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Title:
METHOD OF DETECTING REPETITIVE FREQUENCY OF MEASURED SIGNAL, SAMPLING APPARATUS USING THE SAME, AND WAVEFORM OBSERVATION SYSTEM
Document Type and Number:
WIPO Patent Application WO/2009/093316
Kind Code:
A1
Abstract:
A method of detecting repetitive frequency of a measured signal includes steps of assuming a repetitive signal of the measured signal obtained by a conventional method as tentative repetitive frequency of the measured signal in order to highly accurately detect waveform repetitive frequency of the measured signal even if a fluctuation in frequency is observed in the measured signal, detecting a variation in frequency of a specific signal obtained when the measured signal is sequentially sampled with sampling frequency comprising frequency largely varied from the tentative sampling frequency to cause folding of frequency in sampling, calculating an error included in a sampling number based on the detected variation in frequency of the specific signal and a variation of the sample number indicating how many times the frequency folding has occurred when the measured signal contains the fluctuation in frequency, and correcting the tentative repetitive frequency of the measured signal based on the error included in the sample number, thereby calculating normal repetitive frequency of the measured signal.

Inventors:
TSUDA YUKIO (JP)
Application Number:
PCT/JP2008/050906
Publication Date:
July 30, 2009
Filing Date:
January 23, 2008
Export Citation:
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Assignee:
ANRITSU CORP (JP)
TSUDA YUKIO (JP)
International Classes:
G01R23/02; G01R13/34; G01R23/10
Foreign References:
JP2007010411A2007-01-18
JP2006003326A2006-01-05
JP2004028960A2004-01-29
JP2002071725A2002-03-12
JP2006003327A2006-01-05
Other References:
See also references of EP 2237054A4
Attorney, Agent or Firm:
SUZUYE, TAKEHIKO (JP)
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Claims:
 被測定信号を仮のサンプリング周波数Fsでサンプリングして得られる信号のうち、前記仮のサンプリング周波数Fsの1/2以下の帯域に現れる特定信号の周波数Fhを検出する第1の段階と、
 前記仮のサンプリング周波数Fsからサンプリング時に周波数折り返しが発生しない微小周波数δFsだけ変化させたサンプリング周波数で得られる前記特定信号の周波数変化量δFhを算出する第2の段階と、
 前記第2の段階における前記微小周波数δFsを分母とし、前記特定信号の周波数変化量δFhを分子とする式(1)により
 n=δFh/δFs                         …(1)
サンプル番号nを算出する第3の段階と、
 前記仮のサンプリング周波数Fsと、前記仮のサンプリング周波数Fsに対する前記特定信号の周波数Fhと、前記サンプリング周波数の変化量としての前記微小周波数δFs及び前記特定信号の周波数変化量δFhとに基づいて、前記被測定信号の仮の繰り返し周波数Fx″を算出する第4の段階と、
 前記仮のサンプリング周波数Fsからサンプリング時に周波数折り返しが発生するように大きく周波数を変化させたサンプリング周波数で前記被測定信号をサンプリングした場合に得られる特定信号の周波数変化量dFh_measを検出し、この検出された前記特定信号の周波数変化量dFh_measと、この過程で周波数折り返しが何回発生したかを示す前記第3の段階によって算出された前記サンプル番号nの変化量dnとに基づいて、前記被測定信号に周波数揺らぎが含まれている状態での前記第3の段階によって算出された前記サンプル番号nに含まれている誤差分enを算出する第5の段階と、
 前記第5の段階によって算出される前記サンプル番号nに含まれている誤差分enに基づいて前記第4の段階によって算出される前記被測定信号の仮の繰り返し周波数Fx″を補正することにより、前記被測定信号の正規の繰り返し周波数Fxを算出する第6の段階と、
 を具備する被測定信号の繰り返し周波数検出方法。
 前記第1の段階は、前記被測定信号を、前記仮のサンプリング周波数としてある繰り返し周波数Fsを有するサンプリング周波数にてサンプリングした場合に得られる信号のうち、前記ある繰り返し周波数Fsの1/2の以下の帯域に現れる前記特定信号として最大レベルを示す信号の周波数Fhを測定することを特徴とする請求項1に記載の被測定信号の繰り返し周波数検出方法。
 前記第4の段階は、前記第1の段階によって検出された前記ある繰り返し周波数Fsの1/2の以下の帯域Fs/2に現れる前記特定信号として最大レベルを示す信号の周波数Fhと、前記第2の段階によって測定された前記仮のサンプリング周波数として前記ある繰り返し周波数Fsからサンプリング時に周波数折り返しが発生しない前記微小周波数δFsだけ変化させて前記被測定信号をサンプリングした場合に得られる前記特定信号の周波数変化量δFhに基づいて、式(2)により
 Fx″=Fh-Fs・δFh/δFs      …(0>δFh/δFsの場合)
 Fx″=-Fh+Fs・δFh/δFs     …(0<δFh/δFsの場合)
                                   …(2)
前記被測定信号の仮の繰り返し周波数Fx″を算出することを特徴とする請求項2に記載の被測定信号の繰り返し周波数検出方法。
 前記第5の段階は、前記サンプリング周波数を前記第1の段階における前記仮のサンプリング周波数としての前記ある繰り返し周波数Fsからサンプリング時に周波数折り返しが発生するように大きく周波数dFsだけ変化させて前記被測定信号をサンプリングした場合に得られる特定信号の周波数変化量dFh_measを検出し、式(3)により
 dFh_target=dn・(Fs+dFs)+n・dFs      …(3)
 (但し、dFh_targetは、前記サンプリング周波数の大きな変化に伴う、前記特定信号の周波数変化量の目標値であって、0~dFs/2の範囲で定められる任意の周波数であり、nは、前記(1)式で算出される前記サンプル番号であり、dnは、前記サンプリング周波数の大きな変化に伴う、前記サンプル番号nの変化量であって、前記被測定信号に含まれると想定される周波数揺らぎの範囲内において、確定することができる範囲内となるように、前記サンプリング周波数の大きな変化量dFsが定められる)
前記サンプル番号nの変化量dnを算出し、
 前記特定信号の周波数変化量dFh_measが式(4)
 dFh_meas=dn・(Fs+dFs)+(n+en)・dFs   …(4)
 (但し、enは、前記サンプル番号nに含まれている誤差分である)
で表されるとき、前記式(3)及び(4)の差をとって得られる式(5)により
 en=(dFh_meas-dFh_target)/dFs      …(5)
前記サンプル番号nに含まれている誤差分enを算出することを特徴とする請求項3に記載の被測定信号の繰り返し周波数検出方法。
 前記第6の段階は、前記第5の段階によって算出された前記サンプル番号nに含まれている誤差分enを前記第3の段階で算出された前記サンプル番号nに加算して正確なサンプル番号n+enを得て、該n+enを前記式(2)において前記サンプル番号を示すδFh/δFsとして反映させて、前記式(2)において算出される前記被測定信号の仮の繰り返し周波数Fx″を補正することにより、前記被測定信号の正規の繰り返し周波数Fxを算出することを特徴とする請求項4に記載の被測定信号の繰り返し周波数検出方法。
 被測定信号を入力するための入力端子と、
 指定に応じた第1乃至第3のサンプリング周波数のクロック信号を選択的に生成する信号発生部と、
 前記信号発生部からの前記クロック信号に同期し、前記指定に応じた第1乃至第3のサンプリング周波数として仮のサンプリング周波数Fsを有する第1のサンプリングパルス、前記仮のサンプリング周波数Fsからサンプリング時に周波数折り返しが発生しない微小周波数δFsだけ変化させたサンプリング周波数を有する第2のサンプリングパルス及び前記仮のサンプリング周波数Fsからサンプリング時に周波数折り返しが発生するように大きく周波数dFsだけ変化させたサンプリング周波数を有する第3のサンプリングパルスを選択的に発生するサンプリングパルス発生部と、
 前記被測定信号を前記サンプリングパルス発生部からの第1乃至第3の前記サンプリングパルスによって選択的にサンプリングするサンプリング部と、
 前記サンプリング部によって前記被測定信号を前記サンプリングパルス発生部からの前記第1のサンプリングパルスでサンプリングした場合に得られる信号のうち、前記仮のサンプリング周波数Fsの1/2以下の帯域に現れる特定信号の周波数Fhを検出する特定信号周波数検出部と、
 前記サンプリング部によって前記被測定信号を前記サンプリングパルス発生部からの前記第2のサンプリングパルスでサンプリングしたときに前記特定信号周波数検出部によって検出される前記特定信号の周波数変化量δFhを算出する周波数変化量算出部と、
 前記サンプリングパルス発生部による前記仮のサンプリング周波数Fsと、前記サンプリング周波数の変化量としての前記微小周波数δFsと、前記特定信号周波数検出部によって検出される前記仮のサンプリング周波数Fsに対する前記特定信号の周波数Fh及び前記周波数変化量算出部によって算出される前記特定信号の周波数変化量δFhとに基づいて、前記被測定信号の仮の繰り返し周波数Fx″を算出する仮の繰り返し周波数算出部と、
 前記仮の繰り返し周波数算出部で用いる前記微小周波数δFsを分母とし、前記仮の繰り返し周波数算出部で用いる前記周波数変化量δFhを分子とする式(1)により
 n=δFh/δFs                         …(1)
サンプル番号nを算出するサンプル番号算出部と、
 前記サンプリング部によって前記被測定信号を前記サンプリングパルス発生部からの前記第3のサンプリングパルスでサンプリングした場合に得られる前記特定信号の周波数変化量dFhを検出する特定信号周波数変化量検出部と、
 前記特定信号周波数変化量検出部によって検出された前記特定信号の周波数変化量dFhと、この過程で何回周波数折り返しが何回発生したかを示す前記サンプル番号算出部によって算出された前記サンプル番号nの変化量dnとに基づいて、前記被測定信号に周波数揺らぎが含まれている状態での前記サンプル番号算出部によって算出された前記サンプル番号nに含まれている誤差分enを算出するサンプル番号誤差分算出部と、
 前記サンプル番号誤差分算出部によって算出される前記サンプル番号nに含まれている誤差分enに基づいて前記仮の繰り返し周波数算出部によって算出される前記被測定信号の仮の繰り返し周波数Fx″を補正することにより、前記被測定信号の正規の繰り返し周波数Fxを算出する正規の繰り返し周波数算出部と、
 を具備する被測定信号のサンプリング装置。
 前記特定信号周波数検出部は、前記信号発生部に対し、前記指定に応じた第1のサンプリング周波数としてある繰り返し周波数Fsを有する仮のサンプリング周波数を指定することにより前記サンプリングパルス発生部から前記仮のサンプリング周波数を有する第1のサンプリングパルスを発生させると共に、前記サンプリング部によって、前記被測定信号を、前記仮のサンプリング周波数を有する前記第1のサンプリングパルスにてサンプリングした場合に得られる信号のうち、前記ある繰り返し周波数Fsの1/2以下の帯域Fs/2に現れる前記特定信号の周波数Fhを検出することを特徴とする請求項6に記載の被測定信号のサンプリング装置。
 前記周波数変化量算出部は、前記信号発生部に対し、前記指定に応じた第2のサンプリング周波数として前記ある繰り返し周波数Fsからサンプリング時に周波数折り返しが発生しない前記微小周波数δFsだけ変化させた周波数を有するサンプリング周波数を指定することにより前記サンプリングパルス発生部から前記第2のサンプリングパルスを発生させると共に、前記サンプリング部によって、前記第2のサンプリングパルスで前記被測定信号をサンプリングした場合に得られる前記特定信号の周波数変化量δFhを算出することを特徴とする請求項7に記載の被測定信号のサンプリング装置。
 前記仮の繰り返し周波数算出部は、前記サンプリングパルス発生部による前記仮のサンプリング周波数Fsと、前記サンプリング周波数の変化量としての前記微小周波数δFsと、前記特定信号周波数検出部によって検出される前記仮のサンプリング周波数に対する前記特定信号の周波数Fh及び前記周波数変化量算出部によって算出される前記特定信号の周波数変化量δFhとに基づいて、式(2)により
 Fx″=Fh-Fs・δFh/δFs      …(0>δFh/δFsの場合)
 Fx″=-Fh+Fs・δFh/δFs     …(0<δFh/δFsの場合)
                                   …(2)
前記被測定信号の仮の繰り返し周波数Fx″を算出することを特徴とする請求項8に記載の被測定信号のサンプリング装置。
 前記特定信号周波数変化量検出部は、前記信号発生部に対し、前記指定に応じた第3のサンプリング周波数として前記ある繰り返し周波数Fsからサンプリング時に周波数折り返しが発生するように大きく周波数dFsだけ変化させた周波数を有するサンプリング周波数を指定することにより前記サンプリングパルス発生部から前記第3のサンプリングパルスを発生させると共に、前記サンプリング部によって、前記被測定信号を前記第3のサンプリングパルスでサンプリングした場合に得られる前記特定信号の周波数変化量dFh_measを検出し、式(3)により
 dFh_target=dn・(Fs+dFs)+n・dFs      …(3)
 (但し、dFh_targetは、前記サンプリング周波数の大きな変化に伴う、前記特定信号の周波数変化量の目標値であって、0~dFs/2の範囲で定められる任意の周波数であり、nは、前記サンプル番号算出部によって算出される前記サンプル番号であり、dnは、前記サンプリング周波数の大きな変化に伴う、前記サンプル番号nの変化量であって、前記被測定信号に含まれると想定される周波数揺らぎの範囲内において、確定することができる範囲内となるように、前記サンプリング周波数の大きな変化量dFsが定められる)
前記サンプル番号nの変化量dnを算出することを特徴とする請求項9に記載の被測定信号のサンプリング装置。
 前記サンプル番号誤差分算出部は、前記特定信号周波数変化量検出部によって検出される前記特定信号の周波数変化量dFh_measが式(4)
 dFh_meas=dn・(Fs+dFs)+(n+en)・dFs   …(4)
 (但し、enは、前記サンプル番号nに含まれている誤差分である)
で表されるとき、前記式(3)及び(4)の差をとって得られる式(5)により
 en=(dFh_meas-dFh_target)/dFs      …(5)
前記サンプル番号nに含まれている誤差分enを算出することを特徴とする請求項10に記載の被測定信号のサンプリング装置。
 前記正規の繰り返し周波数算出部は、前記サンプル番号誤差分算出部によって算出された前記サンプル番号nに含まれている誤差分enを前記サンプル番号算出部で算出された前記サンプル番号nに加算して正確なサンプル番号n+enを得て、該n+enを前記式 (2)において前記サンプル番号nを示すδFh/δFsとして反映させて、前記式 (2)において算出される前記被測定信号の仮の繰り返し周波数Fx″を補正することにより、前記被測定信号の正規の繰り返し周波数Fxを算出することを特徴とする請求項11に記載の被測定信号のサンプリング装置。
 前記正規の繰り返し周波数算出部によって算出された前記正規の繰り返し周波数Fxに対応する繰り返し周期Txの整数倍に対して所定のオフセット遅延時間δTだけ差のある周期Tsに対応する周波数Fsを前記被測定信号に対する正規のサンプリング周波数として算出し、この算出された正規のサンプリング周波数を前記信号発生部に指定することにより、前記サンプリングパルス発生部から前記第1乃至第3のサンプリングパルスに代えて前記正規のサンプリング周波数を有するサンプリングパルスを発生させて、前記サンプリング部によって前記被測定信号を前記正規のサンプリング周波数を有するサンプリングパルスでサンプリングすることを可能とする演算部をさらに具備することを特徴とする請求項12に記載の被測定信号のサンプリング装置。
 前記信号発生部からの前記クロック信号を外部へ出力するためのクロック出力端子と、
 前記サンプリング部から出力された信号を外部へ出力するためのサンプル信号出力端子と、
 をさらに具備することを特徴とする請求項13に記載の被測定信号のサンプリング装置。
 被測定信号を入力するための入力端子と、
 指定に応じた第1乃至第3のサンプリング周波数及び指定に応じた第4のサンプリング周波数のクロック信号を選択的に生成する信号発生部と、
 前記信号発生部からの前記クロック信号に同期し、前記指定に応じた第1乃至第3のサンプリング周波数として仮のサンプリング周波数Fsを有する第1のサンプリングパルス、前記仮のサンプリング周波数Fsからサンプリング時に周波数折り返しが発生しない微小周波数δFsだけ変化させたサンプリング周波数を有する第2のサンプリングパルス、前記仮のサンプリング周波数Fsからサンプリング時に周波数折り返しが発生するように大きく周波数を変化させたサンプリング周波数を有する第3のサンプリングパルス及び前記指定に応じた第4のサンプリング周波数を有する第4のサンプリングパルスを選択的に発生するサンプリングパルス発生部と、
 前記被測定信号を前記サンプリングパルス発生部からの前記第1乃至第3のサンプリングパルス及び前記第4のサンプリングパルスによって選択的にサンプリングするサンプリング部と、
 前記サンプリング部によって前記被測定信号を前記サンプリングパルス発生部からの前記第1のサンプリングパルスでサンプリングして得られた信号のうち、前記仮のサンプリング周波数Fsの1/2以下の帯域に現れる特定信号の周波数Fhを検出する特定信号周波数検出部と、
 前記サンプリング部によって前記被測定信号を前記サンプリングパルス発生部からの前記第2のサンプリングパルスでサンプリングしたときに得られる前記特定信号の周波数変化量δFhを算出する周波数変化量算出部と、
 前記サンプリングパルス発生部による前記仮のサンプリング周波数Fsと、前記サンプリング周波数の変化量としての前記微小周波数δFsと、前記特定信号周波数検出部によって検出される前記仮のサンプリング周波数Fsに対する前記特定信号の周波数Fh及び前記周波数変化量算出部によって算出される前記特定信号の周波数変化量δFhとに基づいて、前記被測定信号の仮の繰り返し周波数Fx″を算出する仮の繰り返し周波数算出部と、
 前記仮の繰り返し周波数算出部で用いる前記微小周波数δFsを分母とし、前記仮の繰り返し周波数算出部で用いる前記周波数変化量δFhを分子とする式(1)により
 n=δFh/δFs                         …(1)
サンプル番号nを算出するサンプル番号算出部と、
 前記サンプリング部によって前記被測定信号を前記サンプリングパルス発生部からの前記第3のサンプリングパルスでサンプリングした場合に得られる前記特定信号の周波数変化量dFh_measを検出する特定信号周波数変化量検出部と、
 前記特定信号周波数変化量検出部によって検出された前記特定信号の周波数変化量dFh_measと、この過程で何回周波数折り返しが何回発生したかを示す前記サンプル番号算出部によって算出された前記サンプル番号nの変化量dnとに基づいて、前記被測定信号に周波数揺らぎが含まれている状態での前記サンプル番号算出部によって算出された前記サンプル番号nに含まれている誤差分enを算出するサンプル番号誤差分算出部と、
 前記サンプル番号誤差分算出部によって算出される前記サンプル番号nに含まれている誤差分enに基づいて前記仮の繰り返し周波数算出部によって算出される前記被測定信号の仮の繰り返し周波数Fx″を補正することにより、前記被測定信号の正規の繰り返し周波数Fxを算出する正規の繰り返し周波数算出部と、
 前記正規の繰り返し周波数算出部によって算出された前記正規の繰り返し周波数Fxに対応する繰り返し周期Txの整数倍に対して所定のオフセット遅延時間δTだけ差のある周期Tsに対応する周波数Fsを前記被測定信号に対する正規のサンプリング周波数として算出し、この算出された正規のサンプリング周波数を前記第4のサンプリング周波数として前記信号発生部に指定することにより、前記サンプリングパルス発生部からの前記第4のサンプリングパルスを発生させると共に、前記サンプリング部により前記被測定信号を前記第4のサンプリングパルスでサンプリングさせる演算部と、
 前記サンプリング部から前記第4のサンプリングパルスでサンプリングされて出力される信号をデジタルの波形データに変換して出力するアナログ/デジタル(A/D)変換器と、
 前記A/D変換器から出力される前記波形データを記憶するための波形データメモリと、
 前記A/D変換器から出力される前記波形データを前記信号発生部からの前記クロック信号に同期して前記波形データメモリに書き込むデータ取得制御部と、
 前記波形データメモリに記憶された一連の波形データを読み出して表示部の時間軸上に前記オフセット遅延時間に対応する間隔で表示する表示制御部と、
 を具備する被測定信号の波形観測システム。
 前記特定信号周波数検出部は、前記信号発生部に対し、前記指定に応じた第1のサンプリング周波数としてある繰り返し周波数Fsを有する仮のサンプリング周波数を指定することにより前記サンプリングパルス発生部から前記仮のサンプリング周波数を有する第1のサンプリングパルスを発生させると共に、前記サンプリング部によって、前記被測定信号を、前記仮のサンプリング周波数を有する前記第1のサンプリングパルスにてサンプリングした場合に得られる信号のうち、前記ある繰り返し周波数Fsの1/2以下の帯域Fs/2に現れる特定信号の周波数Fhを検出することを特徴とする請求項15に記載の被測定信号の波形観測システム。
 前記周波数変化量算出部は、前記信号発生部に対し、前記指定に応じた第2のサンプリング周波数として前記ある繰り返し周波数Fsからサンプリング時に周波数折り返しが発生しない微小周波数δFsだけ変化させた周波数を有するサンプリング周波数を指定することにより前記サンプリングパルス発生部から前記第2のサンプリングパルスを発生させると共に、前記サンプリング部によって、前記第2のサンプリングパルスで前記被測定信号をサンプリングした場合に得られる特定信号の周波数変化量δFhを算出することを特徴とする請求項16に記載の被測定信号の波形観測システム。
 前記仮の繰り返し周波数算出部は、前記サンプリングパルス発生部による前記仮のサンプリング周波数Fsと、前記サンプリング周波数の変化量としての前記微小周波数δFsと、前記特定信号周波数検出部によって検出される前記仮のサンプリング周波数Fsに対する前記特定信号の周波数Fh及び前記周波数変化量算出部によって算出される前記特定信号の周波数変化量δFhとに基づいて、式(2)により
 Fx″=Fh-Fs・δFh/δFs      …(0>δFh/δFsの場合)
 Fx″=-Fh+Fs・δFh/δFs     …(0<δFh/δFsの場合)
                                   …(2)
前記被測定信号の仮の繰り返し周波数Fx″を算出することを特徴とする請求項17に記載の被測定信号の波形観測システム。
 前記特定信号周波数変化量検出部は、前記信号発生部に対し、前記指定に応じた第3のサンプリング周波数として前記ある繰り返し周波数Fsからサンプリング時に周波数折り返しが発生するように大きく周波数dFsだけ変化させた周波数を有するサンプリング周波数を指定することにより前記サンプリングパルス発生部から前記第3のサンプリングパルスを発生させると共に、前記サンプリング部によって、前記被測定信号を前記第3のサンプリングパルスでサンプリングした場合に得られる前記特定信号の周波数変化量dFh_measを検出し、式(3)により
 dFh_target=dn・(Fs+dFs)+n・dFs      …(3)
 (但し、dFh_targetは、前記サンプリング周波数の大きな変化に伴う、前記特定信号の周波数変化量の目標値であって、0~dFs/2の範囲で定められる任意の周波数であり、nは、前記サンプル番号算出部で算出される前記サンプル番号であり、dnは、前記サンプリング周波数の大きな変化に伴う、前記サンプル番号nの変化量であって、前記被測定信号に含まれると想定される周波数揺らぎの範囲内において、確定することができる範囲内となるように、前記サンプリング周波数の大きな変化量dFsが定められる)前記サンプル番号nの変化量dnを算出することを特徴とする請求項18に記載の被測定信号の波形観測システム。
 前記サンプル番号誤差分算出部は、前記特定信号周波数変化量検出部によって検出される前記特定信号の周波数変化量dFh_measが式(4)
 dFh_meas=dn・(Fs+dFs)+(n+en)・dFs   …(4)
 (但し、enは、前記サンプル番号nに含まれている誤差分である)
で表されるとき、前記式(3)及び(4)の差をとって得られる式(5)により
 en=(dFh_meas-dFh_target)/dFs      …(5)
前記サンプル番号nに含まれている誤差分enを算出することを特徴とする請求項19に記載の被測定信号の波形観測システム。
 前記正規の繰り返し周波数算出部は、前記サンプル番号誤差分算出部によって算出される前記サンプル番号nに含まれている誤差分enを前記サンプル番号算出部で算出された前記サンプル番号nに加算して正確なサンプル番号n+enを得て、該n+enを前記式(2)において前記サンプル番号nを示すδFh/δFsに反映させて、前記式(2)において算出される前記被測定信号の仮の繰り返し周波数Fx″を補正することにより、前記被測定用の信号の正規の繰り返し周波数Fxを算出することを特徴とする請求項20に記載の被測定信号の波形観測システム。
 前記特定信号周波数検出部は、前記第1のサンプリング周波数の1/2以下の帯域に現れる複数の特定信号の周波数をそれぞれ検出し、
 前記仮の繰り返し周波数算出部は、前記特定信号周波数検出部によって検出される前記複数の特定信号についての周波数変化量に基づいて、前記被測定信号に含まれる複数の周波数成分のスペクトラムを求めるように構成され、
 前記表示制御部は、前記仮の繰り返し周波数算出部によって得られたスペクトラムを前記正規の繰り返し周波数算出部を介して前記表示部の周波数軸上に表示させるように構成されていることを特徴とする請求項15に記載の被測定信号の波形観測システム。
Description:
被測定信号の繰り返し周波数検 方法及びそれを用いるサンプリング装置並 に波形観測システム

