工程と、型から配向 加圧されたリング成形体を脱型して、複数 のリング成形体を積層する脱型・積層工程 、積層されたリング成形体を焼結し一体化 る焼結工程とを備えたものである。
この発明に係る磁場成形装置は、N段(Nは3 以上の整数)に配置されると共に、隣り合う から相互に対向する磁場を発生するコイル と、N段のコイル部間に配置されると共に、 イル部の発生する磁場によりラジアル配向 れる磁性粉末を収納するキャビティを有す 型を備えたものである。
この発明に係るリング型磁石の製造装置 、キャビティを有する搬送型と、キャビテ に磁性粉末を給粉する給粉ユニットと、キ ビティに給紛された磁性粉末をラジアル配 する磁場を印加する配向ユニットと、配向 れた磁性粉末を加圧する加圧ユニットと、 圧された磁性粉末を再配向するための磁場 び脱磁するための磁場を印加する再配向・ 磁ユニットと、搬送型から成形体を脱型す 脱型ユニットと、脱型された成形体を積層 る積層ユニットと、配向ユニット及び再配 ・脱磁ユニットに電流を供給する磁場電源 を備え、配向ユニット及び再配向・脱磁ユ ットは、N段(Nは3以上の整数)に配置される 共に隣り合う段から相互に対向する磁場を 生するコイル部を有し、搬送型が上記N段の イル部間に配置される磁場成形装置を備え いる。
この発明のリング型磁石の製造方法によ ば、ラジアル配向の磁石を複数個、生産性 く製造することができる。
この発明の磁場成形装置によれば、ラジ ル配向の磁石を複数個、生産性よく製造す ことができる。
この発明のリング型磁石の製造装置によ ば、軸長の長いリング型焼結磁石を生産性 く製造することができる。
以下、この発明を実施するための最良の 態を、図に基づいて説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明のリング型磁石の製造方法に
より成形し、焼結して得られるリング型磁石
の例を示す斜視図である。この発明の製造方
法により得られるリング型磁石として、図1(a
)に示すように、円筒状に成形したリング成
体1aを積層して焼結して一体化したものがあ
る。また、図1(b)に示すように、外周面又は
周面に周期的な凹凸を有するリング成形体1b
をその凹凸が所定角度スキューするように積
み重ねて、焼結して一体化したものがある。
なお、図1(b)では外周面に周期的な凹凸1cを有
するが、内周面に凹凸を有するリング型磁石
も製造することができる。
図2は本実施の形態によるリング型磁石の 製造装置の基本構成を示す図である。本実施 の形態の製造装置は、搬送型10、搬送型10の ャビティに磁性粉末を給粉する給粉ユニッ 100、磁性粉末が給粉された搬送型10に磁場を 印加する配向ユニット110、配向された磁性粉 末を加圧する加圧ユニット120、加圧された磁 性粉末を再配向するための磁場及び脱磁する ための磁場を印加する再配向・脱磁ユニット 130、搬送型10からリング成形体を脱型する脱 ユニット140、脱型されたリング成形体を積 する積層ユニット150、並びに配向ユニット1 10及び再配向・脱磁ユニット130のコイルに電 を供給する磁場電源200から構成される。な 、各ユニット間において搬送型10を移動さ るために、ベルトコンベヤ等を設けてもよ (図では省略)。さらにユニット全体を空気と 遮断し窒素等の不活性ガスでパージできる構 成としてもよい。
図3は本実施の形態に使用される搬送型10 示す断面図である。搬送型10は、コア11と、 コア11の周囲に配置されるダイス12と、コア11 及びダイス12の間に配置される下パンチ15及 上パンチ16を備え、コア11、ダイス12、下パ チ15及び上パンチ16により囲まれ、磁性粉末 充填されるリング状の空間であるキャビテ 17を有している。ダイス12の下部にはOリン 押え台(押え台)18が配置され、Oリング(摩擦 )19がダイス12とOリング押え18により固定され ている。また、下パンチ15はOリング押え18に 定されたOリング19との摩擦で保持されてい 。さらに、下パンチ15とコア11の間に配置さ れたOリング19の摩擦でコア11を保持している また、キャビティ17に磁性粉末が充填され 状態で上パンチ16がセットされる。
