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Patent Searching and Data


Title:
MASK AND MEMBER FOR MOUNT ON MASK
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/090893
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To provide a technique for easing the fitting work of a member for mount on mask onto a mask body part. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] Mask (1) comprises mask body part (2) adapted to cover the nose and mouse; ear hook parts (3) respectively extending from the right and left sides of the mask body part (2); and member for mount on mask (10). The mask body part (2) is structured so as to, at wearing of the mask, provide a cavity on its side of wear surface (2d). The member for mount on mask (10) is bonded to the side of wear surface (2d) of the mask body part (2) by the bonding force of bonding member (10a).

Inventors:
TAKEUCHI NAOHITO (JP)
ISHIGAMI MAKOTO (JP)
TERAOKA HIROMI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/050829
Publication Date:
July 31, 2008
Filing Date:
January 22, 2008
Export Citation:
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Assignee:
UNI CHARM CORP (JP)
TAKEUCHI NAOHITO (JP)
ISHIGAMI MAKOTO (JP)
TERAOKA HIROMI (JP)
International Classes:
A62B18/02
Foreign References:
JP2005328937A2005-12-02
JP2004313293A2004-11-11
JP2004049356A2004-02-19
JPH0880356A1996-03-26
JPH09192248A1997-07-29
Attorney, Agent or Firm:
IKEDA, Toshiyuki et al. (4-8-13 Masaki, Naka-ku,Nagoya-sh, Aichi 24, JP)
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Claims:
 マスク着用者の口と鼻を覆うマスク本体部と、前記マスク本体部の右側及び左側それぞれから延びている耳掛け部を備え、前記マスク本体部は、少なくともマスク着用時に着用面側に空間が形成されるように構成されているマスクであって、
 前記マスク本体部の着用面側に張り付けられる被取付部材を備えることを特徴とするマスク。
 請求項1に記載のマスクであって、前記被取付部材は、帯状に形成され、マスク着用時に、マスク着用者の左右方向に延びるように前記マスク本体部の着用面側に張り付けられることを特徴とするマスク。
 請求項1または2に記載のマスクであって、前記マスク本体部の着用面側と前記被取付部材の少なくとも一方に接着体が設けられており、前記接着体の接着力によって前記被取付部材が前記マスク本体部の着用面側に張り付けられることを特徴とするマスク。
 請求項3に記載のマスクであって、前記接着体は、前記被取付部材を前記マスク本体部の着用面側に着脱自在に張り付けることを特徴とするマスク。
 請求項2~4のうちのいずれか1項に記載のマスクであって、前記接着体は、前記被取付部材の2箇所に設けられており、前記2箇所は、前記被取付部材の長手方向の両端部に設定されていることを特徴とするマスク。
 請求項2~4のうちのいずれか1項に記載のマスクであって、前記接着体は、前記マスク本体部の着用面側の2箇所に設けられており、前記2箇所は、マスク着用時にマスク着用者の左右に配置されるように設定されていることを特徴とするマスク。
 請求項5または6に記載のマスクであって、前記2箇所は、マスク着用時にマスク着用者の上下方向にずれるように設定されていることを特徴とするマスク。
 請求項1または2に記載のマスクであって、前記被取付部材と前記マスク本体部の着用面側の一方には、面ファスナーを構成する差込部と被差込部の一方が設けられ、前記被取付部材と前記マスク本体部の着用面側の他方には、面ファスナーを構成する差込部と被差込部の他方が設けられており、前記面ファスナーの接着力によって前記被取付部材が前記マスク本体部の着用面側に張り付けられることを特徴とするマスク。
 請求項1または2に記載のマスクであって、前記被取付部材には、面ファスナーを構成する差込部が設けられておリ、前記被取付部材は、前記差込部と、前記マスク本体部あるいは前記耳掛け部の繊維により形成される被差込部とにより構成される面ファスナーの接着力によって前記マスク本体部の着用面側に張り付けられることを特徴とするマスク。
 請求項1~9のうちのいずれか1項に記載のマスクであって、前記被取付部材は、折り畳み線を有しており、当該折り畳み線の箇所で折り畳まれていることを特徴とするマスク。
 マスク着用者の口と鼻を覆うマスク本体部と、前記マスク本体部の右側及び左側それぞれから延びている耳掛け部を備え、前記マスク本体部は、少なくともマスク着用時に着用面側に空間が形成されるように構成されているマスクに取り付けられるマスク用被取付部材であって、
 接着体を備え、前記接着体の接着力によって前記マスク本体部の着用面側に張り付けられることを特徴とするマスク用被取付部材。
 請求項11に記載のマスク用被取付部材であって、帯状に形成されており、前記接着体は、長手方向の両端部に設けられていることを特徴とするマスク用被取付部材。
 請求項11または12に記載のマスク用被取付部材であって、折り畳み線を有しており、当該折り畳み線の箇所で折り畳まれていることを特徴とするマスク用被取付部材。
Description:
マスク及びマスク用被取付部材

