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Patent Searching and Data


Title:
METHOD OF ASBESTOS DETOXIFICATION
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2008/111512
Kind Code:
A1
Abstract:
A method of asbestos detoxification, comprising the steps of (B1) impregnating an existing asbestos layer with an asbestos melting agent and detaching the layer; (B2) pulverizing the detached layer; (B3) charging the pulverizate obtained in the step B2 into a melting furnace; (B4) heating any resin submaterial used in disposal of the asbestos layer to thereby realize vaporization of the resin part and further conversion to liquefied oil; (B5) combusting the liquefied oil obtained in the step B4 together with fuel; and (B6) performing heating/melting of the pulverizate within the melting furnace with the use of heat quantity obtained in the step B5. By virtue of this detoxification method, not only can the asbestos sprayed onto the surface of foundation material, such as building, and asbestos-containing building material be detoxified at low energy but also there can be simultaneously accomplished detoxification/recycling treatment of various submaterials employed in this detoxification that require special management industrial waste disposal.

Inventors:
SAKAMOTO, Kajiro (4-16-18 Edahigashi, Tsuzuki-ku, Yokohama-sh, Kanagawa 06, 2240006, JP)
Application Number:
JP2008/054164
Publication Date:
September 18, 2008
Filing Date:
March 07, 2008
Export Citation:
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Assignee:
STREET DESIGN CORP. (4-16-18, Edahigashi Tsuzuki-ku, Yokohama-sh, Kanagawa 06, 2240006, JP)
株式会社ストリートデザイン (〒06 神奈川県横浜市都筑区荏田東4-16-18 Kanagawa, 2240006, JP)
International Classes:
B09B3/00; A62D3/40; A62D101/41; B09B3/00; A62D3/00
Attorney, Agent or Firm:
NAKAJIMA, Jun et al. (TAIYO, NAKAJIMA & KATO Seventh Floor, HK-Shinjuku Bldg., 3-17, Shinjuku 4-chome, Shinjuku-k, Tokyo 22, 1600022, JP)
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Claims:
 建築物等の基材表面に吹き付けられた既設アスベスト層の処理工法であって、前記アスベスト層内にアスベスト融解剤を含浸させ、その後、既設アスベスト層を剥離する第A1工程と、かかる既設アスベスト層を粉砕する第A2工程と、第A2工程にて得られた粉砕物を溶融炉中に投入する第A3工程と、前記溶融炉中の粉砕物を加熱・溶融する第A4工程と、を有することを特徴とするアスベストの無害処理工法。
 建築物等の基材表面に吹き付けられた既設アスベスト層の処理工法であって、前記アスベスト層内にアスベスト融解剤を含浸させ、その後、既設アスベスト層を剥離する第B1工程と、かかる既設アスベスト層を粉砕する第B2工程と、第B2工程にて得られた粉砕物を溶融炉中に投入する第B3工程と、アスベスト層の処理に当たって用いられた樹脂製の副資材を加熱して樹脂部を気化し、更に油化油とする第B4工程と、第B4工程で得られた油化油及び燃料の少なくともいずれかを燃焼する第B5工程と、第B5工程にて得られた熱量を用いて前記溶融炉中の粉砕物を加熱・溶融する第B6工程と、からなることを特徴とするアスベストの無害処理工法。
 建築物等の基材表面に吹き付けられた既設アスベスト層の処理工法であって、前記アスベスト層内にアスベスト融解剤を含浸させ、その後、既設アスベスト層を剥離する第C1工程と、かかる既設アスベスト層及びアスベスト層の処理に当たって用いられた樹脂製の副資材を粉砕する第C2工程と、第C2工程で得られた粉砕物を加熱し、樹脂部を気化し、アスベスト分とを分離する第C3工程と、第C3工程にて分離されたアスベスト分を溶融炉中に投入する第C4工程と、樹脂気化分を油化油として該油化油及び燃料の少なくともいずれかを燃焼する第C5工程と、第C5工程にて得られた熱量を用いて前記溶融炉中の粉砕物を加熱・溶融する第C6工程と、からなることを特徴とするアスベストの無害処理工法。
 アスベストを含む建材の処理工法であって、該建材を粉砕する第D1工程と、第D1工程にて得られた粉砕物を溶融炉中に投入する第D2工程と、前記溶融炉中の粉砕物を加熱・溶融する第D3工程と、を有することを特徴とするアスベストの無害処理工法。
 前記溶融炉中に燃料を投入する工程を付加したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のアスベストの無害処理工法。
 前記燃料が重油であることを特徴とする請求項5に記載のアスベストの無害処理工法。
 前記溶融炉中に第B4工程にて得られる非油化油分を投入する工程を付加したことを特徴とする請求項2に記載のアスベストの無害処理工法。
 前記アスベスト融解剤が、カルシウム化合物であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のアスベストの無害処理工法。
 前記カルシウム化合物が、フッ化カルシウム、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウムから選択されたことを特徴とする請求項8に記載のアスベストの無害処理工法。
 前記アスベスト融解剤がアスベスト用バインダーに分散されて使用されることを特徴とする請求項1乃至3及び請求項5乃至9のいずれか1項に記載のアスベストの無害処理工法。
 前記アスベスト用バインダーが、アクリル酸エステル共重合エマルジョン又はカチオン性スチレンブタジェン共重合体とメタクリル酸シクロへキシル共重合体との混合物であることを特徴とする請求項10に記載のアスベストの無害処理工法。
  前記アスベスト用バインダーが、アクリル酸エステル共重合エマルジョンと水の組成であることを特徴とする請求項10又は11に記載のアスベストの無害処理工法。
 既設アスベスト層表面にアスベスト融解剤を分散したアスベスト用バインダーをスプレー塗布して含浸させたことを特徴とする請求項1乃至3及び請求項5乃至12のいずれか1項に記載のアスベストの無害処理工法。
 既設アスベスト層をアスベスト融解剤を分散したアスベスト用バインダー液中にデイップして含浸させたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のアスベストの無害処理工法。
 既設アスベスト層内にノズルを差し込み、当該ノズルよりアスベスト融解剤を分散したアスベスト用バインダーを既設アスベスト層内にスプレー含浸させたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のアスベストの無害処理工法。
 副資材が、作業現場を覆う樹脂製のシート或いは作業服である請求項1乃至3のいずれか1項に記載のアスベストの無害処理工法。
 アスベスト融解剤をアスベスト用バインダーを公知の手段で含浸させたアスベスト層を、車上或いは剥離作業現場に備え付けた溶融炉内で加熱することを特徴とする請求項1乃至3及び請求項5乃至16のいずれか1項に記載のアスベストの無害処理工法。
 アスベスト用バインダーを固化させたことを特徴とする請求項1乃至3及び請求項5乃至17のいずれか1項に記載のアスベストの無害処理工法。
Description:
アスベストの無害処理工法

