| JP08131993 | BIOLOGICAL GARBAGE TREATMENT DEVICE |
| JP2005089292 | COMPOST AGITATOR |
| JP2012122322 | HOT AIR GUIDING PORT DRAIN RECEIVING LID FOR GARBAGE DISPOSER |
高橋 潤一 (〒55 北海道帯広市稲田町西2線11番地 国立大学法人帯広畜産大学内 Hokkaido, 08085, JP)
UMEZU, Kazutaka (11 Nishi 2-sen, Inada-cho, Obihiro-sh, Hokkaido 55, 08085, JP)
梅津 一孝 (〒55 北海道帯広市稲田町西2線11番地 国立大学法人帯広畜産大学内 Hokkaido, 08085, JP)
国立大学法人帯広畜産大学 (〒55 北海道帯広市稲田町西2線11番地 Hokkaido, 08085, JP)
MITSUI ENGINEERING & SHIPBUILDING CO., LTD. (6-4 Tsukiji 5-chome, Chuo-Ku Tokyo, 39, 10484, JP)
三井造船株式会社 (〒39 東京都中央区築地5丁目6番4号 Tokyo, 10484, JP)
TAKAHASHI, Junichi (11 Nishi 2-sen, Inada-cho, Obihiro-sh, Hokkaido 55, 08085, JP)
高橋 潤一 (〒55 北海道帯広市稲田町西2線11番地 国立大学法人帯広畜産大学内 Hokkaido, 08085, JP)
| 有機性廃棄物を60℃以上の温度を維持してメタン発酵させる発酵槽と、 前記メタン発酵後の発酵液からアンモニアを回収するアンモニア回収装置と、を備えることを特徴とするメタン発酵システム。 |
| 請求項1に記載のメタン発酵システムにおいて、前記アンモニア回収装置を出たアンモニア回収処理後の発酵液を前記発酵槽に戻すように構成されていることを特徴とするメタン発酵システム。 |
| 有機性廃棄物を60℃以上の温度を維持してメタン発酵させる発酵槽と、 前記メタン発酵後の発酵液からアンモニアを回収するアンモニア回収装置と、 前記アンモニア回収装置で回収されたアンモニアを、飼料原料と接触させるアンモニア処理槽と、を備えることを特徴とする飼料製造装置。 |
| 有機性廃棄物を60℃以上の温度を維持してメタン発酵させる発酵槽による発酵工程と、 前記メタン発酵後の発酵液からアンモニアをアンモニア回収装置で回収するアンモニア回収工程と、 前記アンモニア回収工程で回収されたアンモニアを、アンモニア処理槽において飼料原料と接触させるアンモニア処理工程を含むことを特徴とする飼料の製造方法。 |
| 請求項4に記載の飼料の製造方法において、前記アンモニア回収工程では、アンモニアを含有する発酵液を前記アンモニア回収装置内で気液接触させて、前記発酵液からアンモニアを回収することを特徴とする飼料の製造方法。 |
| 請求項5に記載の飼料の製造方法において、前記アンモニア回収工程で回収されたアンモニアを、前記アンモニア回収装置と前記アンモニア処理槽との間を循環している前記気液接触させた気体が、前記アンモニア回収装置から前記アンモニア処理槽へ移送し、前記アンモニア処理槽において飼料原料と接触させることを特徴とする飼料の製造方法。 |
| 請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の飼料の製造方法において、前記アンモニア回収工程の温度が前記発酵工程の温度以上であることを特徴とする飼料の製造方法。 |
| 請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の飼料の製造方法において、前記アンモニア回収工程においてアンモニアを回収した後の発酵液を前記発酵槽に戻すことを特徴とする飼料製造方法。 |
