Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
MARKING TORQUE WRENCH
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/069457
Kind Code:
A1
Abstract:
This aims to provide a marking torque wrench for performing a marking automatically without requiring any link mechanism or the like but by utilizing a displacement accompanying the action of a toggle mechanism. When a fastening force reaches a predetermined value, the toggle mechanism (10) acts, and a stamping mechanism (including a stamp pushing rod (7) and a marking stamp (5)) acts to perform the marking automatically. The marking torque wrench comprises a starting magnet (22) for moving in association with the displacement accompanying the action of the toggle mechanism (10), and a stamp pushing magnet (9) mounted on the stamping mechanism side for causing the magnetic forces of itself and the starting magnet (22) to act when the starting magnet (22) moves. The stamping mechanism is constituted such that the stamp-pushing magnet (9) moves with the magnetic forces acting between the starting magnet (22) and the stamp-pushing magnet (9) when the starting magnet (22) moves, thereby to perform the stamping action.

Inventors:
HASEGAWA HIDEO (JP)
AKAI KAZUHITO (JP)
YAMAUCHI KATSUYA (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/070413
Publication Date:
June 04, 2009
Filing Date:
November 10, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
ISUZU MOTORS LTD (JP)
HASEGAWA HIDEO (JP)
AKAI KAZUHITO (JP)
YAMAUCHI KATSUYA (JP)
International Classes:
B25B23/15; B25B23/143
Foreign References:
US3667327A1972-06-06
JP2000280185A2000-10-10
JPS4621356Y11971-07-23
JP2003136436A2003-05-14
Attorney, Agent or Firm:
YOKOI, Koki (Mita 3-chome BLDG.4-11, Mita 3-chom, Minato-ku Tokyo 73, JP)
Download PDF:
Claims:
 ボルト又はナットに対する締付力が所定の値に達した際にトグル機構が動作するとともに、スタンプ機構が動作して自動的にマーキングするトルクレンチにおいて、
 前記トグル機構の動作に伴う変位と連動して移動する起動マグネットと、
前記スタンプ機構側に取り付けられ、前記起動マグネットが前記移動をすることによって互いの磁力が作用し合うスタンプ押付けマグネットとを有し、
 前記スタンプ機構は、前記起動マグネットの前記移動によって前記起動マグネットと前記スタンプ押付けマグネットとの間に作用する磁力で前記スタンプ押付けマグネットが移動してスタンプ動作が行われるように構成されていることを特徴とするマーキングトルクレンチ。
 前記起動マグネットと前記スタンプ押付けマグネットとは、前記起動マグネットの移動に伴って、互いに同極の磁力が作用し合って反発力が生じるように配置されていることを特徴とする請求項1記載のマーキングトルクレンチ。
 前記起動マグネットは、前記トグル機構の動作が開放されることによって初期位置に戻り、該起動マグネットと前記スタンプ押付けマグネットとの間で作用し合う磁力を消失させるように構成されており、該磁力消失時に前記スタンプ押付けマグネットをスタンプ前の位置に戻して前記スタンプ機構のスタンプ動作を解除する弾性部材を有することを特徴とする請求項1記載のマーキングトルクレンチ。
 前記起動マグネットは、前記トグル機構の動作が開放されることによって初期位置に戻り、該起動マグネットと前記スタンプ押付けマグネットとの間で作用し合う磁力を消失させるように構成されており、該磁力消失時に前記スタンプ押付けマグネットをスタンプ前の位置に戻して前記スタンプ機構のスタンプ動作を解除する弾性部材を有することを特徴とする請求項2記載のマーキングトルクレンチ。
 前記起動マグネットと前記スタンプ押付けマグネットとは、前記トグル機構の動作が開放されて前記起動マグネットが初期位置に戻ることによって該起動マグネットと該スタンプ押付けマグネットとの間で作用し合う磁力で前記スタンプ押付けマグネットがスタンプ前の位置に戻されて前記スタンプ機構のスタンプ動作を解除するように構成されていることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のマーキングトルクレンチ。
 前記起動マグネットと前記スタンプ押付けマグネットとは、前記トグル機構の動作が開放されて前記起動マグネットが初期位置に戻ることによって、互いに異極の磁力が作用し合って吸引力が生じるように配置されていることを特徴とする請求項5記載のマーキングトルクレンチ。
Description:
マーキングトルクレンチ

