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Title:
METHOD OF CONTROLLING EXHAUST GAS IN OXYGEN COMBUSTION BOILER AND APPARATUS THEREFOR
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/110037
Kind Code:
A1
Abstract:
An exhaust gas control apparatus for an oxygen combustion boiler (4) including a boiler (4) provided with a burner (6) and a two-stage combustion port (7); a primary recirculation line (12) for feeding pulverized coal obtained by a mill (3) to the burner (6) of the boiler (4) by a primary recirculating exhaust gas; a secondary recirculation line (14) for feeding another portion of recirculating exhaust gas to a wind box (5) of the boiler (4); an oxygen production equipment (23); a direct supply line (25) for direct supply of a portion of oxygen produced by the oxygen production equipment (23) to the burner (6); and a secondary oxygen mixing line (24) for supply of another portion of oxygen produced by the oxygen production equipment (23) to the secondary recirculation line (14). The exhaust gas control apparatus comprises an oxygen supply line (26) for supply of oxygen to the two-stage combustion port (7) of the boiler (4) and flow rate regulators (20,27) for regulation of oxygen concentration provided along the oxygen supply line (26).

Inventors:
TERUSHITA SHUUHEI (JP)
YAMADA TOSHIHIKO (JP)
WATANABE SHUZO (JP)
UCHIDA TERUTOSHI (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/000475
Publication Date:
September 11, 2009
Filing Date:
March 06, 2008
Export Citation:
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Assignee:
IHI CORP (JP)
ELECTRIC POWER DEV CO (JP)
TERUSHITA SHUUHEI (JP)
YAMADA TOSHIHIKO (JP)
WATANABE SHUZO (JP)
UCHIDA TERUTOSHI (JP)
International Classes:
F23C99/00; F22B35/00; F23C9/00; F23K3/02; F23L9/02; F23N5/00
Foreign References:
JPH06101809A1994-04-12
JPH0526409A1993-02-02
JPS5942452U1984-03-19
JPS62192044U1987-12-07
JPH05231609A1993-09-07
JP2001235103A2001-08-31
JPH05168853A1993-07-02
JP2007147162A2007-06-14
Other References:
See also references of EP 2251599A4
Attorney, Agent or Firm:
Patent firm YAMADA PATENT OFFICE (JP)
Patent business corporation Yamada patent firm (JP)