 本発明は、天井や壁等の建築材或いは鉄 等の基材に吹き付けられたアスベストの処 工法に関するものであり、アスベストの飛 防止を目的として封じ込め、これを除去し 更には溶融して、アスベストを無害化処理 る工法に係るものである。

 近年に至り、アスベストの吹き付け作業 の飛散は元より、吹き付け後における老化 劣化・剥離飛散が大きな問題となり、アス スト公害として重大な問題となっている。 ち、軽量・微細なアスベストは、大気中に 散されやすく、その形状が魚の小骨のよう 尖鋭で、粘膜等に突き刺さると人間の自浄 用では排出が難しい物質である。

 このため、様々な健康障害・疾病を引き こすことが言われており、アスベストの吸 によって胸膜尖(胸膜肥厚)が起きたり、石 肺(アスベスト症)、肺気腫、更には悪性中皮 腫や肺ガンを引き起こすことが指摘されてい る。しかもこれらの障害は疾病や吸引後10~20 経過してから発症すると言われるだけに、 在できるだけ速やかに対策を講じる必要が る。

 天井等に吹き付けられたアスベストは、 在では作業者が完全防護服を着て、更に周 に飛散することがないように樹脂製のシ-ト にて囲む等の対策を講じてからこれを天井の 基礎部分より剥離し、その後廃棄処分とする 手段が取られていた。しかしながら、作業者 に対しての安全管理は極めて厳重にされなく てはならず、しかも大気に飛散しやすいため に周辺にこれが飛び散らないようにする対策 も極めて大掛かりなものとなっている。しか も、剥離集積されたアスベストはそのまま廃 棄処分とするわけにはゆかず、しかも腐食し にくいことからその処分にも作業者の健康、 周辺への飛散防止、永久的な処理対策が立て られなくてはならず、極めてコストのかかる 処理となっていた。勿論、処理作業に用いら れる副資材等も完全に処理される必要がある ことは言うまでもない。