 この発明は、ボルト又はナットの締め付 に際し、締付力が所定の値に達した際にト ル機構が動作して、締付力を一定にすると もに、所定の締付力での締付完了に伴って 動的にマーキングすることができるマーキ グトルクレンチに関するものである。

 ボルトやナットの締め付けに際し使用さ るトルクレンチでは、締付力が所定の値に した際にトグル機構が動作して締付力を一 にして締め付け力の過不足が生じないよう したプレセット型のものが広く使用されて る。このトルクレンチを適正に使用するこ で、締付力を一定にしたボルト締作業等を うことができる。

 一方で、生産ライン等における組立て工程 でのボルト締め付け忘れ防止策として、ボ ト締め付け完了マーキングを実施している 例が多く見受けられる。最近では締め付け 了時のマーキングを自動で行うことができ マーキング機能付きトルクレンチ(例えば特 許文献1参照)がトルクレンチメーカーより市 されている。
 現在提供されているマーキング機能付きト クレンチ機構としては、ボルト締め付けト クに達した際、レンチトグル動作によるラ ェット部及びハンドル部の首振りの変位を 用し、機械的なリンクを介しマーキングス ンプを作動させるものである。

 また、この他に、エアーの圧力を利用する とで、トルクレンチも提案されている(特許 文献2参照)。このトルクレンチでは、外部か エアホースなどによって供給されるエアー 供給力でスタンプ動作を行うようにしてい 。

特開平6-297352号公報

特開昭62-130182号公報

 しかし、上記した従来の機械的なリンクを 用するトルクレンチでは、スタンプストロ ク確保の為構成部品の小型化が困難であり 部品点数も多くなる為、作業工具として取 扱い難いという問題がある。さらには可動 の磨耗などによる故障発生などの問題があ 。
 一方、エアーの圧力を利用するトルクレン では、リンク機構など、駆動力を伝達する 構を廃して前記問題点の解消を図ることが きるが、エアホースやエアー供給源が必要 なるという問題がある。

 本発明は、上記事情を背景としてなされ ものであり、特別な機構や外部接続などを 要とするこなく、マグネットの磁力を利用 ることでマーキングを行うことができるマ キングトルクレンチを提供することを目的 する。

 すなわち、本発明のマーキングトルクレン のうち、第1の本発明は、ボルト又はナット に対する締付力が所定の値に達した際にトグ ル機構が動作するとともに、スタンプ機構が 動作して自動的にマーキングするトルクレン チにおいて、
前記トグル機構の動作に伴う変位と連動して 移動する起動マグネットと、
前記スタンプ機構側に取り付けられ、前記起 動マグネットが前記移動をすることによって 互いの磁力が作用し合うスタンプ押付けマグ ネットとを有し、
 前記スタンプ機構は、前記起動マグネット 前記移動によって前記起動マグネットと前 スタンプ押付けマグネットとの間に作用す 磁力で前記スタンプ押付けマグネットが移 してスタンプ動作が行われるように構成さ ていることを特徴とする。

 第2の本発明のマーキングトルクレンチは 、前記第1の本発明において、前記起動マグ ットと前記スタンプ押付けマグネットとは 前記起動マグネットの移動に伴って、互い 同極の磁力が作用し合って反発力が生じる うに配置されていることを特徴とする。

 第3の本発明のマーキングトルクレンチは 、前記第1または第2の本発明において、前記 動マグネットは、前記トグル機構の動作が 放されることによって初期位置に戻り、該 動マグネットと前記スタンプ押付けマグネ トとの間で作用し合う磁力を消失させるよ に構成されており、該磁力消失時に前記ス ンプ押付けマグネットをスタンプ前の位置 戻して前記スタンプ機構のスタンプ動作を 除する弾性部材を有することを特徴とする