本発明は、メタン発酵システム、更に有 性廃棄物を60℃以上の高温でメタン発酵し 際に得られる生成物質を利用して、付加価 の高い飼料を製造する技術に関するもので る。
従来より、畜産廃棄物や生ゴミ等の有機 廃棄物の処理には、中温メタン発酵菌(至適 温度37℃)や高温メタン発酵菌(至適温度55℃) よる発酵処理が行われている。そして、発 液中にはメタン発酵によって生成(副生)する アンモニア態窒素が含まれている。そこで、 このアンモニアを回収し、穀物の葉茎(例え 、藁類や半乾燥牧草)等のサイレージ原料に ンモニア処理を施すことにより、飼料とし の消化性、栄養価及び家畜の嗜好性を向上 せて、付加価値の高い飼料を製造する技術 知られている(例えば特許文献1)。
しかし、従来より、有機性廃棄物に対し 行われている中温メタン発酵菌や高温メタ 発酵菌による発酵処理では、発酵温度が低 ため付加価値の高い飼料を製造するに必要 アンモニアが充分発生しないという欠点が った。また中温メタン発酵菌のように至適 度が37℃程度の低い温度による発酵では、 化水素、硫化メチル、二硫化メチル、メチ メルカプタン等の硫化物を含む悪臭ガスが 解されず発酵槽中に存在するので、これら 臭成分を取り除くのに脱臭設備を設ける必 があり、コスト的にもかなりの高額な設備 要するものとなっていた。
さらに、中温メタン発酵菌による発酵処 では同じ量を処理するのに、発酵日数が30 、高温メタン発酵菌による発酵処理では発 日数が15日と発酵日数に長時間を要するため 、設備自体が大きくなってしまうという欠点 を有していた。
本発明は上記のような事情に鑑みなされ もので、本発明の課題は、メタン発酵処理 よって発酵液中に生成するアンモニアの発 量より多くすることができるメタン発酵処 システムを提供することにある。
また、有機性廃棄物を発酵処理すること よって生成するアンモニアの発生量を、従 の発酵処理によって生成するアンモニアの 生量より多く発生させることで、付加価値 高い飼料を製造するのに充分なアンモニア 量を確保し、以って低コストの飼料製造装 および飼料製造方法を提供することにある
上記課題を解決するため、本発明に係る 1の態様は、有機性廃棄物を60℃以上の温度 維持してメタン発酵させる発酵槽と、前記 タン発酵後の発酵液からアンモニアを回収 るアンモニア回収装置と、を備えることを 徴とするメタン発酵システムである。
本態様によれば、所謂中温メタン発酵(約37
)や高温メタン発酵(約55℃)に比して、60℃以
上の例えば62℃、65℃、70℃、75℃、更には80
というという超高温メタン発酵を行うこと
より、発酵液中の有機体窒素がアンモニア
窒素に分解する反応が進行し、発酵液中に
在するアンモニア態窒素の割合をある程度
加させることができる。但し、アンモニア
メタン発酵に対する強い阻害性のため、単
高温化によるアンモニア濃度増加方法は好
しくなく、60℃~70℃程度が好ましい。
ここで、「超高温メタン発酵菌」とは、前
高温メタン発酵菌(至適温度55℃)よりも更に
高温でメタン発酵を行う菌を意味する。超高
温メタン発酵菌の一例として、例えば水素資
化性メタン生成菌が挙げられる。
そして、アンモニア態窒素の存在割合を増
させた状態の発酵液に対して、アンモニア
収装置によるアンモニア回収を実行するの
、ここで著しく高められたアンモニア蒸気
によって多量のアンモニアを効率的に回収
ることができる。
同時に発酵液中のアンモニア態窒素を効果
に減少させることができ、以って発酵液中
含まれる有機体窒素およびアンモニア態窒
のトータルの量を効果的に減少させること
できる。すなわち、発酵液中の窒素のトー
ル量を低減して窒素汚染源となる過剰窒素