搬送型10の材質に関して、ダイス12、下パ ンチ15及び上パンチ16はステンレス等の非磁 材で、硬度の必要な部分には非磁性超鋼を いる。コア11は鉄等の磁性材と硬度の必要な 部分に超鋼を組み合わせて用いる。コア11の 性材としてはパーメンジュール等の飽和磁 密度の大きな材料を使ってもよい。また、 ング成形体が小さい場合(軸長10mm以下の場 )は、強く均一な配向磁場が容易に得られる め、コア11も含めすべての部材を非磁性材 構成してもよい。また、搬送型10の各部材の 材質として、セラミック等の絶縁材料や高電 気抵抗材を用いることにより、渦電流を低減 することでき、磁場分布を安定化させる効果 が得られる。
次に、給粉ユニット100について説明する。 粉ユニット100では、搬送型10のキャビティ17 に磁性粉末20を計量して供給し、上パンチ16 セットする作業が行われる。図4は給粉ユニ ト100における磁性粉末20の給粉の様子を示 図である。計量器(図示せず)で所定の重量に 計量された磁性粉末20は、搬送型10のキャビ ィ17上にセットされた給粉口101及びロート102 を介してキャビティ17に供給される。給粉口1 01及びロート102は磁性粉末の供給時に微小振 しており、キャビティ17内に磁性粉末20を均 一に充填することができる。キャビティ17内 可動の羽根(図示せず)を設けて、磁性粉末 供給時に回転、振動させることでより均一 給粉が可能になる。磁性粉末20の充填密度は 2~3g/cm 3 が望ましい。充填密度が低すぎると、配向磁 場を加えたときに磁性粉末20はキャビティ17 での配向磁場の強い領域に偏り、圧縮した に配向がばらついてしまって磁気特性が低 する。充填密度が高すぎると磁性粉末同士 摩擦力が大きくなり、配向磁場を印加して 配向しにくくなるため磁気特性が低下する 磁性粉末20を充填した後は、図5に示すよう 、ハンド103により上パンチ16をキャビティ17 にセットする。
次に、配向ユニット110について説明する 配向ユニット110では、磁性粉末20が給粉さ 上パンチ16がセットされた搬送型10に磁場を 加する作業が行われる。本例では、搬送型1 0のキャビティ17に充填された磁性粉末に交流 磁場が印加される。まず、直流磁場の印加と 交流磁場の印加の違いを説明する。直流磁場 の場合、磁性粉末を加圧している期間中は常 に磁場を印加しておく。そのため、10~30秒程 の期間の中、数百Aオーダの大電流が直流磁 場用のコイルに通電される。直流磁場用のコ イルでは、コイルターン数が数百T巻線され おり、その電気抵抗による発熱を抑制する め、断面積の大きなコイルが使われる。ま 、コイル冷却機構が付随している場合が多 。つまり、直流磁場用のコイルは、そのコ ル寸法が内径200mm、外径600mm、軸長200mmとい たように大きなものが使用される。そのた 、小型サイズの搬送型10のキャビティ17に磁 を集中することができなく、配向磁束密度 高めることができない。また、搬送型10の ットや取り外し、給粉、脱型等の作業を困 にしている。
これに対して、交流磁場の場合は、後に 述するような磁場電源構成となり、電流の れる期間は数msであるため、ピーク値10kAの 流が流れても、直流磁場に比べると発熱量 1/100程度である。そのため、交流磁場用の イルは、リング成形体の外径が50mm程度まで 場合、コイル寸法が外径50mm、軸方向の長さ 20mm程度の大きさでよい。このように、交流 場用のコイルは小さくできるため、次に示 ような配向ユニットの構成が可能となる。
