Login| Sign Up| Help| Contact|

Patent Searching and Data


Title:
METHOD AND APPARATUS FOR TREATMENT OF ORGANIC WASTE
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/041009
Kind Code:
A1
Abstract:
The pH in a methane fermentation vessel is adjusted to a value falling within a predetermined range which is equal to or lower than the intended pH value at which no scale is formed, while keeping the pH value within an optimized pH range suitable for methane fermentation, thereby preventing the formation of an inorganic scale or the like.

Inventors:
KOMATSU, Toshihiro (())
小松敏宏 (())
MATSUZAKI, Tomoko (())
Application Number:
JP2008/002607
Publication Date:
April 02, 2009
Filing Date:
September 22, 2008
Export Citation:
Click for automatic bibliography generation   Help
Assignee:
KUBOTA CORPORATION (2-47, Shikitsu-higashi 1-chome Naniwa-ku, Osaka-sh, Osaka 01, 5568601, JP)
株式会社クボタ (〒01 大阪府大阪市浪速区敷津東1丁目2番47号 Osaka, 5568601, JP)
KOMATSU, Toshihiro (())
小松敏宏 (())
International Classes:
C02F11/04; B09B3/00; C02F1/44
Attorney, Agent or Firm:
HARADA, Yohei (OX Nishihonmachi Bldg. 4th Floor, 10-10 Nishi-Hommachi 1-chome,Nishi-ku, Osaka-sh, Osaka 05, 5500005, JP)
Download PDF:
Claims:
 無機スケール生成物質を含む原料の有機性廃棄物が流入するメタン発酵槽と、膜分離装置を浸漬した膜分離槽との間で消化液を循環し、膜分離槽内の消化液もしくはメタン発酵槽から膜分離槽へ流入する消化液にpH調整剤を添加することにより、メタン発酵槽内のpH条件をメタン発酵に適した最適化pH条件近似の所定範囲内に維持しつつ、膜分離槽内のpH条件をスケールが生成しない目標pH条件以下の所定範囲内に調整することを特徴とする有機性廃棄物の処理方法。
 無機スケール生成物質を含む原料の有機性廃棄物が流入するメタン発酵槽と、膜分離装置を浸漬した膜分離槽との間で消化液を循環し、メタン発酵槽で発生するバイオガスからCO 2 濃度を高めたCO 2 リッチガスを分離し、CO 2 リッチガスを膜分離槽内の消化液もしくはメタン発酵槽から膜分離槽へ流入する消化液に吹き込んでCO 2 を溶解させることにより、メタン発酵槽内のpH条件をメタン発酵に適した最適化pH条件近似の所定範囲内に維持しつつ、膜分離槽内のpH条件をスケールが生成しない目標pH条件以下の所定範囲内に調整することを特徴とする有機性廃棄物の処理方法。