を予め除去することができるので、該発酵
を肥料として土壌に還元したときに地下水
窒素汚染の問題を低減することができる。
また、メタン発酵槽の温度を前記の如く 60℃、62℃、65℃、70℃、75℃、更には80℃に めると、前記過剰窒素の減少に加えて、発 液自体の滅菌効果も同時に得ることができ 。すなわち、バクテリアやウィルスの殺菌 同時に行うことができ、発酵液を農地還元 た際にバクテリアやウィルスで土壌が汚染 れる問題を防止することができる。70℃以 ではブタプラボウィルスも短時間で死滅さ ることができる。
本発明に係る第2の態様は、第1の態様の タン発酵システムにおいて、前記アンモニ 回収装置を出たアンモニア除去処理後の発 液を前記発酵槽に戻すように構成されてい ことを特徴とする。
上記の如く超高温メタン発酵を行うと、中
メタン発酵(約37℃)や高温メタン発酵(約55℃
)に比して、メタン発酵槽内の発酵液中に多
のアンモニアが発生し、この多量に発生し
アンモニアによって発酵が進みにくくなる
象、すなわちアンモニア阻害の現象が現れ
。
本態様によれば、アンモニア回収装置から
た発酵液は、アンモニア回収処理を経てい
ので、この発酵液をメタン発酵槽に戻すこ
で、メタン発酵槽内の発酵液中のアンモニ
濃度を薄めることができ、以ってアンモニ
阻害を防止することができる。
本発明に係る第3の態様は、有機性廃棄物 を60℃以上の温度を維持してメタン発酵させ メタン発酵槽と、前記メタン発酵後の発酵 からアンモニアを回収するアンモニア回収 置と、前記アンモニア回収装置で回収され アンモニアを、飼料原料と接触させるアン ニア処理槽と、を備えることを特徴とする 料製造装置である。
本態様によれば、60℃以上という従来よ も高い温度で活性がある超高温メタン発酵 の作用によって有機性廃棄物を発酵させる で、発酵槽で生成されるアンモニアの量を 来よりも多く生成することができる。
そして、発酵槽で多量にアンモニアが生 されるため、付加価値の高い飼料を製造す のに十分なアンモニアを供給することが可 となる。よって、発生したアンモニアを回 塔で回収し、アンモア処理槽へ送ることに って、飼料とアンモニアを充分に接触させ ことができるため、高付加価値の飼料の製 が可能となる。
すなわち本態様によれば、所謂中温メタン
酵(約37℃)や高温メタン発酵(約55℃)に比し
、60℃以上の例えば62℃、65℃、70℃、75℃、
には80℃という超高温メタン発酵を行うこ
により、発酵液中の有機体窒素がアンモニ
態窒素に分解する反応が進行し、発酵液中
存在するアンモニア態窒素の割合をある程
増加させることができる。アンモニア態窒
の割合を増加させるためには、メタン発酵
における発酵温度を62℃、65℃、70℃、75℃、
更には80℃に高めると一層効果的である。但
、アンモニアのメタン発酵に対する強い阻
性のため、単に高温化によるアンモニア濃
増加方法は好ましくなく、60℃~70℃程度が
ましい。
そして、アンモニア態窒素の存在割合を増
させた状態の発酵液に対して、アンモニア
収装置によるアンモニア回収を実行するの
、ここで著しく高められたアンモニア蒸気
によってアンモニアを従来より多量に回収
ることができる。そして、この回収したア
モニアをアンモニア処理槽内でサイレージ
料に吸着させることで祖蛋白量の多い高付
価値の飼料の製造が可能となる。
本発明に係る第4の態様は、有機性廃棄物 を60℃以上の温度を維持してメタン発酵させ 発酵槽による発酵工程と、前記メタン発酵 の発酵液からアンモニアをアンモニア回収 置で回収するアンモニア回収工程と、前記 ンモニア回収工程で回収されたアンモニア 、アンモニア処理槽において飼料原料と接 させるアンモニア処理工程を含むことを特 とする飼料製造方法である。