 本発明は、顔に装着されるマスクに関す ものである。

 従来、マスク着用者の口の周りに空間を形 するマスク(「立体マスク」と呼ばれている )が、例えば、特許文献1に開示されている。 のマスクでは、マスク着用者の口及び鼻を うマスク本体部は、不織布を二重に重ねて 成されている。そして、不織布間に、液含 シートが挿入されている。これにより、含 シートが取り付けられたマスクを得ること できる。

特開2006-187508号公報

 特許文献1に記載のマスクでは、マスク本体 部を構成する不織布間に含浸シートを挿入す る操作が必要であるため、手間がかかる。例 えば、含浸シートが不織布と干渉するため、 含浸シートを不織布間に挿入するのが困難で ある。したがって、含浸シート等のマスク用 被取付部材をマスク本体部に容易に取り付け ることができる技術に対する要望がある。
 本発明は、マスク着用時にマスク着用者の 元に空間(口元空間)が形成されるように構 されているマスク本体部を有するマスクに いて、マスク本体部へのマスク用被取付部 の取付作業性を向上させることができる技 を提供することを目的とする。

 本発明の第一発明は、マスク本体部、左右 対の耳掛け部及び被取付部材を備えるマス に関する。マスクは、一回使用ないし数回 用を想定した使い捨てタイプのものであっ もよい。あるいは、洗濯を行うことによっ 繰り返し使用することが可能なタイプのも であってもよい。
 マスク本体部は、マスク着用者の少なくと 口と鼻を覆う。マスク本体部は、不織布か なるシート片によって形成され、マスク着 時に立体状となるように構成される。マス 本体部が立体状となることにより、マスク 用者の口の周り(マスク本体部とマスク着用 者の口との間)に空間(口元空間)が形成される 。マスク本体部は、1または複数のシート片 よって形成することができる。例えば、1つ シート片を部分的に接合することによって 成される。あるいは、複数のシート片の全 または一部を接合することによって形成さ る。このマスク本体部は、少なくともマス 着用時に立体状となればよい。例えば、マ ク着用時(マスク使用時)には立体状となり マスク未着用時(マスク未使用時)には折り畳 まれて平面状とされてもよい。あるいは、マ スク着用時のみならずマスク未着用時にも立 体状となっていてもよい。マスク本体部を形 成するシート片は、機械的、化学的、熱的な どの処理によって繊維を固着したり絡み合わ せたりして作られるシート状の構成物である 。典型的には、熱溶融性繊維(熱可塑性繊維) 一部に含み融着(溶着)が可能な不織布によ て構成される。一対の耳掛け部は、マスク 体部の右側及び左側それぞれから延びてお 、マスク着用者の耳に引っ掛けられる。
 被取付部材は、マスク本体部の着用面側に り付けられる。好適には、接着テープや面 ァスナー等の接着力によって着脱自在に張 付けられる。被取付部材は、マスク本体部 着用面側に予め張り付けられていてもよい 、あるいは、マスク着用時に、マスク本体 の着用面側に張り付けられてもよい。「マ ク本体部の着用面側に張り付ける」形態に 、マスク本体部や耳掛け部の着用面(マスク 着用者側の面)に張り付ける形態が包含され 。
 本発明のマスクでは、被取付部材をマスク 体部の着用面側に容易に取り付けることが きる。これにより、被取付部材の取付作業 (装着性)が向上する。

 他の形態のマスクでは、被取付部材は、 状に形成されている。そして、被取付部材 、マスク着用時にマスク着用者の左右方向 延びるようにマスク本体部の着用面側に張 付けられる。被取付部材の取付箇所は、口 吸が妨げられるのを防止するために、口の 面を除く箇所、特には、口よりも上側の箇 が好ましい。さらには、鼻呼吸が妨げられ のを防止するために鼻尖(鼻の穴)よりも上 の箇所がより好ましい。このような構成に り、良好な口元空間を形成することができ 。

 更なる他の形態のマスクでは、マスク本 部の着用面側及び被取付部材の少なくとも 方に接着体(張付体)が設けられている。そ て、この接着体の接着力(張付力)によって、 被取付部材がマスク本体部の着用面側に張り 付けられる。接着体としては、例えば、接着 剤や粘着剤を有する接着体、面ファスナーを 構成する差込部あるいは被差込部を有する接 着体が用いられる。このような構成により、 被取付部材をマスク本体部の着用面側に容易 に取り付けることができる。なお、接着体を マスク本体部の着用面側及び被取付部材の両 方に設ける構成やいずれか一方に設ける構成 を適宜選択して用いることができる。

 更なる他の形態のマスクでは、接着体は 被取付部材をマスク本体部の着用面側に着 自在に張り付ける。例えば、接着体の接着 が、被取付部材をマスク本体部の着用面側 張り付けた状態を保持するために必要な保 力を上回り、被取付部材を取り外すための 定の力を下回るように設定される。このよ な構成により、被取付部材を繰り返し使用 ることができる。

 更なる他の形態のマスクでは、接着体は 被取付部材の少なくとも2箇所に設けられて いる。この2箇所は、被取付部材の長手方向 両端部に設定されている。本発明では、例 ば、接着剤や粘着剤を有する接着体が被取 部材に設けられる。接着体を被取付部材の に設ける場合には、被取付部材を、マスク 体部の着用面側の任意の位置に張り付ける とができるため、被取付部材の取付位置を 易に変更することができる。