 第4の本発明のマーキングトルクレンチは 、前記第1~第3の本発明のいずれかにおいて、 前記起動マグネットと前記スタンプ押付けマ グネットとは、前記トグル機構の動作が開放 されて前記起動マグネットが初期位置に戻る ことによって該起動マグネットと該スタンプ 押付けマグネットとの間で作用し合う磁力で 前記スタンプ押付けマグネットがスタンプ前 の位置に戻されて前記スタンプ機構のスタン プ動作を解除するように構成されていること を特徴とする。

 第5の本発明のマーキングトルクレンチは 、前記第4の本発明において、前記起動マグ ットと前記スタンプ押付けマグネットとは 前記トグル機構の動作が開放されて前記起 マグネットが初期位置に戻ることによって 互いに異極の磁力が作用し合って吸引力が じるように配置されていることを特徴とす 。

 本発明はトルクレンチのトグル動作による チェットやボディ部などの変位を利用する のであり、スタンプを作動させる機構とし 磁力を利用している。
 本発明では、トルクレンチ締め付け完了時 トグルの作動変位によるラチェット部やハ ドル部の首振り変位などと連動してトルク ンチに付加されたアームなどが変位し、こ に連れて起動マグネットが移動する。その 、スタンプ上部もしくはスタンプ押し付け ッドなどにおいてスタンプ機構に取り付け れた押付けマグネットと、前記アーム下部 どに取り付けられた起動マグネット間に磁 が作用し合い、スタンプ機構にスタンプ動 をさせる。この際に作用し合う磁力は、同 による反発力を利用するものでもよく、ま 異極による吸引力を利用するいずれであっ もよい。より簡易な構造とするためには、 発力を利用してマーキング機構を押し進め ようにスタンプ動作を行わせるのが望まし 。

 また、トルクレンチのトグル動作を開放 ると起動マグネットが初期位置に戻り、マ ネット反発力が失われることにより、スタ プは戻りバネなどによって初期位置に復帰 せることができる。

 また、マグネットの着磁方法の工夫によ 、起動マグネットの移動、復帰に伴って、 力が作用する互いの着磁面が、同極同士の 態と互いに異極の状態に変化するように、 グネットのそれぞれに異なる磁極を複数設 ておくことで、スタンプ押し付け、スタン 解除の動作両方を磁力で行うことも可能で る。

 以上説明したように、本発明のマーキング ルクレンチによれば、ボルト又はナットに する締付力が所定の値に達した際にトグル 構が動作するとともに、スタンプ機構が動 して自動的にマーキングするトルクレンチ おいて、前記トグル機構の動作に伴う変位 連動して移動する起動マグネットと、前記 タンプ機構側に取り付けられ、前記起動マ ネットが前記移動をすることによって互い 磁力が作用し合うスタンプ押付けマグネッ とを有し、前記スタンプ機構は、前記起動 グネットの前記移動によって前記起動マグ ットと前記スタンプ押付けマグネットとの に作用する磁力で前記スタンプ押付けマグ ットが移動してスタンプ動作が行われるよ に構成されているので、以下の効果が得ら る。
1.機械的接触部分を削減できる為、磨耗など よる故障を回避できる
2.可動部品変位に関係なくマグネット反発力 より大きなスタンプ変位が得られる為、構 部品の簡素化、小型化が可能である。
3.可動部品作動力に関係なく、マグネット反 力により強いスタンプ押し付け力が得られ 為、構成部品の簡素化、小型化が可能であ 。

本発明の一実施形態のマーキングトル レンチを示す一部断面図である。 同じく、平面図である。 同じく、マーキング機構の動作を説明 る図である。 本発明の他の実施形態におけるマーキ グ機構の動作を説明する図である。 同じく、拡大図である。 本発明のさらに他の実施形態を示す図 ある。 本発明のさらに他の実施形態を示す図 ある。 本発明のさらに他の実施形態を示す図 ある。 本発明の実施形態における起動アーム 取付け状態を示す図である。

符号の説明

  1  マーキングトルクレンチ
  2  トルクレンチ本体
  6  マーキングスタンプ
  7  スタンプ押し戻しバネ
  8  スタンプ押し付けロッド
  9  スタンプ押し付けマグネット
 10  トグル機構
 21  起動アーム
 22  起動マグネット
 90 スタンプ押し付けマグネット
220 起動マグネット
221 起動マグネット
222 起動マグネット

