加藤 英彦 (〒15 愛知県名古屋市港区大江町10番地 三菱重工業株式会社 名古屋航空宇宙システム製作所内 Aichi, 4558515, JP)
三菱重工業株式会社 (〒15 東京都港区港南二丁目16番5号 Tokyo, 1088215, JP)
KATO, Hidehiko (C/O NAGOYA Aerospace Systems Works, MITSUBISHI HEAVY INDUSTRIES LTD., 10, Oye-cho, Minato-ku, Nagoya-sh, Aichi 15, 4558515, JP)
| 風洞内床面に沿って被測定体を設置する設置部を有し、該設置部に設置された該被測定体に該風洞内を送風される気流をあてて試験を行なう風洞試験装置の測定部であって、 前記設置部の気流方向上流側に位置する前記床面に、前記気流方向に交差する交差方向に延在するように配置され、前記気流の前記床面近傍部分を吸い込む上流側吸込部と、 前記設置部の両側部に配置され、前記設置部に側部から流入する流入気流を吸い込む側部吸込部と、を備えている風洞試験装置の測定部。 |
| 前記設置部には、 前記交差方向に間隔を開けて設置され、該交差方向に略直交する方向に周回駆動される複数の無端ベルトと、 隣り合う該無端ベルトの間に介在され、前記気流を吸い込む吸込部と、 該吸込部に設置され、前記被測定体の接地部を支持する支持部と、 が備えられている請求項1に記載された風洞試験装置の測定部。 |
| 前記支持部は、回転可能とされている請求項2に記載された風洞試験装置の測定部。 |
| 前記支持部は、周回駆動される無端ベルトで構成されている請求項2または請求項3に記載された風洞試験装置の測定部。 |
| 前記支持部には、該支持部に作用する荷重を測定する天秤装置が備えられている請求項2から請求項4のいずれか1項に記載された風洞試験装置の測定部。 |
| 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載された測定部と、気流を発生する送風機と、該気流を該測定部に案内する風洞と、を備えている風洞試験装置。 |
本発明は、風洞試験装置の測定部および れを用いた風洞試験装置に関するものであ 。
一般に自動車や航空機の空気力を評価す 場合、風洞試験装置が利用されている。特 、自動車等の車両のように地面の効果を含 た空気力の評価を行う場合、車両を模擬移 地面となるムービングベルトの上に設置し ムービングベルトを気流速度、すなわち、 両の移動速度に対応して駆動して行われて る(特許文献1~特許文献3参照)。
ところで、特許文献1および特許文献2に示
れるものは、車両を固定するために支柱お
び/またはワイヤを用いていたので、これら
影響が測定した空気力に含まれる。
また、気流は床面との摩擦抵抗により床面
傍に速度の遅い境界層が形成され、かつ、
部から気流が車両の方へ入り込むが、これ
に対する考慮が行なわれていない。
このため特許文献1および特許文献2に示さ
るものは車両に作用する実際の空気力が測
できていなかった。
車両に支柱やワイヤ等を取付ける改修が必
である。また、ムービングベルトが幅広で
るので、地面を模擬するために上下方向の
動を抑制するため吸着部材を備える必要が
る。このため、移動に対する抵抗が大きく
るので、駆動に大きな力、すなわち大型の
動手段が必要となる。
したがって、製造コストおよび試験コスト
大きくなるし、試験効率が低下する。
特許文献3に示されるものは、ムービングベ
ルトの両側部に気流を案内する壁体を設け、
側部からムービングベルトに流入する気流に
よる計測への影響を防止している。
しかしながら、壁体との摩擦抵抗によって
体に沿う側面に速度の遅い境界層が形成さ
、かつ、床面近傍における境界層の影響も
るので、空気力の実際の測定には不十分で
った。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
で、床面の境界層および側部からの流入気
の影響を抑制し、より実際に近い空気力を
定できる風洞試験装置の測定部およびこれ
用いた風洞試験装置を提供することを目的
している。
実走行試験を模擬できる車両の風洞試験方法
及び装置を得ることにある。
本発明は、上記課題を解決するため、以下
手段を採用した。
本発明の第一の態様は、風洞内床面に沿っ
被測定体を設置する設置部を有し、該設置
に設置された該被測定体に該風洞内を送風
れる気流をあてて試験を行なう風洞試験装
の測定部であって、前記設置部の気流方向