図6及び図7は本実施の形態の配向ユニッ 110の構成及び動作を説明する図である。本 施の形態の配向ユニット110は、複数段(N段、 Nは3以上の整数)に配置されたコイル部111と、 それぞれのコイル部111を相対的に接近又は離 間するコイル駆動部115からなる。コイル部111 は、磁場を発生するコイル112と、そのコイル 112を保持するコイル保持部113からなる。複数 段に配置されるコイル112はそれぞれコイル中 心が略同軸に配置され、隣り合うコイル同士 で電流の向きが反対になるように巻線接続さ れている。図の例では、コイル部111は4段で 成した場合を示している。コイル駆動部115 、リニアガイド、ボールネジ、サーボモー 等を組み合わせることにより各コイル部111 相対移動可能に構成されている。
図6及び図7により本実施の形態の配向ユ ット110の動作を説明する。まず、図6に示す うに、コイル駆動部115により各コイル部111 間隔を広げ、各コイル部111の間に搬送型10 ハンド118によりセットする。図7(a)は各コイ 部111間に搬送型10をセットした状態を示し もので、本例の場合は3個の搬送型10がセッ できる。そして、図7(b)に示すように、コイ 駆動部115により各コイル部111の間隔を狭め コイル部111を固定する。
各コイル部111のコイル112は、磁場電源200 ら電流が供給されて配向磁場を発生する。 8は、磁場電源200と各コイル112(112a、112b、112 c、112d)を示す回路図である。図8に示す磁場 源200は、コンデンサ充電のための電源201と 昇圧回路202と、大容量のコンデンサ203と、 イリスタ(SCR)等のスイッチ204と、スイッチ204 の逆並列ダイオード205と、スイッチ204を制御 する制御回路206を備える。磁場電源200には負 荷として各コイル112が直列にかつ相隣り合う コイルの巻線方向が反対になるように接続さ れている。図9の例では、4個のコイル112a、112 b、112c、112dが直列に接続され、コイル112aと11 2b、コイル112bと112c、コイル112cと112dの巻線方 向が反対になるように接続されている。コン デンサ203が充電された状態でスイッチ204がON るとコンデンサ203からコイル112に電流が流 込む。コンデンサ203の容量とコイル112のイ ダクタンスに共振が生じ、図9に示すような 、徐々に減衰する交流電流を発生し、配向磁 場も交流電流に応じて減衰する。印加する交 流磁場は2~3周期でよい。1周期での振幅の減 率は90~50%でよい。所定の交流磁場の回数後 、強制的に電流を停止させてもよい。
図10は本実施の形態の配向ユニット110に 生する磁束の流れを示す図である。各コイ 112は隣り合うコイル同士で電流の向きが反 になるように巻線接続されている。そのた 、各コイル112から軸方向に向う磁束は、隣 合うコイル同士間で互いに相対向する方向 流れる。そして、相対向する磁束は、各コ ル112の中間付近においてラジアル方向に磁 の向きを変える。そのため、各コイル112の に配置された搬送型10のキャビティ17にはラ アル方向の配向磁場が印加されることにな 。また、図10の矢印に示すこれらの磁束は 前述した減衰する交流電流に対応して徐々 減衰する。
従来方式のパルス磁場の場合、高保磁力 石用(固有保磁力1200kA/m(15kOe)以上)の磁性粉 は配向しにくいという現象が生じるが、本 施の形態のように減衰する交流磁場を印加 ることにより高保磁力磁石用の磁性粉末も 分に配向させることができる。高保磁力磁 用の磁性粉末は保磁力が高く、粉末の状態 着磁されてしまい、キャビティ内で凝集し しまう。交流磁場を印加することで、上記 凝集を防止することができ、そのため配向 よくなる。
また、本実施の形態の場合、磁性粉末に 加する磁場は減衰する交流磁場であるので 脱磁も同時に行うことができる。従来の直 磁場やパルス磁場の場合には、当該直流磁 やパルス磁場と逆向きの磁場を印加するこ で脱磁を行っており、本実施の形態の場合 そのような脱磁を行わなくてもよく、配向 の取り扱いが容易になる。なお、従来の直 磁場での脱磁には、電流の立ち上げ及び立 下げ時間を含め10秒以上の時間が必要であ た。