 メタン発酵槽から取り出す消化液を濃縮分離手段で濃縮して、無機スケール生成物質を無機系汚泥として含む濃縮汚泥と分離液とに分離し、濃縮汚泥を系外へ余剰消化汚泥として排出し、分離液を膜分離槽へ移送することを特徴とする請求項1または2に記載の有機性廃棄物の処理方法。
 無機スケール生成物質を含む原料の有機性廃棄物が流入するメタン発酵槽から消化液を取り出し、この消化液を加圧型膜分離装置で濃縮して分離液と濃縮汚泥とに分離し、加圧型膜分離装置の分離液を系外へ取り出し、加圧型膜分離装置の濃縮汚泥をメタン発酵槽へ返送し、メタン発酵槽から加圧型膜分離装置へ供給する消化液にpH調整剤を添加することにより、メタン発酵槽内のpH条件をメタン発酵に適した最適化pH条件近似の所定範囲内に維持しつつ、加圧型膜分離装置内のpH条件をスケールが生成しない目標pH条件以下の所定範囲内に調整することを特徴とする有機性廃棄物の処理方法。
 有機性廃棄物が無機スケール生成物質としてリン、マグネシウム、窒素を含み、目標pH条件を6.6<pH<8.0、好ましくは6.8<pH<7.8に調整することを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の有機性廃棄物の処理方法。
 無機スケール生成物質を含む原料の有機性廃棄物が流入するメタン発酵槽と、メタン発酵槽との間で消化液が循環する膜分離槽と、膜分離槽に浸漬した膜分離装置と、膜分離槽内の消化液もしくはメタン発酵槽から膜分離槽へ流入する消化液にpH調整剤を添加するpH調整剤添加手段と、膜分離槽における消化液のpHを測定するpH計と、pH調整剤添加手段によるpH調整剤の添加量をpH計の測定値を指標として制御する制御装置を備え、制御装置によるpH調整剤の添加量の調整によって、メタン発酵槽内のpH条件をメタン発酵に適した最適化pH条件近似の所定範囲内に維持しつつ、膜分離槽内のpH条件をスケールが生成しない目標pH条件以下の所定範囲内に調整することを特徴とする有機性廃棄物の処理装置。
 無機スケール生成物質を含む原料の有機性廃棄物が流入するメタン発酵槽と、メタン発酵槽との間で消化液が循環する膜分離槽と、膜分離槽に浸漬した膜分離装置と、メタン発酵槽で発生するバイオガスからCO 2 濃度を高めたCO 2 リッチガスを分離し、CO 2 リッチガスを膜分離槽内の消化液もしくはメタン発酵槽から膜分離槽へ流入する消化液に吹き込むCO 2 濃縮手段と、膜分離槽における消化液のpHを測定するpH計と、CO 2 濃縮手段によるCO 2 リッチガスの吹込量を、pH計の測定値を指標として制御する制御装置を備え、制御装置によるCO 2 リッチガスの吹込量の調整によって、メタン発酵槽内のpH条件をメタン発酵に適した最適化pH条件近似の所定範囲内に維持しつつ、膜分離槽内のpH条件をスケールが生成しない目標pH条件以下の所定範囲内に調整することを特徴とする有機性廃棄物の処理装置。
 メタン発酵槽から導く消化液を濃縮して無機スケール生成物質を無機系汚泥として含む濃縮汚泥と分離液とに分離し、濃縮汚泥を系外へ余剰消化汚泥として排出し、分離液を膜分離槽へ移送する濃縮分離手段を備えることを特徴とする請求項6または7に記載の有機性廃棄物の処理装置。
 無機スケール生成物質を含む原料の有機性廃棄物が流入するメタン発酵槽と、メタン発酵槽から導く消化液を濃縮して分離液と濃縮汚泥とに分離し、分離液を系外へ取り出し、濃縮汚泥をメタン発酵槽へ返送する加圧型膜分離装置と、メタン発酵槽から加圧型膜分離装置へ供給する消化液にpH調整剤を添加するpH調整剤添加手段と、メタン発酵槽から加圧型膜分離装置へ供給する消化液のpHを測定するpH計と、pH調整剤添加手段によるpH調整剤の添加量を、pH計の測定値を指標として制御する制御装置を備え、制御装置によるpH調整剤の添加量の調整によって、メタン発酵槽内のpH条件をメタン発酵に適した最適化pH条件近似の所定範囲内に維持しつつ、加圧型膜分離装置内のpH条件をスケールが生成しない目標pH条件以下の所定範囲内に調整することを特徴とする有機性廃棄物の処理装置。
Description:
有機性廃棄物の処理方法および 置