 更なる他の形態のマスクでは、接着体は マスク本体部の着用面側の複数個所、好適 は2箇所に設けられている。この2箇所は、 スク着用時にマスク着用者の左右に配置さ るように設定される。本発明では、例えば 接着剤や粘着剤を有する接着体がマスク本 部の着用面側に設けられる。このような構 により、被取付部材の取付位置を容易に判 することができる。

 更なる他の形態のマスクでは、接着体が けられる2箇所が、マスク着用時にマスク着 用者の上下方向にずれるように設定されてい る。このような構成により、マスク本体部や 被取付部材、特にマスク本体部の折り畳み時 に、左右に設けられている接着体同士が互い に接着するのを防止することができる。

 更なる他の形態のマスクでは、マスク本 部の着用面側に設けられる接着体及び被取 部材に設けられる接着体のうちの一方の接 体として、面ファスナーを構成する差込部 び被差込部のうちの一方を有する接着体が いられ、他方の接着体として、面ファスナ を構成する差込部及び被差込部のうちの他 を有する接着体が用いられる。一般的に、 込部はフックにより構成され、被差込部は ープにより構成される。このような構成に り、被取付部材をマスク本体部の着用面側 容易に取り付けることができる。なお、面 ァスナーの接着力を調整することによって 被取付部材をマスク本体部の着用面側に着 自在に取り付けることができる。

 更なる他の形態のマスクでは、被取付部 に設けられる接着体として、面ファスナー 構成する差込部が用いられている。そして 面ファスナーを構成する被差込部が、マス 本体部あるいは耳掛け部の繊維により構成 れている。このような構成により、面ファ ナーを構成する被差込部を有する接着体を 途設ける必要がないため、構成を簡素化す ことができる。

 更なる他の形態のマスクでは、被取付部 は、折り畳み線を有しており、この折り畳 線の箇所で折り畳まれている。これにより 被取付部材は、折り畳み線を突出先端とす 凸形状となる。この凸形状はマスク本体部 着用面側の窪み(凹み)に係合する。このよ な構成により、マスク本体部の着用面側に 取付部材を容易に位置決めすることができ 。なお、折り畳み線を被取付部材の左右方 (長手方向)の中央に形成することにより、接 着体を被取付部材の左右両側の端部にのみ設 けることができる。

 また、本発明の第二の発明は、マスク用 取付部材に関する。本発明のマスク用被取 部材は、マスク着用者の口及び鼻を覆うマ ク本体部と、左右一対の耳掛け部を備え、 なくともマスク着用時にマスク本体部が立 状となるマスク(立体マスク)に張り付けら る。マスク用被取付部材は、接着体を備え いる。そして、マスク用被取付部材は、こ 接着体による接着力によって、マスク本体 の着用面側に張り付けられる。このような 成により、マスク用被取付部材をマスク本 部の着用面に容易に取り付けることができ 。

 他の態様のマスク用被取付部材では、帯 に形成されている。そして、接着体は、長 方向の両端部に設けられている。本態様で 、例えば、接着剤や粘着剤を有する接着体 マスク用被取付部材に設けられる。接着体 マスク用被取付部材のみに設けられている 合には、マスク用被取付部材をマスク本体 の着用面側の任意の位置に取り付けること できるため、マスク用被取付部材の取付位 を容易に変更することができる。

 他の形態のマスク用被取付部材では、折 畳み線を有し、この折り畳み線の箇所で折 畳まれている。これにより、マスク用被取 部材は、折り畳み線を突出先端とする凸形 となる。この凸形状はマスク本体部の着用 側の窪みに係合する。このような構成によ 、マスク本体部の着用面側にマスク用被取 部材を容易に位置決めすることができる。 お、折り畳み線を被取付部材の左右方向(長 手方向)の中央に形成することにより、接着 をマスク用被取付部材の左右両側の端部に み設けることができる。

 以上のように、本発明では、少なくとも スク着用時に立体状となるマスク本体部に 易に取り付けられる被取付部材を有するマ クを得ることができる。また、少なくとも スク着用時に立体状となるマスク本体部に 易に取り付けることができるマスク用被取 部材を得ることができる。

 以下に、本発明のマスクの一実施例の構 を、図1~図6を参照して詳細に説明する。本 施例のマスク1は、1回ないし数回の使用を 定した使い捨てマスクとして構成される。 た、本実施例のマスク1は、花粉対策やウイ ス対策(例えば、風邪ウイルス)としてのバ ア機能のみならず、口元や鼻腔を含む空間 の環境を調整する環境調整機能を備えたマ クとして用いることができる。

 本実施例のマスク1の全体構成が、図1及び 2が示されている。図1には、マスク1の斜視 が示され、図2には、マスク1を拡開した状態 (「マスク着用時」あるいは「マスク使用時 の状態)をマスク着用者側(裏側)から見た図 示されている。
 図1及び図2に示されているように、本実施 のマスク1は、マスク着用者の口及び鼻を覆 マスク本体部2、耳掛け部3及び被取付部材10 により構成されている。被取付部材10は、本 明の「マスク用被取付部材」に対応する。