次に、各コイル112同士の接続について述 る。各コイル112を並列接続した場合は、そ ぞれのコイル形状の差、配置の差に基づく ンダクタンスの差により、流れる電流に差 生じる場合があるため、直列接続したほう よい。また、次の効果もある。コンデンサ 容量CとコイルのインダクタンスLの共振周 数fは下記の式(1)となる。
f=1/2π(C・L) 1/2 ・・・(1)
ここで、直列接続と並列接続を比較した 合、直列接続の場合の方がインダクタンス 大きくなるため、共振周波数が低くなる。 送型10やコイル駆動部115等の機械強度の必 な部材には金属等の導電性の材料で構成す ことがあるが、導電性材料はその内部に振 磁場による渦電流が発生しやすい。しかし コイルを直列接続した場合、共振周波数が 下することとなり、導電性材料であっても 電流の発生を抑制することができる。
搬送型10のキャビティ17に充填された磁性 粉末20は、コイル112が発生する磁場によりラ アル方向に配向される。本実施の形態では コイル112を4個を直列接続しており、1台の 場電源200で駆動される。外径40mm、内径35mm、 軸長20mmのリング成形体を成形することがで る3個の搬送型10に対して、コンデンサ容量20 00μF、充電電圧3700Vの磁場電源を用いて電流 流すことで、各搬送型10のキャビティ17では 束密度5Tの磁束を発生させることができる コイル112は外径50mm、内径20mm、軸方向長さ15m m、ターン数30Tである。
磁場電源200としては、一般的な着磁電源 使用できる。2000μFのコンデンサを3700Vに充 した場合、コンデンサには約8[C]の電荷が貯 まる。コンデンサ充電部の充電能力が4000V、0 .53Aであればコンデンサは15秒で充電できる。 コンデンサ充電部を簡単な昇圧トランス(200V: 4000V)で構成した場合、一次側(低圧側)への供 電力は200V、10.6Aとなり、比較的小さな供給 力でよいことがわかる。磁場電源200の電力 給設備においても過大な設備が不要になる なお、コンデンサ充電部を増強することで より時間短縮は可能である。また、上記で 、コイル部111は4個の例を示したが、4個に るものではない。
次に、加圧ユニット120について説明する 加圧ユニット120は、配向ユニット110で配向 れた搬送型10の磁性粉末を上パンチ16及び下 パンチ15で加圧する。すなわち、配向ユニッ 110で配向された磁性粉末が充填された搬送 10は加圧ユニット120にセットされる。図11は 本実施の形態の加圧ユニット120の構成を示す 図である。図において、上パンチ16及び下パ チ15は加圧子121により加圧され、加圧子121 加圧駆動部122により矢印方向に駆動される 上パンチ16と下パンチ15はダイス12に対し上 方向から相対的に接近してキャビティ17の磁 性粉末を加圧する。この時、コア11はダイス1 2に対して移動しないようにコア支持部123で 持されている。下パンチ15はOリング19の摩擦 で固定されているが、それ以上の力が加圧子 122より下パンチ15に印加されるため、磁性粉 の加圧は問題なく行われる。
次に、再配向・脱磁ユニット130について 明する。再配向・脱磁ユニット130は、加圧 ニット120で加圧された磁性粉末に対して再 向するための磁場又は脱磁するための磁場 印加する。図12は本実施の形態の再配向・ 磁ユニット130の構成及び動作を説明する図 ある。再配向・脱磁ユニット130の構成及び 作は、上述した配向ユニット110の場合とほ 同じである。再配向には、配向と同じ強さ 交流減衰磁場を印加する。加圧ユニット120 加圧により磁性粉末の配向が乱れた場合や 配向ユニット110で脱磁が十分でなかった場 には、本ユニット130で再配向や脱磁を行う 再配向や脱磁を行う必要のない場合は、本 ニット130を省略することも可能である。