 本発明は被測定信号の繰り返し周波数検 方法及びそれを用いるサンプリング装置並 に波形観測システムに係り、特に、高速な り返し信号で変調された光信号に対するサ プリングを行ってその波形情報を取得し、 測するためのシステムにおいて、被測定信 に周波数揺らぎが存在していても、被測定 号の周波数を正確に検出し、安定な波形情 の取得と観測ができるようにするための技 を採用した被測定信号の繰り返し周波数検 方法及びそれを用いるサンプリング装置並 に波形観測システムに関する。

 例えば、高速な繰り返し信号で変調され 光信号の波形のデータを取得して観測する めに、図10に示す波形観測装置10が用いられ ている。

 この波形観測装置10は、入力される被測 光信号Pの波形の繰り返し周期TxのN倍(Nは1以 の任意の整数で、例えば、100、1000等)より 定値(オフセット遅延時間)δTだけ長い繰り返 し周期Ts(=N・Tx+δT)を有し、パルス幅が狭い光 サンプリングパルスPsを光サンプリングパル 発生手段11によって生成する。

 そして、この光サンプリングパルス発生 段11によって生成された光サンプリングパ スPsは、被測定光信号Pと共に、光サンプリ グ部12に入力される。

 この光サンプリング部12では、被測定光 号Pを光サンプリングパルスPsでサンプリン することによって得られたパルス光が、光 変換されることにより、電気のパルス信号Eo に変換されてアナログ/デジタル(A/D)変換器13 出力される。

 このA/D変換器13は、電気のパルス信号Eoの 振幅強度をデジタルのデータに変換して波形 データメモリ14に記憶させる。

 この波形データメモリ14に記憶された一 の波形データは、表示制御手段15によって読 み出された後、表示器16に被測定光信号Pの波 形として表示される。

 このようなサンプリング方式の波形観測 置10では、図11の(a)に示すように、被測定光 信号Pの繰り返し波形がN回連続して入力され 毎に、光サンプリングパルスPsによるサン リングタイミングが図11の(b)のように、δT時 間ずつシフトしていくため、周期Txに比べて 段に低速なサンプリングで、被測定用の光 号Pの波形を高分解能でサンプリングして得 られる一連の波形データを表示器16の画面上 観測することができる。

 このようなサンプリング方式の波形観測 置10は、例えば、以下に記す特許文献1に開 されている。

 ところで、上記のような波形観測装置10 要求される観測モードには、パーシステン モード、平均化モード等がある。

 パーシステンスモードは、被測定用の光 号Pをサンプリングしてその取得データを表 示器の画面上にある一定時間表示し、その残 像によって測定波形を表示するという動作を 繰り返すモードであり、被測定光信号の波形 の変化をほぼリアルタイムに観測することが できる。

 また、平均化モードは、被測定用の光信 Pをサンプリングしてその複数のデータ取得 期間分の波形データの平均化処理を行い、そ の平均化された波形を表示するモードであり 、ノイズ成分を除去した波形観測が可能とな る。

 しかるに、被測定光信号Pのサンプリング 時にサンプリングが被測定光信号Pの繰り返 波形の同一位相位置から開始されないと、 記のように被測定光信号の波形を残像によ て表示していく観測モードの場合には、表 される波形が時間軸方向に毎回ずれたりす という不都合が生じる。

 また、平均化モードでは、平均化処理が しく行えず波形を正しく再現できなくなる 共に、波形の位相や振幅の変動の大きさを しく把握することができなくなる。

 このため、被測定信号の波形の繰り返し 期、あるいはその信号自体の周波数(ビット レート)が既知である必要がある。

 しかし、場合によっては、観測対象とな 被測定信号の波形の繰り返し周期や周波数 概略値は分かっていても、その正確な値が 明な状況では、観測対象となる被測定信号 波形に対して正しいサンプリング周期の設 が行えず、所望の波形を観測することがで ないという問題がある。

 また、この種の波形観測装置において、 い幅の光サンプリングパルスを生成したり 光同士のミキシングを行なう光ミキサ等が 要であり、表示部を含めると装置全体が複 化し高価になるという別の問題がある。

 そこで、本願発明者は、これらの問題を 決するために、日本国における先願として 後述する特許文献2に開示されているような 被測定信号の繰り返し周波数検出方法を提案 している。

 次に、特許文献2に開示されている被測定 信号の繰り返し周波数検出方法の原理につい て説明する。

 ここでは、被測定信号を単一周波数Fxの 弦波と仮定し、これを仮のサンプリング周 数Fsでサンプリングして得られる信号Sxの周 数成分について考察する。

 サンプリングパルスが幅無限小の理想パ スであれば、その周波数成分は、図12に示 ように、周波数n・Fsの各スペクトラムを有 る(n=0,1,2,…)。

 したがって、このサンプリングパルスで ンプリングして得られた信号Sxには、被測 信号の周波数Fxと各周波数n・Fsとの差及び和 の成分が含まれる。

 この中で最も周波数が低い成分は、図13 (a)、(b)に示すように、周波数Fxに最も近い周 波数n・Fsのスペクトラム成分との差周波数あ るいは周波数(n+1)・Fsのスペクトラム成分と 差周波数であり、その差周波数Fhは、次のよ うに表すことができる。

 Fh=mod[Fx,Fs]    …(mod[Fx,Fs]≦Fs/2の場合)
 Fh=(Fs/2)-mod[Fx,Fs]                                      …(mod[Fx,Fs]>Fs/2 場合)
 ただし、記号mod[A,B]は、AをBで割ったときの 余りを表す。

 この差周波数Fhは最大でFs/2なので、帯域 限Fs/2の低域通過フィルタを用いることによ り簡単に抽出することができる。

 ここで、サンプリング周波数Fsの微小な 化δFsに伴う差周波数Fhの変化δFhは、差周波 Fhを周波数Fsについて微分した次の式で与え られる。

 δFh/δFs=-quotient[Fx,Fs]                                 …(0<mod[Fx,Fs]<Fs/2 場合)
 δFh/δFs=1+quotient[Fx,Fs]                                 …(mod[Fx,Fs]>Fs/2の 場合)
 ただし、記号quotient[A,B]は、AをBで割ったと の整数商を表す。