(実施形態1)
 以下に、本発明の一実施形態のマーキング ルクレンチについて、図1~図3に基づいて説 する。
 図1は、該マーキングレンチ1の全体を示す 部断面図であり、筒状としたトルクレンチ 体2の先端側にヘッド部材3が回転可能に取り 付けられている。ヘッド部材3の一部はトル レンチ本体2内に伸張し、トルクレンチ本体2 に設けたトグル機構10の一方側に連結されて る。トグル機構10の他方側はトルクレンチ 体2側に連結されている。
 トグル機構10は、規定トルク締め付け時に トグル動作によってトルクレンチ本体2側と ッド部材3側の固定状態が解かれ、トルクレ ンチ本体2に加わる締め付け力に対し、ヘッ 部材3が追従せず、ヘッド部材3側が所定角度 で首振り動作をすることになる。この際に、 ヘッド部材3の一部がトルクレンチ本体2に当 るなどして音を発することで作業者は規定 ルク締め付けに達したことを知ることがで る。なお、トグル機構10の構成は本発明と ては特定のものに限定をされるものではな 、既知のものを用いることができる。

 また、ヘッド部材3には、ドライブ部材3aが 定されており、該ドライブ部材3aに、前記 ルクレンチ本体2と交差するようにエクステ ション筒体4が設けられ、該エクステンショ ン筒体4の先端にボルト締め付け用のソケッ 5が設けられている。
 エクステンション筒体4内には、軸方向に沿 ったマーキングスタンプ6が軸方向に移動可 に配置されており、該マーキングスタンプ6 先端側は、ソケット5に設けた貫通孔5aを通 てソケット5内に突き出して先端側でのスタ ンプが可能になっている。なお、マーキング スタンプ6の央部には、段部6aが設けられてお り、該段部6aとエクステンション筒体4に設け た段部4aとの間にスタンプ押し戻しバネ7が弾 性部材として配置されている。スタンプ押し 戻しバネ7は、マーキングスタンプ6が通常の 置(初期位置)にある場合、マーキングスタ プ6等の自重のみがかかり、これを弾性力に って支持しており、マーキングスタンプ6が 前進(図では下方移動)すると、該スタンプ押 戻しバネ7が圧縮されてマーキングスタンプ 6を初期位置に押し戻す弾性力が発生する。

 また、マーキングスタンプ6の基端側には 、同じくエクステンション筒体4内に軸方向 沿って配置されたスタンプ押し付けロッド8 先端側が位置しており、スタンプ押し付け ッド8の基端側は、ヘッド部材3に設けられ 貫通孔3bを通してヘッド部材3の上方側に突 出している。該スタンプ押し付けロッド8の き出し側端部に、表面に磁極を有するスタ プ押し付けマグネット9が取り付けられてい る。上記したマーキングスタンプ6およびス ンプ押し付けロッド8によってマーキング機 が構成されている。

 また、上記ヘッド部材3には、トルクレン チ本体2の上方側で該トルクレンチ本体2の長 方向に沿って伸張する延長プレート20が固 されている。該延長プレート20の上方側には 、トルクレンチ本体2の長手方向に沿って配 された起動アーム21が位置している。該起動 アーム21は、その後方側が、前記延長プレー 20の後端部にピン25によって回転可能に軸止 されている。起動アーム21は、軸止部から後 に伸張して、トルクレンチ本体1に設けられ たピン26に回転可能に軸止されている。これ 起動アーム21等は、延長プレート20に取り付 けたカバー28で覆われている。

 起動アーム21の先端側は、前記したスタン 押し付けロッド8の位置に到達可能に伸張し おり、その先端側に、スタンプ押し付けマ ネット9側に向けて、表面に磁極が設けられ た起動マグネット22が取り付けられている。
 前記スタンプ押し付けマグネット9と起動マ グネット22とは、上記のように対向する側に 極を有するように着磁されており、それぞ の磁極は同極にしてある。上記起動アーム2 1は、図2に示すように、トグル機構10の動作 開放された状態では、前記起動マグネット22 が前記スタンプ押し付けマグネット9の対向 置から離れた初期位置にあるように、前記 ン25が幅方向に偏位した位置に設けられ、よ って起動アーム21は、トルクレンチ本体2の長 手方向に対し、傾きを有して位置している。