本実施の形態では、再配向・脱磁ユニッ 130のコイルの磁場電源と配向ユニット110の イルの磁場電源200を共有することができる その場合、配向ユニット110のコイルと再配 ・脱磁ユニット130のコイルを交互に通電す 。例えばコイルの充電時間が15秒の設備で 両方のユニットのコイルをそれぞれ交互に30 秒間隔で15秒通電する。つまり、配向ユニッ 110のコイルに15秒間通電し、その後の15秒間 で、配向ユニット15から搬送型10を取り出し しい搬送型10を装着し、それと同時に再配向 ・脱磁ユニット130のコイルを通電する。
次に、脱型ユニット140及び積層ユニット1 50について説明する。脱型ユニット140は搬送 10から配向・加圧されたリング成形体30を脱 型するものであり、積層ユニット150は脱型さ れたリング成形体30を積層するものである。 13及び図14は脱型ユニット140及び積層ユニッ ト150の構成及び動作を示す図である。まず、 搬送型10を脱型ユニット140にセットする。そ て、図13(a)に示すように、コア11及び下パン チ15をコア支持部141及びパンチ支持部142で保 した状態で、ダイ押え143によりダイス12を 方向に移動させる。続いて、図13(b)に示すよ うに、下パンチ15をパンチ支持部142で保持し 状態で、コア押え145によりコア11を下方向 移動させる。その後、図14に示すように、コ ア押え145を上昇させると、リング成形体30を 磁チャック151で取り出すことができる。積 ユニット150では、脱型ユニット140から取り したリング成形体30を所定の個数積層する そして、積層されたリング成形体30を、図15 示す真空中あるいは不活性ガス中でヒータ1 61により焼結することで、各リング成形体30 層間が接合され一体化された長軸のリング 磁石になる。
次に、図2に示した各ユニットの処理能力 について説明する。まず、配向ユニット110の 処理時間について説明する。磁場電源200の充 電時間と、搬送型10の配向ユニット110への装 及び取り外し時間とを比較して長い方の時 (通電時間は数msで無視できる)が配向に必要 な時間である。本例の場合、磁場電源200の充 電時間が15秒、搬送型10の装着及び取り外し 間が20秒であり、長い方の20秒で3個の搬送型 10の磁性粉末の配向が可能になる(タクト時間 :6.6秒/1個)。
給粉ユニット100、加圧ユニット120、脱型 ニット130、積層ユニット140では、配向ユニ ト110(再配向・脱磁ユニット130)の処理時間 合わせて、各タクト時間が合うように各ユ ットの必要台数を定める。本例の場合、給 ユニット100では1台当たり計量15秒、充填15秒 の30秒が必要であるため、5台の給粉ユニット で構成する(タクト時間:6秒/1個)。加圧ユニッ ト120は、搬送型10の装着、加圧、取り出し時 に1個あたり20秒必要であり、3台のユニット で構成している(タクト時間:6.6秒/1個)。脱型 ニット130も、搬送型10の装着、脱型、取り し時間に1個あたり20秒必要であり、3台のユ ットで構成している(タクト時間:6.6秒/1個) そして、3個のリング成形体30を積層して1個 リング型磁石を作る場合、リング型磁石1個 につき本例の磁場成形工程では20秒が必要で る。
一方、従来行われている多段成形の場合 通電時間には、電流の立ち上がり立下り時 が必要で、1層(本発明の1個に相当)あたり30 を要する。さらに磁場を加えた状態で加圧 給粉と積層の時間が連続的に必要となるた 、1層当たり60秒が配向と圧縮に必要になる 3層を重ねて積層するためには3倍の時間が 要になっている。そのためリング型磁石1個 つき180秒を要することになる。
このように、本実施の形態によれば、残 磁束密度が高く長軸のリング型磁石を生産 よく製造できる。また、減衰する交流磁場 用いたため、高保磁力材の磁性粉末の配向 を向上でき、配向と脱磁を一度に実施でき 。その結果、配向に要する時間を短縮でき 生産性を向上できる。
上記では、配向ユニット110及び再配向・ 磁ユニット130において、磁性粉末に交流磁 を印加した場合を説明したが、磁性粉末の 類によっては、例えば保磁力が低い磁性粉 の場合は、パルス磁場を加えてもよい。こ 場合、パルス磁場は2~3回繰り返して印加し もよい。