本態様によれば、第3の態様と同様の効果 を得ることができる。さらに、60℃以上(例え ば60℃、62℃、65℃、70℃等)という従来よりも 高い温度で活性がある超高温メタン発酵菌の 作用によって有機性廃棄物を発酵させる工程 を含んでいるので、発酵槽中に存在している 硫化水素、硫化メチル、二硫化メチル、メチ ルメルカプタン等の硫化物を含む悪臭ガス等 が高温のため分解され、後工程においてこれ らを除くための脱臭塔設備が不要となり、設 備自体のコストを大幅に下げることができ、 更に設備のコンパクト化を図ることができる 。
本発明に係る第5の態様は、第4の態様の 料製造方法において、前記アンモニア回収 程では、アンモニアを含有する発酵液を前 アンモニア回収装置内で気液接触させて、 記発酵液からアンモニアを回収することを 徴とする。
本態様によれば、第4の態様の飼料製造方 法において、アンモニア回収工程で発酵液を 気体と接触させることで、発酵液中に溶けて いるアンモニアが放散し易くなり、効率よく アンモニアを回収することができる。
本発明に係る第6の態様は、第5の態様の 料製造方法において、前記アンモニア回収 程で回収されたアンモニアを、前記アンモ ア回収装置と前記アンモニア処理槽との間 循環している前記気液接触させた気体が、 記アンモニア回収装置から前記アンモニア 理槽へ移送し、前記アンモニア処理槽にお て飼料原料と接触させることを特徴とする
本態様によれば、第5の態様の飼料製造方 法において、アンモニア回収装置とアンモニ ア処理槽内との間を循環している気体が、ア ンモニア回収工程で回収されたアンモニアを アンモニア回収装置からアンモニア処理槽へ 移送する。従って、他の装置を増設して回収 されたアンモニアをアンモニア処理槽へ移送 する必要がなく、効率よく回収されたアンモ ニアをアンモニア処理槽へ移送することがで き、そして、飼料とアンモニアを充分に接触 させることができる。
本発明に係る第7の態様は、第4の態様か 第6の態様のいずれか1つの態様の飼料製造方 法において、前記アンモニア回収工程の温度 が前記発酵工程の温度以上であることを特徴 とする。
第7の態様によれば、第4の態様から第6の 様のいずれか1つの態様の飼料製造方法にお いて、アンモニア回収工程の温度が発酵工程 の温度以上であるので、アンモニア回収工程 内で更にアンモニアの発生を促進し、より多 くのアンモニアを発生させることができる。
本発明に係る第8の態様は、第4の態様か 第6の態様のいずれか1つの態様の飼料製造方 法において、前記アンモニア回収工程におい てアンモニアを回収した後の発酵液を前記発 酵槽に戻すことを特徴とする。
発酵槽内で有機性廃棄物に含まれている 機態窒素が分解されてアンモニア態窒素と り、一定以上のアンモニアが生成すると発 液中のアンモニア濃度が高くなり、発酵槽 のメタン発酵菌の活性を下げることになる( アンモニア阻害)。しかし、第8の態様によれ 、第4の態様から第6の態様のいずれか1つの 様において、アンモニア回収工程において ンモニアを回収した後の発酵液を発酵槽に すことで、発酵槽内の発酵液中のアンモニ の濃度を薄めることができ、メタン発酵菌 活性を維持することが可能となる。
本発明によれば、有機性廃棄物を発酵処理
ることによって生成するアンモニアの発生
を、従来の発酵処理によって生成するアン
ニアの発生量より多く発生させることがで
る。これにより、付加価値の高い飼料を製
するに充分なアンモニアの量を確保し、高
加価値飼料を製造するとともに、小型化さ
た低コストの発酵設備および飼料製造設備
稼動させることができる。
また、該発酵液を肥料として土壌に還元し
ときに発酵液中の窒素量が減少しているの
、地下水の窒素汚染の問題を低減すること
できる。
本発明に係るメタン発酵システム、飼料 造装置及び製造方法の概要について以下説 する。
[有機性廃棄物]