 一方、規定トルク締め付け時、トグル機 10が動作してヘッド部材3の首振り動作が行 れると、前記起動アーム21はピン26が作用点 になって前記ピン25を中心にして所定角度回 する。この結果、起動マグネット22が設け れた先端側は、前記起動マグネット22が前記 スタンプ押し付けマグネット9に正に対向す ように位置付けられる。トグルが開放され と、起動アーム21は上記初期位置に復帰して 、起動マグネット22とスタンプ押し付けマグ ット9とは、互いに磁力が作用しない、対向 位置から離れた位置関係になる。なお、ピン 25、26との間の距離よりも、ピン25と起動マグ ネット22の取付位置までの距離が大きくされ おり、上記首振り動作による移動量が増幅 れて起動マグネット22が移動する。

 次に、上記マーキングトルクレンチ1の動作 について説明する。
締め付けのためのトルクをマーキングトルク レンチ1にプレセットし、ソケット5内に、締 付けを行うボルト頭部30を収容する。この に、トグル機構10は開放されているため、起 動アーム21は初期位置にあり、起動マグネッ 22は、前記スタンプ押し付けマグネット9の 向位置から離れて位置している。このため 両マグネット間では、互いの磁力の影響は どなく、互いに作用し合う力は発生してい い。また、マーキングスタンプ6は、スタン プ押し戻しバネ7で支持されて初期位置にあ 、前記スタンプ押し付けマグネット9は、ヘ ド部材3から上方に突出した状態にあり、マ ーキングスタンプ6の先端も、ソケット5内に 略突出していない状態にある。

 上記の状態でトルクレンチ本体2を介して 締め付けを行うと、プレセットされたトルク に達するまでボルト頭部30がソケット5によっ て回転される。締め付け力がプレセットされ たトルクに達すると、トグル機構10が動作し 、ヘッド部材3が首振り動作をする。この首 振り動作に伴って、上記したように起動アー ム21がピン25を中心にして回転し、起動マグ ット22が前記スタンプ押し付けマグネット9 正対する。なお、起動アーム21が正対位置に 納まるように、延長プレート20には、回転し 起動アーム21が当接してそれ以上の回転が 止されるストッパ27が設けられている。

 両マグネットは、上記したように同極の 極を有しており、正対することによって互 の磁力が作用し合って反発力が生じる。起 マグネット22は起動アーム21で支持されてい るため上下方向の位置が保たれ、一方、前記 スタンプ押し付けマグネット9は、起動マグ ット22から離れるように移動する。

 このスタンプ押し付けマグネット9の移動 に伴ってスタンプ押し付けロッド8が移動し マーキングスタンプ6をスタンプ押し戻しバ 7の弾性力に抗して前進させる。マーキング スタンプ6の前進によって、その先端は、ソ ット5の貫通孔5aから突き出され、遂にはボ ト頭部30に至り、該ボルト頭部30にスタンプ なされる。トルクレンチ本体2を介した締め 付けを止めるとトグル機構10が開放されてヘ ド部材3の首振りは元に戻る。これにより起 動アーム21も初期位置に戻るように回転し、 動マグネット22もスタンプ押し付けマグネ ト9と対向する位置から離れた位置へと移動 る。この結果、マグネット間で作用し合う 力が消失し、スタンプ押し付けマグネット9 を移動させる反発力が失われる。すると、ス タンプ押し付けロッド8を介してマーキング タンプ6に加えられていた押し付け力がなく り、該マーキングスタンプ6は、スタンプ押 し戻しバネ7の弾性力によって押し戻され、 期位置に復帰する。上記動作によって、特 な機構を要することなく、起動アームの小 な変位を利用してマーキング機構に大きな トロークを与えることができる。

