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Title:
METEOROLOGICAL PHENOMENA SIMULATION DEVICE AND METHOD
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/057190
Kind Code:
A1
Abstract:
A meteorological simulation method acquires the geomorphological data of a predetermined region, acquires the meteorological data of the predetermined region entirely or partially, acquires the 3D spatial data of a partial region in the predetermined region where the 3D space is defined by a plurality of grids, calculates the meteorological data in the predetermined region by using the geomorphological data and the meteorological data, acquires the attribute data of each grid including the geometrical factors of the plurality of grids of the partial region in the predetermined region, calculates heat radiation energy of every grid based on the attribute data of each grid, calculates the flux between a solid object or the like and the ground surface and the pressure variation on the boundary of the solid object and the atmosphere based on the heat radiation energy thus calculated, calculates the weather data on the boundary of the solid object or the like and the atmosphere based on the flux and pressure variation, and calculates the meteorological data in the predetermined region furthermore after predetermined time later by outputting the calculated meteorological data to an output unit and using the meteorological data on the boundary of the solid object or the like and the atmosphere.

Inventors:
TAKAHASHI KEIKO (JP)
ONISHI RYO (JP)
SUGIMURA TAKESHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/071023
Publication Date:
May 07, 2009
Filing Date:
October 29, 2007
Export Citation:
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Assignee:
JAPAN AGENCY MARINE EARTH SCI (JP)
TAKAHASHI KEIKO (JP)
ONISHI RYO (JP)
SUGIMURA TAKESHI (JP)
International Classes:
G01W1/10; G06F19/00
Other References:
"Dai 20 Kai Proceedings on Organizing Committee on Computational Fluid Dynamics Symposium, 20 December, 2006 (20.12.06)", article KEIKO TAKAHASHI ET AL.: "Multi-physics Kisho Kiko Simulation no Ima to Korekara", pages: 1, 2
"Dai 8 Kai Symposium on Environmental Engineering '98 Koen Ronbunshu, 07 July, 1998 (07.07.98)", article KATSUHITO YAMAGUCHI ET AL.: "Toshi Canopy Model o Mochiita Ichijigen Toshi Taiki no Suchi Simulation", pages: 392 - 395
Attorney, Agent or Firm:
KAWAGUCHI, Yoshiyuki et al. (4-10 Higashi Nihonbashi 3-chome,Chuo-k, Tokyo 04, JP)
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Claims:
 所定の領域の、緯度、経度、標高、地質を含む地形データを取得する地形データ取得手段と、
 前記所定の領域の全部または一部の地点の、気象データとしての、風向、風速、気温、気圧、湿度、及び、これらと等価な情報のうち少なくとも1つを取得する気象データ取得手段と、
 前記所定の領域内の一部の領域の、複数の立体物及び地表面を含む3次元空間データであって、3次元空間が複数のグリッドで規定された3次元空間データを取得する3次元データ取得手段と、
 前記地形データ、及び、前記気象データを使用して、前記所定の領域内の気象データを算出する気象データ算出手段と、
 前記所定の領域内の一部の領域の、前記複数のグリッドの形態係数、及び、グリッドの面積、及び、反射率を含む各グリッドの属性データを取得するグリッド属性データ取得手段と、
 前記グリッドの面積、前記形態係数、前記グリッドの反射率、前記気象データ算出手段が算出した前記グリッドの温度に基づいて、グリッド毎の熱放射エネルギーとして、自グリッドの放射による熱放射エネルギーと、各グリッドが放射する熱放射線の反射による熱放射エネルギーとの和を算出する熱放射エネルギー算出手段と、
 前記熱放射エネルギー算出手段が算出した熱放射エネルギーに基づいて、前記立体物及び地表面と大気との間のフラックス、及び、前記立体物及び地表面と大気との境界の圧力変動を算出する境界算出手段と、
 前記フラックス、及び、前記圧力変動に基づいて、前記立体物及び地表面と大気との境界の気象データを算出する、境界気象データ算出手段と、
前記気象データ算出手段が算出した気象データを出力装置に出力する出力手段と、
を備え、
 前記気象データ算出手段は、前記立体物及び地表面と大気との間の境界気象データを使用して、所定時間後の前記所定の領域内の気象データをさらに算出する、
気象シミュレーション装置。
 所定の領域の、緯度、経度、標高、地質を含む地形データを取得し、
 前記所定の領域の全部または一部の地点の、気象データとしての、風向、風速、気温、気圧、湿度、及び、これらと等価な情報のうち少なくとも1つを取得し、
 前記所定の領域内の一部の領域の、複数の立体物及び地表面を含む3次元空間データであって、3次元空間が複数のグリッドで規定された3次元空間データを取得し、
 前記地形データ、及び、前記気象データを使用して、前記所定の領域内の気象データを算出し、
 前記所定の領域内の一部の領域の、前記複数のグリッドの形態係数、及び、グリッドの面積、及び、反射率を含む各グリッドの属性データを取得し、
 前記グリッドの面積、前記形態係数、前記グリッドの反射率、算出された前記グリッドの温度に基づいて、グリッド毎の熱放射エネルギーとして、自グリッドの放射による熱放射エネルギーと、各グリッドが放射する熱放射線の反射による熱放射エネルギーとの和を算出し、
 算出された前記熱放射エネルギーに基づいて、前記立体物及び地表面と大気との間のフラックス、及び、前記立体物及び地表面と大気との境界の圧力変動を算出し、
 前記フラックス、及び、前記圧力変動に基づいて、前記立体物及び地表面と大気との境界の気象データを算出し、
算出された前記気象データを出力装置に出力し、
 前記立体物及び地表面と大気との間の境界気象データを使用して、所定時間後の前記所定の領域内の気象データをさらに算出する、
気象シミュレーション方法。
Description:
気象シミュレーション装置、及 、方法

