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Patent Searching and Data


Title:
METHOD, AND APPARATUS, FOR PIERCING AND ROLLING SEAMLESS PIPE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/142803
Kind Code:
A1
Abstract:
[PROBLEMS] To provide a method, and apparatus, for piercing and rolling a seamless pipe, with which material peeling can be prevented even when a pipe expansion ratio is raised through increasing of skew angle δ. [MEANS FOR SOLVING PROBLEMS] There is provided a method of piercing and rolling a seamless metal pipe, including disposing a plug along a pass line between a pair of disc rolls and a pair of cone-shaped main rolls alternately disposed around the pass line and spirally moving a material to be rolled, characterized in that the disc rolls are disposed with an inclination of skew angle δ fixed against the pass line. Further, there is provided an apparatus therefor.

Inventors:
YAMAKAWA TOMIO (JP)
SHIMODA KAZUHIRO (JP)
Application Number:
PCT/JP2007/063499
Publication Date:
November 27, 2008
Filing Date:
July 05, 2007
Export Citation:
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Assignee:
SUMITOMO METAL IND (JP)
YAMAKAWA TOMIO (JP)
SHIMODA KAZUHIRO (JP)
International Classes:
B21B27/02; B21B19/04
Foreign References:
JP3021664B22000-03-15
JP2001179324A2001-07-03
JPH06218420A1994-08-09
JPS6390306A1988-04-21
JPH05124612A1993-05-21
EP0550256A11993-07-07
EP0754503A11997-01-22
Other References:
See also references of EP 2050518A4
Attorney, Agent or Firm:
SUGIOKA, Kanji et al. (Amagasaki Building 5-17-23, Higashinaniwa-cho, Amagasaki-sh, Hyogo 92, JP)
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Claims:
 パスライン周りに交互に配置した一対のコーン型の主ロールと一対のディスクロールとの間にパスラインに沿ってプラグを配し、被圧延材を螺旋移動させる継目無管の穿孔圧延方法であって、前記ディスクロールをパスラインに対して固定されたスキュー角δで傾斜して配置することを特徴とする継目無管の穿孔圧延方法。
 請求項1に記載の継目無管の穿孔圧延方法であって、ディスクロールの厚みの平均値Dw 1 と被圧延材のビレット外径dとが次の(1)式を満足することを特徴とする継目無管の穿孔圧延方法。
 Dw 1 /d>0.8 ・・・・・・・・・・・・(1)式
ただし、Dw 1 およびdは、それぞれ、ディスクロールの厚みの平均値および被圧延材のビレット外径である。なお、ディスクロールの厚みの平均値とは、ディスクロールの外周面の曲面形状の部分を除いた円盤形状本体の厚みの平均値である。
 請求項1又は2に記載の継目無管の穿孔圧延方法であって、ディスクロールにおけるディスク直径が最小となる外周面の溝底間の距離Dsとディスクロールの外周面における曲面形状部分の幅Dw 2 と被圧延材のビレット外径dとが、次の(2)式および(3)式を満足することを特徴とする継目無管の穿孔圧延方法。
 9≦Ds/d≦16 ・・・・・・・・・・・・(2)式
 Dw 2 /d>0.8 ・・・・・・・・・・・・(3)式
ただし、Dsはディスクロールの直径が最小となる外周面の溝底間の距離であり、Dw 2 はディスクロールの外周面における曲面形状部分の幅であり、そして、dは被圧延材のビレット外径である。
 パスライン周りに交互に配置した一対のコーン型の主ロールと一対のディスクロールを備え、パスラインに沿ってプラグを配して、被圧延材を螺旋移動させる継目無管の穿孔圧延装置であって、前記ディスクロールをパスラインに対して固定されたスキュー角δで傾斜して配置することを特徴とする継目無管の穿孔圧延装置。
 請求項4に記載の継目無管の穿孔圧延装置であって、ディスクロールの厚みの平均値Dw 1 と被圧延材のビレット外径dとが次の(1)式を満足することを特徴とする継目無管の穿孔圧延装置。
 Dw 1 /d>0.8 ・・・・・・・・・・・・(1)式
ただし、Dw 1 およびdは、それぞれ、ディスクロールの厚みの平均値および被圧延材のビレット外径である。なお、ディスクロールの厚みの平均値とは、ディスクロールの外周面の曲面形状の部分を除いた円盤形状本体の厚みの平均値である。
 請求項4又は5に記載の継目無管の穿孔圧延装置であって、ディスクロールにおけるディスク直径が最小となる外周面の溝底間の距離Dsとディスクロールの外周面における曲面形状部分の幅Dw 2 と被圧延材のビレット外径dとが、次の(2)式および(3)式を満足することを特徴とする継目無管の穿孔圧延装置。
 9≦Ds/d≦16 ・・・・・・・・・・・・(2)式
 Dw 2 /d>0.8 ・・・・・・・・・・・・(3)式
ただし、Dsはディスクロールの直径が最小となる外周面の溝底間の距離であり、Dw 2 はディスクロールの外周面における曲面形状部分の幅であり、そして、dは被圧延材のビレット外径である。
Description:
継目無管の穿孔圧延方法及び装