(実施形態2)
 上記実施形態では、トグルが開放された際 、マーキング機構の復帰動作を弾性部材の 性力を利用して行ったが、起動マグネット よびスタンプ押し付けマグネットの磁極分 を工夫することで、上記弾性部材を用いず 、マグネットの磁力を用いてスタンプ機構 復帰動作を行わせることが可能である。す わち、径方向にN/S極の異なる磁石、片面多 の磁石等を利用し、磁石の位置関係を変化 せる事で、発生する反発力、吸引力を変化 せることができる。これにより非作動時ス ンプを原位置に戻す為のスプリング等が不 になる。

 この実施形態2を図4、5に基づいて説明する なお、前記実施形態1と同様の構成について は同一の符号を付してその説明を省略または 簡略化する。
 実施形態2では、スタンプ押し付けロッド8 基端側にスタンプ押し付けマグネット90が取 り付けられ、起動アーム21の先端側に起動マ ネット220が取り付けられている。起動マグ ット90およびスタンプ押し付けマグネット22 0は、起動アーム21の移動方向(ストローク方 )においてそれぞれ異極となる磁極が同じ順 で位置するように区画されて着磁されてい 。なお、起動アーム21が初期位置にあると 起動マグネット90とスタンプ押し付けマグネ ット220の異極となる磁極が対向し、トグル動 作時の移動位置では、起動マグネット90とス ンプ押し付けマグネット220とは同極同士が 向するように、上記磁極の区画がなされて る。

 図4では、起動マグネット220およびスタン プ押し付けマグネット90は、両者が正対する きに、互いに同極(N極同士とS極同士)が向き 合い、トグルが開放されて起動マグネット90 初期位置に復帰したときに際に、N極とS極 が向き合う構成が示されている。

 上記トルクレンチの動作について説明す と、トグルの開放において、起動アーム21 初期状態にあると、図4、5に示すように、起 動マグネット220の区画された一方のS極と、 タンプ押し付けマグネット90の区画された一 方のN極とが正対し、互いのマグネットのそ 他の磁極は互いに作用し合わない。上記の 態では、起動マグネット90とスタンプ押し付 けマグネット220とが吸引し合い、起動アーム 21で支持されている起動マグネット220に対し スタンプ押し付けマグネット90が吸引力に って起動マグネット220側に移動する。この 動は、スタンプ押し付けロッド8から、これ 連結されているマーキングスタンプ6に伝わ り、マーキングスタンプ6を後退させて初期 置に置く。

 一方、ボルト頭部などの締め付けによっ トグル機構10が動作すると、前記起動アー 21が回転し、起動マグネット220とスタンプ押 し付けマグネット90とが正対する。この結果 起動マグネット220の区画された一方のS極と スタンプ押し付けマグネット90の区画された 方のS極、さらに起動マグネット220の区画さ れた一方のN極とスタンプ押し付けマグネッ 90の区画された一方のN極とが対向し、互い 磁力が作用し合って反発力が生じる。この 発力によって、起動アーム21に固定された起 動マグネット220に対し、スタンプ押し付けマ グネット90が図示下方に移動し、スタンプ押 付けロッド8を介してマーキングスタンプ6 前進し、スタンプ動作がなされる。

 また、トグルが開放されると、上記のよ に起動アーム21が回転し、起動マグネット22 0とスタンプ押し付けマグネット90との間に吸 引力が作用し、スタンプ押し付けマグネット 90が起動マグネット220側に引き寄せられて、 タンプ押し付けロッド8を介してマーキング スタンプ6が後退し、初期位置に復帰する。

(実施形態3)
 上記各実施形態では、互いに磁力を作用さ るマグネットは、対向面が略平行になるよ に配置したが、互いに離れると、作用し合 磁力が弱まるため、マグネットの形状を工 することで、磁力が作用し合う距離が小さ ならないようにすることができる。なお、 記各実施形態と同様の構成については同一 符号を付して説明を省略する。