本発明において有機性廃棄物とは、例えば
畜産廃棄物や緑農廃棄物、排水処理汚泥な
が挙げられる。ここで畜産廃棄物としては
家畜の糞尿や、屠体および/またはその加工
品が挙げられ、より具体的には牛、羊、山羊
、ニワトリ等の家畜の屠体、そこから分離さ
れた骨、肉、脂肪、内蔵、血液、脳、眼球、
皮、蹄、角などのほか、例えば肉骨粉、肉粉
、骨粉、血粉などに代表される、家畜屠体の
骨、肉等を破砕した破砕物や、血液などを乾
燥した乾燥物も含まれる。また緑農廃棄物に
は、家庭の生ごみのほか、産業廃棄物生ごみ
として、農水産業廃棄物、食品加工廃棄物等
が含まれる。
[発酵槽および発酵工程]
超高温メタン発酵(60℃以上で行うメタン発
)
超高温メタン発酵に先立ち、原料となる有
性廃棄物の状態により、必要に応じて前処
として破砕・分別工程、夾雑物除去を実施
ることができる。破砕・分別工程は、例え
、以下に示すような分別破砕、あるいは全
破砕により行うことができる。
分別破砕の場合は、破砕分別機を用い、 機性廃棄物の中で容易に破砕可能な部位を と共にスラリーとして回収する。一方、破 しにくい部位は塊状物として別途収集する スラリーの含水率は、70~90重量%、塊状物の 水率は40~60重量%程度である。破砕分別機は 有機性の固形物をせん断力、引っ張り力に って破砕するもので、カッター部分は2軸式 または3軸式のものが利用できる。牛などの 物屠体を原料とする場合は、3軸式で破砕処 する方が破砕の細かさや均一性の観点から ましい。
選別除去すべき混入プラスチック類、シ ト類などは、メッシュによる選別、風選(風 力による選別)などで除去することができる
また、全量粉砕の場合は、例えばディス ーザー等の破砕機を使用して全対象物を破 する。含水率は、一例として60~70重量%であ が、加工品の場合は広い範囲をとる。
超高温メタン発酵は、超高温型、またス リー(湿式)型、ドライ(乾式)型のいずれのタ イプでも適用可能である。
夾雑物除去の場合は、例えば、牛舎から 糞尿を処理する場合には飼料の稲わらや麦 が夾雑物として含まれるのでスクリーンや ィルターによって除去しておくとよい。
発酵槽は、超高温メタン発酵菌による活 を維持するために、発酵槽内の温度を60℃ 上に維持し空気を完全に遮断したタンクに り構成される。発酵槽は固形物濃度(通常3~40 重量%の範囲)等によって、形状や運転条件が なってくる。例えば、洗浄廃水が混合した して高含水率になった原料(固形物濃度10重 %まで)の場合は湿式型の完全混合方式の発 槽、低含水率の原料(固形物濃度30~40重量%)の 場合は、いわゆる乾式型のプラグフロー式( 出し式)の発酵槽を用いることが好ましい。
発酵槽内の温度は、所謂中温メタン発酵( 約37℃)や高温メタン発酵(約55℃)に比して、60 ℃以上の例えば62℃、65℃、70℃、75℃、更に 80℃という超高温メタン発酵を行える温度 設定される。これにより、発酵液中の有機 窒素がアンモニア態窒素に分解する反応が 行し、発酵液中に存在するアンモニア態窒 の割合を増加させることができる。
同じ量の有機性廃棄物を処理するのに、 温メタン発酵菌による発酵処理では発酵日 が30日、高温メタン発酵菌による発酵処理 は発酵日数が15日と発酵日数に長時間を要す るのに対し、超高温メタン発酵菌(60℃以上) は、発酵日数を10日間程度とすることが可能 である。
従って、滞留時間(Retention Time)が15日間程 度の高温メタン発酵菌(至適温度55℃)や滞留 間が30日間程度の中温メタン発酵菌(至適温 37℃)よりも、小さな発酵槽で発酵工程を行 ことが可能となり、設備もコンパクト化で 設備にかかるコストも抑えることが可能と る。
[アンモニア回収装置およびアンモニア回収
工程]
発酵槽から抜出ポンプによって抜出された