(マスク本体部2)
 マスク本体部2は、マスク着用者の右顔面を 覆う右側シート片2aと左顔面を覆う左側シー 片2bを有している。右側シート片2aと左側シ ート片2bは、熱溶着によって接合されている 右側シート片2aと左側シート片2bの接合部分 には、上下方向に延びている接合縁2cが形成 れている。これにより、マスク本体部2は、 接合縁2cを境界として左右に二分されている 右側シート片2aと左側シート片2bの形状及び 接合箇所は、マスク非着用時(マスク未使用 )には、右側シート片2aと左側シート片2bが互 いに当接した折り畳み状態(平面状)となるよ に設定されている。また、図1及び図2に示 ように、右側シート片2aと左側シート片2bが れたマスク着用時(マスク使用時)には、マ ク本体部2の着用面(裏面)2d側に凹状の空間( み4)が形成される立体状となるように設定さ れている。すなわち、本実施例のマスク1は 立体マスクとして構成されている。なお、 スク本体部2は、少なくともマスク着用時に 体状となるように構成されていればよく、 スク着用時(マスク使用時)及びマスク非着 時(マスク非使用時)に立体状となるように構 成されていてもよい。
 右側シート片2a及び左側シート片2bが、本発 明の「マスク本体部を構成する複数のシート 片」に対応する。

 本実施例では、マスク本体部2、すなわち右 側シート片2a及び左側シート片2bは、熱可塑 合成繊維の不織布によって形成されている 熱可塑性繊維としては、ポリエチレン、ポ プロピレン、ポリエチレンテレフタレート を用いて、エアースルー法、スパンボンド 、サーマルボンド法、スパンレース法、ポ ントボンド法、メルトブロー法、ステッチ ンド法、ケミカルボンド法、ニードルパン 法等により製造された、目付け(密度)が30~150 g/m 2 のものを適宜使用することができる。マスク 本体部2の不織布としては、通気性を有し、 触りが良いものが用いられる。また、マス 着用時に、マスク本体部2が立体状に保持さ 易くなるように、耳掛け部3よりも伸縮性が 低くなるものを用いるのが好ましい。

(耳掛け部3)
 耳掛け部3は、マスク本体部2の右側及び左 それぞれから、すなわち右側シート片2a及び 左側シート片2bそれぞれの端部から延びてい 。各耳掛け部3は、マスク本体部2と別体に 成され、マスク本体部2に部分的に重ね合わ て接合される。なお、各耳掛け部3は、マス ク本体部2に一体に形成することもできる。
 また、各耳掛け部3は、開口3aを有するリン 状に形成される。マスク着用時には、マス 着用者の顔、特に、鼻及び口をマスク本体 2によって覆った状態で、耳掛け部3の開口3a がマスク着用者の耳に引っ掛けられる。耳掛 け部3は、マスク本体部2と同様に、熱可塑性 成繊維の不織布によって形成される。また 耳に痛みを与えないように、伸縮性を有す 材料を用いて形成するのが好ましい。例え 、非弾性的に伸長可能な伸長性繊維からな 伸長層(例えば、プロピレン連続繊維が互い に溶着された不織布)と、弾性伸縮可能な弾 伸縮性繊維からなる弾性層(例えば、熱可塑 合成繊維のエラストラマーやウレタン等か なる弾性糸を使用した不織布)が互いに積層 された構成を好適に用いることができる。

(被取付部材10)
 本実施例では、被取付部材10は、帯状(「テ プ状」あるいは「プレート状」)のシートと して形成されている。被取付部材10は、マス 本体部2の着用面2d側に、長手方向(長さ方向 )が左右方向(マスク着用時にマスク着用者の 右方向)となるように張り付けられる。特に 、被取付部材10は、マスク本体部2の着用面2d の所定の取付領域Bに着脱可能に張り付けら れる。すなわち、被取付部材10を着用面2d側 取付領域Bに張り付けた状態(図1に破線で示 れている状態あるいは図2に実線で示されて る状態)と、被取付部材10を着用面2d側の取 領域Bから取り外した状態(図1に二点鎖線で されている状態)に選択可能とされている。 お、被取付部材10は、マスク本体部2の着用 2d側の取付領域Bに予め張り付けられていて よい。あるいは、被取付部材10は、マスク 用時に、マスク本体部2の着用面2d側の取付 域Bに張り付けられてもよい。「マスク本体 2の着用面2d側に張り付ける」形態には、マ ク本体部2や耳掛け部3の着用面(マスク着用 側の面)に張り付ける形態が包含される。