 現在、アスベスト及びアスベスト含有物 は特別管理産業廃棄物として最終処分場に め立てられているが、これにも限度がある そのため、従来より種々のアスベストの無 化処理技術が提案されている。その代表的 ものとしては、密閉型電気炉溶解法が挙げ れる(特許第3085959号明細書)。

 ここで、上記文献には、密閉型電気炉に りシュートを介して袋中に収容されたアス ストを高温で溶解する無害化処理方法が開 されている。これを発展させて、基材表面 ら除去したアスベストをカルシウムの袋に れ、そのまま焼却する処理方法も考えられ 。しかるに、密閉型電気炉による処理によ てもアスベストの無害化処理方法は、1000℃ 以上、好ましくは1500℃以上の処理温度を要 、膨大なエネルギー消費問題を抱えている とから実用化には至っていないのが現状で る。

 一方、アスベスト無害化処理工法として の技術も開示されている(特開2005-134554号公 )。これは、アスベストとフロン分解物を混 合し、この混合物を加熱処理することによっ てアスベストを無害化することができるとい う技術である。しかしながら、既存のアスベ スト層を剥離する際に多量の粉塵が発生する ことは避けられず、かつ、処理のためのアス ベストの移送中或いはフロン分解物との混合 中にこれ又粉塵の発生があり、作業者や近隣 の人にまで影響があることは否めない。更に 言えば、フロンを分解することは極めて難し い技術であり、かつ高価な技術であり、実用 化には大きな課題がある。

 本発明は、建築物等の基材の表面に吹き けられたアスベストを低エネルギーで確実 無害化できるアスベスト無害化処理工法を 供するものである。更に言えば、本発明は 建築物等の基材の表面のアスベストをその 面から剥離する前に処理し、アスベストの 散を防止した後にこれを剥離し、低エネル ーでアスベストを確実に無害化できるアス スト無害化処理工法を提供するものである 更には、本発明は、この無害化処理に使用 れた特別管理産業廃棄物処理をしなくては らない各種の副資材をも同時に処理し、更 無害化を完全とした工法を提供するもので る。

 第1発明の要旨(請求項1)は、建築物等の基 材表面に吹き付けられた既設アスベスト層の 処理工法であって、前記アスベスト層内にア スベスト融解剤を含浸させ、その後、既設ア スベスト層を剥離する第A1工程と、かかる既 アスベスト層を粉砕する第A2工程と、第A2工 程にて得られた粉砕物を溶融炉中に投入する 第A3工程と、前記溶融炉中の粉砕物を加熱・ 融する第A4工程と、を有するアスベストの 害処理工法にかかるものである。

 第2発明の要旨(請求項2)は、建築物等の基 材表面に吹き付けられた既設アスベスト層の 処理工法であって、前記アスベスト層内にア スベスト融解剤を含浸させ、その後、既設ア スベスト層を剥離する第B1工程と、かかる既 アスベスト層を粉砕する第B2工程と、第B2工 程にて得られた粉砕物を溶融炉中に投入する 第B3工程と、アスベスト層の処理に当たって いられた樹脂製の副資材を加熱して樹脂部 気化し、更に油化油とする第B4工程と、第B4 工程で得られた油化油及び燃料の少なくとも いずれかを燃焼する第B5工程と、第B5工程に 得られた熱量を用いて前記溶融炉中の粉砕 を加熱・溶融する第B6工程と、からなるアス ベストの無害処理工法にかかるものである。

 第3発明の要旨(請求項3)は、建築物等の基 材表面に吹き付けられた既設アスベスト層の 処理工法であって、前記アスベスト層内にア スベスト融解剤を含浸させ、その後、既設ア スベスト層を剥離する第C1工程と、かかる既 アスベスト層及びアスベスト層の処理に当 って用いられた樹脂製の副資材を粉砕する C2工程と、第C2工程で得られた粉砕物を加熱 し、樹脂部を気化し、アスベスト分とを分離 する第C3工程と、第C3工程にて分離されたア ベスト分を溶融炉中に投入する第C4工程と、 樹脂気化分を油化油として該油化油及び燃料 の少なくともいずれかを燃焼する第C5工程と 第C5工程にて得られた熱量を用いて前記溶 炉中の粉砕物を加熱・溶融する第C6工程と、 からなるアスベストの無害処理工法にかかる ものである。