流側に位置する前記床面に、前記気流方向
交差する交差方向に延在するように配置さ
、前記気流の前記床面近傍部分を吸い込む
流側吸込部と、前記設置部の両側部に配置
れ、前記設置部に側部から流入する流入気
を吸い込む側部吸込部と、を備えている風
試験装置の測定部を提供する。
本態様によれば、上流側吸込部が設置部の
流方向上流側に、気流方向に交差する交差
向に延在するように設置されているので、
流側吸込部が吸い込むことによって設置部
送風される気流の床面近傍に位置する部分
吸い込むことができる。
これにより、設置部に送風される気流と風
床面との摩擦によって床面近傍に形成され
気流の所定速度よりも遅い速度となってい
境界層が上流側吸込部に吸い込まれるので
床面まで略均一とされた速度分布とされた
流を設置部の被測定体へ供給することがで
る。言い換えれば、床面近傍の境界層が上
側吸込部によって吸い込まれることによっ
加速され、気流の所定速度に復旧されるの
、高さ方向で略均一とされた速度分布とさ
た気流を設置部の被測定体へ供給すること
できる。
また、設置部の両側部に配置された側部吸
部が、設置部の側部から流入する流入気流
吸い込むので、側部から流入する流入気流
影響を抑制することができる。
これらにより、略均一な気流を被測定体に
給することができるので、より実際に近い
測定体に作用する空気力を測定できる。
また、上記態様では、前記設置部には、 記交差方向に間隔を開けて設置され、該交 方向に略直交する方向に周回駆動される複 の無端ベルトと、隣り合う該無端ベルトの に介在され、前記気流を吸い込む吸込部と 該吸込部に設置され、前記被測定体の接地 を支持する支持部と、が備えられている構 としてもよい。
本構成によると、設置部は無端ベルト、吸
部および側部吸込部で構成されている。複
の無端ベルトは上面が気流と略同速度で駆
することによって、気流に対する床の影響
排除できる。また、吸込部は吸込部に入っ
形成される境界層を吸い込むので、境界層
生成を抑制することができる。
これらにより、略均一な気流を被測定体に
給することができるので、より実際に近い
測定体に作用する空気力を測定できる。
また、無端ベルトが複数に分割されている
で、各無端ベルトの幅を小さくすることが
きる。無端ベルトの幅が小さくなると、そ
挙動を容易に制御できるので、上下方向の
動を抑制する吸着部材を用いる必要が無く
る。このため、無端ベルトを容易に移動で
るので、小さな駆動手段で済むこともあり
構造が簡単で製造コストを安価とできる。
さらに、被測定体の接地部を支持する支持
が、移動しない吸込部に設置されているの
、気流に接する部分に被測定体を支持する
材、すなわち、支柱、ワイヤ等を設置する
要がない。
このため、被測定体以外に気流が接触する
材が無くなるので、一層実際に近い被測定
に作用する空気力を測定できる。
また、上記構成では、前記支持部は、回転
能とされていることが望ましい。
また、上記構成では、前記支持部は、周回
動される無端ベルトで構成されていること
望ましい。
このようにすると、自動車、鉄道車両等の
洞試験を好適に実施することができる。
また、上記構成では、前記支持部には、 支持部に作用する荷重を測定する天秤装置 備えられていてもよい。
本発明の第二の態様では、上記第一の態様
かかる測定部と、気流を発生する送風機と
該気流を該測定部に案内する風洞と、を備
ている風洞試験装置を提供する。
本態様によると、略均一な気流を被測定体
供給することができる測定部を用いている
で、より実際に近い被測定体に作用する空
力を測定できる。
本発明によれば、設置部の気流方向上流 に位置する床面に、気流方向に交差する交 方向に延在するように配置され、気流の床 近傍部分を吸い込む上流側吸込部と、設置 の両側部に配置され、設置部に側部から流 する流入気流を吸い込む側部吸込部と、を えているので、略均一な気流を被測定体に 給することができ、より実際に近い被測定 に作用する空気力を測定できる。
1 風洞試験装置
3 風洞
5 送風機
7 測定室
15 床面
17 設置部
19 スリット
23 側部吸込部
25 ムービングベルト
27 吸込部
29 支持部
41 自動車
43 タイヤ
55 天秤装置
以下、本発明の一実施形態にかかる風洞試
装置1について図1~図6を参照して説明する。
この風洞試験装置1は自動車の空気力を測定
るものとして説明する。
図1は本実施形態にかかる風洞試験装置1の
略的構成を示す模式図である。図2は、本実
形態にかかる設置部17を示す斜視図である