 本発明は、継目無管の代表的製造方法で るマンネスマン製管法において採用されて るピアサを用いた穿孔圧延方法及び装置に する。

 一般にマンネスマン製管法によって継目 管を製造する場合には、まず、ビレット(丸 鋼片)がピアサにて穿孔されホローシェルと り、これが延伸圧延、定径圧延され、更に 整工程を経て製品としての継目無管となる そして、上述のピアサには、被圧延材のパ ラインに対して軸芯線を傾斜させた主ロー と、プラグとを組み合わせた所謂傾斜圧延 が用いられる。

 以上のようなマンネスマン製管法を実施 るためのピアサは、所定のパスライン周り 対向配置された一対の主ロールと、このパ ラインに沿って配設された内面規制工具と てのプラグと、このパスライン周りに対向 置された管材案内部材としてのガイドシュ またはディスクロールとを備えた構成が一 的である。

 図1は傾斜穿孔圧延装置における主ロール の配置の一例を示す。図2は図1のV-V線におけ 断面図である。図3は、図1に示す傾斜穿孔 延装置を出側から見た図である。

 図1に示すように、コーン型の主ロール1R, 1Lは、出側面角αを有しており、パスセンタm 対して自軸が夫々交叉角γで交叉するよう 軸対称に配置されている。

 また、図2に示すように、主ロール1Lは、 斜角βとなるように配置されている。また 示しない他方の主ロール1Rも傾斜角βで配置 れ、夫々捩じれの位置にある。これら主ロ ル1R,1Lの交叉角γと傾斜角βは、図3に示す主 ロール1R,1Lのゴージ部中心点を中心として設 される。プラグ7は、パスセンタmを中心軸 して主ロール1,1間に配置され、その先端は 主ロール1のゴージ部中心点間の近傍に位置 る。

 主ロール1R,1Lは、駆動軸2,2によって駆動 3,3に夫々結合されている。これによって、 ロール1,1は自軸を中心に、たとえば図3に示 方向に回転する。図1に示すように、主ロー ル1R,1Lは、傾斜角βの設定によって互いに捩 れの位置にある。主ロール1R,1Lが図中矢印の 向きに回転すると、ビレット6は主ロールに み込まれ、パスセンタmを中心に出側方向か 見て時計回りに回転させられながら穿孔さ る。こうしてビレット6は、主ロール1R,1Lと ラグ7により穿孔圧延されて、ホローシェル 9となる。

 このように穿孔されるビレット6は、主ロ ール1R,1Lに両側から押圧されるために上下に れる。この揺れを押さえるために、主ロー 1R,1Lの上下に一対のディスクロールを配置 る。

 図4は、傾斜穿孔圧延装置における主ロー ル及びディスクロールの配置の一例を示す。 ディスクロール10は、ビレット6をはさんで主 ロール1R,1Lに近接させて上下に対称に配設さ 、ディスクロール軸12を中心に夫々回転す 。このディスクロール10は、ビレットの進行 に追随しながら回転し、ビレット6の揺れを さえて圧延がスムーズに行われるようにす 。