 本発明は有機性廃棄物の処理方法および 置に関し、リン、マグネシウムなどを多量 含む有機性廃棄物の膜型メタン発酵処理に いて無機スケール等の生成を抑制する技術 係るものである。

 近年においては、バイオマスエタノール 再生可能性やカーボンニュートラル性の観 からエネルギー源として注目されている。 イオマスエタノールは、サトウキビやトウ ロコシなどのバイオマスを発酵させ、蒸留 て生産されるエタノールであり、発酵エタ ールまたは醸造エタノールである。このエ ノールの製造工程から生じる副産物には二 化炭素や発酵滓、蒸留残渣などがあり、こ らの処理が問題となる。

 バイオエタノールの蒸留残渣には、バイ エタノール原料の成分が濃縮されているた に、リン、マグネシウムなどを多量に含む のが多い。リン、マグネシウムなどを多量 含む有機性廃棄物の処理方法としては、例 ば日本国特許公報 特開2003-275726に記載する ものがある。

 これは、有機性廃棄物に鉄系凝集剤を添加 て嫌気性条件下でメタン発酵処理し、発酵 理液を曝気して発酵処理液中のFe 2+ をFe 3+ に酸化し、その後に発酵処理液を脱水分離液 と脱水汚泥とに分離するものである。

 この処理方法では、有機性廃棄物に鉄系 集剤を添加して嫌気性条件下でメタン発酵 理することによって、メタン発酵処理の阻 要因であるリン酸マグネシウムアンモニウ や硫化水素の生成を抑制している。さらに 嫌気性条件下において鉄系凝集剤の鉄成分 還元し、その一部を有機性廃棄物に含まれ リンや硫黄、並びにメタン発酵処理に伴い 成する塩基性窒素化合物の固定化に消費す ことで、発酵処理液のアルカリ度を低減す 。

 上述したバイオエタノールの蒸留残渣の うに、一般的な有機性廃棄物に比べてリン マグネシウム、窒素を多量に含んだ有機性 棄物をメタン発酵処理すると、リン酸マグ シウムアンモニウム(MAP)が無機スケールと て生成し、配管等を閉塞させてしまう。

 特に、膜型メタン発酵処理においてリン マグネシウム、窒素を多量に含む有機性廃 物をメタン発酵処理する場合には、生成す 無機スケールが配管の他に、膜面に固着し 分離膜が機能不全となり、消化液の濃縮に る高濃度メタン発酵処理が発酵阻害物質の 出が十分に行えず、無機スケールがメタン 酵処理を阻害する要因となる。

 また、メタン発酵処理においては、pHが 酵条件として重要であり、最適メタン発酵 件はpH=8程度である。このため、特許文献1の ように、スケールを抑制するためにメタン発 酵槽内に鉄系凝集剤等の薬剤を多量に添加す る場合にあっては、リン、マグネシウム、窒 素が多量であるほどに鉄系凝集剤等の薬剤の 添加量が増加するので、最適メタン発酵条件 を維持することが困難となる。

 本発明は上記した課題を解決するもので り、リン、マグネシウム、窒素を多量に含 有機性廃棄物を膜型メタン発酵処理するの 際し、無機スケール等の生成を抑制する有 性廃棄物の処理方法および装置を提供する とを目的とする。

 上記課題を解決するために、本発明の有 性廃棄物の処理方法は、無機スケール生成 質を含む原料の有機性廃棄物が流入するメ ン発酵槽と、膜分離装置を浸漬した膜分離 との間で消化液を循環し、膜分離槽内の消 液もしくはメタン発酵槽から膜分離槽へ流 する消化液にpH調整剤を添加することによ 、メタン発酵槽内のpH条件をメタン発酵に適 した最適化pH条件近似の所定範囲内に維持し つ、膜分離槽内のpH条件をスケールが生成 ない目標pH条件以下の所定範囲内に調整する ことを特徴とする。

 上記の構成により、メタン発酵槽と膜分 槽とが別体からなる膜型メタン発酵処理に いて、メタン発酵槽では、槽内のメタン菌 作用により原料中に含まれる窒素分が嫌気 件下で分解され、バイオガスの発生と併せ アンモニア性窒素が生成する。

 このために、通常運転下のメタン発酵槽 は槽内の消化液のpHが上昇して、メタン発 が進行中の槽内の消化液はpH=8程度となり、 適化pH条件=8に近似する所定範囲内にメタン 発酵槽内のpH条件を維持することがメタン発 の最適化に求められる。

 一方、膜分離槽では、pHの変動が起こら 、膜分離槽内の消化液のpHはメタン発酵槽内 の消化液のpHと同等のpH=8程度となる。これは 、膜分離槽にはメタン発酵槽で十分な発酵を 経てた消化液、つまり発酵・分解の終期にな った消化液が流入してくることに起因する。

 しかし、原料中に窒素、リン、マグネシ ム、窒素などが多量に含まれる場合は、pH 溶解度積の関係から膜分離槽内のpH条件(消 液のpH)が高くなるほどに、リン酸マグネシ ムアンモニウム(MAP)等の無機結晶析出が顕著 となり、このMAP等の無機スケールが膜分離装 置の膜面を閉塞させてしまう要因となる。

 このため、pH調整剤を用いて膜分離槽内 消化液のpHを低く調整し、MAP等の溶解度積が 高い、すなわち結晶が析出し難い目標pH条件 例えばpH<7.8よりも低いpH条件に制御する とで、無機スールの生成を抑制し、膜分離 置の膜面を健全に維持することができる。

 pH調整剤としては、塩酸、硫酸などの無 酸、クエン酸、酢酸などの有機酸を使用し またはポリ硫酸第二鉄、塩化第二鉄などの であると同時に脱リン、脱硫効果を持つ鉄 凝集剤や、溶液中で酸性を呈する塩化マグ シウムなどを使用する。