酵液は、液中に含まれているアンモニアを
収するために、アンモニア回収装置へ送ら
る。
アンモニア回収装置は、例えばアンモニ 回収塔(アンモニア放散塔)である場合は、 酵液を噴霧するシャワー、発酵液とアンモ ア回収塔内を流れる気体とを気液接触させ 充填層およびアンモニア回収後の液体を貯 しておく循環タンクから構成される。
上記アンモニア回収塔で発酵液中のアン ニアが放散するので、そのアンモニアを回 し、次工程のアンモニア処理槽へ移送する までが本工程である。
アンモニア回収塔内の温度は発酵槽内の温
と同程度かそれ以上に維持しておくことが
ましい。発酵液中のアンモニアを大量に放
させ、回収するためである。具体的には、5
5~75℃である。
充填層については、発酵液とアンモニア回
塔内を流れる気体とが接触できるものであ
ば既知の構造をすべて採用することができ
。例えば多孔質マット等を使用できる。気
接触を充分行わせようとすれば、多孔質マ
ト等を棚段的に設けるのが好ましい。
なお、循環タンクに蓄えられたアンモニ 回収後の発酵液は、一度目で回収しきれな ったアンモニアを回収するために、再度循 ポンプによってアンモニア回収塔に送られ 。また、循環タンクに蓄えられたアンモニ 回収後の液体は所定量になった場合には図 しないスラリータンクへ送られるか或は発 槽へ戻される。
発酵槽へアンモニア回収後の発酵液を戻す
以下のような効果がある。
発酵槽内で有機性廃棄物に含まれている有
態窒素が分解されてアンモニア態窒素とな
、発酵液中のアンモニア態窒素の量が一定
上になると、発酵槽内のメタン発酵菌の活
を下げることになる(アンモニア阻害)。そ
で、アンモニアを回収した後の発酵液を発
槽に戻すことで、発酵槽内の発酵液中のア
モニアの濃度を薄めることができ、メタン
酵菌の活性を維持することが可能となる。
タン発酵菌がアンモニア阻害を起こす発酵
中のアンモニア濃度は、2000mg/L以上であると
言われている。
アンモニア回収後の発酵液は、スラリー ンクに送られて貯留され、肥料として適宜 壌に還元される。このアンモニア回収後の 酵液中に含まれる有機体窒素およびアンモ ア態窒素のトータルの量は上記の如く効果 に減少している。すなわち、超高温メタン 酵(60℃以上の温度でメタン発酵)を行うこと によって、発酵液中におけるアンモニア態窒 素の存在割合をある程度増加させた状態にし 、この状態の発酵液に対してアンモニア回収 装置によるアンモニア回収を実行するので、 多量のアンモニアが回収除去される。これに より、発酵液中の窒素のトータル量を低減し て窒素汚染源となる過剰窒素分を予め除去す ることができるので、該発酵液を肥料として 土壌に還元したときに地下水の窒素汚染の問 題を低減することができる。これが当該メタ ン発酵システムによって得られる効果である 。
[アンモニア処理槽およびアンモニア処理工
程(飼料の製造)]
アンモニア回収工程で回収したアンモニア
、アンモニア回収塔とアンモニア処理槽と
間を循環している気液接触させた気体(以下
「循環空気」という)が、アンモニア回収塔
らアンモニア処理槽へ移送し、アンモニア
理槽において飼料原料と接触させる(アンモ
ア処理)工程である。
循環空気はアンモニア回収塔で回収したア
モニアを、アンモニア処理槽へ移送する。
そして、移送されたアンモニアの殆どはア
モニア処理槽内で飼料と接触し反応してし
う。よって、循環空気がアンモニア処理槽
出てからアンモニア回収塔へ流入する際に
、循環空気にはアンモニアは殆ど含まれて
ない。
アンモニア処理槽内におけるアンモニア処
(アンモニアの長時間曝気)は、常温から加
条件において、飼料原料の乾物重量あたり
例えば1~3重量%程度のアンモニアを添加する
とにより行われる。
添加するアンモニアの使用量は本発明で発
するアンモニアで充分にまかなうことがで
