| WO/2002/019831 | BUTTERFLY CHOP SLICER |
| JP03228636 | METHOD AND DEVICE FOR CUTTING ANIMAL MEAT |
| JP2001088087 | VERTICALLY RECIPROCATING SLICER |
海野 達哉 (〒46 東京都江東区牡丹2丁目13番1号 株式会社前川製作所内 Tokyo, 1350046, JP)
KOZU, Shozo (LTD. 13-1 Botan 2-chome, Koto-k, Tokyo 46, 1350046, JP)
神津 昭三 (〒46 東京都江東区牡丹2丁目13番1号 株式会社前川製作所内 Tokyo, 1350046, JP)
USUI, Hiroyuki (LTD. 13-1 Botan 2-chome, Koto-k, Tokyo 46, 1350046, JP)
株式会社前川製作所 (〒46 東京都江東区牡丹2丁目13番1号 Tokyo, 1350046, JP)
UMINO, Tatsuya (LTD. 13-1 Botan 2-chome, Koto-k, Tokyo 46, 1350046, JP)
海野 達哉 (〒46 東京都江東区牡丹2丁目13番1号 株式会社前川製作所内 Tokyo, 1350046, JP)
KOZU, Shozo (LTD. 13-1 Botan 2-chome, Koto-k, Tokyo 46, 1350046, JP)
神津 昭三 (〒46 東京都江東区牡丹2丁目13番1号 株式会社前川製作所内 Tokyo, 1350046, JP)
| 食肉用家畜屠体のうで部位又はもも部位を脱骨する方法において、 前記うで部位又はもも部位の足首部をクランプ装置によって懸垂しながら移動させ、該うで部位又はもも部位の関節部を含め骨の表面に沿って該骨の長手方向に筋入れする筋入れ工程と、 筋入れされた該うで部位又はもも部位をクランプ装置に懸垂しながら移動し、該移動方向下流側に向かって下方に傾斜して配置され該うで部位又はもも部位の骨部が通過可能な大きさの凹部を有する板状セパレータの該凹部に該クランプ位置下方の足首部を挿入する位置決め工程と、 該板状セパレータで肉部を上方から押えながら該うで部位又はもも部位を該クランプ装置により該移動方向に移動させることにより、該うで部位又はもも部位に斜め上方に向かう引張り力を与えるようにして、該骨の周囲に付着した肉を下方に引き剥す引き剥し工程とからなることを特徴とするうで部位又はもも部位の脱骨方法。 |
| 前記引き剥し工程の途中過程で前記骨に対し該骨の周回りに1回以上の筋入れを行ない、該骨の表面に付着した生体組織を分離することを特徴とする請求項に1記載のうで部位又はもも部位の脱骨方法。 |
| 前記うで部位又はもも部位が寛骨除骨済みの豚もも部位であって、 該豚もも部位を前記クランプ装置によって懸垂し移動させながら下腿骨及び大腿骨の表面に沿って該下腿骨及び大腿骨の長手方向に筋入れする筋入れ工程と、 該筋入れ工程後、該豚もも部位を該移動方向下流側に配置された板状スクレーパに当て、該板状スクレーパの一部を構成する骨間挿入部を該下腿骨の上部で該下腿骨を構成する腓骨と脛骨間に挿入するとともに、該豚もも部位のすね肉を該板状スクレーパの下方に位置させ、かつ該豚もも部位のちまき部を該板状スクレーパに並設された揺動スクレーパの下方に位置させる第1位置決め工程と、 該豚もも部位の肉部を該板状スクレーパ及び該揺動スクレーパで上方から押さえながら該クランプ装置により該豚もも部位を該移動方向に移動させることにより、肉部が板状スクレーパと揺動スクレーパより移動方向の上流側に移動するにつれて下方向への引張り力を受けるようにして、該揺動スクレーパを該脛骨の形状に追従して上方に傾けながら該下腿骨の周囲に付着した肉を下方に引き剥す第1の引き剥し工程と、 該下腿骨の肉を引き剥した該豚もも部位を該クランプ装置によって懸垂しながら移動させ、該移動方向下流側に向かって下方に傾斜して配置され該移動方向上流側に開口を有し大腿骨上部に位置する関節部が通過可能な大きさを有する凹部を有する板状セパレータの該凹部に該関節上部を挿入する第2位置決め工程と、 該板状セパレータで大腿骨の肉を上方から押えながら豚もも部位を該クランプ装置により該移動方向に移動させることにより、該豚もも部位に対して斜め上方に引張り力を与えるようにして、該大腿骨の周囲に付着した肉を下方に引き剥すとともに、引き剥がしの途中過程でさら骨下側及び大腿骨頭中間部で該大腿骨の周回りに筋入れを行なう第2の引き剥し工程と、 該大腿骨部の引き剥がし最終位置で大腿骨頭から肉を切断する最終切断工程とからなることを特徴とする請求項1に記載のうで部位又はもも部位の脱骨方法。 |
| 前記骨間挿入部を板状スクレーパ本体と別体とし、該板状スクレーパ本体に対して相対移動可能とし、該骨間挿入部を脛骨に当てた状態で前記下腿骨引き剥し工程を行なった後、該板状スクレーパ本体を腓骨に当てた状態で前記下腿骨引き剥がし工程を行なうことを特徴とする請求項3に記載のうで部位又はもも部位の脱骨方法。 |
| 前記筋入れ工程は、 豚もも部位のひざ関節上部から入り刃先端が大腿骨表面に沿い、刃の中間部は内もも部としんたま部の間の膜に沿うように大腿骨下端まで筋入れする第1の筋入れ工程と、 下腿骨上部から下腿骨表面に沿ってひざ関節下側まで筋入れする第2の筋入れ工程と、 下腿骨上部からちまき部に入り刃先端がさら骨側面を通りひざ関節下側まで筋入れする第3の筋入れ工程とからなり、 前記大腿骨引き剥し工程において、前記クランプ装置で該豚もも部位を前記板状セパレータから離れる方向に移動させる際にさら骨側を該移動方向上流側に位置させることを特徴とする請求項3に記載のうで部位又はもも部位の脱骨方法。 |
| 前記筋入れ工程前に、前記豚もも部位の脂肪面が常に同一方向となるように前記クランプ装置に懸垂し、懸垂された該豚もも部位の下方から該豚もも部位の中心と同一線上に揺動中心点を持つプレートを上昇させ、該プレートが大腿骨頭に接触して傾斜した方向を検出して左脚か右脚かを判別するとともに、 該プレートの上昇量を検知して該上昇量から該豚もも部位の長さを演算することを特徴とする請求項3に記載のうで部位又はもも部位の脱骨方法。 |
| 前記筋入れ工程は、筋入れされる豚もも部位の左脚又は右脚の別及び大きさに応じて予め切断刃の動きを複数のプログラムに設定しておき、左脚又は右脚の判別結果及び豚もも部位の長さの検出結果に基づき前記複数の設定プログラムの中から左脚又は右脚の判別結果及び豚もも部位の長さの検出値に対応するプログラムを選出し、該選出されたプログラムに従って切断刃を動かすことを特徴とする請求項6に記載のうで部位又はもも部位の脱骨方法。 |
| 食肉用家蓄屠体のうで部位又はもも部位を脱骨する装置において、 前記うで部位又はもも部位を懸垂するクランプ装置と、 該クランプ装置を水平方向に移動させる移動機構と、 該うで部位又はもも部位の骨の表面に沿って該骨の長手方向に筋入れする装置と、 該筋入れ装置の該移動方向下流側で該クランプ装置の移動方向下流側に該うで部位又はもも部位の骨部が挿入可能な大きさの凹部を有する板状セパレータとを備え、 該クランプ位置の下方で該板状セパレータの凹部に骨部が挿入された該うで部位又はもも部位を該板状セパレータで上方から押えた状態で該うで部位又はもも部位を該移動方向に移動させることにより、該うで部位又はもも部位の骨の周囲に付着した肉を下方に引き剥すように構成したことを特徴とするうで部位又はもも部位の脱骨装置。 |
| 前記移動機構に対して揺動支点を介して前記クランプ装置を取り付け、該クランプ装置を該移動機構による移動方向に揺動可能に構成したことを特徴とする請求項8に記載のうで部位又はもも部位の脱骨装置。 |
| 前記うで部位又はもも部位が寛骨除骨済みの豚もも部位であって、 足首を挟んで豚もも部位を懸垂するクランプ装置を搬送する搬送手段と、 該豚もも部位の下腿骨及び大腿骨の表面に沿って該下腿骨及び大腿骨の長手方向に筋入れを行う筋入れ手段と、 該筋入れ手段の前記移動機構による豚もも部位の移動方向下流側に配置され、前記クランプ装置に懸垂された豚もも部位の下腿骨の上部で該下腿骨を構成する腓骨と脛骨との間に挿入される骨間挿入部、豚もも部位のすね肉を上方から押さえる板状スクレーパ、及び豚もも部位のちまき部を上方から押さえ該脛骨の形状に追従して揺動する揺動スクレーパからなるスクレーパ手段で構成された第1の引き剥し手段と、 該スクレーパ手段の該移動方向下流側に配置され、該移動方向下流側に向かって下方に傾斜して配置され該移動方向上流側に開口を有し該豚もも部位の大腿骨上部に位置するひざ関節の上部が挿入可能な凹部を有する板状セパレータ、及び該大腿骨の肉を引き剥す途中過程で該大腿骨の周回りに筋入れを行なうとともに、該大腿骨部の引き剥がし最終位置で大腿骨頭から肉を切断するカッタ機構で構成された大腿骨周りの肉を引き剥がす第2の引き剥し手段とを備え、 下腿骨からの肉引き剥しに際しては、該下腿骨の肉を該スクレーパ手段で上方から押えながら豚もも部位を該クランプ装置により該移動方向に移動させることにより、該豚もも部位に対して斜め上方に引張り力を与えるようにして、該下腿骨の周囲に付着した肉を下方に引き剥すようにし、 該大腿骨からの肉引き剥しに際しては、ひざ関節上部が該凹部に挿入された豚もも部位を該ひざ関節上部の高さ位置で該大腿骨の肉を上方より押さえながら豚もも部位を該クランプ装置により該移動方向に移動させるさせることにより、該もも部位に対して斜め上方に引張り力を与えるようにするとともに、該カッタ機構による筋入れを併用して該大腿骨の肉を引き剥すように構成したことを特徴とする請求項8に記載のうで部位又はもも部位の脱骨装置。 |
| 前記筋入れ手段は、 豚もも部位のひざ関節上部から入り刃先端が大腿骨に沿い、刃の中間部は内もも部としんたま部の間の膜に沿うように大腿骨下端まで筋入れする第1の筋入れ手段と、 下腿骨上部から下腿骨表面に沿ってひざ関節下側まで筋入れする第2の筋入れ手段と、 下腿骨上部からちまき部に入り刃先端がさら骨側面を通りひざ関節下側まで筋入れする第3の筋入れ手段とからなることを特徴とする請求項10に記載のうで部位又はもも部位の脱骨装置。 |
| 前記筋入れ手段の前記移動方向上流側に配置され、揺動軸に対して揺動可能であり前記クランプ装置で懸垂される豚もも部位の大腿骨頭に接触すると揺動するプレートを有して豚もも部位の下方から、揺動中心が懸垂された前記豚もも部位の鉛直中心線上を通るように該プレートを上昇させ、プレートが大腿骨頭に接触して傾斜した方向を検出して左脚又は右脚の別を判別し、前記プレートの上昇量を検出して該上昇量から該豚もも部位の長さを演算する左右判別手段と、を設けたことを特徴とする請求項10に記載のうで部位又はもも部位の脱骨装置。 |