 あるいは、メタン発酵槽で発生するバイオ スからCO 2 濃縮機を用いてCO 2 濃度を高めたCO 2 リッチガスを取り出し、このCO 2 リッチガスを膜分離槽へ吹き込んで消化液に 炭酸ガスを溶解させることで、膜分離槽内の pH条件を目標pH条件よりも低く制御し、膜分 槽でのトラブルを未然に回避する。

 上述の操作により、pH<7.8に調整した膜分 槽内の消化液は、再びメタン発酵槽へ返送 れる。この消化液の循環液量はメタン発酵 における槽内液量に比べて非常に流量が少 い。一例を示すと、メタン発酵槽における 内液量5.0Qm 3 に対して、メタン発酵槽と膜分離槽との間で 循環する循環液量は5.0Qm 3 /dであり、これはメタン発酵槽内の消化液が1 回/日当り入れ替わる程度である。

 従って、膜分離槽からメタン発酵槽へ返 する消化液の循環液量では通常運転時のメ ン発酵槽内のpH変動にほとんど影響を与え 、メタン発酵槽の消化液はpH=8程度に維持さ る。

 この結果として、膜分離槽内のpH条件を 標pH条件に制御することでメタン発酵槽のpH 件を最適化pH条件に維持し、メタン発酵槽 のメタン発酵の最適化と膜分離槽でのMAP等 生成を抑制することを同時に実現できる。

 また、原料中に窒素、リン、マグネシウ 、窒素などが多量に含まれる場合にあって 膜分離槽内を目標pH条件に維持し、かつメ ン発酵槽内を最適化pH条件に維持することが 困難となる場合には、メタン発酵槽から膜分 離槽へ消化液を移送する途中で消化液を濃縮 分離手段で濃縮して、無機スケール生成物質 を無機系汚泥として含む濃縮汚泥と分離液と に分離し、濃縮汚泥を系外へ余剰消化汚泥と して排出することで、膜分離槽へ供給される 消化液中の無機スケール生成物質を低減させ る。また、膜分離装置を浸漬した膜分離槽に 替えて内圧型や外圧型の加圧型膜分離装置を 採用することもできる。

 以上のように本発明によれば、リン、マ ネシウム、アンモニアを多量に含む有機性 棄物を膜型メタン発酵処理するのに際し、 分離槽内のpH条件を目標pH条件に制御するこ とでメタン発酵槽のpH条件を最適化pH条件に 持し、メタン発酵槽でのメタン発酵の最適 と膜分離槽での無機スケールの生成を抑制 ることを同時に実現できる。

 このため、膜分離装置の操作性に優れる 同時に、少ない薬剤使用量で膜面への無機 ケールの付着を抑制することができ、発酵 率を低下させることなく、メタン発酵を最 化できる。

本発明の実施の形態における有機性廃 物の処理装置を示す模式図 本発明の他の実施の形態における有機 廃棄物の処理装置を示す模式図 本発明の他の実施の形態における有機 廃棄物の処理装置を示す模式図 本発明の他の実施の形態における有機 廃棄物の処理装置を示す模式図 膜透過液pHの経時変化を示すグラフ図 膜透過流束の経時変化を示すグラフ図

 以下、本発明の実施の形態を図面に基づ て説明する。図1において、本実施の形態に 係る有機性廃棄物の処理装置は膜型メタン発 酵処理を行うものであり、メタン発酵槽1と 分離槽2とは別体である。メタン発酵槽1は原 料供給系3に接続しており、ポンプ4の駆動に り原料の有機性廃棄物が流入する。

 膜分離槽2は槽内に膜分離装置5を浸漬し おり、膜分離装置5としては中空糸膜、環状 、平板状膜など種々の形態のものが適用で る。ここでは膜分離装置5が複数枚の平板状 膜カートリッジ6と、その下方より膜面洗浄 体としてバイオガスを噴出する散気装置5aを 備えており、膜カートリッジ6は濾板の両表 に濾過膜を配置したものである。膜分離装 5は膜透過液導出系7に連通し、吸引ポンプ8 より加える吸引圧を駆動圧として作動する

 メタン発酵槽1は密閉型式のものであり、 槽天井部にバイオガス排出系9が接続してお 、バイオガス排出系9は分岐管10がブロア11を 介して膜分離装置5の散気装置5aに接続してい る。