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Claims:
 バーナと二段燃焼用ポートとを配設したボイラと、該ボイラから排出されて再循環する排ガスの一部を一次再循環排ガスとしてミルへ導入し、該ミルで粉砕された微粉炭を前記一次再循環排ガスによりボイラのバーナへ供給する一次再循環系路と、再循環する排ガスの他の一部をボイラのウィンドボックスに供給する二次再循環系路と、酸素製造装置と、該酸素製造装置で製造した酸素の一部を前記バーナに直接供給するダイレクト供給系路と、該酸素製造装置で製造した酸素の他の一部を前記二次再循環系路に供給する二次酸素混合系路とを有する酸素燃焼ボイラの排ガス制御方法であって、前記ボイラの二段燃焼用ポートに対し、酸素を供給して酸素濃度を調整することからなる酸素燃焼ボイラの排ガス制御方法。
 排ガスの未燃分が許容値であって全体のNOx濃度を下げる場合には、二段燃焼用ポートへの再循環排ガス量を増やす方向に調整して二段燃焼用ポートへの酸素濃度を減少させ、ボイラの全体の収熱を上げる場合や全体の排ガスの未燃分を下げる場合には、二段燃焼用ポートへの再循環排ガス量を減らす方向に調整して二段燃焼用ポートへの酸素濃度を増加させる請求項1に記載の酸素燃焼ボイラの排ガス制御方法。
 ボイラに配設された複数の二段燃焼用ポートに対し、二段燃焼用ポートごとに酸素濃度を調整する請求項1又は2に記載の酸素燃焼ボイラの排ガス制御方法。
 二次再循環系路で供給される排ガスの一部をボイラの二段燃焼用ポートに供給する請求項1に記載の酸素燃焼ボイラの排ガス制御方法。
 二次再循環系路で供給される排ガスの一部をボイラの二段燃焼用ポートに供給する請求項2に記載の酸素燃焼ボイラの排ガス制御方法。
 二次再循環系路で供給される排ガスの一部をボイラの二段燃焼用ポートに供給する請求項3に記載の酸素燃焼ボイラの排ガス制御方法。
 バーナと二段燃焼用ポートとを配設したボイラと、該ボイラから排出されて再循環する排ガスの一部を一次再循環排ガスとしてミルへ導入し、該ミルで粉砕された微粉炭を前記一次再循環排ガスによりボイラのバーナへ供給する一次再循環系路と、再循環する排ガスの他の一部をボイラのウィンドボックスに供給する二次再循環系路と、酸素製造装置と、該酸素製造装置で製造した酸素の一部を前記バーナに直接供給するダイレクト供給系路と、前記酸素製造装置で製造した酸素の他の一部を前記二次再循環系路に供給する二次酸素混合系路とを有する酸素燃焼ボイラの排ガス制御装置であって、前記ボイラの二段燃焼用ポートへ酸素を供給する酸素供給系路と、酸素供給系路に配置されて酸素濃度を調整する流量調節器とを備えたことを特徴とする酸素燃焼ボイラの排ガス制御装置。
 排ガスの未燃分が許容値であって全体のNOx濃度を下げる場合には、流量調節器により二段燃焼用ポートへの再循環排ガス量を増やす方向に調整して二段燃焼用ポートへの酸素濃度を減少させ、ボイラの全体の収熱を上げる場合や全体の排ガスの未燃分を下げる場合には、流量調節器により二段燃焼用ポートへの再循環排ガス量を減らす方向に調整して二段燃焼用ポートへの酸素濃度を増加させるように構成した請求項7に記載の酸素燃焼ボイラの排ガス制御装置。
 ボイラに配設された二段燃焼用ポートを複数にし、二段燃焼用ポートごとに酸素濃度を調整するように複数の分岐酸素供給系路を備えた請求項7又は8に記載の酸素燃焼ボイラの排ガス制御装置。
 二次再循環系路で供給される排ガスの一部をボイラの二段燃焼用ポートに供給する三次再循環系路を備えた請求項7に記載の酸素燃焼ボイラの排ガス制御装置。
 二次再循環系路で供給される排ガスの一部をボイラの二段燃焼用ポートに供給する三次再循環系路を備えた請求項8に記載の酸素燃焼ボイラの排ガス制御装置。
 二次再循環系路で供給される排ガスの一部をボイラの二段燃焼用ポートに供給する三次再循環系路を備えた請求項9に記載の酸素燃焼ボイラの排ガス制御装置。
Description:
酸素燃焼ボイラの排ガス制御方 及び装置

 本発明は、酸素燃焼ボイラの排ガス制御 法及び装置に関するものである。

 近年、地球規模の環境問題として大きく取 上げられている地球温暖化は、大気中の二 化炭素(CO 2 )の濃度の増加が主要因の一つであることが らかにされており、火力発電所はこれらの 質の固定排出源として注目されているが、 力発電用燃料としては石油、天然ガス、石 が使用されており、特に石炭は採掘可能埋 量が多く、今後需要が伸びることが予想さ ている。

 石炭は、天然ガス及び石油と比較して炭素 有量が多く、その他、水素、窒素、硫黄等 成分、及び無機質である灰分を含んでおり 石炭を空気燃焼させると、排ガスの組成は どが窒素(約70%)となり、その他、二酸化炭 CO 2 、硫黄酸化物SOx、窒素酸化物NOx、酸素(約4%) のガス、及び未燃分、灰分等の微粒子を含 だものとなる。そこで、排ガスは脱硝、脱 、脱塵等の排ガス処理を実施し、NOx、SOx、 粒子が環境排出基準値以下になるようにし 煙突から大気に排出している。