 上記結果、及び次の商と余りの関係、
 mod[Fx,Fs]=Fx-Fs・quotient[Fx,Fs]
から、被測定信号の周波数Fxは、次の演算で めることができる。

 Fx=Fh-Fs・δFh/δFs           …(0>δFhの 場合)
 Fx=-Fh+Fs・δFh/δFs          …(0<δFhの 合)
 図14は、以上のような被測定信号の繰り返 周波数検出方法の手順の一例を示すフロー ャートである。

 まず、仮のサンプリング周波数Fsで被測 信号をサンプリングし(ステップS1)、そのサ プリングによって得られた信号のうち、サ プリング周波数Fsの1/2以下の帯域に現れる 定信号の周波数Fhを検出する(ステップS2)。

 そして、サンプリング周波数を微小量δFs (例えば、1Hz)だけ変化させ(ステップS3)、その ときの特定信号の周波数変化量δFhを検出す (ステップS4)。

 そして、サンプリング周波数Fsとその周 数変化量δFs、特定信号の周波数Fhとその周 数変化量δFhとを次式(1)に代入することによ 、被測定用の信号の繰り返し周波数Fxを算 する(ステップS5)。

 Fx=Fh-Fs・δFh/δFs           …(0>δFhの 場合)
 Fx=-Fh+Fs・δFh/δFs          …(0<δFhの 合)
                                    …(1)
 これにより、波形情報を取得して観測する ステムの場合には、この周波数検出処理を 測定信号について予め行い、それによって られた周波数Fxに対応したサンプリング周 数Fsを設定すれば、被測定信号の波形情報の 取得及び観測を正確に行うことができる。

 ここで、上記繰り返し周波数検出に含ま る誤差について考察すると、δFh/δFsの値は 上記定義から整数であるから、実際の測定 得られるδFh/δFsが整数とならない場合、そ 値の少数点以下を四捨五入して整数化する とにより、測定誤差をなくすことができる

 また、サンプリング周波数の値は、シス ム自体が与える値であるため、誤差は発生 ない。

 さらに、特定信号の周波数Fhの測定誤差 、高速フーリェ変換(FFT)処理などのデジタル 信号処理の分解能で決まり、容易に数Hz以下 することができる。

 これらのことから、被測定信号の繰り返 周波数Fxの算出誤差も、数Hz以下の精度が得 られる。

 この誤差は、例えば、繰り返し周波数10GHz 対して10 -10 なり、極めて高精度で、被測定信号の繰り返 し周波数を検出することができる。

 なお、上記説明は、被測定信号が単一周 数Fxの正弦波であると仮定したものであっ 、実際の観測対象となる被測定信号には、 常複数の周波数成分が含まれている。

 すなわち、被測定信号がデータによりノ リターンツーゼロ(NRZ)形式で変調された信 である場合、その変調データの符号長に等 い周期(波形繰り返し周期)に対応した周波数 を下限とし、多数の周波数成分Fx(i)が存在す 場合が考えられ、各周波数成分のレベルは 調データのパターンに依存する。

 例えば、変調データが10Gbpsで(10)の2ビッ データの場合、ビットレートの1/2の周波数 分5GHzとその高調波成分が存在し、そのレベ は、ビットレートの1/2の周波数成分が最も くなる。

 また、変調データが10Gbpsで(1111100000)の10 ットデータの場合には、ビットレートの1/10 周波数成分1GHzとその高調波成分が存在し、 そのレベルは、ビットレートの1/10の周波数 分1GHzが最も高くなる。

 また、上記にように1の期間と0の期間が 互に且つ等しい長さで現れるデューティ比50 パーセントの単純なパターンではなく、(11000 11100)のように1符号内に1の期間や0の期間が複 数回現れるパターンの場合には、ビットレー トの1/2の周波数成分や符号長に等しい周期に 対応した周波数成分のレベルより、ビットレ ートの1/5の周波数成分2GHzのレベルの方が大 くなる。

 このように信号波形の繰り返し周波数と 致しなくても、レベルが大きい周波数成分 特定信号としてその周波数を検出する方がS /Nの点で有利となると共に、この特定信号の 波数から繰り返し周波数を求めた方が精度 に有利である。

 また、この特許文献2には、上記のような 被測定信号の繰り返し周波数検出方法を適用 したサンプリング装置を含む波形観測システ ムが開示されている。

 図15は、上記被測定信号の繰り返し周波 検出方法を適用したサンプリング装置を含 波形観測システム20の構成を示している。

 この波形観測システム20は、サンプリン 装置21とデジタルオシロスコープ60によって 成されている。

 サンプリング装置21は、入力端子21aから 力される被測定光信号Pを光サンプリング部2 6により、信号発生部24が生成したクロック信 号Cに基づいてサンプリングパルス発生部24か ら発生される幅の狭い光パルスであるサンプ リングパルスでサンプリングしてその波形情 報としてのパルス信号Eoを取得する。

 デジタルオシロスコープ60は、サンプリ グ装置21によって得られた波形情報を記憶し 、表示する。

 このサンプリング装置21は、観測対象の 形の繰り返し周期が正確に分かっているよ な場合に指定する手動設定モードと、観測 象の波形の繰り返し周期が不明あるいはそ 概略値しか分からない場合に指定する自動 定モードとを有し、図示しない操作部の操 等によって、その手動設定モードと自動設 モードとを選択的に指定できるようになっ いる。

 なお、信号発生部24が生成したクロック 号C及びトリガ用信号Gは、それぞれ、クロッ ク出力端子21b及びトリガ出力端子21dを介して 外部に出力できるようになっている。

 同様に、光サンプリング部26からのパル 信号Eoは、サンプル信号出力端子21cを介して 外部へ出力できるように構成されている。

 このサンプリング装置21の各出力端子21b~2 1dは、デジタルオシロスコープ60の外部クロ ク入力端子60a、第1チャネル入力端子60b、第2 チャネル入力端子60cにそれぞれ接続されてい る。

 デジタルオシロスコープ60は、各チャネ 入力端子60b、60cから入力される信号に対す A/D変換処理を外部クロック入力端子60aに入 されるクロック信号に同期して行う外部ク ック同期機能と、任意に指定したチャネル 力端子またはトリガ入力端子の入力信号の 圧が任意に設定したしきい値を所定方向に えたタイミングから一定時間(後述する時間 の表示幅および表示ポイント数等に依存す )が経過する間にA/D変換処理によって得られ たデータを波形データとしてチャネル毎に記 憶する外部トリガ機能と、その記憶した波形 データを時間軸上に表示する波形表示機能と を有しており、この波形表示のモードとして 、前記したパーシステンス表示モード、平均 化表示モードのいずれかを任意に選択できる ように構成されている。

 次に、上記波形観測システム20の動作を 明する。

 始めに、例えば、図16の(a)に示すように ューティ比50パーセントのほぼ矩形波の被測 定光信号Pを入力端子21aに入力し、その波形 概略の繰り返し周期Tx″ (周波数Fx″)および サンプリングのオフセット遅延時間δTに対応 した情報をパラメータ指定部22によって指定 ると共に、図示しない操作部により自動設 モードを指定する。

 演算部23は、指定された概略の繰り返し 波数Fx″とオフセット遅延時間δTに基づいて 、仮のサンプリング周波数Fs″、トリガ周波 Fg″をそれぞれ算出し、信号発生部24に設定 する。

 なお、繰り返し周波数Tx″の指定がない 態で、自動設定モードが指定された場合に 、演算部23は、規定値、例えば、10GMHzを繰り 返し周波数Fx″として演算を行う。

 このため、信号発生部24からは、仮のサ プリング周波数Fs″のクロック信号Cが出力 れる。

 そして、光サンプリング部26では被測定 信号Pに対してサンプリング周波数Fs″によ サンプリングが行われ、そのサンプリング 得られたパルス信号Eoが特定信号周波数検出 部27に入力される。

 特定信号周波数検出部27は、そのサンプ ングで得られたパルス信号Eoに含まれる周波 数成分のうち、サンプリング周波数の1/2以下 の帯域に現れる最もレベルが高い周波数成分 を特定信号とし、その周波数Fh″を検出する

 この光信号の波形の場合、サンプリング 用いられる光サンプリングパルスPsのスペ トラムは、図17に示すように周波数Fs″間隔 現れ、光信号Sの波形のスペクトラムは周波 数Fxの間隔で現れ、しかも、高次のもの程レ ルが小さくなる。

 したがって、特定信号周波数検出部27は 最低次の周波数Fxと、その周波数Fxに最も近 サンプリング周波数成分n・Fs″との差周波 Fh″を特定信号の周波数として求め、繰り し周波数算出部28に出力する。

 このようにして仮のサンプリング周波数F s″についての特定信号の周波数Fh″が得られ ると、繰り返し周波数算出部28は、この周波 Fh″を記憶するとともに、信号発生部24に対 して、サンプリング周波数を微小量(例えば 1Hz)変化させるように指示する。

 この指示を受けた信号発生部24により、 測定光信号Pに対する仮のサンプリング周波 が微小量δFsだけ変化し、この変化に伴って 、特定信号周波数検出部27によって検出され 特定信号の周波数がδFhだけ変化することに なり、この変化量から被測定光信号Pの波形 繰り返し周波数Fxが次式により算出され、演 算部23に設定される。

 Fx=Fh″-Fs″・δFh/δFs″
 演算部23は、この繰り返し周波数算出部28に よって算出された正確な繰り返し周波数Fxに づいて入力信号に正確に対応した正規のサ プリング周波数Fs及びトリガ周波数Fgを計算 し、信号発生部24に設定する。

 これによって、被測定光信号Pの波形の繰 り返し周期Txに対xし、N・Tx+δTに等しい周期 有するクロック信号Cと光サンプリングパル Psが図16の(b)、(c)に示すように生成される。

 そして、被測定光信号Pが光サンプリング パルスPsでサンプリングされ、そのサンプリ グで得られたパルス信号Eoが、図16の(d)に示 すように光サンプリング部28からサンプル信 出力端子21cを介してデジタルオシロスコー 60の第1チャネル入力端子60bに入力される。

 また、信号発生部24からは、図18の(b)に示 すようにパルス信号Eoのピークを結ぶ包絡線 波形の周期と等しい周期のトリガ用信号Gが 生成され、トリガ出力端子21dを介してデジタ ルオシロスコープ60の第2チャネル入力端子60c に入力される。

 なお、図18の(a)は、図16の(d)に示す波形の 時間軸を縮めて示したものである。

 デジタルオシロスコープ60は、パルス信 Eoに対するA/D変換処理をクロック信号Cに同 して行い、パルス信号Eoのピーク点を結ぶ包 絡線のデータを光信号波形データとして順次 出力し、トリガ用信号Gがトリガレベルを所 方向に超えるタイミングから、その波形デ タの取得を開始する。

 このため、デジタルオシロスコープ60の 面上に、例えば、図19に示すように、被測定 光信号Pの波形がオフセット遅延時間δT間隔 ポイントで残像表示される。

 デジタルオシロスコープ60は、トリガ用 号Gがトリガレベルを所定方向に超えるタイ ング毎に波形データの取得を開始して、波 を更新表示する際に、前記したように、サ プリング装置20のサンプリング周波数やト ガ周波数が入力される光信号Pの波形の繰り し周波数に対して正確に対応しているので 常に表示する波形の位置がずれることはな 、安定な波形観測を行うことができる。

 上記説明では、観測対象の波形がデュー ィ比50パーセントの矩形波で、最低次の特 信号のレベルが最大となる場合について説 している。

 しかるに、例えば、ビットレート10Gbpsで NRZデータ(1100011100)の10ビットの波形が繰り される場合、その繰り返し周波数Fxは、10/10= 1GHzとなるが、波形に含まれる各周波数成分 レベルを考慮すると、1GHzの成分よりも、そ 2倍の10/2=2GHzの成分の方が大きい。

 これはパルス信号Eoに含まれる信号につ ても言えることであり、前記したように波 1周期分相当の繰り返し周波数Fxについて最 次の特定信号の周波数成分は、そのレベル 低く周波数算出を正確に行えない場合があ 。

 このような場合でも、特定信号周波数検出 27は、サンプリング周波数の1/2以下の帯域 の信号成分のうち、最もレベルの高い信号 分を特定信号として選択し、その周波数を 出しているので精度の低下は起こらない。

特開2002-071725号公報

特開2006-3327号公報

 すなわち、上記特許文献2に開示されてい る被測定信号の繰り返し周波数検出方法は、 要約すると、被測定信号を、ある繰り返し周 波数Fsにてサンプリングした場合に得られた 号のうち、Fs/2以下の帯域に現れる特定信号 の周波数Fhを測定し、次に、サンプリング周 数を微小周波数δFsだけ変化させてサンプリ ングした場合に得られた特定信号の周波数変 化量δFhを測定し、次式にて被測定用の信号 繰り返し周波数Fxを求める方法である。

 Fx=Fh-Fs・δFh/δFs       …(0>δFh/δFsの場 合)
 Fx=-Fh+Fs・δFh/δFs      …(0<δFh/δFsの場 )
 しかるに、この特許文献2に開示されている 被測定信号の繰り返し周波数検出方法におい ても、まだ解決すべき以下のような問題を有 している。

 それは、被測定信号に周波数揺らぎが存 していると、被測定信号の繰り返し周波数 出の測定結果に大きな誤差が生じてしまう いうことである。

 以下に、被測定信号に存在する周波数揺 ぎによって、被測定信号の繰り返し周波数 出の測定結果に大きな誤差が発生する原因 ついて説明する。

 上記被測定信号の繰り返し周波数を求め 式においてδFh/δFs(サンプル番号n)は、高調 成分のうち、Fxに最も近い高調波成分の次 を示しており、上記特許文献2に開示されて る被測定信号の繰り返し周波数検出方法に いては、このサンプル番号nが変化しない( ンプリングにより周波数折り返しが発生し い)範囲において、サンプリング周波数を微 量だけ変化させている。

 しかしながら、被測定信号の周波数が(相 対的に)揺らいでいる場合、サンプリング周 数を変化させている間に、Fxの値が周波数揺 らぎ量δFxだけ変化してしまうことになる。

 この周波数揺らぎ量δFxが、測定した特定 信号の周波数変化量δFhに直接加算されてし うことにより、被測定信号の繰り返し周波 検出の測定結果に大きな誤差が発生する。

 通常、サンプル番号nの計算は、前述した ように、δFh/δFsの計算結果を四捨五入するこ とにより、δFhに含まれる測定誤差を無視す ことができる。

 しかるに、|δFs/2|<|δFx|の場合には、こ を無視することができず、測定誤差となっ しまう。

 nを1間違えたとすると、Fxの計算結果は、 Fsだけ違う値となってしまうので、非常に大 な測定誤差となってしまうことになる。

 次に、単純には、測定精度を上げること できない理由について説明する。

 一般的に、δFhを正確に測定するには、測 定時間を長くしてスペクトラム解析の分解能 を向上することによって対処することが考え られる。

 しかるに、この場合、測定時間を長くす と、被測定信号の周波数揺らぎ量も、それ け大きくなってしまうので、測定時間を長 しても効果がなく、スペクトラム解析の分 能を向上することには結び付かない。

 また、δFh/δFsの計算式によるサンプル番 nの計算において、分母のδFsを大きくすれ 、分子のδFhに含まれる誤差の許容幅を大き することができるものの、分母のδFsを大き くしていくと、周波数折り返しが発生し、サ ンプリング周波数の変化の前後でnが異なっ しまうことになるので、δFh/δFsの計算式か サンプル番号nを計算することができなくな てしまう。