 ところが、主ロール1R,1Lは、図1に示して る如く出側面角αを有し、さらにパスセン mに対して交叉角γを有するので、図4に示す く前記ディスクロール10と主ロール1との間 ギャップG,Gを生じている。ビレット6がパス センタmに沿って回転しながら進行するとき ディスクロール10表面と接触しているホロー シェルがギャップG,Gから押し出されることが ある。

 図5に主ロールのゴージ部より圧延出側で 生成されるホローシェルの動きを示す。主ロ ール1Rに噛み込まれていく側の材料の外径の らみは他方の主ロール1Lから離脱する側の 料外径の膨らみより大きくなる。ディスク ールを備えた図6により説明すれば、主ロー 1Rに噛み込まれていく部分(図中B部)の膨ら が主ロール1Lから離脱する部分(図中A部)の膨 らみより大きいが、上下に設けられた一対の ディスクロール10U,10Dにより、その膨らみが 制される。

 拡管比(穿孔前の材料外径に対する穿孔後 の材料外径の比:穿孔後の材料外径/穿孔前の 料外径)が1.0~1.05である通常の穿孔圧延にお ては、図6に示すB部での材料外径の膨らみ 問題とならない。ところが、拡管比を大き する穿孔圧延においては、主ロール出側に いて生成されるホローシェルの周長が、よ 大きくなるので図6のB部での膨らみがますま す大きくなり、主ロール1Lへの噛み込み角度 も大きくなる。この結果、圧延方向への推 力が小さくなるような非定常穿孔圧延とな 尻抜け時に、材料が回転しなくなって尻詰 りが生じ、ホローシェル端部の形状が大き 楕円形状を呈し、またはホローシェルの外 面にシューマーク疵が生じるという問題が 生する。

 特許文献1には、このような問題の解決手 段が提案されている。

 図7は主ロール及びディスクロールの配置 を示す模式的平面図である。ビレット6の出 方向に向かって右側に主ロール1Rが、左側に 主ロール1Lが、その自軸を互いに捩じれの位 にして配置される。主ロール1Rは入側を上 、出側を下に傾斜し、主ロール1Lはその逆に 傾斜している。

 ディスクロール10Uはビレット6の上方に、 ディスクロール10Dはビレット6の下方に対称 配設されている。ディスクロール10Uはディ クロール中心を軸にその出側を主ロール1Rに 近接させ、主ロール1Rの出側面と平行になる うに配置する。ディスクロール10Dは、その 側を主ロール1Lに近接させ、主ロール1Lの出 側と平行になるように配置する。ディスクロ ール10Uはパスセンタmに対してディスクロー スキュー角δを生じ、同様にディスクロール 10Dもディスクロールスキュー角δを生じる。

 主ロール1R,1Lを図中矢印方向に回転させ と、ビレット6は出側から見て時計回りに回 しながら圧延される。このとき材料はディ クロール10U,10Dにより、より小さな噛み込み 角度φで主ロール1R,1Lに噛み込まれるように 導され、材料の巻き込みは防止されると記 されている。

 すなわち、ディスクロールを主ロールの 口面角にほぼ平行に設定することができる キュー角度の可変傾動機構と、主ロールと ィスクロールとの間隔をほぼゼロに設定す 移動機構とを設けることによって、圧延材 のはみ出しを防止する技術が提案されてい 。

 また、特許文献2には、入口面角と出口面 角を有する一対のコーン型の主ロールと、ス キュー角の可変機構を有する一対のディスク ロールをパスライン周りに交互に傾斜配置さ せて、ディスクロールのスキュー角と、主ロ ールの入口面角と出口面角とが特定の関係式 を満足するスキュー角でもって継目無金属管 の穿孔圧延することが提案されており、これ によって、拡管比が1.15以上の高拡管比穿孔 延であっても、尻詰まりや外面疵を防止で ると記載されている。