| 前記筋入れ手段の前記移動方向上流側に配置された左脚又は右脚の別を判別する左右判別手段は、 脂肪面が常に同一方向を向くように足首部を前記クランプ装置に懸垂された豚もも部位を左右両側から挟み込む位置に配置された二対の計測アームと、 各計測アーム間の間隔を可変とし該豚もも部位を挟んだ位置で該計測アームを停止させる駆動装置と、 左脚又は右脚の別を判定する手段を備え、 停止した該左右二対の計測アーム間の間隔を検知しそれらの大小を比較して左脚又は右脚の別を判別することを特徴とする請求項10に記載のうで部位又はもも部位の脱骨装置。 |
| 前記筋入れ手段の前記移動方向上流側に配置され、 脂肪面が常に同一方向を向くように足首部を前記クランプ装置に懸垂された豚もも部位の下方から、該クランプ装置と同一方向かつ同速度で移動しながら該豚もも部位に向かって前進かつ上昇可能に構成された台座と、 該台座に回動可能に設けられ大腿骨頭に当って下方に回動する検知アームと、 該台座に設けられ該検知アームの接近又は接触を検知するスイッチと、 該検知アームの前方に位置して該台座に回動可能に設けられ、該台座が該豚もも部位に接近したときに最初に該豚もも部位下部に接触し、該検知アームと豚もも部位下部との間隔を保つとともに、豚もも部位からの反力により下方に回動する押し退けアームと、を備えたワーク長検出手段を設け、 該スイッチが該検知アームの接近又は接触を検知したときの該台座の上昇量を検出して該上昇量から該豚もも部位の長さを演算することを特徴とする請求項13に記載のうで部位又はもも部位の脱骨装置。 |
| 前記筋入れ手段は、筋入れを行う切断刃と、筋入れされる豚もも部位の左脚又は右脚の別及び大きさに応じて切断刃の動きを予め設定した複数の設定プログラムと、前記左右判別手段の判別結果及びワーク長検出手段の検出結果に基づき前記複数の設定プログラムの中から左脚又は右脚の判別結果及び豚もも部位の長さの検出値に対応するプログラムを選出する手段と、該選出されたプログラムに従って切断刃を動かす手段と、から構成されることを特徴とする請求項12~14のいずれかの項に記載のうで部位又はもも部位の脱骨装置。 |
| 前記クランプ装置搬送手段とは別に前記筋入れ手段間を移動し、前記クランプ装置と同間隔で設けられクランプ装置の搬送速度と同期して前記豚もも部位の背面中央部を押える背面サポート部材を搬送する搬送手段と、 該第1から第3の筋入れ手段による筋入れ工程を行なう領域に該豚もも部位の搬送路に沿って配置され該豚もも部位の寛骨除骨部を正面側から押えるガイドバーとを備え、 筋入れ工程の間の豚もも部位の位置を安定させたことを特徴とする請求項10又は11に記載のうで部位又はもも部位の脱骨装置。 |
| 前記筋入れ手段の前記移動方向下流側で前記クランプ装置の搬送路を挟んで右脚用スクレーパ手段と左脚用スクレーパ手段とを設け、 前記左右判別手段の判別結果に基づいて該右脚用スクレーパ手段又は左脚用スクレーパ手段のいずれを用いるか判断する手段を備えたことを特徴とする請求項12又は13に記載のうで部位又はもも部位の脱骨装置。 |
| 前記板状スクレーパの凹部の入口側を開閉可能なチャッキング装置を設けたことを特徴とする請求項8又は10のいずれか記載のうで部位又はもも部位の脱骨装置。 |
| 前記搬送手段が、豚もも部位を懸垂した前記クランプ装置を、ワーク長検出手段、前記筋入れ手段、下腿骨引き剥がし手段及び大腿骨引き剥がし手段間を一定速度で連続搬送する連続搬送機構であって、 前記クランプ装置に豚もも部位を懸垂する前に該豚もも部位が左右のどちらであるかを判別する左右判別手段と、該左右判別手段に豚もも部位を懸垂した状態で送った後前記クランプ装置との間の搬送路に設けられて前記搬送クランプ装置へとガイドするワークシフトガイドに送って、クランプ装置に同期しながら該クランプ装置と同一方向にかつ同一速度に一定区間移動可能にするワークフィード手段と、 該クランプ装置へと豚もも部位を押して移し替えるプッシャと、を備えたことを特徴とする請求項10に記載のうで部位又はもも部位の脱骨装置。 |
| 食肉用家畜屠体のうで部位又はもも部位の足首部をクランプ装置によって懸垂して移動させながら脱骨を行う装置にて、前記うで部位又はもも部位の関節部を含め骨の表面に沿って該骨の長手方向に筋入れする切断動作をコントローラに実行させるためのプログラムであって、 前記コントローラには、前記筋入れされる豚もも部位の左脚又は右脚の別及び大きさに応じて前記切断刃の動きが予め複数設定されるとともに、前記筋入れの部位が2以上に区分され、該区分された筋入れの部位に応じて前記切断刃の動きが対応付けられており、 前記装置に対して直列に複数配置され前記切断刃が取り付けられた6軸多関節ロボットに対して夫々異なる前記筋入れの部位が特定され、 前記コントローラにて、前記6軸多関節ロボットに特定された前記筋入れの部位に基づき該当する前記切断刃の動きを選択し、該選択した切断刃の動きを制御するための制御信号を前記特定された6軸多関節ロボットに送信することにより、前記複数の6軸多関節ロボットにて前記筋入れの一連の工程を行わせるようにしたことを特徴とするうで部位又はもも部位の脱骨装置における切断動作を実行させるためのプログラム。 |
| 前記装置に前記6軸多関節ロボットが少なくとも3台設けられており、 前記コントローラには、第1の6軸多関節ロボットに対して前記筋入れされる豚もも部位のうちひざ関節上部から大腿骨下端までの部位が、第2の6軸多関節ロボットには下腿骨上部からちまきを通らずひざ関節下側までの部位が、第3の6軸多関節ロボットには下腿骨上部からちまきを通ってひざ関節下側までの部位が夫々特定されていることを特徴とする請求項20に記載のうで部位又はもも部位の脱骨装置における切断動作を実行させるためのプログラム。 |
本発明は、食肉用家畜屠体のうで部位又 もも部位の除骨を自動化する除骨方法及び 除骨方法を実施する装置、並びにプログラ に係り、従来の方式よりさらに自動化率及 生産性を高めるとともに、作業工程を簡素 可能にした自動除骨方法及び装置、並びに 装置における切断動作を実行させるための ログラムに関する。
本発明者等は、先に半自動化した豚もも部
の除骨機と該除骨機を用いた豚もも部位の
骨方法を提案している(特許文献1)。
この除骨装置は、ワークの足首部を搬送チ
ーンに取り付けられて移動するクランパで
持し懸垂して搬送しながら前処理工程、下
骨除骨工程及び大腿骨除骨工程を行なうよ
にしたものである。即ちすべての処理工程
ワークをクランパで宙吊りに懸垂した状態
行ない、ワークの自重の影響を最小限に抑
るようにし、かつまな板上での作業を排除
てまな板からの細菌類の付着を防止した衛
的な除骨作業を行なえるようにするととも
、人手による作業を最初の前処理工程のみ
し、作業の能率化と労働力の軽減を図った
のである。
前記前処理工程では、ワークをクランパで
送しながら作業員がワークの腰骨に当る寛
と仙尾骨を除去し、下腿骨及び大腿骨の筋
れ等を行なう。前処理後の自動化された工
では、各ステーションにおいてワークをク
ンパで宙吊り状態としながらミートセパレ
タで骨に付着した肉を引き剥しながらカッ
機構により下腿骨又は大腿骨に付着した肉
筋、腱等の生体組織を切断し、徐々に肉の
離を行なっていく。該カッタ機構に対して
ークを所定の角度で回転可能とし、骨部周
の所定位置にある生体組織を切断できるよ
にしている。
しかしながら特許文献1に開示された除骨 機では、下腿骨及び大腿骨の筋入れ工程を人 手に頼っており、自動化率はそれほど高くな い。下腿骨又は大腿骨に沿って長手方向に切 断する筋入れは、骨に沿ってかつ骨に刃を食 い込ませないように切断刃を操作する必要が あり、かつ骨の形状が曲がりやねじれがある 複雑な3次元曲線をしているため、筋入れの 行きを適正にしながら骨の形状に沿って筋 れする作業を自動化することは従来困難で った。
また特許文献1に開示された除骨装置によ る除骨工程は、ミートセパレータの挟持部に 肉が詰まるのを避けるために、ミートセパレ ータによる引き剥し工程を細分化し、1回の き剥しストロークを短くして何度も挟み直 必要があり、そのため、ミートセパレータ カッタとワークの引き上げ装置という組み わせを何組も必要とし、装置が大掛かりと り、また引き剥し工程を多段に行なうため 時間もかかっていた。
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み 食肉用家畜屠体のうで部位又はもも部位の 骨作業において、従来人手で行なっていた 入れ工程を機械により自動化することによ 除骨作業全体の自動化率を高めて作業能率 向上させ、かつ歩留まりの向上を図り生産 を高めるとともに、除骨工程を簡素化して 業時間を短縮することにより、さらに作業 率を高めることを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明のうで
位又はもも部位脱骨方法は、
食肉用家畜屠体のうで部位又はもも部位を
骨する方法において、
該うで部位又はもも部位の足首部をクラン
装置によって懸垂しながら移動させ、該う
部位又はもも部位の関節部を含め骨の表面
沿って該骨の長手方向に筋入れする筋入れ
程と、
筋入れされた該うで部位又はもも部位をク
ンプ装置に懸垂しながら移動し、該移動方
下流側に向かって下方に傾斜して配置され
うで部位又はもも部位の骨部が通過可能な
きさの凹部を有する板状セパレータの該凹
に該クランプ位置下方の足首部を挿入する
置決め工程と、
該板状セパレータで肉部を上方から押えな
ら該うで部位又はもも部位を該クランプ装
により該移動方向に移動させることにより
該うで部位又はもも部位に対して斜めに引
り力を与えるようにして、該骨の周囲に付
した肉を下方に引き剥す工程とからなるも
である。
本発明方法において、クランプ装置で把 し懸垂した食肉用家畜屠体のうで部位又は も部位(以下「ワーク」という。)を筋入れ た後、移動方向下流側に設けた前記板状セ レータの凹部に該クランプ装置でクランプ れた位置の下方の足首部を挿入する。これ よって、ワークの肉部の上方に該板状セパ ータが位置し、クランプ装置をクランプ装 の移動方向に沿って該板状セパレータから れる方向に移動すると、固定された板状セ レータがワークの肉部を上方から押えた状 となり、ワークの足首部が板状セパレータ 押え部に対し斜め上方に引張られる形とな 。
このように、固定された板状セパレータの
え部に対して、足首部を斜め上方に引張る
となるため、ワークの重量が重力により該