 第4の発明の要旨(請求項4)は、アスベスト を含む建材の処理工法であって、該建材を粉 砕する第D1工程と、第D1工程にて得られた粉 物を溶融炉中に投入する第D2工程と、前記溶 融炉中の粉砕物を加熱・溶融する第D3工程と を有するアスベストの無害処理工法にかか ものである。

 第1発明は、建築物等の基材の表面に吹き 付けられたアスベスト層の無害化処理工法を 提供するものであり、アスベストの粉塵の飛 散がなく、かつアスベストを完全に無害化処 理する手段を提供することができたものであ る。しかも、その処理は低温下にて行うこと ができることとなったものであり、処理効果 は極めて効率的である。尚、アスベスト層は バインダーを固化した状態でそのまま使用す ることも可能であり、その後、これを剥離し て処理することも可能である。

 第2~第3発明は、第1発明を更に効果的にし た処理工法を提供するもので、処理時にアス ベストの粉塵の飛散がなく、かつ処理時に用 いた副資材をも完全に処理し、無害化する処 理工法を提供することができたものである。 しかも、その処理は低温下にて行うことがで きることとなったものであり、処理効果は極 めて効率的である。特に第2~第3発明は、この 無害化処理に使用された特別管理産業廃棄物 処理をしなくてはならない各種の副資材をも 同時に再資源化処理可能とした工法を提供す るものである。

 第4発明は、アスベストを含有する建材の 無害化処理工法を提供するものであり、アス ベストの粉塵の飛散がなく、かつアスベスト を完全に無害化処理する手段を提供すること ができたものである。しかも、その処理は低 温下にて行うことができることとなったもの であり、処理効果は極めて効率的である。

第1発明のアスベストの無害処理工法を 説明する図である。 第2発明のアスベストの無害処理工法を 説明する図である。 第2発明の第B4工程を説明する図である 第1~第3発明によるアスベスト層処理の 体例を説明する図である。 第3発明のアスベストの無害処理工法を 説明する図である。

 以下、本発明を各発明ごとに説明する。
<第1発明>
 先ず、第1発明に説明を加えるが、下記の内 容は、基本的に第1発明~第3発明に共通するも のである。
 第1発明のアスベストの無害処理工法は、第 A1工程~第A5工程からなり、アスベストを封じ め、除去、溶融し、これと無害化処理工法 を一体化した技術である。具体例で言えば 先ず、天井等にて代表される建築物や鉄骨 の基材の表面に吹き付けられたアスベスト を封じ込め、更に、このアスベスト層を剥 後に低温にて加熱して無害化する工法であ 。尚、処理できるアスベストとしては特に 定されるものではなく、クリソタイル、ク シドライト、アモサイト、アンソフイライ 、トレモライト、アクチノライト等の全て アスベストが挙げられる。

 「第A1工程」
 本工程は、建築物等の基材の表面に形成さ たアスベスト層内にアスベスト融解剤を含 させる工程であり、要すれば、バインダー てそのまま固化してしまう工法であり、ア ベストと反応する融解剤をアスベスト層内 分散させ、これを剥離する工程である。

 ここで、更に具体的に述べれば、本工程 、a)コンクリートや鉄骨等の機材表面上等 吹き付け等によって形成されたアスベスト に処理するものであること、b)該アスベスト 層にアスベスト融解剤を分散し、要すれば、 バインダーと共にスプレーし、或いは噴霧用 ノズルを差し込んでアスベスト層内部にスプ レーしてこれを含浸させること、c)要すれば これを固化すること、d)前記のアスベスト を剥離すること、の各段階からなるもので る。

 「第A2工程」
 本工程は、第A1工程にて剥離されたアスベ ト層を粉砕する工程である。具体的に言え 、該アスベスト層をホッパーより投入し、 えばスクリュー等にて粉砕する工程である

 「第A3工程」
 本工程は、第A2工程にて得られた粉砕物を 融炉中に投入する工程である。溶融炉には 源に連なる加熱装置が備えられている。

 「第A4工程」
 本工程は、前記溶融炉中の粉砕物を加熱・ 融する工程である。
 なお、本工程における加熱・溶融のための 源として、別途重油等の燃料を燃焼する工 を設け、この熱量を用いてもよい。