特開昭63-90306号公報

特開平5-124612号公報

 しかしながら、特許文献1に示された技術 はもちろんのこと、特許文献2に示された技 であっても、拡管比を大きくする条件で穿 圧延する場合に、材料のピーリングが発生 るとともに穿孔圧延されたホローシェルに 肉が発生するという問題がある。

 本発明は斯かる事情に鑑みてなされたも であり、拡管比を大きくする条件で穿孔圧 する場合でも、材料のピーリングの発生お び穿孔圧延されたホローシェルの偏肉を防 できる継目無管の穿孔圧延方法及び装置を 供することを目的とする。

 本発明者らは、拡管比を大きくして穿孔 延すると材料のピーリングが発生する原因 その防止方法について、種々検討を重ねた 果、次の(a)~(g)の知見を得た。

 (a) ディスクロールがパスラインの周り 傾斜配置されている従来技術は、いずれも ディスクロール支持装置の剛性が低い。し がって、図8にみるごとく、実線で示すよう 主ロール1Lとディスクロール10Uとの間隔Gを くした状態で設置しても、穿孔圧延によっ 材料の回転方向の力がディスクロールにか るとその設置位置が点線で示す位置へ移動 てしまい、その間隔Gが拡がってしまうこと を発見した。

 (b) 主ロールとディスクロールとの間隔G 拡がると、材料の一部がこの拡がった間隔G に入り込んで、材料のピーリングが発生する ことを発見した。

 (c) したがって、ディスクロール支持装 の剛性を上げて、材料の回転方向の力がデ スクロールにかかっても、その設置位置が 動しないように、すなわち、図8の実線で示 位置にディスクロールを固定できれば、主 ール1Rとディスクロール10Uとの間隔Gを一定 保って穿孔圧延することが可能となり、材 のピーリングの発生を防止できることを見 した。なお、ディスクロールを完全に固定 きなくても、ディスクロールの設置位置の 動をある程度抑制するだけでも、材料のピ リングの発生を防止できることも見出した

 (d) ディスクロールがパスラインの周り 傾斜配置されている従来技術において、い れも、ディスクロール支持装置の剛性が低 理由は、図9にみるごとく、ディスクロール スキュー角δを可変とするための回転機構R 設けられているためであることを見出し、 のような回転機構Rを用いなければ、ディス クロール支持装置の剛性を上げることができ ることを見出した。

 (e) ディスクロール装置の剛性を上げる めには、図10にみるごとく、ディスクロール のスキュー角δを固定とすることが効果的で ることを見出した。ここで、ディスクロー 10Uはユニバーサルジョイント12Uに接続され 回転するが、チョック支持台22R,22Lによって 支持されたロールチョック21R,21Lによってス ュー角δは傾斜した状態で固定される。なお 、スキュー角δについては、所定のスキュー δに設定して固定しておけばよい。

 ここで、ディスクロールの形状は図10に されたとおりの、外周面に曲面形状の溝底 有する円盤形状が好ましい。円盤の形状と ては、中心部の厚みが比較的大きく、そし 周辺部の厚みは比較的小さいものが好まし 。

 (f) 前記したように、ディスクロール10のパ スラインに対する傾斜配置角度であるスキュ ー角δを固定することによって材料のピーリ グの発生を防止できる。しかしながら、ビ ット6の外径dに比してディスクロール10の厚 みの平均値Dw 1 が小さいときには、ビレット6の回転方向に ィスクロール10が撓むおそれがあり、この場 合には主ロール1とディスクロール10との間隔 Gが拡がってしまうおそれがある。

 したがって、被圧延材のピーリングの発生 より確実に防止するためには、ビレット外 dに対するディスクロールの厚みの平均値Dw 1 の比をある程度大きくすることが好ましい。 本発明者らは、この知見に基づき、種々の検 討と実験の結果、次の(1)式を満足するときに 被圧延材のピーリングの発生をより確実に防 止できることを見出した。
 Dw 1 /d>0.8 ・・・・・・・・・・・・(1)式
ただし、Dw 1 およびdは、それぞれ、ディスクロールの厚 の平均値および被圧延材のビレット外径で る。なお、ディスクロールの厚みの平均値 は、ディスクロールの外周面の曲面形状の 分を除いた円盤形状本体の厚みの平均値で る。

