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Patent Searching and Data


Title:
MASS SPECTROMETER
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/066358
Kind Code:
A1
Abstract:
In a mass spectrometer where ions in an ionization chamber are introduced into an analysis chamber through a pipe heated by electroheating system for the partitions sectioning the ionization chamber and the analysis chamber of a sample, attachment/detachment of the pipe has been conventionally performed by screwing the connecting portion of an electrode connected to the pipe and the connecting portion of a column arranged on the partition. In such conventional cases, workability has been poor because the screw must be loosened until it is removed completely every time when the pipe is cleaned or replaced. In this invention, a notch around the axis of the pipe directing the rotational direction is employed as a screw hole at the connecting portion of the electrode. Consequently, the pipe can be attached/detached under a state where the screw is not removed completely but loosened.

Inventors:
NAKANO TOMOHITO (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/001291
Publication Date:
May 28, 2009
Filing Date:
November 22, 2007
Export Citation:
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Assignee:
SHIMADZU CORP (JP)
NAKANO TOMOHITO (JP)
International Classes:
G01N27/62
Foreign References:
JP2001343361A2001-12-14
JPH05109356A1993-04-30
JP2005024340A2005-01-27
JPH01289029A1989-11-21
JPH0544849U1993-06-15
JP2003222612A2003-08-08
JPH11118764A1999-04-30
Attorney, Agent or Firm:
KOBAYASI, Ryohei (7th Floor Hougen-Sizyokarasuma Building,37, Motoakuozi-tyo, Higasinotouin,Sizyo-sagaru, Simogyo-ku, Kyoto-s, Kyoto 91, JP)
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Claims:
 試料をイオン化するイオン化室と分析室とを区画するそれぞれの隔壁に対して、電熱式で加熱されるパイプを架設し該パイプを介してイオン化室のイオンを分析室に導入する質量分析計であって、
 パイプと、該パイプに接続され、パイプを質量分析計に接続するための保持部と、を含んで成るパイプ部を備え、
 該保持部に設けられた切り欠きを介して該保持部を前記質量分析計にネジ止めすることにより、前記パイプ部が質量分析計に対して着脱可能である
 ことを特徴とする該質量分析計。
 試料をイオン化するイオン化室と分析室とを区画するそれぞれの隔壁に対して、電熱式で加熱されるパイプを架設し該パイプを介してイオン化室のイオンを分析室に導入する質量分析計であって、
 前記いずれかの隔壁に配設されており、一部が電源に接続されている導電性の第一支柱と、前記いずれかの隔壁に配設されており、一部が電源に接続されている導電性の第二支柱と、を備えており、
 パイプと、該パイプの両端側にそれぞれ接続されている、該パイプに電流を供給するための第一電極及び第二電極と、から成るパイプ部を、
 該第一電極の第一電極接続部を前記第一支柱に設けられた第一支柱接続部にネジ止めし、該第二電極の第二電極接続部を前記第二支柱に設けられた第二支柱接続部にネジ止めすることによって、該質量分析計に対して装脱着することが可能な質量分析計において、
 該第一電極接続部のネジ止め用ねじ穴と、該第二電極接続部のネジ止め用ねじ穴とが、前記パイプの軸を中心とする回転方向を向いた切り欠きである
 ことを特徴とする質量分析計。
 前記第一電極接続部又は第二電極接続部の少なくとも片方に、又は、前記第一支柱又は第二支柱の少なくとも一方に、前記パイプ部の前記パイプの軸を中心とした回転限界位置を決定するための突起を設けたことを特徴とする請求項1に記載の質量分析計。
 前記質量分析計が、液体クロマトグラフ質量分析計である請求項1~3のいずれかに記載の質量分析計。
Description:
質量分析計

 本発明は、液体試料をイオン化室にてイ ン化して質量分析を行う質量分析計に関し 特に、液体クロマトグラフからの試料を導 して測定を行う液体クロマトグラフ質量分 計のインターフェースに関する。