 現実の都市空間の立体形状等を反映した 象シミュレーションに関する。

 都市部の気温がその周辺部の気温より高 なる現象を、ヒートアイランド現象という

 近年、都市におけるヒートアイランド現 は、地球温暖化の影響に上乗せして、都市 境を悪化させているといわれている。この1 00年で、地球上の平均温度上昇は0.6度である に対し、日本の大都市の温度上昇は2.4度、 京の温度上昇は2.9度であるとされている。

 ヒートアイランドは、市街地に限局され 高温域を指すだけではなく、例えば、夏の 後には東京周辺から関東平野の内陸域に及 広大なヒートアイランドが形成されること 知られている。内陸域スケールの温度上昇 、気象の変化に直接影響する可能性があり 大気のみならずヒートアイランド周辺領域 および、近海からの影響も考慮した気象予 が必要となってきている。

 近年、都市型集中豪雨など、ヒートアイ ンドが原因の一端であると考えられる集中 雨は、ヒートアイランドを取り巻く内陸、 よび、近海からの広域の風の収束場が、降 分布とその量に大きな影響を与えることが られている。

 災害に直接結びつくこれらの現象のメカ ズム解明や予測のためには、都市に特徴的 環境、つまり、ヒートアイランドを特徴付 る要因であるとされている、天空率の減少 ビル群における日陰分布、ビル群での放射 その反射、壁や道路の蓄熱効果、ビル群内 おける風速低下などと、メソスケールの気 現象の因果関係を直接的に結びつけること 可能なシミュレーションモデルが必要であ 。

 従来の都市の数値シミュレーションの多 は、都市の建物空間を平板モデル又はキャ ピーモデルとするいずれかのモデルを使用 てきた。

 平板モデルは、建物空間の複雑な熱収支 化の表現が困難であり、昼間の都市域の加 を過大評価する傾向がある。

 キャノピーモデルは、都市表面をストリー キャニオンとして扱うため、天空率、日陰 、放射の反射、壁の蓄熱効果、キャノピー の風速の低下など、都市の建物空間(都市キ ャノピー)を特徴付ける要因を考慮できる。 かしながら、都市キャノピー内部での建物 配置は、規則的な配置を前提としているの 、天空率、日陰率、放射の反射、壁の蓄熱 果、キャノピー内の風速低下など、いずれ 理想的な条件、つまり、同形のビルの均一 置における熱滞留、蓄熱などを再現、予測 るためには不十分なモデルである。
原山和也、大岡龍三、村上周三、吉田伸 治、瀬戸島政博、近藤裕昭:「都市キャノピ を組み込んだメソスケールモデルによる関 地方の都市気候解析」、日本建築学会環境 論文集、2005年、第592号、pp.75-82. 藤部文昭:「都市のヒートアイランド」 天気、2007年、第54巻、第1号、pp.9-12. 陳宏、大岡龍三、黄弘、中嶋まどか:「 流・放射練成解析を用いた建築物の屋外熱 境に及ぼす影響度の研究」、第19回数値流体 シンポジウム講演論文集、2005年、C1-3. 佐藤大樹、村上周三、大岡龍三、川本陽 一:「数値気候モデルを活用した都市キャノ ー層内の温熱感指標SET(Standard Effective Tempera ture)の算出」、日本建築学会学術講演梗概集 2005年. 萩島理、谷本潤、片山忠久、大原健志: 改良・建築-都市-土壌連成系モデル(AUSSSM:Arch itecture-Urban-Soil Simultaneous Simulation Model)によ 都市高温化の構造解析 第1報 モデルの理 構成及び標準解」、日本建築学会計画系論 集、2001年、第550巻、pp.79-86. 萩島理、谷本潤、片山忠久、大原健志: 改良・建築-都市-土壌連成系モデル(AUSSSM:Arch itecture-Urban-Soil Simultaneous Simulation Model)によ 都市高温化の構造解析 第2報 数値実験に る都市高温化要因の定量化」、日本建築学 計画系論文集、2002年、第553巻、pp.91-98. 萩島理、谷本潤、浅野文宏:「改良・建 -都市-土壌連成系モデル(AUSSSM:Architecture-Urban- Soil Simultaneous Simulation Model)による都市高温 の構造解析 第3報 気象条件による都市高 化要因の違い」、日本建築学会計画系論文 、2006年、第601巻、pp.43-50. 日下博幸、木村富士夫:「気象モデルか みた熱帯夜の形成機構」、天気、2004年、第5 1巻、第2号、pp.95-98.