部の縁部に加わり、ワークをより強く該縁
に押付けることになるため、該縁部による
の掻き取り作用により肉の引き剥し効果が
上する。
特許文献1に開示された除骨装置では、ワー
クの足首部をミートセパレータで挟持したま
ま垂直方向に引き上げるようにしているので
、引き剥された肉が骨側に巻き込まれるよう
になり、ミートセパレータの溝部に詰まりや
すい。
本発明方法では、板状セパレータが斜め 配置され、かつワークの足首部に対して斜 上方に引張り力を付加しているので、該板 セパレータの下でワークが重力により一方 偏り、剥がされた肉が筋入れ面を起点とし 偏り側から反対側へ回り込む動きが発生し 該凹部に詰まる方向に移動しない。従って 1回の剥がし工程で骨全長の肉引き剥しを完 了できるため、従来のように、引き剥し工程 を細分化しミートセパレータで挟み直す必要 がない。そのため従来に比べて肉の引き剥し 工程を大幅に簡素化できるので、処理能力が 向上し、処理時間が短縮される。
またクランプ装置によるワーク搬送路の移
方向と前記引き剥し工程におけるワークの
張り方向を同一方向としているので、ワー
の搬送路での移動動作がそのまま引き剥し
作となり、ワークの移動動作中に肉の引き
しを同時に実施できる。このように、肉の
き剥しのために、ワークに移動方向とは別
余分が動きをさせる必要がないので、肉の
き剥し工程を効率化できる。
また該肉引き剥し過程中に必要に応じ骨の
回りに1回以上の筋入れを行い、該骨の表面
に付着した肉、筋又は腱等の生体組織を分離
するようにすれば、肉の引き剥しを歩留まり
良くスムーズに行なうことができる。
本発明方法を寛骨除骨済みの豚もも部位の
骨に適用する場合は、次の工程を実施する
よい。即ち、
豚もも部位をクランプ装置によって懸垂し
動させながら下腿骨及び大腿骨の表面に沿
て該下腿骨及び大腿骨の長手方向に筋入れ
る筋入れ工程と、
該筋入れ工程後、豚もも部位を該移動方向
流側に略水平方向に配置された板状スクレ
パに当て、該板状スクレーパの一部を構成
る骨間挿入部を下腿骨の上部で該下腿骨を
成する腓骨と脛骨間に挿入するとともに、
もも部位のすね肉を該板状スクレーパの下
に位置させ、かつ豚もも部位のちまき部を
板状スクレーパに並設された揺動スクレー
の下方に位置させる第1位置決め工程と、
豚もも部位の肉部を該板状スクレーパ及び
揺動スクレーパで上方から押さえながら該
ランプ装置により豚もも部位を該移動方向
移動させることにより、豚もも部位の足首
に対して斜め上方に引張り力を与えるよう
して、該揺動スクレーパを該脛骨の形状に
従して上方に傾けながら該下腿骨の周囲に
着した肉を下方に引き剥す下腿骨引き剥し
程と、
下腿骨の肉を引き剥した豚もも部位を該ク
ンプ装置によって懸垂しながら移動させ、
移動方向下流側に向かって下方に傾斜して
置され該移動方向上流側に開口を有し該豚
も部位の大腿骨上部に位置する関節部が通
可能な凹部を有する板状セパレータの該凹
に該関節上部を挿入する第2位置決め工程と
、
該板状セパレータで該大腿骨の肉を上方か
押えながら該豚もも部位を該クランプ装置
より該移動方向に移動させることにより、
もも部位の足首部を該板状セパレータの押
部に対して斜め上方に引張り力を与えるよ
にして該大腿骨の周囲に付着した肉を下方
引き剥すとともに、引き剥がしの途中過程
さら骨下側及び大腿骨頭中間部で該大腿骨
周回りに筋入れを行なう工程と、
該大腿骨部の引き剥がし最終位置で大腿骨
から肉を切断する最終切断工程とを実施す
とよい。
かかる除骨方法において、下腿骨の肉剥が
工程では、下腿骨を構成する腓骨と脛骨間
挿入される肉間挿入部で腓骨と脛骨間の肉
き剥しが可能となり、また大腿骨側に向か
て太くなる下腿骨の形状に追従可能な揺動
クレーパにより肉引き剥しを行なうので、
腿骨部に付着する肉を効率的に歩留まり良
引き剥すことができる。
なお、好ましくは、前記骨間挿入部を板状
クレーパ本体と別体とし、該板状スクレー
本体に対して相対移動可能とし、該骨間挿
部を脛骨に当てた状態で前記下腿骨引き剥
工程を行った後、該板状スクレーパ本体を
骨に当てた状態で前記下腿骨引き剥がし工
を行なうようにすれば、脛骨及び腓骨から
肉引き剥しをさらに歩留まり良く行なうこ
ができる。
また前記筋入れ工程は、豚もも部位のひ 関節上部から入り刃先端が大腿骨表面に沿 、刃の中間部が内もも部としんたま部の間 膜に沿うように大腿骨下端まで筋入れする 1の筋入れ工程と、下腿骨上部から下腿骨表 面に沿ってひざ関節下側まで筋入れする第2 筋入れ工程と、下腿骨上部からちまき部に り刃先端がさら骨側面を通りひざ関節下側 で筋入れする第3の筋入れ工程とからなるよ にすることができ、この場合大腿骨の肉引 剥し工程において、クランプ装置で豚もも 位を板状セパレータから離れる方向に移動 せる際にさら骨側を該移動方向上流側に位 させるとよい。
前記の筋入れ工程を行えば、下腿骨部及 大腿骨部の肉引き剥しを容易にすることが き、また前記第1の筋入れ工程で大腿骨部の 内もも部としんたま部の間の膜を切断し、大 腿骨の肉引き剥し工程時にさら骨側を移動方 向上流側となる方向にワークを移動させれば 、ワークの足首部がクランプ装置により斜め 上方に引張られることにより、ワークが重力 により内もも部側に傾き、ワークの重量が内 もも部に加わるので、内もも部が前記板状セ パレータの下面に押付けられ、引き剥された 内もも部が該切断面を起点として外もも部に 回り込むように動くので、該板状セパレータ の凹部に肉の詰まりを生じることがない。従 って1回の引き剥しで大腿骨部の肉を引き剥 ことができる。
また前記筋入れ工程前に、豚もも部位の 肪面が常に同一方向(例えば背面側)となる うにクランプ装置に懸垂し、懸垂された豚 も部位の下方から該豚もも部位の中心と同 線上に揺動中心点を持つプレートを上昇さ 、該プレートが大腿骨頭に接触して傾斜し 方向を検出して左脚か右脚かを判別すると もに、該プレートの上昇量を検知して該上 量から該豚もも部位の長さを演算するよう すれば、クランプ装置に右脚又は左脚の区 なくランダムに把持懸垂させても、右脚又 左脚の判別及び豚もも部位の大きさの判別 可能となるため、右脚又は左脚の別、ある はワークの大きさに応じて、下腿骨部の引 剥し工程での板状セパレータの選別、引き がしストロークの長さや、大腿骨部の引き し工程での引き剥しストロークの長さや骨 周回り方向のカット位置の調整を可能にす 。
さらに筋入れされる豚もも部位の左脚又 右脚の別及び大きさに応じて予め切断刃の きを複数のプログラムに設定しておき、左 又は右脚の判別結果及び豚もも部位の長さ 検出結果に基づき前記複数の設定プログラ の中から左脚又は右脚の判別結果及び豚も 部位の長さの検出結果に対応するプログラ を選出し、該選出されたプログラムに従っ 切断刃を動かすようにすれば、右脚又は左 の別、あるいはワークの大きさに応じて、 入れ工程での切断刃の動作軌跡をワークに ったものに変更可能となる。
また前記本発明方法を実施するための本発
のうで部位又はもも部位の除骨装置は、
食肉用家蓄屠体のうで部位又はもも部位を
骨する装置において、
前記うで部位又はもも部位を把持して懸垂
るクランプ装置と、
該クランプ装置を水平方向に移動させる移
機構と、
該うで部位又はもも部位の骨の周面に沿っ
該骨の長手方向に筋入れする装置と、
該筋入れ装置の該移動方向下流側で該クラ
プ装置の移動方向下流側に向かって下方に
斜するとともに該うで部位又はもも部位の
部が挿入可能な大きさの凹部を有する板状
パレータとを備え、
該クランプ位置の下方で該板状セパレータ
凹部に骨部が挿入された該うで部位又はも
部位を該板状セパレータで上方から押えた
態で該うで部位又はもも部位を該移動方向
移動させることにより、該うで部位又はも
部位の骨の周囲に付着した肉を下方に引き
すように構成したものである。
本発明装置において、筋入れ装置により の周面に沿って長手方向に筋入れを行った 、前記板状セパレータの凹部にワークの足 部を挿入し、その後足首部をクランプ装置 懸垂しながらワークを該板状セパレータで 方から押えた状態で該ワーク移動方向に移 させる。このとき、該板状セパレータの押 部に対して斜め上方に引張り力が付加され ので、ワークの自重が重力によりワークを 状セパレータの該凹部の縁部に強く押付け 方向に力が加わり、それによって該縁部に る肉の剥がし効果を増すことができる。
またワークが板状セパレータの下で重力に
り片側に傾くので、傾き側に位置する肉が
がされると、前記筋入れ装置により切断さ
た切断面を起点として反対側に回り込むよ
に動き、板状セパレータの凹部に詰まる方
に肉が移動しない。従って該凹部に詰まり
生じないので、該板状セパレータで何度も
み直す必要がなく、1回の引き剥し工程で済
み、処理能力が向上し、処理時間を短縮でき
る。
従来の自動除骨装置では、ミートセパレー
と、骨周回りの筋入れ用カッタ及びワーク
引き上げる引き上げ軸の組み合わせが多数
み必要であったが、本発明装置によれば、1
回の引き剥し工程で済むので、板状セパレー
タと骨周回りの筋入れ用カッタの1組の組み
わせと、ワーク搬送機構のみで除骨処理を
うことができ、大幅なコストダウンと省ス
ース化が可能になる。
またワークの搬送方向と肉引き剥し工程時
ワークの引張り方向とを同一方向としてい
ので、ワークを搬送しながら肉引き剥しを
時に行なうことができる。従って、引き剥
工程のためにワークに余分な動きをさせる
要がなく、引き剥し工程を効率的に行なう
とができる。
本発明装置において、好ましくは、前記移
機構に対して揺動支点を介して前記クラン
装置を取り付け、該クランプ装置を該移動
構による移動方向に揺動可能に構成すれば
該クランプ装置の該移動方向の動きの自由
を増すことができ、肉引き剥し工程時の該
ランプ装置によるワークの斜め上方への引
り方向と該クランプ装置の移動方向とが同
方向であるので、斜め上方への引張り力の
与を容易にすることができる。
本発明装置において、板状スクレーパの 部の入口を開閉可能なチャッキング装置を ければ、該凹部に挿入されたワークの骨部 該凹部から外れることがなく、肉剥がし工 で安定した操作が可能になり、またワーク 該凹部の任意方向の縁部に押し当てても骨 が外れることがないので、肉の剥がし効果 増大する。
また本発明装置を寛骨除骨済みの豚もも部
の除骨工程に適用した場合は、次の構成と
るとよい。即ち、
豚もも部位の下腿骨及び大腿骨の表面に沿
て該下腿骨及び大腿骨の長手方向に筋入れ
行う筋入れ手段と、
該筋入れ手段の前記移動機構による豚もも
位の移動方向下流側に配置され、前記クラ