 以下、第1発明について更に言及すれば、 無害処理の場所は特に限定されることはなく 、例えば、剥離現場での処理、運搬途中での 処理、廃棄現場における処理等のいずれでも 良い。この場合、溶融炉を車上に設置し、こ の車上の溶融炉中で処理することも可能であ り、各現場に溶融炉を設置して処理すること もできることは言うまでもない。又、アスベ スト中への融解剤の含浸方法や含浸時期も特 に制限はなく、溶融炉中に投入する前に含浸 処理しても、溶融炉中でこれらを混合して含 浸処理してもいずれでも良い。

 特に、溶融炉をアスベストの剥離作業現 に搬入してアスベスト特別管理産業廃棄物 処理を行うことができるという特徴がある 即ち、剥離(要すれば固化)されたアスベス 層を低温にて加熱して無害化するいわゆる 融炉を車上に備え、或いは作業現場に備え これを稼働させ、アスベストを剥離した作 現場で溶融させてしまうことが可能である 溶融条件は、溶融炉の大きさ・性能、更に アスベストの量にもよるが、一般には約700 で約1~2時間程度で溶融することにより、ア ベストが溶融され、無害化され、非繊維化 れ、安全を確保した輸送が可能となる。更 、溶融されて減量された廃棄物を最終処分 きるものである。

 アスベストを低エネルギーで無害化する は、できる限り低温でアスベストを融解さ る融解剤を見つけ出すことが有効であり、 発明者はカルシウム化合物に着目してこれ 融解剤としたものである。そして、融解剤 しては、粉末状、半ナマ状、スラリー状の ずれの形態のものも使用できる。具体的に 、例えば前記カルシウム化合物を600℃以下( 例えば、575℃)の低温で所定時間(例えば、2時 間)加熱処理してなるものである。本発明に れば、低エネルギー(加熱温度600℃以下)でア スベストを確実に分解することができる。即 ち、アスベストの繊維形態の消滅、結晶構造 の崩壊等を引き起こして無害化できる。

 アスベスト層内にアスベスト融解剤を含 させるが、その具体例としてはカルシウム 合物であり、好ましくは、フッ化カルシウ 、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、塩化 ルシウム、水酸化カルシウム等が単独又は 合して使用されるものである。

 アスベスト層中にアスベスト融解剤を分 ・含浸する方法としては、第1にアスベスト 表面にアスベスト融解剤を直接、或いはバイ ンダーと共にスプレーし、これをアスベスト 層中に含浸させ、要すればこれを固化する方 法であり、第2にはアスベスト融解剤を直接 或いはバインダーと共に噴霧するノズルを 体に達するまで差し込み、ノズルより噴射 てアスベスト層中に含浸し、要すればこれ 固化する方法である。又、第3の方法として 、アスベスト用バインダー中に当該アスベ トを直接デイップして含浸させる方法であ 。勿論、バインダーはノズルを抜き取った に固化するのがよい。

 ノズルを用いる場合には、要すればアス スト層の表面にシーリング層を形成するこ もできる。これによってアスベストの飛散 防止し、作業中或いは将来に渡っての安全 確保するものである。かかるシーリング層 アスベスト層が直接むき出しになっている 合に特に必要であり、アスベスト層が既に 分な層(シーリング層)にて覆われている場 には不要であり、新たにシーリング層を形 する場合には、他の材料との関係で、バイ ダーがそのまま、或いはこれに若干変更を えた材料で形成する。

 アスベスト用バインダーとしては、水溶 高分子又は高分子ラテックスを用いること できる。水溶性高分子としては、水溶性の 素/ホルムアミド樹脂やグアナミン樹脂の他 、ポリビニルアルコール、メチルセルロース 、ポリビニルピロリドン等が用いられる。高 分子ラテックスとしては、スチレン/ブタジ ン系ラテックス、アクリル系ラテックス、 化ビニリデン系ラテックス、塩化ビニル系 テックス、酢酸ビニル系ラテックス等が用 られる。