 本発明は、現実の都市街区、及び、その 辺領域の気象の現実を再現、予測する気象 ミュレーション装置を提供することを課題 する。

 本発明は、上記課題を解決するために、 下の手段を採用する。

 本発明は、
 所定の領域の、緯度、経度、標高、地質を む地形データを取得する地形データ取得手 と、
 前記所定の領域の全部または一部の地点の 気象データとしての、風向、風速、気温、 圧、湿度、及び、これらと等価な情報のう 少なくとも1つを取得する気象データ取得手 段と、
 前記所定の領域内の一部の領域の、複数の 体物及び地表面を含む3次元空間データであ って、3次元空間が複数のグリッドで規定さ た3次元空間データを取得する3次元データ取 得手段と、
 前記地形データ、及び、前記気象データを 用して、前記所定の領域内の気象データを 出する気象データ算出手段と、
 前記所定の領域内の一部の領域の、前記複 のグリッドの形態係数、及び、グリッドの 積、及び、反射率を含む各グリッドの属性 ータを取得するグリッド属性データ取得手 と、
 前記グリッドの面積、前記形態係数、前記 リッドの反射率、前記気象データ算出手段 算出した前記グリッドの温度に基づいて、 リッド毎の熱放射エネルギーとして、自グ ッドの放射による熱放射エネルギーと、各 リッドが放射する熱放射線の反射による熱 射エネルギーとの和を算出する熱放射エネ ギー算出手段と、
 前記熱放射エネルギー算出手段が算出した 放射エネルギーに基づいて、前記立体物及 地表面と大気との間のフラックス、及び、 記立体物及び地表面と大気との境界の圧力 動を算出する境界算出手段と、
 前記フラックス、及び、前記圧力変動に基 いて、前記立体物及び地表面と大気との境 の気象データを算出する、境界気象データ 出手段と、
前記気象データ算出手段が算出した気象デー タを出力装置に出力する出力手段と、
を備え、
 前記気象データ算出手段は、前記立体物及 地表面と大気との間の境界気象データを使 して、所定時間後の前記所定の領域内の気 データをさらに算出する、
気象シミュレーション装置とした。

 本発明によると、計算領域内の一部の領 の立体物及び地表面の影響等を反映した計 領域全体の気象データを算出することがで る。

 本発明は、上記の本発明にかかる気象シ ュレーション装置と同様の特徴を有する、 象シミュレーション方法、情報処理装置(コ ンピュータ)を気象シミュレーション装置と て機能させるプログラム、当該プログラム 格納した記録媒体として実現可能である。

 本発明によれば、現実の都市街区、及び その周辺領域の気象の現実を再現、予測す 気象シミュレーション装置を提供すること できる。

図1は、システム構成を示す図である。 図2は、シミュレーション方法を表すフ ローを示す図である。 図3は、形態係数を説明する図である。 図4は、放射方向の単位ベクトルを示す 図である。 図5は、グリッド面Aから放射した光子 様子を示す図である。 図6は、外壁と内壁との間の熱伝導を説 明する図である。 図7は、実際の都市空間の建物等の東側 の壁面の表面温度のシミュレーション結果を 示す図である。 図8は、実際の都市空間の建物等の西側 の壁面の表面温度のシミュレーション結果を 示す図である。 図9は、実際の都市空間の建物等の北側 の壁面の表面温度のシミュレーション結果を 示す図である。 図10は、実際の都市空間の建物等の南 の壁面の表面温度のシミュレーション結果 示す図である。

符号の説明

   100   シミュレーション装置
   102   演算部
   104   記憶部
   106   インタフェ-ス(I/F)
   108   メモリ
   110   通信部
   200   入力装置
   300   出力装置
   400   記憶装置

 図面を参照して、本発明の実施形態につい 説明する。実施形態の説明は、例示であり 本発明は、実施形態の構成に限定されない
〔実施形態〕
 〈システム構成〉
 図1は、本実施形態のシステム構成を示す図 である。本実施形態のシステムは、シミュレ ーション装置100、入力装置200、出力装置300、 記憶装置400を含む。

 シミュレーション装置100は、主に計算(演 算)を行う演算部102、初期データやプログラ 等を記憶する記憶部104、外部装置との入出 を行うインタフェース(I/F)106、演算部102で実 行されるプログラム及びデータが展開される メモリ108、外部との通信機能を有する通信部 110を含む。

