Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
METHOD AND APPARATUS FOR DISASSEMBLING DISPLAY DEVICE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/050875
Kind Code:
A1
Abstract:
Provided is a method for disassembling a display device having a display panel and a metal plate unit (49). The metal plate unit is provided with a chassis member arranged on the rear surface of the display panel, and a panel member composed of a circuit board, which is attached to the chassis member by an attaching member and is to be an electric circuit member. The method includes a placing step of placing the metal plate unit (49) on a stage (102) whose inclination angle can be adjusted by a mechanism section (101a), and a cutting step of cutting the attaching member parallel to the surface of the stage (102) by using a saw blade (103a) which abuts to the attaching member by the own weight of the metal plate unit (49) based on the inclination angle of the stage (102).

Inventors:
TANI YOSHIYUKI
IWAMOTO HIROSHI
Application Number:
PCT/JP2008/002893
Publication Date:
April 23, 2009
Filing Date:
October 14, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
PANASONIC CORP (JP)
TANI YOSHIYUKI
IWAMOTO HIROSHI
International Classes:
G09F9/00; B09B3/00; B23D47/04; B23D55/04
Foreign References:
JP2004184677A2004-07-02
JP2006330205A2006-12-07
JP2006243184A2006-09-14
JP2006320783A2006-11-30
Attorney, Agent or Firm:
IWAHASHI, Fumio et al. (1006 Oaza Kadoma, Kadoma-sh, Osaka 01, JP)
Download PDF:
Claims:
ディスプレイパネルと、前記ディスプレイパネルの背面に配置されたシャーシ部材と、前記シャーシ部材に取付け部材によって取付けられた電気回路部材とで構成されたパネル部材とを備えたディスプレイ装置の解体方法であって、
傾斜角度調整装置により傾斜角度が調整可能なステージ上に前記パネル部材を載置する載置ステップと、
前記ステージの傾斜角度に基づく前記パネル部材の自重で前記取付け部材に当接する切断装置で、前記取付け部材を前記ステージの面に平行に切断する切断ステップとを含むことを特徴とするディスプレイ装置の解体方法。
前記取付け部材と前記切断装置との当接に基づく負荷を検出する負荷検出装置をさらに備え、
前記傾斜角度調整装置が、前記切断装置に付与される負荷を一定に調整する請求項1に記載のディスプレイ装置の解体方法。
前記切断装置に対する相対距離が一定で、前記切断装置で切断した前記電気回路部材の排出方向を規制する排出部をさらに備える請求項1または2のいずれか一項に記載のディスプレイ装置の解体方法。
前記パネル部材が前記切断装置に当接する当接力を増加する重量物をさらに備える請求項1に記載のディスプレイ装置の解体方法。
前記パネル部材の前記切断装置側に前記重量物を懸架する請求項4に記載のディスプレイ装置の解体方法。
前記負荷検出装置が検出した負荷に応じて、前記切断装置と前記パネル部材との動作速度を調整する請求項1に記載のディスプレイ装置の解体方法。
ディスプレイパネルと、前記ディスプレイパネルの背面に配置されたシャーシ部材と、前記シャーシ部材に取付け部材によって取付けられた電気回路部材とで構成されたパネル部材とを備えたディスプレイ装置の解体装置であって、
傾斜角度を調整する傾斜角度調整装置を備えたステージと、
前記ステージ上に載置した前記パネル部材の前記傾斜角度に基づく自重で当接した前記取付け部材を切断する切断装置とを備えたことを特徴とするディスプレイ装置の解体装置。
前記取付け部材と前記切断装置との当接に基づく負荷を検出する負荷検出装置をさらに備える請求項7に記載のディスプレイ装置の解体装置。
前記切断装置に対する相対距離が一定で、前記切断装置で切断した前記電気回路部材の排出方向を規制する排出部を設けた請求項7または8のいずれか一項に記載のディスプレイ装置の解体装置。
Description:
ディスプレイ装置の解体方法お び解体装置