 液体クロマトグラフ質量分析計において 液体クロマトグラフと質量分析計の接続は ンターフェース部を介して行われる(例えば 特許文献1参照)。図5に、一般的な液体クロマ トグラフ質量分析計の概略構成を示す。イン ターフェース部は、イオン化プローブ2と試 導入部3とにより構成されていて、質量分析 は真空部Bおよび質量分析部4から成ってい 。液体クロマトグラフ1からの試料は大気圧 イオン化室Aの内部でイオン化プローブ2か 噴霧されるとともにイオン化される。イオ 化された試料は大気圧であるイオン化室Aと 空部Bとの間における第一隔壁13と第二隔壁1 4の間に架設された試料導入部3を介して質量 析計に導かれる。イオン化プローブ2の噴霧 方向と試料導入部3に試料が導入される方向 、相対的に直角に配置される。また、試料 入部3はノイズ成分や溶媒成分を除去するた に加熱される。

 従来の試料導入部3の構成について、図4を いて説明する。図4(b)は試料導入部の構造を す断面図であり、図4(a)は、図4(b)の左側面 である。これらの図に示されているように 試料導入部3は、パイプ5、第一電極(保持部 )6、第二電極(保持部材)7、樹脂カラー8、温 検出部9、フェルール10、押しネジ11、プレー ト12、第一固定ネジ17、第二固定ネジ18、第一 支柱15、第二支柱16から成っている。
 このうち、第一電極6、第二電極7、フェル ル10、押しネジ11、第一支柱15、第二支柱16は 全てステンレス等の導電性材料で構成されて いる。

 詳細は後述するが、試料導入部3のうち、 パイプ5と、該パイプ5に接続された第一電極6 及び第二電極7を合わせてパイプ部と呼び、 のパイプ部は質量分析計に対して着脱可能 なっている。

 パイプ5はステンレス等の導電性材料から成 っており、このパイプ5を介してイオン化さ た試料がイオン化室Aから真空部Bに導入され る。
 パイプ5と第一電極6とは、パイプ5の前方(イ オン化室A側)端付近でプレート12により固定 れており、パイプ5と第二電極7とは、パイプ 5の後方端(真空部B側)付近でフェルール10及び 押しネジ11によって固定されている。なお、 一電極6及び第二電極7の間は樹脂カラー8に って絶縁されている。

 第一電極6には第一電極接続部6aが一体的に 成されており、この第一電極接続部6aには 一固定用穴Fが穿設されている。この第一電 接続部6aは、第二隔壁14からパイプ5と並行 延設された第一支柱15の先端部、すなわち第 一支柱接続部15aと第一固定ネジ17によって接 されている。
 また、第二電極7には第二電極接続部7aが一 的に形成されており、この第二電極接続部7 aには第二固定用穴Gが穿設されている。この 二電極接続部7aは、第二隔壁14からパイプ5 並行に延設された第二支柱16の先端部、すな わち第二支柱接続部16aと第二固定ネジ18によ て接続されている。
 これにより、試料導入部3が第一固定ネジ17 び第二固定ネジ18によって第一支柱15及び第 二支柱16に架設される。すなわち、試料導入 3が第二隔壁14に配設される。

 第一支柱15及び第二支柱16はいずれもステン レス等の導電性材料で構成されているが、第 一支柱15には電源(非図示)からの第一電源ケ ブル圧着端子19が接続されており、第二支柱 16には電源からの第二電源ケーブル圧着端子2 0が接続されている。
 第一電源ケーブル圧着端子19及び第二電源 ーブル圧着端子20に電源から電圧が印加され ることにより、第一電極6及び第二電極7を介 てパイプ5に電流が流れ、パイプ5が加熱さ る。パイプ5には白金センサ等から成る温度 出部9が取り付けられており、これによって パイプ5の温度を検出し、適宜に温度制御を うことができる。

 また、第一電極6と第一隔壁13との間、及 第二電極7と第二隔壁14との間、第一支柱15 び第二支柱16と第二隔壁14との間の電気的絶 は、図示せぬ樹脂材部品によって保持され いる。

特開2003-202325号公報

 上記のように、従来の液体クロマトグラ 質量分析計では、第一固定ネジ17と第二固 ネジ18の二カ所のネジを外す又は締めること によって試料導入部3のパイプ5を脱着するこ ができる。しかしながら、パイプ5を取り外 す時には、第一固定ネジ17と第二固定ネジ18 両方のネジを完全に外さなければならず、 業性が悪いという問題があった。また、ネ を装置内で落下させてしまうといった問題 生じることもあった。