 演算部102は、地形データ取得手段、気象 ータ取得手段、3次元データ取得手段、気象 データ算出手段、グリッド属性データ取得手 段、熱放射エネルギー算出手段、境界算出手 段、境界気象データ算出手段、出力手段とし て機能し得る。また、これらの手段のうちの 1つ、または、複数の手段が、演算部102とは の独立の演算部で機能してもよい。これら 各構成要素は、シミュレーション装置100の 算部102上で実行されるプログラムとして構 することもできる。また、各構成要素の一 、または、すべてをハードウェア回路で構 してもよい。

 入力装置200は、キーボード、マウス等の インティングデバイス等を含む。出力装置3 00は、LCDやCRT等のディスプレイ、プリンタ等 含むコンピュータである。記憶装置400は、 ードディスクドライブ(HDD)、フレキシブル ィスクドライブ、CDドライブ、DVDドライブ等 を含む。記憶装置400は、記憶部104に格納され るデータ等を、記憶装置400に装着する記録媒 体に記録することもできる。記憶装置400は、 記憶部104の代替の手段として、使用すること ができる。

 〈処理フロー〉
 図2は、本実施形態の気象シミュレーション の処理フローを示す図である。

 最初に、シミュレーションの対象となる 域の地形データ、気象データ、都市空間の3 次元形状のデータを入力する(S1002)。

 地形データには、シミュレーションの対 となる領域内の、緯度、経度、標高、地質 が含まれ得る。ここでいう地質は、地表面 属性(裸地、芝生、舗装面等の地面の特性) 表す。地質は、地表面の放射率に影響を与 る。放射率は、地表面の属性の1つである。 質の相違によって、地表面の放射率が相違 る。気象データには、シミュレーションの 象となる領域内の全部または一部の地点の 風(風向、風速等)、気温、気圧、湿度、水 気量等が含まれ得る。都市空間の3次元形状 、人工の構造物(ビルの壁面、屋上面、道路 の路面など)、自然の構造物(木、崖、地表面 ど。雲などを含むこともできる)などを含む 立体物の現実に即した3次元座標を指定する とによって、定義される。3次元座標は、直 座標系、極座標系等、どのような座標系に って与えられてもよい。入力される都市空 の3次元形状は、シミュレーションの対象と なる領域の一部でもよい。

 地形データ、気象データ、3次元形状デー タは、ユーザが入力装置200を使用してデータ を入力すること等により、定義することが可 能である。入力されたデータは、記憶部104に 格納される。

 地形データ、気象データ、3次元形状デー タは、入力装置から入力されたものが記憶部 104やメモリ108に格納されるようにしてもよく 、記憶装置400にあらかじめ格納されたものが 記憶部104、メモリ108に格納されるようにして もよく、通信部110で受信したものが記憶部104 や、メモリ108に格納されるようにしてもよい 。

 演算部102は、シミュレーションに必要な 地形データ、気象データ、立体物の3次元形 状のデータ、定数、変数等を、メモリに取得 し、シミュレーションに使用する。取得とは 、入力装置200から入力されるものをメモリに 格納すること、記憶部104、記憶装置400にあら かじめ格納されているものをメモリに読み込 むこと、通信装置で受信されるものをメモリ に読み込むこと等を含み得る。

 次に、形態係数、天空率、日陰率を算出 る(S1004)。

 シミュレーション装置100の演算部102は、S 1002で定義された3次元形状を、所定の数のグ ッド(面要素)に分割する。また、所定の面 を有するグリッドに分割してもよい。3次元 状のグリッドのデータは、記憶部104に格納 れる。分割数、グリッドの面積等を、ユー が指定するようにすることもできる。分割 、グリッドの面積等を制御することにより 計算結果の精度を制御することができる。 た、各グリッドの面積が3次元形状から求め られ、記憶部104に格納される。

 また、演算部102は、あらかじめ分割され 状態の立体物の3次元形状のデータを、取得 してもよい。取得とは、入力装置200から入力 されるものをメモリに格納すること、記憶部 104、記憶装置400にあらかじめ格納されている ものをメモリに読み込むこと、通信装置で受 信されるものをメモリに読み込むこと等を含 み得る。

 演算部102は、複数のグリッドに分割され 3次元形状のグリッド毎に、すべてのグリッ ドとの間の形態係数を計算する。また、演算 部102は、複数のグリッドに分割された3次元 状のグリッド毎に、天空率、日陰率を計算 る。形態係数及び形態係数の計算、天空率 日陰率の計算については、後に詳述する。 リッド毎に算出された形態係数は、記憶部10 4に格納される。