 本発明は、ディスプレイ装置の解体方法 よび解体装置に関し、特に、裏面にシャー 部材などの金属板を備えたプラズマディス レイ装置などにおいて、シャーシ部材から 気回路部材を短時間で容易に分離できる解 方法および解体装置に関する。

 近年、薄型、大型化に適した表示装置と て液晶ディスプレイパネルを用いた液晶デ スプレイ装置やプラズマディスプレイパネ (以下、PDPと略記する)を用いたプラズマデ スプレイ装置が注目されて大量に生産され 販売も急拡大している。

 PDPは、前面板と背面板の一対のガラス基 より構成されている。前面板は、前面ガラ 基板上に表示電極対、誘電体層、保護層な が形成されている。一方、背面板は、背面 ラス基板上にデータ電極、隔壁、蛍光体層 どが形成されている。前面板と背面板との に微小な放電空間が形成されるように対向 置し、前面ガラス基板と背面ガラス基板の 縁部を封着部材により封着している。また 放電空間内にはネオン(Ne)およびキセノン(Xe )などを混合してなる放電ガスが封入されて る。

 PDPの背面板の裏面には接着性の熱伝導シ トまたは接着剤などの接合部材を介してシ ーシ部材としての金属板が貼り付けられて る。金属板はPDPを駆動するための駆動回路 実装した電気回路部材を取付けるための基 であるとともに、PDPで発生した熱を効率的 放熱するという機能も有する。さらに、プ ズマディスプレイ装置にはPDPや電気回路部 を保護するための前面枠やバックカバーが 着されている。

 近年、プラズマディスプレイ装置の大量 及に伴って、使用済みプラズマディスプレ 装置の廃棄台数が飛躍的に増加している。 のような状況において、環境問題および省 源の観点から、製造工程で生じた不良に起 するプラズマディスプレイ装置や製品寿命 迎えた使用済みの廃棄プラズマディスプレ 装置を、各種の部材、材料を低コストで再 用できる形態で解体することが重要な課題 なっている。

 プラズマディスプレイ装置を再利用でき 形態で解体するためには、主にガラス基板 らなるPDPと、シャーシ部材としての金属板 、電気回路部材などに分離する必要がある

 これに対して、PDP、金属板および電気回 部材を分離する方法としては、従来、切断 などの切断工具により物理的に接合部材を 断して分離する方法(例えば、特許文献1~3参 照)や、金属板に電気回路部材を取付けるた の取付け部材を切断する方法(例えば、特許 献4参照)などが開示されている。

 しかしながら、プラズマディスプレイ装 などのディスプレイ装置の大画面化、大型 に伴い、分離のための装置が大規模になる か、PDPと金属板との接合面積が大きくなる め、解体工程において両者を分離する際に 大な剥離力を印加する必要がある。そのた 、大型のディスプレイ装置の全面にわたり 一に物理的措置を施すことが困難となり、P DPを構成するガラス基板が破壊するなど、後 ガラス基板を分離する工程の生産性を阻害 、材料回収に不具合を生じるなどの課題が 生する。

 また、シャーシ部材の金属板から電気回路 板を分離解体するために、金属板に設けた 付け部材を切断する際には、取付け部材が 属板上に不規則に配列されているため、切 時に負荷が不均一となる。したがって、切 不良や切断時間にロスが発生するなど、デ スプレイ装置の解体において、生産性およ 効率が低下するなどの課題を有している。

特開2004-184677号公報

特開2006-330205号公報

特開2006-243184号公報

特開2006-320783号公報

 本発明のディスプレイ装置の解体方法は ディスプレイパネルと、ディスプレイパネ の背面に配置されたシャーシ部材と、シャ シ部材に取付け部材によって取付けられた 気回路部材とで構成されたパネル部材とを えたディスプレイ装置の解体方法であって 傾斜角度調整装置により傾斜角度が調整可 なステージ上にパネル部材を載置する載置 テップと、ステージの傾斜角度に基づくパ ル部材の自重で取付け部材に当接する切断 置で、取付け部材をステージの面に平行に 断する切断ステップとを含んでいる。