 被取付部材10の具体的な構造は、図3及び図4 に示されている。図3には、被取付部材10の斜 視図が示され、図4には、図1のA-A線断面構造 示されている。
 図3及び図4に示されているように、被取付 材10は、樹脂製(例えば、ポリエチレン製)の ィルムシート11に第1のシート12及び第2のシ ト13が重ね合わされて接合され、長方形の ートとして形成される。フィルムシート11は 、第1のシート12及び第2のシート13よりも通気 性が低いフィルム材料によって、シート状に 形成される。第1のシート12は、所定の揮発性 物質等を含有し、シート状に形成される。第 1のシート12は、フィルムシート11と第2のシー ト13との間に挟み込まれている。第1のシート 12は、揮発性物質等を含有可能であり、揮発 物質等から発生される揮発成分を放出可能 あればよい。例えば、不織布を用いて形成 ることができる。あるいは、ゲル状物質を いて形成することもできる。第2のシート13 、第1のシートに含有されている揮発性物質 等から発生される揮発成分を透過可能であれ ばよい。例えば、第2のシート13は、第1のシ ト12と同様に不織布を用いた形成される。こ の第2のシート13によって、揮発性物質等を含 有する第1のシート12がマスク着用者の顔に直 接接触するのが防止される。
 本実施例では、非取付部材10は、通気性の なる複数のシート(フィルムシート11、第1の ート12及び第2のシート13)を有している。そ て、複数のシートは、最も通気性の低いシ ト(フィルムシート11)が一方側に配置される ように重ねられている。

 被取付部材10は、例えば、縦方向(長手方向 直行する方向)の長さd1が10~40mm、横方向(長 方向)の長さd2が100~150mmである長方形のシー (帯状体)として形成される。また、詳細につ いては後述するが、マスク本体部2の所望の 気性を確保するために、マスク本体部2(着用 面2d)の面積に対する被取付部材10の面積(d1×d2 )の比率(面積比率)を所定の範囲内となるよう に、被取付部材10を形成するのが好ましい。 取付部材10は、面積比率がこの所定の範囲 の面積比率を満足する形状であれば、長方 以外の形状、例えば、正方形、円形、楕円 、多角形等の形状に形成することができる
 また、被取付部材10は、長手方向(左右方向) の中央位置(略中央位置を含む)に、長手方向 直交(略直交を含む)する方向(上下方向)に延 びる折り畳み線Lを有している。そして、被 付部材10は、この折り畳み線Lの箇所で折り まれている。

 マスク収納時あるいはマスク非着用時(マス ク未使用時)には、被取付部材10は、折り畳み 方向に力が加わる。これにより、図3の「折 畳み時」のように、折り畳み線Lの右側の部 と左側の部分が重なり合う。この時、マス 本体部2も、接合縁2cの箇所で折り畳まれる
 一方、被取付部材10をマスク本体部2に取り ける場合には、折り畳み方向への力が除去 れる。これにより、図3の「取り付け時」の ように、折り畳み線Lを支点として拡開する すなわち、折り畳み方向への力が除去され ことにより、折り畳み線Lの右側の部分と左 の部分が離れる。この時、被取付部材10は 折り畳み線Lを突出先端とする凸形状となる この凸形状は着用面2d側の窪み4に係合する め、被取付部材10をマスク本体部2に容易に 置決めすることができる。また、この凸形 と着用面2d側の窪み4との係合により、被取 部材10をマスク本体部2に張り付けるための 着体10a(詳細は後述する)を、被取付部材10の 長手方向(左右方向)の両端部のみに設けるこ が可能となる。被取付部材10の折り畳み線L 箇所に形成された凸形状が、マスク本体部2 の着用面2d側の窪み4に係合する「係合部」に 対応する。

 図5には、被取付部材10の他の実施例の斜 図が示されている。図5に示されている被取 付部材10では、折り畳み線Lの右側の部分と左 側の部分が、折り畳み線Lの近傍で互いに接 されている。図5では、折り畳み線Lの右側の 部分と左側の部分は、折り畳み線Lに沿った 合部14に沿って線状に接合されている。図5 示されている被取付部材10では、接合部14が 成された部分が硬くなるため、突出先端部 (折り畳み線Lと接合部14との間の部分)が硬 なる。したがって、折り畳み線Lを突出先端 する先端部分を着用面2d側の窪み4に位置決 する作業が容易となり、被取付部材10をマ ク本体部の着用面2dに容易に位置決めするこ とができる。

 また、本実施例の被取付部材10には、フ ルムシート11の左右方向の両端部に接着体10a が設けられている。この接着体10aは、被取付 部材10を、マスク本体部2の着用面2d側の取付 域Bに張り付ける。接着体10aを用いることに よって、被取付部材10をマスク本体部2に取り 付ける作業が簡単となる。例えば、従来技術 のように、マスク本体部を構成する不織布間 に被取付部材を挿入する際に、被取付部材と マスク本体部を構成する不織布が干渉するこ とがない。したがって、被取付部材10のマス 本体部2への取付作業性が向上する。