る。
アンモニア処理は、密閉した室内などで うことができる。アンモニア処理の期間は 概ね20~30日間程度とすることが好ましい。
穀物の葉茎(例えば、藁類や半乾燥牧草な ど)をアンモニア処理することによって、飼 としての消化性、栄養価及び家畜の嗜好性 向上するとともに、保存時の品質も維持さ る。藁類の主成分であるセルロース、ヘミ ルロース及びリグンなどは、互いに複雑に み合い、硬い組織を作って、微生物や酸素 は分解されにくい組織を形成している。こ にアンモニアを作用させると、加安分解(架 結合の開裂などの分解反応と窒素が添加さ る反応)などが起って、そのままでは家畜が 消化吸収することが困難な穀物の葉茎などが 、消化吸収されやすくなり、粗蛋白価が高く 、付加価値の高い飼料になる。
すなわち、アンモニア処理によって、穀 葉茎などの飼料原料では、セルロースやヘ セルロースにアンモニアが作用して加安分 が起こり、さらにアミノ化された分解物か アミノ酸重合体が形成される結果、消化吸 性の向上と粗蛋白価の増加が起こる。
アンモニア処理の効果を数値的に示す方 としては、例えば、(1)高消化性繊維の低消 性繊維に対する割合の増加、(2)全溶解性窒 量の増加など、を測定する方法がある。良 なアンモニア処理を行えば、上記(1)、(2)の 値を未処理品の2倍以上にすることも可能で ある。
本発明の飼料製造方法では、高付加価値 持つ飼料を作る際のアンモニアとして、有 性廃棄物を超高温メタン発酵した発酵液中 存在するアンモニアを回収し、使用する。 のように、有機性廃棄物からアンモニアを 収することによって、工業薬品のアンモニ を使用する場合に比べて、アンモニア処理 コストを格段に低減することが可能となる
アンモニア処理においては、回収アンモ アの濃度が10重量%程度である場合、穀物葉 類に対する効果を充分に得るためには、常 (外気温)よりは、例えば40℃程度の加熱条件 で処理することが好ましい。加熱によって反 応速度が上がり、充分にアンモニア処理の効 果を得ることができる。アンモニア処理時の 加熱温度範囲は、好ましくは20℃から60℃程 である。
以上、各工程及び各工程における装置に いて説明したが、一連の工程における各装 内の温度は、メタン発酵槽の温度付近ある はそれ以上に保たれていることが熱収支上 ましい。
本発明の実施例について図1を参考にしなが
ら説明する。
図1には本発明に係るメタン発酵システム及
び該メタン発酵システムを構成要素に含む飼
料製造装置の概略図が示されている。当該メ
タン発酵システム20は、メタン発酵が行われ
発酵槽1と、発酵液中からアンモニアの回収
が行われるアンモニア回収塔2とを主構成要
としている。当該飼料製造装置30は、前記メ
タン発酵システム20と、飼料を作るためのア
モニア処理槽6とを主構成要素として構成さ
れている。
最初に、前記超高温メタン発酵が行われる
酵槽1から抜出される発酵液の流れについて
説明する。
発酵槽1からスネークポンプ7によって抜出
れた発酵液(必要に応じてろ過等を行う)は、
循環ポンプ8を経てアンモニア回収塔2の上部
設けられたシャワー3から、充填層4に向け
散布される。一方、アンモニア回収塔2の充
層4の下部からは、アンモニア回収塔2とア
モニア処理槽6とを循環している循環空気が
昇してきて充填層4で発酵液と気液接触する
。
そして、アンモニア回収塔2で発酵液から 放散(回収)したアンモニアを、循環空気がア モニア処理槽6へ移送して、アンモニア処理 槽6内部でアンモニアと飼料が接触し反応す 。