 このような方法によれば、取付け部材を 断装置によって切断してシャーシ部材から 気回路部材を取外し分離する際に、傾斜角 調整装置によって負荷に応じてステージの 斜角度を調整することが可能となる。した って、電気回路部材の取付け部材が不規則 散在する場合であっても、切断の際の負荷 応じてステージの傾斜角度を調整すること より、ディスプレイ装置の自重によって切 装置に一定の負荷を加えることができ、安 した切断を行うことができる。これにより 大画面、大型のディスプレイ装置であって 、ディスプレイ装置の解体において、切断 良や切断時間のロスを少なくすることがで 、効率的かつ高品質なPDPの解体工程を実現 ることができる。

 本発明のディスプレイ装置の解体装置は ディスプレイパネルと、ディスプレイパネ の背面に配置されたシャーシ部材と、シャ シ部材に取付け部材によって取付けられた 気回路部材とで構成されたパネル部材とを えたディスプレイ装置の解体装置であって 傾斜角度を調整する傾斜角度調整装置を備 たステージと、ステージ上に載置したパネ 部材の傾斜角度に基づく自重で当接した取 け部材を切断する切断装置とを備えている

 このような構成によれば、取付け部材を 断装置によって切断してシャーシ部材から 気回路部材を取外し分離する際に、傾斜角 調整装置によって負荷に応じてステージの 斜角度を調整することが可能となる。した って、電気回路部材の取付け部材が不規則 散在する場合であっても、切断の際の負荷 応じてステージの傾斜角度を調整すること より、ディスプレイ装置の自重によって切 装置に一定の負荷を加えることができ、安 した切断を行うことができる。

図1は本発明の実施の形態1におけるデ スプレイ装置の解体方法を適用するプラズ ディスプレイ装置に用いるPDPの基本構造を す分解斜視図である。 図2は同プラズマディスプレイ装置の構 成を示す分解斜視図である。 図3は同プラズマディスプレイ装置のPDP の構造を示す断面図である。 図4は本発明の実施の形態1におけるデ スプレイ装置の解体方法としてのプラズマ ィスプレイ装置の解体方法を示すフローチ ートである。 図5Aはディスプレイ装置の金属支持板 回路基板が取付けられた状態を示す図であ 。 図5Bは本発明の実施の形態1における解 体装置の構成を示す正面図である。 図5Cは同解体装置の側面図である。 図6は同解体方法のステップS4の詳細な 順を示すフローチャートである。 図7は本発明の実施の形態2におけるデ スプレイ装置の解体方法を示す図である。 図8Aは本発明の実施の形態3におけるデ ィスプレイ装置の解体方法の解体装置によっ て取付け部材の切断を開始する前の状態を示 す図である。 図8Bは同解体方法において取付け部材 切断中の状態を示す図である。

符号の説明

 10  プラズマディスプレイパネル(PDP)
 20  前面板
 21  前面ガラス基板
 22  走査電極
 23  維持電極
 24  表示電極対
 25  誘電体層
 26  保護層
 30  背面板
 31  背面ガラス基板
 32  データ電極
 33  下地誘電体層
 34  隔壁
 35  蛍光体層
 39  封着部材
 40  プラズマディスプレイ装置(プラズマデ ィスプレイ装置)
 41  前面枠
 42  バックカバー
 42a  通気孔
 43  前面カバー
 44  シャーシ部材(金属支持板)
 45,45a,45b  回路基板
 46  接合部材
 47  取付け面
 48  取付け部材
 49  金属板ユニット
 100  解体装置
 101,106  支持部
 101a  機構部
 101b  制御部
 102  ステージ(載置台)
 103  切断部
 103a  鋸刃
 103b  駆動部
 104  計測部
 105  データ処理部
 105a  判定部
 105b  演算部
 107a,107b  付加重量物
 109  排出部
 110  収納部
 111  傾斜板