(第1の接着構造)
 第1の接着構造では、接着体10aとして接着剤 テープあるいは粘着剤テープを用いる。接着 剤テープあるいは粘着剤テープとしては、不 織布との間で所定の接着力を有する公知の構 成のテープを用いることができる。この時、 接着剤テープあるいは粘着剤テープと不織布 との間の接着力を、被取付部材10をマスク本 部2に接着させた状態を保持するのに必要な 保持力を上回り、被取付部材10をマスク本体 2から外すための所定の力を下回るように設 定するのが好ましい。接着力をこのように設 定することにより、被取付部材10をマスク本 部2の着用面2d側に張り付けあるいはマスク 体部2の着用面2dから取り外すことができる め、被取付部材10を繰り返し使用すること 可能となる。
 なお、接着剤テープあるいは粘着剤テープ 、被取付部材10のフィルムシート11とマスク 本体部2の着用面2d側の少なくとも一方に設け ることができる。勿論、両方に設けることも できる。「接着体10aをマスク本体部2の着用 2d側に設ける」形態には、接着体10aを、マス ク本体部2や耳掛け部3の着用面(マスク着用者 側の面)に設ける形態も包含される。また、 1の接着構造では、左右(マスク着用者の左右 )両端部の接着体10aを配置する箇所は、上下 向(マスク着用者の上下方向)にずれるように 設定するのが好ましい。このように接着体10a を配置することにより、マスク本体部2が折 畳まれた時に、マスク本体部2の着用面2d側 左右両端部の箇所に配置された接着体10a同 が互いに接着するのを防止することができ 。なお、被取付部材10の着用面2d側とマスク 体部2のフィルムシート11の両方に接着体10a 設ける場合には、被取付部材10のフィルム ート11の左右両端部の接着体10aを、マスク本 体部2の着用面2d側の左右両端部の接着体10aの 上下方向のずれ量に対応するずれ量だけ上下 方向にずらせて配置する。

(第2の接着構造)
 第2の接着構造では、接着体10aを用いて面フ ァスナーを構成する。面ファスナーとしては 、公知の構成の面ファスナーを用いることが できる。面ファスナーは、一方側の部材に設 けられた差込部と、他方側の部材に設けられ た被差込部により構成される。例えば、差込 部は、小さなマッシュルーム型のフック(あ いは、カギ型のフック)を有し、被差込部は ループを有している。一方の部材と他方の 材を張り合わせると、差込部のフックが被 込部のループに引っ掛かる(絡む)ことによ て両者が張り付く。また、一方の部材と他 の部材を反対方向に引っ張ると、差込部の ックが被差込部のループから抜けることに って両者が離れる。この面ファスナーの接 力を、被取付部材10をマスク本体部2に張り けた状態を保持するのに必要な保持力を上 り、被取付部材10をマスク本体部2から外す めの所定の力を下回るように設定すること よって、被取付部材10をマスク本体部2の着 面2d側の取付領域Bに着脱することが可能と る。
 第2の接着構造では、被取付部材10のフィル シート11とマスク本体部2の着用面2d側の一 に、差込部を有する接着体20aが配置され、 方に被差込部を有する接着体10aが配置され 。

 なお、第2の接着構造では、被取付部材10の ィルムシート11に、差込部を有する接着体10 aを設け、マスク本体部2の着用面2dや耳掛け 3に、被差込部を有する部材を設けることが きる。
 あるいは、被取付部材10のフィルムシート11 に、差込部を有する接着体10aを設け、マスク 本体部2や耳掛け部3を形成する不織布自体の 維を被差込部として用いることもできる。 織布自体の繊維を被差込部として用いる場 には、被差込部を別途設ける必要がないた 、構成を簡素化することができる。マスク 体部2を形成する不織布よりも伸縮性が高く 、粗い不織布により耳掛け部3を形成する場 には、耳掛け部3を形成する不織布を面ファ ナーの被差込部として用いるのが好ましい

 本実施例のマスク1をマスク着用者が着用し た状態を側面から見た図が図6に示されてい 。図6に示されているように、マスク着用時 マスク本体部2が立体状となるマスク(立体 スク)では、マスク着用者の口の周り(マスク 本体部2とマスク着用者の口との間)に空間(口 元空間)5が形成される。この空間5によって、 息苦しさ等の不快感を解消することができる 。
 更に、揮発性物質等を含有する被取付部材1 0をマスク本体部2の着用面2d側に張り付ける とによって、揮発性物質等から発生される 発成分が空間5内に放出される。これにより 口の周りの空間5内に、マスク着用者に有用 な環境を作り出すことができる。

 この場合、被取付部材10を張り付ける取 領域Bは、好ましくは、口呼吸が妨げられる を防止するために、口の正面を除く領域、 えば、口よりも上側の領域(図6に破線で示 れている位置)が選択される。より好ましく 、鼻呼吸が妨げられるのを防止するために 鼻尖(鼻の穴)よりも上側の領域(図6に二点鎖 線で示されている位置)が選択される。被取 部材10を鼻尖(鼻の穴)よりも上側の領域に張 付けた場合には、空間5内に放出された揮発 成分等が、マスク着用者の鼻尖から上方に移 動するのが抑制される。これにより、鼻尖よ りも下方に形成されるマスク本体部2とマス 着用者の口との間の空間(口元空間)5内に揮 成分等が滞留されるため、マスク着用者に 用な環境が長時間維持される。

 なお、マスク本体部2の面積(着用面2dの面積 )に対する被取付部材10の面積(着用面2d側の面 積)の比率(面積比率)が大きすぎると、マスク 本体部2の通気性が低下する。この場合、マ ク着用者が息苦しいと感じることが懸念さ る。
 そこで、本発明者らは、マスク本体部2の通 気性を良好とするために好ましい面積比率に ついて検討した。具体的には、マスク着用者 が息苦しいと感じ難いマスク内圧力の範囲を 設定する。そして、被取付部材10の面積、す わち、マスク本体部2の面積に対する被取付 部材10の面積の比率(面積比率)を変化させた のマスク内圧力を測定する。これにより、 ましい面積比率を判別することが可能とな 。