アンモニア回収塔2でアンモニアを回収し た後の発酵液は、循環タンク5に蓄えられ、 度循環ポンプ8によってアンモニア回収塔2に 送られる。循環ポンプ8内の発酵液が所定量 なったら、抜出しポンプ9によって、発酵液 スラリータンク24へ送られる。スラリータ ク24内に送られたアンモニア回収処理が行わ れた発酵液は土壌に還元されて肥料として利 用される。アンモニア回収後の当該発酵液中 の窒素のトータル量は低減され、窒素汚染源 となる過剰窒素分が予め低減除去されている ので、該発酵液を肥料として土壌に還元した ときに地下水の窒素汚染の問題を低減するこ とができる。
[実施例1]
麦稈片が混入する搾乳牛糞尿を発酵槽1に投
入し、発酵槽1内の温度を65℃に維持して10日
メタン発酵(超高温メタン発酵)を行った。
お、超高温メタン発酵菌は、水素資化性メ
ン生成菌である。
尚、発酵槽1内の温度を、70℃、75℃、更に
80℃温度に設定することで、発酵液中の有機
体窒素がアンモニア態窒素に分解する反応が
一層進行し、発酵液中に存在するアンモニア
態窒素の割合を増加させることができること
を確認している。
その後、65℃の発酵液を抜出し量5L/分で 酵槽1から発酵液をスネークポンプ7によって 抜出し、自動スクリーン処理(ろ過)を行った 、循環ポンプ8にてアンモニア回収塔2へ送 シャワー3から充填層4に向けて発酵液を散布 し、充填層4にて循環空気と気液接触させた 充填層4は多孔質マットを棚段的に設けて構 した。
アンモニア回収塔内の温度は60℃、充填層 温度は58℃、アンモニア回収塔2とアンモニ 処理槽6を循環している循環空気の流量を3m 3 /分とした。
発酵液のpHは8.0、有機態窒素の濃度は600mg /L、アンモニア態窒素の濃度は3900mg/Lであっ 。
以上の状態で、アンモニア回収塔2の出口 に設けたアンモニアガス検知管11aで、循環空 気内に含まれるアンモニアの濃度を測定した 。
さらに、アンモニア回収塔2内の温度のみ を70℃、50℃、40℃、30℃と変化させて同様に 環空気内に含まれるアンモニアの濃度を測 した。尚、アンモニア回収塔2にはヒーター 等の公知の加熱装置が設けられ、該加熱装置 を調整することで、アンモニア回収塔2内の 度を変化させることができるようになって る。
結果を図3に示す。この結果から発酵液の pHが高く、アンモニア回収塔2の温度が高い程 、アンモニアがよく回収されていることがわ かり、本発明の効果が証明されている。この 回収したアンモニアをアンモニア処理槽6に ってサイレージ原料に吸着させることで祖 白量の多い高付加価値の飼料の製造が可能 なる。
特に、アンモニア回収塔内の温度が60℃ 70℃のものは、アンモニアの回収量が飼料製 造のための実用的なレベルを満たす充分な量 である。更にアンモニア回収塔内の温度が70 のものは、発酵工程の温度(65℃)以上である ので、アンモニア回収工程内で更にアンモニ アの発生を促進し、より多くのアンモニアを 発生させることができることが確認された。
[実施例2]
図2には、本発明の第2の実施例が示されて
る。循環タンク5から抜出しポンプ9によって
、抜出しライン22を通って抜出されたアンモ
ア回収後の発酵液の一部を、循環ライン21
通して発酵槽1に戻す態様である。図2におい
て、符号23は流路切り換えバルブである。
発酵槽1内で有機性廃棄物に含まれている 有機態窒素が分解されてアンモニア態窒素と なり、発酵液中のアンモニア態窒素の量が一 定以上になると、発酵槽1内のメタン発酵菌 活性を下げることになるが(アンモニア阻害) 、本実施例の様にアンモニア回収工程におい てアンモニアを回収した後の発酵液の一部を 発酵槽1に戻すことで、発酵槽1内の発酵液中 アンモニアの濃度を薄めることができ、メ ン発酵菌の活性を維持することが可能とな 。
[他の態様]
他の態様としては、アンモニア処理槽6内に
おいて、飼料と発酵液より回収されたアンモ
ニアを接触させる他に、アンモニア自体を凝
縮してアンモニア水として回収したり、硫酸
と反応させて硫酸アンモニウムを回収したり
することも可能である。