図3は図2のX-X断面図である。図4は図2のY-Y断
図である。図5は図2のZ-Z断面図である。図6
、本実施形態にかかる上板を示す部分平面
である。
風洞試験装置1には、風洞3と、送風機5と、
定室(測定部)7とが備えられている。
風洞3は、平面視略長方形に形成されたエン
ドレス構造とされている。風洞3の角部には
気流の方向を変える複数の変流翼9が備えら
ている。
送風機5は、風洞3内の一部に取り付けられ
風洞3内に気流を流す機能を有している。送
機5はその回転速度を自在に調節でき、それ
により風洞3内を流れる気流の速度を任意に
えることができるようになっている。
風洞3の測定室7の気流方向K上流側には、気
の流れを整える整流部11および気流の温度
調節する熱交換部13が備えられている。
測定室7は、風洞3の一部を覆うように設け
れている。測定室7の床面15には、気流通路
に自動車を設置する設置部17が備えられてい
る。
設置部17は、図1に示されるように平面視略
方形をし、その短辺部が気流方向Kに略直交
する方向(すなわち、気流方向Kに交差する交
方向、以下幅方向ともいう。)に延在するよ
うに設置されている。
設置部17の気流方向K上流側の床面15には、
流方向Kに略直交する方向(すなわち、気流方
向Kに交差する交差方向)に延在するスリット(
上流側吸込部)19が備えられている。
スリット19は、吸込ポンプ21に接続され、吸
込ポンプ21の作動によって床面15上の空気を
い込む機能を有している。
設置部17には、その両側の長辺部を構成 る側部吸込部23と、3個の無端状のムービン ベルト(無端ベルト)25と、隣り合うムービン ベルト25の間に配置された吸込部27と、吸込 部27の中間位置に配置された支持部29とが備 られている。
側部吸込部23は、図5に示されるように中空
直方体形状をした箱構造とされている。側
吸込部23の上面を構成する上板31には、図6
示されるように多数の環通孔33が設けられて
いる。貫通孔33は、上板31の略全面に亘り千
状に配置されている。
側部吸込部23の中空部は、吸込ポンプ35と接
続され、吸込ポンプ35の作動によって上板31
の空気を吸い込む機能を有している。
ムービングベルト25は、軸線中心が設置 17の両短辺部に沿う方向に延在する一対のロ ーラ37に掛け渡された無端状のベルト部材で る。ムービングベルト25の上面は、図示し い駆動源によって一方のローラ37が回転駆動 されることによって気流方向Kに移動するよ にされている。駆動源はローラ37の回転速度 を自在に調節でき、それによってムービング ベルト25の移動速度を任意に変えることがで るようにされている。
3個の無端ベルト25は、側部吸込部23に隣 合う2位置と、その中間位置に設置されてい 。このように、ムービングベルト25は幅方 に分割されているので、その幅を小さくす ことができる。このため、その挙動を容易 制御でき、上下方向の変動を抑制するため 従来設けられていた吸着部材を用いる必要 無くなるので、ムービングベルト25にかかる 抵抗が小さくできる。このため、ムービング ベルト25が容易に移動できるので、小さな駆 源で済むこともあり、構造が簡単で製造コ トを安価とできる。
吸込部27には、ムービングベルト25と略同等
の長さに亘り配置されており、吸込箱39と、
持部29とが備えられている。
支持部29は、自動車(被測定体)41のタイヤ(接
地部)43を支持するもので、気流方向Kに間隔
開けて2ヶ所、二ヶ所の吸込部27を合わせて
計4ヶ所に備えられている。
吸込箱39は、図3に示されるように、各支持
29を挟むように3箇所、二ヶ所の吸込部27を
わせて合計6箇所に備えられている。
吸込箱39は、中空の直方体形状をした箱構
とされ、その中空部は図示しない吸込ポン
に接続されている。
吸込箱39の上面を構成する上板45には、図6
示されるように多数の貫通孔46が設けられて
いる。貫通孔46は、上板45の略全面に亘り千
状に配置されている。
吸込箱39は、吸込ポンプの作動によって上
45上の空気を吸い込む機能を有している。
支持部29には、駆動ローラ47と、ガイドロー
ラ49と、調整ローラ51と、ベルト部材53とが備
えられている。ベルト部材53は、駆動ローラ4
7、ガイドローラ49および調整ローラ51に掛け
されている。
駆動ローラ47、ガイドローラ49および調整ロ
ーラ51は、その軸線中心が略幅方向へ延在す
ように配置されている。駆動ローラ47およ
ガイドローラ49は、ベルト部材53の上部移動
路を形成している。