 (g) なお、ディスクロールに着目したピ リング発生の抑制方法の検討に当たって、 孔圧延されてなるビレットの表面にスパイ ル状の厚肉が生成するという偏肉の問題も 時に解決できることを見出した。

 偏肉が発生する理由を考察した結果、ビ ットのボトム部が穿孔圧延されて周長が大 いホローシェルが生成され、そのホローシ ルが振れ回り、さらにディスクロールが生 されつつあるホローシェルと接触し、ホロ シェルの外径を縮径させて局部的にホロー ェルの壁厚を厚くすることが偏肉の発生原 であることが分かった。

 そして、ディスクロールの直径が最小とな 外周面の溝底間の距離Dsとディスクロール 外周面における曲面形状部分の幅Dw 2 と被圧延材のビレット外径dとを、次の(2)式 よび(3)式を満足するように規定することに って、このような偏肉の発生を防止するこ ができるとの知見を得た。
 9≦Ds/d≦16 ・・・・・・・・・・・・(2)式
 Dw 2 /d>0.8 ・・・・・・・・・・・・(3)式
ただし、Dsはディスクロールの直径が最小と る外周面の溝底間の距離であり、Dw 2 はディスクロールの外周面における曲面形状 部分の幅であり、そして、dは被圧延材のビ ット外径である。

 なお、上記の(2)式の下限値の規定と上記( 3)式の規定は、ビレットのボトム部が穿孔圧 され、周長が大きいホローシェルが生成さ る際のホローシェルの振れ回りを抑制する ともに、ホローシェルの外径を縮径させて 部的にホローシェルの壁厚を厚くする量が ラグと主ロールで矯正可能な範囲に留める めの必須条件であり、そして、上記の(2)式 上限値の規定は、ディスクロールが生成さ つつあるホローシェルを一時的にビレット 行方向に拘束する際に、ホローシェルの外 を縮径させて局部的にホローシェルの壁厚 厚くする量が、プラグと主ロールで矯正可 な範囲に留めるための条件である。

 本発明は、このような知見に基づいて完 したものであり、その要旨は、次の(1)~(3)に 示す継目無管の穿孔圧延方法と、次の(4)~(6) 示す継目無管の穿孔圧延装置にある。

 (1) パスライン周りに交互に配置した一 のコーン型の主ロールと一対のディスクロ ルとの間にパスラインに沿ってプラグを配 、被圧延材を螺旋移動させる継目無管の穿 圧延方法であって、前記ディスクロールを スラインに対して固定されたスキュー角δで 傾斜して配置することを特徴とする継目無管 の穿孔圧延方法。

 (2) 上記(1)の継目無管の穿孔圧延方法であ て、ディスクロールの厚みの平均値Dw 1 と被圧延材のビレット外径dとが次の(1)式を 足することを特徴とする継目無管の穿孔圧 方法。
 Dw 1 /d>0.8 ・・・・・・・・・・・・(1)式
ただし、Dw 1 およびdは、それぞれ、ディスクロールの厚 の平均値および被圧延材のビレット外径で る。なお、ディスクロールの厚みの平均値 は、ディスクロールの外周面の曲面形状の 分を除いた円盤形状本体の厚みの平均値で る。

 (3) 上記(1)又は(2)の継目無管の穿孔圧延方 であって、ディスクロールにおけるディス 直径が最小となる外周面の溝底間の距離Dsと ディスクロールの外周面における曲面形状部 分の幅Dw 2 と被圧延材のビレット外径dとが、次の(2)式 よび(3)式を満足することを特徴とする継目 管の穿孔圧延方法。
 9≦Ds/d≦16 ・・・・・・・・・・・・(2)式
 Dw 2 /d>0.8 ・・・・・・・・・・・・(3)式
ただし、Dsはディスクロールの直径が最小と る外周面の溝底間の距離であり、Dw 2 はディスクロールの外周面における曲面形状 部分の幅であり、そして、dは被圧延材のビ ット外径である。