 シミュレーション装置100は、他の装置等 よって算出された形態係数、天空率、日陰 を、取得してもよい。

 次に、大気中の気象データを算出する(S10 06)。演算部102は、地形データ、気象データを 使用して、気象モデルに基づいて、シミュレ ーションの対象となる領域の大気中の風、気 温、湿度、気圧等の気象データを算出する。 気象モデルでは、シミュレーションの対象と なる領域を、任意の大きさのグリッドに分割 することができる。気象モデルで使用するグ リッドは、都市空間の3次元形状が与えられ いる領域では、都市空間の3次元形状のグリ ドと同じスケールとすることができる。ま 、それ以外の領域では、都市空間の3次元形 状のグリッドよりも大きなグリッドを使用す ることができる。気象モデルについては、後 に詳述する。

 次に、熱放射エネルギーの計算をする(S10 08)。演算部102は、都市空間の熱放射エネルギ ーを計算するため、行列要素のデータ作成を する。各グリッドの温度は、S1006で算出され 、温度が境界条件として使用される。各グ ッドの放射率は、ユーザが入力装置200を使 して入力する等により、与えられる。各グ ッドの面積、形態係数は、S1004で求められ いる。各グリッドの放射率、温度、面積、 態係数等の各データは、記憶部104に格納さ る。演算部102は、これら記憶部104に格納さ た各データから、熱放射エネルギー計算の めの行列要素データを作成する。

 演算部102は、作成した行列要素データを に、各グリッドの熱放射エネルギーの計算 する。熱放射エネルギーの計算については 後に詳述する。演算部102は、グリッド毎の 放射エネルギーの計算結果を、所定の出力 置300、記憶装置400、記憶部104などに出力す 。

 次に、都市空間のグリッドのフラックスの 算をする(S1010)。演算部102は、S1008で算出し 、熱放射エネルギーG i を使用して、壁面表面へのフラックス、室内 壁面へのフラックス、地表面下向きフラック ス、地表面上向きフラックス、壁面対流熱伝 達フラックスを計算する。また、演算部102は 、都市空間の圧力変動を計算する(S1012)。圧 変動は、気温の関数である。よって、圧力 動の代わりに、温度変化として表すことも きる。各フラックス、圧力変動については 後に詳述する。

 次に、演算部102は、都市空間の気象デー の更新を行う(S1014)。演算部102は、算出した 各フラックス、圧力変動を使用して、所定の 微小時間ステップ後の都市空間の建物及び地 表面等と大気との境界の気温を含む気象デー タの算出を行う。これにより、所定の微小時 間ステップ後の都市空間の3次元形状等を反 した気温を含む気象データを得ることがで る。演算部102は、気温とは異なる気温と等 の気象データを算出してもよい。

 その後、演算部102は、計算を終了するか かの判断(S1016)をする。演算部102は、計算を 終了しない場合(S1016;NO)、時刻の更新を行い 所定の微小時間ステップ後の都市空間の影 を反映した気温を含む気象データを使用し 、当該所定の微小時間ステップ後の大気中 気象データの計算を行う(S1006)。

 演算部102により算出された気象データ等 、適宜、出力装置300から出力することがで る。また、演算部102により算出された気象 ータ等は、適宜、記憶部104、記憶装置400に 納することができ、通信部110を使用して、 部の装置に送信することもできる。

 データの作成、計算は、演算部102が記憶 104に記憶されたプログラムをメモリ108に展 して実行することにより行われる。このと 、入力装置200から入力されたデータ、記憶 104、記憶装置400にあらかじめ格納されたデ タ、あるいは、通信部110で受信されるデー が適宜使用される。

 (形態係数)
 図3は、形態係数を説明する図である。

 図3のように、面積がA i 、A j の面i、jがあるとする。面iから全方位に放射 される熱放射エネルギーは、E i A i である。ここで、面iの放射照度をEiとする。 面iから面jに直接入射するエネルギーをQ ij とする。面iから全方位に放射されるエネル ーのうち、直接面jに入射するエネルギーの 合をF ij とすると、

となる。このF ij を形態係数という。

 図3のように、面iと面jとの距離はrであると する。ここで、面i、面j上に、微小な有限面 素dA i 、dA j をとる。面iと面jとを結ぶ直線と、面i、面j 法線とのなす角を、それぞれβ i 、β j とする。有限面要素dA i からdA j をのぞむ立体角dω j 内に単位時間当たり射出される放射エネルギ ーdQ ij は、面iの放射輝度I bi を用いて、


 

で求められる。ここで立体角の定義より、


 

であるから、放射エネルギーdQ ij は、


 

となる。また、逆にdAjからdAiに対して単位時 間当たり射出される放射エネルギーdQ ji は、

となる。dA i とdA j との間の正味の放射伝熱量dQ net,ij は、

を用いて、面i、面jの温度が、それぞれT i 、T j の場合、

となる。面i、面jとの間の正味の放射伝熱 は、上式を積分することにより得られる。

ここで、F ij 、F ji は、面iと面jとの間の形態係数であり、

で与えられる。面iと面jとの間の形態係数 、面iと面jとの間の幾何学的な相対位置関 で決まる。

 (形態係数の計算)
 上記の形態係数を求める際、モンテカルロ を採用する。すなわち、壁面等の各グリッ から、光子をランダム方向へ飛ばして光子 挙動を模擬する。光子を射出したグリッド 、個々の光子を追跡する過程で遮蔽される リッドとの関係を検出する。