 以下、本発明の実施の形態について、図 を参照しながら説明する。なお、本発明の 施の形態では、ディスプレイ装置としてプ ズマディスプレイ装置を例として説明する

 (実施の形態1)
 図1は、本発明の実施の形態1におけるディ プレイ装置の解体方法を適用するプラズマ ィスプレイ装置に用いるPDPの基本構造を示 分解斜視図である。PDP10は、前面板20と背面 30とで構成されている。前面板20は前面ガラ ス基板21を有し、前面ガラス基板21上には平 に配列された走査電極22と維持電極23とから る表示電極対24が複数形成されている。ま 、走査電極22と維持電極23とを覆うように誘 体層25が形成され、その誘電体層25上に保護 層26が形成されている。

 背面板30は背面ガラス基板31を有し、背面 ガラス基板31上には、平行に配列されたデー 電極32が複数形成されている。データ電極32 を覆うように下地誘電体層33が形成され、さ に、その上に井桁状の隔壁34が形成されて る。そして、隔壁34の側面および下地誘電体 層33上には、データ電極32毎に順次、赤色、 色および青色の各色に発光する蛍光体層35が 設けられている。

 これら前面板20と背面板30とは、微小な放 電空間を挟んで表示電極対24とデータ電極32 が交差するように対向配置され、その外周 をガラスフリットなどの封着部材によって 着されている。放電空間には、例えばネオ (Ne)やキセノン(Xe)などの混合ガスが放電ガス として封入されている。また、放電空間は隔 壁34によって複数の区画に仕切られており、 示電極対24とデータ電極32とが交差する部分 に放電セルが形成されている。そしてこれら の放電セル内で放電がなされ、放電により発 生する紫外線によって蛍光体層35が励起され 発光しカラー画像が表示される。なお、PDP1 0の構造は上述したものに限られるわけでは く、例えばストライプ状の隔壁を備えた構 であってもよい。

 図2は、本発明の実施の形態におけるプラ ズマディスプレイ装置の構成を示す分解斜視 図である。プラズマディスプレイ装置40(以下 、プラズマディスプレイ装置とも略称する) 、PDP10を収容する筺体を構成する前面枠41、 ックカバー42、前面枠41の開口部に配置され た、例えばガラスなどの前面カバー43、アル ニウムなどを材料とする金属板により構成 れ放熱板を兼ねたシャーシ部材としての金 支持板44、PDP10を駆動するための回路ブロッ クを構成する回路基板45、PDP10からの発熱を 属支持板44に伝熱するために金属支持板44に 合された接合部材46などより構成されてい 。接合部材46は、接着性または融着性(以下 これらを総称して接合性という)の材料によ て形成され、PDP10の背面板30のほぼ全面に接 合されているとともに、金属支持板44のほぼ 面にも接合されている。

 前面カバー43は光学フィルターの役割とPD P10の保護とを兼ね、電磁波の不要輻射を抑制 するために、例えば銀(Ag)蒸着などが施され いる。バックカバー42には、PDP10や回路基板4 5などで発生した熱を外部に放出するための 数の通気孔42aが設けられている。回路基板45 は、金属支持板44の背面側に取付けられてPDP1 0の駆動とその制御を行うための電気回路を えており、PDP10の縁部に引き出された電極引 出部(図示せず)と複数のフレキシブル配線板( 図示せず)とによって電気的に接続されてい 。また、バックカバー42や回路基板45は、金 支持板44の接合部材46が接着接合された面と 反対側の取付け面47に設けられた固定ピンな の取付け部材48に固定される。