プ装置に懸垂された豚もも部位の下腿骨の
部で該下腿骨を構成する腓骨と脛骨との間
挿入される骨間挿入部、豚もも部位のすね
を上方から押さえるスクレーパ、及び豚も
部位のちまき部を上方から押さえ該脛骨の
状に追従して揺動する揺動スクレーパから
るスクレーパ手段で構成された下腿骨引き
し手段と、
該スクレーパ手段の該移動方向下流側に配
され、該移動方向下流側に向かって下方に
斜して配置され該移動方向上流側に開口を
し該豚もも部位の大腿骨上部に位置するひ
関節の上部が挿入可能な凹部を有する板状
パレータ、及び該大腿骨の肉を引き剥す途
過程で該大腿骨の周りに筋入れを行なうと
もに、該大腿骨部の引き剥がし最終位置で
腿骨頭から肉を切断するカッタ機構で構成
れた大腿骨引き剥し手段とを備え、
該下腿骨の肉引き剥しに際しては、該下腿
の肉を該スクレーパ手段で上方から押えな
ら豚もも部位を該クランプ装置により該移
方向に移動させることにより、該豚もも部
の足首部を該スクレーパ手段の押え部に対
て斜め上方に引張り力を与えるようにして
下腿骨の周囲に付着した肉を下方に引き剥
ようにし、
該大腿骨の肉引き剥しに際しては、ひざ関
上部が該凹部に挿入された豚もも部位を該
ざ関節上部の高さ位置で該大腿骨の肉を上
より押さえながら豚もも部位をクランプ装
により該移動方向に移動させ、これによっ
ワークの足首部を該板状セパレータの押え
に対して斜め上方に引張り力を与えるとと
に、該カッタ機構による大腿骨の周回りの
入れを併用して該大腿骨の肉を引き剥すよ
に構成するとよい。
前記構成により、下腿骨部及び大腿骨部の
引き剥しを歩留まり良くかつ効率的に行な
ことができる。
また本発明装置において、前記筋入れ手段
、豚もも部位のひざ関節上部から入り刃先
が大腿骨に沿い、刃の中間部が内もも部と
んたま部の間の膜に沿うように大腿骨下端
で筋入れする第1の筋入れ手段と、下腿骨上
部から下腿骨表面に沿ってひざ関節下側まで
筋入れする第2の筋入れ手段と、下腿骨上部
らちまき部に入り刃先端がさら骨側面を通
ひざ関節下側まで筋入れする第3の筋入れ手
とからなるようにすれば、後工程の肉引き
しを歩留まり良くスムーズに行なうことが
きる。
本発明装置において、前記筋入れ手段のク
ンプ装置の移動方向上流側に、脂肪面が常
同一方向(例えば背面方向)を向くように足
部を把持して前記クランプ装置に懸垂した
もも部位の下方から、前記豚もも部位の中
と同一線上に揺動中心点を持つプレートを
昇させ、該プレートが大腿骨頭に接触して
斜した方向を検出して左脚又は右脚の別を
別する左右判別手段と、該プレートの上昇
を検出して該上昇量から該豚もも部位の長
を演算するワーク長検出手段とを設ければ
簡単な装置構成で搬送されるワークの左脚
は右脚の判別が可能になり、またワーク長
を検出できる。
これによって右脚又は左脚の別、あるいは
ークの大きさに応じて、下腿骨部の引き剥
工程での板状セパレータの選別や、大腿骨
の引き剥し工程での引き剥しストロークの
さや骨の周回り方向のカット位置の調整を
能にする。
また、別な左右判別手段として、前記筋 れ手段の前記移動方向上流側に配置され、 肪面が常に同一方向を向くように足首部を 記クランプ装置に懸垂された豚もも部位を 右両側から挟み込む位置に配置された二対 計測アームと、各計測アーム間の間隔を可 とし該豚もも部位を挟んだ位置で該計測ア ムを停止させる駆動装置と、停止した該左 二対の計測アーム間の間隔を検知しそれら 大小を比較して左脚又は右脚の別を判別す 左右判別手段と、を備えるようにしてもよ 。寛骨を除去した後の豚もも部位は、左右 厚さが異なる。この構成の左右判別手段は これを利用して左脚又は右脚の判別を行な 。かかる構成によれば、懸垂された豚もも 位を二対の計測アームで左右から挟むよう しているので、クランプ装置に懸垂された もも部位に多少の揺れがあっても、その揺 を抑えながら、確実に精度良く左脚又は右 の判別を行なうことができる。しかも2対の 計測アームを用意するだけでよいので、大掛 かりな構成とならず、かつ複雑な制御装置を 必要としない。
また、別な構成をもつワーク長検出手段 設けてもよい。このワーク長検出手段は、 入れ手段のクランプ装置移動方向上流側に 置され、脂肪面が常に同一方向を向くよう 足首部を前記クランプ装置に懸垂された豚 も部位の下方から、該クランプ装置と同一 向かつ同速度で移動しながら該豚もも部位 向かって前進かつ上昇可能に構成された台 と、該台座に回動可能に設けられ大腿骨頭 当って下方に回動する検知アームと、該台 に設けられ該検知アームの接近又は接触を 知するスイッチと、該検知アームの前方に 置して該台座に回動可能に設けられ、該台 が該豚もも部位に接近したときに最初に該 もも部位下部に接触し、該検知アームと豚 も部位下部との間隔を保つとともに、豚も 部位からの反力により下方に回動する押し けアームと、を備え、該スイッチが該検知 ームの接近又は接触を検知したときの該台 の上昇量を検出して該上昇量から該豚もも 位の長さを算出するものである。
かかる構成では、前記押し退けアームを けたことにより、検知アームを確実に大腿 頭に接触させることができる。押し退けア ムがない状態では、台座が豚もも部位側に 近かつ上昇した時、検知アームが大腿骨頭 外の部位に当り、該に引っかかって、大腿 頭に確実に接触できない場合が起こり得る 前記構成では、台座が豚もも部位に接近か 上昇した時、押し退けアームが検知アーム 前方に位置しているので、先ず押し退けア ムが豚もも部位下部のどこかの部分に当る そして、押し退けアームが豚もも部位を押 退けるので、検知アームと豚もも部位下部 の間で一定の間隔を保つことができるため 検知アームが豚もも部位の下部に係止する とがない。その後押し退けアームは豚もも 位からを押し退けながら台座の上昇に伴っ 豚もも部位からの反力を受けて下方に回動 るため、検知アームが大腿骨頭に接近する とができる。これによって、検知アームを 実に大腿骨頭に接触させることができる。
また前記筋入れ手段を、筋入れを行う切 刃と、筋入れされる豚もも部位の左脚又は 脚の別及び大きさに応じて切断刃の動きを め設定した複数の設定プログラムと、前記 右判別手段の判別結果及びワーク長検出手 の検出結果に基づき前記複数の設定プログ ムの中から左脚又は右脚の判別結果及び豚 も部位の長さの検出値に対応するプログラ を選出する手段と、該選出されたプログラ に従って切断刃を動かす手段と、から構成 れば、右脚又は左脚の別、あるいはワーク 大きさに応じて、筋入れ工程での切断刃の 作軌跡をワークに合ったものに変更可能と る。
さらに豚もも部位を把持し懸垂したクラ プ装置を、前記筋入れ手段、下腿骨引き剥 し手段及び大腿骨引き剥がし手段間を順次 送する搬送手段と、該搬送手段の搬送速度 同期して該筋入れ手段を順次移動し該豚も 部位の背面中央部を押える背面サポート部 と、該筋入れ手段による筋入れ工程を行な 領域に該豚もも部位の搬送路に沿って配置 れ該豚もも部位の寛骨除骨部を正面側から えるガイドバーとを備えるようにすれば、 ークを上部、中央部及び下部の3点で支持で きるので、搬送中ワークの揺動を防止して筋 入れを正確に行なうことができる。
また前記筋入れ手段のクランプ装置の移 方向下流側でクランプ装置の搬送路を挟ん 右脚用スクレーパ手段と左脚用スクレーパ 段とを設け、前記左右判別手段の判別結果 基づいて該右脚用スクレーパ手段又は左脚 スクレーパ手段のいずれを用いるか判断す 手段を備えるようにすれば、下腿骨部の肉 き剥し工程において右脚ワーク又は左脚ワ クの輪郭に対してそれらに合った形状のス レーパ手段を用いることができる。
また本発明装置において、豚もも部位を 垂したクランプ装置を、ワーク長検出手段 筋入れ手段、下腿骨引き剥がし手段及び大 骨引き剥がし手段間を一定速度で連続搬送 る連続搬送機構と、左右判別手段に豚もも 位をタクト送りするタクト送り搬送機構と 該タクト送り搬送機構から該連続搬送機構 豚もも部位を引き渡す中継部に該クランプ 置の搬送経路に隣接され、該連続搬送機構 クランプ装置に同期しながら該クランプ装 と同一方向にかつ同一速度に一定区間移動 る豚もも部位のクランプ台と、該クランプ から該クランプ装置に豚もも部位を押して し替えるプッシャと、を備えるようにして よい。豚もも部位の左右判別は間違えるこ なく、確実に行なう必要がある。かかる構 では、左右判別手段では、豚もも部位をタ ト送りとし、豚もも部位を静止させた状態 左脚又は右脚の判別を行なうことにより、 右判別を確実に行なうことができる。一方 他の工程では豚もも部位を連続搬送するこ で、処理能力を向上させることができる。
さらにまた、食肉用家畜屠体のうで部位又
もも部位の足首部をクランプ装置によって
垂して移動させながら脱骨を行う装置にて
前記うで部位又はもも部位の関節部を含め
の表面に沿って該骨の長手方向に筋入れす
切断動作をコントローラに実行させるため
プログラムであって、
前記コントローラには、前記筋入れされる
もも部位の左脚又は右脚の別及び大きさに
じて前記切断刃の動きが予め複数設定され
とともに、前記筋入れの部位が2以上に区分
され、該区分された筋入れの部位に応じて前
記切断刃の動きが対応付けられており、
前記装置に対して直列に複数配置され前記
断刃が取り付けられた6軸多関節ロボットに
対して夫々異なる前記筋入れの部位が特定さ
れ、
前記コントローラにて、前記6軸多関節ロボ
ットに特定された前記筋入れの部位に基づき
該当する前記切断刃の動きを選択し、該選択
した切断刃の動きを制御するための制御信号
を前記特定された6軸多関節ロボットに送信
ることにより、前記複数の6軸多関節ロボッ
にて前記筋入れの一連の工程を行わせるよ
にしたことを特徴とする。
本発明は脱骨処理のうち筋入れ工程を行 ための制御をコントローラに実行させるた のプログラムであって、この発明によれば 筋入れを行う切断刃が取り付けられた6軸多 関節ロボットを複数設置し、該6軸多関節ロ ットに筋入れの部位によって夫々機能分担 せる上記プログラムをコントローラにて実 することにより、筋入れ動作を迅速に且つ 確に行わせることが可能となり、歩留まり 向上させ生産性を高めることが可能となる
また、前記装置に前記6軸多関節ロボットが
少なくとも3台設けられており、
前記コントローラには、第1の6軸多関節ロ
ットに対して前記筋入れされる豚もも部位
うちひざ関節上部から大腿骨下端までの部
が、第2の6軸多関節ロボットには下腿骨上部
からちまきを通らずひざ関節下側までの部位
が、第3の6軸多関節ロボットには下腿骨上部
らちまきを通ってひざ関節下側までの部位
夫々特定されていることが好適である。