また、パルス磁場を発生させるパルス電 の+極、-極とコイル112の両端の接続をつな かえてコイル112の通電方向を反転できるス ッチ手段を設けることにより、その極性が 互に反転するパルス磁場を印加するように ても良い。その極性が交互に反転するパル 磁場を印加することにより、交流磁場を印 するのと同様に、保磁力の高い磁性粉末の 集を防止することができ、その結果、配向 よくなる。
磁性粉末にパルス磁場を印加した場合、 磁は減衰する交流磁場でも良い。また、上 の極性を交互に反転するパルス磁場を印加 る時に、パルス電源とコイル112の接続をつ ぎかえ、第1回目より少ない電流を通電する 方法などにより、配向の逆極性で1/5~1/20程度 磁場強度のパルス磁場を印加してもよい。 流磁場に比べパルス磁場にすることで、電 の構成が簡単になる。
図16は本実施の形態によるリング型磁石 製造装置の他の基本構成を示す図である。 16に示すように、図2の配向ユニット110と再 向・脱磁ユニット130をまとめて配向・脱磁 ニット160にしてもよい。この場合、搬送型10 の磁性粉末は配向・脱磁ユニット160で配向さ れた後、加圧ユニット120で加圧され、その後 、配向・脱磁ユニット160に戻って再配向また は脱磁が行われる。その後、脱型ユニット140 、積層ユニット150で、リング成形体の脱型と 積層が行われる。このように構成することで 、ユニット数を少なくすることができる。ま た、磁場電源200は、配向・脱磁ユニット160の コイルのみに電流を供給すればよいため、製 造装置全体が簡単な構成となり、設備コスト の抑制が図れる。
続いて、本実施の形態のリング型磁石の 造工程について詳細に説明する。リング型 石の製造工程は、原料合金鋳造工程、粉砕 程、磁場中成形工程、焼結・熱処理工程か なる。具体的に説明すると、磁石の組成はN d:30wt%、B:1wt%、Dy:3wt%、Fe:残りのwt%である。原 合金鋳造工程において、上記組成の磁石原 を高周波溶解で混合することにより原料合 を生成する。そして、粉砕工程において、 記原料合金を水素脆性化処理、ジェットミ により粉砕して、平均粒径4μmの磁性粉末を 得る。次に、磁場中成形工程において、上記 磁性粉末に本実施の形態の磁場成形工程によ る磁場を加え磁性結晶の方向を揃える配向、 加圧を行い、リング成形体30を製作する。そ て、上記リング成形体を真空中で1080℃、900 ℃、600℃の焼結・熱処理工程を経て、リング 焼結体を得る。
搬送型10は本実施の形態の場合、高さ15mm リング成形体30を成形できるように搬送型10 のキャビティ高さを30mm、ダイ高さを40mmとし 。この搬送型10を用いてリング外周が円形 リング内周に凹凸部を有する高さ15mmのリン 成形体を3個作る。そして、3個のリング成 体30を高さ方向に積み重ね、焼結することで 、焼結後の高さ35mmでリング外周が円形、リ グ内周に凹凸部を有する本実施の形態のリ グ型焼結磁石を製造できる。なお、磁石高 が低い場合などは、1個のリング成形体30を 結することでリング型焼結磁石を製造して 良い。
本実施の形態(減衰する交流磁場)で製作 たリング型磁石からワイヤーカットで削り した試験片について、磁気特性を測定した 果、残留磁束密度1.3T(13.0kG)固有保磁力1560kA/m (19.5kOe)、配向率94.5%を得ることができた。通 の直流配向方式では、残留磁束密度1.25T(12.5 .kG)、固有保磁力1520kA/m(19.0kOe)、配向率91.4%で るので、本実施の形態の磁気特性が向上し いる。
なお、上記ではリング型磁石の製造を例 挙げて説明したが、配向ユニット110及び再 向・脱磁ユニット130は、磁石の形状に関わ ず、ラジアル配向の磁石を製造する場合全 に適用することができる。このことは、下 の実施の形態でも同様である。
実施の形態2.