 (4) パスライン周りに交互に配置した一 のコーン型の主ロールと一対のディスクロ ルを備え、パスラインに沿ってプラグを配 て、被圧延材を螺旋移動させる継目無管の 孔圧延装置であって、前記ディスクロール パスラインに対して固定されたスキュー角δ で傾斜して配置することを特徴とする継目無 管の穿孔圧延装置。

 (5) 上記(4)の継目無管の穿孔圧延装置であ て、ディスクロールの厚みの平均値Dw 1 と被圧延材のビレット外径dとが次の(1)式を 足することを特徴とする継目無管の穿孔圧 装置。
 Dw 1 /d>0.8 ・・・・・・・・・・・・(1)式
ただし、Dw 1 およびdは、それぞれ、ディスクロールの厚 の平均値および被圧延材のビレット外径で る。なお、ディスクロールの厚みの平均値 は、ディスクロールの外周面の曲面形状の 分を除いた円盤形状本体の厚みの平均値で る。

 (6) 上記(4)又は(5)の継目無金属管の穿孔圧 装置であって、ディスクロールにおけるデ スク直径が最小となる外周面の溝底間の距 Dsとディスクロールの外周面における曲面形 状部分の幅Dw 2 と被圧延材のビレット外径dとが、次の(2)式 よび(3)式を満足することを特徴とする継目 金属管の穿孔圧延装置。
 9≦Ds/d≦16 ・・・・・・・・・・・・(2)式
 Dw 2 /d>0.8 ・・・・・・・・・・・・(3)式
ただし、Dsはディスクロールの直径が最小と る外周面の溝底間の距離であり、Dw 2 はディスクロールの外周面における曲面形状 部分の幅であり、そして、dは被圧延材のビ ット外径である。

 本発明によれば、継目無管の穿孔圧延す 際に、拡管比を大きくする条件の場合にも 材料のピーリングの発生を防止することが きるとともに穿孔圧延されたホローシェル 偏肉も防止できる。

 以下に、図面を用いて、本発明を具体的 説明する。

 図11は本発明に係る穿孔圧延装置におい 、ディスクロールにスキュー角δを与えた状 態をその出側から示した模式的立面図である 。

 まず、コーン型の主ロール1R,1L前述した 来方法及び装置におけるのと同様に夫々傾 角βを成して、さらにパスセンタmに対して 軸が夫々交叉角γをなすように軸対称に配置 される。また、コーン型の主ロール1R,1Lは、 側面角αを有している。ディスクロール10U,1 0Dは、左右のエッジ径が異なるものを採用し 穿孔されるビレット6を上下から保持するよ うに配設される。ディスクロール10Uは、ビレ ット6の上方に、大きい径のエッジを主ロー 1R側にして、ディスクロール10Dはビレット6 下方に、大きい径のエッジを主ロール1L側に して、即ちビレット6の回転上流に大きい径 エッジ、回転下流に小さい径のエッジとな ように配置される。上述のようにエッジの の観点からディスクロールの配置を決める 、回転上流、下流ともに材料の噛み出しを ぐ効果がある。なお、平面Aは管素材のパス ンタm及び傾斜角を設定する前の当該傾斜ロ ールのゴージ部中心点を含む平面である。

 そして、ディスクロール10U,10Dはその中心 を軸にディスクロール軸を水平、具体的には 面Aと平行に維持した状態で、その出側が、 料が離脱していく側の主ロール1Rに沿うよう にスキューが夫々与えられる。この角度δが ィスクロールスキュー角である。この結果 ディスクロール10U,10Dの回転軸はパスセンタ mと非直角に交叉した状態となる。

 なお、ディスクロール10Uは、図10に示し とおり、ユニバーサルジョイント12Uに接続 れて回転するが、チョック支持台22R,22Lによ て支持されたロールチョック21R,21Lによって スキュー角δは傾斜した状態で固定されてい 。