本構成のように筋入れ部位を区分すること
より、食肉用家畜屠体のうで部位又はもも
位の切断動作を効率よく行うことが可能と
り、且つ筋入れ後の肉の引き剥し工程にて
き剥し動作をスムーズに行うことができ、
産性をより向上させることが可能である。
以上のように、本発明方法及び装置によれ
、肉引き剥し工程において、板状セパレー
で肉部を上方から押えながらワークをクラ
プ装置の移動方向に移動させることにより
ワークの足首部を該板状セパレータの該凹
に対して斜めに引張り力を与えるようにし
、該骨の周囲に付着した肉を下方に引き剥
ようにしているため、ワークの重量が重力
より板状セパレータの凹部の縁部に加わり
ワークを強く該縁部に押付けることになる
め、該縁部による肉の掻き取り効果が向上
る。
また、ワークが該板状セパレータの下で重
により該板状セパレータの一方に偏るため
引き剥された肉が筋入れ面を起点として骨
囲の肉部が偏り側から反対側へ回り込む動
が発生し、外方に向かって動き、該凹部に
かう方向に移動しないので、該凹部での詰
りが発生しない。従って1回の引き剥し工程
で済むので、処理時間を短縮でき、処理能力
を向上できるとともに、1組の板状セパレー
しか必要ないため、装置費の大幅なコスト
減を達成できる。
さらに、本発明プログラムによれば、筋入
を行う切断刃が取り付けられた6軸多関節ロ
ボットを複数設置し、該6軸多関節ロボット
筋入れの部位によって夫々機能分担させる
記プログラムをコントローラにて実行する
とにより、筋入れ動作を迅速に且つ正確に
わせることが可能となり、歩留まりを向上
せ生産性を高めることが可能となる。
以下、本発明を図に示した実施形態を用い
詳細に説明する。但し、この実施形態に記
されている構成部品の寸法、材質、形状、
の相対配置などは特に特定的な記載がない
り、この発明の範囲をそれのみに限定する
旨ではない。
(実施形態1)
第1実施形態の全体構成を示す図1及び2に いて、豚もも部位1は、足首側から下腿骨2 大腿骨3、寛骨4、及び大腿骨3のひざ関節部5 近の前側に位置するさら骨(膝蓋骨)6、及び れらの骨を取り巻く肉部7とからなる。まず 前処理工程として作業員による手作業で寛骨 4が除去される。その後作業員が寛骨4が除去 れた豚もも部位1の足首部8を図2に示すクラ パ搬送用移動チェーン12により水平方向に 速で移動するクランパ11に右脚又は左脚の区 別なくランダムに把持させ懸垂して、図1に す工程1から9までの自動化された各処理工程 を実施する。なお工程1から6まではワーク1は 脂肪層側1aを背面側(チェーンホイール13の設 側)に向けて懸垂される。
図2において、クランパ11が等間隔で取り けられたクランパ搬送用移動チェーン12が 平方向に配設され、クランパ11は該移動チェ ーン12によって形成される搬送路を水平方向 一定速度でワーク1を懸垂しながら移動する 。移動チェーン12は、一対のチェーンホイー 13に装架されてクランパ11の巡回路を形成す る。
前処理工程でクランパ11には作業員が右 、左脚の区別なくランダムにワークを把持 垂させるが、クランパ11には、後述するよう に工程1で右脚又は左脚の判別を行い該判別 果に応じてクランパ11を回転させる機構と、 クランパ11を移動方向aに傾動させる揺動支点 11a(図13及び図14参照)が設けられ、下腿骨部又 は大腿骨部の引き剥し工程時等にクランパ11 該傾動機構を利用することができる。
筋入れ工程3~5には、先端にカットツール 取り付けて筋入れを行なう3台のロボットア ーム30,40及び50が設けられている。また筋入 工程3~5の始端側と終端側に配置された一対 チェーンホイール13間には移動チェーン14が 設され、該移動チェーン14には該クランパ11 と同一間隔で背面サポート15が取り付けられ 該背面サポート15はクランパ11と等速で同期 して移動し、クランパ11に懸垂されたワーク1 を背面側からサポートする役目をもつ。また 筋入れ工程3~5には、ワーク1の搬送路に沿っ ワーク1の寛骨除骨部を正面側から押える位 固定のガイドバー16が設けられている。ま 工程3~8の各機器を囲む安全柵17が設けられて いる。
従って筋入れ工程3~5では、ワーク1がクラ ンパ11と背面側から押さえる背面サポート15 ガイドバー16とによって3点支持され、揺動 ない筋入れ可能な姿勢に保持される。
かかる構成において、ワーク1(寛骨4が除 された豚もも部位)は、前処理後クランパ11 懸垂されて矢印a方向に搬送される。以後、 図において、ワーク1を右脚か左脚かで区別 る場合は、右脚を1(R)と表示し、左脚を1(L)と 表示する。図3に示すように、工程1ではクラ パ11に懸垂されたワーク1の大腿骨頭3aが、 脚の場合は脂肪層側1aを背面にして右側に、 左脚の場合は脂肪層側1aを背面にして左側に 置することを利用して、右脚か左脚かの判 を行う。
工程1では移動するワーク1の下方に、昇 台24と、昇降台24に揺動可能に取り付けられ センシングプレート21とが配置され、セン ングプレート21の揺動中心点Pはワーク1の中 線C上に来るようにワーク1が停止されてい 。また昇降台24はエアシリンダ25のシリンダ ッド26に昇降可能に取り付けられ、昇降台24 の左側端部には左脚用近接センサ23が取り付 られ、昇降台24の右側端部には右脚用近接 ンサ22が取り付けられている。
かかる構成において、エアシリンダ25に ってセンシングプレート21を大腿骨頭3aの下 から矢印b方向に上昇させる。センシングプ レート21が大腿骨頭3aに接触すると、接触し 側が下方に傾斜する。近接センサ22又は23で 方に傾斜した側のセンシングプレート21を 出できる。その結果、大腿骨頭3aの位置がわ かり、大腿骨頭3aの位置から右脚か左脚かの 別を行なう。
左右判別時に、センシングプレート21が 腿骨頭3aに接触した際の上昇量Aを測定し、 ランパ11の下面から上昇前のセンシングプレ ート21の位置までの距離Bから上昇量Aを減算 ることにより、ワーク長さWを算出する。
左右判別結果は、クランパ11の上方から視
クランパ11の回転角度をワークごとに変える
自動筋入れ工程3~5のカットラインプログラム
の切り替え、工程6でさら骨側面カットを行
う際のカッタの選択、及び工程7の下腿骨引
剥し工程の左脚用又は右脚用スクレーパの
択に用いる。
またワーク長さ測定結果は、自動筋入れ工
3~5の切断動作プログラムの切り替え、工程6
で行なうさら骨側面カットの始点・終点の推
定、及び工程7の大腿骨引き剥し工程の始点
終点の推定に用いる。
次にワーク1を工程2に移動し、水平方向に
置された丸刃カッタ28で足首部(クランパ11で
懸垂された箇所直下の下腿骨部。図1中ライ
cの部分。)を全周カットし、後工程の肉引き
剥しを可能とする。
次にワーク1を工程3に移動し、うちもも・
腿骨筋入れ工程を行なう。この筋入れを行
うカッタ機構は、図4~6に示すように、6軸垂
多関節ロボット30のアーム31の先端部31aにカ
ットツール33を取り付け、カットツール33を
作させて、図1に示すようにワーク1のひざ関
節5の上部から大腿骨3の下端までラインeで示
す筋入れカットを行なう。
この筋入れ工程では、図8(c)のラインeで すように、カッタの先端部は大腿骨3の表面 達して該表面に沿うようにし、カッタの中 部はうちもも52としんたま51との間の膜に沿 うように動作させる。カッタが大腿表面より 深く入りすぎると、肉部を傷付けてしまう。 該筋入れラインe及び工程4,5の筋入れにおけ カッタの動作及びその他の本除骨ラインの 御は、図9に示すコントローラ80によって行 われる。図9において、右脚又は左脚の別及 ワーク長さの大、中、小から6種類の切断動 作プログラム82が設定されている。
工程1で左右判別手段81で右脚用センサ22 は左脚用センサ23の検知信号を入力して右脚 又は左脚の判別がなされ、またプレート上昇 量検出手段27により検出されたセンシングプ ート21の上昇量Aを演算手段84に入力し、演 手段84で、クランパ11の下面から上昇前のセ シングプレート21の位置までの距離Bから上 量Aを減算することにより、ワーク長さWを 算する。これら判別結果及び演算結果に基 き、使用プログラム選別手段83で設定された 切断動作プログラム82の中から切断対象とな ワーク1に対応する切断動作プログラムを選 出する。この選出された切断動作プログラム に従ってロボット本体30に設けられたカット ール駆動装置32がカットツール33を動作させ る。このようにして筋入れ工程3~5で3段階の 入れを行なう。
図4~図6に示すように、カットツール33の構
は、基台36と、基台36に揺動可能に支持され
揺動軸34と、揺動軸34に対してカッタ進行方
向fに対して後退する方向にオフセットした
置に取り付けられたナイフ状のカッタ35とか
らなる。なおカッタ35は鋭角のV字形断面をな
し、両面で切断機能をもつ。
カッタ35の切り込み角度gを決定する揺動軸3
4をカッタ35よりもロボットアーム31側に位置
せることにより、カットツール33を動作さ
る力を与えるポイントが実際に骨、肉等と
触するカッタ35よりもカッタ進行方向f側に
行することにより、カッタ35が骨の表面に沿
って移動するようになる。
またカッタ35の基台36は、スライド機構37 よりロボットアーム軸方向とカッタ進行方 fに対して直角方向にスライド可能に構成さ れている。即ちスライド機構37は、ロボット ーム31の先端部31aに対してカッタ進行方向f 直交する方向に固定された基台38と、基台38 上に基台38に沿って取り付けられたリニアガ ドレール39と、リニアガイドレール39の上方 で基台38に取り付けられたリニアガイドバー4 1とからなる。基台36は、リニアガイドレール 39及びリニアガイドバー41に摺動自在に嵌合 、かつ基台36の両側のリニアガイドバー41の 囲にはコイルバネ42が装着されて、基台36が リニアガイドレール39及びリニアガイドバー4 1の中央に位置するように該コイルバネ42の弾 性力が付勢されている。
このように、カッタ35は、カッタ進行方 fと直交する矢印d方向に移動可能であるとと もに、カッタ35の切り込み角度gを揺動軸34を 心に可変となるように構成されている。こ によって、骨の太さ、長さのバラツキに対 して骨に当てるカッタ35の位置に柔軟性を たせることができる。