 このため、δFh/δFsの計算式によるサンプ 番号nの計算において、分母のδFsをあまり きくすることができないので、分子のδFhに まれる誤差の許容幅をあまり大きくするこ ができなくなってしまう。

 したがって、上記特許文献2に開示されて いる被測定用の信号の繰り返し周波数検出方 法及びそれを用いるサンプリング装置及び波 形観測システムでは、被測定用の信号に周波 数揺らぎが存在していると、サンプリング結 果から信号の周波数を正確に検出することが できないので、安定な波形情報の取得と観測 ができないと共に、システム全体を簡易に構 成することができないという問題を有してい る。

 本発明の目的は、これらの問題を解決し 、被測定信号に周波数揺らぎが存在してい も、サンプリング結果から信号の周波数を 確に検出することができる被測定信号の繰 返し周波数検出方法及びそれを用いて安定 波形情報の取得と観測ができ、さらに、シ テム全体を簡易に構成することができるサ プリング装置及び波形観測システムを提供 ることである。

 前記目的を達成するために、本発明の第1の 態様によると、
 被測定信号を仮のサンプリング周波数Fsで ンプリングして得られる信号のうち、前記 のサンプリング周波数Fsの1/2以下の帯域に現 れる特定信号の周波数Fhを検出する第1の段階 (S11、S12)と、
 前記仮のサンプリング周波数Fsからサンプ ング時に周波数折り返しが発生しない微小 波数δFsだけ変化させたサンプリング周波数 得られる前記特定信号の周波数変化量δFhを 算出する第2の段階(S13、S14)と、
 前記第2の段階(S13、S14)における前記微小周 数δFsを分母とし、前記特定信号の周波数変 化量δFhを分子とする式(1)により
 n=δFh/δFs                         …(1)
サンプル番号nを算出する第3の段階(S15)と、
 前記仮のサンプリング周波数Fsと、前記仮 サンプリング周波数Fsに対する前記特定信号 の周波数Fhと、前記サンプリング周波数の変 量としての前記微小周波数δFs及び前記特定 信号の周波数変化量δFhとに基づいて、前記 測定信号の仮の繰り返し周波数Fx″を算出す る第4の段階(S16)と、
 前記仮のサンプリング周波数Fsからサンプ ング時に周波数折り返しが発生するように きく周波数dFsを変化させたサンプリング周 数で前記被測定信号をサンプリングした場 に得られる前記特定信号の周波数変化量dFh   measを測定し、この測定された前記特定信号 周波数変化量dFh   measと、この過程で周波数折り返しが何回発 したかを示す前記第3の段階(S15)によって算 された前記サンプル番号nの変化量dnとに基 いて、前記被測定信号に周波数揺らぎが含 れている状態での前記第3の段階(S15)によっ 算出された前記サンプル番号nに含まれてい 誤差分enを算出する第5の段階(S17、S18、S19) 、
 前記第5の段階(S17、S18、S19)によって算出さ る前記サンプル番号nに含まれている誤差分 enに基づいて前記第4の段階(S16)によって算出 れる前記被測定信号の仮の繰り返し周波数F x″を補正することにより、前記被測定信号 正規の繰り返し周波数Fxを算出する第6の段 (S20)と、
 を具備する被測定信号の繰り返し周波数検 方法が提供される。

 前記目的を達成するために、本発明の第2の 態様によると、
 前記第1の段階(S11、S12)は、前記被測定信号 、前記仮のサンプリング周波数としてある り返し周波数Fsを有するサンプリング周波 にてサンプリングした場合に得られる信号 うち、前記ある繰り返し周波数Fsの1/2の以下 の帯域に現れる前記特定信号として最大レベ ルを示す信号の周波数Fhを測定することを特 とする第1の態様に従う被測定信号の繰り返 し周波数検出方法が提供される。

 前記目的を達成するために、本発明の第3の 態様によると、
 前記第4の段階(S16)は、前記第1の段階(S11、S1 2)によって測定された前記ある繰り返し周波 Fsの1/2の以下の帯域Fs/2に現れる前記特定信 として最大レベルを示す信号の周波数Fhと 前記第2の段階(S13、S14)によって測定された 記仮のサンプリング周波数として前記ある り返し周波数Fsからサンプリング時に周波数 折り返しが発生しない微小周波数δFsだけ変 させて前記被測定信号をサンプリングした 合に得られる前記特定信号の周波数変化量δ Fhに基づいて、
 式(2)により
 Fx″=Fh-Fs・δFh/δFs      …(0>δFh/δFsの 合)
 Fx″=-Fh+Fs・δFh/δFs     …(0<δFh/δFsの場 合)
                                    …(2)
前記被測定用の信号の仮の繰り返し周波数Fx を算出することを特徴とする第2の態様に従 う被測定信号の繰り返し周波数検出方法が提 供される。

 前記目的を達成するために、本発明の第4の 態様によると、
 前記第5の段階(S17、S18、S19)は、前記サンプ ング周波数を前記第1の段階(S11、S12)におけ 前記仮のサンプリング周波数としての前記 る繰り返し周波数Fsからサンプリング時に 波数折り返しが発生するように大きく周波 dFsだけ変化させて前記被測定信号をサンプ ングした場合に得られる特定信号の周波数 化量dFh_measを検出し、式(3)により
 dFh_target=dn・(Fs+dFs)+n・dFs      …(3)
 (但し、dFh_targetは、前記サンプリング周波 の大きな変化に伴う、前記特定信号の周波 変化量の目標値であって、0~dFs/2の範囲で定 られる任意の周波数であり、nは、前記(1)式 で算出される前記サンプル番号であり、dnは 前記サンプリング周波数の大きな変化に伴 、前記サンプル番号の変化量であって、前 被測定信号に含まれると想定される周波数 らぎの範囲内において、確定することがで る範囲内となるように、前記サンプリング 波数の大きな変化量dFsが定められる)
前記サンプル番号nの変化量dnを算出し、
 前記特定信号の周波数変化量dFh_measが式(4)
 dFh_meas=dn・(Fs+dFs)+(n+en)・dFs   …(4)
 (但し、enは、前記サンプル番号nに含まれて いる誤差分である)
で表されるとき、前記式(3)及び(4)の差をとっ て得られる式(5)により
 en=(dFh_meas-dFh_target)/dFs      …(5)
前記サンプル番号nに含まれている誤差分enを 算出することを特徴とする第3の態様に従う 測定信号の繰り返し周波数検出方法が提供 れる。

 前記目的を達成するために、本発明の第5の 態様によると、
 前記第5の段階(S20)は、前記第4の段階(S17、S1 8、S19)によって算出された前記サンプル番号n に含まれている誤差分enを前記第3の段階(S15) 算出された前記サンプル番号nに加算して正 確なサンプル番号n+enを得て、該n+enを前記式( 2)において前記サンプル番号を示すδFh/δFsと て反映させて、前記式(2)において算出され 前記被測定信号の仮の繰り返し周波数Fx″ 補正することにより、前記被測定信号の正 の繰り返し周波数Fxを算出することを特徴と する第4の態様に従う被測定信号の繰り返し 波数検出方法が提供される。

 前記目的を達成するために、本発明の第6の 態様によると、
 被測定信号を入力するための入力端子(21a) 、
 指定に応じた第1乃至第3のサンプリング周 数のクロック信号を選択的に生成する信号 生部(24)と、
 前記信号発生部(24)からの前記クロック信号 に同期し、前記指定に応じた第1乃至第3のサ プリング周波数として仮のサンプリング周 数Fsを有する第1のサンプリングパルス、前 仮のサンプリング周波数Fsからサンプリン 時に周波数折り返しが発生しない微小周波 δFsだけ変化させたサンプリング周波数を有 る第2のサンプリングパルス及び前記仮のサ ンプリング周波数Fsからサンプリング時に周 数折り返しが発生するように大きく周波数d Fsだけ変化させたサンプリング周波数を有す 第3のサンプリングパルスを選択的に発生す るサンプリングパルス発生部(25)と、
 前記被測定信号を前記サンプリングパルス 生部(25)からの第1乃至第3の前記サンプリン パルスによって選択的にサンプリングする ンプリング部(26)と、
 前記サンプリング部(26)によって前記被測定 信号を前記サンプリングパルス発生部(25)か の前記第1のサンプリングパルスでサンプリ グした場合に得られる信号のうち、前記仮 サンプリング周波数Fsの1/2以下の帯域に現 る特定信号の周波数Fhを検出する特定信号周 波数検出部(27)と、
 前記サンプリング部(26)によって前記被測定 信号を前記サンプリングパルス発生部(25)か の前記第2のサンプリングパルスでサンプリ グしたときに前記特定信号周波数検出部(27) によって検出される前記特定信号の周波数変 化量δFhを算出する周波数変化量算出部(29)と
 前記サンプリングパルス発生部(25)による前 記仮のサンプリング周波数Fsと、前記サンプ ング周波数の変化量としての前記微小周波 δFsと、前記特定信号周波数検出部(27)によ て検出される前記仮のサンプリング周波数Fs に対する前記特定信号の周波数Fh及び前記周 数変化量算出部(29)によって算出される前記 特定信号の周波数変化量δFhに基づいて、前 被測定信号の仮の繰り返し周波数Fx″を算出 する仮の繰り返し周波数算出部(28)と、
 前記仮の繰り返し周波数算出部(28)で用いる 前記微小周波数δFsを分母とし、前記仮の繰 返し周波数算出部(28)で用いる前記周波数変 量δFhを分子とする式 (1)により
 n=δFh/δFs                         …(1)
サンプル番号nを算出するサンプル番号算出 (33)と、
 前記サンプリング部(26)によって前記被測定 信号を前記サンプリングパルス発生部(25)か の前記第3のサンプリングパルスでサンプリ グした場合に得られる前記特定信号の周波 変化量dFhを検出する特定信号周波数変化量 出部(30)と、
 前記特定信号周波数変化量検出部(30)によっ て検出された前記特定信号の周波数変化量dFh と、この過程で何回周波数折り返しが何回発 生したかを示す前記サンプル番号算出部(33) よって算出された前記サンプル番号nの変化 dnとに基づいて、前記被測定信号に周波数 らぎが含まれている状態での前記サンプル 号算出部(33)によって算出された前記サンプ 番号nに含まれている誤差分enを算出するサ プル番号誤差分算出部(31)と、
 前記サンプル番号誤差分算出部(31)によって 算出される前記サンプル番号nに含まれてい 誤差分enに基づいて前記仮の繰り返し周波数 算出部(28)によって算出される前記被測定信 の仮の繰り返し周波数Fx″を補正することに より、前記被測定信号の正規の繰り返し周波 数Fxを算出する正規の繰り返し周波数算出部( 32)と、
 を具備する被測定信号のサンプリング装置 提供される。

 前記目的を達成するために、本発明の第7の 態様によると、
 前記特定信号周波数検出部(27)は、前記信号 発生部(24)に対し、前記指定に応じた第1のサ プリング周波数としてある繰り返し周波数F sを有する仮のサンプリング周波数を指定す ことにより前記サンプリングパルス発生部(2 5)から前記仮のサンプリング周波数を有する 1のサンプリングパルスを発生させると共に 、前記サンプリング部(26)によって、前記被 定信号を、前記仮のサンプリング周波数を する前記第1のサンプリングパルスにてサン リングした場合に得られる信号のうち、前 ある繰り返し周波数Fsの1/2以下の帯域Fs/2に れる特定信号の周波数Fhを検出することを 徴とする第6の態様に従う被測定信号のサン リング装置が提供される。

 前記目的を達成するために、本発明の第8の 態様によると、
 前記周波数変化量算出部(29)は、前記信号発 生部(24)に対し、前記指定に応じた第2のサン リング周波数として前記ある繰り返し周波 Fsからサンプリング時に周波数折り返しが 生しない微小周波数δFsだけ変化させた周波 を有するサンプリング周波数を指定するこ により前記サンプリングパルス発生部(25)か ら前記第2のサンプリングパルスを発生させ と共に、前記サンプリング部(26)によって、 記第2のサンプリングパルスで前記被測定信 号をサンプリングした場合に得られる前記特 定信号の周波数変化量δFhを算出することを 徴とする第7の態様に従う被測定信号のサン リング装置が提供される。

 前記目的を達成するために、本発明の第9の 態様によると、
 前記仮の繰り返し周波数算出部(28)は、前記 サンプリングパルス発生部(25)による前記仮 サンプリング周波数Fsと、前記サンプリング 周波数の変化量としての前記微小周波数δFs 、前記特定信号周波数検出部(27)によって検 される前記仮のサンプリング周波数に対す 前記特定信号の周波数Fh及び前記周波数変 量算出部(29)によって算出される前記特定信 の周波数変化量δFhとに基づいて、式(2)によ り
 Fx″=Fh-Fs・δFh/δFs      …(0>δFh/δFsの 合)
 fx″=-fh+fs・δFh/δFs     …(0<δFh/δFsの場 合)
                                    …(2)
前記被測定信号の仮の繰り返し周波数Fx″を 出することを特徴とする第8の態様に従う被 測定信号のサンプリング装置が提供される。

 前記目的を達成するために、本発明の第10 態様によると、
 前記特定信号周波数変化量検出部(30)は、前 記信号発生部(24)に対し、前記指定に応じた 3のサンプリング周波数として前記ある繰り し周波数Fsからサンプリング時に周波数折 返しが発生するように大きく周波数dFsだけ 化させた周波数を有するサンプリング周波 を指定することにより前記サンプリングパ ス発生部(25)から前記第3のサンプリングパル スを発生させると共に、前記サンプリング部 (26)によって、前記被測定信号を前記第3のサ プリングパルスでサンプリングした場合に られる前記特定信号の周波数変化量dFh_meas 測定し、式(3)により
 dFh_target=dn・(Fs+dFs)+n・dFs      …(3)
 (但し、dFh_targetは、前記サンプリング周波 の大きな変化に伴う、前記特定信号の周波 変化量の目標値であって、0~dFs/2の範囲で定 られる任意の周波数であり、nは、前記サン プル番号算出部(33)によって算出される前記 ンプル番号であり、dnは、前記サンプリング 周波数の大きな変化に伴う、前記サンプル番 号の変化量であって、前記被測定信号に含ま れると想定される周波数揺らぎの範囲内にお いて、確定することができる範囲内となるよ うに、前記サンプリング周波数の大きな変化 量dFsが定められる)
前記サンプル番号の変化量dnを算出すること 特徴とする第9の態様に従う被測定信号のサ ンプリング装置が提供される。

 前記目的を達成するために、本発明の第11 態様によると、
 前記サンプル番号誤差分算出部(31)は、前記 特定信号周波数変化量検出部(30)によって検 される前記特定信号の周波数変化量dFhが式(4 )
 dFh_meas=dn・(Fs+dFs)+(n+en)・dFs   …(4)
 (但し、enは、前記サンプル番号nに含まれて いる誤差分である)
で表されるとき、前記式(3)及び(4)の差をとっ て得られる式(5)により
 en=(dFh_meas-dFh_target)/dFs      …(5)
前記サンプル番号nに含まれている誤差分enを 算出することを特徴とする第10の態様に従う 測定信号のサンプリング装置が提供される

 前記目的を達成するために、本発明の第12 態様によると、
 前記正規の繰り返し周波数算出部(32)は、前 記サンプル番号誤差分算出部(31)によって算 された前記サンプル番号nに含まれている前 誤差分enを前記サンプル番号算出部(33)によ て算出された前記サンプル番号nに加算して 正確なサンプル番号n+enを得て、該n+enを前記 (2)において前記サンプル番号算出部(33)によ って算出された前記サンプル番号nを示すδFh/ δFsとして反映させて、前記式 (2)において算 出される前記被測定信号の仮の繰り返し周波 数Fx″を補正することにより、前記被測定信 の正規の繰り返し周波数Fxを算出すること 特徴とする第11の態様に従う被測定信号のサ ンプリング装置が提供される。