 主ロールが図11に矢符で示す方向に回転 る場合は、穿孔されるビレット6はOを中心に 出側から見て時計回りに回転しながら圧延さ れる。そしてビレット6は、主ロール1R,1Lのゴ ージ部により両側から圧押されながらプラグ 7(図1参照)によって穿孔され、ホローシェル9( 図1参照)が形成される。

 次に、ディスクロールのスキュー角δを 定して傾斜配置した本発明に係る穿孔圧延 置を用いて、実際に穿孔圧延を行なった場 のピーリングの発生限界を調べた結果につ て説明する。実施条件は以下の通りであり また、その実施結果は表1に示す通りである ここで、スキュー角δについては、穿孔圧 を行う前に、その都度、それぞれの拡管比 相当するスキュー角δに設定して固定した。 なお、ディスクロールのスキュー角δを回転 構によって可変(0°~9°)にした従来装置を用 て、実際に穿孔圧延を行なった場合の結果 、比較例として、表1に併せて示す。

 [実施条件]
ビレット:連続鋳造鋳材(0.2%C鋼)、径65mm
拡管比:1.0~1.4
ホローシェルの肉厚tと外径dとの比(t/d):2.5~6.0 %
ロールゴージ部の径:410mm
ロール傾斜角β:10.0゜
ロール交叉角γ:15.0゜
ロール入側面角:3.0゜
ロール出側面角α:4.0゜
ディスクロール径:1150mm

 表1は、各条件で2本のビレットを穿孔圧 した結果を示し、○印は2回の実験において ーリングが発生しなかったことを示し、× は2回の内いずれかにおいてピーリングが発 したことを示す。なお、-印は、穿孔圧延を 実施しなかったことを示す。

 この結果、同一の拡管比(すなわち、同一 のスキュー角δ)においてはいずれも、本発明 例(ディスクロールのスキュー角δを固定して 傾斜配置したもの)は、比較例(スキュー角δ 回転機構により可変としたもの)よりも、同 径のビレットから肉厚tと外径dとの比(t/d)が より小さいホローシェルをつくる場合でもピ ーリングが発生しなかった。すなわち、本発 明例では、ピーリング発生なしに、より薄肉 の継目無管に穿孔圧延できることを示してい る。

 なお、本実施例における実施条件はモデ 穿孔圧延機を用いた結果であり、実機にお ては、一般に、ロール交叉角γは10~30゜、ビ レット径は150~380mm、ロール径は900~1500mm、デ スクロール径は1500~3500mmのものが用いられて いる。そして、それぞれ、穿孔圧延安定性や ビレットへの負荷剪断歪の低減の観点から適 正な寸法が選択される。

 次に、上述のモデル穿孔圧延機の各種設定 は同じとして、ディスクロールのスキュー δを固定して傾斜配置した条件においてピ リングの発生がなかった実験結果が得られ 拡管比t/dの一部について、さらにディスク ールの外周面の曲面形状部分を除いた円盤 状本体の厚みの平均値Dw 1 と被圧延材のビレット外径dとの関係を表す ラメータDw 1 /dと、ピーリング発生との関係について調査 た結果について、表2に示す。

 表2において、○印は穿孔本数10本中にピー ングが少なくとも1本発生したことを示し、 ◎印は穿孔本数10本中にピーリングが1本も発 生しなかったことを示す。この結果、ディス クロールのスキュー角δを固定して傾斜配置 た場合において、Dw 1 /dが0.8を超える場合には、ピーリングの発生 度が極めて少なくなることが判った。すな ち、Dw 1 /dが0.8を超える場合には、ピーリング発生を きく抑制して薄肉の継目無管を穿孔圧延で ることを示している。