 本実施の形態では、メタン発酵槽1と膜分 離槽2は越流路12、潜流路13によって連通して り、メタン発酵槽1と膜分離槽2の間で消化 が循環する。しかしながら、メタン発酵槽1 膜分離槽2を離れた位置に配置し、管路等か らなる循環系によって接続することも可能で ある。膜分離槽2とメタン発酵槽1には槽内に ける消化液のpHを測定するpH計14、15をそれ れ設けているが、膜分離槽2に設けるpH計14が 本発明における必要条件である。

 膜分離槽2とメタン発酵槽1にはそれぞれpH 調整剤添加手段としてpH調整剤供給系16、17が 接続していが、膜分離槽2に接続するpH調整剤 供給系16が本発明における必要条件である。p H調整剤供給系16、17はポンプ、バルブ等の流 調整手段16a、17aを備え、槽内の消化液に適 のpH調整剤を添加するものである。

 pH調整剤としては、塩酸、硫酸などの無 酸、クエン酸、酢酸などの有機酸や、ポリ 酸第二鉄、塩化第二鉄などの酸であると同 に脱リン、脱硫効果を持つ鉄系凝集剤や、 液中で酸性を呈する塩化マグネシウムなど 使用する。

 なお、pH調整剤供給系17は、pH調整剤供給 16のみでは膜分離槽内のpH条件を目標pH条件 できない場合に、またはメタン発酵槽1のpH 件が所定範囲外となった場合にのみ必要で り、酸のみならずNaOHなどのアルカリ物質を 供給することもある。

 メタン発酵槽1と膜分離槽2を管路等から る循環系によって接続する場合には、膜分 槽2に設けるpH調整剤供給系16は、メタン発酵 槽1から膜分離槽2へ流入する消化液にpH調整 を添加するように設けることも可能である

 pH調整剤供給系16、17は手動操作によって 加量を調整することも可能であるが、本実 の形態では制御装置50によって添加量を調 する。

 制御装置50は、上述したポンプ、ブロア の各機器を制御するものであり、pH計14、15 測定値を指標としてpH調整剤供給系16、17に るpH調整剤の添加量を制御する。メタン発酵 槽1の下部には余剰消化汚泥排出系18が連通し ており、排出ポンプ19の駆動によって取り出 槽内の消化液を余剰消化汚泥として系外へ 送する。

 以下、上記した構成における作用を説明 る。メタン発酵槽1には原料供給系3からポ プ4の駆動によって原料の有機性廃棄物を定 的に供給する。メタン発酵槽1では槽内のメ タン菌の作用により原料が分解され、消化液 が膜分離槽2との間で循環する。

 膜分離槽2では吸引ポンプ8の駆動により 分離装置5によって消化液を固液分離し、膜 過液導出系7を通して膜透過液を系外へ取り 出し、濃縮液がメタン発酵槽1に循環する。 タン発酵槽1で発生するバイオガスはバイオ ス排出系9を通して系外へ排出し、一部をブ ロア11の駆動により分岐管10を通して膜分離 置5の散気装置5aに供給する。膜分離槽2に散 したバイオガスにより生じる上向流は平板 膜カートリッジ6の膜面に沿って固気液混相 流で流れ、膜面を洗浄する。

 メタン発酵槽1では、バイオガスの発生と 併せてアンモニア性窒素が生成する。このた めに、通常運転下のメタン発酵槽1では槽内 消化液のpHが上昇して、メタン発酵が進行中 の槽内の消化液はpH=8程度となる。メタン発 を最適化するには最適化pH条件=8に近似する 定範囲内にメタン発酵槽内のpH条件を維持 ることが求められる。

 一方、膜分離槽2では、pHの変動が起こら 、膜分離槽内の消化液のpHはメタン発酵槽 の消化液のpHと同等のpH=8程度となる。これ 、膜分離槽2にはメタン発酵槽1で十分な発酵 を経てた消化液、つまり発酵・分解の進行が 頭打ちとなった消化液が流入してくることに 起因する。

 しかしながら、原料の有機性廃棄物中に 素、リン、マグネシウム、窒素などが多量 含まれる場合には、pHと溶解度積の関係か 膜分離槽内のpH条件(消化液のpH)が高くなる どに、リン酸マグネシウムアンモニウム(MAP) 等の無機結晶析出が顕著となり、このMAP等の 無機スケールが膜分離装置5の平板状膜カー リッジ6の膜面を閉塞させてしまう要因とな 。