 そして、カチオン性スチレンブタジェン 重合体、カルボキシル変性スチレンブタジ ン共重合体(エマルジョンタイプ)メタクリ 酸シクロヘキシル共重合体、メタクリル酸 クロヘキシルとα-オレフィン類、ビニルエ テル類、ハロゲン化ビニル化合物等との共 合体(エマルジョンタイプ)が特に好ましい。 かかる材料は、アクリル酸エステル共重合エ マルジョンと水の組成であり、更に好適例と しては、特開2007-308871号公報に記載されるカ オン性スチレンブタジェン共重合体とメタ リル酸シクロヘキシル共重合体との混合物 ある。バインダーとしては、耐候性、接着 、形状変化への追従性等が必要であるが、 記の混合物は特に優れている。

 かかるアスベスト用バインダーの具体例 しては、アクリル酸エステル共重合エマル ョン又はカチオン性スチレンブタジェン共 合体とメタクリル酸シクロヘキシル共重合 との混合物であり、好適例としては、アク ル酸エステル共重合エマルジョンと水の組 である。

 バインダーの最良の形態としては、通常 はアクリル酸エステル共重合エマルジョン はカチオン性スチレンブタジェン共重合体 メタクリル酸シクロへキシル共重合体との 合物であり、具体的には、アクリル酸エス ル共重合エマルジョンと水の混合物であり これらにカルシウム化合物にて代表される スベスト融解剤が分散される。

<第2発明>
 以下、第2発明について追加・説明する。
 「第B1工程」~「第B3工程」
 これらの工程は、第1発明の第A1工程~第A3工 と同様である。

 「第B4工程」
 本工程は、アスベスト層の処理に当たって いられた樹脂製の副資材を加熱して樹脂部 化し、これを油化油とする工程である。勿 、樹脂部以外の非油化部(アスベスト部)も められることは言うまでもない。尚、本工 においては、油化の工程に用いられる油化 置が必要であり、第1発明で説明した夫々の 害処理の場所に油化装置を備えることがで 、或いは、その他の場所に油化装置を備え ここで得られた油化油を用いればよいこと 言うまでもない。またこの場合、前記溶融 とともに油化装置をアスベストの剥離作業 場に搬入してアスベスト特別管理産業廃棄 の処理を行うことができる。

 本工程にて油化される副資材は、例えば アスベスト層を処理し、剥離する作業現場 完全に覆う樹脂製のシートであり、或いは スベストを入れる樹脂製の袋であり、これ は極めて大量に使用され、完全に廃棄され くてはならない。作業者がまとう作業着も 様である。

  特に第2発明では、本工程を加えたこと よりアスベスト層の処理の際に排出される てのものをアスベストと共に処理してしま うとするものであり、いわゆる廃樹脂処理 一つである樹脂の油化技術を附加したこと 特徴とするものである。廃樹脂油化処理方 及び処理装置は従来より多数提案されてお 、これらについては特に限定するものでな が、一例を挙げれば、副資材を熱分解・油 し、これを回収した油化油を燃料として利 する方法が広く知られており、例えば、熱 塑性樹脂を対象とした溶融・熱分解によっ 油化・回収し、燃料化して利用する方法が る(特開昭49-017477号公報及び特開昭59-174689号 公報参照)。

 「第B5工程」
 本工程は、第B4工程で得られた油化油及び 料の少なくともいずれかを燃焼する工程で り、第B6工程における熱源として用いられる 。なお、前記油化油は溶融炉としての電気炉 に電力を供給する発電機用の燃料として用い てもよい。

 「第B6工程」
 本工程は、第1発明の第A4工程と類似であり 第B5工程にて得られた熱量を用いて前記溶 炉中の粉砕物を加熱・溶融する工程である

<第3発明>
 次に、第3発明の概要を以下に説明する。
 「第C1工程」
 本工程は、第1発明の第A1工程と同内容であ 。

 「第C2工程」
 本工程は、第C1工程における既設アスベス 層及びアスベスト層の処理に当たって用い れた樹脂製の副資材を同時に粉砕する工程 ある。

 「第C3工程」
 本工程は、第C2工程で得られた粉砕物を加 し、樹脂部を気化し、アスベスト分とを分 する工程である。具体的には、粉砕物を約30 0~500℃にて加熱し、粉砕物中の樹脂部を気化 、非気化分(アスベスト分)と分離する工程 ある。