 前記目的を達成するために、本発明の第13 態様によると、
 前記正規の繰り返し周波数算出部(32)によっ て算出された前記正規の繰り返し周波数Fxに 応する繰り返し周期Txの整数倍に対して所 のオフセット遅延時間δTだけ差のある周期Ts に対応する周波数Fsを前記被測定信号に対す 正規のサンプリング周波数として算出し、 の算出された正規のサンプリング周波数を 記信号発生部(24)に指定することにより、前 記サンプリングパルス発生部(25)から前記第1 至第3のサンプリングパルスに代えて前記正 規のサンプリング周波数を有するサンプリン グパルスを発生させて、前記サンプリング部 (26)によって前記被測定信号を前記正規のサ プリング周波数を有するサンプリングパル でサンプリングすることを可能とする演算  (23)をさらに具備することを特徴とする第12 の態様に従う被測定信号のサンプリング装置 が提供される。

 前記目的を達成するために、本発明の第14 態様によると、
 前記信号発生部(24)からの前記クロック信号 を外部へ出力するためのクロック出力端子(21 b)と、
 前記サンプリング部(26)から出力された信号 を外部へ出力するためのサンプル信号出力端 子(21c)と,
 をさらに具備することを特徴とする第13の 様に従う被測定信号のサンプリング装置が 供される。

 前記目的を達成するために、本発明の第15 態様によると、
 被測定信号を入力するための入力端子(21a) 、
 指定に応じた第1乃至第3のサンプリング周 数及び指定に応じた第4のサンプリング周波 のクロック信号を選択的に生成する信号発 部(24)と、
 前記信号発生部(24)からの前記クロック信号 に同期し、前記指定に応じた第1乃至第3のサ プリング周波数として仮のサンプリング周 数を有する第1のサンプリングパルス、前記 仮のサンプリング周波数からサンプリング時 に周波数折り返しが発生しない微小量変化さ せたサンプリング周波数を有する第2のサン リングパルス、前記仮のサンプリング周波 からサンプリング時に周波数折り返しが発 するように大きく周波数を変化させたサン リング周波数を有する第3のサンプリングパ ス及び前記指定に応じた第4のサンプリング 周波数を有する第4のサンプリングパルスを 択的に発生するサンプリングパルス発生部(2 5)と、
 前記被測定信号を前記サンプリングパルス 生部(25)からの前記第1乃至第3のサンプリン パルス及び前記第4のサンプリングパルスに よって選択的にサンプリングするサンプリン グ部(26)と、
 前記サンプリング部(26)によって前記被測定 信号を前記サンプリングパルス発生部(25)か の前記第1のサンプリングパルスでサンプリ グして得られた信号のうち、前記仮のサン リング周波数Fsの1/2以下の帯域に現れる特 信号の周波数Fhを検出する特定信号周波数検 出部(27)と、
 前記サンプリング部(26)によって前記被測定 信号を前記サンプリングパルス発生部(25)か の前記第2のサンプリングパルスでサンプリ グしたときに得られる前記特定信号の周波 変化量δFhを算出する周波数変化量算出部(29 )と、
 前記サンプリングパルス発生部(25)による前 記仮のサンプリング周波数Fsと、前記サンプ ング周波数の変化量としての前記微小周波 δFsと、前記特定信号周波数検出部(27)によ て検出される前記仮のサンプリング周波数Fs に対する前記特定信号の周波数Fh及び前記周 数変化量算出部(29)によって算出される前記 特定信号の周波数変化量δFhとに基づいて、 記被測定信号の仮の繰り返し周波数Fx″を算 出する仮の繰り返し周波数算出部(28)と、
 前記仮の繰り返し周波数算出部(28)で用いる 前記微小周波数δFsを分母とし、前記仮の繰 返し周波数算出部(28)で用いる前記周波数変 量δFhを分子とする式 (1)により
 n=δFh/δFs                         …(1)
サンプル番号nを算出するサンプル番号算出 (33)と、
 前記サンプリング部(26)によって前記被測定 信号を前記サンプリングパルス発生部(25)か の前記第3のサンプリングパルスでサンプリ グした場合に得られる前記特定信号の周波 変化量dFhを検出する特定信号周波数変化量 出部(30)と、
 前記特定信号周波数変化量検出部(30)によっ て検出された前記特定信号の周波数変化量dFh と、この過程で何回周波数折り返しが何回発 生したかを示すサンプル番号算出部(33)によ て算出された前記サンプル番号nの変化量dn に基づいて、前記被測定信号に周波数揺ら が含まれている状態での前記サンプル番号 出部(33)によって算出された前記サンプル番 nに含まれている誤差分enを算出するサンプ 番号誤差分算出部(31)と、
 前記サンプル番号誤差分算出部(31)によって 算出される前記サンプル番号nに含まれてい 誤差分enに基づいて前記仮の繰り返し周波数 算出部(28)によって算出される前記被測定信 の仮の繰り返し周波数Fx″を補正することに より、前記被測定信号の正規の繰り返し周波 数Fxを算出する正規の繰り返し周波数算出部( 32)と、
 前記正規の繰り返し周波数算出部(32)によっ て算出された前記正規の繰り返し周波数Fxに 応する繰り返し周期Txの整数倍に対して所 のオフセット遅延時間δTだけ差のある周期Ts に対応する周波数Fsを前記被測定信号に対す 正規のサンプリング周波数として算出し、 の算出された正規のサンプリング周波数を 記第4のサンプリング周波数として前記信号 発生部(24)に指定することにより、前記サン リングパルス発生部(25)からの前記第4のサン プリングパルスを発生させると共に、前記サ ンプリング部(26)により前記被測定信号を前 第4のサンプリングパルスでサンプリングさ る演算部(23)と、
 前記サンプリング部(26)から前記第4のサン リングパルスでサンプリングされて出力さ る信号をデジタルの波形データに変換して 力するアナログ/デジタル(A/D)変換器(43)と、
 前記A/D変換器(43)から出力される前記波形デ ータを記憶するための波形データメモリ(45) 、
 前記A/D変換器(43)から出力される前記波形デ ータを前記信号発生部(24)からの前記クロッ 信号に同期して前記波形データメモリ(45)に き込むデータ取得制御部(44)と、
 前記波形データメモリ(45)に記憶された一連 の波形データを読み出して表示部(46)の時間 上に前記オフセット遅延時間に対応する間 で表示する表示制御部(46)と、
 を具備する被測定信号の波形観測システム 提供される。

 前記目的を達成するために、本発明の第16 態様によると、
 前記特定信号周波数検出部(27)は、前記信号 発生部(24)に対し、前記指定に応じた第1のサ プリング周波数としてある繰り返し周波数F sを有する仮のサンプリング周波数を指定す ことにより前記サンプリングパルス発生部(2 5)から前記仮のサンプリング周波数を有する 1のサンプリングパルスを発生させると共に 、前記サンプリング部(26)によって、前記被 定信号を、前記仮のサンプリング周波数を する前記第1のサンプリングパルスにてサン リングした場合に得られる信号のうち、前 ある繰り返し周波数Fsの1/2以下の帯域に現 る前記特定信号の周波数Fhを検出することを 特徴とする第15の態様に従う被測定信号の波 観測システムが提供される。

 前記目的を達成するために、本発明の第17 態様によると、
 前記周波数変化量算出部(29)は、前記信号発 生部(24)に対し、前記指定に応じた第2のサン リング周波数として前記ある繰り返し周波 Fsからサンプリング時に周波数折り返しが 生しない微小周波数δFsだけ変化させた周波 を有するサンプリング周波数を指定するこ により前記サンプリングパルス発生部(25)か ら前記第2のサンプリングパルスを発生させ と共に、前記サンプリング部(26)によって、 記第2のサンプリングパルスで前記被測定信 号をサンプリングした場合に得られる前記特 定信号の周波数変化量δFhを測定することを 徴とする第16の態様に従う被測定信号の波形 観測システムが提供される。

 前記目的を達成するために、本発明の第18 態様によると、
 前記仮の繰り返し周波数算出部(28)は、前記 サンプリングパルス発生部(25)による前記仮 サンプリング周波数Fsと、前記サンプリング 周波数の変化量としての前記微小周波数δFs 、前記特定信号周波数検出部(27)によって検 される前記仮のサンプリング周波数Fsに対 る前記特定信号の周波数Fh及び前記周波数変 化量算出部 (29)によって算出される前記特定 信号の周波数変化量δFhとに基づいて、式(2) より
 Fx″=Fh-Fs・δFh/δFs      …(0>δFh/δFsの 合)
 Fx″=-Fh+Fs・δFh/δFs     …(0<δFh/δFsの場 合)
                                    …(2)
前記被測定信号の仮の繰り返し周波数Fx″を 出することを特徴とする第19の態様に従う 測定信号の波形観測システムが提供される

 前記目的を達成するために、本発明の第19 態様によると、
 前記特定信号周波数変化量検出部(30)は、前 記信号発生部(24)に対し、前記指定に応じた 3のサンプリング周波数として前記ある繰り し周波数Fsからサンプリング時に周波数折 返しが発生するように大きく変化させた周 数を有するサンプリング周波数を指定する とにより前記サンプリングパルス発生部(25) ら前記第3のサンプリングパルスを発生させ ると共に、前記サンプリング部(26)によって 前記被測定信号を前記第3のサンプリングパ スでサンプリングした場合に得られる前記 定信号の周波数変化量dFh_measを検出し、式(3 )により
 dFh_target=dn・(Fs+dFs)+n・dFs      …(3)
 (但し、dFh_targetは、前記サンプリング周波 の大きな変化に伴う、前記特定信号の周波 変化量の目標値であって、0~dFs/2の範囲で定 られる任意の周波数であり、nは、前記サン プル番号算出部(33)で算出される前記サンプ 番号であり、dnは、前記サンプリング周波数 の大きな変化に伴う、前記サンプル番号nの 化量であって、前記被測定信号に含まれる 想定される周波数揺らぎの範囲内において 確定することができる範囲内となるように 前記サンプリング周波数の大きな変化量dFs 定められる)
前記サンプル番号nの変化量dnを算出すること を特徴とする第18の態様に従う被測定信号の 形観測システムが提供される。

 前記目的を達成するために、本発明の第20 態様によると、
 前記サンプル番号誤差分算出部(31)は、前記 特定信号周波数変化量検出部(30)によって検 される前記特定信号の周波数変化量dFh_measが 式(4)
 dFh_meas=dn・(Fs+dFs)+(n+en)・dFs   …(4)
 (但し、enは、前記サンプル番号nに含まれて いる誤差分である)
で表されるとき、前記式(3)及び(4)の差をとっ て得られる式(5)により
 en=(dFh_meas-dFh_target)/dFs      …(5)
前記サンプル番号nに含まれている誤差分enを 算出することを特徴とする第19の態様に従う 測定信号の波形観測システムが提供される

 前記目的を達成するために、本発明の第21 態様によると、
 前記正規の繰り返し周波数算出部(32)は、前 記サンプル番号誤差分算出部(31)によって算 される前記サンプル番号nに含まれている誤 分enを前記サンプル番号算出部(33)によって 出された前記サンプル番号nに加算して正確 なサンプル番号n+enを得て、該n+enを前記式(2) おいて前記サンプル番号算出部(33)によって 算出された前記サンプル番号nを示すδFh/δFs して反映させて、前記式(2)において算出さ る前記被測定信号の仮の繰り返し周波数Fx″ を補正することにより、前記被測定用の信号 の正規の繰り返し周波数Fxを算出することを 徴とする第20の態様に従う被測定信号の波 観測システムが提供される。

 前記目的を達成するために、本発明の第22 態様によると、
 前記特定信号周波数検出部(27)は、前記第1 サンプリング周波数の1/2以下の帯域に現れ 複数の特定信号の周波数をそれぞれ検出し
 前記仮の繰り返し周波数算出部(28)は、前記 特定信号周波数検出部(27)によって検出され 前記複数の特定信号についての周波数変化 に基づいて、前記被測定信号に含まれる複 の周波数成分のスペクトラムを求めるよう 構成され、
 前記表示制御部(47)は、前記仮の繰り返し周 波数算出部(28)によって得られたスペクトラ を前記正規の繰り返し周波数算出部(32)を介 て前記表示部(46の)周波数軸上に表示させる ように構成されていることを特徴とする第15 態様に従う被測定用の信号の波形観測シス ムが提供される。

 以上のように、本発明の被測定信号の繰 返し周波数検出方法は、サンプリング周波 を仮のサンプリング周波数からサンプリン 時に周波数折り返しが発生しない微小量変 させてサンプリングしたときに得られる特 信号の周波数変化量から被測定信号の仮の り返し周波数を求めると共に、サンプリン 周波数を仮のサンプリング周波数からサン リング時に周波数折り返しが発生するよう 大きく周波数を変化させたサンプリング周 数で前記被測定信号を順次にサンプリング た場合に得られる特定信号の周波数変化量 検出し、この検出された特定信号の周波数 化量と、この場合に何回周波数折り返しが 生したかを示す前記サンプル番号の変化量 に基づいて、前記被測定信号に周波数揺ら が含まれている状態での前記サンプル番号 含まれている誤差分を算出し、このサンプ 番号に含まれている誤差分に基づいて前記 測定信号の仮の繰り返し周波数を補正する とにより、前記被測定信号の正規の繰り返 周波数を算出するようにしているので、被 定信号に周波数揺らぎが存在していても、 測定信号の波形繰り返し周波数を高精度に 出することができる。

 また、本発明の被測定信号のサンプリン 装置及び波形観測システムにおいては、上 被測定信号の繰り返し周波数検出方法を用 て、周波数未知の信号に対するサンプリン 周波数の設定を正確に行うことにより、被 定信号に周波数揺らぎが存在していても、 測定用の信号を高精度にサンプリングする とができると共に、被測定信号の波形観測 高精度に行うことができる。

図1は、本発明の第1の実施形態による 測定信号の繰り返し周波数検出方法の手順 説明するために示すフローチャートである 図2は、本発明の第1の実施形態による 測定信号の繰り返し周波数検出方法の原理 説明するために示す図である。 図3は、本発明の第1の実施形態による 測定信号の繰り返し周波数検出方法の原理 説明するために示す図である。 図4は、本発明の第2の実施形態による 測定信号のサンプリング装置を含む波形観 システムの構成を説明するために示すブロ ク図である。 図5は、本発明の第2の実施形態による 測定信号のサンプリング装置を含む波形観 システムの要部の構成例を示すブロック図 ある。 図6は、本発明の第2の実施形態による 測定信号のサンプリング装置を含む波形観 システムの要部の動作を説明するために示 図である。 図7は、本発明の第2の実施形態による 測定信号のサンプリング装置を含む波形観 システムの要部の構成例を示すブロック図 ある。 図8は、本発明の第2の実施形態による 測定信号のサンプリング装置を含む波形観 システムの要部の構成例を示すブロック図 ある。 図9は、本発明の第3の実施形態による 測定信号のサンプリング装置を含む波形観 システムの構成を説明するために示すブロ ク図である。 図10は、従来の波形観測装置の構成を 明するために示すブロック図である。 図11は、従来の波形観測装置の動作を 明するために示す図である。 図12は、本願発明者の日本国先願によ 被測定信号の繰り返し周波数検出方法の原 を説明するために示す図である。 図13は、本願発明者の日本国先願によ 被測定信号の繰り返し周波数検出方法の原 を説明するために示す図である。 図14は、本願発明者の日本国先願によ 被測定信号の繰り返し周波数検出方法を説 するために示すフローチャートである。 図15は、本願発明者の日本国先願によ 被測定信号のサンプリング装置を含む波形 測システムの構成を説明するために示すブ ック図である。 図16は、本願発明者の日本国先願によ 被測定信号のサンプリング装置を含む波形 測システムの要部の動作を説明するために す図である。 図17は、本願発明者の日本国先願によ 被測定信号のサンプリング装置を含む波形 測システムの要部の動作を説明するために す図である。 図18は、本願発明者の日本国先願によ 被測定信号のサンプリング装置を含む波形 測システムの要部の動作を説明するために す図である。 図19は、本願発明者の日本国先願によ 被測定信号のサンプリング装置を含む波形 測システムによる観測波形の一例を説明す ために示す図である。