 このため、制御装置50は膜分離槽2に設け pH計14の測定値を指標として適量のpH調整剤 膜分離槽2の消化液に添加し、pH調整剤の添 量の調整によって膜分離槽内のpH条件を無 スケールが生成しない目標pH条件、ここでは pH<7.8以下の所定範囲(6.8<pH<7.8)に調整す る。目標pH条件はpH<8以下の所定範囲(6.6<p H<8)とすることも可能である。この調整に いても、メタン発酵槽内のpH条件はメタン発 酵に適した最適化pH条件(pH=8)近似の所定範囲 (この範囲はメタン発酵を良好に保つことを 条件とする)に維持される。

 すなわち、pH調整剤を用いて膜分離槽内 消化液のpHを低く調整することで、MAP等の溶 解度積が高い、すなわち結晶が析出し難い目 標pH条件(pH<7.8)に制御し、無機スールの生 を抑制して膜分離装置2の膜面を健全に維持 ることができる。

 上述の操作により、pH<7.8に調整した膜分 槽内の消化液は、再びメタン発酵槽1へ返送 される。この消化液の循環液量はメタン発酵 槽における槽内液量に比べて非常に流量が少 ない。本実施の形態では、メタン発酵槽1に ける槽内液量5.0Qm 3 に対して、メタン発酵槽1と膜分離槽2との間 循環する循環液量は5.0Qm 3 /dに設定しており、これはメタン発酵槽内の 化液が1回/日当り入れ替わる程度である。

 従って、膜分離槽2からメタン発酵槽1へ 送する消化液の循環液量では通常運転時の タン発酵槽内のpH変動にほとんど影響を与え ず、メタン発酵槽1の消化液は最適化pH条件(pH =8)近似の所定範囲内に維持される。

 このように、本実施の形態では、膜分離 内のpH条件を目標pH条件に制御することで、 メタン発酵槽1でのメタン発酵の最適化と膜 離槽2でのMAP等の無機スケールの生成を抑制 ることを同時に実現できる。

 また、制御装置50はメタン発酵槽1に設け pH計15でメタン発酵槽1の消化液のpHを監視し ており、メタン発酵槽1の消化液のpHが最適化 pH条件(pH=8)近似の所定範囲を逸脱する場合に 、pH計15の測定値を指標としてpH調整剤供給 17から適量のpH調整剤を膜分離槽2の消化液 添加し、メタン発酵の最適化を維持する。 のように、双方のpH調整剤供給系17を使用し 膜分離槽2とメタン発酵槽1とのpH条件を個別 に制御することも可能である。

 図5および図6は、バイオエタノール蒸留 渣を上述の膜型メタン発酵処理した際の膜 離槽内pH(無調整もしくは塩鉄添加で調整)と MAP結晶生成による膜分離装置の膜透過流束 下の実験データを示すものである。図5に示 すように、塩化第二鉄0.6%添加するRun1および 化第二鉄0.3%添加するRun2では、膜透過液pHは 7.8以下に維持され、MAPは生成しないが、pH調 を行わないRun3ではpHが8以上となる。また、 図6に示すように、塩化第二鉄0.6%添加するRun1 および塩化第二鉄0.3%添加するRun2では、膜透 流束はほぼ0.4m/dを越えて維持され、MAPは生 しないが、pH調整を行わないRun3では膜透過 束は0.3m/d以下に低下し、薬品洗浄により一 的に回復するが、直ちに膜透過流束は0.3m/d 下に低下する。

 なお、Run1、Run2、Run3の期間中メタン発酵 のpH値はメタン発酵槽へのpH調整剤の添加な しでpH=8近傍で維持された。

 図2は本発明の他の実施の形態を示すもので ある。先の実施の形態と同様の構成部材には 同符号を付して説明を省略する。図2に示す 成では、CO 2 濃縮手段としてCO 2 濃縮機21を設けている。CO 2 濃縮機21は一次側がバイオガス排出系9に連通 し、二次側が分岐管10に連通しており、メタ 発酵槽1で発生するバイオガスからCO 2 濃度を高めたCO 2 リッチガスを分離する。CO 2 リッチガスは膜分離装置5の散気装置5aに供給 し、CO 2 リッチガスを消化液へ吹き込んで消化液に炭 酸ガスを溶解させる。本実施の形態では膜分 離槽内の消化液に散気するが、メタン発酵槽 1から膜分離槽2へ流入する消化液に吹き込む とも可能である。