駆動ローラ47は、図示しない駆動源によっ
回転駆動される。駆動源は駆動ローラ47の回
転速度を自在に調節でき、それによってベル
ト部材53の移動速度を任意に変えることがで
るようにされている。
調整ローラ51は上下方向に移動可能に取り
けられ、上下方向に移動することによって
ルト部材53の張力を調整するように構成され
ている。
支持部29の下方には、天秤装置55が備えられ
ている。天秤装置55には、各タイヤ43を受け
4個の受ローラ57と、各受ローラ57を支持する
4本の支柱59と、各支柱59の歪みを計測する4個
のロードセル61と、全ての支柱59を支持する
台63とが備えられている。
支柱59は、タイヤ43が受ローラ57に作用する
によって変形する(歪む)。ロードセル61が支
柱59の歪み量を計測し、個々のタイヤ43にか
る力を算出するように構成されている。
基台63は、各支柱59からの力を受けて変形す
るので、その変形量を計測し、自動車41全体
かかる力を算出するように構成されている
貫通孔33の開口率、すなわち、上板31の面積
に対する全貫通孔33の合計面積の割合は、た
えば、5~6%とされている。また、貫通孔46の
口率、すなわち、上板45の面積に対する全
通孔46の合計面積の割合は、たとえば、5~6%
されている。
この開口率は、設置部17に入る境界層がス
ット19によって略吸込まれていることを想定
し、設置部17に入ってから発生する境界層を
い込むだけでよいので、小さくされている
このため、境界層が多くなる下流側ほど吸
量が多くなるようにしてもよい。
なお、開口率は必要に応じて適宜な値に設
することができる。
また、図7および図8に示されるように、上
31,45の内側に貫通孔33,46と略同じ位置に略同
大きさの貫通孔67を有する調整板65を上板31,
45に対して摺動可能に設置するようにし、開
率を調整できるようにしてもよい。
調整板65を上板31,45に対して摺動させること
によって貫通孔33,46と貫通孔67との重なった
分、すなわち、開口の面積を調整すること
できる。
この場合、貫通孔33,46および貫通孔67の開口
面積を大きくし、気流の速度、スリット19で
吸込量等に応じて開口率を適宜な値に調整
きる。
貫通孔33,46は、円形に限らず適宜形状と れてよい。たとえば、図9に示されるように 流方向Kに沿う細長いスリット69としてもよ 。
以上説明した風洞試験装置1の計測動作につ
いて説明する。
まず、試験内容に合わせて各部の設定を調
する。そして、送風機5を作動して風洞3内
所定速度V0、たとえば、100km/hの気流を発生
せる。気流は、風洞3の壁面、たとえば、床
15と接触し摩擦抵抗をうけるので、壁面近
に所定速度V0よりも遅い速度V1となる領域で
る境界層Bが形成される(図4参照)。
この状態でスリット19部分における境界層B
流速を、たとえば、ピトー管を用いて計測
る。ピトー管は風洞3内に設置されているも
のがあればそれを用い、適当なものが無けれ
ば適宜設置する。
この計測された境界層Bの流速を見て、スリ
ット19から境界層Bの気流を吸込めるように吸
込ポンプ21の吸込流量を調整する。
送風機5を止め、自動車41を測定室に搬入す
。自動車41は図2におよび図3に示されるよう
に、各タイヤ43が支持部29によって支持され
ように設置される。天秤装置55の受ローラ57
タイヤを支持するように位置決め、設置す
。
この状態で、送風機5を作動して気流速度を
所定速度V0まで増加させる。このとき、タイ
ングを見て、ムービングベルト25およびベ
ト部材53を駆動し、その上面が気流方向Kに
定速度V0で移動するようにされる。
このベルト部材53によりタイヤ43が回転され
る。
吸込ポンプ21を作動し、スリット19から床面
15近傍の気流を吸い込むようにする。吸込ポ
プ35を作動し、側部吸込部23の貫通孔33から
部吸込部23の上方の気流を吸い込むように
る。図示しない吸込ポンプを作動し、吸込
39の貫通孔46から吸込箱39の上方の気流を吸
込むようにする。
このように各部の動作が所定の状態となっ
ら自動車41にかかる空気力の計測を開始す
。
送風機5で発生した気流は、風洞3内を通り
熱交換部13で所定の温度に調整され、整流部
11で整流され、予め設定された所定速度V0で
置部17へ導入される。
このとき、気流は床面15と接触し摩擦を受
、床面15近傍に所定速度V0よりも遅い速度V1
なる領域である境界層Bが形成される。境界
Bは図4に示されるように床面15との接触が長
くなるほど厚くなっていく。