前述のように筋入れカットする際のカッ ツール33の切断動作は、右脚又は左脚の別 及びワーク1の長さの大、中、小の別により6 種類のプログラムが用意されており、コント ローラ80で工程1での左右判別及びワーク長さ のセンシング結果から推定して筋入れ前に一 番適合した切断動作プログラムに自動変更さ れる。しかしワーク1の骨の長さ、太さ、関 位置などの個体差に基づく誤差が生じるこ は免れない。この誤差を吸収するための微 整は、前述のスライド機構37によるカッタ35 位置調整と揺動軸34によるカッタ35の切り込 み角度gの調整とからなる二自由度をもつカ トツール33が行なう。
図7でカッタ35の切断動作を説明する。該切
動作プログラムにおいては、カッタ35の初
位置がワーク1の骨rの表面に当る位置に設定
されているので、図7に示すように、選定さ
た切断動作プログラムによりカッタ35はまず
骨rに当る位置まで挿入される。
このとき該切断動作プログラムによる初期
置と実際の骨rの位置との個体差による誤差
は、カッタ35が骨の反力を受けて基台36がリ
アガイドレール39上で左右どちらかに摺動す
ることにより、その誤差を吸収する。
この初期位置から該切断動作プログラムに
ってロボットアーム先端部31aがカッタ進行
向fに移動すると、カッタ35は骨rの表面に沿
って移動しながら骨r表面の反力を受けて揺
軸34が回転し、カッタ35の切り込み角度が骨r
の表面に沿う方向となる角度g1に調整される
即ちカッタ35は、スライド機構37によってワ
ーク1の個体差に起因した切断動作プログラ
とワーク1の骨rとの誤差を吸収して骨rの表
に沿って進みながら、骨rから受ける反力に
りカッタ35よりロボットアーム先端部31a側
近い位置にある揺動軸34を中心に骨rの表面
沿う方向に従動回転することができる。
従ってカッタ35は骨rに食い込むことなく また骨rの表面から離れることなく、骨rの 面に沿って移動することができる。このた 骨rの表面に沿って骨rの長手方向に向かう切 断動作を円滑に行なうことができ、また骨r 肉sとの境界を正確に移動できるため、骨rに 付着した肉を歩留まり良く切断することがで きる。
なお筋入れ工程3~5では、多関節ロボット カットツール33のカッタ35をワーク1に到達 やすくするために、左右脚判別手段81の判別 結果に基づきクランパ駆動装置44を作動させ ことにより、右脚ワークの場合はワークを 計方向に約45°回転させ、左脚ワークの場合 はワークを反時計方向に約45°回転させて筋 れを行なっている。
次に図10及び11に筋入れ工程3~5におけるワー
ク1の固定手段を説明する。図において、筋
れ工程3~5において、ワーク1の固定は、背面
ら背面サポート15でさら骨6付近の脂面1aを
え、寛骨4を除去した部分を前面側からガイ
バー16で押えることで行なう。背面サポー
15は、ワーク1の移動速度と等速で移動する
ともに、両端部の面15aが前面側に傾斜した
の字形状をしており、脂面側のサポート機
と、奥行き方向の基準面を決定する機能と
ワーク進行方向aに対する押え機能を合わせ
っている。
このように工程3~5では、ワーク1をクランパ
11と、背面サポート15と、ガイドバー16とによ
り、ワーク1の上部、中央部及び下部で3点支
することにより、ワーク1を揺動させること
なく移動でき、正確な位置に筋入れを行なう
ことができる。
次に筋入れ工程4で下腿骨2の上部からひざ
節5の下側までの筋入れを行なう。ここで用
る多関節ロボット40及び該ロボット40に装着
されたカットツールは、工程3と同様の構成
あり、またワーク1の固定手段も工程3と同様
の構成である。この筋入れラインは図1及び
8(b)のhで表される。
次に筋入れ工程5で下腿骨2の上部からちま
54に入り、カッタ先端がさら骨6の側面を通
、ひざ関節5の下側まで達する筋入れ(ちまき
筋入れ)を行なう。この筋入れラインは、図1
び図8(b)、(c)に示すラインiで表される。な
筋入れラインiは、図8の(b)と(c)とで約90度ず
ているが、豚もも部位の骨が長手方向でね
れており、筋入れラインiも骨の表面に沿っ
てねじれ面となっている。
なおここで用いる多関節ロボット50及び該
ボット50に装着されたカットツールは、工程
3と同様の構成であり、またワーク1の固定手
も工程3と同様の構成である。
なお筋入れ工程3~5ではそれぞれ個別に筋入
用多関節ロボットを設置しているが、ワー
1の移動速度が遅い場合は、1台の多関節ロ
ットで工程3~5の筋入れを兼用することもで
る。
また、上記した工程3~5を行なうに際して、
ントローラ80には、複数の多関節ロボット
、夫々機能分担させた筋入れの切断動作を
わせるための以下のプログラムが記憶され
いる。
図9に示すコントローラ80には、筋入れされ
豚もも部位1の左脚又は右脚の別及び大きさ
に応じてカットツール(切断刃)の動きが切断
作プログラム82として予め複数設定される
ともに、筋入れの部位が2以上に区分され、
区分された筋入れの部位に応じてカットツ
ルの動きが対応付けられており、複数の多
節ロボットに対して夫々異なる前記筋入れ
部位が特定されている。そして、コントロ
ラ80にて、多関節ロボットに特定された筋
れの部位に基づき、使用プログラム選別手
83にて該当するカットツールの動きを選択し
、該選択したカットツールの動きを制御する
ための制御信号を前記多関節ロボットに送信
することにより、複数の多関節ロボットにて
筋入れの一連の工程を行わせるようにしてい
る。
具体例として、本実施形態ではワーク1の 筋入れ部位を少なくとも3つに区分している 直列に配置された6軸垂直多関節ロボット30 40、50において、第1の6軸垂直多関節ロボッ 30に対しては、ワーク1の筋入れ部位のうち ざ関節5の上部から大腿骨3の下端までの部位 を該ロボットの筋入れ部位と特定し、該第1 6軸垂直多関節ロボット30では図8(c)のラインe で示す筋入れカットを行なう。第2の6軸垂直 関節ロボット40に対しては、下腿骨2の上部 らひざ関節5の下側までの部位を該ロボット の筋入れ部位と特定し、該第2の6軸垂直多関 ロボット40では図8(b)、(c)のラインhで示す筋 入れカットを行なう。第3の6軸垂直多関節ロ ット50に対しては、下腿骨2の上部からちま 54に入り、カッタ先端がさら骨6の側面を通 、ひざ関節5の下側まで達する筋入れ(ちま 筋入れ)の部位を該ロボットの筋入れ部位と 定し、該第3の6軸垂直多関節ロボット50では 図8(b)、(c)に示すラインiで示す筋入れカット 行なう。
コントローラ80の切断動作プログラム82には
、筋入れされる豚もも部位1の左脚又は右脚
別及び大きさに応じてカットツール(切断刃)
の動きが切断動作プログラム82として予め複
設定されるとともに、上記した3つの区分に
切断動作プログラム82が対応付けられている
第1の6軸垂直多関節ロボット30の切断動作を
制御する時、豚もも部位1の左脚又は右脚の
及び大きさ、及びロボット30に特定された筋
入れ部位に基づいて、使用プログラム選別手
段83により切断動作プログラム82から該当す
プログラムが選択され、ロボット30のカット
ツール駆動装置32にカットツール33及びロボ
ト30の動作を制御するための制御信号が送信
される。
第2の6軸垂直多関節ロボット40、第3の6軸垂
多関節ロボット50でも上記と同様に、豚も
部位1の左脚又は右脚の別及び大きさ、及び
ボット40又は50に特定された部位に基づいて
、使用プログラム選別手段83により切断動作
ログラム82から該当するプログラムが選択
れ、ロボット40又は50のカットツール駆動装
にカットツール及びロボット40又は50の動作
を制御するための制御信号が送信される。
このように、6軸多関節ロボット30、40、50に
、筋入れの部位によって夫々機能分担させる
上記プログラムをコントローラ80に実行させ
ことにより、筋入れ動作を迅速に且つ正確
行わせることが可能となり、歩留まりを向
させ生産性を高めることが可能となる。
また、上記したように筋入れ部位を3つに区
分することにより、食肉用家畜屠体のうで部
位又はもも部位の切断動作を効率よく行うこ
とが可能となり、且つ筋入れ後の肉の引き剥
し工程にて引き剥し動作をスムーズに行うこ
とができ、生産性をより向上させることが可
能である。
尚、後述する工程6の筋入れにおいても、本
構成を適用してもよい。
次に工程6でさら骨6の側面を丸刃カッタ46 で縦方向にカットする。この筋入れラインは 図1及び図8(c)のjで表される。この場合図9に すように、左右脚判別手段81の判別結果から カッタ切替駆動装置47を作動させて、クラン 用移動チェーン12を挟んで対向配置された 脚用丸刃カッタ46a又は左脚用丸刃カッタ46b どちらかを選択し駆動させる。
また左右脚判別手段81の判別結果がスク ーパ切替駆動装置67にも送られ、スクレーパ 切替駆動装置67の作動により、図2に示すよう に、右脚の場合はワーク1(R)の正面が右脚用 刃カッタ46aの方に向き、該丸刃カッタ46aに りカットを行い、左脚の場合はワーク1(L)の 面が左脚用丸刃カッタ46bのほうに向き、該 刃カッタ46bによりカットを行なうようにし いる。このようにすることにより、工程6~8 は右脚又は左脚のどちらでも常に移動方向a の上流側にさら骨6が位置した状態でワーク1 搬送されるようになる。このように工程3~6 下腿骨2の周囲をひざ関節5の下側まで筋入 するとともに、大腿骨部においてはしんた 51とうちもも52との間の膜に筋入れを行なう とにより、工程7及び8で行なう下腿骨部の 引き剥し工程及び大腿骨部の肉引き剥し工 を容易にかつ歩留まり良く行なうことがで る。
次に工程7の下腿骨部の肉引き剥し工程を 行なう。この工程を図12及び13に示す下腿骨 き剥し装置60で行なう。下腿骨2は、図12に示 すように脛骨2aと腓骨2bとで構成されており 脛骨2aと腓骨2bの形状に合わせたスクレーパ 用いる。図12及び13において、エアシリンダ 63のシリンダロッド64及びシリンダロッド64の 矢印k方向の動きをガイドするガイドロッド65 の先端に取り付けられた基板66に水平方向に 状スクレーパ61が取り付けられた下腿骨部 き剥し装置60が設けられている。板状スクレ ーパ61には板状の揺動スクレーパ62の支軸62a 取り付けられており、揺動スクレーパ62は支 軸62aを中心として上下方向に回動可能になっ ており、また図示しないバネにより下方に向 かう弾性力が付加されている。
板状スクレーパ61には、下腿骨2を構成する
骨2aと腓骨2bとの間に挿入される骨間挿入部
61aが一体に形成されている。なお下腿骨2の
囲にはすね肉55とちまき54が付着している。
お右脚ワークと左脚ワークとでは、脛骨2a
腓骨2bとの相対配置が異なるため、形状の異
なるスクレーパを使用する必要がある。
そのため図2に示すように、ワーク1の搬送
を挟んで右脚用のスクレーパを備えた下腿