 前記排ガス中のNOxには、空気中の窒素が 素で酸化されて生成するサーマルNOxと、燃 中の窒素が酸化されて生成するフューエルN Oxとがある。従来、サーマルNOxの低減には火 温度を低減する燃焼法が採られ、又、フュ エルNOxの低減には、燃焼器内にNOxを還元す 燃料過剰の領域を形成する燃焼法が採られ きた。

 又、石炭のような硫黄を含む燃料を使用 た場合には、燃焼によって排ガス中にSOxが じるため、湿式或いは乾式の脱硫装置を備 て除去している。

 一方、排ガス中に多量に発生する二酸化炭 は高効率で分離除去することが望まれてお 、排ガス中の二酸化炭素を回収する方法と ては、従来よりアミン等の吸収液中に吸収 せる手法や、固体吸着剤に吸着させる吸着 、或いは膜分離法等が検討されているが、 ずれも変換効率が低く、石炭焚ボイラから CO 2 回収の実用化には至っていない。

 そこで、排ガス中の二酸化炭素の分離と ーマルNOxの抑制の問題を同時に達成する有 な手法としては、空気に代えて酸素で燃料 燃焼させる手法が提案されている(例えば、 特許文献1~4等参照)。

 石炭を酸素で燃焼すると、サーマルNOxの 生は無くなり、排ガスのほとんどは二酸化 素となり、その他フューエルNOx、SOx、未燃 を含んだガスとなるため、排ガスを冷却す ことにより、前記二酸化炭素は液化して分 することが比較的容易になる。

 ここで、空気燃焼するボイラの構成を説明 ると、ボイラには様々な構成のものがあり このうち1つは、バーナを炉幅方向へ複数列 ずつ且つ上下方向へ複数段ずつ配設すると共 に、各列のバーナと対応させてそれぞれの上 方所要位置に二段燃焼用ポート(いわゆるOAP(O ver Air Port))を配設し、二段燃焼用ポートか 吹き出される二段燃焼用空気によって二段 焼を行わせるようになっている。

特開平5-231609号公報

特開2001-235103号公報

特開平5-168853号公報

特開2007-147162号公報

 しかしながら、通常のボイラ及び二段燃 のボイラにおいては、ボイラから排出され 排ガス中のNOxや、CO等の未燃分の量を制御 ることが困難であるという問題があった。 た、従来は空気流量比率を変更して、排ガ 中のNOxや、CO等の未燃分の量を制御すること が検討されているが、好適に制御することが できなかった。

 本発明は、斯かる実情に鑑み、ボイラか 排出される排ガス中のNOxや、排ガスの未燃 の量を制御する酸素燃焼ボイラの排ガス制 方法及び装置を提供することを目的とする のである。

 本発明は、バーナと二段燃焼用ポートと 配設したボイラと、該ボイラから排出され 再循環する排ガスの一部を一次再循環排ガ としてミルへ導入し、該ミルで粉砕された 粉炭を前記一次再循環排ガスによりボイラ バーナへ供給する一次再循環系路と、再循 する排ガスの他の一部をボイラのウィンド ックスに供給する二次再循環系路と、酸素 造装置と、該酸素製造装置で製造した酸素 一部を前記バーナに直接供給するダイレク 供給系路と、該酸素製造装置で製造した酸 の他の一部を前記二次再循環系路に供給す 二次酸素混合系路とを有する酸素燃焼ボイ の排ガス制御方法であって、前記ボイラの 段燃焼用ポートに対し、酸素を供給して酸 濃度を調整することからなる酸素燃焼ボイ の排ガス制御方法、に係るものである。