 図3は、本発明の実施の形態におけるプラ ズマディスプレイ装置のPDP10の構造を示す断 図である。図3に示すように、前面板20と背 板30とはその周囲が封着部材39によって封着 接合されている。また、背面板30の裏面側に 面に接合性を有する接合部材46を配置して 属支持板44とPDP10とを接合している。接合部 46はPDP10からの発熱を金属支持板44に放熱さ 、PDP10全体の温度上昇を抑制するとともに 所的温度上昇を抑制し、前面ガラス基板21や 背面ガラス基板31の割れや画像表示の画質低 を抑制させる役目も果たしている。したが て、接合部材46は放熱シートとしての役割 果たし、背面板30の背面ガラス基板31のほぼ 面にわたり接合されて、さらに、平板状の 属支持板44のほぼ全面と接合されている。

 接合部材46としての放熱シートは、アク ル系共重合体を主成分とする基材に、金属 難燃剤、発砲ウレタンなどを混錬してシー 状にしたものが用いられる。また、シート 両面が全体として粘着性を有し、背面板30の 背面ガラス基板31と金属支持板44の金属部材 が両面に粘着接合される。粘着性について 、200℃以上の温度になると弱化または無力 し、接合力が低下する特性を備えている。

 次に、このようなプラズマディスプレイ 置のうち、製造工程で生じた不良に起因す プラズマディスプレイ装置や製品寿命を迎 た使用済みの廃棄プラズマディスプレイ装 に関し、各種の部材や材料を再利用または 別することにより廃棄する場合の解体方法 ついて説明する。

 図4は、本発明の実施の形態1におけるデ スプレイ装置の解体方法としてのプラズマ ィスプレイ装置の解体方法を示すフローチ ートである。まず、ステップS1でプラズマデ ィスプレイ装置40から前面枠41およびバック バー42そのほかの部品を取外し、プラズマデ ィスプレイ装置40の筺体からPDPユニットを取 出す。

 その後、ステップS2で取付け部材48により 回路基板45が固定された金属支持板44とPDP10と を分離する。分離の方法としては、金属支持 板44とPDP10とを接合している接合部材46をほぼ 200℃以上に加熱することにより接合力を弱化 または無力化する方法などを使用することが できる。これにより、接合部材46によってPDP1 0に接合された回路基板45付きの金属支持板44 らPDP10を分離することができる。

 次に、ステップS3では、PDP10からガラス基 板を分離する。前面ガラス基板21と背面ガラ 基板31とを接合する封着部材39の領域を切断 分離などして前面板20と背面板30とに分離す ことができる。その後、それぞれのガラス 板上に形成されている電極や誘電体層など 構成物を除去し、ガラス基板を回収して再 解するなどの方法により、ガラス材料とし 再利用する。さらに、ステップS4で、金属支 持板44と回路基板45とを分離する。

 なお、それぞれのステップで分離された 成物は、さらに分離分別されて再利用また 廃棄が行われる。大画面化、大型化したプ ズマディスプレイ装置では、金属支持板44 接合されたPDP10を、前面ガラス基板21や背面 ラス基板31の破壊がない状態で高い生産性 分離することが必要である。

 次に、金属支持板44から回路基板45を分離 する基板分離ステップS4に関し、本発明の実 の形態における解体方法およびこれに使用 る解体装置の特徴について、図5を用いて説 明する。

 図5は、図4に示す本発明の実施の形態1に けるディスプレイ装置の解体方法のステッ S4において、金属支持板44から回路基板45を 離する工程を示す説明図である。

 図5Aは金属支持板44に回路基板45が取付け れた状態を示す図であり、図5Bは解体装置 構成を示す正面図、図5Cは解体装置の側面図 である。

 図5に示すように、金属支持板44からの回 基板45の分離は、パネル部材である金属板 ニット49および解体装置100を使用して行う。 パネル部材としての金属板ユニット49はシャ シ部材としての金属支持板44、電気回路部 としての回路基板45および回路基板45を取付 る取付け部材48を備えている。