 以下、図面を参照して本発明による実施 態について説明する。

(第1の実施形態)
 図1は、本発明の第1の実施形態による被測 信号の繰り返し周波数検出方法の手順を説 するために示すフローチャートである。

 本発明による被測定信号の繰り返し周波数 出方法は、基本的に、被測定信号を仮のサ プリング周波数Fsでサンプリングして得ら る信号のうち、前記仮のサンプリング周波 Fsの1/2以下の帯域に現れる特定信号の周波数 Fhを検出する第1の段階(S11、S12)と、前記仮の ンプリング周波数Fsからサンプリング時に 波数折り返しが発生しない微小周波数δFsだ 変化させたサンプリング周波数で得られる 記特定信号の周波数変化量δFhを算出する第 2の段階(S13、S14)と、前記第2の段階 (S13、S14) おける前記微小周波数δFsを分母とし、前記 特定信号の周波数変化量δFhを分子とする式(1 )により
 n=δFh/δFs                         …(1)
サンプル番号nを算出する第3の段階(S15)と、 記仮のサンプリング周波数Fsと、前記仮のサ ンプリング周波数Fsに対する前記特定信号の 波数Fhと、前記サンプリング周波数の変化 としての前記微小周波数δFs及び前記特定信 の周波数変化量δFhとに基づいて、前記被測 定信号の仮の繰り返し周波数Fx″を算出する 4の段階(S16)と、前記仮のサンプリング周波 Fsからサンプリング時に周波数折り返しが 生するように大きく周波数dFsだけ変化させ サンプリング周波数で前記被測定信号を順 にサンプリングした場合に得られる前記特 信号の周波数変化量dFh   measを検出し、この検出された前記特定信号 周波数変化量dFh   measと、この過程で周波数折り返しが何回発 したかを示す前記第3の段階(S15)で算出され 前記サンプル番号nの変化量dnとに基づいて 前記被測定信号に周波数揺らぎが含まれて る状態での前記第3の段階(S15)で算出された 記サンプル番号nに含まれている誤差分enを 出する第5の段階(S17、S18、S19)と、前記第5の 階(S17、S18、S19)によって算出される前記サ プル番号nに含まれている誤差分enに基づい 前記第4の段階(S16)によって算出される前記 測定信号の仮の繰り返し周波数Fx″を補正す ることにより、前記被測定信号の正規の繰り 返し周波数Fxを算出する第6の段階(S20)とを具 することを特徴としている。

 具体的には、図1に示すように、まず、被 測定光信号Pが仮のサンプリング周波数Fsでサ ンプリングされる(ステップS11)。

 次に、ステップS11におけるサンプリング よって得られる信号のうち、前記仮のサン リング周波数Fsの1/2以下の帯域に現れる特 信号の周波数Fhが検出される (ステップS12)

 ここで、ステップS11、S12は、第1の段階を 構成する。

 次に、サンプリング周波数を前記仮のサ プリング周波数Fsからサンプリング時に周 数折り返しが発生しない微小周波数δFsだけ 化させたサンプリング周波数Fs+δFsで前記被 測定光信号Pがサンプリングされる(ステップS 13)。

 次に、ステップS13におけるサンプリング よってサンプル番号が変化しない範囲で得 れる前記特定信号の周波数変化量δFhが算出 される(ステップS14)。

 ここで、ステップS13、S14は、第2の段階を 構成する。

 次に、前記第2の段階(ステップS13、S14)にお る前記微小周波数δFsを分母とし、前記特定 信号の周波数変化量δFhを分子とする式(1)に り
 n=δFh/δFs                         …(1)
サンプル番号nが算出される(ステップS15:第3 段階)。

 次に、前記仮のサンプリング周波数Fsと 前記仮のサンプリング周波数Fsに対する前記 特定信号の周波数Fhと、前記サンプリング周 数の変化量δFs及び前記特定信号の周波数変 化量δFhとに基づいて、前記被測定光信号Pの の繰り返し周波数Fx″が算出される(ステッ S16:第4の段階)。

 次に、前記仮のサンプリング周波数Fsか サンプリング時に周波数折り返しが発生す ように大きく周波数dFsだけ変化させたサン リング周波数で前記被測定光信号Pがサンプ ングされる(ステップS17)。

 次に、ステップS17におけるサンプリング よって得られる前記特定信号の周波数変化 dFhが測定される(ステップS18)。

 次に、ステップS18で測定された前記特定 号の周波数変化量dFhと、この過程で周波数 り返しが何回発生したかを示す前記第3の段 階(ステップS15)で算出された前記サンプル番 nの変化量dnとに基づいて、前記被測定光信 Pに周波数揺らぎが含まれている状態での前 記第3の段階(ステップS15)で算出された前記サ ンプル番号nに含まれている誤差分enが算出さ れる(ステップS19)。

 ここで、ステップS17、S18、S19は、第5の段 階を構成する。

 次に、第5の段階(ステップS17、S18、S19)に って算出される前記サンプル番号nに含まれ ている誤差分enに基づいて前記第3の段階(ス ップS15)によって算出される前記被測定光信 Pの仮の繰り返し周波数Fx″を補正すること より、前記被測定光信号Pの正規の繰り返し 周波数Fxが算出される(ステップS20:第6の段階) 。

 前記第1の段階(ステップS11、S12)では、前 被測定光信号Pを、前記仮のサンプリング周 波数としてある繰り返し周波数Fsを有するサ プリング周波数にてサンプリングした場合 得られる信号のうち、前記ある繰り返し周 数Fsの1/2の以下の帯域に現れる前記特定信 として最大レベルを示す信号の周波数Fhが検 出される。

 前記第2の段階(ステップS13、S14)では、前 サンプリング周波数を前記第1の段階(ステ プS11、S12)における前記仮のサンプリング周 数として前記ある繰り返し周波数Fsからサ プリング時に周波数折り返しが発生しない 小周波数δFsだけ変化させて前記被測定光信 Pをサンプリングした場合に得られる前記特 定信号の周波数変化量δFhが検出される。

 前記第3の段階(ステップS15)では、前記第2の 段階(ステップS13、S14)における前記微小周波 δFsを分母とし、前記特定信号の周波数変化 量δFhを分子とする式(1)により
 n=δFh/δFs                         …(1)
サンプル番号nが算出される。

 前記第4の段階(ステップS16)では、前記第1の 段階(ステップS11、S12)によって検出された前 ある繰り返し周波数Fsの1/2の以下の帯域Fs/2 現れる前記特定信号として最大レベルを示 信号の周波数Fhと、前記2の段階(ステップS13 、S14)によって検出された前記仮のサンプリ グ周波数として前記ある繰り返し周波数Fsか らサンプリング時に周波数折り返しが発生し ない微小周波数δFsだけ変化させて前記被測 信号をサンプリングした場合に得られる前 特定信号の周波数変化量δFhに基づいて、式( 2)により
 Fx″=Fh-Fs・δFh/δFs      …(0>δFh/δFsの 合)
 Fx″=-Fh+Fs・δFh/δFs     …(0<δFh/δFsの場 合)
                                    …(2)
前記被測定用の信号の仮の繰り返し周波数Fx が算出される。

 前記第5の段階(ステップS17、S18、S19)では、 記サンプリング周波数を前記第1の段階(ス ップS11、S12)における前記仮のサンプリング 波数としての前記ある繰り返し周波数Fsか サンプリング時に周波数折り返しが発生す ように大きく周波数dFsだけ変化させて前記 測定信号をサンプリングした場合に得られ 前記特定信号の周波数変化量dfh_measが検出さ れ、式(3)により
 dFh_target=dn・(Fs+dFs)+n・dFs      …(3)
 (但し、dFh_targetは、前記サンプリング周波 の大きな変化に伴う、前記包絡線信号の周 数変化量の目標値であって、0~dFs/2の範囲で められる任意の周波数であり、nは、前記(1) 式で算出される前記サンプル番号であり、dn 、前記サンプリング周波数の大きな変化に う、前記サンプル番号nの変化量であって、 前記被測定信号に含まれると想定される周波 数揺らぎの範囲内において、確定することが できる範囲内となるように、前記サンプリン グ周波数の大きな変化量dFsが定められる)
前記サンプル番号nの変化量dnが算出されると 共に、前記特定信号の周波数変化量dFh_measが (4)
 dFh_meas=dn・(Fs+dFs)+(n+en)・dFs   …(4)
 (但し、enは、前記サンプル番号nに含まれて いる誤差分である)
で表されるとき、前記式(3)及び(4)の差をとっ て得られる式(5)により
 en=(dFh_meas-dFh_target)/dFs      …(5)
前記サンプル番号nに含まれている誤差分enが 算出される。

 前記第6の段階(ステップS20)では、前記第5 の段階(ステップS17、S18、S19)によって算出さ た前記サンプル番号nに含まれている誤差分 enを前記第3の段階(ステップS15)で算出された 記サンプル番号nに加算して正確なサンプル 番号n+enを得て、該n+enを前記式(2)において前 サンプル番号nを示すδFh/δFsとして反映させ て、前記式(2)において算出される前記被測定 信号の仮の繰り返し周波数Fx″を補正するこ により、前記被測定信号の正規の繰り返し 波数Fxが算出される。

 図2及び図3は、以上のような本発明によ 被測定信号の繰り返し周波数検出方法の原 を説明するために、サンプル番号nを示すδFh /δFsが0より小(図2)と0より大(図3)とに分けて している。

 図2及び図3において、n・dFsは、サンプリ グ周波数をdFsだけ変化させたことに伴うn番 目の高調波成分の周波数変化量を示している と共に、dn・(Fs+dFs)は周波数折り返しによる 波数戻り量を示している。

 なお、サンプル番号nに含まれるかも知れ ない最大誤差量について考察すると、想定さ れる周波数揺らぎ量を±x[ppm]とし、各ステッ で計算された被測定信号の正規の繰り返し 波数Fx、サンプリング周波数の変化量dFsと ら、nに含まれるかも知れない誤差量yは、y= x・Fx/dFsと見積もることができる。

 そして、この誤差量yの絶対値が1/2に満た ない場合には、計算したnの値(四捨五入した )は、誤りがないと判断することができる。

 次に、サンプリング周波数の変化量dFsの 定可能範囲について考察する。

 この場合、サンプリング周波数をdFsだけ 化させると、前記特定信号の周波数は、n・ dFsだけ変化することになる。

 ここで、nに含まれるかも知れない誤差量 yを考慮に入れると、実際には、この周波数 化の予測(n・dFs)よりも、±y・dFsだけ異なる 能性がある。

 したがって、サンプリング周波数の変化 dFsの設定可能範囲としてのdFsのとり得る範 は、この±y・dFsを考慮した場合においても ンプル番号nの変化量dnの値を確定できるも であるということが条件となる。

 そして、以上のような被測定信号の繰り し周波数検出方法の終了の判定については nに含まれるかも知れない誤差量yの絶対値 1/2以上であった場合には、上記ステップS17 至S20を繰り返し行うことが必要なる。

 この場合、サンプリング周波数の変化量d Fsは、上記ステップS17乃至S20を繰り返し行う に、徐々に大きくすることになるので、nに 含まれるかも知れない誤差量yの絶対値は徐 に1/2以下に収束し、終了の判定を行うこと できる。

 したがって、本発明の第1の実施形態によ る被測定信号の繰り返し周波数検出方法によ れば、サンプリング周波数を仮のサンプリン グ周波数からサンプリング時に周波数折り返 しが発生しない微小量変化させてサンプリン グしたときに得られる特定信号の周波数変化 量から被測定信号の仮の繰り返し周波数を求 めると共に、サンプリング周波数を仮のサン プリング周波数からサンプリング時に周波数 折り返しが発生するように大きく周波数を変 化させたサンプリング周波数で前記被測定信 号を順次にサンプリングした場合に得られる 特定信号の周波数変化量を測定し、この測定 された特定信号の周波数変化量と、この場合 に何回周波数折り返しが発生したかを示す前 記サンプル番号の変化量とに基づいて、前記 被測定信号に周波数揺らぎが含まれている状 態での前記サンプル番号に含まれている誤差 分を算出し、このサンプル番号に含まれてい る誤差分に基づいて前記被測定信号の仮の繰 り返し周波数を補正することにより、前記被 測定信号の正規の繰り返し周波数を算出する ようにしているので、被測定信号に周波数揺 らぎが存在していたとしても、被測定信号の 波形繰り返し周波数を高精度に検出すること ができる。

(第2の実施形態)
 図4は、本発明の第2の実施形態による被測 信号のサンプリング装置を含む波形観測シ テムの構成を説明するために示すブロック である。

 この第2の実施形態による波形観測システ ム20は、具体的には、図4に示すように、前述 した第1の実施形態による被測定信号の繰り し周波数検出方法のステップS11乃至S14及びS1 6を遂行するために、前述した図15に示す本願 発明者の日本国先願による被測定信号のサン プリング装置を含む波形観測システム20と同 のパラメータ指定部22と、演算部23と、信号 発生部24と、サンプリングパルス発生部25と 光サンプリング部26と、特定信号周波数検出 部27と、仮の繰り返し周波数算出部(図15では 繰り返し周波数算出部)28とを有している。

 また、この第2の実施形態による波形観測 システム20は、具体的には、図4に示すように 、前述した第1の実施形態による被測定信号 繰り返し周波数検出方法のステップS15及びS1 7乃至S20遂行するために、前述した図15に示す 本願発明者の日本国先願による被測定信号の サンプリング装置を含む波形観測システム20 は見られない特定信号の周波数変化量検出 30と、サンプル番号誤差分算出部31と、正規 の繰り返し周波数算出部32と、サンプル番号 出部33と、制御部34とを有している。

 ここで、制御部34は、この第2の実施形態 よる波形観測システム20全体の後述するよ な所定の動作を制御するために備えられて るものである。

 なお、図4において、前述した図15と同様 構成される部分については、同一の参照符 を付してそれらの説明を省略し、以下では 15では説明されなかった部分について説明 るものとする。

 パラメータ指定部22は、図示しない操作 の操作等によって、被測定光信号Pの波形の り返し周期Txとサンプリングのオフセット 延時間δTに対応する情報を指定するための のであり、前記手動設定モードのときには 正確な繰り返し周期Txを指定すると共に、自 動設定モードの場合には、その概略値Tx″を 定するか、あるいは何も指定しない。

 なお、この指定情報は、周期値だけでな 、それに対応した周波数値であってもよい 共に、予め設定されている値から一つを指 する番号等の情報であってもよい。

 また、信号の周期と周波数とは、その一 が決まれば他方が一義的に特定されるので 「周期」及びその関係を「周波数」及びそ 関係に置き換えたものや、逆に「周波数」 びその関係を「周期」及びその関係に置き えたものも含まれるものとする。

 演算部23は、パラメータ指定部22によって 指定された情報または後述する仮の繰り返し 周波数算出部28によって得られた情報に基づ て、被測定信号の繰り返し周期Tx(またはそ 概略値)の整数(N)倍に対してオフセット遅延 時間δTだけ差のあるサンプリング周期Ts(サン プリング周波数Fs)を算出する。