 上記酸素燃焼ボイラの排ガス制御方法に いて、排ガスの未燃分が許容値であって全 のNOx濃度を下げる場合には、二段燃焼用ポ トへの再循環排ガス量を増やす方向に調整 て二段燃焼用ポートへの酸素濃度を減少さ 、ボイラの全体の収熱を上げる場合や全体 排ガスの未燃分を下げる場合には、二段燃 用ポートへの再循環排ガス量を減らす方向 調整して二段燃焼用ポートへの酸素濃度を 加させることが好ましい。

 また、上記酸素燃焼ボイラの排ガス制御 法において、ボイラに配設された複数の二 燃焼用ポートに対し、二段燃焼用ポートご に酸素濃度を調整することが好ましい。

 また、上記酸素燃焼ボイラの排ガス制御 法において、二次再循環系路で供給される ガスの一部をボイラの二段燃焼用ポートに 給することが好ましい。

 本発明は、バーナと二段燃焼用ポートと 配設したボイラと、該ボイラから排出され 再循環する排ガスの一部を一次再循環排ガ としてミルへ導入し、該ミルで粉砕された 粉炭を前記一次再循環排ガスによりボイラ バーナへ供給する一次再循環系路と、再循 する排ガスの他の一部をボイラのウィンド ックスに供給する二次再循環系路と、酸素 造装置と、該酸素製造装置で製造した酸素 一部を前記バーナに直接供給するダイレク 供給系路と、前記酸素製造装置で製造した 素の他の一部を前記二次再循環系路に供給 る二次酸素混合系路とを有する酸素燃焼ボ ラの排ガス制御装置であって、前記ボイラ 二段燃焼用ポートへ酸素を供給する酸素供 系路と、酸素供給系路に配置されて酸素濃 を調整する流量調節器とを備えたことから る酸素燃焼ボイラの排ガス制御装置、に係 ものである。

 上記酸素燃焼ボイラの排ガス制御装置に いて、排ガスの未燃分が許容値であって全 のNOx濃度を下げる場合には、流量調節器に り二段燃焼用ポートへの再循環排ガス量を やす方向に調整して二段燃焼用ポートへの 素濃度を減少させ、ボイラの全体の収熱を げる場合や全体の排ガスの未燃分を下げる 合には、流量調節器により二段燃焼用ポー への再循環排ガス量を減らす方向に調整し 二段燃焼用ポートへの酸素濃度を増加させ ように構成することが好ましい。

 また、上記酸素燃焼ボイラの排ガス制御 置において、ボイラに配設された二段燃焼 ポートを複数にし、二段燃焼用ポートごと 酸素濃度を調整するように複数の分岐酸素 給系路を備えることが好ましい。

 また、上記酸素燃焼ボイラの排ガス制御 置において、二次再循環系路で供給される ガスの一部をボイラの二段燃焼用ポートに 給する三次再循環系路を備えることが好ま い。

 本発明の酸素燃焼ボイラの排ガス制御方 及び装置によれば、バーナと二段燃焼用ポ トとを配設したボイラにおいて、二段燃焼 ポートから酸素を供給して酸素濃度を調整 、排ガスのNOx濃度、排ガスの未燃分を制御 ることができるという優れた効果を奏し得 。

本発明を実施する形態例を示す全体概 構成図である。 酸素燃焼ボイラの二段燃焼用ポートに 続される三次再循環系路及び酸素供給系路 示す概念図である。 本発明を実施する形態例における制御 流れを示すフローチャートである。 本発明を実施する形態例における運用 囲を示す線図である。

符号の説明

  3   ミル
  4   ボイラ
  5   ウィンドボックス
  6   バーナ
  7   二段燃焼用ポート
  9   空気予熱器
 10   排ガス処理装置
 12   一次再循環系路
 14   二次再循環系路
 19   三次再循環系路
 20   第三流量調節器(流量調節器)
 23   酸素製造装置
 24   二次酸素混合系路
 25   ダイレクト供給系路
 26   酸素供給系路
 26a 第一の分岐酸素供給系路
 26b 第二の分岐酸素供給系路
 26c 第三の分岐酸素供給系路
 26d 第四の分岐酸素供給系路
 27   酸素流量調節器(流量調節器)
 28   酸素濃度計