図17はこの発明の実施の形態2によるリング
磁石の製造装置の基本構成を示す図である
本実施の形態では、実施の形態1の配向ユニ
ット110、加圧ユニット120、再配向・脱磁ユニ
ット130の機能をまとめた配向・加圧ユニット
170を設置した。
図18は本実施の形態の配向・加圧ユニッ 170の構成及び動作を説明するための図であ 。本実施の形態の配向・加圧ユニット170は 複数段に配置されたコイル部111と、各コイ 部111を相対的に接近又は離間するコイル駆 部115からなる。コイル部111は、磁場を発生 るコイル112と、そのコイル112を保持するコ ル保持部113からなる。各コイル112は略同軸 配置され隣り合うコイル同士で電流の向き 反対になるように巻線接続されている。さ に、コイル部111には、各コイル部111間に設 される搬送型10の上パンチ16又は下パンチ15 加圧する加圧機構として加圧子171が設置さ ている。
次に、本実施の形態の動作について説明 る。搬送型10は実施の形態1と同様に各コイ 部111の間に装着した後、コイル駆動部115に り各コイル部111の間隔が狭められ、搬送型1 0が各コイル部111に挟まれた状態になる。次 、実施の形態1で説明したように、磁場電源2 00から各コイル112に交流電流を印加して、搬 型10に対して交流配向磁場を加える。印加 る交流磁場は2~3周期でよい。さらに、振幅 減衰率が90~50%の交流磁場を印加してもよい 所定の交流磁場の回数後に、強制的に電流 停止してもよい。
次に、コイル移動部115がさらにコイル部1 11同士の間隔を狭める。これにより、コイル 111に設けられた加圧子171が搬送型10の上パ チ16と下パンチ15に圧力を加え、搬送型10の ャビティ17に充填された磁性粉末は圧縮され る。そして、磁性粉末の加圧が完了すると、 コイル駆動部115によりコイル部111の間隔が広 げられ、搬送型10を取り出すことができる。
配向のための磁場は、次のようなタイミ グで印加してもよい。搬送型10が各コイル 111間に挟まれた状態で、各コイル112に交流 流が磁場電源から供給される。続いて、コ ル駆動部115が各コイル部111間隔を狭めるよ に動作し、加圧子171と上下パンチ16,15を介し て磁性粉末を加圧する。続いて、各コイル112 に交流電流を供給し、続いて上記加圧を繰り 返す。このような手順で磁場印加と加圧を2~5 回繰り返すようにしても良い。
上記説明では、磁性粉末に交流磁場を印 した場合を説明したが、印加する磁場はパ ス磁場でもよい。また、複数回のパルス磁 を連続して与えてもよい。また、パルス磁 の場合や脱磁が不十分の場合は、最後に脱 のために減衰する交流磁場を印加してもよ 。また、脱磁は、配向の場合のパルス磁場 極性が反対で1/3~1/20の振幅のパルス磁場を えても良い。
また、上記ではコイル駆動部115の駆動に り加圧子171を介して磁性粉末を加圧する例 示したが、図19に示すように、配向・加圧 ニット170に加圧機構としての加圧部172を設 て加圧子171を駆動させ、コイル駆動部115は 助的に位置の調整を行う構成にしてもよい 加圧の動力はサーボモータが制御性が良く しているが、油圧でも同等の効果は得られ 。また、コイル駆動部115が搬送型10を保持し 、ダイス12に対して相対的に上パンチ16が下 に下パンチ15が上方に動くように構成しても よい。
実施の形態3.