 建物や道路などの壁面上のあるグリッド 着目する。以下、任意のグリッドi(i=1~n)が 表する壁面のことを、グリッド面i(i=1~n)とす る。

 モンテカルロ法では計算精度を向上させる は膨大な粒子(光子)数が必要である。例え 、各グリッドから10 6 光子を飛ばした場合、解析解との誤差は10 -4 オーダーである。形態係数の必要な精度に応 じて、飛ばす光子の数を増減することができ る。モンテカルロ法を用いることにより、建 物等の複雑な3次元形状であっても、容易に 精度の形態係数を算出することができる。

 形態係数は、3次元形状に基づいて解析解 によって求められてもよい。

 図4は、放射方向の単位ベクトルを示す図 である。方位角θ、天頂角η方向にビームを 射する場合、放射方向の単位ベクトルは次 ように表される。

 このとき放出点を中心にした単位球面上 面積要素は、

と表される。

 Lambertの余弦則が成り立つ場合には、θに いては一様であるが、ηについてはその方 への放射確率がcosηに比例する。

 したがって、積分要素は、

となる。θ、ηに対しては、一様乱数R θ、 R η を用いてそれぞれ、

とすればよい。cは定数であり、両辺を積 することにより、

 が導かれ、

から、

が導かれる。

 以上より、Lambertの余弦則が成り立つ場合 に、グリッドから光子を放射する頻度は、以 下のように書ける。

 グリッド毎に、この光子の放射頻度に従 て、光子を所定数ずつ放射する。光子の1つ 1つが、所定のエネルギーに相当する。よっ 、各グリッドに直接入射した光子数を計数 ることにより、形態係数を求めることがで る。放射する光子数を増やすことで、精度 高い形態係数を求めることができる。

 図5は、グリッド面Aから放射した光子の様 を示す図である。グリッド面Aから上記の放 頻度に従って放射した光子の一部は、グリ ド面Bに直接到達している。よって、グリッ ド面Aから飛ばした全光子の数をNとし、グリ ド面Aからグリッド面Bに直接到達した光子 数をnとすると、形態係数F AB は、

となる。

 (天空率の計算)
 天空率は、グリッド面から空が見える割合 いう。つまり、天空率は、グリッド面から 射される光子が他の壁面や地面に遮蔽され に大気中に抜ける光子の割合である。

 従って、各グリッド面の天空率f sky は、次のように求められる。

 (日陰率の計算)
 日射率は、計算対象のグリッドが、計算対 の時から所定時間前までの時間に対する当 所定時間の間に日陰であった時間の割合で る。日陰率の計算は、形態係数の計算と同 に、各グリッド面から光子を所定時間の間 太陽の位置が想定される方向に放射し、建 等に遮蔽されるか否かを調べることにより 計算できる。形態係数の計算とは異なり、 陰率の計算の際、各グリッド面から放射す 光子は、所定時間の間に想定される太陽の 置の方向のみである。

 日陰率は、次の式で表される。

 (気象モデル)
 ここでは、気象モデルの例として、非静力 ・大気大循環モデル(MSSG-A、Atmospheric componen t of the Multi-Scale Simulator for the Geoenvironment )について説明する。気象モデルとしては、 れに限らず、どのような気象モデルを使用 てもよい。

 非静力学・大気大循環モデルは、メソス ールの気象現象を対象とする全球および領 に適用可能な気象モデルである。

 MSSG-Aは、主に次の特徴を有する。
(1)3次元完全圧縮性のナヴィエ・ストークス 程式を使用する。
(2)全球はYin-Yang格子系を採用し、領域との1way -結合あるいは2way-結合が可能である。
(3)離散化手法は、5次風上差分法、3次のルン ・クッタ法、HE-VI(Horizontally Explicit - Vertica lly Implicit)型スプリッティング法を採用する
(4)乱流モデルとして、LES(Large Eddy Simulation) デルを採用し、乱流スケールの詳細流れが 現可能である。
(5)複数の雲微物理モデルや放射モデルが使用 可能であり、陸面モデル、海氷モデルも導入 され得る。
(6)大気流れの基本方程式として、完全圧縮の 非静力学方程式、連続の式(質量保存式)、状 方程式を使用する。

 非静力学・大気大循環モデルでは、初期 件として地形データを与え、パラメータと て、ある時刻の、風、気温、湿度、圧力等 気象データを入力すると、地形データに基 いた、当該時刻の計算領域全体の風、気温 湿度、圧力がグリッド毎に算出することが きる。非静力学・大気大循環モデルでは、 れらの気象データに基づいて、さらに、大 中の雲、降雨、降雪、雹などの予測を算出 ることができる。気象データ算出の際、す てのグリットの気象データを、入力データ して与える必要はない。非静力学・大気大 環モデルでは、データのないグリッドにつ ては、適切にデータが補間されるからであ 。