 以下、本発明の実施の形態を添付図面を 照して説明する。

 図1~図4は本発明を実施する形態の一例であ て、1は石炭を貯留するコールバンカ、2は ールバンカ1に貯留された石炭を切り出す給 機、3は給炭機2から供給される石炭を微粉 し且つ乾燥させるミル、4は酸素燃焼ボイラ 5はボイラ4に取り付けられたウィンドボッ ス、6はウィンドボックス5内に配設され且つ ミル3から供給される微粉炭を燃焼させるバ ナ、7はボイラ4でバーナ6の上方所要位置に 置される二段燃焼用ポート(いわゆるOAP(Over  Air Port))、8はボイラ4から排出される排ガス 流れる排ガスライン、9は排ガスライン8を流 れる排ガスと一次再循環排ガス並びに二次再 循環排ガスとを熱交換させる空気予熱器、10 空気予熱器9を通過した排ガスを処理する脱 硫装置や集塵機等の排ガス処理装置、11は排 ス処理装置10で浄化された排ガスを一次再 環排ガス並びに二次再循環排ガスとして圧 する押込通風機(FDF)、12は押込通風機11によ て圧送される排ガスの一部を一次再循環排 スとして空気予熱器9で予熱してミル3へ導く 一次再循環系路、13は一次再循環排ガスの流 を調節するための第一流量調節器、14は押 通風機11によって圧送される排ガスの他の一 部を二次再循環排ガスとして空気予熱器9で 熱してウィンドボックス5へ導く二次再循環 路、15は二次再循環排ガスの流量を調節す ための第二流量調節器、16は排ガス処理装置 10で浄化された排ガスを取り入れてCO 2 等を回収する回収装置、17は排ガス処理装置1 0の下流側に設けられ排ガスを誘引する誘引 風機(IDF)、18は排ガス処理装置10で浄化され 引通風機17で誘引される排ガスを大気放出す る煙突である。

 ここで、ボイラ4のバーナ6は、炉幅方向 複数列(図2では4列)ずつ且つ上下方向へ複数 (図2では2段)ずつで配設されており、ボイラ 4の二段燃焼用ポート7は、各列のバーナ6と対 応するようにバーナ6の上方所要位置に第一 ート部7a、第二ポート部7b、第三ポート部7c 第四ポート部7dを形成している。

 二次再循環系路14には、第二流量調節器15 とウィンドボックス5の間から分岐して二段 焼用ポート7へ排ガスの一部を供給する三次 循環系路19が備えられており、三次再循環 路19は、中途位置から更に第一の分岐再循環 系路19a、第二の分岐再循環系路19b、第三の分 岐再循環系路19c、第四の分岐再循環系路19dに 分岐し、第一ポート部7a、第二ポート部7b、 三ポート部7c、第四ポート部7dに対応するよ になっている。ここで、二段燃焼用ポート7 は4列に限定されるものでなく、他の複数列 も良く、同時に二段燃焼用ポート7が他の複 列の場合には、分岐再循環系路が複数列に 応し得るように構成されている。なお、図1 中、分岐再循環系路19a,19b,19c,19dは符号19aで示 している。

 また、三次再循環系路19には、二次再循 系路14からの分岐位置と分岐再循環系路19a,19 b,19c,19dへの分岐位置との間に第三流量調節器 20が配置されており、第一の分岐再循環系路1 9a、第二の分岐再循環系路19b、第三の分岐再 環系路19c、第四の分岐再循環系路19dには、 々、流量個別調節器21a,21b,21c,21dが備えられ と共に個別の酸素濃度計22a,22b,22c,22dが備え れている。なお、図1中、流量個別調節器21a ,21b,21c,21dは符号21aで示し、個別の酸素濃度計 22a,22b,22c,22dは符号22aで示している。