 この演算部23は、算出したサンプリング 期で観測対象の波形の1周期分のデータをδT 分解能で得るのに必要な時間をトリガ周期T g(周波数Fg)として算出する。

 すなわち、仮のサンプリング周波数Fs(=1/Ts) 、Ts=N・Tx+δTの関係から、
 Fs=Fx/(N+Fx・δT)
の演算によって求められる。

 また、トリガ周波数Fgは、前記したように
 Fg=mod[Fx,Fs]=Fs・Fx・δT
の演算によって得られる。

 例えば、Fx=1GHz、δT=0.1ps、サンプリング周波 数Fsの設定可能範囲を10MHz±1kHzとすると、
 10 9 /(N+10 9 ・0.1×10 -12 )
が、9.999MHzから10.001MHzの範囲に入る整数Nを求 め、そのNについてFs=Fx/(N+Fx・δT)を満たす周 数Fsを求めればよく、上記数値例では、N=100 Fs=9.99999MHzが得られる。

 また、
 Fx/Fs=N+Fx・δT
であるから、FxをFsで割った余りをDとすれば
 D/Fs=Fx・δT(<1)
と表すことができる。

 よって、余りDは、
 D=Fs・Fx・δT
となる。

 したがって、上記数値例のトリガ周波数Fg 、
 Fg=9.99999×10 6 ・1×10 9 ・0.1×10 -12
   =9.99999×10 2 (Hz)
となる。

 信号発生部24は、演算部23で算出されたサ ンプリング周波数Fsのクロック信号C、後述す る光サンプリングパルス発生部25で幅の狭い ルス光を生成させるために必要な高い周波 の信号U及び周波数Fgのトリガ用信号Gを生成 して出力する。

 この信号発生部24の構成は任意であり、 えば、安定で精度の高い基準信号(例えば、1 GHz±1MHz)を逓倍して信号Uを生成し、その信号U を分周して上記クロック信号Cおよびトリガ 信号Gを発生するように構成されている。

 光サンプリングパルス発生部25は、信号 生部24が出力するクロック信号Cと等しい周 の光サンプリングパルスPsを発生する。

 この光サンプリングパルス発生部25が発 する光サンプリングパルスPsのパルス幅は、 サンプリングの時間分解能の上限を決定する ものであり、パルス幅が狭い程、高い時間分 解能でサンプリングを行なうことができる。

 この狭い光サンプリングパルスを得るた に、光サンプリングパルス発生部25は、例 ば、図5に示しているように、光源25aから出 される連続光CWを変調器25bに入射して信号U 変調して、図6の(a)に示すように比較的狭い 幅のパルス光Paを信号Uの周期Tuで生成し、そ パルス光Paを間引手段25cに入力する。

 間引部25cは、クロック信号Cの周期で短時 間だけオンする光スイッチを有し、図6の(b) 示すようにクロック信号Cの周期Tsのパルス Pbを出力する。

 このパルス光Pbは自動利得制御型のファ バアンプリファイヤ25dに入力され、適正な 度のパルス光Pb″に増幅されて分散減少ファ イバ25eに入射される。

 この適正な強度のパルス光Pb″を受けた 散減少ファイバ25eからは、図6の(c)に示すよ に幅が狭い(例えば、0.1ps以下)の光サンプリ ングパルスPsが周期Tsで出射される。

 なお、この光サンプリングパルス発生部2 5から出射される光サンプリングパルスPsは、 クロック信号Cに同期するように設定されて る。

 そして、この実施形態では、光サンプリ グパルス発生部25は、制御部34の制御によっ て信号発生部24からの前記クロック信号Cに同 期し、前記指定に応じた第1乃至第3のサンプ ング周波数として仮のサンプリング周波数F sを有する第1のサンプリングパルス、前記仮 サンプリング周波数Fsからサンプリング時 周波数折り返しが発生しない微小周波数δFs け変化させたサンプリング周波数を有する 2のサンプリングパルス及び前記仮のサンプ リング周波数Fsからサンプリング時に周波数 り返しが発生するように大きく周波数dFsだ 変化させたサンプリング周波数を有する第3 のサンプリングパルスを選択的に発生するよ うになされている。

 この場合、選択的に発生される第1乃至第 3のサンプリングパルスとしての光サンプリ グパルスPsは、光サンプリング部26に入射さ る。

 光サンプリング部26は、例えば、図7に示 ているように、光ミキサ26aと光電変換器26b からなり、入力端子21aから入力される光信 Pと光サンプリングパルスPsとを光ミキサ26a 入力して、被測定光信号Pを光サンプリング パルスPsでサンプリングし、そのサンプリン によって得られたパルス光Poを光電変換器26 bによって電気のパルス信号Eoに変換して出力 する。

 特定信号周波数検出部27は、制御部34の制 御によって後述の繰り返し周波数算出部28と に自動設定モードが指定されたときに動作 、光サンプリング部28から第1のサンプリン パルスでサンプリングされて出力されるパ ス信号Eoを受け、そのパルス信号Eoに含まれ る信号成分のうち、サンプリング周波数の1/2 以下の帯域に現れる特定信号の周波数Fhを検 する。

 この特定信号周波数検出部27は、例えば 図8に示すように、パルス信号EoをA/D変換器27 aに入力してデジタル値に変換し、そのデジ ル値列に対して、デジタルフィルタ27bによ 、サンプリング周波数の1/2以下の帯域制限 理を行い、さらに演算処理部27cにより、FFT( 速フーリェ変換)演算等の処理を行って、例 えば、レベルが最も高い信号成分を特定信号 とし、その周波数Fhを求める。

 仮の繰り返し周波数算出部28は、自動設 モードが指定された場合に、制御部34の制御 によって信号発生部24を制御し、被測定光信 Pに対するサンプリング周波数として仮のサ ンプリング周波数Fsを微小周波数δFsだけ変化 させた第2のサンプリングパルスでサンプリ グされて出力される特定信号の周波数変化 δFhを求め、その変化量に基づいて、被測定 信号Pの仮の繰り返し周波数Fx″を求め、こ を演算部23に設定する。

 特定信号周波数変化量検出部30は、サンプ ング部26によって被測定信号をサンプリング パルス発生部25からの前記第3のサンプリング パルスでサンプリングした場合に得られる特 定信号の周波数変化量dFh   measを検出する。

 サンプル番号誤差分算出部31は、特定信号 波数変化量検出部30によって検出された前記 特定信号の周波数変化量dFh   measと、この過程で何回周波数折り返しが何 発生したかを示す前記サンプル番号nの変化 dnとに基づいて、前記被測定信号に周波数 らぎが含まれている状態での前記サンプル 号nに含まれている誤差分enを算出する。

 正規の繰り返し周波数算出部32は、サン ル番号誤差分算出部31によって算出される前 記サンプル番号nに含まれている誤差分enに基 づいて前記仮の繰り返し周波数算出部28によ て算出される前記被測定信号の仮の繰り返 周波数Fx″を補正することにより、前記被 定信号の正規の繰り返し周波数Fxを算出する 。

 サンプル番号算出部33は、仮の繰り返し周 数算出部28で用いる前記微小周波数δFsを分 とし、前記仮の繰り返し周波数算出部28で用 いる前記周波数変化量δFhを分子とする式(1) より
 n=δFh/δFs                         …(1)
サンプル番号nを算出する。

 そして、本発明による被測定信号のサンプ ング装置は、基本的には、被測定信号を入 するための入力端子21aと、指定に応じた第1 乃至第3のサンプリング周波数のクロック信 を選択的に生成する信号発生部24と、前記信 号発生部24からの前記クロック信号に同期し 前記指定に応じた第1乃至第3のサンプリン 周波数として仮のサンプリング周波数を有 る第1のサンプリングパルス、前記仮のサン リング周波数Fsからサンプリング時に周波 折り返しが発生しない微小周波数δFsだけ変 させたサンプリング周波数を有する第2のサ ンプリングパルス及び前記仮のサンプリング 周波数Fsからサンプリング時に周波数折り返 が発生するように大きく周波数dFsだけ変化 せたサンプリング周波数を有する第3のサン プリングパルスを選択的に発生するサンプリ ングパルス発生部25と、前記被測定信号を前 サンプリングパルス発生部25からの第1乃至 3の前記サンプリングパルスによって選択的 にサンプリングするサンプリング部26と、前 サンプリング部26によって前記被測定用の 号を前記サンプリングパルス発生部25からの 前記第1のサンプリングパルスでサンプリン した場合に得られる信号のうち、前記仮の ンプリング周波数Fsの1/2以下の帯域に現れる 特定信号の周波数Fhを検出する特定信号周波 検出部27と、前記サンプリング部26によって 前記被測定信号を前記サンプリングパルス発 生部25からの前記第2のサンプリングパルスで サンプリングしたときに前記特定信号周波数 検出部27によって検出される前記特定信号の 波数変化量δFhを算出する周波数変化量算出 部29と、前記サンプリングパルス発生部25に る前記仮のサンプリング周波数Fsと、前記サ ンプリング周波数の変化量としての前記微小 周波数δFsと、前記特定信号周波数検出部27に よって検出される前記仮のサンプリング周波 数Fsに対する前記特定信号の周波数Fh及び前 周波数変化量算出部29によって算出される前 記特定信号の周波数変化量δFhとに基づいて 前記被測定信号の仮の繰り返し周波数Fx″を 算出する仮の繰り返し周波数算出部28と、前 仮の繰り返し周波数算出部28で用いる前記 小周波数δFsを分母とし、前記仮の繰り返し 波数算出部28で用いる前記周波数変化量δFh 分子とする式(1)により
 n=δFh/δFs                         …(1)
サンプル番号nを算出するサンプル番号算出 33と、前記サンプリング部26によって前記被 定信号を前記サンプリングパルス発生部25 らの前記第3のサンプリングパルスで順次に ンプリングした場合に得られる特定信号の 波数変化量dFhを検出する特定信号周波数変 量検出部30と、前記特定信号周波数変化量 出部30によって測定された前記特定信号の周 波数変化量dFhと、この過程で何回周波数折り 返しが何回発生したかを示す前記サンプル番 号算出部33によって算出される前記サンプル 号nの変化量dnとに基づいて、前記被測定信 に周波数揺らぎが含まれている状態での前 サンプル番号nに含まれている誤差分enを算 するサンプル番号誤差分算出部31と、前記 ンプル番号誤差分算出部31によって算出され る前記サンプル番号nに含まれている誤差分en に基づいて前記仮の繰り返し周波数算出部28 よって算出される前記被測定信号の仮の繰 返し周波数Fx″を補正することにより、前 被測定信号の正規の繰り返し周波数Fxを算出 する正規の繰り返し周波数算出部32とを具備 ることを特徴とする。

 前記特定信号周波数検出部27は、前記信 発生部24に対し、前記指定に応じた第1のサ プリング周波数としてある繰り返し周波数Fs を有する仮のサンプリング周波数を指定する ことにより前記サンプリングパルス発生部25 ら前記仮のサンプリング周波数を有する第1 のサンプリングパルスを発生させると共に、 前記サンプリング部26によって、前記被測定 号を、前記仮のサンプリング周波数を有す 前記第1のサンプリングパルスにてサンプリ ングした場合に得られる信号のうち、前記あ る繰り返し周波数Fsの1/2以下の帯域Fs/2に現れ る特定信号の周波数Fhを検出する。

 前記周波数変化量算出部29は、前記信号 生部24に対し、前記指定に応じた第2のサン リング周波数として前記ある繰り返し周波 Fsからサンプリング時に周波数折り返しが発 生しない微小周波数δFsだけ変化させた周波 を有するサンプリング周波数を指定するこ により前記サンプリングパルス発生部25から 前記第2のサンプリングパルスを発生させる 共に、前記サンプリング部26によって、前記 第2のサンプリングパルスで前記被測定信号 サンプリングした場合に得られる特定信号 周波数変化量δFhを算出する。

 前記仮の繰り返し周波数算出部28は、前記 ンプリングパルス発生部25による前記仮のサ ンプリング周波数Fsと、前記サンプリング周 数の変化量としての前記微小周波数δFsと、 前記特定信号周波数検出部27によって検出さ る前記仮のサンプリング周波数Fsに対する 記特定信号の周波数Fh及び前記周波数変化量 算出部29によって算出される前記特定信号の 波数変化量δFhとに基づいて、式(2)により
 Fx″=Fh-Fs・δFh/δFs      …(0>δFh/δFsの 合)
 Fx″=-Fh+Fs・δFh/δFs     …(0<δFh/δFsの場 合)
                                    …(2)
前記被測定信号の仮の繰り返し周波数Fx″を 出する。

 前記特定信号周波数変化量検出部30は、前 信号発生部24に対し、前記指定に応じた第3 サンプリング周波数として前記ある繰り返 周波数Fsからサンプリング時に周波数折り返 しが発生するように大きく周波数dFsだけ変化 させた周波数を有するサンプリング周波数を 指定することにより前記サンプリングパルス 発生部25から前記第3のサンプリングパルスを 発生させると共に、前記サンプリング部26に って、前記被測定信号を前記第3のサンプリ ングパルスで順次にサンプリングした場合に 得られる前記特定信号の周波数変化量dFh_meas 検出し、式(3)により
 dFh_target=dn・(Fs+dFs)+n・dFs      …(3)
 (但し、dFh_targetは、前記サンプリング周波 の大きな変化に伴う、前記特定信号の周波 変化量の目標値であって、0~dFs/2の範囲で定 られる任意の周波数であり、nは、前記サン プル番号算出部33によって算出される前記サ プル番号であり、dnは、前記サンプリング 波数の大きな変化に伴う、前記サンプル番 nの変化量であって、前記被測定信号に含ま ると想定される周波数揺らぎの範囲内にお て、確定することができる範囲内となるよ に、前記サンプリング周波数の大きな変化 dFsが定められる)
前記サンプル番号nの変化量dnを算出する。

 前記サンプル番号誤差分算出部31は、前記 定信号周波数変化量検出部30によって検出さ れる前記特定信号の周波数変化量dFh_measが式( 4)
 dFh_meas=dn・(Fs+dFs)+(n+en)・dFs   …(4)
 (但し、enは、前記サンプル番号nに含まれて いる誤差分である)
で表されるとき、前記式(3)及び(4)の差をとっ て得られる式(5)により
 en=(dFh_meas-dFh_target)/dFs      …(5)
前記サンプル番号nに含まれている誤差分enを 算出する。

 前記正規の繰り返し周波数算出部32は、 記サンプル番号誤差分算出部31によって算出 された前記サンプル番号nに含まれている誤 分enを前記サンプル番号算出部33によって算 された前記サンプル番号nに加算して正確な サンプル番号n+enを得て、該n+enを前記式(2)に いて前記サンプル番号nを示すδFh/δFsとして 反映させて、前記式(2)において算出される前 記被測定信号の仮の繰り返し周波数Fx″を補 することにより、前記被測定信号の正規の り返し周波数Fxを算出する。

 演算部23は、前記正規の繰り返し周波数 出部32によって算出された前記正規の繰り返 し周波数Fxに対応する繰り返し周期Txの整数 に対して所定のオフセット遅延時間δTだけ のある周期Tsに対応する周波数Fsを前記被測 用の信号に対する正規のサンプリング周波 として算出し、この算出された正規のサン リング周波数を前記信号発生部24に指定す ことにより、前記サンプリングパルス発生 25から前記第1乃至第3のサンプリングパルス 代えて前記正規のサンプリング周波数を有 るサンプリングパルスを発生させて、前記 ンプリング部26によって前記被測定信号を 記正規のサンプリング周波数を有するサン リングパルスでサンプリングすることを可 とするために、備えられている。