 さらに、表2のピーリング調査結果で◎の評 価となった実験結果、すなわち、穿孔本数10 中にピーリングが1本も発生しなかった実験 結果が得られた条件のうち、ディスクロール の外周面の曲面形状部分を除いた円盤形状本 体の厚みの平均値Dw1と被圧延材のビレット外 径dとの関係を表すパラメータDw 1 /dが0.85および1.0の条件について、さらに、デ ィスクロールにおけるディスク直径が最小と なる外周面の溝底間の距離Ds、ディスクロー の外周面における曲面形状部分の幅Dw 2 および被圧延材のビレット外径dとの関係を すパラメータDw 2 /dおよびDs/dの条件を規定することによって、 表3の組合わせに示すとおりの穿孔圧延実験 件をつくり、偏肉発生との関係について調 した。その偏肉抑制効果は、表3にA~Cで示さ るとおりである。

 なお、表3において示された偏肉抑制効果の 指標A、BおよびCは、それぞれ、次のとおりに 定義される。
 A:ホローシェルの後端部300mmの範囲での平均 偏肉率が5%以下。
 B:ホローシェルの後端部300mmの範囲での平均 偏肉率が5%を超え7%以下。
 C:ホローシェルの後端部300mmの範囲での平均 偏肉率が7%を超える。

 ここで、ホローシェルの後端部300mmの範囲 の平均偏肉率とは、ホローシェルの後端部30 0mmについて、長手方向10mm毎に合計30個の断面 に対して円周方向の8点の肉厚を測定し、下 によって各断面の偏肉率を求め、得られた30 個の各断面の偏肉率を平均することにより算 出した。
 偏肉率=(8点間の最大肉厚-8点間の最小肉厚)/ (8点の平均肉厚)×100%

 この結果、ディスクロールのスキュー角δ 固定して傾斜配置するとともに、Dw 2 /dが0.8を超えかつDs/d=9~16の場合には、偏肉率 極めて小さくなることが判った。すなわち すなわち、Dw 1 /dが0.8を超え、Dw 2 /dが0.8を超えかつDs/d=9~16の場合には、ピーリ グ発生と偏肉発生を十分に抑制して薄肉の 目無管を穿孔圧延できることを示している

 継目無管の穿孔圧延する際に、拡管比を きくする条件においても、材料のピーリン の発生を防止するとともに穿孔圧延された ローシェルの偏肉の発生を防止することが きる穿孔圧延方法とその装置を提供する。

穿孔圧延装置における主ロールの配置 一例を示す。 図1のV-V線における断面図を示す。 図1に示す穿孔圧延装置を出側から見た 図である。 穿孔圧延装置における主ロール及びデ スクロールの配置の一例を示す。 穿孔圧延における主ロールのゴージ部 り圧延出側の穿孔途中の材料変形を誇張し 示す。 ディスクロールによって材料外径の膨 みを抑制する模式図である。 穿孔圧延装置における主ロール及びデ スクロールの配置の一例を示す。 主ロール1Lとディスクロール10Uとの間 Gが拡がることを示す模式図である。 ディスクロールのスキュー角δを可変 するための回転機構Rを示す。 本発明に係るディスクロールのスキュ ー角δを固定した一例である。 本発明に係る穿孔圧延装置の一例であ る。

符号の説明

 1 1R,1L 主ロール
 6 ビレット
 7 プラグ
 9 ホローシェル
 10,10U,10D ディスクロール
 12U ユニバーサルジョイント
 21R,21L ロールチョック
 22R,22L チョック支持台
 α 主ロール出側面角
 β 主ロール傾斜角
 γ 主ロール交叉角
 δ ディスクロールのスキュー角
 κ ディスクロール傾斜角
 φ 噛み込み角度
 A Q点及びパスセンタmを含む平面
 Ds ディスクロールにおけるディスク直径が 最小となる溝底間の距離
 Dw 1  ディスクロールの厚みの平均値
 Dw 2  ディスクロールの外周面における曲面形状 分の幅
 G 主ロール及びディスクロールの出側ギャ プ
 H ホローシェル
 m パスセンタ
 Q 主ロールに傾斜角βを設定する前の主ロ ルゴージ部中心点
 R 回転機構
 d ビレット外径