 全体構成には、空気を取り入れて酸素を 造する酸素製造装置23が備えられると共に 酸素製造装置23で製造した酸素の一部を二次 酸素として二次再循環系路14に供給する二次 素混合系路24が設けられており、二次酸素 合系路24には、酸素の流量調節器(図示せず) 配置されている。ここで、図示例では二次 素を空気予熱器9の下流側の二次再循環系路 14に供給する場合について例示したが、空気 熱器9の上流側に供給するようにしてもよい 。

 また、全体構成には、酸素製造装置23で 造した酸素の他の一部を、ダイレクト供給 素としてバーナ6に直接供給するダイレクト 給系路25が設けられており、該ダイレクト 給系路25にはダイレクト供給量調節器(図示 ず)が備えられている。

 更に、全体構成には、酸素製造装置23で 造した酸素の残りをボイラ4の二段燃焼用ポ ト7に供給するよう、二次酸素混合系路24及 ダイレクト供給系路25への分岐位置までの から分岐する酸素供給系路26が備えられてお り、酸素供給系路26は、中途位置から第一の 岐酸素供給系路26a、第二の分岐酸素供給系 26b、第三の分岐酸素供給系路26c、第四の分 酸素供給系路26dに分岐し、第一の分岐再循 系路19a、第二の分岐再循環系路19b、第三の 岐再循環系路19c、第四の分岐再循環系路19d 接続されている。また、酸素供給系路26に 、上流側に全体の酸素流量調節器27が備えら れると共に、下流側に全体の酸素濃度計28が 置され、第一の分岐酸素供給系路26a、第二 分岐酸素供給系路26b、第三の分岐酸素供給 路26c、第四の分岐酸素供給系路26dには、夫 、酸素流量個別調節器29a,29b,29c,29dが備えら ている。なお、図1中、酸素供給系路26はAで つながることを示し、分岐酸素供給系路26a,26 b,26c,26dは符号26aで示し、酸素流量個別調節器 29a,29b,29c,29dは符号29aで示している。

 ここで、三次再循環系路19の第三流量調 器20、第一の分岐再循環系路19aの流量個別調 節器21a、第二の分岐再循環系路19bの流量個別 調節器21b、第三の分岐再循環系路19cの流量個 別調節器21c、第四の分岐再循環系路19dの流量 個別調節器21d、及び、酸素供給系路26の全体 酸素流量調節器27、第一の分岐酸素供給系 26aの酸素流量個別調節器29a、第二の分岐酸 供給系路26bの酸素流量個別調節器29b、第三 分岐酸素供給系路26cの酸素流量個別調節器29 c、第四の分岐酸素供給系路26dの酸素流量個 調節器29dは、全て制御部30に接続されると共 に、制御部30は、排ガスライン8でボイラ4と 気予熱器9の間に配置されるNOx濃度計31、酸 供給系路26の酸素濃度計28、第一の分岐再循 系路19aの個別の酸素濃度計22a、第二の分岐 循環系路19bの個別の酸素濃度計22b、第三の 岐再循環系路19cの個別の酸素濃度計22c、第 の分岐再循環系路19dの個別の酸素濃度計22d の信号に基づいて夫々の調節器20,21a~21d,27,29 a~29dを制御するように処理手段Sa、Sbを備えて いる。ここで、制御部30に入力される信号は 他のデータでも良く、ボイラ4の状況に対応 して夫々の調節器20,21a~21d,27,29a~29dを制御する ならば特に限定されるものではない。

 次に、上記図示例の作用を説明する。

 ボイラ4においては、コールバンカ1に貯 された石炭が給炭機2によりミル3へ投入され 、該ミル3において石炭が微粉砕され微粉炭 されると共に、押込通風機11(FDF)により排ガ 処理装置10の下流から取り出した排ガスの 部である一次再循環排ガスが一次再循環系 12によりミル3内へ導入され、一次再循環排 スによりミル3へ投入される石炭の乾燥が行 れつつ、微粉砕された微粉炭がボイラ4のバ ーナ6へ搬送される。