 すなわち、図6に示すように、起動アーム 21にテーパ形状の起動マグネット221を取付け または図7に示すように、起動アーム21に段 き形状の起動マグネット222を取り付ける。 動マグネット221では、スタンプ押し付けマ ネット9から離れる側ほどスタンプ押し付け マグネット221との距離が小さくなるように着 磁表面を傾斜させ、起動マグネット222では、 スタンプ押し付けマグネット9から離れた側 、下方に位置する段部222aを設ける。これら 起動マグネット221、222では、起動マグネッ 221、222が正対位置に移動するに連れて磁力 よってスタンプ押し付けマグネット9が交差 方向に移動する際にも、起動マグネット221、 222とスタンプ押し付けマグネット9のクリア ンスの拡大を小さくして強い磁力の作用を ることが可能になる。なお、この実施形態 は、起動マグネットの形状を変化させたも について説明したが、スタンプ押し付けマ ネット側の形状を変化させるものであって よい。

(実施形態4)
 起動マグネットおよびスタンプ押し付けマ ネットの磁極の配置例については、実施形 1、2において説明を行った。ただし、本発 としては上記マグネットにおける磁極の配 方法はこれに限定されるものではなく、種 の形態が考えられる。その例を図8に基づい 説明する。

 (a)図は、円柱形のマグネットの厚み方向 沿って着磁したものであり、表裏面に異極 なる磁極が出現している。(b)図は、面方向 沿って着磁したものであり、外周面に180度 角度範囲で異極となる磁極が出現している (c)図は、円柱形のマグネットの厚み方向に って着磁するとともに、径方向において異 となる磁極に区画したものである(両面4極) (d)図は、円柱形のマグネットの厚み方向に って片面に着磁させるとともに、径方向に いて異極となる磁極を配置したものである( 片面2極)。

 (e)図は、円柱形のマグネットの片面に、 定の角度毎に異極となる磁極を設けたもの あり(片面多極)、(f)図は、円柱形のマグネ トの外周面に所定の角度毎に異極となる磁 を設けたものである(外周多極)。(g)図は、(a) 図の変更例であり、マグネット形状をリング 形状に形成したものである。(h)図は、同じく リング形状にして、径方向に沿って着磁した ものである。また、(i)図は、(e)図の変更例で あり、マグネット形状をリング形状にしたも のである(片面多極)。(j)図は、リング形状の グネットの内周面に所定の角度毎に異極と る磁極を形成したものであり(内周多極)、(k )図は、リング形状のマグネットの外周面に 定の角度毎に異極となる磁極を形成したも である(外周多極)。

 (l)図は、角柱形状のマグネットの厚み方 に沿って着磁したものであり、(m)図は、角 形状のマグネットの片面に面方向において 互に異極となる磁極が形成されるように、 み方向に着磁したものである(片面多極)。(n )図は、角柱形状のマグネットに、面方向に いて異極となる磁極が交互に形成されるよ に厚み方向に沿って着磁したものである(両 多極)。

(実施形態5)
 上記各実施形態では、トグル機構の動作に づくヘッド部材の首振り動作を起動アーム 回転に変換している。このとき、ヘッド部 の首振りの中心軸と、起動アームの回転軸 は位置がずれているため、ヘッド部材の首 り動作に伴って起動アームが円滑に回転す ように構成することが望ましい。この構成 図9に基づいて説明する。

 すなわち、実施形態1で説明をした起動ア ーム21と、ピン25およびピン26との間には、ピ ン25、26が挿通される軸穴21a、21bの大きさを 切にして、両者間に適当なクリアランスを けることで上記回転の円滑化を図ることが きる。また、ピン26が挿通される軸穴21bにお けるクリアランスは、ピン25が挿通される軸 21aにおけるクリアランス(B)よりも大きくす のが望ましく、さらには、軸穴21bにおける リアランスに関しては、トルクレンチ本体2 の長手方向に沿うクリアランス(A1)を幅方向 クリアランス(A2)よりも大きくして、軸穴21b 長穴形状とするのが望ましい。したがって 上記クリアランスの望ましい関係は、B<A2 <A1で表される。

 以上、本発明について、上記実施形態に づいて発明の説明を行ったが、本発明は、 記実施形態の内容に限定されるものではな 、本発明の範囲を逸脱しない範囲において 然に変更が可能である。