 上記課題を解決するために成された本発明 係る質量分析計は、
 試料をイオン化するイオン化室と分析室と 区画するそれぞれの隔壁に対して、電熱式 加熱されるパイプを架設し該パイプを介し イオン化室のイオンを分析室に導入する質 分析計であって、
 パイプと、該パイプに接続され、パイプを 量分析計に接続するための保持部と、を含 で成るパイプ部を備え、
 該保持部に設けられた切り欠きを介して該 持部を前記質量分析計にネジ止めすること より、前記パイプ部が質量分析計に対して 脱可能である
 ことを特徴とする。

 また、本発明に係る質量分析計は、
 試料をイオン化するイオン化室と分析室と 区画するそれぞれの隔壁に対して、電熱式 加熱されるパイプを架設し該パイプを介し イオン化室のイオンを分析室に導入する質 分析計であって、
 前記いずれかの隔壁に配設されており、一 が電源に接続されている導電性の第一支柱 、前記いずれかの隔壁に配設されており、 部が電源に接続されている導電性の第二支 と、を備えており、
 パイプと、該パイプの両端側にそれぞれ接 されている、該パイプに電流を供給するた の第一電極及び第二電極と、から成るパイ 部を、
 該第一電極の第一電極接続部を前記第一支 に設けられた第一支柱接続部にネジ止めし 該第二電極の第二電極接続部を前記第二支 に設けられた第二支柱接続部にネジ止めす ことによって、該質量分析計に対して装脱 することが可能な質量分析計において、
 該第一電極接続部のネジ止め用ねじ穴と、 第二電極接続部のネジ止め用ねじ穴とが、 記パイプの軸を中心とする回転方向を向い 切り欠きである
 ことを特徴とすることができる。

 更に、本発明に係る質量分析計は、前記 一電極接続部又は第二電極接続部の少なく も片方に、又は、前記第一支柱又は第二支 の少なくとも一方に、前記パイプ部の前記 イプの軸を中心とした回転限界位置を決定 るための突起を設けたことを特徴とするこ もできる。

 本発明に係る質量分析計によれば、パイ を質量分析計に接続したり取り外したりす 際に、そのパイプに接続された保持部に設 られた切り欠きを介して保持部のネジ止め 行う。よって、ネジを完全に外す必要がな 、適度に緩めた状態でパイプ部を回転させ だけでパイプ部を取り外すことができる。 イプ部を接続する際には逆の動作を行えば いから、ネジを外す必要が生じることがな 。従って、パイプの着脱の作業性が向上す 。

本実施例に係る質量分析計における試 導入部の構造を表す(a)左側面図、(b)断面図 本発明の他の実施例に係る質量分析計 おける試料導入部の(a)左側面図、(b)(a)一部 下側面図。 本発明の更に他の実施例に係る質量分 計における試料導入部の(a)左側面図、(b)(a) 部の下側面図。 従来の質量分析計における試料導入部 構造を表す(a)左側面図、(b)断面図。 一般的な液体クロマトグラフ質量分析 の概略構成を示す模式図。

符号の説明

1…液体クロマトグラフ
2…イオン化プローブ
3…試料導入部
4…質量分析部
5…パイプ
6…第一電極
6a…第一電極接続部
6b…第一切り欠き
6c…突起
7…第二電極
7a…第二電極接続部
7b…第二切り欠き
8…樹脂カラー
9…温度検出部
10…フェルール
11…押しネジ
12…プレート
13…第一隔壁
14…第二隔壁
15…第一支柱
15a…第一支柱接続部
16…第二支柱
16a…第二支柱接続部
17…第一固定ネジ
18…第二固定ネジ
19…第一電源ケーブル圧着端子
20…第二電源ケーブル圧着端子
A…イオン化室
B…真空部
F…第一固定用穴
G…第二固定用穴

 以下、本発明に係る質量分析計の実施例 ついて、図面を参照しつつ説明する。図1は 、本発明に係る質量分析計における試料導入 部の構造を表す図である。図1(b)は試料導入 の断面図であり、図2(b)は左側面図である。