 図7及び図8に、マスク内圧力を測定する状 が模式的に示されている。
 まず、図7に示されているように、測定機器 をセットする。測定機器としては、マスク内 に配置される検圧管(例えば、ミスミ社製のSP LS2-1000 φ2×φ1)、検圧チューブ(例えば、SMC社 のTH0425BU-20)、検圧変換器(例えば、アイビジ ョン社製の0580D型)、データロガー(例えば、 ーム理研社製のLab-Pico-Q2型)、PC(パーソナル ンピュータ)が用いられる。次に、マスク着 者が着用しているマスクに穴を開け、穴に 圧管を通す。そして、検圧管の先端を、マ ク着用者の鼻の下1cmの位置に、鼻の息と垂 になるように配置する(図8参照)。被取付部 10は、マスク着用者の口よりも上側の領域 張り付けるのが好ましい。次に、PCでデータ 収集方法を設定した後、データロガーのスタ ートボタンを押して測定を開始する。これに より、マスク内圧力のデータがPCに取り込ま る。測定開始後、規定の測定時間(例えば、 100秒)経過した時点で測定を終了する。PCに取 り込まれたデータから、マスク着用者が息を 吐いたときの圧力のピークの平均値、マスク 着用者が息を吸った時の圧力のピークの平均 値を算出する。

 以上のようにして測定したマスク着用時に けるマスク内圧力が図9及び図10に示されて る。図9には、通気性が(140cc/cm 2 ・sec)のマスク本体部2を用いた場合の測定結 1が示されている。図10には、通気性が(200cc/ cm 2 ・sec)のマスク本体部2を用いた場合の測定結 2が示されている。なお、以下の評価では、 マスク着用者が息苦しいと感じ難いマスク内 圧力の範囲及びマスク着用者が息苦しいと感 じ易いマスク内圧力の範囲は、統計データに 基づいて設定した。具体的には、マスク着用 者が息苦しいと感じ難いマスク内圧力を(±0.6 mmaq)内の範囲に設定し、マスク着用者が息苦 いと感じ易いマスク内圧力を(±0.6mmaq)を外 た範囲に設定した。
 図9に示されているように、通気性が(140cc/cm 2 ・sec)のマスク本体部2を用いた場合には、所 の通気性を確保するためには実施例1~3が好 しい。したがって、面積比率を10~60%の範囲 に設定することによって所望の通気性を確 することができる。
 また、図10に示されているように、通気性 (200cc/cm 2 ・sec)のマスク本体部2を用いた場合には、所 の通気性を確保するためには実施例1~4が好 しい。したがって、面積比率を10~75%の範囲 に設定することによって所望の通気性を確 することができる。
 なお、面積比率の下限値に関しては、被取 部材10に含有させる揮発性物質等がマスク 用者に対して最低限の効果を付与すること できる範囲において、揮発性物質等の特性 に応じて適宜設定するのが好ましい。また マスク本体部2としては、一定のバリア特性 確保するためには、通気性が(200cc/cm 2 ・sec)以下のものを用いるのが好ましい。

 また、被取付部材10の剛性が低い場合には 被取付部材10の曲がり、撓み、よれ等が発生 し易くなり、被取付部材10をマスク本体部2の 着用面2d側の取付領域Bに張り付ける作業(取 作業)が困難となることが懸念される。そこ 、本発明者らは、取付部材10の取付作業性 良好である被取付部材10の好ましい剛軟度に ついて検討した。
 被取付部材10の剛軟度(硬さ、柔らかさ)の測 定結果が図11に示されている。図11には、カ チレバー法(JIS L1096)で測定した剛軟度の異 る被取付部材10を用いた場合の取付作業性を 定性評価した結果が示されている。図11の測 結果から、被取付部材20を張り付ける作業 容易にするためには、被取付部材10の長手方 向の剛軟度を100mm以上に設定するのが好まし 。なお、図11中のPE、PP、PETは、それぞれポ エチレン、ポリプロピレン、ポリエチレン レフタレートを示す。