 一方、ボイラ4のウィンドボックス5には 前記押込通風機11からの排ガスの他の一部が 二次再循環排ガスとして二次再循環系路14に って供給されると共に、ボイラ4の二段燃焼 用ポート7には、二次再循環系路14で供給され る二次再循環ガス(排ガス)の一部が三次再循 系路19及び夫々の分岐再循環系路19a,19b,19c,19 dによって供給される。

 また、酸素製造装置23で製造した酸素の 部が二次酸素混合系路24によって前記二次再 循環系路14に供給されると共に、酸素製造装 23からの酸素の他の一部がダイレクト供給 路25によって前記バーナ6に直接供給され、 に、酸素製造装置23からの酸素の残りが酸素 供給系路26及び夫々の分岐酸素供給系路26a,26b ,26c,26dを介して対応の夫々の分岐再循環系路1 9a,19b,19c,19dによって供給される。ここで、酸 供給系路26等を介して二段燃焼用ポート7に 給する酸素は、排ガスと共に供給しても良 し、排ガスと混合することなく直接供給し も良い。

 従って、ミル3から一次再循環排ガスによっ てバーナ6に供給された微粉炭は、酸素が混 されてウィンドボックス5に供給される二次 循環ガスと、バーナ6に直接供給されるダイ レクト供給酸素と、酸素が混合されて二段燃 焼用ポート7に供給される排ガスとにより燃 される。燃焼によって生じた排ガスは、空 予熱器9により一次再循環排ガス及び二次再 環排ガスを予熱し、更に排ガス処理装置10 より処理された後、一部は押込通風機11と回 収装置16に導かれ、残りは誘引通風機17(IDF)に より誘引されて煙突18から大気放出される。 記回収装置16に取り入れられた排ガスはCO 2 等の回収が行われる。

 ここで、ボイラ4の燃焼状態は、種々の条 件によって変化するため、ボイラ4の燃焼状 によるNOxの濃度、排ガスのCO等の未燃分、火 炉収熱を調整し得るよう、制御部30の制御手 Saにおいて、NOx濃度計31、酸素供給系路26の 素濃度計28、夫々の分岐再循環系路19a,19b,19c ,19dの個別の酸素濃度計22a,22b,22c,22dからデー を集めると共に、操作者の要求等を含めて イラ4の燃焼状態を判断し、制御部30の制御 段Sbにより、三次再循環系路19の第三流量調 器20、夫々の分岐再循環系路の流量個別調 器21a,21b,21c,21d、酸素供給系路26の全体の酸素 流量調節器27、夫々の分岐酸素供給系路26a,26b ,26c,26dの酸素流量個別調節器29a,29b,29c,29dを調 して二段燃焼用ポート7への酸素の供給量を 制御する。

 具体的には、排ガスの未燃分が許容値で って全体のNOx濃度を下げる要求がある場合( ステップSa1)には、酸素供給系路26の酸素濃度 計28を測定しつつ、第三流量調節器20、酸素 量調節器27を操作して二段燃焼用ポート7へ 給する酸素を減らし(ステップSb1)、酸素濃度 を減少させて全体のNOx濃度を下げる。また、 ボイラ4の全体の収熱を上げる要求がある場 (ステップSa2)や、全体の排ガスに含まれる未 燃分の排出量を下げる要求がある場合(ステ プSa3)には、酸素供給系路26の酸素濃度計28を 測定しつつ、第三流量調節器20、酸素流量調 器27を操作して二段燃焼用ポート7へ供給す 酸素を増やし(ステップSb2)、酸素濃度を増 させてボイラ4の全体の収熱を上げ、若しく 全体の排ガスに含まれる未燃分の排出量を げる。