 金属支持板44には、金属または樹脂を材 とするボス(支柱)などの取付け部材48により 路基板45が固定されている。また、解体装 100は、プラズマディスプレイ装置の解体ラ ンにおいて、金属板ユニット49から回路基板 45を分離する回路基板分離工程(以下、本工程 と略記する)内に配置される。

 以下、図5Aおよび図5Bにより、本工程の特 徴について説明する。本工程では、解体装置 100により、金属板ユニット49上の取付け部材4 8を、例えばA位置を切断面として切断する場 について説明する。

 図5B、図5Cに示すように、解体装置100は、 支持部101、ステージ(載置台)102、切断部103、 測部104およびデータ処理部105を備えている 支持部101は解体装置100の基礎構造部であり 内部にステージ102を角度可変に保持する角 調整装置となる機構部101aおよび制御部101b 備えている。ステージ102は、支持部101によ 保持されるほか、支持部101に備えた角度可 機構(図示せず)と係合され、水平方向から垂 直方向まで傾斜角度を変えることができる。 また、金属板ユニット49を位置決めして載置 ることができる十分なスペースを備えてい 。前述の切断面となるA位置はステージ102の 面に平行である。

 切断部103は、切断装置としての鋸刃103a、 および鋸刃103aをベルト状に、例えば矢印B方 に駆動する駆動部103bを備えている。また、 鋸刃103aはステージ102の下方にあって、ステ ジ102上に位置決めされた取付け部材48を切断 できる位置に配置されている。なお、切断装 置としては鋸刃を往復動で駆動する方法のほ か、鋸刃をベルト状に駆動する方法、さらに は円盤形状の回転刃を回転させる方法などを 用いることができる。

 計測部104にはトルクセンサーなどを備え 切断部103と取付け部材48との当接に基づく 断の負荷を検出する機能を有する。データ 理部105は、判定部105aおよび演算部105bを備え 、切断部103における切断の負荷値を計測部104 から受信してステージ102の傾斜角度を算出す るなど各種演算処理およびデータの管理を行 うことができる。

 すなわち、本工程では、解体装置100にお て、傾斜角度が可変なステージ102上に切断 置としての鋸刃103aが金属支持板44の背面と 路基板45との間を通過するように金属板ユ ット49を配置する。その後、鋸刃103aまたは 属板ユニット49の少なくとも一方を移動させ て取付け部材48を切断する。その際、金属板 ニット49が鋸刃103aに自重で当接させて負荷 計測し、ステージ102の角度θを調整するこ によって、金属板ユニット49の自重による負 荷を調整して鋸刃103aへの負荷を一定にする とができる。

 次に、金属支持板44から回路基板45を分離 するステップの詳細について、図5A~Cおよび 6を用いて説明する。

 図6は、図4に示す本発明の実施の形態1に けるディスプレイ装置の解体方法のステッ S4の詳細な手順を示すフローチャートであ 。図5に示すように、取付け部材48を鋸刃103a よって切断してシャーシ部材44から回路基 45を取外し分離するステップS4は、載置ステ プS41、切断ステップS42、負荷検出ステップS 43および角度調整ステップS44の主要なステッ を含んでいる。

 載置ステップS41は、解体装置100のステー 102上にパネル部材として、回路基板45が取 け部材48により取付けられた金属支持板44(以 下、金属板ユニット49と略記する)を載置する 。載置ステップS41の開始時において、ステー ジ102は水平に維持されており、金属板ユニッ ト49は保管場所から自動的に供給される。解 装置100の機能および動作については、後述 る。

 切断ステップS42は、ステージ102の初期傾 角度を設定する初期設定ステップS42Aおよび 切断装置としての鋸刃103aにより取付け部材48 を切断する取付け部材切断ステップS42Bとを む。初期設定ステップS42Aでは、解体装置100 ステージ102に載置された金属板ユニット49 対して、以後のステップを実施するために 要な位置の規制を行った後、ステージ102に して傾斜角度の初期設定を行う。初期設定 度は、予め実験などを行い決定する。また 切断ステップS42Bでは、例えばステージ102を の傾斜角度で初期設定すると、金属板ユニ ト49はステージ102上で自重により滑り落ちる 力が働き、切断部103の鋸刃103aと金属板ユニ ト49の取付け部材48が切断面Aの位置で接触す る。駆動部103bにより鋸刃103aを駆動すること より取付け部材48の切断を行う。