部引き剥し装置61aと左脚用のスクレーパを
えた下腿骨部引き剥し装置60bが対向配置さ
ている。
すでに工程6で工程1での左右判別結果に づき、スクレーパ切替駆動装置67の作動によ り、図2に示すように、右脚の場合はワーク1 背面が右脚用下腿骨部引き剥し装置60aの方 向いているので、該装置60aにより下腿骨部 肉引き剥しを行い、左脚の場合はワーク1の 背面が左脚用下腿骨部引き剥し装置60bのほう に向いているので、該装置60bにより下腿骨部 の肉引き剥しを行なうようにしている。なお 図12の下腿骨部引き剥し装置60は右脚用下腿 部引き剥し装置60aを示すものである。
かかる工程7の構成において、工程6まで 処理を終えたワーク1(R)(この説明例では右脚 とする。)が矢印a方向から搬送されてくると 右脚用下腿骨部引き剥し装置60aのスクレー 61の先端がワーク1(R)の下腿骨2に差し掛かる 直前のタイミングでエアシリンダ63を作動さ 板状スクレーパ61を押し出すことにより、 腿骨2の上方で骨間挿入部61aが脛骨2aと腓骨2b との間に挿入される。このとき揺動スクレー パ62は脛骨2aに接触して上方にスイングし、 骨2aの表面に倣う。こうしてスクレーパ61が ね肉55の上方に位置し、揺動スクレーパ62が ちまき部54の上方に位置する。
この状態でワーク1(R)がさらに矢印a方向 水平移動すると、スクレーパ61及び揺動スク レーパ62がワーク1の下腿骨部を上方から押え た状態でワーク1(R)の足首部が移動方向下流 の斜め上方に引張り力を付加され、図13の(b) 及び(c)に示すように、足首部(下腿骨部)が斜 に傾く。このときクランパ11は揺動支点11a 介して移動チェーン12に取り付けられている ので、移動方向aへの傾動が容易である。
これによってワーク1(R)の重量が重力によ り移動方向aの下流側に位置するスクレーパ61 に加わり、スクレーパ61に腓骨2bをより強く 付けることが可能になる。脛骨2aと腓骨2b間 肉は強く脛骨2a及び腓骨2bに結合している。 手作業の場合、腓骨2bと脛骨2aとの間に筋入 カットを行った後引き剥すが、本実施形態 おいては、腓骨2bと脛骨2aとの間に骨間挿入 61aを挿入し、ワーク1(R)のすね肉54とちまき 55とをスクレーパ61及び揺動スクレーパ62で えた状態でワーク1(R)を移動方向a下流側に め上方に引張ることにより、腓骨2bがスクレ ーパ61に強く押し当てられることにより、腓 ・脛骨間の肉を剥すことができる。なお骨 挿入部61aのエッジ部を刃先状に形成してお ば、腓骨・脛骨間の肉の剥がし効果を一層 めることができる。
このようにして脛骨・腓骨間の肉のみな ず下腿骨周囲の肉を1回の引き剥し動作で引 き剥すことができるので、処理時間を短縮で き、処理能力が向上する。なお揺動スクレー パ62が脛骨2aが下方ほど太くなるので、図13(c) に示すように、ワーク1(R)の引き上げに応じ 脛骨2aの形状に追随して上方にスイングする 。これによって脛骨2aを破損することなく、 つ脛骨2aの表面形状に追随して脛骨周囲の を歩留まり良く剥がすことができる。
次に下腿骨部の肉が引き剥されたワーク1 (R)は、そのまま移動して工程8に向かう。工 8には、ワーク1(R)の搬送路のひざ関節5上部 高さ位置に設置され搬送方向a下流側に向か て下降した板状のミートセパレータ71が設 られている。ミートセパレータ71には、図16 示すように、搬送方向aの上流側に向かって 開口しワーク1のひざ関節5の上部が挿入可能 大きさを有する開口72aを有する凹部72が設 られ、凹部72の最深部には、肉引き剥し時に 大腿骨頭3aが凹部72の縁に引っかからないよ に大腿骨3の位置を中央に寄せるためのV字形 溝73が形成されている。
またミートセパレータ71の直上方には、図15
に示すように、肉引き剥し時の途中でさら骨
下側及び大腿骨頭3aの中間部に周回りのカッ
を入れるとともに、大腿骨頭3aの下側で最
分離のためのカットを行なう一対の丸刃カ
タ74が設けられている。このカット位置は、
ひざ関節5の位置をセンシングして位置決め
る。カットの際には矢印a方向から移動して
るワーク1(R)に対して矢印m方向に移動しな
ら全周カットを行なう。
ミートセパレータ71の下面にはミートセパレ
タ71の凹部72に挿入されたワークの足首部が
ミートセパレータ71から外れないようにする
対のスイングプレート75が装着されている
該スイングプレート75は、エアシリンダ75の
ストンロッド76aの矢印q方向の動きにより支
点75aを基点として矢印n方向に回動して、凹
72の開口部を開閉可能にする。
かかる工程8の構成において、矢印aに移動
てきたワーク1(R)は、ワーク1(R)の搬送路上で
ワーク1(R)のひざ関節5の上部に相当する高さ
設置されたミートセパレータ71の凹部72に挿
入される。ワーク1(R)が挿入された時点でス
ングプレート75が凹部72の開口72aを閉じる方
に回動してワーク1(R)のチャッキングを行な
う。
その後ワーク1(R)が引き続き矢印a方向に水
に移動する。これによって図14に示すように
、ワーク1(R)の足首部がミートセパレータ71の
押え部に対して斜め上方に引張られる形とな
り、このようにワーク1(R)を斜め上方に引張
ことにより、重力によりワーク1(R)の重量が
ートセパレータ71の移動方向a下流側に付加
れ、凹部72の最深部73側に強く押付けられる
。
これによってミートセパレータ71による の剥がし効果が向上するとともに、ワーク1( R)の足首部が矢印a方向に斜め上方に引張られ ることにより、ワーク1(R)の重量により引張 方向の肉部の上面がミートセパレータ71の下 面に強く押付けられる。また、ワーク1(R)が ら骨6が移動方向aに対して上流側に位置した 状態で引張られることにより、ワーク1(R)が ちもも52側に重力の作用で傾き、うちもも52 ミートセパレータ71の下面に押付けられる で、うちもも52が引き剥されながら筋入れラ インeを起点として矢印t方向(図8(c)参照)に動 。そのため大腿骨3と凹部72との隙間に肉が り込む動きが発生せず、該隙間に詰まりが じない。
特許文献1に開示した従来の自動除骨装置で
は、ワークの足首部を垂直方向に引き上げる
ので、剥がした肉が骨側に巻き込むようにな
り、詰まりが生じる。このためミートセパレ
ータによる剥がし動作を1回で完了すること
できず、詰まりをなくした上で何度もやり
す必要があったが、本実施形態では、1回の
がし動作で剥がし工程を完了することがで
る。
また手作業の場合、大腿骨に沿って少なく
も2回の筋入れを行なった後肉を引き剥す必
要があったが、本実施形態では1回の筋入れ(
程3)のみで大腿骨部の肉を剥がすことがで
る。
また本実施形態では、丸刃カッタ74により
き剥し途中の過程でさら骨6の下側及び大腿
頭3aの中間部で2回の骨の周面回りの筋入れ
行い、骨の周面に付着する肉、筋、腱等の
体組織を切断することにより、歩留まりの
い肉分離を行なうことができる。
このように本実施形態では、肉引き剥し工
を格段に簡素化でき、処理時間を短縮でき
ので、処理能力が向上する。また従来の自
除骨装置では、ミートセパレータとカッタ
びワークの引き上げ手段の組み合わせが多
組み必要であったが、本実施形態ではミー
セパレータとカッタの組み合わせ1組とワー
クの搬送機構のみで同じ処理を可能としたの
で、大幅なコストダウンと省スペース化を達
成できる。
なお、工程8で肉部7と分離されクランパ11に
残った骨は、工程9で図示しない骨排出装置
クランパ11から外されて落下し、排出される
。
(実施形態2)
次に本発明の第2実施形態を図17~図29に基 いて説明する。図17は本実施形態の全体構 図である。図17において、ベルトコンベア101 上に載置されて寛骨4がまだ除去されていな 豚もも部位1が搬送されてくる。搬送されて た豚もも部位1を作業員wがまな板102の上に し替える。次に前処理として、作業員wがま 板102上で寛骨4を除去する。次に作業員wは 寛骨4を除去した豚もも部位1の足首部を水平 方向に2列に並んだクランプ台103間の隙間に 入する。クランプ台103の間に懸垂されたワ ク1は、図示しないエアシリンダによって駆 されるプッシャによって左右判別装置110の 面にタクト送りされ、左右判別装置110の前 で静止する。なお、前記第1実施形態と同一 の部位又は機器に対しては、前記第1実施形 と同一の符号を付し、これらの説明を省略 る。
次に、左右判別装置110の構成を図18~図20 基づいて説明する。図18は豚もも部位1の縦 面図、図19は図18中のI-I線に沿う横断面、図2 0は、計測アーム111(112)の駆動装置である。図 18及び図19において、左右判別装置110の前面 は、寛骨4が除去された豚もも部位(ワーク)1 懸垂可能なクランプ台103が設置されている クランプ台103は、間にワーク1の足首部を挿 入し懸垂する隙間を有する一対の板で構成さ れ、水平方向にかつ移動チェーン12に対して 角方向に配置されている。ワーク1は、作業 員wによってクランプ台103に必ず移動チェー 12側に脂肪層1aが向くように懸垂される。
この状態で左右判別装置110の前面に送ら たワーク1に対して、左右からそれぞれ一対 ずつの計測アーム111及び112がワーク1を挟む 置に接近してくる。そして、一対の計測ア ム111又は112は互いに接近し、ワーク1を挟ん 位置で停止する。図20で計測アーム111又は11 2の駆動機構を説明する。図20において、計測 アーム111(又は112)にはそれぞれ直角方向にラ ク113及び114が接続されている。そして、ラ ク113及び114はピニオン115に螺合している。
計測アーム111(又は112)の一方にはエアシ ンダ116のピストン116aに接続されたピストン ッド117が取り付けられ、エアシリンダ116の 動によって計測アーム111(又は112)間の間隔α (又はβ)が調整されるようになっている。ピ オン115にはエンコーダ118が取り付けられ、 ンコーダ118の回転角又は回転数を左右判別 段119で検知することにより、間隔α(又はβ) 検知する。エアシリンダ116は圧縮性流体で る空気で駆動されるので、計測アーム111(又 112)がワーク1を挟み、ワーク1から一定の反 を受けた時点で、計測アーム111(又は112)は 動的に停止する。
そして、間隔α及びβを比較し、例えば、 α>βであるときは、ワーク1が右脚であり、 α<βであるときは左脚であると判定する。 かる構成の左右判別装置110によれば、ワー 1が左右判別装置110の前面にタクト送りされ 、左右判別装置110の前面で静止した状態で計 測アーム111及び112で両側から挟まれ、完全に 固定された状態で計測されるので、確実かつ 正確な左脚又は右脚の判別が可能になる。ま た、装置構成も計測アームなど簡単な構成で 済む。