 制御装置50は、膜分離槽2のpH計14の測定値を 指標としてブロア11を制御してCO 2 濃縮機21によるCO 2 リッチガスの吹込量を調整する。この制御装 置によるCO 2 リッチガスの吹込量の調整によって膜分離槽 内のpH条件をスケールが生成しない目標pH条 (pH<7.8)以下の所定範囲内に調整することに より、メタン発酵槽内のpH条件をメタン発酵 適した最適化pH条件(pH=8)近似の所定範囲内 維持する。

 このように、本実施の形態では、CO 2 リッチガスを膜分離槽2へ吹き込んで消化液 炭酸ガスを溶解させることで、膜分離槽内 pH条件を目標pH条件よりも低く制御し、膜分 槽2でのトラブルを未然に回避する。尚、必 要に応じて先の実施の形態と同様に、pH計14 15の測定値に基づいてpH調整剤供給系16、17か ら適量のpH調整剤を補助的に添加することも 能である。

 図3は本発明の他の実施の形態を示すもの である。先の実施の形態と同様の構成部材に は同符号を付して説明を省略する。図3に示 構成は、基本的に先の実施の形態と同様の タン発酵に係る処理を行うものであるが、 料中にリン、マグネシウム、窒素などが多 に含まれることで、膜分離槽内のpH条件を目 標pH条件に維持し、かつメタン発酵槽内を最 化pH条件に維持することが困難となる場合 想定するものである。

 このため、濃縮分離手段として濃縮分離 22を設けている。本実施の形態では濃縮分 槽22は凝集沈殿槽からなるが、濃縮分離手段 としては機械式の遠心濃縮機、多重円盤式等 のものを採用することも可能である。

 濃縮分離槽22は流入側が送液ポンプ20を介 してメタン発酵槽1に接続し、流出側が返送 23を介して膜分離槽2に連通している。

 この構成により、濃縮分離槽22では、送 ポンプ20により供給するメタン発酵槽1の消 液に脱リン、脱硫効果を持つ鉄系凝集剤を 加して濃縮汚泥と分離液とに分離する。濃 汚泥はリン、マグネシウム、アンモニア等 無機スケール生成物質を無機系汚泥として み、この濃縮汚泥を系外へ余剰消化汚泥と て排出することで、濃縮分離槽22に供給され た消化液中の無機スケール生成物質は低減さ れる。分離液は無機スケール生成物質が低減 された状態でポンプ24により返送系23を介し 膜分離槽2に移送される。

 図4は本発明の他の実施の形態を示すもの である。先の実施の形態と同様の構成部材に は同符号を付して説明を省略する。図4に示 構成は、基本的に先の実施の形態と同様の タン発酵に係る処理を行うものであるが、 分離装置として加圧型膜分離装置25を使用す る。

 加圧型膜分離装置25は、一次側が送液ポ プ20を介してメタン発酵槽1に連通し、二次 が汚泥返送系26を介してメタン発酵1に連通 ている。pH調整剤供給系16は、メタン発酵槽1 から加圧型膜分離装置25へ供給する消化液にp H調整剤を添加し、pH計14はメタン発酵槽1から 加圧型膜分離装置25へ供給する消化液のpHを 定する。

 この構成により、メタン発酵槽1から導く 消化液を加圧型膜分離装置25で濃縮して分離 と濃縮汚泥とに分離し、分離液は系外へ取 出し、濃縮汚泥は汚泥返送系26を通してメ ン発酵槽1へ返送する。

 制御装置50は、pH計14の測定値を指標とし pH調整剤供給系16によるpH調整剤の添加量を 御することで、メタン発酵槽内のpH条件を タン発酵に適した最適化pH条件近似の所定範 囲内に維持しつつ、加圧型膜分離装置内のpH 件をスケールが生成しない目標pH条件以下 所定範囲内に調整する。

 また、原料中に窒素、リン、マグネシウ 、窒素などが多量に含まれることで、膜分 槽内のpH条件を目標pH条件に維持し、かつメ タン発酵槽内を最適化pH条件に維持すること 困難となる場合には、先の実施の形態にお る濃縮分離手段としての濃縮分離槽22を併 することも可能である。