設置部17へ入る直前でスリット19が床面15近
の減速した気流を吸い込むので、スリット1
9の近傍の気圧が低下する、すなわち、負圧
なる。スリット19近傍が負圧となると、気圧
を均一にすべく周縁の空気、すなわち、境界
層Bを形成している空気が流入してくる。言
換えると、境界層Bの空気がスリット19に引
張られ加速されることになる。スリット19は
常時空気を吸い込んでいるので、この動作が
継続的に行われることになる。
このように境界層Bの気流はスリット19に吸
込まれ、気流は上下方向で略均一な所定速
V0を持つ状態とされ、設置部17に導入される
。
設置部17を高速の気流が通過すると、この
流に引っ張られて設置部17の側方で発達した
減速した流れが設置部17へ流入する。
設置部17の両側部に配置された側部吸込部23
が、設置部17の側方から流入する流入気流Rを
吸い込むので、この流入気流Rが気流に及ぼ
影響を抑制することができる。
設置部17へ導入された気流の内、ムービン
ベルト25の上方を通過するものは、ムービン
グベルト25が所定速度V0と略等速で移動して
るので、ムービングベルト25と気流との間に
摩擦が生じない。
このため、ムービングベルト25の上方の気
は図4に示されるように上下方向で略均一な
定速度V0を持った状態で移動することにな
。
一方、吸込部27の上方を通過する気流は、
ルト表面が気流と略同速度で移動している
持部29を除き、固定した吸込箱39の上板45面
接触するので、両者の間に生じる摩擦によ
て境界層Bが発生する。
吸込箱39の上板45の上方を通過する気流は、
その略全長に亘り貫通孔46から常時吸い込ま
ているので、発生した境界層Bは薄い間に貫
通孔46から吸い込まれる。このため、境界層B
が大きくなることがないので、吸込部27の上
の気流は図4に示されるように上下方向で略
均一な所定速度V0を持った状態で移動するこ
になる。
なお、境界層Bは下流側に行くほど厚くなる
ので、境界層Bを確実に吸い込む意味で、吸
箱39での吸込み量を下流側に向かうほど大き
くなるようにしてもよい。
自動車41のタイヤ43が支持部29に支持されて
るので、床面より上方に自動車41を支持す
部材、たとえば、支柱、ワイヤ等を用いる
要がない。
タイヤ43を支持するベルト部材53は気流と略
同速度で移動しているので、気流との間に摩
擦が略発生しない。このように、支持部29は
過する気流を乱すことがない。
このようにして設置部17に設置された自 車41に対して略均一な速度分布を有する気流 を供給できるので、自動車41に作用する空気 を厳密に、より実際に近い状態で測定する とができる。
略一様な流れである気流が自動車41に作用
ると、自動車41には基準の圧力よりも高い正
圧部分と低い負圧部分とが形成される。正圧
部分および負圧部分の間に生じる圧力差が自
動車41に作用する空気力となる。自動車41は
空気力によって上方へ押し上げられたり、
るいは、押し下げられたりする。
この自動車41の傾斜を伴う上下方向の変動
よって各受ローラ57に作用する荷重が変動す
る。
受ローラ57にかかる荷重が支柱59に伝達され
、ロードセル61が歪量を測定することによっ
支柱59にかかる荷重、すなわち、そのタイ
43から伝達された空気力を測定することがで
きる。各ロードセル61は各タイヤ43に伝達さ
た空気力を測定できる。
そして、基台63は全ての支柱を支持してい
ので、基台63に作用する荷重を測定すると、
自動車41に作用する空気力を測定することが
きる。あるいは、各支柱59に設けられた4個
ロードセル61の荷重を合計することでも自
車41の空気力を測定できる。
なお、本発明は上記各実施形態に限定され
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しない
囲内において適宜変更することができる。
たとえば、本実施形態では、設置部17にム
ビングベルト25を用いるようにしているが、
支持部29を除く部分を吸込箱39で構成し、ム
ビングベルト25を用いないようにしてもよい
。
このようにすると、たとえば、自動車41の
入作業が容易に行える。また、可動部分が
なくなるので、調整等の準備作業が簡単と
る。
また、本実施形態では、支持部29が周回駆
されるベルト部材53で構成されているが、支
持部29の構造はこれに限定されることはなく
たとえば、複数の回動されるローラによっ
支持するようにしてもよい。
さらに、回流型の風洞3を用いているが、吹
き放し型等、適宜形式の風洞を用いてもよい
。