 また、排ガスの未燃分が許容値であって イラ4の火炉の一部分(特に炉幅方向)でNOx濃 を下げる要求がある場合(ステップSa4)には 夫々の分岐酸素供給系路26a,26b,26c,26dの酸素 度計22a,22b,22c,22dを測定しつつ、対応の流量 別調節器21a,21b,21c,21d、夫々の酸素流量個別 節器29a,29b,29c,29dを操作して二段燃焼用ポー 7のポート部へ供給する酸素を減らし(ステッ プSb3)、酸素濃度を減少させてボイラ4の火炉 一部分(特に炉幅方向)でNOx濃度を下げる。 に、ボイラ4の火炉の一部分で収熱を上げる 求がある場合(ステップSa5)や、火炉の一部 で排ガスに含まれる未燃分の排出量を下げ 要求がある場合(ステップSa6)には、夫々の分 岐酸素供給系路26a,26b,26c,26dの酸素濃度計22a,22 b,22c,22dを測定しつつ、対応の流量個別調節器 21a,21b,21c,21d、夫々の酸素流量個別調節器29a,29 b,29c,29dを操作して二段燃焼用ポート7へ供給 る酸素を増やし(ステップSb4)、酸素濃度を増 加させてボイラ4の火炉の一部分で収熱を上 、若しくはボイラ4の火炉の一部分で排ガス 含まれる未燃分の排出量を下げる。

 また、本発明者らは、微粉炭を酸素燃焼 る試験ボイラにおいて、二段燃焼用ポート7 へ供給する酸素濃度を調整した際には、図4 示す試験結果を得ており、図4に示す如く、 段燃焼用ポート7への酸素濃度を下げた場合 にはNOx濃度を減らすようにNOx濃度の制御が可 能となり、また、二段燃焼用ポート7への酸 濃度を上げた場合には排ガス中の未燃分の 出量を少なくした燃焼が可能となることを らかにしている。

 このように、バーナ6と二段燃焼用ポート 7とを配設したボイラ4において、二段燃焼用 ート7から酸素を供給して酸素濃度を調整し 、排ガスのNOx濃度、排ガスの未燃分の排出量 、火炉の収熱を制御することができる。

 また、実施の形態例において、排ガスの 燃分が許容値であって全体のNOx濃度を下げ 場合には、流量調節器により二段燃焼用ポ ト7への再循環排ガス量を増やす方向に調整 して二段燃焼用ポート7への酸素濃度を減少 せ、ボイラ4の全体の収熱を上げる場合や全 の排ガスの未燃分を下げる場合には、流量 節器により二段燃焼用ポート7への再循環排 ガス量を減らす方向に調整して二段燃焼用ポ ート7への酸素濃度を増加させるように構成 ると、二段燃焼用ポート7から酸素を供給し 酸素濃度を的確に調整するので、排ガスのN Ox濃度、排ガスの未燃分の排出量、火炉の収 を好適に制御することができる。

 更に、実施の形態例において、ボイラ4に 配設された二段燃焼用ポート7を複数にし、 段燃焼用ポート7ごとに酸素濃度を調整する うに複数の分岐酸素供給系路26a,26b,26c,26dを えると、ボイラ4の火炉の一部分でNOx濃度を 下げる場合、ボイラ4の火炉の一部分で収熱 上げる場合、火炉の一部分で排ガスに含ま る未燃分の排出量を下げる場合に対応して 々の分岐酸素供給系路26a,26b,26c,26dから酸素 供給し、夫々の酸素濃度を的確に調整し得 ので、排ガスのNOx濃度、排ガスの未燃分の 出量、火炉の収熱を一層好適に制御するこ ができる。

 また、二次再循環系路14で供給される排 スの一部をボイラ4の二段燃焼用ポート7に供 給する三次再循環系路19を備えると、二段燃 用ポート7へ酸素を容易に制御して酸素濃度 を調整するので、排ガスのNOx濃度、排ガスの 未燃分の排出量、火炉の収熱を簡易且つ的確 に制御することができる。

 尚、本発明の酸素燃焼ボイラの排ガス制 方法及び装置は、上述の図示例にのみ限定 れるものではなく、本発明の要旨を逸脱し い範囲内において種々変更を加え得ること 勿論である。




 
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