 「第C4工程」
 本工程は、第C3工程にて分離されたアスベ ト分を溶融炉中に投入する工程である。

 「第C5工程」
 本工程は、第C3工程にて得られた樹脂気化 を油化油とし、該油化油及び燃料の少なく もいずれかを燃焼する工程である。これに って、副資材中に含まれている樹脂分を完 に燃料化できたものである。なお、前記油 油は溶融炉としての電気炉に電力を供給す 発電機用の燃料として用いてもよいことは 第2発明における前記第B工程と同様である。

 「第C6工程」
 本工程は、第C5工程にて得られた熱量を用 て溶融炉に投入された粉砕物を加熱・溶融 る工程である。これによって樹脂分は完全 燃料としてリサイクルできることとなった のであり、アスベストの無害化も促進でき こととなったものである。

<第4発明>
 第4発明のアスベストの無害処理工法は、第 D1工程~第D3工程からなり、アスベストを含有 る建材をそのまま粉砕、溶融し、無害化処 工法と技術である。具体例で言えば、先ず アスベストを含む石膏ボード、天井材ボー 、防火板などの建材を建築物から取り外し 更に、この建材を低温にて加熱して無害化 る工法である。尚、処理できるアスベスト しては、前記アスベスト層で説明したもの べてが挙げられる。

 「第D1工程」
 本工程は、建築物から取り外したアスベス を含む建材を粉砕する工程である。具体的 言えば、第A1工程同様、前記建材をホッパ り投入し、例えばスクリュー等にて粉砕す 工程である。

 「第D2工程」
 本工程は、第D1工程にて得られた粉砕物を 融炉中に投入する工程である。溶融炉には 源に連なる加熱装置が備えられている。

 「第D3工程」
 本工程は、前記溶融炉中の粉砕物を加熱・ 融する工程である。
 なお、本工程における加熱・溶融のための 源として、第A4工程同様、別途重油等の燃 を燃焼する工程を設け、この熱量を用いて よい。

 以下、実際の具体例をもって本発明を更に 明する。
 [第1発明]
 図1は第1発明の概要を示す図であり、第1発 は、既存のアスベスト層の処理(第A1~第A3工 )と、これらの工程にて粉砕物を溶融炉で加 熱・溶融する第A4工程とからなるもので、必 に応じて、溶融炉に熱量を供給するため燃 を燃焼する工程を含んでもよい。なお、前 燃料としては、通常では、重油等を熱源と るのがよい。

 図4は本発明におけるアスベスト層を示す 図であり、1は天井コンクリート、2は天井コ クリート1の表面に吹き付けられたアスベス ト層である。3はこのアスベスト層2の表面に インダーをスプレー塗布し、これを固化し バインダー層3としたものである。そして、 噴霧用ノズル5をバインダー層(シーリング層) 3を貫き、アスベスト層2中に差し込み、アス スト融解剤を分散したバインダーをアスベ ト層2内部に噴霧しアスベスト層1中にこれ 含浸して固化する。尚、図中の符号10はアス ベスト処理をする際に全体を覆蓋する副資材 であり、これは第B4~第B5工程にて油化処理さ るものである。

 バインダー層3は、カチオン性スチレンブ タジェン共重合体とメタクリル酸シクロへキ シル共重合体との混合物を用い、これにアス ベスト融解剤としてフッ化カルシウム、炭酸 カルシウム(カルシウム無機化合物)を混合し ものである。尚、この融解剤とアスベスト の重量比は約3:2の割合であった。

 かかるアスベスト融解剤を分散したバイ ダーを固化したアスベスト層2をコンクリー ト1の表面より剥離した。この剥離の際、ア ベストの飛散は全く発生しなかった。

 [第2発明]
 第2発明は、図2に示すように、第1発明の内 を全て含み、さらに燃料を燃焼等する第B5 程と、第B5工程にて得られた熱量を用いて粉 砕物を加熱・溶融する第B6工程に加え、アス スト層の処理に用いた副資材を油化油とす 第B4工程を設け、この油化油を第B5工程にお ける燃焼燃料あるいは発電燃料として用いて 第B6工程における熱源としたものである。油 油のみでは燃料として不足する場合には、 えば重油等を加えて熱源とするのがよい。
 第2発明における副資材について言えば、主 としてポリエチレンにて構成された覆蓋シー ト及び作業服を油化処理し、副資材約1kgより 約900gの油化油を得た。尚、副資材はポリエ レンに限定されるものものではなく、ポリ チレン、ポリプロピレン等であってもよい とは言うまでもない。