 負荷検出ステップS43では、切断部103の鋸 103aにより取付け部材48を切断する際の負荷 検出する。また、解体装置100の負荷検出装 となる計測部104において、切断ステップS42B における切断時の負荷として駆動部103bのト ク値を計測し、計測結果に関するデータを ータ処理部105の下位機能である判定部(図示 ず)に送信する。

 角度調整ステップS44は、負荷検出ステッ S43において検出された負荷に応じて解体装 100のステージ102の傾斜角度を調整するステ プである。負荷検出ステップS43で検出され 負荷値を標準値と比較し判定を行う負荷値 定ステップS44A、判定結果に基づきステージ 102の傾斜角度を算出し出力する演算ステップ S44Bおよびステージ102の傾斜角度を制御する 御ステップS44Cとを含む。

 負荷値判定ステップS44Aでは、計測部104か ら受信したデータに基づき、データ処理部105 内の判定部105aにおいて、負荷検出ステップS4 3で検出された負荷値と予め設定された標準 との差異を比較し、閾値により差異の有無 ついて判定を行う。「差異なし」と判定さ た場合は、取付け部材切断ステップS42Bを継 し、所定のタイミングで負荷検出ステップS 43を繰り返す。一方、判定結果が「差異あり となった場合は、判定結果に関するデータ 演算部105bに送信する。

 演算ステップS44Bでは、判定部105aから受 したデータに基づき、演算部105bにおいて予 作成されたプログラムにより演算処理を行 、ステージ102に対して修正(または設定)す き傾斜角度を算出する。また、算出結果に するデータを支持部101内の制御部101bに送信 る。

 制御ステップS44Cでは、制御部101bにおい 、演算部105bから受信したデータに基づいて テージ102の傾斜角度を制御し修正する。こ によりステージ102の傾斜角度を最適化して 取付け部材切断ステップS42Bに移行する。す なわち、検出された負荷に応じて、負荷が軽 いときにはステージ102の傾斜角度を大きくし て金属板ユニット49が重力によって鋸刃103aに 与える負荷を大きくし、逆に、負荷が大きい ときは傾斜角度を小さくして鋸刃103aに与え 負荷を小さくするように調整している。

 ステップS42BからステップS44Cの動作を繰 返すことにより、解体装置100の切断時の負 を一定に維持しながら取付け部材48の切断作 業を継続し、すべての取付け部材48の切断を 了して、本工程を終了する。

 (実施の形態2)
 図7は本発明の実施の形態2におけるディス レイ装置の解体方法を示す図である。

 図7は、解体装置100において、ステージ102 の支持部106をステージ102の中央部に設けるよ うにし、さらにステージ102の重量を金属板ユ ニット49の重量に比べて大きくしている。し がって、ステージ102の傾斜角度の変更に対 て重量のバランスをとることができ、傾斜 度を制御するための動力を低減することが きる。

 また、パネル部材である金属板ユニット4 9が切断装置である鋸刃103aに当接する当接力 増加する重量物となる付加重量物107a、ある いは付加重量物107bを備えている。付加重量 107aでは金属板ユニット49を下方に押すよう した構成としても良いし、鋸刃103a側に点線 示す付加重量物107bを懸架させて金属板ユニ ット49を下方に引き下げるようにした構成と てもよい。

 これらの解体方法によれば、パネル部材 一部である金属板ユニット49に付加重量物10 7a、107bによって所定の重量を付加し、金属板 ユニット49をステージ102上で移動させること 可能となる。