 本実施例に係る質量分析計は、先に従来 術として図4及び図5を用いて説明を行った 量分析計と基本的には同一の構成を有して る。従って、図1において図4と同様の構成要 素には同じ符号を付し、詳細な説明は割愛す る。

 本実施例に係る質量分析計ではその特徴 な構成として、図1(a)に示すように、パイプ 5、第一電極6、第二電極7から成るパイプ部に おいて、第一電極6の第一電極接続部6aのネジ 止め用ねじ穴が、パイプ5の軸を中心とする 転方向を向いた切り欠き(第一切り欠き6b)と っている。また、第二電極7に関しても、第 二電極接続部7aのネジ止め用ねじ穴が、パイ 5の軸を中心とする回転方向を向いた切り欠 き(第二切り欠き7b)となっている。

 従って、パイプ部の着脱に際し、第一固定 ジ17及び第二固定ネジ18を、第一電極接続部 6a及び第二電極接続部7aから完全に取り外す 要がない。
 パイプ部を質量分析計に接続する際には、 イプ部をイオン化室A側から真空部B側に挿 した後、パイプ5を軸として時計回りに回転 せることによって、第一固定ネジ17の軸及 第二固定ネジ18の軸を、それぞれ第一切り欠 き6b及び第二切り欠き7bに嵌合させる。その 、第一固定ネジ17及び第二固定ネジ18を締め ことにより第一電極接続部6a及び第二電極 続部7aが第一支柱15及び第二支柱16に接続さ る。すなわち、パイプ部が質量分析計に固 される。

 パイプ部を質量分析計から取り外す際に 、上記の接続動作とは逆の動作を行えば良 。すなわち、第一固定ネジ17及び第二固定 ジ18を適度に緩めた後、パイプ部を反時計回 りに回転させた後、イオン化室A側に引くこ によってパイプ部を取り外すことができる

 なお、第一切り欠き及び第二切り欠きの イズは、第一固定ネジ17及び第二固定ネジ18 の軸よりも若干大きめに形成しておいても良 い。

 次に、本発明に係る質量分析計の他の実 例について、図2及び図3を参照しつつ説明 る。

 図2(a)は本実施例に係る質量分析計におけ る試料導入部の左側面図であり、図2(b)はこ 試料導入部の一部の下側面図である。本実 例に係る質量分析計では、第一電極接続部6a の一部に、パイプ5の軸方向を向いた突起6cが 設けられている。よって、パイプ部を質量分 析計に接続する際に、パイプ部をイオン化室 A側から真空部B側に挿入した後、パイプ5を軸 として時計回りに回転させてゆくと、この突 起6cが第一支柱15に当接し、それ以上パイプ が回転することができなくなる。これによ 、パイプ部の質量分析計に対する固定位置 確実に決めることができるうえ、第一電極 あまり高い強度を有さないような場合にお てパイプ部が撓んでしまうことを防止でき 。これは換言すれば、パイプ部の剛性をそ ほど高くする必要が無いということである よって、本実施例のような構成を採用する とにより、質量分析計のコストを下げるこ が可能となる。

 パイプ部の回転限界位置を決定するため 突起は、上記の例のように第一電極接続部6 aのみに設けても良いし、第二電極接続部7aに 設けても構わない。両者に設けることもでき る。また、図3に示すように、第一支柱の一 に突起を設けることもできる。もちろん、 起を第二支柱に設けても構わないし、第一 柱及び第二支柱に設けることもできる。

 以上、本発明に係る質量分析計について 明を行ったが、これらは例に過ぎず、発明 精神内で適宜に変更や修正、追加を行って 構わないことは明らかである。例えば上記 実施例では、第一支柱15及び第二支柱16がい ずれも第二隔壁14に配設されていたが、第一 柱15及び第二支柱16のいずれか、又は両方が 第一隔壁13に配設されていてももちろん構わ い。

 また、本発明に係る質量分析計は、液体 ロマトグラフ質量分析計に必ずしも限定さ る必要はなく、パイプ部の着脱作業が必要 なる質量分析計であればどのようなもので 構わない。