 図3は第2発明の第B4工程の概要を示す図で あり、通常は、副資材10を粉砕、破砕(ペレッ ト化、小片化など)する前処理装置11、原料投 入ホッパー12、溶解炉13、ガス分解装置14、セ パレーター15、製品タンク16に大別できる。

 これらを順を追って簡単に述べれば、先 、副資材10を前処理装置11により乾燥させた 廃プラスチック原料としてペレット化、小片 化し、次いで定量供給装置により原料投入ホ ッパー12ヘ投入し、スクリュー12a等で溶解炉1 3へ送る。溶解炉13は温風発生装置13aを備え、 溶解炉13に熱を加え原料を溶かし融解させる 溶けた原料はガス分解装置14で気化され傾 管14aの上部へと送られる。この傾斜管14aは 部から上部への温度差による「熱勾配」を み出すこととなり、原料はそれぞれの温度 のところで1次分解を起こしガス化する。14b 温風発生装置である。

 更に、傾斜管14aは上部へ上がって行くほ 温度が高いことから、気化したガスはその 料により自然と二次分解を起こすこととな 。そして、取り出された二次分解ガスは、 すれば、水性アルカリのシャワーリングに り中和され、最終的にオイルタンク15に導 れる。要すれば、蒸留分離され、各油分に 出・回収されることとなる。

 オイルタンク15に集められた油化油は、 焼燃料(700℃程度)あるいは溶融炉としての電 気炉に電力を供給する発電機用の燃料として 用いられるが、この油化油は温風発生装置13a 又は14bに導かれて熱源として用いられ、第B6 程の溶融炉に導かれてアスベストを無害化 理するものである。

 アスベスト層の加熱処理について言えば 剥離したアスベスト(融解剤入り)、及び比 例(融解剤なし)として同種のアスベストを用 い、溶解炉に入れ、重油と油化油を燃料とし 、所定温度(前者で500℃~700℃、後者で1000℃) 維持された電気炉内で1~2時間加熱した後、 理したアスベストを得た。

 本発明はかかる回収された油化油を熱源 して第B6工程にて用い、油化装置或いはア ベスト溶融炉に熱源を供給し、前記アスベ ト層の加熱・溶融に供するものであり、こ によってアスベスト処理作業中に排出され アスベスト以外の要廃棄物を、アスベスト 処理と共に完全になくすことが可能となっ ものである。

 (評価)
 顕微鏡による観察では、前者の例では繊維 の減少が見られ、700℃の処理では繊維質は く存在しなかった。後者の例では繊維質は 解されずに残っていた。このことから、本 明で特定したアスベスト融解剤はアスベス の分解を促進させる作用があることが判明 た。

 走査型電子顕微鏡による観察では、前者 は繊維質の存在が確認されていない。この とから、生体への影響が低くなったことを している。

 又、X線回析の結果、アスベスト(一般組成 :Mg 3 Si 2 O 5 (OH) 4 )が分解し、かつ本発明のアスベスト融解剤 反応し、カスピディン(Ca 4 Si 2 O 7 F 2 )と酸化マグネシウム(MgO)に分解することが判 明した。尚、アスベストのOH基が脱離してフ レステライト(Mg 2 SiO 4 )が生成し、次いで本発明におけるアスベス 融解剤と反応して分解されるものと思われ 。

 [第3発明]
 図5は第3発明の概要を示す図である。第3発 は、既存のアスベスト層の処理と、副資材 処理を基本的に一緒に処理(第C1工程~C4工程) し、副資材からの油化油(第C3工程、第C5工程) を燃料として用いて熱源(第C6工程)としたも である。油化油のみでは燃料として不足す 場合は、例えば重油等を加えて熱源とする がよい。

 [第4発明]
 第4発明の概要は、図1に示す第1発明の第A1 程を、アスベストを含む建材を建築物から り外す工程とした以外は、前述した第1発明 同様である。

 本発明は以上の構成であり、天井、壁、 骨等の基材の表面に吹き付けられたアスベ ト層を剥離・除去することなく処理したも であり、処理に対する作業も安全であり、 業コストも低減できたものである。そして このアスベストを低温で加熱することによ てアスベストの無害化がもたらされる等、 スベストの処理手段として利用範囲は極め 広い。尚、処理できるアスベストは吹き付 られたアスベストのみならず、アスベスト 含有する建材等も同様に無害化処理できる とは言うまでもない。

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