 そして、サンプリング部26によって被測 信号を正規のサンプリング周波数Fsを有する サンプリングパルスでサンプリングされて出 力されるパルス信号Eoは、前述した図15の説 と同様にしてデジタルオシロスコープ60に取 り込まれて表示される。

 すなわち、本発明の被測定信号のサンプ ング装置及び波形観測システムにおいては 上記第1の実施形態による被測定信号の周波 数検出方法を用いて、周波数未知の被測定用 の信号に対するサンプリング周波数の設定を 正確に行うことにより、被測定信号に周波数 揺らぎが存在していたとしても、被測定信号 を高精度にサンプリングすることができると 共に、被測定信号の波形観測を高精度に行う ことができる。

(第3の実施形態)
 図9は、本発明の第3の実施形態による被測 信号のサンプリング装置を含む波形観測シ テムの構成を説明するために示すブロック である。

 この第3の実施形態による被測定信号のサ ンプリング装置を含む波形観測システム40は 上記第2の実施形態による波形観測システム 20を構成するサンプリング装置21とデジタル シロスコープ60の機能とを共通の筐体内に収 容して一体化した構成となされている。

 具体的には、この第3の実施形態による被 測定信号のサンプリング装置を含む波形観測 システム40は、前記した図4のサンプリング装 置21の各構成要素の他に、A/D変換器43、デー 取得制御部44、波形データメモリ45、表示制 部46、表示器47および観測モード指定部48を えている。

 A/D変換器43は、光サンプリング部26から出 力されるパルス信号Eoに対するA/D変換処理を クロック信号C(またはクロック信号Cに同期 たより高速のクロック信号でもよい)を受け る毎に行い、そのA/D変換処理によって得られ たパルス信号Eoのピーク値のデータDpをデー 取得制御部44に出力する。

 データ取得制御部44は、トリガ用信号Gの ち上がり(または立ち下がり)タイミングか 、波形データメモリ45に対するデータDpの書 込みをクロック信号Cに同期して開始し、所 定数のデータの書き込みが終了すると、次に トリガ用信号Gの立ち上がるまで待機すると う動作を繰り返す。

 なお、波形データメモリ45に書き込むデ タの数は、後述する表示器47に表示される時 間軸の表示ポイント数に対応する。

 表示制御部46は、表示器47と共に波形表示 部を形成するものであり、時間軸と電圧軸と からなる座標画面を表示器47に表示させ、波 データメモリ45に記憶された一連のデータDp を読み出して、座標画面上にプロット表示し て、その読み出した一連のデータDpに対応す 波形を表示する。

 なお、この表示制御部46は、観測モード 定部48によって指定された観測モードに応じ て、波形データメモリ45に記憶されたデータD pに対する加工処理及び表示処理を行う。

 すなわち、パーシステンスモードが指定 れた場合、波形データメモリ45に記憶され 一連のデータDpの残像を残す状態で波形表示 し、平均化モードが指定された場合、波形デ ータメモリ45に記憶された一連のデータDpを 定組求めて、その平均化処理を行い、その 均化処理で得られた一連のデータを重ねて 形として表示する。

 このように構成された波形観測システム4 0の動作は、前記波形観測システム20と同様で あり、被測定光信号の繰り返し周波数を正確 に求め、被測定光信号の繰り返し周波数に周 波数揺らぎが存在していても、その繰り返し 周波数に対応したサンプリング周波数とトリ ガ周波数が設定されるので、繰り返し周波数 が未知あるいは概略値しか分からない波形で あっても、安定に表示させることができる。

 なお、被測定信号の波形の情報を単発的 取得して表示する場合には、上記のように 期的なトリガ用信号Gを生成する必要がなく 、例えば、手動のトリガ操作に応じて1回だ 立ち上がるトリガ用信号Gを出力すればよい

 そして、サンプリング周波数を変えて被 定信号をサンプリングすることにより、被 定光信号の繰り返し周波数に周波数揺らぎ 存在していても、前記と同様に被測定光信 の正規の繰り返し周波数を求めることがで 、その正確な繰り返し周波数に正しく対応 たサンプリング周波数を設定して、上記ト ガ操作を行うことにより、被測定信号の波 を正確に表示させることができる。

 また、上記した波形観測システム40のよ に表示機能を有している場合、被測定信号 スペクトラムを表示することも可能である

 この場合、特定信号周波数検出部27が、 ンプリング周波数の1/2以下の帯域に現れる 数の特定信号の周波数とレベルをそれぞれ 出して、仮の繰り返し周波数算出部28に出力 する。

 また、仮の繰り返し周波数算出部28が、 定信号周波数検出部27によって検出された複 数の特定信号についての各周波数変化量に基 づいて、被測定信号に含まれる複数の周波数 成分のスペクトラムを求め、これを図9に破 で示すように正規の繰り返し周波数算出部32 を介して波形表示制御部46に出力する。

 波形表示制御部46は、自動設定モードが 定されているときに、仮の繰り返し周波数 出部28から正規の繰り返し周波数算出部32を して得られるスペクトラムを表示器47の周 数軸上に表示する。

 また、前記した各波形観測システム20、40 は、光信号を光パルスでサンプリングするO/O サンプリング方式に代えて、電気信号を光パ ルスでサンプリングするE/Oサンプリング方式 についても本発明を同様に適用することがで きる。

 本発明の第3実施形態による被測定信号の波 形観測システムは、基本的には、被測定信号 を入力するための入力端子21aと、指定に応じ た第1乃至第3のサンプリング周波数及び指定 応じた第4のサンプリング周波数のクロック 信号を選択的に生成する信号発生部24と、前 信号発生部24からの前記クロック信号に同 し、前記指定に応じた第1乃至第3のサンプリ ング周波数として仮のサンプリング周波数Fs 有する第1のサンプリングパルス、前記仮の サンプリング周波数Fsからサンプリング時に 波数折り返しが発生しない微小周波数δFsだ け変化させたサンプリング周波数を有する第 2のサンプリングパルス、前記仮のサンプリ グ周波数Fsからサンプリング時に周波数折り 返しが発生するように大きく周波数dFsだけ変 化させたサンプリング周波数を有する第3の ンプリングパルス及び前記指定に応じた第4 サンプリング周波数を有する第4のサンプリ ングパルスを選択的に発生するサンプリング パルス発生部25と、前記被測定信号を前記サ プリングパルス発生部25からの前記第1乃至 3のサンプリングパルス及び第4のサンプリ グパルスによって選択的にサンプリングす サンプリング部26と、前記サンプリング部26 よって前記被測定信号を前記サンプリング ルス発生部25からの前記第1のサンプリング ルスでサンプリングして得られた信号のう 、前記仮のサンプリング周波数Fsの1/2以下 帯域に現れる特定信号の周波数Fhを検出する 特定信号周波数検出部27と、前記サンプリン 部26によって前記被測定信号を前記サンプ ングパルス発生部25からの前記第2のサンプ ングパルスでサンプリングしたときに得ら る前記特定信号の周波数変化量δFhを算出す 周波数変化量算出部29と、前記サンプリン パルス発生部25による前記仮のサンプリング 周波数Fsと、前記サンプリング周波数の変化 としての前記微小周波数δFsと、前記特定信 号周波数検出部27によって検出される前記仮 サンプリング周波数Fsに対する前記特定信 の周波数Fh及び前記周波数変化量算出部29に って算出される前記特定信号の周波数変化 δFhとに基づいて、前記被測定信号の仮の繰 り返し周波数Fx″を算出する仮の繰り返し周 数算出部28と、前記仮の繰り返し周波数算 部28で用いる前記微小周波数δFsを分母とし 前記仮の繰り返し周波数算出部28で用いる前 記周波数変化量δFhを分子とする式(1)により
 n=δFh/δFs                         …(1)
サンプル番号nを算出するサンプル番号を算 部33と、前記サンプリング部26によって前記 測定信号を前記サンプリングパルス発生部2 5からの前記第3のサンプリングパルスでサン リングした場合に得られる前記特定信号の 波数変化量dFhを検出する特定信号周波数変 量検出部30と、前記特定信号周波数変化量 出部30によって検出された前記特定信号の周 波数変化量dFhと、この過程で何回周波数折り 返しが何回発生したかを示す前記サンプル番 号を算出部33によって算出された前記サンプ 番号nの変化量dnとに基づいて、前記被測定 号に周波数揺らぎが含まれている状態での 記サンプル番号nに含まれている誤差分enを 出するサンプル番号誤差分算出部31と、前 サンプル番号誤差分算出部31によって算出さ れる前記サンプル番号nに含まれている誤差 enに基づいて前記仮の繰り返し周波数算出部 28によって算出される前記被測定信号の仮の り返し周波数Fx″を補正することにより、 記被測定信号の正規の繰り返し周波数Fxを算 出する正規の繰り返し周波数算出部32と、前 正規の繰り返し周波数算出部32によって算 された前記正規の繰り返し周波数Fxに対応す る繰り返し周期Txの整数倍に対して所定のオ セット遅延時間δTだけ差のある周期Tsに対 する周波数Fsを前記被測定信号に対する正規 のサンプリング周波数として算出し、この算 出された正規のサンプリング周波数Fsを前記 4のサンプリング周波数として前記信号発生 部24に指定することにより、前記サンプリン パルス発生部25からの前記第4のサンプリン パルスを発生させると共に、前記サンプリ グ部26により前記被測定信号を前記第4のサ プリングパルスでサンプリングさせる演算 23と、前記サンプリング部26から前記第4の ンプリングパルスでサンプリングされて出 される信号をデジタルの波形データに変換 て出力するアナログ/デジタル(A/D)変換器43と 、前記A/D変換器43から出力される前記波形デ タを記憶するための波形データメモリ45と 前記A/D変換器43から出力される前記波形デー タを前記信号発生部24からの前記クロック信 に同期して前記波形データメモリ45に書き むデータ取得制御部44と、前記波形データメ モリ45に記憶された一連の波形データを読み して表示部46の時間軸上に前記オフセット 延時間に対応する間隔で表示する表示制御 46とを具備することを特徴としている。

 前記特定信号周波数検出部27は、前記信 発生部24に対し、前記指定に応じた第1のサ プリング周波数としてある繰り返し周波数Fs を有する仮のサンプリング周波数を指定する ことにより前記サンプリングパルス発生部25 ら前記仮のサンプリング周波数を有する第1 のサンプリングパルスを発生させると共に、 前記サンプリング部26によって、前記被測定 号を、前記仮のサンプリング周波数を有す 前記第1のサンプリングパルスにてサンプリ ングした場合に得られる信号のうち、前記あ る繰り返し周波数Fsの1/2以下の帯域Fs/2に現れ る特定信号の周波数Fhを検出する。

 前記周波数変化量算出部29は、前記信号 生部24に対し、前記指定に応じた第2のサン リング周波数として前記ある繰り返し周波 Fsからサンプリング時に周波数折り返しが発 生しない微小周波数δFsだけ変化させた周波 を有するサンプリング周波数を指定するこ により前記サンプリングパルス発生部25から 前記第2のサンプリングパルスを発生させる 共に、前記サンプリング部26によって、前記 第2のサンプリングパルスで前記被測定信号 サンプリングした場合に得られる前記特定 号の周波数変化量δFhを算出する。

 前記仮の繰り返し周波数算出部28は、前記 ンプリングパルス発生部25による前記仮のサ ンプリング周波数Fsと、前記サンプリング周 数の変化量としての前記微小周波数δFsと、 前記特定信号周波数検出部27によって検出さ る前記仮のサンプリング周波数Fsに対する 記特定信号の周波数Fh及び前記周波数変化量 算出部29によって算出される前記特定信号の 波数変化量δFhとに基づいて、式(2)により
 Fx″=Fh-Fs・δFh/δFs      …(0>δFh/δFsの 合)
 Fx″=-Fh+Fs・δFh/δFs     …(0<δFh/δFsの場 合)
                                    …(2)
前記被測定信号の仮の繰り返し周波数Fx″を 出する。

 前記特定信号周波数変化量検出部30は、前 信号発生部24に対し、前記指定に応じた第3 サンプリング周波数として前記ある繰り返 周波数Fsからサンプリング時に周波数折り返 しが発生するように大きく周波数dFsだけ変化 させた周波数を有するサンプリング周波数を 指定することにより前記サンプリングパルス 発生部25からの前記第3のサンプリングパルス を発生させると共に、前記サンプリング部26 よって、前記被測定信号を前記第3のサンプ リングパルスでサンプリングした場合に得ら れる前記特定信号の周波数変化量dFh_measを検 し、式(3)により
 dFh_target=dn・(fs+dFs)+n・dfs      …(3)
 (但し、dFh_targetは、前記サンプリング周波 の大きな変化に伴う、前記特定信号の周波 変化量の目標値であって、0~dFs/2の範囲で定 られる任意の周波数であり、nは、前記サン プル番号算出部33で算出される前記サンプル 号であり、dnは、前記サンプリング周波数 大きな変化に伴う、前記サンプル番号nの変 量であって、前記被測定信号に含まれると 定される周波数揺らぎの範囲内において、 定することができる範囲内となるように、 記サンプリング周波数の大きな変化量dFsが められる)
前記サンプル番号nの変化量dnを算出する。

 前記サンプル番号誤差分算出部31は、前記 定信号周波数変化量検出部30によって検出さ れる前記特定信号の周波数変化量dFh_measが式( 4)
 dFh_meas=dn・(Fs+dFs)+(n+en)・dFs   …(4)
 (但し、enは、前記サンプル番号nに含まれて いる誤差分である)
で表されるとき、前記式(3)及び(4)の差をとっ て得られる式(5)により
 en=(dFh_meas-dFh_target)/dFs      …(5)
前記サンプル番号nに含まれている誤差分enを 算出する。

 前記正規の繰り返し周波数算出部32は、 記サンプル番号誤差分算出部31によって算出 される前記サンプル番号nに含まれている誤 分enを前記サンプル番号誤差分算出部33によ て算出された前記サンプル番号nに加算して 正確なサンプル番号n+enを得て、該n+enを前記 (2)において前記サンプル番号nを示すδFh/δFs として反映させて、前記式(2)において算出さ れる前記被測定信号の仮の繰り返し周波数Fx を補正することにより、前記被測定信号の 規の繰り返し周波数Fxを算出する。

 前記特定信号周波数検出部27は、前記第1 サンプリング周波数の1/2以下の帯域に現れ 複数の特定信号の周波数をそれぞれ検出し 前記仮の繰り返し周波数算出部28は、前記 定信号周波数検出部27によって検出される前 記複数の特定信号についての周波数変化量に 基づいて、前記被測定信号に含まれる複数の 周波数成分のスペクトラムを求めるように構 成され、前記表示制御部47は、前記仮の繰り し周波数算出部28によって得られたスペク ラムを前記正規の繰り返し周波数算出部32を 介して前記表示部46の周波数軸上に表示させ ように構成されている。

 すなわち、本発明の第3の実施形態による 被測定信号のサンプリング装置及び波形観測 システム40においては、上記第2の実施形態に よる被測定信号のサンプリング装置及び波形 観測システム20と同様に、上記第1の実施形態 による被測定信号の繰り返し周波数検出方法 を用いて、周波数未知の被測定信号に対する サンプリング周波数の設定を正確に行うこと により、被測定信号に周波数揺らぎが存在し ていたとしても、被測定信号を高精度にサン プリングすることができると共に、被測定信 号の波形観測を高精度に行うことができる。

 したがって、以上詳述したように本発明 よれば、被測定信号に周波数揺らぎが存在 ていたとしても、サンプリング結果から被 定信号の繰り返し周波数を正確に検出する とができる被測定信号の繰り返し周波数検 方法及びそれを用いて安定な波形情報の取 と観測ができ、さらに、システム全体を簡 に構成することができるサンプリング装置 び波形観測システムを提供することができ 。