 また、非静力学・大気大循環モデルでは グリッド毎に出力された気象データに基づ て、任意の時間経過後の計算領域全体のグ ッド毎の気象データの算出を行うことがで る。

 気象データを入出力する単位であるグリ ドの大きさは、領域により制御することが きる。よって、都市空間ではグリッドの密 を高くしてより詳細な気象データを与え、 市空間以外ではグリッドの密度を小さくし 気象データを与えることができる。

 MSSG-Aの基礎方程式系には、非静力学の条 のもとで、完全圧縮方程式系を採用してい 。この方程式系を次に示す。

 風のλ成分の方程式(予測式)は、次式で表 される。

 風のφ成分の方程式(予測式)は、次式で表 される。

 風のz成分の方程式(予測式)は、次式で表 れる。

 圧力変化の方程式(予測式)は、次式で表 れる。

 また、連続の式は、次式で表される。

 気体の状態方程式は、次式で表される。

 ただし、ある変数xに対してA(x)は次式で 義される。

である。

 ここで、

であり、

 

である。

 基本場とは、水平一様でかつ静力学平衡 態にある大気場である。密度の基本場とは 水平一様でかつ静力学平衡状態にある大気 における密度の鉛直分布である。また、気 の基本場とは水平一様でかつ静力学平衡状 にある大気場における気圧の鉛直分布であ 。外力項とは、計算対象とするシステムの の影響によって計算対象とするシステム内 与えられる力を現す項である。加熱項とは 計算対象とするシステムの外の影響によっ 計算対象とするシステム内に与えられる熱 を表す項である。

 計算される大気中の気象データはρu、ρv ρw、ρ’、p’であり、これらの変数の時間 化を計算すれば大気の流れを予測すること できる。

 計算初期条件の気象データ、及び、都市 間における数値計算で求めた都市空間の気 データ等を、上記の式に代入することで、 期時間から任意時間経過後の都市空間を含 計算領域全体の都市空間の影響を含む気象 ータを得ることができる。

 (熱放射エネルギー)
 任意のグリッド面である非黒体面における 射伝熱過程は、他の任意のグリッド面から 熱放射線の反射を考慮する必要がある。単 面積から単位時間内に、空間に放出される 放射エネルギーG i は、次の式で書ける。

 右辺第1項は、自己より放射される熱放射 エネルギーである。右辺第2項は、任意のグ ッド面からの熱放射線の反射による熱放射 ネルギーである。

 ここで、任意のグリッド面i(i=1~n)につい 、

 

かつ、

が成立する。放射率(ε i )は、地表面の地質、壁面等の材質などによ て決まる。放射率は、黒体であれば1である

 グリッド面iの温度(T i )、放射率(ε i )は、あらかじめ与えられる。グリッド面iの 積(A i )は、建物等の3次元形状から求めることがで る。また、形態係数(F ij )は、上述したように求めることができる。

 よって、n個の熱放射エネルギーG i の条件式についての次の連立方程式を解くと 、各グリッド面i(i=1~n)の熱放射エネルギーG i が求まる。この式の行列要素データは、上記 のパラメータ(放射率、温度等)から作成する とができる。

 また、面iから放出される正味の放射熱フラ ックスq Ri は面iから放出される正味の放射伝熱量Q Ri を用いて次の式で求めることができる。

 (壁面表面へのフラックス)
 壁面のグリッド面の番号をi s 、x方向の格子番号をi x 、y方向の格子番号をj y とすると、壁面のグリッド面の表面へのフラ ックスは、次の式(1)で得られる。

 ここで、

である。

 式(1)の右辺の第1項は、太陽からの短波長 の直達放射フラックスである。第2項は、太 の短波長の全天からの散乱による放射フラ クスである。第3項は、壁面からの長波長放 フラックス(熱放射エネルギー:射度)である 第4項は、周辺の壁面からこの壁面に入射す る長波長フラックスである。第5項は、大気 ら壁面に入射する長波入射フラックスであ 。第6項は、壁面表面から大気への対流熱伝 によるフラックスである。

 太陽から地表面へ入射する短波入射フラ クス、および、大気から壁面に入射する長 入射フラックスは、他の手段に求められた が、あらかじめ与えられる。

 (室内壁面のフラックス)
 室内壁面から室内への熱フラックスは、次 式(2)で与えられる。

 ここで、

である。

 (地表面下向きフラックス)
 地表面下向きフラックスQ down は、大気から地表面への下向き長波フラック スq long と、周辺壁面から地表面に入射する長波フラ ックスδq long の寄与を加算する必要がある。周辺壁面から の寄与は、次の計算で得られる。