次にワーク1は、左右判別装置110の前面か ら移動チェーン12に取り付けられたクランパ1 1に移し替えられる。この移し替え装置120を 21に基づいて説明する。図21において、一対 クランプ台103に懸垂された豚もも部位1は、 エアシリンダ121によって移し替えクランプ台 122に送られる。移し替えクランプ台122は、ク ランプ台103と移動チェーン12との間に水平に 置された一対の板からなり、図示しない駆 装置によりクランパ11と同期して、クラン 11と同一方向に同一速度で移動可能に構成さ れている。そして、ワーク1は、クランパ11と 同期して移動している間にエアシリンダ123に よってクランパ11に向かって押され、クラン 11に移し替えられる。ワーク1をクランパ11 移し替えた後、移し替えクランプ台122は、 示しない駆動装置によりクランプ台103に隣 する元の位置まで戻る。
クランパ11は、駆動装置113によって一定 速度で等速移動をしている。クランパ11に移 し替えられたワーク1は、次にワーク長検出 段130の前面に到達する。なお、本実施形態 おいて、ワーク長検出手段130以降の工程は 全フレーム114で囲まれた中で行なわれる。 ーク長検出手段130の構成を図22~図25に基づい て説明する。図22~25において、台座131に設け れたブラケット133に回動可能に検知アーム1 32が設けられている。検知アーム132の先端部 方の台座131には近接スイッチ又はリミット イッチ134(以下「スイッチ134」という。)が けられ、検知アーム132がスイッチ134に接近 は接触したとき、それをスイッチ134が検知 た時の台座131の上昇量を計測可能に構成さ ている。
また、台座131に立設された支柱135に支軸1 36が架設され、支軸136に押し退けアーム137が り付けられ、押し退けアーム137の先端に水 方向に丸棒138が架設されている。押し退け ーム137の他端にはカウンタウエイト139が取 付けられている。なお、検知アーム132の下 には離隔バネ140が設けられ、離隔バネ140の ネ力により検知アーム132に他の力が加わら いときは、検知アーム132の先端はスイッチ1 34から離れた上向き位置に保持される。図25 示すように、押し退けアーム137の丸棒138は いので、押し退けアーム137は台座131の下方 回動することができる。
ワーク1は、寛骨4が除去されているため 下部が深くえぐれて大腿骨頭3aが露出してい る。また大腿骨頭3aとワーク1の下端部1bとは れほど離れておらず、押し退けアーム137が い場合、検知アーム132がワーク1に接近する と、下端部1bに引っかかりやすい。ワーク長 出手段130では、台座131が先ず矢印u方向に所 定位置まで前進した後、矢印v方向に上昇す 。図23に示すように、台座131がワーク1に向 って前進かつ上昇すると、押し退けアーム13 7の先端に取り付けられた丸棒138がワーク1の 部に当り、ワーク1を押し退けるため、検知 アーム132がワーク1の下部に当ることはない そして、丸棒自身もワーク1からの反力を受 て下方に回動する。そして図24に示す状態 なり、台座131の上昇により、検知アーム132 大腿骨頭3aに当る。検知アーム132が大腿骨頭 3aに当ることによって、検知アーム132が下方 回動し、スイッチ134に近接又は接触する。 れをスイッチ134が検知して、このときの台 131の上昇量を計測することにより、図3に示 す前記第1実施形態と同様の演算をして、ワ ク長Wを算出する。
かかるワーク長検出手段130によれば、押 退けアーム137がまず豚もも部位1に当って豚 もも部位1を押し退けた後、検知アーム132が ーク1に接触するので、検知アーム132がワー 1の下部等に引っかかることなく、確実に大 腿骨頭3aに接触することができる。従って、 ーク長Wを確実且つ精度良く検出することが できる。
次にワーク1を工程2に移動し、前記第1実 形態と同じ構成をもち、水平方向に配置さ た丸刃カッタ28で足首部(クランパ11で懸垂 れた箇所直下の下腿骨部。図1中ラインcの部 分。)を全周カットし、後工程の肉引き剥し 可能とする。
次に工程3から工程6までの筋入れ工程は 前記第1実施形態と同一の構成で実施する。 だし、本実施形態では、ロボットアーム30~5 0で筋入れ工程(工程3~工程5)を行なうときのワ ーク1のサポート機構が図10及び図11に示す第1 実施形態と異なるので、本実施形態のサポー ト機構を図17、図26及び図27により説明する。 図17において、ワーク1を背面(脂肪層1a側)か 支持する背面サポート機構150が設けられて る。背面サポート機構150は、ワーク1に向か て斜めに配置された基部151と基部151から両 に斜め前方に八の字状に延びる腕152と、基 151を支持する支軸153とで構成されている。 かる構成の背面サポート機構150によってワ ク1を斜めに傾斜させて支持することにより 、ワーク1の重量が腕152に付加されるので、 ーク1にロボットアーム30~50による筋入れ時 負荷が加わってもワーク1を静止させること できる。また、ワーク1を斜めに傾斜させる ことにより、ロボットアームの筋入れ作業を やりやすくしている。
なお、本実施形態では、前記第1実施形態 (図10及び図11参照)で、正面側に配置されてい るガイドバー16を用いていない。即ち、背面 ポート機構150によってワーク1を斜めに支持 しているので、該ガイドバー16を用いなくて 筋入れ時のワーク1の固定を可能とする。逆 に、該ガイドバー16を設けないため、ワーク の異なるワーク1にも対応が可能である。
次に図17により、背面サポート機構150の駆
機構を説明する。図17において、背面サポー
ト150は、その基部151が支軸153を介してブロッ
ク154に取り付けられている。ブロック154はタ
イミングベルト157に結合している。そして、
サーボモータ158でタイミングベルト157を駆動
(回転)させることで、ブロック154はクランパ
同期して搬送方向aに動く。
また、ブロック154は搬送方向aと平行に設置
した直動(LM)ガイド155にも摺動可能に嵌合さ
ており、ロボットアームからの負荷に対し
ガタつくことなくスムーズに動作させるこ
ができる。
筋入れ工程時には背面サポート機構150は ランパ11と同期してクランパ11と同一速度で 搬送方向に移動し、クランパ11に懸垂された ーク1を背面から支持している。各筋入れ工 程(工程3~5)で背面サポート機構150が別々に設 られており、各背面サポート機構150は、各 入れ工程の終点位置でワーク1から離れると 、ブロック154に取り付けられたエアシリンダ 156が作動してクランパ11の搬送路から後退す 。そして、該サーボモータの作動によりワ ク1の搬送方向と反対方向に戻り、始点位置 に戻る。そして、始点位置でエアシリンダ156 の作動により、再びクランパ11の搬送路まで 進し、クランパ11と同期して次のワーク1を 面から支持する。
かかる構成の背面サポート機構150によれ 、サーボモータにより駆動されるため、速 制御走行が可能になり、クランパ11の任意 搬送速度に対応できる。また、前記第1実施 態の背面サポート15のチェーン駆動式のよ に広い設置スペースを必要としない利点が る。また、背面サポート機構150が始点位置 戻るときは、無負荷状態であるので、搬送 度の2~3倍の速度で戻すことができる。この め、ワーク1の搬送速度の高速化に対応でき 。
次に工程6で前記第1時と同様の方法で、 ら骨6の側面を丸刃カッタ46で縦方向にカッ した後、ワーク1を下腿骨引き剥し工程(工程 7)に搬送する。図17で、下腿骨引き剥がし装 160は、ワーク1の搬送路を挟んで右足用の下 骨引き剥し装置160aと左足用の下腿骨引き剥 し装置160bとが対面して配置されている。本 施形態の下腿骨引き剥し工程(工程7)を図28~30 により説明する。図28~30では、右脚のワーク1 (R)の場合を例として説明する。第1実施形態 下腿骨引き剥し工程では、図12に示すように 、骨間挿入部61aとスクレーパ本体61とは一体 構成されていたが、本実施形態の下腿骨引 剥し装置160aは、骨間挿入部とスクレーパ本 体とを別体に構成している。図28及び図29に いて、まず骨間挿入部161aがワーク1(R)の搬送 路に前進して、脛骨2aと腓骨2bとの間に挿入 れる。その後、第1実施形態と同様に、ワー 1(R)の移動に伴って骨間挿入部161aにより下 骨部の肉引き剥しが行なわれる。次にスク ーパ本体161と揺動スクレーパ162とが反対側 ら豚もも部位1の搬送路に前進して図示のよ にワーク1(R)に当接される。その後、図30に すように第1実施形態と同様に、ワーク1(R) 移動に伴ってスクレーパ本体161及び揺動ス レーパ162により下腿骨部の肉引き剥しが行 われる。なお、板状の揺動スクレーパ162は 軸162aを中心として上下方向に回動するとと に、図示しないバネにより下方に向う弾性 が付加される。
かかる構成によれば、骨間挿入部161aとス クレーパ本体161とが別体に構成されているの で、脛骨2aの裏側面(図29中、xの部分)に骨間 入部161aを確実に当てることができるので、 の部分の肉引き剥しを確実に行なうことが きる。一方、スクレーパ本体161側では腓骨2 bの外側面(図30中、yの部分)にスクレーパ本体 161を確実に当てることができるので、この部 分の肉引き剥しを確実に行なうことができる ので、歩留まりを向上することができる。
本実施形態において、その他の構成は前 第1実施形態と同一である。本実施形態は、 左右判別装置110ではワーク1をタクト送りと て、ワーク1の左右判別を正確に行ない、そ 後の工程では、ワーク1を定速度で連続搬送 しながら脱骨処理し、また、ワーク1搬送の 速化に対応可能な背面サポート機構150を用 ているので、例えばワーク500本/hrの処理能 を得ることができる。また、ワーク長を確 に計測できるワーク長検出手段130や、前記 腿骨引き剥し装置160を採用しているので、 骨の歩留まりをさらに向上することができ 。
本発明によれば、食肉用家畜屠体のうで 位又はもも部位の除骨処理に際し、従来で なかった筋入れ工程を自動化して自動化率 高め、かつ肉引き剥し工程を大幅に簡素化 能にしたものであり、これによって処理時 を短縮し、処理効率を大幅に向上すること できる。