図20はこの発明の実施の形態3による搬送型
構造を示したものである。ベース40の上に
イス12、下パンチ15、コア11が搭載されてい
。ベース40には下パンチ15を搭載した下部に
数の貫通穴41が設けられると共に、コア11を
搭載した下部に貫通穴42が設けられている。
圧の時には下パンチ15は貫通穴41を介して加
圧子等で押される。脱型の時には、下パンチ
15とコア11を保持した状態でダイス12を上方か
ら押す必要がある。下パンチ15は貫通穴41を
して保持具(図示せず)で保持される。コア11
貫通穴42を介して保持具(図示せず)で保持さ
れる。磁性粉末が圧縮された後に下パンチ15
落下しないように、下パンチ15の側面とベ
ス40の間にゴム材等の弾性部材を挿入して、
その摩擦力で落下を防止してもよい。また、
ベース40と下パンチ15の間にばねを挿入して
同様の効果を得ることができる。上パンチ16
はキャビティ17に磁性粉末が充填された後に
の上にセットされる。
実施の形態4.
図21はこの発明の実施の形態4による配向ユ
ットの構造を示す図である。本実施の形態
は、搬送型10のコア11を、磁性体11a及び非磁
性体11bで構成した。すなわち、コア11におい
、キャビティ17の軸方向中央付近に対応す
箇所に磁性体11aを配設し、キャビティ17の軸
方向両端付近に対応する箇所に非磁性体11bを
配設した。コア11全体を磁性体で構成した場
、磁束の流れは図21の点線の矢印のように
り、磁束密度はキャビティの軸方向両端部
は強く、キャビティの軸方向中央付近では
くなる。これに対して、本実施の形態のコ
11では、磁束は磁路抵抗の少ない磁性体11aを
通るため、図21の実線の矢印のような流れに
る。そのため、キャビティ17の軸方向中央
近で低かった磁束密度が上昇し、キャビテ
17内で軸方向に均一な磁束密度分布が得られ
る。その結果、キャビティ17に充填される磁
粉末の配向率のばらつきが低くなり、リン
型磁石の磁気特性が安定する。また、コア1
1全体を磁性体で構成した場合、配向時に磁
粉末が磁束密度の強い軸方向両端に集中す
ことにより成形体の密度に差が発生し、焼
後に焼結歪が発生していた。本実施の形態
場合、キャビティ17の軸方向中央付近で低か
った磁束密度が上昇し、キャビティ17内で軸
向に均一な磁束密度分布が得られるので、
形体の密度に差が発生しなく、焼結歪が低
でき、焼結体の形状精度を向上できる。
実施の形態5.
実施の形態1で説明した配向ユニット110又は
再配向・脱磁ユニット130、あるいは実施の形
態2で説明した配向・加圧ユニット170におい
、中間に位置するコイル部111の発生磁束は
その上下に位置する2個の搬送型10を通過す
。しかし、上下両端に位置するコイル部111
発生磁束は、その下部又は上部に位置する1
の搬送型10のみを通過する。2個の搬送型10
通過する場合は、コア11の磁性部が2箇所と
り磁路抵抗が低下して磁束密度が高くなる
しかし、1個の搬送型10を通過する場合は、
ア11の磁性部が1箇所となり、2個の磁性部を
過する場合より磁路抵抗が大きくなり、そ
分磁束密度が低くなる。そこで、本実施の
態では、両端(上端又は下端)に位置するコ
ル部111のコイル112のターン数を、中間に位
するコイル部111のコイル112のターン数より
くすることにより、各コイル部111の磁束密
を揃えることができる。例えば、中間位置
コイル112のターン数に対して、両端位置の
イル112のターン数を5~20%増加させることによ
り、各搬送型10を通過する磁束密度を揃える
とができる。
この発明は、ラジアル配向の磁石の製造 広く適用することが可能であり、例えばモ タの回転子に用いられる磁石を製造する場 に適用されるものである。