 ここで、式(4)の第2の等号は、次の射度の 式から導かれる。

となる。

 (地表面上向きフラックス)
 地表面上向きフラックスQ up は、地表面から大気への上向き長波フラック スに加えて、周辺壁面から地表面に入射する 長波フラックスが地表面で反射される寄与を 加算して、熱放射エネルギーを計算する必要 がある。地表面の射度は、両者の寄与を加え たものであるので、熱放射エネルギーQ up は、次のようになる。

 (壁面対流熱伝達フラックス)
 壁面対流熱伝達フラックスは、次の式で与 られる。

 ここで、

である。

 (圧力変動)
 圧力変動は、大気のエネルギー変化を圧力 化に換算した量である。壁面の温度変化に って変化する単位時間当たりの圧力変動は 次の通りである。

 ここで、

である。

 (外壁と内壁との間の熱伝導)
 図6は、外壁と内壁との間の熱伝導を説明す る図である。左側が外壁側、右側が内壁側を 表す。各壁面の任意のグリッドにおける温度 、および、壁面から放出される圧力変動を求 めるために、壁面を多層のスラブでモデル化 した。

 ここで、次の変数を使用する。

 次の式が、熱伝導モデルの基本方程式で る。

 建物は、屋根、壁から構成される中空な 体とし、建物の屋根、方位ごとの壁につい 熱容量を考慮した1次元熱伝導の多層モデル を解く。室内温度は、境界条件として与え、 壁面において均一かつ一定とする。建物、地 盤の熱伝導は、この式を解くことにより求め ることができる。

 各層の熱フラックスの入出量の差が層の 度上昇に寄与することから次の式で解ける

ここで、

である。

 層間の熱フラックスJ i は、次のように計算する。

これから、次のようになる。

従って、

となる。

 よって、層間の温度T i * は、

となる。これより、

であるから、層iから層i+1への熱フラック は、次のようになる。

 これらから、次の3重対角行列で示される 連立方程式を得る。

ここで、T new は現在の時刻からdtだけ進んだ時刻における 度を表す。また、

である。

 〈本実施形態の作用効果〉
 本実施形態によると、建物等や地表面の反 等を反映した、都市空間の建物等の表面(壁 面と大気との境界)の温度(圧力変動)を算出す ることができる。また、算出された都市空間 の現実に即した温度等の気象データを気象モ デルに入力することにより、都市空間の影響 を反映した、都市空間を含む計算領域全体の 気象データを得ることができる。

 図7乃至図10は、上記したシミュレーショ 方法による、実際の都市空間の建物等の壁 の表面温度のシミュレーション結果を示す である。これらの図では、上記したシミュ ーション方法で算出した場合と、他の壁面 地表面等の熱放射の影響を考慮しない場合 の比較(温度差)を示している。

 図7乃至図10において、縦軸は鉛直方向を し、横軸は水平方向を表す。1つのグリッド の幅は、縦軸、横軸ともに、5mとした。初期 件は、時刻15時で、それぞれの場合におい 同じグリッドにおいて同じ温度としている 図7乃至図10では、計算開始の15時00分00秒か 1秒後の温度差を示している。図7乃至図10で 、今回の方法と熱放射の影響を考慮しない 合との温度差が、0.006℃以上、0.003℃以上0.0 06℃未満、0.003℃未満である3つの領域に分け 表示している。

 図7は東側の壁面、図8は西側の壁面、図9 北側の壁面、図10は南側の壁面の表面温度 シミュレーション結果を示す図である。東 西、南、北すべての壁面で、他の建物等の 面や地表面等の影響を受けやすい低層の部 において、大きな温度差となっている。

 上記した実施形態の方法によると、建物 や地表面の反射等を反映した、より現実に した都市空間の建物等の表面の温度を算出 ることができる。また、算出された都市空 の現実に則した温度等の気象データを気象 デルに入力することにより、計算領域全体 気象データを得ることができる。

 〈コンピュータ読み取り可能な記録媒体〉
 コンピュータその他の機械、装置(以下、コ ンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現 せるプログラムをコンピュータ等が読み取 可能な記録媒体に記録することができる。 して、コンピュータ等に、この記録媒体の ログラムを読み込ませて実行させることに り、その機能を提供させることができる。

 ここで、コンピュータ等が読み取り可能 記録媒体とは、データやプログラム等の情 を電気的、磁気的、光学的、機械的、また 化学的作用によって蓄積し、コンピュータ から読み取ることができる記録媒体をいう このような媒体内には、演算部、メモリ等 コンピュータを構成する要素を設け、その 算部にプログラムを実行させてもよい。

 また、このような記録媒体のうちコンピ ータ等から取り外し可能なものとしては、 えば、フレキシブルディスク、光磁気ディ ク、CD-ROM、CD-R/W、DVD、DAT、8mmテープ、メモ カード等がある。

 また、コンピュータ等に固定された記録 体としてハードディスクやROM(Read Only Memory )等がある。