 以上のように、本実施例では、接着体10aの 着力によって、被取付部材10をマスク本体 2の着用面2d側に張り付けている。これによ 、マスク本体部2の着用面2dに対する被取付 材10の取付作業性を向上させることができる 。
 また、本実例では、被取付部材10を構成す シートのうちの最も通気性の低いフィルム ート11よりもマスク着用者側に、揮発性物質 等を含有させた第1のシート12を配置している (最も通気性の低いフィルムシート11を反マス ク着用者側に配置している)。これにより、 発性物質等から発生された揮発成分がマス 本体部2の反着用面側に放出されるのを抑制 ることができる。したがって、口元空間5内 が、揮発成分等を含む良好な環境となる。
 特に、被取付部材10は、帯状に形成され、 手方向がマスク着用者の左右方向に延びる うに、マスク本体部2の着用面2d側の取付領 Bに取り付けられる。これにより、口元空間5 内の揮発成分等が口元空間5の上方から排出 れるのを抑制することができる。したがっ 、口元空間5内が、揮発成分等を含む良好な 境となる。
 また、本実施例では、マスク本体部2の着用 面2d側の取付領域B及び被取付部材10の少なく も一方に接着体10aを設けている。これによ 、接着体10aの接着力によって被取付部材10 マスク本体部2の着用面2d側の取付領域Bに容 に取り付けることができる。
 また、本実施例は、被取付部材10の長手方 の両端部に接着体10aを設けることができる この場合には、マスク本体部2の着用面2d側 の被取付部材10の取付位置を容易に変更する ことができる。
 また、本実施例は、マスク本体部2の着用面 2d側の取付領域Bに、接着体10aを設けることが できる。この場合には、取付領域Bに設けら ている接着体10aによって、被取付部材10の概 略の取付位置(張り付け位置)を容易に把握す ことができる。
 また、本実施例では、被取付部材10の折り み線Lの箇所に、マスク本体部2の着用面2dの み4に係合する凸形状が形成されている。こ れにより、被取付部材10をマスク本体部2の着 用面2d側に容易に位置決めすることができる また、被取付部材10の折り畳み線Lの箇所が 形状によって位置決めされるため、接着体1 0aを被取付部材10の左右両端部のみに設ける とができる。接着体10aを被取付部材10の左右 両端部のみに設ける場合には、マスク本体部 2の着用面2d側への被取付部材10の取付位置(張 り付け位置)を容易に変更することができる
 また、本実施例では、接着体10aとして、接 剤テープや粘着剤テープ、あるいは、面フ スナーを構成する差込部や被差込部を用い ことができる。この場合、接着体10aによる 着力を調整して、被取付部材10をマスク本 部2の着用面2d側に着脱自在に構成すること より、被取付部材10を繰り返し用いることが できる。

 本発明は、上記した実施例に限定されるも ではなく、種々の応用や変形が可能である 例えば、上記実施例を以下のように変更す こともできる。
 上記実施例では、被取付部材10を、シート ィルム11に第1のシート12及び第2のシート13を 重ねて3層構造に構成したが、被取付部材10を 構成するシートの数(層数)は適宜選択可能で る。例えば、被取付部材10を、1層構造、2層 構造、4層以上の多層構造に構成することが きる。なお、被取付部材10を構成するシート として、前述したシートフィルム11よりも通 性の高いシートのみを用いる場合には、マ ク本体部2の面積に対する被取付部材10の面 の比率(面積比率)を、前記した面積比率の 囲外に設定してもよい。
 また、上記実施例では、最も通気性の低い ートがマスク着用者と反対側に配置される うに被取付部材を張り付けたが、通気性の いシートがマスク着用者と反対側に配置さ るように被取付部材を張り付けることもで る。
 また、上記実施例では、シートフィルム11 第2のシート13によって挟まれた第1のシート1 2に揮発性物質等を含有させたが、被取付部 10に揮発性物質等を設ける構成はこれに限定 されない。例えば、通気性の異なる2つのシ トのうちの通気性の高い方のシートに液状 クリーム状あるいはゲル状の揮発性物質等 塗布する構成や、2つのシートの間に固形状 ゲル状の揮発性物質等を挟み込む構成を用 ることができる。
 また、上記実施例では、揮発性物質等を含 する被取付部材10を用いたが、揮発性物質 を含有しない被取付部材を用いることもで る。

 また、上記実施例では、マスク本体部2を右 側シート片2aと左側シート片2bを熱溶着接合 て形成したが、シート片の数や接合方法は 宜選択することができる。
 1つのシート片を用いて形成したマスク本体 部102の斜視図が、図12に示されている。図12 示されているマスク本体部102は、1つのシー 片102aを上端部にて切開き、切開いた部分を 互いに接合することによって形成される。マ スク本体部102の上端部には、マスク本体部2 接合縁2cと同様に、マスク着用者の上下方向 に延びる接合縁102bが形成される。

一実施例のマスク1の斜視図である。 一実施例のマスク1を拡開した状態をマ スク着用者側からみた図である。 一実施例の被取付部材10の斜視図であ 。 図1のA-A線断面図である。 被取付部材10の他の実施例の斜視図で る。 一実施例のマスク1を着用した状態を側 面から見た図である。 マスク内圧力を測定する状態を模式的 示した図である。 マスク内圧力を測定する状態を模式的 示した図である。 マスク内圧力の測定結果1(マスク本体部の通 性:140cc/cm 2 ・sec)を示す図である。 マスク内圧力の測定結果2(マスク本体部の通 性:200cc/cm 2 ・sec)を示す図である。 被取付部材の剛軟度の測定結果を示す 図である。 他の実施例のマスク本体部102の斜視図 である。

符号の説明

 1…マスク
 2…マスク本体部
 2a…右側シート片
 2b…左側シート片
 2c…接合縁
 2d…着用面
 3…耳掛け部
 3a…開口
 4…窪み(凹み)
 5…口元空間
 10…被取付部材
 10a…接着体
 11…フィルムシート
 12…第1のシート
 13…第2のシート
 14…接合部
 102…マスク本体部
 102a…シート片
 102b…接合縁
 B…取付領域