 したがって、取付け部材48の切断に必要 負荷を付与できない程度の重量しかないパ ル部材や、機種により重量が異なる場合な に、切断に必要な適切な負荷を付与するこ ができる。したがって、重量の異なるディ プレイ装置に対しても適用可能な実用的な 体方法を提供することができる。

 なお、上述の説明では、ステージ102上で 属板ユニット49を移動させるようにしてい が、切断装置である鋸刃103aを移動させても い。

 また、負荷検出装置となる計測部104の負 に応じて、パネル部材である金属板ユニッ 49と切断装置である鋸刃103aとの動作速度、 なわち相対移動速度を調整するようにして 良いし、さらには、鋸刃103aの往復運動速度 などの切断速度を調整するようにしても良い 。

 (実施の形態3)
 図8A,Bは本発明の実施の形態3におけるディ プレイ装置の解体方法を示す図である。本 明の実施の形態3におけるディスプレイ装置 解体方法における解体装置100においては、 テージ102に、解体分離された回路基板45の 出を規定するための排出部109を設けている

 なお、図8A,Bではステージ102上にPDP10と金 支持板44とが接合部材46によって一体化され た状態で載置されている場合について示して おり、この状態から金属支持板44と回路基板4 5とを分離する場合について示している。排 部109は鋸刃103aの近傍に設けられ、さらに、 刃103aとの相対距離が一定となるように配置 されている。排出部109は鋸刃103aによって取 け部材48が切断されて分離された回路基板45 排出方向を規定して収納部110に導くように 斜板111を有している。

 図8Aには解体装置100によって取付け部材48 の切断を開始する前の状態を示し、図8Bには 断中の状態を示す。排出部109は鋸刃103aの下 方(切断位置の後方)に配置し、鋸刃103aと排出 部109とを連動させて相対距離が一定となるよ うにしながら取付け部材48の切断を行うよう している。

 したがって、鋸刃103aあるいは金属板ユニ ット49を移動させ、取付け部材48により金属 持板44に取付けられた回路基板45a、45bが順次 切断される。このとき、図8Bに示すように、 属支持板44から分離された回路基板45bは、 出部109の傾斜板111によって排出方向が規定 れ、収納部110に備えた収納容器内に落下収 される。

 この解体方法によれば、切断装置である 刃103aの下方に設けた排出部109により、取付 け部材48の切断によって分離された回路基板4 5a、45bの排出を規定することが可能となり、 率的に収集処理することができる。したが て、ディスプレイ装置の解体に際し、取付 部材の切断により発生した排出物を収集処 するための工程および設備を別に設ける必 がなく、解体工程の簡略化と生産性の向上 効果を発揮することができる。

 なお、図8A、Bにはステージ102を鉛直に配 した状態について示しているが、前述の実 の形態1または実施の形態2で示したステー 102の傾斜角度を調整する場合についても適 が可能である。

 また、本発明の実施の形態1および実施の 形態2では、ディスプレイ装置からディスプ イパネルを分離し、その後、シャーシ部材 電気回路部材とよりなる金属板ユニットか 回路基板を分離する方法について説明した しかしながら、ディスプレイパネルとシャ シ部材とが一体となったディスプレイ装置 ら回路基板を分離する場合にも適用できる

 以上のように、本発明の実施の形態にお るディスプレイ装置の解体方法および解体 置によれば、シャーシ部材から電気回路部 を取外し分離する際に、切断時の負荷を一 にすることが可能となる。そのため、取付 部材が不規則に散在する場合であっても、 断装置に一定の負荷を加えることができ、 定した切断を行うことができる。したがっ 、大画面、大型のディスプレイ装置であっ も、切断不良や切断時間のロスを少なくす ことができる。

 本発明によるディスプレイ装置の解体方 および解体装置によれば、ディスプレイ装 のサイズによらず金属板とガラス基板を生 性良く分離解体でき、特に大画面のディス レイ装置の解体方法として有用である。